JP4507241B2 - 情報再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、情報記録媒体から情報を再生する装置に関し、特に、データ読み出し時の高速処理の実現に好適とされる装置に関する。
高密度記録を特徴とするDVD(Digital Versatile Disk)として、従来より、再生専用のDVD−ROM、書き換え可能なDVD−RAM、DVD−RW、追記型のDVD−R等各種製品が製造・販売されている。このうちDVD−RAMは相変化光ディスクであり、1997年に規格化されたDVD−RAM規格(Ver.1.0)では片面2.6GB、両面5.2GBであったものが、例えば1999年の規格(Ver.2)では片面4.94GBとされ、パソコン等の高性能化に伴い、映像(動画)、音声等を扱うデータの大容量化に対応可能とされている。DVD−RAMは、欠損管理機構を具備しており、ディスク上で発生する欠損は予め用意されたスペア領域で代替処理される。ディスク上で検出される欠損として初期欠損と二次欠損があり、初期欠損は、出荷前等のサーティファイ時に、二次欠損はデータを記録する際のベリファイ時に検出され、初期欠損セクタは、PDL(Primary Defect List)に登録され、二次欠損はSDL(Secondary Defect List)領域に登録され、スペア領域の代用セクタに代替記録される。また、DVD-RAMでは、ブロック内のバイト単位の誤りを対象とした誤り訂正を行うRSPC(リードソロモン積符号)が用いられ信頼度を高めている。
図6は、DVDのデータフォーマットの一例を模式的に示す図であり、図6(A)には、セクタの構成が示されており、図6(B)には、16個のデータセクタに内外パリティ誤り訂正コードが付加された1ブロックの構成が示されている。以下、DVDのデータフォーマットについて概説しておく。
図6(A)に示すように、横172バイト、縦12行の2064バイトを1データセクタ(単に「セクタ」ともいう)とし、各セクタの先頭には、4バイトのデータID(Identification)、2バイトのデータID誤り検出コードIED(DataID Error Detection Code)、6バイトのRSV(Reserve)コードの後に、2048バイトのデータが続き、最後にデータの誤り検出用にCRC(Cyclic Redundancy Check Code)よりなる4バイトの誤り検出コードEDC(Error Detection Code)が付加される。
データIDは、セクタ内のユーザデータのスクランブルに利用され、下位3バイトがセクタ番号であり、上位1バイトは、セクタフォーマット(ROM型、RAM型)、トラッキング方式、反射率、ディスク領域(リードイン、リードアウト、ミドルデータ)、層情報がビット単位に割り当てられる。また、EDCは、1セクタ内の一部のデータの誤りに対するエラーを検出するためのものである。データ書き込みの符号化時には、4バイトのデータIDに対して2バイトのIEDを付加している。このため、EDCをチェックすることなく、IEDのエラー検出により、簡易にデータIDを読み取れるようにしている。
データIDとIEDに、6バイトのRSVと2048バイトのデータを付加したものに対して、4バイトのEDCを付加し、このEDCにより、スクランブルが正しいかどうか、誤訂正していないか等のチェックが行われる。そして、EDCを付加した後に、データのスクランブルをかける。スクランブル処理により、データをランダマイズし、隣接パタンに固定パタンがきて妨害を与えることや、固定パタンの信号により大きなDC成分が発生しサーボ制御等に影響を与えることを防いでいる。スクランブル初期値は、ブロック単位に、データIDの4ビットに基づき16通りに変化する構成とされている。より詳細には、図7に示すように、データIDの下位7−4ビットに基づき、スクランブル初期値が設定され、連続する16個のセクタデータは同一のスクランブルがかけられ、16×16=256セクタで、スクランブル初期値は1巡する。
スクランブルをかけた16セクタに対して、図6(B)に示すように、積符号のかたちで外パリティ誤り訂正コード(ECC2)が付加され、横172バイトに対してリードソロモン符号による10バイトのパリティ(「内パリティ誤り訂正コード」ともいう)ECC1が付加され、縦192行(12×16)に対してリードソロモン符号による16行のパリティ(「外パリティ誤り訂正コード」ともいう)ECC2が付加され、これを1ブロックとする(図6(B)参照)。誤り訂正コードを付加した後、下16行の各1行を12行のデータに対して1行のパリティが付くようにインタリーブを行った縦13行×横182バイトのブロックを例えばEFMPlus変調し同期信号を付加して記録フレームとなる(データフォーマットの詳細は、例えば後記特許文献1参照)。
図8は、従来のDVD−RAMドライブ装置の再生系の構成の典型例を説明するための図である。以下では、図8を参照して、DVD−RAMドライブ装置1が、ホストコンピュータ2からの読み出し要求を受け、DVD−RAMのある特定ブロックを読み出す場合について説明する。
システムコントローラ20の制御のもと、読み出し開始ブロック(読み出してバッファ処理するブロック)のデータIDを、データID設定レジスタ11に設定し、データID設定レジスタ11の出力は、デスクランブル初期値生成テーブル13に入力される。デスクランブル初期値生成テーブル13は、図7に示す例に従い、データIDの下位4−7ビットの値から、該値に対応するデスクランブル初期値を生成する。デスクランブル初期値生成テーブル13から出力されたデスクランブル初期値は、デスクランブル器14に設定される。システムコントローラ20の制御のもと、光ディスク(DVD−RAM)21から記録データの読み出しが開始されると、光ピックアップユニット22で検出された信号は波形等化等が行われ、復調・エラー訂正部23で、RSPC(リード・ソロモン積符号)による復調、誤り訂正が行われる。復調・エラー訂正部23では、内パリティ誤り符号コード(図6(B)のECC1)によるセクタの行方向の誤り訂正、及び、外パリティ誤り符号コード(図6(B)のECC2)による列方向の誤り訂正が行われる。そして、光ディスク21より読み取られ、復調、誤り訂正されたDVD信号を入力してこれをスクランブル解除し且つバッファ処理して出力する回路ブロック(バッファ出力部)10には、復調、誤り訂正が行われた1データセクタ(2064バイト)単位にデータが供給される。
デスクランブル器14は、1データセクタ(2064バイト)を入力して、デスクランブル初期値に基づき、スクランブルの解除(デスクランブル)を行い、その出力は、トラックバッファ16に入力され、同時に、CRC(Cyclic Redundancy Check Code)演算器15に供給され、デスクランブル処理されたデータセクタ(2064バイト)のCRCチェックが行われる。CRCチェックの結果は、例えばシステムコントローラ20に通知され、図示されないステータスレジスタ等に設定される。バッファコントローラ17は、トラックバッファ16に格納されているデータを読み出し、ホストインタフェース18を介して、読み出されたデータを、ホストコンピュータ2に送信する。これらの処理は、データIDのビット3〜ビット0となるセクタ16ブロック単位で行われ、セクタ16ブロックのデスクランブルは同じデスクランブル初期値で実行される。次のブロック(セクタ16ブロック)を読み出す場合、インクリメンタ12で、データID設定レジスタ11の現在の出力値(データID)をインクリメントし、インクリメントされた値をデスクランブル初期値生成テーブル13に供給し、前述した読み出し処理が繰り返される。なお、システムコントローラ20は、データID設定レジスタ11へ、バッファ開始データID(読み出し動作によりバッファ処理される最初のブロックのデータID)を設定するほか、DVDドライブ装置の各部の制御を行う。
