JP4518922B2 - 分割型コンロッド、エンジンおよび車両 - Google Patents

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Description

本発明は、ピストンピンとクランクピンとを結合する分割型コンロッド、それを備えたエンジンおよびそれを備えた車両に関する。
自動車、自動二輪車等のエンジンには、ピストンピンとクランクピンとを結合するコンロッドが用いられる。コンロッドは、ロッド本体の一端にピストンピンを回転可能に保持する小端部を有し、ロッド本体の他端にクランクピンを回転可能に保持する大端部を有する。小端部には、ピストンピンが挿入されるピストンピン孔が形成され、大端部には、クランクピンが挿入されるクランクピン孔が形成されている。
分割型コンロッドでは、大端部がクランクピン孔の軸心を含む分割面で予めロッド部とキャップ部とに分割されている。ロッド部とキャップ部とがボルトで結合されることによりクランクピン孔を有する大端部が構成される。
このような分割型コンロッドでは、クランクシャフトへの組み付け時に、大端部のクランクピン孔の真円度および真筒度を保つために、キャップ部とロッド部との位置決めを精度良く行う必要がある。
位置決めの精度を向上させる手段として破断工法がある。この破断工法では、大端部を一体的に形成し、その後に大端部をロッド部とキャップ部とに破断分割する。ロッド部の破断面およびキャップ部の破断面は微細な凹凸を有するので、ロッド部の破断面とキャップ部の破断面とを合わせることによりロッド部とキャップ部とを正確に位置決めすることができる。
大端部をロッド部とキャップ部とに破断分割する前に、破断を誘発させるためにクランクピン孔の内周面に軸方向に延びる直線状の破断起点溝を形成することが提案されている(特許文献1参照)。
米国特許第4569109号明細書 特表2001−512050号公報
この破断工法によれば、破断面の形状がロッド部およびキャップ部の位置決め精度に影響を及ぼす。特に、破断起点が複数存在する場合には、それぞれの破断起点からそれぞれ異なる破断面が生じることがある。ここでは、異なる破断面が生じることを二重割れと呼ぶ。
異なる破断面の終端が合流すると、合流部分で段差が生じ、破断面に大きな突起部が発生する。その突起部により、ロッド部およびキャップ部の組み付け時にクランクピン孔の真円度および真筒度が低下する。また、異なる破断面間の金属が破片として欠落することもある。それにより、破片がエンジン部品を傷つける場合がある。
近年、エンジンの耐久性を向上させるためにコンロッドにも耐久性が要求されている。しかしながら、コンロッドの耐久性を高めるために靭性の高い材料を用いると、二重割れが頻繁に生じる。そのため、コンロッドの材料として、通常は、炭素の含有量が多い炭素鋼が用いられる。
このような二重割れおよび破片の発生を防止するための亀裂分割装置が提案されている(特許文献2参照)。特許文献2に示された亀裂分割装置では、分割前の大端部のクランクピン孔の内周面の一部のみに集中して荷重が加えられ、その荷重点を起点として大端部が破断分割される。
しかしながら、この亀裂分割装置は、複雑な構造を有するとともに、その装置に用いられる治具に精度が要求される。そのため、設備コストが高くなるとともに治具の経時劣化の管理負担が生じる。その結果、分割型コンロッドの製造コストが高くなる。
本発明の目的は、低コストで容易かつ高精度に製造可能な分割型コンロッド、それを備えたエンジンおよびそれを備えた車両を提供することである。
第1の発明に係る分割型コンロッドは、ロッド本体と、ロッド本体の一端に一体的に設けられ、孔を有する大端部とを備え、孔の内周面の互いに対向する位置において孔の軸方向に沿った線上の一部分に他の部分よりも大きい応力集中係数を有する破断起点溝が形成され、孔の内周面の軸方向に沿った線上の他の部分に交差する領域に曲面状の底面を有する切欠き部が形成され、切欠き部の応力集中係数は、破断起点溝の応力集中係数よりも小さく、破断起点溝に沿って大端部が破断分割されたものである。
その分割型コンロッドの製造時には、孔の内周面の互いに対向する位置において孔の軸方向に沿った線上の一部分に他の部分よりも大きい応力集中係数を有する破断起点溝が形成されるとともに、孔の内周面の軸方向に沿った線上の他の部分に交差する領域に曲面状の底面を有する切欠き部が形成される。その破断起点溝に沿って大端部が破断分割される。
このとき、切欠き部の応力集中係数は破断起点溝の応力集中係数よりも小さいので、破断起点溝に応力が集中し、切り欠き部では応力集中が緩和される。それにより、孔の内周面の一部に応力が集中する。したがって、破断が孔の内周面の1箇所から進行する。それにより、大端部が1つの破断面により破断分割され、二重割れが発生しない。したがって、破断面に大きな突起部が生じることが防止されるとともに破断面から破片が欠落することが防止される。その結果、大端部の分割された部分の組み付け時に高い真円度および真筒度が得られるとともに、製造不良品の発生率が低減される。
また、高価な設備を用いることなく、簡単な治具を用いて分割型コンロッドの大端部を破断分割することができる。したがって、分割型コンロッドの製造コストが低減される。さらに、高い靭性の材料を用いることができるので、分割型コンロッドの耐久性を向上させることができる。
第2の発明に係る分割型コンロッドは、ロッド本体と、ロッド本体の一端に一体的に設けられ、孔を有する大端部とを備え、孔の内周面の互いに対向する位置において孔の軸方向に沿った線上の一部分に他の部分よりも大きい応力集中係数を有する破断起点溝が形成され、孔の内周面の互いに対向する位置のうち少なくとも一方の位置において、軸方向に沿った線上の他の部分に交差する一または複数の領域に曲面状の底面を有する一または複数の軸受け用係止溝がそれぞれ形成され、一または複数の軸受け用係止溝の応力集中係数は、破断起点溝の応力集中係数よりも小さく、破断起点溝に沿って大端部が破断分割されたものである。
その分割型コンロッドの製造時には、孔の内周面の互いに対向する位置において孔の軸方向に沿った線上の一部分に他の部分よりも大きい応力集中係数を有する破断起点溝が形成されるとともに、孔の内周面の互いに対向する位置のうち少なくとも一方の位置において、軸方向に沿った線上の他の部分に交差する一または複数の領域に曲面状の底面を有する一または複数の軸受け用係止溝がそれぞれ形成される。その破断起点溝に沿って大端部が破断分割される。
このとき、一または複数の軸受け用係止溝の応力集中係数は、破断起点溝の応力集中係数よりも小さいので、破断起点溝に応力が集中し、一または複数の軸受け用係止溝では応力集中が緩和される。それにより、孔の内周面の一部に応力が集中する。したがって、破断が孔の内周面の1箇所から進行する。それにより、大端部が1つの破断面により破断分割され、二重割れが発生しない。したがって、破断面に大きな突起部が生じることが防止されるとともに破断面から破片が欠落することが防止される。その結果、大端部の分割された部分の組み付け時に高い真円度および真筒度が得られるとともに、製造不良品の発生率が低減される。
