JP4518534B2 - ゴルフクラブシャフト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリプレグをシートワインディング製法で積層したゴルフクラブシャフトに関し、特に、ゴルフクラブシャフトの軽量化を図りながら曲げ剛性と曲げ強度を共に向上させるものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ゴルフクラブシャフトは、スイング時のヘッドスピードが上がり飛距離も伸びること等から軽量化が求められており、比強度、比剛性の高いカーボン繊維等を使用した繊維強化樹脂製のゴルフクラブシャフトが市場で定着してきている。一方、ゴルフクラブシャフトの軽量化に伴いシャフトの肉厚も薄肉化の傾向にあるが、その結果、シャフトの曲げ剛性が低下すると、シャフトのぶれやインパクト時のしなりが大きくなり、特にヘッドスピードの速いプレーヤーには、シャフトのしっかり感が得にくく、ボールコントロールが難しくなるという問題がある。
【0003】
そこで、薄肉の軽量シャフトにおいて効果的に曲げ剛性を向上させるために、打撃時の変形量が最も大きいシャフト外層に、繊維角度がシャフト軸線に対して略0°のストレート層を配置するとともに、引張弾性率の高い強化繊維を用いる場合がある。しかしながら、引張弾性率の高い材料になるほど破断伸度が小さくなる。従って、わずかな変形量でもシャフトが折損しやすくなり、特に変形量の大きい外層側に引張弾性率の高い材料を使用することは、曲げ強度を低下させることになる。
【0004】
上記問題に対して従来より下記の提案がなされている。
即ち、特開平5−49717号(特許文献1)では、シャフトの軸腺に対する繊維角度が略0°のストレート層を外層側に配置すると共に、該ストレート層を高弾性高強度炭素繊維からなる内層と高強度炭素繊維からなる外層とで構成することにより、剛性を高めることが提案されている。
特開2002−126141号(特許文献2)では、図8に示すように、シャフト1の少なくとも最外層に繊維角度の異なる複数のバイアスシート2、3を巻回し、複数のバイアス面4を均等に配置することが提案されている。
特許第321922号(特許文献3)では、プリプレグの樹脂含浸率を低くすることによりシャフトの軽量化と強度向上を図ることが提案されている。
特公昭60−39388号(特許文献4)では、シャフトの内層側の繊維角度を25°以上65°以下とし、外層側の繊維角度を0°以上15°以下とすると共に、外層側に高強度炭素繊維を使用することが提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−49717号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2002−126141号公報
【0007】
【特許文献3】
特許第321922号公報
【0008】
【特許文献4】
特公昭60−39388号
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のシャフトでは曲げ強度の点においては、強度の低い高弾性炭素繊維が律速となってしまい十分な強度が得られないという問題が残る。
特許文献2のシャフトは、使用者の技量や好みに対応させてゴルフクラブシャフトの曲げ剛性の調整を図るものであり、曲げ剛性と曲げ強度のバランスをとってシャフトに剛性と強度を共に具備させることを目的としていない。
特許文献3のシャフトでは、プリプレグの取り扱い性、成型作業性が難しくなると共に、複合材としての材料の安定性に劣るため、品質が安定しない点に問題がある。
特許文献4のシャフトは、フィラメントワインディング製法によるもので、該製法では強化繊維を芯金に直接ワインディングしていくため、シャフト軸線に対してある程度角度を持たせない限り繊維を巻き付けることができない。従って、曲げ剛性の強化に効果的なストレート層を形成できない点に問題がある。
【0010】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、軽量化を維持したまま、曲げ剛性と曲げ強度をバランスよく共に向上させたゴルフクラブシャフトの提供を課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、繊維強化プリプレグの積層体からなり、
