JP4518198B2 - 記録メディア制御装置及び記録メディア制御方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、記録メディアの制御を行なう記録メディア制御装置及び記録メディア制御方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、例えばハード・ディスクのように記録面上を読み書き用ヘッドがシークすることによってランダム・アクセスが可能となる記録メディアの動作を制御する記録メディア制御装置及び記録メディア制御方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、温度環境の変化に応じた記録メディアの記録再生動作の制御を行ない、記録メディアを高低温環境から保護する記録メディア制御装置及び記録メディア制御方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、記録メディアのユニット内蔵温度センサを用いて温度環境に応じた記録メディアの記録再生制御を行なう記録メディア制御装置及び記録メディア制御方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
情報処理や情報通信など情報技術の発達とともに、過去に作成・編集した情報を再利用する必要が生じてきており、このために情報蓄積技術はますます重要となってきている。これまで、磁気テープや磁気ディスクなどさまざまなメディアを利用した情報記録装置が開発され普及している。このうち、ハード・ディスクなどのディスク型の記録メディアは、基本的には、回転するディスクの記録面上で読み書きヘッドが半径方向にシークする動作によって、ランダム・アクセスが可能である。
ハード・ディスクは既に広汎に普及している。例えば、パーソナル・コンピュータ用の標準的なローカル記録装置として、コンピュータを起動するために必要なオペレーティング・システム(OS)やアプリケーションなど、さまざまなソフトウェアをインストールしたり、作成若しくは編集した各種データ・ファイルを保存したりするためにハード・ディスクが利用されている。
また、デジタルビデオカメラのように大容量のデータを扱う情報機器にも、ローカル記録装置、若しくは外付けの記録装置としてハード・ディスクが利用されるようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2を参照のこと)。デジタルビデオカメラの記録機器にハード・ディスクを用いる場合、多数の高画質画像データのデジタル記録や、記録データへのランダム・アクセスが可能であり、また、コンピュータに接続してファイル操作したりコンピュータ上で画像編集を行なったりすることができる。さらに最近では、携帯型音楽再生装置のように主に移動時に携行することを前提に設計された機器や、ナビゲーション装置など移動体に搭載される機器にもハード・ディスク・ドライブは利用に供されている。これらの情報機器にハード・ディスクを用いることにより、着脱可能な磁気テープや光ディスクを用いる場合に比べて、装置の重量や体積、コストを小さくすることが可能である。加えて、記録メディアの大きさや着脱部のレイアウトに制限されないので、装置の小型化を実現するとともに、デザインの自由度が高くなる。
ハード・ディスク・ドライブには、磁性体が塗布又は蒸着された磁気ディスクの回転によって磁気ディスクと磁気ヘッド間に空気層を生じさせ、磁気ヘッドを僅かに浮上させる技術が用いられている。すなわち、磁気ディスクの停止時には磁気ヘッドは軽く磁気ディスク面に接しているが、磁気ディスクの回転に伴って生じる空気の流れにより磁気ヘッドが浮上して記録や再生を行なう。磁気ディスクと磁気ヘッドとの非接触を保ちながら、それらの距離を小さくすることにより高密度な磁気記録が実現される。
このような機構であるため、ハード・ディスク・ドライブは衝撃に弱い記録装置とされ、磁気ディスクと磁気ヘッドとの接触を避けるためにさまざまな工夫が必要とされている。例えば、加速度センサを用いて機器の落下を検知し、地面に衝突する前にヘッドをディスク記録面から退避させることによりハード・ディスクを保護する仕組みが知られている。
また、内部温度が極端に低下した環境では、ディスクの回転始動によって常温とは異なる共振モードによる異常音が発生し、若しくは、ディスクの記録面と磁気ヘッドとの接触(CSS:Contact Start Stop)の際に潤滑剤の粘度上昇などによる摩擦抵抗の上昇が発生することが懸念される。このため、上記の衝撃対策の他にも、ハード・ディスクを高低温環境から保護しながら記録再生制御を行なう必要がある。とりわけ、デジタルビデオカメラのような携帯機器にハード・ディスクが搭載される場合、屋外や寒冷地などの温度的に過酷な環境下において使用される機会が多くなることが予想されることから、温度検出しディスクアクセス動作を関し制御する必要性はますます高まる。
例えば、ディスク駆動装置の内部温度を検出し、その温度が所定値以下になるとディスク状記録媒体へのアクセスを禁止する装置低温時におけるディスク装置の作動を禁止してディスク装置の損傷を回避し、迅速にディスク装置の温度を適温に上昇させて、信頼性の高い動作を確保できる記録再生装置およびその制御方法について提案がなされており(例えば、特許文献3を参照のこと)、ある一定の温度範囲においてハード・ディスク・ドライブの動作を保証することができる。
温度環境に応じた記録再生制御を好適に実現するには、ハード・ディスク・ドライブの温度をより正確に測定することが望ましい。何故ならば、本来はアクセス動作を禁止すべき低温に至った状態を見落とすと、誤動作や機器の故障の原因となり、アクセス動作を許可すべき高温状態に回復したことを見落とすと、不要なアクセス禁止によりサービス低下を招来するからである。
ハード・ディスク・ドライブの温度を測定する方法は、ドライブ・ユニットの外部に取り付けられた外付け温度センサを用いる方法と、ユニット内蔵温度センサを用いる方法に大別することができるが、後者のユニット内蔵温度センサを用いた方法がより正確に測定できることは言うまでもない。
後者の方法として、例えば、内蔵した温度センサにより検知された内部温度の変化に基づいて可動又は停止の指示を行なうディスク駆動装置について提案がなされている(例えば、特許文献4を参照のこと)。また、複数のハード・ディスク・ドライブを装備し、優先的に使用される方のドライブ・ユニット内のシーク・モータ近傍に温度センサを配置した情報処理装置について提案がなされている(例えば、特許文献5を参照のこと)。また、ユニット外付け温度センサとユニット内蔵温度センサを併用してハード・ディスクの高低温対策を行なう情報処理装置についても提案がなされている(例えば、本出願人に既に譲渡されている特願2007−194443号明細書を参照のこと)。
ディスクの衝撃対策のための加速度センサを用いることは既に述べた通りであり、市販の加速度センサの中には温度センサを内蔵した製品もある(例えば、温度センサ、加速度センサ、赤色/赤外光センサを有するセンサを1つの半導体基板上に形成した半導体装置について提案がなされている(例えば、特許文献6を参照のこと))。
本発明者らは、温度センサを内蔵していないタイプの加速度センサの方が低廉であることと、ユニット内蔵温度センサの方がより正確に計測可能であることから、ユニット内蔵温度センサ方式が良いと思料する。
さらに、本発明者らは、ディスクに対するデータ書き込みやデータ読み出しなど、ハード・ディスク・ドライブを搭載するホスト側の通常のオペレーションを阻害しないよう、ホスト側の動作状況に応じて記録メディアの温度対策を実施することが好ましいと思料する。
ここで、ハード・ディスクの温度検出・監視制御を、ホスト側で行なう方法と、ドライブ・ユニット内で自律的に行なう方法に大別することができる。前者の方法では、ホストは、温度取得を要求するコマンドをハード・ディスク側に投げ、その戻り値に基づいて温度検出・監視制御の処理を行なえばよい。これに対し、後者の方法では、ホストが自分の動作状況をハード・ディスク・ドライブに通知するという新規の実装を追加する必要があるため、一般的なハード・ディスク・ドライブを利用する製品においては現実的でない。
また、前者の方法においても、ホストが温度取得を要求する周期が短過ぎると、データ読み出しやデータ書き込み処理のオーバーヘッドが大きくなり、パフォーマンスの低下が懸念される。逆に、温度取得を要求する周期が長過ぎると、温度対策のための記録再生制御を温度変化に対して充分な速度で追従することができず、ハード・ディスクの異常や破壊を未然に防止できない危険がある。
特開平8−140027号公報 特開平9−168109号公報 特開平10−340521号公報 特開2007−179662号公報 特開2008−59652号公報 特開2004−24551号公報
本発明の目的は、温度環境の変化に応じた記録メディア・ユニットの記録再生動作の制御を行ない、記録メディアを高低温環境から好適に保護することができる、優れた記録メディア制御装置及び記録メディア制御方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、記録メディア・ユニットの内蔵温度センサを用いて温度環境に応じた記録メディア・ユニットの記録再生制御を好適に行なうことができる、優れた記録メディア制御装置及び記録メディア制御方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、適切なタイミングで記録メディア・ユニットに対し温度取得要求を実施して、温度環境に応じた記録メディア・ユニットの記録再生制御を好適に行なうことができる、優れた記録メディア制御装置及び記録メディア制御方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、
