JP4512751B2 - タンパク質の分析方法、装置およびプログラム - Google Patents

タンパク質の分析方法、装置およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、タンパク質のモノアイソトピック質量を求める方法、装置およびプログラムに関する。
通常、タンパク質の構造を解析する場合には、そのタンパク質のモノアイソトピック質量を求めることが必要となる。ここで、モノアイソトピック質量とは、12C,H,14N,16O,32Sなど、天然界で存在比率の高い同位体の質量数で組成式を計算して得られる質量をいう。
ところで、タンパク質の質量(分子量)を分析する場合には、マススペクトルを用いて行うことが一般的である。即ち、目的とするタンパク質を単離してイオン化し、質量分析装置(MS)を用いてこれを分析することにより、その質量が求められる。
しかし、タンパク質を構成する元素には、各々同位体が存在し、自然界において一定割合でこれらの同位体が含まることが知られている。例えば、炭素について見てみると、安定な同位体は、おおよそ12C:13C=0.989:0.011の割合で存在している。このため、目的タンパク質についてマススペクトルを求めた場合、たとえ単離された純粋なタンパク質であっても、モノアイソトピックピーク以外の複数の同位体ピークが分布したマススペクトルパターンが得られることとなる(図1参照)。
そして、タンパク質の質量が大きくなるに従い、得られる同位体ピークの数が増加し、ピーク1つ当たりの相対的な強度が弱くなり、マススペクトルパターンもブロードとなることが知られている(図2(A)〜(D)参照)。さらに、タンパク質の質量が大きくなった場合には、モノアイソトピックピークが検出されず、同位体ピークのみが検出されることとなる(図3参照)。
したがって、得られた複数の同位体ピークから、目的タンパク質のモノアイソトピック質量を求めることはできず、このままでは目的タンパク質の構造解析が困難となる。
そこで、これらのモノアイソトピック質量を求める方法としては、各分子量のアベラジンについてそれぞれマススペクトルパターンを予め計算により求めておき、これを実際に測定した目的タンパク質のマススペクトルパターンと比較することにより、モノアイソトピック質量を求める方法が知られている(非特許文献1および2)。
ここで、アベラジンとは、平均的な組成のアミノ酸から構成される仮想的なタンパク質をいう。
そして、タンパク質のモノアイソトピック質量を求める方法としては、より精度の高いものが必要とされている。
J.Am.Soc.Mass Spectrom.2000、11、320−332 J.Am.Soc.Mass Spectrom.1995、6、229−233
本発明の課題は、より精度の高い、タンパク質のモノアイソトピック質量を求める方法、装置およびプログラムを提供することにある。
即ち、本発明は、タンパク質のモノアイソトピック質量を求める方法であって、
(a)目的タンパク質について第1の質量分析を行う工程、
(b)前記(a)工程で得られたタンパク質イオンの複数の同位体ピークから、1つの同位体ピークに対応するタンパク質プレカーサーイオンを選択する工程、
(c)前記(b)工程で選択されたタンパク質プレカーサーイオンを断片化したタンパク質プロダクトイオンについて第2の質量分析を行い、マススペクトルパターン1を得る工程、
(d)特定の分子量のアベラジンについて仮想的な第1の質量分析を行う工程、
(e)前記(d)工程で得られたアベラジンイオンの複数の同位体ピークに対応するアベラジンプレカーサーイオンをそれぞれ選択する工程、
(f)前記(e)工程で選択された複数のアベラジンプレカーサーイオンを仮想的に断片化したアベラジンプロダクトイオンについて仮想的な第2の質量分析を行い、複数のマススペクトルパターン2を得る工程、
(g)前記マススペクトルパターン1と前記複数のマススペクトルパターン2それぞれとの類似度を求める工程、
(h)前記(g)工程で得られた類似度のうち、最も高い類似度を有するマススペクトルパターン2に対応するアベラジンプレカーサーイオンを選択する工程、
(i)前記(h)工程で選択されたアベラジンプレカーサーイオンの質量から、前記アベラジンのモノアイソトピック質量を差し引いた質量差を求める工程、
(j)前記(b)工程で選択されたタンパク質プレカーサーイオンの質量から、前記(i)工程で得られた質量差を差し引いた質量を、前記タンパク質のモノアイソトピック質量として出力する工程、
を含む、方法である。
また、本発明は、前記(a)〜(j)工程を行った後、(c)工程においてタンパク質プレカーサーイオンを異なる部位で断片化して(c)〜(j)工程を複数回繰り返し、複数回の(j)工程で出力されたモノアイソトピック質量のうち、最大多数を占める質量を前記タンパク質のモノアイソトピック質量として選択することを特徴とする、上記の方法である。
また、本発明は、前記(g)工程の類似度を求める工程が、前記マススペクトルパターン1と前記マススペクトルパターン2のコサイン係数を用いることを特徴とする、上記の方法である。
また、本発明は、前記(h)工程において、コサイン係数が0.9を超えるマススペクトルパターン2に対応するアベラジンプレカーサーイオンのみを選択することを特徴とする、上記の方法である。
また、本発明は、前記(a)工程における第1の質量分析を、周回型飛行時間型質量分析装置を用いて行うことを特徴とする、上記の方法である。
また、本発明は、前記(c)工程における断片化が、タンパク質プレカーサーイオンに電子ビームおよび/または赤外線レーザービームを照射すること、および/または、タンパク質プレカーサーイオンに希ガス原子を衝突させること、により行われることを特徴とする、上記の方法である。
また、本発明は、前記(c)工程におえる第2の質量分析を、フーリエ変換イオンサイクロトロン質量分析装置を用いて行うことを特徴とする、上記の方法である。
また、本発明は、目的タンパク質が、10kDa以上の分子量を有することを特徴とする、上記の方法である。
また、本発明は、タンパク質のモノアイソトピック質量を求める装置であって、
目的タンパク質について行われた第1の質量分析で得られたタンパク質イオンの複数の同位体ピークから、1つの同位体ピークに対応するタンパク質プレカーサーイオンを選択するタンパク質プレカーサーイオン選択手段、
