JP4499057B2 - 原稿読取装置および複写機 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿読取装置の読取調整のための測定装置、原稿読取装置および複写機に関するものである。
複写機には通常、原稿読取装置が備えられている。この原稿読取装置は、原稿載置台を有し、この原稿載置台上に載置された原稿を光を照射しながら走査し、原稿からの反射光を結像レンズによりCCD上に集光させてCCDにて読み取り、原稿の画像データを作成するものである。複写機では原稿読取装置から得られた画像データに基づいて原稿の複写が行われる。
原稿読取装置は、工場での組み立て後の出荷前において、原稿画像に対する歪みのない正確な読み取りができるように調整される。
この調整に関し、特許文献1には次の調整方法が開示されている。すなわち、画像歪測定用の特定原稿(基準チャート)を原稿読取装置にて読み取り、これにより得られた特定原稿読取画像と歪みの無い画像として予め画像処理部に記憶されている特定画像とを比較する。この場合には、上記特定原稿読取画像の原稿走査方向における先端部画像と後端部画像とをそれぞれ上記特定画像の先端部画像と後端部画像と比較する。そして、特定原稿読取画像と特定画像とにおける先端部画像同士の位置の差、および特定原稿読取画像と特定画像とにおける後端部画像同士の位置の差をそれぞれ歪量とし、歪みを解消するようにCCDの傾きを調整する。
また、特許文献2には、原稿読取装置の原稿載置台に形成された基準チャートを読み取って得られた基準画像の傾きを予め記憶されている初期値と比較することにより、画像データ受光素子の傾きを補正することが開示されている。具体的には、画像データ受光素子は、原稿からの反射光を画像データ受光素子に結像させる結像レンズの光軸の周りに回転可能に支持されており、モータにより回転駆動できるようになっている。そして、基準チャートを読み取って得られた基準画像の傾きが初期値と異なっている場合には、基準画像の傾きが初期値と一致するように、画像データ受光素子の傾きが調整される。
特開平9−116688(平成9年5月2日公開) 特開2001−144898(平成13年5月25日公開)
上記のように原稿読取装置の調整は、基準チャートを使用して行われる。この場合、特許文献2では、基準チャートが予め原稿載置台に形成されているため、別途基準チャートを用意する必要はない。しかしながら、調整用の正確な画像が描かれた基準チャートを予め装置に備えることは、装置のコストアップを招来する。また。原稿載置台上には基準チャートを形成するためのスペースが必要となり、通常は使用されない基準チャートのために、原稿載置台上のスペースの利用範囲が制約されることになる。
そこで、通常、基準チャートは各原稿読取装置の調整において使い回しされ、各原稿読取装置の調整の度に原稿載置台上に載置される。しかしながら、このように例えば作業者によって基準チャートが原稿載置台上に載置される場合、基準チャートは常に正規の位置に正確に載置されるとは限らない。すなわち、正規の位置から若干傾いた状態(回転した状態)に載置されることもある。このような場合には、基準チャートを読み取って行う原稿読取装置の調整を正確に行うことはできない。
したがって、本発明は、基準チャートが原稿載置台上において正規の位置から傾いた状態(回転した状態)に載置された場合であっても、基準チャートに基づく原稿読取装置の調整を正確に行うことができる測定装置、原稿読取装置、複写機および測定方法の提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る測定装置は、原稿載置台上に載置された、基準画像が描かれている基準チャートを原稿読取装置が読み取ることにより得られた読取画像から基準画像の歪量を測定する測定装置において、基準画像の前記読取画像から、原稿載置台上における基準チャートを載置すべき載置基準位置からの基準チャートの傾き量を計算する傾き量計算部と、前記基準画像に対する前記読取画像の前記傾き量を加味しない第1の歪量を計算する見かけ歪量計算部と、前記見かけ歪量計算部から得られた第1の歪量を前記傾き量計算部から得られた前記傾き量によって補正し、前記基準画像に対する前記読取画像の第2の歪量を計算する補正歪量計算部とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の測定装置は、原稿載置台上に載置された、基準画像が描かれている基準チャートを原稿読取装置が読み取ることにより得られた読取画像から基準画像の歪量を測定する測定装置において、前記基準画像の前記読取画像から、前記基準画像に対する前記読取画像の歪量を、原稿載置台上における基準チャートを載置すべき載置基準位置からの基準チャートの傾き量によって補正することにより計算することを特徴としている。
また、本発明の測定方法は、原稿載置台上に載置された、基準画像が描かれている基準チャートを原稿読取装置が読み取ることにより得られた読取画像から基準画像の歪量を測定する測定方法において、前記基準画像の前記読取画像から、前記基準画像に対する前記読取画像の歪量を、原稿載置台上における基準チャートを載置すべき載置基準位置からの基準チャートの傾き量によって補正することにより計算することを特徴としている。
上記の構成によれば、基準チャートの基準画像に対するこの基準画像の読取画像の歪量が、この読取画像に基づいて、原稿載置台上における基準チャートを載置すべき載置基準位置からの基準チャートの傾き量によって補正することにより計算される。
