JP4512342B2 - 卓球ラケットおよび卓球ラケット用ブレード - Google Patents

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卓球ラケット用ブレード、ブレードにラバーおよびグリップを貼着した卓球用ラケットに係り、特にスイートエリアの設定構造に関する。
競技用の卓球用ラケットは、通常、ブレードとラバーをそれぞれ、プレーヤーが好みに応じて選択し、選択したブレードとラバーとを接着剤で接着して製作して使用することが一般的であって、ブレードについても、ラバーと同様に、打球性能の向上が求められている。
ブレードに要求される打球性能には、軽量性、高反発性、振動衰退性等があるが、特に、近年の卓球技術の高度化に伴い、ブレードの打球反発力を高めることが求められており、その中でも、ブレードのスイートスポットを中心とするスイートエリアができるだけ広く設けられ、且つ、スイートエリアにおける反発力が大であることが注目されている。
ブレードのスイートエリアを拡大する点に着目して形成されたラケットは案出されていないが、ブレードの打球反発力を向上させ、且つ、ある程度のスイートエリアを確保したものとしては、以下のようなラケットが開発されている。
従来、ブレードは、木製板体で製作することが一般的であり、例えば、ヒノキ材や桐材等の木材薄板を複数枚貼着して積層し、成形したブレードが公知となっている。上記、公知のブレードにおいては、ブレードを構成する木材薄板を、木目が交互に直交するように貼着し、スイートエリアの面積を広げる提案がされている。
図6は、上記、公知の卓球ラケット用ブレードを示したものである。図中、201は、板体5層構造のブレードであって、202は、ブレード201の中心層を形成し、一定の方向に木目を有する木材薄板からなるブレード中板である。ブレード201は、ブレードの形状に形成されたブレード中板202aと同形状の木材薄板からなる一対のブレード中板202bでブレード中板202aを挟むように対称に貼着し、ブレード中板202は、3層の薄板積層構造となっている。
また、ブレード中板202は、ブレード中板202aの木目方向が、ブレード201長手方向と平行するように配置し、ブレード中板202bは、ブレード中板202bの木目方向が、ブレード中板202aの木目方向と直交するように貼着されている。
更に、ブレード中板202の両面には、一定の木目を有する木材薄板からなる、一対のブレード外板203が貼着されている。ブレード外板203は、ブレード外板203の木目方向が、ブレード201長手方向と平行するようにブレード中板202bに貼着されている。
前記、公知のブレードにおいては、高い反発力を発揮させるため、ブレードを構成する木材薄板の木目が直交するように、交互に木材薄板を積層した結果、一枚板で形成したブレードや、積層貼着される木材薄板の木目方向が平行となるように積層したブレードに比べて、スイートエリアを広く設けることができた。
しかし、スイートエリアに着目して、ブレードを形成する提案はなされておらず、スイートエリアの面積を広げるように、ブレードを設計する提案や、スイートエリアの剛性を高めるように、ブレードを設計する提案はなされていない。
また、卓球用ラケットにおいては、プレーヤーが打球時に楽に振り切ることができる上限の重量は、競技時間を考慮すれば、100g程度、打球に適したブレードの厚みの上限は、グリップ時の手の大きさからすれば、10mm程度であるといわれている。また、ブレードの面積が大きすぎると空気抵抗により打球が阻害され、反対に小さすぎると打球に必要なスイートエリアを確保することができないため、ブレードの面積は200cm程度が最適である。上記、重量等の限定に鑑みれば、ブレードの形状は、自ずと、ブレード長手方向の長さがブレードグリップ部も含めて最長部が250mm程度、ブレード短手方向の長さは最長部が150mm程度で、ブレードフェイス部が楕円状の形状となる。よって、上記、限られた形状および重量の範囲内で、高い打球性能を発揮するラケット用ブレードを提供することが要求されている。