強化繊維角度をシャフト軸線に対して±35°以上±55°以下の角度で傾斜させたプリプレグを、繊維方向を互いに交差させるように組み合わせたバイアス層からなる内層と、
強化繊維角度をシャフト軸線に対して平行に配向させたプリプレグからなるストレート層からなる外層と、
上記ストレート層の最外層の少なくとも一部に積層され、強化繊維角度をシャフト軸線に対して±5°以上±30°以下の角度で傾斜させたプリプレグを、繊維方向が互いに交差させるように組み合わせた低角度交差バイアス層からなる最外層と
上記内層のバイアス層と上記ストレート層との間に強化繊維をシャフト軸線方向に対して90度としたプリプレグからなるフープ層と、
を備え、
上記プリプレグはエポキシ樹脂に強化繊維のみを含浸させたものであり、上記低角度交差バイアス層の強化繊維は、引張弾性率が290Gpa以上、引張強度が4000Mpa以上であるゴルフクラブシャフトを提供している。
【0012】
上記構成とすると、シャフトの内層側に積層した、±35°以上±55°以下の繊維角度を有するバイアス層によりシャフトの捻れ剛性を高めると共に、外層側に積層したストレート層により曲げ剛性を高めることができる。
また、ストレート層の最外層の少なくとも一部に、強化繊維を少し傾斜させた低角度交差バイアス層を配置することにより、ボール打撃時の曲げ変形量が最も大きい最外層において繊維の変形量を小さくすることができるため、シャフトは従来より大きな曲げ変形に対しても耐性を持つようになり、曲げ強度を向上させることができる。
上記内層のバイアス層および外層のストレート層はシャフト全長にわたる長さとしている。
さらに、上記低角度交差バイアス層を、強化繊維を傾斜させた繊維強化プリプレグを互いに交差するように組み合わせているため、ボール打撃時に互いに引張方向と圧縮方向の応力を受けて歪みを生じ、この歪みを交差バイアス層が互いに復元しようと働くことにより、変形し難く、バランスのよいシャフトとすることができる。
【0013】
上記低角度交差バイアス層は、強化繊維をシャフト軸線に対して±5°以上±30°以下の角度で傾斜させている。これは繊維角度が5°未満では、シャフトの曲げ変形に対して繊維の変形量が殆ど小さくならないために十分な曲げ強度を確保できず、繊維角度が30°より大きくなると、曲げ剛性の低下を招くと共に、繊維層の破壊が、繊維と樹脂の界面での破壊または繊維方向のせん断破壊が支配的となり、強度も低下することに因る。なお、±10°以上±20°以下の角度が好ましい。
【0014】
上記低角度交差バイアス層は、2枚の繊維方向を互いに交差させて組み合わせた2枚のプリプレグからなる構成することが好ましい。
上記低角度交差バイアス層はシャフトの全長あるいは、ヘッド取付側の先端部に設けている。
なお、ストレート層の外周に、全長に低角度交差バイアス層を配置し、その外面のヘッド取付側の先端部に更に低角度交差バイアス層を設けてもよい。
【0015】
上記のように、低角度交差バイアス層の強化繊維の引張弾性率が290Gpa以上としている。これは、引張弾性率が290Gpa未満では曲げ剛性が不十分であり、ゴルフクラブシャフトの軽量化と曲げ剛性向上を両立できないことに因る。一方、該引張弾性率は高いほど良いが、材料入手上の理由から450Gpa以下であることが好ましい。
【0016】
また、低角度交差バイアス層は、強化繊維の引張強度が4000Mpa以上としている。これは、引張強度が4000Mpa未満ではシャフト強度が低く折損しやすくなるためである。一方、該引張強度は高いほど良いが、材料入手上の理由から6500Mpa以下であることが好ましい。
【0017】
さらに、低角度交差バイアス層は、強化繊維の破断伸度が1.5%以上であることが好ましい。これは、破断伸度が1.5%未満では、打撃時、特にヘッドのネック近傍で打撃したときに衝撃変形に耐えられず、折損しやすいことに因る。一方、該破断伸度は大きいほど良いが、材料入手上の理由から2.5%以下であることが好ましい。
なお、上記ストレート層についても、打撃時の変形量が比較的大きい外層側に配置されているため、曲げ変形による折損を防止するために、強化繊維の破断伸度を1.0%以上とすることが好ましい。
【0018】
上記低角度交差バイアス層の強化繊維は、比重が小さく弾性率と強度が高いという点からカーボン繊維が好ましいが、その他、チタンやボロンといった金属繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、アラミド繊維、芳香族ポリアミド繊維、芳香族ポリエステル繊維、超高分子ポリエチレン繊維等も用いることができる。
