JP4518154B2 - 多気筒内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents

多気筒内燃機関の可変動弁機構 Download PDF

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Description

本発明は、多気筒内燃機関の各気筒に対応して設けられた複数のバルブリフト可変機構間に掛け渡されたシャフトが内燃機関の支持部に配置される多気筒内燃機関の可変動弁機構に関する。
コントロールシャフトの軸方向移動により、内燃機関のシリンダヘッド上に設けたバルブリフト可変機構を駆動して、吸気バルブや排気バルブのバルブリフト量を調節する可変動弁機構が知られている(例えば特許文献1)。
このような可変動弁機構では、各気筒に配置された複数のバルブリフト可変機構を回動可能に支持するために、内部にコントロールシャフトを配置した支持パイプ(「ロッカーシャフト」とも言う)をバルブリフト可変機構の中心軸位置に挿通している。このことでバルブ駆動時にはバルブリフト可変機構が支持パイプに支持された状態で回動する。
この支持パイプは、バルブリフト可変機構間においてシリンダヘッド側に設けられた立壁部(「支持部」とも言う)により支持される。バルブリフト可変機構同士の位置関係はこの立壁部により軸方向位置が規定されることで設定される。このような立壁部による位置規定によりバルブリフト可変機構同士の位置関係を高精度に設定することで、コントロールシャフトによる各気筒でのバルブリフト量を、気筒間でのばらつきを生じること無く調節することが可能となる。
特開2001−263015号公報(第7頁−第8頁、図5−図20)
近年、内燃機関の軽量化のためにアルミニウムなどの軽合金により、シリンダブロックやシリンダヘッドあるいはカムキャリアが形成されるようになっている。ところが可変動弁機構に用いられるコントロールシャフトなどのシャフト類は、高強度が要求されることからアルミニウムなどの軽合金製にすることは困難であり、鋳鋼、鋳鉄などの鉄系材料が用いられる。
このため両者の熱膨張率が大きく異なることになり、内燃機関の冷間時と暖機後とでは、シリンダヘッドやカムキャリア側に設けられている支持部の間隔に対して、相対的にコントロールシャフトの長さが短くなる。したがってコントロールシャフトの基部側の気筒と先端側の気筒とでは、コントロールシャフトとバルブリフト可変機構との相対的位置関係が異なることとなり、バルブリフト調節量に気筒間でばらつきが生じる。このため全気筒において高精度に燃焼状態を調節することが困難となり、機関振動やエミッションの悪化などの機関運転状態悪化の問題を生じるおそれがある。
更にバルブリフト可変機構を支持するために、前述したごとくコントロールシャフトの外側にロッカーシャフトを配置している。このことによりコントロールシャフトとロッカーシャフトとを組み合わせたシャフトが大径化する。このためこれらのシャフトを中心部に挿通するバルブリフト可変機構自体も自ずと大径化することとなり、可変動弁機構の大型化重量化により内燃機関の小型化軽量化に逆行するおそれがある。
本発明は、上述した熱膨張率差によっても気筒間のバルブリフト調節量のばらつきを生じさせることのない多気筒内燃機関の可変動弁機構の提供を目的とする。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、多気筒内燃機関に設けられる複数の支持部により支持されて各気筒にまたがり配置されるパイプ状シャフトと、このパイプ状シャフトにより支持されて各気筒のそれぞれに対応して配置される複数のバルブリフト可変機構と、前記パイプ状シャフト内においてこのパイプ状シャフトに対して軸方向へ移動することにより前記複数のバルブリフト可変機構を駆動するコントロールシャフトとを備える多気筒内燃機関の可変動弁機構において、軸方向への移動が規制された状態で前記バルブリフト可変機構が前記パイプ状シャフトに取り付けられることにより前記バルブリフト可変機構同士の軸方向の位置関係が固定され、前記支持部と前記パイプ状シャフトとの間に配置されて前記支持部により支持される基部と、この基部の軸方向の端部に設けられて前記バルブリフト可変機構の端部に直接的または間接的に接触するバルブリフト可変機構位置規定部とを含めて構成されるカラーについて、前記パイプ状シャフトに対する軸方向への移動が不能とされた状態でこのカラーが前記パイプ状シャフトに取り付けられることにより、前記バルブリフト可変機構同士の軸方向の位置関係が固定されることを要旨としている。
これにより、バルブリフト可変機構同士の位置関係は支持部の間隔変化の影響を受けないようになるため、シリンダヘッドやカムキャリアの熱膨張率と可変動弁機構の熱膨張率との違いに起因する気筒間のバルブリフト調節量のばらつきを防止し、高精度なバルブリフト量調節を実現することができるようになる。
(2)請求項2に記載の発明は、多気筒内燃機関に設けられる複数の支持部により支持されて各気筒にまたがり配置されるパイプ状シャフトと、このパイプ状シャフトにより支持されて各気筒のそれぞれに対応して配置される複数のバルブリフト可変機構と、前記パイプ状シャフト内においてこのパイプ状シャフトに対して軸方向へ移動することにより前記複数のバルブリフト可変機構を駆動するコントロールシャフトとを備える多気筒内燃機関の可変動弁機構において、前記支持部と前記パイプ状シャフトとの間に配置されて前記支持部により支持される基部と、この基部の軸方向の端部に設けられて前記バルブリフト可変機構の端部に直接的または間接的に接触するバルブリフト可変機構位置規定部とを含めて構成されるカラーについて、前記パイプ状シャフトに対する軸方向への移動が不能とされた状態でこのカラーが前記パイプ状シャフトに取り付けられることにより、一のバルブリフト可変機構とこれに隣り合う他のバルブリフト可変機構との軸方向の位置関係が前記支持部によることなく固定されることを要旨としている。
