JP4514672B2 - 情報配信方法 - Google Patents

Description

この発明は、複数のエリアに配置された各サーバが、インターネットや公衆回線などのネットワークを介して接続され、各サーバの保有する各種情報をサーバ間で閲覧または更新する情報配信方法に関するものである。

特許文献１に記載された従来の情報配信方法では、管理センターに設置されたセンターサーバに対して、センターサーバに設けられた専用の入力端末から、またはセンターサーバとインターネットなどにより接続されたローカルサーバのエリア内の入力端末から、データの更新が行われ、データを更新されたセンターサーバから、この更新データが各ローカルサーバに配信されるようになっている。

特開２００２−２９７４８５号公報（第３〜５頁、図１）

上記のような従来の情報配信方法では、ローカルサーバのエリア内の入力端末からセンターサーバのデータを更新する場合には、各ローカルサーバの設けられているエリアとセンターサーバの設けられている管理エリアの接続回線速度や、同時に多くの入力端末からデータ更新要求が発生した場合に回線の混み具合により、データを閲覧するクライアントへのレスポンスが保証できないという問題があった。
また、センターサーバに接続された専用の入力端末からデータ更新する場合には、データの更新に時間がかかるという問題があった。

この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、インターネットや公衆回線などのネットワークを介して接続された各サーバの保有する各種情報をサーバ間でレスポンスよく閲覧または更新することができる情報配信方法を得ることを目的にしている。

この発明に係わる情報配信方法においては、管理センターに配置されたセンターサーバと各エリアに配置された複数のローカルサーバとが、ネットワークにより接続され、センターサーバから各ローカルサーバにデータを配信する情報配信方法において、各サーバは、それぞれ自サーバのデータ及び他サーバのデータを有するとともに、自サーバに接続されたクライアントＰＣは、自サーバが有する他サーバのデータは更新できず自サーバのデータを更新できる排他的なデータ更新権限を有し、第一のローカルサーバが、自サーバのデータを更新する第一の手順、この第一の手順により、更新されたデータをセンターサーバに送信する第二の手順、センターサーバが、第一のローカルサーバから送信されたデータを、センターサーバが有する第一のローカルサーバのデータに反映する第三の手順、センターサーバが、反映したデータを各ローカルサーバに配信する第四の手順、及び各ローカルサーバが、センターサーバから配信されたデータを、各ローカルサーバが有する第一のローカルサーバのデータに反映する第五の手順を含み、第一のローカルサーバは、第二のローカルサーバが有する排他的なデータ更新権限を第二のローカルサーバから取得するとともに第二のローカルサーバは自サーバのデータの更新が一時的に禁止されたときは、第一のローカルサーバ内の第二のローカルサーバのデータを更新し、センターサーバを経由して、第二のローカルサーバが有する自サーバのデータに反映させるものである。

この発明は、以上説明したように、管理センターに配置されたセンターサーバと各エリアに配置された複数のローカルサーバとが、ネットワークにより接続され、センターサーバから各ローカルサーバにデータを配信する情報配信方法において、各サーバは、それぞれ自サーバのデータ及び他サーバのデータを有するとともに、自サーバに接続されたクライアントＰＣは、自サーバが有する他サーバのデータは更新できず自サーバのデータを更新できる排他的なデータ更新権限を有し、第一のローカルサーバが、自サーバのデータを更新する第一の手順、この第一の手順により、更新されたデータをセンターサーバに送信する第二の手順、センターサーバが、第一のローカルサーバから送信されたデータを、センターサーバが有する第一のローカルサーバのデータに反映する第三の手順、センターサーバが、反映したデータを各ローカルサーバに配信する第四の手順、及び各ローカルサーバが、センターサーバから配信されたデータを、各ローカルサーバが有する第一のローカルサーバのデータに反映する第五の手順を含み、第一のローカルサーバは、第二のローカルサーバが有する排他的なデータ更新権限を第二のローカルサーバから取得するとともに第二のローカルサーバは自サーバのデータの更新が一時的に禁止されたときは、第一のローカルサーバ内の第二のローカルサーバのデータを更新し、センターサーバを経由して、第二のローカルサーバが有する自サーバのデータに反映させるので、必要に応じてデータ更新権限をローカルサーバ間で移動させ、レスポンスよく、各ローカルサーバのデータを更新し、閲覧することができる。