前述したように、DVD−RAMは、出荷前の初期化(フォーマット)時に、DVD−RAM上におけるリライタブルゾーンに欠陥(初期欠陥)がないか検証(サーティファイ)され、欠陥セクタが検出された場合、欠陥セクタの物理セクタ番号が初期欠陥リストPDLに記録され、未使用セクタとされる。未使用エリア(1つ又は複数の未使用セクタの領域)を「サーティフィケーション・エリア」ともいう。
ところで、DVD−RAM規格上、未使用セクタのデータは、スクランブル初期値0001h(hはヘキサデシマル表示を意味する)でスクランブルしたデータを記録する規定とされている。
このため、DVD−RAMにおいて、ユーザエリアのデータセクタに連続して未使用エリアのデータが存在している場合、読み出し動作時、該未使用エリアのデータをデスクランブル器14でデスクランブル処理した結果、読み出しエラーとなる場合がある。これは、データセクタにつづいて未使用エリアのデータを読み出した場合、デスクランブル器14では、0001hとは異なるデスクランブル初期値でデスクランブル処理が行われるためである。以下、図9と図8を参照して、具体的に説明する。図9に示すように、未使用セクタ(データIDのセクタ番号は00000Xh)は、スクランブル初期値=0001hでスクランブル処理されており、ブロック#N+1から連続して未使用エリアのブロック#N+2を読み出すと、データID設定レジスタ11から出力されるデータIDは、N+2に対応し、未使用セクタのデータID(下位3バイト=00000Xh)と異なる。すなわち、デスクランブル器14は、ブロック#N+2に対応したデータIDに基づくデスクランブル初期値でデスクランブル処理を行うため(デスクランブル初期値0001hと異なる)、デスクランブル処理されたデータをCRC演算するCRC演算器15の出力はエラーとなる。また、あるブロックの読み出しに際して、該ブロック内にユーザデータを記録したデータセクタにつづいて未使用セクタが存在する場合にも、データセクタのデータIDと未使用セクタのデータIDとが異なるため、デスクランブル処理されたデータを、CRC演算するCRC演算器15の出力は、エラーとなる。
しかしながら、DVD−RAMドライブ装置のシステムコントローラ20、あるいはホストコンピュータ2は、CRC演算器15のエラー出力から、ユーザエリアのデータを読み出した際の読み出しエラーであるのか、未使用エリアを検出したことによるエラーであるのかをただちに判別できない。このため、システムコントローラ20(あるいは、場合によってはホストコンピュータ2)の指示により、例えば同一ブロックを再度読み出す等して、未使用エリアのデータに対してデスクランブル初期値0001hによるデスクランブル処理を再試行する等の所定のリトライ制御が行われる。
特開2000−90585号公報(第6頁、第3図、第4図)
上記したように、図8を参照して説明した従来のDVD−RAMドライブ装置においては、未使用セクタのデータを読み出したときに、CRC演算器15からエラーが出力されるが、ユーザエリアのデータの読み出しエラーであるのか、未使用エリアを検出したことによるエラーであるのか、システムコントローラ20等では、ただちに判別できない。このため、リトライ制御が行われ、その結果、データ読み出しのさらなる高速化の実現、及び性能向上を著しく困難としている。
したがって、本発明の目的は、情報記録媒体からのデータ読み出し時に、未使用エリアを検出し、データの高速読み出しを可能とする装置を提供することにある。
本願で開示される発明は、前記目的を達成するため、概略以下のように構成される。
本発明の一つの側面(アスペクト)に係る装置は、情報記録媒体から読み取られたデータを入力し、前記データの少なくとも一部を検査し、前記データに関連して予め定められた所定項目の検査結果情報を導出する検査回路と、前記検査回路から前記検査結果情報を受け、前記検査結果情報が未使用エリアに関連して予め定められた所定の条件を満たしているか照合し、前記データが未使用エリアのものであるか否か判別する判別回路と、前記判別回路により、前記データが未使用エリアのものであると判別された場合、前記未使用エリアに関連して予め定められた所定の情報を出力する制御を行う制御回路と、を備えている。
本発明においては、前記情報記録媒体から読み取られた前記データは、前記情報記録媒体への記録時にスクランブル処理されており、前記検査回路は、読み出し対象のブロックに対応するデータ識別情報(「データID」という)に応じて可変に設定されるデスクランブル初期値に基づき、前記読み取られたデータをデスクランブル処理してなるデータをエラーチェックした結果の検査結果情報(「第1の検査結果情報」という)と、所定の固定値のデスクランブル初期値に基づき、前記読み取られたデータをデスクランブル処理してなるデータをエラーチェックして得られる検査結果情報(「第2の検査結果情報」という)を出力する回路を備え、前記判別回路は、前記第1及び第2の検査結果情報を少なくとも入力し、前記読み取られたデータがユーザエリアのものであるか、未使用エリアのものであるかを判別する、構成としてもよい。本発明においては、前記検査回路は、前記読み取られたデータの予め定められた所定の位置に付加されているデータIDを検査した結果得られる検査結果情報(「第3の検査結果情報」という)と、前記データIDの誤り検出符号を検査した結果導出される検査結果情報(「第4の検査結果情報」という)を出力する回路をさらに備え、前記判別回路は、前記第1及び第2の検査結果情報と前記第3及び第4の検査結果情報の値の組み合わせに基づき、前記読み取られたデータが、未使用エリアのものであるか、ユーザエリアのものであるかを判定する構成としてもよい。
本発明においては、予め定められた所定のパタンを出力するパタン出力回路と、前記情報記録媒体から読み取られ前記デスクランブル処理されたデータと、前記所定のパタンとを入力とし、前記判別回路からの前記判別結果が未使用エリアでない場合、前記デスクランブル処理されたデータを選択し、未使用エリアの場合、前記所定のパタンを出力する選択回路と、を備えた構成としてもよい。
本発明においては、前記ブロックは、複数のセクタから構成され、前記検査回路には、前記情報記録媒体から読み取られたブロックデータを誤り訂正処理したデータが、セクタ毎に供給される、構成としてもよい。
本発明の他の側面(アスペクト)に係る装置においては、読み出し対象のブロックに対応するデータIDに応じて可変に設定されるデスクランブル初期値に基づき、前記情報記録媒体より読み取られたデータをデスクランブル処理して出力する第1のデスクランブル器と、予め定められた固定値に設定されたデスクランブル初期値に基づき、前記読み取られたデータをデスクランブル処理して出力する第2のデスクランブル器と、前記第1及び第2のデスクランブル器よりそれぞれ出力されるデスクランブルデータに関する第1及び第2の誤り検査情報を演算して出力する演算部と、前記読み取られたデータの予め定められた所定の位置に付加されている、データID、及び、データIDの誤り検出符号をそれぞれ検査する検査部と、前記第1及び第2のデスクランブル部よりそれぞれ出力されるデスクランブルデータに関する誤り検査情報と、前記データID及び前記データIDの誤り検出符号の検査情報のそれぞれについて、誤りの有無の組み合わせに基づき、前記データがユーザエリアから読み取られたものであるか、未使用エリアから読み取られたものであるかを判別する判別回路と、前記判別回路での判別結果が、前記データが未使用エリアのものである場合、予め定められた所定のパタンを上位装置に出力する回路と、を備えた構成としてもよい。
本発明のさらに別の側面(アスペクト)に係る装置においては、前記第1のデスクランブル器から出力されたデータを書き込みポインタで指示されるアドレスに書き込み、読み出しポインタが示すアドレスからデータを読み出して出力するバッファ回路と、前記書き込みポインタ、及び前記読み出しポインタの更新をそれぞれ制御する回路と、予め定められた所定のパタンを出力するパタン出力回路と、前記判別回路での判定の結果、前記読み取られたデータが未使用エリアの場合、前記書き込みポインタの値を記憶しておく記憶部と、前記読み出しポインタの値と、前記記憶部に記憶されている前記書き込みポインタの値と比較し、一致した場合、前記バッファ回路から前記読み出しポインタにしたがって読み出されたデータの代わりに、前記パタン出力回路から出力される所定パタンを出力するように制御する選択回路と、をさらに備えている。