データの書き込み及び読み出しを行なう記録メディアと、ユニット内蔵温度センサを備えた記録メディア・ユニットを接続するホスト・インターフェースと、
前記記録メディア・ユニットに対するデータ書き込み又はデータ読み出しを要求するアクセス要求手段と、
前記記録メディア・ユニットに対して所定の周期で温度取得を要求するとともに、該取得した温度に基づいて前記記録メディアの温度状態を判定する温度状態判定手段と、
前記アクセス要求手段からのアクセス要求、及び、前記温度状態判定手段からの温度取得要求に応じて、前記記録メディア・ユニットに対して前記ホスト・インターフェース経由でコマンドを送信するアクセス制御手段と、
を具備することを特徴とする記録メディア制御装置である。
ハード・ディスクなどのランダム・アクセスが可能な記録メディアが広範に普及しており、パーソナル・コンピュータなどの計算機システム以外に、デジタルビデオカメラなどの携帯型の情報機器にも広く利用されている。
ハード・ディスクは、磁気ディスクの回転に伴って生じる空気の流れにより磁気ヘッドを浮上させて記録並びに再生動作を行なう機構であることから、温度変化の影響を受け易く、高低温環境から保護しながら記録再生制御を行なう必要がある。また、ユニット内蔵温度センサを用いると、正確なドライブ・ユニット内温度を取得することができ、適切な温度対策を実現できると考えられる。
ハード・ディスクなど温度変化に敏感な記録メディア・ユニットを搭載するホストは、より適切なタイミングで温度取得要求を実施しなければ、記録メディアに対するデータ読み出しや書き込み処理が徒に遅延し、あるいは記録メディアの温度変化に充分追従できなくなる危険がある。
本発明に係る記録メディア制御装置は、ユニット内蔵温度センサを備えた記録メディア・ユニットを、例えばATA(AT Attachment)などの一般的なホスト・インターフェース経由で接続し、このホスト・インターフェース経由で、データの読み出し並びに書き込み、さらには温度取得要求のコマンドを送信するように構成されている。そして、温度取得コマンドの戻り値に応じて記録メディア・ユニットに対する記録再生動作を制御することで、記録メディアを高低温環境から保護する。
そして、本発明に係る記録メディア制御装置は、この温度取得コマンドを送信する周期を記録メディアの現在の温度状態に応じてコントロールすることに第1の特徴があり、温度環境に適応させながらデータ読み出しや書き込みのコマンド処理を効率的に行なうようにしている。
具体的には、温度状態判定手段は、記録メディア・ユニットから取得した温度に基づいて、記録メディアの温度状態を判定する。そして、記録メディアが平常温度状態のときには温度取得を要求する周期を最も長い第1の周期とし、高温状態や低温状態へ遷移した時には当該周期を最も短い第2の周期として、温度検出並びに監視制御を行なう。また、平常温度状態と高温状態の間にプリ高温状態を、平常温度状態と低温状態の間にプリ低温状態をそれぞれ設け、記録メディアがこれらのプリ温度状態のときには温度取得を要求する周期を第1及び第2の周期の間となる第3の周期として、温度取得を要求する周期をより小刻みの段階で変化させるようにする。
このような温度状態に応じた温度取得要求周期の制御を行なうことで、記録メディアに対するデータ書き込み字又はデータ読み出し時におけるレート低下に繋がるリスクを低減することができる。
ここで、記録メディアが平常温度状態から高低温状態に遷移する過程と、高低温状態から平常温度状態に復帰する過程は、可逆的ではなく、一旦高低温状態に遷移すると、記録メディアが元の状態に回復するまでにヒステリシスがあると考えられる。そこで、温度状態判定手段は、ヒステリシスの影響を考慮した温度状態の判定を行なうことで、より的確な温度検出・検出制御を行なうようにしている。
具体的には、温度状態判定手段は、平常温度状態から温度が上昇する際には、プリ高温閾値(B)を超えた時点でプリ高温状態へ遷移させ、さらに、高温閾値(A)を超えた時点で高温状態へ遷移させるが、高温状態から温度が低下して平常温度状態に回復する際には、高温閾値(A)を下回っても高温状態を保ち、プリ高温閾値(B)を下回った時点で平常温度状態へ復帰させる。すなわち、高温状態に一旦遷移すると、プリ高温閾値(B)以下の平常な温度範囲に収まるまでは温度取得を要求する周期を最も短い第2の周期を維持し、温度環境の変化をより厳しく監視するようにする。
また、温度状態判定手段は、平常温度状態から温度が低下する際には、プリ低温閾値(D)を下回った時点でプリ高温状態へ遷移させ、さらに、低温閾値(C)を下回った時点で低温状態へ遷移させるが、低温状態から温度が上昇して平常温度状態に回復する際には、低温閾値(C)を上回っても低温状態を保ち、プリ低温閾値(D)を上回った時点で平常温度状態へ復帰させる。すなわち、低温状態に一旦遷移すると、プリ低温閾値(D)以上の平常な温度範囲に収まるまでは温度取得を要求する周期を最も短い第2の周期を維持し、温度環境の変化をより厳しく監視するようにする。
さらに、本発明に係る記録メディア制御装置は、上述のように記録メディアの温度状態に応じて温度取得を要求する周期を変化させる制御を行なうことに加えて、現在の記録メディア・ユニットに対する動作状態に応じて温度取得コマンドを投げるタイミングを制御して、記録メディアのデータ読み出しや書き込みのコマンド処理を効率的に行なうようにしていることに第2の特徴がある。すなわち、アクセス制御手段は、前記アクセス要求手段からの要求に基づく前記記録メディア・ユニットに対するデータ書き込み又はデータ読み出しコマンドの処理状況に応じて、前記温度状態判定手段からの要求に基づく温度取得コマンドの送信タイミングを制御する。
例えば、記録メディア・ユニット内に書き込みデータや読み出しデータを一時格納するキャッシュを備え、且つ、フラッシュ・キャッシュ・コマンドに応答してキャッシュ内に格納されたデータの記録メディアへの書き込みを行なう機能を備えているとする。動画ストリームなどの大容量データを記録する場合には、記録メディア・ユニットは、データ書き込みコマンドを受け取る度に逐次的に記録メディアへの書き込みを行なわずにキャッシュに一旦格納し、定期的に発されるフラッシュ・キャッシュ・コマンドを受け取ったときにキャッシュから記録メディアへのデータ書き込みを実行して、一連の書き込み処理を完了させる。
アクセス制御手段は、動画ストリームなどの大容量データを記録メディア・ユニットに記録する動画記録中であれば、書き込みコマンドの処理終了時ではなく、フラッシュ・キャッシュ・コマンドを処理した後に、温度取得コマンドを投げるようにタイミング制御する。このようにすれば、温度取得コマンドを投げる回数を低減しつつ、ある程度の間隔で記録メディアから温度を取得することができる。
記録メディア・ユニットに対して大量のデータ書き込み処理を行なう他の例として、記録メディアのフルフォーマット処理を挙げることができる。フルフォーマット処理において、データ書き込み処理が続行する合間に温度取得コマンドを発行する処理が入り込むと、その分、フルフォーマット処理時間が延長されることになる。本発明によれば、フルフォーマット処理中であれば、書き込みコマンドの処理終了時ではなく、フラッシュ・キャッシュ・コマンドを処理した後に、温度取得コマンドを投げるようにタイミング制御する。このようにすれば、温度取得コマンドを投げる回数を低減して、フルフォーマット処理時間に与える影響を軽減することができる。
また、本発明に係る記録メディア制御装置は、動画ストリームなどの大容量データを記録メディア・ユニットから再生する動画再生中であれば、動画再生アプリケーションからの指示に応じてのみ温度取得コマンドを投げるようにする。記録メディア制御装置側では、読み出しデータを一時的に蓄積するバッファ内のデータ蓄積量に応じて、データの読み出しとデータ読み出し停止を交互に行なうといったデータ読み出しサイクルが繰り返される。したがって、動画再生アプリケーションからのデータ読み出し停止の合図に応じてのみ温度取得コマンドの送信タイミングを決めるようにすれば、上述の動画記録時と同様に、温度取得コマンドを投げる回数を低減しつつ、ある程度の間隔で記録メディアから温度を取得することができる。
また、本発明の第2の側面は、記録メディアと、ユニット内蔵温度センサを備えた記録メディア・ユニットの温度状態に応じたデータの書き込み及び読み出し動作を行なうための処理をホスト・インターフェース経由で前記記録メディア・ユニットを接続したコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
前記記録メディア・ユニットに対するデータ書き込み又はデータ読み出しを要求するアクセス要求手段、
前記記録メディア・ユニットに対して所定の周期で温度取得を要求するとともに、該取得した温度に基づいて前記記録メディアの温度状態を判定する温度状態判定手段、