実施の形態１．
本発明に係わるインターネット等を用いた情報配信方法につき、車両基地もしくは工場に配置された複数のローカルサーバと、管理エリアに配置されたセンターサーバにより構成され、検査修繕情報を配信する検査修繕管理システムを例にして、以下に詳細に説明する。
図１は、この発明の実施の形態１による情報配信方法を実施する検査修繕管理システムを示す概略システム構成である。
図１において、それぞれ所要のエリアを有する複数箇所の車両基地もしくは工場１０の各エリア内には、それぞれローカルサーバ１１−１〜ｎが配置され、１個所の管理センター２０のエリア内には、センターサーバ２１が配置されている。ローカルサーバ１１−１〜ｎとセンターサーバ２１とは、インターネットや公衆回線などのネットワークにより接続されている。各ローカルサーバ１１−１〜ｎには、クライアントＰＣ（パーソナルコンピュータ）が接続され、データの更新及び閲覧が行われる。

図２は、この発明の実施の形態１による情報配信方法のローカルサーバのデータ更新権限の移行を説明する図である。
図２において、１０、１１、２０は図１におけるものと同一のものである。図２には、ローカルサーバ１１、１２が示されている。ローカルサーバ１１（第一のローカルサーバ）は、通常は自サーバで更新が可能なローカルサーバ１１用データ１１１と、通常は更新不可のローカルサーバ１２用データ１１２とを有する。ローカルサーバ１２（第二のローカルサーバ）は、通常は更新不可のローカルサーバ１１用データ１２１と、通常は自サーバで更新が可能なローカルサーバ１２用データ１２２とを有する。センタサーバ２１は、ローカルサーバ１１用データ２０１と、ローカルサーバ１２用データ２０２とを有している。

図３は、この発明の実施の形態１による情報配信方法のデータ更新を示すフローチャートである。
図４は、この発明の実施の形態１による情報配信方法のローカルサーバのデータ更新権限の移行を示すフローチャートである。

次に、図３に基き、データ更新について説明する。
１つの車両基地もしくは工場１０のエリア内のローカルサーバ１１（第一のローカルサーバ）に接続されたクライアントＰＣが、接続されたローカルサーバ１１上の各種データを更新する（ステップＳ２１、第一の手順）。
一日の業務の終了時などの定期的に、もしくは、予め定めた時点の定時に、センターサーバ２１に、各ローカルサーバ１１−１〜ｎの更新されたデータを送信し（ステップＳ２２、第二の手順）、センターサーバ２１の保有する該当データ（更新したローカルサーバのデータ）に反映する（ステップＳ２３、第三の手順）。更新反映後、各ローカルサーバ１１−１〜ｎにセンターサーバ２１のデータを配信する（ステップＳ２４、第四の手順）。各ローカルサーバ１１−１〜ｎで、それぞれが保有する該当データ（更新したローカルサーバのデータ）に反映する（ステップＳ２５、第五の手順）。
各ローカルサーバ１１−１〜ｎに接続されたクライアントＰＣからは、通常予め定めた範囲のデータ、例えば、接続されたローカルサーバ１１のデータの更新しかできない。

車両の検査修繕管理システムでは、一つのローカルサーバ１１が管理する車両を、他のローカルサーバ１２の管理下に変更する必要が生じる場合がある（図２参照）。その際、データ更新権限を移行することが必要になる。

次に、このデータ更新権限の移行を、図２のローカルサーバ１２からローカルサーバ１１への一時的な移行について、図４に基き説明する。
図４で、まず、ローカルサーバ１１において、該当する車両基地もしくは工場１０のローカルサーバ１２のデータを更新したい旨、センターサーバ２１に依頼する（ステップＳ１）。これを受けたセンターサーバ２１では、ローカルサーバ１２へ更新禁止要求を出す（ステップＳ２）。ローカルサーバ１２では、更新禁止解除要求が来るまで、ローカルサーバ１２用データ１２２の更新を不能にする（ステップＳ３）。さらにローカルサーバ１２において、更新不能実施完了通知とそこまでのローカルサーバ１２用データ１２２をセンターサーバ２１に送る（ステップＳ４）。

センターサーバ２１では、入手したデータをローカルサーバ１２用データ２０２に反映する（ステップＳ５）。さらにセンターサーバ２１は、ローカルサーバ１２用データ２０２をローカルサーバ１１に送る（ステップＳ６）。ローカルサーバ１１は、ローカルサーバ１２用データ１１２にそれを反映後、ローカルサーバ１２用データ１１２の更新を可能にし、以降更新を実施する（ステップＳ７）。これで、ローカルサーバ１２用データ１１２のデータ更新権限が、ローカルサーバ１２からローカルサーバ１１に移ったことになる。
ローカルサーバ１１で更新完了後、ローカルサーバ１２用データ１１２を再び更新不可に変更し、更新終了要求と、そこまでの更新されたデータをセンターサーバ２１に送る（ステップＳ８）。

