JP4503505B2 - カメラシステム及びドアホン - Google Patents

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Description

本発明は、カメラシステム及びそれを用いたドアホンに関する。
映像監視によって広域の監視対象エリアを監視するモニタリングシステムが普及している。かかるモニタリングシステムに用いられるカメラとしては、従来、全方位カメラ、魚眼レンズカメラ、又はパンチルト制御カメラが使用されている。
なお、全方位カメラに関しては、例えば下記特許文献1,2に開示されており、魚眼レンズカメラに関しては、例えば下記特許文献3に開示されている。
特開2003−303335号公報 特開2003−304532号公報 特開2002−152719号公報
全方位カメラを用いた従来のモニタリングシステムによると、撮像された環状画像をパノラマ展開画像に変換する処理が必要となるため、画像変換処理の負荷が大きいとともに、環状画像の内周円付近(パノラマ展開画像の上部)において解像度が著しく低下するという問題がある。また、複数のCCD素子が長方形状に配列された結像面に環状画像を結像させるため、環状画像の内周円よりも内側の部分及び外周円よりも外側の部分のCCD素子が無駄になるという問題もある。さらに、特殊な形状の反射鏡が必要となるため、製造コストの上昇を招くという問題もある。
魚眼レンズカメラを用いた従来のモニタリングシステムによると、撮像された円形画像を平面画像に変換する処理が必要となるため、画像変換処理の負荷が大きいという問題がある。また、円形画像の周縁部付近(平面画像の下部)における画像の歪みが大きいという問題もある。さらに、複数のCCD素子が長方形状に配列された結像面に円形画像を結像させるため、円形画像の外周円よりも外側の部分のCCD素子が無駄になるという問題もある。また、魚眼レンズは水平方向のみならず垂直方向の画角も大きいが、セキュリティ用途で考えると、垂直方向の広範囲の画角は無駄であり、不要な画像データの存在に起因して全体の解像度が低下するという問題もある。
パンチルト制御カメラを用いた従来のモニタリングシステムによると、首振り動作を行わせるための駆動系が必要となるため、メカニカルな部分の耐久性が低下するとともに、コストの上昇を招くという問題がある。また、首振り動作に伴って撮影範囲の死角が生じるため、セキュリティ性が不十分であるという問題もある。
本発明はかかる問題を解決するために成されたものであり、画像変換処理の負荷を低減し、解像度の低下を抑制し、CCD素子の無駄をなくし、画像の歪みを解消し、コストの低減を図り、垂直方向の画角の無駄を防止し得る、カメラシステム及びそれを用いたドアホンを得ることを目的とする。
第1の発明に係るカメラシステムは、映像監視によって監視対象エリアを監視するモニタリングシステムに用いられるカメラシステムであって、アナモルフィックレンズ系を有し、垂直方向よりも水平方向に広い画角で前記監視対象エリアを撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された前記監視対象エリアの画像を出力する出力手段と、前記撮像手段によって撮像された前記監視対象エリアの複数の画像に基づいて、前記監視対象エリア内で移動する移動体を検出する移動体検出手段と、前記撮像手段によって撮像された、前記移動体を含む前記監視対象エリアの複数の画像に基づいて、前記移動体が前記撮像手段の方向に向かって接近しているのか否かを検出する接近検出手段とを備え、前記出力手段は、前記移動体が前記撮像手段の方向に向かって接近していることが前記接近検出手段によって検出された場合には、当該移動体が撮像されている画像を出力し、前記移動体が前記撮像手段の前を単に通過していることが前記接近検出手段によって検出された場合には、当該移動体が撮像されている画像を出力しないことを特徴とする。
の発明に係るカメラシステムは、第の発明に係るカメラシステムにおいて特に、前記移動体が前記撮像手段の方向に向かって接近していることが前記接近検出手段によって検出された場合に、前記出力手段が出力する前記画像として、前記移動体を含む前記監視対象エリアの画像の中から、前記移動体を含む部分画像を切り出して作成する部分画像作成手段をさらに備えることを特徴とする。
の発明に係るカメラシステムは、第の発明に係るカメラシステムにおいて特に、前記撮像手段によって撮像された、前記移動体を含む前記監視対象エリアの画像に基づいて、前記撮像手段と前記移動体との間の距離を検出する距離検出手段と、前記距離検出手段によって検出された前記距離が所定値以下である場合に、前記移動体を含む前記監視対象エリアの画像の中から、前記移動体を含む部分画像を切り出して作成する部分画像作成手段とをさらに備え、前記出力手段は、前記距離が所定値以下である場合に生成された前記部分画像を出力することを特徴とする。
の発明に係るカメラシステムは、第の発明に係るカメラシステムにおいて特に、前記撮像手段によって撮像された、前記移動体を含む前記監視対象エリアの画像に基づいて、前記撮像手段と前記移動体との間の距離を検出する距離検出手段をさらに備え、前記部分画像作成手段は、前記距離検出手段によって検出された前記距離が所定値以下である場合に、前記移動体を含む前記監視対象エリアの画像の中から、前記移動体を含む部分画像を切り出して作成し、前記出力手段は、前記距離が所定値以下である場合に生成された前記部分画像を出力することを特徴とする。