これにより、基準チャートが原稿載置台上において正規の位置から傾いた状態(回転した状態)に載置された場合であっても、基準チャートに基づく原稿読取装置の調整を正確に行うことができる。
上記の測定装置において、前記基準チャートには、前記基準画像として枠画像が描かれ、かつこの枠画像における枠の中にγ調整用の階調パターンが描かれている構成としてもよい。
上記の構成によれば、基準チャートを原稿読取装置の読取調整用のチャート、およびγ調整用のチャートに兼用でき、コストダウンに寄与することができる。
上記の原稿読取装置は、上記のいずれかの測定装置と、原稿載置台と、撮像装置と、前記原稿載置台に載置された原稿を光を照射しながらが走査し、前記原稿からの反射光を前記撮像装置に導く光学系部材と、前記測定装置から得られた第2の歪量に基づいて、前記読取画像における歪みを解消するための前記光学系部材の調整量を計算する調整量計算部と、前記調整量計算部から得られた前記光学系部材の調整量を表示する表示装置とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、作業者は、表示装置に表示された調整量を参照しながら光学系部材の位置を調整することができるので、原稿読取装置の読取調整を容易に行うことができる。また、表示装置に表示される光学系部材の調整量は、原稿載置台上に載置された基準チャートの傾き分に対する補正を反映したものであるから、表示装置の表示に基づいて調整作業を行えば原稿読取装置の調整を正確に行うことができる。
上記の原稿読取装置は、上記のいずれかの測定装置と、原稿載置台と、撮像装置と、前記原稿載置台に載置された原稿を光を照射しながらが走査し、前記原稿からの反射光を前記撮像装置に導く光学系部材と、前記測定装置から得られた第2の歪量に基づいて、前記読取画像における歪みを解消するための前記光学系部材の調整量を計算する調整量計算部と、前記光学系部材の位置を移動させる光学系部材移動手段と、前記調整量計算部から得られた前記調整量に基づいて、前記読取画像における歪みが解消されるように前記光学系部材移動手段の動作を制御する制御部とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、制御部は、調整量計算部から得られた光学系部材の調整量に基づいて、基準チャートの基準画像の読取画像における歪みが解消されるように光学系部材移動手段の動作を制御する。このように、基準チャートの基準画像を読み込んで得られた読取画像に基づいて自動的に原稿読取装置の読取調整が行われるので、この読取調整における作業者の負担を大幅に軽減することができる。また、表示装置に表示される光学系部材の調整量は、原稿載置台上に載置された基準チャートの傾き分に対する補正を反映したものであるから、表示装置の表示に基づいて調整作業を行えば原稿読取装置の調整を正確に行うことができる。
本発明の構成によれば、基準チャートの基準画像に対するこの基準画像の読取画像の歪量が、この読取画像に基づいて、原稿載置台上における基準チャートを載置すべき載置基準位置からの基準チャートの傾き量によって補正することにより計算されるので、基準チャートが原稿載置台上において正規の位置から傾いた状態(回転した状態)に載置された場合であっても、基準チャートに基づく原稿読取装置の調整を正確に行うことができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて以下に説明する。
複合機(複写機)1は、図2に示すように、プリンタ2を備え、その上に原稿読取装置であるスキャナ3を備え、さらにその上に自動原稿搬送装置4を備えている。また、プリンタ2の下に給紙デスク装置5を備えている。
プリンタ2は、スキャナ3から供給される画像データあるいは外部装置から供給される画像データに基づいて、用紙上にトナー画像を形成し、そのトナー画像を用紙に定着させて出力する。
スキャナ3は、上面に原稿載置台30を有し、この原稿載置台30上に載置された原稿を露光走査して原稿画像の画像データを生成する。
自動原稿搬送装置4は、原稿トレイ11にセットされた原稿を1枚ずつ原稿載置台30上に供給し、スキャナ3にて画像が読み取られた原稿を排紙トレイ12に排出する。
給紙デスク装置5は、例えば3段の給紙カセット5a〜5cを備えており、これらいずれかの給紙カセット5a〜5cからプリンタ2に用紙を供給する。
次に、スキャナ3について詳細に説明する。
図3は、スキャナ3の主要部を示す斜視図である。図4は、スキャナ3に内蔵されている第1走査ユニット31の平面図である。図5は、第1走査ユニット31の主要部を示す断面図である。
なお、図3に示すスキャナ3においては、走査方向Sにおける左上側の位置を走査始端側、走査方向Sにおける右下側の位置を走査終端側、走査方向Sと直交する方向の手前側の位置をスキャナ前面側、これと反対側の位置をスキャナ後面側と呼ぶ。また、上記の走査始端側はスキャナ3にて読み込まれた画像の先端側に対応し、走査終端側は同画像の後端側に対応する。
スキャナ3は、図3に示すように、第1走査ユニット31および第2走査ユニット32を備えている。これら第1および第2走査ユニット31,32は、原稿の走査方向に対して直交する方向(以下、単に装置の幅方向という)に延びるように設けられている。走査ユニット31,32は、光源、ミラー等の光学部品を保持する光学系部材保持部31a,32aと、これら光学系部材保持部31a,32aの長手方向両側に設けられて光学系部材保持部31a,32aを走査方向に案内駆動する案内駆動部31b,32bとから構成されている。
