JP4506048B2 - 車両用通信代行装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用通信代行装置に係り、例えば、車両の走行中において、特定相手との電話連絡を代行する車両用通信代行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車電話や携帯電話等の音声による無線通信等の各種通信装置の普及により、特定の相手との通信を行うことが頻繁に行われるようになってきている。そして、車両の走行中においても携帯電話等により特定の相手に種々の連絡や問い合わせ等の対話が必要になる場合がある。
このような運転中の通話を行う場合に、携帯電話を手に持つこと無く通話を行うことができるようにするための装置として、ハンズフリー装置が存在する。
ハンズフリー装置はマイクとスピーカを備えていて、携帯電話に接続することで、携帯電話を手で保持することなく装置のマイクとスピーカで通話できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ハンズフリー装置を使用することで両手を運転操作に使用できるが、運転操作中に携帯電話で会話を行っていることに変わりがない。
そこで、運転中を含めた車両内において携帯電話による通話や通信を運転者自身が行うことなく、代行してもらえるようにすると便利である。
【0004】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたもので、通信の代行を行うことが可能な車両用通信代行装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した発明では、予め決められた複数の文章が記憶された文章記憶手段と、時間、場所、及び通信相手を条件として前記文章を決定する知識データベースと、通信相手を特定する通信相手情報を取得する通信相手情報取得手段と、現在の時間と場所、及び前記取得した通信相手情報で特定される通信相手を条件として、前記知識データベースに基づいて、前記通信相手に送信する文章の候補をリスト表示するリスト表示手段と、前記リスト表示された候補からいずれか1の文章を選択する文章選択手段と、前記取得した通信相手との通信回線を接続し、前記選択された文章を送信する送信手段と、を具備することを特徴とする車両用通信代行装置を提供する。
請求項2記載の発明では、前記知識データベースは、時間、場所、及び通信相手毎に各種条件が規定されると共に、前記各文章に対する点数が前記各条件毎に規定され、前記リスト表示手段は、現在の時間と場所及び前記取得した通信相手情報で特定される通信相手を条件として、前記知識データベースから、各文章毎の合計点数を算出し、合計点数が大きい順にリスト表示する、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用通信代行装置を提供する。
請求項3記載の発明では、前記通信回線による通信の状態を表現する手段と、を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用通信代行装置を提供する。
請求項4記載の発明では、前記送信した文章が質問文である場合に、前記通信相手からの回答を受信する回答受信手段と、前記回答を受信した場合に、回答の報告を行う手段と、を具備したことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の車両用通信代行装置を提供する。
請求項5記載の発明では、前記通信相手との通信を電話にするか電子メールにするかを決定する手段を備え、前記送信手段は、通信を電話にすると決定した場合に前記選択した文章の音声を送信し、電子メールにすると決定した場合に前記選択した文章の電子メールを送信する、ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1の請求項に記載の車両用通信代行装置を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車両用通信代行装置における好適な実施の形態について、図1から図13を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
本実施形態の車両用通信代行装置では、運転者等のユーザが通話相手との通話を代行するものである。
ユーザは、通話相手(送信先)と通話内容(送信内容)を、エージェントとの質問と回答による対話形式により、リモコン入力や音声入力でナビ画面から選択する。
これら通話相手や通話内容を決定する場合、送信先知識データベース(タウンページや登録データ、学習からなる)により、送信先カテゴリを決定し、カテゴリに合った定型文のセットを通話内容の候補としてリストアップする。例えば、110番なら緊急事の定型文をセットする。
送信先及び送信内容(定型文)が決定されると、ナビ、モデム、携帯電話等により通信を行い、予め録音された音声ファイルの中から選択された送信内容に対応する音声ファイルを出力し、運転者に変わって送信先との通話を実行する。
通話の結果については、ナビ画面と音声によりユーザに報告する。通話内容が質問の場合には、通話相手の回答をプッシュフォンの押下キー又は音声認識により判断し、結果を報告する。回答音声を録音、再生することで結果報告するようにしてもよい。
【0007】
(2)実施形態の詳細
図1は、車両用通信代行装置のシステム構成を表したものである。
この図1に示されるように、装置本体10と、この本体10に接続されるスピーカ30、表示装置40、マイク50、リモコン60(無線接続)、及び電話80を備えている。
