JP4512357B2

JP4512357B2 - 封緘シール

Info

Publication number: JP4512357B2
Application number: JP2003429792A
Authority: JP
Inventors: 玲理青山
Original assignee: Sato Corp; Sato Holdings Corp
Current assignee: Sato Corp; Sato Holdings Corp
Priority date: 2003-12-25
Filing date: 2003-12-25
Publication date: 2010-07-28
Anticipated expiration: 2023-12-25
Also published as: JP2005189456A

Description

本発明は、蓋を有する包装容器の蓋と容器に跨って貼付する封緘シールに関する。

蓋を有する包装容器の蓋と容器に跨って貼付する封緘シールが従来からある。この封緘シールは、蓋が容易に開封することを防止することと、包装容器の蓋が開封されたことを目視で判別でき、ユーザーに包装容器中の商品の安全性をアピールするために貼付されている。

この封緘シールを、蓋と容器に跨っている部分の一部に形成された切取線又は切り欠きから分断することによって包装容器の開封を行っていた（例えば、特許文献１参照）。
特開平２００２−１６２９０９号公報

しかしながら、特許文献１のような封緘シールにあっては、包装容器の開封後は蓋と容器それぞれに残存する封緘シール片を剥がして廃棄されるだけであった。

また、封緘シールの切取線又は切り欠きが切っ掛けとなり、包装容器の運搬又は店頭での陳列時に起こり得る軽い衝撃によっても分断され易く、開封時以外に封緘シールが分断されてしまうという問題があった。

また、ペットボトルのような蓋と容器がねじ状に螺合された包装容器において、蓋と容器の合わせ目が封緘シールの切取線又は切り欠きと一致するように貼付しなくてはならず、貼付作業が面倒であった。

また、開封時に、封緘シールは切取線又は切り欠きによって分断されるため、封緘シールの表面に宣伝情報を印字する場合、封緘シールが分断されても封緘シールの表面に印字された宣伝情報が読み取れるように、宣伝情報を切取線又は切り欠きに跨らないように構成する必要がある。よって、封緘シールの表面に印字する宣伝情報を切取線又は切り欠きを跨らないように構成する作業が困難である。

本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであって、切取線又は切り欠きがなく、蓋シールと容器シールを重ね合わせて擬似接着層によって接着した構成により、封緘シールの表面の宣伝情報を構成する作業が容易で、包装容器への貼付作業が容易で、開封時以外に容易に分離せず、開封後に隠蔽情報の表示を行う封緘シールを提供することを目的とする。

本発明に係る封緘シールは、容器と、該容器の開口に取り付けた蓋に跨って貼付される封緘シールであって、前記封緘シールは、前記蓋に貼付する蓋シールと、前記容器に貼付する容器シールとからなり、前記蓋シールには裏面の一部に粘着剤を塗布した蓋シール粘着剤層が設けられるとともに、蓋シール裏面の残余部分の少なくとも一部が該容器シール表面の一部と擬似接着層を介して接着されており、該容器シールのうち、容器シールと蓋シールとが擬似接着層を介して接着された部分を除いた部分の裏面の一部には粘着剤を塗布した容器シール粘着剤層が設けられ、前記容器シール表面のうち、擬似接着層を介して前記蓋シールと接着された部分が隠蔽情報を記録可能な隠蔽情報表示部であることを特徴としている。
蓋シールと容器シールを重ね合わせた部分の一部を擬似接着しないでおき、めくり代として利用しても良い。
また、前記封緘シールの表面を宣伝情報などを印刷した情報表示部として利用することも可能である。

本発明に係る封緘シールは、蓋に貼付する蓋シールと容器に貼付する容器シールとを重ね合わせて擬似接着層によって接着されているため、蓋シールと容器シールを剥離しないと容器を開封できず、一旦剥離した封緘シールは再度接着できないため、開封済みを認知できるセキュリティ機能を付与できる。
また、蓋シールと容器シールとを重ね合わせて擬似接着層によって接着することで、包装容器の開封時以外に容易に封緘シールが分離されることがない。
また、開封を蓋シールと容器シールの剥離によって行うため、包装容器の開封に切取線又は切り欠きが不要である。よって包装容器の蓋と容器の合わせ目が封緘シールの切取線又は切り欠きと一致するように貼付しなくてよく、貼付作業が容易である。
また、開封の切っ掛けとなる切取線又は切り欠きの必要がないため、開封後も封緘シールの表面にある宣伝情報が分断されることはない。よって、封緘シールの表面に印字された宣伝情報は、切取線又は切り欠きを跨って構成する必要がなく、宣伝情報を構成する作業が容易である。
また、蓋シールが上層になるようにして容器シールと重ね合わせて擬似接着層によって接着されているため、蓋シールと重ね合わせられて、擬似接着層によって接着された容器シールの表面は、蓋シールと容器シールを剥離しないと目視ができない。よって、容器シールの表面に隠蔽情報が印字された隠蔽情報表示部を形成することができる。
また、隠蔽情報表示部の記載内容は、情報表示部に関連付けた内容とすることができ、情報表示部で宣伝情報である広告及び宣伝及びキャンペーン告知を行い、隠蔽情報表示部で詳細内容の説明をすることができるという効果がある。
また、擬似接着層の一部に擬似接着しない非擬似接着領域を形成することによって、包装容器の開封時に蓋シールと容器シールとを容易に剥離することができ、封緘シールをめくり易くなる。
また、蓋シールの表面に、宣伝情報である広告及び宣伝及びキャンペーン告知が印刷された情報表示部を有することにより、ユーザーに商品のアピールができる。

