JP4500412B2 - 自動便器洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、便器への尿石の付着や小便器からの悪臭の発生等を防止するために、便器を自動洗浄する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような自動便器洗浄装置は、公衆便所等の男子用小便器に取り付けられており、便器使用者が排尿後に立ち去ったことを赤外線センサ等を用いて検出し、自動的に洗浄水を流すものである。
【0003】
ところで、便器に水道水のみの洗浄水を流した程度では便器への尿石の付着を防止できず、悪臭の原因にもなる。このため、洗浄水に尿石の付着防止若しくは除去が可能な薬剤を溶かした上で便器に流す自動便器洗浄装置が提案されている。
【0004】
そして、このような自動便器洗浄装置には、便器に洗浄水を供給する給水管路に設けられたフラッシュバルブ(便器使用者がバルブ本体の前面に設けられた押しボタンを操作することにより一定量の洗浄水を便器に流すもの)を利用して、それまでの手動洗浄を容易に自動化できるものがある。
【0005】
この自動便器洗浄装置は、押しボタンおよび上部カバーを取り外したフラッシュバルブ本体に、上部カバーの代わりに通水口付きキャップを取り付け、上記通水口からチューブを介して薬剤タンクに洗浄水を導く構成となっている。上記チューブの先端には、薬剤タンクの上部に保持された電磁弁が接続されており、非洗浄時には電磁弁を閉じておき、洗浄時に電磁弁を開動作させて薬剤タンクに洗浄水の一部を導く。
【0006】
そして、薬剤タンク内に所定量の洗浄水(薬剤入り洗浄水)が溜まると、薬剤タンク内のフロート弁機構によって、タンクから給水管路におけるフラッシュバルブ本体の水流出口側に接続された分岐管路を通じて便器に薬剤入り洗浄水を流す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような自動便器洗浄装置では、キャップ通水口とチューブとの接続部や薬剤タンク上部における電磁弁の保持部分等からの水漏れが起こり易く、便器の上面に漏れた水がかかる等の問題がある。
【0008】
また、便器使用者が排尿を行う前に、少量の洗浄水を便器に流して前洗浄を行うことが望ましいが、上記のような自動便器洗浄装置では、電磁弁はタンクへの給水にのみ用いられているため、このような前洗浄を行うことができない。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の自動便器洗浄装置では、便器への洗浄水の供給管路に設けられたフラッシュバルブのうち、上部カバー(および押しボタン)を取り外したフラッシュバルブ本体を利用して構成される自動便器洗浄装置であって、固形薬剤を収容する薬剤タンクと、フラッシュバルブ本体の水流出口側に接続され、便器に供給される洗浄水の一部を薬剤タンクに導く分岐管路と、この分岐管路を通して供給される洗浄水を薬剤タンクに流入させた後、固形薬剤が溶け込んだ薬剤タンク内の洗浄水を分岐管路を通じて便器に流出させる切換え弁と、フラッシュバルブ本体に上部カバーの代わりに取り付けられる封止部材、フラッシュバルブ本体内における水流入口と水流出口の間の水路を開閉する弁体、および封止部材により支持されて弁体の開閉を制御するために電磁力により作動するロッドが進退する電磁作動部から構成される電磁弁と、ロッドを収容する収容室と、便器使用者の動きをセンサにより検知して電磁作動部を作動させるコントロールユニットとを備えている。この電磁弁の具体的な構成としては、弁体を、フラッシュバルブ本体の水流入口側の洗浄水圧を開方向に受けるものとした上で、フラッシュバルブ本体の水流入口側から洗浄水圧を導いて上記弁体に対してこの弁体を閉じ状態に保持可能な背圧をかけるための背圧室、およびこの背圧室をフラッシュバルブ本体の水流出口側に連通させるために収容室に面する領域に連通路流入口を有し、フラッシュバルブ本体に設けられた連通路が形成されており、コントロールユニットは、ロッドが、連通路流入口を塞いで、背圧室から連通路への洗浄水の流入を遮断する閉じ位置と、連通路流入口から退避して、連通路流入口を介して水流出口への洗浄水の移動を許容する開き位置との間で動作するように電磁作動部を作動させる。