本発明によれば、ハードウェア・ロジックにて、未使用エリアを検出する構成としたことにより、未検出エリアのデータ読み取り時のリトライ制御を不要とし、読み出しを高速化し、処理性能を向上させることができる。
本発明についてさらに詳細に説述すべく、添付図面を参照してこれを説明する。図1は、本発明を実施するための最良の一形態の構成を示す図である。図1において、回路ブロック10Aは、図8に示したDVDドライブ装置の回路ブロック(バッファ出力部)10に対応しており、図1には、図8のホストコンピュータ2、光ディスク21、光ピックアップユニット22、復調・エラー訂正部23は省略されている。図1の回路ブロック10Aにおいて、入力データは、図8を参照して説明した従来の装置と同様、光ディスクから読み取られ、復調・エラー訂正部23で、復調、誤り訂正が行われたセクタデータである。
図1を参照すると、本発明の一実施の形態に係る装置は、光ディスク(不図示)から読み取られたデータを入力し、データの一部又は全てを検査し、前記読み取られたデータに関連して予め定められた所定項目の検査結果情報を導出する検査回路(104、105、110、111、112、113)と、検査回路から前記検査結果情報を受け、前記検査結果情報が未使用エリアに関連して予め定められた所定の条件を満たしているか照合することで、読み取られたデータが未使用エリアのものであるか否か判別する判別回路(バッファ出力コントローラ114)と、該判別回路により、前記データが未使用エリアのものであると判別された場合、未使用エリアに関連して予め定められた所定の情報を、上位装置をなすホストコンピュータに出力する制御を行う回路(107、108、109)を備えている。
このように、本発明の一実施の形態に係る装置によれば、ハードウェア回路にて、読み取られたデータが未使用エリアのものであるか検出する構成としたことにより、未検出エリアのデータを読み取り時に、システムコントローラあるいはホストコンピュータの制御による、リトライ制御を不要とし、読み出しを高速化している。以下、具体例に即して詳細に説明する。
図1を参照すると、本発明の一実施例のDVD−RAMドライブ装置は、図示されない光ディスクから読み取られた1ブロックデータ(図6(B)参照)を誤り訂正して得られる1セクタ(図6(A)参照)のデータを入力し、読み出し対象のブロックに対応して設定されるスクランブル初期値に基づきスクランブル解除(デスクランブル)を行うデスクランブル器104と、デスクランブル器104でデスクランブルされたデータ(2064バイト)のCRC演算を行うCRC演算器105と、デスクランブル器104に入力されるデータを共通に入力し、固定のデスクランブル初期値(=0001h)でデスクランブルを行うデスクランブル器110と、データセクタのIED(図6(A)参照)をチェックするIEDチェッカ112と、データセクタのデータIDの8−23ビットが0であるかチェックするID0チェッカ113と、デスクランブル器110でデスクランブルされたデータ(2064バイト)のCRC演算を行うCRC演算器111と、CRC演算器105及び111の演算結果、IEDチェッカ112及びID0チェッカ113の検査結果を入力し、入力した信号の値の組み合わせが、未使用エリアの条件に該当するか否か判別し、判別結果を選択制御信号SELとして出力するバッファ出力コントローラ114と、を備えている。なお、デスクランブル器104、110は同一構成とされ、スクランブル初期値が設定されるシフトレジスタ回路(LFSR;線形帰還シフトレジスタ)で構成される。また、CRC演算器105、111同士も同一構成とされ、シフトレジスタ回路(LFSR)で構成される。
さらに、本実施例に係るDVD−RAMドライブ装置は、読み出し(バッファ処理)開始ブロックのデータIDが設定されるデータID設定レジスタ101と、データID設定レジスタ101の現在値を1つ加算し(+1)、加算結果をデータID設定レジスタ101に設定するインクリメンタ102と、データID設定レジスタ101の出力を受け、読み出し対象ブロックのデータIDに対応するデスクランブル初期値を出力するデスクランブル初期値生成テーブル103と、を備え、デスクランブル器104は、デスクランブル初期値生成テーブル103から出力されるデスクランブル初期値に基づきスクランブル処理を行う。
さらに、本実施例に係るDVD−RAMドライブ装置は、デスクランブル器104でデスクランブルされたデータを入力するトラックバッファ106と、バッファコントローラ107と、ホストインタフェース108とを備えている。このうち、トラックバッファ106は、デスクランブル器104から出力されるデータを一時的に蓄積し遅延させて出力するタイミング調整用のバッファ回路である。
また、バッファコントローラ107は、バッファ出力コントローラ114から出力される選択制御信号SELに基づき、入力データが、ユーザセクタのものである場合、トラックバッファ106からの出力データを選択出力し、未使用セクタのものである場合には、特定パタン出力回路109の出力パタンを選択出力するように、切り換える。特定パタン出力回路109は、システムコントローラ120の制御のもと、その出力パタンが初期設定され、未使用セクタに関連付けされたパタンを出力する。未使用セクタのデータ読み出し時、バッファコントローラ107は、特定パタン出力回路109からの特定パタンを1セクタ(2064バイト)分出力する。
ホストインタフェース108は、バッファコントローラ107から出力されたデータを図示されないホストコンピュータに送信する。ホストインタフェース108と図示されないホストコンピュータとのインタフェースとしては、ドライブ装置が外付けの場合、例えばIEEE1394、SCSI(Small Computer System Interface)等が用いられ、本実施例に係るDVD−RAMドライブ装置が、例えばホストコンピュータ内に内蔵される場合、例えばSCSI、ATA(ATA Packet Interface)等が用いられる。
このように、本実施例に係るDVD−RAMドライブ装置によれば、光ディスクから読み取られたデータをバッファリングしてホストコンピュータ等の上位装置へ転送する物理層(ハードウエア・ロジック)にて、未使用セクタの検出を行っており、未使用セクタを検出した際に、特定パタンをホストコンピュータに送信する構成としている。このため、未使用セクタのデータ読み取り時にも、従来のDVD−RAMドライブ装置で必要とされていたリトライ制御を不要としている。
図2は、図1のバッファ出力コントローラ114の制御動作の一具体例を説明するための図である。
図2において、Aは、図1のIEDチェッカ112の出力信号であり、バッファ出力コントローラ114の端子Aに入力される信号に対応している。Aの値は、IEDチェッカ112でのチェック結果が正しい場合、”1”(バイナリ値)、正しくない場合、”0”(バイナリ値)とする。
また、Bは、ID0チェッカ113の出力信号であり、バッファ出力コントローラ114の端子Bに入力される信号に対応している。Bの値は、データIDビットの23−8ビットがすべて”0”とき、”1”、それ以外の場合、”0”である。
さらに、Cは、CRC演算器111の出力信号であり、バッファ出力コントローラ114の端子Cに入力される信号に対応している。Cの値は、CRC演算器111でエラー無しの場合、”1”、エラーの場合、”0”である。
そして、Dは、CRC演算器105の出力信号であり、バッファ出力コントローラ114の端子Dに入力される信号に対応している。Dの値は、CRC演算器105でエラーの場合、”1”、エラー無しの場合、”0”である。
