JP4505929B2 - 通信システムおよび通信方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

通信システムおよび通信方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信システムおよび通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。さらに詳細には異なる通信媒体(通信インフラ)を介した通信が可能な2つ以上の通信端末を組み合わせたシステム間でデータを共有し、並列に通信することを可能とするシステム、および方法に関する。さらに具体的には、例えば携帯電話、PHS等の無線型の通信機器とパーソナルコンピュータ等の端末を接続してあたかも1つの端末のように使用することを可能とした通信システムおよび通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、携帯電話、PHS等の無線通信によるデータ通信手段が普及し、また一方ではLAN、公衆回線、インターネット等を介したコンピュータによるデータ通信も多用されている。近年では、ノートパソコン、PDA(Personal Digital Assistance)等、持ち運び可能な小型のいわゆるモバイルコンピュータも多く流通しており、このようなモバイル型コンピュータにPHS、携帯電話を接続したデータ通信が行なわれている。
【0003】
従来のコンピュータと携帯電話、PHS等の通信端末との接続は通信用のPCカードをパーソナルコンピュータ(以下PCという)に挿入し、PCカードをインタフェースとして携帯電話、PHS等の通信端末とPCとを接続している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したインタフェースとしてのPCカードは、1つの通信インフラである無線通信網を利用可能とすることのみを実現するものであり、ユーザの使用環境、例えば携帯電話でのサービスとして提供されるメールスプール機能をPC側で利用したり、携帯電話の着信音声データをPC側において着信する等、ユーザ側の利便性を改善する機能を備えるものではなかった。また、1人のユーザがPCと携帯電話の2つの端末を用いていることを識別して、識別に応じたサービスを提供する構成も実現されていない。
【0005】
本発明は、上述のようにPCカードを用いて2つの端末を接続した構成において実現されなかった様々な使用環境を、インタフェース装置を介した制御情報およびデータ転送構成により実現し、さらに2つの端末の利用態様を識別してその態様に応じたサービスを提供することを実現した通信システムおよび通信方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面は、
異なる通信網によって通信可能な複数の通信端末と、
前記複数の通信端末間のデータ転送制御を実行するインタフェース装置とを有する通信システムにおいて、
前記インタフェース装置は、前記複数の通信端末に対するインタフェース手段を有するとともに、前記複数の通信端末間において、制御コマンドおよびデータを構成要素とするデータパケットの転送を実行し、
前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末の各々は、前記データパケットに含まれるコマンドを解釈して実行する専用アプリケーションが格納された構成を有し、
前記複数の通信端末は、前記インタフェース装置を介した通信システムとして機能させるセッション確立処理を実行し、該セッション確立処理は通信端末および使用ユーザの正当性を検証する認証処理を含み、
前記認証処理は、前記セッションを確立する一方の通信端末に設定されている識別情報を該一方の通信端末から前記インタフェース装置を介して前記セッションを確立する他方の通信端末に送信する処理と、前記他方の通信端末にユーザにより入力される識別情報および該他方の通信端末に前記一方の通信端末から送信される識別情報を照合する照合処理を含むことを特徴とする通信システムにある。
【0007】
さらに、本発明の通信システムの一実施態様において、前記データパケットは、制御コマンド、データ長、およびデータを含む構成を有し、前記複数の通信端末の各々は、前記インタフェース装置を介して異なる通信端末にデータを送信する際は、前記専用アプリケーションに従って制御コマンド、データ長、およびデータを含む前記データパケットを生成して送信する処理を実行し、前記データパケットを受信した際は、前記専用アプリケーションに従ってデータパケットに含まれる制御コマンドに応じて定義された処理を該データパケットに含まれるデータに対して実行する構成であることを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明の通信システムの一実施態様において、前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末において実行される処理には、音声データとテキストデータの変換処理を含むことを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明の通信システムの一実施態様において、前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末において実行される処理には、アドレス帳の編集処理を含むことを特徴とする。
【0012】