【0019】
上記低角度交差バイアス層に用いられる樹脂としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等が挙げられるが、強度、剛性、および成型のしやすさの点より、熱硬化性樹脂が好ましく、特に、エポキシ系樹脂が好ましい。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、ユリア系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ケイ素樹脂等が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、ポリアミド樹脂、飽和ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、AS樹脂、メタクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1および図2は、本発明の第一実施形態に係るゴルフクラブシャフト10を示し、このシャフト10は繊維強化プリプレグの積層体からなり、小径側先端にヘッド11が取り付けられ、大径側端部にグリップ12が取り付けられている。シャフト10の形状はテーパー状であり、その全長は850mm〜1250mmの範囲内に設定し、本実施形態では1168mmとしている。なお、ヘッド11側先端外径は8.5mm〜10.5mmの範囲内に、グリップ12側先端外径は15.0mm〜17.0mmの範囲内に設定している。
【0021】
上記シャフト10はシートワインディング製法により作製されており、図2に示す繊維強化プリプレグ20〜28を芯金(図示せず)に内周側から順次巻きつけて積層した後、ポリプロピレン等の樹脂テープでラッピングしてオーブン中で加熱加圧して樹脂を硬化させて一体的に成形し、その後、芯金を引き抜いてシャフト10を形成している。これら繊維強化プリプレグ21〜28には、カーボン繊維からなる強化繊維F21〜F28にエポキシ樹脂を含浸させたものを用いている。
【0022】
以下プリプレグ20〜28の積層構成を示す。
強化繊維を平行に引き揃え樹脂を含浸させたプリプレグの形状、長さは図2に示すとおりである。
【0023】
プリプレグ20は、長さを200mm、、幅をシャフト10に3回巻きするサイズとし、強化繊維F20がシャフト軸線に対してなす配向角を0°とし、ヘッド側に配置している。強化繊維F20には東邦テナックス社製「UM33」を使用している。
プリプレグ21、22は、長さを1168mm、幅をシャフト10にヘッド11側で各々3回巻き、グリップ側で1.5回巻きするサイズとしている。強化繊維F21、F22がシャフト軸線に対してなす傾斜角度をそれぞれ−45°、+45°としている。強化繊維F21、F22には東レ社製「M40J」を使用している。
プリプレグ23は、長さを1168mm、幅をシャフト10に1回巻きするサイズとし、強化繊維F23がシャフト軸線に対してなす配向角を90°としている。強化繊維F23には東レ社製「M30S」を使用している。
プリプレグ24は、長さを350mm、幅をシャフト10に1回巻きするサイズとし、強化繊維F24がシャフト軸線に対してなす配向角を0°とし、グリップ側に配置している。強化繊維F24には東邦テナックス社製「UM33」を使用している。
プリプレグ25は、長さを1168mm、幅をシャフト10に1回巻きするサイズとし、強化繊維F25がシャフト軸線に対してなす配向角をいずれも0°としている。強化繊維F25には東邦テナックス社製「UM33」を使用している。
プリプレグ26は、長さを250mm、幅をシャフト10に6回巻きするサイズとし、強化繊維F26がシャフト軸線に対してなす配向角を0°とし、ヘッド側に配置している。強化繊維F26には東邦テナックス社製「UM33」を使用している。
プリプレグ27、28は、長さを1168mm、幅をシャフト10に1回巻きするサイズとしている。また、強化繊維F27、F28がシャフト軸線に対してなす配向角をそれぞれ−15°、+15°とし、互いに交差するように組み合わせている。強化繊維F27、F28には東邦テナックス社製「UM33」を使用している。
【0024】