以下、本発明に係る封緘シールの実施の形態を図１ないし図４に基づき説明する。

図１は、本発明に係る封緘シールの平面図、図２は図１におけるＩＩ-ＩＩ線に沿う断面図である。図１及び図２に示すように、封緘シール１は、主として蓋シール２と、容器シール３とを有し、蓋シール２を上層にして容器シール３に擬似接着している擬似接着層４と、により形成されている。

図３は蓋シール２の平面図である。図３及び図２に示すように、蓋シール２は、蓋シール擬似接着部５と、蓋シール貼付部７と、を有する。

蓋シール擬似接着部５は、蓋シール粘着剤層９が塗布されていない非塗布部分であり、裏面の擬似接着層４を介して容器シール３と接着するもので、蓋シール貼付部７と比べて幅が広く形成してあり、表面に宣伝情報が印刷された情報表示部１１を有する。
また、裏面の一部に擬似接着層４によって接着せず、容器シール３との剥離の切っ掛けとなる非擬似接着領域１２が形成してあり、非擬似接着領域１２には、剥離の切っ掛けとなることを示す情報である剥離情報表示部１３が表面に印字してある。

蓋シール貼付部７は、裏面の端部に後述する蓋１６に貼付する粘着剤である蓋シール粘着剤層９を有する。

図４は容器シールの平面図である。図４及び図２に示すように、容器シール３は、容器シール擬似接着部６と、容器シール貼付部８と、を有する。

容器シール擬似接着部６は、容器シール粘着剤層１０が塗布されていない非塗布部分であり、表面に隠蔽情報を印刷した隠蔽情報表示部１４を有し、隠蔽情報表示部１４の上層に擬似接着層４を介して蓋シール３を接着するもので、容器シール貼付部８と比べて幅が広く形成してある。
また、隠蔽情報表示部１４は、商品の販売元の社名及び商品の販売元の住所及び情報表示部に対応した情報であるキーワードが印刷してある。

容器シール貼付部８は、裏面の端部に後述する容器１７に貼付する粘着剤である容器シール粘着剤層１０を有する。

次に主に図５及び図６を用いて、動作状態を説明する。

封緘シール１を、図５及び図６に示す包装容器１５に用いた例で説明する。
包装容器１５は、蓋１６付きの容器１７であって、以降、蓋１６と容器１７がねじ状に螺合されているペットボトルを例にとって説明する。

図５は、封緘シールを包装容器に貼付した状態を示す正面図である。図５及び図２に示すように、封緘シール１の蓋シール粘着剤層９により蓋シール２を蓋１６に貼り付け、さらに、容器シール粘着剤層１０により容器シール３を容器１７に貼り付ける。

図６は、封緘シールを包装容器に貼付した後に、蓋シールの非擬似接着領域より剥離を行い、蓋シールと容器シールに分離しようとしている状態を示す正面図である。図６及び図２に示すように、包装容器１５の蓋１６の開封を行う場合、蓋シール２の非擬似接着領域１２を切っ掛けとして擬似接着層から蓋シール２を剥離する。剥離後に、封緘シール１は、蓋シール２と容器シール３とに分離されるので、蓋１６と容器１７との固定状態が解除され、蓋１６を回転して開封できるようになる。

このように構成された封緘シール１を、包装容器１５の蓋１６と容器１７に貼付することによって、包装容器１５の封緘ができる。
また、蓋シール２の剥離によって、容器シール３に印字された隠蔽情報である隠蔽情報表示部１４が目視可能となる。
また、蓋シール２の剥離後に、隠蔽情報表示部１４が印字された容器シールが、残存するため、隠蔽情報の取り置きができる。

尚、本発明は上述した実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることが可能である。

例えば、本発明の封緘シール１の蓋シール２の形状は、実施の形態で蓋シール貼付部７が蓋シール擬似接着部５と比べて幅が狭く形成されていると説明したが、蓋シール貼付部７が容易に変形を起こさないようにするためには幅を広く形成しても良い。容器シール３にも同様のことがいえる。
また、蓋シール擬似接着部５と容器シール擬似接着部６の形状は、商品の宣伝効果を増すために、星型、ハート型等の目立つ形状にしてもよい。

本発明に係る封緘シールの平面図である。図１の封緘シールの側面図である。図１の封緘シールの蓋シールの平面図である。図１の封緘シールの容器シールの平面図である。図１の封緘シールを包装容器に貼付した状態を示す正面図である。図１の封緘シールを包装容器に貼付した後に、蓋シールの非擬似接着領域より剥離を行い、蓋シールと容器シールに分離した状態を示す正面図である。

符号の説明

１封緘シール
２蓋シール
３容器シール
４擬似接着層
５蓋シール擬似接着部
６容器シール擬似接着部
７蓋シール貼付部
８容器シール貼付部
９蓋シール粘着剤層
１０容器シール粘着剤層
１１情報表示部
１２非擬似接着領域
１３剥離情報表示部
１４隠蔽情報表示部
１５包装容器
１６蓋
１７容器

Claims

容器と、該容器の開口に取り付けた蓋に跨って貼付される封緘シールであって、前記封緘シールは、前記蓋に貼付する蓋シールと、前記容器に貼付する容器シールとからなり、
前記蓋シールには裏面の一部に粘着剤を塗布した蓋シール粘着剤層が設けられるとともに、蓋シール裏面の残余部分の少なくとも一部が該容器シール表面の一部と擬似接着層を介して接着されており、
該容器シールのうち、容器シールと蓋シールとが擬似接着層を介して接着された部分を除いた部分の裏面の一部には粘着剤を塗布した容器シール粘着剤層が設けられ、
前記容器シール表面のうち、擬似接着層を介して前記蓋シールと接着された部分が隠蔽情報を記録可能な隠蔽情報表示部であることを特徴とする封緘シール。