JP4498877B2 - アクリル系異形断面繊維およびパイル布帛、並びに織編物 - Google Patents

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本発明は、インテリア用あるいは衣料用に適した柔軟性とコシの強さとを有し、さらに優れた外観品位及び光沢を兼ね備えたアクリル系異形断面繊維、および該アクリル系異形断面繊維が含有されてなるパイル布帛並びに織編物に関するものである。
一般にアクリル系合成繊維は、柔軟で嵩高な風合いを有し、また、染色性や発色性等に優れるという特性を備えている。そのため、アクリル系合成繊維は、その優れた特性を活かして、ニットやジャージー等の衣料分野をはじめ、ボアやハイパイルに代表される立毛製品分野、毛布等の寝装分野などに広く使用されている。近年、消費者の繊維製品への要求は多岐にわたり、例えばソフト性などの風合いや、光沢・外観品位といった繊維製品の品質に対する要求は多様化し、且つ厳しくなってきている。このため、従来から製品の風合いや外観品位などをより消費者ニーズに近づけるべく様々な改良が試みられている。
例えば、ニットや織物などに多く用いられる衣料用合成繊維は、これまで綿や羊毛等の天然繊維を目標に改良が重ねられており、風合いや外観品位の向上、各種機能の付与などのような様々な改良がなされてきている。しかしながら、衣料製品の場合は着心地等の風合いとともに、ファッション性、ドレープ性、外観特性といった要素も重要であり、衣料用合成繊維には更なる改良が求められている。
一方、天然の毛皮を構成する立毛繊維は、根元が太くて先端部分が細い比較的長い刺毛(ガードヘヤー)と、細くて比較的短い産毛(ダウンヘヤー)とからなっている。そのため、このような天然の毛皮は、感触が柔軟で且つコシの強い独特の風合いを有しており、消費者ニーズの高い製品となっている。
それに対して、合成繊維を用いて製造される人工毛皮製品の場合、アクリル系繊維が最も獣毛調に近い風合いと光沢を有することから、天然毛皮を想定した立毛パイル製品に好適に用いられている。しかしながら、このようなアクリル系繊維は獣毛繊維とは異なり、根元から先端部分にかけて均一な太さを有する。そのため、天然毛皮の刺毛に相当する繊維と同等の太さのアクリル系繊維を用いたパイル製品は柔軟性に劣り、天然毛皮の風合いには到底及ばないのが現状である。
そこで近年では、アクリル系繊維の風合いや外観をより天然毛皮、天然繊維に近づけるべく様々な提案がなされている。例えば、アクリル系繊維の断面形状による風合いの改良を意図するものとして、特許文献1にはY字断面を有するアクリル系繊維が開示されている。また一方、特許文献2には扁平断面の長辺に所定の大きさの突条を有する扁平アクリル系繊維が開示されている。しかしながら、これらの断面形状を有する繊維は、繊維製造の際に行われる洗浄工程において、繊維外周部の窪み部分に水分が保持されやすい傾向にあるため、その後の乾燥工程において乾燥負荷が大きくなる。そのため、前記特許文献1や特許文献2のような異形断面繊維を製造する場合は、生産性の向上を図るために特別な装置が必要となり、コストアップに繋がるといった欠点があった。
その他に、例えば特許文献3及び特許文献4には、繊維の横断面形状に鋭角または鈍角な突出部を有し、繊維断面形状が三角形となるようなアクリル系異形断面繊維が開示されている。さらに、特許文献5には、繊維横断面が楕円型形状であり、且つ繊維側面に条筋形状を有するアクリル系繊維が開示されている。しかしながら、これら特許文献3〜特許文献5に記載されているアクリル系繊維は、光沢が強すぎ、ぎらついた外観を与えるという欠点があった。さらに、上記三角断面形状のアクリル系繊維は、曲げ剛性が強くなり過ぎて風合いが固くなる傾向にあった。一方、特許文献5のような楕円型断面形状のアクリル系繊維は、繊維にコシがないといった欠点もあった。
さらに、例えば特許文献6では、菱形断面を有するアクリル系繊維が開示されている。この特許文献6によれば、菱形断面形状の繊維であれば、天然毛皮の風合いに近い柔軟性とコシの強さをバランスよく具備できるとしている。しかしながら、菱形断面形状の繊維は、繊維断面の4つの頂点が全て角部を成している。そのため、そのような繊維を用いて製造されたパイル製品には、手で触った際の感触にざらつき感が残り、天然毛皮のような風合いを十分に満足させるものではなかった。