上記プリプレグ20〜28は、強化繊維F21、F22がシャフト軸線に対して±45°に傾斜したプリプレグ21、22からなるバイアス層Iで内層を構成している。その外側に、シャフト軸線に対する繊維角度を0°(平行)とするプリプレグ24〜26を積層してストレート層IIからなる外層を構成している。該ストレート層IIの外側に、シャフト軸線に対する繊維角度を±15°とするプリプレグ27、28を、強化繊維を互いに交差するように組み合わせて積層して、最外層の低角度交差バイアス層IIIを設けている。
【0025】
なお、上記強化繊維F20〜F28に使用している東邦テナックス社製「UM33」、東レ社製「M40J」、東レ社製「M30S」の引張弾性率、引張強度、破断伸度(破断歪み)、樹脂含有量は表1に示すとおりである。
【0026】
【表1】
【0027】
上記構成からなるゴルフクラブシャフト10では、内層のバイアス層Iによりシャフト10に捩れ剛性を付与し、外層のストレート層IIによりシャフト10に曲げ剛性を付与している。最も変形量が大きくなる最外層に低角度交差バイアス層IIIを配置することにより、最外層の強化繊維F27、F28の変形量が小さくなり、曲げ剛性を著しく低下させることなく曲げ変形への耐性を高めている。
【0028】
また、上記低角度バイアス層IIIに用いる強化繊維F27、F28は、引張弾性率が320Gpaで、290Gpa以上であるため曲げ剛性に優れている。かつ、引張強度を4000Mpa以上の5200Mpa、破断伸度を1.5%としているため、曲げ強度も優れている。
このように曲げ剛性と曲げ強度をバランスよく共に兼ね備えた強化繊維27、F28を、曲げ変形量の大きいシャフト10の最外層に使用することと、上記のように強化繊維F27、F28をシャフト軸線に対して低角度で傾斜させて打撃時の繊維の変形量を小さくすることにより、シャフト10を肉厚化することなく曲げ剛性と曲げ強度を共に向上にさせることができる。
【0029】
図3は本発明の第二実施形態を示し、プリプレグ30〜39の積層構成のうちストレート層II、最外層の低角度交差バイアス層IIIの構成を第一実施形態と相違させている。
【0030】
プリプレグ30は、長さを200mm、幅をシャフト10に3回巻きするサイズとし、強化繊維F30の角度はシャフト軸線に対して平行な0°とし、ヘッド側に配置している。強化繊維F30には東邦テナックス社製「UM33」を使用している。
プリプレグ31、32は、長さを1168mm、幅をシャフト10にヘッド11側で各々3回巻き、グリップ側で1.5回巻きするサイズとしている。また、強化繊維F31、F32がシャフト軸線に対してなす傾斜角度をそれぞれ−45°、+45°としている。強化繊維F31、F32には東レ社製「M40J」を使用している。
プリプレグ33は、長さを1168mm、幅をシャフト10に1回巻きするサイズとし、強化繊維F33がシャフト軸線に対してなす配向角を90°としている。強化繊維F33には東レ社製「M30S」を使用している。
プリプレグ34は、長さを350mm、幅をシャフト10に1回巻きするサイズとし、強化繊維F34の角度はシャフト軸線に対して平行な0°とし、グリップ側に配置している。強化繊維F34には東邦テナックス社製「UM33」を使用している。
プリプレグ35〜37はいずれも、長さを1168mm、幅をシャフト10に1回巻きするサイズとし、強化繊維F35〜F37の角度はシャフト軸線に対して平行な0°としている。強化繊維F35〜F37には東邦テナックス社製「UM33」を使用している。
プリプレグ38、39は、長さを250mm、幅をシャフト10に3回巻きするサイズとしている。また、強化繊維F38、F39がシャフト軸線に対してなす傾斜角度をそれぞれ−15°、+15°とし、互いに交差するように組み合わせている。強化繊維F38、F39には東邦テナックス社製「UM33」を使用している。
【0031】
上記第二実施形態のゴルフクラブシャフト10は、プリプレグ34〜37でストレート層IIを構成し、プリプレグ38、39で最外層の低角度交差バイアス層IIIを形成し、打撃時の曲げ変形量が大きいヘッド側にのみ重点的に積層している。また、強化繊維のシャフト軸線に対する配向角が0°である完全なストレート層IIをプリプレグ34〜37で構成し、ストレート層IIの占める比率を大きくしている。これにより、シャフト10を重量化することなく、曲げ剛性を向上させ、かつ、効果的に曲げ強度も高めることができる。
【0032】
【実施例】
本発明のゴルフクラブシャフトの実施例1、2および比較例1〜3について詳述する。