また、高価な設備を用いることなく、簡単な治具を用いて分割型コンロッドの大端部を破断分割することができる。したがって、分割型コンロッドの製造コストが低減される。さらに、高い靭性の材料を用いることができるので、分割型コンロッドの耐久性を向上させることができる。
一または複数の軸受け用係止溝は、第1の軸受け用係止溝および第2の軸受け用係止溝を含み、破断起点溝は、第1の軸受け用係止溝と第2の軸受け用係止溝との間に形成されてもよい。
この場合、第1の軸受け用係止溝と第2の軸受け用係止溝との間の破断起点溝に応力が集中し、第1および第2の軸受け用係止溝では応力集中が緩和される。それにより、孔の内周面の一部に応力が集中する。したがって、破断が孔の内周面の1箇所から進行する。
孔の内周面の軸方向に沿った線上の他の部分に交差する領域に曲面状の底面を有する切欠き部が形成されてもよく、切欠き部の応力集中係数は、破断起点溝の応力集中係数よりも小さい。
切欠き部の応力集中係数は破断起点溝の応力集中係数よりも小さいので、破断起点溝に応力が集中し、切り欠き部では応力集中が緩和される。それにより、孔の内周面の一部に応力が集中する。したがって、破断が孔の内周面の1箇所から進行する。
破断起点溝は、孔の内周面の軸方向に沿った線上の中央部に形成されてもよい。
この場合、孔の内周面の中央部からの破断により破断面が形成される。それにより、1つの破断面により大端部が破断分割され、二重割れが発生しない。
破断起点溝は、孔の内周面の軸方向に沿った線上の一端部に形成されてもよい。
この場合、孔の内周面の一端部からの破断により破断面が形成される。それにより、1つの破断面により大端部が破断分割され、二重割れが発生しない。
ロッド本体および大端部の内部は炭素を0.05重量%以上0.45重量%以下含有する鋼からなり、ロッド本体および大端部の表層部は炭素を内部よりも高い重量%含有してもよい。
この場合、ロッド本体部および大端部の内部の靭性が高くなるとともに、ロッド本体部および大端部の表層部の硬度が高くなる。それにより、分割型コンロッドの耐久性が向上する。
第3の発明に係る分割型コンロッドの製造方法は、ロッド本体とそのロッド本体の一端に一体的に設けられかつ孔を有する大端部とを備えたコンロッドを形成する工程と、孔の内周面の互いに対向する位置において孔の軸方向に沿った線上の一部分に他の部分よりも大きな応力集中係数を有する破断起点溝を形成する工程と、破断起点溝に沿って大端部を破断分割する工程とを備え、大端部を破断分割する工程の前に、孔の内周面の軸方向に沿った線上の他の部分に交差する領域に曲面状の底面を有する切欠き部を形成する工程をさらに備え、切欠き部の応力集中係数は、破断起点溝の応力集中係数よりも小さいものである
その製造方法によれば、まず、ロッド本体と大端部とを備えたコンロッドが形成される。次に、孔の内周面の互いに対向する位置において孔の軸方向に沿った線上の一部分に他の部分よりも大きな応力集中係数を有する破断起点溝が形成されるとともに、孔の内周面の軸方向に沿った線上の他の部分に交差する領域に曲面状の底面を有する切欠き部が形成される。その後、破断起点溝に沿って大端部が破断分割される。
このとき、切欠き部の応力集中係数は破断起点溝の応力集中係数よりも小さいので、破断起点溝に応力が集中し、切り欠き部では応力集中が緩和される。それにより、孔の内周面の一部に応力が集中する。したがって、破断が孔の内周面の1箇所から進行する。それにより、大端部が1つの破断面により破断分割され、二重割れが発生しない。したがって、破断面に大きな突起部が生じることが防止されるとともに破断面から破片が欠落することが防止される。その結果、大端部の分割された部分の組み付け時に高い真円度および真筒度が得られるとともに、製造不良品の発生率が低減される。
また、高価な設備を用いることなく、簡単な治具を用いて分割型コンロッドの大端部を破断分割することができる。したがって、分割型コンロッドの製造コストが低減される。さらに、高い靭性の材料を用いることができるので、分割型コンロッドの耐久性を向上させることができる。
第4の発明に係る分割型コンロッドの製造方法は、ロッド本体とそのロッド本体の一端に一体的に設けられかつ孔を有する大端部とを備えたコンロッドを形成する工程と、孔の内周面の互いに対向する位置において孔の軸方向に沿った線上の一部分に他の部分よりも大きな応力集中係数を有する破断起点溝を形成する工程と、破断起点溝に沿って大端部を破断分割する工程とを備え、大端部を破断分割する工程の前に、孔の内周面の互いに対向する位置のうち少なくとも一方の位置において、孔の内周面の軸方向に沿った線上の他の部分に交差する一または複数の領域に曲面状の底面を有する一または複数の軸受け用係止溝を形成する工程をさらに備え、一または複数の軸受け用係止溝の応力集中係数は、破断起点溝の応力集中係数よりも小さいものである。
その製造方法によれば、まず、ロッド本体と大端部とを備えたコンロッドが形成される。次に、孔の内周面の互いに対向する位置において孔の軸方向に沿った線上の一部分に他の部分よりも大きな応力集中係数を有する破断起点溝が形成されるとともに、孔の内周面の互いに対向する位置のうち少なくとも一方の位置において、孔の内周面の軸方向に沿った線上の他の部分に交差する一または複数の領域に曲面状の底面を有する一または複数の軸受け用係止溝が形成される。その後、破断起点溝に沿って大端部が破断分割される。
このとき、一または複数の軸受け用係止溝の応力集中係数は、破断起点溝の応力集中係数よりも小さいので、破断起点溝に応力が集中し、一または複数の軸受け用係止溝では応力集中が緩和される。それにより、孔の内周面の一部に応力が集中する。したがって、破断が孔の内周面の1箇所から進行する。それにより、大端部が1つの破断面により破断分割され、二重割れが発生しない。したがって、破断面に大きな突起部が生じることが防止されるとともに破断面から破片が欠落することが防止される。その結果、大端部の分割された部分の組み付け時に高い真円度および真筒度が得られるとともに、製造不良品の発生率が低減される。
また、高価な設備を用いることなく、簡単な治具を用いて分割型コンロッドの大端部を破断分割することができる。したがって、分割型コンロッドの製造コストが低減される。さらに、高い靭性の材料を用いることができるので、分割型コンロッドの耐久性を向上させることができる。
一または複数の軸受け用係止溝を形成する工程は、孔の内周面の互いに対向する位置のうち少なくとも一方の位置において、孔の内周面の軸方向に沿った線上の他の部分に交差する第1および第2の領域に第1および第2の軸受け用係止溝をそれぞれ形成する工程を含み、破断起点溝を形成する工程は、第1の領域と第2の領域との間に破断起点溝を形成する工程を含んでもよい。
この場合、第1の軸受け用係止溝と第2の軸受け用係止溝との間の破断起点溝に応力が集中し、第1および第2の軸受け用係止溝では応力集中が緩和される。それにより、孔の内周面の一部に応力が集中する。したがって、破断が孔の内周面の1箇所から進行する。
分割型コンロッドの製造方法は、大端部を破断分割する工程の前に、孔の内周面の軸方向に沿った線上の他の部分に交差する領域に曲面状の底面を有する切欠き部を形成する工程をさらに備えてもよく、切欠き部の応力集中係数は、破断起点溝の応力集中係数よりも小さい。