電話80については、車両に搭載される自動車電話の場合には車両用通信代行装置を構成するが、携帯電話(PHSを含む)やPDA等の情報携帯端末装置の場合には車両用通信代行装置を構成せず、これら通信機器を接続するためのインターフェース部を備える。本実施形態については、携帯電話として説明する。
【0008】
本体装置10は、モデム11、処理部12、出力部13、入力部14、リモコン受信部15、記憶部17を備えている。
処理部12は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、等を備えたコンピュータシステムにより構成されている。処理部12のCPUは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータに従って、車両用通信代行装置としての電話代行処理その他各種処理を行うようになっており、そのための制御をモデム11、出力部13等の各部に対して行う。
本実施形態において、処理部12が実行する電話代行処理プログラム等の各種プログラムは、通信定型文を推定してリスト表示し、通話を代行する等一連のユーザに対するアシスト(補助)を、擬似人格をもったエージェントが実行しているように作成されている。
【0009】
モデム11は、携帯電話80と接続されており、ユーザが選択した送信相手(通話相手)との間で音声その他のデータ通信を行う。モデム11は、処理部12と共に、送信手段、受信情報取得手段として機能する。
出力部13は、スピーカ30、表示装置40、及び携帯電話80と接続されている。出力部13は、音声の出力と画像の出力を制御する。すなわち、出力部13は、音声データに従ってエージェントの案内音声等の所定の音声を合成し、スピーカ30や携帯電話80のスピーカから出力する。また、出力部13は、電話代行処理において、選択対象となる送信先のリストや定型文リスト等のリストやエージェント画像等を表示装置40に出力するようになっている。
この出力部13は、処理部12とスピーカ30、又は/及び、処理部12と表示装置40と共に、通信結果出力手段として機能する。
スピーカ30は、車両用通信代行装置専用のスピーカとすることも可能であるが、車両に配置されたオーディオ用のスピーカや、ナビゲーション装置のスピーカ等の他用途のスピーカを兼用するようにしてもよい。
表示装置40は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどで構成される。
【0010】
入力部14は、表示装置40の画面表面に配置されたタッチパネル、マイク50及びリモコン受信部15と接続されている。入力部14は、リモコン受信部15を介してリモコン60と無線接続されるようになっている。入力部14には、その他、キーボードやマウス、タブレット等の各種入力機器の接続を可能に構成するようにしてもよい。
入力部14は、これらの接続された入力機器からの各種入力信号をそのまま、又は所定の処理(音声認識処理等)の後に処理部12に供給するようになっている。
【0011】
表示装置40のタッチパネルは、ポインティングデバイスとして機能し、ユーザが触れた位置(タッチ位置)を検出する。入力部14は、このタッチ位置から、表示装置40の表示内容のうちの何が選択されたかを検出して、選択内容に対応する選択データを処理部に供給する。
マイク50は、ユーザの音声を集音し入力部14に供給する。入力部14では、供給された音声を認識し、入力音声に対応して認識したデータを処理部12に供給する。
リモコン受信部15は、リモコン60から送信される選択データ等の入力データを受信して入力部14に供給する。
入力部14は、処理部12及び入力機器(タッチパネル、マイク50、リモコン60、リモコン受信部15)と共に、通信相手情報取得手段、送信情報取得手段として機能する。
【0012】
記憶部17は、要領の大きな記憶媒体及びその記憶媒体駆動装置で構成されている。記憶部17には、音声データベース171、定型文データベース172、知識データベース173、タウンページデータベース174、電話帳176、予定表177、録音音声178、及びその他のデータ179が格納されている。
これらの各データが格納される記憶媒体としては、CD−ROM、DVD、ハードディスク等の容量が大きな媒体が主として使用される。なお、複数種類の記憶媒体で記憶部17を構成するようにしてもよい。例えば、予定表や録音音声等を半導体メモリに格納し、その他のデータをCD−ROMに格納することが可能である。
【0013】
図2は、音声データベース171に格納されている音声データの内容を概念的に表したものである。
この図2に示されるように、音声データは、作成された定型文に対応してた音声を合成するためのデータである。音声データは、各種の定型文を作成する際の文節単位などの基本単位の音声データ毎に格納されている。各音声データは、音声番号により管理されている。
【0014】
図3は、定型文データベース172に格納されている定型文データの内容を概念的に表したものである。
この図3に示されるように、定型文データベース172には、定型文番号により管理される各種定型文データが格納されている。各定型文データは、当該定型文を表示装置40に表示する際のテキストデータを備えている。
また定型文は、図3に示されるように、音声データの基本単位に対応した基本単位毎に区切られている。定型文データは、区切られた各基本単位毎に音声データを特定するための音声番号(図2参照)を備えている。
【0015】
定型文データベース172には、カテゴリ別に定型文のセットが格納されている。
本実施形態では、以下のカテゴリに分類されて各定型文が格納されている。
110番:事故(若しくは事件)に関する定型文
119番:救急車(又は消防車)の依頼に関する定型文
レストラン:席の予約に関する定型文
宿泊施設:宿泊の予約に関する定型文、天候に関する定型文、推薦観光施設に関する定型文