の発明に係るカメラシステムは、映像監視によって監視対象エリアを監視するモニタリングシステムに用いられるカメラシステムであって、アナモルフィックレンズ系を有し、垂直方向よりも水平方向に広い画角で前記監視対象エリアを撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された前記監視対象エリアの画像を出力する出力手段と、前記撮像手段によって撮像された撮像画像における前記水平方向の位置を横軸とし、前記撮像画像と、前記監視対象エリアの背景画像との輝度の差分値を縦軸とする、前記輝度の差分値に関するヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムのピークの有無によって、前記監視対象エリア内で移動する移動体の有無を検出する移動体検出手段と、前記ヒストグラム内における前記ピークの変化を追跡することによって、前記移動体の移動経路を特定する移動経路特定手段とを備え、前記移動経路特定手段は、前記ピークがその高さを維持しつつ消えた場合には、前記移動体が前記撮像手段の後方に回り込んだという第1の移動経路を確定し、前記ピークがその高さが低くなりつつ消えた場合には、前記移動体が前記撮像手段から遠ざかったという第2の移動経路を確定し、前記出力手段は、前記移動経路特定手段によって前記第1の移動経路が確定された場合には、当該移動体が撮像されている画像を出力し、前記移動経路特定手段によって前記第2の移動経路が確定された場合には、当該移動体が撮像されている画像を出力しないことを特徴とする。
の発明に係るドアホンは、第1〜第のいずれか一つの発明に係るカメラシステムを備えることを特徴とする。
第1及び第5の発明に係るカメラシステムによれば、撮像手段は、アナモルフィックレンズ系を有し、垂直方向よりも水平方向に広い画角で監視対象エリアを撮像する。従って、全方位カメラを用いた場合の、環状画像からパノラマ展開画像への変換処理や、魚眼レンズカメラを用いた場合の、円形画像から平面画像への変換処理が不要となるため、画像変換処理の負荷を低減することができる。また、全方位カメラを用いた場合の、環状画像の内周円付近における解像度の低下と比較して、解像度の低下を抑制することができる。さらに、魚眼レンズカメラを用いた場合の、円形画像の周縁部付近における画像の歪みと比較して、画像の歪みを低減することができる。しかも、垂直方向に無駄に広範囲な画角が生じないため、魚眼レンズカメラを用いた場合と比較して、不要な画像データの存在に起因する解像度の低下を抑制することができる。また、全方位カメラを用いた場合の、環状画像の内周円よりも内側の部分及び外周円よりも外側の部分のCCD素子の無駄や、魚眼レンズカメラを用いた場合の、円形画像の外周円よりも外側の部分のCCD素子の無駄を解消することができる。さらに、全方位カメラを用いる場合と比較すると、特殊な形状の反射鏡が不要となるため、コストの低減を図ることができる。また、パンチルト制御カメラを用いる場合と比較すると、首振り動作を行わせるための駆動系が不要となるため、耐久性を向上できるとともに、コストの低減を図ることができる。しかも、パンチルト制御カメラの首振り動作に伴う撮影範囲の死角の発生を防止することもできる。
の発明に係るカメラシステムによれば、移動体検出手段は、監視対象エリア内で移動する移動体を検出する。従って、移動体に的を絞って画像の表示処理や記録処理を行うことが可能となるため、セキュリティ性の向上を図ることができる。
の発明に係るカメラシステムによれば、接近検出手段は、移動体が撮像手段の方向に向かって接近しているのか否かを検出する。従って、接近してくる移動体に的を絞って画像の表示処理や記録処理を行うことが可能となるため、セキュリティ性の向上を図ることができる。
の発明に係るカメラシステムによれば、部分画像作成手段は、監視対象エリアの全体の画像の中から、接近してくる移動体を含む部分画像を切り出して作成する。従って、作成された部分画像を拡大して表示又は記録することが可能となるため、セキュリティ性の向上を図ることができる。
3及び第4の発明に係るカメラシステムによれば、距離検出手段は、撮像手段と移動体との間の距離を検出する。従って、距離が近い移動体に的を絞って画像の表示処理や記録処理を行うことが可能となるため、セキュリティ性の向上を図ることができる。
3及び第4の発明に係るカメラシステムによれば、部分画像作成手段は、監視対象エリアの全体の画像の中から、距離が近い移動体を含む部分画像を切り出して作成する。従って、作成された部分画像を拡大して表示又は記録することが可能となるため、セキュリティ性の向上を図ることができる。
の発明に係るカメラシステムによれば、移動経路特定手段は、ヒストグラム内におけるピークの変化を追跡することによって、移動体の移動経路を特定する。従って、店舗等への入店状況のモニタリングや、道路の交通状況のモニタリング等に応用することが可能となる。
