JP4499313B2 - ルーズパウダー容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば白粉等の化粧料を粉状のパウダーとして収容するのに好適に用いられるルーズパウダー容器に関し、特に、ユーザのハンドバック、ポーチ等にコンパクトに収納でき、携帯容器として使用できるようにしたルーズパウダー容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ファンデーションや白粉等の粉体化粧料を浅底の受皿内に充填して打型し、この状態で受皿と共に携帯可能に収納するようにしたコンパクトケースは知られている。
【0003】
また、据え置きタイプの容器として、例えば外径が80〜100mm程度で、全高が45〜60mm程度となった有底の筒状容器からなり、白粉等の化粧料パウダーを粉体状態のまま、突き固めることなく収容するようにしたルーズパウダー容器も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術によるルーズパウダー容器は、例えば30g前後の化粧料パウダーを収容する場合に、その外径寸法が80〜100mm程度となって高さ寸法よりも大きく、据え置きタイプの容器として使用されるが、携帯用には不適であるという問題がある。
【0005】
一方、コンパクトケースに収納する打型タイプの化粧料の場合には、携帯用に便利であるが、浅底の受皿内に化粧料を充填して打型する必要があるため、その内容量は10g以下に制限されるという問題がある。
【0006】
また、このような打型タイプの化粧料は、詰め替え容器(レフィル)を用いてコンパクトケース内に収納する場合もあるが、この場合でも内容量は10g以下に制限されるため、使用期間が短くなり、詰め替え作業に手間がかかるという問題がある。
【0007】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、例えばユーザのハンドバック、ポーチ等にコンパクトに収納でき、持ち運びに便利な携帯容器として使用できると共に、使用期間を長くできるようにしたルーズパウダー容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用するルーズパウダー容器は、粉体からなる化粧料パウダーを収容するため有底筒状のボトルとして形成された容器本体と、該容器本体の口部側に設けられ、該容器本体内から化粧料パウダーを振出すときのパウダー振出し量を調整する振出し量調整具と、前記容器本体内から振出される化粧料パウダーの粒径を均一化するため前記容器本体の口部側に設けられたフィルタ部材と、前記容器本体の口部に着脱可能に設けられ、該フィルタ部材を外側から覆うように前記口部を閉塞する蓋体とを備え、前記振出し量調整具は、前記フィルタ部材よりも内側に位置して前記容器本体の口部内に設けられ前記化粧料パウダーの振出し量を調整する複数の調整孔が形成された孔あき中栓により構成し、前記複数の調整孔は、前記口部内を軸方向に延び前記容器本体の底部側に向けて漸次縮径するテーパ孔として形成する構成している。
【0009】
このように構成することにより、容器本体を外径が小さい細長いボトルとして形成でき、当該ルーズパウダー容器をハンドバック等にコンパクトに収納して簡単に携帯することができる。また、容器本体の口部から蓋体を取外した状態では、該容器本体を反転して上,下に振ることにより、容器本体内から化粧料パウダーを振出すことができ、振出し量調整具でパウダーの振出し量を調整できると共に、フィルタ部材により粒径が細かく均一化された化粧料パウダーを塗布用のパフ等に取出すことができる。
【0012】
また、振出し量調整具は、フィルタ部材よりも内側に位置して容器本体の口部内に設けられ化粧料パウダーの振出し量を調整する複数の調整孔が形成された孔あき中栓により構成している。
【0013】
このように、孔あき中栓を用いることにより、各調整孔から振出される化粧料パウダーの量を調整でき、例えば化粧料塗布用のパフ等に適量の化粧料パウダーを取出すことができる。
【0014】