切欠き部の応力集中係数は破断起点溝の応力集中係数よりも小さいので、破断起点溝に応力が集中し、切り欠き部では応力集中が緩和される。それにより、孔の内周面の一部に応力が集中する。したがって、破断が孔の内周面の1箇所から進行する。
破断起点溝を形成する工程は、破断起点溝を孔の内周面の軸方向に沿った線上の中央部に形成する工程を含んでもよい。
この場合、孔の内周面の中央部からの破断により破断面が形成される。それにより、1つの破断面により大端部が破断分割され、二重割れが発生しない。
破断起点溝を形成する工程は、破断起点溝を孔の内周面の軸方向に沿った線上の一端部に形成する工程を含んでもよい。
この場合、孔の内周面の一端部からの破断により破断面が形成される。それにより、1つの破断面により大端部が破断分割され、二重割れが発生しない。
ロッド本体および大端部を形成する工程は、炭素を0.05重量%以上0.45重量%以下含有する鋼によりロッド本体および大端部を形成する工程を含んでもよい。
この場合、ロッド本体部および大端部の内部の靭性が高くなるで、分割型コンロッドの耐久性が向上する。
ロッド本体および大端部を形成する工程は、ロッド本体および大端部の表層部の炭素の含有量が内部の炭素の含有量よりも大きくなるように表面硬化処理を行う工程をさらに含んでもよい。
この場合、ロッド本体部および大端部の内部の靭性が高くなるとともに、ロッド本体および大端部の表層部の硬度が高くなるので、分割型コンロッドの耐久性がさらに向上する。
破断起点溝を形成する工程は、ワイヤカット放電加工により破断起点溝を形成する工程を含んでもよい。
この場合、複数のコンロッドの大端部に破断起点溝を同時に形成することが可能となる。したがって、生産性が向上する。
の発明に係るエンジンは、シリンダと、シリンダ内に往復動可能に設けられたピストンと、ピストンに設けられたピストンピンと、回転可能に設けられたクランクシャフトと、クランクシャフトに設けられたクランクピンと、ピストンピンとクランクピンとを結合する第1または第2の発明に係る分割型コンロッドとを備えたものである。
そのエンジンにおいては、シリンダ内にピストンが往復動可能に設けられる。ピストンにピストンピンが設けられ、回転可能に設けられたクランクシャフトにクランクピンが設けられる。ピストンピンとクランクピンとが分割型コンロッドにより結合される。分割型コンロッドの大端部の第1の孔にクランクピンが挿入され、小端部の第2の孔にピストンピンが挿入される。
その分割型コンロッドの製造時には、大端部が1つの破断面により破断分割され、二重割れが発生しない。したがって、破断面に大きな突起部が生じることが防止されるとともに破断面から破片が欠落することが防止される。その結果、大端部の分割された部分の組み付け時に高い真円度および真筒度が得られるとともに、製造不良品の発生率が低減される。
また、高価な設備を用いることなく、簡単な治具を用いて分割型コンロッドの大端部を破断分割することができる。したがって、分割型コンロッドの製造コストが低減される。さらに、高い靭性の材料を用いることができるので、分割型コンロッドの耐久性を向上させることができる。
このように、分割型コンロッドの第1の孔が高い真円度および真筒度を有するので、エンジンにおける摩擦損失が低減されるとともに焼き付きが防止される。また、分割型コンロッドの組み付け時に、破片によるエンジン部品の損傷が防止される。それにより、低コストで高性能のエンジンを提供することができる。さらに、分割型コンロッドに靭性の高い材料を用いることができるので、エンジンの耐久性を向上させることができる。
の発明に係る車両は、動力を発生する第5の発明に係るエンジンと、駆動輪と、エンジンにより発生された動力を駆動輪に伝達する伝達機構とを備えたものである。
その車両においては、エンジンにより発生された動力が伝達機構により駆動輪に伝達される。エンジンにおいては、シリンダ内にピストンが往復動可能に設けられる。ピストンにピストンピンが設けられ、回転可能に設けられたクランクシャフトにクランクピンが設けられる。ピストンピンとクランクピンとが分割型コンロッドにより結合される。分割型コンロッドの大端部の第1の孔にクランクピンが挿入され、小端部の第2の孔にピストンピンが挿入される。
その分割型コンロッドの製造時には、大端部が1つの破断面により破断分割され、二重割れが発生しない。したがって、破断面に大きな突起部が生じることが防止されるとともに破断面から破片が欠落することが防止される。その結果、大端部の分割された部分の組み付け時に高い真円度および真筒度が得られるとともに、製造不良品の発生率が低減される。
また、高価な設備を用いることなく、簡単な治具を用いて分割型コンロッドの大端部を破断分割することができる。したがって、分割型コンロッドの製造コストが低減される。さらに、高い靭性の材料を用いることができるので、分割型コンロッドの耐久性を向上させることができる。
このように、分割型コンロッドの第1の孔が高い真円度および真筒度を有するので、エンジンにおける摩擦損失が低減されるとともに焼き付きが防止される。また、分割型コンロッドの組み付け時に、破片によるエンジン部品の損傷が防止される。それにより、低コストで高性能のエンジンを提供することができる。さらに、分割型コンロッドに靭性の高い材料を用いることができるので、エンジンの耐久性を向上させることができる。その結果、車両のコストの低減、高性能化および耐久性の向上が可能になる。
本発明によれば、大端部が1つの破断面により破断分割され、二重割れが発生しない。したがって、破断面に大きな突起部が生じることが防止されるとともに破断面から破片が欠落することが防止される。その結果、大端部の分割された部分の組み付け時に高い真円度および真筒度が得られるとともに、製造不良品の発生率が低減される。
また、高価な設備を用いることなく、簡単な治具を用いて分割型コンロッドの大端部を破断分割することができる。したがって、分割型コンロッドの製造コストが低減される。さらに、高い靭性の材料を用いることができるので、分割型コンロッドの耐久性を向上させることができる。
(1)第1の実施の形態
図1は本発明の第1の実施の形態に係る破断分割前の分割型コンロッドの斜視図である。図2は図1の分割型コンロッドの正面図である。図3(a)は図2の分割型コンロッドのIV−IV線断面図、図3(b)は図2の分割型コンロッドのV−V線断面図である。図4は図1の分割型コンロッドの一部の拡大斜視図である。
図1〜図3に示すように、分割型コンロッド1は、ロッド本体10、小端部20および大端部30からなる。ロッド本体10の一端に小端部20が一体形成されるとともに、ロッド本体10の他端に大端部30が一体形成されている。
小端部20には円筒形のピストンピン孔25が形成されている。大端部30の中心部分には円筒形のクランクピン孔35が形成されている。大端部30は、ロッド本体10から両側方に広がる肩部31a,31bを有する。大端部30の肩部31a,31bには、クランクピン孔35の両側で大端部30の下面から上面の近傍まで延びるボルト孔32がそれぞれ形成されている。