(3)請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、前記複数の支持部のそれぞれに配置される複数のカラーについて、そのうちの1つは前記支持部に対する軸方向への移動が不能とされ、その他のカラーは前記支持部に対する軸方向への移動が許容されることを要旨としている。
(4)請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、前記軸方向への移動が不能とされるカラーは、前記複数のカラーのうち前記パイプ状シャフトの軸方向において最も外側に配置されるものであることを要旨としている。
(5)請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、前記軸方向への移動が不能とされるカラーは、前記コントロールシャフトの一方の端部に接続されるアクチュエータについて、これに最も近いところにある支持部により支持されるものであることを要旨としている。
(6)請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、前記その他のカラーは、前記多気筒内燃機関の熱膨張にともない前記支持部に対して軸方向へ移動することが許容されることを要旨としている。
(7)請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、前記複数の支持部の全てと前記パイプ状シャフトとの間に前記カラーが設けられ、前記複数の支持部のうち最も外側にある一の支持部においてはこの支持部に前記カラーが固定され、前記一の支持部を除いたその他の支持部においては前記多気筒内燃機関の熱膨張にともなう同支持部に対する前記カラーの軸方向への移動が許容されることを要旨としている。
(8)請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、前記カラーは、自身のバルブリフト可変機構位置規定部と前記支持部との間に一定の隙間が形成された状態で前記支持部により支持されることを要旨としている。
(9)請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、前記パイプ状シャフト及び前記コントロールシャフト及び前記カラーは同一または近似の熱膨張率を有することを要旨としている。
(10)請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、前記パイプ状シャフト及び前記コントロールシャフト及び前記カラーは前記多気筒内燃機関の本体とは異なる熱膨張率を有することを要旨としている。
(11)請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、前記バルブリフト可変機構は、カムシャフトのカムから駆動力が入力される入力部と、各気筒のバルブ側に駆動力を出力する出力部と、前記入力部から前記出力部への駆動力の伝達を仲介するスライダギアとを含めて構成されるものであって、このスライダギアは、ねじれ角の異なる2種類のスプラインを介して前記入力部及び前記出力部のそれぞれに噛み合うことにより前記コントロールシャフトの軸方向への移動にともない前記入力部と前記出力部とを相対回転させるものであることを要旨としている。
(実施の形態1)
図1は、上述した発明が適用された多気筒内燃機関としてのガソリンエンジン(以下、「エンジン」と略す)2における可変動弁機構の構成を示している。尚、図1は1つの気筒における縦断面を表している。又、図2はエンジン2の上部構成の内、主としてカムキャリア150を説明する平面図である。
エンジン2は車両走行駆動用として車両に搭載されているものである。このエンジン2は、シリンダブロック4、ピストン6及びシリンダブロック4上に取り付けられたシリンダヘッド8を備えている。これらの内で、シリンダブロック4及びシリンダヘッド8はアルミニウム合金材料にて形成されている。
シリンダブロック4には、複数の気筒、本実施の形態では4つの気筒2aが形成され、各気筒2aには、シリンダブロック4、ピストン6及びシリンダヘッド8にて区画された燃焼室10が形成されている。各気筒2aには、それぞれ2つの吸気バルブ12及び2つの排気バルブ16の4バルブが配置されている。吸気バルブ12は吸気ポート14を、排気バルブ16は排気ポート18を開閉する。
各気筒2aの吸気ポート14は吸気マニホールド内に形成された吸気通路を介してサージタンクに接続され、サージタンクから空気を各気筒2aに供給している。尚、各気筒2aの吸気ポート14に燃料を噴射するように各吸気通路にはそれぞれフューエルインジェクタが配置されている。尚、このように吸気バルブ12の上流側にて燃料噴射する構成以外に、直接、各燃焼室10内に燃料を噴射する筒内噴射型ガソリンエンジンを用いることもできる。
本実施の形態では、吸気バルブ12のバルブリフト量の変化により吸入空気量を調節しているので、サージタンク上流側の吸気通路にはスロットルバルブは配置されていない。ただし補助的なスロットルバルブを配置しても良い。このような補助用スロットルバルブを配置した場合には、例えば、エンジン2の始動時に補助用スロットルバルブを全開にし、エンジン2の停止時に補助用スロットルバルブを全閉にする制御を行う。そして後述する仲介駆動機構120によるバルブリフト量の調節が不可能となった場合には補助用スロットルバルブの開度制御により吸入空気量を制御するようにしても良い。