各案内駆動部31b,32bには、スライダ317(図4参照)が設けられている。第1走査ユニット31のスライダ317は、装置本体の筺体35(図3中の2点鎖線)の内壁に設けられた第1ガイドレール36上を走査方向S(第1および第2走査ユニット31,32の移動方向)に沿って摺動するように設けられている。第2走査ユニット32のスライダ317は、筺体35の内壁における第1ガイドレール36の下方位置に設けられた第2ガイドレール37上を走査方向Sに沿って摺動するように設けられる。第1および第2ガイドレール36,37は、筺体35の走査方向Sに沿って延び、対向する一対の内壁にそれぞれ設けられている。
第1および第2ガイドレール36,37に対して装置の幅方向外側でかつ走査方向端部の近傍には、第1および第2走査ユニット31,32の駆動源であるステッピングモータ38が取付けられている。
ステッピングモータ38の出力軸には出力ギヤが設けられている。出力ギヤは、筺体35の内壁に固設された回転軸に回転自在に配置されたギヤ/プーリ(ギヤとプーリが一体成形されているもの)のギヤ部と噛合している。
ステッピングモータ38に対して筺体35における走査方向Sの端部寄り位置には、駆動軸43が設けられている。この駆動軸43は、軸方向が装置の幅方向に沿うように設けられるとともに、図示しない軸受を介して筺体35に回転自在に支持されている。駆動軸43には、プーリ44と軸方向両端部近傍に設けられた2個のワイヤ駆動プーリ39,39とが固定されている。駆動軸43のプーリ44とギヤ/プーリのプーリ部との間には、タイミングベルト61が巻掛けられており、ステッピングモータ38からの駆動力が出力ギヤ、ギヤ/プーリ、タイミングベルト61および駆動軸43のプーリ44を介して駆動軸43に伝達されるようになっている。
駆動軸43の軸方向両端部近傍に設けられたワイヤ駆動プーリ39,39の各々に巻掛けられたワイヤ45,45はそれぞれ、その一端が筺体35の底部から切り起こされて設けられた第1の固定部46,46に固定されている。ワイヤ45,45の他端は、筺体35における、走査方向Sの走査始端側の内壁に設けられた第2の固定部47,47に張力付与用の引張りばね48を介して固定されている。これらワイヤ45は、第1の固定部46から順次、2連プーリ49、駆動軸43のワイヤ駆動プーリ39、固定プーリ55、2連プーリ49および補助プーリ56に巻掛けられ、最後に他端が第2の固定部47に固定されている。なお、2連プーリ49は第2走査ユニット32に回転自在に設けられ、固定プーリ55は第2の固定部47近傍でかつ筺体35の装置幅方向内壁に回転自在に設けられている。また、補助プーリ56は、固定プーリ55に同軸状に設けられるとともに、固定プーリ55に対して装置幅方向内側に設けられている。
また、ワイヤ45はワイヤ駆動プーリ39に多数回巻掛けられている。このワイヤ45の多数回巻掛けられた部分のうち、第1および第2走査ユニット31,32が図中の走査方向両端部に移動したときでもワイヤ駆動プーリ39に巻かれた部分は、固定ねじによってワイヤ駆動プーリ39に固定されている。これにより、ワイヤ45がワイヤ駆動プーリ39に対して周方向に滑らないようにして駆動力が的確に伝達できるように構成されている。
第1走査ユニット31は、このように巻掛けられたワイヤ45のうちのワイヤ駆動プーリ39と2連プーリ49との間の部分に、後述するワイヤ固定手段316で固定される。第1の固定部46では、ワイヤ45の端部に設けた固定金具が、筺体35の切り起こし部にビスで固定されることによってワイヤ45の端部を固定するように構成されている。また、第2の固定部47では、ワイヤ45の端部に設けた固定金具がばね48の一端に係合され、ばね48の他端が筺体35の切り曲げ部に係止されるように構成されている。補助プーリ56は、ワイヤ45の端部をばね48を介して係止するにあたって、筺体35の底面から上面側にワイヤ45を曲げることで、筺体35が走査方向Sに大きくなるのを防止している。
上記構成によって、ステッピングモータ38が正転または逆転すると、第1および第2走査ユニット31,32は、第1および第2ガイドレール36,37に案内されて走査方向Sに往復移動する。この移動の際、ワイヤ45の巻掛けの作用によって第1走査ユニット31の移動速度は、第2走査ユニット32の移動速度の2倍となる。
第1走査ユニット31では、図4および図5に示すように、第1走査ユニットキャリッジ311に、光学系部材保持部31aと案内駆動部31bとが一体的に設けられている。
光学系部材保持部31aは、キセノンランプ310、スリット312、リフレクタ313、第1ミラー314、光源の駆動回路基板315および駆動回路基板固定ビス315aからなる。キセノンランプ310は原稿を照射するための光源である。スリット312は原稿からの反射光を所定の範囲に限定して他の光学部品に導く。リフレクタ313は光源からの光を原稿に向かって反射する。駆動回路基板固定ビス315aは、駆動回路基板315を第1走査ユニットキャリッジ311に固定する。案内駆動部31bは、ワイヤ固定部材316およびスライダ317等からなる。ワイヤ固定部材316は第1走査ユニット31をワイヤ45に固定する。スライダ317は上述した第1ガイドレール36上で第1走査ユニット31がスライドするためのものである。
第1走査ユニット31において、光学系部材保持部31aに保持されたキセノンランプ310には蛍光体が塗布されている部分と蛍光体が塗布されていない部分があり、蛍光体が塗布されていない部分はランプ内部からの光が放射されるので、アパーチャとしての作用をする。キセノンランプ310から放射された光は、原稿載置台上に載置された原稿Gに照射される。さらにキセノンランプ310から放射された光の一部はリフレクタ313に到達し、リフレクタ313にて反射された光が原稿載置台の原稿Gに照射される。
原稿Gにて反射された反射光は、キセノンランプ310とリフレクタ313との間を通過し、光学系部材保持部31aの底面に形成されたスリット312を通過した後に、光学系部材保持部31aのミラー保持部によって保持された第1ミラー314に照射される。垂直方向上方から第1ミラー314に入射した光は反射され水平方向に光路を偏向されて、第2走査ユニット32に設けられる第2ミラー321へ入射する。
第2走査ユニット32では、光学系部材保持部32aが第2ミラー321と第3ミラー322とを保持している。第1走査ユニット31の第1ミラー314にて反射された光は、第2走査ユニット32の第2ミラー321に入射し、入射後、光路を直角方向に偏向して反射される。第2ミラー321にて反射された光は、第3ミラー322に入射し、光路を直角方向に偏向して反射される。この反射された光は、結像レンズ33に入射して集光され、焦点位置に配置されたCCDラインセンサ(撮像装置)34上に結像する。
CCDラインセンサ34は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3ラインのイメージセンサを用いており、3色に分解して画像を読み取れるようになっている。
次に、プリンタ2について説明する。プリンタ2は、図2に示すように、カラー画像を扱うための4つの画像形成ステーションを有している。このプリンタ2において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。
このため、プリンタ2は、露光ユニット201、現像器202、感光体ドラム203、クリーナユニット204、帯電器205および転写ローラ206を、各色に応じた4種類の潜像を形成するように、それぞれの画像形成ステーションごとに備えている。各画像形成ステーションは、それぞれ、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)に対応するように設定されている。
プリンタ2は、さらに転写搬送ベルトユニット208、定着ユニット209、給紙カセット210、排紙トレイ211,212、画像処理基板220、および制御回路基板230等を備えている。画像処理基板220は画像処理部404を含んでいる。制御回路基板230は、後述する主制御部401、プリンタ制御部402、スキャナ制御部403、γ調整部405および記憶部500を含んでいる。
上記プリンタ2において、帯電器205は、感光体ドラム203の表面を所定の電位に均一に帯電させ、露光ユニット201は、帯電された感光体ドラム203を露光することにより、その表面に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像器202は、感光体ドラム203上に形成された静電潜像をトナーにより顕像化する。クリーナユニット204は、現像および画像転写後における感光体ドラム203上の表面に残留したトナーを除去し回収する。
各感光体ドラム203に形成された各色のトナー像は転写ベルト207上のシートに順次重ねて転写される。このトナー像は定着装置209にて用紙上に定着される。
また、複合機1は、複合機1のユーザインタフェースとしての操作パネル240を、スキャナ3の位置に備えている。操作パネル240には、図6に示すように、左部分に、タッチパネル液晶表示装置(以下、LCDと称する)241が配置されていて、その右側にテンキー242、スタートキー243、クリアキー244、および全解除キー245が配置されている。
このLCD241の画面上には、種々の画面が切換えられて表示される。これらの画面中では、種々の条件を設定するタッチキーが配置されており、タッチキーを指で直接押圧操作して、各種の条件設定(例えば白黒/カラーのモード選択、原稿の種類選択、自動/手動の選択、その他の特別な機能選択など)が可能になっている。また、操作のガイダンスや警告等もこのLCD241に表示される。
また、LCD241とテンキー242の間には、本プリンタ2を有する複合機1が動作する時の機能を切換えるキーとして、プリンタキー246、ファクシミリ/イメージ送信キー247、コピーキー248、およびそれぞれの機能ごとに登録されているジョブ状況を確認するためのジョブキー249等が配置されている。
図1は、複合機1の機能的構成の主要部を示すブロック図である。同図に示すように、複合機1は、複合機1の全体を制御する主制御部401、プリンタ2、プリンタ2を制御するプリンタ制御部402、スキャナ3、スキャナ3を制御するスキャナ制御部403、画像処理部404、γ調整部405および記憶部500を備えている。記憶部500は、画像データ記憶部501および基準データ記憶部502を備えている。
画像データ記憶部501にはスキャナ3によって読み取られた画像データが記憶される。この画像データ記憶部501は主制御部401の作業領域となる。基準データ記憶部502には、スキャナ3の読取調整に必要な各種の基準値が記憶されている。例えば、スキャナ3が正確に調整された状態にて基準チャート701が読み込まれた場合に得られる基準チャート701の読取画像に関するデータが基準値として記憶されている。
図7は、本実施の形態の複合機1において使用する基準チャート701を示す説明図である。基準チャート701は、矩形枠形状の画像からなる読取調整用チャート711の内部にγ調整に使用する画像であるγ調整用チャート(階調調整用チャート)712を有するものとなっている。これにより、基準チャート701は、スキャナ3の読取調整とγ調整とに使用可能である。なお、基準チャート701は、スキャナ3の読取調整のみに使用する場合、γ調整用チャート712については当然不要である。
