JP4519825B2 - 冷凍サイクル - Google Patents

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Description

この発明は、冷凍サイクルに関し、例えばヒートポンプ式給湯機の熱源ユニットに使用することができる冷凍サイクルに関するものである。
ヒートポンプ式給湯機としては、一般には図5に示すように、貯湯タンク50を有するタンクユニット51と、冷凍サイクル52を有する熱源ユニット53とを備える。また、冷凍サイクル52は、圧縮機54と、水熱交換器(凝縮器)55と、膨張弁57と、蒸発器58とを順に接続して構成される。そして、タンクユニット51は、上記貯湯タンク50と循環路59とを備え、この循環路59には、水循環用ポンプ60と熱交換路61とが介設されている。この場合、熱交換路61は水熱交換器55にて構成される。
上記装置においては、圧縮機54を駆動させると共に、ポンプ60を駆動(作動)させると、貯湯タンク50の底部に設けた取水口から貯溜水(温湯)が循環路59に流出し、これが熱交換路61を流通する。そのときこの温湯は水熱交換器55によって加熱され(沸き上げられ)、湯入口から貯湯タンク50の上部に返流される。これによって、貯湯タンク50に高温の温湯を貯めるものである。
また、従来においては、上記冷凍サイクルの冷媒として、ジクロロジフルオロメタン(R−12)やクロロジフルオロメタン(R−22)のような冷媒が使用されてきたが、オゾン層の破壊、環境汚染等の問題から、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(R−134a)のような代替冷媒が使用されるようになっている。しかしながらこのR−134aにおいても、依然として地球温暖化能が高いなどの問題があることから、近年では、このような問題のない自然系冷媒を使用することが推奨されつつある。この自然系冷媒として炭酸ガス等の超臨界冷媒が有用であることは、公知である。
ところが上記装置においては、外気温度が変化することによって、水熱交換器(ガス冷却器)側及び蒸発器側の負荷変動が生じ、季節ごとに冷媒循環量が相違する。すなわち、図3に示すように、外気温度が高い時(高外気時)はIのようなサイクルとなり、外気温度が低い時(低外気時)はIIのようなサイクルとなり、夏場(高外気時)においては、蒸発器58内の密度が冬場(低外気時)よりも大となる。このため、季節ごとに最適な冷媒量での運転が困難であり、夏場においては循環量が不足気味となって、過度の過熱運転となり、冬場においては循環量が過剰気味となって湿り運転となり、圧縮機の信頼性の低下を招くおそれがあった。
このため、図4に示すように、高圧側に冷媒調整容器65を設け、流量調整弁66を調整することによって、この冷媒調整容器(レシーバ)65内の冷媒量を増減させて、外気温度に応じた冷媒循環量とすることも考えられる。この場合、高圧側において、分岐すると共に、この分岐部よりも下流側の位置において合流するバイパス回路67を設けると共に、このバイパス回路67に上記レシーバ65を介設し、さらに、このレシーバ65の出口側に流量調整弁66を設ける。すなわち、バイパス回路67は、ガス冷却器55の上流側から分岐してレシーバ65に接続される第1通路68と、このレシーバ65から導出されて第1通路68の分岐部よりも下流側においてガス冷却器55に合流する第2通路69とを備え、第2通路69に上記調整弁66が介設される。また、膨張弁57と蒸発器58とを接続する冷媒通路70がこのレシーバ65内を通過する。
