JP4503784B2 - 内臓脂肪計 - Google Patents

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    • A61B5/48Other medical applications
    • A61B5/4869Determining body composition
    • A61B5/4872Body fat

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、人体の体内脂肪のうち内臓脂肪に関する情報を求めることができ、簡易に用いることができる内臓脂肪計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、健康維持の観点から体内脂肪が注目されている。即ち、体内脂肪が増加すると成人病等の原因となるので、体内脂肪を知ることにより成人病等を予防できるからである。かかる体内脂肪を評価するための指標の一つにBMIがあり、このBMIは、各個人の身長と体重とにより求めることができるので、体内脂肪に関する情報を得るための指標として比較的に手軽に用いられている。
【0003】
また、体内脂肪を知るための他の指標として体脂肪率がある。最近では体脂肪率を求め得る各種の体脂肪計が市場に流通しており、これら体脂肪計を用いることによって、体内脂肪の状態を表す体脂肪率を家庭内等で簡易に求めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、体内脂肪のうち特に内臓脂肪が心臓病や糖尿病等の各種の合併症の要因になると考えられており、内臓脂肪は健康維持の観点から特に重要であると考えられている。
【0005】
ここで、以上に述べたBMIや体脂肪率は、人体の全身を対象とする平均的な体内脂肪に関する情報として求められるものである。従って、BMIや体脂肪率からみて健康上特に問題ないと思われる結果が得られたとしても、内臓脂肪に関して健康上問題があるか否かについては必ずしも判別できない。
【0006】
この内臓脂肪を知るための診断方法としてCTスキャンやMRI等により腹部の断層撮影を行う方法があり、この方法によれば腹部自体を直接に観察できるので内臓脂肪に関する情報を正確に得ることはできる。
【0007】
しかし、かかるCTスキャン等を用いる診断は、病院に設置される大がかりな診断機器を用いてされるものであり、一定の時間を要する測定やデータ解析等を経て結果が得られるものである。そして、これら診断機器の操作やデータ解析等には、高度な専門技術が要求される。従って、家庭内等で簡易に内臓脂肪に関する情報を得ることができるものではない。
【0008】
そこで、本発明は、家庭内等で簡易に用いることが可能な、内臓脂肪に関する情報を得ることができる内臓脂肪計を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明にかかる内臓脂肪計は、被検者の人体の胴の部位における周回の寸法であるウエストサイズ、及び人体の大腿部の部位における周回の寸法である大腿部サイズを含む個人データを入力することができる入力手段と、
前記個人データを記憶することができ、該個人データに基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪に関する定量的な情報を演算で求めることができる演算処理部と、
前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理された演算結果を表示できる表示部とを有し、
前記被検者の大腿部サイズに対するウエストサイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるWTRに基づき前記被検者の腹部内臓脂肪に関する定量的な情報を求めることができる(請求項1)。
【0010】
被検者の腹部の内臓脂肪の状態は、被検者個人の身体的特徴の一つである前記WTRとの相関が極めて高いとされている。そして、本発明の内臓脂肪計にあっては、被検者個人の大腿部サイズとウエストサイズとの比である前記WTRに基づき腹部の内臓脂肪に関する定量的な情報を求め得るようにされている。従って、本発明の内臓脂肪計によると、被検者の健康に特に関係の深い情報である腹部内臓脂肪に関する情報を、家庭内等で簡易に求めることが可能である。
【0011】
そして、本発明の内臓脂肪計について、前記内臓脂肪に関する定量的な情報として前記WTRに基づく内臓脂肪量を求め得る構成とすることができる(請求項2)。内臓脂肪量は被検者の健康と関係の深い情報であり、内臓脂肪量を知ることにより、成人病等を患う可能性を予見することができる。
【0012】
そして、かかる内臓脂肪計について、人体の末端の部位に接触させた電極を介して当該人体の生体インピーダンスを測定することができ、該測定された生体インピーダンス及び前記入力された個人データの一部の項目に基づいて被検者の体脂肪率を求めることができる体脂肪率測定手段を備え、
該体脂肪率測定手段により求められた体脂肪率を前記表示部に表示する構成とすることができる(請求項3)。これにより、本発明の内臓脂肪計によると、内臓肪に関する情報を得ることができるとともに、体脂肪率を知ることもできる。
【0013】
また、本発明にかかる内臓脂肪計として、内臓脂肪に関する情報として腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求め得るものを実現することができる。この腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めるにあたり、不特定多数の標本となる人体についての実際の腹部内臓脂肪横断面積と前記WTRを含む個人データとの相関を統計的に処理することにより、前記WTR等と腹部内臓脂肪横断面積との特定の相関関係を決定する。そして、この決定された相関関係を各被検者個人について適用することにより、各被検者個人のWTR等に基づく腹部内臓脂肪横断面積の推定値を高精度で求め得ると考えられる。
【0014】
かかる腹部内臓脂肪横断面積を求め得る内臓脂肪計を、被検者の人体の胴の部位における周回の寸法であるウエストサイズ、及び人体の大腿部の部位における周回の寸法である大腿部サイズを含む個人データを入力することができる入力手段と、
前記個人データを記憶することができ、該個人データに基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積を演算することができる演算処理部と、
前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理された演算結果を表示できる表示部とを有し、
前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影により得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエストサイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるWTRとの相関の統計的な処理により求められたWTRの第一相関係数及び第一定数が記憶されており、
前記被検者についてのWTRと前記WTRの第一相関係数及び第一定数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めるように構成することができる(請求項4)。
【0015】
この発明の内臓脂肪計にあっては、腹部内臓脂肪横断面積が前記WTRに相関するとして不特定多数の標本となる人体についての断層撮影で得られた実際の腹部内臓脂肪横断面積と前記WTRとの相関関係を統計的に処理して求められた前記WTRの第一相関係数及び第一定数が記憶されている。そして、各被検者個人のWTRが入力されると、前記WTRの第一相関係数及び第一定数によって、腹部内臓脂肪横断面積の推定値が演算によって求められる。