また、一般的に、卓球用ラケットの最適な接打位置(以下ミートポイント)は、ラケットフェイス中央部であるといわれている。しかし、近年の競技技術の高度化、複雑化から、打球方法によっては、最適のミートポイントが、必ずしもラケットフェイス中央部ではない場合が生じ、ラケットフェイス中央部以外の位置にスイートスポットおよびスイートエリアを設けるように設計したブレードが要求されるようになった。
本願発明の第一の目的は、上記観点に鑑みなされたものであって、ブレードを構成する部材の選択と組み合わせ、ブレードの形状、部材の配置によって、スイートエリアの面積を設計することができる卓球ラケット用ブレードを提供することである。また、スイートエリアにおける、打球反発力を調整することである。
本願発明の第二の目的は、上記限られた形状および重量の範囲内で、できるだけ広いスイートエリア確保できるように設計することができるブレードを提供することである。
本願発明の第三の目的は、スイートスポットの位置をラケットフェイスの中央部の他、ラケットフェイス中央部以外の任意の位置に設けられるように、設計することができるブレードを提供することである。
第一の発明は、請求項1記載のように、ブレードフェイス部とブレードグリップ部を備え、前記ブレードフェイス部にラバーが貼着されて卓球用ラケットを構成する卓球ラケット用ブレードにおいて、前記ブレードの、前記ブレードフェイス部を構成する部材には、前記ブレードフェイス部を構成する部材の一定領域の厚みが、曲率を持って外周部に向けて漸増するスイートスポット位置調整用凹面部と曲率を持って外周に向けて漸減するスイートスポット位置調整用凸面部との双方またはいずれか一方が形成されていて、前記ブレードフェイス部は、複数の部材を積層した積層構造を成し、前記積層構造を形成する部材は、前記スイートスポット位置調整用凸面部を有した第一のブレード部材と、前記スイートスポット位置調整用凸面部に嵌合する前記スイートスポット位置調整用凹面部を有した前記ブレードの外表面を形成する第二のブレード部材とで構成され、前記第一のブレード部材は、第二のブレード部材よりも、比重が軽い材料で形成するとともに、前記第二のブレード部材は、前記第一のブレード部材よりも剛性が大の材料で形成したことを特徴とする。
の発明は、請求項記載のように、上記第の発明において、前記スイートスポット位置調整用凹面部と、前記スイートスポット位置調整用凸面部との、前記嵌合部を、前記ブレードフェイス部の中央部以外の任意の位置に配置するように形成して、前記ブレード第一部材と、前記ブレード第二部材を層成したことを特徴とする。
の発明は、請求項記載のように、上記いずれかの発明における卓球ラケット用ブレードの、前記ブレードフェイス部の少なくとも一面には、卓球ラケット用ラバーを貼着し、および/または、前記卓球ラケット用ブレードの前記グリップ部には、卓球ラケット用グリップを貼着したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、ブレードフェイス部における任意の一定領域の外周部の剛性を大とすることが可能であるため、剛性が大の領域を設ける位置によってスイートエリアの広さを任意に定めることができ、且つ、ブレードフェイスの任意の位置をスイートスポットとしてスイートエリアを設けることができる。
特に、ブレードフェイス中心部から外周部に向かって厚みが漸増するように凹面部を形成すれば、ブレードフェイス外周部の剛性を大とすることができるので、ブレードフェイス部における剛性が大の範囲が、ラケットフェイス外周部まで広がるので、ブレードフェイス部を平坦面の板体のみで形成した場合に比べて、スイートエリアを広く設けることができ、従来品よりも広い範囲で高速度の球を打つことができる。
反対に、ブレードフェイス部の外周部から中心部に向かって厚みが漸増するように凸面部を形成すれば、ブレードフェイス中央部の剛性を更に大とすることができるので、ラケットフェイス中央部に剛性が大のスイートエリアを設けることが可能となり、スイートエリアに接打した場合には、更に高速度の球を打つことができる。