実施例および比較例のゴルフクラブシャフトを下記の表2に示すように作製し、各シャフトの曲げ剛性、曲げ強度、および耐久性について評価を行った。なお、シャフトはいずれも、長さを1168mmとした。
【0033】
【表2】
【0034】
(実施例1、2)
実施例1は、上記第一実施形態と同一の積層構成とし、プリプレグ20〜28を芯金に巻きつけて作製した。シャフトのヘッド側外径は9.0mmとし、グリップ側外径は15.6mmとし、シャフト重量は49gとした。
実施例2は、上記第二実施形態と同一の積層構成とし、プリプレグ30〜39を芯金に巻きつけて作製した。シャフトのヘッド側外径は9.0mmとし、グリップ側外径は15.6mmとし、シャフト重量は48gとした。
【0035】
(比較例1)
図4に示すように、プリプレグ40〜48を芯金に内側から順次巻きつけて積層した。即ち、内層側にバイアス層Iを、外層側にストレート層IIを積層したが、該ストレート層IIは強化繊維がシャフト軸線に対して0°である完全ストレート層IIaのみで構成され、低角度バイアス層は設けなかった。シャフトのヘッド側外径は9.0mmとし、グリップ側外径は15.6mmとし、シャフト重量は48gとした。
以下、プリプレグ40〜48の積層構成を説明する。
プリプレグ40は、長さを200mm、幅をシャフト10に3回巻きするサイズとし、強化繊維F40がシャフト軸線に対してなす配向角を0°とし、ヘッド側に配置した。強化繊維F40には東邦テナックス社製「UM33」を使用した。
プリプレグ41、42は、長さを1168mm、幅をシャフト10にヘッド11側で各々3回巻き、グリップ側で1.5回巻きするサイズとした。また、強化繊維F41、F42がシャフト軸線に対してなす配向角をそれぞれ−45°、+45°とした。強化繊維F41、F42には東レ社製「M40J」を使用した。
プリプレグ43は、長さを1168mm、幅をシャフト10に1回巻きするサイズとし、強化繊維F43がシャフト軸線に対してなす配向角を90°とした。強化繊維F43には東レ社製「M30S」を使用した。
プリプレグ44は、長さを350mm、幅をシャフト10に1回巻きするサイズとし、強化繊維F44がシャフト軸線に対してなす配向角を0°とし、グリップ側に配置した。強化繊維F44には東邦テナックス社製「UM33」を使用した。
プリプレグ45〜47はいずれも、長さを1168mm、幅をシャフト10に1回巻きするサイズとし、強化繊維F45〜F47がシャフト軸線に対してなす配向角をいずれも0°とした。強化繊維F45〜F47には東邦テナックス社製「UM33」を使用した。
プリプレグ48は、長さを250mm、幅をシャフト10に6回巻きするサイズとし、強化繊維F48がシャフト軸線に対してなす配向角を0°とした。強化繊維F48には東邦テナックス社製「UM33」を使用した。
【0036】
(比較例2)
図5に示すように、強化繊維F50〜F60を備えて各プリプレグ50〜60を順次内側から巻きつけて作製した。上記プリプレグの長さ及び巻数は図に示す通りとした。
即ち、まず、ヘッド側にのみプリプレグ50からなるストレート層を設け、その外周にプリプレグ51、52からなるバイアス層Iを内層に設けた。該バイアス層Iの外周にプリプレグ53からなるフープ層を設け、該フープ層の外周にはグリップ側にのみプリプレグ54からなるストレート層を部分的に設けた。該ストレートの外周にプリプレグ55〜58からなる低角度交差バイアス層III−1を設け、その外周にヘッド側にのみ部分的にプリプレグ59、60からなる低角度交差バイアス層III−2を設けている。このシャフトのヘッド側外径は9.0mm、グリップ側外径は15.8mm、シャフト重量は56gとした。
【0037】
詳細には、プリプレグ50は、長さを200mm、幅をシャフト10に3回巻きするサイズとし、強化繊維F50がシャフト軸線に対してなす配向角を0°とし、ヘッド側に配置した。強化繊維F50には東邦テナックス社製「UM33」を使用した。
プリプレグ51、52は、長さを1168mm、幅をシャフト10にヘッド11側で各々3回巻き、グリップ側で各々1.5回巻きするサイズとした。また、強化繊維F51、F52がシャフト軸線に対してなす配向角をそれぞれ−45°、+45°とした。強化繊維F51、F52には東レ社製「M40J」を使用した。 プリプレグ53は、長さを1168mm、幅をシャフト10に1回巻きするサイズとし、強化繊維F53がシャフト軸線に対してなす配向角を90°とした。強化繊維F53には東レ社製「M30S」を使用した。
