JP4514084B2 - 火災受信機の診断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災受信機の診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
P型火災受信機は、たとえば20年以上の長期間使用するものであるので、老朽化に伴う機能劣化が考えられ、火災受信機が正常であるか否かをチェックする必要がある。
【0003】
たとえば、火災受信回路のリレーの感動電流値や、予備電池充電回路の充電電流値や、導通試験回路の指示値を確認する場合、火災受信機の扉を開き、電流計と、電圧計と、可変抵抗器と、抵抗器と等の複数の試験器具を、盤内で結線し、回路を組み、その後に、チェック作業を実行している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例において、第1の回線の測定が終了し、第2の回線に移る際に、まず、火災受信機の盤面上の復旧スイッチを押し、火災受信機の火災受信保持状態を解除し、上記第2の回線の外線を、その端子からドライバで外し、上記第2の回線の外線の代わりに、第1の回線の端子から外した鰐口クリップを接続し、測定が終了した第1の回線の端子に、測定前に外した第1の回線用外線を取り付け、この取り付け部分をドライバで固定する。これら一連の操作を、1つの回線について測定が終了する毎に、実行する必要があり、この操作が煩雑であるという問題がある。
【0005】
また、上記従来方法では、上記複数の試験器具を必要とするので、上記複数の試験器具を携帯することが煩わしいという問題があり、また、盤内の空中で回路組みを行っているので、上記試験器具の取り扱いが困難であるという問題があり、さらに、回路組みにおいて、その誤接続の可能性があり、操作が煩雑であるという問題がある。
【0006】
本発明は、携帯が容易であり、また、試験器具の取り扱いが容易であり、さらに、誤接続の可能性が極めて少ない火災受信機の診断装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、火災受信機のコモン端子に接続されるコモン用接続端子と、上記火災受信機の複数の回線端子に接続される複数の回線用接続端子と、上記コモン用接続端子、回線用接続端子のうちの一方に接続され、終端抵抗の抵抗値、上記終端抵抗と並列に火災感知器が最大数接続されたときの等価抵抗との合成抵抗の抵抗値、火災感知器が最大数接続されたときの等価抵抗の抵抗値のそれぞれと同じ抵抗値に設定されている3つのダミー抵抗器と、上記3つのダミー抵抗器の1つを選択的に接続し、上記コモン用接続端子、回線用接続端子のうちの他方に接続されている負荷試験用切換スイッチとを有し、上記3つのダミー抵抗器のうちで選択された1つのダミー抵抗器を使用した負荷試験の結果を、火災受信機に設けられている導通試験メータに表示させることを特徴とする火災受信機の診断装置である。
【0008】
【発明の実施の形態および実施例】
図1は、本発明の第1の実施例である火災受信機の診断装置100の平面図と正面図とである。
【0009】
図2は、火災受信機の診断装置100を示す回路図である。
【0010】
火災受信機の診断装置100は、P型の火災受信機REのコモン端子に接続されるコモン用接続端子t11と、火災受信機REの複数の任意の回線端子に接続される回線用接続端子t12、t13と、コモン用接続端子t11に接続されている第1のオシロスコープ用接続端子t16と、第2のオシロスコープ用接続端子t17と、充電電流試験用端子t14と、充電電流試験用端子t15とを有する。
【0011】
なお、回線用接続端子t12、t13の代わりに、3つ以上の回線用接続端子を設けるようにしてもよい。
【0012】
また、火災受信機の診断装置100は、3つのダミー抵抗器R1、R2、R3と、3つのダミー抵抗器R4、R5、R6と、抵抗器R7、R9、R10と、可変抵抗器R8と、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5、SW6と、メータM1と、ケースCS1とを有する。
【0013】
3つのダミー抵抗器R1、R2、R3は、コモン用接続端子t11、回線用接続端子t13のうちの一方に接続されている3つのダミー抵抗器の例である。
【0014】