前記アクセス要求手段からのアクセス要求、及び、前記温度状態判定手段からの温度取得要求に応じて、前記記録メディア・ユニットに対して前記ホスト・インターフェース経由でコマンドを送信するアクセス制御手段、
として機能させるためのコンピュータ・プログラムである。
本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータにインストールすることによって、コンピュータ上では協働的作用が発揮され、本発明の第1の側面に係る記録メディア制御装置と同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、温度環境の変化に応じた記録メディア・ユニットの記録再生動作の制御を行ない、記録メディアを高低温環境から好適に保護することができる、優れた記録メディア制御装置及び記録メディア制御方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、記録メディア・ユニットの内蔵温度センサを用いて温度環境に応じた記録メディア・ユニットの記録再生制御を好適に行なうことができる、優れた記録メディア制御装置及び記録メディア制御方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、適切なタイミングで記録メディア・ユニットに対する温度取得要求を実施して、温度環境に応じた記録メディア・ユニットの記録再生制御を好適に行なうことができる、優れた記録メディア制御装置及び記録メディア制御方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
本発明によれば、記録メディアに対するデータ読み出しや書き込みに関するコマンド処理を阻害することなく、ユニット内蔵温度センサから効率的な温度取得処理を実行して、温度検出・監視制御を好適に実現することができる。勿論、ユニット外付け温度センサを併用しない分だけコストを抑制できるという効果もある。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
図1には、本発明を適用した、記録メディア・ユニットを搭載した記録メディア制御装置として動作することができる装置の一例として、デジタルビデオカメラの構成を模式的に示している。
図示のデジタルビデオカメラ100は、光学レンズ部111と、光電変換部112、カメラ機能制御部102と、画像信号処理部113と、画像入出力部114と、液晶ディスプレイ(ファインダ)115と、音声入出力部116と、音声信号処理部117と、通信部131と、制御部101と、内蔵メモリ(RAM)118と、内蔵メモリ(ROM)119と、操作入力部120と、記録メディアに対するドライブ132と、GPS(Global Positioning System)や加速度センサなどのセンサ群150と、上記の各構成部に対する電力供給を行なう電源141を備えている。このうち加速度センサは、温度センサを内蔵するタイプであっても良い。また、センサ群150の中に温度センサを含んでいても良いが、かかる構成は本発明に必須の要件ではない。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)などで構成されるが、ROM(read Only Memory)119に格納された各種の処理プログラムに従って処理を実行する。RAM(Random Access Memory)118は、各処理において途中結果を一時記録するなど、主に作業領域として用いられる。
操作入力部120は、動画撮影モード、静止画撮影モード、VTRモードなどの動作モードを切り換えるモード切り換えキー、静止画の撮影のためのシャッターキー、動画を撮影するための撮影開始キー、録画キー、再生キー、停止キー、早送りキー、早戻しキーなどの種々の操作キーや機能キーなどを備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、受け付けた操作入力に応じた電気信号を制御部101に供給する。
制御部101は、ユーザからの操作入力に応じて、目的とする処理を行なうためのプログラムをROM119から読み出して実行し、各部を制御することによって、ユーザからの指示に応じた処理の制御を行なう。
デジタルビデオカメラ100は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録メディア・ユニットをドライブ132として装着可能であり、例えばATA(AT Attachment)などの一般的なホスト・インターフェースを介して接続される。そして、ホストとしてのデジタルビデオカメラ100本体側からは、これらの記録メディア・ユニットに対してホスト・インターフェースを介してデータ書き込みコマンドを投げて情報を記録し、また、データ読み出しコマンドを投げて記録メディアから情報再生を行なう。
記録メディア・ユニットがハード・ディスク・ドライブなどの場合、その記録メディアの記録領域はFAT(File Allocation Table)などのファイルシステムによって管理されており、アプリケーションやオペレーティング・システムなどの上位層プログラムはファイルシステムを介してその記録領域にアクセスすることができる。また、ハード・ディスク・ドライブは専用のデバイス・ドライバによって駆動制御され、ファイルシステムはデバイス・ドライバに対し書き込みコマンドや読み出しコマンド、さらにはユニット内蔵温度センサから温度を取得するための温度取得コマンド(後述)などのホスト・コマンドを発行する。
本実施形態では、記録メディア・ユニットとしてのハード・ディスク・ドライブは、ユニット内蔵温度センサを備えており(図示しない)、ホストとしてのデジタルビデオカメラ100本体側からは、ホスト・インターフェース経由で温度取得コマンドを送信することにより、その戻り値としてユニット内蔵温度センサが計測する温度情報を取得することができる。
また、本実施形態では、記録メディア・ユニットとしてのハード・ディスク・ドライブは、書き込みデータや読み出しデータを一時格納するキャッシュを備えている。データ書き込みコマンドに対し書き込みデータをキャッシュに一旦格納し、且つ、フラッシュ・キャッシュ・コマンドに応答してキャッシュ内に格納されたデータの記録メディアへの書き込み処理を完了させる機能を備えているとする。フラッシュ・キャッシュ・コマンドに応じて記録メディアへの書き込み動作を完了させる仕組みについては、例えば、本出願人に既に譲渡されている特開2007−59014号公報に開示されている。
デジタルビデオカメラ100は、画像を撮像して得た画像データを、ドライブ132を介して磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ(例えば、「メモリスティック(登録商標)」など)といった記録メディアに記録する「撮像モード」と、画像入出力部114や音声入出力部116あるいは通信部131を通じて供給を受けたデータを記録メディアに記録したり、記録メディアに記録されているデータを再生したりする「VTRモード」などを備えている。
撮像モード下では、動画を撮像するとともに、これと同時に収音するようにした音声とを記録メディアに記録する動画撮像モードと、静止画を撮像する静止画撮像モードを備えている。また、VTRモード下では、記録ボタン・スイッチなどによって構成される操作入力部120を操作することによって供給されるデータの記録が行なわれ、また、再生ボタン・スイッチを操作することにより記録メディアに記録されている目的とするデータを再生することができる。
また、図2には、本発明を適用した記録メディア制御装置として動作することができる装置の他の例として、パーソナル・コンピュータの構成を模式的に示している。
CPU201は、オペレーティング・システム(OS)が提供するプログラム実行環境下で、ROM201やハード・ディスク・ドライブ211に格納されているプログラムを実行する。
ROM(Read Only Memory)202は、POST(Power On Self Test)やBIOS(Basic Input Output System)などのプログラム・コードを恒久的に格納する。RAM203は、ROM202やHDD211に格納されているプログラムをCPU201が実行する際にロードしたり、実行中のプログラムの作業データを一時的に保持したりするために使用される。これらはCPU201のローカル・ピンに直結されたローカル・バス204により相互に接続されている。
ローカル・バス204は、ブリッジ205を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスなどの入出力バス206に接続されている。
キーボード208と、マウスなどのポインティング・デバイス209は、ユーザにより操作される入力デバイスである。ディスプレイ210は、LCD(Liquid Crystal Display)又はCRT(Cathode Ray Tube)などから成り、各種情報をテキストやイメージで表示する。
HDD211は、記録メディアとしてのハード・ディスクを内蔵したドライブ・ユニットであり、ハード・ディスクを駆動する。ハード・ディスクには、オペレーティング・システムや各種アプリケーションなどCPU210が実行するプログラムをインストールしたり、動画像や静止画像などのメディア・ファイルや、データ・ファイルなど、各種のローカル・ファイルを保存したりするために使用される。