以下の説明において、ロッド本体10の延びる方向を長手方向と呼び、図4に一点鎖線で示されるクランクピン孔35の中心軸の方向を単に軸方向と呼び、長手方向および軸方向に直交する方向を幅方向と呼ぶ。以下の図1〜図6および図11〜図20において、長手方向を矢印Zで表し、軸方向を矢印Xで表し、幅方向を矢印Yで表す。
破断分割前の大端部30は、予め一体形成されたロッド部33とキャップ部34とからなる。後述するように、大端部30のロッド部33およびキャップ部34は、軸方向Xおよび幅方向Yに平行な破断予定面Aに沿って破断分割される。破断予定面Aは、クランクピン孔35の中心軸を通るように設定される。すなわち、破断予定面Aは、クランクピン孔35の内周面に交差する。
クランクピン孔35の内周面の互いに対向する位置のそれぞれの中央部には、軸方向Xに延びる破断起点溝50が形成されている。これらの破断起点溝50は、クランクピン孔35の内周面と破断予定面Aとが交差する線上の中央部に位置する。
また、クランクピン孔35の内周面の互いに対向する位置のうち一方または両方には、ベアリングとして機能する軸受けメタルを係止するための軸受け係止溝51が形成されている。軸受け係止溝51により軸受けメタルの回転が阻止される。
本実施の形態では、図3(a)に示すように、クランクピン孔35の内周面の一方側の位置において破断起点溝50の両端部に軸受け係止溝51がそれぞれ形成され、図3(b)に示すように、内周面の他方側の位置には軸受け係止溝51は形成されていない。
各軸受け係止溝51は、曲面状の底面を有する凹部からなり、クランクピン孔35の周方向に延びるように設けられている。軸受け係止溝51の底面は、軸方向Xに垂直な断面で円弧状に湾曲している。
さらに、クランクピン孔35の内周面の互いに対向する位置において軸方向Xの両端部には、切り欠き部52がそれぞれ設けられている。本実施の形態では、図3(a)に示すように、クランクピン孔35の内周面の一方側の位置において軸受け係止溝51の両側にそれぞれ切り欠き部52が形成され、図3(b)に示すように、クランクピン孔35の内周面の他方側の位置において破断起点溝50の両側にそれぞれ切り欠き部52が形成されている。
各切り欠き部52は、曲面状の底面を有し、クランクピン孔35の周方向に延びるように設けられている。各切り欠き部52の底面は、軸方向Xに垂直な断面で円弧状に湾曲している。
また、クランクピン孔35の縁部を面取りすることによりクランクピン孔35の周方向に延びる面取り部53がそれぞれ設けられている。
図5は本発明の第1の実施の形態に係る分割型コンロッドの組み立て斜視図である。図6は図5の分割型コンロッドの一部の拡大斜視図である。
分割型コンロッド1の大端部30のロッド部33とキャップ部34とが破断起点溝50に沿って破断分割される。それにより、図5および図6に示すように、ロッド部33およびキャップ部34にはそれぞれ破断面Fが形成される。破断面Fは微細な凹凸を有する。
ロッド部33の破断面Fとキャップ部34の破断面Fとを位置合わせして接触させる。この状態でボルト孔32にボルト40をねじ込むことにより、ロッド部33とキャップ部34とが互いに結合される。このとき、ロッド部33の破断面Fとキャップ部34の破断面Fとが互いに相補的な微細な凹凸を有するので、ロッド部33とキャップ部34とが正確に位置決めされる。
ここで、本実施の形態に係る分割型コンロッドの製造方法について説明する。図7は本実施の形態に係る分割型コンロッドの製造方法を示すフローチャートである。
まず、鍛造によりロッド本体10、小端部20および大端部30からなるコンロッド1の素体を形成する(ステップS1)。この場合、大端部30のロッド部33とキャップ部34とは一体的に形成される。なお、鍛造の代わりに鋳造または焼結によりコンロッド1を形成してもよい。
コンロッド1の材料としては、炭素(C)を含有する鋼を用いる。鋼中の炭素の含有量は浸炭による炭素濃度の上昇が見られない領域において0.05〜0.45重量%であることが好ましく、0.10〜0.35重量%であることがより好ましい。それにより、鋼の靭性が高くなり、コンロッド1の耐久性が向上する。
本実施の形態では、コンロッド1の材料として、例えばクロムモリブデン鋼であるSCM420を用いる。SCM420は、炭素(C)を0.18〜0.23重量%、珪素(Si)を0.15〜0.35重量%、マンガン(Mn)を0.60〜0.85重量%、燐(P)を0.030重量%以下、硫黄(S)を0.030重量%以下、クロム(Cr)を0.90〜1.20重量%、モリブデン(Mo)を0.15〜0.30重量%含有する。
なお、コンロッド1の材料としてチタン(Ti)を用いてもよい。また、コンロッド1の材料として炭素の含有量の多い炭素鋼(例えばSAE1070)を用いてもよい。
次に、コンロッド1に浸炭前機械加工を行う(ステップS1)。図8は浸炭前機械加工の詳細を示すフローチャートである。浸炭前機械加工では、まず、コンロッド1の厚さ面(軸方向Xに垂直な面)を研削し(ステップS21)、小端部20および大端部30にそれぞれピストンピン孔25およびクランクピン孔35を形成する(ステップS22)。
次に、大端部30のクランクピン孔35の内周面に軸受け係止溝51を形成し(ステップS23)、軸受け係止溝51の両側に切り欠き部52を形成する(ステップS24)。また、クランクピン孔35の縁部に面取り部53を形成し(ステップS25)、コンロッド1の肩部31a,31bにそれぞれボルト孔32を形成する(ステップS26)。
ピストンピン孔25、クランクピン孔35、軸受け係止溝51、切り欠き部52、面取り部53およびボルト孔32の形成は、切削により行う。
さらに、クランクピン孔35の内周面に破断起点溝50を形成する(ステップS27)。本実施の形態では、破断起点溝50はワイヤカット放電加工により形成される。
ワイヤカット放電加工では、クランクピン孔35の内周面の軸方向Xに沿って導電性ワイヤを配置し、この導電性ワイヤとクランクピン孔35の内周面との間にパルス状の高電圧を印加する。それにより、導電性ワイヤとクランクピン孔35の内周面との間にコロナ放電が引き起こされ、クランクピン孔35の内周面の軸受け係止溝51、切り欠き部52および面取り部53を除く領域が線状に削り取られる。その結果、クランクピン孔35の内周面の中央部に、軸方向Xに直線状に延びる破断起点溝50が形成される。
ワイヤカット放電加工によれば、複数のコンロッド1に同時に破断起点溝50を形成することができる。それにより、生産効率が向上する。
なお、レーザ加工、切削等の他の機械加工により破断起点溝50を形成してもよい。
コンロッド1の厚さ面の研削、ピストンピン孔25およびクランクピン孔35の形成、軸受け係止溝51の形成、切り欠き部52の形成、面取り部53の形成、ボルト孔32の形成および破断起点溝50の形成は、図8の順序に限定されず、任意の順序で行うことができる。
例えば、破断起点溝50の形成後に軸受け係止溝51、切り欠き部52および面取り部53を形成してもよい。
次に、コンロッド1の全体に浸炭焼入れおよび焼戻しの表面硬化処理を行う(図7のステップS3)。それにより、コンロッド1に表面硬化層が形成される。この場合の浸炭深さは約1.0mmである。