図2に示すように、図1のバッファ出力コントローラ114は、(A、B、C、D)の値の組み合わせ(条件)に応じて、以下のような制御動作を行う。図1及び図2を参照して、バッファ出力コントローラ114の制御動作を説明する。
(1)A、B、C、Dがすべて”1”のとき、今入力したデータは、未使用セクタのデータである。IEDチェッカ112からの出力Aが”1”のとき、データIDは誤り検出結果が「誤り無し」であり、ID0チェッカ113の検査結果Bが”1”のとき、データIDのビット23−8がすべて0であり、第2のCRC演算器111の結果Cが”1”のとき、「誤り無し」であり、第1のCRC演算器105の結果Dが”1”のとき、「誤り有り」があることから、当該データは、未使用セクタのデータに対応する。すなわち、当該未使用セクタを、デスクランブル器104でデスクランブル処理した場合、デスクランブル初期値が異なるため、当該セクタのEDCと、CRC計算結果が一致しない。一方、当該未使用セクタを、固定初期値デスクランブル器110でデスクランブル処理した場合、当該セクタのEDCと第2のCRC演算器111でのCRC計算結果とは一致している。このため、A、B、C、Dがすべて”1”のとき、未使用セクタのデータと判定する。そして、バッファ出力コントローラ114は、選択制御信号SELを、”1”(未使用セクタであることを表す値)とする。バッファコントローラ107は、バッファ出力コントローラ114から出力される選択制御信号SELが”1”のとき、特定パタン出力回路109から出力される特定パタンを選択出力する。
(2)Dが”0”のとき(A、B、Cは”1”)、SELは0とし、バッファコントローラ107は、バッファ出力コントローラ114から出力される選択制御信号SELが0であるため、トラックバッファ106の出力を出力する。この場合、C、Dのいずれかが誤訂正の可能性があり、今入力したデータはエラーがある。すなわち、IEDチェッカ112、ID0チェッカ113の結果がともに「誤り無し」という条件で、第2のCRC演算器111の結果Cが「誤り無し」であり、且つ、第1のCRC演算器105の結果Dも「誤り無し」である場合、互いに背反する事象(C及びDがともに誤り無し)が同時に成立していることから、C又はDのいずれかで誤訂正した可能性があるものと判定する。このため、未使用セクタとして扱わない。
(3)Cが”0”のとき(A、B、Dは”1”)、SELは”0”とし、バッファコントローラ107は、トラックバッファ106の出力を選択出力する。この場合、今入力したデータは、訂正不能データである。すなわち、第2のCRC演算器111の結果Cと第1のCRC演算器105の結果Dの双方とも「誤り有り」であるため、データは訂正不能である。この場合、ID0チェッカ113の検査の結果、データIDのビット23−8がすべて0であるが、未使用セクタとして扱わない。
(4)C、Dが”0”のとき(A、Bは”1”)、SELは”0”とする。この場合、Dで、誤訂正した可能性がある。すなわち、第2のCRC演算器111の結果Cが「誤り有り」であり、第1のCRC演算器105の結果Dが「誤り無し」である。この場合、ID0チェッカ113の検査の結果Bが、データIDのビット23−8がすべて0であることを示していることから、未使用セクタの可能性があり(第1のCRC演算器105の結果Dは「誤り有り」となる)にもかかわらず、Dが「誤り無し」あるため、D側で誤訂正した可能性がある。この場合も、未使用セクタとしない。
(5)Bが”0”で、A、C、Dが”1”のとき、SELは”0”とする。この場合、Cで誤訂正した可能性がある。ID0チェッカ113の検査の結果Bより、データIDのビット23−8がすべて0であることが成立していず(未使用セクタでない)、第1のCRC演算器105の結果Dが「誤り有り」であり、第2のCRC演算器111の結果Cが「誤り無し」であり、C側で誤訂正した可能性がある。この場合も、未使用セクタと判定しない。
(6)B、Dが”0”、A、Cが”1”のとき、SELは”0”とする。この場合、C、Dのいずれかで誤訂正した可能性がある。この場合、今入力したデータはエラーがある。すなわち、ID0チェッカ113の検査の結果Bより、データIDのビット23−8がすべて0であることは成立していず、第1のCRC演算器105の結果Dが「誤り無し」であり、しかも、第2のCRC演算器111の結果Cが「誤り無し」であることから、C又はD側で誤訂正した可能性がある。この場合も、未使用セクタとしない。
(7)B、Cが”0”のとき(A、Dは”1”)、SELは”0”とし、バッファコントローラ107は、トラックバッファ106の出力を選択出力する。この場合、今入力したデータは訂正不能データである。すなわち、IEDチェックの結果Aに誤りがなく、ID0チェッカ113の検査の結果Bより、データIDのビット23−8がすべて0であることが成立しない状態において、第2のCRC演算器111の結果C、及び、第1のCRC演算器105の結果Dがともに「誤り有り」であることから、当該セクタデータは訂正不能である。この場合も、未使用セクタとしない。
(8)B、C、Dが”0”のとき(Aは”1”)、SELは”0”とする。この場合、今入力したデータは、ユーザエリアのセクタデータである。すなわち、IEDチェックの結果Aにエラーがなく、ID0チェッカ113の検査の結果Bより、データIDのビット23−8がすべて0であることが成立しない状態において、第2のCRC演算器111の結果Cが「誤り有り」であり、第1のCRC演算器105の結果Dが「誤り無し」であるため、該データは、ユーザデータである。また、当該データにエラーはない。
(9)Aが”0”のとき(B、C、DはDon't Care)、SELは”0”とする。この場合、今入力したデータは、エラーがある。すなわち、IEDチェックの結果Aに誤りがある場合は、データのエラーとする。また、未使用セクタとはしない。IEDチェックの結果Aに誤りがあれば、データIDのビット23−8の検査結果、第1のCRC演算器105の結果D、第2のCRC演算器111の結果Cの値によらず、データのエラーとして扱い(図2のB、C、Dに対応する最下行の記号Xは「Don't Care」を表している)、ID0チェッカ113での検査、第1、第2のCRC演算器105、111等による誤り検査等は行わなくてよい。
なお、上記条件(8)に該当する場合、読み出しエラー無しであり、読み取られたユーザエリアのデータ(データセクタ)を、ホストインタフェース108から図示されないホストコンピュータへ出力する。
一方、上記条件(2)乃至(7)、(9)のうちのいずれか場合に該当する場合には、読み取られたセクタデータにエラーがあるため、バッファ出力コントローラ114は、(A、B、C、D)の値をシステムコントローラ120に通知し、システムコントローラ120から、エラー情報を、図示されないステータスレジスタに設定し、ホストインタフェース108から、図示されないホストコンピュータへ通知するようにしてもよい。
一方、上記条件(1)に該当する場合、すなわち、IEDチェッカ112、ID0チェッカ113の出力A、Bがともに”1”であり、CRC演算器111、105の出力C、Dがともに”1”のとき、SEL信号は”1”とされ、特定パタンが、ホストインタフェース108から図示されないホストコンピュータに送信され、ホストコンピュータは、未使用セクタより読み取られたデータであることを認識する。特定パタンは、ホストコンピュータで未使用セクタであることを識別できる情報であれば、任意のパタンであってよい。また、バッファ出力コントローラ114に入力される(A、B、C、D)の値を、適宜、ホストコンピュータに転送するようにしてもよい。
