JP4500894B2 - 空間光通信装置 - Google Patents

空間光通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4500894B2
JP4500894B2 JP2004277027A JP2004277027A JP4500894B2 JP 4500894 B2 JP4500894 B2 JP 4500894B2 JP 2004277027 A JP2004277027 A JP 2004277027A JP 2004277027 A JP2004277027 A JP 2004277027A JP 4500894 B2 JP4500894 B2 JP 4500894B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
communication
optical
tracking
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004277027A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006094135A (ja
Inventor
浩一 ▲高▼橋
好徳 有本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Information and Communications Technology
Original Assignee
National Institute of Information and Communications Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Information and Communications Technology filed Critical National Institute of Information and Communications Technology
Priority to JP2004277027A priority Critical patent/JP4500894B2/ja
Publication of JP2006094135A publication Critical patent/JP2006094135A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4500894B2 publication Critical patent/JP4500894B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)

Description

本発明は、空間光通信装置に関する。例えば、地上における自動車同士、上空を移動する航空機や人工衛星同士あるいはそれらと地上との間の移動体通信において、互いに光追尾機構を搭載して、相互の位置を追尾しながら光通信を行えるようにした空間光通信装置に関する。
従来、空間光通信装置は、通信光、追尾光をそれぞれ形成する光源と、それらを送光する送光部、通信の相手側からの通信光、追尾光を受光する受光部、受光部の位置を制御する追尾台などから構成され、送光部、受光部では、送光光、受光光のビーム径を変換するアフォーカル光学系が共有されるものが知られている。そして、この追尾台の移動によりアフォーカル光学系の光軸を、受光された追尾光の方向に合わせる追尾動作を行うことで、相互の通信を確保するものが知られている。
例えば、特許文献1には、アフォーカル光学系である望遠鏡の像側に光ビームスプリッタを構成するコア装置を配置し、出光装置、受光装置、捕捉装置を配置し、それらが光学装置として一体に保持された構成を有し、自由空間で光伝送を行う光伝送装置が記載されている。さらに、別の光学系との連結を行うための光学式ビーコンを取り付け可能であることが開示されている。
また特許文献2には、通信用の波長0.8μm以上の赤外光と光軸合わせのための可視光とを、光ファイバカプラ、または光ファイバスイッチによって1つの光ファイバに導き、共通のレンズから出射するようにした空間伝送光通信装置が記載されている。
特開平11−261492号公報(図2、4) 特開平9−64821号公報(図7)
しかしながら、上記のような従来の空間光通信装置には、以下のような問題があった。
特許文献1に記載の技術では、コア装置により通信光、追尾光を分離することにより、通信動作と追尾動作を同時に行うことができるが、ビーコン光(追尾光)用の光源が必要であり、部品点数が多いものとなる。
また、特許文献2に記載の技術では、通信用の光源と、光軸合わせのための光源とを、光ファイバカプラまたは光ファイバスイッチによって1つの光ファイバに導くので、組立精度が緩く、装置のレイアウト自由度が大きくなっているものの、このような構成では、通信用、追尾用にそれぞれ専用の光源を備えるので、やはり部品点数が増大するという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、光源を兼用することにより部品点数を低減することができる空間光通信装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の空間光通信装置は、空間を介して相手側を追尾しつつ双方向に光通信を行うための空間光通信装置であって、情報信号により変調された通信光を供給する通信用光源と、相手側からの追尾を可能とする追尾光を供給する追尾用光源と、前記通信光および前記追尾光からなる送光光と装置外部からの受光光とを送受光する送受光光学系と、前記受光光のうち相手側の追尾に用いる追尾光を分岐して該追尾光の方向ずれ情報を検出する方向ずれ検出手段と、前記送受光光学系で受光された通信光の部分を受光する通信光検出部と、前記方向ずれ検出手段の検出出力に応じて追尾を行う追尾手段と、前記送受光される通信光の少なくともいずれかを増幅するためのポンプ光源を有するファイバアンプとを備え、前記ポンプ光源が前記追尾用光源を兼ねる構成とする。
このような構成により、送受光光学系で受光された受光光のうち追尾光が、方向ずれ検出手段に導かれて方向ずれ情報を検出し、追尾光の方向に追尾手段を作動させて追尾を行う。一方、送受光光学系で受光された受光光のうち、通信光は、通信光検出部で受光されるか、またはファイバアンプに導かれてポンプ光源による励起光により増幅されてから、通信光検出部で受光される。また、通信用光源から供給された通信光は、送受光光学系に導かれるか、またはファイバアンプに導かれてポンプ光源による励起光により増幅されてから、送受光光学系を通して装置外部に送光される。
そして、ポンプ光源の光は追尾光として、送受光光学系を通して装置外部に送光される。このため、ポンプ光源と追尾用光源とが兼用され、それぞれ独立の光源を有する場合に比べて部品点数を低減することが可能となる。
なお、追尾手段には、ジンバルステージなどにより送受光光学系および方向ずれ検出手段の全体を移動させて方向合わせを行うものや、ガルバノミラーなどにより送受光光学系内の光軸を変更することにより方向合わせを行うものが採用できる。
本発明の空間光通信装置では、前記ポンプ光源による励起光の一部を、前記ファイバアンプから、前記少なくともいずれかの通信光の光伝送路を介して前記送受光光学系に導くことにより、追尾光として送光することが好ましい。
この場合、ファイバアンプから、ファイバアンプに導かれる受光光としての通信光の光伝送路またはファイバアンプから出射される送光光としての通信光の光伝送路を介して、追尾光が前記送受光光学系に導かれるから、光伝送路を有効利用して追尾光の伝送が行われる。