【0010】
本発明の自動便器洗浄装置では、薬剤タンクに対してフラッシュバルブ本体(つまりは便器に洗浄水を供給する主給水管路)に接続された分岐管路を通じて給排水する構成であるため、水漏れが生じない。また、フラッシュバルブ本体内の水路を電磁弁により開閉する構成であるため、便器使用後の本洗浄に先立って便器使用前の前洗浄を容易に行わせることが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の実施形態である自動便器洗浄装置の便器への組み付け方法を示している。また、図2〜図5には、上記自動便器洗浄装置の構成を示している。
【0013】
これらの図において、100は小便器であり、110は小便器100の上部に配置されたフラッシュバルブ本体である。フラッシュバルブ本体110は不図示の水道管から洗浄水の供給を受け、後述する電磁弁10の作動/非作動によって洗浄水を小便器100に対して流したり止めたりする役割を有する。
【0014】
本来、このフラッシュバルブ本体110には、このフラッシュバルブ本体110の上部開口を塞ぐ上部カバー112および使用者が操作することによって一定量の水を小便器100に流す押しボタン114が取り付けられているが、本実施形態の自動便器洗浄装置を組み付ける際には、これら上部カバー112および押しボタン114を取り外す。
【0015】
そして、フラッシュバルブ本体110における上部カバー112を取り外した後の上部開口には、後述する電磁弁10の封止キャップ10aを取り付け、押しボタン114を取り外した後の開口部にはめくら栓60を取り付ける。
【0016】
20は自動便器洗浄装置のケース本体であり、電磁弁10を取り付けたフラッシュバルブ本体110の背後に配置される。ケース本体20の内側には、図2〜図5に示すように保持板23が取り付けられており、この保持板23を電磁弁10のヨーク8にネジ止めすることによって、ケース本体20がフラッシュバルブ本体110に固定保持される。
【0017】
また、ケース本体20の内側におけるフラッシュバルブ本体110の配置箇所の側方には、薬剤タンク30が配置されている。この薬剤タンク30の底面には、図4に示すように、上下方向に延びる水路穴35aが形成された弁本体35bが取り付けられており、水路穴35a内には、この水路穴35aの内径よりも小さな外径を有する弁可動体35cの軸部35dが上下方向に移動可能に挿入されている。
【0018】
軸部35dの上端には円筒形状のフロート部35eが設けられており、軸部35dの下端には円錐台形状の開閉部35fが設けられている。また、弁本体35bの水路穴35aの下端部には、上記弁可動体35cの開閉部35fの斜面が密着および離脱する弁受け部35gが形成されている。なお、弁本体35bおよび弁可動体35cにより切換え弁35が構成される。
【0019】
また、弁本体35bの下部には、分岐管50の一端が接続されている。この分岐管50の他端は、フラッシュバルブ本体110の下部(水流出口)とフラッシュバルブ本体110から流出した洗浄水を小便器100に供給するための主給水管100aとに接続される。
【0020】
さらに、図5に示すように、薬剤タンク30の底面における上記切換え弁35の前側には、固形薬剤40を収容するスペースと切換え弁35が設けられたスペースとを仕切るためのすのこ状の仕切板35hが立ち上がるよう形成されている。
【0021】
このように構成された薬剤タンク35の上部開口には、芳香剤を保持した芳香剤カセット39が載置される。なお、ケース本体20の上部における芳香剤カセット39と対向する領域には、芳香剤の成分をケース外に放出させるためのすのこ状の切り込み20aが形成されている。
【0022】
さらに、図4および図5に示すように、ケース本体20には、操作ボタンをケース本体20の裏面側に露出させたマニュアルスイッチ70が取り付けられている。動作点検時等において、電磁弁10が作動状態のとき(洗浄水が小便器100に流れているとき)にこのマニュアルスイッチ70の操作ボタンを押すことにより、電磁弁10の作動状態を維持し、フラッシュバルブ本体110内を通じて小便器100に連続して洗浄水を流すことができる。