図3は、図1に示した本実施例の動作の一例を説明するためのタイミング図であり、未使用セクタを検出した場合の動作の一例が示されている。ここで、データセクタのデータフォーマットは、図6(A)に示した内容に従う。デスクランブル器104からは、スクランブルを解除したセクタデータとして、データID(ID0、ID1、ID2、ID3の4バイト)、IED0、IED1、RSV0、…が出力される。本実施例では、トラックバッファ106からは読み出されたバイトデータが、それぞれ、6バイト分相当遅延して出力される。すなわち、トラックバッファ106は、図1のCRC演算器105、111での処理遅延と、バッファ出力コントローラ114の処理遅延の合計に対応する時間分、デスクランブル器104の出力を遅延させて出力する。IEDチェッカ112、ID0チェッカ113の出力が有効(Vaild)であり、CRC演算器105、111での誤り検出結果が有効のとき、SEL信号は”1”に設定され、バッファコントローラ107は、特定パタン出力回路109からのパタンを出力し、ホストインタフェース108を介して図示されないホストコンピュータに、特定パタン(1データセクタすなわち2064バイト分)が送信される。
次に別の実施の形態について説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態の構成を示す図である。図4には、図1の回路ブロック10A内の構成が示されており、図1のシステムコントローラ120は省略されている。本発明の第2の実施の形態においては、光ディスク側の読み出し速度とホストコンピュータ側への転送速度の差を吸収するためのクロック乗り換え用のバッファ(図4の221)を備えている。本発明の第2の実施の形態では、第1のデスクランブル器(図4の204)から出力されたデータを、書き込みポインタで指示されるアドレスに書き込み、読み出しポインタが示すアドレスからデータを読み出して出力するバッファ(図4の221)と、書き込みポインタ及び読み出しポインタの更新をそれぞれ制御する回路(図4の222〜227)と、予め定められた所定のパタンを出力するパタン出力回路(図4の209)と、判別回路(図4の未使用セクタ検出器214)での判定の結果、読み取られたデータが未使用セクタの場合、書き込みポインタの値を記憶しておく記憶部(図4の228)と、前記読み出しポインタの値と、前記記憶部に記憶されている書き込みポインタの値と比較し、一致した場合、バッファ(図4の221)から読み出しポインタにしたがって読み出されるデータの代わりに、パタン出力回路(図4の209)から出力される所定パタンを出力するように制御する選択回路(図4の207)をさらに備えている。
本発明の第2の実施の形態において、図4のバッファ221として、クロック乗り換え用のバッファに用いられるリングバッファを備えている。以下、具体的な第2の実施例に即して説明する。
図5は、本発明の第2の実施例で用いられるリングバッファの動作原理を説明するための模式図である。図5を参照すると、リングバッファ領域を、1データセクタ分の2064バイト毎の領域に分割し、アドレスの低いほうから、0〜2063を0番、2064〜4127を1番、2064×n〜2064×(n+1)−1をn番とする。Wは、書き込みポインタでありDVD−RAMの入力データの書き込み開始位置、Rは読み出しポインタであり、ホストコンピュータへ出力を開始する位置である。ポインタWとRは、初期状態で0番の位置にあり、DVDディスクからの読み出しが開始されると、入力データがバッファに書き込まれ、1セクタ(2064バイト)のデータが書き込まれると、ポインタWの値を1つインクリメントする。ポインタRとポインタWの差が2064バイト以上となったとき、ホストコンピュータ側への転送が起動され、ポインタRがポインタWを追いかける形で推移する。ポインタW、Rとも、0→1→2、…、と推移し、10に到達すると、次に0に戻る。ポインタRがポインタWに追いついたとき、ホストコンピュータ側へのデータの転送は停止され、ポインタWとポインタRの差が2064バイト以上となるまで待機する。
再び図4を参照すると、データID設定レジスタ201、インクリメンタ202、デスクランブル初期値生成テーブル203、デスクランブル器204、CRC演算器205、セレクタ207、ホストインタフェース部208、特定パタン出力回路209、固定初期値デスクランブル器210、CRC演算器211、IEDチェッカ212、ID0チェッカ213、及び、未使用セクタ検出器214は、図1に示したデータID設定レジスタ101、インクリメンタ102、デスクランブル初期値生成テーブル103、デスクランブル器104、CRC演算器105、バッファコントローラ107、ホストインタフェース部108、特定パタン出力回路109、固定初期値デスクランブル器110、CRC演算器111、IEDチェッカ112、ID0チェッカ113、バッファ出力コントローラ114に、それぞれ対応し、同一の構成で構成される。以下では、重複を回避するため、同一部分の説明は適宜省略し、主に、図1に示した構成との相違点について説明する。
図4に示すように、本発明の第2の実施例においては、リングバッファ221と、リングバッファ221への書き込み(入力)を制御する入力側リングバッファコントローラ220と、リングバッファ221からの読み出し(出力)を制御する出力側リングバッファコントローラ230と、リングバッファ221の書き込みアドレスを生成するX2064乗算器222と、リングバッファ221の読み出しアドレスを生成するX2064乗算器223と、入力バッファポインタを生成する入力バッファポインタ生成器224と、入力側リングバッファコントローラ220からの制御信号を受け入力バッファポインタをインクリメント(+1)するインクリメンタ225と、出力バッファポインタを生成する出力バッファポインタ生成器226と、出力側リングバッファコントローラ230からの制御信号を受け、出力バッファポインタをインクリメントするインクリメンタ227と、入力バッファポインタ生成器224の出力と未使用セクタ検出器214の出力を受ける入力バッファポインタ退避レジスタ228と、入力バッファポインタ退避レジスタ228の出力信号と出力バッファポインタ生成器226の出力信号を受け、これらの信号を比較し比較結果を、セレクタ207に出力する比較器229と、を備えている。これらの回路は、概略以下のように動作する。
入力側リングバッファコントローラ220は、指定されたリングバッファの入力アドレスにデータを書き込み、制御信号として、入力バッファポインタ・カウントアップイネーブル信号をインクリメンタ225に出力する。
入力バッファポインタ・カウントアップイネーブル信号を受けて、インクリメンタ225は、入力バッファポインタの値を1つ加算(インクリメント)し、入力バッファポインタ生成器224に供給する。
入力バッファポインタ生成器224は、リングバッファを2064バイトで分割した各ブロックの位置(図5の0〜10)を示す値を出力する。入力バッファポインタ生成器224は、システムコントローラ(図1の120)により、値0に初期化される。インクリメンタ225は、入力バッファポインタ・カウントアップイネーブル信号を受けて、入力バッファポインタ生成器224の出力値を+1し、その際、10のつぎは11でなく、0に更新される。
x2064乗算器222は、入力バッファポインタ生成器224の出力に、2064を掛けた値を、リングバッファ221の入力アドレスとして出力する。
出力側リングバッファコントローラ230は、指定されたリングバッファの出力アドレスからデータを読み出し、出力バッファポインタ・カウントアップイネーブル信号を出力する。
出力バッファポインタ・カウントアップイネーブル信号を受けてインクリメンタ227は、出力バッファポインタの値を1つ加算(インクリメント)し、出力バッファポインタ生成器226に供給する。出力バッファポインタ生成器226は、リングバッファを2064バイトで分割した各ブロックの位置(図の0〜10)を示す値を出力する。出力バッファポインタ生成器226は、システムコントローラ(図1の120)により初期化され、インクリメンタ227は、出力バッファポインタ・カウントアップイネーブル信号を受けて出力バッファポインタ生成器226の出力値を+1し、その際、10のつぎは11でなく、0に更新される。