【0016】
このように、本発明の内臓脂肪計によると、前記個人データであるWTRを入力することによって、被検者の内臓脂肪に関する情報として腹部内臓脂肪横断面積を得ることができ、健康に関係の深い情報である腹部内臓脂肪横断面積を簡易に求めることができる。
【0017】
また、腹部内臓脂肪横断面積を求め得る内臓脂肪計を、被検者の人体の胴の部位における周回の寸法であるウエストサイズ、人体の大腿部の部位における周回の寸法である大腿部サイズ、身長、及び体重を含む個人データを入力することができる入力手段と、
前記個人データを記憶することができ、該個人データに基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を演算することができる演算処理部と、
前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理された演算結果を表示できる表示部とを有し、
前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影により得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエストサイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるWTR及び前記標本とされた人体の肥満度合いの評価にかかるBMIとの相関を統計的に処理して求められたWTRの第二相関係数、BMIの第一相関係数及び第二定数を記憶し、
前記被検者についてのWTR及びBMIと、前記WTRの第二相関係数、BMIの第一相関係数及び第二定数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めるように構成することができる(請求項5)。
【0018】
この内臓脂肪計にあっては、腹部内臓脂肪横断面積が前記WTRに加えてBMIとも相関するとして不特定多数の標本となる人体についての実際の腹部内臓脂肪横断面積とWTR及びBMIとの相関の統計的な処理により求められたWTRの第二相関係数、BMIの第一相関係数及び第二定数が記憶されている。そして、この内臓脂肪計は、被検者個人のWTR、BMIを入力することにより、腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めることができる。従って、この内臓脂肪計によると、腹部内臓脂肪横断面積を求めるにあたり、被検者のWTRに加えてBMIを反映させることができる。
【0019】
また、内臓脂肪計を、被検者の人体の胴の部位における周回の寸法であるウエストサイズ、人体の大腿部の部位における周回の寸法である大腿部サイズ、身長、体重、性別及び年齢を含む個人データを入力することができる入力手段と、
前記個人データを記憶することができ、該個人データに基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を演算することができる演算処理部と、
前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理された演算結果を表示できる表示部と、
人体の末端の部位に接触させる電極を介して当該人体の生体インピーダンスを測定することができ、該測定された生体インピーダンス及び前記入力された個人データの一部の項目に基づいて被検者の体脂肪率を求めることができる体脂肪率測定手段とを有し、
前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影により得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエストサイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるWTR及び前記標本とされた人体の体脂肪率との相関を統計的に処理して求められたWTRの第三相関係数、体脂肪率の第一相関係数及び第三定数を記憶し、
前記被検者についてのWTR及び前記体脂肪率測定手段により測定された体脂肪率と、前記WTRの第三相関係数、体脂肪率の第一相関係数及び第三定数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めるように構成することができる(請求項6)。
【0020】
この内臓脂肪計にあっては、腹部内臓脂肪横断面積が前記WTRに加えて体脂肪率とも相関するとして不特定多数の標本となる人体についての実際の腹部内臓脂肪横断面積とWTR及び体脂肪率との相関の統計的な処理により求められたWTRの第三相関係数、体脂肪率の第一相関係数及び第三定数が記憶されている。そして、この内臓脂肪計は、被検者個人のWTR、体脂肪率を入力することにより、腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めることができる。従って、この内臓脂肪計によると、腹部内臓脂肪横断面積を求めるにあたり、被検者のWTRに加えて体脂肪率を反映させることができる。
【0021】
また、内臓脂肪計を、被検者の人体の胴の部位における周回の寸法であるウエストサイズ、人体の大腿部の部位における周回の寸法である大腿部サイズ、身長、体重び腹部皮下脂肪厚を含む個人データを入力することができる入力手段と、前記個人データを記憶することができ、該個人データに基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を演算することができる演算処理部と、
前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理された演算結果を表示できる表示部とを有し、
前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影により得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエストサイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるWTR、該標本とされた人体の肥満度合いの評価にかかるBMI、該標本とされた人体の腹部皮下脂肪厚との相関を統計的に処理して求められたWTRの第四相関係数、BMIの第二相関係数、腹部皮下脂肪厚の第一相関係数及び第四定数を記憶し、
前記被検者についてのWTR、BMI及び腹部皮下脂肪厚と、前記WTRの第四相関係数、BMIの第二相関係数、腹部皮下脂肪厚の第一相関係数及び第四定数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めるように構成することができる(請求項7)。
【0022】
この内臓脂肪計にあっては、腹部内臓脂肪横断面積が前記WTRに加えてBMI及び腹部皮下脂肪厚とも相関するとして不特定多数の標本となる人体についての実際の腹部内臓脂肪横断面積とWTR、BMI及び腹部皮下脂肪厚との相関の統計的な処理により求められたWTRの第四相関係数、BMIの第二相関係数、腹部皮下脂肪厚の第一相関係数及び第四定数が記憶されている。そして、この内臓脂肪計は、被検者個人のWTR、BMI、腹部皮下脂肪厚を入力することにより、腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めることができる。従って、この内臓脂肪計によると、腹部内臓脂肪横断面積を求めるにあたり、被検者のWTRに加えてBMI及び腹部皮下脂肪厚を反映させることができる。
【0023】
また、本発明にかかる内臓脂肪計を、被検者の人体の胴の部位における周回の寸法であるウエストサイズ、人体の大腿部の部位における周回の寸法である大腿部サイズ、身長、体重、性別、年齢及び腹部皮下脂肪厚を含む個人データを入力することができる入力手段と、