特に、請求項に係る発明によれば、ブレードの相当部分は、比重の軽い第一のブレード部材で形成することができ、ブレードフェイスは、剛性が大の第二のブレード部材で形成することができる。
そして、請求項1に係る発明によれば、ブレードの総重量を軽量化でき、且つ、限られた重量および形状の範囲内でブレードフェイスの反発力を高めることが可能となり、今までになかったような高速度の球を打つことができる。
さらに、請求項1に係る発明によれば、ブレードフェイスを形成する、剛性が大のブレード第二部材に、ブレードフェイス中心部から外周部に向かって厚みが漸増するように凹面部を形成すれば、更に広いスイートエリアを設けることができる。反対に、ブレードフェイス部外周部から中心部に向かって厚みが漸増するように凸面部を形成すれば、ブレードフェイス中央部の剛性を、可及的に大とすることができるので、スイートエリアで打撃した場合には、更に高速度の球を打つことができる。
したがって、上述のようにスイートエリアを広げることができ、且つ、スイートエリアの剛性を大とすることができる。
更に、前記効果に加えて、スイートスポット調整用凹面部と、スイートスポット調整用凸面部が嵌合するように層成することで、ブレードフェイスの両面を平坦面とすることが可能となるので、両面打球用のシェークハンドタイプブレードのスイートエリアを設計することができる。
請求項に係る発明によれば、スイートスポット位置調整用凹面部と、前記スイートスポット位置調整用凸面部との、嵌合部を、ブレードフェイス部の中央部以外の任意の位置に配置するように形成して、前記ブレード第一部材と、前記ブレード第二部材を層成することで、ブレードフェイスの剛性が大である範囲をブレードフェイス部の所望の位置に設けることができ、スイートエリアをブレードフェイス中央部以外にも設けることができる。
特に、嵌合部をブレード長手方向の一端寄りに設けた場合には、グリップを捻りながらブレードフェイス長手方向一端寄りのスイートエリアで打撃ができる攻撃型のブレードを設計することができ、嵌合部をブレード短手方向先端寄りに設けた場合には、ブレードフェイス先端部のスイートエリアで打撃が可能なブレードを設計することができる。
本願発明を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。尚、実施の形態におけるブレードの形状は、両面にラケットフェイスを設けた両面打球用のシェークハンドタイプと、片面にラケットフェイスを設けた片面打球用のペンホルダータイプの双方に適用できることはいうまでもない。
図1は、本願発明の第一の実施の形態を示す卓球ラケット用ブレードである。図中、(A)はブレード101平面図、(B)はブレードフェイス101a短手方向B−B線における断面図、(C)はブレードフェイス101aの長手方向C−C線における断面図である。
ブレード101は、一枚の板体を、ブレードフェイス部101aとグリップ面部101bを備えたブレード101の形状に形成したものである。ブレードフェイス部101aのヒット面は、ブレードフェイス部101a中央部Oから、ブレードフェイス部101a外周部に向かって漸次肉厚となる、反対面側に向け窪んだ曲率半径R1のスイートスポット調整用凹面部101cが形成されている。
よって、ブレードフェイス部101a外周部の剛性が大となるので、ブレードフェイス101aの剛性が大の部分がブレードフェイス101a外周部まで広がり、スイートエリアSA1aの面積を広く設けることができる。
尚、破線で示すように、ブレードフェイス部101a外周部から、ブレードフェイス部101a中心部Oに向かって漸次肉厚となる、スイートスポット位置調整用凸面部を、形成してもよい。この場合、ブレードフェイス101a中央部Oの剛性が更に大となるので、スイートエリアSA1bの剛性を局部的に大とすることができ、高速度打撃用のラケットを作製できる。