また本発明の空間光通信装置では、前記追尾手段は、前記送受光光学系と前記方向ずれ検出手段とからなる光アンテナ部を追尾移動可能に支持する追尾台で構成され、前記光アンテナ部を含み前記追尾台上に設けられた追尾ユニットと、前記ファイバアンプを含む通信ユニットとが、光ファイバを介して接続された構成とすることが好ましい。
この場合、追尾台上に設けられた追尾ユニットと通信ユニットとが光ファイバを介して接続されることにより、通信ユニットの配置の自由度が大きくなり、装置の構成および組立調整が容易となる。また、通信ユニットの内部を光ファイバで接続可能な汎用的な光回路部品、光回路素子を用いて構成することにより、より組立が容易な構成とすることができる。
また本発明の空間光通信装置のうち通信ユニットを備える構成では、前記通信ユニットが、前記ファイバアンプから出射される追尾光と、前記ファイバアンプで増幅された通信光または増幅される通信光との光伝送路を分岐する第1の光路分岐手段を備える構成とすることが好ましい。
この場合、第1の光路分岐手段により、追尾光が、ファイバアンプを通る通信光の光伝送路を通して出射されてから、通信光と別の光伝送路に分岐されるから、追尾光と通信光とが分離された光伝送路を形成することができる。そのため、分離された光伝送路上の光回路分品、光回路素子として、追尾光または通信光の波長や偏波方向にのみに対応するものを用いることができるので、それらの部品を簡素化することができる。
第1の光路分岐手段として、例えば波長分離型カプラなどを採用することができる。
また本発明の空間光通信装置のうち通信ユニットを備える構成では、前記通信ユニットが、前記通信光検出部と前記通信用光源とを含み、前記通信光検出部で受光される通信光と、前記通信用光源から出射される通信光との光伝送路を分岐する第2の光路分岐手段を備える構成とすることが好ましい。
この場合、第2の光路分岐手段により、受光される通信光と通信用光源から出射される通信光とが分岐されるから、それぞれが分離された光伝送路を形成することができる。そのため、分離された光伝送路上の光回路分品、光回路素子として、それぞれの通信光の波長や偏波方向にのみに対応するものを用いることができるので、それらの部品を簡素化することができる。
第2の光路分岐手段として、光の伝送方向により光路を分岐するサーキュレータなどを採用することができる。
また本発明の空間光通信装置のうち第1の光路分岐手段を備える構成では、前記通信ユニットが、前記第1の光路分岐手段により光伝送路を分岐された追尾光および通信光を共通の光伝送路に導く光路合成手段を備える構成とすることが好ましい。
この場合、第1の光路分岐手段によりそれぞれ分離された追尾光と通信光とを、光路合成手段によりそれぞれ共通の光伝送路に導くことができるので、通信ユニットと追尾ユニットとを接続する光ファイバを1本化することができる。
また本発明の空間光通信装置のうち通信ユニットを備える構成では、前記方向ずれ検出手段の検出出力に応じて、前記光アンテナ部で受光された通信光の前記光ファイバに対する結合効率が最大となるように前記追尾台を移動させる構成とする。
この場合、光アンテナ部で受光された通信光が、通信ユニットと追尾ユニットとの間を接続する光ファイバに対して結合効率最大となるように追尾台が追尾移動されるから、光量が安定した通信光が光ファイバを介して通信ユニットに送られ、通信光検出部に伝送される。そのため、通信光検出部で通信光を安定して受光することができる。
また本発明の空間光通信装置のうち通信ユニットを備える構成では、前記通信ユニットが、前記追尾台の可動部と別体に設けられた構成とすることが好ましい。
この場合、通信ユニットを追尾台の可動部と別体とするので、追尾台の可動部の慣性負荷を低減することができる。
本発明の空間光通信装置によれば、ファイバアンプのポンプ光源と追尾用光源とが兼用されるので、それぞれに独立の光源を有する場合に比べて部品点数を低減することができ、簡素かつ低コストの装置とすることができるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る空間光通信装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る空間光通信装置の概略構成について説明するための構成ブロック図である。
本実施形態の空間光通信装置100は、図1に示すように、情報信号で変調された通信光Tおよび通信の相手側で追尾に用いる追尾光Tを送光し、通信の相手側から情報信号で変調された通信光Rおよび通信の相手側を追尾するための追尾光Rを受光することにより、受光された追尾光Rを追尾して通信光T、Rによる双方向の通信を行うものであり、特に移動体間の通信に適するものである。
以下、通信光T、R、追尾光T、Rの波長を、それぞれλT1、λR1、λT2、λR2と表記する。これらの波長は、例えば、通信規格、通信ノイズ、受光素子の感度などにより適宜設定することができるが、通信光と追尾光とを波長分離することができるように、λT1、λR1と、λT2、λR2との間で、異なる波長とすることが好ましい。
例えば、次の条件式(1)、(2)のような範囲とすることが好ましい。
0.01μm<|λT1−λT2|<1.2μm ・・・(1)
0.01μm<|λR1−λR2|<1.2μm ・・・(2)
本実施形態は、特に、通信光T、R、追尾光T、Rの波長λT1、λR1、λT2、λR2のうち、λT2およびλR2だけが等しい場合に、双方向の空間光通信を行うものである。
このように、通信光T、Rの波長を異なるものとすることにより、光学系内で戻り光、漏れ光などのノイズを分離しやすいという利点がある。その際、波長差を比較的小さく抑えると、反射率、透過率がほとんど変らないので、光学系内の光学素子、光回路素子などを共通使用したり、それらのコーティングを簡素にしたりすることができて好都合である。例えば、次の条件式の範囲とすることが好ましい。
0nm<|λT1−λR1|<50nm ・・・(3)
ここで、上限値は、同一のコーティングでも、反射率、透過率がほとんど変らないようにするために設けられている。
なお、必要に応じて追尾光T、Rの間で波長を変えてもよい。その場合、波長差を次の条件式の範囲とすれば、通信光の場合と同様の作用効果を備えるので好都合である。
0nm<|λT2−λR2|<50nm ・・・(4)
本実施形態では、λT1=1550nm、λR1=1560nm、λT2=λR2=λ=980nm、としている。
通信光を比較的長波長としているのは、大気のゆらぎに強く通信ノイズを低減できるためである。追尾光の波長を比較的短波長としているのは、波長感度が良好な、位置検知センサなどの受光素子が入手しやすく比較的安価な装置を構成できるためである。
空間光通信装置100の概略構成は、光アンテナ部1(追尾ユニット)、追尾台4、および送受信モジュール3(通信ユニット)からなる。
光アンテナ部1は、通信の相手側から略同軸かつ略平行光束として送光された通信光R、追尾光Rを、そのビーム径を制限して入射させる開口1a、ビームエキスパンダ10(送受光光学系)、光分岐手段11、位置検出器12(位置検出センサ)、およびコネクタ51からなる。
ビームエキスパンダ10は、開口1aからの入射光束を所定の角倍率で縮径し、装置内部からの送光光を所定の角倍率で拡径して出射できるようにしたアフォーカル光学系である。例えば、図示のような2群の正レンズによるケプラー型や、正レンズと負レンズとからなるガリレオ型のビームエキスパンダを採用できる。また、カセグレン型、グレゴリー型などの共軸反射型のビームエキスパンダや、偏心反射型光学系、あるいは複数の偏心反射面を有するプリズム光学系なども採用することができる。
