JP4511909B2 - 製鋼スラグの処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は,製鋼スラグの処理方法に関し,より詳細には,気泡を含んだ溶融製鋼スラグの消泡を促進して凝固後のスラグの品質を向上させるための溶融製鋼スラグの処理方法に関する。
製鋼スラグは,遊離CaO(以下,「f・CaO」と記載する。)を含み,このf・CaOの水和反応により体積が膨張し,多くの微小な亀裂や開気孔を発生する場合がある。このようなf・CaOを多く含む製鋼スラグは,吸水率が高く強度が低い。
また,精錬工程において生じる溶融状態の製鋼スラグ(溶融製鋼スラグ)は気泡(主としてCOガス)を多く含んでいる。このような気泡を含む溶融製鋼スラグを,単に排滓鍋から鉄容器に排滓し,水を散布することなどにより急冷却した場合には,気泡を含んだ状態で凝固してしまう。一方,気泡を含んだ溶融製鋼スラグを排滓鍋内に放置した状態で徐冷した場合にも,気泡を含んだ状態で凝固してしまう。このような製鋼スラグは,吸水率が低く,すりへり減量が高い,低品質のものである。
このため,製鋼スラグは,土木工事用の仮設材,道路の地盤改良材,下層路盤材等の用途でしか使用されておらず,より高いスラグ品質が要求される上層路盤材,コンクリート用骨材,石材原料等には用いられにくい。
これに対して,製鋼スラグを,上層路盤材,コンクリート用骨材,石材原料等の用途に有効利用すべく,従来から,製鋼スラグの高品質化を図り商品価値を高めるために,製鋼スラグ中のf・CaOを低減させたり,溶融製鋼スラグ中の気泡を低減させたりすることが行われている。
まず,製鋼スラグ中のf・CaOを低減させる方法としては,例えば,特許文献1に記載されたように,製鋼スラグに,珪酸含有改質剤,炭素含有還元剤および鉄スクラップを混合し,この混合物を,酸素含有気体を供給しつつ還元性雰囲気に維持しながら溶融するスラグ熱間改質法がある。
また,例えば,特許文献2に記載されたように,製鋼スラグを精錬時の装入副原料のCaO量を50kg/粗鋼ton以下およびスラグ塩基度3.5以下を基準として分別して,これに適合するスラグを放冷固化後,スラグ温度が400〜1000℃の顕熱を保持した状態で40〜100℃の温水槽に投入してf・CaOの水和反応を促進させて安定化処理する製鋼スラグの安定化処理方法(エージング法)がある。
さらに,溶融製鋼スラグ中の気泡を低減させる方法としては,例えば,特許文献3に記載されたように,製鋼工程で発生する気泡を多く含む溶融スラグを排滓鍋中でミスト状の水を噴霧して泡立ちを抑制する製鋼スラグの処理方法がある。
特開平6−115984号公報 特開平6−183792号公報 特開平5−195040号公報
しかしながら,上記特許文献1に記載の方法では,鉄スクラップを混合するため,1550℃以上に加熱し,上記混合物を溶融する必要がある。このため,この溶解に多量の熱と時間を必要とする,という問題があった。また,還元性雰囲気で処理(酸化鉄,酸化燐,酸化マンガン等の金属酸化物を還元して回収)することで,f・CaOが反応する金属酸化物が減少するため,改質スラグにf・CaOが残存してしまう,という問題もあった。
また,上記特許文献2に記載の方法では,製鋼スラグを安定化するために長時間(例えば数日程度)を要するため,処理能力に劣る,という問題もあった。加えて,この方法では,製鋼スラグを上層路盤材などに使用可能なまでに改質することができず,改質しても吸水率が高く強度が不十分である,という問題もあった。
また,上記特許文献3に記載された泡立ち抑制方法は,排滓鍋中の溶融製鋼スラグを廃棄スポットに安全に運搬することを目的とするものであって,溶融製鋼スラグを冷却して凝固させた後のスラグの品質を向上させることを目的とするものではない。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的は,気泡を含んだ溶融製鋼スラグの消泡を促進して高品質なスラグを得ることが可能な,新規かつ改良された製鋼スラグの処理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明によれば,塩基度が0.6以上1.2以下の溶融製鋼スラグにCaO含有物質を添加する第1工程の後に,CaO含有物質が添加された溶融製鋼スラグを撹拌してCaO含有物質を溶融製鋼スラグ中に均一に溶解させる第2工程を行う製鋼スラグの処理方法であって,前記第2工程の攪拌時は前記製鋼スラグが液相線温度以上の状態で攪拌する製鋼スラグの処理方法が提供される。