ゴルフ場:ゴルフの予約に関する定型文、天候に関する定型文
自宅:帰宅に関する定型文
会社:会議に関する定型文
(登録された)仲の良い友人:日常会話定型文(過去に使用した文章を含む)
【0016】
図4、図5は、知識データベース173に格納されている知識データベースの内容を概念的に表したものである。
本実施形態における知識ベースである知識データベース173には、時間に関する知識データベース(図4(a))、場所に関する知識データベース(図4(b))、および、通信の相手先に関する知識データベース(図5)、図示しないが後述する予定表177に関するスケジュールデータベース等のその他のデータベースが存在する。これらの知識データベースを使用して、場所、時間、相手先等によってメッセージの内容(定型文)が推測される。
なお、図4、図5に表示した定型文は、説明のための表示であり、実際には定型文番号と、条件、および、条件に対する各定型文番号の点数が格納されている。
【0017】
時間に関する知識データベースでは、図4(a)に例示するように、午前、午後、夜、深夜等の、時や季節に関する各種条件が規定されており、例えば、条件午後の場合、定型文番号1の点数が5点、定型文番号2の点数が10点、…と規定されている。
同様に、場所に関する知識データベースでは、図4(b)に例示するように、自宅周辺、観光地、高速道路、その他遠方等の場所に関する各種条件が規定されており、例えば、自宅周辺の場合、定型文番号1〜5の点数が0点、定型文番号6の点数が10点、…と規定されている。
また、相手先に関する知識データベースでは、図5に例示するように、友人、宿泊先、自宅、会社、緊急、レストラン等の相手先に関する各種条件が規定されており、例えば、相手先が友人の場合、定型文番号1の点数が5点、定型文番号2の点数が10点、…と規定されている。
【0018】
記憶部17(図1)のタウンページデータベース174には、各種職業別に分類された電話番号がデータベース化されて格納されている。本実施形態では、電話番号に対応して所有者名と所在地が各職業毎に格納されているが、電話番号所有者に関する簡単な説明文等の所有者詳細データ等も格納するようにしてもよい。
電話帳176には、住所、所有者名、電話番号からなる一般電話帳データと、ユーザが個人的に自宅や友人等について設定した各ユーザ毎のユーザ電話帳データが格納されている。
【0019】
予定表177には、各ユーザに対するスケジュールが格納されている。予定表177に格納されるデータは、携帯電話80を介して通信により取得し、又は、メモリカードに格納されたスケジュールをその駆動装置を介して取得する。なお、スケジュールの取得元(スケジュールが設定される装置)としては、パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯電子機器(PDA)、インターネット上で管理されるスケジュール、等が対象となる。
【0020】
録音音声178には、ユーザの肉声によるメッセージや質問の音声録音されて格納されている。
その他のデータ179には、システムで必要とされる各種データや、表示装置にエージェントを表示するための静止画像のデータや、動画データの各種データ等が格納されている。
【0021】
次にこのように構成された車両用通信代行装置における電話代行処理について図6〜図11を参照して説明する。
図6は電話代行処理の処理動作を表したフローチャートで、図7〜図11は電話代行処理動作において表示装置40の表示画面を表したものである。
電話代行処理を行う場合、ユーザはまず表示装置40の表示画面(トップ画面)から電話代行処理を選択する。
ユーザによって電話代行処理が選択されると、処理部12は、エージェントとユーザとの対話により送信先を決定する(ステップ10)。
なお、処理部12が電話代行処理プログラムに従って各処理を実行するが、以下の説明では、エージェントが行う動作として説明することとする。すなわち、エージェントの動作は、実際には処理部12による処理動作、又は処理部12による制御のもとに各部が行う動作を意味する。
【0022】
送信先を決定する場合、エージェントは、相手先の決定方法を選択する画面を表示装置40に表示する。相手先決定方法選択画面には、電話番号から決定するための「電話番号から決定」ボタンとボタン番号1と、対象から決定するための「対象から決定」ボタンとボタン番号2が表示される。
ユーザがいずれかのボタンを選択、又はボタン番号を音声で指定して選択すると、エージェントは、選択された方法による相手先決定画面を表示装置40に表示する。
【0023】
図7は、表示装置40に表示される相手先決定画面を表したものである。
図7(a)は、「対象から決定」ボタンが選択された場合、図7(b)は「電話番号から決定」ボタンが選択された場合の相手先決定画面である。
図7(a)に示されるように、相手先決定画面を含めた各画面において、表示装置40に表示される画面は、状態表示画面70、エージェント画面71、アシスト画面72から構成されている。
状態表示画面70には、今どのような処理を行う状態であるかについて表示される画面で、相手先決定画面の場合には、図7(a)、(b)に示されるように「相手先」と表示される。
【0024】
また、エージェント画面71には、ユーザが行う処理や操作をアシスト(補助)するエージェント73が表示される。
エージェント画面71には、各状態の画面に対応したエージェント73の静止画像が表示される。図7に示した相手先決定画面では、エージェントが相手先を決定するために電話番号を調べている様子を表すために、電話帳74を開いた状態が表示されている。
なお、本実施形態におけるエージェントは、各状態画面に応じた静止画を表示するが、状態に応じた動作を行う動画でエージェントを表示することも可能である。