しかも、複数の調整孔は、口部内を軸方向に延び容器本体の底部側に向けて漸次縮径するテーパ孔として形成している。これにより、化粧料パウダーの使用後にフィルタ部材と孔あき中栓との間に残ったパウダーを、テーパ状の各調整孔を通じて容器本体内に流下させるように戻すことができる。
【0015】
また、請求項の発明によると、容器本体の外径寸法は、化粧料パウダーを塗布するためのパフよりも小径に形成している。これにより、容器本体をパフの外径よりも細身のボトルとして形成でき、例えばパフの塗布面のうち一部に化粧料パウダーを取出して、例えばユーザの顔等に化粧料パウダーを局所的に塗布することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるルーズパウダー容器を、例えば白粉等の化粧料容器として用いた場合を例に挙げ添付図面に従って詳細に説明する。
【0017】
ここで、図1ないし図6は本発明の前提となる参考例を示している。図中、1は容器本体を構成する細長ボトルで、該ボトル1は、例えば合成樹脂または軽量の金属材料等を用いて細長い有底筒状体として形成されている。そして、ボトル1は底部1Aと筒部1Bとからなり、筒部1Bの上端側は略円筒状の口部1Cとなっている。
【0018】
また、ボトル1の口部1Cには、その外周側に雄ねじ1Dが形成され、該雄ねじ1Dには後述する蓋体8の雌ねじ8Cが螺着され、これにより、口部1Cは、蓋体8を用いて着脱可能に閉塞されるものである。そして、ボトル1内には、例えば20〜30g程度の化粧料パウダー2(白粉等)が粉体状態のまま、突き固めることなく収容されている。
【0019】
この場合、ボトル1の外径寸法は、例えば20〜50mm程度で図6に示す如く後述のパフ12よりも小径に形成されている。また、ボトル1の高さ寸法は、例えば100〜200mm程度となり、ボトル1の外径寸法に対して3〜5倍程度の全高に形成されている。なお、ボトル1の口部1Cは、例えば15〜45mm程度の外径寸法に形成されている。
【0020】
3はボトル1の口部1C内に着脱可能に設けられた振出し量調整具としての定量中栓で、該定量中栓3は、例えば合成樹脂等の弾性材料を用いて図2、図3に示すように形成され、下側の受け筒4と、該受け筒4に対して上側から着脱可能に嵌合される振出し筒5とにより構成されている。
【0021】
そして、受け筒4は、口部1Cの内径に対応する外径寸法を有した外側筒部4Aと、該外側筒部4Aの下端側から径方向内向きに延設された環状底部4Bと、該環状底部4Bの内周側から上向きにテーパ状をなして突出し外側筒部4A内をほぼ同軸に延びた内側筒部4Cとから構成されている。
【0022】
この場合、内側筒部4Cは、下端側から上端側に向けて漸次縮径され、その上端側は後述する振出し筒5の膨出蓋部5B内に隙間をもって挿入される。また、受け筒4の外側筒部4Aには、その内周側に振出し筒5を抜止め状態に保持するための係合溝4D,4Dが上,下に離間して形成されている。
【0023】
一方、振出し筒5は、上部側がボトル1の口部1C内に嵌合され下部側が受け筒4の外側筒部4A内に各係合溝4Dを介して抜止め状態で嵌合される段付筒状の嵌合筒部5Aと、該嵌合筒部5Aの内周側に一体形成され嵌合筒部5A内で略ドーム状をなして上向きに膨出した中蓋部としての膨出蓋部5Bとから構成されている。
【0024】
そして、該膨出蓋部5Bの下端側内周は、受け筒4の内側筒部4Cよりも大径に形成され、後述の環状通路6を内側筒部4Cの上端側外周との間に形成するものである。また、振出し筒5には、膨出蓋部5Bの外周側に位置し嵌合筒部5Aの内周面に沿って上,下方向に延びる、例えば合計4個の振出し孔5C,5C(2個のみ図示)が周方向に定間隔をもって形成されている。
【0025】
また、嵌合筒部5Aの上端側外周には、振出し筒5を受け筒4と共にボトル1の口部1C内に嵌合して取付けたときに、口部1Cの開口側端面に当接する環状の鍔部5Dと、後述のフィルタ蓋7が着脱可能に嵌着されるフィルタ嵌着部5Eとが形成されている。
【0026】
そして、定量中栓3は、受け筒4の外側筒部4Aを振出し筒5の嵌合筒部5Aの下部外周側に嵌合することにより図2に例示する如く組立てられ、このときに内側筒部4Cの上端側が膨出蓋部5B内に挿入されることによって、内側筒部4Cの上端側外周と膨出蓋部5Bの下端側内周との間には、図2に示すように環状通路6が形成される。
