JP2001314389A - 内臓脂肪計 - Google Patents

内臓脂肪計

Info

Publication number
JP2001314389A
JP2001314389A JP2000138922A JP2000138922A JP2001314389A JP 2001314389 A JP2001314389 A JP 2001314389A JP 2000138922 A JP2000138922 A JP 2000138922A JP 2000138922 A JP2000138922 A JP 2000138922A JP 2001314389 A JP2001314389 A JP 2001314389A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
size
visceral fat
abdominal
sectional area
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000138922A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4503784B2 (ja
Inventor
Katsuzo Kawanishi
勝三 川西
Koichi Okita
光一 沖田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamato Scale Co Ltd
Original Assignee
Yamato Scale Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamato Scale Co Ltd filed Critical Yamato Scale Co Ltd
Priority to JP2000138922A priority Critical patent/JP4503784B2/ja
Publication of JP2001314389A publication Critical patent/JP2001314389A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4503784B2 publication Critical patent/JP4503784B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/48Other medical applications
    • A61B5/4869Determining body composition
    • A61B5/4872Body fat

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 家庭内等で簡易に用いることが可能な、内臓
脂肪に関する情報を得ることができる内臓脂肪計を提供
することである。 【解決手段】 内臓脂肪計10を、被検者の個人の身体
的特徴を表す個人データを入力できる入力手段7と、各
種の演算処理を行える演算処理部と、前記個人データや
演算結果を表示できる表示部8を備える構成とする。そ
して、被検者の人体の胴の部位における周回の寸法であ
るウエストサイズ、及び人体の大腿部の部位における周
回の寸法である大腿部サイズを入力することにより、前
記被検者の大腿部サイズに対するウエストサイズの比
(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるWTRに基づ
き前記被検者の腹部内臓脂肪に関する定量的な情報を演
算によって求め得る構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人体の体内脂肪
のうち内臓脂肪に関する情報を求めることができ、簡易
に用いることができる内臓脂肪計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、健康維持の観点から体内脂肪
が注目されている。即ち、体内脂肪が増加すると成人病
等の原因となるので、体内脂肪を知ることにより成人病
等を予防できるからである。かかる体内脂肪を評価する
ための指標の一つにBMIがあり、このBMIは、各個
人の身長と体重とにより求めることができるので、体内
脂肪に関する情報を得るための指標として比較的に手軽
に用いられている。
【0003】また、体内脂肪を知るための他の指標とし
て体脂肪率がある。最近では体脂肪率を求め得る各種の
体脂肪計が市場に流通しており、これら体脂肪計を用い
ることによって、体内脂肪の状態を表す体脂肪率を家庭
内等で簡易に求めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、体内脂肪の
うち特に内臓脂肪が心臓病や糖尿病等の各種の合併症の
要因になると考えられており、内臓脂肪は健康維持の観
点から特に重要であると考えられている。
【0005】ここで、以上に述べたBMIや体脂肪率
は、人体の全身を対象とする平均的な体内脂肪に関する
情報として求められるものである。従って、BMIや体
脂肪率からみて健康上特に問題ないと思われる結果が得
られたとしても、内臓脂肪に関して健康上問題があるか
否かについては必ずしも判別できない。
【0006】この内臓脂肪を知るための診断方法として
CTスキャンやMRI等により腹部の断層撮影を行う方
法があり、この方法によれば腹部自体を直接に観察でき
るので内臓脂肪に関する情報を正確に得ることはでき
る。
【0007】しかし、かかるCTスキャン等を用いる診
断は、病院に設置される大がかりな診断機器を用いてさ
れるものであり、一定の時間を要する測定やデータ解析
等を経て結果が得られるものである。そして、これら診
断機器の操作やデータ解析等には、高度な専門技術が要
求される。従って、家庭内等で簡易に内臓脂肪に関する
情報を得ることができるものではない。
【0008】そこで、本発明は、家庭内等で簡易に用い
ることが可能な、内臓脂肪に関する情報を得ることがで
きる内臓脂肪計を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明にかかる内臓脂肪計は、被検者の人体の胴の
部位における周回の寸法であるウエストサイズ、及び人
体の大腿部の部位における周回の寸法である大腿部サイ
ズを含む個人データを入力することができる入力手段
と、前記個人データを記憶することができ、該個人デー
タに基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪に関する定量的
な情報を演算で求めることができる演算処理部と、前記
個人データ、及び前記演算処理部により演算処理された
演算結果を表示できる表示部とを有し、前記被検者の大
腿部サイズに対するウエストサイズの比(ウエストサイ
ズ/大腿部サイズ)であるWTRに基づき前記被検者の
腹部内臓脂肪に関する定量的な情報を求めることができ
る(請求項1)。
【0010】被検者の腹部の内臓脂肪の状態は、被検者
個人の身体的特徴の一つである前記WTRとの相関が極
めて高いとされている。そして、本発明の内臓脂肪計に
あっては、被検者個人の大腿部サイズとウエストサイズ
との比である前記WTRに基づき腹部の内臓脂肪に関す
る定量的な情報を求め得るようにされている。従って、
本発明の内臓脂肪計によると、被検者の健康に特に関係
の深い情報である腹部内臓脂肪に関する情報を、家庭内
等で簡易に求めることが可能である。
【0011】そして、本発明の内臓脂肪計について、前
記内臓脂肪に関する定量的な情報として前記WTRに基
づく内臓脂肪量を求め得る構成とすることができる(請
求項2)。内臓脂肪量は被検者の健康と関係の深い情報
であり、内臓脂肪量を知ることにより、成人病等を患う
可能性を予見することができる。
【0012】そして、かかる内臓脂肪計について、人体
の末端の部位に接触させた電極を介して当該人体の生体
インピーダンスを測定することができ、該測定された生
体インピーダンス及び前記入力された個人データの一部
の項目に基づいて被検者の体脂肪率を求めることができ
る体脂肪率測定手段を備え、該体脂肪率測定手段により
求められた体脂肪率を前記表示部に表示する構成とする
ことができる(請求項3)。これにより、本発明の内臓
脂肪計によると、内臓肪に関する情報を得ることができ
るとともに、体脂肪率を知ることもできる。
【0013】また、本発明にかかる内臓脂肪計として、
内臓脂肪に関する情報として腹部内臓脂肪横断面積の推
定値を求め得るものを実現することができる。この腹部
内臓脂肪横断面積の推定値を求めるにあたり、不特定多
数の標本となる人体についての実際の腹部内臓脂肪横断
面積と前記WTRを含む個人データとの相関を統計的に
処理することにより、前記WTR等と腹部内臓脂肪横断
面積との特定の相関関係を決定する。そして、この決定
された相関関係を各被検者個人について適用することに
より、各被検者個人のWTR等に基づく腹部内臓脂肪横
断面積の推定値を高精度で求め得ると考えられる。
