JP4505899B2 - 再生速度変換装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音響信号の再生速度を少ない演算量で変換する再生速度変換装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
任意の記録媒体に記録されたデジタルPCM音響信号に対する、再生速度変換技術として、ポインタ移動制御による重複加算法(PICOLA)などの方式がよく用いられている。
【0003】
以下に従来のポインタ移動制御による重複加算法(PICOLA方式)に基づいて、元の音響信号からR倍の再生音響信号を得る再生速度変換装置について説明する。Rを再生速度変換率を表す定数とすると、高速再生の場合はR>1、低速再生の場合は0<R<1となる。図21は再生速度変換装置のブロック図である。
【0004】
この再生速度変換装置において、データ記録部1は音響信号を記録し、保持している。入力バッファ部2はデータ記録部1から、処理開始位置Pより(最大ピッチ周期×2)サンプルの入力音響信号s1を読み込み、ピッチ算出部3にピッチ算出用音響信号s2を転送する。ピッチ算出部3はピッチ周期s3を算出し、処理制御部4に送る。処理制御部4の制御により、入力バッファ部2は、演算処理用信号s4をデータ演算部5に転送する。データ演算部5は演算処理信号s4に対して高速再生時と低速再生時にそれぞれ所定の演算を施し、演算処理信号s5を入力バッファ部2経由でデータ蓄積部6に送る。処理制御部4は入力バッファ部2に処理制御信号s6を供給する。また処理制御部4はデータ記録部1にデータ読み出し制御信号s7を送る。
【0005】
次に、この従来のPICOLA方式による再生速度変換装置の高速再生動作と、低速再生動作を説明する。
初めに、高速再生動作について図22〜図24を用いて説明する。先ず、データ記録部1に記録保持された音響信号のうち、図22中の処理開始位置Pより(最大ピッチ周期×2)サンプルの入力音響信号s1が、入力バッファ部2に読み込まれ、ピッチ算出部3に転送される。
【0006】
ピッチ算出部3はピッチ周期s3を算出する。例えば、以下の(1)式に定義される平均歪みd(T)を最小にするようなTをピッチ周期s3(T0)として算出する。
【0007】
【数1】
【0008】
上記(1)式に基づいてピッチ算出部3で算出されたピッチ周期s3(T0)をもとに、入力バッファ部2から処理開始位置Pより2ピッチ周期分の音響信号が演算処理用信号s4としてデータ演算部5に転送される。
【0009】
データ演算部5に読み込まれた2ピッチ周期(2×T0)分の音響信号S4には、図23に示す重み窓データに基づいた重み付加算が施され、1ピッチ周期分(T0サンプル)の音響信号(演算処理信号s5)が重み付加算信号として算出される。
【0010】
次に処理制御部4は再生速度変換率R(R>1)に応じて、再生信号長L[サンプル]を(2)式により計算する。
【0011】
【数2】
【0012】
この(2)式により計算された再生信号長Lがピッチ周期T0より大きい(1<R<2)場合、データ演算部5で算出された1ピッチ周期分(T0サンプル)の音響信号(演算処理信号s5)が、データ蓄積部6に転送される。さらに入力バッファ部2中の残りの入力音響信号を転送合計サンプル数が再生信号長Lサンプル分となるように、データ蓄積部6に転送する。
【0013】
入力バッファ部2にすでに読み込まれている入力音響信号の長さが、再生信号長Lに満たない場合には、不足分の音響信号が処理制御部4の指示(データ読み出し制御信号s7)で、新たにデータ記録部1から入力バッファ部2に読み込まれ、そのままデータ蓄積部6に転送される。
【0014】
一方、図24に示すように、再生信号長Lがピッチ周期T0より小さい場合(R>2)には、データ演算部5で算出された1ピッチ周期分(T0サンプル)の音響信号中のLサンプルの音響信号が、データ蓄積部6に転送される。
【0015】
なお、データ記録部1における次回処理開始位置P'は以下の(3)式のように更新される。
【0016】
【数3】
【0017】
次に、低速再生動作について図25〜図27を用いて説明する。先ず、データ記録部1に記録保持された音響信号のうち、図25中の処理開始位置Pより(最大ピッチ周期×2)サンプルの入力音響信号s1が、入力バッファ部2に読み込まれ、ピッチ算出部3に転送される。そして、ピッチ算出部3において、ピッチ周期s3が算出される。
【0018】
ピッチ算出部3で算出されたピッチ周期s3(T0)をもとに、入力バッファ部2から、処理開始位置Pより2ピッチ周期分の音響信号が演算処理用信号s4としてデータ演算部5に転送される。
【0019】
データ演算部5に読み込まれた2ピッチ周期分の音響信号は、図26に示す重み窓データによる重み付加算され、1ピッチ周期分(T0サンプル)の音響信号(演算処理音声s5)が算出される。
【0020】
次に再生速度変換率R(0<R<1)に応じて、再生信号長L[サンプル]が(4)式で計算される。
【0021】
【数4】
【0022】
ここで、再生信号長Lが2ピッチ周期(2×T0)より大きい場合(0.5<R<1)には、図25に示すように、入力バッファ部2の先頭より1ピッチ周期分(T0サンプル)の音響信号と、データ演算部5で算出された1ピッチ周期分(T0サンプル)の音響信号(演算処理音声s5)が、データ蓄積部6に転送される。さらに入力バッファ部2中の残りの入力音響信号を転送合計サンプル数が再生信号長Lサンプル分となるように、データ蓄積部6に転送する。
【0023】
入力バッファ部2にすでに読み込まれている入力音響信号の長さが、再生信号長Lに満たない場合には、不足分の音響信号が処理制御部4の指示(データ読み出し制御信号s7)で、新たにデータ記録部1から入力バッファ部2に読み込まれ、そのままデータ蓄積部6に転送される。
【0024】
一方、再生信号長Lが2ピッチ周期(2×T0)より小さい場合(R<0.5)には、図27に示すように、入力バッファ部2の先頭より1ピッチ周期分(T0サンプル)の音響信号、データ演算部5で算出された1周期分(T0サンプル)の音響信号(演算処理音声s5)中のL−T0サンプル分が、データ蓄積部6に転送される。
【0025】
なお、データ記録部1における次回処理開始位置P'は以下の(5)式のように更新される。
【0026】
【数5】
