JP4514773B2 - 光アイソレータ - Google Patents

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Description

本発明は光アイソレータに関し、特に、光学的ブロッホ振動を利用した光アイソレータに関するものである。
半導体レーザは光通信システムや光情報処理システム用の光源として従来から用いられている。その半導体レーザから出力した光は、他の光学素子を通って伝送される。ところが、半導体レーザから出力された光のうち、一部の光は、光学素子を通る際に反射や散乱の影響を受けて、再び半導体レーザに戻ってくる。半導体レーザがこの戻ってきた光(戻り光)の影響を受けるため、半導体レーザの発振特性が劣化してしまう。そこで、この問題を解決するために、現在、光アイソレータが用いられている。
光アイソレータは、光アイソレータの出力ポートから入力ポートへ伝搬されない特性を有している。すなわち、光アイソレータの入力ポートに入った光は出力ポートにおいて出力されることになるが、出力ポートに入った光は入力ポートでは出力されない。このため、半導体レーザの出力部と光アイソレータの入力ポートを繋げると、戻り光による半導体レーザの発振特性の劣化が抑制されることになる。
現在では、光アイソレータとしてバルク型光アイソレータが実用化されている。しかし、バルク型光アイソレータでは、光の伝搬方向に直交する断面内に光を閉じ込める作用がないため、伝搬損失が大きい。また、バルク型光アイソレータは、半導体レーザと一体的に製造することができない。このため、半導体レーザと光アイソレータとを別々に作製し、後の工程において半導体レーザと光アイソレータとを組み立てることになり、製造プロセスが複雑化し、製造コストが増大するという問題が生じる。そこで、このような問題を解決するために、たとえば、特許文献1では、導波路型の光アイソレータが提案されている。
特許文献1に開示されたTMモード動作の光アイソレータを図15および図16に示す。同図に示すように、導波路型の光アイソレータ300では、基板301の表面に成長した下部クラッド層302上に、半導体材料からなる入力用の光導波路303、出力用の光導波路304、光導波路305、光導波路306が形成されている。入力用の光導波路303の素子外側の端面に入力ポート307が設けられ、出力用の光導波路304の素子外側の端面に出力ポート308が設けられている。4本の光導波路303、304、305、306は上部クラッド層309によって覆われている。
また、アーム型でほぼ同形状の光導波路305と光導波路306を対向させてマッハツェンダ干渉計を構成するため、入力ポート側に三分岐光結合器310が配置され、出力ポート側に三分岐光結合器311が配置されている。そして、三分岐光結合器310と三分岐光結合器311によって挟まれた領域にそれぞれ位置する光導波路305と光導波路306とで干渉計が構成される。
干渉計を伝搬する二波に位相差を設けるため、光導波路305と光導波路306へ非相反移相器312が組み込まれる。非相反移相器312では、磁性材料である組成式R3Fe512(Rは希土類元素を表わす)で表わされる希土類磁性ガーネットが用いられる。その非相反移相器312に外部磁界313が印加されると、非相反移相器312を伝搬する光に対して光磁気効果が得られる。
ここで、磁性材料の磁化方向に対して伝搬する光の磁界成分がもつベクトルの向きにより、光磁気効果の作用が異なる。このため、図15に示すように、非相反移相器312へ印加する外部磁界313の向きを光導波路305と光導波路306とで逆向きにして磁場の大きさ調整すると、非相反移相器312を順方向に伝搬するTMモード光の二波に対して非相反な位相差−π/2を得ることができる。一方、非相反移相器312を逆方向に伝搬するTMモード光の二波に対しては非相反な位相差π/2を得ることができる。また、非相反移相器312を順方向または逆方向に伝搬するTEモード光の二波に対しては、位相差が得られない。なお、順方向とは入力ポート307側から出力ポート308側への方向とし、逆方向とは出力ポート308側から入力ポート307側への方向とする。
さらに、干渉計を伝搬する二波に相反な位相差を設けるため、相反移相器314が光導波路305へ組み込まれる。この相反移相器314は、モード複屈折率を有する光導波路からなる。ここで、TMモードに対しては相反移相器長が(1/4+m)×λTMという条件を満足するように相反移相器長を調整し、TEモードに対しては相反移相器長が(1/2+m)×λTEという条件を満足するように相反移相器長を調整する。そうすると、相反移相器314を伝搬するTMモード光の二波に対して相反な位相差π/2を得ることができる。また、相反移相器314を伝搬するTEモード光の二波に対して相反な位相差πを得ることができる。