【0014】かかる腹部内臓脂肪横断面積を求め得る内
臓脂肪計を、被検者の人体の胴の部位における周回の寸
法であるウエストサイズ、及び人体の大腿部の部位にお
ける周回の寸法である大腿部サイズを含む個人データを
入力することができる入力手段と、前記個人データを記
憶することができ、該個人データに基づいて前記被検者
の腹部内臓脂肪横断面積を演算することができる演算処
理部と、前記個人データ、及び前記演算処理部により演
算処理された演算結果を表示できる表示部とを有し、前
記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影によ
り得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、前
記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエストサ
イズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるWT
Rとの相関の統計的な処理により求められたWTRの第
一相関係数及び第一定数が記憶されており、前記被検者
についてのWTRと前記WTRの第一相関係数及び第一
定数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積
の推定値を求めるように構成することができる(請求項
4)。
【0015】この発明の内臓脂肪計にあっては、腹部内
臓脂肪横断面積が前記WTRに相関するとして不特定多
数の標本となる人体についての断層撮影で得られた実際
の腹部内臓脂肪横断面積と前記WTRとの相関関係を統
計的に処理して求められた前記WTRの第一相関係数及
び第一定数が記憶されている。そして、各被検者個人の
WTRが入力されると、前記WTRの第一相関係数及び
第一定数によって、腹部内臓脂肪横断面積の推定値が演
算によって求められる。
【0016】このように、本発明の内臓脂肪計による
と、前記個人データであるWTRを入力することによっ
て、被検者の内臓脂肪に関する情報として腹部内臓脂肪
横断面積を得ることができ、健康に関係の深い情報であ
る腹部内臓脂肪横断面積を簡易に求めることができる。
【0017】また、腹部内臓脂肪横断面積を求め得る内
臓脂肪計を、被検者の人体の胴の部位における周回の寸
法であるウエストサイズ、人体の大腿部の部位における
周回の寸法である大腿部サイズ、身長、及び体重を含む
個人データを入力することができる入力手段と、前記個
人データを記憶することができ、該個人データに基づい
て前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を演算す
ることができる演算処理部と、前記個人データ、及び前
記演算処理部により演算処理された演算結果を表示でき
る表示部とを有し、前記演算処理部に、標本となる人体
の腹部の断層撮影により得られた腹部内臓脂肪横断面積
の実際の測定値と、前記標本とされた人体の大腿部サイ
ズに対するウエストサイズの比(ウエストサイズ/大腿
部サイズ)であるWTR及び前記標本とされた人体の肥
満度合いの評価にかかるBMIとの相関を統計的に処理
して求められたWTRの第二相関係数、BMIの第一相
関係数及び第二定数を記憶し、前記被検者についてのW
TR及びBMIと、前記WTRの第二相関係数、BMI
の第一相関係数及び第二定数とに基づいて、前記被検者
の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めるように構成す
ることができる(請求項5)。
【0018】この内臓脂肪計にあっては、腹部内臓脂肪
横断面積が前記WTRに加えてBMIとも相関するとし
て不特定多数の標本となる人体についての実際の腹部内
臓脂肪横断面積とWTR及びBMIとの相関の統計的な
処理により求められたWTRの第二相関係数、BMIの
第一相関係数及び第二定数が記憶されている。そして、
この内臓脂肪計は、被検者個人のWTR、BMIを入力
することにより、腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求め
ることができる。従って、この内臓脂肪計によると、腹
部内臓脂肪横断面積を求めるにあたり、被検者のWTR
に加えてBMIを反映させることができる。
【0019】また、内臓脂肪計を、被検者の人体の胴の
部位における周回の寸法であるウエストサイズ、人体の
大腿部の部位における周回の寸法である大腿部サイズ、
身長、体重、性別及び年齢を含む個人データを入力する
ことができる入力手段と、前記個人データを記憶するこ
とができ、該個人データに基づいて前記被検者の腹部内
臓脂肪横断面積の推定値を演算することができる演算処
理部と、前記個人データ、及び前記演算処理部により演
算処理された演算結果を表示できる表示部と、人体の末
端の部位に接触させる電極を介して当該人体の生体イン
ピーダンスを測定することができ、該測定された生体イ
ンピーダンス及び前記入力された個人データの一部の項
目に基づいて被検者の体脂肪率を求めることができる体
脂肪率測定手段とを有し、前記演算処理部に、標本とな
る人体の腹部の断層撮影により得られた腹部内臓脂肪横
断面積の実際の測定値と、前記標本とされた人体の大腿
部サイズに対するウエストサイズの比(ウエストサイズ
/大腿部サイズ)であるWTR及び前記標本とされた人
体の体脂肪率との相関を統計的に処理して求められたW
TRの第三相関係数、体脂肪率の第一相関係数及び第三
定数を記憶し、前記被検者についてのWTR及び前記体
脂肪率測定手段により測定された体脂肪率と、前記WT
Rの第三相関係数、体脂肪率の第一相関係数及び第三定
数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の
推定値を求めるように構成することができる(請求項
6)。
【0020】この内臓脂肪計にあっては、腹部内臓脂肪
横断面積が前記WTRに加えて体脂肪率とも相関すると
して不特定多数の標本となる人体についての実際の腹部
内臓脂肪横断面積とWTR及び体脂肪率との相関の統計
的な処理により求められたWTRの第三相関係数、体脂
肪率の第一相関係数及び第三定数が記憶されている。そ
して、この内臓脂肪計は、被検者個人のWTR、体脂肪
率を入力することにより、腹部内臓脂肪横断面積の推定
値を求めることができる。従って、この内臓脂肪計によ
ると、腹部内臓脂肪横断面積を求めるにあたり、被検者
のWTRに加えて体脂肪率を反映させることができる。
【0021】また、内臓脂肪計を、被検者の人体の胴の
部位における周回の寸法であるウエストサイズ、人体の
大腿部の部位における周回の寸法である大腿部サイズ、
身長、体重び腹部皮下脂肪厚を含む個人データを入力す
ることができる入力手段と、前記個人データを記憶する
ことができ、該個人データに基づいて前記被検者の腹部
内臓脂肪横断面積の推定値を演算することができる演算
処理部と、前記個人データ、及び前記演算処理部により
演算処理された演算結果を表示できる表示部とを有し、
前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影に
より得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、
前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエスト
サイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるW
TR、該標本とされた人体の肥満度合いの評価にかかる
BMI、該標本とされた人体の腹部皮下脂肪厚との相関
を統計的に処理して求められたWTRの第四相関係数、
BMIの第二相関係数、腹部皮下脂肪厚の第一相関係数
及び第四定数を記憶し、前記被検者についてのWTR、
BMI及び腹部皮下脂肪厚と、前記WTRの第四相関係
数、BMIの第二相関係数、腹部皮下脂肪厚の第一相関
係数及び第四定数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓
脂肪横断面積の推定値を求めるように構成することがで
きる(請求項7)。
【0022】この内臓脂肪計にあっては、腹部内臓脂肪
横断面積が前記WTRに加えてBMI及び腹部皮下脂肪
厚とも相関するとして不特定多数の標本となる人体につ
いての実際の腹部内臓脂肪横断面積とWTR、BMI及
び腹部皮下脂肪厚との相関の統計的な処理により求めら
れたWTRの第四相関係数、BMIの第二相関係数、腹
部皮下脂肪厚の第一相関係数及び第四定数が記憶されて
いる。そして、この内臓脂肪計は、被検者個人のWT
R、BMI、腹部皮下脂肪厚を入力することにより、腹
部内臓脂肪横断面積の推定値を求めることができる。従
って、この内臓脂肪計によると、腹部内臓脂肪横断面積
を求めるにあたり、被検者のWTRに加えてBMI及び
腹部皮下脂肪厚を反映させることができる。
【0023】また、本発明にかかる内臓脂肪計を、被検
者の人体の胴の部位における周回の寸法であるウエスト
サイズ、人体の大腿部の部位における周回の寸法である