ここで,本発明に用いられる製鋼スラグは,スラグ中に気泡を含んでいるものであれば特に限定はされないが,例えば,溶銑予備処理の際に生成する製鋼スラグである溶銑予備処理スラグなどを用いることができる。
上記の本発明の製鋼スラグの処理方法によれば,上記第1工程で,気泡を含んだ溶融製鋼スラグにCaO含有物質を添加して溶融製鋼スラグの塩基度を高くすることにより,スラグの表面張力を大きくして気泡を割れ易くし,粘性を低下させて気泡を抜け易くすることができる。このようにして,溶融製鋼スラグの消泡を促進することにより,冷却されて凝固した後の製鋼スラグの品質を向上させることができ,例えば,上層路盤材やコンクリート用骨材等としても使用することができる。
また,上記第2工程で攪拌を行うことにより,溶融製鋼スラグの塩基度を高くするために添加したCaO含有物質を溶融製鋼スラグ中に均一に混合・溶解させ易くなる。ここで,上記攪拌は,ガス攪拌または機械攪拌のいずれでもよい。このように,CaO含有物質を添加した後に,溶融製鋼スラグを液相線温度以上の温度を保持しながら攪拌することにより,製鋼スラグ中に存在するf・CaOとSiOとを十分に反応させて,f・CaOを低減することができる。
また,上記製鋼スラグの処理方法において,第1工程開始前の溶融製鋼スラグの塩基度は,0.6以上1.2以下(0.6≦CaO/SiO1.2)である。ここで,スラグの塩基度とは,スラグ中のCaOとSiOの質量比(CaO/SiO)のことである。
スラグの塩基度CaO/SiOが2.0を超える場合には,処理後スラグ中に未反応のf・CaOが多く残存するため好ましくない。また,スラグの塩基度CaO/SiOを0.6未満としているのは,通常の実操業上における下限値であることによる。
また,溶融製鋼スラグの塩基度を0.6≦CaO/SiO≦2.0とすれば,気泡を多く含むスラグを対象スラグとするので,スラグの消泡効果が顕著になる。
また,上記製鋼スラグの処理方法において,第2工程終了後の溶融製鋼スラグの塩基度は,0.9以上であることが好ましく,1.5以上であることがさらに好ましい。
上記第2工程終了後の溶融製鋼スラグの塩基度が0.9以上であれば,すりへり減量は概ね30質量%(以降,「質量%」は単に「%」と記載する)以下となり,骨材一級規格を満足する良好な品質のスラグを得ることができるため好ましく,1.5以上であれば,すりへり減量は概ね20%以下となり,骨材硬質規格を満足するさらに良好な品質のスラグを得ることができるため,さらに好ましい。
ここで,上記CaO含有物質としては,特に限定はされないが,高塩基度となるように,CaOの含有量が多い物質,例えば塩基度3以上の製鋼スラグ(例えば,脱炭スラグ粉)や製鋼工程での二次精錬スラグなどを使用することが好ましい。なお,添加する塩基度3以上の製鋼スラグや二次精錬スラグとしては,短時間に均一に溶解させることができるように,粒径の小さな(数十〜数百μm程度)粉状のものが好ましい。
また,例えば,脱炭スラグ粉などの微細な製鋼スラグ粉や二次精錬処理を実施する際に発生する粉スラグなどは,用途が限定されていたが,本発明によれば,これらの粉スラグ等を有効利用することも可能となる。
また,添加するCaO含有物質の塩基度は,添加前の溶融製鋼スラグの塩基度に応じて適宜選択する。すなわち,添加前の製鋼スラグの塩基度が高い場合には,塩基度が高くなり過ぎると未反応のf・CaOの量が増えて好ましくないことから,f・CaOの量が増えないように塩基度が比較的低いCaO含有物質を添加する。逆に,添加前の製鋼スラグの塩基度が低い場合には,塩基度が低過ぎると上述したように気泡が抜けにくくなるため,消泡が容易となるように塩基度が高いCaO含有物質を添加する。