次に、光アイソレータ300の動作原理を説明する。入力ポート307に入力したTMモード光は順方向に伝搬し、三分岐光結合器310により、同振幅、同位相の二波に分波される。そして、二波は干渉計を伝搬する際に、非相反移相器312において非相反な位相差−π/2となり、そして、相反移相器314において相反な位相差π/2となる。したがって、三分岐光結合器311において結合するときには、二波が同振幅で同位相となっている。このため、二波は出力用の光導波路304にて結合し、TMモード光は出力ポート308で出力される。
一方、出力ポート308側から入力したTMモード光は逆方向に伝搬し、三分岐光結合器311により、同振幅、同位相の二波に分波される。そして、二波は干渉計を伝搬する際に、相反移相器314において相反な位相差π/2となり、そして、非相反移相器31において非相反な位相差π/2となる。したがって、三分岐光結合器310において結合するときには、二波が同振幅で逆位相となっている。このため、二波は入力用の光導波路303では結合せず、TMモード光は入力ポート307で出力されない。
また、出力ポート308側から入力したTEモード光は逆方向に伝搬し、三分岐光結合器311により、同振幅、同位相の二波に分波される。そして、二波は干渉計を伝搬する際に、相反移相器314において相反な位相差πとなる。したがって、三分岐結合器310で結合するときには、二波が同振幅、逆位相となっている。このため、二波は入力用の光導波路303で結合せず、TEモード光は入力ポート307で出力されない。以上説明した動作原理より、半導体レーザの出力部を光アイソレータの入力ポート307に繋ぐことで、他の光学素子からの戻り光が半導体レーザに戻ってくることを抑制することができる。
特開2003−302603号公報
しかしながら、上述した光アイソレータでは次のような問題点があった。従来の光アイソレータ300では、ある特定の偏波の光に対してしか動作することができない。たとえば、TMモード動作の光アイソレータ300の入力ポート307に入力したTEモード光は順方向に伝搬し、三分岐光結合器310によって同振幅で同位相の二波に分波される。そして、二波は干渉計を伝搬する際に、相反移相器314において相反な位相差πとなる。したがって、三分岐結合器311で結合するときには、二波が同振幅、逆位相となっている。このため、二波は出力用の光導波路304で結合せず、TEモード光は出力ポート308で出力されない。
このように、従来の光アイソレータ300では非相反移相器312の光磁気効果が利用されるため、入力ポート307に入力する光に対して偏波依存性を有することになる。このため、入力ポート307に入力する光のうち、ある特定の偏波以外の光は、光アイソレータ300で除去されてしまう。すなわち、光アイソレータ300は、ある特定の偏波の光に対してしか動作することができないという問題があった。
また、従来の光アイソレータでは、非相反移相器312、相反移相器314、2つの三分岐光結合器310、311が必要とされ、そして、非相反移相器312では、磁性材料と外部磁界313が必要とされる。そのため、光アイソレータとして、構造的に複雑であり、しかも、磁石を設置するための領域を確保しなければならず大きくなるという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、いずれの偏波の入力光に対しても動作可能であり、いずれの偏波の戻り光も入力部に戻すことなく除去できる光アイソレータを提供することである。
本発明に係る光アイソレータは、主表面を有する基板と複数の光導波路と光を入力させる入力部と光を出射させる出力部と振動発現部とを備えている。複数の光導波路は、光を伝搬し、それぞれ所定の幅、第1端面および第2端面を有し、第1端面から第2端面に向かって第1の方向に延在するとともに、第1の方向と直交する第2の方向に互いに間隔を隔てて基板の主表面に形成されている。光を入力させる入力部は、複数の光導波路のうち、少なくとも第1の光導波路の第1端面に形成されている。光を出力させる出力部は、複数の光導波路のうち、第1の光導波路とは異なる少なくとも第2の光導波路の第2端面に形成されている。振動発現部は、第2の方向に沿って等価屈折率を変化させて、光導波路を伝搬する光に光学的ブロッホ振動を発現する。入力部に入力した光が出力部へ向って進む距離は、等価屈折率に起因する光学的ブロッホ振動の位相が0からπへ変化する間に光が進む距離に略等しく設定されている。
この構成によれば、まず、入力部に入力されて光導波路を伝搬する光は、光学的ブロッホ振動を発現しながら光導波路を伝搬することになる。光学的ブロッホ振動では、その振幅は入力した光の偏波にほとんど依存しない。これにより、いずれの偏波の入力光に対しても動作が可能となる。そして、入力部に入力されて出力部から出力される光が、戻り光として出力部に入力した場合でも、振動発現部によって光導波路を伝搬する光に光学的ブロッホ振動を発現させることで、その戻り光が入力部に接続される半導体レーザ素子等の発光素子に入力することがなくなる。これにより、出力部に入力するいずれの偏波の戻り光も除去することができる。