前記個人データを記憶することができ、該個人データに基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を演算することができる演算処理部と、
前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理された演算結果を表示できる表示部と、
人体の末端の部位に接触させた電極を介して当該人体の生体インピーダンスを測定することができ、該測定された生体インピーダンス及び前記入力された個人データの一部の項目に基づいて被検者の体脂肪率を求めることができる体脂肪率測定手段とを有し、
前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影により得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエストサイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるWTR、該標本とされた人体の体脂肪率、及び該標本とされた人体の腹部皮下脂肪厚との相関を統計的に処理して求められたWTRの第五相関係数、体脂肪率の第二相関係数、腹部皮下脂肪厚の第二相関係数及び第五定数が記憶されており、
前記被検者についてのWTR、前記体脂肪率測定手段により測定された体脂肪率及び腹部皮下脂肪厚と、前記WTRの第五相関係数、体脂肪率の第二相関係数、腹部皮下脂肪厚の第二相関係数及び第五定数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めるように構成することができる(請求項11)。
【0024】
この内臓脂肪計にあっては、腹部内臓脂肪横断面積が前記WTRに加えて体脂肪率及び腹部皮下脂肪厚とも相関するとして不特定多数の標本となる人体についての実際の腹部内臓脂肪横断面積とWTR、体脂肪率及び腹部皮下脂肪厚との相関の統計的な処理により求められたWTRの第五相関係数、体脂肪率の第二相関係数、腹部皮下脂肪厚の第二相関係数及び第五定数が記憶されている。そして、この内臓脂肪計は、被検者個人のWTR、体脂肪率、腹部皮下脂肪厚を入力することにより、腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めることができる。従って、この内臓脂肪計によると、腹部内臓脂肪横断面積を求めるにあたり、被検者のWTRに加えて体脂肪率及び腹部皮下脂肪厚を反映させることができる。
【0025】
また、以上の腹部皮下脂肪厚が入力される内臓脂肪計について(請求項7、11)、腹部皮下脂肪厚とウエストサイズとに基づいて腹部皮下脂肪横断面積を求めるように構成することができる(請求項8、12)。また、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値と腹部皮下脂肪横断面積との比を求めるように構成することもできる(請求項9、13)。また、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値と前記腹部皮下脂肪横断面積とに基づいて、腹部脂肪横断面積を求めるように構成することもできる(請求項10、14)。これらの腹部皮下脂肪横断面積を求め得る内臓脂肪計にあっては、以下の意義を有する。
【0026】
即ち、皮下脂肪の役割として、皮下脂肪から分泌されるホルモンが体脂肪を減少させる方向に作用することが最近解明されてきている。そして、栄養過剰による内臓脂肪の蓄積で生ずる悪影響を皮下脂肪が緩和する方向に作用することが解明されている。従って、腹部皮下脂肪に関する情報を得ることにより、また、腹部皮下脂肪と腹部内臓脂肪との比を得ることにより、健康を判断するための重要な指標として用いることができる。
【0027】
また、以上の内臓脂肪計において腹部内臓脂肪横断面積を求めるにあたり、前記被検者の年齢による補正項、性別による補正項を付加して求めるように構成することもできる(請求項16)。これにより、腹部内臓脂肪横断面積を求めるにあたり、被検者個人の特徴である年齢や性別を反映させることができる。この場合、年齢による補正項及び性別による補正項の双方を付加してもよく、年齢による補正項または性別による補正項のいずれかを付加するのであってもよい。
【0028】
また、以上の腹部内臓脂肪横断面積を求め得る内臓脂肪計に関して、体脂肪率の測定結果に応じて腹部内臓脂肪横断面積を求める構成とされるもの以外についても(請求項4、5、7、8、9、10)、前記体脂肪率測定手段を備える構成とし、被検者の体脂肪率を求めるとともに、体脂肪率を表示部に表示するように構成することができる(請求項15)。これにより、腹部内臓脂肪横断面積に加えて、体脂肪率を知ることができる。
【0029】
また、前記腹部内臓脂肪横断面積についての複数の基準値による複数のランクを予め設定し、前記求められた腹部内臓脂肪横断面積の推定値が前記複数のランクに従って前記表示部に表示されるように構成することもできる(請求項17)。これにより、定量的な腹部内臓脂肪横断面積の測定結果を、視覚を通じて、段階的なランクによる表示を介して把握できるので、求められた腹部内臓脂肪横断面積の把握が容易となる。
【0030】
また、以上の内臓脂肪計について、前記ウエストサイズを前記被検者の人体の略第四腰椎の部位における周回の寸法とし、前記大腿部サイズを大腿部の上部又は大腿部の中部の部位における周回の寸法とすることができる(請求項18)。ここで、大腿部の上部とは、被験者が足を10cm程度離し、どちらの足にも均等に体重がかかるようにして立った状態において、臀溝のすぐ直下を通る水平面と交わる大腿の部位である。また、大腿部の中部とは、被験者が足を10cm程度離し、どちらの足にも均等に体重がかかるようにして立った状態において、前記大腿部の上部と膝蓋骨上縁との間の中点にあたる部位である。
【0031】
これにより、かかる部位より採取されたウエストサイズ及び大腿部サイズを用いることで、人体の内臓脂肪の状態と最も相関の高い測定結果を得ることができる。
【0032】
また、以上の内臓脂肪計について、前記ウエストサイズ及び大腿部サイズを測定することができる寸法測定手段を設けることもできる(請求項19)。これにより、上記寸法測定手段を用いることにより、測定したい時点におけるウエストサイズ及び大腿部サイズをその場で測定できるので、他で予め測定したウエストサイズや大腿部サイズを入力する必要をなくすることができる。
【0033】
また、前記寸法測定手段により測定されたウエストサイズ及び大腿部サイズが、前記演算処理部に入力されるように構成することもできる(請求項20)。これにより、所要のウエストサイズ及び大腿部サイズを、被検者が前記入力手段の操作を介して入力する必要をなくすることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図1乃至図6に基づいて説明する。
【0035】
図1は本発明の一の実施の形態にかかる内臓脂肪計10を表しており、図1(a)は内臓脂肪計10の斜視図である。この内臓脂肪計10は、被検者の内臓脂肪に関する情報である腹部における内臓脂肪の横断面積である腹部内臓脂肪横断面積の推定値や、腹部の皮下脂肪も含めた腹部総脂肪断面積等を求め得るとともに、体脂肪計が一体に組み込まれた構成とされ、体脂肪率を求めることもできる。
【0036】
また、この内臓脂肪計10によると、肥満の程度を表す指標として従来より簡易に用いられてきたBMIを求めることもできる。このBMIは、後に説明する個人データに基づき、被検者の身長及び体重に基づく周知の演算式によって求め得るようにされている。
【0037】
内臓脂肪計10に設けられる操作部7は、数値や文字等を入力できる多くのキーを備え、かかるキーを操作することにより被検者個人の身体的特徴を表す個人データを入力することができ、かかる個人データの入力に必要な多くのキーを備えている。この操作部7は、個人データを入力するための入力手段にあたる。
【0038】