大腿部サイズ、身長、体重、性別、年齢及び腹部皮下脂
肪厚を含む個人データを入力することができる入力手段
と、前記個人データを記憶することができ、該個人デー
タに基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定
値を演算することができる演算処理部と、前記個人デー
タ、及び前記演算処理部により演算処理された演算結果
を表示できる表示部と、人体の末端の部位に接触させた
電極を介して当該人体の生体インピーダンスを測定する
ことができ、該測定された生体インピーダンス及び前記
入力された個人データの一部の項目に基づいて被検者の
体脂肪率を求めることができる体脂肪率測定手段とを有
し、前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮
影により得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値
と、前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエ
ストサイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であ
るWTR、該標本とされた人体の体脂肪率、及び該標本
とされた人体の腹部皮下脂肪厚との相関を統計的に処理
して求められたWTRの第五相関係数、体脂肪率の第二
相関係数、腹部皮下脂肪厚の第二相関係数及び第五定数
が記憶されており、前記被検者についてのWTR、前記
体脂肪率測定手段により測定された体脂肪率及び腹部皮
下脂肪厚と、前記WTRの第五相関係数、体脂肪率の第
二相関係数、腹部皮下脂肪厚の第二相関係数及び第五定
数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の
推定値を求めるように構成することができる(請求項1
1)。
【0024】この内臓脂肪計にあっては、腹部内臓脂肪
横断面積が前記WTRに加えて体脂肪率及び腹部皮下脂
肪厚とも相関するとして不特定多数の標本となる人体に
ついての実際の腹部内臓脂肪横断面積とWTR、体脂肪
率及び腹部皮下脂肪厚との相関の統計的な処理により求
められたWTRの第五相関係数、体脂肪率の第二相関係
数、腹部皮下脂肪厚の第二相関係数及び第五定数が記憶
されている。そして、この内臓脂肪計は、被検者個人の
WTR、体脂肪率、腹部皮下脂肪厚を入力することによ
り、腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めることができ
る。従って、この内臓脂肪計によると、腹部内臓脂肪横
断面積を求めるにあたり、被検者のWTRに加えて体脂
肪率及び腹部皮下脂肪厚を反映させることができる。
【0025】また、以上の腹部皮下脂肪厚が入力される
内臓脂肪計について(請求項7、11)、腹部皮下脂肪
厚とウエストサイズとに基づいて腹部皮下脂肪横断面積
を求めるように構成することができる(請求項8、1
2)。また、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定
値と腹部皮下脂肪横断面積との比を求めるように構成す
ることもできる(請求項9、13)。また、前記被検者
の腹部内臓脂肪横断面積の推定値と前記腹部皮下脂肪横
断面積とに基づいて、腹部脂肪横断面積を求めるように
構成することもできる(請求項10、14)。これらの
腹部皮下脂肪横断面積を求め得る内臓脂肪計にあって
は、以下の意義を有する。
【0026】即ち、皮下脂肪の役割として、皮下脂肪か
ら分泌されるホルモンが体脂肪を減少させる方向に作用
することが最近解明されてきている。そして、栄養過剰
による内臓脂肪の蓄積で生ずる悪影響を皮下脂肪が緩和
する方向に作用することが解明されている。従って、腹
部皮下脂肪に関する情報を得ることにより、また、腹部
皮下脂肪と腹部内臓脂肪との比を得ることにより、健康
を判断するための重要な指標として用いることができ
る。
【0027】また、以上の内臓脂肪計において腹部内臓
脂肪横断面積を求めるにあたり、前記被検者の年齢によ
る補正項、性別による補正項を付加して求めるように構
成することもできる(請求項16)。これにより、腹部
内臓脂肪横断面積を求めるにあたり、被検者個人の特徴
である年齢や性別を反映させることができる。この場
合、年齢による補正項及び性別による補正項の双方を付
加してもよく、年齢による補正項または性別による補正
項のいずれかを付加するのであってもよい。
【0028】また、以上の腹部内臓脂肪横断面積を求め
得る内臓脂肪計に関して、体脂肪率の測定結果に応じて
腹部内臓脂肪横断面積を求める構成とされるもの以外に
ついても(請求項4、5、7、8、9、10)、前記体
脂肪率測定手段を備える構成とし、被検者の体脂肪率を
求めるとともに、体脂肪率を表示部に表示するように構
成することができる(請求項15)。これにより、腹部
内臓脂肪横断面積に加えて、体脂肪率を知ることができ
る。
【0029】また、前記腹部内臓脂肪横断面積について
の複数の基準値による複数のランクを予め設定し、前記
求められた腹部内臓脂肪横断面積の推定値が前記複数の
ランクに従って前記表示部に表示されるように構成する
こともできる(請求項17)。これにより、定量的な腹
部内臓脂肪横断面積の測定結果を、視覚を通じて、段階
的なランクによる表示を介して把握できるので、求めら
れた腹部内臓脂肪横断面積の把握が容易となる。
【0030】また、以上の内臓脂肪計について、前記ウ
エストサイズを前記被検者の人体の略第四腰椎の部位に
おける周回の寸法とし、前記大腿部サイズを大腿部の上
部又は大腿部の中部の部位における周回の寸法とするこ
とができる(請求項18)。ここで、大腿部の上部と
は、被験者が足を10cm程度離し、どちらの足にも均
等に体重がかかるようにして立った状態において、臀溝
のすぐ直下を通る水平面と交わる大腿の部位である。ま
た、大腿部の中部とは、被験者が足を10cm程度離
し、どちらの足にも均等に体重がかかるようにして立っ
た状態において、前記大腿部の上部と膝蓋骨上縁との間
の中点にあたる部位である。
【0031】これにより、かかる部位より採取されたウ
エストサイズ及び大腿部サイズを用いることで、人体の
内臓脂肪の状態と最も相関の高い測定結果を得ることが
できる。
【0032】また、以上の内臓脂肪計について、前記ウ
エストサイズ及び大腿部サイズを測定することができる
寸法測定手段を設けることもできる(請求項19)。こ
れにより、上記寸法測定手段を用いることにより、測定
したい時点におけるウエストサイズ及び大腿部サイズを
その場で測定できるので、他で予め測定したウエストサ
イズや大腿部サイズを入力する必要をなくすることがで
きる。
【0033】また、前記寸法測定手段により測定された
ウエストサイズ及び大腿部サイズが、前記演算処理部に
入力されるように構成することもできる(請求項2
0)。これにより、所要のウエストサイズ及び大腿部サ
イズを、被検者が前記入力手段の操作を介して入力する
必要をなくすることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1乃至図6に基づいて説明する。
【0035】図1は本発明の一の実施の形態にかかる内
臓脂肪計10を表しており、図1(a)は内臓脂肪計1
0の斜視図である。この内臓脂肪計10は、被検者の内
臓脂肪に関する情報である腹部における内臓脂肪の横断
面積である腹部内臓脂肪横断面積の推定値や、腹部の皮
下脂肪も含めた腹部総脂肪断面積等を求め得るととも
に、体脂肪計が一体に組み込まれた構成とされ、体脂肪
率を求めることもできる。
【0036】また、この内臓脂肪計10によると、肥満
の程度を表す指標として従来より簡易に用いられてきた
BMIを求めることもできる。このBMIは、後に説明
する個人データに基づき、被検者の身長及び体重に基づ
く周知の演算式によって求め得るようにされている。
【0037】内臓脂肪計10に設けられる操作部7は、
数値や文字等を入力できる多くのキーを備え、かかるキ
ーを操作することにより被検者個人の身体的特徴を表す
個人データを入力することができ、かかる個人データの
入力に必要な多くのキーを備えている。この操作部7
は、個人データを入力するための入力手段にあたる。
【0038】この内臓脂肪計10で入力することができ
る個人データとして、被検者の身長、体重、性別、年
齢、ウエストサイズ(以下、「腹囲」ということもあ
る)、大腿部サイズ(以下、「大腿周囲長」ということ
もある)がある。このウエストサイズ(W)と大腿部サ
イズ(H)により、大腿部サイズ(H)に対するウエス
トサイズ(W)の比であるWTR(即ち、ウエストサイ
ズを大腿部サイズで除する演算により求められる)が求
められる。
【0039】上記ウエストサイズについては、被検者の
人体の略第四腰椎の部位における腹回りの周回の寸法を
用いるのが望ましい。
【0040】また、大腿部サイズについては、大腿部の
上部と中部との間における大腿部の周囲長を採取するの
が望ましい。ここで、かかる大腿部サイズの採取にかか