前記タンパク質プレカーサーイオン選択手段で選択されたタンパク質プレカーサーイオンを断片化したタンパク質プロダクトイオンについて行われた、第2の質量分析で得られたマススペクトルパターン1を得るマススペクトルパターン1取得手段、
特定の分子量のアベラジンについて仮想的な第1の質量分析を行う仮想的第1質量分析手段、
前記仮想的第1質量分析手段で得られたアベラジンイオンの複数の同位体ピークに対応するアベラジンプレカーサーイオンをそれぞれ選択するアベラジンプレカーサーイオン選択手段、
前記アベラジンプレカーサーイオン選択手段で選択された複数のアベラジンプレカーサーイオンを仮想的に断片化したアベラジンプロダクトイオンについて仮想的な第2の質量分析を行い、複数のマススペクトルパターン2を得る仮想的第2質量分析手段、
前記マススペクトルパターン1取得手段で得られたマススペクトルパターン1と、前記仮想的第2質量分析手段で得られた複数のマススペクトルパターン2それぞれとの類似度を算出する類似度算出手段、
前記類似度算出手段で得られた類似度のうち、最も高い類似度を有するマススペクトルパターン2に対応するアベラジンプレカーサーイオンを選択する類似アベラジンプレカーサーイオン選択手段、
前記類似アベラジンプレカーサーイオン選択手段で選択されたアベラジンプレカーサーイオンの質量から、前記アベラジンのモノアイソトピック質量を差し引いた質量差を算出する質量差算出手段、および
前記タンパク質プレカーサーイオン選択手段で選択されたタンパク質プレカーサーイオンの質量から、前記質量差算出手段で得られた質量差を差し引いた質量を、前記タンパク質のモノアイソトピック質量として出力する出力手段、
を備えることを特徴とする装置である。
また、本発明は、前記マススペクトルパターン1取得手段においてタンパク質プレカーサーイオンを異なる部位で断片化することにより、複数のモノアイソトピック質量を出力させ、最大多数を占める前記質量を前記タンパク質のモノアイソトピック質量として選択するモノアイソトピック質量選択手段、をさらに備えることを特徴とする、上記の装置である。
また、本発明は、前記類似度算出手段にて類似度を算出するにあたり、マススペクトルパターン1とマススペクトルパターン2のコサイン係数を用いることを特徴とする、上記の装置である。
また、本発明は、前記コサイン係数が0.9を超えるマススペクトルパターン2に対応するアベラジンプレカーサーイオンのみを選択することを特徴とする、上記の装置である。
また、本発明は、第1の質量分析は、周回型飛行時間型質量分析装置を用いて行われることを特徴とする、上記の装置である。
また、本発明は、タンパク質プレカーサーイオンの断片化は、タンパク質プレカーサーイオンに電子ビームおよび/または赤外線レーザービームを照射すること、および/または、タンパク質プレカーサーイオンに希ガス原子を衝突させること、により行われることを特徴とする、上記の装置である。
また、本発明は、第2の質量分析は、フーリエ変換イオンサイクロトロン質量分析装置を用いて行われることを特徴とする、上記の装置である。
また、本発明は、目的タンパク質は、10kDa以上の分子量を有することを特徴とする、上記の装置である。
また、本発明は、タンパク質のモノアイソトピック質量を求めるプログラムであって、コンピュータを、
目的タンパク質について行われた第1の質量分析で得られたタンパク質イオンの複数の同位体ピークから、1つの同位体ピークに対応するタンパク質プレカーサーイオンを選択するタンパク質プレカーサーイオン選択手段、
前記タンパク質プレカーサーイオン選択手段で選択されたタンパク質プレカーサーイオンを断片化したタンパク質プロダクトイオンについて行われた、第2の質量分析で得られたマススペクトルパターン1を得るマススペクトルパターン1取得手段、
特定の分子量のアベラジンについて仮想的な第1の質量分析を行う仮想的第1質量分析手段、
前記仮想的第1質量分析手段で得られたアベラジンイオンの複数の同位体ピークに対応するアベラジンプレカーサーイオンをそれぞれ選択するアベラジンプレカーサーイオン選択手段、
前記アベラジンプレカーサーイオン選択手段で選択された複数のアベラジンプレカーサーイオンを仮想的に断片化したアベラジンプロダクトイオンについて仮想的な第2の質量分析を行い、複数のマススペクトルパターン2を得る仮想的第2質量分析手段、
前記マススペクトルパターン1取得手段で得られたマススペクトルパターン1と、前記仮想的第2質量分析手段で得られた複数のマススペクトルパターン2それぞれとの類似度を算出する類似度算出手段、
前記類似度算出手段で得られた類似度のうち、最も高い類似度を有するマススペクトルパターン2に対応するアベラジンプレカーサーイオンを選択する類似アベラジンプレカーサーイオン選択手段、
前記類似アベラジンプレカーサーイオン選択手段で選択されたアベラジンプレカーサーイオンの質量から、前記アベラジンのモノアイソトピック質量を差し引いた質量差を算出する質量差算出手段、および
前記タンパク質プレカーサーイオン選択手段で選択されたタンパク質プレカーサーイオンの質量から、前記質量差算出手段で得られた質量差を差し引いた質量を、前記タンパク質のモノアイソトピック質量として出力する出力手段、
として機能させることを特徴とするプログラムである。
また、本発明は、前記マススペクトルパターン1取得手段においてタンパク質プレカーサーイオンを異なる部位で断片化することにより、複数のモノアイソトピック質量を出力させ、最大多数を占める前記質量を前記タンパク質のモノアイソトピック質量として選択するモノアイソトピック質量選択手段、としてさらに機能させることを特徴とする、上記のプログラムである。
また、本発明は、前記類似度算出手段にて類似度を算出するにあたり、マススペクトルパターン1とマススペクトルパターン2のコサイン係数を用いることを特徴とする、上記のプログラムである。
また、本発明は、前記コサイン係数が0.9を超えるマススペクトルパターン2に対応するアベラジンプレカーサーイオンのみを選択することを特徴とする、上記のプログラムである。
また、本発明は、第1の質量分析は、周回型飛行時間型質量分析装置を用いて行われることを特徴とする、上記のプログラムである。