HDD211は、例えばATA(AT Attachment)などの一般的なホスト・インターフェースを介して接続される。そして、ホストとしてのコンピュータ200本体側からは、HDD211に対してホスト・インターフェースを介してデータ書き込みコマンドを投げて情報を記録し、また、データ読み出しコマンドを投げて記録メディアから情報再生を行なう。
HDD211の記録領域はFATなどのファイルシステムによって管理されており、アプリケーションやオペレーティング・システムなどの上位層プログラムはファイルシステムを介してハード・ディスク内の記録領域にアクセスすることができる。また、HDD211は専用のデバイス・ドライバによって駆動制御され、このデバイス・ドライバは、上述した書き込みコマンドや読み出しコマンドなどのホスト・コマンドをHDD211に対して発行する。
本実施形態では、HDD211は、ユニット内蔵温度センサを備えており(図示しない)、ホストとしてのコンピュータ200側からは、デバイス・ドライバがホスト・インターフェース経由で温度取得コマンドを送信することにより、その戻り値としてユニット内蔵温度センサが計測する温度情報を取得することができる。また、HDD211は、書き込みデータや読み出しデータを一時格納するキャッシュを備えている。データ書き込みコマンドに対し書き込みデータをキャッシュに一旦格納し、且つ、フラッシュ・キャッシュ・コマンドに応答してキャッシュ内に格納されたデータの記録メディアへの書き込み処理を完了させる機能を備えているとする(同上)。
ドライブ212は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ(例えば、「メモリスティック(登録商標)」など)といったリムーバブル記録メディア221に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、入出力インターフェース207、入出力バス206、ブリッジ205、及びローカル・バス204を介して接続されているRAM503に供給する。
接続ポート214は、外部接続機器222を接続するポートであり、USBやIEEE1394などの接続インターフェースを持つ。接続ポート214は、インターフェース207、及び入出力バス206、ブリッジ205、ローカル・バス204を介してCPU201に接続されている。通信部215は、ネットワークに接続され、その他の情報処理装置(図示しない)との通信を実行する。
図3には、図1に示したデジタルビデオカメラがドライブ132として搭載するハード・ディスクや、図2に示したコンピュータが内蔵するHDD211などに相当する、ハード・ディスク・ドライブの内部構成例を示している。図示のハード・ディスク・ドライブ400は、ハード・ディスク・アセンブリ(HDA)410と、信号処理基板420からなる。
ハード・ディスク・アセンブリ410は、記録メディアとしての磁気ディスク411と、磁気ディスク411を回転させるスピンドル・モータ412と、磁気ディスク411の記録面にアクセスするヘッド413と、ヘッド413に対して情報信号を入出力するヘッド・アンプ414と、ヘッド413の位置を磁気ディスク411上の半径方向に駆動するためのボイスコイル・モータ415を備えている。
また、信号処理基板420上には、モータ・ドライバ430と、マイコン440と、ハード・ディスク・コントローラ450と、ATAインターフェース460などの回路コンポーネントが実装され、その他、キャッシュとして用いられるSDRAM(Static RAM)421、リード・ライト・チャネル422、温度センサ423や衝撃センサ424などのユニット内蔵センサも搭載されている。
リード・ライト・チャネル422は、磁気ディスク411への書き込みデータをコード変調してヘッド・アンプ413に出力したり、逆に、磁気ディスク411から読み出した再生波形(ヘッド・アンプ413の出力信号)からデータを検出してコード復調したりする。
ハード・ディスク・コントローラ450は、ATAインターフェース450を介してホストとのコマンドの授受処理を行なう。ハード・ディスク・コントローラ450は、SDRAM421を用いたデータ・キャッシュ動作を制御するキャッシュ・コントローラ451と、書き込みデータ並びに読み出しデータに対しエラー訂正処理を施すエラー訂正回路452と、ヘッド413による磁気ディスク411へのアクセス位置をサーボ制御するサーボ・コントローラ453を備えている。
マイコン440は、CPU441並びにROM442とRAM443を基本構成要素とし、温度センサ423や衝撃センサ424などのユニット内蔵センサの出力信号を、ADコンバータ444を介してデジタル入力する。本実施形態では、ATAコマンドの1つとして温度取得コマンドが用意されており、当該コマンドを受け取ると、ハード・ディスク・コントローラ450は、温度センサ423が検出するユニット内温度の情報を戻り値として出力するものとする。
モータ・ドライバ430は、スピンドル・モータ412並びにボイスコイル・モータをそれぞれ駆動制御するSPMドライバ431並びにVCMドライバ432を備えており、サーボ・コントローラ453からの指示信号に従ってヘッド413のシーク動作を行なう。
また、本実施形態では、ハード・ディスク・ドライブ400は、フラッシュ・キャッシュ機能を備えているものとする。例えば、動画ストリームなどの大容量データを記録する場合には、ハード・ディスク・コントローラ450は、ATAインターフェース460経由でデータ書き込みコマンドを受け取る度に逐次的に記録メディアへの書き込みを行なわず、キャッシュ・コントローラ451によりキャッシュに一旦格納する。そして、ホスト側から定期的に発されるフラッシュ・キャッシュ・コマンドを受け取ったときに、キャッシュ・コントローラ451はキャッシュ421に格納された書き込みデータをすべて読み出してリード・ライト・チャネル422に渡し、磁気ディスク411に一気に書き込む。
続いて、デジタルビデオカメラ100やパーソナル・コンピュータ200などの情報機器において、FATファイルシステムを利用して記録メディアに対するデータの記録並びに再生を行なうための動作について説明する。但し、以下で言う「記録メディア」とは、図1に示したデジタルビデオカメラがドライブ132として搭載するハード・ディスクや、図2に示したコンピュータが内蔵するHDD211などに相当するが、FATファイルシステムに組み込むことができるその他のさまざまな記録メディアを含めることができる、ということを理解されたい。
記録メディアの記録空間を管理するファイルシステムは、ハード・ディスクなど記録メディア毎のデバイス・ドライバに対して書き込みや読み出しなどを要求するホスト・コマンドを発行することで、データの書き込みや読み出しを行なう(前述)。図4には、記録メディアにアクセスしてデータの記録並びに再生を行なうための処理階層を模式的に示している。
最上位層のアプリケーション・プログラムは、ユーザからの処理要求を受け付けるとともに処理結果を返すユーザ・インターフェース(UI)となる。アプリケーション・プログラムの直近下層には記録メディア上のファイルを管理するファイル管理プログラムとしてのファイルシステムが存在する。さらにその下層のデバイス・ドライバは、ファイルシステムからの情報に基づいて、記録メディアを制御する。
アプリケーションとファイルシステム間では、ファイルを単位としてアクセス要求及び応答がなされる。また、ファイルシステムとデバイス・ドライバ間では、クラスタを単位としてアクセス要求及び応答がなされる。また、デバイス・ドライバと記録メディア間では、セクタを単位としてアクセス要求及び応答がなされる。アプリケーション、ファイルシステム、並びにデバイス・ドライバは、制御部101やCPU201で実行するソフトウェア・プログラムである。
記録メディアに対してデータを記録し、又は記録メディアからデータを再生する場合、例えばアプリケーション・プログラムを介する要求がファイルシステム、デバイス・ドライバの順に伝えられ、ファイルシステム並びにデバイス・ドライバの機能によりデータの書き込み又は再生が実行される。
図5には、図4に示した処理階層のうち、ファイルシステムをさらに詳細にして示している。図示の例では、参照番号341並びに342でそれぞれ示される2つの記録メディアA、記録メディアB342が装備されており、デバイス・ドライバ330としてそれぞれに対応するデバイス・ドライバA332及びデバイス・ドライバB333がインストールされている。
アプリケーション310、ファイルシステム320、及びデバイス・ドライバ330は、それぞれの処理に必要なプログラムやパラメータの格納、データ処理におけるワーク領域としてRAM350を利用する。
アプリケーション310には、各記録メディアに対するデータ記録処理を実行する記録アプリケーション311や、各記録メディアに記録されたデータの再生処理を実行する再生アプリケーション312、接続機器による処理を実行するUSB接続アプリケーション313など、処理に応じたアプリケーションが含まれる。ユーザはこれらのアプリケーション311〜313を選択してさまざまな処理を実行することになる。記録アプリケーション311並びに再生アプリケーション312はファイルシステム経由でデバイス・ドライバ330にアクセスし、USB接続アプリケーション313はデバイス・ドライバ330に直接アクセスするものとする。