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した、従来のPICOLA方式の演算量の大半を占めるのが、ピッチ算出部6でのピッチ算出計算である。ピッチ算出部6において、上記式(1)のような平均歪みを最小にするようなピッチ周期をサーチするので、処理音響信号のサンプリング周波数が高くなるほど、時間あたりの信号サンプル数は増え、サーチすべきピッチ周期も増える。
【0028】
図28に、処理音響信号のサンプリング周波数と平均演算量(再生音声時間に占める処理時間の割合)の例を示す。従来のPICOLA方式におけるピッチ算出に要する演算量は、概略サンプル周波数の2乗のオーダーになっている。。
【0029】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、48000,44100[Hz]といった高サンプリング周波数の音響信号を再生速度変換する場合に演算量の増大を抑えることのできる再生速度変換装置及び方法の提供を目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る再生速度変換装置は、上記課題を解決するために、音響信号の再生速度を変換する再生速度変換装置において、音響信号を記録し、保持している記録手段と、上記記録手段に記録された音響信号に対して間引き処理を施す間引き処理手段と、上記間引き処理手段によりダウンサンプリングされた音響信号を蓄積する第1の蓄積手段と、上記第1の蓄積手段中の信号のピッチ周期を算出するピッチ算出手段と、上記記録手段に記録された音響信号を蓄積する第2の蓄積手段と、上記ピッチ算出手段が算出したピッチ周期のピッチ波形から類似波形を算出する演算手段と、上記演算手段が演算した類似波形に関するデータを蓄積する第3の蓄積手段と、上記第2の蓄積手段でのデータ読込み処理、上記演算手段での演算処理、及び上記第3の蓄積手段へのデータ転送処理を制御する制御手段とを備え、上記制御手段は、再生速度変換率と、上記間引き処理手段における間引きの割合と、上記ピッチ周期とを用いて再生信号長を算出し、上記再生速度変換率と、上記ピッチ周期とを用いて処理開始位置移動量を算出し、処理開始位置と、上記処理開始位置移動量と、上記ピッチ周期とを用いて、次回処理開始位置を算出し、上記次回処理開始位置はダウンサンプル位置になるように更新される。
【0031】
本発明に係る再生速度変換方法は、上記課題を解決するために、音響信号の再生速度を変換するための再生速度変換方法において、記録手段に記録された音響信号に対して間引き処理を施す間引き処理工程と、上記間引き処理工程によりダウンサンプリングされた音響信号を第1の蓄積手段に入出力する第1の入出力工程と、上記第1の蓄積手段中の信号のピッチ周期を算出するピッチ算出工程と、上記記録手段に記録された音響信号を第2の蓄積手段に入出力する第2の入出力工程と、上記ピッチ算出工程で算出したピッチ周期のピッチ波形から類似波形を算出する演算工程と、上記演算工程で演算した類似波形に関するデータを第3の蓄積手段に入出力する第3の入出力工程と、上記第2の蓄積手段にデータを入出力する処理、上記演算工程での演算処理、及び上記第3の蓄積手段にデータを入出力する処理を制御する制御工程とを備え、上記制御工程では、再生速度変換率と、上記間引き処理工程における間引きの割合と、上記ピッチ周期とを用いて再生信号長を算出し、上記再生速度変換率と、上記ピッチ周期とを用いて処理開始位置移動量を算出し、処理開始位置と、上記処理開始位置移動量と、上記ピッチ周期とを用いて、次回処理開始位置を算出し、上記次回処理開始位置はダウンサンプル位置になるように更新される。
【0032】
本発明に係る再生速度変換装置は、上記課題を解決するために、音響信号の再生速度を変換する再生速度変換装置において、音響信号を記録し、保持している記録手段と、上記記録手段に記録された音響信号に対して間引き処理を施す間引き処理手段と、上記間引き処理手段によりダウンサンプリングされた音響信号をフレーム単位で蓄積する第1の蓄積手段と、上記第1の蓄積手段中の信号のピッチ周期を算出するピッチ算出手段と、上記記録手段に記録された音響信号をフレーム単位で蓄積する第2の蓄積手段と、上記ピッチ算出手段が算出したピッチ周期のピッチ波形から類似波形を算出する演算手段と、上記演算手段が演算した類似波形に関するデータをフレーム単位で蓄積する第3の蓄積手段と、上記第2の蓄積手段へ音響信号を読み込むときのデータ入力位置、上記第2の蓄積手段におけるピッチ算出の処理開始位置、上記第3の蓄積手段へのデータ転送位置、上記第3の蓄積手段におけるデータ記録位置を管理し、各手段での処理を制御する制御手段とを備え、上記制御手段は、再生速度変換率と、上記間引き処理手段における間引きの割合と、上記ピッチ周期とを用いて再生信号長を算出し、上記再生速度変換率と、上記ピッチ周期とを用いて処理開始位置移動量を算出し、処理開始位置と、上記処理開始位置移動量と、上記ピッチ周期とを用いて、次回処理開始位置を算出し、上記次回処理開始位置はダウンサンプル位置になるように更新される。
【0033】
本発明に係る再生速度変換方法は、上記課題を解決するために、音響信号の再生速度を変換するための再生速度変換方法において、記録手段に記録された音響信号に対して間引き処理を施す間引き処理工程と、上記間引き処理工程によりダウンサンプリングされた音響信号をフレーム単位で第1の蓄積手段に入出力する第1の入出力工程と、上記第1の蓄積手段中の信号のピッチ周期を算出するピッチ算出工程と、上記記録手段に記録された音響信号をフレーム単位で第2の蓄積手段に入出力する第2の入出力工程と、上記ピッチ算出工程で算出したピッチ周期のピッチ波形から類似波形を算出する演算工程と、上記演算工程で演算した類似波形に関するデータをフレーム単位で第3の蓄積手段に入出力する第3の入出力工程と、上記第2の蓄積手段へ音響信号を読み込むときのデータ入力位置、上記第2の蓄積手段におけるピッチ算出の処理開始位置、上記第3の蓄積手段へのデータ転送位置、上記第3の蓄積手段におけるデータ記録位置を管理し、各手段での処理を制御する制御工程とを備え、上記制御工程では、再生速度変換率と、上記間引き処理工程における間引きの割合と、上記ピッチ周期とを用いて再生信号長を算出し、上記再生速度変換率と、上記ピッチ周期とを用いて処理開始位置移動量を算出し、処理開始位置と、上記処理開始位置移動量と、上記ピッチ周期とを用いて、次回処理開始位置を算出し、上記次回処理開始位置はダウンサンプル位置になるように更新される。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のいくつかの実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0035】
