JP4499383B2 - 水溶性プロドラッグ - Google Patents
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Description
本発明は、
(1)式(I):
R1は、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルキルチオ、置換されていてもよいアラルキルオキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいヘテロアリールであり;
R2は、置換されていてもよいアリールであり;
R3は、置換されていてもよいアルキルであり;
R4は、水素、置換されていてもよいアルキルカルボニル、置換されていてもよいアルケニルカルボニル、置換されていてもよいアルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいカルバモイルであり;
R5は、水素、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリールであり;
R6は、水素、置換されていてもよいアルキルカルボニルである]
で示される化合物または製薬上許容し得るその塩;
(2) R1が置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよいアルコキシであり、R2が置換されていてもよいアリールであり、R3が置換されていてもよい低級アルキルであり、R4が水素または置換されていてもよいアルキルカルボニルであり、R5が置換されていてもよいアリールであり、そしてR6が水素である、上記(1)の化合物または製薬上許容し得るその塩;
(3) R1が低級アルキル、アリールまたは低級アルコキシであり、R2がアリールであり、R3が低級アルキルであり、R4が水素またはアルキルカルボニルであり、R5がアリールであり、そしてR6が水素である、上記(2)の化合物または製薬上許容し得るその塩;
(4) R1がフェニルであり、R2がフェニルであり、R3がメチルであり、R4がアセチルであり、R5がフェニルであり、そしてR6が水素である、上記(3)の化合物または製薬上許容し得るその塩;
(5) R1がt−ブチルオキシであり、R2がフェニルであり、R3がメチルであり、R4が水素であり、R5がフェニルであり、そしてR6が水素である、上記(3)の化合物または製薬上許容し得るその塩;
(6) R1がイソプロピルであり、R2がフェニルであり、R3がメチルであり、R4がアセチルであり、R5がフェニルであり、そしてR6が水素である、上記(3)の化合物または製薬上許容し得るその塩;
(7) 生体内で次式:
R1は、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルキルチオ、置換されていてもよいアラルキルオキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいヘテロアリールであり;
R2は、置換されていてもよいアリールであり;
R3は、置換されていてもよいアルキルであり;
R4は、水素、置換されていてもよいアルキルカルボニル、置換されていてもよいアルケニルカルボニル、置換されていてもよいアルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいカルバモイルであり;
R5は、水素、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリールであり;
R6は、水素、置換されていてもよいアルキルカルボニルである]
で示される化合物に変換される、上記(1)〜(6)のいずれかに記載の化合物または製薬上許容し得るその塩;
(8) 上記(1)〜(7)のいずれかに記載の化合物または製薬上許容し得る塩を含有する医薬組成物;
(9) 上記(1)〜(7)のいずれかに記載の化合物またはその製薬上許容し得る塩の水溶液剤である医薬組成物;
(10) 上記(1)〜(7)のいずれかに記載の化合物の製薬上許容し得る塩が酸付加塩である、上記(9)の医薬組成物;
(11) 注射剤または輸液である、上記(9)または(10)の医薬組成物。
(12) 腫瘍を処置するための上記(8)〜(11)の医薬組成物;
(13) 上記式(I)で示される化合物の製造方法であって、式(VIII):
で示される化合物を式
で示される化合物と反応させて、式(IX):
で示される化合物を得、これを脱保護する工程を含む、製造方法
を提供する。
置換基としては、アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル又はtert−ペンチル)、低級アルコキシ(例えば、メトキシ又はエトキシ)、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素)、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、スルホニル、アミノ、低級アルキルアミノ(例えば、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルメチルアミノ又はジエチルアミノ)、スルフォ、アジド、低級アルケニル等が挙げられる。置換基は、すべての可能な位置で1個又は1個以上置換されていてよい。アリールとしては、具体的には、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−エチルフェニル、3−エチルフェニル、4−エチルフェニル、4−ペンチルフェニル、4−カルボキシフェニル、4−アセチルフェニル、4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル、4−ニトロフェニル、4−ヒドロキシフェニル、4−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル又は4−ヨードフェニル等が挙げられる。