ファイルシステム320は、記録メディアの種別やフォーマット情報などを含む各記憶メディア対応のマウントドライブ情報321、322を保持し、これらマウントドライブ情報に従って、ハード・ディスクなどの記録メディアを適用したデータ記録並びに再生制御を実行する。ファイルシステム320は、データ記録再生制御を実行する記録再生制御部323と、メディア制御を実行するメディア制御部324を有する。記録再生制御部323の実行する処理はメディア非依存型のメディア共通の処理であり、メディア制御部324の実行する処理はメディア依存型の処理である。
記録再生制御部323は、ファイル・アロケーション・テーブル(FAT)の記録や参照処理を実行するFAT制御部323Aと、データ記録位置情報としてのクラスタの決定処理やクラスタ番号に基づく再生位置決定処理を実行するクラスタ制御部323Bと、ファイルに対応する情報を格納したディレクトリ・エントリ(後述)を生成し、又は参照する処理を実行するディレクトリ・エントリ制御部324Cを有する。ディレクトリ・エントリ制御部324Cは、アプリケーション301からの記憶手段やファイル指定情報に基づいて特定のファイルに対応するディレクトリ・エントリを取得し、例えばファイル再生の場合は、ディレクトリ・エントリから先頭クラスタ番号を取得し、クラスタ制御部324Bに提供する。
メディア制御部324は、位置算出部324Aを有する。位置算出部324Aは、クラスタ制御部322が決定するクラスタ情報やFATのクラスタ連鎖情報に基づいて、クラスタ番号によってデータ記録又はデータ再生を実行する記録メディア上のアクセス位置を決定し、その位置情報に従ってデバイス・ドライバ330を制御し、デバイス・ドライバ330を介して記録メディアに対するデータ記録、又は当該記録メディアからのデータ再生を実行する。
既に述べたように、温度変化の影響を受け易く、高低温環境から保護しながら記録再生制御を行なう必要がある。本実施形態では、図3に示したように、ハード・ディスク・ドライブはユニット内蔵温度センサ423を備えており、正確なドライブ・ユニット内温度を取得することができる。そして、ハード・ディスク・ドライブを搭載する、デジタルビデオカメラ100本体やパーソナル・コンピュータ100などのホストは、温度取得を要求するコマンドをハード・ディスク側に投げ、その戻り値に基づいて温度検出・監視制御の処理を行なう。
ホストは、より適切なタイミングで温度取得要求を実施しなければ、記録メディアに対するデータ読み出しや書き込み処理が徒に遅延し、あるいは記録メディアの温度変化に充分追従できなくなる危険がある。
そこで、本実施形態では、第1の特徴として、ホストはハード・ディスク・ドライブに対して温度取得コマンドを送信する周期を記録メディアの現在の温度状態に応じてコントロールして、温度環境に適応させながらデータ読み出しや書き込みのコマンド処理を効率的に行なうようにしている。
また、第2の特徴として、ホストからハード・ディスク・ドライブに対するデータ書き込みや読み出しの動作状態に応じて温度取得コマンドを投げるタイミングを制御して、記録メディアのデータ読み出しや書き込みのコマンド処理を効率的に行なうようにしている。
まず、ホストがハード・ディスク・ドライブに対して温度取得を要求するシーケンスにおける第1の特徴について説明する。
制御部101又はCPU201は、上位ソフトウェアの1つとして、温度状態判定マネージャを実行するものとする。温度状態判定マネージャは、ハード・ディスク・ドライブのユニット内温度を取得して当該ドライブの温度状態を判定するプログラムであり、例えばハード・ディスク・ドライブの起動中は常に動作するシステム常駐プログラムである。温度状態判定マネージャにより判定された温度状態に応じて、ハード・ディスク・ドライブの監視制御を行なうことができるが、監視処理自体は本発明の要旨に直接関連しないので、本明細書では説明を省略する。
図6には、ハード・ディスク・ドライブからユニット内蔵温度センサの計測温度を取得するための動作シーケンスを示している。以下では、同図を参照しながら、温度取得サイクルについて説明する。
温度状態判定マネージャは、上位ソフトウェアであり、自ら直接ハード・ディスク・ドライブにはアクセスせず、デバイス・ドライバを経由して、ユニット内蔵温度センサが計測する温度情報を取得する。
具体的には、温度状態判定マネージャは、所定の周期でデバイス・ドライバに対し温度取得要求のフラグを設定する。そして、デバイス・ドライバは、当該フラグが設定されていることを検知すると、ハード・ディスク・ドライバに対し温度取得コマンドを送信し、その戻り値を温度状態判定マネージャに渡す。その後、デバイス・ドライバは、設定されたフラグを解除する。
したがって、温度状態判定マネージャが上記のフラグを設定する周期をコントロールすることで、温度取得を要求する周期をコントロールすることができる。
図7には、温度状態判定マネージャが、取得した温度情報を基にハード・ディスク・ドライブの温度状態を判定するための早見表を示している。また、図8には温度状態判定サイクルを示している。
図示のように、温度状態として、平常温度状態、高温状態、低温状態、平常温度状態と高温状態の中間の温度範囲となるプリ高温状態、平常温度状態と低温状態の中間の温度範囲となるプリ低温状態という5つの温度状態が定義される。
温度状態判定マネージャは、自ら判定した温度状態に応じて、ハード・ディスク・ドライブに対する温度取得を要求する周期をコントロールする。下表には、温度状態毎の温度取得要求周期の一例を示している。
Figure 0004518198
上記の例では、温度状態判定マネージャは、平常温度状態では60秒という最も長い時間間隔でデバイス・ドライバにフラグを設定するが、高温状態や低温状態では最も短い5秒の間隔で同フラグ設定を行なう。また、プリ高温状態やプリ低温状態では、20秒間隔で温度取得要求のフラグが設定される。
ここで、記録メディアが平常温度状態から高低温状態に遷移する過程と、高低温状態から平常温度状態に復帰する過程は、可逆的ではなく、一旦高低温状態に遷移すると、記録メディアが元の状態に回復するまでにヒステリシスがあると考えられる。そこで、温度状態判定マネージャは、ヒステリシスの影響を考慮した温度状態の判定を行なうことで、より的確な温度検出・検出制御を行なうようにしている。
図7並びに図8を参照しながら、温度状態判定マネージャによるヒステリシスの影響を考慮した温度状態判定サイクルについて説明する。
温度状態判定マネージャは、平常温度状態から温度が上昇する際には、プリ高温閾値(B)を超えた時点でプリ高温状態へ遷移させ、さらに、高温閾値(A)を超えた時点で高温状態へ遷移させるが、高温状態から温度が低下して平常温度状態に回復する際には、高温閾値(A)を下回っても高温状態を保ち、プリ高温閾値(B)を下回った時点で平常温度状態へ復帰させる。すなわち、高温状態に一旦遷移すると、プリ高温閾値(B)以下の平常な温度範囲に収まるまでは温度取得を要求する周期を最も短い5秒に維持し、温度環境の変化をより厳しく監視できるようにする。
また、温度状態判定マネージャは、平常温度状態から温度が低下する際には、プリ低温閾値(D)を下回った時点でプリ高温状態へ遷移させ、さらに、低温閾値(C)を下回った時点で低温状態へ遷移させるが、低温状態から温度が上昇して平常温度状態に回復する際には、低温閾値(C)を上回っても低温状態を保ち、プリ低温閾値(D)を上回った時点で平常温度状態へ復帰させる。すなわち、低温状態に一旦遷移すると、プリ低温閾値(D)以上の平常な温度範囲に収まるまでは温度取得を要求する周期を最も短い5秒に維持し、温度環境の変化をより厳しく監視できるようにする。
温度状態判定マネージャが上述したような温度状態に応じた温度取得要求周期の制御を行なうことで、ハード・ディスク・ドライブに対するデータ書き込み字又はデータ読み出し時におけるレート低下に繋がるリスクを低減することができる。
続いて、ホストがハード・ディスク・ドライブに対して温度取得を要求するシーケンスにおける第2の特徴について説明する。
デバイス・ドライバは、ファイルシステム(あるいは、さらにその上位の動画記録又は動画再生アプリケーションなど)からの、ハード・ディスク・ドライブに対するデータ書き込み又はデータ読み出しコマンドの処理状況に応じて、温度取得コマンドの送信タイミングを制御する。すなわち、デバイス・ドライバは、データ書き込みやデータ読み出しのコマンドを処理している際には、温度状態判定マネージャが設定した温度取得要求のフラグを確認したときであっても、即座に温度取得コマンドを送信することはない。
図9には、ハード・ディスク・ドライブに対する動画記録処理を行なっている期間中において、温度取得コマンドを送信する動作シーケンス例を示している。
但し、同図に示す例では、ハード・ディスク・ドライブはフラッシュ・キャッシュ機能を提供していることを前提とする。すなわち、ハード・ディスク・ドライブ400は、データ書き込みコマンドを受け取る度に逐次的に磁気ディスク411への書き込みを行なわずにキャッシュ421に一旦格納し、デバイス・ドライバが定期的に発するフラッシュ・キャッシュ・コマンドを受け取ったときにキャッシュ421から磁気ディスク411へのデータ書き込みを実行して、一連の書き込み処理を完了させる。フラッシュ・キャッシュについては、例えば、本出願人に既に譲渡されている特開2007−59014号公報に開示されている。