の発明に係るカメラシステムによれば、移動経路特定手段は、ヒストグラム内からピークが消えたことを受けて、移動体の移動経路を確定する。従って、ピークの高さが徐々に低くなりつつピークが消えた場合には、移動体が監視対象エリアから遠ざかったことを確定することができ、一方、ピークの高さをほぼ維持しつつピークが突然消えた場合には、移動体が撮像手段の後方に回り込んだことを確定することができる。これにより、移動体の最終的な挙動を含めて、移動経路を特定することが可能となる。
の発明に係るドアホンによれば、第1〜第のいずれか一つの発明に係るカメラシステムをドアホンに適用することにより、訪問者や侵入者の画像あるいは自宅前の通行人の画像を表示及び記録することが可能となるため、セキュリティ性の高いホームセキュリティシステムを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るドアホン1の構成を示すブロック図である。但し図1では、ドアホン1が有する機能のうち、映像監視によるセキュリティ機能のみを示しており、マイクやスピーカ等の音声に関する機能の図示は省略している。
ドアホン1は、カメラシステム2、表示部3、及び画像メモリ4を備えている。カメラシステム2は、自宅前の道路等の監視対象エリアを映像監視によって監視するモニタリングシステムに用いられるカメラシステムであって、撮像部7、画像処理部8、及び出力部9を有している。撮像部7は、アナモルフィックレンズ系5及びCCD6を有している。一般的にアナモルフィックレンズ系とは、縦方向と横方向とで画角が異なるレンズ系をいうが、本実施の形態1に係るアナモルフィックレンズ系5では、垂直方向の画角よりも水平方向の画角のほうが広い。CCD6は、複数のCCD素子が長方形状に配列されたパターンを有している。アナモルフィックレンズ系5及びCCD6を有する撮像部7は、垂直方向よりも水平方向に広い画角で監視対象エリアを撮像する。
画像処理部8は、撮像部7から送られてきた画像データに対して、ホワイトバランス調整、黒レベル補正、ノイズリダクション、及びデータ圧縮等の一般的な画像処理を施すほか、撮像部7から送られてきた画像データに基づき、本発明に係る特徴的な処理(後に詳述する)を施す。出力部9は、撮像手段7によって撮像されて画像処理部8によって画像処理が施された画像データを、後段の表示部3及び画像メモリ4に向けて出力する。出力部9から出力された監視対象エリアの画像は、表示部3によって表示可能であり、また、画像メモリ4に記録することも可能である。
図2は、図1に示した画像処理部8が有する機能のうち、本実施の形態1に係る特徴的な処理機能のみを示す機能ブロック図である。画像処理部8は、移動体検出部10、接近検出部11、距離検出部12、及び部分画像作成部13を有している。
移動体検出部10は、撮像部7によって撮像された監視対象エリアの複数の画像に基づいて、監視対象エリア内で移動する移動体(特に人物)を検出する。接近検出部11は、撮像部7によって撮像された、移動体を含む監視対象エリアの複数の画像に基づいて、移動体が撮像部7の方向に向かって接近しているのか否かを検出する。距離検出部12は、撮像部7によって撮像された、移動体を含む監視対象エリアの画像に基づいて、撮像部7と移動体との間の距離を検出する。部分画像作成部13は、移動体が撮像部7の方向に向かって接近していることが接近検出部11によって検出された場合、及び、距離検出部12によって検出された距離が所定値以下である場合に、撮像された監視対象エリアの全体画像の中から、移動体を含む部分画像を切り出して作成する。以下、詳細に説明する。
図3は、上方から眺めた監視対象エリアの一例を示す模式図である。道路50は自宅の玄関前を横切る道路であり、道路51は、自宅前で道路50に合流する道路である。道路50に面した自宅の玄関付近に、撮像部7を有するドアホンが設置されている。これにより、撮像部7は、自宅前の道路50,51の様子を撮像可能である。しかも、撮像部7は、アナモルフィックレンズ系5を有しており、水平方向の画角が180°近いため、道路50,51の様子を広域に渡って死角なく撮像可能である。
図3には、自宅前の道路50,51上に人物M1〜M7が存在している例を示している。例えば、人物M1は、道路50上を自宅の左方遠方から自宅方向に向かって通行する人物であり、人物M2は、自宅前の道路50上を左方から右方に向かって通過する通行人であり、人物M3は、道路50上を自宅から右方遠方に向かって通行する人物であり、人物M4は、道路51上を遠方から自宅方向に向かって通行する人物であり、人物M5,M7は、自宅への侵入を試みる侵入者であり、人物M6は、自宅への訪問者である。
図4は、図3に対応させて、撮像部7の撮影範囲及び人物M1〜M7の撮影状況を示す模式図である。図4に示すように、撮像部7は、垂直方向よりも水平方向に広い画角で監視対象エリアを撮影している。撮像部7との距離に応じて人物M1〜M7の写る大きさが異なるため、近距離の人物M5〜M7は大きく写り、遠距離の人物M1,M3,M4は小さく写り、中距離の人物M2は中程度に写っている。
図5は、図4に対応させて、撮像部7のCCD6の結像面に結像された像を示す模式図である。アナモルフィックレンズ系5によって、図4に示した撮影範囲が水平方向に圧縮されて結像されるため、人物M1〜M7も水平方向に圧縮されている。図5に示した画像の画像データが、撮像部7から画像処理部8に向けて出力される原画像の画像データとなる。