光分岐手段11は、ビームエキスパンダ10で縮径された入射光束を波長と偏波方向とに応じて分岐する光学素子である。本実施形態では、波長λT1、λT2を含む波長帯の光を透過させ、波長λの光を偏波成分、例えば偏波方向が図1の紙面垂直方向の偏波成分を反射し、図1の紙面平行方向の偏波成分を透過させる光分岐面を有する偏光ダイクロイックビームスプリッタで構成されている。このため、追尾光Rの紙面垂直方向の偏波成分が反射され分岐するようになっている。
位置検出器12は、光分岐手段11で分岐された追尾光Rのビーム中心位置を検出するためのセンサである。位置検出器12の検出出力は、例えば、追尾光Rが光アンテナ部1の光軸に沿って入射する場合の受光位置に対する位置ずれ量として出力される。
位置検出器12は、ビーム受光位置の基準位置からのずれが検出できれば、どのようなセンサを用いてもよい。本実施形態では2次元CCDを採用しているが、位置検出器(PSD)、4分割PDなどを用いてもよい。
なお、より短い光路長で必要な位置検出範囲に対応するために、光分岐手段11と位置検出器12の間に、例えば集光レンズなどの適宜の光学系を設けてもよい。
光分岐手段11と位置検出器12とは方向ずれ検出手段を構成している。
コネクタ51は、光ファイバを接続する部材で、波長λの光の偏波方向を保存して伝送する偏波保存光ファイバ50(光ファイバ)が接続されている。そのため、送受信モジュール3から偏波保存光ファイバ50内を伝送された通信光T、追尾光Tが光アンテナ部1内に出射されるようになっている。ここで偏波保存光ファイバ50は、追尾光Tの偏波方向がコネクタ51で、図1の紙面平行方向となるように設置されている。
コネクタ51から出射された通信光T、追尾光Tは、結合レンズ13により略平行光束とされ、ビームエキスパンダ10の光軸に沿う方向に進み、光分岐手段11に入射するようになっている。
追尾台4は、光アンテナ部1を保持して、光アンテナ部1の光軸を所望の方向に回動移動ができるようにした移動機構であり、位置検出器12の検出出力により回動移動量を制御する移動制御部(不図示)を備えている。
追尾台4には、例えば、ジンバルステージや、2軸の回転ステージを組み合わせた移動機構などを採用することができる。
送受信モジュール3は、光アンテナ部1に対して通信光T、追尾光Tを伝送するとともに、追尾モジュール5から伝送される通信光Rを受光するものである。
その概略構成は、送信光入力部53(通信用光源)、受信光出力部54(通信光検知部)、EDFA28、33(ファイバアンプ)、サーキュレータ30(第2の光路分岐手段)、およびコネクタ52からなる。
送信光入力部53は、送受信モジュール3外部の光ファイバ内を伝送される通信光Tを光コネクタにより光ファイバ55に導くことで送受信モジュール3内部に伝送することで、通信光Tを供給するものである。通信光Tを形成する光源(不図示)は、外部の光ファイバのどこに接続していてもよい。
EDFA33は、光増幅器の一種で、誘導放出を用いたファイバアンプのうち、波長1550nm帯で最もよく用いられるエルビウム添加光ファイバアンプ(Erbium-Doped Fiber Amplifier)であり、エルビウム添加光ファイバ(以下、EDFAと略称する)33aおよびポンプLD33bを備えている。
ポンプLD33bは、EDFA33a内を伝送される通信光Tを増幅するために、通信光Tの波長に応じて決まる所定波長の励起光(ポンプ光)を注入するためのポンプ光源である。例えば、本実施形態のように、λT1=1550nmの場合には、ポンプ光の波長は、λ=980nmが好適である。
EDFA33の出力側は、波長λの光に対して偏波方向を保存する光ファイバ56を介してサーキュレータ30のポートpに接続されている。そして、EDFA33は、ポンプLD33bのポンプ光のうち通信光Tと同方向に進む光の一部が光ファイバ56側に漏れるように構成されている。この漏れ光が追尾光Tとして、伝送されていく。したがって、ポンプLD33bはポンプ光源と追尾用光源とを兼ねている。
ポンプLD33bの漏れ光の割合は、ポンプ光、追尾光、それぞれに必要な光強度に応じて適宜設定する。
受信光出力部54は、送受信モジュール3外部の光ファイバに通信光Rを伝送するためのもので、光ファイバ37と光コネクタで接続されることで、光ファイバ37を伝送された通信光Rを送受信モジュール3外部の光ファイバ内に伝送できるようになっている。
EDFA28は、通信光Rを増幅するためのファイバアンプで、EDFA33とは異なり、ポンプ光を外部に漏らさない構成とされている。それ以外は、EDFA33と同様の構成を有し、EDFA33a、ポンプLD33bに対応して、EDFA28a、ポンプLD28b(ポンプ光源)を備えている。ポンプLD28bの波長は、ポンプLD33bと同様に通信光Rの波長に応じて設定する。
EDFA28とサーキュレータ30との間を接続する光ファイバ36の途中には、波長λR1以外の光がEDFA28に伝送されるのを防止するため、少なくとも波長λT1の光を除去できるようなバンド幅を有するバンドパスフィルタ44が設けられている。
サーキュレータ30は、それぞれが光ファイバに接続可能なポートp、p、pを備え、ポートpに入射された波長λT1の光をポートpに伝送し、ポートpに入射された波長λR1および波長λの光をポートpに伝送する2波長対応の光回路素子である。そして、少なくともポートpからポートpに向かう光伝送路は偏波方向が保存されるようになっている。
ポートpとコネクタ52とは、波長λの光に対して偏波方向を保存する光ファイバ35で接続されている。
このため、ポンプLD33bから出射され、光ファイバ56、サーキュレータ30、光ファイバ35を伝送される波長λの追尾光Tは、偏波方向を保存して伝送され、コネクタ52と通して偏波保存光ファイバ50に接続されるようになっている。それぞれは、コネクタ51での追尾光Tの偏波方向がコネクタ51で図1の紙面平行方向となるように配置されている。
このように送受信モジュール3は、追尾台4の可動部とは別体とされ、内部は、主として、光ファイバ、光回路素子などで光伝送路が形成された光ファイバ光学系で構成されている。
そのため、個々の部品の質量や大きさが制約されないので、有線光通信に汎用的に用いられる光回路部品を有効利用して構成することができる。また、各部品間の位置合わせなどが容易になるという利点がある。
また、サーキュレータ30により通信光Rと、通信光Tおよび追尾光Tとを進行方向により分岐するようにしたので、光ファイバ35、偏波保存光ファイバ50を、通信光R、通信光Tおよび追尾光Tの共通の光伝送路とすることができるものである。このため、光伝送路の数を低減でき、簡素な構成とすることができる。
次に空間光通信装置100の動作について説明する。
図1に示すように、送信光入力部53から出射された波長λT1の通信光Tは、光ファイバ55を伝送されて、EDFA33に送られる。EDFA33では、ポンプLD33bからEDFA33aに伝送されるポンプ光の作用により、EDFA33a内を進む通信光Tが誘導放出を起こして増幅される。
EDFA33は、数10dB程度のゲインが得られるので、例えば送信光入力部53に伝送される前の伝送路で光強度が減衰していても、光信号のまま増幅することができる。
そして、通信光Tは、サーキュレータ30のポートpからポートpへ伝送され、光ファイバ35を通って、コネクタ52から偏波保存光ファイバ50に伝送される。