本実施の形態においては、例えば、ブレード101を形成する材料は、ヒノキ材、桐材等の木製板体で形成されている。尚、樹脂、金属等からなる非木製板体で形成してもよい。
また、スイートスポット位置調整用凹面部101cの最凹部、および、破線で示したスイートスポット位置調整用凸面部の最凸部は、ブレードフェイス中心部Oに設けられているが、ブレード101長手L1方向にずらして形成してもよいし、ブレード短手L2方向にずらして形成してもよいし、その他任意の位置にずらして形成してもよい。
図2は、本願発明の第二の実施の形態を示す卓球ラケット用ブレードである。
ブレード102は、3枚の部材を積層貼着した、3層構造となっている。本実施の形態においてブレード102は、積層構造の中央層を形成する、第一のブレード部材であるブレード中板103と、その両面に貼着して、ラバー貼着面を提供する第二のブレード部材である一対のブレード外板104aおよび104bとで形成されている。ブレード外板104aの、ブレードフェイス部102aのヒット面には、ブレードフェイス部102aの中央部Oから、ブレードフェイス部102a外周部に向かって漸次肉厚となる、反対面側に向け窪んだ曲率半径R2のスイートスポット位置調整用凹面部104cが形成されている。
また、ブレード中板103を形成する部材は、ある程度の剛性はあるが、ブレード外板104を形成する部材よりも、比重の軽い材料を用いて形成されており、ブレード外板104はブレード中板103を形成する部材よりも、剛性が大の材料で形成している。
よって、ブレードフェイス部102a外周部には、剛性が大の材料が厚く配置されることで、ブレードフェイス部102a外周部の剛性が更に大となるためスイートエリアSA2aを広く設けることができる。また、ブレード102のラバー貼着面に剛性が大の材料が配置されることで、ブレードフェイス部102aの剛性が大となり、速い、打撃初速を発揮するラケットを提供することができる。更に、ブレード102の相当部分を比重の軽いブレード中板103で形成することができるので、ブレード102の総重量を軽くすることができる。
尚、破線で示すように、ブレードフェイス部102a外周部から、ブレードフェイス部102a中心部に向かって漸次肉厚となる、スイートスポット位置調整用凸面部を、形成してもよい。この場合、ブレードフェイス101a中央部の剛性が更に大となるので、スイートエリアSA2bの剛性を局部的に大とすることができ、高速度打撃用のラケットを作製できる。
本実施の形態においては、例えば、ブレード中板103は、バルサ板体で形成し、ブレード外板104は、チタン薄板で形成されている。尚、バルサ薄板とチタン薄板の組み合わせのように、木製板体と非木製板体を組み合わせる他、ブレード中板103をバルサ板体で形成し、ブレード外板104をヒノキ板体で形成する等の木製板体同士の組み合わせや、ブレード中板103をプラスチック板体で形成し、ブレード外板104はカーボン繊維シートで形成する等の非木製板体同士の組み合わせでもよい。
また、スイートスポット位置調整用凹面部104cの最凹部、および、破線で示したスイートスポット位置調整用凸面部の最凸部は、ブレードフェイス中央部Oに設けられているが、ブレード102長手L1方向にずらして形成してもよいし、ブレード短手L2方向にずらして形成してもよいし、その他、任意の位置にずらして形成してもよい。
図3は、本願発明の第三の実施形態を示す卓球ラケット用ブレードである。
ブレード105は、3枚の部材を積層貼着した、3層構造となっている。本実施の形態においてブレード105は、積層構造の中央層を形成する、第一のブレード部材であるブレード中板106と、その両面に貼着して、ラバー貼着面を提供する第二のブレード部材である一対のブレード外板107aおよび107bとで形成されている。ブレード105は、板体の3層構造を成している。
ブレード中板106は、ブレードフェイス部105aに該当する部分が、両凸レンズ状に形成され、ブレードフェイス部105a中心部から、ブレードフェイス部105a外周部に向かって漸次肉薄となる、曲率半径R3aのスイートスポット位置調整用凸面部106aが形成されている。