<移動体検出>
図2に示した移動体検出部10は、監視対象エリアの背景の画像データを記憶している。そして、現在撮像された画像の画像データと、背景の画像データとの輝度成分の差分をとることによって、輝度の差分値に関するヒストグラムを作成する。図6には、時間的に連続する5つのヒストグラムが示されており、横軸は水平方向の座標であり、縦軸は輝度の差分値である。
監視対象エリア内に移動体が写っていない場合は、監視対象エリアの背景の輝度値同士が相殺されるため、撮像画像の画像データと背景の画像データとの輝度成分の差分値は、ほぼゼロとなる。従って、図6の(A)及び(E)に示すような状態となる。
一方、監視対象エリア内に移動体が写っている場合は、背景の輝度値と移動体の輝度値とが差分されるため、撮像画像の画像データと背景の画像データとの輝度成分の差分値は、移動体が写っている箇所では大きくなる。従って、図6の(B)〜(D)に示すような状態となり、写っている移動体の位置及び大きさに応じて、ヒストグラムのピークH11〜H13が生じる。なお、ピークH11,H12,H13は、それぞれ図3に示した人物M1,M2,M3に対応するピークである。
従って、移動体検出部10は、ヒストグラムのピークH11〜H13の有無によって、監視対象エリア内で移動する移動体の有無を検出する。
<接近検出>
移動体検出部10によって監視対象エリア内で移動体の存在が検出されると、図2に示した接近検出部11は、その移動体が撮像部7の方向に向かって接近しているのか否かを検出する。図6の(A)と(B)とを比較することにより、左方遠方から移動体が近付いてきていることが分かる。また、図6の(B)と(C)とを比較することにより、その移動体が撮像部7の正面まで近付いてきたことが分かる。さらに、図6の(C)と(D)とを比較することにより、その移動体が撮像部7の正面から右方遠方に向かって遠ざかったことが分かる。また、図6の(D)と(E)とを比較することにより、その移動体が監視対象エリアから右方遠方に向かって遠ざかったことが分かる。従って、接近検出部11は、図6の(B)〜(D)に着目し、ピークH11,H12,H13が左方から右方に向かって移動し、かつ、その高さがY11(小)→Y12(中)→Y13(小)に遷移したことによって、その移動体は自宅前を左方から右方に向かって単に通過した移動体であることを検出する。
一方、図7の(A)と(B)とを比較することにより、左方遠方から移動体が近付いてきていることが分かる。また、図7の(B)と(C)とを比較することにより、その移動体が左方からさらに近付いてきていることが分かる。さらに、図7の(C)と(D)とを比較することにより、その移動体が撮像部7の正面近傍まで近付いてきたことが分かる。また、図7の(D)と(E)とを比較することにより、その移動体が撮像部7の正面近傍に停止していることが分かる。従って、接近検出部11は、図7の(B)〜(E)に着目し、ピークH21,H22,H23,H24が、左方から正面に向かって移動し、かつ、その高さがY21(小)→Y22(中)→Y23(大)→Y24(大)に遷移したことによって、その移動体は左方から撮像部7の正面近傍に接近した移動体であることを検出する。
さらに、図8の(A)と(B)とを比較することにより、正面遠方から移動体が近付いてきていることが分かる。また、図8の(B)と(C)とを比較することにより、その移動体が正面からさらに近付いてきていることが分かる。さらに、図8の(C)と(D)とを比較することにより、その移動体が撮像部7の正面近傍まで近付いてきたことが分かる。また、図8の(D)と(E)とを比較することにより、その移動体が撮像部7の正面近傍に停止していることが分かる。従って、接近検出部11は、図7の(B)〜(E)に着目し、ピークH31,H32,H33,H34が、正面遠方から手前に向かって移動し、かつ、その高さがY31(小)→Y32(中)→Y33(大)→Y34(大)に遷移したことによって、その移動体は正面遠方から撮像部7の正面近傍に接近した移動体であることを検出する。
図8に示した例において、カメラの画角によっては、ピークの高さに差が生じにくいことも考えられる。従って、その場合は、ピークH31,H32,H33,H34の幅X31,X32,X33,X34にも着目し、幅がX31(小)→X32(中)→X33(大)→X34(大)に遷移したことによって、その移動体は正面遠方から撮像部7の正面近傍に接近した移動体であることを検出することができる。
あるいは、図9に示すように、撮像画像から人物50の顔部51を抽出し、顔部51の高さが、Y41(小)→Y42(中)→Y43(大)→Y44(大)に遷移したことによって、その移動体は正面遠方から撮像部7の正面近傍に接近した移動体であることを検出することもできる。
なお、撮像画像から人物の顔部を抽出する方法としては、撮像画像内で部分画像を走査することにより、撮像画像の中で肌色のヒストグラムが最大となる箇所を検出し、その検出された箇所で部分画像を順次拡大することによって人物の顔部を抽出する方法(特開2005−44033号公報参照)を用いることができる。あるいは、撮像画像をLog-Polar変換した画像と、予め準備した人物の顔部のテンプレート画像をLog-Polar変換し、それを繰り返した繰り返しパターン画像とのマッチングを行うことにより、撮像画像から人物の顔部を抽出する方法(特開2004−310243号公報参照)を用いることができる。あるいは、抽出の精度を高めるために、一つの撮像画像に対してこれら二つの方法による抽出を実施し、二つの方法でいずれも抽出されたオブジェクトを、人物の顔部として抽出してもよい。