【0025】
アシスト画面72には、エージェントによる状態に応じた説明文が表示される吹き出し75と、各状態に応じたアシスト内容が表示される。
本実施形態において、エージェントは各状態における操作説明を音声により行うようになっているが、その操作説明と同一内容、又は、共通内容を示す文章が吹き出し75に表示される。
図7(a)に示した相手先決定画面のアシスト画面72には、相手先対象リスト76が表示される。この相手先対象リスト76は、定型文のカテゴリを最上位の項目として階層化されている。エージェントは選択された項目に更に下位の層が存在する場合には、該当する階層のリストを表示する。
ユーザは、リスト表示された項目を選択する場合、表示装置40の該当箇所に触れる(タッチする)ことで選択し、又は、選択する項目を読むことでマイク50から音声入力する。
同一階層内の他の項目を見たい場合には、スクロールボタン77a、77bで画面をスクロールすることができる。画面のスクロールは、「上にスクロール」「下にスクロール」等の音声により指示することも可能である。
【0026】
図7(b)に示されるように、「電話番号から決定」ボタンが選択された場合の相手先決定画面では、アシスト画面72に、吹き出し75と、電話番号入力エア78が表示される。
電話番号は、ユーザにより市外局番から順番にリモコン60や音声により入力され、順次電話番号入力エリア78に表示される。
【0027】
相手先決定画面から通信する相手先が決定されると、エージェント73は、定型文セットを決定する(ステップ12)。すなわち、エージェント73は、知識データベース173を使用して決定された相手先と場所や時間等に関する条件から、定型文セットの候補をリストアップし、定型文セット選択画面に表示する。
定型文セットの候補をリストアップする場合、エージェント12は、現在の時刻、現在位置、ステップ10で決定した送信先等を条件として、時間、場所、相手先に関する各知識データベース173(図4,5参照)から、各定型文セット番号毎の合計点数を算出する。
【0028】
図8は、定型文セット選択画面を例示したものである。
この図8に示されるように、エージェント73は、算出した合計点数が大きい定型セット番号順に定型文データベース172から定型文セットを読み出し、アシスト画面72の定型文リスト80に点数が大きい順に表示する。
送信先として、自宅、宿泊先、119番が決定された場合の定型文セット選択画面がそれぞれ、図8(a)、(b)、(c)であり、決定された送信先等の条件によって、よりユーザが望んでいると思われる定型文がエージェント71が推定して、リスト表示される。
【0029】
エージェント73は、定型文セット選択画面(図8)を表示装置40に表示する際に、スピーカ30からリスト表示された定型文セットのなかから発信する文章の選択を促す音声を出力する。また、アシスト画面72の吹き出し75には、発信する文章の選択を促すコメントが表示される。
ユーザは、定型文リスト80に表示された各定型文の中から送信を希望する文章(送信先に伝えたい内容の文章)を選択する。
【0030】
ユーザによって送信する文章が選択されると、エージェント73は、選択された定型文を発信する文章とし決定し(ステップ14)、発信確認画面を表示装置40に表示する。
すなわち、エージェント73は、定型文データベース172から、選択された定型文の定型文番号に対応する、音声番号を取得する。例えば、定型文番号3が選択されている場合、定型文データベース172から、対応する音声番号6,7,8を取得し、この音声番号6,7,8に対応する音声データを、音声データベース171から取得して、音声ファイルとしてRAMの音声ファイル記憶エリアに格納しておく。なお、この音声ファイルは、送信先との通信が確立して実際に音声データを送信する際に、音声データベース171から読み出すようにしてもよい。
【0031】
図9は、発信確認画面の表示内容を例示したものである。
図9に示されるように、発信確認画面では、アシスト画面72中にステップ14で決定した文章(定型文セット)がエージェント73によって表示される発信文書表示画面81と、この内容で発信して良いか否かを確認する3種類の確認ボタン82が表示される。確認ボタン82は、「はい」と表示された肯定ボタン82aと、「いいえ」と表示された否定ボタン82bと、「追加」と表示された追加ボタン82cが表示される。
図9の発信確認画面を表示した際、本実施形態のエージェント73は、発信して良いか否かを確認する音声を出力するが、発信文章表示画面に表示する文章を読み上げるようにしてもよい。例えば、エージェント73は、「これから帰ります。との伝言を発信してよろしいですか?」との音声を出力するようにしてもよい。
【0032】
否定ボタン82bは、発信文章表示画面81に表示された文章を取り消して再度設定をする場合のボタンである。この否定ボタン82bがユーザによって選択された場合(ステップ16;N)、エージェント73はステップ14で決定した文章をクリアし、ステップ12に戻って再度定型文セットを決定する処理を行う。
また、追加ボタン82cは、発信文章表示画面81に表示された文章に加えてさらに別の文書についても送信したい場合のボタンである。この追加ボタン82cがユーザによって選択された場合(ステップ16;N)、エージェント73は、ステップ14で決定した文章をそのまま保持しつつ、ステップ12に戻り、追加する定型文セットを決定する処理をおこなう。この場合に追加する定型文セットが決定(ステップ14)されると、図9の発信文章表示画面81には、最初に決定した文章とその後に追加された文章の全てが表示される。
【0033】