x2064乗算器223は、出力バッファポインタ生成器226の出力に、2064を掛けた値を、リングバッファ221の出力アドレスとして出力する。
入力バッファポインタ退避レジスタ228は、未使用セクタ検出器214から出力される信号SELが”1”のとき、入力バッファポインタ生成器224の出力をラッチする。未使用セクタ検出器214は、図1に示した前記実施例におけるバッファ出力コントローラ114と同一の論理構成とされ、前記実施例と同様に、入力される信号の組(A、B、C、D)が、上記条件(1)を満たす場合に、出力信号SELが”1”とされる。また、(A、B、C、D)が上記条件(2)を満たすとき、出力信号SELが”0”とされ、エラー無しのユーザデータとされる。(A、B、C、D)が上記(2)乃至(7)、(9)のとき、出力信号SELが”0”とされ、エラーとされる。
比較器229は、入力バッファポインタ退避レジスタ228と、出力バッファポインタ生成器226の出力とを比較し、一致している場合、例えば”1”を出力し、それ以外の場合、”0”を出力する。
セレクタ207は、比較器229の出力信号を選択制御信号として受け、比較器229の出力信号が”0”のとき(すなわち、不一致を表すとき)、リングバッファ221から、出力側リングバッファコントローラ230を介して読み出されたデータを出力し、比較器229の出力が”1”のとき(すなわち、一致を表すとき)、特定パタン出力回路209からの特定パタンを、ホストインタフェース208に供給する。
本発明の第2の実施例のDVD−RAMドライブ装置の動作について説明する。DVD−RAMディスクからあるブロックを読み出す場合、読み出し開始ブロック(すなわちバッファ処理する最初のブロック)のデータIDをデータID設定レジスタ201に設定し、その出力がデスクランブル初期値生成テーブル203に供給され、デスクランブル初期値生成テーブル203の出力がデスクランブル初期値としてデスクランブル器204に設定される。入力バッファポインタ生成器224と出力バッファポインタ生成器226には、初期値(例えば0)が設定される。
DVD−RAMディスクからブロックデータの読み出しが開始されると、復調、誤り訂正が行われたセクタ単位のデータに、デスクランブル処理が行われ、デスクランブル器204の出力は、入力側リングバッファコントローラ220に入力される。また、デスクランブル器204の出力は、CRC演算器205にも供給され、CRCチェックが行われる。これと並行して、0001hで初期化された固定初期値デスクランブル器210にも、デスクランブル器204に供給されるデータが供給され、デスクランブル器210の出力は、CRC演算器211に供給され、CRCチェックが行われる。
ユーザエリアのデータが入力されている場合、データIDは、DVD−RAMの規格上、31000h以上であるため、未使用セクタ検出器214の出力信号SELは、”0”となる。
次のデータブロックを読み出すとき、インクリメンタ202では、データID設定レジスタ201の出力をインクリメントし、読み出しデータのスクランブル処理、CRC演算処理を行う。未使用セクタのデータが入力されている場合、データIDの下位3バイトは、DVD−RAMの規格上、000000−00000Fhであるため、上記(1)の条件が成立し、未使用セクタ検出器214の出力信号SELは”1”となる。
本実施例において、ユーザエリアの読み出しエラーとなった場合、上記(1)の条件は成立しない。このため、特定パタンが出力されることはない。また、未使用セクタのデータを入力中に、読み出しエラーとなった場合、上記(1)の条件は成立しない。このため、特定パタンが出力されることはない。システムコントローラ(図1の120)は、読み出しエラーとなったブロックを、再度、読み出すリトライ制御を行う。
未使用セクタ検出器214から出力される信号SELが”1”となったとき、入力バッファポインタ生成器224の値が、入力バッファポインタ退避レジスタ228にラッチされ、未使用セクタのデータとして処理すべきリングバッファ221の位置を記憶しておく。
ホストコンピュータ側へ転送するための出力バッファポインタの値が、入力バッファポインタ退避レジスタ228の値と一致すると、比較器229からの出力信号が”1”となり、特定パタン出力回路209の出力が選択されて、ホストインタフェース部208に供給され、図示されないホストコンピュータに供給される。
本実施の形態の作用効果について説明する。本発明の第2の実施の形態によれば、光ディスク側の読み出し速度とホスト側の転送速度との差をバッファで吸収し、DVD−RAMディスクのブロックデータの読み出し時、ユーザデータのセクタにつづいて未使用セクタが現れた場合にも、DVD−RAMドライブ装置で検出し、特定パタンに置き換え、ホストコンピュータへ、読み出されたユーザデータと連続させて、転送できるようにしたことにより、未使用セクタから読み取られたデータを読み出しエラーとしてリトライする制御を行うことを不要としており、ブロックデータ読み出し時の高スループットを実現している。
なお、上記各実施例では、本発明をDVD−RAMドライブ装置に適用した例について説明したが、本発明は、これと互換のデータフォーマットを有する任意の光ディスクの再生装置に適用することができることは勿論である。また、DVDディスクへの記録を行う記録系と、再生系を備えた記録再生装置の再生系に適用してもよいことは勿論である。
また、上記実施例のドライブ装置は、パソコン等に内蔵されるドライブ装置としても適用可能であり、DVDプレーヤに内蔵されるドライブ装置にも適用可能であることは勿論である。
以上、本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ限定されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の第1の実施例の構成を示す図である。 本発明の第1の実施例のバッファ出力コントローラの動作の一例を説明するための図である。 本発明の第1の実施例のタイミング動作の一例を説明するためのタイミング図である。 本発明の第2の実施例の構成を示す図である。 リングバッファの動作原理を説明するための模式図である。 DVDのデータフォーマットを示す図である。 スクランブル初期値とデータIDの対応を説明するための図である。 従来のDVD−RAMドライブの構成の典型例を示す図である。 ユーザエリアとサーティフィケーションエリアを読み出す処理を説明するための模式図である。
符号の説明
1 DVD−RAMドライブ装置
2 ホストコンピュータ(上位装置)
10、10A 回路ブロック(バッファ出力部)
11、101、201 データID設定レジスタ
12、102、202 インクリメンタ
13、103、203 デスクランブル初期値生成テーブル
14、104、204 デスクランブル器
15、105、205 CRC演算器
16、106 トラックバッファ
17、107 バッファコントローラ
18、108、208 ホストインタフェース
20 システムコントローラ
21 DVDディスク
22 光ピックアップユニット
23 DVD信号復調・エラー訂正回路
109、209 特定パタン出力回路
110、210 固定初期値デスクランブル器
111、211 CRC演算器
112、212 IEDチェッカ
113、213 ID0チェッカ
114 バッファ出力コントローラ
120 システムコントローラ
207 セレクタ
214 未使用セクタ検出器
220 入力側リングバッファコントローラ
221 リングバッファ
222、223 x2064乗算器
224 入力バッファポインタ生成器
225、227 インクリメンタ
226 出力バッファポインタ生成器
228 入力バッファポインタ退避レジスタ
229 比較器
230 出力側リングバッファコントローラ
211 特定パタン出力回路

Claims (21)