また,上記製鋼スラグの処理方法において,第1工程では,CaO含有物質を加熱手段により加熱しながら添加してもよい。ここにおける加熱手段としては,例えば,溶射バーナー,ガスバーナー,プラズマトーチなどがある。
このように,加熱手段を用いてCaO含有物質を加熱しながら添加することにより,添加するCaO含有物質を溶融状態にして溶融製鋼スラグの表面に吹き付けるので,CaO含有物質を溶解しやすい状態で添加することができ,また,上記加熱手段により併せて溶融製鋼スラグの加熱も行うことができる。したがって,CaO含有物質を短時間で均一に溶解させることができる。
本発明によれば,気泡を含んだ溶融製鋼スラグの塩基度を高くすることにより,溶融製鋼スラグの消泡を促進して高品質なスラグを得ることが可能な,製鋼スラグの処理方法を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本発明者らは,溶融製鋼スラグ中の気泡を低減させて高品質のスラグを得るために,スラグ中の塩基度が低い(塩基度が1.2以下)である場合には溶融スラグ中の気泡が抜けにくいという点に着目し,従来は低減させるべき成分であったCaOを含有する物質を逆に添加するという発想の転換をすることにより,本発明を完成するに至った。
具体的には,本発明者らは,気泡を含んだ溶融製鋼スラグにCaOを含有する物質を添加してスラグの塩基度を高くすることにより,スラグの表面張力を大きくして破泡を容易にし,粘性を低下させて脱泡を容易にすることができることを見出した。このようにして,溶融製鋼スラグの消泡を促進すれば,冷却されて凝固した後の製鋼スラグの品質を向上させることができ,例えば,本発明の方法による処理後の製鋼スラグ単独でも上層路盤材やコンクリート用骨材等として使用することができる。
以下に,本発明の一実施の形態に係る製鋼スラグの処理方法について詳細に説明する。
まず,図1〜図3に基いて,本発明の一実施形態に係る製鋼スラグの処理のフローについて説明する。なお,図1は,本発明の一実施形態に係る製鋼スラグの処理方法を示すフローチャートであり,図2は,本発明の一実施形態に係る製鋼スラグの処理方法の工程を説明するための説明図であり,図3は,第1工程において溶射によりCaO含有物質を添加した場合の処理方法を説明するための説明図である。
本実施形態においては,処理対象である溶融製鋼スラグとして溶銑予備処理の際に生成する溶銑予備処理スラグを用いている。
ここで,第1工程開始前の溶融予備処理スラグ100の塩基度は,0.6≦CaO/SiO1.2である。スラグの塩基度CaO/SiO1.2を超える場合には,処理後スラグ中に未反応のf・CaOが多く残存するため好ましくない。また,スラグの塩基度CaO/SiOを0.6未満としているのは,通常の実操業上における下限値であることによる。
まず,本実施形態における製鋼スラグの処理の第1工程においては,図1および図2(a)に示したように,気泡を含有する溶融状態の溶銑予備処理スラグ100を転炉200から排滓鍋300に排出する(ステップS102)。次いで,図1および図2(b)に示したように,溶銑予備処理スラグ100が排出された排滓鍋300を台車400に乗せてスラグ処理場に搬送する(ステップS104)。排滓鍋300をスラグ処理場に搬送した後,図1および図2(c)に示したように,排滓鍋300中の溶融状態の溶銑予備処理スラグ100に,CaO含有物質として脱炭スラグ110を所定の方法により添加する(ステップS106)。
ここで,本実施形態においては,溶融製鋼スラグに添加するCaO含有物質として,脱炭スラグ110を使用しているが,上記CaO含有物質としては,脱炭スラグ110に限定されない。ただし,高塩基度となるように,CaOの含有量が多い物質,例えば塩基度3以上の製鋼スラグや製鋼工程での二次精錬スラグ(造塊滓処理の際に生成する粉スラグ)などを使用することが好ましい。
また,添加する塩基度3以上の製鋼スラグや二次精錬スラグとしては,後述する第2工程(ステップS108)において,短時間に均一に溶解させることが可能となるように,粒径の小さな(数十〜数百μm程度)粉状のものが好ましい。
