JP4514465B2 - 制御プログラム組立てシステム及びプログラム - Google Patents
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Description
本発明の第二の目的は、タスクの並列同時進行が多く観察されるシステム上位のいわゆる人造システム制御に対しては、ペトリネット理論を基礎にした有向グラフによる離散事象システムモデルをトップダウン的に構築し、一方、自然システムを制御対象とし、信号伝達を中心とすることが多い論理制御や数値制御に関しては通常の有向グラフによる論理動的システムモデル、数値動的システムモデルをボトムアップ的に構築するという役割分担を行うことにある。
(1)グラフィカルユーザインタフェースのディスプレイ上で前記ノードを示すアイコンを生成し表示する手段と、
(2)前記ディスプレイ上で、入力手段からの操作に基づいて、前記アイコンの属性を与えると同時に該アイコンを指定された位置に配置する手段と、
(3)前記ディスプレイ上で、前記アイコンを有向アークで接続すると同時に、該有向アークの属性および、該有向アークと前記アイコンに対応するノードとの関係を確定する手段と、
(4)前記ノードおよび有向アークのインデックス、前記ノードおよび有向アークの属性、前記有向アークと前記ノードとの間の確定された関係をソースプログラムデータとして記憶する手段と、
(5)前記ソースプログラムデータから実行可能な制御プログラムを生成する手段と、
(6)前記実行可能な制御プログラムを実行する手段と
を備えたことを特徴とする。
(1)グラフィカルユーザインタフェースのディスプレイ上で前記ノードを示すアイコンを生成し表示するステップと、
(2)前記ディスプレイ上で、入力手段からの操作に基づいて、前記アイコンの属性を与えると同時に該アイコンを指定された位置に配置するステップと、
(3)前記ディスプレイ上で、前記アイコンを有向アークで接続すると同時に、該有向アークの属性および、該有向アークと前記アイコンに対応するノードとの関係を確定するステップと、
(4)前記ノードおよび有向アークのインデックス、前記ノードおよび有向アークの属性、前記有向アークと前記ノードとの間の確定された関係をソースプログラムデータとして記憶するステップと、
(5)前記ソースプログラムデータから実行可能な制御プログラムを生成するステップと、
(6)前記実行可能な制御プログラムを実行するステップと
を備えたことを特徴とする。
LFGの論理ノードからNFGの数値ノードへ接続されるビット重みアークは、前記論理ノードの論理値が“True”に対して2のn乗(nは整数)を、また論理値が“False”に対して零として前記数値ノードへ伝達する機能をもつ。なお、前記整数値nは任意に指定できるようにする。
図1は、本発明の一実施形態に係る制御プログラム組立てシステムの構成を示すブロック図である。
このシステムは、処理の中心をなすシステム本体1と、このシステム本体1とオペレータとの間で必要な情報の入出力を行うためのキーボード2、マウス3などの入力手段と、ディスプレイ4などの出力手段と、プログラム実行時に外部システムと交信する通信機能部5とを備えて構成されている。
(1)オブジェクト指向
このシステムでは、オブジェクト指向に基礎をおいたGUI (グラフィカルユーザースインタフェース)を持つ。このシステムにおけるプログラムの対象となるコントロールの基礎機能を、コンピュータの演算機能、時限機能、記憶機能とし、これらにそれぞれグラフ要素というオブジェクトとして対応させる。これらのオブジェクトをオブジェクト素子と呼ぶ。
このシステムでは、制御プログラムを生成するための基礎構造を、
(a)ペトリネットを拡張した拡張マークフローグラフ(EMFG)、
(b)シグナルフローグラフを論理演算に拡張した論理フローグラフ(LFG)、
(c)シグナルフローグラフを二変数非線形関数による数値計算に拡張した数値フローグラフ(NFG)、
(d)EMFGとLFG、EMFGとNFGおよびLFGとNFGとを相互に接続する異種グラフ間接続アーク
で表現し、かつプログラム実行がグラフの性質に従って並列同時進行的に行われる。
(3)ビジュアル化
(a)システム構築過程がグラフの有向アークを辿ることからシステムの原理を含めて容易に理解できる。
(b)プログラムを機能ブロックごとにオブジェクト化してアイコンで表現し、システムのマクロな理解が容易となる。
(c)カプセル化されて隠蔽された機能ブロックの内容をカプセルを開く操作により確認、改良ができる。
LFG(論理フローグラフ)は,同図(a)に示す論理和ノード(以下,ORノード)、(b)に示す論理積ノード(以下,ANDノード)、および(c)に示す排他論理和ノード(以下、XORノード)の3 種類のノード,前記ANDノード,前記ORノード、および前記XORノード間の接続を可能とする正論理アーク、負論理アークおよび単位遅延アークの3種類のアークを備える。
