JP4503894B2 - ギャップフィラー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,衛星からの電波を受信して衛星からの電波が直接届かない場所に向けて再送信するギャップフィラー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年,車などの移動体の中で高品質なディジタル放送を利用可能にする衛星放送システムが開発されている。このシステムにおいては衛星からの電波が直接届かない場所に向けて再送信するギャップフィラー装置を設置する必要があり,その多くは,高層ビル屋上や鉄塔などに設置される。このような場所は容易に人が近づくことができないため遠隔地からギャップフィラー装置の状態を監視したり制御したりするための遠隔監視装置が取り付けられている。異常が検出された場合には,その旨を通信網を介して保守センターに通知し,通知を受けた保守センターでは,通信網を介してより詳細な情報を取得したり,監視情報に基づいて適切な保守作業を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし,上述のギャップフィラー装置では,受信増幅部と電力増幅部が数十メートル離れた場所に設置されるため,再送信のための信号を伝送する同軸ケーブルと監視および制御データを伝送するための通信ケーブルと電源ケーブルをそれぞれ敷設しなければならない。屋外で使用するため紫外線による劣化等の影響を考慮する必要があり工事が煩雑になるという問題があった。
さらに,衛星からの電波が直接届かないエリアの形状が複雑な場合,再送信のためのアンテナを複数箇所に設置する必要がある。この場合は受信増幅部で信号を分配し,複数の電力増幅部を設置する必要性が生じるが,ケーブルの敷設工事はさらに煩雑になる。
また,電力増幅部からの出力レベルに異常が検出された場合,受信増幅部の出力レベルが正常であれば同軸ケーブルか電力増幅部自身のどちらかの異常が考えられる。この時,異常原因を特定するには電力増幅部に入力レベルモニター回路が必要になる。レベルモニター回路は,分岐回路,高周波信号を電圧に変換する検波回路,検波回路からの電圧をディジタル信号に変換するADコンバーターなどで構成され,正確なレベル検出を行うには周囲温度の変化による影響をほとんど受けない非常に高精度なものでなければならない。このような部品は非常に高価であるし,分岐回路を挿入することにより信号の損失も発生してしまう。
本発明は,上記問題点を解決するために,ケーブル敷設工事を簡単にし,しかも同軸ケーブルの異常を簡単に識別することができるギャップフィラー装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は,
衛星からの電波を受信し,受信した電波より低い第1の周波数帯に変換して出力する受信アンテナと,
前記受信アンテナからの出力信号を,衛星からの電波より低く第1の周波数帯より高い第2の周波数帯に変換並びに処理する信号処理部と,
前記信号処理部からの出力信号を増幅し,複数に分配して出力する受信増幅部と,
前記受信増幅部から離れた場所に設置され,前記受信増幅部から出力された複数の信号をそれぞれ増幅する複数の電力増幅部と,
前記受信増幅部から出力される複数の信号を前記複数の電力増幅部へそれぞれ伝送する複数の同軸ケーブルと,
前記各電力増幅部にて増幅された信号を送信する複数の送信アンテナと,
からなるギャップフィラー装置において,
前記複数の電力増幅部には,それぞれ,
当該電力増幅部の動作状態を表す監視データを収集する電力増幅部側データ収集手段と,
前記同軸ケーブルを介して前記受信増幅部との間でデータ通信を行うための電力増幅部側データ変・復調手段と,
前記電力増幅部側データ変・復調手段にて,前記受信増幅部から当該電力増幅部に対し送信された監視データ要求信号が受信されると,前記電力増幅部側データ収集手段にて収集された監視データを,前記電力増幅部側データ変・復調手段を介して前記受信増幅部に送信する電力増幅部側データ処理手段と,
前記同軸ケーブルを介して前記受信増幅部から供給される直流電源を分離する電源分離部と,
該電源分離部にて分離された直流電源を当該電力増幅部の各手段に供給する電源回路と,