さらに、本発明の通信システムの一実施態様において、前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末において実行される処理には、アドレス帳のデータ構成変換処理を含むことを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明の通信システムの一実施態様において、前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末において実行される処理には、メッセージ再生処理を含むことを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明の通信システムの一実施態様において、前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末において実行される処理には、接続された他の通信端末において利用される通信網に接続されたデータベースに対するアクセス処理を含むことを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明の通信システムの一実施態様において、前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末において実行される処理には、前記インタフェース装置を介して接続された他の通信端末において利用される通信網における端末アクティブ検出サービスを利用する処理を含むことを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明の通信システムの一実施態様において、異なる通信媒体によって通信可能なれ前記複数の通信端末の一方は、携帯電話であり、他方はパーソナルコンピュータであり、前記インタフェース装置は携帯電話に対応するインタフェース手段、およびパーソナルコンピュータに対応したインタフェース手段を含む構成であることを特徴とする。
【0017】
さらに、本発明の通信システムの一実施態様において、前記インタフェース装置は給電機能を有し、該インタフェース装置に装着した通信端末が該給電機能により充電される構成であることを特徴とする。
【0018】
さらに、本発明の第2の側面は、
異なる通信網によって通信可能な複数の通信端末と、前記複数の通信端末間のデータ転送制御を実行するインタフェース装置とを有する通信システムにおける通信方法において、前記複数の通信端末間において、
前記インタフェース装置を介して制御コマンドおよびデータを構成要素とするデータパケットの転送を実行し、
前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末のいずれかにおいて、専用アプリケーションに従って前記データパケットに含まれるコマンドを解釈して実行し、
前記複数の通信端末は、前記インタフェース装置を介した通信システムとして機能させるセッション確立処理を実行し、
前記セッション確立処理は、通信端末および使用ユーザの正当性を検証する認証処理を含み、
前記認証処理は、前記セッションを確立する一方の通信端末に設定されている識別情報を該一方の通信端末から前記インタフェース装置を介して前記セッションを確立する他方の通信端末に送信する処理と、前記他方の通信端末にユーザにより入力される識別情報および該他方の通信端末に前記一方の通信端末から送信される識別情報を照合する照合処理を含むことを特徴とする通信方法にある。
【0028】
さらに、本発明の第3の側面は、
異なる通信網によって通信可能な複数の通信端末と、前記複数の通信端末間のデータ転送制御を実行するインタフェース装置とを有する通信システムにおける通信処理をコンピュータ・システム上で実行せしめるコンピュータ・プログラムであって、
記複数の通信端末間において、前記インタフェース装置を介して制御コマンドおよびデータを構成要素とするデータパケットの転送を実行するステップと、
前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末のいずれかにおいて、専用アプリケーションに従って前記データパケットに含まれるコマンドを解釈して実行するステップと、
前記複数の通信端末において、前記インタフェース装置を介した通信システムとして機能させるセッション確立処理を実行するステップとを、
前記コンピュータ・システム上で実行せしめ、
前記セッション確立処理は、通信端末および使用ユーザの正当性を検証する認証処理を含み、
前記認証処理は、前記セッションを確立する一方の通信端末に設定されている識別情報を該一方の通信端末から前記インタフェース装置を介して前記セッションを確立する他方の通信端末に送信する処理と、前記他方の通信端末にユーザにより入力される識別情報および該他方の通信端末に前記一方の通信端末から送信される識別情報を照合する照合処理を含む、
ことを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
【0031】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0032】
【発明の実施の形態】
[システム概要]
図1は本発明の通信システムおよび通信方法が適用可能な通信システム構成図である。図1において、携帯電話10は無線公衆通信網20を介してデータ送受信を行なう。無線公衆通信網には携帯電話サービスを提供する管理者によって管理されるサーバ30、さらに携帯電話利用者の送受信するメールを蓄積するメールスプール40が接続されている。一方、パーソナルコンピュータ(PC)50は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、イーサネット等の私設通信網としての社内LAN(Local Area Network)60に接続され、サービスプロバイダ、LAN管理者等によって提供されるメールスプール70が設けられている。社内LAN60とインターネット間には、例えばプロキシサーバ等によって構成されるファイアウォール80が設置されており、社内LAN60に対する外部からの不正侵入を防ぐ構成がとられている。本発明の通信システムおよび通信方法においては、図1に示す携帯電話10とPC50とのインタフェース装置100が設けられている。図1においては、インタフェース装置100が独立した装置として示されているが、インタフェース装置100は、携帯電話10、PC50に内蔵する形態としてもよく、短距離無線通信方式であるブルートゥース(Blue Tooth)、赤外線データ通信方式であるIrDA等の無線通信方式を採用してもよい。
【0033】
なお、以下、説明する実施例においては、通信端末として携帯電話とパーソナルコンピュータ(PC)と組み合わせた例を説明するが、本発明の通信システムおよび通信方法は、実施例に示す携帯電話とパーソナルコンピュータ(PC)端末とは異なる通信端末を組み合わせた構成においても適用可能である。
【0034】
インタフェース装置100の構成例を図2に示す。インタフェース装置100は、携帯電話10とのインタフェース機能を持つPDAインタフェース(PDA−INF)101、PC50とのインタフェース機能を持つPCインタフェース(PC−INF)102、CPU103、ROM104、RAM105、ユーザインタフェース106を主構成要素とする。