また,例えば,脱炭スラグ粉などの微細な製鋼スラグ粉や二次精錬処理を実施する際に発生する粉スラグなどは,用途が限定されていたが,本発明によれば,これらの粉スラグ等を有効利用することも可能となる。
また,添加する脱炭スラグ110の塩基度は,添加前の溶銑予備処理スラグ100の塩基度に応じて適宜選択する。すなわち,添加前の溶銑予備処理スラグ100の塩基度が高い場合には,塩基度が高くなり過ぎると未反応のf・CaOの量が増えて好ましくないことから,f・CaOの量が増えないように塩基度が比較的低い脱炭スラグ110を添加する。逆に,添加前の溶銑予備処理スラグ100の塩基度が低い場合には,塩基度が低過ぎると上述したように気泡が抜けにくくなるため,消泡が容易となるように塩基度が高い脱炭スラグ110を添加する。
また,脱炭スラグ110の添加量についても,上記と同様の理由から,溶銑予備処理スラグ100の塩基度が高い場合には,少量の脱炭スラグ110を添加すれば足り,溶銑予備処理スラグ100の塩基度が低い場合には,多量の脱炭スラグ110を添加する必要がある。
脱炭スラグ110の添加方法としては,例えば,図2(c)に示したように,(1)上方添加,(2)粉体吹込による添加,(3)溶射バーナーによる添加などがある。以下,これらの添加方法について詳細に説明する。
まず,(1)上方添加についてであるが,この方法は,さらに,例えば,(1−1)シュートからの上方添加と(1−2)袋詰めによる上方添加とに分類することができる。(1−1)シュートからの上方添加の場合には,シュートのような上方から脱炭スラグ110を添加する。この方法の場合には,使用する脱炭スラグ110は,その粒径が数十〜数百μm程度の微細な粉末であり,添加するまでの間に飛散し易いため,この点に配慮することが重要である。一方,(1−2)袋詰めによる上方添加の場合には,袋詰めに手間と費用がかかるものの,飛散によるロスがはるかに小さいものとなる。脱炭スラグ110が溶融状態の溶銑予備処理スラグ100に添加されると,袋(紙もしくはビニール)が燃えて中に詰められている脱炭スラグ110は多少分散する。しかし,そのまま放置しておくと焼きしまりを起こして固まりになってしまうため,ガス撹拌または機械撹拌を加えて均一に分散させることが好ましい。なお,袋詰めにした脱炭スラグ110を添加する場合には,上方から直接投入してもよいし,上記シュートなどを用いて投入してもよい。
また,(2)粉体吹込による添加の場合には,例えば耐火物被覆をした粉体吹込用ランス600にて,溶銑予備処理スラグ100中に,例えば空気または窒素ガスなどを搬送ガスとして,脱炭スラグ110を吹き込む。この方法によれば,粉体を均一に分散させることが容易となる。
さらに,(3)溶射バーナーによる添加の場合には,図3に示したように,溶射バーナー500によって添加する脱炭スラグ110を溶融状態にして溶銑予備処理スラグ100の表面に吹き付ける。この方法の場合には,脱炭スラグ110を溶射する際に併せて加熱を行うことができ,粉状の脱炭スラグ110を溶融状態にして溶解しやすい状態で添加することができるので,脱炭スラグ110を短時間で均一に溶解させることが可能となる。ここで,本実施形態においては,脱炭スラグ110を加熱する加熱手段として溶射バーナー500を用いる場合を例に挙げて説明しているが,上記加熱手段としては,溶射バーナーには限られず,例えば,ガスバーナー(溶射バーナー以外のもの)やプラズマトーチ等を用いてもよい。
以上説明したステップS102〜S106が,本実施形態に係る製鋼スラグの処理方法の第1工程を構成している。
次に,再び図1および図2を参照しながら,本実施形態に係る製鋼スラグの処理方法の第2工程についての説明をする。ステップS106で脱炭スラグ110を溶融状態の溶銑予備処理スラグ100に添加した後,排滓鍋300中の溶融状態のスラグ(溶銑予備処理スラグ100と脱炭スラグ110との混合物)を撹拌する(ステップS108)。