抵抗器R7は、充電電流試験用端子t14とt15との間に接続されている。可変抵抗器R8、抵抗器R9、R10は、互いに直列接続されている。なお、可変抵抗器R8は、発報電流確認ボリュームVR1によって抵抗値が調整される。
【0015】
スイッチSW1は、回線用接続端子t12、t13の一方を選択するスイッチである。スイッチSW1は、複数の回線用接続端子のうちの1つの回線用接続端子を選択し、この選択された回線用接続端子とコモン用接続端子t11との間に、可変抵抗器R8と電流計M1とが直列に接続されている直列回路を接続する回線切換スイッチの例である。
【0016】
スイッチSW3は、3つのダミー抵抗器R1、R2、R3の組と、3つのダミー抵抗器R4、R5、R6の組とのうちの一方の組を選択する火災受信機タイプ選択用のスイッチである。
【0017】
切換スイッチSW2は、スイッチSW1によって選択された回線用接続端子を、スイッチSW3に接続するか、可変抵抗器R8およびスイッチSW6側に接続するかを選択するスイッチである。
【0018】
スイッチSW4は、ダミー抵抗器R1、R2、R3のうちの1つの抵抗器と、ダミー抵抗器R4、R5、R6のうちの1つの抵抗器とを選択するスイッチである。スイッチSW4は、たとえば3つのダミー抵抗器R1、R2、R3の1つを選択的に接続し、コモン用接続端子t11、回線用接続端子t12、t13のうちの他方に接続されている負荷試験用切換スイッチの例である。
【0019】
スイッチSW5は、2つのスイッチが連動するスイッチであり、メータM1の端子が接続される端子として端子A、B、Cのうちの1つを選択するスイッチである。1つ目のスイッチSW5(図2中、下側のスイッチSW5)側において、端子Aは、端子t17に接続され、端子Bは、抵抗R9とR10との接続点に接続され、端子Cは、ヒューズFを介して、端子t14に接続されている。
【0020】
2つ目のスイッチSW5(図2中、上側のスイッチSW5)において、端子A、Bは、抵抗R1〜R6のスイッチSW4と反対側の端子に接続され、端子Cは、端子t15に接続されている。
【0021】
スイッチSW6は、直列抵抗R8、R9、R10の一端と端子t11との間に接続されている。
【0022】
また、メータM1は、回線の線間電圧を測定する場合には、第1のオシロスコープ用接続端子t16と第2のオシロスコープ用接続端子t17とに接続されている電圧計の例であり、
ケースCS1は、図2に示す部品を収納するケースである。
【0023】
次に、上記実施例の動作について説明する。
【0024】
まず、上記実施例において、火災受信機RE内の回線導通検出回路を試験する場合における動作について説明する。
【0025】
図3は、火災受信機RE内の回線導通検出回路を試験する場合における診断装置100の等価回路図である。
【0026】
まず、試験の前に、図3に×印で示すように、試験を行おうとする回線の外線を受信機REの回線端子から外し、受信機REのコモン端子とコモン用接続端子t11とを接続し、回線用接続端子t12と先に外した回線の回線端子とを接続する。そして、可変抵抗VR(図2に、スイッチSW4と抵抗R1〜R6とによって示されている回路)の抵抗値を所定の値に変化させ、火災受信機REに設けられている導通メータM2を見て、火災受信機REを診断する。
【0027】
つまり、火災受信機REの感知器接続端子間における3つの抵抗値の状態、すなわち▲1▼感知器回路の最大負荷時(1つの回線に接続しうる煙感知器Sの最大数(たとえば30個)と規定の終端抵抗が並列接続されたとき)、▲2▼規定の終端抵抗のみの接続時、▲3▼感知器Sの最大数接続時(終端抵抗無し)のそれぞれの場合において、対応するダミー抵抗を与え、火災受信機REの盤上の導通試験メータM2の指示値が、▲1▼の場合に、導通範囲にあり、▲2▼の場合に、設計基準範囲にあり、▲3▼の場合に、断線範囲にあることを確認し、回線の断線と導通とが正しく判断されるか否かを診断する。
【0028】
まず、火災受信機REの感知器接続端子間の使用状態の電圧が正常範囲であることを確認する。なお、既に他の診断によって電圧を確認していれば、この工程は不要である。
【0029】