式(III)の化合物のアミノ基を適当な保護基で保護した後、カルボン酸の水酸基部分をアルキル化して式(IV)の化合物を得る。保護基としては、上記R7について例示したものと同様の保護基が挙げられる。例えば、導入する保護基がトリクロロエチルカルボニルの場合、式(III)の化合物をスクシンイミジル−2,2,2−トリクロロエチルカーボネートと反応させる。アルキル化は塩化チオニル等の存在下でメタノール等のアルコールと反応させることにより行うことができる。
式(IV)の化合物を、PPTS(ピリジニウムp−トルエンスルホナート)等の触媒の存在下で、4−メトキシベンズアルデヒドジメチルアセタールと反応させ、式(V)の化合物を得る。PPTSに代えてPTS(p−トルエンスルホナート)も使用することができる。
式(V)の化合物を加水分解して式(VI)の化合物を得る。加水分解はKOH、NaOH等のアルカリ水溶液中、室温で行う。
式(VI)の化合物を、7位に保護基を有するバッカチンIIIとDCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド)の存在下でカップリングさせ、式(VII)の化合物を得る。バッカチンIIIの保護基は、上記工程aで用いた式(III)の保護基と同様である。この反応では、バッカチンIIIのC2'位でのエピマー化が起こることなく、式(VII)の化合物がほぼ化学量論的な量で得られる。
式(VII)の化合物のオキサゾリジン環を、パラトルエンスルホン酸を用いて開環させ、式(VIII)の化合物を得る。
式(VIII)の化合物の2'−ヒドロキシル基を、EDC・HCl(1−メチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドとDMAP(4−ジメチルアミノピリジン)の存在下で、次式
で示される化合物と反応させて、式(IX)の化合物を得る。
式(IX)の化合物を酢酸亜鉛等を用いて脱保護し、式(I)の化合物を得る。
反応試薬および溶媒は、和光純薬工業株式会社(大阪市)、ナカライテスク株式会社(京都市)、およびAldrich Chemical社 (Milwaukee, WI)から入手したものを精製することなく使用した。カラムクロマトグラフィーは、Merck 107734シリカゲル60 (70- 230メッシュ)を用いて行った。TLCは、Merck シリカゲル 60F254をプレコートしたプレートを用いて行った。融点は、柳本マイクロ融点測定装置を較正することなく用いて測定した。分析用HPLCは、C18逆相カラム(4.6×150 mm; YMCパックODS AM302)を用い、二成分溶媒系を用いて行った(0.1%TFA水溶液中のCH3CNの直線勾配、流速0.9 mL/分、230 nmで検出)。調製用HPLCは、C18逆相カラム(20×250 mm; YMC パック ODS SH343-5)を用い、二成分溶媒系を用いて行った(12 mM HCl水溶液または0.1% TFA水溶液中のCH3CNの直線勾配、流速5.0 mL/分、230 nmで検出)。キラルHPLCは、Chiralcel OD正相カラム(10×250 mm; ダイセル化学工業株式会社)を用い、ヘキサン: EtOH (9:1)の溶液を用いて行った(流速2.2 mL/分、230 nmで検出)。HPLCに用いた溶媒はHPLCグレードのものを使用した。その他の試薬はすべて分析用グレードまたはそれ以上のものを使用した。1H NMRスペクトルは、TMS(25℃)を内部標準として、400 MHz Varian UNITY INOVA 400NB分光計を用いて得た。FAB-MSは、JMA-DA7000データシステムを取りつけたJEOL JMS-SX102A分光計を用いて行った。ESI-MASSは、Finnigan SSQ-7000分光計を用いて行った。
(2R,3S)-3-フェニルイソセリン塩酸塩(化合物3)(440 mg, 2.02 mmol)を1 N NaOH (4.05 mL, 4.05 mmol)に溶解した後、この溶液に 1 N NaHCO3 (4.05 mL, 4.05 mmol)およびジオキサン (6 mL)中のスクシンイミジル2,2,2-トリクロロエチルカーボネート (589 mg, 2.03 mmol) の溶液を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。溶媒を留去した後、残留したアルカリ性溶液を1 N HClで pH2に酸性化し、酢酸エチルで抽出した。抽出物を0.25 N HCl で4回洗浄した。有機溶液をMgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。得られた 油状物を無水メタノール (10 mL)に溶解し、SOCl2 (0.21 mL, 2.83 mmol) をアルゴン雰囲気下で0℃にて滴加した。反応混合物を室温で一晩攪拌した後、飽和NaHCO3でクエンチし、減圧下で留去した後、ジエチルエーテルで希釈した。有機層を飽和NaHCO3で洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)で精製し、化合物4を得た(726 mg, 1.96 mmol, 97%)。
1NMR (CDCl3, 400 MHz,):δ=7.41-7.29 (m, 5 H, CH), 5.86 (d, 3J(H,H) = 9.2 Hz, 1 H, NH), 5.29 (dd, 3J(H,H) = 9.4, 1.8 Hz, 1 H, CH), 4.74, 4.69 (2d, 2J(H,H) = 11.9 Hz, 2 H, CH2), 4.53 (dd, 3J(H,H) = 3.8, 2.0 Hz, 1 H, CH), 3.85(s, 3 H, CH3), 3.15 (s, 1 H, OH); 13C NMR (CDCl3, 100 MHz):δ = 172.9 154.0, 128.6, 127.9, 126.6, 95.4, 74.5, 73.2, 56.7, 53.1.
無水トルエン(60 mL)中の化合物4 (1.27 g, 3.43 mmol)およびp-トルエンスルホン酸ピリジニウム (PPTS) (9 mg, 0.034 mmol)の溶液に、4-メトキシベンズアルデヒドジメチルアセタール (1.1 mL, 4.12 mmol)をアルゴン雰囲気下で加えた後、速やかにトルエンの蒸留を行った。0.5時間の共沸蒸留の間に約25mLの溶媒を留去し、反応混合物を室温に冷ました後、飽和NaHCO3でクエンチし、ジエチルエーテルで希釈した。有機層を飽和NaHCO3、水およびブラインで洗浄した後、MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。得られた油状物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル:ヘキサン=1:4)により精製して油状の化合物5(1.54 g, 3.15 mmol, 92%)を得た。[α]D 26=+61.2 (c=0.012、メタノール中)、1NMR (CDCl3、400 MHz):δ=7.41-7.32 (m, 7 H, CH), 6.91 (d, 3J(H,H) = 8.2 Hz, 2 H, CH), 6.48 (s, 1 H, CH), 5.57 (bs, 1 H, CH), 4.62 (d, 3J(H,H) = 4.0 Hz, 1 H, CH), 5.40-4.60 (br, 2 H, CH2), 3.81 (s, 3 H, CH3), 3.59 (s, 3 H, CH3)。13C NMR (CDCl3, 100 MHz):δ= 169.5, 160.1, 150.2br, 139.5br, 138.7br, 128.5br, 128.4, 128.7, 128.2, 128.1, 126.2, 113.5, 94.5, 92.1br, 91.5br, 83.1br, 82.3br, 74.3, 62.9br, 55.0, 52.2. HRMS (FAB+):C21H21Cl3NO6の計算値[M++H]:488.0434,実測値:488.0434。分析(C21H20Cl3NO6) C, H, N。純度は98% より高かった(230 nm でのHPLC解析)。構造をさらにC-H cosy および noesy 解析により確認した。
メタノール(15 mL)中の化合物5 (444 mg, 0.91 mmol)の攪拌溶液に、水 (5 mL)中のKOH (56 mg, 1.00 mmol)の溶液を室温でゆっくりと加えた。反応混合物を0.5時間攪拌した後、メタノールを減圧下で留去した。残留した混合物を水で希釈し、ジエチルエーテルで洗浄し、1N HClで酸性化し、酢酸エチルで抽出した。この有機相をMgSO4で乾燥し、減圧下で留去した。得られた油状物6 (425 mg, 0.90 mmol, 99%)を真空乾燥して、それ以上精製することなく次の工程に使用した。
1NMR(CD3OD, 400 MHz):δ=7.45-7.29 (m, 7 H, CH), 6.93-6.90 (m, 2 H, CH), 6.46 (s, 1 H, CH), 5.47 (d, 3J(H,H) = 4.8 Hz, 1 H, CH), 4.59 (d, 3J(H,H) = 4.8 Hz, 1 H, CH), 4.53, 4.44 (2d, 2J(H,H) = 12.3 Hz, 2 H, CH2), 3.80 (s, 3 H, CH3). 13C NMR (CD3OD, 100 MHz):δ = 172.3, 161.8, 151.9, 141.6br, 131.7br, 130.9br, 130.0, 129.9, 129.2, 127.7, 114.6, 96.0, 93.6br, 84.7br, 75.6, 64.9br, 55.8.
無水トルエン (20 mL)およびCH2Cl2 (10 mL)の混合物中の化合物6(243 mg, 0.51 mmol)、7-Troc-バッカチンIII (130 mg, 0.171 mmol)およびDMAP (6.3 mg, 0.05 mmol)をアルゴン雰囲気下、室温で15分間攪拌した後、DCCを加え、反応混合物を3時間攪拌した。ジシクロヘキシル尿素を濾過により除去した後、反応混合物を酢酸エチルでで希釈し、飽和NH4Clおよび飽和NaHCO3で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製して油状の固形物(化合物7)を得た(204 mg, 0.167 mmol, 98%)。
[α]D 26=-43.3 (c=0.021 CHCl3),1NMR (CDCl3, 400 MHz):δ=8.01 (d, 3J(H,H)=7.1 Hz, 2H, CH), 7.63 (t, 3J(H,H)=7.4 Hz, 1H, CH), 7.48 (t, 3J(H,H)=7.8 Hz, 2H, CH), 7.51-7.43 (m, 7H, CH), 6.93 (d, 3J(H,H)=8.4 Hz, 2H, CH), 6.50 (s, 1H, CH), 6.25 (s, 1H, CH), 6.11(bt, 3J(H,H)=8.6 Hz, 1H, CH), 5.62 (d, 3J(H,H)=7.1 Hz, 1H, CH), 5.56 (bs, 1H, CH), 5.51 (dd, 3J(H,H)=10.8, 7.0 Hz, 1H, CH), 5.01, 4.63 (2d, 2J(H,H)=12.1 Hz, 2H, CH2), 4.88 (bd, 3J(H,H)=8.1 Hz, 1H, CH), 4.63 (d, 3J(H,H)=5.1 Hz, 1H, CH), 4.55-4.35 (br, 2H, CH2), 4.25, 4.09 (2d, 2J(H,H)=8.6 Hz, 2H, CH2), 3.84(d, 3J(H,H)=7.0 Hz, 1H, CH), 3.82 (s, 3H, CH3), 2.61-2.53 (m, 1H, CH2), 2.24-2.07 (m, 2H, CH2), 2.16 (s, 3H, CH3), 2.03-1.96 (m, 1H, CH2), 1.87 (s, 3H, CH3), 1.77 (s, 3H, CH3), 1.59 (s, 3H, CH3), 1.21 (s, 3H, CH3), 1.13 (s, 3H, CH3).13C NMR (CDCl3, 100 MHz):δ=201.3, 169.7, 169.0, 168.9, 166.7, 160.6, 153.0, 150.2, 140.9, 133.8, 132.5, 129.9, 129.1, 128.9, 128.6, 128.6, 128.5, 126.6, 114.1, 94.4, 92.8, 83.6, 80.3, 78.8, 77.2, 77.1, 76.2, 76.0, 75.0, 74.6, 74.3, 71.7, 63.5, 55.8, 55.2, 46.7, 43.0, 35.5, 33.0, 26.2, 21.4, 21.1, 20.7, 13.7, 10.6. HRMS (FAB+):C54H55Cl6NO18 の計算値[M++H]:1216.1629, 実測値:1216.1621。分析(C54H55Cl6NO182H2O) C,H, N。純度は98%よりも高かった(230 nmでのHPLC解析). 構造は、さらにC-H cosy NMR解析により確認した。
メタノール(10 mL)中の化合物7(200 mg, 0.164 mmol)の攪拌溶液に、メタノール(5 mL)中のp-トルエンスルホン酸 (34 mg, 0.18 mmol)を加えた。室温で24時間攪拌した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO3およびブラインで3回洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル:ヘキサン=1:2) により精製して化合物8(170 mg, 0.154 mmol, 94%)を得た。
[α]D 26=-47.8 (c=0.011、CHCl3中),m.p.=150-152℃、1NMR (CDCl3, 400 MHz):δ=8.09 (d, 3J(H,H)=7.5 Hz, 2H, CH), 7.62 (t, 3J(H,H)=7.4 Hz, 1H, CH), 7.49 (t, 3J(H,H)=7.8 Hz, 2H, CH), 7.41-7.32 (m, 5H, CH), 6.34 (s, 1H, CH), 6.22(t, 3J(H,H)=8.8 Hz, 1H, CH), 6.15 (d, 3J(H,H)=9.5 Hz, 1H, NH), 5.66 (d, 3J(H,H)=6.9 Hz, 1H, CH), 5.53 (dd, 3J(H,H)=10.6, 7.3 Hz, 1H, CH), 5.36 (dd, 3J(H,H)=9.5, 2.0 Hz, 