ここで,撹拌方法は,ガス撹拌によるものでも機械撹拌によるものでもよく,特に限定はされない。ガス撹拌の場合は,図2(d)に示したように,例えば,所定量の空気を撹拌ガス吹込用ランス800などの装置により吹き込むことにより撹拌する。また,機械撹拌の場合には,図2(d)に示したように,例えば,撹拌用インペラー700などの撹拌手段により機械的に撹拌する。
このように,脱炭スラグ110を添加した後に,ガス撹拌あるいは機械撹拌により撹拌する工程(ステップS108)を含むことにより,溶銑予備処理スラグ100の塩基度を高くするために添加した脱炭スラグ110を溶銑予備処理スラグ100中に均一に混合および溶解させることができる。
また,上記撹拌時には,排滓鍋300中の溶融スラグの温度を液相線温度以上に保持しながら攪拌することが重要である。排滓鍋300中のスラグの温度が液相線温度以下になると,溶銑予備処理スラグ100や溶融状態の製鋼スラグ110が凝固してしまい,脱炭スラグ110を均一に混合および溶解させることが不可能となるからである。さらに,溶解の均一性を増すためには,排滓鍋300中のスラグの温度を液相線温度より10℃以上高い温度にすることが好ましい。
加えて,溶銑予備処理スラグ100の温度を液相線温度以上に保持しながら攪拌することにより,製鋼スラグ中に存在するf・CaOとSiOとを十分に反応させて,f・CaOの水和反応を防止することもできる。
なお,溶銑予備処理スラグ100の液相線温度は,例えば,溶銑予備処理スラグ100の塩基度が2程度である場合には,1100〜1200℃程度となる。ここで,上記製鋼スラグの液相線温度は,例えば,鉄と鋼 Vol.88(2002)NO2 p51〜58に記されているように,FactStage等の市販の計算ソフトを用いて,スラグ組成より溶融温度(液相線温度)を算出することが可能である。同様に,例えば,耐火物の支持台(図示せず)の上に白金箔(図示せず)を載せ,その上に2〜3gのスラグ(図示せず)を微粉砕し,プレスにて直径1cmの円柱状に成形した後,一定の昇温速度で昇温し,液滴高さが1/2になった時点の温度を測定して求めることもできる。
このように,上記第1工程(ステップS102〜S106)で,気泡を含んだ溶融状態の溶銑予備処理スラグ100に,CaOを多く含有する製鋼スラグとして,例えば,塩基度3以上の脱炭スラグ110を添加した後に,上記第2工程(ステップS108)で,脱炭スラグ110が添加された溶銑予備処理スラグ100を撹拌して,溶銑予備処理スラグ100の塩基度を高くすることにより,スラグの表面張力を大きくして気泡を割れ易くし,粘性を低下させて気泡を抜け易くすることができる。このようにして,溶融製鋼スラグの消泡を促進することにより,冷却されて凝固した後の製鋼スラグの品質を向上させることができ,例えば,上層路盤材やコンクリート用骨材等としても使用することができる。
さらに,上記第2工程(ステップS108)の終了後に,排滓鍋300内の溶銑予備処理スラグ100をスラグ冷却容器(図示せず)内に注入し冷却することにより,溶融状態の溶銑予備処理スラグ100を凝固させる(S110)。
以上のような方法によれば,気泡を多く含む溶銑予備処理スラグなどの製鋼スラグの消泡を促進することができ,これにより,例えば,上層路盤材やコンクリート用骨材等としても使用することが可能な高品質なスラグを得ることができる。
以下,上述した処理方法により得られた溶銑予備処理スラグなどの製鋼スラグの品質の評価を行った結果について説明する。
まず,図4に基いて,CaO含有物質(例えば,脱炭スラグなど)の添加および添加後の撹拌が処理対象である製鋼スラグの吸水率に与える影響について検討結果について説明する。なお,図4は,製鋼スラグへのCaO源としての脱炭スラグの添加および添加後の撹拌が製鋼スラグの吸水率に与える影響を示すグラフ図である。
ここで,吸水率の測定は,JIS A1109またはA1110に規定される試験方法を用いて行った。具体的には,上記JIS規格に規定された試験方法に従い,下記表1に示す組成の気泡を含有する1305℃の溶銑予備処理スラグ10トンを排滓鍋に排出し,下記表2に示す組成の脱炭スラグ1.5トンを添加した場合としない場合,溶融スラグ中に空気を吹き込み撹拌した場合としない場合のそれぞれについて試験を実施し,凝固した後の吸水率を測定した。なお,本処理は,1100℃以上で処理を実施した。