  1. 情報記録媒体のユーザエリアのデータは、記録時の書き込み対象のブロックに対応するデータ識別情報(「データID」という)に応じて可変に設定されるスクランブル初期値でスクランブル処理されたものであり、一方、前記情報記録媒体の未使用エリアは、予め定められた所定の固定値のスクランブル初期値でスクランブル処理されたものであり、
    前記情報記録媒体の読み出し対象のブロックに対応するデータIDに応じて可変に設定されるデスクランブル初期値に基づき、前記情報記録媒体から読み取られたデータをデスクランブル処理してなるデータを誤り検査して得られる検査結果情報(「第1の検査結果情報」という)と、前記所定の固定値のデスクランブル初期値に基づき、前記読み取られたデータをデスクランブル処理してなるデータを誤り検査して得られる検査結果情報(「第2の検査結果情報」という)と、を導出する検査回路を備え、
    前記検査回路から前記第1及び第2の検査結果情報を入力し、前記読み取られたデータが、前記ユーザエリアのものであるか、前記未使用エリアのものであるかを判別する判別回路と、
    前記判別回路により、前記読み取られたデータが未使用エリアのものであると判別された場合、前記未使用エリアに関連して予め定められた所定の情報を出力する制御回路と、
    を備えている、ことを特徴とする情報再生装置。
  2. 前記検査回路は、前記読み取られたデータの予め定められた所定の位置に付加されている前記データIDを検査した結果得られる検査結果情報(「第3の検査結果情報」という)と、前記データIDの誤り検出符号を検査した結果導出される検査結果情報(「第4の検査結果情報」という)を出力する回路をさらに備え、
    前記判別回路は、前記第1及び第2の検査結果情報と、前記第3及び第4の検査結果情報の値の組み合わせに基づき、前記読み取られたデータが、前記ユーザエリアのものであるか、前記未使用エリアのものであるかを判定する、ことを特徴とする請求項に記載の情報再生装置。
  3. 前記制御回路が、予め定められた所定のパタンを出力するパタン出力回路と、
    前記情報記録媒体から読み取られ前記デスクランブル処理されたデータと、前記所定のパタンとを入力とし、前記判別回路からの前記判別結果が未使用エリアでない場合、前記デスクランブル処理されたデータを選択し、未使用エリアの場合には、前記所定のパタンを出力する選択回路と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報再生装置。
  4. 前記ブロックは、複数のセクタから構成され、前記検査回路には、前記情報記録媒体から読み取られたブロックデータを誤り訂正処理したセクタ毎のデータが供給される、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の情報再生装置。
  5. 読み出し対象のブロックに対応するデータ識別情報(「データID」という)に応じて可変に設定されるデスクランブル初期値に基づき、前記情報記録媒体より読み取られたデータをデスクランブル処理して出力する第1のデスクランブル器と、
    予め定められた固定値に設定されたデスクランブル初期値に基づき、前記読み取られたデータをデスクランブル処理して出力する第2のデスクランブル器と、
    前記第1及び第2のデスクランブル部よりそれぞれ出力されるスクランブルが解除されたデータに関する第1及び第2の誤り検査情報を演算して出力する演算部と、
    前記読み取られたデータの予め定められた所定の位置に付加されている、データID、及び、データIDの誤り検出符号をそれぞれ検査する検査部と、
    前記第1及び第2のデスクランブル器よりそれぞれ出力されるスクランブルが解除されたデータに関する第1及び第2の誤り検査情報と、前記データID、及び前記データIDの誤り検出符号の検査情報のそれぞれについて、誤りの有無の組み合わせに基づき、前記データがユーザエリアから読み取られたものであるか、未使用エリアから読み取られたものであるかを判別する判別回路と、
    前記判別回路での判別結果が、前記データが未使用エリアのものである場合、予め定められた所定のパタンを出力するように制御する回路と、
    を備えている、ことを特徴とする情報再生装置。
  6. 前記判別回路は、前記第1及び第2の誤り検査情報と、前記データID、及び前記データIDの誤り検出符号の検査情報のそれぞれについて、誤りの有無の組み合わせに基づき、前記読み取られたデータにエラーがあるか否かを判別する、ことを特徴とする請求項に記載の情報再生装置。
  7. 前記判別回路は、
    前記第1のデスクランブル器でスクランブル解除されたデータに関する前記第1の誤り検査情報が誤り有りであり、且つ、
    前記第2のデスクランブル器でスクランブル解除されたデータに関する前記第2の誤り検査情報が誤り無しであり、且つ、
    前記データIDが、前記未使用エリアに対応する所定の条件を満たし、且つ、
    前記データIDの誤り検出符号の検査結果に誤りが無い、
    場合に、前記読み取られたデータは、前記未使用エリアからのものであると判定する、
    ことを特徴とする請求項に記載の情報再生装置。
  8. 前記判別回路は、
    前記第1のデスクランブル器でスクランブル解除されたデータに関する前記第1の誤り検査情報が誤り無しであり、且つ、
    前記第2のデスクランブル器でスクランブル解除されたデータに関する前記第2の誤り検査情報が誤り有りであり、且つ、
    前記データIDが、前記未使用エリアに対応する所定の条件を満たさず、且つ、
    前記データIDの誤り検出符号の検査結果に誤りが無い、
    場合に、
    前記読み取られたデータにエラーはなく、且つ、前記ユーザエリアからのものであると判定する、ことを特徴とする請求項に記載の情報再生装置。
  9. 前記判別回路は、
    前記第1のデスクランブル器でスクランブル解除されたデータに関する前記第1の誤り検査情報が誤り無しであり、且つ、
    前記第2のデスクランブル器でスクランブル解除されたデータに関する前記第2の誤り検査情報が誤り無しであり、且つ、
    前記データIDの誤り検出符号の検査結果に誤りが無い、
    場合に、
    前記読み取られたデータにはエラーがあり、且つ、前記ユーザエリアから読み取られたものであると判定する、ことを特徴とする請求項に記載の情報再生装置。
  10. 前記判別回路は、
    前記第1のデスクランブル器でスクランブル解除されたデータに関する前記第1の誤り検査情報が誤り有りであり、且つ、
    前記第2のデスクランブル器でスクランブル解除されたデータに関する前記第2の誤り検査情報が誤り有りであり、且つ、
    前記データIDの誤り検出符号の検査結果に誤りが無い、
    場合に、
    前記読み取られたデータは訂正不能なデータであり、且つ、前記ユーザエリアから読み取られたものであると判定する、ことを特徴とする請求項に記載の情報再生装置。
  11. 前記判別回路は、
    前記第1のデスクランブル器でスクランブル解除されたデータに関する前記第1の誤り検査情報が誤り無しであり、且つ、
    前記第2のデスクランブル器でスクランブル解除されたデータに関する前記第2の誤り検査情報が誤り有りであり、且つ、
    前記データIDが、前記未使用エリアに対応する所定の条件を満たしており、且つ、
    前記データIDの誤り検出符号の検査結果に誤りが無い、
    場合に、
    前記読み取られたデータにはエラーがあり、且つ、前記ユーザエリアから読み取られたものであると判定する、ことを特徴とする請求項に記載の情報再生装置。
  12. 前記判別回路は、
    前記第1のデスクランブル器でスクランブル解除されたデータに関する前記第1の誤り検査情報が誤り有りであり、且つ、
    前記第2のデスクランブル器でスクランブル解除されたデータに関する前記第2の誤り検査情報が誤り無しであり、且つ、
    前記データIDが、前記未使用エリアに対応する所定の条件を満たさず、且つ、