従って、図4に示す冷凍サイクルでは、バイパス回路67を介してこのレシーバ65内に入った高圧冷媒と、この冷媒通路70を流れる低圧冷媒との熱交換が行われる。そして、調整弁66の開度を調整することによって、レシーバ66内を通過する冷媒流量を調整して、レシーバ66内の冷媒温度を調整する。すなわち、流量調整弁66の開度制御によって、要求された冷媒温度に保持し、レシーバ65内を適切な冷媒収容量とすることができ、この回路内の冷媒循環量を最適な量とすることができる。なお、本願に関連する従来技術としては、特許文献1、2を挙げることができる。
特開昭60−188762号公報 実願昭55−77145号(実開昭57−24964号)のマイクロフィルム
しかしながら、図4に示すような冷凍サイクルでは、上記のように、流量調整弁66を使用しなければならず、コスト高となる。また、高圧側においてガス冷却器55の途中にバイパス回路67を設けるため、回路構成が複雑化して製造しにくく、コストが一層かかることになる。しかも、ガス冷却器55を循環する冷媒の一部をバイパスさせるため、熱ロスとなり、加熱能力を損なうおそれもある。
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、各季節に応じた冷媒循環量となって、過熱運転や湿り運転を回避することが可能であって、しかも、流量調整弁等を使用することなく、低コストにて構成することが可能な冷凍サイクルを提供することにある。
そこで請求項1の冷凍サイクルは、圧縮機15からの吐出冷媒を、ガス冷却器16、減圧機構17、蒸発器18を順次経由させて上記圧縮機15へと返流させる冷凍サイクルであって、上記減圧機構17と蒸発器18との間の冷媒通路22に絞り33を介設し、また、上記減圧機構17と絞り33との間の冷媒通路22を、接続通路31を介して冷媒調整容器30に接続し、さらに、上記冷媒調整容器30を、上記蒸発器18の出口から圧縮機15の吸入口に至る冷媒配管24に熱的に接触させ、この冷媒配管24内の冷媒と上記冷媒調整容器30内の冷媒とが熱交換されるよう構成し、また、上記ガス冷却器16と減圧機構17との間の冷媒配管21と、上記蒸発器18の出口から圧縮機15の吸入口に至る冷媒配管24とを熱交換する液ガス熱交換器27を設けたことを特徴としている。
請求項1の冷凍サイクルでは、減圧機構17と蒸発器18との間の冷媒通路22と冷媒調整容器30とを、接続通路31を介して接続しているので、冷媒調整容器30内へは、減圧機構17と蒸発器18との間から冷媒(ガス冷媒)が導入される。そして、この冷媒調整容器30は、蒸発器出口から圧縮機吸入口に至る冷媒配管24に付設されるので、冷媒配管24内の冷媒と、冷媒調整容器30内の冷媒との熱交換の信頼性は高く、安定して外気温度に応じた冷媒循環量とすることができる。そのため、例えば、夏場においては外気が高温であるので、冷媒調整容器30は高温側に保持され、冷媒調整容器30内の貯留される冷媒量が少なくなり、冷凍サイクルの循環路内の冷媒循環量を増加させることができる。また、冬場においては外気が低温であるので、冷媒調整容器30が低温側に保持され、冷媒調整容器30内に貯留される冷媒量が増加し、冷凍サイクルの循環路内の冷媒循環量を減少させることができる。すなわち、外気温度に依存して変化する温度環境下に冷媒調整容器30を置くことにより、冷媒調整容器30内に貯留される冷媒量を増減させて、外気温度に応じた冷媒循環量とすることができる。このため、各季節に応じた冷媒量でもって循環させることができ、過度の過熱運転や湿り運転となることを防止することができる。しかも、この冷媒循環量は、調整弁が介設されるバイパス回路等を設けることなく、外気温度に依存して変化する温度環境によって調整することができる。また、上記冷凍サイクルでは、絞り33を設けることにより、最適な吸入過熱度をつけることができる。
請求項2の冷凍サイクルは、高圧側が超臨界圧力で運転することを特徴としている。