この内臓脂肪計10で入力することができる個人データとして、被検者の身長、体重、性別、年齢、ウエストサイズ(以下、「腹囲」ということもある)、大腿部サイズ(以下、「大腿周囲長」ということもある)がある。このウエストサイズ(W)と大腿部サイズ(H)により、大腿部サイズ(H)に対するウエストサイズ(W)の比であるWTR(即ち、ウエストサイズを大腿部サイズで除する演算により求められる)が求められる。
【0039】
上記ウエストサイズについては、被検者の人体の略第四腰椎の部位における腹回りの周回の寸法を用いるのが望ましい。
【0040】
また、大腿部サイズについては、大腿部の上部と中部との間における大腿部の周囲長を採取するのが望ましい。ここで、かかる大腿部サイズの採取にかかる大腿部の上部及び中部は以下のようにして決められる。被験者が足を10cm程度離し、どちらの足にも均等に体重がかかるようにして立った状態における、臀溝のすぐ直下を通る水平面上の部位が大腿部の上部とされる。また、被験者が足を10cm程度離し、どちらの足にも均等に体重がかかるようにして立った状態における、前記大腿部の上部(又は、大腿での皮脂厚計測部位即ち鼠径雛壁)と膝蓋骨上縁との中点にあたる部位が、大腿部の中部とされる。
【0041】
ウエストサイズ及び大腿部サイズとして、上記部位の寸法を用いることにより、人体の内臓脂肪の状態を最も反映させることができる。また、大腿部サイズについては、前記大腿部の上部または大腿部の中部のいずれかの部位の大腿部の周囲長を用いることもできる。
【0042】
また、入力される個人データに、被検者の腹部の皮下脂肪厚を含めることもできる。なお、この腹部の皮下脂肪厚については、いわゆるキャリパーと呼ばれるものや超音波を用いて測定するもの等、周知の皮下脂肪厚測定手段によって測定することができる。
【0043】
また、腹部の皮下脂肪厚を測定して内臓脂肪計に入力するにあたり、人体の傍臍部及び腸骨上部の二箇所の部位より採取することができる。そして、腹部の皮下脂肪厚としては、いずれか一方の測定値を採用してもよく、これらの測定値の和を採用してもよく、または和の平均値を採用してもよい。
【0044】
そして、操作部7には、個人データの各項目の選択を行うための選択キーや数値データを入力するための数値キー等が備わっている。また、操作部7には、内臓脂肪計10を動作させるべく電源オンまたはオフするためのオン/オフ(ON/OFF)スイッチや、後に説明する生体インピーダンスの測定を開始するためのインピーダンス測定開始スイッチも設けられている。
【0045】
また、この操作部7を操作することにより、腹部内臓脂肪横断面積の測定を行うための各測定モードを選択でき、かかる測定モードの選択に応じて、後に説明する第一の測定ルーチンや第二の測定ルーチン等の測定ルーチンが実行される。
【0046】
また、表示部8には、前記操作部7を介して入力された各種の個人データや、入力された個人データより求められたBMIが表示され、また、測定結果である体脂肪率や腹部内臓脂肪横断面積に関する表示が行われるようになっている。図1(b)は表示部8の表示の一例を示す図である。
【0047】
この図1(b)に示される表示にあっては、腹部内臓脂肪横断面積の測定結果に応じて複数のランクに区分して表示するものである。図1(b)において、8a、8b、8cは各ランクを表すランクバーである。腹部内臓脂肪横断面積について予め複数の基準値を設定しておき、かかる複数の基準値と測定された腹部内臓脂肪横断面積とが比較される。そして、被検者の腹部内臓脂肪横断面積がどのランクにあたるかが表示されるのであり、図1(b)の例では、ランクバー8bに対応するランクにあることが表示されている。
【0048】
また、図1(b)に示されるように、識別子8d、8eを表示するようにすることもでき、この識別子8d、8eを内臓脂肪と関係する具体的な症状と対応させることもできる。例えば、臨床学的には腹部内臓脂肪横断面積が100cm2 を超えると肥満症とされることがあるが、識別子8eを腹部内臓脂肪横断面積の測定レベルの100cm2 に対応させておくこともできる。
【0049】
この図1(b)に示されるように、定量的な数値として得られた測定結果を、ランクに区分して表示し、また測定結果に応じて患っている可能性のある症状に対応させて表示するようにすると、測定結果のレベルに応じた視覚を介する段階的で判り易い把握ができる。
【0050】
また、この内臓脂肪計10には、以下に説明するように被検者の体脂肪率を測定するための体脂肪率測定手段が設けられている。即ち、内臓脂肪計10の本体の表面における前方部分の左側には電極3が配設され、前方部分の右側には電極4が配設されている。そして、本体1の裏面における前記電極3に対する略真裏の位置には電極5が配設され、前記電極4に対する略真裏の位置には電極6が配設されている。
【0051】
これら電極3、4、5、6からなる電極群は、人体の生体インピーダンスを測定するためのものである。そして、前記電極5及び6は被検者の人体に電流路を形成するための一対の電流路形成電極であり、前記電極3及び4は前記電流路内における二点間の電位差を測定するための一対の電圧測定用電極である。
【0052】
そして、これらの電極群は、体脂肪計において周知である本体1の内部のインピーダンス測定手段(図示されない)に接続されている。即ち、電極5及び6は一定電流を出力する定電流源を構成する回路部分に接続されており、電極3及び電極4は電圧計を構成する回路部分に接続されている。
【0053】
これらの電極を介して生体インピーダンスを測定するにあたり、例えば、被検者の左手の親指を電極3に接触させ左手の人指し指を電極5に接触させるとともに、右手の親指を電極4に接触させ右手の人指し指を電極6に接触させることができる。このようにして被検者の両手を人体の末端とする生体インピーダンスを測定することができる。
【0054】
この内臓脂肪計10のように、電極5を電極3の略真裏の位置となるように配設し、電極6を電極4の略真裏の位置となるように配設すると、両手の各手の二本の指を電極に接触させつつ本体1を摘むにあたり、摘み易いというメリットがある。これにより、内臓脂肪計10を手にとって安定して支持しつつ、生体インピーダンスを安定して測定することもできる。また、各手の二本の指によって、電極3と5とを略等しく押圧することができ、電極4と6とを略等しく押圧することもできる。これにより、生体インピーダンスをより安定に測定することができる。
【0055】
次に、図2により、内臓脂肪計10における信号処理のブロックについて説明する。この内臓脂肪計10における各種の演算は、中央処理装置(CPU)14と記憶装置15とを備えて構成される演算処理部12によって行われる。
【0056】
そして、記憶装置15には、操作部7に備わる機能キーの操作を介して入力された個人データや、電極3、4、5、6を介して得られた生体インピーダンスの測定値が記憶される。また、記憶装置15には、生体インピーダンスや個人データに基づいて体脂肪率を求めるために必要な各種の演算式や係数等が記憶されている。また、体脂肪率が求められると、この体脂肪率が記憶装置15に記憶される。また、前記BMIや、腹部内臓脂肪横断面積の推定値が求められると、これらの演算結果についても記憶装置15に記憶される。
【0057】
また、記憶装置15には、内臓脂肪計10に対する一連の操作についての被検者に対する所要の指示を行う手順を内容とする操作指示ルーチンや、BMIや体脂肪率、腹部内臓脂肪横断面積の推定値の演算を内容とする測定ルーチンが格納されている。この測定ルーチンとして、後に説明する動作の例として実行される第一の測定ルーチン、第二の測定ルーチンがある。
【0058】