【0035】
PCインタフェース102はUSB(Universal Serial Bus)、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)、シリアル、パラレル、イーサ、PS2等、様々な態様のインタフェースが可能である。インタフェース装置100のドライバがPC50側のOS中で採用されていない場合は、PC50とのインタフェースで採用した形式に対応する専用ドライバをPC50側に格納する。
【0036】
インタフェース装置100には、PDAインタフェース101、PCインタフェース102の他に、各インタフェースにおけるデータ送受信制御を実行するCPU103、制御プログラムの格納、データの一時格納のためのROM104、RAM105、さらに、ユーザに対するデータ処理状況等を表示するユーザインタフェース(UI)106を有する。
【0037】
なお、携帯電話10のインタフェースに充電機能を設置して携帯電話10をインタフェース装置100に接続することにより充電を実行する構成とすることが望ましい。この場合、PCインタフェース102を給電機能を持つインタフェースとして構成し、PC50側からの電源を供給する構成とする。インタフェース装置100自体の電源から携帯電話インタフェース(PDAインタフェース)に給電する構成としてもよい。
【0038】
なお、図2に示すインタフェース装置は、PC、携帯電話を組み合わせた例におけるインタフェース装置であり、他の端末を組み合わせて1つの通信システム端末を構成する場合は、組み合わせるそれぞれの端末に応じたインタフェース手段を組み込んでインタフェース装置を構成する。
【0039】
PC50と携帯電話10間のデータ送受信は専用の各種コマンドを伴ったデータパケットによって行われる。PC50と携帯電話10には、これらの各種コマンドを解釈して実行する専用のアプリケーションプログラムを格納する。本発明の通信システムおよび通信方法において使用される各種コマンドを含むデータパケット構成について、図3を用いて説明する。
【0040】
PC50と携帯電話10間では、実行する処理に応じて様々な制御情報およびデータの転送が行なわれる。図3に転送データパケットの構成例を示す。パケットは、図3に示すように制御情報としてのコマンド、データ長、および実データの構成を持つ。本発明のシステムにおけるコマンドとしては、例えば携帯電話10とPC50間の転送データが音声データであることを示す音声データコマンド、転送データがテキストデータであることを示すテキストデータコマンド、宛先電話番号であることを示す宛先電話番号コマンド、受信電話番号であることを示す受信電話番号コマンド、留守電音声メッセージであることを示す留守電音声メッセージコマンド、留守電テキストメッセージであることを示す留守電テキストメッセージコマンド、アドレス帳データ追加コマンド、アドレス帳データ更新コマンド、アドレス帳データ削除コマンド、着信音設定コマンド、着信メロディ設定コマンド、日時設定コマンド、メール送信コマンド、メール受信コマンド、留守録再生コマンド、留守録削除コマンド等がある。これらのコマンドを使用した制御の具体的処理については、後段で説明する。
【0041】
[セッション確立]
次に、本発明の通信システムにおける携帯電話10とPC50間でのセッション確立処理について説明する。セッション確立処理シーケンスを図4に示す。まず、携帯電話がインタフェース装置に挿入されると、PC50の画面を用いて携帯電話がユーザの物であるか否かの認証処理が実行される。携帯電話がインタフェース装置に挿入されると、PC画面上にパスワード入力画面が開き、ユーザに携帯電話のパスワードを入力させて予め設定されたパスワードとの照合を行ない認証を行なう。このパスワードは携帯電話に設定されたパスワードであり、予め携帯電話に登録されている。
【0042】
図4のシーケンスに従って説明する。使用端末である携帯電話がインタフェースに挿入されると、インタフェース装置を介して携帯電話端末の挿入がPC側に通知され、PC側では、該通知に対する応答としてパスワード送信を携帯電話に要求する。パスワード要求を受信した携帯電話は予め携帯電話に設定済みのパスワードをPCに送信する。PCがパスワードを受信すると、PC画面上にパスワード入力を促すパスワード入力画面を表示してユーザにパスワード入力を求める。ユーザがキーボード等の入力手段を介してパスワードを入力すると、携帯電話から転送されたパスワードとの照合処理を実行して照合が成立した場合にはセッションを確立する。パスワードが照合できず認証が失敗した場合にはPCと携帯電話のセッションは確立しない。これらのパスワードを用いた認証処理は、専用アプリケーションの処理手続きとしてPC50および携帯電話に格納されたプログラムに従って実行される。セッションの終了は、携帯電話をインタフェース装置から取り外すか、PC上で実行中のアプリケーションを明示的に終了するか、いずれかの方法を採用できる。これらの設定は、ユーザによって選択的に設定可能とする構成が好ましい。パスワードの照合によってセッションが確立した後は、PCと携帯電話はいずれの端末も独自にかつ並列に使用可能である1つの通信システムとしてのユーザ環境を実現する。
【0043】
なお、図4に示す認証処理によるセッション確立シーケンスは一例に過ぎない。例えば図4ではユーザの設定したパスワードを用いた認証を行なっているが、携帯電話の機器固有の機器ID等をパスワードの代わりに入力、照合する構成としてもよい。また、PCのOSがマルチユーザ環境に対応しているOSである場合、セッションが確立されるまではログイン画面を表示し、セッションが開始されたらそのユーザのアカウントでログインし、セッションの終了とともにログアウトする構成としてもよい。また、図4に示す携帯電話からのパスワード応答時に携帯電話の電話番号、端末コード等を併せて送信する構成とすれば、PC側で携帯電話を装着したユーザを特定することが可能となる。
【0044】
[ネットワーク個人環境の設定]