第1の実施の形態は、デジタルPCM音響信号の再生速度を変換する再生速度変換装置であり、図1に示すように構成されている。すなわち、音響信号を記録し、保持しているデータ記録部1と、データ記録部1に記録された音響信号の高域成分を抑圧するローパスフィルタ7と、ローパスフィルタ7の出力信号に対して適当な間引き処理を施す間引き処理部8と、間引き処理部8によりダウンサンプリングされた音響信号を蓄積する信号バッファ部9と、信号バッファ部9中の信号のピッチ周期を算出するピッチ算出部3とを備えている。
【0036】
また、この再生速度変換装置は、データ記録部1に記録された音響信号に対してローパスフィルタ7が施す処理で生じる遅延を補償する遅延部10と、この遅延部10を介したのちの音響信号を蓄積する入力バッファ部2と、ピッチ算出部3が算出したピッチ周期のピッチ波形から類似波形の算出を行うデータ演算部5と、データ演算部5が算出したデータを入力バッファ部2を介して蓄積するデータ蓄積部6と、データ記録部1から入力バッファ部2へのデータ読込み、データ演算部5での演算処理、及びデータ演算部5からデータ蓄積部6への類似波形に関するデータの転送、を制御する処理制御部4とを備えている。
【0037】
この第1の実施の形態の再生速度変換装置の動作の概略を説明する。
先ず、データ記録部1に記録保持された音響信号のうち、処理開始位置Pより(最大ピッチ周期×2)サンプルの入力音響信号s1が読み出され、ローパスフィルタ7において高域成分が抑圧された後、間引き処理部8により適当にダウンサンプリングされ、信号バッファ部9に読み込まれる。
【0038】
この信号バッファ部9より、ダウンサンプリング入力音響信号s2が、ピッチ算出部3に転送され、ピッチ算出部3においてピッチ周期s3が算出される。このピッチ周期s3は処理制御部4に供給される。
【0039】
ピッチ算出部3から供給されたピッチ周期s3をもとに、処理制御部4はデータ読出制御信号s7を生成し、データ記録部1に記録保持された音響信号のうち、処理開始位置Pより2ピッチ周期分の音響信号を、ローパスフィルタ7で生じる遅延量を補償する遅延部10を介して入力バッファ部2に読み込ませる。
【0040】
ピッチ算出部3において算出されたピッチ周期s3をもとにした処理制御部4の制御により、入力バッファ部2は遅延部10で遅延された入力音響信号s1(演算処理用信号s4)をデータ演算部5に転送する。
【0041】
データ演算部5は上記演算処理用信号s4のピッチ波形から類似波形の算出を行い、演算処理信号s5を入力バッファ部2に転送する。
【0042】
処理制御部4は、再生速度変換率に応じて、間引き処理部8の間引きの割合を考慮した次回処理開始位置P'、及び再生信号長を算出する。そして、この算出結果に基づいて、上記入力バッファ部2を介した演算処理信号s5、あるいは、新たにデータ記録部1から入力バッファ部2に読み込まれた不足分の音響信号がデータ蓄積部6に転送される。
【0043】
上記第1の実施の形態となる再生速度変換装置の詳細な動作を、図2、図3及び図4のフローチャートを参照して説明する。
【0044】
先ず、ステップS101において装置の初期設定を、
処理開始位置=0
とする。データ記録部1における「処理開始位置」の値は処理制御部4において逐次更新され、この値をもとにデータ記録部1ヘデータ読出し制御信号s7が送られ、入力音響信号s1の読出し制御が行われる。
【0045】
次に、ステップS102において、処理制御部4は入力音響信号s1にローパスフィルタ7によりローパスフィルタ処理を施させ、間引き処理部8により間引き処理を施させてダウンサンプリングされた入力音響信号の(最大ピッチ周期T'max×2)分を信号バッファ部9に読み込ませる。
【0046】
例えば、入力音響信号のサンプリング周波数が44.1[kHz]であり、ローパスフィルタ7の特性が図5に示すものであり、間引き処理部8における間引きファクタ定数deciが4である場合について図6に示すタイミングチャートを用いて説明する。
【0047】
図6の(a)に示すサンプリング周波数44.1[kHz]の入力音響信号は、上記図5に示す特性のローパスフィルタ7により高域成分が抑制され、図6の(b)に示すローパスフィルタ処理信号が生成される。このローパスフィルタ処理信号はローパスフィルタ処理によってDだけ遅延される。このDだけ遅延されたローパスフィルタ処理信号は間引き処理部8により、1/4の割合で間引き処理されて、サンプリング周波数11.025[kHz]のダウンサンプリングされた入力音響信号xdeci(i)が以下の(6)式にて得られる(図6の(c))。
【0048】
【数6】
【0049】
ローパスフィルタ7がFIR(Finite Impule Response)型である場合には、ローパスフィルタ処理は、間引き位置のサンプルに対してのみ行えばよい。
【0050】
次に、ステップS103において、処理制御部4はピッチ算出部3に、ダウンサンプリング入力音響信号s2から、ピッチ周期s3を算出させる。
【0051】
例えば、以下の(7)式のように定義される平均歪みd'(T)を最小にするようなTがダウンサンプリング入力音響信号のピッチ周期T'[サンプル]であり、もとの入力音響信号のピッチ周期T0は、(8)式として算出される。
【0052】
【数7】
【0053】
【数8】
【0054】
入力音響信号のサンプリング周波数が44.1[kHz]、ダウンサンプリング入力音響信号のサンプリング周波数が11.025[kHz]の場合、50[Hz]から200[Hz]のピッチ周波数をサーチするならば、Tmax=882,Tmin=176,T'max=221,T'min=44となる。従来方式の式(1)によるピッチ算出に比べ、ダウンサンプルされた入力音響信号を用いて相関計算を行うので、この部分の演算量が大幅に削減できる。
【0055】