次に、火災受信機REの感知器接続端子(コモン端子、回線端子)において任意のライン端子から1回線の外線を外し、この回線端子に診断装置100の回線用接続端子t12からの鰐口クリップを接続させ、コモン端子に診断装置100のコモン用接続端子t11からの鰐口クリップを接続させる。そして図1、図2の診断装置100において、スイッチSW1をG側(図2の端子t12側)に選び、スイッチSW2をI側(導通試験)に選び、スイッチSW3を診断対象の火災受信機のタイプに対応したダミー抵抗器の組側、たとえばK側(10kΩタイプ)を選ぶ。
【0030】
そして、まずスイッチSW4をD側(終端のみ)▲2▼に切り換えて火災受信機REの盤面上、つまり扉の導通試験メータM2の指示が設定基準範囲内にあることを確認する。同様に、上記▲1▼、▲3▼に対応するダミー抵抗器R2、R3に接続する端子E、Fに、順次スイッチSW4を切り換えて、それぞれ、所定の指示範囲にあることを確認する。
【0031】
同様にして、順次試験する回線を選び、上記の方法で順次試験を行うようにしてもよい。
【0032】
なお、上記実施例においてR1、R4は規定の終端抵抗を、R2、R5は規定の終端抵抗と煙感知器を最大数接続したときに相当する等価抵抗とを並列接続した抵抗、R3、R6は煙感知器を最大数接続したときの等価抵抗をそれぞれ示す抵抗値に設定されている。上記実施例において、3つの小さな抵抗器を感知器接続端子に順番に着脱する必要がない、もしくは、可変抵抗器VRを用いた場合は、設定抵抗値が正しいことを図示しない抵抗計にて設定毎に可変抵抗器VRを測定する必要がないので、その診断操作が容易である。また、火災受信機REの種類によって上記抵抗器の組み合わせが別になるが、抵抗器の組み合わせを火災受信機REの種類の数だけ複数組(上記実施例では2組)そろえて、スイッチSW3の切換により選択するようにすると多種類の抵抗器を携帯する必要がなく、抵抗器の紛失の恐れがなく、対応しない抵抗器を接続する可能性がない。
【0033】
次に、上記実施例において、火災受信機RE内の受信リレーの感動電流値を測定する場合、すなわち火災受信回路診断における動作について説明する。
【0034】
図4は、火災受信機RE内の受信リレーの感動電流値を測定する場合における診断装置100の等価回路図である。
【0035】
まず、試験の前に、図4に×印で示すように、2つの試験対象の回線の外線を、受信機REの回線端子から外し、受信機REのコモン端子とコモン用接続端子t11とを接続し、回線用接続端子t12、t13と、それぞれ、先に外した受信機REの回線端子とをそれぞれ接続する。次に、図1、図2における接続状態は、回線用接続端子t12に接続された受信リレーの感動電流値を測定する場合、スイッチSW1はG側(図2の端子t12側)を選び、スイッチSW2はJ側(発報電流確認)を選び、スイッチSW5はB側(発報電流)を選んでおく。そして、受信リレーRYの感動電流値よりも小さい電流値になるように、可変抵抗器R8を大きめの抵抗値に調整し、次第に小さい抵抗値にする。途中で受信リレーが動作すると共に、火災表示灯が点灯するので、その時点の電流値を、メータM1で読む。この読み取った値が、感動電流値である。
【0036】
次に、他の回線用接続端子t13を選ぶためにスイッチSW1をH側(図2の端子t13側)に切り換えて、上記と同様に可変抵抗器R8を調整する。
【0037】
火災受信機REに接続されている回路の感知器が発報したときに流れる電流(感動電流値)を捕らえ、作動する受信リレーの最低感動電流値を測定し、この測定した最低感動電流値が、設計基準範囲に存在するか否かを判定することができる。
【0038】
上記実施例において、診断装置100のライン切換スイッチSW1を切り換えることによって、所望の回線を選択するので、火災受信回路の試験が終了すると、これらの端子t12、t13を、一度に外すことができ、端子の取り外し作業が容易である。
【0039】
なお、端子t12、t13の代わりに、3つ以上の端子を設ければ、3回線以上を1回のセッティングで順次検査することができる。
【0040】
次に、上記実施例において、感知器Sの接続端子間の電圧を測定する場合における動作について説明する。
【0041】
図5は、感知器Sの接続端子間の電圧を測定する場合における診断装置100の等価回路図である。
【0042】