一対のブレード外板107aおよび107bは、ブレード中板106と貼着される面に、ブレード中板106の凸面部106aと密嵌合するように曲率半径R3bのスイートスポット位置調整用凹面部107cが形成されている。ブレード中板106とブレード外板107は、凸面部106aと凹面部107cが密嵌合するように積層貼着されておりブレード105を形成している。
また、ブレード中板106を形成する部材は、ブレード外板107を形成する部材よりも、比重の軽い材料を用いて形成され、ブレード外板107はブレード中板106を形成する部材よりも剛性が大の材料で形成されている。本実施の形態においては、例えば、ブレード中板106は、プラスチックハニカム構造体で形成し、ブレード外板107は、カーボンナノチューシートで形成されている。
よって、ブレードフェイス部105a外周部には、剛性が大の材料が厚く配置されることで、ブレードフェイス部105a外周部の剛性が更に大となるためスイートエリアSA3aを広く設けることができる。また、ブレード105のラバー貼着面に剛性が大の材料が配置されることで、ブレードフェイス部105aの剛性が大となり、速い、打撃初速を発揮するラケットを提供することができる。更に、ブレード105の相当部分を比重の軽いブレード中板106で形成することができるので、ブレード105の総重量を軽くすることができる。
尚、ブレード中板106は、バルサ材に限らず、他の木材で形成してもよく、非木材で形成してもよい。更に、ブレード外板107は、カーボンナノチューブシートに限らず、チタン等の金属を用いてもよいし、木材を用いてもよい。
また、ブレード中板106を両凹レンズ状に形成して、スイートエリアSA3bの剛性を局部的に大としてもよい。
図4は、本願発明の第四の実施の形態を示す卓球ラケット用ブレードで、ブレード108は、スイートエリアSA4を、ラケットフェイス中央部O以外の任意の位置にずらして設けるタイプのブレードである。
ブレード108は、3枚の部材を積層貼着した3層構造となっている。本実施の形態においてブレード108は、積層構造の中央層を形成する、第一のブレード部材であるブレード中板109と、その両面に貼着して、ラバー貼着面を提供する第二のブレード部材である一対のブレード外板110aおよび110bとで形成されている。
ブレード中板109は、ブレード打球面108aの中央部から長手方向の片面外周部に向かって漸次肉厚となる、曲率半径R4aのスイートスポット位置調整用凸面部109aが形成されている。例えば、断面図(B)に示すように、長手方向中心線L0から長手方向片面寄りにX1ずれた位置L1から、ブレードフェイス108a外周部に向かって漸次肉厚となるようにスイートスポット位置調整用凸面部形成されている。
一対のブレード外板110aおよび110bは、ブレード中板109と貼着される面に、ブレード中板109の凸面部109aと密嵌合するように曲率半径R4bのスイートスポット位置調整用凹面部110cが形成されている。ブレード中板109とブレード外板110は、凸面部109aと凹面部110cが密嵌合するように積層貼着されておりブレード108を形成している。
また、ブレード中板109を形成する部材は、ブレード外板110を形成する部材よりも、比重の軽い材料を用いて形成され、ブレード外板110はブレード中板109を形成する部材よりも剛性が大の材料で形成されており、例えば、ブレード中板109は、プラスチックハニカム構造体で形成し、ブレード外板110は、カーボンナノチューシートで形成されている。
スイートエリア位置調整用凸面部109aと凹面部110cの嵌合部をブレード打球面部108aの長手方向片面に寄せて設けることにより、スイートエリアをブレード108中央部以外の位置に設けることができ、ラケットフェイス中央部以外の位置をミートポイントとするプレーヤー用のラケットを作製することができる。