NFG(数値フローグラフ)は,同図(a)に示す加算ノードがあり、これらを相互に接続し,属性として数値と正符号をもつ正符号アーク(b)、属性として数値と負符号をもつ負符号アーク(c)、属性として単位時間の遅延をもつ単位遅延アーク(d)の3種類の線形アークを備えている。また、図6に示すような一変数非線形関数を属性としてもつ非線形アークを備えている。これには同図(a)の属性としての自乗機能をもつ自乗アーク、同図(b)の3乗機能をもつ3乗アーク、同図(c)の平方根機能をもつ平方根アーク、同図(d)の絶対値機能をもつ絶対値アーク、同図(e)の数値を正負に対応してそれぞれ1および−1とする二値アーク、同図(f)の数値を−1と+1で飽和させる飽和アーク、同図(g)の数値をその余弦に変える余弦アーク、同図(h)の数値をその正弦に変える正弦アークを備えている。さらに図7に示す二変数非線形関数はそれが発するノードの数値を第一変数、該アークに対応して指定された任意のノードの数値を第二変数として得られる関数値を伝達する機能をもつアークであって、同図(a)の乗算アーク、同図(b)の除算アーク、同図(c)のスイッチアーク、同図(d)のベクトル絶対値アーク、同図(e)の二変数逆正接アークを備えている。
アプリケーションデータライブラリ12は、完成されたアプリケーションを構成する構成要素の種類と属性および構成要素間の関係、さらにアプリケーション固有のデータを記録したファイルを収納するライブラリである。
ソフトウエア部品ライブラリ13は、オブジェクト素子で作成された一定機能を持つ機能ブロックをソフトウエア部品とし、該ソフトウエア部品に関する構成要素の種類とその属性および構成要素間の関係をデータとして記録したファイルを収納するライブラリである。
実行可能プログラムライブラリ14は作成されたケースモデルプログラムや実用プログラムをファイルとして収納するものである。
部品ライブラリ15はEMFG,LFG,NFGを用いて作成された新しい機能のブロックを部品として再利用できるように収納するものである。その際、入出力端を残して機能ブロックを枠でカプセル化し内容を隠蔽して保存することができるように、前記組立てエディタ6にはカプセル化機能を用意する。また該カプセルを必要に応じて解除あるいは一時開放を可能とする機能も備える。
すなわち、LFGやNFGで組み立てられたプログラムの実行は信号フローにそってその1実行サイクルですべてが行われることが必要である。そのため信号フローに関する前処理が必要である。いま、LFGにおいて入力アークを持たないソースノードを除くと、一般に一個のノードに対してこれを到着ノードとするアーク群に対する出発ノード群が存在する。したがって前記一個のノードを親ノード、前記出発ノード群を子ノード群とする親子ノード集合が存在する。これと前記アーク群とで構成される部分LFGを信号フローリストと定義する。
信号フローリストではそれに属する子ノードすべての値が更新されてはじめて、それに属する親ノードの値が更新されるものとする。一方、プログラミングで得られたLFGにおいて、ある信号フローリストの親ノードは他の信号フローリストの子ノード、もしくは該LFGのシンクノードになっている。したがって信号フローでは、信号フローリストの親ノードの値が次の信号フローリストの子ノードである場合、該親ノードの値が更新されることが、次の信号フローリストの親ノードの値が更新される必要条件である。LFGにおいて無条件にノード値が決まるノードは外部から入力信号値を受けるソースノードと初期値を持つ状態ノードであるので、演算サイクルの最初に前記ノードのみを子ノードとして持つ信号フローリストの親ノードの値の更新が始まり、これが次段の信号フローリストに伝播し、最後に親ノードとしてのシンクノードもしくは状態ノードを到達ノードとする単位遅延アークの出発ノードの値の更新に到る。これによりLFGによるプログラム中の演算が1実行サイクル内で完了することになる。NFGについても同様である。NFGはグラフ構造ならびに演算の過程についてはLFGと全く等しく、前記信号フロー処理は相互接続アークを通して継ぎ目なしにLFG,NFG共通に行われる。以上のことから、EMFG、LFGおよびNFGにより組み立てられたコントロールシステムではEMFGに対してLFGの前記シンクノードはEMFGのトランジションに到る発火制御アークの出発ノードとなり、EMFGのボックスからの定性的状況アークの到達ノードはLFGのソースノードとなり、さらにEMFGのボックスからの定量的状況アークの到達ノードはNFGのソースノードとなり、したがって、プログラムの1実行サイクルごとにすべての信号フロー処理が並列的に完了し、かつ離散事象システムとしてのトークンフロー処理も完了することになる。