図8は、図1に示した主制御部401の機能的構成の主要部を示すブロック図である。同図に示すように、主制御部401は、画像切分部(画像切分手段)421および読取調整部431を備えている。
画像切分部421は、スキャナ3から得られた各基準チャート画像から、矩形枠形状の画像である読取調整用画像(図8に示す読取調整用チャート711の画像)と、この読取調整用画像の内部の画像であるγ調整用チャート画像(図8に示すγ調整用チャート712の画像)とを切り分ける。これによって得られた読取調整用画像は読取調整部431に入力され、γ調整用チャート画像はγ調整部405に入力される。
読取調整部431はスキャナ3が読み取った基準チャート画像から切り分けた読取調整用画像に基づいてスキャナ3の読取調整を行う。γ調整部405は、スキャナ3が読み取った基準チャート画像から切り分けたγ調整用チャート画像に基づいてスキャナ3のγ調整を行う。
なお、本実施形態において、スキャナ3の主走査方向の読取倍率については、既に正しく調整されているものとする。これは、スキャナ3は、工場での組立時に、治具などによって主走査方向の倍率が機械的に調整されるためである。
図9は図8に示した読取調整部431の構成を詳細に示すブロック図である。また、図10は、スキャナ3が未調整である場合に、図7に示した基準チャート701をスキャナ3にて読み込んで得られた読取調整用チャート711の画像を示す模式図である。
図10において、読取調整用チャート711の読取画像711aは、スキャナ3が読取調整において未調整であるために、画像前端の辺が走査方向Sに直交する基準線L1と一致すべきところ、歪んでいる。また、基準チャート701が原稿載置台30上の基準ガイドに対して曲がった状態に配置されていたため、読取画像711a自体が基準線L2に対して傾いている(回転している)。
図9に示す読取調整部431は、見かけ歪量計算部601、傾き量計算部602、補正歪量計算部(調整量計算部)603、調整量計算部604および調整用モータ制御部(制御部)605を備えている。
見かけ歪量計算部601は、読取調整用チャート711の読取画像711aの傾き量を加味しない状態でのその読取画像711aの見かけ上の歪量を計算する。傾き量計算部602は読取調整用チャート711の基準線L2に対する傾き量を計算する。補正歪量計算部603は、見かけ歪量計算部601にて計算された見かけ上の歪量を傾き量計算部602にて計算された傾き量により補正した、読取調整用チャート711の読取画像711aの補正歪量を計算する。調整量計算部604は、補正歪量計算部603にて計算された補正歪量を許容範囲にするためのスキャナ3における光学系部材の位置の具体的な調整量を計算する。
調整量計算部604による計算結果は操作パネル240に送られ、LCD241に表示される。したがって、作業者が手作業にてスキャナ3の調整を行う場合には、その作業をLCD241に表示された調整量を参照して行うことができる。
なお、本実施の形態の構成では、調整用モータ制御部605、並びにスキャナ3の調整用モータ、およびこのモータにより駆動される、光学系部材の位置の調整機構を備えているので、スキャナ3の調整を自動的に行うことも可能である。すなわち、調整用モータ制御部605は、調整量計算部604にて計算された光学系部材の位置の調整量に基づいて、読取調整用チャート711の読取画像711aの補正歪量が許容範囲になるように、スキャナ3の調整用モータを制御する。
本実施の形態においては、読取調整用チャート711の読取画像711aの歪みを無くすため(あるいは許容範囲内にするため)の光学系部材の位置調整として、第1走査ユニット31が摺動している第1ガイドレール36の高さ調整(走査方向Sにおける傾き調整)を行っている。これは結局のところ第1反射ミラー(光学系部材)314の位置(傾き)を調整するものである。
図11(a)は、図9に示した読取調整部431の具体的な動作の説明図であり、図11(b)は調整量の計算に使用するレール間隔の説明図である。ここでは、両第1ガイドレール36の間隔を300mm、読取調整用チャート711の読取画像711aのうち、計算に使用する部分の画像縦長さ(参照部縦長さ)および画像横長さ(参照部横長さ)を共に200mm、参照部縦長さにおけるスキャナ先端部歪量をA、調整のためのレール移動量をB、読取画像711aの基準線L2に対する傾き量(画像傾き量)をCとしている。なお、図11(b)に示しているように、ここでいうレール間隔とは、第1走査ユニット31の下面に設けられ、一方の第1ガイドレール36上に載っているスライダ317と他方の第1ガイドレール36上に載っているスライダ317との間隔である。
図11(a)の例では、図3のスキャナ前面側の第1ガイドレール36における走査始端側の高さが相対的に高くなっている。このときには、参照部縦長さにおけるスキャナ先端部歪量Aを1mm、画像傾き量Cを0.5mmとした場合に、レール移動量Bは、
B=(A+C)×(300÷200) ……(1)
であるから、
B=(1+0.5)×(300÷200)=2.25mm
となる。したがって、スキャナ先端部歪量Aが生じている側の第1ガイドレール36(図3のスキャナ前面側の第1ガイドレール36)における走査始端側の高さを2.25mm下げることにより、読取画像711aの歪みを解消することができる。
図12には、第1ガイドレール36の高さ(傾き)を変えることにより読取調整用チャート711の読取画像711aにおける歪みを調整できる原理について示す。なお、同図に示す例は第1反射ミラー314におけるスキャナ前面側が落ち込んだ場合(低くなった場合)のものである。また、第1反射ミラー314の水平方向(原稿載置台30上面)に対する傾き角αは45゜に設定されている。