次に、ステップS104において、処理制御部4は処理開始位置Pから(最大ピッチ周期Tmax×2)分の入力音響信号s1を、ローパスフィルタ7で生じる遅延量Dを補償するような遅延部10を介して、入力バッファ部2に読み込ませ、さらに演算処理用信号s4として、データ演算部5に転送させる(図6中(d))。
【0056】
そして、ステップS105において、処理制御部4は再生速度変換率Rが1より大きい場合には高速再生時であるので、Aを介して図3のステップS106の処理に進む。そうでないならば低速再生時であるのでBを介して図4のステップS114の処理に進む。
【0057】
高速再生時に処理制御部4はステップS106において、データ演算部5に図2のような窓掛け重み付加算処理を行わせ、1ピッチ周期波形信号(演算処理音声s5)を算出させる。(図6中(e))。
【0058】
この後、ステップS107において、処理制御部4は再生信号長Lを次の(9)式にて算出する。
【0059】
【数9】
【0060】
但し、右辺においてdeciが乗算される、特殊括弧内はxを越えない最大の整数の算出を意味する。ダウンサンプル位置を考慮し、再生信号長Lは間引きファクタ定数deciの倍数になつている。
【0061】
次に、ステップS108において、処理制御部4は(再生信号長)>(ピッチ周期)であるか否かを判定し、再生信号長がピッチ周期より大であれば(YES)、ステップS109の処理に進む。そうでない(NO)ならば、ステップS113の処理に進む。
【0062】
ステップS109において、処理制御部4はデータ演算部5で算出された1ピッチ周期波形を入力バッファ部2を介してデータ蓄積部6に転送する。
【0063】
そして、ステップS110において、処理制御部4は転送合計サンプル数が再生信号長Lとなるように、入力バッファ部2中のデータ演算部5に転送されなかつた残りの入力音響信号を、データ蓄積部6に転送する。
【0064】
次に、ステップS111において、処理制御部4は(転送合計サンプル数)<(再生信号長)であるならば処理ステップS112に進む。そうでないならば、ステップS124の処理に進む。
【0065】
ステップS112において、処理制御部4は不足分の音響信号を、新たにデータ記録部1より入力バッファ部2に読み込ませ、データ蓄積部6に転送させて、ステップS124の処理に進む。
【0066】
一方、ステップS108にてNOであった場合、処理制御部4はステップS113において、データ演算部5で算出された1ピッチ周期波形中の(サンプルをデータ蓄積部6に転送し、ステップS124の処理に進む。このステップS124の処理については後述する。
【0067】
上記図2のステップS105で処理制御部4が再生速度変換率Rが1より大きくないと判定した低速再生時のときに、Bを介して進んだ図4のステップS114において、データ演算部5に図6に示したような窓掛け重み付加算処理を行わせ、1ピッチ周期波形信号(演算処理音声s5)を算出させる。
【0068】
次に、ステップS115において、再生信号長Lを(10)式にて算出する。
【0069】
【数10】
【0070】
但し、右辺においてdeciが乗算される、特殊括弧内はxを越えない最大の整数の算出を意味する。ダウンサンプル位置を考慮し、再生信号長Lは間引きファクタ定数deciの倍数になっている。
【0071】
次に、ステップS116において、処理制御部4は(再生信号長)>(ピッチ周期)×2であるならば、ステップS117の処理に進む。そうでないならばS122の処理に進む。
【0072】
ステップS117において、処理制御部4は入力バッファ部2中の先頭1ピッチ周期波形をデータ蓄積部6に転送する。
【0073】
ステップS118において、処理制御部4はデータ演算部5で算出された1ピッチ周期波形をデータ蓄積部6に転送する。
【0074】
ステップS119において、処理制御部4は転送合計サンプル数が再生信号長Lとなるように、入力バッファ部2中のステップS117の処理でデータ蓄積部6に転送されなかった残りの入力音響信号を、データ蓄積部6に転送する。
【0075】
ステップS120において、処理制御部4は(転送合計サンプル数)<(再生信号長)であるならば処理ステップS121に進む。そうでないならば、ステップS124の処理に進む。
【0076】
ステップS121において、処理制御部4は不足分の音響信号を、新たにデータ記録部1より入力バッファ部2に読み込み、データ蓄積部6に転送し、ステップS124の処理に進む。
【0077】
ステップS122において、処理制御部4は入力バッファ部2中の先頭1ピッチ周期波形をデータ蓄積部6に転送する。
【0078】
ステップS123 において、処理制御部4はデータ演算部5で算出された1ピッチ周期波形中の(再生信号長L−ピッチ周期T0)サンプルをデータ蓄積部6に転送し、ステップS124の処理に進む。
【0079】
ステップS124において、処理制御部4は次回処理開始位置P'の更新を以下の(11)式のように行う。
【0080】
【数11】
【0081】
但し、△Pは処理開始位置移動量であり(12)式に示すとおりである。
【0082】
【数12】
【0083】
次回処理開始位置P'はちょうどダウンサンプル位置になるように更新される。
【0084】
そして、ステップS125において「処理終了」でないならば、S102の処理に進む。「処理終了」であるなら終了する。
【0085】
以上、第1の実施の形態について説明した。
【0086】
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態もデジタルPCM音響信号の再生速度を変換する再生速度変換装置であるが、上記図1に示した第1の実施の形態の再生速度変換装置で行われている処理をフレーム処理で行うものである。ここでフレーム処理とは、一定量単位の入出力音響信号を扱うことをいう。
【0087】
この第2の実施の形態の再生速度変換装置を図7に示す。すなわち、音響信号を記録し保持しているデータ記録部1と、データ記録部1に記録された音響信号の高域成分を抑圧するローパスフィルタ7と、ローパスフィルタ7の出力信号に対して連当な間引き処理を施す間引き処理部8と、間引き処理部8によりダウンサンプリングされた音響信号をフレーム単位で蓄積する信号バッファ部9と、信号バッファ部9中の信号のピッチ周期を算出するピッチ算出部3とを備えている。
【0088】