また、本発明は、タンパク質プレカーサーイオンの断片化は、タンパク質プレカーサーイオンに電子ビームおよび/または赤外線レーザービームを照射すること、および/または、タンパク質プレカーサーイオンに希ガス原子を衝突させること、により行われることを特徴とする、上記のプログラムである。
また、本発明は、第2の質量分析は、フーリエ変換イオンサイクロトロン質量分析装置を用いて行われることを特徴とする、上記のプログラムである。
また、本発明は、目的タンパク質は、10kDa以上の分子量を有することを特徴とする、上記のプログラムである。
本発明によれば、精度の高い、タンパク質のモノアイソトピック質量を求める方法、装置およびプログラムが得られる。
図1は、[M+H]10000のタンパク質の同位体ピークの分布例を示す図である。 図2は、タンパク質の同位体ピークの分布例を示す図である。(A)[M+H]1000、(B)[M+H]5000、(C)[M+H]10000、(D)[M+H]20000 図3は、ウマミオグロビン[M+H]16941.97の同位体ピークの分布を示す図である。 図4は、ウマミオグロビンのプレカーサーイオンにおいてモノアイソトピックピークを選択した場合のフラグメントの例を示す図である。 図5は、ウマミオグロビンのプレカーサーイオンにおいて9番目のピークを選択した場合のフラグメントの例を示す図である。 図6は、ウマミオグロビンのプレカーサーイオンにおいて9番目のピークを選択した場合のb70プロダクトイオンのマススペクトル(マススペクトルパターン1)を示す図である。 図7は、ウマミオグロビンのb70プロダクトイオン(m/z7850.08)において、プレカーサーイオンで選択された同位体ピークが6−12番目であると仮定した場合のマススペクトルと比較した結果を示す図である。 実線:b70のマススペクトル(マススペクトルパターン1) 点線:アベラジンを用いて計算された7900Daの仮想プロダクトイオン(マススペクトルパターン2) 図8は、ウマチトクロームC[M+H]11695.14の同位体ピークの分布を示す図である。 図9は、本発明の方法、装置およびプログラムの動作を示すフローチャートである。 図10は、本発明の装置およびプログラムの実施形態を示す機能構成図である。
本発明に用いる目的タンパク質の分子量としては、特に制限はないが、10kDa以上のタンパク質のモノアイソトピック質量を求める場合に、本発明の方法、装置およびプログラムが特に適している。
以下、本発明の方法について説明する。なお、図9に本発明の方法のフローチャートを示す。
本発明の(a)工程において、第1の質量分析を行う場合に、用いる質量分析装置としては、特に制限はないが、例えば飛行時間型質量分析計を挙げることができる。そして、(b)工程で得られた複数の同位体ピークから1つの同位体ピークに対応するタンパク質プレカーサーイオンを選択することを考慮すると、イオン選別の分解能が高い質量分析装置を用いることが好ましい。このような質量分析装置としては、例えば、特開2004−281350号公報に記載されたような周回型飛行時間型質量分析装置を挙げることができる。
ここで、(a)工程において得られるマススペクトルパターンとしては、例えば、図3に示すものが考えられる。即ち、目的タンパク質について複数の同位体ピークが検出されることとなる。
そして、(b)工程においては、上記(a)工程で得られたタンパク質イオンの複数の同位体ピークから、任意の1つの同位体ピークに対応するタンパク質プレカーサーイオンを選択する。ここで選択する同位体ピークとしては、もっとも大きいピークまたはその周辺のピークとすることが好ましい。以下便宜的に、ここで選択されたピークを、n番目の同位体ピークということがある。
つぎに、(c)工程において、(b)工程で選択されたタンパク質プレカーサーイオンを断片化する方法としては、特に制限はないが、例えば、電子ビームを照射する方法(ECD)や、赤外レーザービームを照射する方法(IRMPD)、さらには、アルゴンやヘリウムなどの希ガス原子を衝突させる方法(CID)等を挙げることができる。
なお、ここでタンパク質プレカーサーイオンを断片化する部位を変化させ、異なる部位で断片化させて複数の断片について以下の工程を繰り返して行うことにより、より高い精度でモノアイソトピックピークを求めることができることとなる。
また、(c)工程において、断片化されたタンパク質プレカーサーイオンについて第2の質量分析を行う場合に用いる質量分析装置としては、特に制限はないが、フーリエ変換イオンサイクロトロン質量分析装置等を用いることができる。
そして、選択された同位体ピークがモノアイソトピックピークである場合には、このピークに対応するタンパク質プレカーサーイオンを断片化して得られるマススペクトルパターン1は、例えば、図4に示すものとなる。即ち、このタンパク質プレカーサーイオンには、質量数の大きな同位体元素は含まれておらず、これを断片化した場合にもモノアイソトピックピークのみが得られることとなる。
これに対して、選択された同位体ピークがモノアイソトピックピークでない場合には、このピークに対応するタンパク質プレカーサーイオンを断片化して得られるマススペクトルパターン1は、例えば、図5に示すものとなる。即ち、このタンパク質プレカーサーイオンには、質量数の大きな同位体元素が含まれているため、これを断片化して得られるマススペクトルパターン1には、モノアイソトピックピークの他に同位体ピークが現れることとなる。
そして、ここで得られるマススペクトルパターン1を、後述のアベラジンについての仮想的な質量分析により得られるマススペクトルパターン2と比較することにより、選択された同位体ピークが何番目の同位体ピークであるか(即ち、モノアイソトピック質量よりいくつ質量数が多いか)を求めることが可能となる。
より具体的には、マススペクトルパターン1から同位体ピークの強度比を求め、これとマススペクトルパターン2から得られる同位体ピークの強度比とを比較し、その類似度を求めることとなる。
次に、アベラジンを用いてマススペクトルパターン2を求める工程について説明する。
