JP4521160B2 - フェーズドアレイアンテナ装置 - Google Patents

フェーズドアレイアンテナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4521160B2
JP4521160B2 JP2003057597A JP2003057597A JP4521160B2 JP 4521160 B2 JP4521160 B2 JP 4521160B2 JP 2003057597 A JP2003057597 A JP 2003057597A JP 2003057597 A JP2003057597 A JP 2003057597A JP 4521160 B2 JP4521160 B2 JP 4521160B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
beam scanning
array antenna
phased array
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003057597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004266772A5 (ja
JP2004266772A (ja
Inventor
大平 中田
雄介 山下
正宏 田邊
剛 熊本
亮太 鈴木
智 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2003057597A priority Critical patent/JP4521160B2/ja
Publication of JP2004266772A publication Critical patent/JP2004266772A/ja
Publication of JP2004266772A5 publication Critical patent/JP2004266772A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4521160B2 publication Critical patent/JP4521160B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、航空機等の飛翔体を捕捉したり、追尾することができるレーダ装置に係り、特に狭帯域および広帯域に対応し得るタイプのフェーズドアレイアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のフェーズドアレイアンテナ装置は、高周波信号を出力する送信機から送信される高周波信号を入力する給電回路に多数並列接続されるアンテナ素子毎にそれぞれ設けられる移相器と、この移相器とアンテナ素子との間に接続される高周波電力増幅器とから構成されている。
【0003】
フェーズドアレイアンテナ装置は、搬送波と呼ばれる中心周波数(例えばfMHz)と比較して、使用する周波数帯域(例えばfMHz)が非常に小さく、この周波数帯域において最低周波数(例えばfMHz)から最高周波数(例えばfMHz)までは、近似的に中心周波数とみなして取り扱っていた。
【0004】
また、従来のフェーズドアレイアンテナ装置は、移相器をアンテナ素子毎に配置する必要があることから、小型化が求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年のフェーズドアレイアンテナ装置では、時間分解能および空間分解能を向上させるため使用周波数帯域が広帯域化している。
【0006】
従って、1つの給電回路にて対応可能な広帯域対応型のフェーズドアレイアンテナ装置の実現が求められている。
【0007】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、狭帯域および広帯域にも対応し、しかも小型化の図れるフェーズドアレイアンテナ装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明の他の目的は、構成が簡易であり、製作の容易なフェーズドアレイアンテナ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るフェーズドアレイアンテナ装置は、高周波信号を発生する信号発生装置と、移相器と高周波増幅器を夫々具備するN個の高周波モジュールと、前記信号発生器に接続され、前記高周波信号をM個の出力端に選択的に切り換えて出力するスイッチと、前記スイッチの出力端に夫々接続される給電回路であって、各給電回路は、前記高周波信号を前記N個の高周波モジュールの夫々に分配すると共に、前記N個の高周波モジュールの夫々に対して、給電回路毎に異なるビーム走査中心角を設定するための経路遅延量を与える、M個の給電回路と、前記スイッチの前記M個の出力端の1つを選択することにより前記M個の給電回路の1つを選択する一方、前記N個の高周波モジュールの夫々の前記移相器に対しては、選択した給電回路に対応する前記ビーム走査中心角を中心に電子走査させる移相量を設定する走査制御器と、を具備したことを特徴とする。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明にかかるフェーズドアレイアンテナ装置は、高周波信号を受信処理する受信処理系と、移相器と高周波増幅器を夫々具備するN個の高周波モジュールと、M個の給電回路であって、各給電回路は、前記N個の高周波モジュールから出力される高周波信号を合成すると共に、前記N個の高周波モジュールの夫々に対して、給電回路毎に異なるビーム走査中心角を設定するための経路遅延量を与える、M個の給電回路と、前記給電回路の夫々に接続されるM個の入力端から入力される前記合成された高周波信号を選択的に切り換えて前記受信処理系に出力するスイッチと、前記スイッチの前記M個の入力端の1つを選択することにより前記M個の給電回路の1つを選択する一方、前記N個の高周波モジュールの夫々の前記移相器に対しては、選択した給電回路に対応する前記ビーム走査中心角を中心に電子走査させる移相量を設定する走査制御器と、を具備したことを特徴とする。
【0011】