Figure 0004511909
Figure 0004511909
上記吸水率の測定結果を図4に示した。なお,縦軸は,凝固後の製鋼スラグの吸水率(%)を示している。
図4を参照すると,CaO含有物質としての脱炭スラグを添加せず,かつ撹拌もしなかった場合の吸水率が約6.8%であったのに対し,脱炭スラグを添加しただけで撹拌をしなかった場合の吸水率が約4.8%と低下したものの,CaO含有物質を添加しただけでは,十分な強度を有する製鋼スラグを得ることができないことがわかった。さらに,これに撹拌を加えると,ガス撹拌,機械撹拌いずれの場合も,吸水率は約0.2%と著しく低下することがわかった。また,CaO含有物質の添加に溶射を用い,溶射によりCaO含有物質および排滓鍋中の溶銑予備処理スラグを加熱した場合には,吸水率は0.1%とさらに著しく低下した。このことから,製鋼スラグにCaO含有物質を添加し,さらに撹拌工程を加えることにより,上層路盤材やコンクリート用骨材などにも用いることができる非常に高品質のスラグを得ることができることがわかった。なお,CaO含有物質を添加せずに撹拌のみを行った場合については,吸水率は約5.6%と高いものとなった。これは,CaO含有物質を添加しておらず,スラグの塩基度が低いままであるので,気泡が抜けにくかったためと推定される。
次に,図5に基いて,種々の製鋼スラグにCaO源としての脱炭スラグを添加し,すりへり減量に及ぼす塩基度の影響についての検討結果について説明する。なお,図5は,種々の製鋼スラグにCaO源としての脱炭スラグを添加した場合にすりへり減量に及ぼす塩基度の影響を示すグラフ図である。
ここで,すりへり減量は,スラグの強度を示すもので,図5に示したように,すりへり減量が30%以下であれば,骨材一級規格を満足し,すりへり減量が20%以下であれば,骨材硬質規格を満足する。
また,すりへり減量の測定は,JIS A1121に規定される試験方法を用いて行った。具体的には,上記JIS規格に規定された試験方法に従い,以下のようにして行った。すなわち,気泡を含有する溶銑予備処理スラグ10トンを排滓鍋に排出し,脱炭スラグを溶射バーナーで溶射した。次いで,空気を用いてバブリングを行い撹拌を実施することにより均一にし,スラグ中の気泡を消泡させた。その後,処理後の温度が液相線温度以上になる状態で冷却容器に注入し,凝固させた。
上記すりへり減量の測定結果を図5に示した。なお,縦軸は,凝固後の製鋼スラグのすりへり減量(%)を示し,横軸は,塩基度(CaO/SiO)を示している。上記測定の結果,塩基度が0.9以上であれば骨材一級規格を満足する品質の良好なスラグが得られるため好ましく,塩基度が1.5以上であれば骨材硬質規格を満足する品質のさらに良好なスラグが得られるためさらに好ましい,ということがわかった。
なお,製鋼スラグ中の気泡を消泡させるにはCaO含有物質を多量に添加することが有効であるが,液相線温度が高くなるため,CaO含有物質の添加時に加熱を行ってスラグの温度を上昇させることにより,液相線温度以上にすることが好ましい。さらに,溶融スラグの均一性を増すために液相線温度よりも10℃以上高い温度にすることがさらに好ましい。
以下に,本発明の実施例について説明する。下記の実施例は,上記実施形態に基いて,溶融製鋼スラグを処理して,処理後のスラグの吸水率(JIS A1109またはA1110)およびすりへり減量(JIS A1121)を評価したものである。なお,下記実施例は本発明の理解を容易にするために説明するためのもので,本発明は下記実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