また、振動発現部は、複数の光導波路として、幅が互いに異なった光導波路を含むことが好ましい。
これにより、複数の光導波路が間隔を隔てて形成される方向に沿って、光導波路の等価屈折率の分布の勾配が形成されて、その光導波路を伝搬する入力光に光学的ブロッホ振動を発現させることができる。
さらに、振動発現部は、基板における第2の方向の一端側に配設されて、一端側から基板に熱を与える加熱部を含むことが好ましい。
これにより、加熱部の温度を変えて、光導波路の等価屈折率の分布の勾配を制御することで、入力光の光学的ブロッホ振動の振幅が調整されて、光アイソレータの入力部の位置を変えることなく出力部の位置を自在に選ぶことができる。なお、光学的ブロッホ振動のの振幅とは、入力した光の光学的ブロッホ振動の位相が0からπへ変化する間に、複数の光導波路が間隔を隔てて形成される方向に沿って入力光が進行する距離をいう。
また、複数の光導波路のそれぞれの幅は一定とされ、そして、振動発現部は、基板における第2の方向の一端側に配設されて、一端側から基板に熱を与える加熱部を含むことが好ましい。
これにより、加熱部の温度を変えて、光導波路の等価屈折率の分布の勾配を制御することで、入力光の光学的ブロッホ振動の振幅が調整されて、光アイソレータの入力部の位置を変えることなく出力部の位置を自在に選ぶことができる。
実施の形態1
本発明の実施の形態1に係る光アイソレータについて説明する。本光アイソレータでは、基板として、シリコン(Si)基板上に酸化珪素(SiO2)とSiが順に積層されたSOI(Silicon On Insulator)基板が用いられる。すなわち、図1および図2に示すように、Si基板3上に厚さ約1μmのSiO2層4が積層され、さらに、そのSiO2層4上にSi層5が積層された基板2が用いられている。その基板2のSi層5の表面上には、シリコンから形成されて、それぞれ形状が異なる複数の光導波路7が形成されている。なお、図1および図2では、複数の光導波路7がそれぞれ間隔を隔てて配設される方向がX軸方向とされ、光導波路7が延在する方向がY軸方向とされ、X軸方向とY軸方向のそれぞれに垂直な方向がZ軸方向とされる。
複数の光導波路7のそれぞれでは、Y軸方向の一端側の端面77と他端側の端面88とは平坦面とされる。その一端側に位置する端面77のうち、少なくとも一つの端面77が、半導体レーザなどから出射された光が入力する入力ポート9とされる。一方、他端側に位置する端面88のうち、入力ポート9から入力した光が出力可能な端面であって、入力ポート9が位置する光導波路7を除いた少なくとも一つの端面88が、出力ポート11とされる。なお、Y軸の正の向きは、入力ポート9から出力ポート11への向う向きとされる。
次に、本光アイソレータ1の特徴について詳しく説明する。図1および図3に示すように、複数の光導波路7のそれぞれは、Y軸方向に直線状に延在し、互いにX軸方向に所定の間隔を隔てられている。また、特に、図3に示すように、複数の光導波路105のそれぞれのX軸方向の長さW(幅)は、X軸の正の方向に向って単調増加するように設定されている。すなわち、光導波路の幅(W)は、W1<W2<W3<・・・<Wk<Wk+1<・・・とされる。本光アイソレータ1では、X軸方向における光導波路の中心間距離が1μm(一定)とされ、W1が0.5μmとされて、X軸に沿って単位長さあたりの光導波路の等価屈折率の変化量が一定となるように、幅がX軸に沿って単調増加するように設定されている。
ここで、等価屈折率とは、光導波路を伝搬する光の伝搬定数を、その光の真空中における波数で割った数値として定義される。本光アイソレータ1では、光導波路の幅方向の中心に強度のピークが一致するように光が入力した場合の実質的な屈折率が計算され、光導波路7そのものの他に、光導波路7の上方に存在する空気や光導波路7の下地であるSi層の影響が考慮される。
なお、後述するように、光学的ブロッホ振動が発現し、図5に示すように、入力ポート9aの位置と戻り光が出力される端面77の位置とが一致しなければ、光導波路の中心間距離や幅W1の値は上述した数値に限られるものではなく、また、幅Wの値がX軸に沿って単調増加する条件に限られるものではない。
本光アイソレータ1では、光導波路7を伝搬する光に光学的ブロッホ振動(Optical Bloch Oscillations:以下、「OBO」と記す。)を発現させることによって、入力ポート9aとなる光導波路7の端面77から、その端面77が位置する光導波路7とは異なる光導波路7の端面88に向って光が伝搬されることになる。