尚、凸面部109cと凹面部110aの嵌合部はブレード長手方向の片面に寄せて形成するに限らず、破線で示すように短手方向の片面に形成してもよいし、その他の領域に設けてもよい。短手方向先端寄りにスイートエリアSA4bを設けることにより、ラケット先端部で打撃するプレーヤー用のブレード108を作製することができる。
尚、ブレード中板106は、バルサ材に限らず、他の木材で形成してもよく、非木材で形成してもよい。更に、ブレード外板107は、カーボンナノチューブシートに限らず、チタン等の金属を用いてもよいし、木材を用いてもよい。
図5は、本願発明の第五の実施の形態を示す、卓球ラケットである。
卓球用ラケット111は、図3に示すブレード105に卓球ラケット用ブレードにラバー112およびグリップ113を貼着したものであって、例えば、ブレード105のブレードフェイス部105aに、弾性が高い、例えば、天然ゴム材で形成した、ラバー112を貼着し、グリップ部105bには、例えば、木材で形成した、グリップ113を貼着して形成している。
尚、ラバー112は、天然ゴム材に限らず、弾性の高いブタジエンゴム等の樹脂材を用いてもよいし、カーボンナノチューブ等で強化してもよい。また、ラバー112および、グリップ113をブレード105両面に貼着してもよい。
更に、ラバー112グリップ113を貼着するラケットは図3に示すブレード105に限られるものではなく、他の実施の形態に示したブレードでもよい。
本願発明の第一の実施の形態を示す卓球ラケット用ブレード。 本願発明の第二の実施の形態を示す卓球ラケット用ブレード。 本願発明の第三の実施の形態を示す卓球ラケット用ブレード。 本願発明の第四の実施の形態を示す卓球ラケット用ブレード。 本願発明の第五の実施の形態を示す卓球用ラケット。 従来の卓球用ラケットである。
符号の説明
101 卓球ラケット用ブレード
102 卓球ラケット用ブレード
103 ブレード中板
104 ブレード外板
105 卓球ラケット用ブレード
106 ブレード中板
107 ブレード外板
108 卓球ラケット用ブレード
109 ブレード中板
110 ブレード外板
111 卓球用ラケット
112 卓球ラケット用ラバー
113 卓球ラケット用グリップ
201 卓球ラケット用ブレード
202 ブレード中板
203 ブレード外板

Claims (3)

  1. ブレードフェイス部とブレードグリップ部を備え、前記ブレードフェイス部にラバーが貼着されて卓球用ラケットを構成する卓球ラケット用ブレードにおいて、
    前記ブレードの、前記ブレードフェイス部を構成する部材には、前記ブレードフェイス部を構成する部材の一定領域の厚みが、曲率を持って外周部に向けて漸増するスイートスポット位置調整用凹面部と曲率を持って外周に向けて漸減するスイートスポット位置調整用凸面部との双方またはいずれか一方が形成されていて、
    前記ブレードフェイス部は、複数の部材を積層した積層構造を成し、前記積層構造を形成する部材は、前記スイートスポット位置調整用凸面部を有した第一のブレード部材と、前記スイートスポット位置調整用凸面部に嵌合する前記スイートスポット位置調整用凹面部を有した前記ブレードの外表面を形成する第二のブレード部材とで構成され、前記第一のブレード部材は、第二のブレード部材よりも、比重が軽い材料で形成するとともに、前記第二のブレード部材は、前記第一のブレード部材よりも剛性が大の材料で形成したことを特徴とする卓球ラケット用ブレード。
  2. 前記スイートスポット位置調整用凹面部と、前記スイートスポット位置調整用凸面部との、前記嵌合部を、前記ブレードフェイス部の中央部以外の任意の位置に配置するように形成して、前記ブレード第一部材と、前記ブレード第二部材を層成したことを特徴とする請求項に記載の卓球ラケット用ブレード。
  3. 請求項1または2に記載の卓球ラケット用ブレードの、前記ブレードフェイス部の少なくとも一面には、卓球ラケット用ラバーを貼着し、および/または、前記卓球ラケット用ブレードの前記グリップ部には、卓球ラケット用グリップを貼着したことを特徴とする卓球用ラケット。
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