そして、コネクタ51から光アンテナ部1内に出射され、結合レンズ13により略平行光束とされて、ビームエキスパンダ10の光軸に沿う方向に進んで、光分岐手段11を透過する。そして、ビームエキスパンダ10により、所定の角倍率で拡径され、開口1aから出射される。
一方、ポンプLD33bから出射された励起光は、一部が、追尾光TとしてEDFA33から出射される。そして、通信光Tと同様の光伝送路を経由して、コネクタ51を介して光アンテナ部1内に出射される。このとき、追尾光Tの偏波方向は、図1の紙面平行方向とされるので、通信光Tと同様に結合レンズ13で略平行光束とされて、光分岐手段11を進んで、ビームエキスパンダ10の光軸に沿う方向に進み、光分岐手段11を透過する。そして、ビームエキスパンダ10により、所定の角倍率で拡径され、開口1aから出射される。
次に受光光である通信光R、追尾光Rの光路について説明する。
通信の相手側から送光される波長λR1の通信光Rと波長λの通信光Rとは、開口1aによりビーム径を規制された同軸の略平行光束としてビームエキスパンダ10に入射する。そしてビームエキスパンダ10により所定の角倍率で縮径され、光分岐手段11に入射する。
光分岐手段11は、波長λの紙面垂直方向の偏波成分を略すべて反射するから、追尾光Rのうちの紙面垂直方向の偏波成分が略すべて反射され、位置検出器12で受光される。
位置検出器12は、受光された追尾光Rのビーム中心位置を検出し、光アンテナ部1の光軸からの位置ずれ量を追尾台4に出力する。そして追尾台4の移動制御部(不図示)により、光アンテナ部1の光軸方向が追尾光Rの光軸と一致するように回動移動量が算出され、追尾台4の回動移動が行われる。
一方、通信光Rは、波長λR1の光であるため、略すべてが、光分岐手段11を透過し、結合レンズ13によりコネクタ51で偏波保存光ファイバ50に結合される。そして、偏波保存光ファイバ50内を伝送され、コネクタ52から光ファイバ35を通り、ポートpからサーキュレータ30に入射され、ポートpに伝送される。
そして、光ファイバ36を伝送され、バンドパスフィルタ44により略波長λR1の光のみがEDFA28に入射する。
EDFA28は、数10dB程度のゲインが得られるので、例えば地上での長距離間の通信を行い、大気のゆらぎ、大気の吸収、ビーム広がりなどの影響により、通信光Rの光強度がきわめて微弱となる場合でも、光強度を容易に増幅することができる。
このようにして増幅された通信光Rが、受信光出力部54に結合され、外部の光ファイバに向けて伝送される。外部の光ファイバ内では、光ファイバに接続した適宜の受信部(不図示)に伝送され、情報信号が取り出される。
ファイバアンプを用いることで、光電変換をする前に増幅できるので、光ファイバ光学系で構成される送受信モジュール3を簡素化できるという利点がある。
なお、通信光Rの光強度が十分大きい場合には、EDFA28を省略して、ポートpから受信光出力部54に通信光Rを伝送するようにしてもよい。
このように本実施形態の空間光通信装置100によれば、光アンテナ部1から波長が異なる同軸の通信光T、R、追尾光Tを送受光することができ、追尾光Rにより通信の相手側を追尾することができる。
その際、通信用光源、通信光検出部を含む送受信モジュール3を追尾台4の可動部と別体に設け、光アンテナ部1と送受信モジュール3との間を偏波保存光ファイバ50で接続するようにしたので、追尾台4の可動部を軽量化、小型化することができる。そのため、追尾台4の可動部の慣性が低減され、高速の追尾動作を行うことが可能となり、移動体間通信に好適な空間光通信装置とすることができるものである。
また、通信光Tを光増幅するEDFA33を設け、ポンプLD33bのポンプ光の一部をEDFA33から取り出して追尾光Tとするので、ポンプ光源と追尾用光源とを兼ねることができ、送受信モジュール3を簡素化、低コスト化することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る空間光通信装置について説明する。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る空間光通信装置の概略構成について説明するための構成ブロック図である。
本実施形態の空間光通信装置101は、図2に示すように、第1の実施形態と同様の波長を有する通信光T、R、追尾光T、Rを用いて、双方向の空間光通信を行うもので、第1の実施形態の送受信モジュール3に代えて、送受信モジュール67(通信ユニット)を備える。
送受信モジュール67は、送受信モジュール3の受信光出力部54、サーキュレータ30、送信光入力部53に代えて、信号受光部29(通信光検出部)、サーキュレータ26(第2の光路分岐手段)、LD27(通信用光源)、を備え、波長分離型カプラ41、41を追加したものである。
以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
信号受光部29は、図示しないが、通信光Rを受光して光検出出力を得る光検出器と、その光検出出力を光電変換して情報信号を得る信号解析手段とから構成される。
光検出器は、通信光Rの波長に応じて適宜のものを採用できるが、例えば、波長が1550nmの場合、その波長帯での感度が良好で、高速応答性に優れるInGaAsフォトディテクタなどを採用することができる。
そして、光ファイバ37を介してEDFA28の出力側と接続されている。光ファイバ37には、信号受光部29で略波長λR1の光のみが受光されるようにバンドパスフィルタ44が配置されている。
サーキュレータ26は、それぞれが光ファイバに接続可能なポートp、p、pを備え、波長λT1、λR1を含む波長帯の光に関して、ポートpに入射された光をポートpに伝送し、ポートpに入射された光をポートpに伝送する光回路素子であり、ファラデー効果などを用いた光デバイスなどで構成される。そして、ポートpが光ファイバ36を介してEDFA28の入力側と接続されている。
サーキュレータ26は、サーキュレータ30とは異なり、大きな波長差を有する波長λの光を伝送せず、きわめて近接した波長帯の通信光R、通信光Tのみを進行方向によって分岐するものである。そのため、簡素かつ安価に構成できる1波長対応のサーキュレータを用いることができる。
したがって、送受信モジュール67では、第1の実施形態と比較して、部品点数は増えるものの、全体として低コスト化を図ることができる。
LD27は、通信光Tを放射するための波長λT1のレーザダイオードであり、情報信号に基づいて不図示の変調駆動手段により変調駆動される。そして、通信光Tは、不図示の結合レンズなどの光学素子により光ファイバ38の端部に光学的に結合され、光ファイバ38を介して通信光TをEDFA33に入射できるようになっている。
波長分離型カプラ41は、入力ポートP、出力ポートP、Pを備える。そして、入力ポートPに入力された光のうち、少なくとも波長λR1を含む波長λT1近傍の波長光を入力ポートPから出力ポートPに伝送し、波長λの光を入力ポートPから出力ポートPに伝送する波長分離特性を有している。また、少なくとも波長λの光に対しては、入力ポートPと出力ポートPとの間で偏波方向を保存して伝送されるように構成される。
一方の波長分離型カプラ41(第1の光路分岐手段)は、入力ポートPがEDFA33の出力側と接続され、出力ポートPがサーキュレータ26のポートpと接続されている。
また、他方の波長分離型カプラ41(光路合成手段)は、出力ポートPがサーキュレータ26のポートpに接続され、入力ポートPがコネクタ52に接続されている。