プリプレグ54は、長さを350mm、幅をシャフト10に1回巻きするサイズとし、強化繊維F54がシャフト軸線に対してなす配向角を0°とし、グリップ側に配置した。強化繊維F54には東邦テナックス社製「UM33」を使用した。
プリプレグ55〜58はいずれも、長さを1168mm、幅をシャフト10に1回巻きするサイズとした。また、強化繊維F55〜F58がシャフト軸線に対してなす配向角をそれぞれ−15°、+15°とし、強化繊維F55〜58が順次交差するようにプリプレグを組み合わせて積層した。強化繊維F55〜F58には東邦テナックス社製「UM33」を使用した。
プリプレグ59、60はいずれも、長さを250mm、幅をシャフト10に3回巻きするサイズとし、強化繊維F59、F60がシャフト軸線に対してなす配向角をそれぞれ−15°、+15°とした。強化繊維F59、F60には東邦テナックス社製「UM33」を使用した。
【0038】
(比較例3)
最外層に配置する低角度バイアス層を構成する2枚のプリプレグの繊維角度をシャフト軸線に対して−35°、+35°で傾斜させ、互いに交差するように組み合わせた。このバイアス層の強化繊維として東邦テナックス社製「UM33」を使用した。
【0039】
(順式フレックス、逆式フレックスの測定方法)
順式フレックス(W45”ポジション)、逆式フレックス(W45”ポジション)の測定方法を以下に説明する。
順式フレックスとは、シャフトのグリップ側の剛性の指標であり、図6(A)に示すように、シャフト10のヘッド側端11aからグリップ側端11bに向かって129mmの箇所を荷重点Wとし、この荷重点Wからグリップ側端11bに向かって824mmの箇所を第一支点T1とし、この第一支点T1からグリップ側端11bに向かって140mmの箇所を第二支点T2とした。第一支点T1において下方から、そして第二支点T2において上方から、軸方向が水平となるようにシャフト10を固定し、荷重点Wに2.7kgの錘が吊り下げられたときの荷重点Wの撓み量を測定した。
逆式フレックスとは、シャフトのヘッド側の剛性の使用であり、図6(B)に示すように、シャフト10のヘッド側端11aからグリップ側端11bに向かって152mmの箇所を第一支点T1’とし、この第一支点T1’からヘッド側端11aに向かって140mmの箇所を第二支点T2’とした。第一支点T1’からグリップ側へ776mmの点を荷重点W’とした。第一支点T1’において下方から、そして第二支点T2’において上方から、軸方向が水平となるようにシャフト10を固定し、荷重点W’に1.3kgの錘が吊り下げられたときの荷重点W’の撓み量を測定した。
【0040】
(三点曲げ強度)
3点曲げ強度とは、製品安全協会が定めるSG式の破壊強度である。図7に示すように、2点でシャフト10を支え、2点の中心部に上方から荷重Fを加え、シャフト10が破断した時の荷重値(ピーク値)を測定した。測定点は、シャフト10のヘッド側端11aから90mm(T点)、175mm(A点)、525mm(B点)、の各箇所と、グリップ側端11bから175mm(C点)の箇所計4ヶ所について行った。支持点15のスパンlをT点測定時のみ150mmとし、A〜C点測定時は300mmとした。測定はシャフト10をプリプレグシートの境界部(繋ぎ目)の位置(シャフト周方向0゜の位置)が上を向くように支持して測定する一方、さらにシャフトを軸を中心に90゜回転させてプリプレグシートの境界部(繋ぎ目)の位置(シャフト周方向の0゜位置)を水平方向に向けて支持して測定した。T、A、B、C各点の平均値を上記表2に示している。
【0041】
(シャフトの耐久試験)
ヘッドを360ccのチタン合金製とし、ヘッドスピードを55m/s、打点をフェースセンターからヒール側へ30mm、上方へ10mmずれた位置とする条件下で、(株)ミヤマエ製のショットロボIIIを使用して3000打の実打耐久テストを実施した。その結果、折れなかったシャフトについては「○」を、折れたシャフトについては「×」を表2に記載している。
【0042】
表2に示すように、実施例1、2はともに、剛性および強度が十分であり、耐久性も高かった。
一方、比較例1は最外層に低角度バイアス層を積層せず、ストレート層のみで外層構成したため、剛性は高いが曲げ強度が低く、耐久性も低かった。