【0027】
また、振出し筒5の膨出蓋部5Bは、受け筒4の内側筒部4Cを上側から隙間をもって覆うことにより、ボトル1を図6に示す如く反転したときに化粧料パウダー2が口部1C側から過剰に振出されるのを規制し、各振出し孔5Cと共に化粧料パウダー2の振出し量をほぼ定量に調整するものである。
【0028】
7はボトル1の口部1C上に設けられたフィルタ部材としてのフィルタ蓋で、該フィルタ蓋7は、弾性樹脂材料等を用いて環状の枠体として形成された蓋枠7Aと、該蓋枠7Aの内周側を覆うように蓋枠7Aに一体成形されたフィルタエレメントとしてのメッシュ7Bとから構成されている。そして、フィルタ蓋7は、蓋枠7Aが振出し筒5のフィルタ嵌着部5E上に着脱可能に嵌着されることにより定量中栓3の上端側に取付けられる。
【0029】
また、フィルタ蓋7のメッシュ7Bは、予め決められた網目(メッシュ径)をもって形成され、化粧料パウダー2のうち粒径が大きいものが後述の如く外部に振出されるのを規制する。そして、粒径の細かい化粧料パウダー2のみがメッシュ7Bを通過することにより、図6に示すようにパフ12上に取出される化粧料パウダー2の粒径を均一化することが可能となる。
【0030】
8はボトル1の口部1Cを閉塞する蓋体で、該蓋体8は、例えば合成樹脂または軽量の金属材料等を用いてボトル1とほぼ同一外径の有蓋筒状体として形成されている。蓋体8は、図1に示す如く蓋部8Aと筒部8Bとからなり、筒部8Bの内周側には雌ねじ8Cが形成されている。そして、蓋体8は、ボトル1の雄ねじ1Dに対して雌ねじ8Cを螺着することにより、ボトル1の口部1Cをフィルタ蓋7の上側から着脱可能に閉塞するものである。
【0031】
9は蓋体8の蓋部8Aに貼着されたシール部材としてのパッキンで、該パッキン9は、弾性樹脂材料等を用いて薄い円板状に形成され、図1に示すように蓋体8の被着時にボトル1の口部1C上でフィルタ蓋7と蓋部8Aとの間に挟持される。これによって、パッキン9は、ボトル1の口部1Cと蓋体8との間をシールし、外部の塵埃、水分等からボトル1内の化粧料パウダー2を保護すると共に、化粧料パウダー2の漏出等を防止するものである。
【0032】
次に、11はパフケース、12は該パフケース11内に図5に示す如く収納される化粧料塗布用のパフで、該パフ12は、例えばユーザが化粧料パウダー2を顔面等に塗布するときに、図6に例示するようにボトル1内の化粧料パウダー2がパフ12の塗布面12A上に振り出されるものである。
【0033】
また、このようなパフ12は、パフケース11内に収納された状態で、図4に示すようにユーザのハンドバック、ポーチ等の携帯ケース13内にボトル1等と共にコンパクトに収納されるものである。
【0034】
発明の前提となる参考例によるルーズパウダー容器は上述の如き構成を有するもので、次に、当該容器のボトル1内から化粧料パウダー2を取出す操作について説明する。
【0035】
まず、化粧料パウダー2のユーザ等が、図1に示す蓋体8をボトル1の口部1Cから取外すと、図2に示すようにボトル1の口部1Cがフィルタ蓋7と共に外部に露出するようになる。
【0036】
そして、ボトル1を図2に示す状態から図6に例示するように反転したときには、ボトル1内の化粧料パウダー2が受け筒4の内側筒部4Cから振出し筒5の膨出蓋部5B内に向けて図2中の矢示A方向に流入し、該膨出蓋部5B内にほぼ一定量の化粧料パウダー2が溜められる。
【0037】
次に、この状態でボトル1を反転状態から図2に示す正立状態に戻したときには、膨出蓋部5B内に溜められた化粧料パウダー2の一部が内側筒部4Cを介してボトル1内に戻されると共に、残りの化粧料パウダー2が環状通路6を介して受け筒4の環状底部4B側へと図2中の矢示B方向に流動し、この環状底部4B上に化粧料パウダー2がほぼ定量だけ溜められる。
【0038】
そして、ボトル1を再び反転したときには、受け筒4の環状底部4B側に溜まった化粧料パウダー2が振出し筒5の振出し孔5C,5C,…から図2中の矢示C方向に振出される。
【0039】
このように、ボトル1内の化粧料パウダー2は、ボトル1の反転動作または揺動操作等を繰返すことにより、振出し筒5の膨出蓋部5B内に図2中の矢示A方向で一旦溜められた後に、矢示B方向へと受け筒4の環状底部4B側に移され、この環状底部4B上に溜められた定量の化粧料パウダー2だけが振出し筒5の各振出し孔5Cを介して図2中の矢示C方向に振出される。