る大腿部の上部及び中部は以下のようにして決められ
る。被験者が足を10cm程度離し、どちらの足にも均
等に体重がかかるようにして立った状態における、臀溝
のすぐ直下を通る水平面上の部位が大腿部の上部とされ
る。また、被験者が足を10cm程度離し、どちらの足
にも均等に体重がかかるようにして立った状態におけ
る、前記大腿部の上部(又は、大腿での皮脂厚計測部位
即ち鼠径雛壁)と膝蓋骨上縁との中点にあたる部位が、
大腿部の中部とされる。
【0041】ウエストサイズ及び大腿部サイズとして、
上記部位の寸法を用いることにより、人体の内臓脂肪の
状態を最も反映させることができる。また、大腿部サイ
ズについては、前記大腿部の上部または大腿部の中部の
いずれかの部位の大腿部の周囲長を用いることもでき
る。
【0042】また、入力される個人データに、被検者の
腹部の皮下脂肪厚を含めることもできる。なお、この腹
部の皮下脂肪厚については、いわゆるキャリパーと呼ば
れるものや超音波を用いて測定するもの等、周知の皮下
脂肪厚測定手段によって測定することができる。
【0043】また、腹部の皮下脂肪厚を測定して内臓脂
肪計に入力するにあたり、人体の傍臍部及び腸骨上部の
二箇所の部位より採取することができる。そして、腹部
の皮下脂肪厚としては、いずれか一方の測定値を採用し
てもよく、これらの測定値の和を採用してもよく、また
は和の平均値を採用してもよい。
【0044】そして、操作部7には、個人データの各項
目の選択を行うための選択キーや数値データを入力する
ための数値キー等が備わっている。また、操作部7に
は、内臓脂肪計10を動作させるべく電源オンまたはオ
フするためのオン/オフ(ON/OFF)スイッチや、
後に説明する生体インピーダンスの測定を開始するため
のインピーダンス測定開始スイッチも設けられている。
【0045】また、この操作部7を操作することによ
り、腹部内臓脂肪横断面積の測定を行うための各測定モ
ードを選択でき、かかる測定モードの選択に応じて、後
に説明する第一の測定ルーチンや第二の測定ルーチン等
の測定ルーチンが実行される。
【0046】また、表示部8には、前記操作部7を介し
て入力された各種の個人データや、入力された個人デー
タより求められたBMIが表示され、また、測定結果で
ある体脂肪率や腹部内臓脂肪横断面積に関する表示が行
われるようになっている。図1(b)は表示部8の表示
の一例を示す図である。
【0047】この図1(b)に示される表示にあって
は、腹部内臓脂肪横断面積の測定結果に応じて複数のラ
ンクに区分して表示するものである。図1(b)におい
て、8a、8b、8cは各ランクを表すランクバーであ
る。腹部内臓脂肪横断面積について予め複数の基準値を
設定しておき、かかる複数の基準値と測定された腹部内
臓脂肪横断面積とが比較される。そして、被検者の腹部
内臓脂肪横断面積がどのランクにあたるかが表示される
のであり、図1(b)の例では、ランクバー8bに対応
するランクにあることが表示されている。
【0048】また、図1(b)に示されるように、識別
子8d、8eを表示するようにすることもでき、この識
別子8d、8eを内臓脂肪と関係する具体的な症状と対
応させることもできる。例えば、臨床学的には腹部内臓
脂肪横断面積が100cm2を超えると肥満症とされる
ことがあるが、識別子8eを腹部内臓脂肪横断面積の測
定レベルの100cm2 に対応させておくこともでき
る。
【0049】この図1(b)に示されるように、定量的
な数値として得られた測定結果を、ランクに区分して表
示し、また測定結果に応じて患っている可能性のある症
状に対応させて表示するようにすると、測定結果のレベ
ルに応じた視覚を介する段階的で判り易い把握ができ
る。
【0050】また、この内臓脂肪計10には、以下に説
明するように被検者の体脂肪率を測定するための体脂肪
率測定手段が設けられている。即ち、内臓脂肪計10の
本体の表面における前方部分の左側には電極3が配設さ
れ、前方部分の右側には電極4が配設されている。そし
て、本体1の裏面における前記電極3に対する略真裏の
位置には電極5が配設され、前記電極4に対する略真裏
の位置には電極6が配設されている。
【0051】これら電極3、4、5、6からなる電極群
は、人体の生体インピーダンスを測定するためのもので
ある。そして、前記電極5及び6は被検者の人体に電流
路を形成するための一対の電流路形成電極であり、前記
電極3及び4は前記電流路内における二点間の電位差を
測定するための一対の電圧測定用電極である。
【0052】そして、これらの電極群は、体脂肪計にお
いて周知である本体1の内部のインピーダンス測定手段
(図示されない)に接続されている。即ち、電極5及び
6は一定電流を出力する定電流源を構成する回路部分に
接続されており、電極3及び電極4は電圧計を構成する
回路部分に接続されている。
【0053】これらの電極を介して生体インピーダンス
を測定するにあたり、例えば、被検者の左手の親指を電
極3に接触させ左手の人指し指を電極5に接触させると
ともに、右手の親指を電極4に接触させ右手の人指し指
を電極6に接触させることができる。このようにして被
検者の両手を人体の末端とする生体インピーダンスを測
定することができる。
【0054】この内臓脂肪計10のように、電極5を電
極3の略真裏の位置となるように配設し、電極6を電極
4の略真裏の位置となるように配設すると、両手の各手
の二本の指を電極に接触させつつ本体1を摘むにあた
り、摘み易いというメリットがある。これにより、内臓
脂肪計10を手にとって安定して支持しつつ、生体イン
ピーダンスを安定して測定することもできる。また、各
手の二本の指によって、電極3と5とを略等しく押圧す
ることができ、電極4と6とを略等しく押圧することも
できる。これにより、生体インピーダンスをより安定に
測定することができる。
【0055】次に、図2により、内臓脂肪計10におけ
る信号処理のブロックについて説明する。この内臓脂肪
計10における各種の演算は、中央処理装置(CPU)
14と記憶装置15とを備えて構成される演算処理部1
2によって行われる。
【0056】そして、記憶装置15には、操作部7に備
わる機能キーの操作を介して入力された個人データや、
電極3、4、5、6を介して得られた生体インピーダン
スの測定値が記憶される。また、記憶装置15には、生
体インピーダンスや個人データに基づいて体脂肪率を求
めるために必要な各種の演算式や係数等が記憶されてい
る。また、体脂肪率が求められると、この体脂肪率が記
憶装置15に記憶される。また、前記BMIや、腹部内
臓脂肪横断面積の推定値が求められると、これらの演算
結果についても記憶装置15に記憶される。
【0057】また、記憶装置15には、内臓脂肪計10
に対する一連の操作についての被検者に対する所要の指
示を行う手順を内容とする操作指示ルーチンや、BMI
や体脂肪率、腹部内臓脂肪横断面積の推定値の演算を内
容とする測定ルーチンが格納されている。この測定ルー
チンとして、後に説明する動作の例として実行される第
一の測定ルーチン、第二の測定ルーチンがある。
【0058】また、記憶装置15には、腹部内臓脂肪横
断面積の推定値を求めるにあたって用いられる、WTR
の第一相関係数a1、WTRの第二相関係数a2、WTR
の第三相関係数a3、WTRの第四相関係数a4、WTR
の第五相関係数a5、BMIの第一相関係数b1、BMI
の第二相関係数b2、体脂肪率の第一相関係数d1、体脂
肪率の第二相関係数d2、腹部皮下脂肪厚の第一相関係
数e1、腹部皮下脂肪厚の第二相関係数e2、第一定数c
1、第二定数c2、第三定数c3、第四定数c4、第五定数
5、が記憶されている。
【0059】これら係数a1、a2、a3、a4、a5
1、b2、c1、c2、c3、c4、c5、d1、d2
1、e2は、別途に求められ、内臓脂肪計10に入力さ
れ記憶される。これらの係数は以下のようにして求めら
れる。即ち、不特定多数の標本となる人体について、各
個人の実際の腹部内臓脂肪横断面積を測定する。そし
て、この標本となった各個人について、そのWTR、B
MI、体脂肪率、腹部の皮下脂肪厚の測定を行う。
【0060】そして、WTRと実際の腹部内臓脂肪横断
面積との相関を統計的に処理することにより、前記WT
Rに対するa1 及び第一定数c1 が求められる。また、
WTR及びBMIと実際の腹部内臓脂肪横断面積との相
関を統計的に処理することにより、WTRに対する
2、BMIに対するb1、第二定数c2が求められる。
また、WTR及び体脂肪率と実際の腹部内臓脂肪横断面
積との相関を統計的に処理することにより、WTRに対
するa3、体脂肪率に対するd1、第三定数c3が求めら
れる。
【0061】また、WTR、BMI及び腹部皮下脂肪厚
と実際の腹部内臓脂肪横断面積との相関を統計的に処理
することにより、WTRに対するa4、BMIに対する
2、腹部皮下脂肪厚に対するe1、第四定数c4が求め
られる。また、WTR、体脂肪率及び腹部皮下脂肪厚と
実際の腹部内臓脂肪横断面積との相関を統計的に処理す
ることにより、WTRに対するa5、体脂肪率に対する
2、腹部皮下脂肪厚に対するe2、第五定数c5が求め