    前記データIDの誤り検出符号の検査結果に誤りが無い、
    場合に、
    前記読み取られたデータにはエラーがあり、且つ、前記ユーザエリアから読み取られたものであると判定する、ことを特徴とする請求項に記載の情報再生装置。
  13. 前記判別回路は、
    前記データIDの誤り検出符号の検査結果に誤りがある場合には、前記第1及び第2の誤り検査情報の誤りの有無、前記データIDが前記未使用エリアに対応する所定の条件を満たすか否かにかかわらず、前記読み取られたデータにはエラーがあり、且つ、前記ユーザエリアから読み取られたものであると判定する、ことを特徴とする請求項6に記載の情報再生装置。
  14. 前記第1のデスクランブル器から出力されるスクランブルが解除されたデータを一時的に蓄積して出力するバッファ回路を備え、
    未使用エリアに関連して予め定められた所定のパタンを出力するパタン出力回路と、
    前記バッファ回路の出力と、前記パタン出力回路の出力とを入力し、前記判別回路での判別結果を受け、前記データがユーザエリアから読み取られたものである場合には、前記バッファ回路の出力を選択して出力し、前記データが未使用エリアから読み取られたものである場合、前記パタン出力回路の出力を選択して出力する選択回路と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項に記載の情報再生装置。
  15. 前記第1のデスクランブル器から出力されたデータを書き込みポインタで指示されるアドレスに書き込み、読み出しポインタが示すアドレスからデータを読み出して出力するバッファ回路と、
    前記書き込みポインタ、及び前記読み出しポインタの更新をそれぞれ制御する回路と、
    未使用エリアに関連して予め定められた所定のパタンを出力するパタン出力回路と、
    前記判別回路での判定の結果、前記読み取られたデータが未使用エリアの場合、前記書き込みポインタの値を記憶しておく記憶部と、
    前記読み出しポインタの値と、前記記憶部に記憶されている前記書き込みポインタの値と比較し、一致した場合、前記バッファ回路から前記読み出しポインタにしたがって読み出されたデータの代わりに、前記パタン出力回路から出力される所定パタンを出力するように制御する選択回路と、
    をさらに備えている、ことを特徴とする請求項に記載の情報再生装置。
  16. 情報記録媒体から読み取られ、誤り訂正されたブロックを構成するセクタデータを共通に入力してデスクランブル処理する第1及び第2のデスクランブル器と、
    前記第1のデスクランブル器に対して、読み出し対象のブロックのデータ識別情報(「データID」という)に対応して可変に設定されるデスクランブル初期値を設定する回路と、
    を備え、
    前記第2のデスクランブル器には、デスクランブル初期値として予め定められた固定値が設定され、
    さらに、
    前記第1及び第2のデスクランブル器の出力をそれぞれ入力し、所定の誤り検査処理を行う第1及び第2の誤り検査部と、
    前記データIDの誤り検出符号を検査する第1の検査部と、
    前記データIDの予め定められた所定ビットが所定値であるか検査する第2の検査部と、
    前記第1のデスクランブル器の出力を入力し所定の遅延時間遅延させて出力するバッファ回路と、
    未使用セクタに関連して予め定められた所定のパタンを出力するパタン出力回路と、
    前記第1及び第2の誤り検査部での検査結果、及び、前記第1及び第2の検査部の検査結果のそれぞれについて、誤りの有無の組み合わせに基づき、前記セクタデータが、未使用セクタのものであるか否か判定し、前記バッファ回路の出力と前記所定パタンの一方を出力するための選択制御信号を生成するバッファ出力制御回路と、
    前記バッファ回路の出力と、前記パタン出力回路の出力とを入力し、前記選択制御信号に基づき、入力したセクタが、ユーザエリアのものである場合、前記バッファ回路の出力を選択し、未使用セクタの場合、特定パタンを選択出力する選択回路と、
    前記選択回路の出力を、上位装置に出力するインタフェース部と、
    を備えている、ことを特徴とする情報再生装置。
  17. 情報記録媒体から読み取られ、誤り訂正されたブロックを構成するセクタデータを共通に入力してデスクランブル処理する第1及び第2のデスクランブル器と、
    前記第1のデスクランブル器に対して、読み出し対象のブロックのデータ識別情報(「データID」という)に対応して可変に設定されるデスクランブル初期値を設定する回路と、
    を備え、
    前記第2のデスクランブル器には、デスクランブル初期値として予め定められた固定値が設定され、
    さらに、
    前記第1及び第2のデスクランブル器でデスクランブル処理されたデータをそれぞれ入力し、所定の誤り検査処理を行う第1及び第2の誤り検査部と、
    前記データIDの誤り検出符号を検査する第1の検査部と、
    前記データIDの予め定められた所定ビットが所定値であるか検査する第2の検査部と、
    未使用セクタに関連して予め定められた所定パタンを出力するパタン出力回路と、
    前記第1及び第2の誤り検査部での検査結果と、前記第1及び第2の検査部の検査結果のそれぞれについて誤りの有無の組み合わせに基づき、前記セクタデータが、未使用セクタのものであるか否か判別し、判別結果を出力する判別回路と、
    書き込みポインタで指示されるアドレスにデータを書き込み、読み出しポインタで示すアドレスからデータを読み出して出力するバッファ回路と、
    前記第1のデスクランブル器からの出力を受け、前記バッファ回路へ、前記書き込みポインタで示すアドレスに書き込む入力制御部と、
    前記バッファ回路より、前記読み出しポインタの示すアドレスからのデータを読み出して出力する出力制御部と、
    前記書き込みポインタを生成する第1のポインタ生成回路と、
    前記読み出しポインタを生成する第2のポインタ生成回路と、
    を備え、
    前記判別回路での判別の結果、前記読み取られたセクタデータが、未使用セクタのものである場合、前記第1のポインタ生成回路から出力される前記書き込みポインタの値を記憶しておく記憶部と、
    前記第2のポインタ生成回路からの読み出しポインタと、前記記憶部に記憶されている書き込みポインタとを比較し、比較結果を出力する比較器と、
    前記比較器での比較結果を受け、比較結果が一致を示す場合、前記バッファ回路から読み出されたセクタデータの代わりに、予め定められた所定パタンを出力するように制御する選択回路と、
    前記選択回路の出力を、上位装置に出力するインタフェース部と、
    を備えている、ことを特徴とする情報再生装置。
  18. 前記情報記録媒体は、データフォーマットとして、予め定められた複数のセクタが1つのブロックを構成し、前記ブロックに対応して前記データIDが設定され、
    前記セクタは先頭から、データID、データIDの誤り検出符号(IED)を含み、所定長のデータの末尾に誤り検出符号(EDC)が付加されている、ことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか一に記載の情報再生装置。
  19. 請求項1乃至17のいずれか一に記載の情報再生装置を再生系に有し、さらに、前記情報記録媒体へ情報を記録する記録系を備えた、情報記録再生装置。
  20. 請求項1乃至17のいずれか一に記載の情報再生装置を再生系に有し、前記上位装置としてホストコンピュータに所定のインタフェースで接続されてなるドライブ装置。
  21. 請求項1乃至17のいずれか一に記載の情報再生装置を再生系に有し、前記情報記録媒体が、DVD(Digital Versatile Disk)よりなる、DVDドライブ装置。
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