また、上記目的を達成するために、本発明に係るフェーズドアレイアンテナ装置は、高周波信号を発生する信号発生装置と、高周波信号を受信処理する受信処理系と、移相器と高周波増幅器を夫々具備するN個の高周波モジュールと、前記信号発生器に接続され、前記高周波信号をM個の出力端に選択的に切り換えて出力する第1のスイッチと、前記第1のスイッチの出力端に夫々接続される第1の給電回路であって、各第1の給電回路は、前記高周波信号を前記N個の高周波モジュールの夫々に分配すると共に、前記N個の高周波モジュールの夫々に対して、第1の給電回路毎に異なるビーム走査中心角を設定するための経路遅延量を与える、M個の第1の給電回路と、M個の第2の給電回路であって、各第2の給電回路は、前記N個の高周波モジュールから出力される高周波信号を合成すると共に、前記N個の高周波モジュールの夫々に対して、第2の給電回路毎に異なるビーム走査中心角を設定するための経路遅延量を与える、M個の第2の給電回路と、前記第2の給電回路の夫々に接続されるM個の入力端から入力される前記合成された高周波信号を選択的に切り換えて前記受信処理系に出力する第2のスイッチと、前記第1スイッチの前記M個の出力端の1つ、または前記第2スイッチの前記M個の出入力端の1つを選択することにより前記M個の第1の給電回路の1つ、または前記M個の第2の給電回路の1つを選択する一方、前記N個の高周波モジュールの夫々の前記移相器に対しては、選択した第1、第2の給電回路に対応する前記ビーム走査中心角を中心に電子走査させる移相量を設定する走査制御器と、を具備したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係るフェーズドアレイアンテナ装置の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0015】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るフェーズドアレイアンテナ装置20を示す。
【0016】
このフェーズドアレイアンテナ装置20は、高周波信号aを発生する信号発生装置31を有し、この高周波信号aを基に増幅高周波出力電波を出力する放射系のフェーズドアレイアンテナ装置である。
【0017】
このフェーズドアレイアンテナ装置20は、信号発生装置31から出力する高周波信号aを入力して、基準角度に対応した経路長(物理長)を定める遅延高周波出力信号b〜bを出力する給電回路41と、この遅延高周波出力信号b〜bを入力して、特定の走査角の走査電波ビームを得る増幅高周波出力電波d〜dを出力する高周波モジュール系50と、
この高周波モジュール系50から出力する増幅高周波出力電波d〜dをターゲット方向に放射制御するように設けた走査制御器70と、
高周波モジュール系50から出力する増幅高周波出力電波d〜dを入力して、この増幅高周波出力電波d〜dを飛翔体等のターゲット(図示せず)側へ放射する電波放射系60とを有する。
【0018】
給電回路41は、遅延高周波出力信号b〜bを出力する手段として経路接続素子42を備えている。
【0019】
この経路接続素子42は、信号発生装置31から高周波信号aを入力して遅延高周波出力信号b〜bを出力させるために、経路長Lの経路42aと、経路長Lの経路42bと、…経路長Lの経路42とを備えている。
【0020】
経路接続素子42から出力される遅延高周波出力信号b〜bは、独自に設定される基準角度(走査角度)、例えば走査角度0°となる給電回路41内のアンテナ素子座標位置に対応した経路長L〜Lが予め定められたものである。
【0021】
この経路長L〜Lは、それぞれその長さがL<L<・・・<L,L>L>・・・>LまたはL=L=・・・=Lの関係にある。このL〜Lの長さは、取り扱われる高周波の波長に対応して数mm〜数cm程度のオーダである。
【0022】
前記経路長L〜Lの各経路42a〜42nは、この各経路の物理長を変化させることにより、任意の走査角度、例えばθ°+α°、θ°−β°のように設定することができる。
【0023】
給電回路41は、走査方向の基準角度が、例えばθ°に定められた場合、図2おいて、フェーズドアレイアンテナ装置20の給電回路41における波面sと、この波面sに対応して形成される電波ビーム走査方向との関係が示されるように、ターゲットの正面に対し、電波ビーム走査角θの波面sを持つ電波ビームfが形成される。
【0024】
従って、このときの電波放射系60の第n番目(♯N:x=d)のアンテナ素子60nから放射される増幅高周波出力電波dは、遅延量l(d・sinθ)の遅延がなされて出力された電波である。
【0025】
また、このときの電波放射系60の第2番目(♯2:x=d)番目のアンテナ素子60bから放射される増幅高周波出力電波dは、遅延量l(d・sinθ)の遅延がなされて出力された電波である。
【0026】
更に、第1番目(♯1:x=d)のアンテナ素子60aから放射される増幅高周波出力電波d1は、遅延量lが0(d・sinθ)の電波である。
【0027】
電波放射系60の各アンテナ素子60a,60b,…,60nから放射される高周波出力電波d,d,…,dの波面sの向きが、所定の偏心量θ[deg]の範囲に振られた場合において、+(プラス)方向に振られた場合には、放射される電波ビームfHがθD/2[deg]の偏心量にてt方向へ振られた状態になる。
【0028】
また、波面sの向きが、−(マイナス)方向に振られた場合には、放射される電波ビームfがθD/2[deg]の偏心量にてt方向へ振られた状態になる。
【0029】
高周波モジュール系50は、給電回路41から出力される遅延高周波出力信号bを入力する高周波モジュール51aと、遅延高周波出力信号bを入力する高周波モジュール51b、更には遅延高周波出力信号bを入力する高周波モジュール51nとを備えている。
【0030】
高周波モジュール51aは、電力増幅器52aおよび移相器53aを備え、走査制御器70から出力する走査制御信号cを入力することにより、前記波面sの向きと直交する所定の走査角方向へ増幅高周波出力電波d1を出力するものである。
【0031】
この走査制御器70から出力する走査制御信号cは、高周波モジュール系50の高周波モジュール51a〜51nに入力し、給電回路41から入力する遅延高周波出力信号b〜bに対して走査制御を行い、電波放射系60から放射される増幅高周波出力電波d〜dへの走査方向を制御するものである。
【0032】
高周波モジュール系50の高周波モジュール51bは、電力増幅器52bおよび移相器53bを備え、上記高周波モジュール51aと同様に増幅高周波出力電波dを出力するものである。
【0033】
また、高周波モジュール系50の高周波モジュール51nは、電力増幅器52nおよび移相器53nを備え、上記高周波モジュール51aと同様に増幅高周波出力電波dを出力するものである。
【0034】
電波放射系60は、高周波モジュール系50の各高周波モジュール51a〜51nから出力される増幅高周波出力電波d〜dを、それぞれアンテナ素子60a〜60nから放射するように設けられる。
【0035】
次に、フェーズドアレイアンテナ装置20の作用について説明する。
【0036】
フェーズドアレイアンテナ装置20を作動させて、特定のターゲット(目標物)を捕捉することを想定する。
【0037】
信号発生装置31から出力される高周波信号aを給電回路系40の給電回路41が入力することにより、給電回路41は経路接続素子42により、所定の電波ビーム走査角θを基準とした遅延高周波出力信号b〜bを出力する。
【0038】
また、フェーズドアレイアンテナ装置20の、ターゲットに対する電波放射系60の向きが、例えばターゲットの正面の位置に対し、θ°の傾きをもって向かっている場合(図2参照)、走査制御器70がこの傾きに対応して適合するよう増幅高周波出力電波d〜dの波面sの向きが前記ターゲット方向と直交するように高周波モジュール系50の制御を行なう。
【0039】
従って、電波放射系60から放射された増幅高周波出力電波d〜dは、図3の変化曲線θにて示されるように、走査制御器70による走査制御、すなわち、例えば走査方向の基準角度が走査角度0°[deg]の場合から+(プラス)45°,−(マイナス)45°の電波ビーム走査角θの範囲で放射される。
【0040】
フェーズドアレイアンテナ装置20によれば、給電回路系40の給電回路41に経路接続素子42を設け、信号発生装置31から出力される高周波信号aを遅延高周波出力信号b〜bへ電力分配する機能と、この分配された高周波出力信号b〜b各々に対して経路長差によって、所定の経路遅延量を与える機能を共有するようにしたから、その構成が簡易である一方、給電回路41においても、その製作時に種々特性の異なる経路接続素子42を予め用意しておくことにより、フェーズドアレイアンテナ装置20の製作を極めて容易に行なうことができる。
【0041】
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態であるフェーズドアレイアンテナ装置100について図4を参照して説明する。
【0042】
第1の実施形態に示されたフェーズドアレイアンテナ装置と同一部分に同一符号を附して説明を省略する。
【0043】
第2実施形態のフェーズドアレイアンテナ装置100は、第1実施形態であるフェーズドアレイアンテナ装置20の給電回路41に対応して、給電回路系102に複数個の給電回路、例えば第1〜第3の給電回路103〜105を備えた放射系のフェーズドアレイアンテナ装置である。
【0044】
フェーズドアレイアンテナ装置100は、給電回路系102に第1〜第3の給電回路103〜105を備えると共に、第1〜第3の給電回路103〜105は走査制御器70により選択的に作動され、選択された第1〜第3の給電回路103〜105に信号発生装置31から出力する高周波信号aが入力されるようになっている。
【0045】
走査制御器70は、第1〜第3の給電回路103〜105の何れかを選択して切替接続し得るように高周波信号入力制御部101へ制御信号x(接点切替信号)を出力するようになっている。
【0046】
高周波信号入力制御部101は、信号発生装置31側の接点を給電回路系102の第1の給電回路103側へ接続する固定接点101aと、第2の給電回路104側へ接続する固定接点101bと、第3の給電回路105側へ接続する固定接点101cとを切替接続可能に備えている。
【0047】
また、高周波信号入力制御部101は、走査制御器70から出力する制御信号xを入力し、信号発生装置31側を固定接点101a〜101cの何れかへ選択的に接続するようにしている。
【0048】
走査制御器70から出力する制御信号xは、給電回路系102の第1〜第3の給電回路103〜105の中から所定の一つを選定して高周波モジュール系50側へ接続するために用いられる信号である。
【0049】
給電回路系102は、第1〜第3の給電回路103〜105と、この第1〜第3の給電回路103〜105から各々出力される遅延高周波出力信号e〜e,f〜f,g〜gを入力する高周波信号入力部106a〜106nとを備えている。
【0050】
給電回路103〜105の他に、第1〜第3の給電回路103〜105から出力させる遅延高周波出力信号e〜e,f〜f,g〜gの内、遅延高周波出力信号e,f,gを受信して電力合成する高周波信号入力部106aと、遅延高周波出力信号e,f,gを受信して電力合成する高周波信号入力部106bと、遅延高周波出力信号e,f,gを受信して電力合成する高周波信号入力部106nとを備えている。
【0051】
給電回路系102の第1〜第3の給電回路103〜105には、第1の実施形態を説明する図2に示すように、異なる経路長を有する経路接続素子103a,104a,105aを備えている。
【0052】
また、この第1〜第3の給電回路103〜105に備えられる各経路接続素子103a,104a,105aは、それぞれ経路長を異にして、電波放射系60から放射される高周波電波の走査方向の基準角度に所定の角度差が出るようにしている。
【0053】
この結果、各給電回路103〜105は、経路接続素子103a,104a,105aそれぞれの経路長差に応じた電波ビーム走査特性を持った給電回路系102が得られるものである。
【0054】
このような給電回路系102は、第1〜第3の給電回路103〜105の中から何れかが選定されて高周波モジュール系50側へ接続されるようになっている。
【0055】
その他の構成については、上述した第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0056】
次に、フェーズドアレイアンテナ装置100の作用について図4および図5を参照して説明する。
【0057】
フェーズドアレイアンテナ装置100を作動させて、特定のターゲット(目標物)を捕捉することを想定する。
【0058】
フェーズドアレイアンテナ装置100のターゲットに対する電波放射系60の波面sの向きが、例えばターゲットの正面の位置に対し、θ°の傾きをもって向かっている場合(図2参照)、この傾きの状況を走査制御器70により検知し、走査制御器70が、この傾きに対応して適合するよう、第1〜第3の給電回路103〜105の中から一つ、例えば第2の給電回路104を選定する。
【0059】
走査制御器70は、第2の給電回路104を選定すると、高周波信号入力制御部101へ制御信号xを出力する。
【0060】
この制御信号xを入力した高周波信号入力制御部101は、信号発生装置31側の接点を第2の給電回路104側の固定接点101bへ接続させる。
【0061】
そして、信号発生装置31から出力される高周波信号aを給電回路系102の第2の給電回路104が入力することにより、経路接続素子104aにより、所定の電波ビーム走査角θを基準とした遅延高周波出力信号f〜fを出力する。
【0062】
これにより第2の給電回路104の経路接続素子104aから出力された遅延高周波出力信号f〜fが高周波信号入力部106a〜106nへ入力される。
【0063】
この高周波信号入力部106a〜106nは、入力された遅延高周波出力信号f〜fを高周波モジュール系50側へ出力して、この高周波モジュール系50により所定の位相量に調整する一方、電力増幅器52a〜52nにて増幅され、電波放射系60へ出力する。
【0064】
電波放射系60から放射された増幅高周波出力電波k〜kは、第2の給電回路104に独自に定めた基準角度を0°として、所定の電波ビーム走査角θの範囲で放射される。
【0065】
すなわち、増幅高周波出力電波k〜kは、図5の変化曲線θD0にて示されるように、電波ビーム走査角θ[deg]が−15〜+15°のとき、管理偏心量p[deg]以下の所望の偏心量が得られる。
【0066】
また、フェーズドアレイアンテナ装置100の電波放射系60の向きに応じて、走査制御器70が、例えば第3の給電回路105を選定すると、この走査制御器70は、この第3の給電回路105を選定する制御信号xを高周波信号入力制御部101へ出力する。
【0067】
この制御信号xを入力した、高周波信号入力制御部101は、信号発生装置31を第3の給電回路105と接続させる。
【0068】
これにより第3の給電回路105は、給電回路系102の高周波信号入力部106a〜106nへ遅延高周波出力信号g〜gを出力する。
【0069】
この高周波信号入力部106a〜106nから出力する遅延高周波出力信号g〜gは、高周波モジュール系50により特定の位相量に調整する一方、電力増幅器52a〜52nにて増幅され、電波放射系60へ出力する。
【0070】
電波放射系60は、遅延高周波出力信号g〜gに対し、位相量を調整した後、増幅高周波出力電波k〜kを空間へ放射する。
【0071】
この空間へ放射された増幅高周波出力電波k〜kは、第3の給電回路105に独自に定めた基準角度を0°として、所定の電波ビーム走査角θの範囲で放射される。
【0072】
この選定された第3の給電回路105は、上述した第2の給電回路104の場合と同様に作動して、図5の変化曲線θD1にて示されるように、電波ビーム走査角θ[deg]が+15〜+45°のとき、管理偏心量p[deg]以下の所望の偏心量が得られる。
【0073】
更にまた、走査制御器70により第1の給電回路103が選定された場合には、この走査制御器70は、第1の給電回路103を選定する制御信号xを高周波信号入力制御部101へ出力する。
【0074】
この制御信号xを入力した、高周波信号入力制御部101は、信号発生装置31を第1の給電回路103と接続させる。
【0075】
これにより第3の給電回路105は、給電回路系102の高周波信号入力部106a〜106nへ遅延高周波出力信号e〜eを出力する。
【0076】
この高周波信号入力部106a〜106nから出力する遅延高周波出力信号e〜eは、高周波モジュール系50により特定の位相量に調整する一方、電力増幅器52a〜52nにて増幅され、電波放射系60へ出力する。
【0077】
前記位相量を調整された遅延高周波出力信号e〜eを入力した電波放射系60は、増幅高周波出力電波k〜kを空間へ放射する。
【0078】
この空間へ放射された増幅高周波出力電波k〜kは、第1の給電回路103に独自に定めた基準角度を0°として、所定の電波ビーム走査角θの範囲で放射される。
【0079】
この選定された第1の給電回路103は、上述した第2の給電回路104の場合と同様に作動して、図5の変化曲線θD2にて示されるように、電波ビーム走査角θ[deg]が−45°〜−15°のとき、管理偏心量p[deg]以下の所望の偏心量が得られる。
【0080】
上記第1〜第3の給電回路103〜105が選択的に選定されて用いられて、電波放射系60から放射される増幅高周波出力電波k〜kは、図5の管理偏心量p[deg]にて示されるように、上記第1〜第3の給電回路103〜105のそれぞれが定めた基準角度である、例えば+30°,0°および−30°による変化曲線θD0,θD1およびθD2の交点r,rのレベルの偏心量p[deg]を管理対象の偏心量としている。
【0081】
第2実施形態におけるフェーズドアレイアンテナ装置100によれば、高周波モジュール系50は、給電回路系102のそれぞれの第1〜3の給電回路103〜105に共通して接続したので、高周波モジュール系50が共用できることから、小型化および軽量化を図ることができる。
【0082】
また、給電回路系102については、近年の高集積回路化への技術革新に伴い、一層の小型化,軽量化が図られており、フェーズドアレイアンテナ装置として既存の大きさおよび重量と同程度の範囲で、多機能化したフェーズドアレイアンテナ装置を採用することが可能である。
【0083】
更に、経路長の異なる経路接続素子103a,104a,105aをそれぞれ第1〜第3の給電回路103〜105を備えて、これらの給電回路103〜105を選択的に適合させたから、図5に示されるように、管理偏心量p[deg]を所望の偏心量を得つつ、広帯域にも対応し得るフェーズドアレイアンテナ装置を提供できる。
【0084】
また、この管理偏心量p[deg]は、例えば走査角θ[deg]が−45°〜+45°の90°の広帯域に対応可能としたので、捕捉対象であるターゲットの捕捉が容易である上に、追尾性能をも向上させることができる。
【0085】
更にまた、上述した実施形態によれば、アレイアンテナを水平方向へ走査して用いる形態について説明したが、フェーズドアレイアンテナ装置20と同様構成の第2のフェーズドアレイアンテナ装置を仰角方向に用いた併用タイプのフェーズドアレイアンテナ装置として、例えばレーダ装置へ適用し、ターゲットに対する捕捉効果を一層向上させることも可能である。
【0086】
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態であるフェーズドアレイアンテナ装置200について図6を参照して説明する。
【0087】
このフェーズドアレイアンテナ装置200は、第1の実施形態である電波放射系60に代え、電波受信系210を設けると共に、信号発生装置31に代え、受信処理系201を備えた構成の受信系のフェーズドアレイアンテナ装置である。第1の実施形態と同一部分には同一符号を附して説明を省略する。
【0088】
電波受信系210は、アンテナ素子210a〜210nを備えており、高周波モジュール系50の高周波モジュール51a〜51nへそれぞれ接続されるようになっている。
【0089】
給電回路41は、高周波モジュール系50から出力される遅延高周波入力信号h〜hを入力して電力合成し、合成高周波信号lを受信処理系201に出力するようになっている。
【0090】
受信処理系201は、給電回路41から出力する合成高周波電波lを入力して、捕捉したターゲットの情報データのデータ処理を行なうものである。
【0091】
その他の構成については、上述した第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0092】
次に、フェーズドアレイアンテナ装置200の作用について説明する。
【0093】
フェーズドアレイアンテナ装置200を作動させて、特定のターゲット(目標物)を捕捉することを想定する。
【0094】
フェーズドアレイアンテナ装置200のターゲットに対する電波受信系210の向きが、例えばターゲットの正面の位置に対し、θ°の傾きをもって向かっている場合(図2参照)、走査制御器70が、この傾きに対応して適合するように増幅高周波出力電波d〜dの波面sの向きが前記ターゲット方向と直交するよう各高周波モジュール系50の制御を行なう。
【0095】
従って、電波受信系210が受信する高周波入力電波y〜yは、図3の変化曲線θdにて示されるように、走査制御器70による走査制御、すなわち、例えば走査方向の基準角度が走査角度0°[deg]の場合から+45°,−45°の電波ビーム走査角θの範囲で受信が行なわれる。
【0096】
その他の作用については、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0097】
このように、フェーズドアレイアンテナ装置200によれば、給電回路41に経路接続素子42を設け、高周波モジュール系50側から入力する遅延高周波入力信号h〜hを受信する給電回路41の経路接続素子42にて、受信する遅延高周波入力信号h〜hの相互の遅延量の差の補正を行なうようにしたから、給電回路41の構成が簡易である一方、その製作が容易である。
【0098】
(第4の実施形態)
次に本発明の第4の実施形態であるフェーズドアレイアンテナ装置300について第2の実施形態を示す図4と同一部分に同一符号を附した図6を参照して説明する。
【0099】
このフェーズドアレイアンテナ装置300は、第3の実施形態であるフェーズドアレイアンテナ装置200の1つの給電回路41を備えたものに対して、給電回路系330として複数個の給電回路、例えば第1〜第3の給電回路103〜105を備えた受信系のフェーズドアレイアンテナ装置である。
【0100】
フェーズドアレイアンテナ装置300は、第3の実施形態であるフェーズドアレイアンテナ装置200の給電回路41に代え、給電回路系330に複数の給電回路103〜105を備えると共に、信号発生装置31に代え、受信処理系301を備えた構成である。
【0101】
また、第2の実施形態である高周波信号入力制御部101に代え、高周波信号出力制御部320を設けた構成である。
【0102】
この高周波信号出力制御部320は、給電回路系330の第1の給電回路103側の固定接点320aと、第2の給電回路104側の固定接点320bと、第3の給電回路105側の固定接点320cとを受信処理系301側の接点に選択的に切替接続可能としたものである。
【0103】
電波受信系310は、アンテナ素子310a〜310nを備えており、高周波モジュール系50の高周波モジュール51a〜51nへそれぞれ接続されるようになっている。
【0104】
受信処理系301は、給電回路系330から出力する合成高周波信号mを入力して、捕捉したターゲットの情報データのデータ処理を行なうものである。
【0105】
合成高周波信号mは、高周波モジュール系50から出力される遅延高周波入力信号p〜p,q〜qおよびr〜rを入力する給電回路系330の第1〜第3の給電回路103〜105の何れか1つを介して、高周波信号出力制御部320側に出力されるものである。
【0106】
その他の構成については、上述した第3の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0107】
次に、フェーズドアレイアンテナ装置300の作用について説明する。
【0108】
フェーズドアレイアンテナ装置300を作動させて、特定のターゲット(目標物)を捕捉することを想定する。
【0109】
フェーズドアレイアンテナ装置300のターゲットに対する電波放射系60の向きが、例えばターゲットの正面の位置に対し、θ°の傾きをもって向かっている場合(図2参照)、この傾きの状況を走査制御器70により検知し、走査制御器70が、この傾きに対応して適合するよう、第1〜第3の給電回路103〜105の中から一つ、例えば第2の給電回路104を選定する。
【0110】
この走査制御器70は、選定した給電回路、例えば第2の給電回路104を選定すると、高周波信号入力制御部101へ制御信号xを出力する。
【0111】
この制御信号xを入力した高周波信号出力制御部320は、信号発生装置31と第2の給電回路104を接続するよう切替接点を固定接点320b側へ接続する。
【0112】
これにより、給電回路104は、電波受信系310にて受信した高周波入力電波y〜yを高周波モジュール系50,給電回路系330の第2の給電回路104,高周波信号出力制御部320を介して受信処理系301へ出力されるようになる。
【0113】
また、高周波信号出力制御部320により、例えば第1の給電回路103に切替接続された場合、更には、第3の給電回路105に切替接続された場合については、上述した第2の実施形態における遅延高周波出力信号e〜e,g〜gと、これらの遅延高周波出力信号e〜e,g〜gと逆方向に入出力する遅延高周波入力信号p〜p,r〜rで異なっている。
【0114】
この点およびその他作動については、第3の実施形態に示されたフェーズドアレイアンテナ装置200と同様であるので説明を省略する。
【0115】
このように、フェーズドアレイアンテナ装置300によれば、給電回路系330の第1〜第3の給電回路103〜105にそれぞれ経路長の異なる経路接続素子103a,104a,105aを設けて、高周波モジュール系50側から入力する遅延高周波入力信号p〜p,q〜q,r〜rを受信することができるようにしたから、電波受信系310としてより広域に対応することが可能となる。
【0116】
また、経路接続素子103a,104a,105aは、経路長L〜Lを設ける構成が簡易である一方、その製作が容易である。
【0117】
更に、経路長の異なる経路接続素子103a,104a,105aをそれぞれ第1〜第3の給電回路103〜105を備えて、これらの給電回路103〜105を選択的に適合させたから、図3に示されるように、管理偏心量p[deg]を所望の偏心量を得つつ、広帯域にも対応し得るフェーズドアレイアンテナ装置を提供できる。
【0118】
また、この管理偏心量p[deg]は、例えば走査角θ[deg]が−45°〜+45°の90°の広帯域に対応可能としたので、捕捉対象であるターゲットの捕捉が容易である上に、追尾性能をも向上させることができる。
【0119】
更にまた、上述した実施形態によれば、アレイアンテナを水平方向へ走査して用いる形態について説明したが、フェーズドアレイアンテナ装置20と同様構成の第2のフェーズドアレイアンテナ装置を仰角方向に用いた併用タイプのフェーズドアレイアンテナ装置として、例えばレーダ装置へ適用し、ターゲットに対する捕捉効果を一層向上させることができる。
【0120】
(第5の実施形態)
本発明に係るフェーズドアレイアンテナ装置400の第5の実施形態について、図8を参照して説明する。
【0121】
このフェーズドアレイアンテナ装置400は、図8に示すように第2の実施形態であるフェーズドアレイアンテナ装置100と、第4の実施形態であるフェーズドアレイアンテナ装置300とを組み合わせた構成である。
【0122】
第2の実施形態と同一部分には同一符号を附して説明を省略する。
【0123】
すなわち、放射系のフェーズドアレイアンテナ装置100と、受信系のフェーズドアレイアンテナ装置300とを組み合わせ、適宜に選択的に作動させ得る送受信系のフェーズドアレイアンテナ装置である。
【0124】
符号410は、電波放射・受信系で、フェーズドアレイアンテナ装置300の高周波モジュール系50から遅延高周波入力信号p〜pを出力する一方、フェーズドアレイアンテナ装置100の高周波モジュール系50へ遅延高周波出力信号e〜e,f〜f,g〜gの何れかを入力可能に設けたものである。
【0125】
符号70は、走査制御器で、フェーズドアレイアンテナ装置100の高周波信号出力制御部320を切替制御する一方、フェーズドアレイアンテナ装置300の高周波信号入力制御部101とを切替制御するものである。
【0126】
この高周波信号入力制御部101および高周波信号出力制御部320は、走査制御器70により給電回路系103および330の第1〜第3の給電回路103〜105の何れかへ選択的に切替られるようになっている。一方の給電回路系103は電波放射あるいは送信用給電回路系を構成し、他方の給電回路系330は受信用給電回路系を構成している。
【0127】
この走査制御器70は、高周波信号入力制御部101側と高周波信号出力制御部320側とを並列に同時に制御するようにしている。
【0128】
その他の構成については、第2の実施形態および第4の実施形態に示されたフェーズドアレイアンテナ装置100および300と同様構成であるので説明を省略する。
【0129】
次に、フェーズドアレイアンテナ装置400の作用について説明する。
【0130】
フェーズドアレイアンテナ装置400を作動させて、特定のターゲット(目標物)を捕捉し、また追尾することを想定する。
【0131】
先ず、フェーズドアレイアンテナ装置100を作動させる。
【0132】
このフェーズドアレイアンテナ装置100の作動については、第2の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0133】
フェーズドアレイアンテナ装置100の作動により、特定のターゲット(目標物)が捕捉されると、次にフェーズドアレイアンテナ装置300作動させて、この特定のターゲットを追尾する。
【0134】
この追尾のためのフェーズドアレイアンテナ装置400の作動については、第4の実施形態に示されたフェーズドアレイアンテナ装置300と同様であるので説明を省略する。
【0135】
フェーズドアレイアンテナ装置400によれば、受信系のフェーズドアレイアンテナ装置100と、送信系(放射系)のフェーズドアレイアンテナ装置300とを組み合わせ、操作制御器70とによって両系を同時に制御することで、性能や操作性を向上することができる。
【0136】
また、電波放射系と電波受信系とを兼用させたり、更に走査制御器70を共用させたので構成の簡易化と共に操作性を向上させることができる。
【0137】
更に、経路長の異なる経路接続素子103a,104a,105aをそれぞれ複数の給電回路103〜105を備えて、この給電回路103〜105を選択的に適合させたから、図3に示されるように、管理偏心量p[deg]を所望の偏心量を得つつ、広帯域にも対応し得るフェーズドアレイアンテナ装置を提供できる。
【0138】
また、この管理偏心量p[deg]は、例えば走査角θ[deg]が−45°〜+45°の90°の広帯域に対応可能としたので、捕捉対象であるターゲットの捕捉が容易である上に、追尾性能をも向上させることができる。
【0139】
更にまた、上述した実施形態によれば、アレイアンテナを仰角方向(水平方向)へ走査して用いる形態について説明したが、フェーズドアレイアンテナ装置300を水平方向へ走査し得る形態とし、また、フェーズドアレイアンテナ装置100を仰角方向に用いた併用タイプのフェーズドアレイアンテナ装置として構成することができる。
【0140】
従って、この構成のフェーズドアレイアンテナ装置400によれば、例えばレーダ装置へ適用し、ターゲットに対する捕捉効果を一層向上させることも可能である。
【0141】
【発明の効果】
本発明は信号発生装置から出力される高周波信号を電力分配する機能と、この分配した信号各々に対して経路長差によって、所定の経路遅延量を与える機能を併有した給電回路を設けたから、その構成が簡易であり製作の容易なフェーズドアレイアンテナ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフェーズドアレイアンテナ装置の第1の実施形態を示す概要図。
【図2】図1に示されたフェーズドアレイアンテナ装置の給電回路における波面と電波ビーム方向との関係を示す図。
【図3】図1に示されるフェーズドアレイアンテナ装置における電波ビーム走査方向と、尖頭方向の走査角に対応する偏心量との関係を示すグラフ。
【図4】本発明に係るフェーズドアレイアンテナ装置の第2の実施形態を示す概要図。
【図5】図4に示されたフェーズドアレイアンテナ装置における複数の異なる電波ビーム走査方向と、それぞれの尖頭方向の走査角に対応する偏心量との関係を示すグラフ。
【図6】本発明に係るフェーズドアレイアンテナ装置の第3の実施形態を示す概要図。
【図7】本発明に係るフェーズドアレイアンテナ装置の第4の実施形態を示す概要図。
【図8】本発明に係るフェーズドアレイアンテナ装置の第5の実施形態を示す概要図。
【符号の説明】
20,100,200,300,400 フェーズドアレイアンテナ装置
31 信号発生装置
41 給電回路
42,103a,104a,105a 経路接続素子
42a〜42n 経路
50 高周波モジュール系
51a〜51n 高周波モジュール
52a〜52n 電力増幅器
53a〜53n 移相器
60 電波放射系
60a〜60n,210a〜210n,310a〜310n アンテナ素子
70 走査制御器
101 高周波信号入力制御部
101a〜101c,320a〜320c 固定接点
102,330 給電回路系
103 第1の給電回路
104 第2の給電回路
105 第3の給電回路
106a〜106n 高周波信号入力部
201,301 受信処理系
210,310 電波受信系
320 高周波信号出力制御部
410 電波放射・受信系
a 高周波信号
〜b,e〜e,f,g〜g 遅延高周波出力信号
〜h,p〜p,q〜q,r〜r 遅延高周波入力信号
c 走査制御信号
〜d,k〜k 増幅高周波出力電波
〜y 高周波入力電波
l,m 合成高周波信号
s 波面
x 制御信号(接点切替信号)

Claims (9)

  1. 高周波信号を発生する信号発生装置と、
    移相器と高周波増幅器を夫々具備するN個の高周波モジュールと、
    前記信号発生器に接続され、前記高周波信号をM個の出力端に選択的に切り換えて出力するスイッチと、
    前記スイッチの出力端に夫々接続される給電回路であって、各給電回路は、前記高周波信号を前記N個の高周波モジュールの夫々に分配すると共に、前記N個の高周波モジュールの夫々に対して、給電回路毎に異なるビーム走査中心角を設定するための経路遅延量を与える、M個の給電回路と、
    前記スイッチの前記M個の出力端の1つを選択することにより前記M個の給電回路の1つを選択する一方、前記N個の高周波モジュールの夫々の前記移相器に対しては、選択した給電回路に対応する前記ビーム走査中心角を中心に電子走査させる移相量を設定する走査制御器と、
    を具備したことを特徴とするフェーズドアレイアンテナ装置。
  2. 前記走査制御器は
    選択した給電回路に対応するビーム走査中心角がθ であり、このビーム走査中心角θ に隣接するビーム走査中心角との差がΔθのとき、略θ −Δθから、略θ +Δθの範囲を電子走査させる移相量を前記N個の高周波モジュールの夫々の前記移相器に対して設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフェーズドアレイアンテナ装置。
  3. 前記M個の給電回路は、
    第1のビーム走査中心角(θ −α)設定する第1の給電回路と、
    第2のビーム走査中心角θ を設定する第2の給電回路と、
    第3のビーム走査中心角(θ +α)を設定する第3の給電回路と、
    を備えて構成され、
    前記走査制御器は、
    前記第1の給電回路を選択したときは、(θ −α)を中心としてθ −(3/2)αからθ −(1/2)αまでの範囲を、
    前記第2の給電回路を選択したときは、θ を中心としてθ −(1/2)αからθ +(1/2)αまでの範囲を、
    前記第3の給電回路を選択したときは、(θ +α)を中心としてθ +(1/2)αからθ +(3/2)αまでの範囲を、電子走査させる移相量を前記N個の高周波モジュールの夫々の前記移相器に対して設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフェーズドアレイアンテナ装置。
  4. 高周波信号を受信処理する受信処理系と、
    移相器と高周波増幅器を夫々具備するN個の高周波モジュールと、
    M個の給電回路であって、各給電回路は、前記N個の高周波モジュールから出力される高周波信号を合成すると共に、前記N個の高周波モジュールの夫々に対して、給電回路毎に異なるビーム走査中心角を設定するための経路遅延量を与える、M個の給電回路と、
    前記給電回路の夫々に接続されるM個の入力端から入力される前記合成された高周波信号を選択的に切り換えて前記受信処理系に出力するスイッチと、
    前記スイッチの前記M個の入力端の1つを選択することにより前記M個の給電回路の1つを選択する一方、前記N個の高周波モジュールの夫々の前記移相器に対しては、選択した給電回路に対応する前記ビーム走査中心角を中心に電子走査させる移相量を設定する走査制御器と、
    を具備したことを特徴とするフェーズドアレイアンテナ装置。
  5. 前記走査制御器は
    選択した給電回路に対応するビーム走査中心角がθ であり、このビーム走査中心角θ に隣接するビーム走査中心角との差がΔθのとき、略θ −Δθから、略θ +Δθの範囲を電子走査させる移相量を前記N個の高周波モジュールの夫々の前記移相器に対して設定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のフェーズドアレイアンテナ装置。
  6. 前記M個の給電回路は、
    第1のビーム走査中心角(θ −α)設定する第1の給電回路と、
    第2のビーム走査中心角θ を設定する第2の給電回路と、
    第3のビーム走査中心角(θ +α)を設定する第3の給電回路と、
    を備えて構成され、
    前記走査制御器は、
    前記第1の給電回路を選択したときは、(θ −α)を中心としてθ −(3/2)αからθ −(1/2)αまでの範囲を、
    前記第2の給電回路を選択したときは、θ を中心としてθ −(1/2)αからθ +(1/2)αまでの範囲を、
    前記第3の給電回路を選択したときは、(θ +α)を中心としてθ +(1/2)αからθ +(3/2)αまでの範囲を、電子走査させる移相量を前記N個の高周波モジュールの夫々の前記移相器に対して設定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のフェーズドアレイアンテナ装置。
  7. 高周波信号を発生する信号発生装置と、
    高周波信号を受信処理する受信処理系と、
    移相器と高周波増幅器を夫々具備するN個の高周波モジュールと、
    前記信号発生器に接続され、前記高周波信号をM個の出力端に選択的に切り換えて出力する第1のスイッチと、
    前記第1のスイッチの出力端に夫々接続される第1の給電回路であって、各第1の給電回路は、前記高周波信号を前記N個の高周波モジュールの夫々に分配すると共に、前記N個の高周波モジュールの夫々に対して、第1の給電回路毎に異なるビーム走査中心角を設定するための経路遅延量を与える、M個の第1の給電回路と、
    M個の第2の給電回路であって、各第2の給電回路は、前記N個の高周波モジュールから出力される高周波信号を合成すると共に、前記N個の高周波モジュールの夫々に対して、第2の給電回路毎に異なるビーム走査中心角を設定するための経路遅延量を与える、M個の第2の給電回路と、
    前記第2の給電回路の夫々に接続されるM個の入力端から入力される前記合成された高周波信号を選択的に切り換えて前記受信処理系に出力する第2のスイッチと、
    前記第1スイッチの前記M個の出力端の1つ、または前記第2スイッチの前記M個の入力端の1つを選択することにより前記M個の第1の給電回路の1つ、または前記M個の第2の給電回路の1つを選択する一方、前記N個の高周波モジュールの夫々の前記移相器に対しては、選択した第1、第2の給電回路に対応する前記ビーム走査中心角を中心に電子走査させる移相量を設定する走査制御器と、
    を具備したことを特徴とするフェーズドアレイアンテナ装置。
  8. 前記走査制御器は
    選択した給電回路に対応するビーム走査中心角がθ であり、このビーム走査中心角θ に隣接するビーム走査中心角との差がΔθのとき、略θ −Δθから、略θ +Δθの範囲を電子走査させる移相量を前記N個の高周波モジュールの夫々の前記移相器に対して設定する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のフェーズドアレイアンテナ装置。
  9. 前記M個の給電回路は、
    第1のビーム走査中心角(θ −α)設定する第1の給電回路と、
    第2のビーム走査中心角θ を設定する第2の給電回路と、
    第3のビーム走査中心角(θ +α)を設定する第3の給電回路と、
    を備えて構成され、
    前記走査制御器は、
    前記第1の給電回路を選択したときは、(θ −α)を中心としてθ −(3/2)αからθ −(1/2)αまでの範囲を、
    前記第2の給電回路を選択したときは、θ を中心としてθ −(1/2)αからθ +(1/2)αまでの範囲を、
    前記第3の給電回路を選択したときは、(θ +α)を中心としてθ +(1/2)αからθ +(3/2)αまでの範囲を、電子走査させる移相量を前記N個の高周波モジュールの夫々の前記移相器に対して設定する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のフェーズドアレイアンテナ装置。
JP2003057597A 2003-03-04 2003-03-04 フェーズドアレイアンテナ装置 Expired - Lifetime JP4521160B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003057597A JP4521160B2 (ja) 2003-03-04 2003-03-04 フェーズドアレイアンテナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003057597A JP4521160B2 (ja) 2003-03-04 2003-03-04 フェーズドアレイアンテナ装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004266772A JP2004266772A (ja) 2004-09-24
JP2004266772A5 JP2004266772A5 (ja) 2005-10-27
JP4521160B2 true JP4521160B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=33120974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003057597A Expired - Lifetime JP4521160B2 (ja) 2003-03-04 2003-03-04 フェーズドアレイアンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4521160B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4966073B2 (ja) * 2007-04-05 2012-07-04 株式会社東芝 アレイアンテナ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004266772A (ja) 2004-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6494755B2 (ja) アンテナビーム方向の調整可能なアンテナ装置
CN106716720B (zh) 天线系统和波束控制方法
EP2135325B1 (en) Variable azimuth beamwidth antenna for wireless network
JP6384550B2 (ja) 無線通信モジュール
JPH11127019A (ja) 適応位相配列アンテナシステム
WO2002035650A1 (en) Phase-only reconfigurable multi-feed reflector antenna for shaped beams
JP2009514345A (ja) フェーズドアレイアンテナシステムおよび方法
JP2010074781A (ja) アンテナ装置
JPH06105959B2 (ja) 電子走査形アレイアンテナ装置
US6295026B1 (en) Enhanced direct radiating array
JPH10197629A (ja) レーダ装置
JPH08274529A (ja) アレイアンテナ装置
CN114578337A (zh) 发射相扫宽波束接收数字多波束“低小慢”探测雷达
JP2010127641A (ja) アンテナ装置,方位検出装置
JP4548191B2 (ja) アレイアンテナを用いたレーダシステム
US6906665B1 (en) Cluster beam-forming system and method
JP3456167B2 (ja) 多機能アンテナ装置
JPH06291535A (ja) アレイアンテナ
JP4521160B2 (ja) フェーズドアレイアンテナ装置
US6441785B1 (en) Low sidelobe antenna with beams steerable in one direction
JP2010019611A (ja) アンテナ装置及びレーダ装置
JPH0746761B2 (ja) アレイアンテナの給電回路
JPH06242229A (ja) レーダ装置
JP2001264413A (ja) フェーズドアレイアンテナ及びそれを用いたレーダ装置
JP4591425B2 (ja) アンテナ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050725

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061225

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070605

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070803

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070810

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100524

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4521160

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140528

Year of fee payment: 4

EXPY Cancellation because of completion of term