まず、端子t11と、火災受信機REのコモン端子とを、端子t12と診断する回線の回線端子とをそれぞれ感知器が接続された状態のまま接続する。図1、図2において接続関係を説明すると、スイッチSW1はG側(図2の端子t12)を選び、スイッチSW2はI側(回線電圧)を選び、スイッチSW5はA側(回線電圧)を選び、オシロスコープ用接続端子t16、t17にはオシロスコープのプローブを接続する。そして、オシロスコープ10を使用して、回線におけるリップル(不安定揺れ幅)だけを測定し、回線間の電圧を、診断装置100のメータM1から、読み込む。
【0043】
煙感知器接続端子間に加えられる電圧と電圧波形とにおけるリップルが、設計基準範囲内であるか否かを測定する。この測定は、平常監視状態における場合と、他の複数の回線が発報し火災受信保持した状態における場合との両方の場合に実行する。この測定によって、他回線の動作状況から影響を受けないことも確認できる。
【0044】
平常監視状態においては、診断装置100とオシロスコープで、電圧とリップルとを読取る。次に、発報保持状態においては、火災受信機REの盤面上の回線試験用のロータリースイッチを回して、他の回線を指定し、たとえば、オシロスコープが火災受信機REの第1回線に接続しているのであれば、第6回線から第10回線を同時に指定し(復旧をかけなければ、自動的に発報保持状態になる)、上記と同様にして、診断装置100とオシロスコープで、電圧とリップルとを読取る。
【0045】
ところで、上記実施例において、前段階で火災受信回路診断を行い、これに引き続いて、感知器Sの接続端子間の電圧を測定する場合、火災受信機REの盤面内の回線端子に検査用の端子を着脱するという面倒な着脱作業をしなくても、スイッチSW2を切り換えるだけで、オシロスコープ用接続端子t16、17へ容易に接続することができ、オシロスコープ10を接続できるので、オシロスコープ10の接続操作が容易である。
【0046】
次に、上記実施例において、火災受信機REに内蔵されている予備電池BTの充電電流を測定する動作について説明する。
【0047】
図6は、火災受信機REに内蔵されている予備電池BTの充電電流を測定する場合における診断装置100の等価回路図である。
【0048】
まず、交流電源が定格電圧であることを確認。また、火災受信機REの盤上の予備電源試験スイッチを押し、規定の電圧範囲であり、予備電池BTに異常がないことを確認する。
【0049】
そして、火災受信機REに内蔵されている予備電池BTと直列に接続されているヒューズホルダの端子FH1、FH2から、ヒューズを外し、診断装置100の充電電流試験用端子t14、t15を、それぞれ、ヒューズホルダの端子FH1、FH2に接続する。図2において、スイッチSW5はC側(充電電流)を選ぶ。
【0050】
このようにすることによって、予備電池BTの充電電流が、抵抗器R7に流れ、抵抗器R7の両端電圧をメータM1が測定し、メータM1に、予備電池BTの充電電流の値が表示される。
【0051】
図7は、上記実施例において、予備電池BTの充電電流を測定する場合に使用する充電電流試験用アダプタ20を示す図である。
【0052】
充電電流試験用アダプタ20は、第1の電線21と、第2の電線22と、端子t14’、t15’と、T字形支持体23とを有し、T字形支持体23は支持体枝部24を有する。
【0053】
第1の電線21は、電流計M1の一方の端子に、一端が接続されている電線であり、第2の電線22は、電流計M1の他方の端子に、一端が接続されている電線である。
【0054】
端子t14’は、第1の電線21の他端に接続され、T字形支持体23の一端に固定されている。端子t15’は、第2の電線22の他端に接続され、T字形支持体23の他端に固定されている。また、端子t14’とt15’との間隔Lは、ガラス管ヒューズホルダの端子FH1とFH2との間隔Lと同じである。
【0055】
T字形支持体23は、ガラス管ヒューズと相似形を有し、支持体枝部24は、T字形支持体23の胴部から枝状に突設されており、結束材で巻き締めて電線21、22を固定するものである。T字形支持体23は、第1の端子と第2の端子との間隔を、ガラス管ヒューズホルダの端子FH1とFH2との端子間隔と同じ長さに固定する間隔固定手段の例である。
【0056】
充電電流試験用アダプタ20をガラス管ヒューズホルダの端子FH1、FH2に嵌め込みさえすれば、予備電池BTの充電電流を測定することができ、予備電池BTの充電電流の測定操作が容易である。つまり、2つのガラス管ヒューズホルダの端子FH1、FH2に接続する動作を、ワンタッチで実行することができる。しかも、充電電流試験用アダプタ20が、ガラス管ヒューズとほぼ相似の端子であるので、ガラス管ヒューズと取り替えるような作業で簡単に着脱接続することができ、また、T字形支持体23が、把持部としての機能を有するので、この点でも、着脱が極めて容易である。