そして、それぞれの波長分離型カプラ41の出力ポートP同士が接続されている。
このため、EDFA33から出射される追尾光Tは、一方の波長分離型カプラ41の入力ポートPから出力ポートPを通して他方の波長分離型カプラ41の入力ポートPに伝送されるようになっている。
また、EDFA33から出射される通信光Tは、一方の波長分離型カプラ41の入力ポートPから出力ポートPを通して、サーキュレータ26のポートpに伝送され、ポートpを通して、他方の波長分離型カプラ41の出力ポートPに伝送され、入力ポートPに伝送されるようになっている。
このような構成によれば、LD27から放射された通信光Tは、光ファイバ38を通してEDFA33に入射され、ポンプLD33bのポンプ光により増幅される。そして、波長分離型カプラ41の入力ポートP、出力ポートP、サーキュレータ26のポートp、ポートp、他方の波長分離型カプラ41の出力ポートP、入力ポートPをこの順に伝送される。入力ポートPから、コネクタ52を通して偏波保存光ファイバ50に伝送され、第1の実施形態と同様にして開口1aから出射される。
EDFA33から出射される追尾光Tは、一方の波長分離型カプラ41の入力ポートP、出力ポートP、他方の波長分離型カプラ41の出力ポートP、入力ポートPをこの順に伝送される。入力ポートPから、コネクタ52を通して偏波保存光ファイバ50に伝送され、第1の実施形態と同様にして開口1aから出射される。
光アンテナ部1で受光された通信光Rは、第1の実施形態と同様にして、光アンテナ部1からコネクタ52に伝送される。そして、他方の波長分離型カプラ41の入力ポートP、出力ポートP、サーキュレータ26のポートp、ポートp、光ファイバ36をこの順に伝送される。光ファイバ36を通してEDFA28に伝送され、ポンプLD28bにより増幅されて、光ファイバ37に出射される。そして、バンドパスフィルタ44により略波長λR1のみが透過され、光ファイバ37を通して信号受光部29で受光され、光検出器で光電変換されて、信号解析手段により、適宜情報信号を取り出す処理が行われる。
追尾光Rについては、第1の実施形態と同様な光路を進むので説明を省略する。
本実施形態の空間光通信装置では、通信ユニットにおいて、送光する通信光を増幅するファイバアンプのポンプ光源を追尾用光源と兼用することで、追尾機能を有する双方向の空間光通信が可能となっている。その際、通信ユニット内で追尾光と通信光とを分岐する第1の光路分岐手段を設け、送光される通信光と受光される通信光とを第2の光路分岐手段で分岐することにより、それぞれの光伝送路を1波長対応の簡素な構成とすることができる実施形態となっている。
そのため、第1の実施形態と比べて、部品点数は増えるものの、第1、第2の光路分岐手段をより簡素な汎用的な部品で構成することができるから、より安価な装置とすることができるという利点がある。
また、他方の波長分離型カプラ41は、一方の波長分離型カプラ41により分岐された光路を進む通信光Tと追尾光Tとを1つの光路、入力ポートPに導く光路合成手段となっている。そのため、通信光Tと追尾光Tとが1本の偏波保存光ファイバ50を伝送されて光アンテナ部1に出射されるので、通信ユニットと追尾ユニットとを接続する光ファイバの本数を1本で済ますことができるという利点がある。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る空間光通信装置について説明する。
図3は、本発明の第3の実施形態に係る空間光通信装置の概略構成について説明するための構成ブロック図である。
本実施形態の空間光通信装置102は、図3に示すように、第1の実施形態と同様の波長を有する通信光T、R、追尾光T、Rを用いて、双方向の空間光通信を行うもので、第1の実施形態の送受信モジュール3に代えて、送受信モジュール68(通信ユニット)を備える。
送受信モジュール68は、第2の実施形態の送受信モジュール67において、信号受光部29とLD27を交換し、それに伴って、サーキュレータ26のポートpとポートpとの接続を入れ替え、EDFA28、バンドパスフィルタ44を削除したものである。
以下、第1、第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態では、図3に示すように、サーキュレータ26のポートpが光ファイバ36を介してLD27と接続され、ポートpが一方の(EDFA33に接続する側の)波長分離型カプラ41の出力ポートPに接続されている。
このような構成によれば、LD27から放射された通信光Tは、光ファイバ36、サーキュレータ26のポートp、ポートp、他方の波長分離型カプラ41の出力ポートP、入力ポートPを、この順に伝送される。入力ポートPから、コネクタ52を通して偏波保存光ファイバ50に伝送され、第1の実施形態と同様にして開口1aから出射される。
EDFA33から出射される追尾光Tは、一方の波長分離型カプラ41の入力ポートP、出力ポートP、他方の波長分離型カプラ41の出力ポートP、入力ポートPをこの順に伝送される。入力ポートPから、コネクタ52を通して偏波保存光ファイバ50に伝送され、第1の実施形態と同様にして開口1aから出射される。
光アンテナ部1で受光された通信光Rは、第1の実施形態と同様にして、光アンテナ部1からコネクタ52に伝送される。そして、他方の波長分離型カプラ41の入力ポートP、出力ポートP、サーキュレータ26のポートp、ポートp、一方の波長分離型カプラ41の出力ポートP、入力ポートPをこの順に伝送される。そして、EDFA33に伝送され、ポンプLD33bにより増幅されて、光ファイバ38を通して信号受光部29で受光され、光検出器で光電変換されて、信号解析手段により、適宜情報信号を取り出す処理が行われる。
追尾光Rについては、第1の実施形態と同様な光路を進むので説明を省略する。
なお、本実施形態では、EDFA28を削除したが、第2の実施形態と同様に光ファイバ36上に設けて配置しておいてもよい。そうすれば、LD27として低出力のレーザダイオードを用いることができる。また、LD27に代えて第1の実施形態のように送信光入力部53を設ける場合にも有効である。
本実施形態の空間光通信装置では、通信ユニットにおいて、受光される通信光を増幅するファイバアンプのポンプ光源を追尾用光源と兼用することで、追尾機能を有する双方向の空間光通信が可能となっている。そして第2の実施形態と同様の作用効果を備えるものである。すなわち、通信用光源を光増幅する必要がない場合でも、本発明を適用できる例になっている。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態に係る空間光通信装置について説明する。
図4は、本発明の第4の実施形態に係る空間光通信装置の概略構成について説明するための構成ブロック図である。
本実施形態の空間光通信装置103は、図4に示すように、通信光T、R、追尾光T、Rにおいて、それぞれの波長が、λT1=λR1=λ、λT2=λR2=λの場合に、双方向の空間光通信を行うものである。ここで、各波長は、前記の条件式(1)、(2)を満たすことが好ましい。本実施形態では、λ=1550nm、λ=980nm、としている。
空間光通信装置103は、光アンテナ部70(追尾ユニット)と受信モジュール69(通信ユニット)とからなる。
光アンテナ部70は、第1の実施形態の光アンテナ部1に、偏光ダイクロイックビームスプリッタ14(第2の光路分岐手段)、結合レンズ24、コリメートレンズ32、LD27を付け加えて構成される。