られる。
【0062】なお、上記係数a1乃至e2を求めるにあた
り、実際の腹部内臓脂肪横断面積と各個人データとの相
関の統計的処理は、回帰分析により行うことができる。
例えば、WTRに対する係数a1 及びa1との関係で求
められる係数c1は、実際の腹部内臓脂肪横断面積がW
TRのみと相関するとの仮定に基づき、単回帰分析によ
って求めることができる。また、WTR及びその他の個
人データと腹部内臓脂肪横断面積が相関すると仮定する
場合には、重回帰分析によって各係数を求めることがで
きる。
【0063】また、標本となる人体に対する実際の腹部
内臓脂肪横断面積を求めるにあたっては、断層撮影が用
いられる。この断層撮影の方式としては、CTスキャン
やMRI、超音波診断等、人体の腹部の横断面を精度よ
く測定することが可能な各種の方式を用いることができ
る。また、上記係数a1乃至e2を求めるにあたって、実
際の腹部内臓脂肪横断面積及び個人データの採取を行う
標本となる人体の個体数として、腹部内臓脂肪横断面積
の統計的処理を行う観点から、100人以上とするのが
望ましい。より望ましくは、500人以上とするのがよ
い。
【0064】また、図2に示される内臓脂肪計10の信
号処理のブロックについて、記憶装置15に記憶された
上記各種のデータや測定値を、表示部8に表示すること
ができる。なお、上記各データや測定値を中央処理装置
14や記憶装置15により処理するための入出力は、入
出力装置(I/O)16を介して行われる。
【0065】次に、この内臓脂肪計10を動作させる例
について、図3を参酌しつつ説明する。まず、内臓脂肪
計10の電源をオンし、操作部7を操作して第一の測定
モードを選択すると、第一の測定ルーチンの実行が開始
される。
【0066】まず、被検者により身体特定情報である個
人データが入力されるが、身体特定情報として、身長、
体重、年齢、性別、WTRが入力され、これらのデータ
が記憶される(S1)。
【0067】次に、S1で入力された身長及び体重に基
づいてBMIが演算により求められ記憶される(S
2)。次に、被検者の両手間で生体インピーダンスが測
定され(S3)、測定された生体インピーダンスが記憶
される。次に、以上に入力された個人データのうちの所
要項目と生体インピーダンスとから体脂肪率が演算され
記憶される(S4)。
【0068】次に、腹部内臓脂肪横断面積が、以上に入
力されたWTRからの推定演算により求められ(S
5)、以上に求められたBMI、体脂肪率、腹部内臓脂
肪横断面積が表示部8に表示される(S6)。
【0069】以上のS5の手順における腹部内臓脂肪横
断面積の推定演算は、以下の式(1)に従った演算によ
って行われる。
【0070】
【数1】
【0071】式(1)において、VAは腹部内臓脂肪横
断面積を表している(以下、VAは腹部内臓脂肪横断面
積を表す)。
【0072】この図3に示されるS5の手順にあって
は、VAを被検者のWTRのみとの相関を仮定し、該仮
定に基づく上記係数a1及びc1とWTRとからVAの推
定値を演算している。このVAの推定値を演算するにあ
たって、上記式(1)に代えて、以下の式(2)乃至式
(5)を用いることもできる。
【0073】
【数2】
【0074】
【数3】
【0075】
【数4】
【0076】
【数5】
【0077】式(3)、式(5)におけるFATは%で
表示される体脂肪率を表している(以下、FATは体脂
肪率を表す)。また、式(4)におけるsは腹部の皮下
脂肪厚を表している。式(2)は、VAと被検者のWT
R及びBMIとの相関の仮定に基づき、VAの推定値を
演算するための式である。式(3)は、VAと被検者の
WTR及び体脂肪率(FAT)との相関の仮定に基づ
き、VAの推定値を演算するための式である。
【0078】また、式(4)は、VAと被検者のWT
R、BMI及び腹部の皮下脂肪厚(s)との相関の仮定
に基づき、VAの推定値を演算するための式である。ま
た、式(5)は、VAと被検者のWTR、体脂肪率(F
AT)及び腹部の皮下脂肪厚(s)との相関の仮定に基
づき、VAの推定値を演算するための式である。
【0079】以上より判るように、式(1)がVAをW
TRのみとの相関により求めるのに対し、式(2)乃至
(5)にあっては、個人データの複数の項目との相関に
基づきVAの推定値を求めるようにしている。この式
(2)乃至(5)のように個人データの複数の項目との
相関に基づきVAの推定値を求めるようにすると、各被
検者の固有の個人的特徴をより細かく反映させてVAを
求めることができる。
【0080】また、以上の式(1)乃至(5)の各々に
ついて、年齢による補正項や性別による補正項を加える
こともできる。年齢による補正項Ycは式(6)に表さ
れるとおりであり、性別による補正項Xcは式(7)に
表されるとおりである。
【0081】
【数6】
【0082】
【数7】
【0083】式(6)において、ageは被検者の年齢
であり、δは年齢補正係数である。また、式(7)にお
いて、c7 は男女の性別によって異なる定数である。
【0084】以上の式(1)乃至(5)の各々につい
て、式(6)の補正項Ycや式(7)の補正項Xcも加
えてVAを求めるようにすると、被検者の年齢や性別に
基づく個人的特徴をより細かく反映させることができ
る。この補正項Xc、Ycについて、上記式(1)乃至
(5)の各々に対して、いずれかを加えてもよく、両方
ともに加えるのであっても構わない。Xc及びYcの両
方を加えるようにすると、式(1)乃至式(5)の各式
に従ってVAを求めるにあたり、被検者の個人的特徴を
より細かく反映させることができる。
【0085】また、以上のようにして求められた被検者
の腹部内臓脂肪横断面積に基づき、内臓脂肪に関する情
報として、腹部内臓脂肪量を演算によって求めることも
できる。
【0086】次に、内臓脂肪計10を動作させる他の例
について、図4を参酌しつつ説明する。操作部7を操作
して第二の測定モードを選択すると、第二の測定ルーチ
ンの実行が開始される。まず、被検者により、被検者の
ウエストサイズである腹部周囲長(腹囲)が入力される
(S11)。次に、腹部皮下脂肪横断面積(SA)が演
算され、記憶される(S12)。S12の手順における
SAの演算は、式(8)に従ってされる。
【0087】
【数8】
【0088】式(8)において、WLは腹部周囲長を表
し、sは皮下脂肪厚を表し、εは皮下脂肪面積を求める
ための皮下脂肪厚による周囲長の差(内周と外周の差)
の補正係数である。
【0089】次に、腹部総断面積(AW)が演算され、
記憶される(S13)。S13の手順におけるAWの演
算は、式(9)に従ってされる。
【0090】
【数9】
【0091】式(9)において、πは円周率を表してい
る。また、ζは、円形状と楕円形状との間で変換するた
めの変換係数である。
【0092】次に、別に求められて記憶されている腹部
内臓脂肪横断面積(VA)とSAから腹部総脂肪断面積
(WA)が演算され記憶される(S14)。このS14
の手順におけるWAの演算は、式(10)に従ってされ
る。
【0093】
【数10】
【0094】次に、腹部内臓脂肪横断面積(VA)と腹
部皮下脂肪横断面積(SA)の比であるVSRが演算さ
れ記憶される(S15)。S15の手順におけるVSR
の演算は、式(11)に従ってされる。
【0095】
【数11】
【0096】次に、腹部内臓脂肪横断面積(VA)と腹
部総脂肪断面積(WA)の比であるVWR、腹部内臓脂
肪横断面積(VA)と腹部総断面積(AW)の比である
VARが演算され記憶される(S16)。S16の手順
におけるVWRの演算は式(12)に従ってされ、VA
Rの演算は式(13)に従ってされる。
【0097】
【数12】
【0098】
【数13】
【0099】次に、腹部皮下脂肪横断面積(SA)と腹
部総脂肪断面積(WA)の比であるSWR、腹部皮下脂
肪横断面積(SA)と腹部総断面積(AW)の比である
SARが演算され記憶される(S17)。S17の手順
におけるSWRの演算は式(14)に従ってされ、SA
Rの演算は式(15)に従ってされる。
【0100】
【数14】
【0101】
【数15】
【0102】次に、以上に求められたSA、VSR、V
WR、VAR、SWR、SARの各値が表示部8に表示
される(S18)。また、腹部皮下脂肪横断面積(S
A)が、複数のランク別に判別され、該ランクに従って
表示部8にランク表示される(S19)。
【0103】なお、以上の図1乃至図4に基づく説明で
は、個人データに含まれるウエストサイズや大腿部サイ
ズ、及びそれらの比であるWTRについて、他で測定さ
れたデータを操作部7より入力するようにした例を挙げ
て説明したが、内臓脂肪計自体に被検者の腹囲長等を測
定できる寸法測定手段を設けるようにするのであっても
よい。図5(a)は、寸法測定手段が設けられた内臓脂
肪計の例である内臓脂肪計20の一部透視図を含む斜視
図を示している。
【0104】この内臓脂肪計20にあっては、内部に収
納できるとともに、外部に取り出し得るようにされた巻
き尺21が、寸法測定手段として設けられている。この
巻き尺21は、先端の引き出しチップ22を摘んで引っ