即ち、(d)工程において、特定の分子量のアベラジンについて仮想的な第1の質量分析を行う。ここで用いる特定の分子量は、例えば、以下のようにして決定される。まず、(b)工程において選択されたタンパク質プレカーサーイオンの質量を、アベラジン1残基当たりの質量で割って、アベラジンの残基数を求める。ここで、アベラジン1残基当たりの質量は111.1254であり、その組成はC4.93847.75831.35771.47730.0417であることが知られている。そして、このアベラジン1残基当たりのC、H、N、O、Sの各原子数に、求めたアベラジン残基数を掛けることにより、アベラジンについて特定の分子式を求めることができる。
次に、上で求めた特定の分子量のアベラジンについて、仮想的な質量分析を行う。上記の分子量を求める際に、アベラジン1残基当たりのC、H、N、O、Sの各原子数に、アベラジン残基数を掛けているため、同時にアベラジンの原子組成が求まることとなる。そして、原子組成が分かれば、各原子の安定同位体の存在比を利用して、同位体ピーク強度比を計算することができることとなり、これにより特定の分子量のアベラジンについて仮想的な質量分析を行えることとなる。
なお、同位体ピーク強度比とは、質量分析によって得られたすべての同位体ピークの強度に対する、各同位体ピークの強度の比を意味する。
また、同位体ピーク強度比の計算方法としては特に制限はないが、例えば、各原子の安定同位体存在比の畳み込み積分を用いることができる。
次に、(e)工程として、(d)工程で得られたアベラジンイオンの複数の同位体ピークに対応するアベラジンプレカーサーイオンを選択する。ここで選択する同位体ピークとしては、用いるアベラジンの質量に応じて適宜決定されるが、例えば、10〜20kDaのアベラジンであれば、モノアイソトピックピーク(0番目のピーク)から20番目の同位体ピークとすることができる。即ち、この程度の質量のアベラジンにおいては、0から20番目までの21の同位体ピークにより、全体の同位体ピーク強度比の95%以上を占めるため、21番目以降の同位体ピークは計算上無視できるためである。
そして、(f)工程において、(e)工程で選択された複数のアベラジンプレカーサーイオンを仮想的に断片化して、仮想的な第2の質量分析を行い、複数のマススペクトルパターン2を得る。アベラジンプレカーサーイオンを仮想的に断片化する方法としては、例えば、1〜10000Daずつ、好ましくは5〜1000Daずつ、より好ましくは10〜500Daずつ、さらに好ましくは50〜200Daずつ、例えば100Daずつ断片化する部位を変化させて、b系列およびy系列について、各々アベラジンプロダクトイオンを得ることが挙げられる。そして、断片化されたそれぞれのアベラジンプロダクトイオンについて、同位体ピーク強度比を計算できるため、その結果が仮想的な第2の質量分析となり、選択されたアベラジンプレカーサー同位体ピーク毎に、複数のマススペクトルパターン2を得ることができることとなる。
次に、(g)工程として、マススペクトルパターン1と複数のマススペクトルパターン2それぞれとの類似度を求める。類似度を評価する方法には特に制限はないが、例えば、マススペクトルパターン1とマススペクトルパターン2の各同位体ピーク強度比から求めたコサイン係数(マススペクトルパターン1とマススペクトルパターン2をベクトルとみなし、2つのベクトルの内積をそれぞれのノルムで割った値)を用いることができる。
ここで類似度を求めるマススペクトルパターン2としては、マススペクトルパターン1に対応するタンパク質プロダクトイオンの質量電荷比に最も近いアベラジンプロダクトイオンを選択し、これに対応するマススペクトルパターン2を用いることが好ましい。
そして、(e)工程で選択されたアベラジンプレカーサー同位体ピーク毎に、複数のマススペクトルパターン2とマススペクトルパターン1との類似度を評価する。そして、コサイン係数を用いて類似度を評価する場合には、各プロダクトイオンにおけるモノアイソトピックピーク位置が不明であることを考慮して、マススペクトルパターン1、マススペクトルパターン2におけるそれぞれの最大ピークが一致するように平行移動させてコサイン係数を求めることが好ましい。なお、コサイン係数が基準値を下回る場合は、同定不能とすることが好ましい。この場合の基準値としては、用いるタンパク質等により適宜決定されるが、例えば、コサイン係数を用いる場合は0.7以下、好ましくは0.8以下、より好ましくは0.9以下とすることができる。
(h)工程として、(g)工程で得られた類似度のうち、最も高い類似度を有するマススペクトルパターン2に対応するアベラジンプレカーサーイオンを選択する。
次に、(i)工程として、(h)工程で選択されたアベラジンプレカーサーイオンの質量から、特定の分子量のアベラジンのモノアイソトピック質量を差し引いた質量差を求める。これは、(h)工程で選択されたアベラジンプレカーサーイオンの同位体ピークが、モノアイソトピックピークから数えて何番目であるかを求めることと同義となる。なお、特定の分子量のアベラジンについては、各原子組成が分かっているため、モノアイソトピック質量を計算により求めることができる。
最後に、(j)工程として、(b)工程で選択されたタンパク質プレカーサーイオンの質量から、前記(i)工程で得られた質量差を差し引いた質量を、目的タンパク質のモノアイソトピック質量として出力する。即ち、(b)工程で選択されたタンパク質プレカーサーイオンの同位体ピーク(n番目の同位体ピーク)が、モノアイソトピックピークから数えて何番目の同位体ピークであるかを求めることと同義となる。
以上の工程により、目的タンパク質のモノアイソトピック質量が求められることとなる。
なお、(a)〜(j)工程を行った後、(c)工程においてタンパク質プレカーサーイオンを異なる部位で断片化して(c)〜(j)工程を複数回繰り返し、複数回の(j)工程で出力されたモノアイソトピック質量のうち、最大多数を占める質量を前記タンパク質のモノアイソトピック質量として選択することにより、さらに高い精度で目的タンパク質のモノアイソトピック質量を求めることができる。
以下、図10を参照して、本発明の装置について説明する。