セッションが確立すると、携帯電話側の携帯電話サービスを提供する管理者によって管理されるサーバ30、さらに携帯電話利用者の送受信するメールを蓄積するメールスプール40等のメールサーバ、アカウント等、ネットワーク情報を携帯電話10からPC50側にダウンロードする。この場合のダウンロード情報は、携帯電話に格納されているアドレスが複数の場合は複数の情報となる。例えば、携帯電話のメールアドレス、プライベートのアドレス、会社のメールアドレス等、携帯電話を所有する1人のユーザが複数のアドレスを有している場合は、これらの情報のダウンロードを行なう。すなわち、複数のメールアドレス・SMTPサーバ・POP(またはIMAP、HTTP)サーバ・アカウントがある場合は、それぞれのIDやメッセンジャー・サーバのアドレスを格納する。PCによるネットワーク情報の取得タイミングは、図4で説明したセッション確立処理の終了後、必要なときにいつでも、前述の専用アプリケーションに基づいて取得可能とすることが好ましい。また、すべてのアドレス情報を取得する態様のみならず、選択的に必要なアドレス情報をダウンロードする構成としてもよい。
【0045】
[ネットワークアプリケーション]
次に、携帯電話とPCとを融合したモード設定について説明する。セッションの確立が終了し、前述のネットワーク情報のダウンロード処理が終了すると、PCと携帯電話は、両端末ともユーザが使用可能な端末として設定されることになる。先に説明した図1の構成のように、PC50がLANに接続されている環境では、ユーザは携帯電話10の例えば無線公衆回線インフラと、LANを介するネットワークインフラの両方を使用することが可能となる。
【0046】
PC50と携帯電話10間でのセッション確立後の携帯電話10への着信処理と携帯電話10を介した発信処理について説明する。セッションが確立するとPC50からインタフェース装置100を介して携帯電話10へセッション確立応答が送信される。セッション確立応答を受信した携帯電話10は、通常の携帯電話における着信発信処理と異なる処理を専用アプリケーションにより実行する。
【0047】
図5は、セッション確立前とセッション確立後の携帯電話に対する着信があった場合の処理シーケンスを示す図である。セッション確立前は、図5(a)に示すように通常の携帯電話としての処理であり、基地局と携帯電話間での無線リンクの確立および論理パスの構築処理を含む無線処理、着信音の出力等の呼処理、オフフック後の通話によって構成されるシーケンスである。セッション確立後は、図5(b)に示すように呼処理の後、専用アプリケーションによる特有の処理が実行されることになり、携帯着信信号がインタフェース装置100を介してPC50に出力される。PC50装置側では、ユーザが着信に応答してPC50を通話可能な状態に設定する。図ではオフフックとして表現しているが、例えば専用アプリケーションに設定された特定のキーを入力することにより、音声信号の入力可能な設定とする。その後、基地局から携帯電話10に対する音声信号はインタフェース装置100を介してPC50に転送されて、PC側の音声出力装置で出力され、またPC50側の音声入力装置で入力された音声はインタフェース装置100を介して携帯電話に出力され、基地局を介して通信相手に送信される。なお、図5では、PC50で入出力するデータは、音声データとして示しているが、PC50に音声データとテキストデータの変換機能を持たせることで、PC側において音声データをテキストデータに変換して着信音声をディスプレイに表示し、ユーザが入力したテキストデータを音声に変換して携帯電話に出力する構成とすることも可能である。
【0048】
次に、PC50からの制御により携帯電話10を介して発信処理を行なう場合の処理シーケンスについて説明する。図6は、セッション確立前とセッション確立後の携帯電話からの発信処理シーケンスを示す図である。セッション確立前は、図6(a)に示すように通常の携帯電話としての処理が実行される。まず、基地局と携帯電話間での無線リンクの確立および論理パスの構築処理を含む無線処理が実行され、着信音の出力等の呼処理、オフフック後の通話によって構成されるシーケンスとなる。セッション確立後は、図6(b)に示すようにPC50側からのオフフック制御を携帯電話に対して行ない、その後、発信用の音声データを携帯電話に対して出力し、音声データを携帯電話10から基地局に対して出力する。その後、通話が開始されると前述の図5での着信処理と同様、PC50からの音声データまたはテキストデータから変換された音声データが携帯電話を介して転送される。さらにPC50は、通信相手が正常に音声を聞いたのか、または留守電にいれたのかをPC50上で表示させるための状態データを携帯電話10から受信し、PC50のディスプレイに表示する。これらの処理は、携帯電話10とPC50間のセッション確立後に有効となる専用アプリケーションによって処理される。
【0049】
また、PC50の専用アプリケーションから前述の図3で説明したコマンドを含む制御情報を用いて携帯電話10を制御することで、以下のような様々な制御が実現される。
【0050】
(1)PCで作成したメッセージを携帯電話での着信音声として用いる。
(2)携帯電話で着信した電話の音声データを携帯電話ばかりでなくPCでも着信可能とする。
(3)相手が同じシステムを用いている場合、携帯電話で音声通信を行ないながら、PCの専用アプリケーションを用いてデータ交換を行なう。
(4)携帯電話のアドレス帳をPC側で取得して、アドレス帳の編集を行なう。
(5)携帯電話のキャリアサービスであるメールスプールに対して、PC側からLAN経由でメールデータ取得を行なう。
(6)ICQやAOLメッセンジャーサービスのようにユーザの使用状態を取得するサーバを用いてユーザ管理を実行する構成である場合、テキストデータだけではなく音声データやユーザが使用している端末毎のメッセージアプリケーションが適用可能となる。
これら、各処理について以下説明する。
【0051】
(1)PCで作成したメッセージを携帯電話での着信音声として用いる。
携帯電話では物理的に電話に出られない場合や意図的に電話に出ない場合には、携帯電話そのものまたはキャリアのセンタサーバで留守番電話サービスによるメッセージ送信を行なう構成が一般的である。これらの応答メッセージは、ユーザによる設定が可能であるがその設定構成は極めて限定的であり、柔軟性のある対応がとれないのが現状である。本発明のシステムでは、例えば会議中で電話には出れらないがメールやメッセージであれば読むことができ、これにメールで応答できるような場合の対応を可能とする。
【0052】
本発明の通信システムにおけるPC50側で作成されたメッセージを携帯電話における着信メッセージとして適用する構成について2つの態様を説明する。
【0053】