張ることにより、引き出し部23より外部に引き出し得
るようにされている。また、この巻き尺21は、内臓脂
肪計20に設けられる図示されない収納ボタンの操作に
よって内部に収納できるようにされている。
【0105】また、内臓脂肪計20の先端における引き
出し部23の反対側には係止部24が設けられており、
図5(b)に示されるように、巻き尺21の引き出しチ
ップ22を係止部24に固定することによって、巻き尺
21が撓む等することを防いで正確に測定できるように
されている。
【0106】そして、図5(b)に示されるように、巻
き尺21を引き出して人体の腹部回りや臀部回りの部位
に巻き付けた上、引き出しチップ22を係止部24に固
定することにより、寸法を測定したい所要部位の寸法を
測定することができる。
【0107】この巻き尺21によって測定されたウエス
トサイズや大腿部サイズを操作部7を介して入力するこ
ともできるが、巻き尺21によって測定された寸法が操
作部7の操作を介することなく直接に演算処理部12に
入力される構成とするのであってもよい。この場合に
は、巻き尺21を介して測定された寸法のデータはディ
ジタル信号として処理されるようにされるとともに、図
2に示される信号処理ブロックにおいて、入出力装置
(I/O)16を介して演算処理部12に入力される。
そして、巻き尺21によって測定されたウエストサイズ
及び大腿部サイズに基づき、これらの比であるWTRが
演算処理部12で求められるようにされる。
【0108】この内臓脂肪計20のように寸法測定手段
を設け、大腿部サイズやウエストサイズを測定できるよ
うにすると、内臓脂肪横断面積を測定したい時点におけ
る被検者について、その場で測定できるので、被検者の
最新の大腿部サイズやウエストサイズに応じて、より精
度良く腹部内臓脂肪横断面積を求めることができる。
【0109】なお、寸法測定手段として、以上に説明し
た巻き尺21により構成する以外に、特に図示されない
ローラーによる回転積算式のものにより構成することも
できる。即ち、寸法を測定したい部位に沿って接触させ
つつ移動させると回転するローラーの回転数の総和によ
って寸法を測定できるようにされたものにより寸法測定
手段を構成するのである。かかる回転積算式のものによ
り寸法測定手段を構成すると、ウエスト回りや大腿回り
等の部位に沿ってローラーを回転させただけで、ウエス
トサイズや大腿部サイズを測定することができ、該ウエ
ストサイズや大腿部サイズの測定を容易とすることがで
きる。
【0110】以上の内臓脂肪計10、内臓脂肪計20の
例では、手に取って操作することができ、体脂肪率にか
かる生体インピーダンスの測定を両手を介してするよう
に構成した例として説明した。
【0111】本発明にかかる内臓脂肪計を、体重計及び
体脂肪計と一体化させた構成とすることもできる。図6
に示される内臓脂肪計30は、体重計及び体脂肪計が一
体に組み込まれた構成とされている。
【0112】そして、この内臓脂肪計30にあっては、
本体の表面に体重測定面32が形成され、本体の内部に
設けられる図示されないロードセルによって体重測定面
32上の重量が検出される。そして、被検者が体重測定
面32の上に足で載ることによって、その体重を測定す
ることができる。
【0113】また、体重測定面32には、被検者の生体
インピーダンスを測定するための電極33、34、3
5、36が設けられている。電極33、34は被検者の
人体に電流を導通させて電流路を形成するための一対の
電流路形成電極であり、電極35、36は前記電流路に
おける二点間の電圧を測定するための一対の電圧測定用
電極である。
【0114】そして、電極33、34、35、36は、
上記内臓脂肪計10、20と同様に、体脂肪計や体脂肪
測定の分野において周知である本体内部に設けられるイ
ンピーダンス測定手段に接続されており、電極33、3
4、35、36を介して人体のインピーダンスを測定で
きるようにされている。
【0115】そして、この内臓脂肪計30によると、被
検者が左足の裏面を電極33、35に接触させるととも
に、右足の裏面を電極34、36に接触させるようにし
て測定台32の上に載ることにより、被検者の体重を測
定できるとともに、両足を人体の末端とする生体インピ
ーダンスを測定することもできる。
【0116】そして、この内臓脂肪計30は、前記内臓
脂肪計10について説明したのと同様に構成される操作
部7、表示部8が設けられており、また、中央処理装置
14と記憶装置15とを備えて構成される演算処理部1
2を備えている。
【0117】そして、記憶装置15は、前記内臓脂肪計
10について説明したのと同様に構成されており、上記
各ルーチンや各種の係数やデータが格納され、また、入
力されたデータや測定結果が記憶されるようになってい
る。そして、上記図2に基づき説明したのと同様に信号
処理が行われる。
【0118】なお、この内臓脂肪計30については、本
体内部に設けられるロードセルにより検出された被検者
の体重は、演算処理部12により体重データとして処理
されるようにされている。また、個人データの一つであ
る体重について、操作部7より入力するかわりに、この
内臓脂肪計30によって測定された体重データを用いる
ようにすることもできる。
【0119】また、この内臓脂肪計30について、前記
内臓脂肪計20において説明した寸法測定手段を設け、
その場でウエストサイズ、大腿部サイズを測定できるよ
うにしてもよい。
【0120】以上に説明した内臓脂肪計30にあって
は、その上に足で載ることにより、足を介する生体イン
ピーダンスの測定により体脂肪率を測定しつつ体重の測
定も行えるように体重計が一体に組み込まれたが、体重
計として機能する部分を組み込まないようにしてもよ
い。即ち、体重の測定はできないが、足を介する生体イ
ンピーダンスの測定に基づき体脂肪率を測定できるとと
もに、以上に説明した内臓脂肪に関する測定を行えるよ
うにするのであってもよい。
【0121】さらに、体脂肪率測定手段に関して手と足
の双方を介するインピーダンスの測定を行えるようにし
つつ、以上に説明した内臓脂肪に関する測定を行えるよ
うにするのであってもよい。即ち、体脂肪率測定手段に
関して、図1や図5に示されたように手を介するインピ
ーダンスの測定を行えるようにするとともに、図6に示
されたように足を介するインピーダンスの測定を行える
ようにするのであってもよい。
【0122】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の内臓脂
肪計によると、被検者の腹部内臓脂肪横断面積を家庭等
で簡易に求めることができる。これにより、各種の疾病
等との関係で重要とされる内臓脂肪についての情報を簡
便に得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)内臓脂肪計の一例の斜視図である。 (b)内臓脂肪計の表示部の表示の例を示す図である。
【図2】内臓脂肪計の信号処理に係るブロック図であ
る。
【図3】腹部内臓脂肪横断面積の測定を行う手順の例を
表す図である。
【図4】腹部内臓脂肪横断面積の測定を行う手順の例を
表す図である。
【図5】寸法測定手段が設けられた内臓脂肪計を表す図
である。
【図6】内臓脂肪計の一例の斜視図である。
【符号の説明】
1 本体 3、4 電圧測定用電極 5、6 電流路形成電極 7 操作部 8 表示部 10 内臓脂肪計 12 演算処理部 14 中央処理装置 15 記憶装置 16 入出力装置(I/O) 20 内臓脂肪計 21 巻き尺 22 引き出しチップ 30 内臓脂肪計 32 体重測定面 33、34 電流路形成電極 35、36 電圧測定用電極

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者の人体の胴の部位における周回の
    寸法であるウエストサイズ、及び人体の大腿部の部位に
    おける周回の寸法である大腿部サイズを含む個人データ
    を入力することができる入力手段と、 前記個人データを記憶することができ、該個人データに
    基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪に関する定量的な情
    報を演算で求めることができる演算処理部と、 前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理さ
    れた演算結果を表示できる表示部とを有し、 前記被検者の大腿部サイズに対するウエストサイズの比
    (ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるWTRに基づ
    き前記被検者の腹部内臓脂肪に関する定量的な情報を求
    めることができる内臓脂肪計。
  2. 【請求項2】 前記腹部内臓脂肪に関する定量的な情報
    が腹部内臓脂肪量であることを特徴とする請求項1に記
    載の内臓脂肪計。
  3. 【請求項3】 人体の末端の部位に接触させた電極を介
    して当該人体の生体インピーダンスを測定することがで
    き、該測定された生体インピーダンス及び前記入力され