【0023】
このようにフラッシュバルブ本体10に取り付けられたケース本体20の前面には、前面ケース21がネジにより取り付けられ、さらに前面ケース21の上部には、前面ケース21に取り付けられたスナップ係合爪(図示せず)により、上部ケース22が着脱可能に取り付けられる。
【0024】
前面ケース21の内側には、コントロールユニット25と電池ボックス28とが取り付けられている。コントロールユニット25は、図2に示すように、便器使用者の動きを検知するための赤外線センサ25aと、この赤外線センサ25aの出力に基づいて電磁弁10の作動/非作動を制御する制御基板25bとが収納されている。なお、前面ケース21における赤外線センサ25aに対向する位置には、センサ窓21aが形成されている。また、電池ボックス28内には、電池28aが収納される。
【0025】
さらに、上部ケース22における芳香剤カセット39と対向する領域には、芳香剤の成分をケース外に放出させるためのすのこ状の切り込み22aが形成されている。
【0026】
次に、フラッシュバルブ本体110の内部構成および電磁弁10の構成・動作について、図2および図3を用いて説明する。
【0027】
フラッシュバルブ本体110内には、水道管から洗浄水の供給を受ける水流入口110bと、この水流入口110bにつながって電磁弁10の可動弁部が挿入される円筒状のタンク部110aと、このタンク部110aにつながって洗浄水を流出させる水流出口110cとが形成されている。
【0028】
なお、水流入口110bとタンク部110aとの間には、閉鎖バルブ110dが設けられており、この自動便器洗浄装置を組み付けるとき等に水流入口110bからタンク部110aへの洗浄水の流入を阻止することができるようになっている。
【0029】
電磁弁10は、前述したようにフラッシュバルブ本体110に対して上部カバー112の代わりに取り付けられる、リング状の封止キャップ10aを有して構成されている。
【0030】
封止キャップ10aの上面には、リング状の2つのコイル1およびこれらのコイル1の上部から側面にかけて配置されたヨーク8が保持されており、コイル1の内側にはプランジャ7が上下方向に移動可能に収容されている。また、プランジャ7の内側にはロッド3が一体的に上下動可能に取り付けられている。さらに、ロッド3の上部にはコイルバネ9が収容されており、ヨーク8に対してプランジャ7およびロッド3を下方に付勢している。なお、コイル1、ヨーク8、プランジャ7、ロッド3およびコイルバネ9により電磁作動部が構成される。
【0031】
また、封止キャップ10aの下面には、フラッシュバルブ本体110のタンク部110a内に収納される電磁弁本体部を構成するブロック4が固定されている。ブロック4内には、弁体2を収容するスペース4sが形成されており、この弁体収容スペース4sの下部中央には、フラッシュバルブ本体110の水流出口110cとをつなぐ流出路4hとが形成されている。
【0032】
さらに、ブロック4内には、弁体収容スペース4sとフラッシュバルブ本体110の水流入口110bとを連通させる第1連通路4aと、上記弁体収容スペース4sとロッド3の下端部を収容するスペース4tとを連通させる第2連通路4bと、ロッド収容スペース4tと流出路4hとを連通させる第3〜第7連通路4c〜4gが形成されている。なお、第3連通路4cの上端は、ロッド3の下端部の下方にて開口しており、第2連通路4bの上端はロッド3の下端部の下方から側方に外れた位置にて開口している。
【0033】
また、弁体収容スペース4s内に収容される弁体2は、第1連通路4aと流出路4hとの間を開閉するために設けられたものである。ただし、この弁体2の外周近傍には、第1連通路4aと弁体収容スペース4sのうち弁体2の上側に形成される背圧室4s′とを連通させる小径の連通路2aが形成されている。
【0034】
また、ブロック4における弁体収容スペース4sの天井面と弁体2との間にはコイルバネ5が配置されており、弁体2を下方(すなわち、第1連通路4aと流出路4hとの間を閉止する方向)に付勢している。
【0035】
このように構成された電磁弁10において、コイル1に通電しない場合(非作動時)には、コイルバネ9の付勢力によってプランジャ7が下動位置にあり、ロッド3の下端部によって第3連通路4cの上端開口が閉止される。このため、背圧室4s′およびこの背圧室4s′に第2連通路4bを通じてつながるロッド収容スペース4tが水密状態となる。
【0036】
したがって、フラッシュバルブ本体110の水流入口110bから第1連通路4aを通じて弁体収容スペース4sに流入した洗浄水の一部は、弁体2に形成された連通路2aを通じて背圧室4s′(およびロッド収容スペース4t)に流入し、弁体2を下方に押圧する水圧を発生する。そして、この水圧とコイルバネ5の付勢力とにより弁体2は第1連通路4aと流出路4hとの間を閉止した状態となる。
【0037】
一方、コイル1に通電した場合(作動時)には、ヨーク8に発生した電磁吸引力によってプランジャ7がコイルバネ9の付勢力に抗して上動し、ロッド3の下端部は第3連通路4cの上端開口を開口させる。このため、ロッド収容スペース4tさらには背圧室4s′が第3〜第7連通路4c〜4gを通じて流出路4hに連通し、背圧室4s′内には水圧が発生しなくなる。
【0038】
したがって、フラッシュバルブ本体110の水流入口110bから第1連通路4aを通じて弁体収容スペース4sに流入した洗浄水は、その水圧により弁体2をコイルバネ5の付勢力に抗して押し上げて第1連通路4aと流出路4hとを開通させながら第1連通路4aから流出路4hに流れる。
【0039】
このように電磁弁10の非作動時には小便器100への洗浄水の供給が絶たれ、電磁弁10の作動時には小便器100に洗浄水が供給される。
【0040】
次に、薬剤タンク30における給排水動作について、図6を用いて説明する。図6(a)は、薬剤タンク30内に洗浄水が流入する前の状態を示している。この状態では、弁可動体35cは、フロート部35eが弁本体35bの上端面に当接する位置(若しくは弁可動体35cの下端部が分岐管50の下端に当接する位置)まで下動した状態となっている。
【0041】
また、このとき、弁可動体35cの開閉部35fは弁本体35bの弁受け部35gから離脱しており、水路穴35a内に洗浄水の流入が可能な状態になっている。
【0042】
さらに、薬剤タンク30内には、固形薬剤40が投入されている。なお、固形薬剤40は、使用されて小さくなったときに取り出し易いように、細かい穴若しくは隙間が形成された袋41内に入れられて薬剤タンク30内に投入される。
【0043】
小便器100の使用者が用を足した後等に、コントロールユニット25によって電磁弁10が作動状態されると、フラッシュバルブ本体110および主給水管100aを通して小便器100に洗浄水が供給される。このとき、フラッシュバルブ本体110から主給水管100aに流れる洗浄水の一部は、分岐管50を通って弁本体35bの水路穴35a内に流入し、さらに薬剤タンク30内に流入する。そして、図6(b)に示すように、薬剤タンク30内に流入した洗浄水の浮力により、フロート部35eとともに弁可動体35cが徐々に押し上げられる。
【0044】
薬剤タンク30内に流入した洗浄水Wには、固形薬剤Yが溶け出し、タンク30内の洗浄水は薬剤入り洗浄水W′となる。
【0045】
そして、タンク30内の洗浄水W′の水位が増えるにつれて、弁可動体35cが徐々に上動する。
【0046】
なお、薬剤タンク30内に洗浄水Wが流入すると、その水流の勢いによって固形薬剤40がタンク30内で切換え弁35に近づく方向に移動する可能性がある。しかし、本装置では、仕切板35hによって固形薬剤40が切換え弁35に干渉することが確実に防止されているので、固形薬剤40が切換え弁35に引っかかる等して切換え弁35の動作が妨げられるような事態が発生することはない。
【0047】
また、薬剤タンク30内に洗浄水Wが流入しはじめると、タンク30内の空気Aが上方に向かって押されるため、空気Aは芳香剤カセット39を通過して効率良く香りがつけられた状態で、ケース本体20および上部ケース22の切り込み20a,22aと装置外部に排出される。
【0048】
こうして薬剤タンク30内の洗浄水W′が所定量に達すると、弁可動体35cの開閉部35fが弁本体35bの弁受け部35gに密着して水路穴35aを閉じるので、洗浄水Wのタンク30内への流入が止まる。
【0049】
この後、コントロールユニット25によって電磁弁10が非作動状態に切り換えられ、フラッシュバルブ本体110および主給水管100aを通しての小便器100への洗浄水の供給が停止されると、図6(c)に示すように、分岐管50内の水圧が下がるので、弁可動体35cはその自重によって若干下動し、弁本体35bの弁受け部35gに密着していた開閉部35fがそこから離脱する。
【0050】
これにより、薬剤タンク30内の薬剤入り洗浄液W′がタンク30内から水路穴35a、分岐管50および主給水管100aを通って小便器100に流出し始め、タンク30内での水位が減るのに伴って弁可動体35cも徐々に下動していき、図6(a)の状態に戻る。
【0051】
このように、小便器100への洗浄水(水道水)Wの供給が終了してから薬剤タンク30内の薬剤入り洗浄液W′が小便器100に供給されるため、小便器100への尿石の付着等を効果的に防止することができる。
【0052】
次に、コントロールユニット25による電磁弁10の作動制御について、図7に示したフローチャートを用いて説明する。
【0053】
まず、ステップ(図では、Sと略す)1では、赤外線センサ25aを通じて小便器100の前の所定範囲(例えば、45cmの範囲)に便器使用者が所定時間(例えば、1秒)以上立ったか否かを判別する。便器使用者が立ったと判別したときは、ステップ2に進んで、電磁弁10を所定の短い時間(例えば、0.1秒)だけ作動状態とし、少量の洗浄水を小便器100に流す前洗浄を行う。この前洗浄は、小便器100にかかった尿を流れ落ち易くし、小便器100への尿石の付着防止効果をより高めるために行うものである。
【0054】
また、このときの分岐管50に流れ込む洗浄水はごく少量であるため、薬剤タンク30内にはほとんど洗浄水は流入しない。なお、ステップ1にて便器使用者を判別しない場合には、このステップ1を繰り返す。
【0055】
ステップ2で前洗浄が終了した後、ステップ3では、赤外線センサ25aを通じて便器使用者が小便器100の前の所定範囲から立ち去ったか否かを判別する。便器使用者が立ち去ったと判別したときは、ステップ4に進み、電磁弁10を所定の長い時間(例えば、4秒)だけ作動状態とし、所要の量の洗浄水を小便器100に流す本洗浄を行う。
【0056】
このとき、分岐管50を通じて薬剤タンク30内に洗浄水が流れ込み、前述した過程を経て、本洗浄の終了後に薬剤タンク30から小便器100に薬剤入り洗浄水が供給される。
【0057】
このように本実施形態の自動便器洗浄装置によれば、薬剤タンク30に対してフラッシュバルブ本体110および主給水管100a(つまりは小便器100に洗浄水を供給する主給水管路)に接続された分岐管50を通じて給排水する構成であるため、装置内での水漏れが生じない。
【0058】
しかも、フラッシュバルブ本体110内の水路を電磁弁10により開閉する構成であるため、便器使用後の本洗浄に先立って便器使用前の前洗浄を容易に行わせることができる。さらに、切換え弁35によって本洗浄の終了後に薬剤入り洗浄水を小便器100に供給することができるため、高い尿石付着および悪臭発生の防止効果を得ることができる。
【0059】
なお、上記実施形態では、電磁弁として2つのコイルを有するものを用いた場合について説明したが、1つのコイルのみを有する電磁弁を用いてもよい。またも電磁弁の構成は、上記実施形態にて説明したもの以外のものであってもよい。
【0060】
また、上記実施形態のフラッシュバルブ本体の形状は一例であり、メーカーによってフラッシュバルブ本体の形状が異なる場合には、各フラッシュバルブ本体の形状に合わせて電磁弁の形状を変更すればよい。
【0061】
さらに、上記実施形態では、薬剤タンク内に1つの固形薬剤を収容する場合について説明したが、例えば薬剤タンク内に2つの薬剤収容スペースを作り、これら薬剤収容スペースに交互に固形薬剤を投入できるようにしてもよい。これにより、薬剤補充時に、一方の薬剤収容スペースにて小さくなった(まだ残っている)固形薬剤を取り出すことなく他方の薬剤収容スペースに新たな固形薬剤を投入することができる。このため、各固形薬剤を最後まで使い切ることができ、固形薬剤の廃棄処理の必要をなくすることができる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動便器洗浄装置によれば、薬剤タンクに対してフラッシュバルブ本体(つまりは便器に洗浄水を供給する主給水管路)に接続された分岐管路を通じて給排水する構成を採用しているため、装置内での水漏れが生じず、さらには装置外に漏れ出た水が便器にかかることもない。
【0063】
しかも、本発明の自動便器洗浄装置では、フラッシュバルブ本体内の水路を電磁弁により開閉する構成を採用しているため、便器使用後の本洗浄に先立って便器使用前の前洗浄を容易に行わせることができ、より高い尿石付着および悪臭発生の防止効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である自動便器洗浄装置の組み付け説明図。
【図2】上記自動便器洗浄装置の内部構成を示す側面図。
【図3】上記自動便器洗浄装置に用いられる電磁弁の拡大図。
【図4】上記自動便器洗浄装置の内部構成を示す正面図。
【図5】上記自動便器洗浄装置の内部構成を示す平面図。
【図6】上記自動便器洗浄装置の薬剤タンクに対する洗浄水の給排水動作の説明図。
【図7】上記自動便器洗浄装置のコントロールユニットの動作フローチャート。
【符号の説明】
10 電磁弁
1 コイル
2 弁体
2a 連通路
3 ロッド
4 ブロック
4a〜4g 連通路
4h 流出路
5,9 コイルバネ
7 プランジャ
20 ケース本体
21 前面ケース
22 上部ケース
25 コントロールユニット
28 電池ボックス
30 薬剤タンク
35 切換え弁
39 芳香剤カセット
40 固形薬剤
50 分岐管
100 小便器
100a 主給水管
110 フラッシュバルブ本体
Claims (2)
- 便器への洗浄水の供給管路に設けられたフラッシュバルブのうち、上部カバーを取り外したフラッシュバルブ本体を利用して構成される自動便器洗浄装置であって、
固形薬剤を収容する薬剤タンクと、
前記フラッシュバルブ本体の水流出口側に接続され、便器に供給される洗浄水の一部を前記薬剤タンクに導く分岐管路と、
この分岐管路を通して供給される洗浄水を前記薬剤タンクに流入させた後、前記固形薬剤が溶け込んだこの薬剤タンク内の洗浄水を前記分岐管路を通じて便器に流出させる切換え弁と、
前記フラッシュバルブ本体に前記上部カバーの代わりに取り付けられる封止部材、前記フラッシュバルブ本体内における水流入口と水流出口の間の水路を開閉する弁体、および前記封止部材により支持されて前記弁体の開閉を制御するために電磁力によりロッドが進退する電磁作動部から構成される電磁弁と、
前記ロッドを収容する収容室と、
便器使用者の動きをセンサにより検知して前記電磁作動部を作動させるコントロールユニットとを備え、
前記電磁弁において、
前記弁体は、前記フラッシュバルブ本体の水流入口側の洗浄水圧を開方向に受けるとともに、
前記弁体の前記フラッシュバルブ本体の水流入口側から洗浄水圧を導いて前記弁体に対して前記弁体を閉じ状態に保持可能な背圧をかけるための背圧室、および前記背圧室を前記フラッシュバルブ本体の水流出口側に連通させるために前記収容室に面する領域に連通路流入口を有し、前記フラッシュバルブ本体に設けられた連通路が形成されており、
前記コントロールユニットは、前記ロッドが、前記連通路流入口を塞いで、前記背圧室から前記連通路への前記洗浄水の流入を遮断する閉じ位置と、前記連通路流入口から退避して、前記連通路流入口を介して前記水流出口への前記洗浄水の移動を許容する開き位置との間で動作するように前記電磁作動部を作動させることを特徴とする自動便器洗浄装置。 - 前記コントロールユニットは、便器使用者が便器の前に立ったことを検知したときに前記電磁作動部を所定の短時間作動させて便器の前洗浄を行い、便器使用者が便器の前から立ち去ったことを検知したときに前記電磁作動部を所定の長時間作動させて便器の本洗浄を行うことを特徴とする請求項1に記載の自動便器洗浄装置。
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