が設けられ,
前記受信増幅部には,
当該受信増幅部の動作状態を表す監視データを収集する受信増幅部側データ収集手段と,
前記同軸ケーブルを介して前記各電力増幅部との間でデータ通信を行うための受信増幅部側データ変・復調手段と,
前記受信増幅部側データ変・復調手段を前記複数の同軸ケーブルの何れかに選択的に接続することで,前記受信増幅部側データ変・復調手段がデータ通信を行う電力増幅部を選択する通信経路選択手段と,
通信用のアンテナを介して外部の保守センターとの間でデータ通信を行うための外部通信手段と,
前記通信経路選択手段を周期的に切り換えることで,前記受信増幅部側データ変・復調手段がデータ通信を行う電力増幅部を順次設定すると共に,その設定の度に,前記受信増幅部側データ変・復調手段を介して対応する電力増幅部へ監視データ要求信号を送信し,その後対応する電力増幅部から送信されてくる監視データを,前記受信増幅部側データ変・復調手段を介して取得することにより,前記各電力増幅部から監視データを取得し,該取得した前記各電力増幅部の監視データ若しくは前記受信増幅部側データ収集手段にて収集された当該受信増幅部の監視データに異常があれば,その旨を,前記外部通信手段を介して外部の保守センターに通知する受信増幅部側データ処理手段と,
直流電源を前記各同軸ケーブルに重畳することで,前記各電力増幅部に電源供給を行う電源重畳部と,
が設けられていることを特徴とする。
【0005】
次に,請求項2に記載の発明は,請求項1に記載のギャップフィラー装置において,
前記受信増幅部側データ処理手段は,
前記監視データ要求信号を電力増幅部へ送信した後,設定時間内に前記電力増幅部からの応答があるかどうかで,当該電力増幅部との間の同軸ケーブルの正常/異常を判断し,該同軸ケーブルの異常を判断した場合にも,その旨を,前記外部通信手段を介して外部の保守センターに通知することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は,本実施形態のギャップフィラー装置の概略構成を表すブロック図であり,受信増幅部が4出力の例を示している。
図示の如く,本実施形態のギャップフィラー装置は,衛星からの電波を受信し,受信した電波より低い第1の周波数帯に変換して出力するための受信アンテナ1と,前記第1の周波数帯を衛星からの電波より低く第1の周波数帯より高い第2の周波数帯に変換並びに処理する信号処理部34と,前記信号処理部34からの信号を必要なレベルまで増幅し,必要に応じて分配を行う受信増幅部2と,必要な電力まで信号を増幅する電力増幅部4(4−A,4−B,4−C,4−D)と,受信増幅部と電力増幅部を接続する同軸ケーブル3と,送信アンテナ5とからなる。前記信号処理部34は,上述のように受信増幅部2と別体で構成させても良いが,受信増幅部2に内蔵させても良く,方法は問わない。
【0008】
受信増幅部2と電力増幅部4について説明する。ここで図2(A)は受信増幅部の遠隔監視装置6−Aに関わる部分の内部構成,図2(B)は電力増幅部の遠隔監視装置6−Bに関わる部分の内部構成を表すブロック図である。本実施例ブロック図は信号処理部34が受信増幅部2に内蔵され,受信増幅が2出力の例を示している。
図2(A)に示すように,受信増幅部2は主に信号処理部34と受信増幅器26と出力を分配する分配器27と遠隔監視装置6−Aと電源回路7からなる。信号処理部34は受信アンテナでKuバンドを受信し,例えば第1の周波数帯である950〜1450MHzに変換し出力された信号を,例えばCDM変調などして第2の周波数帯であるSバンドへ変換するものである。受信増幅部2の電源回路7からは電源重畳部8を通して受信増幅部2の出力端子41から直流電源が出力され,同軸ケーブル3を介して電力増幅部4(4−A,4−B)へ伝送される。電源重畳部8はLPF(ローパスフィルタ)で構成され,直流電源を通過させ,放送信号や制御信号/データ信号などを通さない周波数特性に設定されたものである。電力増幅部4は主に電力増幅器48と遠隔監視装置6−Bと電源回路からなる。同軸ケーブル3を介して電力増幅部4に送られた直流電源は,図2(B)に示すように,電源分離部9のLPFにより分離され,電力増幅部4の電源回路10に供給され各手段に供給される。電力増幅部4−Bにおいても同様に動作している。