吸気バルブ12のリフト駆動は、シリンダヘッド8に配置された仲介駆動機構120及びローラロッカーアーム52を介して、吸気カムシャフト45に設けられた吸気カム45aのバルブ駆動力が伝達されることにより可能となっている。このバルブ駆動力伝達において、スライドアクチュエータ100の機能により仲介駆動機構120による伝達状態が調節されることによりバルブリフト量が調節される。尚、吸気カムシャフト45は、一端に配置されたバルブタイミング可変機構140に設けられたタイミングスプロケットと、タイミングチェーン47とを介してエンジン2のクランクシャフト49の回転と連動している。
各気筒2aの排気バルブ16は、エンジン2の回転に連動して回転する排気カムシャフト46に設けられた排気カム46aにより、ローラロッカーアーム54を介して一定のバルブリフト量で開閉されている。そして各気筒2aの各排気ポート18は排気マニホールドに連結され、排気を浄化用触媒コンバータを介して外部に排出している。
上述した吸気カムシャフト45、排気カムシャフト46、スライドアクチュエータ100、仲介駆動機構120及びバルブタイミング可変機構140は、カムキャリア150に一体に組み込まれている。図3にカムキャリア150及びカムキャリア150上に配置した構成を示している。尚、図3においては図2に示したカムキャップ152は取り外した状態で示している。
カムキャリア150は、前方側壁154、後方側壁156、及び2つの横側壁158,160を備え、シリンダヘッド8の上面外周形状に対応して矩形に一体成形されている。そしてこれら側壁154,156,158,160内には、横側壁158,160間を連絡するように4本の軸受162が平行に配置され、側壁154〜160と共に一体成形されている。尚、前方側壁154は軸受も兼ねている。このカムキャリア150は、全体がシリンダブロック4及びシリンダヘッド8と同様にアルミニウム合金材料にて一体に形成されている。
軸受162及び前方側壁154には、吸気カムシャフト45及び排気カムシャフト46が平行に回転可能に支持されている。更に吸気カムシャフト45と横側壁158との間には、各気筒毎に設けられた4つの仲介駆動機構120と、この仲介駆動機構120の両側に配置された2種類のカラー164,166が配置されている。そして4つの仲介駆動機構120に共通する1本のロッカーシャフト130がこれらカラー164,166の内部を貫通することで支持されている。
ここでカラー164,166の構成を図4,5に示す。図4,5において(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は斜視図である。図4は中間部のカラー164であり、円筒状の基部164aと、この両端に鍔状に形成されている2つのリング状縁部164bとから構成されている。そして基部164aにはピン孔164cが内部空間164dまで貫通している。図5は両端部のカラー166であり、円筒状の基部166aと一端に鍔状に形成されているリング状縁部166bとから構成されている。そして基部166aにはピン孔166cが内部空間166dまで貫通している。
これらのカラー164,166は鉄系材料にて一体に形成されている。
次に仲介駆動機構120について説明する。図6は仲介駆動機構120の斜視図を、図7は部分破断斜視図を示している。尚、図7の(A)は正面側の部分破断斜視図、図7の(B)は背面側の部分破断斜視図である。又、図8は分解斜視図、図9は図7に対応する仲介駆動機構120の外側部分の構成を示す破断斜視図である。
仲介駆動機構120は、図示中央に設けられた入力部122、入力部122の一端側に設けられた第1揺動カム124(出力部に相当)、第1揺動カム124とは反対側に設けられた第2揺動カム126(出力部に相当)及び内部に配置されたスライダギア128(図7,8)を備えている。
入力部122のハウジング122aは内部に軸方向に空間を形成し、この空間の内周面には軸方向に右ネジの螺旋状に形成されたヘリカルスプライン122b(図9)を形成している。又、ハウジング122aの外周面からは平行な2つのアーム122c,122dが突出して形成されている。これらアーム122c,122dの先端には、ハウジング122aの軸方向と平行なシャフト122eが掛け渡され、ローラ122fが回転可能に取り付けられている。尚、図1に示したごとく、スプリングなどにより付勢力がアーム122c,122dあるいはハウジング122aに与えられていることにより、ローラ122fは吸気カム45a側に常に接触するようにされている。このようなスプリングは、例えば入力部122とシリンダヘッド8あるいはロッカーシャフト130との間に設けられている。
第1揺動カム124のハウジング124aは、内部に軸方向に空間を形成し、この内部空間の内周面には軸方向に左ネジの螺旋状に形成されたヘリカルスプライン124b(図9)を形成している。又、このハウジング124aの内部空間は径の小さい中心孔を有するリング状の軸受部124cにて一端が覆われている。また外周面からは略三角形状のノーズ124dが突出して形成されている。このノーズ124dの一辺は凹状に湾曲するカム面124eを形成している。
第2揺動カム126のハウジング126aは、内部に軸方向に空間を形成し、この内部空間の内周面には軸方向に左ネジの螺旋状に形成されたヘリカルスプライン126b(図9)を形成している。又、このハウジング126aの内部空間は径の小さい中心孔を有するリング状の軸受部126cにて一端が覆われている。また外周面からは略三角形状のノーズ126dが突出して形成されている。このノーズ126dの一辺は凹状に湾曲するカム面126eを形成している。
これらの第1揺動カム124および第2揺動カム126は、図8に示したごとく、入力部122に対して両側から各端面を同軸上で接触させるように配置され、全体が図6に示したごとく内部空間を有する略円柱状となる。
入力部122及び2つの揺動カム124,126から構成される内部空間に配置されているスライダギア128の詳細を図10〜12に示す。図10の(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。図11は斜視図、図12は軸に沿って垂直に破断した場合の破断斜視図を示している。