また、記憶装置15には、腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めるにあたって用いられる、WTRの第一相関係数a1、WTRの第二相関係数a2、WTRの第三相関係数a3、WTRの第四相関係数a4、WTRの第五相関係数a5、BMIの第一相関係数b1、BMIの第二相関係数b2、体脂肪率の第一相関係数d1、体脂肪率の第二相関係数d2、腹部皮下脂肪厚の第一相関係数e1、腹部皮下脂肪厚の第二相関係数e2、第一定数c1、第二定数c2、第三定数c3、第四定数c4、第五定数c5、が記憶されている。
【0059】
これら係数a1、a2、a3、a4、a5、b1、b2、c1、c2、c3、c4、c5、d1、d2 、e1、e2は、別途に求められ、内臓脂肪計10に入力され記憶される。これらの係数は以下のようにして求められる。即ち、不特定多数の標本となる人体について、各個人の実際の腹部内臓脂肪横断面積を測定する。そして、この標本となった各個人について、そのWTR、BMI、体脂肪率、腹部の皮下脂肪厚の測定を行う。
【0060】
そして、WTRと実際の腹部内臓脂肪横断面積との相関を統計的に処理することにより、前記WTRに対するa1 及び第一定数c1 が求められる。また、WTR及びBMIと実際の腹部内臓脂肪横断面積との相関を統計的に処理することにより、WTRに対するa2、BMIに対するb1、第二定数c2が求められる。また、WTR及び体脂肪率と実際の腹部内臓脂肪横断面積との相関を統計的に処理することにより、WTRに対するa3、体脂肪率に対するd1、第三定数c3が求められる。
【0061】
また、WTR、BMI及び腹部皮下脂肪厚と実際の腹部内臓脂肪横断面積との相関を統計的に処理することにより、WTRに対するa4、BMIに対するb2、腹部皮下脂肪厚に対するe1、第四定数c4が求められる。また、WTR、体脂肪率及び腹部皮下脂肪厚と実際の腹部内臓脂肪横断面積との相関を統計的に処理することにより、WTRに対するa5、体脂肪率に対するd2、腹部皮下脂肪厚に対するe2、第五定数c5が求められる。
【0062】
なお、上記係数a1乃至e2を求めるにあたり、実際の腹部内臓脂肪横断面積と各個人データとの相関の統計的処理は、回帰分析により行うことができる。例えば、WTRに対する係数a1 及びa1との関係で求められる係数c1は、実際の腹部内臓脂肪横断面積がWTRのみと相関するとの仮定に基づき、単回帰分析によって求めることができる。また、WTR及びその他の個人データと腹部内臓脂肪横断面積が相関すると仮定する場合には、重回帰分析によって各係数を求めることができる。
【0063】
また、標本となる人体に対する実際の腹部内臓脂肪横断面積を求めるにあたっては、断層撮影が用いられる。この断層撮影の方式としては、CTスキャンやMRI、超音波診断等、人体の腹部の横断面を精度よく測定することが可能な各種の方式を用いることができる。また、上記係数a1乃至e2を求めるにあたって、実際の腹部内臓脂肪横断面積及び個人データの採取を行う標本となる人体の個体数として、腹部内臓脂肪横断面積の統計的処理を行う観点から、100人以上とするのが望ましい。より望ましくは、500人以上とするのがよい。
【0064】
また、図2に示される内臓脂肪計10の信号処理のブロックについて、記憶装置15に記憶された上記各種のデータや測定値を、表示部8に表示することができる。なお、上記各データや測定値を中央処理装置14や記憶装置15により処理するための入出力は、入出力装置(I/O)16を介して行われる。
【0065】
次に、この内臓脂肪計10を動作させる例について、図3を参酌しつつ説明する。まず、内臓脂肪計10の電源をオンし、操作部7を操作して第一の測定モードを選択すると、第一の測定ルーチンの実行が開始される。
【0066】
まず、被検者により身体特定情報である個人データが入力されるが、身体特定情報として、身長、体重、年齢、性別、WTRが入力され、これらのデータが記憶される(S1)。
【0067】
次に、S1で入力された身長及び体重に基づいてBMIが演算により求められ記憶される(S2)。次に、被検者の両手間で生体インピーダンスが測定され(S3)、測定された生体インピーダンスが記憶される。次に、以上に入力された個人データのうちの所要項目と生体インピーダンスとから体脂肪率が演算され記憶される(S4)。
【0068】
次に、腹部内臓脂肪横断面積が、以上に入力されたWTRからの推定演算により求められ(S5)、以上に求められたBMI、体脂肪率、腹部内臓脂肪横断面積が表示部8に表示される(S6)。
【0069】
以上のS5の手順における腹部内臓脂肪横断面積の推定演算は、以下の式(1)に従った演算によって行われる。
【0070】
【数1】
Figure 0004503784
【0071】
式(1)において、VAは腹部内臓脂肪横断面積を表している(以下、VAは腹部内臓脂肪横断面積を表す)。
【0072】
この図3に示されるS5の手順にあっては、VAを被検者のWTRのみとの相関を仮定し、該仮定に基づく上記係数a1及びc1とWTRとからVAの推定値を演算している。このVAの推定値を演算するにあたって、上記式(1)に代えて、以下の式(2)乃至式(5)を用いることもできる。
【0073】
【数2】
Figure 0004503784
【0074】
【数3】
Figure 0004503784
【0075】
【数4】
Figure 0004503784
【0076】
【数5】
Figure 0004503784
【0077】
式(3)、式(5)におけるFATは%で表示される体脂肪率を表している(以下、FATは体脂肪率を表す)。また、式(4)におけるsは腹部の皮下脂肪厚を表している。式(2)は、VAと被検者のWTR及びBMIとの相関の仮定に基づき、VAの推定値を演算するための式である。式(3)は、VAと被検者のWTR及び体脂肪率(FAT)との相関の仮定に基づき、VAの推定値を演算するための式である。
【0078】
また、式(4)は、VAと被検者のWTR、BMI及び腹部の皮下脂肪厚(s)との相関の仮定に基づき、VAの推定値を演算するための式である。また、式(5)は、VAと被検者のWTR、体脂肪率(FAT)及び腹部の皮下脂肪厚(s)との相関の仮定に基づき、VAの推定値を演算するための式である。
【0079】
以上より判るように、式(1)がVAをWTRのみとの相関により求めるのに対し、式(2)乃至(5)にあっては、個人データの複数の項目との相関に基づきVAの推定値を求めるようにしている。この式(2)乃至(5)のように個人データの複数の項目との相関に基づきVAの推定値を求めるようにすると、各被検者の固有の個人的特徴をより細かく反映させてVAを求めることができる。
【0080】
また、以上の式(1)乃至(5)の各々について、年齢による補正項や性別による補正項を加えることもできる。年齢による補正項Ycは式(6)に表されるとおりであり、性別による補正項Xcは式(7)に表されるとおりである。
【0081】
【数6】
Figure 0004503784
【0082】
【数7】
Figure 0004503784
【0083】
式(6)において、ageは被検者の年齢であり、δは年齢補正係数である。また、式(7)において、c7 は男女の性別によって異なる定数である。
【0084】
以上の式(1)乃至(5)の各々について、式(6)の補正項Ycや式(7)の補正項Xcも加えてVAを求めるようにすると、被検者の年齢や性別に基づく個人的特徴をより細かく反映させることができる。この補正項Xc、Ycについて、上記式(1)乃至(5)の各々に対して、いずれかを加えてもよく、両方ともに加えるのであっても構わない。Xc及びYcの両方を加えるようにすると、式(1)乃至式(5)の各式に従ってVAを求めるにあたり、被検者の個人的特徴をより細かく反映させることができる。
【0085】
また、以上のようにして求められた被検者の腹部内臓脂肪横断面積に基づき、内臓脂肪に関する情報として、腹部内臓脂肪量を演算によって求めることもできる。
【0086】