【0009】
遠隔監視装置6(6−A,6−B)を構成する手段について図2(A),(B)に基づいて説明する。
遠隔監視装置6(6−A,6−B)は,データ処理手段11・12,データ収集手段13・14,機器制御手段15・16,制御信号変調手段17,データ信号変調手段18,データ信号復調手段19,制御信号復調手段20,送受信選択手段21・22からなり,受信増幅部2の遠隔監視装置6−Aには,更に,通信経路選択手段23・24,外部通信手段25が設けられている。
図2では,説明を簡単にするため,受信増幅部2は受信増幅器26で増幅された信号を分配器27で2分配し,2台の電力増幅部4(4―A,4―B)に出力するシステムを示している。
以下に受信増幅部2の遠隔監視装置6−Aと,電力増幅部4−Aを構成する遠隔監視装置6−Bの各手段について説明するが,電力増幅部4−Bを構成する遠隔監視装置の各手段も同様であり説明を省略してある。
【0010】
データ処理手段11・12は,CPU,ROM,RAM等を中心に構成されたコンピューターで構成され,データ収集手段13・14,機器制御手段15・16,送受信選択手段21・22,通信経路選択手段23・24および外部通信手段25等の制御並びにデータ処理を行う。
また,データ処理手段11・12は,それぞれ受信増幅部2と電力増幅部4の状態監視を定期的に行いデータ収集し,常に最新のデータを更新・保存するように構成される。さらに,受信増幅部2のデータ処理手段11は,受信増幅部2の最新データだけでなく,定期的もしくは設定周期毎に,電力増幅部4の最新データを受信し,更新・保存するように構成されている。
【0011】
データ収集手段13・14は各種センサーで構成され,例えば,各機器の温度状態,各部の電圧の状態,信号レベルの状態等をセンサーで感知しその出力信号をデータ処理手段11・12が収集する。
【0012】
機器制御手段15・16は,上記データ処理手段11,12により収集された信号に基づいて各部の設定等を行うものであり,例えば,信号レベルの変動が検出されたらゲインコントロールを制御してレベルを一定に保つようにしたり,機器の状態を示すLEDの点滅制御等を行わせるようにしてもよい。
【0013】
通信経路選択手段23・24は,受信増幅部2のデータ処理手段11から出力される通信経路選択手段制御信号29(29−A,29−B)により制御され,複数ある電力増幅部4のうち特定の電力増幅部4−Aとの通信をおこない,他の電力増幅部4−Bにデータ信号および制御信号が到達しないようにするためのものである。
【0014】
送受信選択手段21,22は,遠隔監視装置6−Aと6−B間のデータ信号および制御信号の送信と受信を切換えるためのものであり,通常,送受信選択手段21,22は受信側に選択されるよう構成されている。
送受信選択手段21は,受信増幅部2のデータ処理手段11から出力される送受信選択手段制御信号28にて制御され,送受信選択手段22は,電力増幅部4のデータ処理手段12から出力される送受信選択手段制御信号32にて制御される。
【0015】
外部通信手段25はPHS等の通信端末で構成され,受信増幅部2のデータ処理手段11により制御される。この外部通信手段25により遠隔地の保守センターからギャップフィラー装置の状態監視並びに制御を行うことができる。保守センターには最新のデータを定期的に送るよう設定しても良いし,必要なときに保守センターから最新データを要求しても良い等,方法は問わない。
【0016】
遠隔監視装置6について信号の流れに基づき詳細に説明する。
受信増幅部2のデータ処理手段11は定期的もしくは設定周期毎に,送受信選択手段21を送信側に切換えるとともに通信経路選択手段23,24を切換え目的の電力増幅部4を選択する。
本実施例では電力増幅部4−Aを選択する場合を示す。
次に受信増幅部2のデータ処理手段11は,監視データ要求信号を制御信号変調手段17へ出力する。
監視データ要求信号は,受信増幅部2の制御信号変調手段17により高周波信号に変調される。
搬送波の周波数は放送信号等に影響がでないよう直流電源電圧の近傍に設定され,LPF(ローパスフィルター)30を通して,受信増幅器26で増幅されHPF(ハイパスフィルター)35を通過した放送信号と混合された後,同軸ケーブル3−Aを介して,電力増幅部4−Aに送られる。監視データ要求信号の送出が完了したら,受信増幅部2のデータ処理手段11は送受信選択手段21を受信側に戻す。