また、この再生速度変換装置は、データ記録部1に記録された音響信号のローパスフィルタ7が施すフィルタ処理で生じる遅延を補償する遅延部10と、この遅延部10を介したのちの音響信号をフレーム単位で蓄積する入力バッファ部2と、ピッチ算出部2が算出したピッチ周期のピッチ波形から類似波形の算出を行うデータ演算部5と、データ演算部5が算出したデータをフレーム単位で蓄積するフレームデータ蓄積部(出力フレームバッブァ部)12と、入力バッファ部2が音響信号を読み込む際のデータ入力位置、入力バッファ部2においてピッチ算出を開始する処理開始位置、フレームデータ蓄積部12へのデータ転送位置、フレームデータ蓄積部12におけるデータ記録位置、を管理するデータ位置指示部11とを備えている。
【0089】
この第2の実施の形態の再生速度変換装置の概略的な動作を説明する。
【0090】
先ず、データ記録部1中の入力フレーム長分の入力音響信号s1が、ローパスフィルタ7により高域成分を抑圧された後、間引き処理手段8により適当にダウンサンプリングされ、信号バッファ部9に読み込まれる。
【0091】
また、データ記録部1から入力フレーム長分の入力音響信号s1が、ローパスフィルタ7で生じる遅延量を補償するような遅延部10を介して、入力バッファ部2に読み込まれる。
【0092】
データ位置指示部11より指示される処理開始位置より最大ピッチ2周期分のダウンサンプリング入力音響信号s2が、信号バッファ部9からピッチ算出部3に転送され、ピッチ算出部3においてピッチ周期s3が算出される。
【0093】
ピッチ算出部3において算出されたピッチ周期s3をもとに、データ位置指示部11が入力バッファ部2より演算処理用信号s4をデータ演算部5に転送させる。
【0094】
データ演算部5においてピッチ波形から類似波形の算出が行われ、演算処理信号s5を得る。演算処理信号s5は入力バッファ部2に適切に上書きされる。
【0095】
データ位置指示部11より指示される転送位置より出力フレーム長分の出力音響信号が入力バッファ部2からフレームデータ蓄積部12に転送される。
【0096】
データ位置指示部11において、入力バッファ部2における次回処理開始位置P'が適当に更新される。
【0097】
上記第2の実施の形態となる再生速度変換装置の実施例として実施例2の詳細な動作を、図8、図9及び図10と、図11及び図12のフローチャートを参照して説明する。
【0098】
先ず、ステップS201において装置の初期設定を、
出力フラグ=0
入力フラグ=1
入力位置s8=0
転送位置s9=0
処理開始位置s10=0
記録位置s11=0
として行う。ここで入力位置、処理開始位置、転送位置、記録位置の各値は図7中のデータ位置指示部11によつて制御される。
【0099】
次に、ステップS202において、データ位置指示部11が「出力フラグ=1」と判定すればステップS203の処理へ、そうでなければステップS2O6の処理に進む。
【0100】
ステップS203において、データ位置指示部11の制御により図7中のフレームデータ蓄積部(出力フレームバッファ部)12は、蓄積したフレーム単位の音響信号を出力する。その後、データ位置指示部11はステップS204において「出力フラグ=0」と更新する。
【0101】
そしてステップS205においてデータ位置指示部11は「処理終了」を判定したなら処理終了とする。そうでければステップS202の処理に進む。
【0102】
一方、ステップS202において、データ位置指示部11が「出力フラグ=1」でないと判定したときに進んできた、ステップS206において「入力フラグ=1」ならステップS207の処理に進む。そうでなければ図9のステップS210の処理に進む。
【0103】
ステップS207において、データ位置指示部11の制御により、データ記録部1中の入力フレーム長の入力音響信号s1を遅延部10を介して、入力バッファ部2中の「入力位置s8」の指示する位置に読み込む。
【0104】
次に、ステップS208において、データ位置指示部11の制御により、データ記録部1から入力フレーム長の入力音響信号s1を読み出し、ローパスフィルタ7でローパスフィルタ処理を施し、間引き処理部8で間引き処理によりダウンサンプリングし、信号バッファ部9に読み込ませる。
【0105】
そして、ステップS209において、データ位置指示部11は入力位置s8を、(入力位置s8)=(入力位置s8)+(入力フレーム長)と更新する。
【0106】
次に、図9のステップS210において、データ位置指示部11が(入力位置s8)>(処理開始位置s10)と判定したなら、ステップS211の処理へ進む。そうでないならステップS215の処理に進む。
【0107】
ステップS211において、データ位置指示部11は、
(出力フレーム長)−(記録位置s11)≦(処理開始位置s10)−(転送位置s9)
と判定したなら、ステップS212の処理へ進む。そうでないなら後述する図11のステップS226の処理に進む。
【0108】
図8のステップS212において、図13に示すように、入力バッファ部2中の「転送位置s9」に指示される位置の音響信号を、フレームデータ蓄積部(出力フレームバッファ部)12中の「記録位置s11」の指示する位置から、出力フレームバッファ部12が一杯になるまで転送する。
【0109】
そして、ステップS213において、入力バッファ部2、信号バッファ部9内の音響信号に対して、予め定めるところの「バッファシフト量」分の「バッファシフト処理」を図14に示すように行う。「バッファシフト量」は「入力フレーム長」の値の近傍で間引きファクタ定数で割りきれる値を選ぶ。
【0110】
上記バッファシフト処理について図10及び図14を用いて詳細に説明する。
【0111】
先ず、図10のステップS222において、データ位置指示部11が(転送位置s9)≧(バッファシフト量)を判定したならステップS223の処理へ、そうでないなら「バッファシフト処理」を終了する。
【0112】
ステップS223において、データ位置指示部11が(処理開始位置s10)>(最大ピッチ周期)+(バッファシフト量)を判定したならステップS224の処理へ、そうでないなら「バッファシフト処理」を終了する。
【0113】
ステップS224において、図14に示すように、データ位置指示部11は入力バッファ部2において「バッファシフト量」分の音響信号と、信号バッファ部9において「バッファシフト量/間引きファタタ」分の音響信号の移動を行う。
【0114】