<距離検出>
移動体検出部10によって監視対象エリア内で移動体の存在が検出されると、図2に示した距離検出部12は、その移動体と撮像部7との間の距離を検出する。例えば図6を参照して、当該距離と、ヒストグラムのピークH11〜H13の高さY11〜Y13との関連性を測定によって予め求めておき、その対応関係が記述されたテーブルデータを記憶しておく。そして、そのテーブルデータを参照することにより、検出された移動体のヒストグラムのピークの高さに対応する距離を、その移動体と撮像部7との間の距離として検出する。
あるいは図9を参照して、人物50と撮像部7との間の距離と、顔部51の高さY41〜Y44との関連性を測定によって予め求めておき、その対応関係が記述されたテーブルデータを記憶しておく。そして、そのテーブルデータを参照することにより、検出された人物50の顔部51の高さに対応する距離を、その人物50と撮像部7との間の距離として検出する。
<部分画像作成>
接近検出部11によって移動体が撮像部7に接近していることが検出されると、図2に示した部分画像作成部13は、撮像された監視対象エリアの全体画像の中から、移動体を含む部分画像を切り出して作成する。
図10の(A)には、撮像された監視対象エリアの全体画像30が示されており、全体画像30の中には、接近検出部11によって接近する移動体として検出された人物M6が含まれている。部分画像作成部13は、図10の(B)に示すように、全体画像30の中から、人物M6を含む部分画像31を切り出す。部分画像31は、画像処理によって水平方向に伸張されて、人間の視覚に違和感のないアスペクト比の画像32が作成される。作成された画像32は、図1に示した表示部3に表示されるとともに、画像メモリ4に記録される。
なお、図10には自宅への訪問者である人物M6に関する部分画像31のみを示したが、図3を参照して、侵入者である人物M5,M7についても、接近検出部11による接近検出がなされるため、部分画像作成部13は人物M5,M7に関しても部分画像を作成することとなる。
同様に、距離検出部12によって検出された移動体と撮像部7との間の距離が、予め設定されたしきい値以下である場合は、部分画像作成部13は、撮像された監視対象エリアの全体画像の中から、移動体を含む部分画像を切り出して作成する。
図11の(A)には、撮像された監視対象エリアの全体画像40が示されており、全体画像40の中には、移動体検出部10によって移動体として検出された人物M2が含まれている。図3を参照して、上記しきい値として距離L1(ユーザによって任意の値に設定可能である。)が設定されており、距離検出部12によって検出された人物M2と撮像部7との間の距離は、距離L1以下である。従って、部分画像作成部13は、図11の(B)に示すように、全体画像40の中から、人物M2を含む部分画像41を切り出す。部分画像41は、画像処理によって水平方向に伸張されて、人間の視覚に違和感のないアスペクト比の画像42が作成される。作成された画像42は、図1に示した表示部3に表示されるとともに、画像メモリ4に記録される。
なお、図11には通行人である人物M2に関する部分画像41のみを示したが、図3を参照して、訪問者である人物M6及び侵入者である人物M5,M7についても、撮像部7との間の距離が距離L1以下であるため、部分画像作成部13は人物M5〜M7に関しても部分画像を作成することとなる。
図1に示したように、本実施の形態1に係るカメラシステム2によれば、撮像部7は、アナモルフィックレンズ系5を有し、垂直方向よりも水平方向に広い画角で監視対象エリアを撮像する。従って、全方位カメラを用いた場合の、環状画像からパノラマ展開画像への変換処理や、魚眼レンズカメラを用いた場合の、円形画像から平面画像への変換処理が不要となるため、画像変換処理の負荷を低減することができる。また、全方位カメラを用いた場合の、環状画像の内周円付近における解像度の低下と比較して、解像度の低下を抑制することができる。さらに、魚眼レンズカメラを用いた場合の、円形画像の周縁部付近における画像の歪みと比較して、画像の歪みを低減することができる。しかも、垂直方向に無駄に広範囲な画角が生じないため、魚眼レンズカメラを用いた場合と比較して、不要な画像データの存在に起因する解像度の低下を抑制することができる。また、全方位カメラを用いた場合の、環状画像の内周円よりも内側の部分及び外周円よりも外側の部分のCCD素子の無駄や、魚眼レンズカメラを用いた場合の、円形画像の外周円よりも外側の部分のCCD素子の無駄を解消することができる。さらに、全方位カメラを用いる場合と比較すると、特殊な形状の反射鏡が不要となるため、コストの低減を図ることができる。また、パンチルト制御カメラを用いる場合と比較すると、首振り動作を行わせるための駆動系が不要となるため、耐久性を向上できるとともに、コストの低減を図ることができる。しかも、パンチルト制御カメラの首振り動作に伴う撮影範囲の死角の発生を防止することもできる。