請求項1の冷凍サイクルによれば、外気温度に応じた冷媒循環量とすることができ、各季節に応じた冷媒量でもって循環させることができる。このため、過度の過熱運転や湿り運転となることを防止することができ、圧縮機の信頼性の向上を図ることができる。しかも、この冷凍サイクルが使用されるヒートポンプ式給湯機等のシステムの能力を最大限に引き出すことも可能である。また、この冷媒循環量は、調整弁が介設されるバイパス回路等を設けることなく、外気温度に依存して変化する温度環境によって調整することができるので、低コストにてこの冷凍サイクルを構成することができる。また、上記冷凍サイクルによれば、冷媒配管内の冷媒と、冷媒調整容器内の冷媒との熱交換の信頼性は高く、安定して外気温度に応じた冷媒循環量とすることができる。これにより、圧縮機の信頼性の向上を一層確実に図ることができる。さらに、上記冷凍サイクルによれば、絞りを設けることにより、最適な吸入過熱度をつけることができ、効率のよい安定した運転が可能となる。
請求項2の冷凍サイクルによれば、地球環境に優しい冷凍サイクルとなる。また、高圧側の圧力が高くなるので、冷媒調整容器を低圧側に設けることによる利点を充分に生かすことができ、上記請求項1の作用効果を特に有効に発揮することができる。
次に、この発明の冷凍サイクルの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1はこの冷凍サイクルを使用したヒートポンプ式給湯機の簡略図を示し、このヒートポンプ式給湯機は、タンクユニット1と熱源ユニット2を備え、タンクユニット1の水(温湯)を熱源ユニット2にて加熱するものである。
タンクユニット1は貯湯タンク3を備え、この貯湯タンク3に貯湯された温湯が図示省略の浴槽等に供給される。すなわち、貯湯タンク3には、その底壁に給水口5が設けられると共に、その上壁に出湯口6が設けられている。そして、給水口5から貯湯タンク3に市水(水道水)が供給され、出湯口6から高温の温湯が出湯される。また、貯湯タンク3には、その底壁に取水口7が開設されると共に、側壁(周壁)の上部に湯入口8が開設され、取水口7と湯入口8とが循環路9にて連結されている。そして、この循環路9に水循環用ポンプ10と熱交換路11とが介設されている。
次に、熱源ユニット2はこの実施の形態に係る冷凍サイクルRを備え、この冷凍サイクルRは、圧縮機15と、熱交換路11を構成する水熱交換器(ガス冷却器)16と、減圧機構(電動膨張弁)17と、空気熱交換器(蒸発器)18とを順に接続して構成される。すなわち、圧縮機15の吐出口と、ガス冷却器16とを冷媒通路20にて接続し、ガス冷却器16と電動膨張弁17とを冷媒通路21にて接続し、電動膨張弁17と蒸発器18とを冷媒通路22にて接続し、蒸発器18と圧縮機15とをアキュームレータ23が介設された冷媒通路24にて接続している。そして、冷媒としては、例えば、高圧側を超臨界圧力で使用する炭酸ガス(CO2)を用いる。なお、水熱交換器16としてのガス冷却器は、圧縮機15にて圧縮された高温・高圧の超臨界冷媒を冷却する機能を有するものである。また、上記冷媒通路20には、圧力保護スイッチとしてのHPS25と、圧力センサ26とが設けられている。さらに、上記蒸発器18には、能力調整用のファン40が付設されている。
また、この冷凍サイクルRには、ガス冷却器16から流出した高圧冷媒を冷却する液ガス熱交換器27を備える。この場合、この液ガス熱交換器27は、例えば、二重管構造であって、ガス冷却器16からの冷媒が通過する第1通路28と、蒸発器18からの冷媒が通過する第2通路29とを備える。すなわち、第1通路28が、ガス冷却器16と電動膨張弁17とを連結する冷媒通路21の一部を構成し、第2通路29が、蒸発器18と圧縮機15とを連結する冷媒通路24の一部を構成する。このため、第1通路28を通過する高圧高温の冷媒と第2通路29を通過する低圧低温の冷媒との間で熱交換され、ガス冷却器16からの冷媒に過冷却を付与し、また、アキュームレータ23に入る冷媒を加熱して、圧縮機15の湿り圧縮を防止することができる。