ステップS225において、データ位置指示部11は以下のデータ位置の値の更新を行う。
【0115】
入力位置s8=入力位置s8−バッファシフト量
転送位置s9=転送位置s9−バッファシフト量
処理開始位置s10=処理開始位置s10−バッファシフト量
以上にてバッファシフト処理の説明を終了する。
【0116】
図9に戻り、データ位置指示部11は、ステップS214において、記録位置s11を0、「出力フラグ=1」「入力フラグ=0」としてS202の処理に進む。
【0117】
ステップS215において、データ位置指示部11が(出力フレーム長)−記録位置s11<(入力位置s8)−(転送位置s9)を判定したならばS216の処理に進む。そうでないならばS129の処理に進む。
【0118】
ステップS216において、図15に示すように、入力バッファ部2中の「転送位置s9」に指示される位置の音響信号を、出力フレームバッファ部12中の「記録位置s11」の指示する位置から、出力フレームバッファ部が一杯になるまで転送する。そして、ステップS217において前述の「バッファシフト処理」を行う。
【0119】
次に、ステップS218において、記録位置s11を0、「出力フラグ=1」「入力フラグ=0」として図8のステップS202の処理に進む。
【0120】
上記ステップS215での判定の結果NOであったときに進んできたステップS219において、図16に示すように、入力バッファ部2中の「転送位置s9」に指示される位置から「入力位置s8」に指示される位置の音響信号を、出力フレームバッファ部12中の「記録位置s11」の指示する位置に転送する。そして、ステップS220において前述の「バッファシフト処理」を行う。
【0121】
ステップS221において、「出力フラグ=0」「入力フラグ=1」として図8のステップS202の処理に進む。
【0122】
次に、データ位置指示部11は、図11のステップS226において、図17に示すように、入力バッファ部2中の「転送位置s9」に指示される位置から「処理開始位置s10」に指示される位置の音響信号を、出力フレームバッファ部12中の「記録位置s11」の指示する位置に転送する。
【0123】
次にステップS227において前述の「バッファシフト処理」を行ってから、ステップS228に進み、再生速度変換率Rが1より大きい場合には高速再生時処理(ステップS229以降)に進む。そうでないならば図12のステップS236の処理に進む。ステップS229以降の高速再生時の処理について図18を参照して説明する。
【0124】
ステップS229において、データ位置指示部11は、
(入力位置s8)−(処理開始位置s10)>2×(最大ピッチ周期)
を判定したならば、ステップS230の処理に進む。そうでなければ、ステップS243において、「出力フラグ=0」「入力フラグ=1」としてステップS202の処理に進む。
【0125】
次に、ステップS230において、データ位置指示部11の制御により信号バッファ部9に格納された間引き処理された音響信号により「処理開始位置s10」の指示する位置の「ピッチ周期」をピッチ算出部3で求める。例えば、「処理開始位置s10」の指示する位置を始点とする信号バッファ部9の音響信号xdeci(i)(0≦i≦2×T'max)に対して、以下の(13)式のように定義される平均歪みd'(T)を最小にするようなT=T'0を算出し、(14)式にてピッチ周期T0を求める。なお、(14)式において、deciは間引きファクタ定数である。
【0126】
【数13】
【0127】
【数14】
【0128】
次に、データ位置指示部11がステップS231において、S230で算出されたピッチ周期が「有効」であると判断して場合には、ステップS232の処理に進む。そうでないならば、図12のステップS245の処理へ進む。
【0129】
ステップS232において、データ位置指示部11は、入力バッファ部2内の2ピッチ周期分の音響信号を、演算処理用信号s4として、データ演算部5に転送する。
【0130】
次に、ステップS233において、データ位置指示部11の制御によりデータ演算部5において窓掛け重み付加算処理を行い、得られた1ピッチ周期分の波形を、入力バッファ部2の「(処理開始位置s10)+(ピッチ周期)」の指示する位置に転送する。
【0131】
次に、ステップS234において、「転送位置s9」を、
(転送位置s9)=(処理開始位置s10)+(ピッチ周期)
のように更新し、ステップS235の処理に進む。
【0132】
上記ステップS228において再生速度変換率Rが1より大きく、かつ図12のステップS236 において再生速度変換率Rが1より小さい場合には低速再生時の処理(ステップS237以降)に進む。そうでないならばS245の処理に進む。
【0133】
ステップS237において、データ位置指示部11は、
(入力位置s8)−(処理開始位置s10)>(最大ピッチ周期)
と判定したならば、ステップS238の処理に進む。そうでなければ、図11のステップS243に進む、「出力フラグ=0」「入力フラグ=1」としてステップS202以降の処理に進む。
【0134】
ステップS238において、信号バッファ部9の間引き処理された音響信号により「処理開始位置s10」の指示する位置の「ピッチ周期」を求める。例えば、「処理開始位置s10」の指示する位置を始点とする信号バッファ部9の音響信号xdeci(i)(0≦i≦2×T'max)に対して、以下の(15)式のように定義される平均歪みd'(T)を最小にするようなT=T'0を算出し、(16)式にてピッチ周期T0を求める。なお、(16)式において、deciは間引きファクタ定数である。
【0135】
【数15】
【0136】
【数16】
【0137】
次に、ステップS239において、ステップS238で算出されたピッチ周期が「有効」であると判断された場合には、S240の処理に進む。そうでないならば、S245の処理へ進む。
【0138】
ステップS240において、入力バッファ部2内の2ピッチ周期分の音響信号を、演算処理用信号s4として、データ演算部5に転送する。
【0139】
ステップS241において、データ演算部5において窓掛け重み付加算処理を行い、得られた1ピッチ周期分の波形を、入力バッファ部2の「(処理開始位置s10)−(ピッチ周期)」の指示する位置に転送する(図19)。
【0140】
そして、ステップS242において、「転送位置s9」を以下のように更新する。
【0141】