そこで、そのOBOの原理について、OBOを利用した平面導波路(OBO平面導波路素子)を例に挙げて説明する。図4に示すように、OBO平面導波路素子51では、SiO2(二酸化珪素)およびガラスからなる基板52の表面上に、高分子材料からなる複数の光導波路54が形成されている。その光導波路54に対して光を入力する入力ポート55と光導波路54から光を出力する出力ポート56とが設けられている。その光導波路54を覆うように基板52上に高分子クラッド層53が形成されている。高分子クラッド層53は、伝搬する光が光導波路54から漏れ出すことを防止する機能を有している。また、基板52の温度分布の勾配を制御するためのヒータ57とヒートシンク58が配設されている。
このOBO平面導波路素子51では、OBOによりX軸方向に振動しながら複数の光導波路5を伝搬する光の光路が道筋(光路)59として示されている。なお、複数の光導波路54が間隔を隔てて配設される方向がX軸方向とされ、各光導波路54が延在する方向がY軸方向とされ、X軸方向とY軸方向のそれぞれに垂直な方向がZ軸方向とされる。
このOBO平面導波路素子51では、ヒータ57によって、基板52のX軸方向の温度分布に勾配(単位長さあたりの温度差)が形成される。高分子材料からなる光導波路54を有するOBO平面導波路素子51においては、基板52が高温である領域の光導波路54の等価屈折率が、基板52が低温である領域の光導波路54の等価屈折率よりも低くなる。そのため、この温度分布の勾配に対応して、光導波路54の等価屈折率の値がX軸方向に沿って徐々に変化することになる。すなわち、X軸方向の単位長さについて等価屈折率の値に差が設けられる。
この平面導波路素子51に対し、特定の入力ポート55に強度のピークが位置するように所定の光が入力される。これにより、光は入力ポート55を有する光導波路54から漏れ出し、隣接する光導波路54に結合する。その結果、光はY軸方向へ進行しながらX軸方向に振動する。この振動現象がOBOと称される。こうして、光がOBOという振動現象を発現しながら、OBO平面導波路素子51に光の道筋(光路)59が形成される。
なお、このようなOBO平面導波路素子を開示した文献として、たとえば文献「T.Pertsch, P.Dannberg, W.Elflein, and A.Brauer, “Optical Bloch Oscillations in Temperature Tuned Waveguide Arrays”, Physical Review letters, Vol.83, No.23, 4752-4755 (1999).」がある。
次に、上述した光アイソレータ1に入力する光のOBOの現象について説明する。図5に示すように、まず、光導波路7のX軸方向の幅WがX軸の正の方向に向かって単調増加している。そのため、X軸方向において、単位長さあたりの等価屈折率差、すなわち、等価屈折率の分布の勾配が光導波路7に生じる。光導波路7の幅が広がるほど、光導波路7の等価屈折率は大きくなる。したがって、X軸の正の方向に向かって、光導波路7の等価屈折率の値は増加することになる。このように、複数の光導波路7は、光を伝搬させるだけでなく、OBOを発現するための振動発現部としても機能する。
次に、光アイソレータ1に対して、所定の入力ポート9aに強度のピークが位置するように所定の光が入力される。ここでは、その光(入力光)の波長は、たとえば1.55μmとされる。これにより、入力光は、OBOにより入力ポート9aを有する光導波路7から漏れ出して、隣接する光導波路7に結合する。その結果、入力光はY軸方向(正)に進行しながら、X軸方向(正)に振動する。こうして、入力光がOBOを発現しながら、光アイソレータ1に光の道筋(光路)13が形成される。なお、OBOは、光の波長が長くなるにしたがい、その振幅が大きくなる。したがって、光アイソレータ1を伝搬する光の道筋(光路)13は入力光の波長によって異なることになる。
また、OBOは、X軸方向における光導波路7の等価屈折率の分布の勾配が大きくなるにしたがい、その振幅が小さくなる性質を示す。さらに、OBOの振幅は、入力光の偏波にほとんど依存しない。このため、光アイソレータ1へ入力したいずれの偏波の入力光も、同じ道筋(光路)13を通って光アイソレータ1を伝搬する。なお、本実施の形態において、OBOの振幅とは、入力光のOBOの位相が0からπへ変化する間に、X軸方向において入力光が進行する距離をいう。
次に、上述した光アイソレータ1の動作(機能)について説明する。はじめに、X軸方向における入力光の伝搬定数κとY軸方向における入力光の伝搬定数βの関係のグラフを図6に示す。ここで、X軸方向における入力光の群速度(vg)は、vg=−∂β/∂κで表わされる。すなわち、光アイソレータ1を伝搬する入力光のvgの値は、図6に示されるグラフの傾きと一致する。また、光アイソレータ1内では、光導波路の等価屈折率が増加するX軸の正の向きがvgの正の向きとなる。