    た個人データの一部の項目に基づいて被検者の体脂肪率
    を求めることができる体脂肪率測定手段を有し、 該体脂肪率測定手段により求められた体脂肪率が前記表
    示部に表示されるように構成された請求項1又は2に記
    載の内臓脂肪計。
  4. 【請求項4】 被検者の人体の胴の部位における周回の
    寸法であるウエストサイズ、及び人体の大腿部の部位に
    おける周回の寸法である大腿部サイズを含む個人データ
    を入力することができる入力手段と、 前記個人データを記憶することができ、該個人データに
    基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積を演算する
    ことができる演算処理部と、 前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理さ
    れた演算結果を表示できる表示部とを有しており、 前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影に
    より得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、
    前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエスト
    サイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるW
    TRとの相関の統計的な処理により求められたWTRの
    第一相関係数及び第一定数が記憶されており、 前記被検者についてのWTRと前記WTRの第一相関係
    数及び第一定数とに基づいて、前記被検者の腹部内臓脂
    肪横断面積の推定値を求めることができる内臓脂肪計。
  5. 【請求項5】 被検者の人体の胴の部位における周回の
    寸法であるウエストサイズ、人体の大腿部の部位におけ
    る周回の寸法である大腿部サイズ、身長、及び体重を含
    む個人データを入力することができる入力手段と、 前記個人データを記憶することができ、該個人データに
    基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を
    演算することができる演算処理部と、 前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理さ
    れた演算結果を表示できる表示部とを有し、 前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影に
    より得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、
    前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエスト
    サイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるW
    TR及び前記標本とされた人体の肥満度合いの評価にか
    かるBMIとの相関を統計的に処理して求められたWT
    Rの第二相関係数、BMIの第一相関係数及び第二定数
    が記憶されており、 前記被検者についてのWTR及びBMIと、前記WTR
    の第二相関係数、BMIの第一相関係数及び第二定数と
    に基づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定
    値を求めることができる内臓脂肪計。
  6. 【請求項6】 被検者の人体の胴の部位における周回の
    寸法であるウエストサイズ、人体の大腿部の部位におけ
    る周回の寸法である大腿部サイズ、身長、体重、性別及
    び年齢を含む個人データを入力することができる入力手
    段と、 前記個人データを記憶することができ、該個人データに
    基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を
    演算することができる演算処理部と、 前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理さ
    れた演算結果を表示できる表示部と、 人体の末端の部位に接触させる電極を介して当該人体の
    生体インピーダンスを測定することができ、該測定され
    た生体インピーダンス及び前記入力された個人データの
    一部の項目に基づいて被検者の体脂肪率を求めることが
    できる体脂肪率測定手段とを有し、 前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影に
    より得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、
    前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエスト
    サイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるW
    TR及び前記標本とされた人体の体脂肪率との相関を統
    計的に処理して求められたWTRの第三相関係数、体脂
    肪率の第一相関係数及び第三定数が記憶されており、 前記被検者についてのWTR及び前記体脂肪率測定手段
    により測定された体脂肪率と、前記WTRの第三相関係
    数、体脂肪率の第一相関係数及び第三定数とに基づい
    て、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求め
    ることができる内臓脂肪計。
  7. 【請求項7】 被検者の人体の胴の部位における周回の
    寸法であるウエストサイズ、人体の大腿部の部位におけ
    る周回の寸法である大腿部サイズ、身長、体重び腹部皮
    下脂肪厚を含む個人データを入力することができる入力
    手段と、 前記個人データを記憶することができ、該個人データに
    基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を
    演算することができる演算処理部と、 前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理さ
    れた演算結果を表示できる表示部とを有し、 前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影に
    より得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、
    前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエスト
    サイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるW
    TR、該標本とされた人体の肥満度合いの評価にかかる
    BMI、該標本とされた人体の腹部皮下脂肪厚との相関
    を統計的に処理して求められたWTRの第四相関係数、
    BMIの第二相関係数、腹部皮下脂肪厚の第一相関係数
    及び第四定数が記憶されており、 前記被検者についてのWTR、BMI及び腹部皮下脂肪
    厚と、前記WTRの第四相関係数、BMIの第二相関係
    数、腹部皮下脂肪厚の第一相関係数及び第四定数とに基
    づいて、前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を
    求めることができる内臓脂肪計。
  8. 【請求項8】 前記被検者の腹部皮下脂肪厚とウエスト
    サイズとに基づいて腹部皮下脂肪横断面積が求められる
    ように構成された請求項7に記載の内臓脂肪計。
  9. 【請求項9】 前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推
    定値と腹部皮下脂肪横断面積との比が求められるように
    構成された請求項8に記載の内臓脂肪計。
  10. 【請求項10】 前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の
    推定値と前記腹部皮下脂肪横断面積とに基づいて、腹部
    脂肪横断面積が求められるように構成された請求項8に
    記載の内臓脂肪計。
  11. 【請求項11】 被検者の人体の胴の部位における周回
    の寸法であるウエストサイズ、人体の大腿部の部位にお
    ける周回の寸法である大腿部サイズ、身長、体重、性
    別、年齢及び腹部皮下脂肪厚を含む個人データを入力す
    ることができる入力手段と、 前記個人データを記憶することができ、該個人データに
    基づいて前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を