さらに、この冷凍サイクルRには、冷媒調整容器30が上記冷媒通路24(蒸発器出口から圧縮機吸入口に至る冷媒配管であって、さらに具体的には、液ガス熱交換器27の第2通路29とアキュームレータ23との間)に付設されている。このため、冷媒調整容器30は冷媒通路24と接触し、この冷媒調整容器30内の冷媒と冷媒通路24内の冷媒との熱交換が可能とされている。また、この冷媒調整容器30には接続通路31が接続される。すなわち、この接続通路31は、上記冷媒通路22(減圧機構17と蒸発器18との間の冷媒通路)と、冷媒調整容器30とを接続するものである。このため、この冷凍サイクルRの冷媒(ガス冷媒)が減圧機構17と蒸発器18との間から引き出されて、冷媒調整容器30に液冷媒として貯留する。なお、この冷媒調整容器30の容量としては、このサイクル(圧縮機15→ガス冷却器16→減圧機構17→蒸発器18→圧縮機15と冷媒が循環する循環路)の全容量の1/10程度(例えば、300〜400cc程度)とするのが好ましい。
そして、減圧機構17と蒸発器18との間の冷媒通路22において、接続通路31の接続部32(A点)よりも蒸発器18側に絞り33を介設している。なお、この絞り33としては、キャピラリーチューブ等の固定絞りを使用することができるが、もちろん電動膨張弁等にても構成することができる。また、この絞り33としては、例えば、外気温度が7℃で、この冷凍サイクルが4500Wの加熱能力である場合に、3〜5℃の吸入過熱度となる絞りを選択するのが好ましい。
ところで、このヒートポンプ給湯機は、循環路9の熱交換路11よりも上流側の温度を検出する温度センサ(入水サーミスタ)34と、循環路9の熱交換路11よりも下流側の温度を検出する温度センサ(出湯サーミスタ)35と、蒸発器18の温度を検出する温度センサ(空気熱交サーミスタ)36、圧縮機15の吐出温度を検出する温度センサ(吐出管サーミスタ)37と、外気温度を検出する温度センサ(外気温度サーミスタ)38等が設けられている。そして、これらのセンサからのデータ(検出された温度)がこのヒートポンプ給湯機の図示省略の制御部(例えば、マイクロコンピュータ等からなる)に入力され、これらのデータに基づいて、各種の制御が行われる。
すなわち、ヒートポンプ式給湯機の運転時には、例えば、吐出管サーミスタ37にて吐出管の温度が検出され、この吐出管温度を目標吐出管温度となるように、電動膨張弁17の開度を調整(制御)することができる。また、入水サーミスタ34の温度が所定温度(例えば、60℃)以上であれば、貯湯タンク3内の湯が沸き上がっているとして運転を停止させたり、また、外気温度サーミスタ38の温度に基づいて、圧縮機15の運転周波数を制御して、湯加熱能力(沸上能力)等を調整したりすることができる。
次に、このヒートポンプ式給湯機の運転動作(湯沸かし運転)を説明する。圧縮機15を駆動させると共に、水循環用ポンプ10を駆動(作動)させる。すると、貯湯タンク3の底部に設けた取水口7から貯溜水(温湯)が流出し、これが循環路9の熱交換路11を流通する。また、圧縮機15からの吐出冷媒が、ガス冷却器16、減圧機構17、蒸発器18とを順次経由して上記圧縮機15へと返流する。そのため、循環路9の熱交換路11を流通する水がガス冷却器16である水熱交換器によって加熱され(沸き上げられ)、湯入口8から貯湯タンク3の上部に返流される。そしてこのような動作を継続して行うことによって、貯湯タンク3に温湯が貯湯されることになる。なお、現状の電力料金制度は夜間の電力料金単価が昼間に比べて低く設定されているので、この運転は、低額である深夜時間帯に行い、コストの低減を図るようにするのが好ましい。
この運転の際のモリエル線図は図2のようになる。すなわち、この冷凍サイクルにおいては、aの状態の高圧冷媒が圧縮機15から吐出され、この高圧冷媒がガス冷却器16(水熱交換器)に導入される。このガス冷却器16では、熱交換路11を通過する水と熱交換を行う。これによって、この熱交換路11を通過する水は加熱される(沸き上げられる)。そして、この熱交換により、高圧冷媒は水に対して放熱し、そのエンタルピがaからbの状態にまで低下する。このbの状態の高圧冷媒が減圧機構17(膨張弁)に送られる。この減圧機構17でこの高圧冷媒がA点まで減圧され、さらに、絞り33でcの状態まで低下する。そして、この低圧冷媒が蒸発器18へ導入される。この蒸発器18では、この低圧冷媒が空気と熱交換を行う。この熱交換により、低圧冷媒は吸熱して蒸発して、B点ではdの状態となる。すなわち、そのエンタルピがcからdの状態まで増大し、このdの状態の低圧冷媒が圧縮機15へ送られる。
この場合、減圧機構17と蒸発器18との間の冷媒通路22における接続通路31との接続部32(A点)での状態の冷媒が、蒸発器出口から圧縮機吸入口に至る配管であって、液ガス熱交換器27の第2通路29とアキュームレータ23との間(B点)での冷媒と熱交換される。このため、上記B点での温度が外気に応じて上昇すれば、冷媒調整容器30の温度も上昇して、冷媒貯留量が減少し、また、上記B点での温度が外気に応じて下降すれば、上記冷媒調整容器30での温度も下降して、冷媒貯留量が増加する。そして、図2の破線(等温線)で示すようにA点とB点とで温度差がなくなれば、冷媒調整容器30内の冷媒貯留量の変化がなくなり、一定の冷媒循環量でもって冷媒が循環することになる。このように、この冷凍サイクルRではA点の温度とB点の温度とがほぼ等しくなる。その一方、絞り33を設けているので、図2に示すように、B点での温度が、蒸発温度にこの絞り33の圧力降下に見合う温度が付加されたもの(A点での温度)となって、圧力降下に見合う一定の過熱度(S)を得ることができ、効率の良い運転が可能となっている。
ところで、蒸発器出口から圧縮機吸入口に至る冷媒配管(冷媒通路24)は、外気温度の影響を受け、外気温度が高温である夏場においては、外気温度が低温である冬場よりも高温である。そのため、図3に示すように、外気温度が高い時(高外気時)はIのようなサイクルとなり、外気温度が低い時(低外気時)はIIのようなサイクルとなり、夏場(高外気時)においては、蒸発器18内の密度が冬場(低外気時)よりも大となる。このため、高外気時と低外気時とでは蒸発器18内の冷媒量差が大であり、高外気時に多くの冷媒循環量が必要であるにもかかわらず、この冷媒循環量を確保することができず、また、低外気時では少ない冷媒循環量でよいのにもかかわらず、冷媒循環量が多くなっていた。
しかしながら、冷媒調整容器30と接続通路31とを設けることによって、夏場においては外気が高温であるので、冷媒調整容器30は高温側に保持され、冷媒調整容器30内の貯留される冷媒量が少なくなり、冷凍サイクルの循環路内の冷媒循環量を増加させることができる。また、冬場においては外気が低温であるので、冷媒調整容器30が低温側に保持され、冷媒調整容器30内に貯留される冷媒量が増加し、冷凍サイクルの循環路内の冷媒循環量を減少させることができる。すなわち、外気温度に依存して変化する温度環境下に冷媒調整容器30を置くことにより、冷媒調整容器30内の冷媒量を増減させて、外気温度に応じた冷媒循環量とすることができる。このため、各季節に応じた冷媒量でもって循環させることができ、過度の過熱運転や湿り運転となることを防止することができる。