次に、内臓脂肪計10を動作させる他の例について、図4を参酌しつつ説明する。操作部7を操作して第二の測定モードを選択すると、第二の測定ルーチンの実行が開始される。まず、被検者により、被検者のウエストサイズである腹部周囲長(腹囲)が入力される(S11)。次に、腹部皮下脂肪横断面積(SA)が演算され、記憶される(S12)。S12の手順におけるSAの演算は、式(8)に従ってされる。
【0087】
【数8】
Figure 0004503784
【0088】
式(8)において、WLは腹部周囲長を表し、sは皮下脂肪厚を表し、εは皮下脂肪面積を求めるための皮下脂肪厚による周囲長の差(内周と外周の差)の補正係数である。
【0089】
次に、腹部総断面積(AW)が演算され、記憶される(S13)。S13の手順におけるAWの演算は、式(9)に従ってされる。
【0090】
【数9】
Figure 0004503784
【0091】
式(9)において、πは円周率を表している。また、ζは、円形状と楕円形状との間で変換するための変換係数である。
【0092】
次に、別に求められて記憶されている腹部内臓脂肪横断面積(VA)とSAから腹部総脂肪断面積(WA)が演算され記憶される(S14)。このS14の手順におけるWAの演算は、式(10)に従ってされる。
【0093】
【数10】
Figure 0004503784
【0094】
次に、腹部内臓脂肪横断面積(VA)と腹部皮下脂肪横断面積(SA)の比であるVSRが演算され記憶される(S15)。S15の手順におけるVSRの演算は、式(11)に従ってされる。
【0095】
【数11】
Figure 0004503784
【0096】
次に、腹部内臓脂肪横断面積(VA)と腹部総脂肪断面積(WA)の比であるVWR、腹部内臓脂肪横断面積(VA)と腹部総断面積(AW)の比であるVARが演算され記憶される(S16)。S16の手順におけるVWRの演算は式(12)に従ってされ、VARの演算は式(13)に従ってされる。
【0097】
【数12】
Figure 0004503784
【0098】
【数13】
Figure 0004503784
【0099】
次に、腹部皮下脂肪横断面積(SA)と腹部総脂肪断面積(WA)の比であるSWR、腹部皮下脂肪横断面積(SA)と腹部総断面積(AW)の比であるSARが演算され記憶される(S17)。S17の手順におけるSWRの演算は式(14)に従ってされ、SARの演算は式(15)に従ってされる。
【0100】
【数14】
Figure 0004503784
【0101】
【数15】
Figure 0004503784
【0102】
次に、以上に求められたSA、VSR、VWR、VAR、SWR、SARの各値が表示部8に表示される(S18)。また、腹部皮下脂肪横断面積(SA)が、複数のランク別に判別され、該ランクに従って表示部8にランク表示される(S19)。
【0103】
なお、以上の図1乃至図4に基づく説明では、個人データに含まれるウエストサイズや大腿部サイズ、及びそれらの比であるWTRについて、他で測定されたデータを操作部7より入力するようにした例を挙げて説明したが、内臓脂肪計自体に被検者の腹囲長等を測定できる寸法測定手段を設けるようにするのであってもよい。図5(a)は、寸法測定手段が設けられた内臓脂肪計の例である内臓脂肪計20の一部透視図を含む斜視図を示している。
【0104】
この内臓脂肪計20にあっては、内部に収納できるとともに、外部に取り出し得るようにされた巻き尺21が、寸法測定手段として設けられている。この巻き尺21は、先端の引き出しチップ22を摘んで引っ張ることにより、引き出し部23より外部に引き出し得るようにされている。また、この巻き尺21は、内臓脂肪計20に設けられる図示されない収納ボタンの操作によって内部に収納できるようにされている。
【0105】
また、内臓脂肪計20の先端における引き出し部23の反対側には係止部24が設けられており、図5(b)に示されるように、巻き尺21の引き出しチップ22を係止部24に固定することによって、巻き尺21が撓む等することを防いで正確に測定できるようにされている。
【0106】
そして、図5(b)に示されるように、巻き尺21を引き出して人体の腹部回りや臀部回りの部位に巻き付けた上、引き出しチップ22を係止部24に固定することにより、寸法を測定したい所要部位の寸法を測定することができる。
【0107】
この巻き尺21によって測定されたウエストサイズや大腿部サイズを操作部7を介して入力することもできるが、巻き尺21によって測定された寸法が操作部7の操作を介することなく直接に演算処理部12に入力される構成とするのであってもよい。この場合には、巻き尺21を介して測定された寸法のデータはディジタル信号として処理されるようにされるとともに、図2に示される信号処理ブロックにおいて、入出力装置(I/O)16を介して演算処理部12に入力される。そして、巻き尺21によって測定されたウエストサイズ及び大腿部サイズに基づき、これらの比であるWTRが演算処理部12で求められるようにされる。
【0108】
この内臓脂肪計20のように寸法測定手段を設け、大腿部サイズやウエストサイズを測定できるようにすると、内臓脂肪横断面積を測定したい時点における被検者について、その場で測定できるので、被検者の最新の大腿部サイズやウエストサイズに応じて、より精度良く腹部内臓脂肪横断面積を求めることができる。
【0109】
なお、寸法測定手段として、以上に説明した巻き尺21により構成する以外に、特に図示されないローラーによる回転積算式のものにより構成することもできる。即ち、寸法を測定したい部位に沿って接触させつつ移動させると回転するローラーの回転数の総和によって寸法を測定できるようにされたものにより寸法測定手段を構成するのである。かかる回転積算式のものにより寸法測定手段を構成すると、ウエスト回りや大腿回り等の部位に沿ってローラーを回転させただけで、ウエストサイズや大腿部サイズを測定することができ、該ウエストサイズや大腿部サイズの測定を容易とすることができる。
【0110】
以上の内臓脂肪計10、内臓脂肪計20の例では、手に取って操作することができ、体脂肪率にかかる生体インピーダンスの測定を両手を介してするように構成した例として説明した。
【0111】
本発明にかかる内臓脂肪計を、体重計及び体脂肪計と一体化させた構成とすることもできる。図6に示される内臓脂肪計30は、体重計及び体脂肪計が一体に組み込まれた構成とされている。
【0112】
そして、この内臓脂肪計30にあっては、本体の表面に体重測定面32が形成され、本体の内部に設けられる図示されないロードセルによって体重測定面32上の重量が検出される。そして、被検者が体重測定面32の上に足で載ることによって、その体重を測定することができる。
【0113】
また、体重測定面32には、被検者の生体インピーダンスを測定するための電極33、34、35、36が設けられている。電極33、34は被検者の人体に電流を導通させて電流路を形成するための一対の電流路形成電極であり、電極35、36は前記電流路における二点間の電圧を測定するための一対の電圧測定用電極である。
【0114】
そして、電極33、34、35、36は、上記内臓脂肪計10、20と同様に、体脂肪計や体脂肪測定の分野において周知である本体内部に設けられるインピーダンス測定手段に接続されており、電極33、34、35、36を介して人体のインピーダンスを測定できるようにされている。
【0115】
そして、この内臓脂肪計30によると、被検者が左足の裏面を電極33、35に接触させるとともに、右足の裏面を電極34、36に接触させるようにして測定台32の上に載ることにより、被検者の体重を測定できるとともに、両足を人体の末端とする生体インピーダンスを測定することもできる。
【0116】
そして、この内臓脂肪計30は、前記内臓脂肪計10について説明したのと同様に構成される操作部7、表示部8が設けられており、また、中央処理装置14と記憶装置15とを備えて構成される演算処理部12を備えている。
【0117】