【0017】
電力増幅部4−Aに到着した前記監視データ要求信号は,LPF33とHPF37で放送信号と分波され送受信選択手段22を通って電力増幅部4−Aの制御信号復調手段20に入力される。
次に電力増幅部4−Aの制御信号復調手段20によりディジタル信号に復調され,電力増幅部4−Aのデータ処理手段12に入力される。
この時,電力増幅部4−Aの送受信選択手段22は,通常状態である受信側になるように設定されている。
【0018】
電力増幅部4−Aのデータ処理手段12では,入力された監視データ要求信号の内容を解析して監視データ要求信号だと判断する。
電力増幅部4−Aのデータ処理手段12では,上述のように定期的に電力増幅部の各種監視データ(例えば,電圧,温度,信号レベル等)を保存・更新するように構成してあるので,監視データ要求信号に基づき,最新の監視データ群を指定のフォーマットに並べる。
【0019】
次に,電力増幅部4−Aのデータ処理手段12は送受信選択手段22を送信側に切換えるとともに,最新の監視データをデータ信号変調手段18へ出力する。
監視データ信号は電力増幅部4−Aのデータ信号変調手段18により所定の高周波信号に変調される。
監視データ信号の送出が完了したら,電力増幅部4−Aの送受信切換手段22は,電力増幅部4−Aのデータ処理手段12から出力される送受信選択手段制御信号32により,通常状態である受信側に戻される。
【0020】
変調された監視データ信号はLPF33,同軸ケーブル3−Aを介して受信増幅部2に送られ,LPF30とHPF35で分波され,受信増幅部2の送受信選択手段21を通過して,受信増幅部2のデータ信号復調手段19に入力されディジタル信号に変換後,受信増幅部2のデータ処理手段11に入力される。
受信増幅部2の送受信選択手段21は,監視データ要求信号の送出した後,通常状態である受信側に切換るよう設定されている。
【0021】
受信増幅部2のデータ処理部11では,受信したデータの内容を解析して監視データ信号だと判断し,メモリに保存する。もしデータにエラーが検出されたら,再度,監視データ要求信号の送出から監視データ受信までのプロセスを試みる。
また,監視データ要求信号を送出してから一定時間内に応答が無い場合は,自動的に同軸ケーブル3の接続不良とみなすよう構成されている。
この時,電力増幅部4は受信増幅部2からのアクセスが長時間無い場合,例えば,電力増幅部4が正常な動作状態であることを示すLEDの点灯状態を,点滅状態にさせる等の手段により,電力増幅部4は正常に動作していることが判断できるようにしておくことで,ギャップフィラーの設置現場において,同軸ケーブル3が接続不良かどうかの確認が簡単にできるような構成にしても良い。
【0022】
収集した監視データに異常が検出された場合や,同軸ケーブル3の接続不良と診断された場合は,受信増幅部2の外部通信手段25,例えば,PHS等を経由して,保守センターに通知される。
上述のようなプロセスを,別の電力増幅部4−Bに対して繰り返し行う。
【0023】
外部通信手段25を通して最新の監視データの要求があったら,受信増幅部2のデータ処理手段11のメモリに保存されている最新の監視データを,外部通信手段25宛てに送信する。また,保守センターには最新のデータを定期的に送るよう設定しても良く方法は問わない。
尚,本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく,本発明の主旨を逸脱しない範囲で,回路構成を変更して実施することも可能である。
【0024】
【発明の効果】
請求項1に記載のギャップフィラー装置においては,受信増幅部が,信号処理部からの出力信号を増幅し,その増幅後の信号を,各々専用の同軸ケーブルを介して複数の電力増幅部に伝送する。そして,各電力増幅部は,その伝送されてきた信号を増幅し,送信アンテナに出力することで,その信号を送信アンテナから再送信させる。
また,受信増幅部において,受信増幅部側データ処理手段は,通信経路選択手段を周期的に切り換えることで,受信増幅部側データ変・復調手段がデータ通信を行う電力増幅部を順次設定する。そして,その設定の度に,受信増幅部側データ変・復調手段を介して対応する電力増幅部へ監視データ要求信号を送信する。