スライダギア128は略円柱状をなし、外周面中央には右ネジの螺旋状に形成された入力用ヘリカルスプライン128aが形成されている。この入力用ヘリカルスプライン128aの一端側には小径部128bを挟んで左ネジの螺旋状に形成された第1出力用ヘリカルスプライン128cが形成されている。第1出力用ヘリカルスプライン128cとは反対側には小径部128dを挟んで左ネジの螺旋状に形成された第2出力用ヘリカルスプライン128eが形成されている。尚、これら出力用ヘリカルスプライン128c,128eは入力用ヘリカルスプライン128aに対して外径が小さく形成されている。
スライダギア128の内部には中心軸方向に貫通孔128fが形成されている。そして入力用ヘリカルスプライン128aの位置で、貫通孔128fの内周面には周方向に周溝128gが形成されている。この周溝128gには一カ所にて径方向に外部に貫通するピン挿入孔128hが形成されている。
スライダギア128の貫通孔128f内には、図13の(A)の斜視図に一部分を示しているロッカーシャフト130が周方向に摺動可能に配置される。図3に示したごとく、このロッカーシャフト130は4つの仲介駆動機構120に共通の1本が設けられている。ロッカーシャフト130には各仲介駆動機構120に対応する位置に軸方向に長く形成された長孔130aが開口している。
更にロッカーシャフト130の内部空間130bには、図13の(B)の斜視図に一部分を示しているコントロールシャフト132が、図13の(C)に示すごとく軸方向に摺動可能に貫通して配置されている。
コントロールシャフト132は丸棒状に形成されたものであるが、各仲介駆動機構120に対応する位置には、図13の(B)に示したごとく軸直角方向の支持穴132bが設けられている。この支持穴132bにはそれぞれコントロールピン132aの基端部が挿入されることにより、コントロールピン132aが軸直角方向に突出するように支持されている。
そしてコントロールシャフト132がロッカーシャフト130の内部に配置されている状態では、各コントロールピン132aの先端はロッカーシャフト130に形成されている長孔130aを貫通し、図14の部分破断図に示すごとくスライダギア128の内周面に形成されている周溝128gに挿入されている。
これらロッカーシャフト130、コントロールシャフト132及びコントロールピン132aは高強度を必要とするため、鉄系材料から構成されている。
コントロールシャフト132の一端側は、スライドアクチュエータ100にて駆動されるボールネジシャフトを形成している。このことにより軸方向での駆動力をスライドアクチュエータ100から受ける。
上述したロッカーシャフト130内にコントロールシャフト132を挿通し、上述した仲介駆動機構120とカラー164,166とを図15に示すごとく交互にロッカーシャフト130上に配置する。そしてコントロールピン132aを図8に示したごとくスライダギア128のピン挿入孔128h及びロッカーシャフト130の長孔130aを通して、コントロールシャフト132の支持穴132bに挿入する。そして図15に示したごとく固定ピン168をカラー164,166のピン孔164c,166cに通し、ロッカーシャフト130のピン孔130c(図13)に挿入する。このことによりカラー164,166はロッカーシャフト130に固定される。尚、スライドアクチュエータ100側の1つのカラー166のみは、カムキャップ152の固定時に、カムキャップ固定用のボルト170の先端が、カラー166のピン孔166cを通して、ロッカーシャフト130のピン孔130cに挿入されることにより固定される。
このようにして図16に示すごとく仲介駆動機構120、ロッカーシャフト130、コントロールシャフト132、及びカラー164,166が一体化される。尚、このような組み立てにおいては、各仲介駆動機構120の位置を調節するために、必要に応じて間隙調整用の鉄系材料からなるシム172が仲介駆動機構120とカラー164,166との間に配置される。このようにカラー164,166はリング状縁部164b,166bにて直接又はシム172を介して間接に仲介駆動機構120の端部に当接していることになる。
したがって図16に示した構成は全て鉄系材料にて構成され、この構成が図2に示したごとくカムキャリア150にカムキャップ152にて取り付けられていることになる。このことにより図16に示した構成は、カムキャリア150上では、カムキャップ固定用のボルト170部分にて軸方向での移動が阻止される。他のカムキャップ152ではカラー164,166の軸方向での移動は阻止されていない。
尚、カラー164,166の基部164a,166aの軸方向長さは図2,3に示したごとく前方側壁154、軸受162及びカムキャップ152の幅よりも大きい。このため図17の部分縦断面図に示すごとく、リング状縁部164b,166bと前方側壁154、軸受162及びカムキャップ152との間にはクリアランスが形成されている。したがってカムキャリア150と図16の構成とは、熱膨張率差によって伸縮量に差が生じても、カムキャップ固定用のボルト170以外のカムキャップ152の部分で軸方向に摺動して伸縮量の差を吸収できる。
このような構成において、スライドアクチュエータ100によりボールネジ機構210(図2,3)を駆動して、コントロールシャフト132に一体に形成されたボールネジシャフト174を軸方向に移動させることで、仲介駆動機構120内部のスライダギア128の軸方向位置を調節することができる。
図14に示したごとく、スライダギア128は周溝128gにてコントロールピン132aに係止されているので、軸周りについてはコントロールピン132aの位置に関わらず揺動可能となっている。
そしてスライダギア128においては、入力用ヘリカルスプライン128aは入力部122内部のヘリカルスプライン122bに噛み合わされている。更に第1出力用ヘリカルスプライン128cは第1揺動カム124内部のヘリカルスプライン124bに噛み合わされ、第2出力用ヘリカルスプライン128eは第2揺動カム126内部のヘリカルスプライン126bに噛み合わされている。ここで入力側のスプライン122b,128aと、出力側のスプライン124b,128c,126b,128eとは、ねじれ方向が異なるので、ねじれ角は異なるものとなっている。
そして全ての仲介駆動機構120は、図16に示したごとくロッカーシャフト130に固定されたカラー164,166が両側に配置されているため、仲介駆動機構120の入力部122及び揺動カム124,126は、ロッカーシャフト130に対して軸方向の位置が固定されている。このことによりコントロールシャフト132がスライダギア128を軸方向に移動させても、入力部122及び揺動カム124,126は軸方向に移動することはない。
このため仲介駆動機構120の内部空間内でスライダギア128の軸方向移動量を調節することにより、ヘリカルスプライン128a,122b,128c,124b,128e,126bの機能により、入力部122と揺動カム124,126とを相対回転できる。このことにより、ローラ122fとノーズ124d,126dとの位置関係を変更することができ、吸気バルブ12のバルブリフト量を調節できる。
ここで図18は、スライドアクチュエータ100の駆動力を調節して、コントロールシャフト132を最大限L方向(図16の矢印)へ移動させた場合の仲介駆動機構120の状態を示している。図18の(A)が吸気バルブ12の閉弁時、図18の(B)が開弁時である。この場合には入力部122のローラ122fと揺動カム124,126のノーズ124d,126dとの相対的位置関係が最も近い状態となる。このため、図18の(B)に示すごとく吸気カム45aが最大限に入力部122のローラ122fを押し下げても、ノーズ124d,126dのカム面124e,126eによるロッカーローラ52aの押し下げ量は最小となり、吸気バルブ12のバルブリフト量は最小となる。したがって吸気ポート14から燃焼室10内への吸入空気量も最小限の状態となる。
図19は、スライドアクチュエータ100の駆動力を調節して、コントロールシャフト132を最大限H方向(図16の矢印)へ移動させた場合の仲介駆動機構120の状態を示している。図19の(A)が吸気バルブ12の閉弁時、図19の(B)が開弁時である。この場合には入力部122のローラ122fと揺動カム124,126のノーズ124d,126dとの相対的位置関係が最も遠い状態となる。このため、図19の(B)に示すごとく吸気カム45aが最大限に入力部122のローラ122fを押し下げた時には、ノーズ124d,126dのカム面124e,126eによるロッカーローラ52aの押し下げ量は最大となり、吸気バルブ12のバルブリフト量は最大となる。したがって吸気ポート14から燃焼室10内への吸入空気量も最大限の状態となる。
図18の状態と図19の状態との間で連続的にコントロールシャフト132の軸方向位置を調節することで、吸気バルブ12のバルブリフト量を連続的に調節できる。すなわち本実施の形態ではスロットルバルブによることなく、吸入空気量の無段階の調節が可能となる。
尚、前記図18の(B)に示したごとく吸気バルブ12のバルブリフト量の最小状態は或る程度の開度が存在したが、バルブリフト量「0」すなわち吸気バルブ12を完全に閉じたままにしても良く、この場合には吸入空気量は「0」となる。
上述した構成において、請求項との関係は、仲介駆動機構120がバルブリフト可変機構に、ロッカーシャフト130がシャフト(パイプ状シャフト)に、カムキャリア150の前方側壁154及び軸受162が支持部に、リング状縁部164b,166bがバルブリフト可変機構位置規定部に相当する。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).カラー164,166のリング状縁部164b,166bが仲介駆動機構120の端部である揺動カム124,126の端部に直接、又はシム172を介して間接に当接することで、仲介駆動機構120同士の軸方向での位置関係を規定している。しかもリング状縁部164b,166bと前方側壁154、軸受162及びカムキャップ152との間にはクリアランスが形成されている。
したがってカムキャリア150の前方側壁154及び軸受162の間隔変化が仲介駆動機構120同士の位置関係に影響することはない。このため、カムキャリア150とコントロールシャフト132との間に熱膨張率差が存在したとしても、仲介駆動機構120同士の位置関係は、カムキャリア150の熱膨張に影響されることはなく、常に、カラー164,166、入力部122及び揺動カム124,126の熱膨張に影響されることになる。
カラー164,166、入力部122及び揺動カム124,126は、コントロールシャフト132と同一の又は近似の熱膨張率の鉄系材料から構成されている。したがって温度変化が生じても、コントロールシャフト132にて位置関係が規定されているスライダギア128の位置関係と、入力部122及び揺動カム124,126の位置関係とは、ほぼ同じ変化を示して、各気筒の吸気バルブ12において同一のリフト調節量とすることができる。このため温度変化が生じてもリフト調節量の気筒間のばらつきを防止でき、高精度なバルブリフト量調節が可能となる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、前記実施の形態1と異なりロッカーシャフトを用いずに可変動弁機構を構成している。ここでは図20に示すごとくカラー364が仲介駆動機構320の回動軸の機能を果たしている。尚、図20は実施の形態1の図3に対応するものであり、カムキャリア350とカムキャリア350上に配置した構成とをカムキャップを取り外した状態で示している。又、本実施の形態では、シリンダブロック、シリンダヘッド及びカムキャリア350は鉄系材料により形成されている。
カラー364の構成を図21に示す。図21において(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は斜視図である。カラー364は円筒状の基部364a、両端に鍔状に形成されている2つのリング状縁部364b及び更に両側に突出している2つの回動軸部364cから構成されて、軸部分に中心孔364dが貫通している。このカラー364は鉄系材料にて形成されている。
カラー364は図22に示すごとくコントロールシャフト332にて中心孔364dが直接貫通されている。そして仲介駆動機構320は、ロッカーシャフトの代わりに、図23に示すごとく仲介駆動機構320の両側に配置されたカラー364の回動軸部364cにより端部が係合されて、すなわち各揺動カム324,326部分で係合されて回動可能に支持されている。そしてカラー364の中心孔364dを貫通するコントロールシャフト332が、図24に示すごとくコントロールピン332aによりスライダギア328に係合してスライダギア328を軸方向に移動可能としている。このようにロッカーシャフトが仲介駆動機構320全体を貫通した構成ではないので、仲介駆動機構320全体の径は、前記実施の形態1の場合に比較してロッカーシャフト分、小さくされている。
そして、図25に示すごとく、必要に応じてシム372を介在させて、全気筒の仲介駆動機構320をカラー364にて支持した構成が、図20に示したごとくカムキャリア350上に配置されている。尚、各カラー364においてリング状縁部364bの間隔は、カムキャリア350の前方側壁354及び軸受362の幅と同じであり、図20のごとく配置されると、各カラー364は前方側壁354及び軸受362に回転可能に嵌合して軸方向位置が固定される。このことにより各仲介駆動機構320(特に入力部322、揺動カム324,326)の軸方向位置も固定される。
上述した構成において、請求項との関係は、コントロールシャフト332がシャフトに、回動軸部364cがバルブリフト可変機構位置規定部に相当する。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).回動軸部364cを備えたカラー364を用いることで、この回動軸部364cが仲介駆動機構320の端部に係合して、ロッカーシャフトにて仲介駆動機構320の全体を貫かなくても、仲介駆動機構320の回動軸として機能できる。このため、仲介駆動機構320を大径化させることがなく、可変動弁機構全体としても大型化重量化を抑制できる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、図26に示すごとく、各カラー564の基本的な構成は前記実施の形態2と同じである。異なるのは、各カラー564においてリング状縁部564bの間隔が、カムキャリア550の前方側壁554及び軸受562の幅よりも大きく、前記実施の形態1の場合と同じく、各カラー564は前方側壁554及び軸受562に対して軸方向において摺動可能となっている。尚、図26は実施の形態1の図3に対応するものであり、カムキャリア550とカムキャリア550上に配置した構成とをカムキャップを取り外した状態で示している。
このような構成により、仲介駆動機構520はロッカーシャフトを用いずにカラー564の回動軸部564cにより回動可能とされている。尚、スライドアクチュエータ500とは反対側の末端のカラー564は前方側壁554にピン565にて軸方向移動が阻止されている。そして仲介駆動機構520とカラー564との直接、あるいはシム572を介して間接の当接状態を維持するために、スライドアクチュエータ500側の末端のカラー564はバネ567により仲介駆動機構520側に付勢されている。
本実施の形態では、シリンダブロック、シリンダヘッド及びカムキャリア550はアルミニウム合金材料により形成されている。仲介駆動機構520、カラー564及びシム572は鉄系材料にて形成されている。
上述した構成において、請求項との関係は、コントロールシャフト532がシャフトに、リング状縁部564b及び回動軸部564cがバルブリフト可変機構位置規定部に相当する。
以上説明した本実施の形態3によれば、以下の効果が得られる。
(イ).カラー564のリング状縁部564bが仲介駆動機構520の端部である揺動カム524,526の端部に直接、又はシム572を介して間接に当接することで、仲介駆動機構520同士の軸方向での位置関係を規定している。そしてリング状縁部564bと軸受562及びカムキャップとの間にはクリアランスが形成されている。したがって仲介駆動機構520同士の位置関係は常に、カラー564、入力部522及び揺動カム524,526の熱膨張のみに影響されることになる。
カラー564、入力部522及び揺動カム524,526は、コントロールシャフト532と同一の又は近似の熱膨張率の鉄系材料から構成されている。したがって温度変化が生じても、コントロールシャフト532にて位置が規定されている仲介駆動機構520内部のスライダギアの位置関係と、入力部522及び揺動カム524,526の位置関係とは同じ変化を示して、各気筒の吸気バルブにおいて同一のリフト調節量とすることができる。このようにして温度変化が生じてもリフト調節量の気筒間のばらつきを防止して、高精度なバルブリフト量調節が可能となる。
(ロ).カラー564の回動軸部564cが仲介駆動機構520の端部に係合して、ロッカーシャフトにて仲介駆動機構520の全体を貫かなくても、仲介駆動機構520の回動軸として機能できる。このため、仲介駆動機構520を大径化させることがなく、可変動弁機構全体としても大型化重量化を抑制できる。
(その他の実施の形態)
(a).前記各実施の形態においては、カムキャリアを用いたエンジンの例であったが、直接、シリンダヘッドに仲介駆動機構やカムシャフトを配置するエンジンにも適用できる。
又、エンジンもガソリンエンジンばかりでなく、ディーゼルエンジンにも適用できる。更に、車両走行駆動用ばかりでなく他の用途のエンジンにも適用できる。更に、吸気バルブのバルブリフト量調節のみでなく、排気バルブについても適用でき、吸気バルブと排気バルブとの両方のバルブリフト量調節に適用しても良い。
(b).前記各実施の形態では、カムキャリアやシリンダヘッドにおける軸受に配置されるカラーの例を示した。これ以外に、前記実施の形態1のごとくコントロールシャフトの外側を覆うパイプ状シャフト(ロッカーシャフト)を用いる場合には、前述したカラーでなく、ロッカーシャフトに設けたピンなどにより仲介駆動機構が軸方向に移動するのを阻止しても良い。このことにより仲介駆動機構同士の軸方向での位置関係が、仲介駆動機構間に掛け渡されたロッカーシャフトにより固定されることになり、カムキャリアやシリンダヘッド側の軸受の間隔が仲介駆動機構同士の位置関係に影響させないようにできる。
このため、シリンダヘッドやカムキャリア側を軽合金などで形成したとしても、これらの熱膨張に影響されずに、強度の観点などの他の観点から材質を選択して可変動弁機構を形成できる。このため温度変化が生じてもバルブリフト調節量のばらつきを防止して、高精度なバルブリフト量調節が可能となる。
実施の形態1のエンジン及び可変動弁機構の縦断面。 上記エンジンの上部構成を示す平面図。 実施の形態1のカムキャリア及びカムキャリア上に配置した構成を示す平面図。 実施の形態1のカラーの構成説明図。 実施の形態1のカラーの構成説明図。 実施の形態1の可変動弁機構に用いられている仲介駆動機構の斜視図。 実施の形態1の仲介駆動機構の部分破断斜視図。 実施の形態1の仲介駆動機構の分解斜視図。 実施の形態1の仲介駆動機構の外側部分の破断斜視図。 実施の形態1の仲介駆動機構内に配置されるスライダギアの構成説明図。 実施の形態1のスライダギアの斜視図。 実施の形態1のスライダギアの垂直破断斜視図。 実施の形態1のロッカーシャフト及びコントロールシャフトについての構成説明図。 実施の形態1の仲介駆動機構の部分破断図。 実施の形態1の仲介駆動機構及びカラーの配置状態説明図。 実施の形態1の仲介駆動機構及びカラーの組み立て状態説明図。 実施の形態1のカラーとカムキャリア側とのクリアランス状態を説明する部分縦断面図。 実施の形態1の仲介駆動機構の動作説明図。 実施の形態1の仲介駆動機構の動作説明図。 実施の形態2のカムキャリア及びカムキャリア上に配置した構成を示す平面図。 実施の形態2のカラーの構成説明図。 実施の形態2のカラーの配置状態説明図。 実施の形態2の仲介駆動機構の支持状態説明図。 実施の形態2の仲介駆動機構の部分破断図。 実施の形態2の仲介駆動機構及びカラーの組み立て状態説明図。 実施の形態3のカムキャリア及びカムキャリア上に配置した構成を示す平面図。
符号の説明
2…エンジン、2a…気筒、4…シリンダブロック、6…ピストン、8…シリンダヘッド、10…燃焼室、12…吸気バルブ、14…吸気ポート、16…排気バルブ、18…排気ポート、45…吸気カムシャフト、45a…吸気カム、46…排気カムシャフト、46a…排気カム、47…タイミングチェーン、49…クランクシャフト、52…ローラロッカーアーム、52a…ロッカーローラ、54…ローラロッカーアーム、100…スライドアクチュエータ、120…仲介駆動機構、122…入力部、122a…ハウジング、122b…ヘリカルスプライン、122c,122d…アーム、122e…シャフト、122f…ローラ、124…第1揺動カム、124a…ハウジング、124b…ヘリカルスプライン、124c…軸受部、124d…ノーズ、124e…カム面、126…第2揺動カム、126a…ハウジング、126b…ヘリカルスプライン、126c…軸受部、126d…ノーズ、126e…カム面、128…スライダギア、128a…入力用ヘリカルスプライン、128b…小径部、128c…第1出力用ヘリカルスプライン、128d…小径部、128e…第2出力用ヘリカルスプライン、128f…貫通孔、128g…周溝、128h…ピン挿入孔、130…ロッカーシャフト、130a…長孔、130b…内部空間、130c…ピン孔、132…コントロールシャフト、132a…コントロールピン、132b…支持穴、140…バルブタイミング可変機構、150…カムキャリア、152…カムキャップ、154…前方側壁、156…後方側壁、158,160…横側壁、162…軸受、164,166…カラー、164a,166a…基部、164b,166b…リング状縁部、164c,166c…ピン孔、164d,166d…内部空間、168…固定ピン、170…ボルト、172…シム、174…ボールネジシャフト、210…ボールネジ機構、320…仲介駆動機構、322…入力部、324,326…揺動カム、328…スライダギア、332…コントロールシャフト、332a…コントロールピン、350…カムキャリア、354…前方側壁、362…軸受、364…カラー、364a…基部、364b…リング状縁部、364c…回動軸部、364d…中心孔、372…シム、500…スライドアクチュエータ、520…仲介駆動機構、522…入力部、524,526…揺動カム、532…コントロールシャフト、550…カムキャリア、554…前方側壁、562…軸受、564…カラー、564b…リング状縁部、564c…回動軸部、565…ピン、567…バネ、572…シム。

Claims (11)

  1. 多気筒内燃機関に設けられる複数の支持部により支持されて各気筒にまたがり配置されるパイプ状シャフトと、このパイプ状シャフトにより支持されて各気筒のそれぞれに対応して配置される複数のバルブリフト可変機構と、前記パイプ状シャフト内においてこのパイプ状シャフトに対して軸方向へ移動することにより前記複数のバルブリフト可変機構を駆動するコントロールシャフトとを備える多気筒内燃機関の可変動弁機構において、
    軸方向への移動が規制された状態で前記バルブリフト可変機構が前記パイプ状シャフトに取り付けられることにより前記バルブリフト可変機構同士の軸方向の位置関係が固定され
    前記支持部と前記パイプ状シャフトとの間に配置されて前記支持部により支持される基部と、この基部の軸方向の端部に設けられて前記バルブリフト可変機構の端部に直接的または間接的に接触するバルブリフト可変機構位置規定部とを含めて構成されるカラーについて、前記パイプ状シャフトに対する軸方向への移動が不能とされた状態でこのカラーが前記パイプ状シャフトに取り付けられることにより、前記バルブリフト可変機構同士の軸方向の位置関係が固定される
    ことを特徴とする多気筒内燃機関の可変動弁機構。
  2. 多気筒内燃機関に設けられる複数の支持部により支持されて各気筒にまたがり配置されるパイプ状シャフトと、このパイプ状シャフトにより支持されて各気筒のそれぞれに対応して配置される複数のバルブリフト可変機構と、前記パイプ状シャフト内においてこのパイプ状シャフトに対して軸方向へ移動することにより前記複数のバルブリフト可変機構を駆動するコントロールシャフトとを備える多気筒内燃機関の可変動弁機構において、
    前記支持部と前記パイプ状シャフトとの間に配置されて前記支持部により支持される基部と、この基部の軸方向の端部に設けられて前記バルブリフト可変機構の端部に直接的または間接的に接触するバルブリフト可変機構位置規定部とを含めて構成されるカラーについて、前記パイプ状シャフトに対する軸方向への移動が不能とされた状態でこのカラーが前記パイプ状シャフトに取り付けられることにより、一のバルブリフト可変機構とこれに隣り合う他のバルブリフト可変機構との軸方向の位置関係が前記支持部によることなく固定される
    ことを特徴とする多気筒内燃機関の可変動弁機構。
  3. 請求項1または2に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、
    前記複数の支持部のそれぞれに配置される複数のカラーについて、そのうちの1つは前記支持部に対する軸方向への移動が不能とされ、その他のカラーは前記支持部に対する軸方向への移動が許容される
    ことを特徴とする多気筒内燃機関の可変動弁機構。
  4. 請求項3に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、
    前記軸方向への移動が不能とされるカラーは、前記複数のカラーのうち前記パイプ状シャフトの軸方向において最も外側に配置されるものである
    ことを特徴とする多気筒内燃機関の可変動弁機構。
  5. 請求項4に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、
    前記軸方向への移動が不能とされるカラーは、前記コントロールシャフトの一方の端部に接続されるアクチュエータについて、これに最も近いところにある支持部により支持されるものである
    ことを特徴とする多気筒内燃機関の可変動弁機構。
  6. 請求項3〜5のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、
    前記その他のカラーは、前記多気筒内燃機関の熱膨張にともない前記支持部に対して軸方向へ移動することが許容される
    ことを特徴とする多気筒内燃機関の可変動弁機構。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、
    前記複数の支持部の全てと前記パイプ状シャフトとの間に前記カラーが設けられ、前記複数の支持部のうち最も外側にある一の支持部においてはこの支持部に前記カラーが固定され、前記一の支持部を除いたその他の支持部においては前記多気筒内燃機関の熱膨張にともなう同支持部に対する前記カラーの軸方向への移動が許容される
    ことを特徴とする多気筒内燃機関の可変動弁機構。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、
    前記カラーは、自身のバルブリフト可変機構位置規定部と前記支持部との間に一定の隙間が形成された状態で前記支持部により支持される
    ことを特徴とする多気筒内燃機関の可変動弁機構。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、
    前記パイプ状シャフト及び前記コントロールシャフト及び前記カラーは同一または近似の熱膨張率を有する
    ことを特徴とする多気筒内燃機関の可変動弁機構。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、
    前記パイプ状シャフト及び前記コントロールシャフト及び前記カラーは前記多気筒内燃機関の本体とは異なる熱膨張率を有する
    ことを特徴とする多気筒内燃機関の可変動弁機構。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の可変動弁機構において、
    前記バルブリフト可変機構は、カムシャフトのカムから駆動力が入力される入力部と、各気筒のバルブ側に駆動力を出力する出力部と、前記入力部から前記出力部への駆動力の伝達を仲介するスライダギアとを含めて構成されるものであって、
    このスライダギアは、ねじれ角の異なる2種類のスプラインを介して前記入力部及び前記出力部のそれぞれに噛み合うことにより前記コントロールシャフトの軸方向への移動にともない前記入力部と前記出力部とを相対回転させるものである
    ことを特徴とする多気筒内燃機関の可変動弁機構。
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