1つ目の態様は、PC50側で応答メッセージを作成して携帯電話10にダウンロードする方法である。PC50では音声入力あるいはテキストデータ入力を行ない、テキストデータ入力の場合は音声データへの変換処理を実行して携帯電話10にダウンロードする。これらは、先に図3を用いて説明した留守電音声メッセージ・コマンドまたは留守電テキスト・メッセージコマンドに続けたメッセージデータをパケットデータとしてPC50から携帯電話10に送信する処理として実行される。一度作成したメッセージはPC50内の記憶媒体または携帯電話のメモリに保存し、必要な場合に応答メッセージとして設定可能な構成とするのが好ましい。
【0054】
応答メッセージを多人数が使用するPCで保存する構成とする場合、保存メッセージが特定ユーザの携帯電話に設定すべきものであるか否かの検証処理が必要になるが、本発明のシステムでは、先に説明したように携帯電話10をPC50にセットした時点で実行される認証処理において携帯電話所有者であるユーザ確認が実行されるので、ユーザ毎のメッセージ保存が可能となり、異なる携帯電話を使用する第三者によりメッセージが悪用されることはない。
【0055】
第2の方法は、PC50からの応答データをテキストデータのまま携帯電話内に格納して携帯電話で実行される呼処理を拡張して応答メッセージを転送する方法である。図7に(a)従来の応答処理、(b)本発明の応答処理シーケンスを示す。従来のキャリアの留守番電話サービスは着信携帯電話からの応答がない場合、センター側で切り換えて着信し、留守番メッセージを出力する構成が一般的である。本発明の通信システムでは、この従来の通信シーケンスを拡張して処理する。
【0056】
図7の処理について説明する。(a)従来の応答処理では、最初に無線リンクの確立を行ない、その後論理パスを構築する処理としての無線処理を実行し、エンドエンドで通信パスが設定されると、発呼処理を行なう。発呼処理の後、携帯電話の留守番メッセージが応答して、その後接続を切断する。
【0057】
図7(b)の本発明の応答処理シーケンスでは、発呼処理の期間、ユーザがどのような状態かを相手ユーザにテキストデータで送信する。図ではこの処理を状態通知として示している。例えばPC50において、「現在、会議中のため、kawamoto @ sonyにメールを入れてください。」とのメッセージを入力し、これを呼処理の間に携帯電話10から発信者に送信する。このメッセージを受信した通信相手は、携帯電話のデイスプレイでメッセージを確認し、PC等を介してメールを送信する場合は電話を切断してPC等によってメールを作成して通信相手に送信する。あるいは携帯電話を介してメッセージを送信する場合は、接続状態を維持してメールを送信することが可能となる。
【0058】
(2)携帯電話で着信した電話の音声データを携帯電話ばかりでなくPCでも着信可能とする。
本発明のシステムでは、携帯電話10に対する着信をPC50で受信できるばかりでなく、PC50で作成したメッセージを携帯電話10から発信する処理、制御が可能となる。従来の携帯電話では着信があると着信音、あるいはバイブレーションにより着信のあったことをユーザに知らせる構成となっている。本システムでは、PC50のディスプレイ上に着信があったことを表示することが可能となる。着信時の音声データをPC50側でテキストデータとして表示することが可能となる。着信時の処理シーケンスを図8に示す。図8の着信処理シーケンスにおいて、留守応答メッセージ処理は、前述の(1)で説明した処理である。その後の処理として着信が携帯電話10にあると、着信通知がインタフェース装置100を介してPC50側に出力される。
【0059】
PC50では着信通知を受信すると着信を示すポップアップ表示がディスプレイ上に起動される。次に、携帯電話10に入力される発信者からのメッセージがインタフェース装置100を介してPC50に出力され、PC50の音声テキストデータ変換アプリケーションが入力音声データをテキストデータに変換し、変換後のテキストデータをディスプレイに表示する。これら一連の処理は、セッション確立後に有効に実行される専用アプリケーションによって処理される。具体的には、図3に示すコマンドを含むデータパケットを携帯電話10とPC50間で転送し、コマンドに応じて予め設定された処理を専用アプリケーションが実行する。携帯電話10には着信音声データをPC50に出力するとともに、携帯電話内のメモリに格納して保持することが可能である。また、携帯電話10のメモリに格納された音声データの削除処理もPC50からの制御により実行できる。
【0060】
次にPC50で作成したテキストデータを携帯電話10から音声データとして出力する処理シーケンスについて図9を用いて説明する。まず、PC50においてテキストデータを入力後、入力テキストデータを音声データに変換する。さらに通信相手を指定して、送信処理を行なう。PC50で変換された音声データは、インタフェース装置100を介して携帯電話10が受信して、PC50で指定した宛先に対して送信される。通話料金を考慮すると音声データの送信終了後に自動的に接続を切断するのが望ましいが、図9ではさらに通信相手から音声データが返信される場合の処理について示してある。
【0061】
音声データを携帯電話10が通信相手から受信すると、音声データは、PC50側に転送される。音声データは、図3で説明したコマンドを伴うパケットとしてPC50に転送されることになるが、この場合のパケットデータは、例えば一定のデータ量単位、あるいは有音声を認識して区切りを設定して単位パケットを生成してPC50に転送する。この転送データは、音声データを示すコマンドに、データ長、実データの構成となる。携帯電話10では専用アプリケーションに基づいてパケット生成、出力処理を実行し、PC50では専用アブリケーションに基づいて入力パケットに含まれる音声データのテキストデータへの変換処理および表示処理が実行される。本構成により、PCユーザはキーボードで、通信相手は携帯電話で通信することが可能となる。
【0062】
(3)相手が同じシステムを用いている場合、携帯電話で音声通信を行ないながら、PCの専用アプリケーションを用いてデータ交換を行なう。
次に相互に通信を行なう者同士が本発明のシステムを使用している場合の処理、すなわち携帯電話で音声通信を行ないながら、PCの専用アプリケーションを用いてデータ交換を行なう処理について説明する。通信処理の概念図を図10に示す。
【0063】