なお、表面硬化処理として、窒化、溶射、蒸着、または高周波焼入れ等を採用することも可能である。
その後、コンロッド1にショットピーニング加工を行い(ステップS4)、大端部30のボルト孔32内に雌ねじ加工を行う(ステップS5)。
次に、コンロッド1の大端部30をロッド部33およびキャップ部34に破断分割する(ステップS6)。
図9は破断分割の方法を示す模式的断面図である。予め液体窒素でコンロッド1を冷却する。図9に示すように、互いに水平方向に移動可能なスライダ200,201の凸部をコンロッド1の大端部30のクランクピン孔35内に挿入し、スライダ200,201の凸部間にくさび202を錘203により打ち込む。それにより、コンロッド1の大端部30が破断起点溝50に沿ってロッド部33とキャップ部34とに破断分割される。
次いで、上記のように、ロッド部33の破断面Fとキャップ部34の破断面Fとを位置合わせして接触させた状態でボルト孔32にボルト40をねじ込むことにより、ロッド部33とキャップ部34とを組み付ける(図7のステップS7)。
次に、組み付けられたコンロッド1の小端部20のピストンピン孔25および大端部30のクランクピン孔35の内周面を研削する(ステップS8)。このようにして、ナットレスタイプの分割型コンロッド1が製造される。
その後、組み付けられたコンロッド1の大端部30からボルト40を外すことにより、ロッド部33およびキャップ部34を分解する(ステップS9)。最後に、分解されたロッド部33およびキャップ部34をクランクシャフトのクランクピンに組み付ける(ステップS10)。
ここで、破断起点溝50、切り欠き部52および軸受け係止溝51の形状および応力集中係数について説明する。
図10(a)は破断起点溝50の形状を示す断面図、図10(b)は切り欠き部52の形状を示す断面図、図10(c)は軸受け係止溝51の形状を示す断面図である。
図10(a)に示すように、破断起点溝50は略平行に対向する面および半円形の底面から構成される。破断起点溝50の深さH1は例えば0.5mmであり、底面の曲率半径R1は例えば0.1mmである。
図10(b)に示すように、切り欠き部52は円弧状の底面からなる。切り欠き部52の深さH2は例えば0.5mmであり、底面の曲率半径R2は例えば6.5mmである。
図10(c)に示すように、軸受け係止溝51は円弧状の底面からなる。軸受け係止溝51の深さH3は例えば1.6mmであり、底面の曲率半径R3は例えば6.5mmである。
切り欠き部52の深さH2および軸受け係止溝51の深さH3は破断起点溝50の深さH1以上である。本実施の形態では、切り欠き部52の深さH2は破断起点溝50の深さH1とほぼ等しく、軸受け係止溝51の深さH3は破断起点溝50の深さH1よりも大きい。また、切り欠き部52の底面の曲率半径R2は破断起点溝50の底面の曲率半径R1よりも大きく、軸受け係止溝51の底面の曲率半径R3は破断起点溝50の底面の曲率半径R1よりも大きい。
一般に応力集中係数αは次式により求められる。
α=1+2√(H/R) …(1)
上式(1)において、Hは切り欠きの深さを表わし、Rは切り欠きの曲率半径を表わす。
破断起点溝50の深さH1が0.5mmであり、曲率半径R1が0.1である場合には、上式(1)より応力集中係数αは5.5となる。また、切り欠き部52の深さH2が0.5mmであり、曲率半径R2が6.5mmである場合には、上式(1)より応力集中係数αは1.6となる。
軸受け係止溝51の深さH3が1.6mmであり、曲率半径R3が6.5mmである場合には、上式(1)より応力集中係数αは2.0となる。
このように、破断起点溝50の応力集中係数は切り欠き部52および軸受け係止溝51の応力集中係数よりも大きくなっている。
したがって、クランクピン孔35の内周面の破断起点溝50に応力が集中し、切り欠き部52および軸受け係止溝51では応力集中が緩和される。それにより、クランクピン孔35の内周面の中央部に応力が集中する。
ここで、大端部30の破断分割時の破断起点溝50および切り欠き部52の作用について以下の実施例および比較例において検証した。実施例では、切り欠き部52が設けられた大端部の破断分割を行い、比較例では、切り欠き部52が設けられていない大端部の破断分割を行った。実施例の大端部は、図1〜図4の大端部30に相当する。
コンロッド1の材料として、クロムモリブデン鋼であるSCM420を用いた。浸炭焼入れおよび焼き戻し後のSCM420の表面硬化層の炭素量は0.7〜0.8重量%であり、シャルピー衝撃値は7〜12[J/cm]である。浸炭焼入れおよび焼き戻し後のSCM420の内部の炭素量は0.18〜0.23重量%であり、シャルピー衝撃値は60〜70[J/cm]である。それにより、コンロッド1の内部の靭性が高くなる。
なお、従来の分割型コンロッドの材料として用いられているSAE1070(JIS S70Cに相当)の炭素量は0.65〜0.75重量%であり、シャルピー衝撃値は20〜26[J/cm]である。
まず、図11〜図14を用いて切り欠き部が設けられていない比較例の大端部の破断の進行について説明し、図15〜図17を用いて切り欠き部が設けられた実施例の大端部の破断の進行について説明する。
図11は比較例の大端部の破断予定面における破断の進行を説明するための図、図12は比較例の大端部の破断面の状態を示す図、図13は図12のC部の拡大図、図14は比較例の大端部の破断から内周面の研削までの工程を示す断面図である。
図11の比較例では、大端部30のクランクピン孔35の内周面において1対の軸受け係止溝51により区分される中央部および両端部に破断起点溝50がそれぞれ形成されている。
通常、応力は肉薄部分および端部に集中しやすい。大端部30の中央部にボルト孔32が設けられているので、クランクピン孔35の内周面の中央部が肉薄部分となる。そのため、クランクピン孔35の内周面の中央部および両端部に応力が集中する。
したがって、図11の比較例では、破断の起点がクランクピン孔35の内周面の中央部の破断起点溝50および両端部の破断起点溝50の3箇所となる。その結果、図11に矢印で示すように、破断がクランクピン孔35の内周面の中央部および両端部の3箇所から進行する。
この場合、図12および図13に示すように、クランクピン孔35の内周面の中央部からの破断により形成される破断面aとクランクピン孔35の内周面の両端部からの破断により形成される破断面bとが異なる高さに発生すると、図14(a)に示すように、破断面aと破断面bとが間隔をおいて重なり合う領域350が生じ、二重割れが発生する。
なお、図13に示すように、後の工程でクランクピン孔35の内周面がD−D線まで研削される。また、従来の分割型コンロッドの製造方法では、破断分割後の工程でクランクピン孔35の縁部がE−E線まで面取りされる。
次に、図14(b)に示すように、ロッド部33とキャップ部34とが分離されると、破断面aと破断面bとの合流部Mに段差が生じる。図12に示すように、合流部Mは、大端部30の幅方向Yにおける中心線L1よりもクランクピン孔35に近い位置に発生する。
その後、図14(c)に示すように、ロッド部33とキャップ部34とが組み付けられた後、D−D線までクランクピン孔35の内周面が研削される。ロッド部33とキャップ部34とが分解されると、図14(d)に示すように、破断面aと破断面bとが重なり合う領域350から破片341の欠落が起こる。
図15は実施例の大端部の破断予定面における破断の進行を説明するための図、図16は実施例の大端部の破断面の状態を示す図、図17は実施例の大端部の破断から内周面の研削までの工程を示す断面図である。
図15の実施例では、大端部30のクランクピン孔35の内周面において1対の軸受け係止溝51により区分される3つの部分のうち中央部に破断起点溝50が形成され、両端部に切り欠き部52が形成され、さらにクランクピン孔35の縁部に面取り部53が形成されている。
切り欠き部52の応力集中係数は、破断起点溝50の応力集中係数に比べて小さいので、クランクピン孔35の両端部での応力集中が緩和される。また、クランクピン孔35の縁部には面取り部53が形成されているので、クランクピン孔35の縁部での応力集中が緩和される。そのため、クランクピン孔35の内周面の中央部に応力が集中する。
したがって、図15の例では、破断の起点がクランクピン孔35の内周面の中央部の1箇所となる。その結果、図15に矢印で示すように、破断がクランクピン孔35の内周面の中央部の1箇所から進行する。
この場合、図16に示すように、クランクピン孔35の内周面の中央部からの破断により破断面Fが形成される。図17(a)に示すように、1つの破断面Fによりロッド部33とキャップ部34とが破断分割され、二重割れが発生しない。
したがって、図17(b)に示すように、ロッド部33とキャップ部34とが分離されたときに、破断面Fに段差が生じない。
その後、図17(c)に示すように、ロッド部33とキャップ部34とが組み付けられた後に、D−D線までクランクピン孔35の内周面が研削される。図17(d)に示すように、ロッド部33とキャップ部34とが分解された場合にも、破片の欠落が起こらない。
このように、実施例では、図16に示すように、大端部30の幅方向Yにおける中心線L1とクランクピン孔35の内周面との間の領域に複数の破断面の重なり合う領域が存在しない。少なくとも軸方向Xに平行なボルト孔32の接線L2とクランクピン孔35の内周面との間の領域に複数の破断面の重なり合う領域が存在しない場合には、クランクピン孔35の内周面の研削の際に破片が欠落することが防止される。
以上のように、本実施の形態に係る分割型コンロッド1においては、靭性の高い材料を用いた場合でも、大端部30の破断分割時に破断の起点がクランクピン孔35の内周面の1箇所となるので、破断がクランクピン孔35の内周面の中央部の1箇所から進行する。それにより、大端部30が1つの破断面Fによりロッド部33とキャップ部34とに破断分割され、二重割れが発生しない。したがって、破断面Fに大きな突起部が生じることが防止されるとともに破断面Fから破片が欠落することが防止される。その結果、ロッド部33とキャップ部34との組み付け時に高い真円度および真筒度が得られるとともに、製造不良品の発生率が低減される。
また、高価な設備を用いることなく、図9に示した簡単な治具を用いて分割型コンロッド1の大端部30を破断分割することができる。したがって、分割型コンロッド1の製造コストが低減される。さらに、高い靭性の材料を用いることができるので、分割型コンロッド1の耐久性を向上させることができる。
なお、本実施の形態において、クランクピン孔35が大端部の孔または第1の孔に相当し、ピストンピン孔25が第2の孔に相当する。
(2)第2の実施の形態
図18は本発明の第2の実施の形態に係る分割型コンロッドの破断予定面における破断の進行を示す模式図である。
第2の実施の形態では、大端部30のクランクピン孔35の内周面において1対の軸受け係止溝51により区分される3つの部分のうち中央部に破断起点溝50が形成され、クランクピン孔35の縁部に面取り部53が形成されている。軸受け係止溝51の両側の部分には破断起点溝50および切り欠き部52は形成されずに平坦面となっている。破断起点溝50は、レーザ加工または切削等により形成される。
平坦面の応力集中係数は、破断起点溝50の応力集中係数に比べて小さいので、クランクピン孔35の内周面の両端部での応力集中が緩和される。また、クランクピン孔35の縁部には面取り部53が形成されているので、クランクピン孔35の縁部での応力集中が緩和される。そのため、クランクピン孔35の内周面の中央部に応力が集中する。
したがって、破断の起点がクランクピン孔35の内周面の中央部の1箇所となる。その結果、図18に矢印で示すように、破断がクランクピン孔35の内周面の中央部の1箇所から進行する。
この場合、クランクピン孔35の内周面の中央部からの破断により破断面が形成される。それにより、大端部30が1つの破断面によりロッド部33とキャップ部34とに破断分割され、二重割れが発生しない。
(3)第3の実施の形態
図19は本発明の第3の実施の形態に係る分割型コンロッドの破断予定面における破断の進行を示す模式図である。
第3の実施の形態では、大端部30のクランクピン孔35の内周面において1対の軸受け係止溝51により区分される3つの部分のうち一端部に破断起点溝50が形成され、中央部および他端部に切り欠き部52が形成され、さらにクランクピン孔35の縁部に面取り部53が形成されている。破断起点溝50は、レーザ加工または切削等により形成される。
この場合、クランクピン孔35の内周面の他端部および中央部での応力集中が緩和される。また、クランクピン孔35の縁部には面取り部53が形成されているので、クランクピン孔35の縁部での応力集中が緩和される。そのため、クランクピン孔35の内周面の一端部に応力が集中する。
したがって、破断の起点がクランクピン孔35の内周面の一端部の1箇所となる。その結果、図19に矢印で示すように、破断がクランクピン孔35の内周面の一端部の1箇所から進行する。
この場合、クランクピン孔35の内周面の一端部からの破断により破断面が形成される。それにより、大端部30が1つの破断面によりロッド部33とキャップ部34とに破断分割され、二重割れが発生しない。
(4)第4の実施の形態
図20は本発明の第4の実施の形態に係る分割型コンロッドの破断予定面における破断の進行を示す模式図である。
第4の実施の形態では、大端部30のクランクピン孔35の内周面において1対の軸受け係止溝51により区分される3つの部分のうち中央部に破断起点溝50が形成され、クランクピン孔35の両端部に切り欠き部52が形成されている。クランクピン孔35の縁部には面取り部53は形成されていない。
切り欠き部52の応力集中係数は、破断起点溝50の応力集中係数に比べて小さいので、クランクピン孔35の内周面の両端部での応力集中が緩和される。そのため、クランクピン孔35の内周面の中央部に応力が集中する。
したがって、破断の起点がクランクピン孔35の内周面の中央部の1箇所となる。その結果、図20に矢印で示すように、破断がクランクピン孔35の内周面の中央部の1箇所から進行する。
この場合、クランクピン孔35の内周面の中央部からの破断により破断面が形成される。それにより、大端部30が1つの破断面によりロッド部33とキャップ部34とに破断分割され、二重割れが発生しない。