また、デバイス・ドライバは、温度状態判定マネージャが温度取得要求のために設定する温度取得要求フラグと、温度取得を実行する際に自ら設定する温度取得実行フラグという2種類のフラグを備えているとする。
温度状態判定マネージャは、現在保持している温度状態と上記の表1を基に、温度取得要求周期を確認し、当該周期毎にデバイス・ドライバにフラグを設定する。
一方、動画記録アプリケーションが起動中であり、当該アプリケーションからのデータ書き込み要求が、ファイルシステム(メディア非依存部及びメディア依存部)を経由して、デバイス・ドライバに渡される。
デバイス・ドライバは、データ書き込み要求に応答して、ハード・ディスク・ドライブに対してデータ書き込みコマンドを送信する。ハード・ディスク側では、書き込みデータをキャッシュに一時格納していく。
ここで、デバイス・ドライバは、温度状態判定マネージャが設定した温度取得要求フラグを確認したとしても、温度取得実行フラグを設定していない。すなわち、自らは温度取得コマンドを送信できる状況でないことが確認される。したがって、データ書き込みコマンドを繰り返し送信している期間は、温度取得コマンドの発行を差し控える。
動画記録アプリケーションは、定期的にキャッシュのフラッシュを要求する。デバイス・ドライバは、フラッシュ要求に応じてフラッシュ・キャッシュ・コマンドを送信する。そして、ハード・ディスク・ドライブは、このフラッシュ・キャッシュ・コマンドを受け取ると、キャッシュ421内の書き込みデータを一括して磁気ディスク411に記録する処理を行なう。
その後、デバイス・ドライバは、フラッシュ・キャッシュ・コマンドに対するレスポンスをハード・ディスク・ドライブから受け取り、当該コマンド処理が終了したことを確認すると、温度取得実行フラグを設定する。
そして、デバイス・ドライバは、温度取得要求フラグと温度取得実行フラグの双方が設定されていることを確認すると、温度状態判定マネージャから温度取得が要求され、且つ、自ら温度取得コマンドを送信できるタイミングであることを認識できる。したがって、デバイス・ドライバは、ハード・ディスク・ドライバに対し温度取得コマンドを送信し、その戻り値を温度状態判定マネージャに渡す。その後、デバイス・ドライバは、設定された温度取得要求フラグと温度取得実行フラグをともに解除する。
このような動作シーケンスによれば、ハード・ディスク・ドライブへの動画記録中において、温度取得コマンドを投げる回数を低減しつつ、ある程度の間隔で記録メディアから温度を取得することができる。
図10には、図9に示した動作シーケンスを実現するために、デバイス・ドライバが実行する処理手順をフローチャートの形式で示している。
デバイス・ドライバは、ハード・ディスク・ドライブに対してコマンドを発行した際(ステップS1)、当該コマンドの種別が読み出し又はフラッシュ・キャッシュのいずれかであるかを確認する(ステップS2)。
コマンド種別が読み出し又はフラッシュ・キャッシュのいずれのコマンドでもなければ(ステップS2のNo)、デバイス・ドライバは、後続の処理をすべてスキップし、温度取得コマンド発行処理を停止する。
一方、コマンド種別が読み出し又はフラッシュ・キャッシュのいずれかであるときには(ステップS2のYes)、デバイス・ドライバは、さらにフラッシュ・キャッシュであるかどうかを確認する(ステップS3)。このとき、フラッシュ・キャッシュであることが確認されたならば(ステップS3のYes)、デバイス・ドライバは、温度取得実行フラグをセットする(ステップS4)。
次いで、デバイス・ドライバは、温度取得要求フラグが設定されているかどうかを確認する(ステップS5)。
温度取得要求フラグが設定されていないときには(ステップS6のNo)、デバイス・ドライバは、後続の処理をすべてスキップし、温度取得コマンド発行処理を停止する。
一方、温度取得要求フラグが設定されているときには(ステップS6のYes)、デバイス・ドライバは、さらに温度取得実行フラグも設定されているかどうかを確認する(ステップS7)。
温度取得実行フラグが設定されていないときには(ステップS8のNo)、デバイス・ドライバは、後続の処理をすべてスキップし、温度取得コマンド発行処理を停止する。
一方、温度取得実行フラグが設定されているときには(ステップS8のYes)、デバイス・ドライバは、デバイス・ドライバは、ハード・ディスク・ドライバに対し温度取得コマンドを送信し、その戻り値を温度状態判定マネージャに渡す(ステップS9)。
その後、デバイス・ドライバは、設定された温度取得要求フラグと温度取得実行フラグをともに解除してから(ステップS10)、本処理を終了する。
また、図11には、図9に示した動作シーケンスを実現するために、温度状態判定マネージャが実行する処理手順をフローチャートの形式で示している。
温度状態判定マネージャは、まず、経過時間を計測するタイマを0に設定する(ステップS11)。
そして、温度状態判定マネージャは、経過時間を確認し(ステップS12)、現在保持している温度状態と上記の表1を基に適切な温度取得要求周期を得ると、この時点で温度取得要求すべきかどうかを確認する(ステップS13)。まだ、温度取得要求すべき時間が経過していないときには(ステップS14のNo)、ステップS12に戻り、しかるべき経過時間が到来するまで待機する。
一方、温度取得要求すべき時間が経過しているときには(ステップS14のYes)、温度状態判定マネージャは、デバイス・ドライバに温度取得要求フラグを設定して(ステップS15)、デバイス・ドライバから温度情報が届くまで待機する(ステップS16)。
そして、デバイス・ドライバから最新の温度情報が届いたときには(ステップS16のYes)、温度状態判定マネージャは、ハード・ディスク・ドライブ内の温度状態を判定し(ステップS17)、本処理を終了する。
図12には、ハード・ディスク・ドライブから動画再生処理を行なっている期間中において、温度取得コマンドを送信する動作シーケンス例を示している。但し、デバイス・ドライバは、温度状態判定マネージャが温度取得要求のために設定する温度取得要求フラグと、温度取得を実行する際に自ら設定する温度取得実行フラグという2種類のフラグを備えているとする(同上)。
温度状態判定マネージャは、現在保持している温度状態と上記の表1を基に、温度取得要求周期を確認し、当該周期毎にデバイス・ドライバにフラグを設定する。
一方、動画再生アプリケーションが起動中であり、当該アプリケーションからデータ読み出し要求が繰り返され、ファイルシステム(メディア非依存部及びメディア依存部)を経由して、デバイス・ドライバに渡される。デバイス・ドライバは、データ読み出し要求に応答して、ハード・ディスク・ドライブに対してデータ読み出しコマンドを送信する。
ここで、デバイス・ドライバは、温度状態判定マネージャが設定した温度取得要求フラグを確認したとしても、温度取得実行フラグを設定していない。すなわち、自らは温度取得コマンドを送信できる状況でないことが確認される。したがって、データ読み出しコマンドが繰り返されている期間(言い換えれば、読み出しが停止されない期間)は、温度取得コマンドの発行を差し控える。
その後、動画再生アプリケーションからデータ読み出しの停止が要求されると、これに応答して、ファイルシステム(メディア依存部)によってデバイス・ドライバには温度取得実行フラグが設定される。
そして、デバイス・ドライバは、温度取得要求フラグと温度取得実行フラグの双方が設定されていることを確認すると、温度状態判定マネージャから温度取得が要求され、且つ、自ら温度取得コマンドを送信できるタイミングであることを認識できる。したがって、デバイス・ドライバは、ハード・ディスク・ドライバに対し温度取得コマンドを送信し、その戻り値を温度状態判定マネージャに渡す。その後、デバイス・ドライバは、設定された温度取得要求フラグと温度取得実行フラグをともに解除する。
このような動作シーケンスによれば、ハード・ディスク・ドライブへの動画再生中において、温度取得コマンドを投げる回数を低減しつつ、ある程度の間隔で記録メディアから温度を取得することができる。
図13には、図12に示した動作シーケンスを実現するために、ファイルシステム(メディア依存部)が実行する処理手順をフローチャートの形式で示している。
ファイルシステムは、デバイス・ドライバに発行しようとしているコマンド種別が読み出し停止を指示したデータ読み出しであるかどうかを確認する(ステップS21)。この結果が肯定的であれば、デバイス・ドライバに温度取得実行フラグを設定する(ステップS22)。そして、いずれのコマンド種別であれ、ファイルシステムは、デバイス・ドライバに対して当該コマンドを発行して(ステップs23)、本処理を終了する。
また、図14には、図12に示した動作シーケンスを実現するために、デバイス・ドライバが実行する処理手順をフローチャートの形式で示している。
デバイス・ドライバは、ハード・ディスク・ドライブに対してコマンドを発行すると(ステップS31)、温度取得要求フラグが設定されているかどうかを確認する(ステップS32)。
温度取得要求フラグが設定されていないときには(ステップS33のNo)、デバイス・ドライバは、後続の処理をすべてスキップし、温度取得コマンド発行処理を停止する。