また、本実施の形態1に係るカメラシステム2によれば、移動体検出部10は、監視対象エリア内で移動する移動体を検出する。従って、移動体に的を絞って画像の表示処理や記録処理を行うことが可能となるため、セキュリティ性の向上を図ることができる。
さらに、本実施の形態1に係るカメラシステム2によれば、接近検出部11は、移動体が撮像部7の方向に向かって接近しているのか否かを検出する。従って、接近してくる移動体に的を絞って画像の表示処理や記録処理を行うことが可能となるため、セキュリティ性の向上を図ることができる。
また、本実施の形態1に係るカメラシステム2によれば、距離検出部12は、撮像部7と移動体との間の距離を検出する。従って、距離が近い移動体に的を絞って画像の表示処理や記録処理を行うことが可能となるため、セキュリティ性の向上を図ることができる。
さらに、本実施の形態1に係るカメラシステム2によれば、部分画像作成部13は、監視対象エリアの全体の画像の中から、接近してくる移動体又は距離が近い移動体を含む部分画像を切り出して作成する。従って、作成された部分画像を拡大して表示又は記録することが可能となるため、セキュリティ性の向上を図ることができる。
また、本実施の形態1に係るドアホン1によれば、訪問者や侵入者の画像あるいは自宅前の通行人の画像を表示及び記録することが可能となるため、セキュリティ性の高いホームセキュリティシステムを実現することができる。
実施の形態2.
図12は、図1に示した画像処理部8が有する機能のうち、本実施の形態2に係る特徴的な処理機能のみを示す機能ブロック図である。画像処理部8は、移動体検出部10及び移動経路特定部15を有している。
<移動体検出>
移動体検出部10は、撮像部7によって撮像された監視対象エリアの複数の画像に基づいて、監視対象エリア内で移動する移動体(特に人物)を検出する。具体的には上記実施の形態1と同様に、現在撮像された画像の画像データと、背景の画像データとの輝度成分の差分をとることによって、輝度の差分値に関するヒストグラムを作成し、ヒストグラムのピークの有無によって、監視対象エリア内で移動する移動体の有無を検出する。
<移動経路特定>
移動経路特定部15は、ヒストグラムのピークの変化を追跡することによって、移動体検出部10によって検出された移動体が監視対象エリア内を移動した経路を特定する。
図13,14は、上方から眺めた監視対象エリアの一例を示す模式図である。道路50は自宅の玄関前を横切る道路である。道路50に面した自宅の玄関付近に、撮像部7を有するドアホンが設置されている。これにより、撮像部7は、自宅前の道路50の様子を撮像可能である。また、図1に示したように、撮像部7はアナモルフィックレンズ系5を有しており、水平方向の画角が180°近いため、道路50の様子を広域に渡って死角なく撮像可能である。
図13には、M1→M2→M3の経路を辿って自宅前に近付いた人物(訪問者)が、その後にM3→M4の経路を辿って自宅敷地内に入った例を示している。なお、本実施の形態2では、図13に示した人物M3の正面に、道路50から自宅敷地内に通じる門扉(図示しない)が設置されているものとする。図14には、M1→M2→M3の経路を辿って自宅前に近付いた人物(通行人)が、その後にM3→M5の経路を辿って自宅前から遠ざかった例を示している。
図15は、図13に示した経路を辿った場合に移動体検出部10によって作成されるヒストグラムを示す図である。図15の(A)のヒストグラムには、図13の人物M1に対応するピークH41が表れており、ピークH41の高さはY41(小)である。図15の(B)のヒストグラムには、図13の人物M2に対応するピークH42が表れており、ピークH42の高さはY42(大)である。図15の(C)のヒストグラムには、図13の人物M3に対応するピークH43が表れており、ピークH43の高さはY43(大)である。図15の(D)のヒストグラムには、図13の人物M3が撮像部7の撮影範囲から消える直前のピークH44が表れており、ピークH44の高さはY44(大)である。図13の人物M4は撮像部7の撮影範囲から外れるため、図15の(E)に示すように、ヒストグラムにピークは表れない。
図15の(A)と(B)とに着目して、移動経路特定部15は、ピークH41が右方向に移動してピークH42に変化したことにより、人物が左方向から右方向に向かって移動したことを検出する。また、ピークH41の高さY41(小)がピークH42の高さY42(大)に変化したことにより、人物が自宅前に近付いたことを検出する。
図15の(B)と(C)とに着目して、移動経路特定部15は、ピークH42が右方向に移動してピークH43に変化したことにより、人物が左方向から右方向に向かって移動したことを検出する。また、ピークH43の高さY43(大)がピークH42の高さY42(大)をほぼ維持していることにより、人物が自宅前から遠ざかっていないことを検出する。
図15の(C)〜(E)に着目して、移動経路特定部15は、ピークH43,H44が高さY43(大),Y44(大)を維持したまま右方向に消えたことにより、人物が撮像部7の近傍を通って撮像部7の右後方に移動したこと、つまり、自宅敷地内に入ったことを検出する。