(5)他の実施の形態
図15、図18、図19および図20の構成において、軸受け係止溝51が形成されなくてもよい。また、図15、図18および図19の構成において、面取り部53が形成されなくてもよい。
また、クランクピン孔35の内周面の互いに対向する位置のうち一方または両方に、1つの軸受け係止溝51が形成されてもよく、あるいは3つ以上の軸受け係止溝51が形成されてもよい。
(6)エンジン
図21は上記実施の形態に係る分割型コンロッド1を備えたエンジンの一例を示す断面図である。
図21のエンジン100は、クランクケース110、シリンダブロック120およびシリンダヘッド130を備える。
クランクケース110には、クランクシャフト111が設けられている。クランクシャフト111は、クランクピン112およびクランクウエブ113を備える。
クランクケース110の上部にシリンダブロック120が設けられている。シリンダブロック120には、円筒状のシリンダスリーブ121が取り付けられ、シリンダスリーブ121内にピストン122が軸方向に往復動自在に設けられている。ピストン122は、ピストンピン123を有する。
分割型コンロッド1の小端部20のピストンピン孔内にピストンピン123が挿入されている。分割型コンロッド1の大端部30のクランクピン孔内には軸受けメタル114を介してクランクピン112が挿入されている。それにより、ピストンピン123とクランクピン112とが連結される。軸受けメタル114が図1〜図4の軸受け係止溝51に係止される。
シリンダブロック120の上部にシリンダヘッド130が設けられている。シリンダブロック120とシリンダヘッド130とにより燃焼室131が形成される。シリンダヘッド130には、吸気ポート132および排気ポート133が形成されている。吸気ポート132の下端開口には、吸気弁134が開閉自在に設けられ、排気ポート133の下端開口には、排気弁135が開閉自在に設けられている。
図21のエンジン100においては、上記実施の形態の分割型コンロッド1のクランクピン孔35が高い真円度および真筒度を有するので、摩擦損失が低減されるとともに焼き付きが防止される。また、分割型コンロッド1の組み付け時に、金属破片によるエンジン部品の損傷が防止される。それにより、低コストで高性能のエンジン100を提供することができる。さらに、分割型コンロッド1に靭性の高い材料を用いることができるので、エンジン100の耐久性を向上させることができる。
(7)自動二輪車
図22は図21のエンジン100を備えた自動二輪車の模式図である。
図22の自動二輪車100においては、本体フレーム301の前端にヘッドパイプ302が設けられている。ヘッドパイプ302にフロントフォーク303が左右方向に揺動可能に設けられている。フロントフォーク303の下端に前輪304が回転可能に支持されている。ヘッドパイプ302の上端にはハンドル305が取り付けられている。
本体フレーム301の後端上部から後方に延びるようにシートレール306が取り付けられている。本体フレーム301の上部に燃料タンク307が設けられ、シートレール306上にメインシート308aおよびタンデムシート308bが設けられている。
また、本体フレーム301の後端に後方へ延びるリアアーム309が取り付けられている。リアアーム309の後端に後輪310が回転可能に支持されている。
本体フレーム301の中央部には、図21のエンジン100が保持されている。エンジン100には、上記実施の形態の分割型コンロッド1が用いられる。エンジン100の前部には、ラジエータ311が取り付けられている。エンジン100の排気ポートには排気管312が接続され、排気管312の後端にマフラー313が取り付けられている。
エンジン1には変速機315が連結されている。変速機315の出力軸316に駆動スプロケット317が取り付けられている。駆動スプロケット317は、チェーン318を介して後輪310の後輪スプロケット319に連結されている。本実施の形態では、変速機315およびチェーン318が伝達機構に相当する。
図22の自動二輪車においては、図21のエンジン100が用いられているので、コストの低減、高性能化および耐久性の向上が可能になる。
なお、上記実施の形態の分割型コンロッド1およびそれを備えたエンジン100は、自動二輪車に限らず、4輪の自動車等の種々の車両に用いることができる。
本発明は、自動二輪車、4輪の自動車等の種々の車両等に利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る破断分割前の分割型コンロッドの斜視図である。 図1の分割型コンロッドの正面図である。 (a)は図2の分割型コンロッドのIV−IV線断面図、(b)は図2の分割型コンロッドのV−V線断面図である。 図1の分割型コンロッドの一部の拡大斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る分割型コンロッドの組み立て斜視図である。 図5の分割型コンロッドの一部の拡大斜視図である。 本実施の形態に係る分割型コンロッドの製造方法を示すフローチャートである。 浸炭前機械加工の詳細を示すフローチャートである。 破断分割の方法を示す模式的断面図である。 (a)は破断起点溝の形状を示す断面図、(b)は切り欠き部の形状を示す断面図、(c)は軸受け係止溝の形状を示す断面図である。 比較例の大端部の破断予定面における破断の進行を説明するための図である。 比較例の大端部の破断面の状態を示す図である。 図12のC部の拡大図である。 比較例の大端部の破断から内周面の研削までの工程を示す断面図である。 実施例の大端部の破断予定面における破断の進行を説明するための図である。 実施例の大端部の破断面の状態を示す図である。 実施例の大端部の破断から内周面の研削までの工程を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る分割型コンロッドの破断予定面における破断の進行を示す模式図である。 本発明の第3の実施の形態に係る分割型コンロッドの破断予定面における破断の進行を示す模式図である。 本発明の第4の実施の形態に係る分割型コンロッドの破断予定面における破断の進行を示す模式図である。 上記実施の形態に係る分割型コンロッドを備えたエンジンの一例を示す断面図である。 図21のエンジンを備えた自動二輪車の模式図である。
符号の説明
1 分割型コンロッド
10 ロッド本体
20 小端部
25 ピストンピン孔
30 大端部
31a,31b 肩部
32 ボルト孔
33 ロッド部
34 キャップ部
35 クランクピン孔
50 破断起点溝
51 軸受け係止溝
52 切り欠き部
53 面取り部
100 エンジン
111 クランクシャフト
112 クランクピン
122 ピストン
123 ピストンピン
305 後輪
315 変速機
318 チェーン
A 破断予定面
F 破断面

Claims (18)

  1. ロッド本体と、
    前記ロッド本体の一端に一体的に設けられ、孔を有する大端部とを備え、