1H, CH), 5.02, 4.65 (2d, 2J(H,H)=12.0 Hz, 2H, CH2), 4.94 (d, 3J(H,H)=8.2 Hz, 1H, CH), 4.70 (d, 3J(H,H)=2.0 Hz, 1H, CH), 4.66, 4.62 (2d, 2J(H,H)=12.1 Hz, 2H, CH2), 4.30, 4.17 (2d, 2J(H,H)=8.6 Hz, 2H, CH2), 3.93 (d, 3J(H,H)=6.8 Hz, 1H, CH), 3.68 (s, 1H, OH), 2.64-2.56 (m, 1H, CH2), 2.37 (s, 3H, CH3), 2.33-2.20 (m, 2H, CH2), 2.17 (s, 3H, CH3), 2.07-2.00 (m, 1H, CH2), 1.90 (s, 3H, CH3), 1.82 (s, 3H, CH3), 1.22 (s, 3H, CH3), 1.16 (s, 3H, CH3)。13C NMR (CDCl3, 100 MHz):δ=201.3, 172.0, 170.4, 169.1, 166.8, 154.2, 153.1, 140.5, 137.6, 133.8, 133.0, 130.1, 128.9, 128.7, 128.3, 126.7, 95.2, 94.4, 83.6, 80.8, 78.6, 77.2, 76.4, 76.3, 75.2, 74.5, 74.2, 73.3, 72.0, 56.7, 56.0, 46.9, 43.1, 35.3, 33.1, 26.5, 22.5, 20.9, 20.7, 14.6, 10.7. HRMS (FAB+): C46H50Cl6NO17 の計算値[M++H]:1098.1210, 実測値:1098.1210. CHN。分析値(C46H49Cl6NO171.5H2O) C,H, N。純度は99%よりも高かった(230 nmでのHPLC解析)。
乾燥CH2Cl2 (2 mL)中の化合物8 (89 mg, 0.081 mmol), 安息香酸 (11.8 mg, 0.097 mmol), DMAP (3.0 mg, 0.024 mmol)およびEDC・HCl (18.6 mg, 0.097 mmol)をアルゴン雰囲気下で室温にて4時間攪拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、順次、10% クエン酸で3回、水および飽和NaHCO3で2回洗浄した。有機層を MgSO4で乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製して白色の固体(化合物9)(90 mg, 0.075 mmol, 92%)を得た。
[α]D 26=-42.4 (c=0.015、CHCl3中), m.p.=156-158℃、1NMR (CDCl3, 400 MHz):δ=8.08 (d, 3J(H,H)=7.3 Hz, 2H, CH), 8.00 (d, 3J(H,H)=7.5 Hz, 2H, CH), 7.65-7.60 (m, 2H, CH), 7.53-7.31 (m, 9H, CH), 6.36 (s, 1H, CH), 6.23(t, 3J(H,H)=8.8 Hz, 1H, CH), 5.99 (d, 3J(H,H)=9.1 Hz, 1H, NH), 5.67 (d, 3J(H,H)=7.0 Hz, 1H, CH), 5.61-5.57 (m, 3H, CH), 5.04, 4.65 (2d, 2J(H,H)=12.0 Hz, 2H, CH2), 4.96 (d, 3J(H,H)=8.1 Hz, 1H, CH), 4.69, 4.65 (2d, 2J(H,H)=12.2 Hz, 2H, CH2), 4.31, 4.16 (2d, 2J(H,H)=8.4 Hz, 2H, CH2), 3.96 (d, 3J(H,H)=7.0 Hz, 1H, CH), 2.66-2.58 (m, 1H, CH2), 2.40 (s, 3H, CH3), 2.27-2.21 (m, 1H, CH2), 2.15 (s, 3H, CH3), 2.07-2.01 (m, 2H, CH2), 2.01 (s, 3H, CH3), 1.82 (s, 3H, CH3), 1.22 (s, 3H, CH3), 1.15 (s, 3H, CH3)。13C NMR (CDCl3, 100 MHz):δ=201.5, 169.7, 169.0, 167.8, 166.9, 154.4, 154.2, 153.1, 141.4, 136.2, 133.9, 133.8, 132.4, 130.1, 129.9, 129.1, 129.0, 128.8, 128.7, 128.6, 128.3, 126.5, 95.1, 94.5, 83.8, 80.7, 79.0, 77.2, 76.3, 76.2, 75.2, 74.7, 74.6, 74.5, 71.8, 55.9, 55.4, 46.8, 43.2, 35.1, 33.1, 26.4, 22.5, 21.4, 20.7, 14.5, 10.8. HRMS (FAB+): C53H53Cl6NO18の計算値 [M+]:1201.1394, 実測値:1201.1394。分析(C53H53Cl6NO180.5H2O) C,H, N。純度は、99%よりも高かった(230 nmでのHPLC解析)。
メタノール:酢酸(0.75 mL:0.75 mL)の混合物中の化合物9 (37 mg, 0.0307 mmol)の溶液に亜鉛末 (40 mg, 0.614 mmol)を加え、反応混合物を室温で4時間攪拌した。反応混合物を調製用HPLCに直接アプライし、流速5mL/分で40分間かけて、40%-80% CH3CN(12mMのHCl水溶液中)の直線勾配により溶出し、目的の画分を集め、凍結乾燥し、白色の粉末(化合物Ia)(21 mg, 0.0236 mmol, 77%)を塩酸塩として得た。
[α]D 26=-36.5 (c=0.008、メタノール中), m.p.=145-148℃、1NMR (CD3OD, 400 MHz):δ=8.26 (d, 3J(H,H)=7.3 Hz, 2H, CH), 8.07 (d, 3J(H,H)=7.3 Hz, 2H, CH), 7.76-7.72 (m, 2H, CH), 7.65-7.56 (m, 8 H), 7.39-7.36 (m, 1H, CH), 6.40 (s, 1H, CH), 5.96(t, 3J(H,H)=8.6 Hz, 1H, CH), 5.62 (d, 3J(H,H)=9.0 Hz, 1H, CH), 5.60 (d, 3J(H,H)=7.3 Hz, 1H, CH), 5.01 (d, 3J(H,H)=8.8 Hz, 1H, CH), 4.97 (d, 3J(H,H)=10.3 Hz, 1H, CH), 4.30 (dd, 3J(H,H)=6.6, 11.0 Hz, 1H, CH), 4.17, 4.14 (2d, 2J(H,H)=8.5 Hz, 2H, CH2), 3.74 (d, 3J(H,H)=7.1 Hz, 1H, CH), 2.49-2.41 (m, 1H, CH2), 2.31 (s, 3H, CH3), 2.14 (s, 3H, CH3), 1.95-1.89 (m, 1H, CH2), 1.87 (d, 4J(H,H)=0.9 Hz, 3H, CH3), 1.82-1.75 (m, 1H, CH2), 1.62 (s, 3H, CH3), 1.51-1.45 (m, 1H, CH2), 1.12 (s, 3H, CH3), 1.10 (s, 3H, CH3)。化合物IaはCD3OD中では不安定なため、13C NMRを測定することができなかった。HRMS (FAB+): C47H51NO14の計算値[M++H]:854.3388, 実測値:854.3394。分析(C47H52ClNO145H2O) C,H, N。純度は99%よりも高かった(230 nmでのHPLC解析)。
上記式(Ib)で示される化合物も、実施例1と同様に製造することができる。
上記式(Ic)で示される化合物は、実施例1の化合物9を得る工程において、安息香酸に代えてイソ酪酸を用いること以外は、実施例1と同様に製造した。
m .p.=156-160℃, 1H NMR (CD3OD, 400 MHz): δ= 8.08-8.06 (m, 2H), 7.76-7.71 (m, 1H), 7.66-7.50 (m, 6H). 7,38-7.34 (m, 1H), 6.41 (s, 1H), 5.93 (t. J=8.0 Hz, 1H), 5.59 (d, J= 7.3 Hz, 1H), 5.33 (d, J=9.0 Hz, 1H), 4,97 (dd, J=9.6, 1.9 Hz, 1H), 4.82 (d, J= 9.0 Hz, 1H), 4.31 (dd, J = 6.5, 11.0 Hz, 1H), 4.17, 4.14 (2d, J = 8.2 Hz, 2H), 3,72 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 2.84 (septet, J=7.0 Hz, 1H), 2.48-2.41 (m, 1H), 2.27 (s. 3H), 2.16 (s, 3H), 1.92-1.85 (m, 1H), 1.85 (d, J =1.3 Hz, 3H), 1.81-1.74 (m, 1H), 1.62 (s, 3H), 1.46-1.40 (m. 1H), 1.28 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.25 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.12 (s, 3H), 1.10 (s, 3H). HRMS (FAB+): C44H54NO14の計算値 [M++H]: 820.3544, 実測値:820.3542。純度は98%よりも高かった(230 nmでのHPLC解析)。
本発明化合物の水溶性を以下のとおり試験した。
方法:
試験化合物を蒸留水中に飽和させ、激しく振った。この飽和溶液を25℃で15分間超音波処理し、遠心ろ過機(0.45 nm フィルターユニット、Ultrafree(登録商標)-MC、Millipore社) に通した。ろ液をHPLCを用いて分析した。
結果:
上記実施例で得られた式(Ia)の化合物(塩酸塩)の溶解度は0.45±0.04mg/mLであった。この溶解度は、親薬物(パクリタキセル)の溶解度(0.00025±0.00004mg/mL)の1800倍に相当する。
各種pHで、本発明化合物におけるO−N分子内転位反応の挙動を調べた。
方法:
緩衝化生理食塩水( pH7.4PBS、 pH4.9PBS、 pH2.0グリシン−HCl緩衝化生理食塩水)990μLに、DMSO9.5μLおよび試験化合物の溶液(DMSO中10mM)0.5μLを加え、混合物をウォーターバス中37℃にてインキュベーションした。所定の時間インキュベーションした後、メタノール1mLを加え、生成したパクリタキセルを完全に溶解した。試料1mLを逆相HPLCにより直接分析した。HPLCはC18 (4.6×150 mm; YMC Pack ODS AM302)逆相カラムを用い、二成分溶媒系を用いて行った(CH3CN(0.1% TFA水溶液中)の直線勾配(40-100%, 30分)、流速0.9 mL/分, UV 230 nmで検出)。
結果:
上記実施例で得られた化合物(Ia)の変換プロファイルを図1に示す。pH7.4では、化合物(Ia)は完全にパクリタキセルに変換された。化合物の半量が変換されるまでの時間(t1/2)は15.1±1.3分であり、化合物を生体内に投与して全身へ分散させるのに適していることが分かった。一方、 pH4.9では、化合物(Ia)の変換はゆっくりと進み(t1/2=252.2±37.7分)、 pH2.0では、化合物(Ia)は6時間のインキュベーション後もパクリタキセルにほとんど変換されなかった。これらの結果は、本発明化合物の親薬物への変換が明らかなpH依存的挙動を示し、酸性条件下よりも生理的条件下( pH7.4)で変換がより速く進むことを示している。さらに、本発明化合物は、 pH2.0で安定であることが分かった。また、化合物(Ia)の塩酸塩は4℃で1ヶ月間は安定であり、化合物の分解もパクリタキセルへの変換も認められなかった。したがって、本発明化合物の塩酸塩は、固体での保存に適した形態であると考えられる。さらに、0.035%クエン酸生理食塩水( pH4.0)中での化合物(Ia)の転位は非常にゆっくりであった(室温での3時間のインキュベーション後のパクリタキセルへの変換率:3%未満)。したがって、本発明化合物を注射剤として投与する場合、このような緩衝液中での投与が適していると考えられる。
方法:
酵素として、安定性試験において血漿エステラーゼと高い相関性を示すことが知られているブタ肝臓エステラーゼ(PLE;カルボン酸エステル加水分解酵素;EC 3. 1. 1. 1;E-2884(Sigma Chemical Co. (St Louis, MO)より入手))を用いた。酵素は3.2 M (NH4)2SO4 溶液(pH 8.0)中の懸濁液として用いた。この懸濁液0.27μL(酵素40U/mLを含む)をPBS (pH 7.4)989.7μLで希釈し、この酵素溶液中で試験化合物の安定性を上記試験例2と同様に試験した。
結果:
化合物(Ia)は、エステラーゼ存在下および非存在下で同じt1/2値を示し、パクリタキセルへの変換プロファイルに対する影響は認められなかった(データ示さず)。さらに、エステラーゼによる化合物(Ia)の分解産物も認められなかった(データ示さず)。したがって、本発明化合物は、血漿エステラーゼによる分解に対して極めて安定であることが示された。
Claims (11)
- 式(I):
R1は、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルキルチオ、置換されていてもよいアラルキルオキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいヘテロアリールであり;
R2は、置換されていてもよいアリールであり;
R3は、置換されていてもよいアルキルであり;
R4は、水素、置換されていてもよいアルキルカルボニル、置換されていてもよいアルケニルカルボニル、置換されていてもよいアルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいカルバモイルであり;
R5は、水素、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリールであり;
R6は、水素、置換されていてもよいアルキルカルボニルであり、
ここで、該アルキル、該アルコキシ、該アルキルチオ、該アルケニル、該アルキルカルボニル、該アルケニルカルボニル、該アルキルオキシカルボニルおよび該カルバモイルの置換基は、それぞれ、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキルで置換されていることがあるアミノ、低級アルキル、低級アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシ低級アルキル、ヒドロキシ低級アルコキシ、低級アルキル低級アルコキシおよび低級アルコキシ低級アルキルからなる群から選択され、