図10において、本発明の装置10は、タンパク質プレカーサーイオン選択手段11、タンパク質プレカーサーイオン選択手段11に接続されたマススペクトルパターン1取得手段12、および、仮想的第1質量分析手段13、仮想的第1質量分析手段13に接続されたアベラジンプレカーサーイオン選択手段14、アベラジンプレカーサーイオン選択手段14に接続された仮想的第2質量分析手段15を備えている。そして、マススペクトルパターン1取得手段12と仮想的第2質量分析手段15は、ともに類似度算出手段16に接続され、類似度算出手段16は類似アベラジンプレカーサーイオン選択手段17に接続され、類似アベラジンプレカーサーイオン選択手段17は質量差算出手段18に接続され、質量差算出手段18は出力手段19に接続され、出力手段19はモノアイソトピック質量選択手段20に接続されている。
本発明の装置は上記のように構成されており、以下その作用について説明する。
タンパク質プレカーサーイオン選択手段11は、目的タンパク質について行われた第1の質量分析で得られたタンパク質イオンの複数の同位体ピークから、1つの同位体ピークに対応するタンパク質プレカーサーイオンを選択する。そして、マススペクトルパターン1取得手段12は、タンパク質プレカーサーイオン選択手段11で選択されたタンパク質プレカーサーイオンを断片化したタンパク質プロダクトイオンについて行われた、第2の質量分析で得られたマススペクトルパターン1を得る。
一方、仮想的第1質量分析手段13は、特定の分子量のアベラジンについて仮想的な第1の質量分析を行う。そして、アベラジンプレカーサーイオン選択手段14は、仮想的第1質量分析手段13で得られたアベラジンイオンの複数の同位体ピークに対応するアベラジンプレカーサーイオンをそれぞれ選択する。次に、仮想的第2質量分析手段15は、アベラジンプレカーサーイオン選択手段14で選択された複数のアベラジンプレカーサーイオンを仮想的に断片化したアベラジンプロダクトイオンについて仮想的な第2の質量分析を行い、複数のマススペクトルパターン2を得る。
類似度算出手段16は、マススペクトルパターン1取得手段12で得られたマススペクトルパターン1と、前記仮想的第2質量分析手段15で得られた複数のマススペクトルパターン2それぞれとの類似度を算出する。そして、類似アベラジンプレカーサーイオン選択手段17は、類似度算出手段16で得られた類似度のうち、最も高い類似度を有するマススペクトルパターン2に対応するアベラジンプレカーサーイオンを選択する。次に、質量差算出手段18は、類似アベラジンプレカーサーイオン選択手段17で選択されたアベラジンプレカーサーイオンの質量から、前記アベラジンのモノアイソトピック質量を差し引いた質量差を算出する。そして、出力手段19は、タンパク質プレカーサーイオン選択手段11で選択されたタンパク質プレカーサーイオンの質量から、前記質量差算出手段18で得られた質量差を差し引いた質量を、前記タンパク質のモノアイソトピック質量として出力する。
以上により、目的とするタンパク質のモノアイソトピック質量が求められることとなる。
なお、モノアイソトピック質量選択手段20は、マススペクトルパターン1取得手段12においてタンパク質プレカーサーイオンを異なる部位で断片化することにより、複数のモノアイソトピック質量を出力手段19に出力させ、最大多数を占める前記質量を前記タンパク質のモノアイソトピック質量として選択する。
これにより、より精度の高い、モノアイソトピック質量を求めることができる。
本発明のプログラムは、コンピュータを、上記の本発明の装置における各手段として機能させるものである。
シミュレーションによる実施として、ウマのミオグロビンを用いた計算による検証実験を行った。ウマミオグロビンは153のアミノ酸残基からなり、モノアイソトピック質量は16941.97Daである。
まず、(a)工程で得られるウマミオグロビンのプレカーサーイオンのマススペクトルパターンを、同位体ピーク強度比を計算することより作成した(図3)。
(b)工程としては、ウマミオグロビンプレカーサーイオンの6番目から12番目の同位体ピークをそれぞれ選択した場合についての計算を行うものとした。
(c)工程のシミュレーションとして、仮想的な断片化によりb系列としてb10、b20、…、b150、y系列としてy、y13、…、y143のそれぞれ15個ずつ、計30個のプロダクトイオンを作成した。1価のチャージを持つb系列、y系列の質量電荷比は、ウマミオグロビンのアミノ酸配列から計算することができ、その結果を表1に示す。ここで、それぞれのプロダクトイオンがプレカーサーイオンの6番目から12番目の同位体ピークから生成された場合について同位体ピーク強度比の計算を行い、計30×7=210個のマススペクトルパターン1を得た。これらの計算は、ウマミオグロビンのアミノ酸配列からそれぞれのプロダクトイオンの原子組成を求めることにより行った。また、同位体ピーク強度比の計算には、分子内の各原子の存在量と安定同位体の存在比を用い、フーリエ変換を用いた畳み込み演算により求めた。
Figure 0004512751
1例として、ウマミオグロビンプレカーサーイオンの9番目の同位体ピーク(16950.97Da)を選択して断片化して得たウマミオグロビンプロダクトイオンb70(7850.08Da)のマススペクトルパターン1を図6に示す。なお、実際のタンパク質の質量測定においては、モノアイソトピックピークから何番目のピークであるかは不明であり、通常は最も大きいピークまたはその周辺のピークを選択し、n番目のピークとして以下の評価を行うこととなる。
次に(d)工程においては、16950Daのアベラジンを使用して仮想的な質量分析を行った。このときの原子組成はC753.7382711184.134057207.223078225.4773916.364589となった。
(e)工程としては、プレカーサーイオンのモノアイソトピックピーク(以下、0番目のピークと表記する)から20番目までの同位体ピークをそれぞれ選択した場合についての計算を行うものとした。
(f)工程のシミュレーションとして、16950Daのアベラジンを100Daから16900Daまで、100Daおきに169個のアベラジンプロダクトイオンを仮想的に作成した。それぞれに対して0から20番目までの21の同位体ピークをアベラジンプレカーサーイオンとした場合における、各アベラジンプロダクトイオンの同位体ピーク強度比を計算した。これにより、169×21=3549個のマススペクトルパターン2を得た。
(g)工程として、(c)工程で得られたマススペクトルパターン1と、(f)工程で得られたマススペクトルパターン2について、類似度の評価を行った。