センターサーバ２１では、入手したデータをローカルサーバ１２用データ２０２に反映する（ステップＳ９）。センターサーバ２１は、センターサーバ２１上の更新されたローカルサーバ１２用データ２０２を、ローカルサーバ１２へ送信し、ローカルサーバ１２用データ１２２の更新禁止解除要求をかける（ステップＳ１０）。ローカルサーバ１２は、ローカルサーバ用データ１２２を更新し、更新完了後、ローカルサーバ用データ１２２の更新禁止を解除する（ステップＳ１１）。これで、ローカルサーバ用データ１２２のデータ更新権限が、ローカルサーバ１１からローカルサーバ１２に戻ったことになる。
これにより、ローカルサーバ１１は、ローカルサーバ１２から一時的にデータ更新権限の移行を受けて、該当する車両基地もしくは工場１０のローカルサーバ１２のデータを更新することができる。

なお、図３、図４の説明では、ステップＳ４、Ｓ８、Ｓ２２のローカルサーバからの更新したデータのセンターサーバへの送信、及びステップＳ６、Ｓ１０、Ｓ２４のセンターサーバからの更新したデータの各ローカルサーバへの送信で、更新したデータ全てを送信するものとして、説明したが、これらのステップのいずれかまたは全部で、更新部分だけのデータを送信し、それぞれの受信先でそれぞれの保有するデータに反映させるようにしてもよい。

実施の形態１によれば、各ローカルサーバで更新された各種データをセンターサーバのデータに反映させ、センターサーバから他のローカルサーバに配信するようにしたので、レスポンスよく、各ローカルサーバの各種データを閲覧及び更新することができる。

なお、上記実施の形態の説明では、車両基地もしくは工場に配置された複数のローカルサーバと、管理エリアに配置されたセンターサーバにより構成され、検査修繕情報を配信する検査修繕管理システムについて説明したが、この発明は、これに限定されず、情報系システム全般に適用可能である。

この発明の実施の形態１による情報配信方法を実施する検査修繕管理システムを示す概略システム構成である。 この発明の実施の形態１による情報配信方法のローカルサーバのデータ更新権限の移行を説明する図である。 この発明の実施の形態１による情報配信方法のデータ更新を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態１による情報配信方法のローカルサーバのデータ更新権限の移行を示すフローチャートである。

符号の説明

１０ 各車両基地もしくは工場、１１，１２ ローカルサーバ、
２０ 管理センター、２１ センターサーバ、
１１１ ローカルサーバ１１上のローカルサーバ１１用データ、
１１２ ローカルサーバ１１上のローカルサーバ１２用データ、
１２１ ローカルサーバ１２上のローカルサーバ１１用データ、
１２２ ローカルサーバ１２上のローカルサーバ１２用データ、
２０１ センターサーバ２１上のローカルサーバ１１用データ、
２０２ センターサーバ２１上のローカルサーバ１２用データ。

Claims (3)

1. 管理センターに配置されたセンターサーバと各エリアに配置された複数のローカルサーバとが、ネットワークにより接続され、上記センターサーバから各ローカルサーバにデータを配信する情報配信方法において、
   上記各サーバは、それぞれ自サーバのデータ及び他サーバのデータを有するとともに、自サーバに接続されたクライアントＰＣは、自サーバが有する上記他サーバのデータは更新できず上記自サーバのデータを更新できる排他的なデータ更新権限を有し、
   第一のローカルサーバが、自サーバのデータを更新する第一の手順、
   この第一の手順により、更新されたデータを上記センターサーバに送信する第二の手順、
   上記センターサーバが、上記第一のローカルサーバから送信されたデータを、上記センターサーバが有する上記第一のローカルサーバのデータに反映する第三の手順、
   上記センターサーバが、上記反映したデータを各ローカルサーバに配信する第四の手順、
   及び各ローカルサーバが、上記センターサーバから配信されたデータを、各ローカルサーバが有する上記第一のローカルサーバのデータに反映する第五の手順を含み、
   上記第一のローカルサーバは、第二のローカルサーバが有する上記排他的なデータ更新権限を上記第二のローカルサーバから取得するとともに上記第二のローカルサーバは自サーバのデータの更新が一時的に禁止されたときは、上記第一のローカルサーバ内の上記第二のローカルサーバのデータを更新し、上記センターサーバを経由して、上記第二のローカルサーバが有する自サーバのデータに反映させることを特徴とすることを特徴とする情報配信方法。
2. 上記第二の手順で、上記データを更新した第一のローカルサーバは、定期的に上記更新したデータを上記センターサーバに送信することを特徴とする請求項１記載の情報配信方法。
3. 上記第一のローカルサーバによる上記排他的なデータ更新権限の取得は、上記センターサーバを介して行われることを特徴とする請求項１または請求項２記載の情報配信方法。

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