移動経路特定部15は、ヒストグラムのピークの変化を継続的に追跡しており、ピークH44が消えた時点で人物の移動経路を確定する。この場合は、「左方遠方から自宅前に近付いた後、撮像部7の右方近傍を通って自宅敷地内に入った」という経路が確定されることとなる。人物M2,M3の画像は画像メモリ4に一時的に保存(バッファリング)されており、自宅敷地内に入ったという経路が確定されたことをトリガとして、人物M2,M3の画像が確定的に画像メモリ4に記憶される。
図16は、図14に示した経路を辿った場合に移動体検出部10によって作成されるヒストグラムを示す図である。図16の(A)のヒストグラムには、図14の人物M1に対応するピークH51が表れており、ピークH51の高さはY51(小)である。図16の(B)のヒストグラムには、図14の人物M2に対応するピークH52が表れており、ピークH52の高さはY52(大)である。図16の(C)のヒストグラムには、図14の人物M3に対応するピークH53が表れており、ピークH53の高さはY53(大)である。図16の(D)のヒストグラムには、図14の人物M5に対応するピークH54が表れており、ピークH54の高さはY54(小)である。図14の人物M5がさらに右方向に向かって移動すると、図16の(E)に示すように、ヒストグラムにピークは表れない。
図16の(A)と(B)とに着目して、移動経路特定部15は、ピークH51が右方向に移動してピークH52に変化したことにより、人物が左方向から右方向に向かって移動したことを検出する。また、ピークH51の高さY51(小)がピークH52の高さY52(大)に変化したことにより、人物が自宅前に近付いたことを検出する。
図16の(B)と(C)とに着目して、移動経路特定部15は、ピークH52が右方向に移動してピークH53に変化したことにより、人物が左方向から右方向に向かって移動したことを検出する。また、ピークH53の高さY53(大)がピークH52の高さY52(大)をほぼ維持していることにより、人物が自宅前から遠ざかっていないことを検出する。
図16の(C)と(D)とに着目して、移動経路特定部15は、ピークH53の高さY53(大)がピークH54の高さY54(小)に変化したことにより、人物が自宅前から遠ざかったことを検出する。
図16の(D)と(E)とに着目して、移動経路特定部15は、ピークH54が消えたことにより、人物が自宅前からさらに遠ざかったことを検出する。
移動経路特定部15は、ヒストグラムのピークの変化を継続的に追跡しており、ピークH54が消えた時点で人物の移動経路を確定する。この場合は、「左方遠方から自宅前に近付いた後、自宅前から右方遠方に遠ざかった」という経路が確定されることとなる。人物M2,M3の画像は画像メモリ4に一時的に保存(バッファリング)されているが、自宅前から遠ざかったという経路が確定されたことをトリガとして、人物M2,M3の画像は破棄される。
なお、以上の説明では、ヒストグラムのピークの高さに基づいて人物と撮像部7との距離の遠近を検出する例について述べたが、上記実施の形態1と同様に、ピークの幅や人物の顔部の高さに基づいて遠近を検出することもできる。
本実施の形態2に係るカメラシステム2によれば、画像処理部8は移動経路特定部15を有し、移動経路特定部15は、ヒストグラム内におけるピークの変化を追跡することによって、移動体の移動経路を特定する。従って、店舗等への入店状況のモニタリングや、道路の交通状況のモニタリング等に応用することが可能となる。
また移動経路特定部15は、ヒストグラム内からピークが消えたことを受けて、移動体の移動経路を確定する。従って、ピークの高さが徐々に低くなりつつピークが消えた場合(図16)には、移動体が監視対象エリアから遠ざかったことを確定することができ、一方、ピークの高さをほぼ維持しつつピークが突然消えた場合(図15)には、移動体が撮像部7の後方に回り込んだことを確定することができる。これにより、移動体の最終的な挙動を含めて、移動経路を特定することが可能となる。
なお、上記実施の形態1,2では、本発明に係るカメラシステム2をドアホン1に応用する例について説明したが、これに限らず、駐車場の出入口付近を映像監視することによる安全管理や利用状況調査や警備、建物や敷地の出入口付近を映像監視することによる安全管理や利用状況調査や警備、店舗等の出入口付近を監視することによる入店状況のモニタリングや警備、道路の交通状況を監視することによる安全管理や利用状況調査等、様々な用途に応用することが可能である。
本発明の実施の形態1に係るドアホンの構成を示すブロック図である。 図1に示した画像処理部が有する機能のうち、本発明に係る特徴的な処理機能のみを示す機能ブロック図である。 上方から眺めた監視対象エリアの一例を示す模式図である。 図3に対応させて、撮像部の撮影範囲及び人物の撮影状況を示す模式図である。 図4に対応させて、撮像部のCCDの結像面に結像された像を示す模式図である。 時間的に連続するヒストグラムを示す図である。 時間的に連続するヒストグラムを示す図である。 時間的に連続するヒストグラムを示す図である。 時間的に連続する撮像画像を示す図である。 部分画像作成部の処理を説明するための図である。 部分画像作成部の処理を説明するための図である。 図1に示した画像処理部が有する機能のうち、本発明の実施の形態2に係る特徴的な処理機能のみを示す機能ブロック図である。 上方から眺めた監視対象エリアの一例を示す模式図である。 上方から眺めた監視対象エリアの一例を示す模式図である。 図13に示した経路を辿った場合に移動体検出部によって作成されるヒストグラムを示す図である。 図14に示した経路を辿った場合に移動体検出部によって作成されるヒストグラムを示す図である。
