JP4514724B2 - 映像蓄積システム - Google Patents

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Description

本発明は、映像データを蓄積する映像蓄積システムに関し、例えば、ネットワークを介して映像データの取得や蓄積や配信を行う装置であるネットワークデジタルレコーダ(NDR)を用いたシステムに関する。なお、「NDR」は登録商標である。
例えば、監視などの目的で、所定の領域の映像をカメラにより撮像し、撮像した映像のデータをNDRなどの映像蓄積装置に蓄積し、蓄積した映像データをコンピュータなどのクライアントに設けられた画面に表示するような映像蓄積システムが検討等されている。
図25には、映像蓄積システムの構成例を示してある。なお、後述する本発明に係る図1に示されるものと概略的に同様な構成部分については同一の符号(又は、AやBを除いて同一の符号)を付して示すが、本発明を不要に限定する意図は無い。
ネットワーク2は、複数のコンピュータを結び制御信号やデータなどの信号を通信するコンピュータネットワークである。
IPカメラ3(3−1〜3−m)は、複数であるm台設けられており、撮影した映像データをネットワーク2に出力する。
クライアントPC4(4−1〜4−n)は、複数であるn台設けられており、ネットワーク接続でWebブラウザを搭載した一般的なパーソナルコンピュータである。
ネットワークデジタルレコーダ(NDR)1は、ネットワーク2を介して、IPカメラ3(3−1〜3−m)と、映像データの視聴及びNDR1の設定を行う複数のクライアントPC4(4−1〜4−n)と、接続されている。
NDR1は、コンピュータボード12と、記録デバイス11の構成要素を有している。
コンピュータボード12上には、ネットワークインターフェイス(ネットワークI/F)14と、記録デバイスインターフェイス(記録デバイスI/F)15と、メモリ16と、CPU(Central Processing Unit)17が設けられており、これらが制御バス13で接続されている。
記録デバイス11内には、各カメラ用の記録領域31(31−1〜31−m)と、設定情報ファイル19が設けられている。カメラ用記録領域31(31−1〜31−m)は、記録を行うIPカメラ3(3−1〜3−m)の数分存在し、IPカメラ3(3−1〜3−m)からの映像データを記録するための領域である。
設定情報ファイル19の内容がメモリ16上に読み込まれると、設定情報18となる。この場合、設定情報ファイル19の内容と設定情報18の内容は等しい。
設定情報18は、設定権限者パスワード521と、カメラ毎情報522を含む。
カメラ毎情報522は、カメラ名531、カメラタイプ532、アドレス(URL又はIPアドレス)533、カメラ設定権限者パスワード534、スケジュール535、記録領域サイズ(バイトサイズ)536を含む。
図26には、NDR1上で映像データの取得と蓄積と配信に関わるソフトウエアのプロセス構成の一例を示してあり、ソフトウエアの動作状態を説明する。なお、後述する本発明に係る図2に示されるものと概略的に同様な構成部分については同一の符号(又は、AやBを除いて同一の符号)を付して示すが、本発明を不要に限定する意図は無い。
映像データの取得と蓄積と配信に関わるプロセス21は、蓄積プロセス22、設定管理プロセル23、受信プロセス24(24−1〜24−m)、配信プロセス25からなる。
蓄積プロセス22は、記録デバイス11に対して読み書きを行うプロセスであり、記録デバイス11上のいずれの位置がいずれのカメラ用記録領域31(31−1〜31−m)として使用されるのかを管理し、映像データをカメラ用記録領域31(31−1〜31−m)へ書き込むこと及び映像データをカメラ用記録領域31(31−1〜31−m)から読み込むことを行う。
設定管理プロセス23は、映像の取得と蓄積と配信に関わるプロセス群の起動、終了、設定変更の指示を行い、設定情報18に基づいてプロセス群の管理を行う。
受信プロセス24(24−1〜24−m)は、複数であるm個設けられており、IPカメラ3(3−1〜3−m)から映像データを取得するプロセスであり、IPカメラ3(3−1〜3−m)のプロトコルで映像データの要求を行い、IPカメラ3(3−1〜3−m)から映像データを受信し、蓄積プロセス22に映像データを送信する。本例では、一つのIPカメラ3(3−1〜3−m)に対して一つの受信プロセス24(24−1〜24−m)が割り当てられている。
配信プロセス25は、クライアントPC4(4−1〜4−n)に映像データを配信するプロセスであり、クライアントPC4(4−1〜4−n)から映像データの要求を受け付け、蓄積プロセス22を介して映像データを記録デバイス11から読み出し、映像データをクライアントPC4(4−1〜4−n)に送信する。
映像データの流れに従って、図25に示される映像蓄積システムにおいて行われる動作の一例を示す。
まず、映像記録側の動作について説明する。
IPカメラ3(3−1〜3−m)は、撮影した映像を1フレームずつ、JPEG等の画像圧縮方式で圧縮し、IPパケット形式でNDR1に向けて、ネットワーク2に送信する。
IPカメラ3(3−1〜3−m)から送出された映像データは、IP形式でネットワーク2を伝達し、NDR1のネットワークI/F14に到達する。
ネットワークI/F14は、受信したIP形式の映像データを制御バス13上に伝送する形式に変換し、CPU17上で稼働しているソフトウエアの受信プロセス24(24−1〜24−m)に映像データを渡す。
受信プロセス24(24−1〜24−m)は、映像データから通信用の文字列を取り除き、現在時刻の情報を付け加え、その映像データを蓄積プロセス22に送信する。
蓄積プロセス22は、受信した映像データを一旦メモリ16に格納し、10〜100フレーム程度データを溜めてから、記録デバイス11上の格納位置を計算し、溜めた映像データを記録デバイスI/F15を介して記録デバイス11のカメラ用記録領域31(31−1〜31−m)に格納する。
ここで、IPカメラ3−1からの映像データはカメラ用記録領域31−1に格納し、IPカメラ3−mからの映像データはカメラ用記録領域31−mに格納するといったように、各IPカメラ3(3−1〜3−m)からの映像データを対応するカメラ用記録領域31(31−1〜31−m)に格納する。
録画動作中にあるNDR1のメモリ16には、録画動作に必要な情報である設定情報18が格納されている。
設定権限者パスワード521は、NDR1の設定変更権限者を識別するためのパスワードである。
カメラ毎情報522は、録画を行うカメラ毎に存在する各種の情報531〜536を有する。
カメラ名531は、設定管理者が識別し易いように、名前として付与した文字列である。
カメラタイプ532は、カメラの機種識別名である。例えば、カメラの機種によって通信方式が異なる場合があり、カメラタイプ532は、いずれの通信方式を用いて映像データを取得するかを決めるための情報となる。
アドレス533は、NDR1がネットワーク2を介してIPカメラ3(3−1〜3−m)に接続するために必要な情報であり、例えば、IPカメラ3(3−1〜3−m)のURL又はIPアドレスである。
カメラ設定権限者パスワード534は、NDR1からIPカメラ3(3−1〜3−m)の設定を変更する際に送信するパスワードである。例えば、録画処理によってはIPカメラ3(3−1〜3−m)の設定を変更する場合があり、カメラ設定権限者パスワード534は、IPカメラ3(3−1〜3−m)の設定変更を行う際に、設定権限者の確認を行うためにパスワードが要求されるときに用いられる。
スケジュール535は、いつの時間にどれくらいのフレームで撮影するかを示すテーブル情報である。例えば、NDR1では、昼と夜で録画のフレームレートを変えて処理を行うことが可能である。
記録領域サイズ536は、記録デバイス11上で該当するIPカメラ3(3−1〜3−m)向けに確保されたカメラ用記録領域31(31−1〜31−m)のバイトサイズである。
次に、映像配信側の動作について説明する。
NDR1に記録された映像を視聴したいユーザは、クライアントPC4(4−1〜4−n)上でNDR再生ソフトウエアを稼働させる。すると、クライアントPC4(4−1〜4−n)では、NDR再生ソフトウエアがNDR1から映像データを取得し、当該クライアントPC4(4−1〜4−n)の画面上で映像の表示、再生処理を行う。
具体的には、クライアントPC4(4−1〜4−n)上のNDR再生ソフトウエアは、IP形式の映像配信要求を、ネットワーク2を介してNDR1に送信する。クライアントPC4(4−1〜4−n)から送出された映像配信要求はIP形式でネットワーク2を伝達し、NDR1のネットワークI/F14に到達する。
ネットワークI/F14は、受信したIP形式の映像配信要求を、制御バス13上に伝送する形式に変換し、CPU17上で稼働しているソフトウエアの配信プロセス25に伝送する。配信プロセス25は、映像配信要求に従って、蓄積プロセス22に映像データの読み出しを依頼する。蓄積プロセス22は、映像配信要求に従って、記録デバイス11を介してカメラ用記録領域31(31−1〜31−m)から映像データを読み出して配信プロセス25に送信する。配信プロセス25は、IP形式で、ネットワークI/F14からネットワーク2を介してクライアントPC4(4−1〜4−n)に映像データを送信する。
クライアントPC4(4−1〜4−n)上のNDR再生ソフトウエアは、受信した映像データをデコードし、画面上に表示する。
ここで、カメラ用記録領域31(31−1〜31−m)は、映像取得開始前に、NDR1の設定権限者がクライアントPC4(4−1〜4−n)から領域確保用の設定画面を用いて作成する。
また、NDR1の設定権限者は、接続するIPカメラ3(3−1〜3−m)について、録画の際のフレームレートと記録時間を勘案して、カメラ用記録領域31(31−1〜31−m)のバイトサイズを決定する。
図27には、NDR1におけるカメラ用記録領域31−1への記録の様子の一例を示してある。なお、後述する本発明に係る図2に示されるものと概略的に同様な構成部分については同一の符号(又は、AやBを除いて同一の符号)を付して示すが、本発明を不要に限定する意図は無い。
図27に示されるように、映像データのカメラ用記録領域31−1への記録では、領域の先頭から記録を開始し、末尾に到達するとまた先頭から上書きを行う。このように、映像録画時に、自動的に容量拡張を行わず、予め確保された領域内で循環記録を行う。
また、取得した映像データにフレーム毎に管理用の番号(カメラ毎に独立した1からの連番)を付与する。本例では、これを「フレーム番号」と呼称する。映像データを記録デバイス11に記録する際には、映像取得時刻とフレーム番号も記録する。
クライアントPC4(4−1〜4−n)から映像データの1フレームを取得する際には、時刻又はフレーム番号を指定して目的の映像データを取得することができる。
また、NDR1には多種の設定項目がある。
例えば、NDR1のアドレス(IPアドレス又はドメイン名)、映像取得する各カメラ3(3−1〜3−m)のアドレス、各カメラ3(3−1〜3−m)による映像取得におけるフレームレートのスケジュール、各カメラ用の記録領域31(31−1〜31−m)の領域サイズ、などの設定が存在する。
これらの設定項目については、いずれも、ネットワーク2を介して、クライアントPC4(4−1〜4−n)のWebブラウザに表示された設定画面を介して設定を行う。
なお、誰によっても設定変更が可能な状態にしておくことも可能であるが、設定権限のある人にしか設定変更を行えないようにするために、設定権限者用のパスワード521を設定しておくことも可能である。
カメラ3(3−1〜3−m)についても、同様に、カメラ3(3−1〜3−m)の設定変更を行うためにパスワードを設定することが可能である。
これらについては、例えば、特許文献1や特許文献2などに詳述されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特開2005−92679号公報 特開2004−355724号公報