一方,その監視データ要求信号が送信された電力増幅部においては,電力増幅部側データ変・復調手段が,その監視データ要求信号を受信し,電力増幅部側データ処理手段が,電力増幅部側データ収集手段にて収集された監視データを,電力増幅部側データ変・復調手段を介して受信増幅部に送信する。
このため,受信増幅部側データ処理手段は,監視データ要求信号の送信後は,対応する電力増幅部から送信されてくる監視データを,受信増幅部側データ変・復調手段を介して取得する。
また,受信増幅部側データ処理手段は,こうした監視データの取得動作を,通信経路選択手段を周期的に切り換えることで,全ての電力増幅部に対して行い,各電力増幅部から監視データを取得する。
そして,その取得した各電力増幅部の監視データ若しくは受信増幅部側データ収集手段にて収集された当該受信増幅部の監視データに異常があれば,その旨を,外部通信手段を介して外部の保守センターに通知する。
また,受信増幅部には,直流電源を各同軸ケーブルに重畳することで,各電力増幅部に電源供給を行う電源重畳部が設けられており,各電力増幅部には,同軸ケーブルを介して受信増幅部から供給される直流電源を分離する電源分離部と,その電源分離部にて分離された直流電源を電力増幅部の各手段に供給する電源回路が設けられている。
従って,本発明のギャップフィラー装置においては,受信増幅部及び電力増幅部に保守センターとの間でデータ通信するためのケーブルを配線したり,電力増幅部に電源供給用の電源ケーブルを配線したりする必要がなく,受信増幅部及び電力増幅部には同軸ケーブルを1本配線すればよいので,設置工事が簡単になる。また,データ通信用のケーブルや電源ケーブルを接続するための専用端子も不要になるので,各増幅部の筐体を小型化でき信頼性も向上する。
【0025】
また,受信増幅部には,受信増幅部側データ変・復調手段を複数の同軸ケーブルの何れかに選択的に接続することで,受信増幅部側データ変・復調手段がデータ通信を行う電力増幅部を選択する通信経路選択手段が設けられており,受信増幅部側データ処理手段は,通信経路選択手段を周期的に切り換えることで,受信増幅部側データ変・復調手段がデータ通信を行う電力増幅部を順次設定することから,監視データを電力増幅部から取得する際に,個々の電力増幅部を特定するためのアドレス設定が不要になる。
その結果,電力増幅部の初期設定に必要なアドレス設定手段が不要になりコストを抑えることができ,設定の手間が省ける。また,アドレスを含まない簡単な通信プロトコルで通信を行うことができるので,プログラムメモリ容量の削減ができるし,ソフトウェア開発費用も抑えることができる。
【0026】
次に,請求項2に記載のギャップフィラー装置において,受信増幅部側データ処理手段は,監視データ要求信号を電力増幅部へ送信した後,設定時間内に電力増幅部からの応答があるかどうかで,当該電力増幅部との間の同軸ケーブルの正常/異常を判断し,同軸ケーブルの異常を判断した場合にも,その旨を,外部通信手段を介して外部の保守センターに通知する。
このため,電力増幅部に高精度な入力レベルモニター回路を設ける必要がなくなり,さらにコストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のギャップフィラーシステムの構成(例)を表すブロック図である。
【図2】 (A)は受信増幅部,(B)は電力増幅部の遠隔監視装置に関わる部分の内部構成を表すブロック図である。
【図3】 従来例である。
【符号の説明】
1…受信アンテナ,2…受信増幅部,3…同軸ケーブル(3−A,3−B),4…電力増幅部(4−A,4−B,4−C,4−D),5…送信アンテナ,6…遠隔監視装置,6−A…受信増幅部の遠隔監視装置,6−B…電力増幅部の遠隔監視装置,7…受信増幅部の電源回路,8…電源重畳部,9…電源分離部,10…電力増幅部の電源回路,11…受信増幅部のデータ処理手段,12…電力増幅部のデータ処理手段,13…受信増幅部のデータ収集手段,14…電力増幅部のデータ収集手段,15…受信増幅部の機器制御手段,16…電力増幅部の機器制御手段,17…制御信号変調手段,18…データ信号変調手段,19…制御信号復調手段,20…データ信号復調手段,21…受信増幅部の送受信選択手段,22…電力増幅部の送受信選択手段,23,24…通信経路選択手段,25…外部通信手段,26…受信増幅器,27…分配器,28…送受信選択手段制御信号,29…通信経路選択手段制御信号(28−A,28−B),30…LPF,31…LPF,32…送受信選択手段制御信号,33…LPF,34…信号処理部,35…HPF,36…HPF,37…HPF,38…外部通信手段の送受アンテナ,41…受信増幅部の出力端子,42…電力増幅部の入力端子,43…チョークコイル,44…バイパスコンデンサー,45…電流カット用コンデンサー,46…受信増幅部のACプラグ,47…電流カット用コンデンサー,48…電力増幅器,51…通信ケーブル,52…電力増幅部のACプラグ
Claims (2)
- 衛星からの電波を受信し,受信した電波より低い第1の周波数帯に変換して出力する受信アンテナと,
前記受信アンテナからの出力信号を,衛星からの電波より低く第1の周波数帯より高い第2の周波数帯に変換並びに処理する信号処理部と,
前記信号処理部からの出力信号を増幅し,複数に分配して出力する受信増幅部と,
前記受信増幅部から離れた場所に設置され,前記受信増幅部から出力された複数の信号をそれぞれ増幅する複数の電力増幅部と,
前記受信増幅部から出力される複数の信号を前記複数の電力増幅部へそれぞれ伝送する複数の同軸ケーブルと,
前記各電力増幅部にて増幅された信号を送信する複数の送信アンテナと,
からなるギャップフィラー装置において,
前記複数の電力増幅部には,それぞれ,
当該電力増幅部の動作状態を表す監視データを収集する電力増幅部側データ収集手段と,
前記同軸ケーブルを介して前記受信増幅部との間でデータ通信を行うための電力増幅部側データ変・復調手段と,
前記電力増幅部側データ変・復調手段にて,前記受信増幅部から当該電力増幅部に対し送信された監視データ要求信号が受信されると,前記電力増幅部側データ収集手段にて収集された監視データを,前記電力増幅部側データ変・復調手段を介して前記受信増幅部に送信する電力増幅部側データ処理手段と,
前記同軸ケーブルを介して前記受信増幅部から供給される直流電源を分離する電源分離部と,
該電源分離部にて分離された直流電源を当該電力増幅部の各手段に供給する電源回路と,
が設けられ,
前記受信増幅部には,
当該受信増幅部の動作状態を表す監視データを収集する受信増幅部側データ収集手段と,
前記同軸ケーブルを介して前記各電力増幅部との間でデータ通信を行うための受信増幅部側データ変・復調手段と,
前記受信増幅部側データ変・復調手段を前記複数の同軸ケーブルの何れかに選択的に接続することで,前記受信増幅部側データ変・復調手段がデータ通信を行う電力増幅部を選択する通信経路選択手段と,
通信用のアンテナを介して外部の保守センターとの間でデータ通信を行うための外部通信手段と,
前記通信経路選択手段を周期的に切り換えることで,前記受信増幅部側データ変・復調手段がデータ通信を行う電力増幅部を順次設定すると共に,その設定の度に,前記受信増幅部側データ変・復調手段を介して対応する電力増幅部へ監視データ要求信号を送信し,その後対応する電力増幅部から送信されてくる監視データを,前記受信増幅部側データ変・復調手段を介して取得することにより,前記各電力増幅部から監視データを取得し,該取得した前記各電力増幅部の監視データ若しくは前記受信増幅部側データ収集手段にて収集された当該受信増幅部の監視データに異常があれば,その旨を,前記外部通信手段を介して外部の保守センターに通知する受信増幅部側データ処理手段と,
直流電源を前記各同軸ケーブルに重畳することで,前記各電力増幅部に電源供給を行う電源重畳部と,
が設けられていることを特徴とするギャップフィラー装置。 - 前記受信増幅部側データ処理手段は,
前記監視データ要求信号を電力増幅部へ送信した後,設定時間内に前記電力増幅部からの応答があるかどうかで,当該電力増幅部との間の同軸ケーブルの正常/異常を判断し,該同軸ケーブルの異常を判断した場合にも,その旨を,前記外部通信手段を介して外部の保守センターに通知することを特徴とする請求項1に記載のギャップフィラー装置。
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