比較例3は、低角度バイアス層に替えて、最外層の全面にわたって繊維角度の大きいバイアス層を積層したため、剛性、強度共に低く、耐久性に問題があった。 比較例2はシャフト全長にわたるストレート層を設けず、バイアス層の外周に低角度交差バイアス層を積層したため、剛性、強度、耐久性に問題はなかったが、シャフト重量が大きくなった。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明では、シャフトの内層にバイアス層、外層にストレート層を配置してシャフトの剛性を高める同時に、該ストレート層の最外層の少なくとも一部に、シャフト軸線に対して±5°以上±30°以下の角度で傾斜させた低角度交差バイアス層を配置していることにより、シャフト変形量が最大となる最外層において強化繊維の変形量を小さくし、曲げ変形に対する耐性を高め、曲げ強度を向上させることができる。
また、低角度交差バイアス層で、プリプレグの強化繊維が互いに交差するように組み合わせているため、変形時に互いの歪みを復元し合い、剛性を高めることができる。
【0044】
さらに、低角度交差バイアス層の強化繊維について、引張弾性率を290Gpa以上とし、引張強度を4000Mpa以上とし、破断伸度を1.5%以上とすることにより、曲げ剛性と曲げ強度を一層バランスよく向上させる好条件を実現できる。従って、シャフトの軽量性を維持したまま、曲げ剛性と曲げ強度に共にバランスよく強化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態に係るゴルフクラブシャフトの概略図である。
【図2】 本発明の第一実施形態のゴルフクラブシャフトに用いる繊維強化プリプレグの積層構成を示す図である。
【図3】 本発明の第二実施形態のゴルフクラブシャフトに用いる繊維強化プリプレグの積層構成を示す図である。
【図4】 比較例1のゴルフクラブシャフトに用いる繊維強化プリプレグの積層構成を示す図である。
【図5】 比較例2のゴルフクラブシャフトに用いる繊維強化プリプレグの積層構成を示す図である。
【図6】 (A)は順式フレックス測定方法を示し、(B)は逆式フレックス測定方法を示す図である。
【図7】 3点曲げ強度の測定方法を示す図である。
【図8】 従来例を示す図である。
【符号の説明】
10 ゴルフクラブシャフト
20〜28、30〜39、40〜48、50〜60 プリプレグ
I バイアス層
II ストレート層
III 低角度交差バイアス層
Claims (5)
- 繊維強化プリプレグの積層体からなり、
強化繊維角度をシャフト軸線に対して±35°以上±55°以下の角度で傾斜させたプリプレグを、繊維方向を互いに交差させるように組み合わせたバイアス層からなる内層と、
強化繊維角度をシャフト軸線に対して平行に配向させたプリプレグからなるストレート層からなる外層と、
上記ストレート層の最外層の少なくとも一部に積層され、強化繊維角度をシャフト軸線に対して±5°以上±30°以下の角度で傾斜させたプリプレグを、繊維方向が互いに交差させるように組み合わせた低角度交差バイアス層からなる最外層と
上記内層のバイアス層と上記ストレート層との間に強化繊維をシャフト軸線方向に対して90度としたプリプレグからなるフープ層と、
を備え、
上記プリプレグはエポキシ樹脂に強化繊維のみを含浸させたものであり、上記低角度交差バイアス層の強化繊維は、引張弾性率が290Gpa以上、引張強度が4000Mpa以上であるゴルフクラブシャフト。 - 上記内層のバイアス層および外層のストレート層はシャフト全長にわたる長さとし、かつ、上記低角度交差バイアス層は、繊維方向を互いに交差させて組み合わせた2枚のプリプレグからなる請求項1に記載のゴルフクラブシャフト。
- 上記低角度交差バイアス層は、強化繊維をシャフト軸線方向に対して±10°以上±20°以下の角度で傾斜させている請求項1または請求項2に記載のゴルフクラブシャフト。
- 上記低角度交差バイアス層はシャフトの全長あるいは、ヘッド取付側の先端部に設けている請求項1に記載のゴルフクラブシャフト。
- 上記内層のバイアス層と上記ストレート層との間に強化繊維をシャフト軸線方向に対し90度としたフープ層を、シャフト全長にわたって介在している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のゴルフクラブシャフト。
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