(転送位置s9)=処理開始位置s10−(ピッチ周期)
次に、図11に戻り、ステップS235において、「処理開始位置s10」を以下の(17)式のように更新して、ステップS210の処理に進む。
【0142】
【数17】
【0143】
但し、右辺において第2項目のdeciが乗算される特殊括弧内のxはx(=ΔP/deci+0.5)を越えない最大の整数、△Pは(18)式で示す処理開始位置移動量である。
【0144】
【数18】
【0145】
そして、ステップS245において、「転送位置s9」「処理開始位置s10」を、
(転送位置s9)=(処理開始位置s10)
(処理開始位置s10)=(処理開始位置s10)+(入力フレーム長)
のように更新して、ステップS210の処理に進む。
【0146】
上記本発明の実施の形態の効果について図20を用いて説明する。図20には従来方式による処理音響信号のサンプリング周波数と演算量の関係に加え、サンプリング周波数が44100[Hz]の場合に、本発明で実現される再生速度変換装置に要する演算量を示した(図中の斜線部、proposedとして示した)。図20より、サンプリング周波数44100[Hz]の場合、本発明で提案した方式によれば演算量は平均で従来方式の約25%である。この効果は、本発明の特徴であるところのピッチ算出にローパスフィルタ処理、間引き処理を施した音響信号を使用していることによる。
【0147】
【発明の効果】
本発明によれば、48000,44100[Hz]といった高サンプリング周波数の音響信号に対して再生速度変換する場合にも演算量を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態となる再生速度変換装置のブロック図である。
【図2】上記第1の実施の形態となる再生速度変換装置の動作を説明するための第1のフローチャートである。
【図3】上記第1の実施の形態となる再生速度変換装置の動作を説明するための第2のフローチャートである。
【図4】上記第1の実施の形態となる再生速度変換装置の動作を説明するための第3のフローチャートである。
【図5】上記第1の実施の形態となる再生速度変換装置を構成しているローパスフィルタの特性図である。
【図6】上記第1の実施の形態となる再生速度変換装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態となる再生速度変換装置の構成を示すブロック図である。
【図8】上記第2の実施の形態となる再生速度変換装置の動作を説明するための第1のフローチャートである。
【図9】上記第2の実施の形態となる再生速度変換装置の動作を説明するための第2のフローチャートである。
【図10】上記第2の実施の形態となる再生速度変換装置の動作を説明するための第3のフローチャートである。
【図11】上記第2の実施の形態となる再生速度変換装置の動作を説明するための第4のフローチャートである。
【図12】上記第2の実施の形態となる再生速度変換装置の動作を説明するための第5のフローチャートである。
【図13】上記第2の実施の形態となる再生速度変換装置のフレーム処理による再生速度変換処理の第1の具体例を説明するための図である。
【図14】バッファシフト処理を説明するための図である。
【図15】上記第2の実施の形態となる再生速度変換装置のフレーム処理による再生速度変換処理の第2の具体例を説明するための図である。
【図16】上記第2の実施の形態となる再生速度変換装置のフレーム処理による再生速度変換処理の第3の具体例を説明するための図である。
【図17】上記第2の実施の形態となる再生速度変換装置のフレーム処理による再生速度変換処理の第4の具体例を説明するための図である。
【図18】上記第2の実施の形態となる再生速度変換装置のフレーム処理による再生速度変換処理の高速再生時を説明するための図である。
【図19】上記第2の実施の形態となる再生速度変換装置のフレーム処理による再生速度変換処理の低速再生時を説明するための図である。
【図20】本発明の実施の形態の効果を説明するための、サンプリング周波数と演算量との関係を示す図である。
【図21】従来のPICOLA方式による再生速度変換装置のブロック図である。
【図22】 PICOLA方式における波形重ね合わせ処理(高速再生時:1<R<2)を説明するための図である。
【図23】 PICOLA方式における重み付加算処理(高速再生時)を説明するための図である。
【図24】 PICOLA方式における波形重ね合わせ処理(高速再生時:R>2)を説明するための図である。
【図25】 PICOLA方式における波形重ね合わせ処理(低速再生時:0.5<R<1)を説明するための図である。
【図26】 PICOLA方式における重み付加算処理(低速再生時)を説明するための図である。
【図27】 PICOLA方式における波形重ね合わせ処理(低速再生時:R<0.5)を説明するための図である。
【図28】従来のPICOLA方式による再生速度変換処理におけるサンプリング周波数と演算量の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 データ記録部、2 入力バッファ部、3 ピッチ算出部、4 処理制御部、5 データ演算部、6 データ蓄積部、7 ローパスフィルタ、8 間引き処理部、9 信号バッファ部、10 遅延部
Claims (13)
- 音響信号の再生速度を変換する再生速度変換装置において、
音響信号を記録し、保持している記録手段と、
上記記録手段に記録された音響信号に対して間引き処理を施す間引き処理手段と、
上記間引き処理手段によりダウンサンプリングされた音響信号を蓄積する第1の蓄積手段と、
上記第1の蓄積手段中の信号のピッチ周期を算出するピッチ算出手段と、
上記記録手段に記録された音響信号を蓄積する第2の蓄積手段と、
上記ピッチ算出手段が算出したピッチ周期のピッチ波形から類似波形を算出する演算手段と、
上記演算手段が演算した類似波形に関するデータを蓄積する第3の蓄積手段と、
上記第2の蓄積手段でのデータ読込み処理、上記演算手段での演算処理、及び上記第3の蓄積手段へのデータ転送処理を制御する制御手段とを備え、
上記制御手段は、再生速度変換率と、上記間引き処理手段における間引きの割合と、上記ピッチ周期とを用いて再生信号長を算出し、上記再生速度変換率と、上記ピッチ周期とを用いて処理開始位置移動量を算出し、処理開始位置と、上記処理開始位置移動量と、上記ピッチ周期とを用いて、次回処理開始位置を算出し、上記次回処理開始位置はダウンサンプル位置になるように更新される