一方、温度取得要求フラグが設定されているときには(ステップS33のYes)、デバイス・ドライバは、さらに温度取得実行フラグも設定されているかどうかを確認する(ステップS34)。
温度取得実行フラグが設定されていないときには(ステップS35のNo)、デバイス・ドライバは、後続の処理をすべてスキップし、温度取得コマンド発行処理を停止する。
一方、温度取得実行フラグが設定されているときには(ステップS35のYes)、デバイス・ドライバは、デバイス・ドライバは、ハード・ディスク・ドライバに対し温度取得コマンドを送信し、その戻り値を温度状態判定マネージャに渡す(ステップS36)。
その後、デバイス・ドライバは、設定された温度取得要求フラグと温度取得実行フラグをともに解除してから(ステップS37)、本処理を終了する。
また、図15には、図12に示した動作シーケンスを実現するために、温度状態判定マネージャが実行する処理手順をフローチャートの形式で示している。
温度状態判定マネージャは、まず、経過時間を計測するタイマを0に設定する(ステップS41)。
そして、温度状態判定マネージャは、経過時間を確認し(ステップS42)、現在保持している温度状態と上記の表1を基に適切な温度取得要求周期を得ると、この時点で温度取得要求すべきかどうかを確認する(ステップS43)。まだ、温度取得要求すべき時間が経過していないときには(ステップS44のNo)、ステップS42に戻り、しかるべき経過時間が到来するまで待機する。
一方、温度取得要求すべき時間が経過しているときには(ステップS44のYes)、温度状態判定マネージャは、デバイス・ドライバに温度取得要求フラグを設定して(ステップS45)、デバイス・ドライバから温度情報が届くまで待機する(ステップS46)。
そして、デバイス・ドライバから最新の温度情報が届いたときには(ステップS46のYes)、温度状態判定マネージャは、ハード・ディスク・ドライブ内の温度状態を判定し(ステップS47)、本処理を終了する。
ハード・ディスク・ドライブに対する動画記録処理期間中において温度取得コマンドを送信するための動作シーケンスについては、図9を参照しながら既に説明した通りであり、動画像記録のような大量のデータ書き込み処理を行なう期間中において、温度取得コマンドを投げる回数を低減しつつ、ある程度の間隔で記録メディアから温度を取得することができる。
ハード・ディスク・ドライブに対する大量のデータ書き込み処理の他の例として、フルフォーマット処理を挙げることができ、この場合も適切なタイミングで温度取得コマンドを送信する必要がある、と本発明者らは思料する。何故ならば、フルフォーマット処理において、データ書き込み処理が続行する合間に温度取得コマンドを発行する処理が入り込むと、その分、フルフォーマット処理時間が延長されることになるからである。
図16には、ハード・ディスク・ドライブに対するフルフォーマット処理を行なっている期間中において、温度取得コマンドを送信する動作シーケンス例を示している。
但し、同図に示す例では、ハード・ディスク・ドライブはフラッシュ・キャッシュ機能を提供していることを前提とし、ハード・ディスク・ドライブ400は、データ書き込みコマンドを受け取る度に逐次的に磁気ディスク411への書き込みを行なわずにキャッシュ421に一旦格納し、デバイス・ドライバが定期的に発するフラッシュ・キャッシュ・コマンドを受け取ったときにキャッシュ421から磁気ディスク411へのデータ書き込みを実行して、一連の書き込み処理を完了させるものとする(同上)。また、デバイス・ドライバは、温度状態判定マネージャが温度取得要求のために設定する温度取得要求フラグと、温度取得を実行する際に自ら設定する温度取得実行フラグという2種類のフラグを備えているとする(同上)。
温度状態判定マネージャは、現在保持している温度状態と上記の表1を基に、温度取得要求周期を確認し、当該周期毎にデバイス・ドライバにフラグを設定する。一方、アプリケーションからファイルシステムのメディア非依存部に対してフルフォーマット処理が要求され、これに応じてファイルシステムのメディア依存部に対して連続的なデータ書き込み処理が発行され、デバイス・ドライバに渡される。
デバイス・ドライバは、データ書き込み要求に応答して、ハード・ディスク・ドライブに対してデータ書き込みコマンドを送信する。ハード・ディスク側では、書き込みデータをキャッシュに一時格納していく。
ここで、デバイス・ドライバは、温度状態判定マネージャが設定した温度取得要求フラグを確認したとしても、温度取得実行フラグを設定していない。すなわち、自らは温度取得コマンドを送信できる状況でないことが確認される。したがって、データ書き込みコマンドを繰り返し送信している期間は、温度取得コマンドの発行を差し控える。
ファイルシステムのメディア非依存部がフルフォーマット処理のためのデータ書き込み処理の終了を通知する。デバイス・ドライバは、この終了通知が渡されると、最後のデータ書き込みコマンドに続いて、フラッシュ・キャッシュ・コマンドを送信する。
ハード・ディスク・ドライブは、このフラッシュ・キャッシュ・コマンドを受け取ると、キャッシュ421内の書き込みデータを一括して磁気ディスク411に記録する処理を行なう。
その後、デバイス・ドライバは、フラッシュ・キャッシュ・コマンドに対するレスポンスをハード・ディスク・ドライブから受け取り、当該コマンド処理が終了したことを確認すると、温度取得実行フラグを設定する。
そして、デバイス・ドライバは、温度取得要求フラグと温度取得実行フラグの双方が設定されていることを確認すると、温度状態判定マネージャから温度取得が要求され、且つ、自ら温度取得コマンドを送信できるタイミングであることを認識できる。したがって、デバイス・ドライバは、ハード・ディスク・ドライバに対し温度取得コマンドを送信し、その戻り値を温度状態判定マネージャに渡す。その後、デバイス・ドライバは、設定された温度取得要求フラグと温度取得実行フラグをともに解除する。
このような動作シーケンスによれば、ハード・ディスク・ドライブのフルフォーマット処理中において、温度取得コマンドを投げる回数を低減して、フルフォーマット処理時間に与える影響を軽減することができる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
例えばデジタルビデオカメラやノートブック・コンピュータなど、携帯型でハード・ディスク・ドライブを内蔵するさまざまなタイプの情報機器に対して本発明を好適に適用することができるが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。
また、本明細書では、記録メディアとして主にハード・ディスクを採り上げて説明したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、高低温環境下での保護が必要となるその他の記録メディアを内蔵する情報機器に対しても適用することができる。また、内蔵する記録メディアは、ユニット内蔵の温度センサを備えるとともにホスト・インターフェース経由で情報機器に接続されていれば、着脱可能であっても構わない。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、デジタルビデオカメラの構成を模式的に示した図である。 図2は、パーソナル・コンピュータの構成を模式的に示した図である。 図3は、ハード・ディスク・ドライブの内部構成例を示した図である。 図4は、記録メディアにアクセスしてデータの記録並びに再生を行なうための処理階層を模式的に示した図である。 図5は、図4に示した処理階層のうちファイルシステムをさらに詳細にして示した図である。 図6は、ハード・ディスク・ドライブからユニット内蔵温度センサの計測温度を取得するための動作シーケンスを示した図である。 図7は、温度状態判定マネージャが、取得した温度情報を基にハード・ディスク・ドライブの温度状態を判定するための早見表を示した図である。 図8は、温度状態判定サイクルを示した図である。 図9は、ハード・ディスク・ドライブに対する動画記録処理を行なっている期間中において、温度取得コマンドを送信する動作シーケンス例を示した図である。 図10は、図9に示した動作シーケンスを実現するために、デバイス・ドライバが実行する処理手順を示したフローチャートである。 図11は、図9に示した動作シーケンスを実現するために、温度状態判定マネージャが実行する処理手順を示したフローチャートである。 図12は、ハード・ディスク・ドライブから動画再生処理を行なっている期間中において、温度取得コマンドを送信する動作シーケンス例を示した図である。 図13は、図12に示した動作シーケンスを実現するために、ファイルシステムが実行する処理手順を示したフローチャートである。 図14は、図12に示した動作シーケンスを実現するために、デバイス・ドライバが実行する処理手順を示したフローチャートである。 図15は、図12に示した動作シーケンスを実現するために、温度状態判定マネージャが実行する処理手順を示したフローチャートである。 図16は、ハード・ディスク・ドライブに対するフルフォーマット処理を行なっている期間中において、温度取得コマンドを送信する動作シーケンス例を示した図である。
符号の説明
100…デジタルビデオカメラ
101…制御部(CPU)
102…カメラ機能部
111…光学レンズ部
112…光電変換部
113…画像信号処理部
114…画像入出力部