図10において、ユーザAは携帯電話120、PC520を使用し、ユーザBは携帯電話140とPC540を使用する。それぞれのユーザにおいて携帯電話とPC間の認証処理が実行され、セッションが確立しているものとする。
【0064】
ユーザA、ユーザB間の通信は、携帯電話を介した無線公衆網による通信、PC相互のLAN、ISP、インターネット等のネットワークを介した通信、これら2つの異なる通信インフラを同時に使用した通信が可能となる。例えば、通信初期においてユーザA、ユーザBが携帯電話を介して通話を行なっており、テキストデータ、画像データ等をPC(PDA)を介して実行することが可能となる。PCを介するデータ通信はPCにインストールされた専用アプリケーションによって実行される。
【0065】
(4)携帯電話のアドレス帳をPC側で取得して、アドレス帳の編集を行なう。
次に、携帯電話のアドレス帳のPC側での編集処理について説明する。アドレス帳のPCへの転送処理については従来においても可能であったが、これらの装置は、特定の通信キャリア端末においてのみ実現されていたものであり、キャリア変更、機種変更については対応していなかった。しかし、ユーザは多くの場合、キャリア、機種変更時にもアドレス帳は活用したいものである。本発明のシステムでは、携帯電話のアドレス帳をキャリア、機種等に関わらずPC側で自由に編集する構成を実現する。
【0066】
アドレス帳に対するデータ追加、削除、更新は、先の図3で説明したコマンドを伴うデータパケットの携帯電話10とPC50間のデータ転送および専用アプリケーションによるコマンド処理によって実現される。ただし、特定ユーザの作成したアドレス帳を他のユーザによって不正に書き換えられることを防止するため、本発明のシステムでは、上記コマンド、すなわちアドレス帳に対するデータ追加、削除、更新コマンドを実行する前にユーザ認証処理を実行する構成とした。すなわち専用アプリケーションの処理シーケンスは、ユーザ認証処理による認証が成立した場合にのみ、アドレス帳に対するデータ追加、削除、更新コマンドを実行する。
【0067】
ユーザ認証処理シーケンスを図11に示す。携帯電話10をPC50にセット(挿入)すると、PC側に携帯電話がセットされたことを示す通知が実行され、ユーザに対してユーザパスワードの入力を促す画面がディスプレイにポップアップされる。ユーザパスワードは予めユーザ毎にPC50に設定されており、PC50の記憶装置に携帯電話の識別データ(例えば携帯電話のパスワード)に対応付けられて格納されている。
【0068】
PC50においてユーザからユーザパスワードが入力されると、ユーザパスワードが登録済みのパスワードであるかが確認され、登録されていることが確認されると、携帯電話10に対して機種パスワード、すなわち携帯電話のパスワードの出力を求めるコマンドが携帯電話に対して送信され、携帯電話10はパスワード応答を行なう。さらにPC50側では、パスワード入力画面を表示して携帯電話のパスワードの入力をユーザに対して求めて、入力パスワードと携帯電話から受信したパスワードの照合処理を実行する。これらの照合が成立すると、アドレス帳に対するデータ追加、削除、更新コマンドを実行することが可能となる。これらの処理シーケンスは専用アプリケーションに定義されており、認証処理が済むまでアドレス帳の編集は実行されない。従って、第三者によるアドレス帳の改変は防止される。なお、通信キャリアが異なるとアドレス帳のデータ形式が異なる場合があるが、これらのデータ変換は専用アプリケーションにおいて実行する構成とする。
【0069】
(5)携帯電話のキャリアサービスであるメールスプールに対して、PC側からLAN経由でメールデータ取得を行なう。
現在の携帯電話のディスプレイは小型のものであり、メールサービスを使用する場合のメールについては様々な制限があるのが実状である。例えば、文字数の制限、添付データの禁止、サイズ規定等である。確かにメールを携帯電話網を経由して送受信する場合、帯域が狭く通信コストがかかるため非効率的である。しかし、本発明の通信システムでは、大きなメールデータはPC50を利用して、LAN、ISP経由で送受信することが可能であり、効率的なメール通信が可能となる。
【0070】
本発明の通信システムにおける携帯電話のキャリアサービスであるメールスプールに対して、PC50側からLAN経由でメールデータを取得する構成の概念図を図12に示す。
【0071】
図12に示すように携帯電話10、PC50とをインタフェース装置100によって接続し、セッションの確立した一体化した通信システム構成を有するユーザは、無線公衆網に接続された携帯電話用のメールスプール40に格納されたメールデータをPC50からLAN、インターネットを経由してメールサーバ30をアクセスして取得することが可能となる。
【0072】
ただし、ここで、メールサーバ30にPC50からアクセスしてきたユーザが携帯電話10のユーザであることを確認することが必要となる。本発明のシステムでは、この場合、認証処理を実行し、認証が成立した場合にのみ、PC50に対してメールデータの送信を許可する構成としている。認証処理の方法にはいくつかある。第1の方法としてメールサービスを契約する際にパスワードをユーザ毎に設定して、PC50からのメールサーバ30に対するアクセス時にパスワードを入力させて認証を行なう方法がある。第2の方法として、通常、携帯電話が行なっている認証処理をそのままPCからのアクセス時に実行する認証処理として適用してもよい。第1の方法は比較的単純な方法であるが、パスワード管理や、パスワード発行をセキュアに行なうことが必要となる。第2の方法について処理シーケンスを図13に示し説明する。
【0073】
図13(a)は、通常の携帯電話における認証処理シーケンスであり、(b)は、本発明のシステムにおいてPCからのアクセス要求に対して実行される認証処理シーケンスである。
【0074】
図13(a)において、基地局と携帯電話間での無線リンクの確立および論理パスの構築処理を含む無線処理が実行され、通信パスが確立すると、携帯電話からセンタに対して認証処理の要求が送信される。センタは、ランダムに作成したデータをチャレンジとして送信し、携帯電話は受信したチャレンジを秘密鍵で暗号化してレスポンスとして応答する。センタは、送信側の公開鍵でレスポンスを復号してチャレンジと同一であれば認証成立とする。
【0075】