ところで、NDR1を2台用意した場合の運用方法としては、信頼性を向上させる運用と、記録時間を延ばす運用が考えられる。本例では、前者を「並列接続」と呼称し、後者を「直列接続」と呼称する。
並列接続では、2台のNDR1で同じ映像を記録する。1台が停止中はもう1台が録画を続けられるため、単体で動作させるより高い信頼性が得られる。
直列接続では、新側のNDR1と古側のNDR1に役割分担し、新側ではIPカメラ3(3−1〜3−m)から映像データを取得して新しい映像データを保持し、古側では新側において上書きされる直前の映像データを取得して保持することで、単体で動作させるより長時間の録画が可能である。
しかしながら、並列接続では、1台のNDR1が故障することへの対策としては有効であるが、通常は、運用時間全体に対して1台が故障する時間は短く、平時に常に2台が同じ映像データを記録していることは、2台あるにも関わらず1台分の記録時間しかないため、非効率的であるといった意見もある。
一方、直列接続では、いずれか一方のNDR1が停止すると、残った1台では処理の継続が仕切れず、視聴にも録画にも大きく支障が出る。視聴では、停止した側のNDR1における全ての映像が視聴不可となり、見られなくなる映像の時間に偏りが大きい。録画では、新側のNDR1が止まると、IPカメラ3(3−1〜3−m)からの録画が不可となり、新側のNDR1が停止している期間の映像データが欠落となり、また、古側のNDR1が止まると、新側のNDR1は古側のNDR1に映像データを移す前に上書きを行うため、移せなかった分の映像データが欠落となる。
以上のことから、並列接続と直列接続の短所を補い長所を併せ持つような方式の開発が望まれており、NDR1の単体運用に比べて記録時間が延び信頼性も向上するような方式の開発が望まれていた。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、効果的に映像データを蓄積することができる映像蓄積システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る映像蓄積システムでは、次のような構成により、映像取得装置により取得された映像データを複数の映像蓄積装置により蓄積する。
すなわち、前記複数の映像蓄積装置は、それぞれ、映像データを蓄積する蓄積手段を備える。また、前記複数の映像蓄積装置のうちのマスターとなる映像蓄積装置は、前記映像取得装置により取得された映像データを受信する映像受信手段を備える。そして、前記複数の映像蓄積装置のそれぞれに備えられた前記蓄積手段は、前記マスターとなる映像蓄積装置に備えられた前記映像受信手段により受信された映像データをそれぞれの映像蓄積装置に分配して蓄積する。
従って、複数の映像蓄積装置のうちのマスターとなる映像蓄積装置が映像取得装置により取得された映像データを受信して、この映像データをマスターとなる映像蓄積装置及びスレーブとなる映像蓄積装置により分配して蓄積するようにしたため、マスターとスレーブという関係を用いて、効果的に映像データを蓄積することができる。
ここで、映像取得装置としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、映像を撮像するカメラや、映像を入力するWEBエンコーダなどを用いることができる。
また、映像蓄積装置としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、ネットワークデジタルレコーダ(NDR)などを用いることができる。
また、複数の映像蓄積装置の数としては、種々な数が用いられてもよく、例えば、2つ、或いは、3つ以上であってもよい。
通常、2つの映像蓄積装置が用いられる場合には一方がマスターとなり他方がスレーブとなり、また、3つ以上の映像蓄積装置が用いられる場合にはいずれか1つがマスターとなり他の残りがスレーブとなる。また、例えば、複数の映像蓄積装置のうちで、起動時刻が古い映像蓄積装置をマスターとするような態様を用いることができる。
また、映像データを複数の映像蓄積装置に分配して蓄積する態様としては、種々な態様が用いられてもよく、例えば、それぞれの映像蓄積装置に順番に、1フレーム毎などのように所定のまとまり毎に映像データを蓄積するような態様を用いることができる。
本発明に係る映像蓄積システムでは、一構成例として、次のような構成とした。
すなわち、前記複数の映像蓄積装置は、他の映像蓄積装置が正常に動作しているか否かを確認する確認手段を備える。そして、前記複数の映像蓄積装置のそれぞれは、前記確認手段による確認結果に基づくモードで動作する。
従って、複数の映像蓄積装置のそれぞれが正常に動作しているか否かを確認して、複数の映像蓄積装置のそれぞれが当該確認結果に基づくモードで動作することにより、複数の映像蓄積装置の動作可否状況に応じて適したモードの動作を行うことができる。
ここで、確認手段は、例えば、複数の映像蓄積装置のそれぞれに備えられる。
また、確認手段による確認結果に関する情報を人などに対して出力して報知する手段を備えることもできる。
また、他の映像蓄積装置が正常に動作しているか否かを確認する手法としては、例えば、他の映像蓄積装置との通信が正常に行われる場合には当該他の映像蓄積装置が正常に動作していると判定し、他の映像蓄積装置との通信が途絶えた場合には当該他の映像蓄積装置が停止したと判定するような手法を用いることができる。
また、動作のモードとしては、種々なものが用いられてもよく、例えば、マスターとして動作するマスターモードや、スレーブとして動作するスレーブモードや、1つの映像蓄積装置のみにより全ての映像データを蓄積する縮退マスターモードなどを用いることができる。
本発明に係る映像蓄積システムでは、一構成例として、次のような構成とした。
すなわち、前記確認手段による確認結果として、前記複数の映像蓄積装置のうちの1つ以上の動作が停止していることが判定された場合には、残りの映像蓄積装置に備えられた前記蓄積手段が前記映像取得装置により取得された映像データの全てを当該残りの映像蓄積装置により蓄積する。
従って、複数の映像蓄積装置により映像データを分配して蓄積している場合に、一部の映像蓄積装置が故障等により動作停止したときにおいても、残りの映像蓄積装置により映像データの全てを蓄積するようにモードが切り替えられるため、効果的に映像データを蓄積することができる。
本発明に係る映像蓄積システムでは、一構成例として、次のような構成とした。
すなわち、前記マスターとなる映像蓄積装置は、前記複数の映像蓄積装置に備えられた前記蓄積手段に蓄積された映像データを取得して時系列順に配置して出力する映像出力手段を備える。
従って、複数の映像蓄積装置に分配して蓄積された一連の映像データを時系列順に配置して出力することができる。
ここで、分配された映像データを時系列順に配置する態様としては、例えば、一連の映像データを構成する複数のフレームをソートして時系列順とする態様が用いられる。
また、映像データを出力する先としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、映像表示装置のモニタ画面に表示出力する態様や、或いは、クライアントとなるコンピュータなどの装置に対して送信出力する態様などを用いることができる。また、クライアントなどからの要求に応じて、要求された映像データを選択して出力するような態様を用いることもできる。
本発明に係る映像蓄積システムでは、一構成例として、次のような構成とした。
すなわち、前記映像取得装置は、映像データを複数のフレームのまとまり毎に圧縮する圧縮方式により、前記取得した映像データを奇数番目の所定数のフレームのまとまり毎に圧縮するとともに偶数番目の所定数のフレームのまとまり毎に圧縮する圧縮手段を備える。そして、前記複数の映像蓄積装置のそれぞれに備えられた前記蓄積手段は、前記所定数のフレームのまとまり毎に圧縮された映像データを単位として、それぞれの映像蓄積装置に分配して蓄積する。
従って、映像データを複数のフレームのまとまり毎に圧縮する圧縮方式を用いた場合に、映像データを構成する奇数番目のフレームと偶数番目のフレームとが異なるまとまりとして圧縮され、連続する奇数番目のフレームと偶数番目のフレームとが異なる映像蓄積装置に蓄積されることにより、例えば、連続した所定数のフレームのまとまりを圧縮して蓄積するような場合と比べて、いずれかの映像蓄積装置が動作停止したようなときにおいても、一連の映像データの途切れ具合を小さくすることができ、見易い映像データを出力することが可能である。
ここで、映像データを複数のフレームのまとまり毎に圧縮する圧縮方式としては、特に限定はなく、例えば、MPEG方式が用いられる。なお、1フレーム毎に圧縮する方式としては、例えば、JPEG方式がある。
また、圧縮の単位とするフレーム数(所定数)としては、種々な数が用いられてもよい。一例として、(1、3、5番目のフレーム)、(2、4、6番目のフレーム)、(7、9、11番目のフレーム)、(8、10、12番目のフレーム)、・・・をそれぞれ圧縮の単位とするような態様を用いることができる。
なお、本発明は、方法や、プログラムや、記録媒体などとして提供することも可能である。
本発明に係る方法では、各装置において各手段が各種の処理を実行する。
本発明に係るプログラムでは、各装置を構成するコンピュータに実行させるものであって、各種の機能を当該コンピュータにより実現する。
本発明に係る記録媒体では、各装置を構成するコンピュータに実行させるプログラムを当該コンピュータの入力手段により読み取り可能に記録したものであって、当該プログラムは各種の処理を当該コンピュータに実行させる。
以上説明したように、本発明に係る映像蓄積システムによると、映像取得装置により取得された映像データを複数の映像蓄積装置により蓄積するに際して、効果的に映像データを蓄積することができる。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施例に係る映像蓄積システムの構成例を示してある。
本例の映像蓄積システムは、2台のネットワークデジタルレコーダ(NDR)1A、1Bと、複数であるm台のIPカメラ3(3−1〜3−m)と、複数であるn台のクライアントPC4(4−1〜4−n)とが、ネットワーク2を介して接続されている。
各NDR1A、1Bは、コンピュータボード12A、12Bと、ハードディスクからなる記録デバイス11A、11Bを備えている。
コンピュータボード12A、12Bには、ネットワークインターフェイス(ネットワークI/F)14A、14Bと、記録デバイスインターフェイス(記録デバイスI/F)15A、15Bと、メモリ16A、16Bと、CPU17A、17Bが設けられており、これらが制御バス13A、13Bを介して接続されている。
記録デバイス11A、11Bには、各IPカメラ3(3−1〜3−m)に対応したカメラ用記録領域31A(31A−1〜31A−m)、31B(31B−1〜31B−m)と、設定情報ファイル19A、19Bが格納される。設定情報ファイル19A、19Bの内容がメモリ16A、16Bに読み出されると、設定情報18A、18Bとなる。
本例の映像蓄積システムでは、2台のNDR1A、1Bに映像データをフレーム単位で交互に録画する。また、1台が停止している際には、稼働している他方の1台が全フレームを録画する。停止した1台が復帰した後には、2台のNDR1A、1Bで映像データをフレーム単位で交互に録画する状態に復帰する。
本例では、2台のNDR1A、1Bに映像データをフレーム単位で交互に録画することで、1台が停止した場合にはフレームレートが半分に落ちた状態で視聴が可能であり、時間的に大きく欠落することはない。また、1台が停止している間は稼動中の1台が全フレームを録画するため、映像データの欠落は生じない。
従って、平常時には直列接続と同等な録画時間を実現することができ、1台が停止した縮退時においても半分のフレームレートで映像視聴が可能であり且つ全フレームの録画が継続可能であり並列接続と同等な信頼性も得られる。