115…液晶ディスプレイ
116…音声入出力部
117…音声信号処理部
118…内蔵メモリ(RAM)
119…内蔵メモリ(ROM)
120…操作入力部
131…通信部
132…ドライブ
141…電源
150…センサ群
201…CPU
202…ROM
203…RAM
204…ローカル・バス
205…ブリッジ
206…入出力バス
207…入出力インターフェース
208…キーボード
209…ポインティング・デバイス(マウス)
210…ディスプレイ
211…HDD
214…接続ポート
221…リムーバブル記録メディア
222…外部接続機器
310…アプリケーション
311…記録アプリケーション
312…再生アプリケーション
313…USB接続アプリケーション
320…ファイルシステム
321、322…マウントドライブ情報
323…記録再生制御部
323A…FAT制御部
323B…クラスタ制御部
323C…ディレクトリ・エントリ制御部
324…メディア制御部
324A…位置制御部
330…デバイス・ドライバ
331…アクセス制御部
332…デバイス・ドライバA
333…デバイス・ドライバB
341…記録メディアA
342…記録メディアB
350…RAM(ワーク領域)
400…ハード・ディスク・ドライブ
410…ハード・ディスク・アセンブリ(HDA)
411…磁気ディスク
412…スピンドル・モータ
413…ヘッド
414…ヘッド・アンプ
415…ボイスコイル・モータ
420…信号処理基板
421…SDRAM(キャッシュ)
422…リード・ライト・チャネル
423…温度センサ、424…衝撃センサ
430…モータ・ドライバ
431…SPMドライバ
432…VCMドライバ
433…FLL/PLLコントローラ
434…DAコンバータ(DAC)
435…電源回路
440…マイコン
441…CPU
442…ROM
443…RAM
444…ADコンバータ(ADC)
450…ハード・ディスク・コントローラ(HDC)
451…キャッシュ・コントローラ
452…エラー訂正回路
453…サーボ・コントローラ
460…ATAインターフェース

Claims (10)

  1. データの書き込み及び読み出しを行なう記録メディアと、ユニット内蔵温度センサを備えた記録メディア・ユニットを接続するホスト・インターフェースと、
    前記記録メディア・ユニットに対するデータ書き込み又はデータ読み出しを要求するアクセス要求手段と、
    前記記録メディア・ユニットに対して所定の周期で温度取得を要求するとともに、該取得した温度に基づいて前記記録メディアの温度状態を判定する温度状態判定手段と、
    前記アクセス要求手段からのアクセス要求、及び、前記温度状態判定手段からの温度取得要求に応じて、前記記録メディア・ユニットに対して前記ホスト・インターフェース経由でコマンドを送信するアクセス制御手段と、
    を具備し、
    前記アクセス制御手段は、前記アクセス要求手段からの要求に基づく前記記録メディア・ユニットに対するデータ書き込み又はデータ読み出しコマンドの処理状況に応じて、前記温度状態判定手段からの要求に基づく温度取得コマンドの送信タイミングを制御する、
    ことを特徴とする記録メディア制御装置。
  2. 前記温度状態判定手段は、前記の判定した温度状態に応じて温度取得を要求する周期を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録メディア制御装置。
  3. 前記温度状態判定手段は、記録メディア・ユニットから取得した温度に基づいて、記録メディアが平常温度状態、高温状態、低温状態、前記平常温度状態と前記高温状態の間のプリ高温状態、前記平常温度状態と前記低温状態の間のプリ低温状態のいずれであるかを判定し、前記平常温度状態のときには温度取得を要求する周期を最も長い第1の周期とし、前記高温状態及び前記低温状態へ遷移した時には温度取得を要求する周期を最も短い第2の周期とし、前記プリ高温度状態又はプリ低温状態のときには温度取得を要求する周期を前記第1及び第2の周期の間となる第3の周期とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録メディア制御装置。
  4. 前記記録メディア・ユニットは書き込みデータを一時格納するキャッシュと、フラッシュ・キャッシュ・コマンドに応答して前記キャッシュ内に格納されたデータの記録メディアへの書き込みを行なう機能を備え、
    前記アクセス制御手段は、前記記録メディア・ユニットに対するデータ書き込み処理を継続して行なう期間中は、前記アクセス要求手段からの書き込みコマンドの処理終了時ではなく、前記アクセス要求手段からのフラッシュ・キャッシュ・コマンドを処理した後に、温度取得コマンドを送信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録メディア制御装置。
  5. 前記アクセス制御手段は、前記記録メディア・ユニットに対する動画記録処理を行なう期間中は、前記アクセス要求手段からの書き込みコマンドの処理終了時ではなく、前記アクセス要求手段からのフラッシュ・キャッシュ・コマンドを処理した後に、温度取得コマンドを送信する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の記録メディア制御装置。
  6. 前記アクセス制御手段は、前記記録メディア・ユニットに対するフルフォーマット処理を行なう期間中は、前記アクセス要求手段からの書き込みコマンドの処理終了時ではなく、前記アクセス要求手段からのフラッシュ・キャッシュ・コマンドを処理した後に、温度取得コマンドを送信する、
    ことを特徴とする請求項に記載の記録メディア制御装置。
  7. 前記アクセス要求手段がデータの読み出しとデータ読み出し停止を交互に行なうサイクルを繰り返してデータ読み出し処理を継続して行なう期間中において、
    前記アクセス制御手段は、前記アクセス要求手段からデータ読み出し停止の要求を受け取ったタイミングで温度取得コマンドを送信する、
    ことを特徴とする請求項に記載の記録メディア制御装置。
  8. 前記記録メディアには動画データが記録されており、
    前記アクセス要求手段からの前記動画データの再生要求に従ってデータの読み出しとデータ読み出し停止を交互に行なうサイクルを繰り返してデータ読み出し処理を継続して行なう期間中において、
    前記アクセス制御手段は、前記アクセス要求手段からデータ読み出し停止の要求を受け取ったタイミングで温度取得コマンドを送信する、
    ことを特徴とする請求項に記載の記録メディア制御装置。
  9. 記録メディアと、ユニット内蔵温度センサを備えた記録メディア・ユニットをホスト・インターフェース経由で接続したコンピュータ上で、前記記録メディア・ユニットの温度状態に応じたデータの書き込み及び読み出し動作を制御する記録メディア制御方法であって、
    前記コンピュータが備えるアクセス要求手段が、前記記録メディア・ユニットに対するデータ書き込み又はデータ読み出しを要求するアクセス要求ステップと、
    前記コンピュータが備える温度状態判定手段が、前記記録メディア・ユニットに対して所定の周期で温度取得を要求するとともに、該取得した温度に基づいて前記記録メディアの温度状態を判定する温度状態判定ステップと、
    前記コンピュータが備えるアクセス制御手段が、前記アクセス要求手段からのアクセス要求、及び、前記温度状態判定手段からの温度取得要求に応じて、前記記録メディア・ユニットに対して前記ホスト・インターフェース経由でコマンドを送信するアクセス制御ステップと、
    を有し、
    前記アクセス制御手段は、前記アクセス要求手段からの要求に基づく前記記録メディア・ユニットに対するデータ書き込み又はデータ読み出しコマンドの処理状況に応じて、前記温度状態判定手段からの要求に基づく温度取得コマンドの送信タイミングを制御する、
    ことを特徴とする記録メディア制御方法
  10. 記録メディアと、ユニット内蔵温度センサを備えた記録メディア・ユニットの温度状態に応じたデータの書き込み及び読み出し動作を行なうための処理をホスト・インターフェース経由で前記記録メディア・ユニットを接続したコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
    前記記録メディア・ユニットに対するデータ書き込み又はデータ読み出しを要求するアクセス要求手段、
    前記記録メディア・ユニットに対して所定の周期で温度取得を要求するとともに、該取得した温度に基づいて前記記録メディアの温度状態を判定する温度状態判定手段、
    前記アクセス要求手段からのアクセス要求、及び、前記温度状態判定手段からの温度取得要求に応じて、前記記録メディア・ユニットに対して前記ホスト・インターフェース経由でコマンドを送信するアクセス制御手段、
    として機能させ、
    前記アクセス制御手段は、前記アクセス要求手段からの要求に基づく前記記録メディア・ユニットに対するデータ書き込み又はデータ読み出しコマンドの処理状況に応じて、前記温度状態判定手段からの要求に基づく温度取得コマンドの送信タイミングを制御する、
    コンピュータ・プログラム。
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