図13(b)はPC50からのアクセス要求に対して同様の認証処理を適用するシーケンスを示している。認証処理に関する暗号化処理は、認証要求は、携帯電話10側から発行されPC50を介してLAN、インターネット経由でセンタ(メールサーバ30)に送信される。センタ(メールサーバ30)は携帯電話10に対する処理と同様にチャレンジをPC50に送信する。PC50はチャレンジを携帯電話10に転送し、携帯電話10はチャレンジを秘密鍵を用いて暗号化してレスポンスを生成してPC50に出力する。PC50は受信したレスポンスをLAN、インターネット経由でセンタ(メールサーバ30)に送信し、センタは公開鍵を用いてレスポンスの復号を実行して検証する。
【0076】
この処理の場合、PCは通信の媒介となるのみであり、認証処理自体は、携帯電話とセンタノメールサーバ30間のエンドエンドの認証処理として実行されることになる。なお、実際のネットワーク環境においては、例えば社内LANにおいてはファイアウォールが存在しており、そのままPOPやIMAPは動作しない。従って上記の認証処理シーケンスはHTTP処理を用いて実現することになる。ただし、セキュア・トンネル(Secure Tunnel)、SOCKS等を用いればそのままIMAP、POPが動作可能となる。
【0077】
(6)ユーザの使用状態を取得するサーバを用いてユーザ管理を実行する構成において、テキストデータだけではなく音声データやユーザが使用している端末毎のメッセージアプリケーションを適用可能とする。
ICQやAOLメッセンジャーサービスのようにユーザの使用状態を取得するサーバを用いてユーザ管理を実行する構成である場合は、テキストデータだけではなく音声データやユーザが使用している端末毎のメッセージアプリケーションが適用可能となる。ICQやAOLメッセンジャー、あるいはMSNメッセンジャー等のメッセンジャーサービスは、ユーザの使用端末がアクティブな状態にあるか否かを検知し、アクティブである場合に、アクティブであることを他のユーザすなわち通信相手に知らせるサービスを提供している。
【0078】
本発明の通信システムでは、携帯電話10とPC50とを統合したシステムであり、上記のメッセンジャーサービスを統合システムにおいて利用すれば、アクティブ状態における音声データの送受信が可能となる。
【0079】
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。上記説明では、携帯電話とパーソナルコンピュータ(PC)との組み合わせの例によって説明したが、実施例に示す端末とは異なる通信端末を組み合わせた構成も可能であり、同様の効果がもたらされる。本実施例の説明は、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0080】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の通信システムおよび通信方法、並びにプログラム提供媒体によれば、複数の異なる通信網を使用する通信端末をインタフェース装置で接続して制御コマンドにデータを付加したデータパケットを相互に転送し、それぞれの通信端末に格納した専用アプリケーションによってコマンドに従った処理を実行させる構成としたので、例えばPCで作成したテキストメッセージを音声に変換して携帯電話から発信したり、携帯電話のアドレス帳をPCにおいて取得して編集を実行したり、携帯電話、PC両者を使用して無線公衆通信網とLAN、インターネット等を介した2つの異なる通信インフラを使用した並列通信が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成が適用される通信ネットワークシステムの概要を示す図である。
【図2】本発明の通信システムにおけるインタフェース装置構成について説明する図である。
【図3】本発明の通信システムおよび通信方法において使用される各種コマンドを伴うデータパケット構成について説明する図である。
【図4】本発明の通信システムにおけるセッション開始処理シーケンスについて説明する図である。
【図5】本発明の通信システムにおける携帯電話への着信処理シーケンスを説明する図である。
【図6】本発明の通信システムにおける携帯電話からの発信処理シーケンスを説明する図である。
【図7】本発明の通信システムにおける留守電応答処理シーケンスを説明する図である。
【図8】本発明の通信システムにおける着信時処理シーケンスを説明する図である。
【図9】本発明の通信システムにおける発信時処理シーケンスを説明する図である。
【図10】本発明の通信システムにおける携帯電話およびPCの両端末を併用した通信構成を説明する図である。
【図11】本発明の通信システムにおけるアドレス帳編集に伴うヤーザ認証処理しーけんすについて説明する図である。
【図12】本発明の通信システムにおける携帯電話用のメールスプールに対するPCからのアクセス処理の概念を説明する図である。
【図13】本発明の通信システムにおける携帯電話用のメールスプールに対するPCからのアクセス処理時の認証処理について説明する図である。
【符号の説明】
10 携帯電話
20 無線公衆網
30 サーバ
40 メールスプール
50 パーソナルコンピュータ(PC)
60 LAN
70 メールスプール
80 ファイアウォール
100 インタフェース装置
101 PDAインタフェース
102 PCインタフェース
103 CPU
104 ROM
105 RAM
106 ユーザインタフェース(UI)
120,140 携帯電話
520,540 パーソナルコンピュータ(PC)

Claims (12)

  1. 異なる通信網によって通信可能な複数の通信端末と、
    前記複数の通信端末間のデータ転送制御を実行するインタフェース装置とを有する通信システムにおいて、
    前記インタフェース装置は、前記複数の通信端末に対するインタフェース手段を有するとともに、前記複数の通信端末間において、制御コマンドおよびデータを構成要素とするデータパケットの転送を実行し、
    前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末の各々は、前記データパケットに含まれるコマンドを解釈して実行する専用アプリケーションが格納された構成を有し、
    前記複数の通信端末は、前記インタフェース装置を介した通信システムとして機能させるセッション確立処理を実行し、該セッション確立処理は通信端末および使用ユーザの正当性を検証する認証処理を含み、