【0057】
図8は、上記実施例において、予備電池BTの充電電流を測定する場合に使用する充電電流試験用アダプタ30を示す図である。
【0058】
充電電流試験用アダプタ30は、電線31、32と、樹脂クリップ33と、端子t14’’、t15’’とを有する。
【0059】
第1の電線31は、電流計M1の一方の端子に、一端が接続されている電線であり、第2の電線32は、電流計M1の他方の端子に、一端が接続されている電線である。
【0060】
端子t14’’は、第1の電線31の他端に接続され、樹脂クリップ33の一端の内側に固定されている。端子t15’’は、第2の電線32の他端に接続され、樹脂クリップ33の他端の内側に固定されている。また、端子t14’’とt15’’との間隔Lは、ガラス管ヒューズホルダの端子FH1とFH2との間隔Lと同じである。
【0061】
幅広の樹脂クリップ33の挟持部の内側に、端子t14’’、t15’’が固定されているので、ガラス管ヒューズホルダの端子FH1とFH2との接続操作を、ワンタッチで実行することができる。
【0062】
図9は、診断装置100が火災受信機REに取り付けられている例を示す斜視図である。
【0063】
診断装置100のケースCS1の表面(側面または背面)に、磁石71が固定され、火災受信機REを試験する場合、火災受信機REの側壁51に磁石71を介して診断装置100を固定し、火災受信機REの扉52を開き、火災受信機REの端子台61等の必要個所に、診断装置100からの電線を接続する。
【0064】
この場合、火災受信機REの側壁51に、診断装置100のケースCS1が磁気吸着されるので、操作者がその両手を自由に使うことができ、したがって、作業性が向上する。なお、62は外線取入口である。
【0065】
図10は、本発明の第2の実施例である診断装置200を示す斜視図である。
【0066】
診断装置200は、基本的には、診断装置100と同じであり、診断装置100における磁石71の代わりに、診断装置200のケースCS2に係止手段72が固定されている点が、診断装置100とは異なる。
【0067】
係止手段72として、紐または帯を設け、これら紐または帯を、操作者が首や肩に下げることによって、携帯が楽になり、しかも、試験時に両手が空き、作業性が向上する。
【0068】
図11は、本発明の第3の実施例である診断装置300を示す斜視図である。
【0069】
診断装置300は、基本的には、診断装置200と同じであり、診断装置200における係止手段72の代わりに、診断装置300のケースCS3にフック73が固定されている点が、診断装置200とは異なる。
【0070】
フック73を設けることによって、火災受信機REの扉52や本体筐体の上または下に引っ掛けることができ、これによって、試験時に両手が空き、作業性が向上する。
【0071】
図12は、本発明の第4の実施例である診断装置400を示す斜視図である。
【0072】
診断装置400は、基本的には、診断装置200と同じであり、診断装置200における係止手段72の代わりに、診断装置400のケースCS4にクリップ74が固定されている点が、診断装置200とは異なる。
【0073】
火災受信機REの扉52を開き、クリップ74で側壁51の板を挟むことによって、診断装置400を固定することができ、これによって、試験時に両手が空き、作業性が向上する。
【0074】
なお、上記系止手段の他に、ケースの表面に吸盤を備えるようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、火災受信機の診断装置を容易に携帯することができ、また、火災受信機の診断装置の取り扱いが容易であり、さらに、火災受信機の診断装置における誤接続の可能性が極めて少ないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である火災受信機の診断装置100の平面図と正面図とである。
【図2】火災受信機の診断装置100を示す回路図である。
【図3】火災受信機RE内の回線導通検出回路を試験する場合における診断装置100の等価回路図である。