符号の説明
1 ドアホン
2 カメラシステム
3 表示部
4 画像メモリ
5 アナモルフィックレンズ系
6 CCD
7 撮像部
8 画像処理部
9 出力部
10 移動体検出部
11 接近検出部
12 距離検出部
13 部分画像作成部
15 移動経路特定部

Claims (6)

  1. 映像監視によって監視対象エリアを監視するモニタリングシステムに用いられるカメラシステムであって、
    アナモルフィックレンズ系を有し、垂直方向よりも水平方向に広い画角で前記監視対象エリアを撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された前記監視対象エリアの画像を出力する出力手段と
    前記撮像手段によって撮像された前記監視対象エリアの複数の画像に基づいて、前記監視対象エリア内で移動する移動体を検出する移動体検出手段と、
    前記撮像手段によって撮像された、前記移動体を含む前記監視対象エリアの複数の画像に基づいて、前記移動体が前記撮像手段の方向に向かって接近しているのか否かを検出する接近検出手段と
    を備え、
    前記出力手段は、
    前記移動体が前記撮像手段の方向に向かって接近していることが前記接近検出手段によって検出された場合には、当該移動体が撮像されている画像を出力し、
    前記移動体が前記撮像手段の前を単に通過していることが前記接近検出手段によって検出された場合には、当該移動体が撮像されている画像を出力しない、
    カメラシステム。
  2. 前記移動体が前記撮像手段の方向に向かって接近していることが前記接近検出手段によって検出された場合に、前記出力手段が出力する前記画像として、前記移動体を含む前記監視対象エリアの画像の中から、前記移動体を含む部分画像を切り出して作成する部分画像作成手段をさらに備える、請求項1に記載のカメラシステム。
  3. 前記撮像手段によって撮像された、前記移動体を含む前記監視対象エリアの画像に基づいて、前記撮像手段と前記移動体との間の距離を検出する距離検出手段と、
    前記距離検出手段によって検出された前記距離が所定値以下である場合に、前記移動体を含む前記監視対象エリアの画像の中から、前記移動体を含む部分画像を切り出して作成する部分画像作成手段と
    をさらに備え、
    前記出力手段は、前記距離が所定値以下である場合に生成された前記部分画像を出力する、請求項1に記載のカメラシステム。
  4. 前記撮像手段によって撮像された、前記移動体を含む前記監視対象エリアの画像に基づいて、前記撮像手段と前記移動体との間の距離を検出する距離検出手段
    をさらに備え、
    前記部分画像作成手段は、前記距離検出手段によって検出された前記距離が所定値以下である場合に、前記移動体を含む前記監視対象エリアの画像の中から、前記移動体を含む部分画像を切り出して作成し、
    前記出力手段は、前記距離が所定値以下である場合に生成された前記部分画像を出力する、請求項2に記載のカメラシステム。
  5. 映像監視によって監視対象エリアを監視するモニタリングシステムに用いられるカメラシステムであって、
    アナモルフィックレンズ系を有し、垂直方向よりも水平方向に広い画角で前記監視対象エリアを撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された前記監視対象エリアの画像を出力する出力手段と、
    前記撮像手段によって撮像された撮像画像における前記水平方向の位置を横軸とし、前記撮像画像と、前記監視対象エリアの背景画像との輝度の差分値を縦軸とする、前記輝度の差分値に関するヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムのピークの有無によって、前記監視対象エリア内で移動する移動体の有無を検出する移動体検出手段と、
    前記ヒストグラム内における前記ピークの変化を追跡することによって、前記移動体の移動経路を特定する移動経路特定手段と
    を備え、
    前記移動経路特定手段は、
    前記ピークがその高さを維持しつつ消えた場合には、前記移動体が前記撮像手段の後方に回り込んだという第1の移動経路を確定し、
    前記ピークがその高さが低くなりつつ消えた場合には、前記移動体が前記撮像手段から遠ざかったという第2の移動経路を確定し、
    前記出力手段は、
    前記移動経路特定手段によって前記第1の移動経路が確定された場合には、当該移動体が撮像されている画像を出力し、
    前記移動経路特定手段によって前記第2の移動経路が確定された場合には、当該移動体が撮像されている画像を出力しない、
    カメラシステム。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載のカメラシステムを備えたドアホン
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