    前記認証処理は、前記セッションを確立する一方の通信端末に設定されている識別情報を該一方の通信端末から前記インタフェース装置を介して前記セッションを確立する他方の通信端末に送信する処理と、前記他方の通信端末にユーザにより入力される識別情報および該他方の通信端末に前記一方の通信端末から送信される識別情報を照合する照合処理を含むことを特徴とする通信システム。
  2. 前記データパケットは、制御コマンド、データ長、およびデータを含む構成を有し、
    前記複数の通信端末の各々は、
    前記インタフェース装置を介して異なる通信端末にデータを送信する際は、前記専用アプリケーションに従って制御コマンド、データ長、およびデータを含む前記データパケットを生成して送信する処理を実行し、
    前記データパケットを受信した際は、前記専用アプリケーションに従ってデータパケットに含まれる制御コマンドに応じて定義された処理を該データパケットに含まれるデータに対して実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末において実行される処理には、音声データとテキストデータの変換処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末において実行される処理には、アドレス帳の編集処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  5. 前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末において実行される処理には、アドレス帳のデータ構成変換処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  6. 前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末において実行される処理には、メッセージ再生処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  7. 前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末において実行される処理には、接続された他の通信端末において利用される通信網に接続されたデータベースに対するアクセス処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  8. 前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末において実行される処理には、前記インタフェース装置を介して接続された他の通信端末において利用される通信網における端末アクティブ検出サービスを利用する処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  9. 異なる通信網によって通信可能な前記複数の通信端末の一方は、携帯電話であり、他方はパーソナルコンピュータであり、前記インタフェース装置は携帯電話に対応するインタフェース手段、およびパーソナルコンピュータに対応したインタフェース手段を含む構成であることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  10. 前記インタフェース装置は給電機能を有し、該インタフェース装置に装着した通信端末が該給電機能により充電される構成であることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  11. 異なる通信網によって通信可能な複数の通信端末と、前記複数の通信端末間のデータ転送制御を実行するインタフェース装置とを有する通信システムにおける通信方法において、
    前記複数の通信端末間において、前記インタフェース装置を介して制御コマンドおよびデータを構成要素とするデータパケットの転送を実行し、
    前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末のいずれかにおいて、専用アプリケーションに従って前記データパケットに含まれるコマンドを解釈して実行し、
    前記複数の通信端末は、前記インタフェース装置を介した通信システムとして機能させるセッション確立処理を実行し、
    前記セッション確立処理は、通信端末および使用ユーザの正当性を検証する認証処理を含み、
    前記認証処理は、前記セッションを確立する一方の通信端末に設定されている識別情報を該一方の通信端末から前記インタフェース装置を介して前記セッションを確立する他方の通信端末に送信する処理と、前記他方の通信端末にユーザにより入力される識別情報および該他方の通信端末に前記一方の通信端末から送信される識別情報を照合する照合処理を含むことを特徴とする通信方法。
  12. 異なる通信網によって通信可能な複数の通信端末と、前記複数の通信端末間のデータ転送制御を実行するインタフェース装置とを有する通信システムにおける通信処理をコンピュータ・システム上で実行せしめるコンピュータ・プログラムであって、
    記複数の通信端末間において、前記インタフェース装置を介して制御コマンドおよびデータを構成要素とするデータパケットの転送を実行するステップと、
    前記データパケットを送受信する前記複数の通信端末のいずれかにおいて、専用アプリケーションに従って前記データパケットに含まれるコマンドを解釈して実行するステップと、
    前記複数の通信端末において、前記インタフェース装置を介した通信システムとして機能させるセッション確立処理を実行するステップとを、
    前記コンピュータ・システム上で実行せしめ、
    前記セッション確立処理は、通信端末および使用ユーザの正当性を検証する認証処理を含み、
    前記認証処理は、前記セッションを確立する一方の通信端末に設定されている識別情報を該一方の通信端末から前記インタフェース装置を介して前記セッションを確立する他方の通信端末に送信する処理と、前記他方の通信端末にユーザにより入力される識別情報および該他方の通信端末に前記一方の通信端末から送信される識別情報を照合する照合処理を含むことを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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