高炉溶銑を350トン転炉に装入し,溶銑予備処理を行った後,脱炭吹錬を行う精錬工程において,下記表3に示した組成の溶銑予備処理後の溶銑予備処理スラグ15トンを容量35mの排滓鍋に排出した。このときのスラグの温度は,1310℃であった。次いで,排滓鍋をスラグ処理場に搬送し,30kgずつに袋詰めにした上記表2に示した組成の脱炭スラグ粉1.5トンを排滓鍋中の溶融製鋼スラグに分割投入した。投入した袋詰め脱炭スラグ粉は,一箇所に集中しないように注意して排滓鍋内に均一になるように添加した。その後,20Nm/hrの空気でガスバブリングを3〜5分行った(このときの温度は,1250℃であった)。その後,排滓鍋をクレーンで吊った状態で傾転し,スラグ10トンを内法10m×2m×高さ0.4mの鉄製の容器であるスラグ冷却容器内に注入し,冷却した。冷却は,冷却容器内でスラグを10分間静置し,スラグが凝固した後,上面より水を散布することにより行った。得られたスラグの吸水率は2.8%,すりへり減量は18%と高品質のスラグであった。
Figure 0004511909
(実施例2)
高炉溶銑を350トン転炉に装入し,溶銑予備処理を行った後,脱炭吹錬を行う精錬工程において,上記表1に示した組成の溶銑予備処理後の溶銑予備処理スラグ10トンを容量35mの排滓鍋に排出した。このときのスラグの温度は,1260℃であった。次いで,排滓鍋をスラグ処理場に搬送し,排滓鍋中の溶融製鋼スラグに,表2に示した組成を有する脱炭スラグ粉を溶射バーナーを用いて1.5トン溶射した。このときの溶射バーナーの操業条件は,LPGガス40Nm/hr,酸素ガス200Nm/hrで行った。その後,20Nm/hrの空気でガスバブリングを3〜5分行い,均一化させた(このときの温度は,1310℃であった)。その後,排滓鍋をクレーンで吊った状態で傾転し,スラグ8トンを内法10m×2m×高さ0.4mの鉄製の容器であるスラグ冷却容器内に注入し,冷却した。冷却は,冷却容器内でスラグを10分間静置し,スラグが凝固した後,上面より水を散布することにより行った。得られたスラグの吸水率は0.3%,すりへり減量は15%と高品質のスラグであった。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は,製鋼スラグの処理方法に利用可能であり,特に,気泡を含んだ溶融製鋼スラグの消泡を促進して凝固後のスラグの品質を向上させるための溶融製鋼スラグの処理方法に利用可能である。
本発明の一実施形態に係る製鋼スラグの処理方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る製鋼スラグの処理方法の工程を説明するための説明図である。 第1工程において溶射によりCaO含有物質を添加した場合の処理方法を説明するための説明図である。 製鋼スラグへのCaO源としての脱炭スラグの添加および添加後の撹拌が製鋼スラグの吸水率に与える影響を示すグラフ図である。 種々の製鋼スラグにCaO源としての脱炭スラグを添加した場合にすりへり減量に及ぼす塩基度の影響を示すグラフ図である。
符号の説明
100 溶銑予備処理スラグ
110 脱炭スラグ
200 転炉
300 排滓鍋
400 台車
500 溶射バーナー
600 粉体吹込用ランス
700 撹拌用インペラー
800 撹拌ガス吹込用ランス

Claims (4)

  1. 塩基度が0.6以上1.2以下の溶融製鋼スラグにCaO含有物質を添加する第1工程の後に,前記CaO含有物質が添加された前記溶融製鋼スラグを撹拌する第2工程を行う製鋼スラグの処理方法であって,
    前記第2工程の攪拌時は前記製鋼スラグが液相線温度以上の状態で攪拌することを特徴とする,製鋼スラグの処理方法。
  2. 前記第2工程終了後の製鋼スラグの塩基度は,0.9以上であることを特徴とする,請求項1に記載の製鋼スラグの処理方法。
  3. 前記CaO含有物質は,塩基度3以上の製鋼スラグまたは二次精錬スラグであることを特徴とする,請求項1または2に記載の製鋼スラグの処理方法。
  4. 前記第1工程では,前記CaO含有物質を加熱手段により加熱しながら添加することを特徴とする,請求項1〜3のいずれか1項に記載の製鋼スラグの処理方法。
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