【0040】
そして、このときの化粧料パウダー2は、フィルタ枠7のメッシュ7Bにより濾過され、粒径の細かい化粧料パウダー2のみがメッシュ7Bを通過し、粒径の大きい化粧料パウダー2が外部に振出されるのを規制することができる。また、前述の如きボトル1の反転動作または揺動操作等を繰返すことによって、粒径の大きい化粧料パウダー2も定量中栓3内で衝突、干渉され、細粒化することができる。
【0041】
これにより、ボトル1内の化粧料パウダー2を図6に示す如くパフ12に向けて口部1Cから矢示D方向に振出すときには、化粧料パウダー2のうち粒径が細かい化粧料パウダー2のみがメッシュ7Bを通過して流出し、パフ12上に取出される化粧料パウダー2の粒径を均一化することができる。
【0042】
そして、ユーザはパフ12を用いて白粉等の化粧料パウダー2を顔面に塗布することができ、粒径が均一化された化粧料パウダー2を用いることにより、美麗な化粧を施し均一な仕上げ(メイクアップ)化粧等を行うことができる。
【0043】
かくして、本発明の前提となる参考例によれば、白粉等の化粧料パウダー2を有底筒状の細長ボトル1内に収容し、該ボトル1の口部1C内には、化粧料パウダー2を振出すときの振出し量を調整する定量中栓3を設けると共に、該定量中栓3の振出し筒5には、その開口端側にフィルタ蓋7を設け、ボトル1の口部1Cから振出される化粧料パウダー2の粒径を均一化する構成としている。
【0044】
このため、外径が小さい細長ボトル1内に、例えば30g程度の化粧料パウダー2を収容した場合でも、全体を細身な形状に保つことができ、図4に示すようにハンドバック等の携帯ケース13にパフケース11と共にコンパクトに収納することができる。
【0045】
そして、ボトル1等を持運びに便利な形状とすることができ、パフケース11等共に簡単に携帯できると共に、必要に応じて携帯ケース13内から容易に取出すことができ、ユーザに対する化粧料パウダー2の使い勝手を確実に向上することができる。
【0046】
また、ボトル1の口部1Cから蓋体8を取外した状態では、該ボトル1を反転して上,下に振ることにより、ボトル1内から化粧料パウダー2を簡単に振出すことができ、定量中栓3を用いて化粧料パウダー2の振出し量を調整できると共に、フィルタ蓋7により粒径が細かく均一化された化粧料パウダー2を塗布用のパフ12等に容易に取出すことができる。
【0047】
さらに、ボトル1の外径寸法をパフ12よりも小径に形成できるので、携帯性を向上できると共に、例えばパフ12の塗布面12Aのうち、その一部(任意箇所)にのみボトル1内の化粧料パウダー2を取出すことができ、ユーザが化粧を行いたい箇所(例えば、顔面の特定箇所)等に化粧料パウダー2を局所的に塗布する操作等を容易に行うことができる。
【0048】
従って、本発明の前提となる参考例によれば、細長ボトル1内に化粧料パウダー2を収容することにより、当該ルーズパウダー容器をユーザのハンドバック、ポーチ等にコンパクトに収納でき、持ち運びに便利な携帯容器として使用することができる。
【0049】
また、細長ボトル1を用いることにより、例えば20〜30g程度の化粧料パウダー2をボトル1内に収容できるから、使用期間を長くすることができ、従来技術で述べたコンパクトケース等のように化粧料の詰め替えを短期間で行う必要がなく、利便性を確実に高めることができる。
【0050】
次に、図7および図8は本発明の実施の形態を示している。本実施の形態では前記参考例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。しかし、本実施の形態の特徴は、ボトル1の口部1C内に振出し量調整具としての孔あき中栓21を設ける構成としたことにある。
【0051】
ここで、孔あき中栓21は、例えば合成樹脂等の弾性材料を用いて有底筒状に形成され、ボトル1の口部1C内に嵌合された段付筒状の嵌合筒部21Aと、該嵌合筒部21Aの下端側に一体形成された底部21Bとにより大略構成されている。
【0052】