該アリールおよび該アラルキルオキシの置換基は、それぞれ、アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、スルホニル、アミノ、低級アルキルアミノ、スルフォ、アジドおよび低級アルケニルからなる群から選択され、
該ヘテロアリールの置換基は、ハロゲン、低級アルキルで置換されていてもよいアミノ、低級アルキル、低級アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシ低級アルキル、ヒドロキシ低級アルコキシ、低級アルキル低級アルコキシおよび低級アルコキシ低級アルキルからなる群から選択される]
で示される化合物または製薬上許容し得るその塩
を含有する医薬組成物。 - 式中、R1が前記置換されていてもよいアルキル、前記置換されていてもよいアリールまたは前記置換されていてもよいアルコキシであり、R2が前記置換されていてもよいアリールであり、R3が前記置換されていてもよい低級アルキルであり、R4が水素または前記置換されていてもよいアルキルカルボニルであり、R5が前記置換されていてもよいアリールであり、そしてR6が水素である、請求項1記載の医薬組成物。
- 式中、R1が低級アルキル、アリールまたは低級アルコキシであり、R2がアリールであり、R3が低級アルキルであり、R4が水素またはアルキルカルボニルであり、R5がアリールであり、そしてR6が水素である、請求項2記載の医薬組成物。
- 式中、R1がフェニルであり、R2がフェニルであり、R3がメチルであり、R4がアセチルであり、R5がフェニルであり、そしてR6が水素である、請求項3記載の医薬組成物。
- 式中、R1がt−ブチルオキシであり、R2がフェニルであり、R3がメチルであり、R4が水素であり、R5がフェニルであり、そしてR6が水素である、請求項3記載の医薬組成物。
- 式中、R1がイソプロピルであり、R2がフェニルであり、R3がメチルであり、R4がアセチルであり、R5がフェニルであり、そしてR6が水素である、請求項3記載の医薬組成物。
- 水溶液剤である請求項1〜6のいずれかに記載の医薬組成物。
- 酸付加塩の水溶液剤である、請求項7に記載の医薬組成物。
- 注射剤または輸液である、請求項7または8記載の医薬組成物。
- 腫瘍を処置するための請求項1〜9のいずれかに記載の医薬組成物。
- 式(I):
R1は、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルキルチオ、置換されていてもよいアラルキルオキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいヘテロアリールであり;
R2は、置換されていてもよいアリールであり;
R3は、置換されていてもよいアルキルであり;
R4は、水素、置換されていてもよいアルキルカルボニル、置換されていてもよいアルケニルカルボニル、置換されていてもよいアルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいカルバモイルであり;
R5は、水素、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリールであり;
R6は、水素、置換されていてもよいアルキルカルボニルであり、
ここで、該アルキル、該アルコキシ、該アルキルチオ、該アルケニル、該アルキルカルボニル、該アルケニルカルボニル、該アルキルオキシカルボニルおよび該カルバモイルの置換基は、それぞれ、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキルで置換されていることがあるアミノ、低級アルキル、低級アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシ低級アルキル、ヒドロキシ低級アルコキシ、低級アルキル低級アルコキシおよび低級アルコキシ低級アルキルからなる群から選択され、
該アリールおよび該アラルキルオキシの置換基は、それぞれ、アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、スルホニル、アミノ、低級アルキルアミノ、スルフォ、アジドおよび低級アルケニルからなる群から選択され、
該ヘテロアリールの置換基は、ハロゲン、低級アルキルで置換されていてもよいアミノ、低級アルキル、低級アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシ低級アルキル、ヒドロキシ低級アルコキシ、低級アルキル低級アルコキシおよび低級アルコキシ低級アルキルからなる群から選択される]
で示される化合物の製造方法であって、式(VIII):
で示される化合物を式
で示される化合物と反応させて、式(IX):
で示される化合物を得、これを脱保護する工程を含む、製造方法。
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