図5に示すように、まず、光アイソレータ1におけるa点に示される入力ポート9aに入った入力光においては、伝搬定数κは0である。したがって、図6において、入力光の状態はA点に対応し、入力ポート9aにある入力光の群速度vgは0となる。次に、入力ポート9aに入った入力光は光導波路7をY軸方向(正)に伝搬しながら、X軸方向においてOBOの現象が発現する。これにより、入力光はa点からb点(図5参照)へ、Y軸方向(正)に進行しながらX軸方向(正)へ進行することになる。図5において、入力光がa点からb点へ進行することは、図6において、入力光の状態がA点からB点へ変化することに対応する。
次に、図5において、b点から、c点で示される光導波路7の出力ポート11aまで入力光が進行すると、図6において、入力光の状態がB点からC点に変化し、伝搬により光のOBOの位相が0からπへ変化することになる。すなわち、入力光が光アイソレータ1の入力ポート9aから出力ポート11aへ伝搬する間に、その入力光のOBOの位相は0からπへ変化する。このため、光アイソレータ1の入力ポート9aと出力ポート11aとのX軸方向における距離は、入力光のOBOの振幅Aとほぼ同じ値になる。つまり、入力ポート9aのX座標を0とすると、出力ポート11aのX軸座標は+Aとなる。
次に、光アイソレータ1の出力ポート11に戻り光が入力する場合を考える。戻り光とは、たとえば、光アイソレータ1の出力ポート11に他の光学素子が接続されて、出力ポートから出力される光が他の光学素子を伝搬する際に、その出射した光が反射されて出力ポートに戻ってくるような光をいう。
図5に示すように、光アイソレータ1におけるd点に示される出力ポート11aに入力した戻り光(点線矢印)においては、伝搬定数κが0である。したがって、図6において、戻り光の状態はD点に対応し、出力ポート11aにある戻り光の群速度vgは0となる。次に、等価屈折率の分布に勾配を有する光導波路7を伝搬する戻り光は、Y軸方向(負)に伝搬しながら、X軸方向においてOBOの現象が発現する。これにより、戻り光はd点からe点(図5参照)へ、Y軸方向(負)に進行しながらX軸方向(正)へ進行することになる。図5において戻り光がd点からe点へ進行することは、図6において、戻り光の状態がD点からE点へ変化することに対応する。
そして、図5において、e点から、f点で示される光導波路7の端面77aまで戻り光が進行すると、図6において、戻り光の状態がE点からF点に変化し、伝搬により戻り光のOBOの位相が0からπへ変化することになる。これにより、光アイソレータ1の出力ポート11aと戻り光が出力する光導波路の端面77aとのX軸方向における距離は、戻り光のOBOの振幅Aとほぼ同じ値になる。つまり、出力ポート11aのX座標を0とすると、戻り光が出力する光導波路7の端面77aのX座標は+Aとなる。したがって、戻り光が出力する光導波路7の端面77aの位置は、入力ポート9aの位置よりX軸方向(正)に距離2Aずれた位置にある。
これにより、図7に示すように、入力ポート9aに半導体レーザ素子31が接続された場合には、出力ポート11aに入力する戻り光は光導波路7の端面77aにまで伝搬し(点線光路)、戻り光が半導体レーザ素子31に入力することはなくなる。すなわち、戻り光は光アイソレータ1によって除去されることになる。
なお、図7に示すように、半導体レーザ素子31においては、クラッド層32上に活性層33が形成され、その活性層33の上にさらにクラッド層34が形成されている。そのクラッド層34上に電極35が形成されている。クラッド層32の寸法D2は約400μmとされ、寸法W2は約300μmとされる。また、活性層33、クラッド層34および電極35の寸法W3は約2〜5μmとされる。そして、光アイソレータ1の寸法W1は100μm、寸法D1は250μm、寸法H1は100μmとされる。ただし、半導体レーザ素子31と光アイソレータ1がそれぞれ機能するのであれば、D2,W2,W3,W1,D1,H1の値は上述した数値に限られるものではない。なお、寸法H1は、図面の都合上大幅に縮めた状態で示されている。
上述した光アイソレータ1によれば、入力ポート9aに入力されて出力ポート11aから出力される光が、戻り光として出力ポートに入力した場合でも、光導波路7を伝搬する光にOBOを発現させることで、その戻り光が半導体レーザ素子31に入力することはなくなる。その結果、光アイソレータ1によって戻り光を除去することができる。
しかも、上述した光アイソレータ1では、非相反相器、外部磁界および相反移相は必要とされない。また、光アイソレータ1では光磁気効果を用いないため、入力ポート9aに入力する光に対して偏波依存性を有さなくなり、いずれの偏波の入力光に対しても動作が可能となる。さらに、光アイソレータ1では、出力ポート11aに入力するいずれの偏波の戻り光も除去することができる。そして、光アイソレータ1としての構造をより簡単にすることができるとともに、小型化を図ることができる。