そして、孔あき中栓21には、底部21Bの中心側に隆起部21Cが一体形成され、該隆起部21Cは上向きに半球形状をなして隆起している。また、孔あき中栓21の底部21Bには、該隆起部21Cの周囲に位置して内周側が調整孔21Dとなった中空突部21E,21E,…が下向きに突出形成され、該各中空突部21Eは調整孔21Dの軸方向長さを底部21Bの厚さよりも大きくしているものである。
【0053】
また、各中空突部21E内の調整孔21Dは、図8に示すように隆起部21Cの周囲に一定間隔をもって例えば5個配設され、各調整孔21Dは、ボトル1の口部1C内を底部1A(図1参照)側に向けて軸方向に延びると共に、上端側から下端側に向けて漸次縮径したテーパ孔として形成されている。
【0054】
そして、孔あき中栓21は、ボトル1内の化粧料パウダー2を各調整孔21Dを介して流出させると共に、その流出量(振出し量)を調整孔21Dの孔径と個数とによって調整するものである。また、孔あき中栓21の嵌合筒部21Aには、その上端側外周に口部1Cの開口側端面に当接する環状の鍔部21Fと、後述のフィルタ蓋22が着脱可能に嵌着されるフィルタ嵌着部21Gとが形成されている。
【0055】
22はボトル1の口部1C上に設けられたフィルタ部材としてのフィルタ蓋を示し、該フィルタ蓋22は、前記参考例で述べたフィルタ蓋7と同様に形成され、蓋枠22Aとメッシュ22Bとにより構成されている。そして、フィルタ蓋22は、蓋枠22Aが孔あき中栓21のフィルタ嵌着部21G上に着脱可能に嵌着されることによりボトル1の口部1Cを上側から覆うものである。
【0056】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前述した参考例とほぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に本実施の形態では、孔あき中栓21を用いることにより、振出し量調整具の構造を簡素化でき、各調整孔21Dから振出される化粧料パウダー2の量を簡単に調整することができる。
【0057】
即ち、前記参考例で述べたように、ボトル1を反転して上,下に振ることにより、ボトル1内から化粧料パウダー2を振出すときには、孔あき中栓21の各調整孔21Dを介して化粧料パウダー2が流出するので、これらの調整孔21Dの孔径と個数とに応じて化粧料パウダー2の振出し量を調整でき、振出し量が過大になるのを防止することができる。
【0058】
そして、このときの化粧料パウダー2をフィルタ蓋22のメッシュ22Bで濾過することにより、粒径が細かく均一化された化粧料パウダー2を塗布用のパフ12等に容易に取出すことができ、パフ12等を用いて適量の化粧料パウダー2をユーザの使用に供することができる。
【0059】
また、孔あき中栓21の底部21Bには、半球形状の隆起部21Cを設けると共に、その周囲にはテーパ孔からなる複数の調整孔21D,21D,…を設けているので、例えばユーザがボトル1内の化粧料パウダー2を前述の如く振出して使用した後に、フィルタ蓋22と孔あき中栓21との間に化粧料パウダー2が残留したとしても、この残留パウダーを、隆起部21Cにより各調整孔21D側へと案内しつつ、テーパ状の各調整孔21Dを通じてボトル1内に流下させるように戻すことができる。
【0060】
このため、化粧料パウダー2の使用後に、フィルタ蓋22と孔あき中栓21との間に化粧料パウダー2が残留し続けるのを防止でき、化粧料パウダー2により調整孔21Dに目詰まりが発生する等の問題を解消することができる。
【0061】
なお、前記実施の形態では、白粉等の化粧料パウダー2をボトル1内に収容する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば天花粉等のベビー用パウダー、制汗剤等のボディパウダーを化粧料パウダーとしてボトル1内に収容する構成としてもよいものである。