そして、記憶装置15は、前記内臓脂肪計10について説明したのと同様に構成されており、上記各ルーチンや各種の係数やデータが格納され、また、入力されたデータや測定結果が記憶されるようになっている。そして、上記図2に基づき説明したのと同様に信号処理が行われる。
【0118】
なお、この内臓脂肪計30については、本体内部に設けられるロードセルにより検出された被検者の体重は、演算処理部12により体重データとして処理されるようにされている。また、個人データの一つである体重について、操作部7より入力するかわりに、この内臓脂肪計30によって測定された体重データを用いるようにすることもできる。
【0119】
また、この内臓脂肪計30について、前記内臓脂肪計20において説明した寸法測定手段を設け、その場でウエストサイズ、大腿部サイズを測定できるようにしてもよい。
【0120】
以上に説明した内臓脂肪計30にあっては、その上に足で載ることにより、足を介する生体インピーダンスの測定により体脂肪率を測定しつつ体重の測定も行えるように体重計が一体に組み込まれたが、体重計として機能する部分を組み込まないようにしてもよい。即ち、体重の測定はできないが、足を介する生体インピーダンスの測定に基づき体脂肪率を測定できるとともに、以上に説明した内臓脂肪に関する測定を行えるようにするのであってもよい。
【0121】
さらに、体脂肪率測定手段に関して手と足の双方を介するインピーダンスの測定を行えるようにしつつ、以上に説明した内臓脂肪に関する測定を行えるようにするのであってもよい。即ち、体脂肪率測定手段に関して、図1や図5に示されたように手を介するインピーダンスの測定を行えるようにするとともに、図6に示されたように足を介するインピーダンスの測定を行えるようにするのであってもよい。
【0122】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の内臓脂肪計によると、被検者の腹部内臓脂肪横断面積を家庭等で簡易に求めることができる。これにより、各種の疾病等との関係で重要とされる内臓脂肪についての情報を簡便に得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)内臓脂肪計の一例の斜視図である。
(b)内臓脂肪計の表示部の表示の例を示す図である。
【図2】内臓脂肪計の信号処理に係るブロック図である。
【図3】腹部内臓脂肪横断面積の測定を行う手順の例を表す図である。
【図4】腹部内臓脂肪横断面積の測定を行う手順の例を表す図である。
【図5】寸法測定手段が設けられた内臓脂肪計を表す図である。
【図6】内臓脂肪計の一例の斜視図である。
【符号の説明】
1 本体
3、4 電圧測定用電極
5、6 電流路形成電極
7 操作部
8 表示部
10 内臓脂肪計
12 演算処理部
14 中央処理装置
15 記憶装置
16 入出力装置(I/O)
20 内臓脂肪計
21 巻き尺
22 引き出しチップ
30 内臓脂肪計
32 体重測定面
33、34 電流路形成電極
35、36 電圧測定用電極

Claims (20)

  1. 被検者の人体の胴の部位における周回の寸法であるウエストサイズ、及び人体の大腿部の部位における周回の寸法である大腿部サイズを含む個人データを入力することができる入力手段と、
    前記個人データを記憶することができ、該個人データに基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪に関する定量的な情報を演算で求めることができる演算処理部と、
    前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理された演算結果を表示できる表示部とを有し、
    前記被検者の大腿部サイズに対するウエストサイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるWTRに基づき前記被検者の腹部内臓脂肪に関する定量的な情報を求めることができる内臓脂肪計。
  2. 前記腹部内臓脂肪に関する定量的な情報が腹部内臓脂肪量であることを特徴とする請求項1に記載の内臓脂肪計。
  3. 人体の末端の部位に接触させた電極を介して当該人体の生体インピーダンスを測定することができ、該測定された生体インピーダンス及び前記入力された個人データの一部の項目に基づいて被検者の体脂肪率を求めることができる体脂肪率測定手段を有し、
    該体脂肪率測定手段により求められた体脂肪率が前記表示部に表示されるように構成された請求項1又は2に記載の内臓脂肪計。
  4. 被検者の人体の胴の部位における周回の寸法であるウエストサイズ、及び人体の大腿部の部位における周回の寸法である大腿部サイズを含む個人データを入力することができる入力手段と、
    前記個人データを記憶することができ、該個人データに基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積を演算することができる演算処理部と、
    前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理された演算結果を表示できる表示部とを有しており、
    前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影により得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエストサイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるWTRとの相関の統計的な処理により求められたWTRの第一相関係数及び第一定数が記憶されており、
    前記被検者についてのWTRと前記WTRの第一相関係数及び第一定数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めることができる内臓脂肪計。
  5. 被検者の人体の胴の部位における周回の寸法であるウエストサイズ、人体の大腿部の部位における周回の寸法である大腿部サイズ、身長、及び体重を含む個人データを入力することができる入力手段と、
    前記個人データを記憶することができ、該個人データに基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を演算することができる演算処理部と、
    前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理された演算結果を表示できる表示部とを有し、
    前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影により得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエストサイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるWTR及び前記標本とされた人体の肥満度合いの評価にかかるBMIとの相関を統計的に処理して求められたWTRの第二相関係数、BMIの第一相関係数及び第二定数が記憶されており、
    前記被検者についてのWTR及びBMIと、前記WTRの第二相関係数、BMIの第一相関係数及び第二定数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めることができる内臓脂肪計。
  6. 被検者の人体の胴の部位における周回の寸法であるウエストサイズ、人体の大腿部の部位における周回の寸法である大腿部サイズ、身長、体重、性別及び年齢を含む個人データを入力することができる入力手段と、
    前記個人データを記憶することができ、該個人データに基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を演算することができる演算処理部と、
    前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理された演算結果を表示できる表示部と、