例えば、図6に示したウマミオグロビンプレカーサーイオンの9番目の同位体ピークを断片化して得たウマミオグロビンプロダクトイオンb70(7850.08Da)のマススペクトルパターン1についての類似度の評価は、以下のようにして行った。まず、(f)工程で得られた169個のアベラジンプロダクトイオンのうち、7900Daのアベラジンプロダクトイオンを、ウマミオグロビンプロダクトイオンb70(7850.08Da)に対して、最も近い質量電荷比を持つものとして選択した。次に、7900Daのアベラジンプロダクトイオンにおいて、アベラジンプレカーサーイオンの同位体ピークのうち0から20番目までを各々選択した場合におけるピークパターンを用い、それぞれに対してマススペクトルパターン1の類似度を評価した。すなわち、0から20番目までのアベラジンプリカーサーイオンの同位体ピークパターンのそれぞれを、類似度を評価すべきマススペクトルパターン2とした。なお、類似度の評価は、マススペクトルパターン1とマススペクトルパターン2のコサイン係数を計算することにより行った。この場合に、実際のマススペクトルを用いる場合には各プロダクトイオンにおけるモノアイソトピックピーク位置が不明であることを考慮して、マススペクトルパターン1、マススペクトルパターン2におけるそれぞれの最大ピークが一致するように平行移動させ、これに対するコサイン係数を計算した。図7に、アベラジンプリカーサーイオンの同位体ピークのうち6〜12番目の同位体ピークに対する類似度の評価結果を示す。この中で、(d)アベラジンプレカーサーイオンの9番目の同位体ピークのアベラジンプロダクトイオンのマススペクトルパターン2と、マススペクトルパターン1との類似度が最も高いことがわかる(コサイン係数=1.00)。なお、5番目以前、もしくは13番目以降の同位体ピークについては、9番目から離れるにしたがって類似度が低くなるため、図は省略した。なお、コサイン係数が0.9以下の場合には、同定不能とした。
(h)工程として、ウマミオグロビンプロダクトイオンb70を用いた場合には、ウマミオグロビンプレカーサーイオンの同位体ピークは、(g)工程で類似度が最も高かった9番目であると評価された。
これは、ウマミオグロビンプロダクトイオンb70がウマミオグロビンプレカーサーイオンで9番目の同位体ピークを選択したものとしてシミュレーション生成したものであるため、上記評価結果が正しいものであることが検証された。
(i)工程として、選択したウマミオグロビンプレカーサーイオン(16950.97Da)が、モノアイソトピックピークから9番目のピークであることより、ウマミオグロビンのモノアイソトピック質量は、16950.97−9=16941.97Daであることが求められた。
同様な評価手順を、(c)工程で得られたb系列、y系列のそれぞれ15個ずつ、計30個のプロダクトイオンについて全て行い、各プロダクトイオンにおいてウマミオグロビンプレカーサーイオンの同位体ピークを評価した。結果を表2にまとめる。
Figure 0004512751
表2において、例えばウマミオグロビンプレカーサーイオンの9番目のピークについて見てみると、30個のプロダクトイオンのうち27個が正しく9番目のピークであると評価しており、正解率は90%となっている。
そして、b、y系列の210個のプロダクトイオンの91.4%にあたる192個において、プレカーサーイオンの同位体選択ピークを正しく評価することができた。このとき、コサイン係数が0.9以下となるものは見られなかった。また、各プロダクトイオンについてみると、80〜90%以上の確率で選択された同位体ピークと一致することが分かる。また、表2において下線で示した部分がプレカーサーイオンの同位体選択ピークを正しく評価されたプロダクトイオン数であるが、いずれにおいても正しく評価したものがもっとも多いことが分かる。よって、ウマウマミオグロビンを用いた場合において、各プロダクトイオンによって評価されたプレカーサーイオンの同位体選択ピークのうち、正しいものが最も多数を占めることが示された。
実施例1と同様のシミュレーションを、ウマチトクロームCに対して行った。ウマチトクロームCは104のアミノ酸残基からなり、モノアイソトピック質量は11695.14Daである。
まず、(a)工程で得られるウマチトクロームCのプレカーサーイオンのマススペクトルパターンを、同位体ピーク強度比を計算することより作成した(図8)。
(b)工程としては、プレカーサーイオンの6番目から12番目の同位体ピークをそれぞれ選択した場合についての計算を行うものとした。
(c)工程のシミュレーションとして、仮想的な断片化によりb系列としてb10、b20、…、b100、y系列としてy、y14、…、y94のそれぞれ10個ずつ、計20個のプロダクトイオンを作成した。1価のチャージを持つb系列、y系列の質量電荷比は、ウマミオグロビンのアミノ酸配列から計算することができ、その結果を表3に示す。ここで、それぞれのプロダクトイオンがプレカーサーイオンの6番目から12番目の同位体ピークから生成された場合について同位体ピーク強度比の計算を行い、計20×7=140個のマススペクトルパターン1を得た。これらの計算は、ウマチトクロームCのアミノ酸配列からそれぞれのプロダクトイオンの原子組成を求めることにより行った。また、同位体ピーク強度比の計算には、分子内の各原子の存在量と安定同位体の存在比を用い、フーリエ変換を用いた畳み込み演算により求めた。
Figure 0004512751
次に(d)工程においては、11700Daのアベラジンを使用して仮想的な質量分析を行った。このときの原子組成はC520.279514817.366871143.038939155.6392614.393256となった。
(e)工程としては、プレカーサーイオンのモノアイソトピックピークから20番目までの同位体ピークをそれぞれ選択した場合についての計算を行うものとした。
(f)工程のシミュレーションとして、11700Daのアベラジンを100Daから11700Daまで、100Daおきに117個のプロダクトイオンを仮想的に作成した。それぞれに対して0から20番目までの21の同位体ピークをプレカーサーイオンとした場合における、プロダクトイオンの同位体ピーク強度比を計算した。これにより、117×21=2457個のマススペクトルパターン2を得た。