同図において、破線にて記載しているように第1反射ミラー314におけるスキャナ前面側が落ち込むと、第1反射ミラー314のスキャナ前面側が走査方向Sにおいて先行しているのと同じ状態となる。このため、スキャナ前面側が落ち込んでいない通常の場合と比較して、スキャナ前面側に対応する部分において画像撮像位置が走査始端側にずれる。この結果、読取調整用チャート711の読取画像711aは、スキャナ前面側に対応する部分が相対的に先行した形状の歪んだものとなる。
なお、第1ガイドレール314の走査始端側の高さ調整を行う例としては、図11(a)に示したものの他、図18(a)に示すものがある。
同図の例では、図3のスキャナ前面側の第1ガイドレール36における走査始端側の高さが相対的に低くなっているために、読取画像711aの始端側の辺が左下がりの傾斜となっている。この場合、スキャナ先端部歪量Aを負の値(A=−1mm)として、上記(1)式に代入する。また、読取画像711aの始端側の辺が左下がりの傾斜の場合、傾き量Cを負の値(C=−0.5mm)として、上記(1)式に代入する。
したがって、
B=(−1−0.5)×(300÷200)=−2.25mm
となる。このように、計算結果Bが負の値となった場合には、スキャナ後面側の第1ガイドレール36の走査始端側を、B(2.25mm)だけ下げればよい。
つぎに、第1ガイドレール314の走査終端側の高さ調整を行う例について説明する。
図18(b)の例では、図3のスキャナ前面側の第1ガイドレール36における走査終端側の高さが相対的に高くなっているために、読取画像711aの終端側の辺が右下がりの傾斜となっている。この場合、スキャナ先端部歪量Aを正の値(A=1mm)として、上記(1)式に代入する。また、読取画像711aの終端側の辺が右下がりの傾斜の場合、傾き量Cを正の値(C=0.5mm)として、上記(1)式に代入する。
したがって、
B=(1+0.5)×(300÷200)=2.25mm
となる。このように、計算結果Bが正の値となった場合には、スキャナ前面側の第1ガイドレール36の走査終端側を、B(2.25mm)だけ下げればよい。
つぎに、第1ガイドレール314の走査終端側の高さ調整を行う他の例について説明する。
図18(c)の例では、図3のスキャナ後面側の第1ガイドレール36における走査終端側の高さが相対的に高くなっているために、読取画像711aの終端側の辺が左下がりの傾斜となっている。この場合、スキャナ先端部歪量Aを負の値(A=−1mm)として、上記(1)式に代入する。また、読取画像711aの終端側の辺が左下がりの傾斜の場合、傾き量Cを負の値(C=−0.5mm)として、上記(1)式に代入する。
したがって、
B=(−1−0.5)×(300÷200)=−2.25mm
となる。このように、計算結果Bが負の値となった場合には、スキャナ後面側の第1ガイドレール36の走査終端側を、B(2.25mm)だけ下げればよい。
また、図11(a)に示した画像縦長さおよび画像横長さは任意に変更が可能である。例えば、変更後の画像縦長さを100mmとしたとき、スキャナ先端部歪量Aが0.5mmの場合、基準画像縦長さを前述の200mmとして、0.5×(基準画像縦長さ)/(変更後の画像縦長さ100mm)=1(mm)と補正できる。そしてA=1mmとして(1)式に代入することで前述の図11の例と同様となる。
画像横長さについても同様に、例えば、変更後の画像横長さを100mmとしたとき、傾き量が0.25mmの場合、基準画像横長さを前述の200mmとして、0.25×(基準画像横長さ200mm)/(変更後の画像横長さ100mm)=0.5mmと補正できる。そしてC=0.5mmとして(1)式に代入することで前述の図11の例と同様となる。
次に、本実施の形態の複合機1における、スキャナ3の読取調整を行う場合の動作を図13のフローチャートに基づいて以下に説明する。
この調整においては、作業者による手作業あるいは自動原稿搬送装置4によって基準チャート701が原稿載置台30上に載置され、この基準チャート701をスキャナ3が読み取る。主制御部401の読取調整部431は、見かけ歪量計算部601、傾き量計算部602、補正歪量計算部603および調整量計算部604による前述の動作により、読取画像711aの歪量(調整量)を計算する。この計算結果は操作パネル240のLCD241に表示される(S2)。
調整用モータ制御部605は上記歪量が許容範囲以上であるか否かを判定し(S3)、上記歪量が許容範囲以上である場合に、調整用モータを駆動して第1ガイドレール36の位置を上下させる(S4)。これにより、光学系部材としての第1反射ミラー314の位置が上記歪量が許容範囲に収まるように調整される。
なお、ここでは、調整量計算部604が求めた上記調整量に基づいて調整用モータ制御部605、調整用モータおよび駆動機構によって自動的に第1反射ミラー314の位置の調整が行われるようにしているが、作業者がLCD241に表示された調整量を参照して、手作業により第1反射ミラー314すなわち第1ガイドレール36の位置を調整するようにしてもよい。この場合には、上記調整用モータ制御部605、調整用モータおよび駆動機構は不要である。
また、本実施の形態では、基準チャート701が読取調整用チャート711とγ調整用チャート712とを兼ねているので、主制御部401は、基準チャート701の読取画像から、読取調整用チャート711に対応する画像とγ調整用チャート712に対応する画像とを切り分けてそれぞれの調整に使用する。すなわち、図8に示す主制御部401の画像切分部421は、スキャナ3から得られた基準チャート画像を、それぞれ矩形枠形状の画像である読取調整用画像(読取調整用チャート711に対応する画像)とこの読取調整用画像の内部の画像であるγ調整用チャート画像(γ調整用チャート712に対応する画像)とに切り分ける。そして、画像切分部421は、読取調整用画像を読取調整部431に出力し、γ調整用チャート画像をγ調整部405に出力する。
γ調整部405では、γ調整用チャート画像に基づいてスキャナ3のγ調整を行い、このγ調整は周知の手法によって行われる。例えば、γ調整では、読み取った基準チャート画像の色データがA1であり、これを初期色補正係数B1で補正したときの色データがA2であったとき、基準値ArefとA2とを比較して、許容範囲を超えていれば許容範囲内に収まるように色補正係数を変更する。これにより、出力される色データが基準値に近くなるようにする。
次に、読取画像の歪みを修正するための光学系部材の位置調整機構について説明する。以下に示すものは、第1ガイドレール36を上下させることにより読取画像の歪みを修正するためのものである。
図14は、作業者の手作業にて第1ガイドレール36を上下させるためのものである。同図において、スキャナ3の側壁801には、上下方向に延びる長穴802が形成されており、側壁801の外側から長穴802を介してビス803が第1ガイドレール36に取り付けられている。第1ガイドレール36はビス803を締めることにより側壁801の内面に固定され、ビス803を緩めることにより上下移動可能となる。長穴802の横には目盛り付記されており、この目盛りにLCD241に表示される調整量が対応するようになっている。したがって、作業者はLCD241に表示された調整量を読み、ビス803を緩め、目盛りを見ながら第1ガイドレール36を上下移動させ、ビス803を締めて第1ガイドレール36を固定する。
図15〜図17は、自動的に第1ガイドレール36の位置を調整するための光学系部材位置調整機構(光学系部材移動手段)810を示すものである。図15は光学系部材位置調整機構810の分解斜視図である。図16(a)はスキャナ3の第1ガイドレール36が設けられている側壁801の内面の様子を示す正面図であり、図16(b)はスキャナ3の下に設けられる光学系部材位置調整機構810の正面図である。図17(a)はスキャナ本体に光学系部材位置調整機構810が取り付けられた状態を示す正面図であり、図17(b)は調整用モータ812によって第1ガイドレール36を上下移動させるための構造を示す要部の正面図である。
図15に示すように、光学系部材位置調整機構810は基板811上におけるスキャナ3の四隅に対応する位置のそれぞれに、調整用モータ812と位置決めピン814とが設けられている。また、調整用モータ812の軸には同心状にウォームギア813が設けられている。このウォームギア813は調整用モータ812の回転により回転する。
光学系部材位置調整機構810がスキャナ3に装着された状態において、ウォームギア813は、図17(a)(b)に示すように、第1ガイドレール36の両端部に形成されたギア361と噛み合っている。第1ガイドレール36は上下移動可能に設けられているので、調整用モータ812の回転により上下移動する。また、位置決めピン814はスキャナ3の底面に形成された例えば凹部からなるピン嵌合部(図示せず)と嵌合する。これにより、スキャナ3と光学系部材位置調整機構810との位置関係が固定される。
スキャナ3の第1ガイドレール36が設けられている側の両側壁801の内面にはCCD815が取り付けられている。これら両CCD815は、対向する側壁801内面の第1ガイドレール36を撮像しており、その出力信号は、図16(b)に示すように、調整用モータ制御部605に入力される。調整用モータ制御部605は、調整量計算部604からの出力信号に基づいて、所定の調整位置に第1ガイドレール36が配置されるように調整用モータ812を制御するとともに、CCD815からの出力信号に基づいて、第1ガイドレール36の配置位置を確認する。この調整用モータ制御部605による制御状態および結果等はLCD241に表示される。
なお、本実施の形態においては、スキャナ3が複合機1に備えられた構成としているため、主制御部401、スキャナ制御部403および記憶部500等を含む制御回路基板230が複合機1に設けられた構成としているが、スキャナ3単体の構成である場合、制御回路基板230が備える各機能部は当然にスキャナ3自体が備えることになる。
以上のように、本実施の形態のスキャナ3は、スキャナ3の読取調整において、基準チャート701の読取画像に基づく調整を、基準チャート701が原稿載置台30に配置された場合における、載置基準位置からの基準チャート701の傾き(回転)分を加味して行うようになっている。したがって、例えば作業者の手作業にて原稿載置台30に基準チャート701が配置され、この配置状態が正確でなかった場合であっても、正確な読取調整を行うことができる。
また、上記読取調整に伴う光学系部材の位置調整は、LCD241の表示を参照しながらのスキャナ3の外部からの簡単な手作業にて行うことができるので、あるいは自動的に行うことができるので、容易なものとなっている。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の構成は、スキャナ単体の装置に加えて、スキャナを備えている複写機や複合機に適用可能である。
本発明の実施の一形態を示すものであって、原稿読取装置としてのスキャナを備えた複合機の機能的構成の主要部を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態を示すものであって、原稿読取装置としてのスキャナを備えた複合機の構造を示す正面図である。 図2に示したスキャナの構成を示す斜視図である。 図2に示したスキャナが備える第1走査ユニットの平面図である。 図2に示したスキャナが備える第1走査ユニットの縦断面図である。 図2に示した複写機が備える操作パネルの正面図である。 図2に示した複合機においてスキャナの読取調整および複写機のγ調整に兼用される基準チャートの説明図である。 図1に示した主制御部の機能的構成の主要部を示すブロック図である。 図8に示した読取調整部の構成を詳細に示すブロック図である。 スキャナが未調整である場合に、図7に示した基準チャートをスキャナにて読み込んで得られた読取調整用チャートの画像を示す模式図である。 図11(a)は、図9に示した読取調整部の具体的な動作の説明図、図11(b)は図9に示した読取調整部での調整量の計算に使用するレール間隔の説明図である。 図9に示した読取調整部でのスキャナの読取調整の原理を示す説明図である。 図1に示した主制御部によりスキャナの読取調整を行う場合の動作を示すフローチャートである。 図3に示したスキャナの読取調整において、作業者の手作業にて第1ガイドレールを上下させるための構造を示す概略の斜視図である。 図3に示したスキャナが備える光学系部材位置調整機構の分解斜視図である。 図16(a)は図3に示したスキャナの第1ガイドレールが設けられている側壁の内面の様子を示す正面図、図16(b)は図15に示した光学系部材位置調整機構の正面図である。 図17(a)はスキャナ本体に図16に示した光学系部材位置調整機構が取り付けられた状態を示す正面図、図17(b)は図17(a)に示した調整用モータによって第1ガイドレールを上下移動させるための構造の要部を示す正面図である。 図18(a)はスキャナ後面側の第1ガイドレールにおける走査始端側の高さが相対的に低くなっている場合の読取調整用チャートの読取画像を示す説明図、図18(b)はスキャナ前面側の第1ガイドレールにおける走査終端側の高さが相対的に高くなっている場合の読取調整用チャートの読取画像を示す説明図、図18(c)はスキャナ後面側の第1ガイドレールにおける走査終端側の高さが相対的に高くなっている場合の読取調整用チャートの読取画像を示す説明図である。
符号の説明
1 複合機(複写機)
2 プリンタ
3 スキャナ(原稿読取装置)
4 自動原稿搬送装置
30 原稿載置台
31 第1走査ユニット
32 第2走査ユニット
34 CCDラインセンサ(撮像装置)
36 第1ガイドレール
230 制御回路基板
241 LCD(表示装置)
314 第1反射ミラー(光学系部材)
317 スライダ
361 ギア
405 γ調整部
431 読取調整部
601 見かけ歪量計算部
602 傾き量計算部
603 補正歪量計算部(調整量計算部)
604 修正量計算部
605 調整用モータ制御部(制御部)
701 基準チャート
711 読取調整用チャート
711a 読取画像
712 γ調整用チャート
810 光学系部材位置修正機構(光学系部材移動手段)
812 調整用モータ
813 ウォームギア
814 位置決めピン
815 CCD

Claims (5)

  1. 原稿載置台と、
    撮像装置と、
    前記原稿載置台に載置された原稿を光を照射しながら走査し、前記原稿からの反射光を前記撮像装置に導く光学系部材とを備え、
    前記原稿載置台上に載置された、矩形枠状の基準画像が描かれている基準チャートを前記光学系部材にて走査し、前記撮像装置から前記基準画像を含む読取画像を取得する原稿読取装置において、
    前記基準画像の前記読取画像から、前記原稿載置台上における基準チャートを載置すべき載置基準位置の副走査方向に一致する基準線からの基準チャートの傾き量を計算する傾き量計算部と、
    前記基準画像の前記読取画像から、前記基準線と直交する方向の基準線と一致する状態からの前記読取画像の歪量であって、前記基準画像に対する前記読取画像の前記傾き量を加味しない第1の歪量を計算する見かけ歪量計算部と、
    前記見かけ歪量計算部から得られた第1の歪量を前記傾き量計算部から得られた前記傾き量によって補正したものである、前記基準画像に対する前記読取画像の第2の歪量を計算する補正歪量計算部と
    前記補正歪量計算部から得られた第2の歪量に基づいて、前記読取画像における歪みを解消するための前記光学系部材の調整量を計算する調整量計算部とを備えていることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 前記基準チャートにおける矩形枠状の前記基準画像枠の中にγ調整用の階調パターンが描かれていることを特徴とする請求項に記載の原稿読取装置。
  3. 前記調整量計算部から得られた前記光学系部材の調整量を表示する表示装置備えていることを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
  4. 前記光学系部材の位置を移動させる光学系部材移動手段と、
    前記調整量計算部から得られた前記調整量に基づいて、前記読取画像における歪みが解消されるように前記光学系部材移動手段の動作を制御する制御部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
  5. 請求項4に記載の原稿読取装置を備えていることを特徴とする複写機。
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