【図4】火災受信機RE内の受信リレーの感動電流値を測定する場合における診断装置100の等価回路図である。
【図5】感知器Sの接続端子間の電圧を測定する場合における診断装置100の等価回路図である。
【図6】火災受信機REに内蔵されている予備電池BTの充電電流を測定する場合における診断装置100の等価回路図である。
【図7】上記実施例において、予備電池BTの充電電流を測定する場合に使用する充電電流試験用アダプタ20を示す図である。
【図8】上記実施例において、予備電池BTの充電電流を測定する場合に使用する充電電流試験用アダプタ30を示す図である。
【図9】診断装置100が火災受信機REに取り付けられている例を示す斜視図である。
【図10】本発明の第2の実施例である診断装置200を示す斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施例である診断装置300を示す斜視図である。
【図12】本発明の第4の実施例である診断装置400を示す斜視図である。
【符号の説明】
100、200、300、400…火災受信機の診断装置、
t11…コモン用接続端子、
t12、t13…回線用接続端子、
t14…充電電流試験用端子、
t15、充電電流試験用端子、
t16…第1のオシロスコープ用接続端子、
t17…第2のオシロスコープ用接続端子、
R1、R2、R3、R4、R5、R6…ダミー抵抗器、
R8…可変変抵抗器、
M1…メータ、
CS1、CS2、CS3、CS4…ケース、
71…磁石、
72…係止手段、
73…フック、
74…クリップ。

Claims (4)

  1. 火災受信機のコモン端子に接続されるコモン用接続端子と;
    上記火災受信機の複数の回線端子に接続される複数の回線用接続端子と;
    上記コモン用接続端子、回線用接続端子のうちの一方に接続され、終端抵抗の抵抗値、上記終端抵抗と並列に火災感知器が最大数接続されたときの等価抵抗との合成抵抗の抵抗値、火災感知器が最大数接続されたときの等価抵抗の抵抗値のそれぞれと同じ抵抗値に設定されている3つのダミー抵抗器と;
    上記3つのダミー抵抗器の1つを選択的に接続し、上記コモン用接続端子、回線用接続端子のうちの他方に接続されている負荷試験用切換スイッチと;
    を有し、上記3つのダミー抵抗器のうちで選択された1つのダミー抵抗器を使用した負荷試験の結果を、火災受信機に設けられている導通試験メータに表示させることを特徴とする火災受信機の診断装置。
  2. 請求項1において、
    火災受信機のコモン端子に接続されるコモン用接続端子と;
    上記火災受信機の複数の回線端子に接続される複数の回線用接続端子と;
    上記火災受信機の受信リレーの感動電流値測定用として可変抵抗器と電流計とが直列に接続されている直列回路と;
    上記複数の回線用接続端子のうちの1つの回線用接続端子を選択し、この選択された回線用接続端子と上記コモン用接続端子との間に、上記直列回路を接続する回線切換スイッチと;
    を有することを特徴とする火災受信機の診断装置。
  3. 請求項2において、
    上記コモン用接続端子に接続されている第1のオシロスコープ用接続端子と;
    上記複数の回線用接続端子の1つを選択し、切換える切換スイッチと;
    上記切換スイッチが選択した回線用接続端子に接続される第2のオシロスコープ用接続端子と;
    上記第1のオシロスコープ用接続端子と上記第2のオシロスコープ用接続端子とに接続されている電圧計と;
    を有することを特徴とする火災受信機の診断装置。
  4. 請求項1または請求項2において、
    電流計と;
    上記電流計の一方の端子に、一端が接続されている第1の電線と;
    上記電流計の他方の端子に、一端が接続されている第2の電線と;
    上記第1の電線の他端に設けられている第1の端子と;
    上記第2の電線の他端に設けられている第2の端子と;
    上記第1の端子と上記第2の端子との間隔を、火災受信機に内蔵されている予備電池の充電電流測定用として上記予備電池と直列に接続されているガラス管ヒューズホルダの端子間隔と同じ長さに固定する間隔固定手段と;
    を有することを特徴とする火災受信機の診断装置。
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