送受信モジュール69は、第3の実施形態の送受信モジュール68から、LD27、サーキュレータ26を削除し、VOA58、偏波コントローラ59を付け加えたものである。
以下、第1、第3の実施形態と異なる点を中心に説明する。
偏光ダイクロイックビームスプリッタ14は、波長λの光を、偏波方向が図4の紙面平行方向の偏波成分を透過させ、図4の紙面垂直方向の偏波成分を反射することにより光路を分岐し、波長λの光をすべて反射する光分岐面を有する光学素子である。
そして、ビームエキスパンダ10の光軸方向から偏光ダイクロイックビームスプリッタ14に入射する光の反射方向に、結合レンズ24が配置され、その結像位置にコネクタ51が配置されている。
また、LD27は、図4の紙面平行方向を偏波方向とするその放射光をコリメートレンズ32により略平行光束として、ビームエキスパンダ10の光軸に沿う方向から偏光ダイクロイックビームスプリッタ14に入射できるように配置されている。
コネクタ51には、波長λ、λの光をそれぞれの偏波方向を保存して伝送する偏波保存光ファイバ60(光ファイバ)が接続されている。
偏波保存光ファイバ60は、受信モジュール69とコネクタ52を介して接続されており、受信モジュール69から偏波保存光ファイバ60を通して伝送される波長λおよびλの光が、コネクタ51において図4の紙面平行方向に偏波方向を揃えて出射されるように配置されている。
受信モジュール69の波長分離型カプラ41、41は、出力ポートP同士が接続され、出力ポートP、Pの間には、VOA58、偏波コントローラ59が接続されている。
VOA58は、出力ポートPを伝送される追尾光Tの光強度を制御するための可変減衰機である。
偏波コントローラ59は、同じく追尾光Tの偏波方向が、図4の紙面平行方向に揃うように制御するためのものである。これにより、光分岐手段11での透過損失を低減することができる。
このような構成によれば、LD27から放射された通信光Tは、コリメートレンズ32で略平行光束とされ、偏光ダイクロイックビームスプリッタ14を略すべて透過して、光分岐手段11に入射し、光分岐手段11を略すべて透過して、ビームエキスパンダ10に入射され、所定の角倍率で拡径されて、開口1aから出射される。
EDFA33から出射される追尾光Tは、一方の波長分離型カプラ41の入力ポートP、出力ポートPを伝送され、VOA58により適宜光量となるように光強度を可変される。そして、偏波コントローラ59により、図4の紙面平行方向に偏波方向を制御されてから、他方の波長分離型カプラ41の出力ポートP、入力ポートPを伝送されて、コネクタ52で偏波保存光ファイバ60に結合される。
そして、コネクタ51から偏波方向が保存された状態で出射され、結合レンズ24により略平行光束とされる。そして偏光ダイクロイックビームスプリッタ14に入射し、光分岐面で略すべて反射され、ビームエキスパンダ10の光軸に沿って進み、光分岐手段11を略すべて透過し、ビームエキスパンダ10に入射され、所定の角倍率で拡径されて、開口1aから出射される。
光アンテナ部1で受光された通信光Rは、ビームエキスパンダ10で縮径されて、光分岐手段11を略すべて透過して、偏光ダイクロイックビームスプリッタ14に入射され、光分岐面で略すべて反射される。そして、結合レンズ24により偏波保存光ファイバ60に結合され、受信モジュール69に伝送される。
そして、コネクタ52から、他方の波長分離型カプラ41の入力ポートP、出力ポートP、一方の波長分離型カプラ41の出力ポートP、入力ポートPをこの順に伝送され、EDFA33に入射される。
そして、ポンプLD33bのポンプ光の誘導放出により光増幅される。増幅された通信光Rは、光ファイバ38を通して信号受光部29で受光され、光検出器で光電変換されて、信号解析手段により、適宜情報信号を取り出す処理が行われる。
追尾光Rについては、第1の実施形態と同様な光路を進むので説明を省略する。
本実施形態の空間光通信装置では、通信ユニットにおいて、受光される通信光を増幅するファイバアンプのポンプ光源を追尾用光源と兼用することで、追尾機能を有する双方向の空間光通信が可能となっている。その際、通信用光源を追尾ユニットに一体化し、第2の光路分岐手段として、比較的コンパクトかつ安価な空間伝播光の光路分岐素子として、偏光ダイクロイックビームスプリッタ14を用いることで、コンパクトな構成としている。
なお、上記第1〜第4の実施形態の説明では、追尾光Rを位置検出器12により検出し、追尾台4を移動することで追尾動作を行う例で説明したが、このような追尾動作を粗追尾とし、さらにより高精度の精追尾動作が行えるように変形してもよい。
そのような構成の一例について、ビームエキスパンダ10として、偏心反射光学系を用いた場合で簡単に説明する。なお、便宜上、第1の実施形態に適用した場合について説明するが、追尾光の波長や偏波状態などの条件に応じて適宜必要な修正を加えた上で、他の実施形態に適用することはきわめて容易である。
図5は、本発明の第1〜第4の実施形態の変形例の構成について説明するための光軸を含む断面における光路図である。
図5に示すように、本変形例は、ビームエキスパンダ10が、反射ミラー10A、10B、10Cからなり、光分岐手段11に代えて、光分岐手段11A、11Bを備え、位置検出器12に代えて、位置検出器12A、12Bを備えるとともに、光偏向手段であるガルバノミラー15を備える。以下、これらの構成について、通信光R、追尾光Rの光路に沿って説明する。
本変形例のビームエキスパンダ10は、光路に沿って、反射ミラー10A、10B、10Cがこの順に配置されることで、その光路内に中間像10aを形成し、略平行光である通信光R、追尾光Rを略平行光として出射するアフォーカル光学系を構成している。そして、反射ミラー10Cの近傍に射出瞳10bが形成されるようになっている。
反射ミラー10A、10B、10Cは、例えば、それぞれ正、負、正のパワーを有する反射面が入力光の光軸に対して偏心または傾いて配置され、ジグザグ状に折り畳まれた光路を形成するものである。中間像10aは、例えば、反射ミラー10Bと反射ミラー10Cとの中間に形成され、反射ミラー10Bと中間像10aと光路中に光分岐手段11Aが配置される。
反射ミラー10A、10B、10Cの光学作用面の面形状は、偏心収差の補正に好適な回転非対称面などを含む自由曲面から構成される。
光分岐手段11Aは、波長λR2の光の紙面垂直方向の偏波成分の一部、例えば30%を反射するように設定された光分岐面を備える。そして、光分岐手段11Aで反射された光が、位置検出器12と同様に構成された、例えばCCDなどからなる位置検出器12Aに導かれるように配置されている。
ガルバノミラー15は、射出瞳10bの近傍に配置され、反射ミラー10Cから出射された略平行光が進む方向を制御するための可動ミラーであり、不図示の回動制御手段からの制御信号に応じて回動し、反射面の角度が制御されるようになっている。
光分岐手段11Bは、ガルバノミラー15とコネクタ51との間の光路中に配置され、波長λR2の紙面垂直方向の偏波成分をすべて反射する光分岐面を備え、その反射光を、高精度な位置検出に適する4分割PDなどからなる位置検出器12Bに導くものである。
レンズ16は、光分岐手段11Bで反射された光が、位置検出器12B上で適宜の光束径、移動量となるように集光するために必要に応じて設けられる光学素子である。
ここで、図示を省略したが、光分岐手段11Bとコネクタ51との間には、第1の実施形態と同様に、結合レンズ13が配置されている。また、他の実施形態から変形する場合には、必要に応じて適宜の光学系が配置される。例えば、第4の実施形態から変形する場合には、偏光ダイクロイックビームスプリッタ14、結合レンズ24などが配置される。
なお、反射ミラー10A、10B、10Cは、それらの光学作用面を内部反射により実現する偏心反射プリズムで構成することもできる。また、それらの反射面に加えて光分岐手段11Aの光分岐面も一体化した偏心反射プリズムを用いることもできる。
本変形例の動作について粗追尾、精追尾動作を中心に簡単に説明する。
通信の相手側から送光される波長λの通信光Rと波長λの追尾光Rとは、開口1aによりビーム径を規制された同軸の略平行光束としてビームエキスパンダ10に入射する。そして反射ミラー10A、10Bにより集光される。
光分岐手段11Aに入射した光は、光分岐手段11Aの光分岐面の作用により、追尾光Rのうち、紙面垂直方向の偏波成分の30%が反射されて、位置検出器12Aで受光される。
位置検出器12Aは、受光された追尾光Rのビーム中心位置を検出し、光アンテナ部1の光軸からの位置ずれ量を追尾台4に出力する。そして追尾台4の移動制御部(不図示)により、光アンテナ部1の光軸方向が追尾光Rの光軸と一致するように回動移動量が算出され、追尾台4の回動移動が行われる(粗追尾動作)。
一方、光分岐手段11Aを透過した追尾光Rは、反射ミラー10Cにより略平行光とされ、ガルバノミラー15により反射されて、光分岐手段11Bの光分岐面の作用により、追尾光Rのうちの紙面垂直方向のすべての偏波成分が反射されて、位置検出器12Bで受光される。
位置検出器12Bは、受光された追尾光Rのビーム中心位置を検出し、光アンテナ部1の光軸からの位置ずれ量をガルバノミラー15に出力する。そしてガルバノミラー15の回動制御部(不図示)により、結合レンズ24の光軸方向が追尾光Rの光軸と一致するように回動移動量が算出され、ガルバノミラー15の回動移動が行われる(精追尾動作)。このように位置検出器12Bで検出された方向ずれ情報が光偏向手段にフィードバックされるので、光分岐手段11Bを透過する通信光Rは、不図示の結合レンズ13の光軸上を進んで、コネクタ51に効率よく結合される。
このような精追尾動作は、慣性が小さいガルバノミラー15により極めて高速に行われる。また、位置検出器12Bに4分割PDなどの高精度の位置検出手段を用いることにより高精度の追尾を行うことができるものである。
なお、このような精追尾機構を備えることで、まず精追尾により追尾を行い、ずれ量がある一定量を超えたとき追尾台4の移動制御部とガルバノミラー15の回転制御部が連係して粗追尾をするようにすれば、入射方向ずれや、変動などが生じても、略リアルタイムに解消することができる。そのため、通信光Rのコネクタ51への入射位置が安定し、通信光Rの入射位置ずれによる受光量の変動が防止される。
本変形例では、通信光Rが常に光ファイバのNAの範囲に入射するように精追尾を行い、コネクタ51の受光面を偏波保存光ファイバ50の端面自体としている。それにより、簡素な構成となり、コネクタ51での光量損失や光学的ノイズの発生も抑制できるという利点がある。
また、粗追尾機構のみであっても、通信光Rが光ファイバのNAの範囲に入射できるように追尾が行われるならば、上記の第1〜4の実施形態においても同様に、コネクタ51の受光面を偏波保存光ファイバ50、60の端面自体で構成することが好ましい。
また、上記の説明では、通信ユニットである送受信モジュール3、67、68、受信モジュール69は、いずれも追尾ユニットである光アンテナ部1、70と別体であるとして説明したが、通信ユニットを軽量、小型に設けることができる場合や、追尾台の駆動能力が高い場合には、通信ユニットを追尾台の可動部に保持してもよい。
また、上記の説明では、第1の実施形態のみに、送信光入力部53、受信光出力部54を設け、第2〜4の実施形態は、それらに代えてLD27、信号受光部29を設ける例で説明したが、これらは、必要に応じて適宜入れ替えたり、組合せを替えたりして用いてもよい。
そして、送信光入力部53、受信光出力部54を採用する場合、おおもとの光源、光検出器は、それらに直接的に接続された有線通信網上、または、そのような有線通信網により中継された他の有線通信網上に設けられた構成とすることができる。
また、上記の説明では、一例として、バンドパスフィルタ44、VOA58、偏波コントローラ59など、光伝送路を伝送される光の波長、光強度、偏波方向などの特性値を可変する素子、部品を光伝送路上に設けた例について説明したが、このような素子、部品は、必要に応じて適宜組み合わせて設けることができる。
本発明の第1の実施形態に係る空間光通信装置の概略構成について説明するための構成ブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る空間光通信装置の概略構成について説明するための構成ブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る空間光通信装置の概略構成について説明するための構成ブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る空間光通信装置の概略構成について説明するための構成ブロック図である。 本発明の第1〜第4の実施形態の変形例の構成について説明するための光軸を含む断面における光路図である。
符号の説明
1、70 光アンテナ部(追尾ユニット)
3、67、68 送受信モジュール(通信ユニット)
4 追尾台
10 ビームエキスパンダ(送受光光学系)
11、11A、11B 光分岐手段(方向ずれ検出手段)
12、12A、12B 位置検出器(方向ずれ検出手段)
13、24 結合レンズ
14 偏光ダイクロイックビームスプリッタ(第2の光路分岐手段)
15 ガルバノミラー(光偏向手段)
26、30 サーキュレータ(第2の光路分岐手段)
28、33 EDFA(ファイバアンプ)
33b ポンプLD(追尾用光源)
27 LD(通信用光源)
29 信号受光部(通信光検出部)
41 波長分離型カプラ(第1の光路分岐手段)
50、60 偏波保存光ファイバ(光ファイバ)
53 送信光入力部(通信用光源)
54 受信光出力部(通信光検出部)
100、101、102、103 空間光通信装置

Claims (8)

  1. 空間を介して相手側を追尾しつつ双方向に光通信を行うための空間光通信装置であって、
    情報信号により変調された通信光を供給する通信用光源と、
    相手側からの追尾を可能とする追尾光を供給する追尾用光源と、
    前記通信光および前記追尾光からなる送光光と装置外部からの受光光とを送受光する送受光光学系と、
    前記受光光のうち相手側の追尾に用いる追尾光を分岐して該追尾光の方向ずれ情報を検出する方向ずれ検出手段と、
    前記送受光光学系で受光された通信光の部分を受光する通信光検出部と、
    前記方向ずれ検出手段の検出出力に応じて追尾を行う追尾手段と、
    前記送受光される通信光の少なくともいずれかを増幅するためのポンプ光源を有するファイバアンプとを備え、
    前記ポンプ光源が前記追尾用光源を兼ねることを特徴とする空間光通信装置。
  2. 前記ポンプ光源による励起光の一部を、前記ファイバアンプから、前記少なくともいずれかの通信光の光伝送路を介して前記送受光光学系に導くことにより、追尾光として送光することを特徴とする請求項1に記載の空間光通信装置。
  3. 前記追尾手段は、前記送受光光学系と前記方向ずれ検出手段とからなる光アンテナ部を追尾移動可能に支持する追尾台で構成され、
    前記光アンテナ部を含み前記追尾台上に設けられた追尾ユニットと、前記ファイバアンプを含む通信ユニットとが、光ファイバを介して接続されたことを特徴とする請求項1または2に記載の空間光通信装置。
  4. 前記通信ユニットが、
    前記ファイバアンプから出射される追尾光と、前記ファイバアンプで増幅された通信光または増幅される通信光との光伝送路を分岐する第1の光路分岐手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の空間光通信装置。
  5. 前記通信ユニットが、
    前記通信光検出部と前記通信用光源とを含み、
    前記通信光検出部で受光される通信光と、前記通信用光源から出射される通信光との光伝送路を分岐する第2の光路分岐手段を備えることを特徴とする請求項3また4に記載の空間光通信装置。
  6. 前記通信ユニットが、
    前記第1の光路分岐手段により光伝送路を分岐された追尾光および通信光を共通の光伝送路に導く光路合成手段を備えることを特徴とする請求項4〜5のいずれかに記載の空間光通信装置。
  7. 前記方向ずれ検出手段の検出出力に応じて、前記光アンテナ部で受光された通信光の前記光ファイバに対する結合効率が最大となるように前記追尾台を移動させることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の空間光通信装置。
  8. 前記通信ユニットが、前記追尾台の可動部と別体に設けられたことを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の空間光通信装置。
JP2004277027A 2004-09-24 2004-09-24 空間光通信装置 Expired - Fee Related JP4500894B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004277027A JP4500894B2 (ja) 2004-09-24 2004-09-24 空間光通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004277027A JP4500894B2 (ja) 2004-09-24 2004-09-24 空間光通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006094135A JP2006094135A (ja) 2006-04-06
JP4500894B2 true JP4500894B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=36234678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004277027A Expired - Fee Related JP4500894B2 (ja) 2004-09-24 2004-09-24 空間光通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4500894B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4954860B2 (ja) * 2007-12-11 2012-06-20 日本電信電話株式会社 光空間通信システム
JP5674103B2 (ja) * 2010-09-10 2015-02-25 独立行政法人情報通信研究機構 光無線通信装置
JP6274204B2 (ja) * 2013-03-19 2018-02-07 日本電気株式会社 光制御装置、それを用いた光空間通信装置および光制御方法
JP6119896B1 (ja) 2016-03-18 2017-04-26 日本電気株式会社 光モジュール及び光伝送システム
CN114303328A (zh) * 2020-06-19 2022-04-08 东洋电机株式会社 空间光传输装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006094135A (ja) 2006-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6268944B1 (en) Free-space optical lasercom system
US20060056851A1 (en) Free-space optical communication apparatus
US6351325B1 (en) Fiber-coupled, angled-dual-axis confocal scanning microscopes for imaging in a scattering medium
JP4616119B2 (ja) マルチビーム生成器、それを用いたマルチビーム光源および空間光伝送装置
US11835705B2 (en) Optical sensor with Tx/Rx aperture sharing element (ASE) to block detection of the received active signal
JP2022527888A (ja) モードフィールド拡大器を備えたlidarシステム
US11227895B2 (en) Reimaging in a lidar system
JP4500894B2 (ja) 空間光通信装置
US11258514B2 (en) Aligning single-aperture optical transceiver and method
JP2006023626A (ja) コリメーション調整機構、それを用いた光アンテナ装置およびコリメーション調整方法
US11675145B2 (en) Injection of a beam of radiation into an optical fibre
US7719663B2 (en) Heterodyne laser doppler probe and measurement system using the same
JP2007079387A (ja) 光結合器およびそれを用いた光学システム
US11777600B2 (en) Terminal for optical communication by laser signals
JPH0980256A (ja) 光カプラ
JP3093237B2 (ja) 光通信用端末装置
CN217767065U (zh) 一种多路主动共轴发射的光学终端
JPH04190333A (ja) 光増幅器
JPH0764021A (ja) 光結合器及び光ファイバ増幅器
JPH0627417A (ja) 光結合器
JPH0888602A (ja) 空間光通信装置
JPH05297322A (ja) 光結合器
JPH09214415A (ja) 光通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070921

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070925

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4500894

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140430

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees