JP4520430B2 - 起き上がり予兆検知装置 - Google Patents
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Description
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態に係る起き上がり予兆検知装置の一例を示すブロック図である。
起き上がり予兆検知装置1は、被検知機器3a〜3f、センサ4a,4b、制御装置5を具備する。また、制御装置5は、センサデータ取得部6、記憶部7、検知部8、処理実行部9を具備する。被検知機器3a〜3fの数及びセンサ4a,4bの数は複数であれば自由に変更可能である。
個々のセンサ4a,4bは、自己の反応範囲13a,13bに被検知機器3a〜3fが存在する場合に、反応範囲13a,13bに存在する被検知機器を示すセンサデータ(センサの反応状態を示すデータ)を制御装置5に発す。
本実施の形態において、センサ4a,4bは、ベッド2を上から見た場合の長辺中央部に、互いが対向する位置で設置されているが、位置は適宜変更可能である。例えば、同様のセンサが、短辺にも設置されていてもよく、センサの数を増やしてもよい。設置台数及び設置位置は寝ている人の起き上がり予兆を検知する観点から様々に定めることができる。
この制御装置5は、ロジック処理を用いて実現してもよいし、センサ4a,4bからセンサデータを受信する回路を備えたコンピュータに検知処理を行うプログラムを搭載して実現してもよい。
記憶部7は、図2に示すように、センサ4a,4bを識別可能な状態で各センサ4a,4bから取得したセンサデータを記憶するデータ記憶領域7a、起き上がり予兆の検知に用いられるセンサを特定する利用センサ特定データ11を記憶する利用センサ記憶領域7b、起き上がり予兆の判定基準となる起き上がり予兆パターン12を記憶する予兆パターン記憶領域7cを持つ。
記憶部7のデータ記憶領域7aには、センサ4a,4bが反応するたびに、この反応したセンサのセンサ識別データと、センサデータと、センサの反応した時間を示す時間データとが対応付けられて記憶される。このように、時間データとセンサデータとを対応付けて記憶する場合、センサデータは一定時間長分が記憶され、過去に記憶されたセンサデータは、時間経過とともに削除されるとしてもよい。
手動で設定される場合の例としては、起き上がり予兆と判定される状態の各センサ4a,4bの反応の有無の時間変化(時間的推移)、起き上がり予兆と判定する状態のベッド2上での掛け寝具10の占有面積又は割合の時間変化、起き上がり予兆と判定する状態の各センサ4q,4bと被検知機器3a〜3fとの間の位置関係の時間変化、起き上がり予兆と判定する掛け寝具10の位置の時間変化を、起き上がり予兆パターン12として定義し、この定義された起き上がり予兆パターン12を記憶部7に記憶する。
そして、検知部8は、利用センサ特定データ11で特定されるセンサ4a,4bによって測定されたセンサデータから求められる状態の時間変化が、起き上がり予兆パターン12に該当するか否か判断し、起き上がり予兆パターン12に該当する場合に、起き上がり予兆が検知された旨を示す起き上がり予兆検知データを処理実行部9に通知する。
図3は、起き上がり予兆を説明するための上面図である。
人が寝ている状態の場合、被検知機器3a〜3cがセンサ4aの反応範囲13aに属しており、被検知機器3d〜3fがセンサ4bの反応範囲13bに属している。
図5は、本実施の形態に係る起き上がり予兆検知装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS2において、センサ4a,4bは、自己の反応範囲13a13bにおける被検知機器3a〜3fの有無を示すセンサデータとセンサ識別データとを制御装置5に送る。
ステップS4において、検知部8は、記憶部7に記憶されているセンサデータとセンサ識別データと時間データとの関係に基づいて、各センサ4a,4bの電波強度の値を距離に変換して掛け寝具10の位置を求め、各センサ4a,4bの反応の有無の時間変化、各センサ4a,4bと被検知機器3a〜3fとの間の距離の時間変化、掛け寝具10の位置の時間変化、各センサ4a,4bと被検知機器3a〜3fとの間の位置関係の時間変化、ベッド2上での掛け寝具10の占有面積又は割合の時間変化を求める。
起き上がり予兆パターン12に該当すると判断された場合、ステップS6において、処理実行部9は、所定の処理を実行する。
以上説明した本実施の形態においては、ベッド2上で掛け寝具10をかぶっている人の起き上がり予兆を精度よく検知することができる。
また、本実施の形態においては、各センサ4a,4bの反応の有無の時間変化、各センサ4a,4bと被検知機器3a〜3fとの間の距離の時間変化、掛け寝具10の位置の時間変化、各センサ4a,4bと被検知機器3a〜3fとの間の位置関係の時間変化、ベッド2上での掛け寝具10の占有面積又は割合の時間変化などに基づいて、ベッド2で寝ている人の起き上がるスピードを算出することもできる。
本実施の形態においては、各センサ4a,4bの反応の有無の時間変化、各センサ4a,4bと被検知機器3a〜3fとの間の距離の時間変化、掛け寝具10の位置の時間変化、各センサ4a,4bと被検知機器3a〜3fとの間の位置関係の時間変化、ベッド2上での掛け寝具10の占有面積又は割合の時間変化などの複数の判断要素を組み合わせて起き上がり予兆の検知に用いているが、このうちのいずれかの任意の組み合わせにより起き上がり予兆を検知するとしてもよく、また複数の判断要素のいずれか一つのみで起き上がり予兆を検知するとしてもよい。また、時間変化ではなく、各センサ4a,4bの反応の有無、各センサ4a,4bと被検知機器3a〜3fとの間の距離、掛け寝具10の位置、各センサ4a,4bと被検知機器3a〜3fとの間の位置関係、ベッド2上での掛け寝具10の占有面積又は割合を、単に用いて起き上がりを検知するとしてもよい。
本実施の形態においては、上記第1の実施の形態の変形例について説明する。
図6は、本実施の形態に係る起き上がり予兆検知装置の一例を示すブロック図である。
本実施の形態に係る起き上がり予兆検知装置14は、上記第1の実施の形態におけるセンサ4a,4b及び被検知機器3a〜3fに代えて、光電センサ15a〜15qを具備する。この図6では、図示を簡略化するために、光電センサ15a,15bからセンサデータ取得部6へのセンサデータの送信しか記載されていないが、光電センサ15c〜15qからセンサデータ取得部6へも、センサデータが送信される。
光電センサ15a〜15qは、ベッド2の周縁領域から掛け寝具10までの距離を測定し、距離を示すセンサデータとセンサ識別データとを制御装置5に送る。
制御装置5の検知部8は、センサデータに基づいて、掛け寝具10の位置など、上記第1の実施の形態で説明した起き上がり予兆を判断するための判断要素を算出する。
特定の色、塗料、色差を検知する光電センサ15a〜15qを用いることにより、人体と掛け寝具10との間で誤認識が発生することを防止することができる。
図7は、本実施の形態における光電センサ15a〜15qと掛け寝具10との関係を示す上面図である。
例えば、いずれかの光電センサから掛け寝具10までの間の距離が所定のしきい値を超えた場合に、起き上がりの予兆を検知する。
Claims (4)
- ベッドの上で人体に掛けられる掛け寝具に取り付けられた複数の無線ICタグと、
前記ベッドの周辺領域に設置されており、それぞれの所定範囲内に存在する無線ICタグを示すセンサデータ、を発する複数の無線ICタグリーダと、
起き上がり予兆と判断される状態の前記複数の無線ICタグリーダの反応の有無の時間変化、起き上がり予兆と判断される状態の前記ベッド上での前記掛け寝具の占有面積又は割合の時間変化、起き上がり予兆と判断される状態の前記複数の無線ICタグリーダと前記複数の無線ICタグとの間の位置関係の時間変化、起き上がり予兆と判断される状態の掛け寝具の位置の時間変化、起き上がり予兆と判断される状態の前記複数の無線ICタグリーダと前記複数の無線ICタグとの間の距離の時間変化、のうちの少なくとも一つを示す起き上がり予兆パターンを記憶する記憶手段と、
前記複数の無線ICタグリーダからの前記センサデータと、前記複数の無線ICタグリーダの反応した時間を示す時間データとを対応付けて、前記記憶手段に記憶するセンサデータ取得手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記複数の無線ICタグリーダによって測定された前記センサデータ及びこの前記センサデータに対応付けられている前記時間データに基づいて、前記複数の無線ICタグリーダの反応の有無の時間変化、前記ベッド上での前記掛け寝具の占有面積又は割合の時間変化、前記複数の無線ICタグリーダと前記複数の無線ICタグとの間の位置関係の時間変化、前記複数の無線ICタグリーダの電波強度の値を距離に変換して算出される前記掛け寝具の位置の時間変化、前記複数の無線ICタグリーダと前記複数の無線ICタグとの間の距離の時間変化、のうちの少なくとも一つを算出し、当該算出結果が前記記憶手段に記憶されている前記起き上がり予兆パターンと適合した場合に、起き上がり予兆と判断する検知手段と
を具備する起き上がり予兆検知装置。 - 請求項1記載の起き上がり予兆検知装置において、
前記複数の無線ICタグは、前記掛け寝具に、格子状、アレイ状、線状のうちのいずれかの形式で取り付けられていることを特徴とする起き上がり予兆検知装置。 - 請求項1又は請求項2記載の起き上がり予兆検知装置において、
前記起き上がり予兆パターンは、実際の起き上がり動作によって前記複数の無線ICタグリーダの測定で得られた状態と時間データとの関係を示すことを特徴とする起き上がり予兆検知装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の起き上がり予兆検知装置において、
前記記憶手段は、起き上がり予兆の検知に用いられる無線ICタグリーダを特定する利用センサ特定データを記憶し、
前記センサデータ取得手段は、前記無線ICタグリーダからの前記センサデータと、前記無線ICタグリーダの反応した時間を示す時間データと、この反応した前記無線ICタグリーダのセンサ識別データとを対応付けて、前記記憶手段に記憶し、
前記検知手段は、前記利用センサ特定データで特定されている前記無線ICタグリーダによって測定されたセンサデータ及びこのセンサデータに対応付けられている時間データに基づいて、前記利用センサ特定データで特定されている前記無線ICタグリーダの反応の有無の時間変化、前記ベッド上での前記掛け寝具の占有面積又は割合の時間変化、前記利用センサ特定データで特定されている前記無線ICタグリーダと前記複数の無線ICタグとの間の位置関係の時間変化、前記利用センサ特定データで特定されている前記無線ICタグリーダの電波強度の値を距離に変換して算出される前記掛け寝具の位置の時間変化、前記利用センサ特定データで特定されている前記無線ICタグリーダと前記複数の無線ICタグとの間の距離の時間変化、のうちの少なくとも一つを算出し、当該算出結果が前記記憶手段に記憶されている前記起き上がり予兆パターンと適合した場合に、起き上がり予兆と判断する
ことを特徴とする起き上がり予兆検知装置。
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