肯定ボタン82aは、発信文章表示画面81に表示された文章の発信で良い場合のボタンである。この肯定ボタン82aがユーザによって選択されると(ステップ16;Y)、エージェント73は、ステップ10で決定した送信先に対する発信処理を行う(ステップ18)。
すなわち、エージェント73(処理部12)は、モデム11および携帯電話80により、ステップ10で決定した送信先の電話番号を発信する。
【0034】
そして、エージェント73は、発信が送信先の相手によって受信されたか否かを確認し(ステップ20)、受信されない場合(ステップ20;N)、発信開始から所定の時間が経過したか否かを確認する(ステップ22)。所定時間が経過していなければ(ステップ22;N)、ステップ18に戻り発信処理により受信を待ち、所定時間が経過してタイムアウトとなった場合(ステップ22;Y)、ステップ38の切断処理に以降する。
【0035】
タイムアウト前に受信されると(ステップ20;Y)、エージェント73は、ステップ14に決定しRAMの音声ファイル記憶エリアに格納した定型文に対する音声ファイルを順次実行する(ステップ24)。
なお、本実施形態において実行する音声ファイルは、まず、送信先あいて(受信者)が、ユーザ(送信者)からの代行通信を受信するか否かの問い合わせと、その回答を得るためのメッセージからなる受信確認の質問文を送信した後に、ステップ14で決定した定型文セットの音声ファイルを実行するようになっている。
従って、受信された後に最初に実行する音声ファイルは質問文であるため(ステップ26;Y)、エージェント73は、質問に対する送信先からの回答の受信を所定時間の間監視する(ステップ28;N、ステップ30;N)。
一方、実行した音声ファイルが質問文ではない場合(ステップ26;N)、ステップ36に移行する。
【0036】
図10は、音声ファイルの実行に伴い表示装置40に表示される表示画面の内容を表したものである。
図10(a)、(b)は、受信確認質問文の音声ファイル実行に伴い表示される画面を表したものである。
図10(a)に示されるように、エージェント画面71にはエージェント73が電話の受話器83を顔に当てている画像が表示され、エージェント73がユーザに変わって通話していことを表示すると共に、状態画面70には「通話中」と表示される。
そして、エージェント73は、実行する音声ファイルに対応する文章をアシスト画面72の吹き出し75に表示する。例えば、受信確認質問文であれば、図10(a)に示されるように、「〜(ユーザの氏名)からの伝言をお受けしますか?」との音声ファイルを実行して該当音声を送信すると共に、対応する文章が吹き出し75に表示される。
なお、この通話中における質問文の音声ファイルは送信先に対して出力するだけであり、エージェント73の音声としてスピーカ30から出力しないようになっている。これは、自分に対してされた質問であるとの誤解をユーザがしないようにするためである。
【0037】
また、音声ファイルを実行している場合、エージェント73は、アシスト画面72には、通信状態画面85を表示する。この通信状態画面85一方の側(エージェント73が表示されている側(図面右側)に、車両画像85aが表示され、エージェント73から離れている側(図面左側)に、発信相手画像85bが表示される。この発信相手画像85bは、ステップ10で決定した送信相手によって異なる画像が表示される。例えば、送信先が消防署である場合には、図10(c)に示されるように消防車の画像が表示されるようになっている。
【0038】
さらに、車両画像85aと発信相手画像85b間には、通信の方向を示す通信方向矢印85cが表示される。この通信方向矢印は、音声ファイルを送信している場合には図10(a)、(c)に例示されるように、車両画像85aから発信相手画像85b方向を示す矢印が表示される。また、図10(b)に例示されるように、質問文において相手からの回答を待っている場合(ステップ28;Nとステップ30;Nを繰り返し、ステップ28;Yになるまでの間)、矢印は発信相手画像85bから車両画像85a方向に表示される。
このように通信の状態を表示することで、ユーザは現状を正確に認識することができる。
なお、実施形態では矢印としたが、通信の方向に流れを表現するようにしてもよい。
【0039】
受信確認質問文を含めたその他の質問文の場合、質問文音声を送信相手に送信すると共に、送信状態を表示(図10(a)に例示参照)した後に、引き続き送信先からの回答を得るための回答催促を行う。すなわち、送信先からの回答を得るための回答催促音声を送信すると共に、図10(b)に示すように、回答を催促している状態を表示する。
この図10(b)では、質問文音声の内容に対する回答が2者択一形式なので、エージェント73の吹き出し75には「はいの場合は”0”を、いいえの場合は”1”を押してください」との文章が表示される。この場も、ユーザに対する回答の催促であるとの誤解を生じないようにするため、画面表示のみであり、エージェント73によるスピーカ30からの音声出力はされない。
回答催促音声の内容と、これに対応する吹き出し75の表示文章は、質問文音声の内容に対応して出力、表示されるようになっており、択一回答の場合であれば、回答内容とその番号により催促がされる。例えば、エージェント73は、「午前中を希望する場合には”0”を、午後を希望する場合には”1”を、夜間を希望する場合には”2”を押してください」等の回答催促音声を出力し、吹き出し75に表示する。
【0040】
また、送信相手からの特定のコメント等の音声による回答を催促する場合、エージェント73は、例えば、「ピーという音の後に、回答を音声で入力してください」等の回答催促音声を送信し、対応する文章を吹き出し75に表示する。
なお、このように通信相手からの音声による回答を得る場合、エージェント73は、回答催促音声に続いて「ピー」という合図音を送信した後、ステップ32において通信相手からの音声を一定時間録音する。音声は記憶部17の録音音声178に格納される。