なお、上述した光アイソレータ1では、X軸方向における光導波路の中心間距離が1μmとされ、W1が0.5μmとされて、X軸に沿って単位長さあたりの光導波路の等価屈折率の変化量が一定となるように、幅がX軸に沿って単調増加するように設定された場合を例に挙げて説明した。光アイソレータとしては、光学的ブロッホ振動が発現し、入力ポート9aの位置と戻り光が出力される端面7aの位置とが一致しなければ、光導波路の中心間距離や幅W1の値は上述した数値に限られるものではなく、また、幅Wの値がX軸に沿って単調増加する条件に限られるものではない。
また、上述した光アイソレータ1では、低屈折率層としてSiO2層4を用い、高屈折率層としてSi層を用いた場合について説明したが、シリコン基板3の上に形成される上下2層として、下層の屈折率よりも上層の屈折率が高い材料であれば、低屈折率層としてAl23、InP、AlGaAs等を用い、高屈折率層としてInGaAsP、GaAs、AlGaAs、InP等を用いてもよい。また、光導波路の材料としてSiを用いた場合について説明したが、光が伝搬可能な材料であれば、InGaAsP、GaAs、AlGaAs、InP等を用いてもよい。
実施の形態2
次に、実施の形態2に係る光アイソレータについて説明する。この光アイソレータでは、光導波路の幅が一定とされ、また、基板を加熱するヒータとヒートシンクが配設されている。図8および図9に示すように、基板2のSi層5の表面上に形成される複数の光導波路7は、それぞれY軸方向に直線状に延在し、互いにX軸方向に所定の間隔を隔てて形成されている。
また、図10に示すように、複数の光導波路7のそれぞれのX軸方向の長さW(幅)は、いずれも同じ幅になるように設定されている。すなわち、光導波路の幅(W)は、W1=W2=W3=・・・=Wk=Wk+1=・・・とされる。本光アイソレータ1では、X軸方向における光導波路の中心間距離が1μm(一定)とされ、幅Wはすべて0.5μmとされる。なお、OBOの現象が発現するのであれば、光導波路の中心間距離や幅の値は上述した数値に限られるものではない。
そして、本光アイソレータ1では、基板2のX軸方向の一方の端面にヒータ15が配設され、他方の端面にはヒートシンク16が配設されている。ヒータ15には、金属線17、18によって電源装置19に電気的に接続されている。金属線17は、ヒータ15のY軸方向の一方の端部と電源装置19の正極とを接続している。金属線18は、Y軸方向の他方の端部と電源装置19の負極とを接続している。なお、これ以外の構成については、前述した光アイソレータ1の構成と同様なので、同一部材には同一符号を付しその説明を省略する。
次に、上述した光アイソレータ1に入力する光のOBOの現象について、図11に基づいて説明する。基板2のX軸方向の一方の端面にヒータ15が配設され、他方の端面にヒートシンク16が配設されていることで、光アイソレータ1では、基板2のX軸方向の温度分布に勾配が生じる。このとき、基板2の温度は、ヒータ15に近づくにしたがい高くなる。すなわち、X軸方向(正)に沿って徐々に基板2の温度が上昇する。
一般に、半導体材料は温度が高くなるにしたがいその屈折率が高くなるという性質を有する。そのため、ヒータ15の側にある光導波路7の等価屈折率は、ヒートシンク16の側にある光導波路7の等価屈折率よりも高くなり、X軸方向に沿って等価屈折率の分布に勾配が生じる。これにより、複数の光導波路7を伝搬する入力光は、その等価屈折率の分布の勾配に起因して、X軸方向においてOBOの現象が発現する。このように、加熱部のヒータ15が、OBOを発現するための振動発現部として機能する。
本光アイソレータ1では、ヒータ15とヒートシンク16の設定条件を変えることで、基板2のX軸方向の温度分布の勾配が変えられる。これにより、X軸方向における光導波路7の単位長さあたりの等価屈折率の差が制御されて、入力光のOBOの振幅が調整されることになる。なお、実温度の一例として、ヒータ15はたとえば温度20℃とされ、ヒートシンク16は温度0℃とされる。
次に、上述した光アイソレータ1の動作(機能)について説明する。図11に示すように、光アイソレータ1に対して、所定の入力ポート9aに強度のピークが位置するように所定の光が入力される。入力ポート9aに入力された入力光は、X軸方向に発現するOBOの現象により、Y軸方向(正)に進行しながらX軸方向(正)へ進行し出力ポート11aにまで伝搬する。
前述したように、光アイソレータ1の入力ポート9aと出力ポート11aとのX軸方向の距離は、入力光のOBOの振幅Aとほぼ同じになる。そのため、入力ポート9aのX座標を0とすると、出力ポート11aのX座標は+Aとなる。
本光アイソレータ1では、ヒータ15とヒートシンク16の設定条件を変えることで、入力光のOBOの振幅Aが調整される(点線矢印91)。たとえば、前述した場合よりも温度勾配を緩やかにすることで、同じ入力ポート9aに対して、出力ポートの位置を出力ポート11aから出力ポート11bとすることができる。さらに、温度勾配を緩やかにすると、出力ポートの位置を出力ポート11cとすることができる。
一方、光アイソレータ1の出力ポート11aから出力された光が戻り光として出力ポート11aに入力した場合には、光導波路7を伝搬する光にOBOを発現させることで、その戻り光は、Y軸方向(負)に進行しながらX軸方向(正)へ進行し光導波路7の端面77aにまで伝搬することになる。同様にして、出力ポート11bに入力した戻り光は光導波路7の端面77bにまで伝搬し、そして、出力ポート11cに入力した戻り光は光導波路7の端面77cにまで伝搬する。
上述した光アイソレータ1によれば、ヒータ15とヒートシンク16の設定条件を変えて温度勾配を制御することで、入力光のOBOの振幅Aが調整されて、入力ポート9aの位置を変えないで、出力ポート11a〜11cの位置を自在に設定することができる。
また、上述した光アイソレータ1では、入力ポート9aに入力されて出力ポート11a〜11cから出力される光が、戻り光として出力ポート11a〜11cに入力した場合でも、光導波路7を伝搬する光にOBOを発現させることで、その戻り光が半導体レーザ素子31に入力することはなくなり、光アイソレータ1によって戻り光を除去することができる。
さらに、上述した光アイソレータ1では、前述した光アイソレータ1と同様に、非相反相器、外部磁界および相反移相は必要とされず、また、光磁気効果を用いない。これにより、入力ポート9aに入力するいずれの偏波の入力光に対しても動作が可能となる。そして、出力ポート11a〜11cに入力するいずれの偏波の戻り光も除去することができる。
実施の形態3
次に、実施の形態3に係る光アイソレータについて説明する。この光アイソレータでは、光導波路の幅が単調増加するように形成され、また、基板を加熱するヒータとヒートシンクが配設されている。図12および図13に示すように、基板2のSi層5の表面上に形成される複数の光導波路7は、それぞれY軸方向に直線状に延在し、互いにX軸方向に所定の間隔を隔てられている。その複数の光導波路7のそれぞれのX軸方向の長さW(幅)は、X軸方向(正)に沿って単調増加するように設定されている。
さらに、基板2のX軸方向の一方の端面にはヒータ15が配設され、他方の端面にはヒートシンク16が配設されている。ヒータ15は、金属線17,18によって電源装置19と電気的に接続されている。なお、これ以外の構成については、前述した光アイソレータ1の構成と同様なので、同一部材には同一符号を付しその説明を省略する。
次に、上述した光アイソレータ1に入力する入力光のOBOの現象について説明する。前述したように、まず、光導波路7のX軸方向の幅WがX軸方向(正)に沿って単調増加していることで、X軸方向に等価屈折率の分布の勾配が生じて、X軸方向(正)にOBO現象が発現する。そして、ヒータ15とヒートシンク16により、基板2のX軸方向の温度分布の勾配を変えて、X軸方向における光導波路の単位長さあたりの等価屈折率の差を制御することによって、入力光のOBOの振幅が調整される。すなわち、この光アイソレータ1では、OBOの発現において、光導波路の幅に起因するもの(要因A)と、温度分布(勾配)に起因するもの(要因B)とがある。このように、複数の光導波路7は、光を伝搬させるだけでなく、OBOを発現するための振動発現部としても機能する。また、加熱部のヒータ15が、OBOを発現するための振動発現部として機能する。
次に、上述した光アイソレータ1の動作(機能)について説明する。まず、ヒータ15がオフの場合を想定する。この場合には、図14に示すように、光アイソレータ1に対して、所定の入力ポート9aに強度のピークが位置するように所定の光が入力される。入力ポート9aに入力された入力光は、要因AによるOBOが発現して、Y軸方向(正)に進行しながらX軸方向(正)へ進行し出力ポート11aにまで伝搬する。
一方、光アイソレータ1の出力ポート11aから出力された光が戻り光として出力ポート11aに入力した場合には、要因AによるOBOが発現して、Y軸方向(負)に進行しながらX軸方向(正)へ進行し光導波路7の端面77aにまで伝搬する。
次に、ヒータ15がオンの場合を想定する。この場合には、図14に示すように、光アイソレータ1に対して、所定の入力ポート9aに強度のピークが位置するように所定の光が入力される。入力ポート9aに入力された入力光は、要因Aに加えて要因BによるOBOが発現して、Y軸方向(正)に進行しながらX軸方向(正)へ進行し出力ポート11bにまで伝搬する。
一方、光アイソレータ1の出力ポート11bから出力された光が戻り光として出力ポート11bに入力した場合には、要因Aと要因BとによるOBOが発現して、Y軸方向(負)に進行しながらX軸方向(正)へ進行し光導波路7の端面77bにまで伝搬する。
上述した光アイソレータによれば、ヒータ15がオフの状態でも要因AによるOBOが発現し、消費電力の低減化を図ることができる。また、ヒータをオンにした場合には、要因Bによって、入力光のOBOの振幅を制御(点線矢印91)することができ、入力ポート9aの位置を変えないで、出力ポート11a、11bの位置を自在に設定することができる。
また、上述した光アイソレータ1では、入力ポート9aに入力されて出力ポート11a、11bから出力される光が、戻り光として出力ポート11a、11bに入力した場合でも、少なくとも要因Aによって、光導波路7を伝搬する光にOBOが発現し、その戻り光が半導体レーザ素子31に入力することはなくなり、光アイソレータ1によって戻り光を除去することができる。
なお、上述した各光アイソレータでは、光アイソレータに入力される光の波長として1.55μmを例に挙げて説明した。光の波長としては、この波長に限られるものではなく、たとえば、レーザダイオードが発光される、たとえば、波長0.4μm〜0.48μm、0.63μm〜0.68μm、0.78μm〜0.98μm、1.3μm〜1.67μmの光であってもよい。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1に係る光アイソレータの平面図である。 同実施の形態において、図1に示す断面線II−IIにおける断面図である。 同実施の形態において、光アイソレータの部分拡大平面図である。 同実施の形態において、光学的ブロッホ振動の原理を説明するためのOBO平面導波路素子を示す斜視図である。 同実施の形態において、光アイソレータの動作を説明するための平面図である。 同実施の形態において、光アイソレータの動作を説明するための入力光のX軸方向の伝搬定数とY軸方向の伝搬定数との関係を示すグラフである。 同実施の形態において、光アイソレータに半導体レーザを接続した構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る光アイソレータの平面図である。 同実施の形態において、図8に示す断面線IX−IXにおける断面図である。 同実施の形態において、光アイソレータの部分拡大平面図である。 同実施の形態において、光アイソレータの動作を説明するための平面図である。 本発明の実施の形態3に係る光アイソレータの平面図である。 同実施の形態において、図12に示す断面線XIII−XIIIにおける断面図である。 同実施の形態において、光アイソレータの動作を説明するための平面図である。 従来の光アイソレータの平面図である。 図15に示す光アイソレータの断面図である。
符号の説明
1 光アイソレータ、2 基板、3 Si基板、4 SiO2層、5 Si層、7 光導波路、9,9a 入力ポート、11,11a,11b,11c 出力ポート、13 光の道筋、15 ヒータ、16 ヒートシンク、17,18 金属配線、19 電源装置、31 半導体レーザ素子、32 クラッド層、33 活性層、34 クラッド層、35 電極、51 OBO平面導波路素子、52 基板、53 高分子クラッド層、54 光導波路、55 入力ポート、56 出力ポート、57 ヒータ、58 ヒートシンク、59 光の道筋、77,77a,77b,77c,88 端面、300 光アイソレータ、301 基板、302 下部クラッド層、303 入力用の光導波路、304 出力用の光導波路、305,306 光導波路、307 入力ポート、308 出力ポート、309 上部クラッド層、310,311 三分岐光結合器、312 非相反移相器、313 外部磁界、314 相反移相器。

Claims (4)

  1. 主表面を有する基板と、
    それぞれ所定の幅、第1端面および第2端面を有し、前記第1端面から前記第2端面に向かって第1の方向に延在するとともに、前記第1の方向と直交する第2の方向に互いに間隔を隔てて前記基板の主表面に形成された、光を伝搬する複数の光導波路と、
    複数の前記光導波路のうち、少なくとも第1の光導波路の前記第1端面に形成された、光を入力させる入力部と、
    複数の前記光導波路のうち、前記第1の光導波路とは異なる少なくとも第2の光導波路の前記第2端面に形成された、光を出力させる出力部と、
    前記第2の方向に沿って等価屈折率を変化させて、前記光導波路を伝搬する光に光学的ブロッホ振動を発現するための振動発現部と
    を備え
    前記入力部に入力した光が前記出力部へ向って進む距離は、前記等価屈折率に起因する前記光学的ブロッホ振動の位相が0からπへ変化する間に光が進む距離に略等しく設定された、光アイソレータ。
  2. 前記振動発現部は、複数の前記光導波路として、前記幅が互いに異なった光導波路を含む、請求項1記載の光アイソレータ。
  3. 前記振動発現部は、前記基板における前記第2の方向の一端側に配設されて、前記一端側から前記基板に熱を与える加熱部を含む、請求項1または2に記載の光アイソレータ。
  4. 複数の前記光導波路のそれぞれの前記幅は一定とされ、
    前記振動発現部は、前記基板における前記第2の方向の一端側に配設されて、前記一端側から前記基板に熱を与える加熱部を含む、請求項1記載の光アイソレータ。
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