再生速度変換装置。 - 上記記録手段に記録された音響信号の高域成分を抑圧するローパスフィルタ手段を上記間引き処理手段の前に設け、上記間引き処理手段は上記ローパスフィルタ手段の出力信号に対して間引き処理を施す請求項1記載の再生速度変換装置。
- 上記ローパスフィルタ手段で生じる遅延量を補償する遅延手段を上記第2の蓄積手段の前に設け、上記制御手段は上記ピッチ算出手段で算出されたピッチ周期を基に、上記記録手段の処理開始位置より所定の周期分の音響信号を上記遅延手段を介して上記第2の蓄積手段に蓄積させる請求項2記載の再生速度変換装置。
- 上記演算手段は、重み窓データを用いた重み付き加算処理により上記類似波形を算出する請求項1記載の再生速度変換装置。
- 上記制御手段は、再生速度変換率に応じて上記演算手段における重み窓データを用いた重み付き加算処理を異ならせる請求項4記載の再生速度変換装置。
- 上記制御手段は、上記再生信号長と、上記演算手段が算出した類似波形のピッチ周期との長さを比較し、その比較結果に応じて上記第3の蓄積手段に転送する類似波形に関するデータを異ならせる請求項1記載の再生速度変換装置。
- 音響信号の再生速度を変換するための再生速度変換方法において、
記録手段に記録された音響信号に対して間引き処理を施す間引き処理工程と、
上記間引き処理工程によりダウンサンプリングされた音響信号を第1の蓄積手段に入出力する第1の入出力工程と、
上記第1の蓄積手段中の信号のピッチ周期を算出するピッチ算出工程と、
上記記録手段に記録された音響信号を第2の蓄積手段に入出力する第2の入出力工程と、
上記ピッチ算出工程で算出したピッチ周期のピッチ波形から類似波形を算出する演算工程と、
上記演算工程で演算した類似波形に関するデータを第3の蓄積手段に入出力する第3の入出力工程と、
上記第2の蓄積手段にデータを入出力する処理、上記演算工程での演算処理、及び上記第3の蓄積手段にデータを入出力する処理を制御する制御工程とを備え、
上記制御工程では、再生速度変換率と、上記間引き処理工程における間引きの割合と、上記ピッチ周期とを用いて再生信号長を算出し、上記再生速度変換率と、上記ピッチ周期とを用いて処理開始位置移動量を算出し、処理開始位置と、上記処理開始位置移動量と、上記ピッチ周期とを用いて、次回処理開始位置を算出し、上記次回処理開始位置はダウンサンプル位置になるように更新される
再生速度変換方法。 - 音響信号の再生速度を変換する再生速度変換装置において、
音響信号を記録し、保持している記録手段と、
上記記録手段に記録された音響信号に対して間引き処理を施す間引き処理手段と、
上記間引き処理手段によりダウンサンプリングされた音響信号をフレーム単位で蓄積する第1の蓄積手段と、
上記第1の蓄積手段中の信号のピッチ周期を算出するピッチ算出手段と、
上記記録手段に記録された音響信号をフレーム単位で蓄積する第2の蓄積手段と、
上記ピッチ算出手段が算出したピッチ周期のピッチ波形から類似波形を算出する演算手段と、
上記演算手段が演算した類似波形に関するデータをフレーム単位で蓄積する第3の蓄積手段と、
上記第2の蓄積手段へ音響信号を読み込むときのデータ入力位置、上記第2の蓄積手段におけるピッチ算出の処理開始位置、上記第3の蓄積手段へのデータ転送位置、上記第3の蓄積手段におけるデータ記録位置を管理し、各手段での処理を制御する制御手段とを備え、
上記制御手段は、再生速度変換率と、上記間引き処理手段における間引きの割合と、上記ピッチ周期とを用いて再生信号長を算出し、上記再生速度変換率と、上記ピッチ周期とを用いて処理開始位置移動量を算出し、処理開始位置と、上記処理開始位置移動量と、上記ピッチ周期とを用いて、次回処理開始位置を算出し、上記次回処理開始位置はダウンサンプル位置になるように更新される
再生速度変換装置。 - 上記記録手段に記録された音響信号の高域成分を抑圧するローパスフィルタ手段を上記間引き処理手段の前に設け、上記間引き処理手段は上記ローパスフィルタ手段の出力信号に対して間引き処理を施す請求項8記載の再生速度変換装置。
- 上記ローパスフィルタ手段で生じる遅延量を補償する遅延手段を上記第2の蓄積手段の前に設け、上記制御手段は上記ピッチ算出手段で算出されたピッチ周期を基に、上記記録手段の処理開始位置より所定の周期分の音響信号を上記遅延手段を介して上記第2の蓄積手段に蓄積させる請求項9記載の再生速度変換装置。
- 上記演算手段は、重み窓データを用いた重み付き加算処理により上記類似波形を算出する請求項8記載の再生速度変換装置。
- 上記データ位置指示手段は、再生速度変換率に応じて上記演算手段における重み窓データを用いた重み付き加算処理を異ならせる請求項11記載の再生速度変換装置。
- 音響信号の再生速度を変換するための再生速度変換方法において、
記録手段に記録された音響信号に対して間引き処理を施す間引き処理工程と、
上記間引き処理工程によりダウンサンプリングされた音響信号をフレーム単位で第1の蓄積手段に入出力する第1の入出力工程と、
上記第1の蓄積手段中の信号のピッチ周期を算出するピッチ算出工程と、
上記記録手段に記録された音響信号をフレーム単位で第2の蓄積手段に入出力する第2の入出力工程と、
上記ピッチ算出工程で算出したピッチ周期のピッチ波形から類似波形を算出する演算工程と、
上記演算工程で演算した類似波形に関するデータをフレーム単位で第3の蓄積手段に入出力する第3の入出力工程と、
上記第2の蓄積手段へ音響信号を読み込むときのデータ入力位置、上記第2の蓄積手段におけるピッチ算出の処理開始位置、上記第3の蓄積手段へのデータ転送位置、上記第3の蓄積手段におけるデータ記録位置を管理し、各手段での処理を制御する制御工程とを備え、
上記制御工程では、再生速度変換率と、上記間引き処理工程における間引きの割合と、上記ピッチ周期とを用いて再生信号長を算出し、上記再生速度変換率と、上記ピッチ周期とを用いて処理開始位置移動量を算出し、処理開始位置と、上記処理開始位置移動量と、上記ピッチ周期とを用いて、次回処理開始位置を算出し、上記次回処理開始位置はダウンサンプル位置になるように更新される
再生速度変換方法。
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