【0041】
図10(c)は、音声ファイルが質問文でない場合の通信状態画面を例示したものである。この図10(c)では、送信先が消防署であり、送信している定型文セットが火災の発生連絡文なので、状態画面70には「119番」と表示され、通信状態画面85の発信相手画像85bには消防車の画像が表示されている。
その他、音声ファイルが帰宅が遅くなることを伝える定型文セットであれば、発信相手画像85bには自宅の画像が表示され、例えば、「遅くなります」等の伝達文章が吹き出し75に表示される。また対応する伝達音声はエージェント73によって、送信先に送信される。
【0042】
図6において、エージェント73は、質問に対する送信先からの回答の受信を所定時間の間監視し、所定時間内に回答を受信しない場合はタイムアウトになり(ステップ28;N、ステップ30;Y)、エージェント73は、送信先に対して「タイムアウトのため切断いたします。」等の切断音声を実行し(ステップ34)、ステップ38に移行する。
【0043】
一方、送信先からの回答を所定時間内に受信すると(ステップ28;Y)、エージェント73は、受信した回答内容をRAMの回答保存エリアに記憶する(ステップ32)。
エージェント73は、回答内容を記憶した後、および、実行した音声ファイルが質問文でない場合(ステップ26;N)、全音声ファイルの実行が終了したか否かを判断すする(ステップ36)。
RAMの音声ファイル記憶エリアに、未実行の音声ファイルが存在する場合(ステップ36;Y)、エージェント73は、ステップ14に戻って、次の音声ファイルをRAMの音声ファイル記憶エリアから読み出して実行する。
【0044】
全ての音声ファイルの実行が終了した後(ステップ36;Y)、質問文に対する回答のタイムアウトの場合、および、発信処理のタイムアウトの場合、エージェント73は、次に切断処理を行う(ステップ38)。
すなわちエージェント73は、送信相手に対して「ありがとうございました」等のお礼音声を送信した後に、通信回線を切断する。
また、図11(a)に例示するように、エージェント73は、表示装置40のエージェント画面71において、受話器83を電話機84にオンフックした状態を表示し、状態画面70には「切断処理」と切断中であることを表示し、吹き出し75にお礼音声に対応するお礼文を表示する。
更に、アシスト画面72には、車両画像85aと発信相手画像85bとの間に表示されていた通信方向矢印85cを非表示にすることで、通信が終了していることを認知しやすくする。
【0045】
その後エージェント73は、発信が成功したか否かを判断し(ステップ40)、発信が成功した場合(ステップ36;Yの後に切断処理を行った場合、ステップ40;Y)、成功応答処理を行う(ステップ42)。
この成功応答処理は、電話代行が完了したことや、質問文を送信して回答がある場合には回答内容を伝える処理である。
図11(b)は、成功応答処理における成功応答画面(1)を表したものである。この成功応答画面(1)は成功応答処理に置いて常に表示される画面であり、電話代行が正常に完了したことをユーザに伝えるための画面である。
アシスト画面72の吹き出し75には、電話代行が完了したことを示す文章が表示される。
【0046】
図11(c)は、成功応答処理における成功応答画面(2)を表した回答表示画面である。
エージェント73は、ステップ23で記憶した回答の報告を音声で行うと共に、回答表示画面の吹き出し75に回答内容を表示する。
なお、音声による回答を録音音声178に格納している場合、エージェント73は、「相手から次の音声による回答が得られました」と音声案内をした後に、録音した音声を再生してスピーカ30から出力する。
【0047】
一方、エージェント73は、発信が成功しなかった場合、失敗応答処理を行う(ステップ44)。
この失敗応答処理は、失敗原因に応じた内容で行われる。
すなわち、エージェント73は、発信処理(ステップ18)に対してタイムアウトした場合(ステップ22;Y)であれば、例えば「発信しましたが、受信されませんでした」と音声で報告すると共に、吹き出し75に表示する。
また、質問文に対する回答の受信待ちでタイムアウトした場合(ステップ30;Y)、であれば、例えば「回答が得られませんでした」と音声で報告すると共に、吹き出し75に表示する。
【0048】
以上説明したように、本実施形態の車両用通信代行装置によれば、エージェントが自動的に発信処理を行い、決定した定型文セットに基づく音声ファイルの送信と、必要に応じて回答の受信を自動的に行うことができる。このため、運転者は、走行を開始する前や信号待ち等の停車中に送信先や定型文を決定しておくことで、自動的に電話代行が行われるので、運転操作に集中することが出来る。
【0049】
なお、説明した実施形態では発信する全文章が決定し、発信確認画面(図9参照)で肯定ボタン82aが選択されると(ステップ16;Y)、エージェント73は直ちに発信処理(ステップ18)を開始するようにしたが、発信日時をユーザが設定できるようにしてもよい。
すなわち、発信日時の設定項目を設け、日時が入力された場合、エージェントは入力された日時を予約日時として、送信先や定型文セットに対応する音声ファイルと共に記憶し、電話代行の設定処理を終了する。
そして、設定された日時になったか否かを監視し、該当日時になった場合に、発信処理(ステップ18)移行の処理を開始する。なお、発信処理を実行する前に、エージェントは、図9の発信確認を行った後に発信処理移行の処理を開始するようにしてもよい。この場合の吹き出し75には「予約日時になりました。以下の伝言を発信してよろしいですか?」のように、予約に基づく旨の表記を追加し、エージェント73は、予約に基づく発信を確認する音声をスピーカ30から出力する。
【0050】
また、本実施形態によれば、エージェント73が電話代行処理におけるユーザの操作を適宜解説するので、ユーザは操作を的確、容易に行うことができる。
また、エージェントとの対話形式で操作を進めるため、ユーザは同乗者に依頼する感覚で操作することができる。
なお、エージェント73の音声や声色を複数用意し、ユーザが選択できるようにしてもよい。ユーザは、送信する相手に応じて選択する声色を変えることで、送信相手に送信するエージェントの音声を色々変化させることができる。
【0051】
以上、本発明の車両用通信代行装置における1実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
例えば、説明した実施形態では、エージェント電話代行処理を行うようにしたが、必ずしも音声による電話の代行にかぎらず、電子メールの送信を代行するようにしてもよい。
この場合、車両用通信代行装置は記憶部17に電子メールアドレスデータベースを備える。
【0052】
また、全ての通信代行を電子メールで行う場合の他に、説明した実施形態による電話の代行と、電子メールの代行とを適宜選択し、又は適宜切り換えて実行するようにしてもよい。
例えば、電話代行と、電子メール代行のいずれにするかをユーザが決定するようにしてもよく、また、自動的に判断するようにしてもよい。
自動的に判断する場合としては以下の方法が可能である。
すなわち、複数人に連絡する場合は電子メールとし、1人の場合には電話とする。
また、電話ができない相手先(場所、時間)の場合はメールとする。電話出来ない場合としては、相手(送信先)が会議中である場合等があり、その判断は、予定表177に格納された送信先相手の予定から判断する。
即返事を欲しい場合は、電話を選択する。この場合、例えば、発信する文章を決定した際(ステップ14)に、返事を即欲しいか、後でも良いかを確認する(ユーザに設定してもらう)ようにする。
メールができない相手の場合は電話にする。メールができない相手としては、例えば、110番、119番、レストラン、宿泊施設、ゴルフ場等がある。
また、最初に電話代行を行い、不通の場合(ステップ22でタイムアウトの場合)に、電子メールに切り換えるようにしてもよい。
さらに、時間、相手先によって電話にするかメールにするかを推測するようにしてもよい。
【0053】
なお、電子メールのやり取りを行う場合、および、受信側が画像表示可能な電話である場合に、エージェント自身の画像データを送信することも可能である。
そして、エージェントの容姿にユーザ本人の特長やメッセージなどをグラフィカルに盛込むこようにしてもよい。
このように、エージェントを通信の代行に使用することで、送信側だけでなく受信側もゲーム感覚で気軽に通信を行うことができる。
【0054】
また、ユーザが決定した送信先や定型文セットをエージェント73が学習し、次に送信先や定型文を決定する際に学習結果を活用するようにしてもよい。
例えば、エージェント73は、発信先毎の発信回数をカウントし記憶しておき、発信回数の多い相手先を優先的に表示することができる。
また、使用回数の多い定型文を優先的に表示するようにしてもよい。この場合も定型文の使用回数をカウントし、記憶する。定型文使用回数は、各送信相手毎にカウントするようにしてもよい。
また、相手先とメッセージの内容を学習することで、「自宅へ以下(これから帰ります)のように連絡します、よろしいですか?」と操作をショートカットさせることが可能である。
さらに、送信する時間や場所含めて学習するようにしてもよい。例えば、会社を出たところ(時間、場所)では自宅へ連絡する回数が最も多いので、自宅を最優先して表示する。
また、同じ相手に対して、発信回数によってメッセージを自動で変化させることが可能である。例えば、エージェント73は、所定回数までは「これから行きます」という定型文であるのに対して、所定回数以上になった場合にはより親しみを込めた表現「これから行くね」という定型文に変化させる。
【0055】
またエージェント73は、送信先の電話番号から送信先のジャンルを特定し、定型文セットの候補を選択するようにしてもよい。この場合、電話番号とジャンルの対応を規定したジャンルデータベースを別途保持するか、又は、タウンページデータベース174を使用する。
また、メールアドレスのドメイン名からジャンルを特定し、定型文セットを選択することも可能である。
【0056】
また、説明した実施形態では、定型文セットに対応する音声データを送信するようにしたが、ユーザが自分の声を録音して使用することも可能である。この場合、エージェント73は、入力されたユーザの音声を録音音声178に格納し、音声ファイル実行(ステップ24)において、格納した録音音声を再生し送信する。
また、説明した実施形態では、相手先からの返答をプッシュホンの番号で認識するようにしたが、相手の音声を取得して音声認識し、認識結果から回答を判断するようにしてもよい。
【0057】
説明した実施形態では、定型文データベース172と知識データベース173とを別々に保存するようにしたが、図12に概念的に表示するように、定型文と知識ベースを一体として記憶部17に保存するようにしてもよい。
なお、図12に例示した条件は、定型文と知識ベースを一体化した場合に固有な条件ではなく、説明した実施形態においても採用することが可能であり、また、実施形態で説明した条件を一体化した場合の条件に採用するようにしてもよい。
【0058】
また、通信代行を電話代行にするか、電子メール代行にするかを判断するために、知識データベースを使用するようにしてもよい。
図13は、通信代行種別(電話代行、と電子メール代行のいずれにすべきか)を決定する際に使用する知識データベースを例示したものである。
エージェント73は、電話代行と電子メール代行のいずれかを決定する場合に、相手先に関する知識データベース(図13(a))の点数と、時間帯に対する知識データベース(図13(b))の点数との合計値を、電話と電子メール毎に計算し、点数が多い方の代行処理を優先的に行う。
ただし、最終決定をユーザにゆだね、確認画面でエージェントが確認するようにしてもよい。
なお、通信代行種別を決定する場合に、図13(a)、(b)の知識データベース以外に各種条件からなる知識データベースを採用することで、エージェントはより確実な判断を行うことが可能である。
【0059】
説明した実施形態では、送信先を決定する際に表示する相手先対象リスト76(図7(a))では、定型文のカテゴリを最上位の項目として階層化されたリストを固定的に表示するようにしたが、相手先対象リスト76の表示対象についても、知識データベースを使用し、時間や場所(車両位置)等の条件から各相手先候補を点数化し、点数の大きい順にリスト表示するようにしてもよい。
この場合、予定表177を参照することで各相手先の点数に重み付け、又は、加点することで、よりユーザが希望する候補を上位に表示することが可能になる。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、運転者に代わって通信の代行を行うことができ、運転者は運転操作に集中することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における車両用通信代行装置のシステム構成図である。
【図2】同上、車両用通信代行装置の音声データベースに格納されている音声データの内容を概念的に表した説明図である。
【図3】同上、車両用通信代行装置の定型文データベースに格納されている定型文データの内容を概念的に表したも説明図である。
【図4】同上、車両用通信代行装置における知識データベースの内容を概念的に表した説明図である。
【図5】同上、知識データベースの他の内容を概念的に表した説明図である。
【図6】同上、車両用通信代行装置の電話代行処理の処理動作を表したフローチャートである。
【図7】同上、車両用通信代行装置の表示装置に表示される相手先決定画面を表した説明図である。
【図8】同上、車両用通信代行装置の表示装置に表示される定型文セット選択画面を例示した説明図である。
【図9】同上、車両用通信代行装置の表示装置に表示される発信確認画面の表示内容を例示した説明図である。
【図10】同上、車両用通信代行装置において、音声ファイルの実行に伴い表示装置に表示される表示画面の内容を表した説明図である。
【図11】同上、車両用通信代行装置における切断処理、および、応答処理における表示画面を表した説明図である。
【図12】同上、車両用通信代行装置における、データベースの例で、定型文と知識ベースを一体として記憶部に保存する場合の説明図である。
【図13】同上、車両用通信代行装置において通信代行種別を決定するための知識データベースを例示した説明図である。
【符号の説明】
10 装置本体
11 モデム
12 処理部
13 出力部
14 入力部
15 リモコン受信部
17 記憶部
171 音声データベース
172 定型文データベース
173 知識データベース
174 タウンページデータベース
176 電話帳
177 予定表
178 録音音声
179 その他のデータ
30 スピーカ
40 表示装置
50 マイク
60 リモコン
80 電話

Claims (5)

  1. 予め決められた複数の文章が記憶された文章記憶手段と、
    時間、場所、及び通信相手を条件として前記文章を決定する知識データベースと、
    通信相手を特定する通信相手情報を取得する通信相手情報取得手段と、
    現在の時間と場所、及び前記取得した通信相手情報で特定される通信相手を条件として、前記知識データベースに基づいて、前記通信相手に送信する文章の候補をリスト表示するリスト表示手段と、
    前記リスト表示された候補からいずれか1の文章を選択する文章選択手段と、
    前記取得した通信相手との通信回線を接続し、前記選択された文章を送信する送信手段と、を具備することを特徴とする車両用通信代行装置。
  2. 前記知識データベースは、時間、場所、及び通信相手毎に各種条件が規定されると共に、前記各文章に対する点数が前記各条件毎に規定され、
    前記リスト表示手段は、現在の時間と場所及び前記取得した通信相手情報で特定される通信相手を条件として、前記知識データベースから、各文章毎の合計点数を算出し、合計点数が大きい順にリスト表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用通信代行装置。
  3. 前記通信回線による通信の状態を表現する手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用通信代行装置。
  4. 前記送信した文章が質問文である場合に、前記通信相手からの回答を受信する回答受信手段と、
    前記回答を受信した場合に、回答の報告を行う手段と、
    を具備したことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の車両用通信代行装置。
  5. 前記通信相手との通信を電話にするか電子メールにするかを決定する手段を備え、
    前記送信手段は、通信を電話にすると決定した場合に前記選択した文章の音声を送信し、電子メールにすると決定した場合に前記選択した文章の電子メールを送信する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1の請求項に記載の車両用通信代行装置。
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