このように、本例の映像蓄積システムにおける映像記録方式は、並列接続と直列接続の短所を補い長所を併せ持つ方式である。本例では、このような方式を「偶奇分散記録方式」と呼称する。
本例の映像蓄積システムでは、2台のNDR1A、1Bを設置してあり、本例では、設定管理に優先権のある側を「マスターモード」と呼称し、優先権がなくもう一方から動作の指示を受ける側を「スレーブモード」と呼称する。
本例では、NDR1Aがマスターモードで稼動しており、NDR1Bがスレーブモードで稼働しているとする。
本例の偶奇分散記録方式は、2台のNDR1A、1Bにより実現する。2台のNDR1A、1Bを外部から個々に設定することもできるが、本例では、2台のNDR1A、1Bを外部からは仮想的に1台のNDRとして見せる仕組みも用意してある。
2台のNDR1A、1Bのメモリ16A、16Bに、偶奇分散記録に必要な情報501〜509、511〜514(設定情報18A、18B)を格納してある。
「偶奇分散記録」実行のフラグ501は、偶奇分散記録方式の処理が実行中であるか否かを示し、このフラグがオン(ON)である時には偶奇分散記録が実行中であることを示す。
偶奇分散記録パスワード502は、偶奇分散記録でペアとなった2台のNDR1A、1Bを外部からは見た目上1台のNDRとして扱う時における設定管理者のパスワードであり、NDR単体の設定管理用のパスワード521とは別に用意してある。
起動時刻503は、NDR1A、1Bの起動時刻を示し、NDR1A、1Bの電源が入って設定管理プロセス23A、23Bが稼働開始した時刻を示す。起動時刻503は、NDR1A、1Bの電源が入れ直される度に変わり、設定管理プロセス23A、23Bが再起動される度に変わる。
ペアKey値504は、偶奇分散記録でペアであることを確認するための情報であり、ペアの相手を探す際に用いられるKey値である。
ペアNDRのアドレス505は、偶奇分散記録でペアとなるNDR1A、1Bのアドレスであり、例えば、URL又はIPアドレスである。
ペアNDRの設定権限者パスワード506は、偶奇分散記録でペアとなるNDR1A、1Bの設定管理用のパスワードである。
最新ハートビート受信時刻507は、最新のハートビートを受信した時刻を示す。本例の偶奇分散記録方式では、ペアのNDR1A、1Bと定期的に生存確認のためのハートビート通信を行う。
偶奇分散記録動作モード508は、偶奇分散記録動作における動作状態を示し、本例では、「正常マスター」、「正常スレーブ」、「縮退マスター」、「稼働準備中」の4つの状態を示す。
本例では、偶奇分散の2台のNDR1A、1Bが正常稼働している状態において、マスターモードで動作している側の状態を「正常マスター」と呼称し、スレーブモードで動作している側の状態を「正常スレーブ」と呼称する。また、偶奇分散の2台のNDR1A、1Bの内の1台が停止し、もう1台が縮退運転で偶奇両フレームを録画している状態において、縮退運転で稼働している側の状態を「縮退マスター」と呼称し、停止している側の状態を「稼働準備中」と呼称する。
発報済みフラグ509は、偶奇分散記録において2台のNDR1A、1Bによる正常稼動の状態からいずれか1台が停止して縮退モードに変異する際に外部に発報を行うことに関して、今回の変異での発報が実行済みであるか否かを示すフラグである。
ハートビート時間間隔511は、偶奇分散記録のペアとなるNDR1A、1Bの生存確認用にハートビートを行う時間間隔である。
異常判定閾値時間512は、異常を判定するための閾値となる時間を示す。この値で示す時間内に、偶奇分散記録のペアとなる相手方のNDR1A、1Bからハートビート通信がなければ、相手方のNDR1A、1Bに異常があると判定する。
発報先メールアドレス513は、予め指定されており、異常を検知した際に異常事態が発生した旨を通知する宛先となる。
代表IPアドレス514は、偶奇分散記録動作する2台のNDR1A、1Bを外部からは仮想的に1台のNDRとみせる際に2台の代表となるIPアドレスを保持したものであり、NDR1AともNDR1Bとも異なるIPアドレスが指定される。
また、例えば図25に示されるのと同様なカメラ毎情報522が、NDR1AとNDR1Bの双方に格納されており、これら双方の情報の内容は同一である。
図2には、2台のNDR1A、1B上で動作するソフトウエアの構成例を示してある。
本例では、NDR1Aはマスターモードで動作しており、NDR1Bはスレーブモードで動作している。
また、説明の便宜上、接続するIPカメラの台数が1台(IPカメラ3−1)であるとし、接続するクライアントPCの台数が1台(クライアントPC4−1)であるとして説明する。
マスターモードで稼働中のNDR1A上では、プロセス21Aとして、設定管理プロセス23Aと、蓄積プロセス22Aと、受信プロセス24A−1と、配信プロセス25Aが動作している。
スレーブモードで稼働中のNDR1B上では、設定管理プロセス23Bと、蓄積プロセス22Bが動作している。
マスターモードで動作しているNDR1Aの受信プロセス24A−1がIPカメラ3−1から映像データを取得し、マスター側の蓄積プロセス22Aとスレーブ側の蓄積プロセス22Bに交互に映像データを配信して、分散記録する。
配信プロセス25Aは、外部のクライアントPC4−1からは2台のNDR1A、1Bに分散されていることを意識させないように、マスター側の蓄積プロセス22Aとスレーブ側の蓄積プロセス22Bに分散された映像データを統合して配信する。
クライントPC4−1は、時系列上に順再生を行う際には、時系列で順再生を行うように配信プロセス25Aに指示を出す。これに応じて、配信プロセス25Aがマスター側の蓄積プロセス22Aとスレーブ側の蓄積プロセス22Bから映像データを取得し、取得した映像データについて配信プロセス25Aが時系列に並ぶように当該配信プロセス25A内でソートし、映像データを時系列順にクライアントPC4−1に送信する。
なお、映像データのソートは、例えば、NDR1A内で行わずに、クライアントPC4−1内で行うようにしてもよい。また、NDR1Aでは、時系列順の映像データをネットワーク2を介してクライアントPC4−1に送信する処理のほかに、例えば、映像データをモニタ等に出力するようにしてもよい。
本例では、1台のIPカメラ3(3−1〜3−m)につき一つの受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)が対応し、また、一つの受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)につき蓄積プロセス22A、22Bの一つの映像取得スレッドが対応する。
接続するIPカメラ3(3−1〜3−m)の台数が増える際には、受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)の数と、蓄積プロセス22A、22Bの映像取得スレッドの数も増える。IPカメラ3(3−1〜3−m)の台数が増えても、個々の動作(受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)と蓄積プロセス22A、22Bの映像取得スレッドの動作)は、IPカメラ3(3−1〜3−m)の台数が1台である時と同じである。
次に、NDR1A、1Bの起動時における処理の流れ、各プロセスの起動時における処理の流れ、各プロセスの内部構造、各プロセスの定常時における処理の流れを説明する。
図3には、設定管理プロセス23(23A、23B)の構成例を示してある。
設定管理プロセス23は、プロセス内で独立して動作する2種のスレッドとして、コマンド待ち受けスレッド41と、定常処理スレッド42からなる。
コマンド待ち受けスレッド41は、外部からの設定変更やシャットダウンといった外部からのコマンドの待ち受けを行うスレッドである。
定常処理スレッド42は、起動時の処理を行った後には、当機の偶奇分散記録の動作モードがマスターモードであるか或いはスレーブモードであるかによって動作を変える。また、定期的に、ペアのNDR1A、1Bとハートビートを行う。
設定管理プロセス23の定常処理スレッド42は、NDR1A、1Bの電源がオン(ON)にされた後のOS起動直後から処理を開始する。
図4には、NDR1A、1Bの起動時における処理の流れの一例を示してある。起動時に、偶奇分散記録を実行するか否かを判断し、偶奇分散記録を実行する場合にはマスターモードとスレーブモードのいずれで起動すべきかを判断する。
具体的には、まず、NDR1A、1Bの電源がオンにされると(ステップS1)、NDR1A、1BのOSが起動し(ステップS2)、タイマー合わせとして、NTPサーバにアクセスしてNDR1A、1Bの時刻合わせを行う(ステップS3)。
次に、設定管理プロセス23を起動し(ステップS4)、コマンド待ち受けスレッド41と定常処理スレッド42が処理を開始する。
以下のステップS5〜S17、S21〜S28、S41〜S44、S51〜S61、S71〜S85の処理は、設定管理プロセス23の定常処理スレッド42が行う処理である。
まず、現在時刻を起動時刻503として保持し(ステップS5)、設定情報ファイル19A、19Bの内容をメモリ16A、16B上に読み込んで設定情報18A、18Bとする(ステップS6)。
次に、「偶奇分散記録」実行中のフラグ501が示す値により処理を分岐する(ステップS7)。
「偶奇分散記録」実行中のフラグ501の値がオフを示す場合には、偶奇分散記録は実行せず、例えば背景技術で示されるようなNDRの既存の動作を行う(ステップS8)。
一方、「偶奇分散記録」実行中のフラグ501の値がオンを示す場合には、「ペアNDRのアドレス」505が示すアドレスに通信を試み、該当するNDR1A、1Bが稼働中であるか否かを調査して、この結果により処理を分岐する(ステップS9)。
この応答がない場合には、ペアのNDR1A、1Bが未稼働であるが、当機だけでも偶奇分散記録を実行するために、当NDR1A、1Bではマスターモードで偶奇分散記録を実行する(ステップS10)。この場合、図5に示されるステップS21の処理へ移行する。
なお、当機だけでも偶奇分散記録を実行する場合には、図8に示されるステップS56の処理により「縮退マスター」として動作することになる。
一方、「ペアNDRのアドレス」505が示すアドレスに通信を試みた結果、該当するNDR1A、1Bが稼働中であり応答があった場合には、「ペアNDRのアドレス」505が示すアドレスのNDR1A、1Bに、偶奇分散記録を実行しているか否かを問い合わせ、この応答内容に応じて処理を分岐する(ステップS11)。
相手方のNDR1A、1Bが「偶奇分散記録」を実行中ではないという通知を受信した場合には、ペアのNDR1A、1Bでは偶奇分散記録を未稼働であるが、当機だけでも偶奇分散記録を実行するために、当NDR1A、1Bはマスターモードで偶奇分散記録を実行する(ステップS12)。この場合、図5に示されるステップS21の処理へ移行する。
一方、相手方のNDR1A、1Bにおいても「偶奇分散記録」を実行中であるという通知を受信した場合には、「ペアNDRのアドレス」505が示すNDR1A、1Bに、ペアKey値504が等しいか否かを問い合わせ、この応答内容に応じて処理を分岐する(ステップS13)。
相手方のNDR1A、1BのKey値と値が不一致である場合には、偶奇分散記録のペア指定が誤っている可能性が大きいと判断し、当機だけで偶奇分散記録を実行するために、当NDR1A、1Bではマスターモードで偶奇分散記録を実行する(ステップS14)。この場合、図5に示されるステップS21の処理へ移行する。
一方、相手方のNDR1A、1BのKey値と値が等しく一致する場合には、「ペアNDRのアドレス」505が示すNDR1A、1Bに、起動時刻を問い合わせて、当機の起動時刻503と比較し、この比較結果に応じて処理を分岐する(ステップS15)。
当機の方の起動時刻が古い場合には、起動時刻が古い方をマスターモードとするために、当NDR1A、1Bがマスターモードで偶奇分散記録を実行する(ステップS16)。この場合、図5に示されるステップS21の処理へ移行する。