(g)工程として、(c)工程で得られたマススペクトルパターン1と、(f)工程で得られたマススペクトルパターン2について、類似度の評価を行った。
評価は実施例1と同様に行い、その結果を表4に示す。b、y系列の140個のプロダクトイオンの66.4%にあたる93個において、プレカーサーイオンの同位体選択ピークを正しく評価することができた。このとき、コサイン係数が0.9以下となるものは見られなかった。各プロダクトイオンは、ウマミオグロビンに比べてばらつきはあるものの、40〜80%以上の確率で選択された同位体ピークと一致することが分かる。また、表4において下線で示した部分がプレカーサーイオンの同位体選択ピークを正しく評価されたプロダクトイオン数であるが、いずれにおいても正しく評価したものがもっとも多いことが分かる。このようにして、ウマチトクロームCの場合においても、各プロダクトイオンによって評価されたプレカーサーイオンの同位体選択ピークのうち、正しいものが最も多数を占めることが示された。
Figure 0004512751

Claims (24)

  1. タンパク質のモノアイソトピック質量を求める方法であって、
    (a)目的タンパク質について第1の質量分析を行う工程、
    (b)前記(a)工程で得られたタンパク質イオンの複数の同位体ピークから、1つの同位体ピークに対応するタンパク質プレカーサーイオンを選択する工程、
    (c)前記(b)工程で選択されたタンパク質プレカーサーイオンを断片化したタンパク質プロダクトイオンについて第2の質量分析を行い、マススペクトルパターン1を得る工程、
    (d)特定の分子量のアベラジンについて仮想的な第1の質量分析を行う工程、
    (e)前記(d)工程で得られたアベラジンイオンの複数の同位体ピークに対応するアベラジンプレカーサーイオンをそれぞれ選択する工程、
    (f)前記(e)工程で選択された複数のアベラジンプレカーサーイオンを仮想的に断片化したアベラジンプロダクトイオンについて仮想的な第2の質量分析を行い、複数のマススペクトルパターン2を得る工程、
    (g)前記マススペクトルパターン1と前記複数のマススペクトルパターン2それぞれとの類似度を求める工程、
    (h)前記(g)工程で得られた類似度のうち、最も高い類似度を有するマススペクトルパターン2に対応するアベラジンプレカーサーイオンを選択する工程、
    (i)前記(h)工程で選択されたアベラジンプレカーサーイオンの質量から、前記アベラジンのモノアイソトピック質量を差し引いた質量差を求める工程、
    (j)前記(b)工程で選択されたタンパク質プレカーサーイオンの質量から、前記(i)工程で得られた質量差を差し引いた質量を、前記タンパク質のモノアイソトピック質量として出力する工程、
    を含む、方法。
  2. 前記(a)〜(j)工程を行った後、(c)工程においてタンパク質プレカーサーイオンを異なる部位で断片化して(c)〜(j)工程を複数回繰り返し、複数回の(j)工程で出力されたモノアイソトピック質量のうち、最大多数を占める質量を前記タンパク質のモノアイソトピック質量として選択することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記(g)工程の類似度を求める工程が、前記マススペクトルパターン1と前記マススペクトルパターン2のコサイン係数を用いることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記(h)工程において、コサイン係数が0.9を超えるマススペクトルパターン2に対応するアベラジンプレカーサーイオンのみを選択することを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 前記(a)工程における第1の質量分析を、周回型飛行時間型質量分析装置を用いて行うことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記(c)工程における断片化が、タンパク質プレカーサーイオンに電子ビームおよび/または赤外線レーザービームを照射すること、および/または、タンパク質プレカーサーイオンに希ガス原子を衝突させること、により行われることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記(c)工程におえる第2の質量分析を、フーリエ変換イオンサイクロトロン質量分析装置を用いて行うことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 目的タンパク質が、10kDa以上の分子量を有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. タンパク質のモノアイソトピック質量を求める装置であって、
    目的タンパク質について行われた第1の質量分析で得られたタンパク質イオンの複数の同位体ピークから、1つの同位体ピークに対応するタンパク質プレカーサーイオンを選択するタンパク質プレカーサーイオン選択手段、
    前記タンパク質プレカーサーイオン選択手段で選択されたタンパク質プレカーサーイオンを断片化したタンパク質プロダクトイオンについて行われた、第2の質量分析で得られたマススペクトルパターン1を得るマススペクトルパターン1取得手段、
    特定の分子量のアベラジンについて仮想的な第1の質量分析を行う仮想的第1質量分析手段、
    前記仮想的第1質量分析手段で得られたアベラジンイオンの複数の同位体ピークに対応するアベラジンプレカーサーイオンをそれぞれ選択するアベラジンプレカーサーイオン選択手段、
    前記アベラジンプレカーサーイオン選択手段で選択された複数のアベラジンプレカーサーイオンを仮想的に断片化したアベラジンプロダクトイオンについて仮想的な第2の質量分析を行い、複数のマススペクトルパターン2を得る仮想的第2質量分析手段、
    前記マススペクトルパターン1取得手段で得られたマススペクトルパターン1と、前記仮想的第2質量分析手段で得られた複数のマススペクトルパターン2それぞれとの類似度を算出する類似度算出手段、