    演算することができる演算処理部と、 前記個人データ、及び前記演算処理部により演算処理さ
    れた演算結果を表示できる表示部と、 人体の末端の部位に接触させた電極を介して当該人体の
    生体インピーダンスを測定することができ、該測定され
    た生体インピーダンス及び前記入力された個人データの
    一部の項目に基づいて被検者の体脂肪率を求めることが
    できる体脂肪率測定手段とを有し、 前記演算処理部に、標本となる人体の腹部の断層撮影に
    より得られた腹部内臓脂肪横断面積の実際の測定値と、
    前記標本とされた人体の大腿部サイズに対するウエスト
    サイズの比(ウエストサイズ/大腿部サイズ)であるW
    TR、該標本とされた人体の体脂肪率、及び該標本とさ
    れた人体の腹部皮下脂肪厚との相関を統計的に処理して
    求められたWTRの第五相関係数、体脂肪率の第二相関
    係数、腹部皮下脂肪厚の第二相関係数及び第五定数が記
    憶されており、 前記被検者についてのWTR、前記体脂肪率測定手段に
    より測定された体脂肪率及び腹部皮下脂肪厚と、前記W
    TRの第五相関係数、体脂肪率の第二相関係数、腹部皮
    下脂肪厚の第二相関係数及び第五定数とに基づいて、前
    記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の推定値を求めること
    ができる内臓脂肪計。
  12. 【請求項12】 前記被検者の腹部皮下脂肪厚とウエス
    トサイズとに基づいて腹部皮下脂肪横断面積が求められ
    るように構成された請求項11に記載の内臓脂肪計。
  13. 【請求項13】 前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の
    推定値と腹部皮下脂肪横断面積との比が求められるよう
    に構成された請求項12に記載の内臓脂肪計。
  14. 【請求項14】 前記被検者の腹部内臓脂肪横断面積の
    推定値と前記腹部皮下脂肪横断面積とに基づいて、腹部
    脂肪横断面積が求められるように構成された請求項12
    に記載の内臓脂肪計。
  15. 【請求項15】 人体の末端の部位に接触させた電極を
    介して当該人体の生体インピーダンスを測定することが
    でき、該測定された生体インピーダンス及び前記入力さ
    れた個人データの一部の項目に基づいて被検者の体脂肪
    率を求めることができる体脂肪率測定手段を有し、 該体脂肪率測定手段により求められた体脂肪率が前記表
    示部に表示されるように構成された請求項4、5、7、
    8、9、10のいずれかに記載の内臓脂肪計。
  16. 【請求項16】 前記腹部内臓脂肪横断面積の推定値
    が、前記被検者の年齢による補正項及び/又は性別によ
    る補正項を付加して求められるように構成された請求項
    4乃至15のいずれかに記載の内臓脂肪計。
  17. 【請求項17】 腹部内臓脂肪横断面積についての複数
    の基準値による複数のランクが予め設定されており、前
    記求められた腹部内臓脂肪横断面積の推定値が前記複数
    のランクに従って前記表示部に表示されるように構成さ
    れた請求項4乃至16のいずれかに記載の内臓脂肪計。
  18. 【請求項18】 前記ウエストサイズが前記被検者の人
    体の略第四腰椎の部位における周回の寸法であり、前記
    大腿部サイズが大腿部の上部又は大腿部の中部のいずれ
    かの部位における周回の寸法であることを特徴とする請
    求項1乃至17のいずれかに記載の内臓脂肪計。
  19. 【請求項19】 前記ウエストサイズ及び大腿部サイズ
    を測定することができる寸法測定手段が設けられてな
    る、請求項1乃至18のいずれかに記載の内臓脂肪計。
  20. 【請求項20】 前記寸法測定手段により測定されたウ
    エストサイズ及び大腿部サイズが、前記演算処理部に入
    力されるように構成された請求項19に記載の内臓脂肪
    計。
JP2000138922A 2000-05-11 2000-05-11 内臓脂肪計 Expired - Fee Related JP4503784B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000138922A JP4503784B2 (ja) 2000-05-11 2000-05-11 内臓脂肪計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000138922A JP4503784B2 (ja) 2000-05-11 2000-05-11 内臓脂肪計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001314389A true JP2001314389A (ja) 2001-11-13
JP4503784B2 JP4503784B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=18646459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000138922A Expired - Fee Related JP4503784B2 (ja) 2000-05-11 2000-05-11 内臓脂肪計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4503784B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007014579A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Tanita Corp 腹囲長測定装置及び腹囲長測定機能を備えた体幹部脂肪測定装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0779938A (ja) * 1993-09-14 1995-03-28 Omron Corp 健康管理指針アドバイス装置
JP2000060819A (ja) * 1998-08-26 2000-02-29 Yamato Scale Co Ltd 体脂肪率測定器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0779938A (ja) * 1993-09-14 1995-03-28 Omron Corp 健康管理指針アドバイス装置
JP2000060819A (ja) * 1998-08-26 2000-02-29 Yamato Scale Co Ltd 体脂肪率測定器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007014579A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Tanita Corp 腹囲長測定装置及び腹囲長測定機能を備えた体幹部脂肪測定装置
JP4679986B2 (ja) * 2005-07-08 2011-05-11 株式会社タニタ 腹囲長測定装置及び腹囲長測定機能を備えた体幹部脂肪測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4503784B2 (ja) 2010-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4773669B2 (ja) 内臓脂肪計
JP4773666B2 (ja) 内臓脂肪計
US20210401320A1 (en) Indicator
JP4104979B2 (ja) 歩数測定機能付き内臓脂肪計
JP4597450B2 (ja) 健康状態判定表示装置
JP2008229364A (ja) 健康管理装置
WO2010095709A1 (ja) 生体情報測定装置、生体情報測定方法、および体組成測定装置
JP4783542B2 (ja) 体重測定機能付き内臓脂肪計
JP4723078B2 (ja) 体脂肪計
JP4422997B2 (ja) 患部回復状態判定装置、及びプログラム
JP2001314389A (ja) 内臓脂肪計
JP2002085365A (ja) 体重測定機能付き内臓脂肪計
US20210145303A1 (en) Indicator determination

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100422

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4503784

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140430

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees