JP4499897B2

JP4499897B2 - Cabin structure for installing the air conditioner

Info

Publication number: JP4499897B2
Application number: JP2000267343A
Authority: JP
Inventors: 隆宇野; 伸也川尻
Original assignee: Yanmar Co Ltd
Current assignee: Yanmar Co Ltd
Priority date: 2000-09-04
Filing date: 2000-09-04
Publication date: 2010-07-07
Anticipated expiration: 2020-09-04
Also published as: JP2002067657A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタのキャビンの構成に関し、特に、キャビンに配置するエアコンや換気扇等の空気調和機の配置、及び、空気調和機から吐出するエアを導くダクトの構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、トラクタの運転部をキャビンで覆い、該キャビンにエアコンや換気扇等の空気調和機を設ける技術は公知となっている。例えば、特開平５−１４７４３０や特開平８−１９２６２０の技術である。前者の技術は、キャビンの天井の前後中央にエアコンが配置され、空気取り入れ口がキャビンの天井の後面に配置されていた。また、後者の技術では、キャビンの天井の前部位置にエアコンが配置され、エアコン本体はキャビンの外側に位置し、フロントガラスの上方に配設され、該エアコンの外気取り入れ口は側部に設けられていたのである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の技術では、天井にエアコンがあるために、エアコンの上下高さの長さ分キャビンが高くなり、格納するための車庫等の入り口高さを高くしたり、トラックに乗せて運搬する場合には高さ制限の規制値内に納まらない場合があった。この規制値内に納めるには室内空間を小さくすることになり，頭上クリアランスが小さくなり、居住性を悪化させていたのである。また、輸出仕様の場合には、サスペンション付きの座席を装着する場合があり、この場合には座席のシート面が上がるために室内空間が小さくなり、同じ室内空間を得るには国内仕様と輸出仕様を共通のキャビンとすることができなかったのである。
【０００４】
また、後者の技術では、エアコンがキャビンの前外側に配置されるために、キャビン上端の高さを抑えて、室内空間を大きく保つことができるのであるが、前上方の視界が悪くなり、特に、フロントローダを装着した場合には作業がやり難くなっていたのである。また、エアコンの一部が前部の天井に位置するために、キャビンへの出入りの際に邪魔になることがあった。また、フロントガラス内面側へ送風するためにダクトを配置しなければならないため、部品点数が増加して組立性も悪化していたのである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項１においては、走行機体の運転部を覆うキャビン（１２）に空気調和機（３０）を配置する構成において、該キャビン（１２）のキャビンフレームである後支柱（１４・１４）の上部間に梁（３２）を架設し、該梁（３２）から後方にブラケット（３３）を突設し、該梁（３２）及びブラケット（３３）により空気調和機（３０）を支持固定し、
該キャビン（１２）の天井を覆うルーフ（３１）を、該後支柱（１４）よりも後方へ延出し、該延出部分内に空気調和機（３０）を収納すると共に、該空気調和機（３０）の吐出口（３０ａ）をキャビン（１２）内部に臨んで配置し、上記構造により、該空気調和機（３０）を該キャビン（１２）の内外に跨がって配置したものである。
【０００６】
請求項２においては、請求項１記載の空気調和機を取り付けるキャビンの構造において、前記空気調和機（３０）の吐出口（３０ａ）に、ダクト（４０）を連通し、該ダクト（４０）はキャビン（１２）内の天井の左右両側に位置させると共に、前方へ延出し、該ダクト（４０）の前部にデフロスター用吹き出し口（４２ａ）を設け、中途部にオペレーター用吹き出し口（４２ｂ）を設けたものである。
【０００７】
請求項３においては、請求項２記載の空気調和機を取り付けるキャビンの構造において、前記ダクト（４０）は、該キャビン（１２）のインナールーフ（４２）に溝状の凹部又は凸部を形成することにより、該ダクト（４０）をインナールーフ（４２）と一体的に形成したものである。
【０００８】
請求項４においては、請求項２又は請求項３に記載の空気調和機を取り付けるキャビンの構造において、前記デフロスター用吹き出し口（４２ａ）とオペレーター用吹き出し口（４２ｂ）との間に、夫々の吹き出し口（４２ａ・４２ｂ）から吹き出す量を調整する仕切板（４３）を設けたものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。図１は本発明のキャビンを装備したトラクタの側面図、図２はステアリングポスト取付部の側面図断面図、図３は同じく平面図、図４はキャビンの上後部の側面断面図、図５は空気調和機とダクト部分の平面図、図６はダクト部分の正面断面図、図７は同じく側面断面図、図８はキャビン後部の隅部の平面断面図、図９は前支柱の正面図、図１０はドアを閉じる時の状態を示す正面模式図、図１１はドアのフェンダー当接部の第一実施例の正面断面図、図１２は同じく第二実施例の正面断面図、図１３は同じく従来の正面断面図である。
【００１０】
まず、図１を用いて本発明のキャビン１２を装備したトラクタの全体構成について説明する。エンジンフレーム１にフロントアクスルケースを介して前輪２・２が支承され、該エンジンフレーム１の後部に、クラッチハウジングを介してミッションケース６が配置され、該ミッションケース６の両側にリアアクスルケースを介して後輪３・３が支承されている。該ミッションケース６の後部にトップリンク、ロワーリンク等からなる作業機装着装置を介して作業機を装着できるようにしている。また、該ミッションケース６の前下部に前輪駆動出力軸が前方に突出されて、ユニバーサルジョイント、伝動軸等を介して前輪２・２を駆動できるようにしている。
【００１１】
また、前記エンジンフレーム１にはエンジン５が載置され、該エンジン５はボンネット４によって覆われている。該ボンネット４の後部にはダッシュボード１１が配置され、該ダッシュボード１１上に操作パネル１８や操向ハンドル１９が配置され、その後方に座席１５が配置され、これらダッシュボード１１や座席１５等の運転部はキャビン１２によって覆われる構成としている。該キャビン１２はキャビンフレームとして、前支柱１３をエンジンフレーム１より、後支柱１４をミッションケース６よりそれぞれ立設して、上部には梁を横設して、天井はルーフ３１により覆い、前面はフロントガラス、側面はドア５０・５０、後面は後面ガラス３５よって覆っている。また、後支柱１４の下部には方向指示器９が設けられている。
【００１２】
前記操向ハンドル１９のハンドル軸はダッシュボード１１内を通過して、防振部材２０を介してキャビンフロア２１に支持されており、ハンドル軸下端に連結するパワーステアリング油圧切換ユニット２２からの騒音がキャビン１２内に伝わり難くしている。
【００１３】
即ちその構成は図２、図３に示すように、前記キャビンフロア２１が本機に固定され、該キャビンフロア２１にはパワーステアリング油圧切換ユニット２２を挿通できる程度の開口部２１ａが開口されている。該キャビンフロア２１の後部はステップカバー２８で覆われている。そして、該キャビンフロア２１上にボルト２９・２９・２９によって、ガイドパイプ２３・２３・２３を固定して、該ガイドパイプ２３・２３・２３の外周にはゴム等で構成された防振部材２０・２０・２０がそれぞれ固着されている。ただし、前記ガイドパイプ２３・２３・２３はキャビンフロア２１上に溶接等により固設することも可能である。
【００１４】
一方、ハンドル軸はステアリングポスト２４内に収納され、該ステアリングポスト２４の下端には基部プレート２５が固設され、該基部プレート２５の下面にパワーステアリング油圧切換ユニット２２が固設され、該パワーステアリング油圧切換ユニット２２の入力軸にハンドル軸が連結固定されている。なお、パワーステアリング油圧切換ユニット２２は、操向ハンドル１９の回動量に応じて油路が切り換えられて圧油を図示しないパワステシリンダに送油されて、該パワステシリンダが前輪２を回動して操向ハンドル１９の回動方向に回動して旋回できるようにしている。そして、前記基部プレート２５上に連結パイプ２６・２６・２６が立設され、該連結パイプ２６は前記ガイドパイプ２３及び防振部材２０を外嵌できる内径を有する筒体で構成している。
【００１５】
こうして、パワーステアリング油圧切換ユニット２２は基部プレート２５を介してステアリングポスト２４に固設され、該基部プレート２５に固設した連結パイプ２６は防振部材２０を介してキャビンフロア２１に立設したガイドパイプ２３に連結されるのである。つまり、操向ハンドル１９やハンドル軸やパワーステアリング油圧切換ユニット２２等のステアリングユニットは防振部材２０を介して本機に取り付けられることになる。そして、キャビンフロア２１と基部プレート２５の間にはシール部材２７が介装されて、防水及び騒音の漏れを防止している。
【００１６】
以上のように構成することによって、従来パワーステアリング油圧切換ユニット２２はエンジンルーム内に収納して、操向ハンドルからユニバーサルジョイント等を介してパワーステアリング油圧切換ユニット２２を操作する構成としていたので、エンジンルーム内が大きい機種では配置スペースがあったが、収納スペースの小さい小型機種ではパワーステアリング油圧切換ユニット２２をステアリングコラム（ダッシュボード）下方に配置しなければならなくなり、騒音や振動等の問題が発生していたが、上述のように構成することによって、パワーステアリング油圧切換ユニット２２から発生する、騒音や振動は防振部材２０によって吸収されて、キャビン１２内への騒音や振動等の伝動は低減されるのである。また、隙間がないので塵埃等の侵入も防止できる。
【００１７】
また、パワーステアリング油圧切換ユニット２２とハンドル軸の間は、スプライン嵌合によって連結されるが、パワーステアリング油圧切換ユニット２２はステアリングポスト２４に固定される構成となるので、スプライン嵌合部におけるガタが減少して振動による磨耗も減少されることになり、寿命が長くなり、メンテナンスの回数も低減できるのである。
【００１８】
そして、キャビン１２の上部外側後部には、本発明の空気調和機３０が配置されている。なお、該空気調和機３０は本実施例ではエアコンの室内ユニットとしているが、換気扇等であってもよい。該空気調和機３０は、図４、図５に示すように、キャビン１２の天井を覆うルーフ３１を後支柱１４・１４よりも後方へ延出した部分に収納され、キャビン１２の内外に跨がって配置されている。なお、ルーフ３１の後端は後輪３の後端よりも前方に位置させて、全長が長くならないようにしている。
【００１９】
該空気調和機３０の取付構成は、前記後支柱１４・１４の上部間に梁３２が架設され、該梁３２の左右中途部上から平面視コ字状のブラケット３３が後方に突設され、空気調和機３０の前部が梁３２に載置固定され、空気調和機３０の側面と後部がブラケット３３によって支持固定される。このとき空気調和機３０は前高後低に傾斜して配設され、前後長をできるだけ短くするとともに、ドレン水が後下方へ流れ落ち易くしている。
【００２０】
そして、キャビン１２外側の空気調和機３０の下面を覆う下部カバー３４には、外気を導入するための開口部３４ｂが設けられており、空気調和機３０の吸入部には図示しない外気導入と室内空気の循環を切り替えるための切替装置が設けられている。なお、下部カバー３４の前端はキャビン１２の後面ガラス３５のヒンジ３６が配置されるため、両者の干渉を避けるために凹部３４ａが形成されている。
【００２１】
こうして、空気調和機３０はキャビン１２の後部天井に設けて、空気調和機３０の吐出口３０ａはキャビン１２内部に臨んで配置され、空気調和機３０の本体はキャビン１２内部に位置しないように配置されて、キャビン１２内部の天井高さを高くし、室内空間が減少しないようにしている。そして、空気調和機３０の吸い込み側が、キャビン１２の外側に位置しているために外気の取り込みが容易に行うことができる。また、空気調和機３０が傾斜配置されているので、冷却時に発生する結露した水の排出もキャビン１２の後ろ側から容易に行え、キャビン１２内に浸入することもないようにしているのである。
【００２２】
また、前記空気調和機３０のエア吐出口３０ａは図４、図５、図６に示すように、側面視で後支柱１４と重複する位置に配置されて、キャビン１２内に臨む位置としている。なお、図５、図６は略左右対称に構成されているので左右一側のみ図示している。
【００２３】
そして、該エア吐出口３０ａにダクト４０が連通される。該ダクト４０はキャビン１２のアッパールーフ４１とインナルーフ４２の間に形成され、該インナールーフ４２は、合成樹脂の射出成形等により溝状の凹部（または凸部）を形成することによって、アッパールーフ４１とインナルーフ４２の間にダクト４０を形成するのである。
【００２４】
即ち、該ダクト４０はアッパールーフ４１とインナルーフ４２を合わせた状態からインナルーフ４２を下方に膨らませて形成しており、図５に示すように、キャビン１２の後左右中央の空気調和機３０の吐出口３０ａ部分より二股に分かれて、左右両側方へ曲げてから前方へ曲げて延出して、平面視略Ｕ字状に構成している。
【００２５】
そして、図５、図７に示すように、ダクト４０の下面には複数の吹き出し口が設けられている。本実施例ではフロントガラスの曇り止め等のために、前部に開口したデフロスター用吹き出し口４２ａと、オペレーターに風を当てるために中途部に開口したオペレーター用吹き出し口４２ｂが設けられている。なお、該デフロスター用吹き出し口４２ａとオペレーター用吹き出し口４２ｂには風向を変更できる風向体４９・４９が設けられて、例えばオペレーター用吹き出し口４２ｂからは側面ガラス、つまりドア５０に向かって風を吹き出させるようにすることもできる。また、吹き出し口の数は本実施例では一つのダクトに対して二つであるが、三つ以上設けることも可能である。
【００２６】
そして、該デフロスター用吹き出し口４２ａとオペレーター用吹き出し口４２ｂから吹き出す風量が略均等となるように、デフロスター用吹き出し口４２ａとオペレーター用吹き出し口４２ｂの間のダクト４０内には仕切板４３が設けられている。本実施例ではダクト４０内のインナルーフ４２上に斜めにプレート状の仕切板４３が突設されているが、アッパールーフ４１から仕切板４３を突出する構成とすることもできる。また、仕切板４３の位置や角度や大きさを変更することによって、デフロスター用吹き出し口４２ａとオペレーター用吹き出し口４２ｂから出る風量の割合を変更することができる。
【００２７】
このように構成することによって、空気調和機３０はキャビン１２外に位置して、ダクト４０はキャビン１２内の天井の左右両側に位置して、オペレーターが座席１５に着座した状態では頭上は従来と略同等の高さを得ることができる。そして、空気調和機３０の風は、ダクト４０からオペレーター及びフロントガラスに向かって吹き出させることができて、キャビン１２内の温度や湿度等を調節することができるのである。
【００２８】
また、図８に示すように、キャビン１２の天井の後左右両側には、ダクト４０とキャビン角部との間に空間ができ、この空間部分に室内からの空気の取入口４４が形成され、該取入口４４にはフィルタ４５が設けられ、空気調和機３０の空気取入口に連通されている。なお、インナルーフ４２とアッパールーフ４１との間には隙間を埋めるための部材４６が配置されて、外気が取り入れられないようにしている。また、後支柱１４の内部または外部とインナパネルとの間には空気調和機３０の冷媒を送るためのホース４７・４８が挿通されている。
【００２９】
また、キャビンフレームの前支柱１３は、図９、図１０に示すように、正面視において、内側に凹む「く」字状に構成されて、側面のドア５０が密着して閉じられるようにしている。即ち、前支柱１３は正面視において上下略中央部（Ｌ１＝Ｌ２）から外側に角度α「く」字状に曲げられ、この中央部の折曲部１３ａにドア５０のロック装置５１の受部が配置されている。該ドア５０は一枚の透明なガラス板により構成され、後部に回動枢支部となるヒンジ５２にて後支柱１４に枢支され（図１）、前部をロック装置５１にて閉じた状態でロックできるようにしている。そして、前記曲げ角度αはドア５０を構成するガラスが弾性変形しても元の状態に戻れる角度以内としている。言い換えれば弾性限界に至らない角度以内としている。
【００３０】
この「く」字状に曲げる理由は、キャビン１２を組み立てたときに、どうしても誤差が生じるので、上記のように「く」字状に構成しない場合、平板状に構成されたドア５０をキャビンフレームに装着して閉じたときには、誤差によってどうしても隙間ができてしまう。この隙間は特に両端で誤差が大きくなるのでドア５０の端部に隙間が生じて、走行時や作業時に振動によって騒音が発生したり、冬季にはすきま風が入ったり、夏季にはクーラーが効きにくい等の問題が生じていた。従来はこの隙間を埋めるためにゴム等のシール部材をキャビンフレームの周囲のドアとの当接部に配置していたが、そのシール部材の厚みにも限界があり、全ての隙間を埋めることができない場合もあった。
【００３１】
しかし、前述のように、前支柱１３を正面視「く」字状に構成することによって、ドア５０を閉じる時にドア５０の上下両端が前支柱１３に当接された状態となって、ドア５０の上下中央を前支柱１３に引きつけて弾性変形させた状態でロックさせるので、ドア５０は無理な力がかかって弾性変形して破損することなく、ドア５０の上下及び中央が前フレーム１３に密着されることになり、隙間が生じないようにできるのである。また、ドア５０と前支柱１３との間のガタもなくすことができるのである。５６はシール部材である。
【００３２】
また、ドア５０とフェンダー５４との間においても隙間ができ易い。例えば図１３に示すように、従来ではフェンダー５４’上に角パイプ状の当接体５５が溶接固定されて、該当接体５５の外側面にシール部材５６を貼設していた。しかし、フェンダー５４’上に当接体５５を溶接するときに、溶接歪みが生じ、歪んだ当接体５５と平板状のドア５０と当接する部分に隙間ができていた。
【００３３】
そこで、ドア５０の後下部内面がフェンダー５４に当たる当接部において、フェンダー５４に立ち上げ部を形成して、その立ち上げ部は成形時に位置が変わらないように、フェンダー５４に当接部５４ａを一体成形するのである。つまり、フェンダー５４を合成樹脂等により構成して、該フェンダー５４に垂直面（立ち上げ部）を形成して当接部５４ａとし、ドア５０の下部内面が当接するようにするのである。なお、密閉性を更に向上するためにシール部材５６がドア５０とフェンダー５４との当接部においてフェンダー５４またはドア５０に貼設されている。
【００３４】
第一実施例としてフェンダー５４は図１１に示すように、インナフェンダー５４ＩＮとアウタフェンダー５４ＯＵＴに分割した構成とすることが可能であり、該アウタフェンダー５４ＯＵＴの内側端の辺部分には垂直面を形成した当接部５４ａを形成し、端面部分には断面視「コ」字状に構成した嵌合部５４ｂを形成している。そして、組立時には前記インナフェンダー５４ＩＮの外端辺に嵌合部５４ｂを挿入するのである。また、第二実施例として図１２に示すように、当接部５４ａが一体的に成形されるフェンダー５４としてもよい。
【００３５】
このように構成することによって、フェンダー５４に当接部が５４ａが合成樹脂の場合には射出成形等で、金属の場合にはプレス加工等によって一体的に折り曲げて構成されることになり、溶接歪みや接着のために生ずる誤差がなくなり、ドア５０とフェンダー５４の間の当接面において隙間をなくすことができたのである。
【００３６】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、以下の効果を奏するものである。
請求項１の如く、走行機体の運転部を覆うキャビン（１２）に空気調和機（３０）を配置する構成において、該キャビン（１２）のキャビンフレームである後支柱（１４・１４）の上部間に梁（３２）を架設し、該梁（３２）から後方にブラケット（３３）を突設し、該梁（３２）及びブラケット（３３）により空気調和機（３０）を支持固定し、該キャビン（１２）の天井を覆うルーフ（３１）を、該後支柱（１４）よりも後方へ延出し、該延出部分内に空気調和機（３０）を収納すると共に、該空気調和機（３０）の吐出口（３０ａ）をキャビン（１２）内部に臨んで配置し、上記構造により、該空気調和機（３０）を該キャビン（１２）の内外に跨がって配置したので、従来のキャビンの居住空間と略同じ大きさで空気調和機を配置することができ、車高も高くならない。そして、該空気調和機は頭上や前部上ではなく、後部上に配置されるため、前方の視界を妨げず、空気調和機から発する騒音も聞き取り難くなる。
また、キャビン内外に跨がって空気調和機を配置したので、空気調和機の外側部分より外気を取り入れ易くなり、その経路を短くでき、管路抵抗等を低く抑えられる。
【００３７】
請求項２の如く、請求項１記載の空気調和機を取り付けるキャビンの構造において、前記空気調和機（３０）の吐出口（３０ａ）に、ダクト（４０）を連通し、該ダクト（４０）はキャビン（１２）内の天井の左右両側に位置させると共に、前方へ延出し、該ダクト（４０）の前部にデフロスター用吹き出し口（４２ａ）を設け、中途部にオペレーター用吹き出し口（４２ｂ）を設けたので、ダクト（４０）はキャビン（１２）内の天井の左右両側に位置して、オペレーターが座席（１５）に着座した状態では、天井中央を高くでき、オペレーターの頭上空間は従来と略同じとなり、圧迫感がなく、吹き出し口から所望の方向にエアを吹き出すことができる。
そして、空気調和機３０の風は、ダクト４０からオペレーター及びフロントガラスに向かって吹き出させることができて、キャビン１２内の温度や湿度等を調節することができるのである。
【００３８】
請求項３の如く、請求項２記載の空気調和機を取り付けるキャビンの構造において、前記ダクト（４０）は、該キャビン（１２）のインナールーフ（４２）に溝状の凹部又は凸部を形成することにより、該ダクト（４０）をインナールーフ（４２）と一体的に形成したので、キャビン内にダクトを配管する必要がなく、部品点数を減少でき、コスト低減化が図れる。
また、インナルーフは合成樹脂等で一体的に成形できるので、製作が容易となり、設計変更も容易に対応できる。
【００３９】
請求項４の如く、請求項２又は請求項３に記載の空気調和機を取り付けるキャビンの構造において、前記デフロスター用吹き出し口（４２ａ）とオペレーター用吹き出し口（４２ｂ）との間に、夫々の吹き出し口（４２ａ・４２ｂ）から吹き出す量を調整する仕切板（４３）を設けたので、空気調和機からの風を吹き出し口に、合わせて略均等に吐出させることができるようになり、また、仕切り板の大きさや傾斜を変更することで、各吹き出し口からの吐出量を変更することができ、フロントガラスや運転席等に向かってエアを吐出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のキャビンを装備したトラクタの側面図である。
【図２】ステアリングポスト取付部の側面図断面図である。
【図３】同じく平面図である。
【図４】キャビンの上後部の側面断面図である。
【図５】空気調和機とダクト部分の平面図である。
【図６】ダクト部分の正面断面図である。
【図７】同じく側面断面図である。
【図８】キャビン後部の隅部の平面断面図である。
【図９】前支柱の正面図である。
【図１０】ドアを閉じる時の状態を示す正面模式図である。
【図１１】ドアのフェンダー当接部の第一実施例の正面断面図である。
【図１２】同じく第二実施例の正面断面図である。
【図１３】同じく従来の正面断面図である。
【符号の説明】
１２キャビン
３０空気調和機
３０ａ吐出口
４０ダクト
４２インナールーフ
４２ａ・４２ｂ吹き出し口
４３仕切板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to the structure of a cabin of a tractor, and more particularly to the arrangement of an air conditioner such as an air conditioner or a ventilation fan arranged in the cabin, and a structure of a duct that guides air discharged from the air conditioner.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a technique for covering an operating part of a tractor with a cabin and providing an air conditioner such as an air conditioner or a ventilation fan in the cabin is known. For example, it is the technique of Unexamined-Japanese-Patent No. 5-147430 and Unexamined-Japanese-Patent No. 8-192620. In the former technique, an air conditioner was arranged in the center of the front and rear of the cabin ceiling, and an air intake was arranged on the rear surface of the cabin ceiling. In the latter technique, the air conditioner is arranged at the front position of the cabin ceiling, the air conditioner main body is located outside the cabin, and is disposed above the windshield, and the outside air intake of the air conditioner is provided on the side. It was done.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the former technology, because the air conditioner is on the ceiling, the cabin is increased by the height of the air conditioner, and the entrance height of the garage for storage is increased, or it is carried on a truck. In some cases, it was not within the height limit. In order to fit within this regulation value, the indoor space was reduced, overhead clearance was reduced, and the comfortability was deteriorated. In the case of export specifications, a seat with a suspension may be mounted. In this case, the seat surface of the seat rises, so the indoor space becomes smaller. To obtain the same indoor space, the domestic specification and the export specification Could not be a common cabin.
[0004]
In the latter technique, since the air conditioner is arranged on the front outside of the cabin, it is possible to keep the cabin space large by suppressing the height of the upper end of the cabin. When the front loader was installed, the work was difficult. In addition, since a part of the air conditioner is located on the ceiling in the front part, it sometimes becomes an obstacle when entering and exiting the cabin. Further, since the duct has to be arranged to blow the air toward the inner surface of the windshield, the number of parts increases and the assemblability also deteriorates.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
In Claim 1, in the structure which arrange | positions an air conditioner (30) in the cabin (12) which covers the driving | running | working part of a traveling body, between upper part of the back support | pillar (14 * 14) which is a cabin frame of this cabin (12) A beam (32) is installed on the rear surface, a bracket (33) is projected rearward from the beam (32), and the air conditioner (30) is supported and fixed by the beam (32) and the bracket (33).
A roof (31) that covers the ceiling of the cabin (12) extends rearward from the rear column (14), and the air conditioner (30) is accommodated in the extended portion, and the air conditioner ( 30), the discharge port (30a) is arranged facing the cabin (12), and the air conditioner (30) is arranged across the inside and outside of the cabin (12) by the above structure .
[0006]
In claim 2, in the structure of the cabin to which the air conditioner according to claim 1 is attached, a duct (40) is communicated with the discharge port (30a) of the air conditioner (30), and the duct (40) Located on the left and right sides of the ceiling in the cabin (12) and extending forward, a defroster outlet (42a) is provided at the front of the duct (40), and an operator outlet (42b) is provided in the middle. It is provided .
[0007]
According to a third aspect of the present invention, in the cabin structure to which the air conditioner according to the second aspect is attached, the duct (40) forms a groove-shaped concave portion or convex portion in the inner roof (42) of the cabin (12). Thus, the duct (40) is formed integrally with the inner roof (42) .
[0008]
According to a fourth aspect of the present invention, in the cabin structure to which the air conditioner according to the second or third aspect is attached, each air outlet is provided between the defroster air outlet (42a) and the operator air outlet (42b). A partition plate (43) for adjusting the amount blown out from the mouth (42a, 42b) is provided .
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. 1 is a side view of a tractor equipped with the cabin of the present invention, FIG. 2 is a side view sectional view of a steering post mounting portion, FIG. 3 is a plan view, FIG. 4 is a side sectional view of the upper rear portion of the cabin, and FIG. FIG. 6 is a front cross-sectional view of the duct portion, FIG. 7 is a side cross-sectional view, FIG. 8 is a cross-sectional plan view of the corner at the rear of the cabin, and FIG. 9 is a front view of the front strut. 10 is a schematic front view showing a state when the door is closed, FIG. 11 is a front sectional view of the first embodiment of the fender contact portion of the door, FIG. 12 is a front sectional view of the second embodiment, and FIG. Similarly, it is a conventional front sectional view.
[0010]
First, the whole structure of the tractor equipped with the cabin 12 of the present invention will be described with reference to FIG. Front wheels 2 and 2 are supported on the engine frame 1 via a front axle case, a transmission case 6 is disposed on the rear of the engine frame 1 via a clutch housing, and a rear axle case is provided on both sides of the transmission case 6. The rear wheels 3.3 are supported. The work machine can be mounted on the rear part of the mission case 6 via a work machine mounting device including a top link, a lower link, and the like. Further, a front wheel drive output shaft projects forward from the front lower portion of the transmission case 6 so that the front wheels 2 and 2 can be driven via a universal joint, a transmission shaft, and the like.
[0011]
An engine 5 is mounted on the engine frame 1, and the engine 5 is covered with a bonnet 4. A dashboard 11 is disposed at the rear of the bonnet 4, an operation panel 18 and a steering handle 19 are disposed on the dashboard 11, and a seat 15 is disposed behind the dashboard 11. The operation unit is configured to be covered by the cabin 12. The cabin 12 is a cabin frame. The front column 13 is erected from the engine frame 1, the rear column 14 is erected from the transmission case 6, the beam is laid horizontally on the top, the ceiling is covered by a roof 31, and the front is The windshield is covered with doors 50 and 50 on the side and the rear glass 35 on the rear. Further, a direction indicator 9 is provided below the rear column 14.
[0012]
The steering shaft of the steering handle 19 passes through the dashboard 11 and is supported on the cabin floor 21 via the vibration isolating member 20, and noise from the power steering hydraulic pressure switching unit 22 connected to the lower end of the steering shaft is generated. It is difficult to be transmitted to the cabin 12.
[0013]
That is, as shown in FIGS. 2 and 3, the cabin floor 21 is fixed to the machine, and the cabin floor 21 has an opening 21 a through which the power steering hydraulic pressure switching unit 22 can be inserted. . The rear part of the cabin floor 21 is covered with a step cover 28. Then, the guide pipes 23, 23, 23 are fixed on the cabin floor 21 by bolts 29, 29, 29, and the outer periphery of the guide pipes 23, 23, 23 is formed of rubber or the like.・ 20 and 20 are fixed respectively. However, the guide pipes 23, 23, and 23 can be fixed on the cabin floor 21 by welding or the like.
[0014]
On the other hand, the handle shaft is housed in the steering post 24, a base plate 25 is fixed to the lower end of the steering post 24, and a power steering hydraulic pressure switching unit 22 is fixed to the lower surface of the base plate 25. A handle shaft is connected and fixed to the input shaft of the hydraulic pressure switching unit 22. The power steering hydraulic pressure switching unit 22 switches the oil path according to the amount of rotation of the steering handle 19 and feeds the pressure oil to a power steering cylinder (not shown). The power steering cylinder rotates the front wheel 2. The steering handle 19 can be turned by turning in the turning direction. Connection pipes 26, 26, and 26 are erected on the base plate 25, and the connection pipe 26 is formed of a cylindrical body having an inner diameter capable of fitting the guide pipe 23 and the vibration isolation member 20.
[0015]
Thus, the power steering hydraulic pressure switching unit 22 is fixed to the steering post 24 via the base plate 25, and the connecting pipe 26 fixed to the base plate 25 is erected on the cabin floor 21 via the vibration isolation member 20. It is connected to the pipe 23. That is, the steering unit such as the steering handle 19, the handle shaft, and the power steering hydraulic pressure switching unit 22 is attached to the machine via the vibration isolation member 20. A seal member 27 is interposed between the cabin floor 21 and the base plate 25 to prevent waterproofing and noise leakage.
[0016]
By configuring as described above, the conventional power steering hydraulic pressure switching unit 22 is housed in the engine room, and the power steering hydraulic pressure switching unit 22 is operated from the steering handle via a universal joint or the like. The model with a large room has a space for placement, but the small model with a small storage space has to place the power steering hydraulic switch unit 22 below the steering column (dashboard), causing problems such as noise and vibration. However, with the configuration described above, noise and vibration generated from the power steering hydraulic pressure switching unit 22 are absorbed by the vibration isolation member 20, and transmission of noise and vibration into the cabin 12 is reduced. It is done. Further, since there is no gap, entry of dust and the like can be prevented.
[0017]
Further, the power steering hydraulic pressure switching unit 22 and the handle shaft are connected by spline fitting. However, since the power steering hydraulic pressure switching unit 22 is fixed to the steering post 24, there is no play in the spline fitting portion. As a result, the wear due to vibration is reduced, the life is extended, and the number of maintenance can be reduced.
[0018]
And the air conditioner 30 of this invention is arrange | positioned at the upper outer rear part of the cabin 12. As shown in FIG. The air conditioner 30 is an indoor unit of an air conditioner in this embodiment, but may be a ventilation fan or the like. As shown in FIGS. 4 and 5, the air conditioner 30 is housed in a portion that extends rearward from the rear columns 14, 14 and covers the roof 31 that covers the ceiling of the cabin 12, and straddles the inside and outside of the cabin 12. It is arranged. The rear end of the roof 31 is positioned forward of the rear end of the rear wheel 3 so that the total length does not become longer.
[0019]
The mounting structure of the air conditioner 30 is such that a beam 32 is installed between the upper portions of the rear struts 14 and 14, and a bracket 33 having a U-shape in a plan view is projected rearward from above the left and right middle portions of the beam 32. A front portion of the air conditioner 30 is placed and fixed on the beam 32, and a side surface and a rear portion of the air conditioner 30 are supported and fixed by a bracket 33. At this time, the air conditioner 30 is disposed so as to incline from the front to the rear and to the low, making the front-rear length as short as possible and facilitating the drain water to flow down rearward.
[0020]
The lower cover 34 that covers the lower surface of the air conditioner 30 outside the cabin 12 is provided with an opening 34b for introducing outside air. A switching device for switching the air circulation is provided. Since the hinge 36 of the rear glass 35 of the cabin 12 is disposed at the front end of the lower cover 34, a recess 34a is formed in order to avoid interference between the two.
[0021]
Thus, the air conditioner 30 is provided on the rear ceiling of the cabin 12, the discharge port 30 a of the air conditioner 30 is arranged facing the cabin 12, and the main body of the air conditioner 30 is arranged not to be located inside the cabin 12. Thus, the ceiling height inside the cabin 12 is increased so that the indoor space is not reduced. And since the suction side of the air conditioner 30 is located outside the cabin 12, it is possible to easily take in outside air. Further, since the air conditioner 30 is inclined, the condensed water generated at the time of cooling can be easily discharged from the rear side of the cabin 12 so as not to enter the cabin 12.
[0022]
Further, as shown in FIGS. 4, 5, and 6, the air discharge port 30 a of the air conditioner 30 is disposed at a position overlapping the rear support column 14 in a side view, and faces the cabin 12. Note that FIGS. 5 and 6 are configured substantially symmetrically so that only the left and right sides are shown.
[0023]
The duct 40 is communicated with the air discharge port 30a. The duct 40 is formed between the upper roof 41 and inner roof 42 of the cabin 12, the inner roof 42, by forming a groove-like recess (or protrusion) by injection molding of synthetic resin, upper roof 41 The duct 40 is formed between the inner roof 42 and the inner roof 42.
[0024]
That is, the duct 40 is formed by inflating the inner roof 42 downward from the state in which the upper roof 41 and the inner roof 42 are combined, and as shown in FIG. It is divided into two forks from the 30a portion, bent to the left and right sides, then bent forward and extended to form a substantially U shape in plan view.
[0025]
As shown in FIGS. 5 and 7, a plurality of outlets are provided on the lower surface of the duct 40. In this embodiment, a defroster outlet 42a opened at the front and an operator outlet 42b opened in the middle to direct the wind to the operator are provided to prevent the windshield from fogging. The defroster outlet 42a and the operator outlet 42b are provided with wind direction bodies 49 and 49 that can change the direction of the wind. It can also be made to do. Further, in the present embodiment, the number of outlets is two for one duct, but it is also possible to provide three or more outlets.
[0026]
A partition plate 43 is provided in the duct 40 between the defroster outlet 42a and the operator outlet 42b so that the amount of air blown from the defroster outlet 42a and the operator outlet 42b is substantially equal. ing. In this embodiment, a plate-like partition plate 43 is obliquely projected on the inner roof 42 in the duct 40, but the partition plate 43 may be protruded from the upper roof 41. Further, by changing the position, angle, and size of the partition plate 43, the ratio of the amount of air flowing out from the defroster outlet 42a and the operator outlet 42b can be changed.
[0027]
With this configuration, the air conditioner 30 is located outside the cabin 12, the duct 40 is located on both the left and right sides of the ceiling inside the cabin 12, and the overhead is conventional when the operator is seated on the seat 15. A substantially equivalent height can be obtained. And the wind of the air conditioner 30 can be blown out toward the operator and the windshield from the duct 40, and the temperature, humidity, etc. in the cabin 12 can be adjusted.
[0028]
Also, as shown in FIG. 8, a space is formed between the duct 40 and the corner of the cabin on both the left and right sides of the ceiling of the cabin 12, and an air intake 44 from the room is formed in this space portion. The intake port 44 is provided with a filter 45 and communicates with the air intake port of the air conditioner 30. In addition, a member 46 for filling a gap is disposed between the inner roof 42 and the upper roof 41 so as to prevent outside air from being taken in. Further, hoses 47 and 48 for sending the refrigerant of the air conditioner 30 are inserted between the inside or outside of the rear column 14 and the inner panel.
[0029]
Further, as shown in FIGS. 9 and 10, the front strut 13 of the cabin frame is formed in a “<” shape that is recessed inwardly so that the door 50 on the side is closely closed. Yes. That is, the front strut 13 is bent outwardly from an approximately vertical center portion (L1 = L2) in an angle α “<” shape in a front view, and the receiving portion of the lock device 51 of the door 50 is bent at the bent portion 13a. Is arranged. The door 50 is made of a single transparent glass plate, and is pivotally supported on the rear column 14 by a hinge 52 serving as a pivotal pivot at the rear (FIG. 1), and the front is closed by a lock device 51. It can be locked with. The bending angle α is set within an angle that allows the glass constituting the door 50 to return to its original state even when the glass is elastically deformed. In other words, it is within an angle that does not reach the elastic limit.
[0030]
The reason for bending into a "<" shape is that an error is inevitably generated when the cabin 12 is assembled. Therefore, if the "<" shape is not configured as described above, the door 50 configured as a flat plate is attached to the cabin frame. When it is attached and closed, a gap is inevitably formed due to an error. Since this gap has a large error especially at both ends, a gap is generated at the end of the door 50, and noise is generated by vibration during traveling and work, and there is a draft in winter, and the cooler is not effective in summer. Etc. had occurred. Conventionally, in order to fill this gap, a seal member such as rubber is arranged at the contact portion with the door around the cabin frame. However, the thickness of the seal member is limited, and all gaps can be filled. In some cases, it was not possible.
[0031]
However, as described above, when the front support 13 is formed in a “<” shape when viewed from the front, when the door 50 is closed, the upper and lower ends of the door 50 are in contact with the front support 13, and the door 50 The upper and lower centers of the door 50 are locked in a state of being elastically deformed by being attracted to the front column 13, so that the upper and lower sides and the center of the door 50 are in close contact with the front frame 13 without applying excessive force and elastically deforming and damaging. As a result, no gap is generated. Moreover, the play between the door 50 and the front support 13 can be eliminated. Reference numeral 56 denotes a seal member.
[0032]
In addition, a gap is easily formed between the door 50 and the fender 54. For example, as shown in FIG. 13, conventionally, a square pipe-like contact body 55 is fixed by welding on a fender 54 ′, and a seal member 56 is pasted on the outer surface of the contact body 55. However, when the contact body 55 is welded onto the fender 54 ′, welding distortion occurs, and a gap is formed in a portion where the distorted contact body 55 contacts the flat door 50.
[0033]
Therefore, in the contact portion where the rear lower inner surface of the door 50 abuts against the fender 54, a rising portion is formed on the fender 54, and the contact portion 54a is provided on the fender 54 so that the position of the rising portion does not change during molding. It is integrally molded. That is, the fender 54 is made of a synthetic resin or the like, and a vertical surface (rising portion) is formed on the fender 54 to form the contact portion 54a so that the lower inner surface of the door 50 contacts. In order to further improve the sealing performance, a seal member 56 is attached to the fender 54 or the door 50 at the contact portion between the door 50 and the fender 54.
[0034]
As shown in FIG. 11, the fender 54 can be divided into an inner fender 54IN and an outer fender 54OUT as shown in FIG. 11, and a vertical surface is formed on the side portion of the inner end of the outer fender 54OUT. The abutting portion 54a is formed, and an end portion is formed with a fitting portion 54b having a "U" shape in sectional view. Then, at the time of assembly, the fitting portion 54b is inserted into the outer end side of the inner fender 54IN. Moreover, as shown in FIG. 12, as a second embodiment, a fender 54 in which the contact portion 54a is integrally formed may be used.
[0035]
With this configuration, the abutment portion 54a of the fender 54 is formed by injection molding or the like when the synthetic resin 54a is made of synthetic resin, and is integrally formed by pressing or the like when the metal is welded. The error caused by distortion and adhesion was eliminated, and the gap could be eliminated on the contact surface between the door 50 and the fender 54.
[0036]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
In the structure which arrange | positions an air conditioner (30) to the cabin (12) which covers the driving | running | working part of a traveling body as Claim 1, Between upper part of the back support | pillar (14 * 14) which is a cabin frame of this cabin (12) A beam (32) is installed on the rear side, a bracket (33) is protruded rearward from the beam (32), and the air conditioner (30) is supported and fixed by the beam (32) and the bracket (33). A roof (31) covering the ceiling of (12) extends rearward from the rear column (14), and the air conditioner (30) is housed in the extended portion, and the air conditioner (30) The discharge port (30a) is arranged facing the cabin (12), and the air conditioner (30) is arranged across the inside and outside of the cabin (12) by the above structure . Arrange air conditioners with the same size as the living space It can be, not vehicle height is also high. And since this air conditioner is arrange | positioned not on the head or the front part but on the rear part, the front visual field is not obstructed and it becomes difficult to hear the noise emitted from the air conditioner.
In addition, since the air conditioner is arranged across the cabin, the outside air can be easily taken in from the outside of the air conditioner, the path can be shortened, and the pipe resistance and the like can be kept low.
[0037]
As in claim 2, in the cabin structure to which the air conditioner according to claim 1 is attached, a duct (40) communicates with the discharge port (30a) of the air conditioner (30), and the duct (40) Located on the left and right sides of the ceiling in the cabin (12) and extending forward, a defroster outlet (42a) is provided at the front of the duct (40), and an operator outlet (42b) is provided in the middle. Since the duct (40) is located on both the left and right sides of the ceiling in the cabin (12) and the operator is seated on the seat (15), the center of the ceiling can be raised, and the overhead space of the operator is almost the same as before. It becomes the same, there is no feeling of pressure, and air can be blown out in a desired direction from the outlet.
And the wind of the air conditioner 30 can be blown out toward the operator and the windshield from the duct 40, and the temperature, humidity, etc. in the cabin 12 can be adjusted.
[0038]
According to a third aspect of the present invention, in the cabin structure to which the air conditioner according to the second aspect is attached, the duct (40) forms a groove-shaped concave portion or convex portion in the inner roof (42) of the cabin (12). Thus, since the duct (40) is integrally formed with the inner roof (42), it is not necessary to pipe the duct in the cabin, the number of parts can be reduced, and the cost can be reduced.
Further, since the inner roof can be integrally formed with a synthetic resin or the like, it can be easily manufactured and the design can be easily changed.
[0039]
According to a fourth aspect of the present invention, in the cabin structure to which the air conditioner according to the second or third aspect is attached, each air outlet is provided between the defroster air outlet (42a) and the operator air outlet (42b). Since the partition plate (43) for adjusting the amount of air blown out from the mouths (42a, 42b) is provided , the air from the air conditioner can be discharged almost evenly to the air outlet, and the partition By changing the size and inclination of the plate, the amount of discharge from each outlet can be changed, and air can be discharged toward the windshield, the driver's seat, and the like.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a tractor equipped with a cabin of the present invention.
FIG. 2 is a side view sectional view of a steering post mounting portion.
FIG. 3 is also a plan view.
FIG. 4 is a side sectional view of the upper rear portion of the cabin.
FIG. 5 is a plan view of an air conditioner and a duct portion.
FIG. 6 is a front sectional view of a duct portion.
FIG. 7 is a side sectional view of the same.
FIG. 8 is a cross-sectional plan view of a corner at the rear of the cabin.
FIG. 9 is a front view of a front post.
FIG. 10 is a schematic front view showing a state when the door is closed.
FIG. 11 is a front sectional view of a first embodiment of a fender contact portion of a door.
FIG. 12 is a front sectional view of the second embodiment.
FIG. 13 is a cross-sectional view of a conventional front view.
[Explanation of symbols]
12 Cabin 30 Air conditioner 30a Discharge port 40 Duct 42 Inner roof 42a / 42b Outlet port 43 Partition plate

Claims

In the configuration in which the air conditioner (30) is arranged in the cabin (12) that covers the operating part of the traveling machine body, the beam (32) is placed between the upper portions of the rear columns (14, 14) that are the cabin frame of the cabin (12). A bracket (33) is projected from the beam (32) to the rear, the air conditioner (30) is supported and fixed by the beam (32) and the bracket (33), and the ceiling of the cabin (12) is installed. The covering roof (31) extends rearward from the rear column (14), and the air conditioner (30) is accommodated in the extended portion, and the discharge port (30a) of the air conditioner (30). Of the cabin to which the air conditioner is attached, characterized in that the air conditioner (30) is arranged across the inside and outside of the cabin (12) by the above structure . Construction.

The structure of a cabin to which an air conditioner according to claim 1 is attached, wherein a duct (40) is communicated with a discharge port (30a) of the air conditioner (30), and the duct (40) is provided in a cabin (12). It is located on both the left and right sides of the ceiling, extends forward, has a defroster outlet (42a) at the front of the duct (40), and has an operator outlet (42b) in the middle. The structure of the cabin where the air conditioner is installed.

The structure of a cabin to which an air conditioner according to claim 2 is attached, wherein the duct (40) is formed by forming a groove-like concave portion or convex portion in an inner roof (42) of the cabin (12). A structure of a cabin to which an air conditioner is attached, characterized in that 40) is integrally formed with an inner roof (42) .

In the structure of the cabin which attaches the air conditioner of Claim 2 or Claim 3, between the said blowing outlet for defrosters (42a) and the blowing outlet for operators (42b), each outlet (42a * 42b) The structure of the cabin which attaches the air conditioner characterized by providing the partition plate (43) which adjusts the quantity blown out from .