一方、当機の方の起動時刻が新しい場合には、当機はスレーブモードで偶奇分散記録を実行する(ステップS17)。この場合、図6に示されるステップS31の処理へ移行する。
図5には、マスターモードで行われる処理の流れの一例を示してある。
偶奇分散記録を「マスターモード」で実行開始すると(ステップS21)、代表IPアドレス514の値が有効値である場合には、代表IPアドレス514の値に相当するIPアドレスの利用を開始する(ステップS22)。
次に、設定管理プロセス23の定常処理スレッド42が、設定情報18A、18Bから接続するIPカメラ3(3−1〜3−m)の数を読み取り、その数の分、当機上で受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)を起動する(ステップS23)。本例では、映像データを取得するIPカメラ3(3−1〜3−m)の1台に対して一つの受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)が担当する。
次に、設定管理プロセス23の定常処理スレッド42が、起動した各受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)に対して、各受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)により映像データを取得するために必要な設定情報531〜536を送信する(ステップS24)。
次に、設定管理プロセス23の定常処理スレッド42が、当機上で蓄積プロセス22A、22Bを起動し(ステップS25)、起動した蓄積プロセス22A、22Bに対して、映像記録に必要な設定情報を送信する(ステップS26)。この設定情報としては、当機の受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)から偶奇分散記録方式で映像データを取得する際に用いられる情報であり、例えば、いずれの受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)から映像データを受信し、いずれのカメラ用記録領域31A(31A−1〜31A−m)、31B(31B−1〜31B−m)へ記録するかといった情報を送信する。また、マスターモードで動作しているため、蓄積プロセス22A、22Bには、当機の受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)から映像を取得するための設定情報を送信する。
次に、設定管理プロセス23の定常処理スレッド42が、当機上で配信プロセス25A、25Bを起動し(ステップS27)、起動した配信プロセス25A、25Bに対して、映像配信に必要な設定情報を送信する(ステップS28)。
そして、設定管理プロセス23の定常処理スレッド23が、偶奇分散記録のマスターモード用のループ処理(定常処理)を開始する。この場合、図8に示されるステップS51の処理へ移行する。
図6には、スレーブモードで行われる処理の流れの一例を示してある。
偶奇分散記録を「スレーブモード」で実行開始すると(ステップS31)、設定管理プロセス23の定常処理スレッド42が、当機上で蓄積プロセス22A、22Bを起動する(ステップS32)。
次に、設定管理プロセス23の定常処理スレッド42が、起動した蓄積プロセス22A、22Bに対して、映像記録に必要な設定情報を送信する(ステップS33)。この設定情報としては、相手側の受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)から偶奇分散記録方式で映像データを取得する際に用いられる情報であり、例えば、いずれの受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)から映像データを受信し、いずれのカメラ用記録領域31A(31A−1〜31A−m)、31B(31B−1〜31B−m)へ記録するかといった情報を送信する。スレーブモードで動作しているため、蓄積プロセス22A、22Bには、ペアのNDR1A、1B上で稼働する受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)から映像を取得する設定情報を送信する。
そして、設定管理プロセス23の定常処理スレッド42が、偶奇分散記録のスレーブモード用のループ処理(定常処理)を開始する(ステップS34)。この場合、図9に示されるステップS71の処理へ移行する。
図7には、設定管理プロセス23のコマンド待ち受けスレッド41により行われる処理の流れの一例を示してある。設定管理プロセス23のコマンド待ち受けスレッド41は、外部からコマンド入力を待ち受けるスレッドであり、入力されたコマンドに対応した処理を行う。
設定管理プロセス23のコマンド待ち受けスレッド41の実行が開始されると(ステップS41)、設定管理プロセス23のコマンド待ち受けスレッド41は、プロセス外部からコマンドを受信するまで待機する(ステップS42)。
次に、コマンドを受信した場合には、プロセス外部からのコマンドが偶奇分散記録のペアのNDR1A、1Bからの「ハートビート」の通知であるか否かを判定する(ステップS43)。
この判定の結果、プロセス外部からのコマンドが偶奇分散記録のペアのNDR1A、1Bからの「ハートビート」の通知であった場合には、ハートビートの戻り値を送信し、戻り値には「起動時刻」503を含める。また、「最終ハートビート受信時刻」507を現在時刻とするように更新する。また、「発報済みフラグ」509を「未発報」の値とする(ステップS44)。
ハートビートが受信できた場合には正常状態とし、ハートビートの受信が滞った場合には発報する。一度発報した事態で何度も発報することを避けるために、発報済みフラグ509を用意してある。発報後にハートビートの受信があった場合には、正常状態に復帰したと判断して、発報済みフラグ509を「未発報」の状態に戻して、ステップS42の処理へ戻る。
一方、プロセス外部からのコマンドが「ハートビート」の通知ではなく他のコマンドであった場合には、プロセス外部からのコマンドが設定管理者からの停止命令である「シャットダウン」のコマンドであるか否かを判定する(ステップS45)。
この判定の結果、プロセス外部からのコマンドが「シャットダウン」のコマンドではない場合には、設定管理プロセス23の設定変更処理を行う(ステップS46)。具体的には、プロセス外部からのコマンドには、「ハートビート」と「シャットダウン」以外には、各プロセスの動作状態を取得するための調査系のコマンドと、当機で動作する各プロセスの追加・動作状態の変更・停止を行うための設定変更系のコマンドがある。設定管理プロセス23のコマンド待ち受けスレッド41は、外部から受信したコマンドの処理(例えば、任意のプロセスの起動や停止や設定変更など)を実行すると、ステップS42の処理へ戻る。
一方、プロセス外部からのコマンドが「シャットダウン」のコマンドであった場合には、シャットダウン処理として、当機で動作している配信プロセス25A、25B、受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)、蓄積プロセス22A、22Bの全てにシャットダウン命令を発行した後に、OSへシャットダウン命令を発行する(ステップS47)。
そして、OSのシャットダウン命令を受けて、NDR1A、1Bのハードウエアが停止する(ステップS48)。
図8には、マスターモード動作時に、設定管理プロセス23の定常処理スレッド42により行われる処理の流れの一例を示してある。
設定管理プロセス23の定常処理スレッド42のマスターモード時における動作では、定期的にペアのNDR1A、1Bにハートビートを行うことで生存確認する。また、スレーブモードに変異する条件を満たすか否かを監視して、条件を満たした場合にはスレーブモードに移行する。
設定管理プロセス23の定常処理スレッド42がマスターモード時の動作を開始すると(ステップS51)、一定時間の待機として、設定情報ファイル19A、19Bに記載されたハートビート時間間隔511の値の時間を待機する(ステップS52)。
次に、偶奇分散記録のペアNDR1A、1Bへハートビートコマンドを発行し(ステップS53)、ハートビートの応答の有無に応じて処理を分岐する(ステップS54)。
ハートビートの応答が無かった場合には、現在時刻が「最新ハートビート受信時刻」507から一定の時間(「異常判定閾値時間」512)を過ぎていて且つ「発報済みフラグ」509が「未発報」であるという条件を満たさないときにはステップS52の処理へ戻る。
一方、この条件を満たすときには、メールを発報して、「発報先メールアドレス」513に登録されたメールアドレスに「相手側NDRの停止を検知した」旨を通知し、また、「発報済みフラグ」509を「発報済み」とし、また、当機の「偶奇分散記録の動作モード」508を「縮退マスター」に変更する(ステップS56)。そして、ステップS52の処理へ戻る。
ステップS54の処理で、ハートビートの応答があった場合には、当機の「偶奇分散記録の動作モード」508を「正常マスター」に変更する。そして、ハートビートの戻り値に含まれる相手側の「起動時刻」503と当機の「起動時刻」503とを比較し(ステップS57)、相手側の方が新しい場合にはステップS52の処理へ戻る。
一方、相手側の方が古い場合には、代表IPアドレス514のIPアドレスを利用している状態であるときには、代表IPアドレスの利用を停止する(ステップS58)。
また、相手側のNDR1A、1Bの方が起動時刻503が古いため、相手方がマスターモードとなり、当機はスレーブモードに移行する。このため、当機の蓄積プロセス22A、22Bに、相手側のNDR1A、1Bの受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)から映像データを取得するように指示する(ステップS59)。また、当機の受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)及び配信プロセス25A、25Bをシャットダウンする(ステップS60)。
また、当機の「偶奇分散記録の動作モード」508を「正常スレーブ」に変更する(ステップS61)。
そして、設定管理プロセス23の定常処理スレッド42の処理を「スレーブモード」で動作させるために、図9に示されるステップS71の処理へ移行する。
図9には、スレーブモード動作時に、設定管理プロセス23の定常処理スレッド42により行われる処理の流れの一例を示してある。
設定管理プロセス23の定常処理スレッド42のスレーブモード時の動作は、定期的にペアのNDR1A、1Bにハートビートを行うことで生存確認することである。また、マスターモードに変異する条件を満たすか否かを監視して、条件を満たす場合にはマスターモードに移行する。
設定管理プロセス23の定常処理スレッド42のスレーブモード時の動作が開始すると(ステップS71)、当機の「偶奇分散記録の動作モード」508を「正常スレーブ」に変更する。
次に、一定時間の待機として、設定情報ファイル19A、19Bに記載されたハートビート時間間隔511の値の時間を待機し(ステップS72)、偶奇分散記録のペアのNDR1A、1Bへハートビートコマンドを発行し(ステップS73)、ハートビートの応答の有無に応じて処理を分岐する(ステップS74)。
ハートビートの応答があった場合には、ハートビートの戻り値に含まれる相手側の「起動時刻」503と当機の「起動時刻」503とを比較し(ステップS75)、相手側の方が新しいときにはステップS79の処理へ移行し、相手側の方が古いときにはステップS72の処理へ戻る。
一方、ハートビートの応答が無かった場合には、現在時刻が「最新ハートビート受信時刻」から一定の時間(「異常判定閾値時間」512)を過ぎているか否かを判定し(ステップS76)、過ぎていないときには(未経過であるときには)ステップS72の処理へ戻る。
また、ハートビートの応答が無かった場合であって、現在時刻が「最新ハートビート受信時刻」から一定の時間(「異常判定閾値時間」512)を過ぎているときには(経過済みであるときには)、「発報済みフラグ」509が「未発報」であるか否かを判定する(ステップS77)。
「発報済み」である場合にはステップS79の処理へ移行し、一方、「未発報」である場合には、メールを発報して、「発報先メールアドレス」513に登録されたメールアドレスに「相手側のNDRの停止を検知した」旨を通知し、また、「発報済みフラグ」509を「発報済み」として(ステップS78)、ステップS79の処理へ移行する。
相手側のNDR1A、1Bよりも当機の方が起動時刻503が古くつまり相手側の方が新しい場合(ステップS75)及び相手側のNDR1A、1Bの動作が停止している場合(ステップS76〜S78)には、当機がマスターモードで動作する条件を満たしたため、スレーブモードからマスターモードへ移行する。
まず、設定情報ファイル19A、19Bに記載された数の「受信プロセス」を起動する(ステップS79)。起動した各受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)に対して、各受信プロセスが映像データ取得に必要な設定情報531〜536(カメラ毎情報522)を送信する(ステップS80)。
また、蓄積プロセス22A、22Bに対して、映像記録に必要な設定情報として、いずれの受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)から映像データを受信していずれのカメラ用記録領域31A(31A−1〜31A−m)、31B(31B−1〜31B−m)へ記録するかの情報を送信する(ステップS81)。マスターモードで動作させるため、蓄積プロセス22A、22Bには、当機の受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)から偶奇モードで映像を取得する設定情報を送信する。
また、設定管理プロセス23が、当機上で配信プロセス25A、25Bを起動し(ステップS82)、起動した配信プロセス25A、25Bに対して映像配信に必要な設定情報を送信する(ステップS83)。
また、当機の「偶奇分散記録の動作モード」508を「正常マスター」に変更する(ステップS84)。
また、代表IPアドレス514の値が有効値である場合には、代表IPアドレス514の値のIPアドレスの利用を開始する(ステップS85)。
そして、設定管理プロセス23の定常処理スレッド42の処理を「マスターモード」で動作させることとし(ステップS86)、図8に示されるステップS51の処理へ移行する。
図10には、蓄積プロセス22(22A、22B)の構成例を示してある。
蓄積プロセス22は、プロセス内に独立して動作する3種のスレッドとして、コマンド待ち受けスレッド51と、m個の映像取得スレッド52(52−1〜52−m)と、p個の映像配信スレッド53(53−1〜53−p)からなる。
蓄積プロセス22内における映像取得スレッド52(52−1〜52−m)と映像配信スレッド53(53−1〜53−p)のスレッド数は、設定管理プロセス23から取得される設定情報18A、18Bに応じた指示に従う。
映像取得スレッド52(52−1〜52−m)では、1個のスレッドが、1個の受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)に対応し、1つのカメラ用記録領域31A(31A−1〜31A−m)、31B(31B−1〜31B−m)への書込み動作を受け持ち、設定情報18A、18Bで指定された受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)にログインしてそこから映像データを取得し、対応するカメラ用記録領域31A(31A−1〜31A−m)、31B(31B−1〜31B−m)に映像データを追記する。受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)へのログイン時には、偶奇分散記録である旨と、受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)にペアKey値504を送付する。受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)の側は、このペアKey値504で、偶奇分散記録のペアのNDR1A、1Bの組み合わせを判定する。
映像配信スレッド53(53−1〜53−p)は、配信プロセス25A、25Bからの映像データ要求を受け、記録デバイス11A、11Bのカメラ用記録領域31A(31A−1〜31A−m)、31B(31B−1〜31B−m)から映像データを読み出し、配信プロセス25A、25Bへ映像データの送信(返信)を行う。
コマンド待ち受けスレッド51は、設定管理プロセス23からのコマンドを待ち受けるスレッドであり、外部からコマンドを受信し、受信したコマンドの処理を実行し終えると、次のコマンドの待ち受けを行う。待ち受けるコマンドとしては、各プロセスの動作状態を取得する調査系のコマンドと、当機で動作するスレッドの追加・動作状態の変更・停止を行う設定変更系のコマンドがある。
具体的には、例えば、「設定変更」コマンドでは、各スレッドの動作変更を行い、任意の映像受信スレッド52(52−1〜52−m)の起動、或いは停止、或いは映像を取得する先となる受信プロセス24A(24A−1〜24A−m)、24B(24B−1〜24B−m)の変更や、映像配信スレッド53(53−1〜53−p)の数の変更を行う。
また、「シャットダウンコマンド」を受信した際には、全てのスレッド(映像取得スレッド、映像配信スレッド)を終了させて、蓄積プロセス22を終了(シャットダウン)させる。
図11には、蓄積プロセスの起動時における処理の流れの一例を示してある。
蓄積プロセス22が起動されると(ステップS91)、設定管理プロセス23の定常処理スレッド42から設定情報18A、18Bを受信するまで待機する(ステップS92)。
設定情報18A、18Bを取得すると、設定情報18A、18Bで指示された数の映像配信スレッド53(53−1〜53−p)を起動し(ステップS93)、設定情報18A、18Bで指示された数の映像取得スレッド52(52−1〜52−m)を起動する(ステップS94)。
そして、コマンド待ち受けスレッド51が、外部コマンドの待ち受けを開始して、コマンドに応じて設定変更やシャットダウンを行う(ステップS95)。
図12には、受信プロセス24(24A、24B)の構成例を示してある。
受信プロセス24は、プロセス内に独立して動作する3種のスレッドとして、コマンド待ち受けスレッド61と、カメラ接続映像取得スレッド62と、q個の映像配信スレッド63(63−1〜63−q)を有しており、また、一時的に数十〜数百フレームの映像データを保持することができるメモリバッファ64を有している。
受信プロセス24内における映像配信スレッド63(63−1〜63−q)のスレッド数は、設定管理プロセス23から取得される設定情報18A、18Bに応じた指示に従う。
カメラ接続映像取得スレッド62は、IPカメラ3(3−1〜3−m)と接続し、アドレス533が示すIPカメラ3(3−1〜3−m)とネットワーク通信を行って映像データを取得し、映像用のメモリバッファ64に保持する。IPカメラ3(3−1〜3−m)から映像データを取得するフレームレートはスケジュール535の情報に従う。また、この受信スレッドは、受信プロセス24に1つである。
映像配信スレッド63(63−1〜63−q)は、蓄積プロセス22からのログインを受けた後は、映像用のメモリバッファ64から未配信の映像データを読み出し、蓄積プロセス22に映像データを送信する。
また、映像配信スレッド63(63−1〜63−q)は、ログイン時のモード指定で配信方法を変更する。
蓄積プロセス22からのログインがノーマルモードを示す場合には、カメラ接続映像取得スレッド62が取得した全ての映像データを蓄積プロセス22に送信する。
一方、蓄積プロセス22からのログインが偶奇分散記録モードを示し、且つ、ペアの2台の蓄積プロセス22(22A、22B)がログインしている場合には、カメラ接続映像取得スレッド62が取得した映像データをペアのそれぞれに交互に送信する。また、蓄積プロセス22からのログインが偶奇分散記録モードを示すが、いずれか一方の蓄積プロセス22(22A、又は、22B)のみしかログインしていない場合には、ログイン済みの蓄積プロセス22に対して、カメラ接続映像取得スレッド62が取得した全ての映像データを送信する。
コマンド待ち受けスレッド61は、設定管理プロセス23からのコマンドを待ち受けるスレッドであり、外部からコマンドを受信し、受信したコマンドの処理を実行し終えると、次のコマンドの待ち受けを行う。待ち受けるコマンドとしては、各プロセスの動作状態を取得する調査系のコマンドと、当機で動作するスレッドの追加・動作状態の変更・停止を行う設定変更系のコマンドがある。
具体的には、例えば、「設定変更」コマンドでは、各スレッドの動作変更を行い、カメラ接続映像取得スレッド62により映像データを取得する先となるIPカメラ3(3−1〜3−m)のアドレス533の変更(接続するIPカメラの設定変更)や、映像データを取得するフレームレートを示すスケジュール535の情報の変更や、映像配信スレッド63(63−1〜63−q)の数の変更を行う。
また、「シャットダウン」コマンドを受信した際には、全てのスレッド(カメラ接続映像取得スレッド、映像配信スレッド)を終了させて、受信プロセス24を終了(シャットダウン)させる。
図13には、受信プロセス24の起動時における処理の流れの一例を示してある。
受信プロセス24が起動されると、映像用のメモリバッファ64で用いられるメモリ領域を確保してゼロクリアする(ステップS101)。
その後、設定管理プロセス23の定常処理スレッド42から設定情報18A、18Bを受信するまで待機する(ステップS102)。
設定情報18A、18Bを受信すると、カメラ接続映像取得スレッド62を起動し(ステップS103)、設定情報18A、18Bで指示された数の映像配信スレッド63(63−1〜63−q)を起動する(ステップS104)。
そして、コマンド待ち受けスレッド61が、外部コマンドの待ち受けを開始して、コマンドに応じて設定変更やシャットダウンを行う(ステップS105)。
図14には、配信プロセス25(25A、25B)の構成例を示してある。
配信プロセス25は、プロセス内に独立して動作する2種のスレッドとして、コマンド待ち受けスレッド71と、r個の映像配信スレッド72(72−1〜72−q)からなる。
配信プロセス25内における映像配信スレッド72(72−1〜72−q)のスレッド数は、設定管理プロセス23から取得される設定情報18A、18Bに応じた指示に従う。
映像配信スレッド72(72−1〜72−q)は、クライントPC4(4−1〜4−n)からの映像要求を受けると、蓄積プロセス22(22A、22B)から映像データを取得し、クライアントPC4(4−1〜4−n)に映像データを送信する。
映像配信スレッド72(72−1〜72−q)は、偶奇分散機能を実行しているか否か及びペアの双方が正常に動作しているか否かに応じて配信方法を変更する。つまり、映像配信スレッド72(72−1〜72−q)による映像データの取得処理は、「偶奇分散記録」のフラグ501が偶数奇数分散モードの実行中を示しているか否かに応じて、及び、偶奇分散機能で動いている場合には「偶奇分散記録動作モード」508が示す値によって処理内容が変わる。
「偶奇分散記録」のフラグ501が「非実行中」を示す場合には、NDR1A、1Bは単体運用のノーマルモードで動作しているため、映像配信スレッド72(72−1〜72−q)は、当機のNDR1A、1B上の蓄積プロセス22(22A、22B)から映像データを取得し、クライアントPC4(4−1〜4−n)に映像データを送信する。
「偶奇分散記録」のフラグ501が「実行中」を示し、且つ、「偶奇分散記録動作モード」502が「縮退マスター」の状態を示す場合には、偶奇分散記録を実行中であるが当機しか動作してないことを示すため、映像配信スレッド72(72−1〜72−q)は、当機のNDR1A、1B上の蓄積プロセス22(22A、22B)から映像データを取得し、クライアントPC4(4−1〜4−n)に映像データを送信する。
「偶奇分散記録」のフラグ501が「実行中」を示し、且つ、「偶奇分散記録動作モード」502が「正常マスター」の状態又は「正常スレーブ」の状態を示す場合には、偶奇分散記録のペアである2台とも正常に動作していることを示すため、双方のNDR1A、1B上の蓄積プロセス22(22A、22B)から、クライアントPC4(4−1〜4−n)からの要求に最も近い映像データを取得し、双方を比べて、よりクライアントPC4(4−1〜4−n)からの要求に近い方の映像データをクライアントPC4(4−1〜4−n)に送信する。
コマンド待ち受けスレッド71は、設定管理プロセス23からのコマンドを待ち受けるスレッドであり、外部からコマンドを受信し、受信したコマンドの処理を実行し終えると、次のコマンドの待ち受けを行う。
待ち受けるコマンドとしては、各プロセスの動作状態を取得する調査系のコマンドと、当機で動作するスレッドの追加・動作状態の変更・停止を行う設定変更系のコマンドがある。
具体的には、例えば、「設定変更」コマンドでは、各スレッドの動作変更を行い、映像配信スレッド72(72−1〜72−r)の数の変更を行う。
また、「シャットダウン」コマンドを受信した際には、全てのスレッド(映像配信スレッド)を終了させ、配信プロセス25を終了(シャットダウン)させる。
図15には、配信プロセス25の起動時における処理の流れの一例を示してある。
配信プロセス25が起動されると(ステップS111)、設定管理プロセス23の定常処理スレッド42から設定情報18A、18Bを受信するまで待機する(ステップS112)。
次に、設定情報18A、18Bで指示された数の映像配信スレッド72(72−1〜72−r)を起動する(ステップS113)。
そして、コマンド待ち受けスレッド71が、外部コマンドの待ち受けを開始して、コマンドに応じて設定変更やシャットダウンを行う(ステップS114)。
図16には、偶奇分散記録方式を設定する際における処理の流れの一例を示してある。
前提として、偶奇分散記録を行う設定になってない2台のNDR(NDR1A、NDR1B)があるとする(ステップS121)。
まず、設定管理者がクラインアントPC4(4−1〜4−n)から、NDR1Aの管理者権限で、NDR1Aに設定権限者としてログインし、NDR1Aに図17に示されるような「偶奇分散記録 マスター側設定画面」81を表示させて、必要な設定項目を入力する(ステップS122)。
図17には、偶奇分散記録のマスター側設定画面81の一例を示してある。
「偶奇分散記録 マスター側設定画面」81は、各種の要素82〜87を有している。
「OKボタン」82は、情報入力が終わり次の処理に移るためのボタンである。
「Cancelボタン」83は、情報入力をキャンセルして上位の選択画面に戻るためのボタンである。
「偶奇分散記録稼働時 設定権限者パスワード 入力ボックス」84は、偶奇分散記録稼働の2台のNDR1A、1Bの設定をまとめて変更する際に必要とするパスワードの入力ボックスであり、仮想的に1台として見せる際における偶奇分散記録稼働に関する設定画面へアクセスするためのパスワードの入力ボックスである。本例では、偶奇分散記録稼働中には外部からは2台が稼働しているとは見せず、仮想的に1台が稼働しているように見せることが可能である。
「代表アドレス使用 チェックボックス」85は、偶奇分散記録稼働中に外部からは仮想的に1台が稼働していると見せるために、NDR1AとNDR1Bの固有なIPアドレスの他に、代表用のIPアドレスを使用するか否かを指定するチェックボックスである。
「代表アドレス」86は、「代表アドレス使用 チェックボックス」85にチェックがある時に入力可能となり、偶奇分散記録稼働中の代表アドレスを指定する。
スレーブ側NDR情報である「スレーブ側NDR アドレス 入力ボックス」87は、偶奇分散記録稼働のペアとなる相手方のNDRのアドレスを入力するための入力ボックスである。
スレーブ側NDR情報である「スレーブ側NDR 設定権限者パスワード 入力ボックス」88は、偶奇分散記録稼働のペアとなる相手方のNDRの設定権限者のパスワードを入力するための入力ボックスである。
設定管理者が「偶奇分散記録 マスター側設定画面」81に入力して「OKボタン」82を押下した場合には、NDR1Aの設定管理プロセス23Aが、「偶奇分散記録 マスター側設定画面」81の入力値を検証し、入力誤りがあれば再入力を求め、入力誤りがなければ偶奇分散記録稼働のための準備処理を行う。
偶奇分散記録稼働のための準備処理では、設定管理プロセス23Aが、偶奇分散記録稼働に必要な情報を準備する。
具体的には、NDR1Aの「偶奇分散記録パスワード」502の値を「偶奇分散記録稼働時 設定権限者パスワード 入力ボックス」84で入力された値とし、「ペアNDRのアドレス」505の値を「スレーブ側NDR アドレス 入力ボックス」87で入力された値とし、「ペアNDRの設定権限者パスワード」506の値を「スレーブ側NDR 設定権限者パスワード 入力ボックス」88で入力された値とする。
また、「代表アドレス使用 チェックボックス」85にチェックがある場合には「代表アドレス」86の値を代表IPアドレス514に保存し、また、チェックが無い場合には無効な値として0を保持する。
また、新規にペアKey値504を時刻値等を用いて生成する。
また、「偶奇分散記録」のフラグ501を「実行中」を示す値とし、現在においてNDR1Aに設定されているカメラ情報とスケジュール情報を用いて、偶奇分散記録稼働をマスターモードで開始する。
次に、設定管理者がクラインアントPC4(4−1〜4−n)から、NDR1Bの管理者権限で、NDR1Bに設定権限者としてログインし、NDR1Bに図18に示されるような「偶奇分散記録 スレーブ側設定画面」91を表示させて、必要な設定項目を入力する(ステップS123)。
図18には、偶奇分散記録のスレーブ側設定画面の一例を示してある。
「偶奇分散記録 スレーブ側画設定面」91は、各種の要素92〜95を有している。
「OKボタン」92は、情報入力が終わり次の処理に移るためのボタンである。
「Cancelボタン」93は、情報入力をキャンセルして上位の選択画面に戻るためのボタンである。
「偶奇分散記録稼働時 設定権限者パスワード 入力ボックス」94は、偶奇分散記録稼働に関する設定画面へアクセスするためのパスワードの入力ボックスである。
マスター側NDR情報である「マスター側NDR アドレス 入力ボックス」95は、偶奇分散記録稼働のペアとなる相手方のNDRのアドレスを入力するための入力ボックスである。
マスター側NDR情報である「マスター側NDR 設定権限者パスワード 入力ボックス」96は、偶奇分散記録稼働のペアとなる相手方のNDRの設定権限者のパスワードを入力するための入力ボックスである。
設定管理者が「偶奇分散記録 スレーブ側設定画面」91に入力して「OKボタン」92を押下した場合には、NDR1Bの設定管理プロセス23Bが、「偶奇分散記録 スレーブ側設定画面」91の入力値を検証し、入力誤りがあれば再入力を求め、入力誤りがなければ偶奇分散記録稼働のための準備処理を行う。
偶奇分散記録稼働のための準備処理では、設定管理プロセス23Bが、偶奇分散記録稼働に必要な情報を準備する。
具体的には、NDR1Bの「ペアNDRのアドレス」505の値を「マスター側NDR アドレス 入力ボックス」95で入力された値とし、「ペアNDRの設定権限者パスワード」506の値を「マスター側NDR 設定権限者パスワード 入力ボックス」96で入力された値とする。
NDR1Bの設定管理プロセス23Bが、NDR1Aにアクセスし、NDR1Aが偶奇分散記録稼働状態であること、及び、「偶奇分散記録稼働時 設定権限者パスワード 入力ボックス」94にアクセスされたパスワードがNDR1Aの偶奇分散記録パスワード502と一致していることを確認する。これに際して、NDR1Aと通信することができない場合、或いは、NDR1Aが偶奇分散記録で稼働していない場合、或いは、NDR1Aの偶奇分散記録パスワード502と「偶奇分散記録稼働時 設定権限者パスワード 入力ボックス」94のパスワード値とが一致しない場合には、その旨を示すメッセージボックスを表示し、「偶奇分散記録 スレーブ側設定画面」91の再入力を行わせる。
次に、NDR1AとNDR1Bとの間で、偶奇分散記録ペア用に設定情報を交換する(ステップS124)。
具体的には、NDR1Bの設定管理プロセス23Bは、NDR1Aの設定管理プロセス23Aから、ペアKey値504と、カメラ名531と、カメラタイプ532と、カメラアドレス533と、カメラ設定権限者パスワード534と、スケジュール535の情報を取得する。
また、NDR1Bの設定管理プロセス23Bは、NDR1Bの「偶奇分散記録」実行中のフラグ501を「実行中」を示す値とし、偶奇分散記録をスレーブモードで稼働開始する。
次に、NDR1A及びNDR1Bが偶奇分散記録の稼働を開始する(ステップS125)。
設定管理者は、NDR1AとNDR1Bの双方が正常に偶奇分散記録で稼動している際に、NDR1A又はNDR1B又は代表IPアドレスにアクセスし、偶奇分散記録の設定画面を選択し、偶奇分散記録パスワードを入力することで、偶奇分散記録に関する設定変更を、図19に示される「偶奇分散記録 接続カメラ用領域設定画面」101や、図20に示される「偶奇分散記録 接続カメラ設定画面」131や、図21に示される「偶奇分散記録 スケジュール設定画面」151により行うことができる。
図19には、「偶奇分散記録 接続カメラ用領域設定画面」101の一例を示してある。
「偶奇分散記録 接続カメラ用領域設定画面」101は、映像録画を行うカメラ毎の記録領域の変更を行う画面であり、主に7個の要素102〜104、111、112、121、122を有している。
「OKボタン」102は、情報入力が終わり次の処理に移るためのボタンである。
「Cancelボタン」103は、情報入力をキャンセルして上位の選択画面に戻るためのボタンである。
「カメラ番号」104は、表横列のカメラ番号を示す。
「マスター側NDR カメラ用記録領域」111は、マスター側NDRについて該当するカメラ用の記録領域の値を変更するための入力ボックスである。本例では、マスター側NDRにおいて利用可能な映像データ用の記録デバイス(記録領域)の総容量に対して、該当するカメラに割り当てる量をパーセンテージで入力する。
また、「マスター側NDR カメラ用記録領域 合計使用量領域」112では、「マスター側NDR カメラ用記録領域」111の合計値113をパーセンテージで示し、カメラ用領域の全カメラ分の合計値114をバイトサイズで示し、マスター側NDRにおける映像データ用の記録デバイスのバイトサイズ115を示す。
「スレーブ側NDR カメラ用記録領域」121は、スレーブ側NDRについて該当するカメラ用の記録領域の値を変更するための入力ボックスである。本例では、スレーブ側NDRにおいて利用可能な映像データ用の記録デバイス(記録領域)の総容量に対して、該当するカメラに割り当てる量をパーセンテージで入力する。
また、「スレーブ側NDR カメラ用記録領域 合計使用量領域」122では、「スレーブ側NDR カメラ用記録領域」121の合計値123をパーセンテージで示し、カメラ用領域の全カメラ分の合計値124をバイトサイズで示し、スレーブ側NDRにおける映像データ用の記録デバイスのバイトサイズ125を示す。
ここで、本例では、「マスター側NDR カメラ用記録領域」111及び「スレーブ側NDR カメラ用記録領域」121において、パーセンテージを用いて入力させているが、バイトサイズ等の値を指定する態様が用いられてもよく、或いは、パーセンテージとバイトサイズとで入力を切り換えることが可能な態様が用いられてもよい。
「OKボタン」102が押された場合には、マスター側NDRの設定管理プロセスがカメラ用記録領域の変更処理を行う。マスター側NDRの設定管理プロセス23は、マスター側のカメラ用記録領域の変更を行い、マスター側の全カメラ領域の変更が完了した後に、スレーブ側のカメラ用記録領域の変更を行う。
また、蓄積プロセス22によっては、カメラ用記録領域の変更時には、蓄積プロセス22の停止が必要になる場合もあるが、マスター側とスレーブ側とで順にカメラ用記録領域を変更していくことにより、変更していない一方で映像データの録画が継続可能であり、偶奇分散記録のペアとしては映像の欠落無しでカメラ用記録領域の変更が可能となる。
図20には、「偶奇分散記録 接続カメラ設定画面」131の一例を示してある。
「偶奇分散記録 接続カメラ設定画面」131は、接続するIPカメラの設定変更を行うための画面であり、主に7個の要素132〜134、141〜144を有している。
「偶奇分散記録 接続カメラ設定画面」131では、接続するカメラ毎の情報531〜534について、設定情報の一覧表示及び変更を行う。
「OKボタン」132は、情報入力が終わり次の処理に移るためのボタンである。
「Cancelボタン」133は、情報入力をキャンセルして上位の選択画面に戻るためのボタンである。
「カメラ番号」134は、表横列のカメラ番号を示す。
「カメラ名」141は、カメラ毎情報のカメラ名531の表示及び変更用の入力ボックスである。
「カメラタイプ 選択メニューボックス」142は、カメラ毎情報のカメラタイプ532の表示及び変更用のメニューボックスである。逆三角(▽)のマークの押下により、選択可能なカメラタイプの一覧を表示する。
「アドレス」143は、カメラ毎情報のアドレス533の情報の表示及び変更用の入力ボックスである。
「パスワード」144は、カメラ毎情報のカメラ設定権限者パスワード534の表示及び変更用の入力ボックスである。
「OKボタン」132が押された場合には、マスター側NDRの設定管理プロセス23が、マスター側とスレーブ側の双方のカメラ毎情報の更新を行う。
マスター側NDRの受信プロセス23は、変更されたカメラ毎情報522により、IPカメラ3(3−1〜3−m)から映像データの取得を行う。スレーブ側NDRでは、縮退マスターモードに変異する時のために、カメラ毎情報522を保持しておく。
図21には、「偶奇分散記録 スケジュール設定画面」151の一例を示してある。
「偶奇分散記録 スケジュール設定画面」151は、IPカメラからの映像データを取得するスケジュール情報の設定の変更を行うための画面であり、主に10個の要素152〜155、161〜166を有している。
「Closeボタン」152は、情報入力を中断して上位の選択画面に戻るためのボタンである。
「カメラ選択メニューボックス」153は、スケジュール変更を行うカメラを選択するためのメニューボックスである。逆三角(▽)のマークの押下により、選択可能なカメラ番号の一覧を表示して選択可能とする。カメラ番号の選択が変更されると、「週間スケジュール表」154についても「カメラ選択メニューボックス」153が示すカメラ番号のスケジュール表示へ変更する。
「週間スケジュール表」154は、一週間の録画スケジュール表である。縦軸が一日内の時刻を示し、横軸が曜日を示す。「週間スケジュール表」154上で、項目表示が無い部分は録画を行わない時間帯であり、録画を行う時間帯には「スケジュール項目」155を表示する。
「スケジュール項目」155は、録画スケジュールの項目を示し、開始時刻と、終了時刻と、映像取得のフレームレートを記載する。この「スケジュール項目」155をクリックすると、スケジュール項目の内容を変更するための画面である図22に示される「偶奇分散記録 スケジュール項目変更画面」171を表示する。
「スケジュール追加エリア」161は、スケジュール項目の追加用の入力ボックス群である。
「曜日指定メニューボックス」162は、追加スケジュール項目の曜日指定を行うためのメニューボックスである。逆三角(▽)のマークの押下により、曜日の一覧を表示する。
「開始時刻指定メニューボックス」163は、開始時刻の指定を行うためのメニューボックスである。逆三角(▽)のマークの押下により、10分間隔で24時間分の時刻を表示して選択可能とする。
「終了時刻指定メニューボックス」164は、終了時刻の指定を行うためのメニューボックスである。逆三角(▽)のマークの押下により、10分間隔で24時間分の時刻を表示して選択可能とする。
「取得フレームレート指定メニューボックス」165は、映像取得のフレームレートの指定を行うためのメニューボックスである。逆三角(▽)のマークの押下により、選択可能なフレームレート値の一覧を表示して選択可能とする。
「追加ボタン」166は、このボタンが押下された場合に、開始時刻163が終了時刻164の後になっているときにはその旨をエラーメッセージとして表示して再入力を行わせ、また、開始時刻163が終了時刻164より前になっているときには「スケジュール追加エリア」161の値(曜日、開始時刻、終了時刻、フレームレート)でスケジュール項目を追加するものである。
なお、追加するスケジュール項目155とそれに接する既にあるスケジュール項目155とでフレームレートが同値である場合には、連続した1つのスケジュール項目となる。
図22には、「偶奇分散記録 スケジュール項目変更画面」171の一例を示してある。
「偶奇分散記録 スケジュール項目変更画面」171は、図21に示される「スケジュール項目」155をクリックすると開く画面であり、スケジュール項目の変更用の画面である。
「Cancelボタン」172は、情報入力を中断して上位の選択画面に戻るためのボタンである。
「現状情報エリア」173は、上位画面で選択した「スケジュール項目」155の情報を表示し、カメラ番号、曜日、開始時刻、終了時刻、フレームレートを表示する。
「スケジュール変更エリア」181は、スケジュール項目の内容を変更するための入力ボックス群のエリアである。
「曜日指定メニューボックス」182は、スケジュール項目の曜日の変更を行うためのメニューボックスである。逆三角(▽)のマークの押下により、曜日の一覧を表示する。
「開始時刻指定メニューボックス」183は、開始時刻の変更を行うためのメニューボックスである。逆三角(▽)のマークの押下により、10分間隔で24時間分の時刻を表示して選択可能とする。
「終了時刻指定メニューボックス」184は、終了時刻の変更を行うためのメニューボックスである。逆三角(▽)のマークの押下により、10分間隔で24時間分の時刻を表示して選択可能とする。
「取得フレームレート指定メニューボックス」185は、映像取得のフレームレートの指定を行うためのメニューボックスである。逆三角(▽)のマークの押下により、選択可能なフレームレート値の一覧を表示して選択可能とする。
「変更ボタン」186は、このボタンが押下された場合に、開始時刻183が終了時刻184の後になっているときにはその旨をエラーメッセージとして表示して再入力を行わせ、また、開始時刻183が終了時刻184より前になっているときには、一旦「現状情報エリア」173で表示されているスケジュール項目を削除した後(録画を行わない状態とした後)に、「スケジュール変更エリア」181の値(曜日、開始時刻、終了時刻、フレームレート)でスケジュール項目を追加する。
なお、追加するスケジュール項目155とそれに接する既にあるスケジュール項目155とでフレームレートが同値である場合には、連続した1つのスケジュール項目となる。
スケジュール項目の追加処理後は、上位画面の「偶奇分散記録 スケジュール設定画面」151に戻る。
「スケジュール項目コピーエリア」191は、選択されたスケジュール項目を他の曜日にコピーするための入力ボックス群のエリアである。
「コピー先曜日指定チェックボックス群」192は、コピー先の曜日を指定するためのチェックボックス群である。チェックが入っている曜日にコピーを行う。現状情報エリア173に示される曜日と同じ曜日については、選択不可状態とする。
「コピーボタン」193は、このボタンが押下された場合に、「コピー先曜日指定チェックボックス群」192で指定された曜日に、「現状情報エリア」173の開始時刻と終了時刻とフレームレートの値で、スケジュール項目を追加するものである。
「コピーボタン」193で追加するスケジュール項目とそれに接する既にあるスケジュール項目155とでフレームレートが同値である場合には、連続した1つのスケジュール項目となる。
スケジュール項目のコピー処理後は、上位画面の「偶奇分散記録 スケジュール設定画面」151に戻る。
「削除エリア」201は、「削除ボタン」202を有しており、選択したスケジュール項目の削除を行うためのエリアである。
「削除ボタン」202は、このボタンが押下された場合に、「現状情報エリア」173で示しているスケジュール項目を削除して、録画を行わない時間帯とするものである。
スケジュール項目の削除処理後は、上位画面の「偶奇分散記録 スケジュール設定画面」151に戻る。
本例において、偶奇分散記録での動作を止めて単体のNDR1A、1Bで稼働させる場合には、設定管理者がクライアントPC4(4−1〜4−n)から、NDR1A及びNDR1Bに設定管理者権限でログインし、各々の設定画面で「偶奇分散記録の解消」を実行する。
NDR1A及びNDR1Bは、一旦縮退マスターモードに変移した後に、偶奇分散記録に必要な情報を破棄し、「偶奇分散記録」のフラグ501をオフ(OFF)とし、単体として映像データの取得と蓄積と配信を継続する。本例では、記録した映像データは保持し、カメラ設定及びスケジュール情報も引き継いで、単体として稼働を継続する。
ここで、上記した実地例では、JPEG等の1フレーム毎に独立している映像データを例として説明したが、以下で、映像データを複数フレーム分まとめて扱うMPEG等の映像データを偶奇分散記録で扱う際の一例を説明する。
まず、図23には、1フレーム毎に独立しているJPEGの映像データを偶奇分散記録している定常状態の一例を示してある。
IPカメラ3からNDR1Aの受信プロセス24Aに1フレーム毎に映像データ211が送信される。映像データ211内の番号は、フレーム番号を示している。
受信プロセス24Aが映像データ211を1フレーム毎にNDR1Aの蓄積プロセス22AとNDR1Bの蓄積プロセス22Bに分配する。フレーム番号が奇数のものは映像データ212として蓄積プロセス22Aに送信し、フレーム番号が偶数のものは映像データ213として蓄積プロセス22Bに送信する。なお、ここでは、1フレーム毎に分配しているが、例えば、2フレーム毎等、複数フレーム毎に2つの蓄積プロセス22A、22Bに分配するようにしてもよい。
いずれか一方のNDRが停止した縮退動作時におけるクライアントPC4上の映像再生は、停止したNDRから映像の読み出しができないため、1フレーム毎に映像の有無が繰り返される。つまり、フレームレートが半分に落ちた状態で再生される。但し、縮退動作時においても、IPカメラ3により新しく生成される映像データ211については、フレーム番号が奇数のものと偶数のものの全てが、停止していないNDRの蓄積プロセス22に送信される。
MPEG−1/2/4のように時間方向に数〜数十フレームで相関を取って圧縮率を上げる方式では、映像データは複数フレームが一塊の映像データとして扱われる。ここで、この一塊をGOVと呼称する。
例えば、図23に示した構成において、1フレームとした所をGOVとして扱って偶奇分散記録する方法が考えられるが、この方法では、いずれか一方のNDRが停止した縮退動作時には、クライアントPC4で再生する映像としては、稼動中のNDRが記録したGOVしか再生することができず、複数フレーム分再生して複数フレーム分停止を繰り返すことになり、不自然な映像再生となると考えられる。
そこで、図24には、MPEGの映像データを偶奇分散記録している定常状態の一例を示してある。
図24を参照して、MPEGの映像データの偶奇分散記録で、縮退動作時においてもJPEGと同様にフレームレートが落ちた状態で再生可能なGOVの作り方を示す。
IPカメラ3から2系統のMPEG映像データを出力する。ここで、映像の系統をストリームと呼称する。
一方のストリームはフレーム番号が奇数のフレームのみを時間方向にも相関を取りエンコードした映像データであり、もう一方のストリームはフレーム番号が偶数のフレームのみを時間方向にも相関を取りエンコードした映像データとする。また、GOVの各フレームには時刻情報を添付する。
また、奇数フレームを時間方向に圧縮した映像データのストリームをストリーム奇と呼称し、偶数フレームを時間方向に圧縮した映像データのストリームをストリーム偶と呼称する。
IPカメラ3から出力された、ストリーム奇のGOV(1、3、5番目のフレームのGOV)221、GOV(7、9、11番目のフレームのGOV)223は、受信プロセス24Aを経由してGOV231、GOV233としてNDR1Aの蓄積プロセス22Aに送信されて蓄積される。
同様に、IPカメラ3から出力された、ストリーム偶のGOV(2、4、6番目のフレームのGOV)222、GOV(8、10、12番目のフレームのGOV)224は、受信プロセス24Aを経由してGOV232、GOV234としてNDR1Bの蓄積プロセス22Bに送信されて蓄積される。
クライアントPC4での映像再生としては、定常状態ではNDR1AとNDR1Bの双方からGOVを取得し、クライアントPC4上で、2ストリームの映像データを平行してデコードし、映像データの各フレームの時刻情報を用いて、時系列に並ぶようにソートしてから表示する。ストリーム奇とストリーム偶を時系列順に交互に表示する。
一方のNDRが停止した縮退動作時においては、ストリーム奇又はストリーム偶の一方の再生となるが、定常状態と比べて、1フレーム毎に映像データの有無を繰り返す状態での再生が可能であり、フレームレートが半分に落ちた状態での再生が可能である。
以上のように、本例の映像蓄積システムでは、2台の映像蓄積装置(本例では、NDR)1A、1Bに1台のカメラ(本例では、IPカメラ)3からの映像データをフレーム単位で交互に記録する。
また、本例では、片方の映像蓄積装置が停止した場合には、もう片方の映像蓄積装置がカメラ3からの映像データを全フレーム記録する。
また、本例では、片方の映像蓄積装置内でフレームをソートして時系列順に映像データをクライアント又はモニタに出力する。
また、本例では、図24を用いて説明したように、MPEGを用いた場合においても、効果的な偶奇分散記録を行うことができる。
ここで、本実施例では、NDRを2台使用する構成について説明したが、例えば、1台のNDRに2つのハードディスクを備えて偶奇分散記録を実現することも可能である。
また、カメラ3としては、その代わりに、WEBエンコーダ等が用いられてもよい。
なお、本例の映像蓄積システムでは、IPカメラ3(3−1〜3−m)により映像取得装置が構成されており、複数のNDR1A、1Bにより複数の映像蓄積装置が構成されている。
また、本例の映像蓄積装置(NDR1A、1B)では、蓄積プロセス22A、22Bが映像データを記録デバイス11A、11Bに蓄積する機能により蓄積手段が構成されており、受信プロセス24A、24BがネットワークI/F14A、14Bやネットワーク2を介して映像取得装置(IPカメラ3)から映像データを受信する機能により映像受信手段が構成されており、ハートビート通信によりペアとなる他の映像蓄積装置(NDR1A、1B)の動作状況を確認する機能により確認手段が構成されており、配信プロセス25A、25BがネットワークI/F14A、14Bやネットワーク2を介してクライアントPC4(4−1〜4−n)へ映像データを送信する機能により映像出力手段が構成されている。
また、本例では、映像データをJPEGやMPEGなどの圧縮方式で圧縮する圧縮手段が、映像取得装置(IPカメラ3)に備えられている。
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
本発明の一実施例に係る映像蓄積システムの構成例を示す図である。 2台のNDR上で動作するソフトウエアの構成例を示す図である。 設定管理プロセスの構成例を示す図である。 NDR起動時における処理の流れの一例を示す図である。 マスターモードで行われる処理の流れの一例を示す図である。 スレーブモードで行われる処理の流れの一例を示す図である。 設定管理プロセスのコマンド待ち受けスレッドにより行われる処理の流れの一例を示す図である。 マスターモード動作時に設定管理プロセスの定常処理スレッドにより行われる処理の流れの一例を示す図である。 スレーブモード動作時に設定管理プロセスの定常処理スレッドにより行われる処理の流れの一例を示す図である。 蓄積プロセスの構成例を示す図である。 蓄積プロセスの起動時における処理の流れの一例を示す図である。 受信プロセスの構成例を示す図である。 受信プロセスの起動時における処理の流れの一例を示す図である。 配信プロセスの構成例を示す図である。 配信プロセスの起動時における処理の流れの一例を示す図である。 偶奇分散記録方式を設定する際における処理の流れの一例を示す図である。 偶奇分散記録のマスター側設定画面の一例を示す図である。 偶奇分散記録のスレーブ側設定画面の一例を示す図である。 偶奇分散記録の接続カメラ用領域設定画面の一例を示す図である。 偶奇分散記録の接続カメラ設定画面の一例を示す図である。 偶奇分散記録のスケジュール設定画面の一例を示す図である。 偶奇分散記録のスケジュール項目変更画面の一例を示す図である。 1フレーム毎に独立しているJPEGの映像データを偶奇分散記録している定常状態の一例を示す図である。 MPEGの映像データを偶奇分散記録している定常状態の一例を示す図である。 映像蓄積システムの構成例を示す図である。 NDR上のソフトウエアのプロセス構成の一例を示す図である。 NDRにおけるカメラ用記録領域への記録の様子の一例を示す図である。
符号の説明
1・・NDR、 2・・ネットワーク、 3・・IPカメラ、 4・・クライアントPC、 11・・記録デバイス、 12・・コンピュータボード、 13・・制御バス、 14・・ネットワークI/F、 15・・記録デバイスI/F、 16・・メモリ、 17・・CPU、 18・・設定情報、 19・・設定情報ファイル、 21・・プロセス、 22・・蓄積プロセス、 23・・設定管理プロセス、 24・・受信プロセス、 25・・配信プロセス、 31・・カメラ用記録領域、 41、51、61、71・・コマンド待ち受けスレッド、 42・・定常処理スレッド、 52・・映像取得スレッド、 53、63、72・・映像配信スレッド、 62・・カメラ接続映像取得スレッド、 64・・メモリバッファ、

Claims (4)

  1. カメラにより撮映された映像の映像データを、ネットワークを介して接続された複数の映像蓄積装置により蓄積する映像蓄積システムにおいて、
    前記複数の映像蓄積装置は、それぞれ、前記カメラから映像データを受信する映像受信手段と、映像データを蓄積する蓄積手段と、クライアントから映像要求を受け付け、前記蓄積手段から読み出した映像データを当該クライアントに送信する配信手段と、他の映像蓄積装置が正常に動作しているか否かを確認する確認手段とを備え、
    前記複数の映像蓄積装置のうちのマスターとなる映像蓄積装置だけが、前記映像受信手段を動作させ
    前記複数の映像蓄積装置のそれぞれに備えられた前記蓄積手段は、前記マスターとなる映像蓄積装置に備えられた前記映像受信手段により受信された映像データをそれぞれの映像蓄積装置にフレーム単位で分配して蓄積し、
    前記確認手段による確認結果として、前記複数の映像蓄積装置のうちの1つ以上の動作が停止していることが判定された場合には、残りの映像蓄積装置に備えられた前記蓄積手段が前記カメラにより撮映された映像データの全てを当該残りの映像蓄積装置により蓄積する、
    ことを特徴とする映像蓄積システム。
  2. 請求項1に記載の映像蓄積システムにおいて、
    前記カメラは、映像データを複数のフレームのまとまり毎に圧縮する圧縮方式により、前記撮影した映像データを所定数の奇数番目フレームのまとまり毎と所定数の偶数番目フレームのまとまり毎に圧縮する圧縮手段を備え、
    前記複数の映像蓄積装置のそれぞれに備えられた前記蓄積手段は、前記所定数のフレームのまとまり毎に圧縮された映像データを単位として、それぞれの映像蓄積装置に分配して蓄積する、
    ことを特徴とする映像蓄積システム。
  3. 請求項1に記載の映像蓄積システムにおいて、
    前記カメラはIPカメラであり、
    前記複数の映像蓄積装置は、2台1組で前記分配による蓄積を行うものであり、外部から当該複数の映像蓄積装置を仮想的に1台の装置とみせる際に用いるIPアドレスであって当該複数の映像蓄積装置のそれぞれのIPアドレスとは異なる代表IPアドレスを保持し、
    前記マスターとなる映像蓄積装置は、前記代表IPアドレスを使用し、また、当該映像蓄積装置の有するCPUで稼動するソフトウェアをプロセスとして起動させることで、前記映像受信手段を動作状態にするものであり、動作状態になった前記映像受信手段は、前記カメラから取得した映像データを、前記マスターとなる映像蓄積装置の前記蓄積手段と、前記マスターとならない他方の映像蓄積装置の前記蓄積手段とに、前記単位で交互に配信し、
    前記他方の映像蓄積装置は、前記確認手段が、前記マスターとなる映像蓄積装置に対してハートビート通知を行い、応答が無かったときに、前記ソフトウェアを起動させて自身がマスターとなることで、前記映像データの全ての蓄積を行う、
    ことを特徴とする映像蓄積システム。
  4. 請求項3に記載の映像蓄積システムにおいて、
    前記複数の映像蓄積装置は、前記カメラから取得した映像データを前記マスターとなる映像蓄積装置の前記蓄積手段と前記マスターとならない他方の映像蓄積装置の前記蓄積手段とに前記単位で交互に配信して蓄積する偶奇分散記録方式の処理が実行中であるか否かを示すフラグと、偶奇分散記録でペアとなる相手方の映像蓄積装置のアドレスと、偶奇分散記録でペアであることを確認するための情報であってペアの相手を探す際に用いられるKey値を格納しており、
    起動時に、現在時刻を起動時刻として保持し、前記フラグを確認し、偶奇分散記録方式の処理が実行中でない場合には偶奇分散記録方式の処理を実行せずに他の記録方式の処理を実行し、偶奇分散記録方式の処理が実行中である場合には前記アドレスに通信を試みて前記相手方の映像蓄積装置が稼動しているか否かを調査し、前記相手方の映像蓄積装置が稼動していない場合には当機をマスターモードとして偶奇分散記録方式の処理を実行し、前記相手方の映像蓄積装置が稼動している場合には前記相手方の映像蓄積装置に偶奇分散記録方式の処理を実行中であるか否かを問い合わせ、前記相手方の映像蓄積装置が偶奇分散記録方式の処理を実行中でないという通知を受信した場合には当機をマスターモードとして偶奇分散記録方式の処理を実行し、前記相手方の映像蓄積装置が偶奇分散記録方式の処理を実行中であるという通知を受信した場合には前記相手方の映像蓄積装置にKey値が等しいか否かを問い合わせ、前記相手方の映像蓄積装置とKey値が不一致である場合には当機をマスターモードとして偶奇分散記録方式の処理を実行し、前記相手方の映像蓄積装置とKey値が一致する場合には前記相手方の映像蓄積装置に起動時刻を問い合わせて当機の起動時刻と比較し、当機の方が起動時刻が古い場合には当機をマスターモードとして偶奇分散記録方式の処理を実行し、当機の方が起動時刻が新しい場合には当機をスレーブモードとして偶奇分散記録方式の処理を実行し、
    マスターモードで偶奇分散記録方式の処理を実行中である映像蓄積装置は、前記確認手段により前記相手方の映像蓄積装置に対してハートビート通知を行い、応答に含まれる前記相手方の映像蓄積装置の起動時刻と当機の起動時刻とを比較し、前記相手方の方が起動時刻が古い場合には前記代表IPアドレスの利用を停止して当機をスレーブモードに移行する、
    ことを特徴とする映像蓄積システム。
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