【0062】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1に記載の発明によれば、ルーズパウダー容器の容器本体を有底筒状のボトルとして形成し、該容器本体の口部側には、化粧料パウダーの振出し量を調整する振出し量調整具と、化粧料パウダーの粒径を均一化するフィルタ部材とを設け、前記振出し量調整具は、フィルタ部材よりも内側に位置して前記容器本体の口部内に設けられ前記化粧料パウダーの振出し量を調整する複数の調整孔が形成された孔あき中栓により構成し、前記複数の調整孔は、前記口部内を軸方向に延び前記容器本体の底部側に向けて漸次縮径するテーパ孔として形成する構成としているので、容器本体を外径が小さい細長いボトルとして形成でき、当該ルーズパウダー容器をハンドバック等にコンパクトに収納して簡単に携帯することができる。
【0063】
そして、パウダーの使用時には容器本体を反転して上,下に振ることにより、容器内から化粧料パウダーを振出すことができ、振出し量調整具でパウダーの振出し量を調整できると共に、フィルタ部材により粒径が細かく均一化された化粧料パウダーを塗布用のパフ等に取出すことができる。また、容器本体を細長いボトルとすることにより、多量の化粧料パウダーを容易に収容でき、その使用期間を長くできると共に、従来技術で述べたコンパクトケース等のように化粧料の詰め替えを短期間で行う必要がなく、利便性を確実に高めることができる。
【0065】
また、請求項1の発明は、振出し量調整具を化粧料パウダーの振出し量を調整する複数の調整孔が形成された孔あき中栓により構成しているので、孔あき中栓の各調整孔から振出される化粧料パウダーの量を、調整孔の孔径と個数とに応じて調整でき、例えば化粧料塗布用のパフ等に適量の化粧料パウダーを取出すことができる。
【0066】
しかも、孔あき中栓の各調整孔は、口部内を軸方向に延び容器本体の底部側に向けて漸次縮径するテーパ孔として形成しているので、化粧料パウダーの使用後にフィルタ部材と孔あき中栓との間に残ったパウダーを、テーパ状の各調整孔を通じて容器本体内へと円滑に流下させるように戻すことができ、各調整孔に目詰まり等が発生するのを防止できる。
【0067】
また、請求項に記載の発明によると、容器本体の外径寸法は、化粧料パウダーを塗布するためのパフよりも小径に形成しているため、容器本体をパフの外径よりも細身のボトルとして形成でき、例えばパフの塗布面のうち一部に化粧料パウダーを取出して、例えばユーザの顔等に化粧料パウダーを局所的に塗布することができ、ユーザの多様な要求等に良好に応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の前提となる参考例によるルーズパウダー容器を示す縦断面図である。
【図2】 図1中の定量中栓およびフィルタ蓋をボトルの口部側と共に示す拡大断面図である。
【図3】 図2中の定量中栓およびフィルタ蓋等をボトルの口部側から取外した分解状態で示す断面図である。
【図4】 携帯ケース内にルーズパウダー容器をパフケースと共に収納した状態を示す斜視図である。
【図5】 図4中のパフケースからパフを取出す状態を示す斜視図である。
【図6】 化粧料パウダーをボトルからパフに振出している状態を示す斜視図である。
【図7】 本発明の実施の形態によるルーズパウダー容器の要部を示す縦断面図である。
【図8】 孔あき中栓の底部側を図7中の矢示VIII−VIII方向からみた断面図である。

Claims (2)

  1. 粉体からなる化粧料パウダーを収容するため有底筒状のボトルとして形成された容器本体と、
    該容器本体の口部側に設けられ、該容器本体内から化粧料パウダーを振出すときのパウダー振出し量を調整する振出し量調整具と、
    前記容器本体内から振出される化粧料パウダーの粒径を均一化するため前記容器本体の口部側に設けられたフィルタ部材と、
    前記容器本体の口部に着脱可能に設けられ、該フィルタ部材を外側から覆うように前記口部を閉塞する蓋体とを備え、
    前記振出し量調整具は、前記フィルタ部材よりも内側に位置して前記容器本体の口部内に設けられ前記化粧料パウダーの振出し量を調整する複数の調整孔が形成された孔あき中栓により構成し、
    前記複数の調整孔は、前記口部内を軸方向に延び前記容器本体の底部側に向けて漸次縮径するテーパ孔として形成する構成してなるルーズパウダー容器。
  2. 前記容器本体の外径寸法は、前記化粧料パウダーを塗布するためのパフよりも小径に形成してなる請求項1に記載のルーズパウダー容器。
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