また、インデックス処理部8はEMFGで組み立てられたプログラムを実行する際に発生するトランジション間の調停を行うための情報を生成する機能をもつ。すなわち、そのためにはEFMGにおいてあるボックスの上流にある複数のすべての競合前置トランジションのインデックス集合ならびに下流にある複数のすべての競合後置トランジションのインデックス集合が得られる必要がある。インデックス処理部8にはこのインデックス構造化を行うアルゴリズムを実行するプログラムを備えている。
通信機能部5はプログラムを通して、外部システムとのデータ交換機能を備えている。
(1)アイコンで表されたEMFG /LFG ソフトウエア素子を適当に接続して、ソトウエアデバイス(フリップフロップ,カウンタ,タイマー,論理アレイなど)を組み立てることができる。
(2)アイコンで表されたNFGソフトウエア素子を適当に接続して、ディジタルフィルタを組み立てることができる。
(3)制御の要求仕様を満たすようにEMFG/LFG/NFGを利用して、シーケンスコントローラのプログラミングができる。
(4)制御の要求仕様を満たすようにEMFG/LFG/NFGを利用して、フィードバックコントローラのプログラミングができる。
(5)テーブル上で電子部品から計測制御装置を組み立てる過程をそのままパソコンのディスプレイ上で実現できる。
(6)パソコン上でシミュレーションによって上記各システムの動作を検証することができる。
Claims (2)
- 離散事象動的システム、論理動的システムおよび数値動的システムの動作を相互接続により統合的に表現可能なグラフであって、前記離散事象動的システムについては、状況を表現するボックスと事象を表現するトランジションとを含み、前記ボックスには状況を示すトークンの保持可能数を属性として設定可能であるノードと、前記トランジションの1回の発火に対して流すことが出来るトークン数を規定した重みを属性として持つ有向アークとで構成されるグラフを使用し、前記論理動的システムおよび前記数値動的システムについては、代数演算機能を表現したノードと、前記ノード間を接続し、かつ属性として固有の関数を設定可能な有向アークとで構成されるグラフを使用して、目的とする制御プログラムを組み立てる制御プログラム組立てシステムであって、
(1)グラフィカルユーザインタフェースのディスプレイ上で前記ノードを示すアイコンを生成し表示する手段と、
(2)前記ディスプレイ上で、入力手段からの操作に基づいて、前記アイコンの属性を与えると同時に該アイコンを指定された位置に配置する手段と、
(3)前記ディスプレイ上で、前記アイコンを有向アークで接続すると同時に、該有向アークの属性および、該有向アークと前記アイコンに対応するノードとの関係を確定する手段と、
(4)前記ノードおよび有向アークのインデックス、前記ノードおよび有向アークの属性、前記有向アークと前記ノードとの間の確定された関係をソースプログラムデータとして記憶する手段と、
(5)前記ソースプログラムデータから実行可能な制御プログラムを生成する手段と、
(6)前記実行可能な制御プログラムを実行する手段と
を備えたことを特徴とする制御プログラム組立てシステム。 - 離散事象動的システム、論理動的システムおよび数値動的システムの動作を相互接続により統合的に表現可能なグラフであって、前記離散事象動的システムについては、状況を表現するボックスと事象を表現するトランジションとを含み、前記ボックスには状況を示すトークンの保持可能数を属性として設定可能であるノードと、前記トランジションの1回の発火に対して流すことが出来るトークン数を規定した重みを属性として持つ有向アークとで構成されるグラフを使用し、前記論理動的システムおよび前記数値動的システムについては、代数演算機能を表現したノードと、前記ノード間を接続し、かつ属性として固有の関数を設定可能な有向アークとで構成されるグラフを使用して、目的とする制御プログラムを組み立てる制御プログラム組立てプログラムであって、
(1)グラフィカルユーザインタフェースのディスプレイ上で前記ノードを示すアイコンを生成し表示するステップと、
(2)前記ディスプレイ上で、入力手段からの操作に基づいて、前記アイコンの属性を与えると同時に該アイコンを指定された位置に配置するステップと、
(3)前記ディスプレイ上で、前記アイコンを有向アークで接続すると同時に、該有向アークの属性および、該有向アークと前記アイコンに対応するノードとの関係を確定するステップと、
(4)前記ノードおよび有向アークのインデックス、前記ノードおよび有向アークの属性、前記有向アークと前記ノードとの間の確定された関係をソースプログラムデータとして記憶するステップと、
(5)前記ソースプログラムデータから実行可能な制御プログラムを生成するステップと、
(6)前記実行可能な制御プログラムを実行するステップと
を備えたことを特徴とする制御プログラム組立てプログラム。
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