    前記孔の内周面の互いに対向する位置において前記孔の軸方向に沿った線上の一部分に他の部分よりも大きい応力集中係数を有する破断起点溝が形成され、
    前記孔の内周面の軸方向に沿った線上の前記他の部分に交差する領域に曲面状の底面を有する切欠き部が形成され、
    前記切欠き部の応力集中係数は、前記破断起点溝の応力集中係数よりも小さく、
    前記破断起点溝に沿って前記大端部が破断分割されたことを特徴とする分割型コンロッド。
  2. ロッド本体と、
    前記ロッド本体の一端に一体的に設けられ、孔を有する大端部とを備え、
    前記孔の内周面の互いに対向する位置において前記孔の軸方向に沿った線上の一部分に他の部分よりも大きい応力集中係数を有する破断起点溝が形成され、
    前記孔の内周面の互いに対向する位置のうち少なくとも一方の位置において、軸方向に沿った線上の前記他の部分に交差する一または複数の領域に曲面状の底面を有する一または複数の軸受け用係止溝がそれぞれ形成され、
    前記一または複数の軸受け用係止溝の応力集中係数は、前記破断起点溝の応力集中係数よりも小さく、
    前記破断起点溝に沿って前記大端部が破断分割されたことを特徴とする分割型コンロッド。
  3. 前記一または複数の軸受け用係止溝は、第1の軸受け用係止溝および第2の軸受け用係止溝を含み、
    前記破断起点溝は、前記第1の軸受け用係止溝と前記第2の軸受け用係止溝との間に形成されたことを特徴とする請求項記載の分割型コンロッド。
  4. 前記孔の内周面の軸方向に沿った線上の前記他の部分に交差する領域に曲面状の底面を有する切欠き部が形成され、
    前記切欠き部の応力集中係数は、前記破断起点溝の応力集中係数よりも小さいことを特徴とする請求項2または3記載の分割型コンロッド。
  5. 前記破断起点溝は、前記孔の内周面の軸方向に沿った線上の中央部に形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の分割型コンロッド。
  6. 前記破断起点溝は、前記孔の内周面の軸方向に沿った線上の一端部に形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の分割型コンロッド。
  7. 前記ロッド本体および前記大端部の内部は炭素を0.05重量%以上0.45重量%以下含有する鋼からなり、前記ロッド本体および前記大端部の表層部は炭素を内部よりも高い重量%含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の分割型コンロッド。
  8. ロッド本体とそのロッド本体の一端に一体的に設けられかつ孔を有する大端部とを備えたコンロッドを形成する工程と、
    前記孔の内周面の互いに対向する位置において前記孔の軸方向に沿った線上の一部分に他の部分よりも大きな応力集中係数を有する破断起点溝を形成する工程と、
    前記破断起点溝に沿って前記大端部を破断分割する工程とを備え
    前記大端部を破断分割する工程の前に、前記孔の内周面の軸方向に沿った線上の前記他の部分に交差する領域に曲面状の底面を有する切欠き部を形成する工程をさらに備え、
    前記切欠き部の応力集中係数は、前記破断起点溝の応力集中係数よりも小さいことを特徴とする分割型コンロッドの製造方法。
  9. ロッド本体とそのロッド本体の一端に一体的に設けられかつ孔を有する大端部とを備えたコンロッドを形成する工程と、
    前記孔の内周面の互いに対向する位置において前記孔の軸方向に沿った線上の一部分に他の部分よりも大きな応力集中係数を有する破断起点溝を形成する工程と、
    前記破断起点溝に沿って前記大端部を破断分割する工程とを備え、
    前記大端部を破断分割する工程の前に、前記孔の内周面の互いに対向する位置のうち少なくとも一方の位置において、前記孔の内周面の軸方向に沿った線上の前記他の部分に交差する一または複数の領域に曲面状の底面を有する一または複数の軸受け用係止溝を形成する工程をさらに備え、
    前記一または複数の軸受け用係止溝の応力集中係数は、前記破断起点溝の応力集中係数よりも小さいことを特徴とする分割型コンロッドの製造方法。
  10. 前記一または複数の軸受け用係止溝を形成する工程は、前記孔の内周面の互いに対向する位置のうち少なくとも一方の位置において、前記孔の内周面の軸方向に沿った線上の前記他の部分に交差する第1および第2の領域に第1および第2の軸受け用係止溝をそれぞれ形成する工程を含み、
    前記破断起点溝を形成する工程は、前記第1の領域と前記第2の領域との間に前記破断起点溝を形成する工程を含むことを特徴とする請求項記載の分割型コンロッドの製造方法。
  11. 前記大端部を破断分割する工程の前に、前記孔の内周面の軸方向に沿った線上の前記他の部分に交差する領域に曲面状の底面を有する切欠き部を形成する工程をさらに備え、
    前記切欠き部の応力集中係数は、前記破断起点溝の応力集中係数よりも小さいことを特徴とする請求項9または10記載の分割型コンロッドの製造方法。
  12. 前記破断起点溝を形成する工程は、
    前記破断起点溝を前記孔の内周面の軸方向に沿った線上の中央部に形成する工程を含むことを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の分割型コンロッドの製造方法。
  13. 前記破断起点溝を形成する工程は、
    前記破断起点溝を前記孔の内周面の軸方向に沿った線上の一端部に形成する工程を含むことを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の分割型コンロッドの製造方法。
  14. 前記ロッド本体および前記大端部を形成する工程は、炭素を0.05重量%以上0.45重量%以下含有する鋼により前記ロッド本体および前記大端部を形成する工程を含むことを特徴する請求項8〜13のいずれかに記載の分割型コンロッドの製造方法。
  15. 前記ロッド本体および前記大端部を形成する工程は、前記ロッド本体および前記大端部の表層部の炭素の含有量が内部の炭素の含有量よりも大きくなるように表面硬化処理を行う工程をさらに含むことを特徴とする請求項14記載の分割型コンロッドの製造方法。
  16. 前記破断起点溝を形成する工程は、ワイヤカット放電加工により前記破断起点溝を形成する工程を含むことを特徴とする請求項8〜15のいずれかに記載の分割型コンロッドの製造方法。
  17. シリンダと、
    前記シリンダ内に往復動可能に設けられたピストンと、
    前記ピストンに設けられたピストンピンと、
    回転可能に設けられたクランクシャフトと、
    前記クランクシャフトに設けられたクランクピンと、
    前記ピストンピンと前記クランクピンとを結合する請求項1〜7のいずれかに記載の分割型コンロッドとを備えたことを特徴とするエンジン。
  18. 動力を発生する請求項17記載のエンジンと、
    駆動輪と、
    前記エンジンにより発生された動力を前記駆動輪に伝達する伝達機構とを備えたことを特徴とする車両。
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