    前記類似度算出手段で得られた類似度のうち、最も高い類似度を有するマススペクトルパターン2に対応するアベラジンプレカーサーイオンを選択する類似アベラジンプレカーサーイオン選択手段、
    前記類似アベラジンプレカーサーイオン選択手段で選択されたアベラジンプレカーサーイオンの質量から、前記アベラジンのモノアイソトピック質量を差し引いた質量差を算出する質量差算出手段、および
    前記タンパク質プレカーサーイオン選択手段で選択されたタンパク質プレカーサーイオンの質量から、前記質量差算出手段で得られた質量差を差し引いた質量を、前記タンパク質のモノアイソトピック質量として出力する出力手段、
    を備えることを特徴とする装置。
  10. 前記マススペクトルパターン1取得手段においてタンパク質プレカーサーイオンを異なる部位で断片化することにより、複数のモノアイソトピック質量を出力させ、最大多数を占める前記質量を前記タンパク質のモノアイソトピック質量として選択するモノアイソトピック質量選択手段、
    をさらに備えることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
  11. 前記類似度算出手段にて類似度を算出するにあたり、マススペクトルパターン1とマススペクトルパターン2のコサイン係数を用いることを特徴とする、請求項9または10に記載の装置。
  12. 前記コサイン係数が0.9を超えるマススペクトルパターン2に対応するアベラジンプレカーサーイオンのみを選択することを特徴とする、請求項11に記載の装置。
  13. 第1の質量分析は、周回型飛行時間型質量分析装置を用いて行われることを特徴とする、請求項9〜12のいずれかに記載の装置。
  14. タンパク質プレカーサーイオンの断片化は、タンパク質プレカーサーイオンに電子ビームおよび/または赤外線レーザービームを照射すること、および/または、タンパク質プレカーサーイオンに希ガス原子を衝突させること、により行われることを特徴とする、請求項9〜13のいずれかに記載の装置。
  15. 第2の質量分析は、フーリエ変換イオンサイクロトロン質量分析装置を用いて行われることを特徴とする、請求項9〜14のいずれかに記載の装置。
  16. 目的タンパク質は、10kDa以上の分子量を有することを特徴とする、請求項9〜15のいずれかに記載の装置。
  17. タンパク質のモノアイソトピック質量を求めるプログラムであって、コンピュータを、
    目的タンパク質について行われた第1の質量分析で得られたタンパク質イオンの複数の同位体ピークから、1つの同位体ピークに対応するタンパク質プレカーサーイオンを選択するタンパク質プレカーサーイオン選択手段、
    前記タンパク質プレカーサーイオン選択手段で選択されたタンパク質プレカーサーイオンを断片化したタンパク質プロダクトイオンについて行われた、第2の質量分析で得られたマススペクトルパターン1を得るマススペクトルパターン1取得手段、
    特定の分子量のアベラジンについて仮想的な第1の質量分析を行う仮想的第1質量分析手段、
    前記仮想的第1質量分析手段で得られたアベラジンイオンの複数の同位体ピークに対応するアベラジンプレカーサーイオンをそれぞれ選択するアベラジンプレカーサーイオン選択手段、
    前記アベラジンプレカーサーイオン選択手段で選択された複数のアベラジンプレカーサーイオンを仮想的に断片化したアベラジンプロダクトイオンについて仮想的な第2の質量分析を行い、複数のマススペクトルパターン2を得る仮想的第2質量分析手段、
    前記マススペクトルパターン1取得手段で得られたマススペクトルパターン1と、前記仮想的第2質量分析手段で得られた複数のマススペクトルパターン2それぞれとの類似度を算出する類似度算出手段、
    前記類似度算出手段で得られた類似度のうち、最も高い類似度を有するマススペクトルパターン2に対応するアベラジンプレカーサーイオンを選択する類似アベラジンプレカーサーイオン選択手段、
    前記類似アベラジンプレカーサーイオン選択手段で選択されたアベラジンプレカーサーイオンの質量から、前記アベラジンのモノアイソトピック質量を差し引いた質量差を算出する質量差算出手段、および
    前記タンパク質プレカーサーイオン選択手段で選択されたタンパク質プレカーサーイオンの質量から、前記質量差算出手段で得られた質量差を差し引いた質量を、前記タンパク質のモノアイソトピック質量として出力する出力手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  18. 前記マススペクトルパターン1取得手段においてタンパク質プレカーサーイオンを異なる部位で断片化することにより、複数のモノアイソトピック質量を出力させ、最大多数を占める前記質量を前記タンパク質のモノアイソトピック質量として選択するモノアイソトピック質量選択手段、
    としてさらに機能させることを特徴とする、請求項17に記載のプログラム。
  19. 前記類似度算出手段にて類似度を算出するにあたり、マススペクトルパターン1とマススペクトルパターン2のコサイン係数を用いることを特徴とする、請求項17または18に記載のプログラム。
  20. 前記コサイン係数が0.9を超えるマススペクトルパターン2に対応するアベラジンプレカーサーイオンのみを選択することを特徴とする、請求項19に記載のプログラム。
  21. 第1の質量分析は、周回型飛行時間型質量分析装置を用いて行われることを特徴とする、請求項17〜20のいずれかに記載のプログラム。
  22. タンパク質プレカーサーイオンの断片化は、タンパク質プレカーサーイオンに電子ビームおよび/または赤外線レーザービームを照射すること、および/または、タンパク質プレカーサーイオンに希ガス原子を衝突させること、により行われることを特徴とする、請求項17〜21のいずれかに記載のプログラム。
  23. 第2の質量分析は、フーリエ変換イオンサイクロトロン質量分析装置を用いて行われることを特徴とする、請求項17〜22のいずれかに記載のプログラム。
  24. 目的タンパク質は、10kDa以上の分子量を有することを特徴とする、請求項17〜23のいずれかに記載のプログラム。
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