なお、本願の対象外ではあるが、参考までにいうと、外気温度に依存して変化する温度環境下に置く他の方法として次の場合がある。例えば、冷媒調整容器30を単に、外気にさらされる位置(例えば、この冷凍サイクルが収納されるケーシングの外部)に配置する。この場合、外気に冷媒調整容器30がさらされれば、この冷媒調整容器30はその外気の温度に応じて暖められたり、冷やされたりすることになる。また、蒸発器18にはファン40が付設されるので、このファン40にて生じる風通路内に冷媒調整容器30を配置する。この場合、蒸発器18の上流の風上であっても、蒸発器18の上流の風下であってもよい。この場合も、この風通路内の温度が外気に依存するからである。特に、熱交換上、冷媒調整容器30を蒸発器18よりも下流の風下側に配置するのが好ましい。さらには、ペルチェ素子等を使用してもよい。ここで、ペルチェ素子とは、異種の導体(または半導体)の接点に電流を通すとき、接点でジュール熱以外に熱の発生または吸収が起こる現象であるペルチェ効果を発揮することができる素子である。従って、この場合、上記外気温度サーミスタ38にて外気温度を検知(検出)して、この外気温度に基づいて、ペルチェ素子を冷媒調整容器30に対して発熱・吸熱させる。また、冷媒調整容器30を水と熱交換するようにしてもよい。この場合、冷却用の水としては、市水(水道水)や、貯湯タンク3の取水口7から循環路9へ流出した水等にて構成することができる。市水(水道水)を使用する場合は、貯湯タンク3に水道水を供給する水道管に冷媒調整容器30を付設すればよく、循環路9の水を使用する場合は、貯湯タンク3の取水口7とガス冷却器16の入口との間の配管に冷媒調整容器30を付設すればよい。
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、冷凍サイクルとしては、ヒートポンプ式給湯機以外の空調装置やショーケース等の各種の冷凍装置に使用することが可能であり、また、冷媒としては、炭酸ガス以外に、エチレンやエタン、酸化窒素等の超臨界で使用する冷媒であってもよく、さらには、超臨界で使用する冷媒ではなく、ジクロロジフルオロメタン(R−12)やクロロジフルオロメタン(R−22)のような冷媒を使用してもよい。
この発明の冷凍サイクルの実施形態を示す簡略図である。 上記冷凍サイクルのモリエル線図である。 従来の冷凍サイクルのモリエル線図である。 冷凍サイクルの比較例を示す簡略図である。 従来の冷凍サイクルの簡略図である。
符号の説明
15・・圧縮機、16・・ガス冷却器、17・・減圧機構、18・・蒸発器、22・・冷媒通路、24・・冷媒配管、30・・冷媒調整容器、31・・接続通路、32・・接続部、33・・絞り、40・・ファン、

Claims (2)

  1. 圧縮機(15)からの吐出冷媒を、ガス冷却器(16)、減圧機構(17)、蒸発器(18)を順次経由させて上記圧縮機(15)へと返流させる冷凍サイクルであって、上記減圧機構(17)と蒸発器(18)との間の冷媒通路(22)に絞り(33)を介設し、また、上記減圧機構(17)と絞り(33)との間の冷媒通路(22)を、接続通路(31)を介して冷媒調整容器(30)に接続し、さらに、上記冷媒調整容器(30)を、上記蒸発器(18)の出口から圧縮機(15)の吸入口に至る冷媒配管(24)に熱的に接触させ、この冷媒配管(24)内の冷媒と上記冷媒調整容器(30)内の冷媒とが熱交換されるよう構成し、また、上記ガス冷却器(16)と減圧機構(17)との間の冷媒配管(21)と、上記蒸発器(18)の出口から圧縮機(15)の吸入口に至る冷媒配管(24)とを熱交換する液ガス熱交換器(27)を設けたことを特徴とする冷凍サイクル。
  2. 高圧側を超臨界圧力で運転することを特徴とする請求項1の冷凍サイクル。
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