    人体の末端の部位に接触させる電極を介して当該人体の生体インピーダンスを測定することができ、該測定された生体インピーダンス及び前記入力された個人データの一部の項目に基づいて被検者の体脂肪率を求めることができる体脂肪率測定手段とを有し、
    前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影により得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエストサイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるWTR及び前記標本とされた人体の体脂肪率との相関を統計的に処理して求められたWTRの第三相関係数、体脂肪率の第一相関係数及び第三定数が記憶されており、
    前記被検者についてのWTR及び前記体脂肪率測定手段により測定された体脂肪率と、前記WTRの第三相関係数、体脂肪率の第一相関係数及び第三定数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めることができる内臓脂肪計。
  7. 被検者の人体の胴の部位における周回の寸法であるウエストサイズ、人体の大腿部の部位における周回の寸法である大腿部サイズ、身長、体重び腹部皮下脂肪厚を含む個人データを入力することができる入力手段と、
    前記個人データを記憶することができ、該個人データに基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を演算することができる演算処理部と、
    前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理された演算結果を表示できる表示部とを有し、
    前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影により得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエストサイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるWTR、該標本とされた人体の肥満度合いの評価にかかるBMI、該標本とされた人体の腹部皮下脂肪厚との相関を統計的に処理して求められたWTRの第四相関係数、BMIの第二相関係数、腹部皮下脂肪厚の第一相関係数及び第四定数が記憶されており、前記被検者についてのWTR、BMI及び腹部皮下脂肪厚と、前記WTRの第四相関係数、BMIの第二相関係数、腹部皮下脂肪厚の第一相関係数及び第四定数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めることができる内臓脂肪計。
  8. 前記被検者の腹部皮下脂肪厚とウエストサイズとに基づいて腹部皮下脂肪横断面積が求められるように構成された請求項7に記載の内臓脂肪計。
  9. 前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値と腹部皮下脂肪横断面積との比が求められるように構成された請求項8に記載の内臓脂肪計。
  10. 前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値と前記腹部皮下脂肪横断面積とに基づいて、腹部脂肪横断面積が求められるように構成された請求項8に記載の内臓脂肪計。
  11. 被検者の人体の胴の部位における周回の寸法であるウエストサイズ、人体の大腿部の部位における周回の寸法である大腿部サイズ、身長、体重、性別、年齢及び腹部皮下脂肪厚を含む個人データを入力することができる入力手段と、
    前記個人データを記憶することができ、該個人データに基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を演算することができる演算処理部と、
    前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理された演算結果を表示できる表示部と、
    人体の末端の部位に接触させた電極を介して当該人体の生体インピーダンスを測定することができ、該測定された生体インピーダンス及び前記入力された個人データの一部の項目に基づいて被検者の体脂肪率を求めることができる体脂肪率測定手段とを有し、
    前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影により得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエストサイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるWTR、該標本とされた人体の体脂肪率、及び該標本とされた人体の腹部皮下脂肪厚との相関を統計的に処理して求められたWTRの第五相関係数、体脂肪率の第二相関係数、腹部皮下脂肪厚の第二相関係数及び第五定数が記憶されており、
    前記被検者についてのWTR、前記体脂肪率測定手段により測定された体脂肪率及び腹部皮下脂肪厚と、前記WTRの第五相関係数、体脂肪率の第二相関係数、腹部皮下脂肪厚の第二相関係数及び第五定数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めることができる内臓脂肪計。
  12. 前記被検者の腹部皮下脂肪厚とウエストサイズとに基づいて腹部皮下脂肪横断面積が求められるように構成された請求項11に記載の内臓脂肪計。
  13. 前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値と腹部皮下脂肪横断面積との比が求められるように構成された請求項12に記載の内臓脂肪計。
  14. 前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値と前記腹部皮下脂肪横断面積とに基づいて、腹部脂肪横断面積が求められるように構成された請求項12に記載の内臓脂肪計。
  15. 人体の末端の部位に接触させた電極を介して当該人体の生体インピーダンスを測定することができ、該測定された生体インピーダンス及び前記入力された個人データの一部の項目に基づいて被検者の体脂肪率を求めることができる体脂肪率測定手段を有し、
    該体脂肪率測定手段により求められた体脂肪率が前記表示部に表示されるように構成された請求項4、5、7、8、9、10のいずれかに記載の内臓脂肪計。
  16. 前記腹部内臓脂肪横断面積の推定値が、前記被検者の年齢による補正項及び/又は性別による補正項を付加して求められるように構成された請求項4乃至15のいずれかに記載の内臓脂肪計。
  17. 腹部内臓脂肪横断面積についての複数の基準値による複数のランクが予め設定されており、前記求められた腹部内臓脂肪横断面積の推定値が前記複数のランクに従って前記表示部に表示されるように構成された請求項4乃至16のいずれかに記載の内臓脂肪計。
  18. 前記ウエストサイズが前記被検者の人体の略第四腰椎の部位における周回の寸法であり、前記大腿部サイズが大腿部の上部又は大腿部の中部のいずれかの部位における周回の寸法であることを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載の内臓脂肪計。
  19. 前記ウエストサイズ及び大腿部サイズを測定することができる寸法測定手段が設けられてなる、請求項1乃至18のいずれかに記載の内臓脂肪計。
  20. 前記寸法測定手段により測定されたウエストサイズ及び大腿部サイズが、前記演算処理部に入力されるように構成された請求項19に記載の内臓脂肪計。
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