すなわち、消費者の繊維製品の風合いや外観品位などに対する要求は年々多種多様化してきているものの、従来のアクリル系繊維ではこれら消費者の要求を十分に満足させるものはなく、アクリル系繊維の更なる改良が強く望まれている。
特公平1−51564号公報 特開平8−260234号公報 特開昭48−54214号公報 特開平1−104828号公報 特開昭61−138714号公報 特開平6−346316号公報
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ソフトでぬめり感のある風合いとコシの強さとを有するとともに、外観品位と光沢に優れた繊維製品を得ることが可能なアクリル系異形断面繊維を提供すること、さらに、そのようなアクリル系異形断面繊維が含有されてなるパイル布帛および織編物を提供することにある。
本発明者等は、上記目的を達成するために、アクリル系繊維の断面形状とそのアクリル系繊維を用いて得られる繊維製品の風合いや外観品位との関係について鋭意実験及び検討を繰り返した。その結果、繊維軸と直角方向の繊維断面における長軸と短軸との比で表される断面扁平率が所定範囲内にあり、且つ、繊維断面の外周に少なくとも、所定の内角角度を有する鋭角部と曲線部とを有するアクリル系繊維であれば、ソフト性とコシの強さとを併せ持ち、また外観品位にも優れた繊維製品を提供することが可能であることを見出して、本発明に到達した。
すなわち、本発明のアクリル系異形断面繊維は、そのアクリル系異形断面繊維の繊維断面形状が、笹の葉型であって、前記アクリル系異形断面繊維の繊維断面における長軸の最大長aと短軸の最大長bとの比で表される断面扁平率(a/b)が2以上10以下であり、且つ、前記繊維断面における外周の少なくとも一部分に単一の鋭角部を有するとともに、前記鋭角部以外の外周の少なくとも一部分に曲線部を有し、前記鋭角部における内角の角度が10°以上60°以下であることを特徴としている。
また、本発明のアクリル系異形断面繊維では、前記アクリル系異形断面繊維の繊維断面形状が、笹の葉型であることを最も特徴としている。
次に、本発明のパイル布帛は、前記本発明のアクリル系異形断面繊維が含有されてなることを最も主要な特徴となしている。特に、このような本発明のパイル布帛は、パイル部に前記アクリル系異形断面繊維がパイル部全体の30重量%以上含有されてなることが好ましい。
また、本発明の織編物は、前記本発明のアクリル系異形断面繊維が含有されてなることを最も主要な特徴となしている。特に、このような本発明の織編物は、前記アクリル系異形断面繊維が30重量%以上含有されてなることが好ましい。
本発明のアクリル系異形断面繊維は、アクリロニトリルを50重量%以上含有し、またアクリル系異形断面繊維の繊維断面における長軸の最大長aと短軸の最大長bとの比で表される断面扁平率(a/b)が2以上10以下であり、さらに前記繊維断面における外周の少なくとも一部分に単一の鋭角部を有するとともに、前記鋭角部以外の外周の少なくとも一部分に曲線部を有し、前記鋭角部における内角の角度が10°以上60°以下であることをも特徴としている。本発明のアクリル系異型断面繊維は、このような特徴を有することにより、ソフトでぬめり感のある風合いとコシの強さとを有し、且つ外観品位と光沢共に優れた繊維製品を提供し得るアクリル系繊維となる。特に、本発明のアクリル系異形断面繊維は、鋭角部における内角の角度が10°以上60°以下であることにより、繊維製品における繊維配列の等方性を安定して得ることができる。そのため、外観品位が非常に優れた繊維製品を得ることが可能となる。
なお、本発明のアクリル系異形断面繊維において、その繊維断面形状は笹の葉型であることにより、上記本発明の効果を一層顕著に得ることができる。
また、本発明のパイル布帛は、本発明のアクリル系異形断面繊維が含有されてなることにより、ソフトでぬめり感のある風合いとコシの強さとを有し、且つ外観品位および光沢に優れたものとなる。このとき、パイル部にアクリル系異形断面繊維がパイル部全体の30重量%以上含有されていれば、パイル布帛の風合いや外観品位などがより一層優れた製品にすることができる。
さらに、本発明の織編物は、本発明のアクリル系異形断面繊維が含有されてなることにより、ソフトでぬめり感のある風合いとコシの強さとを有し、且つ外観品位および光沢に優れたものとなる。このとき、アクリル系異形断面繊維が30重量%以上含有されていれば、風合いや外観品位などがより一層優れた織編物にすることができる。
以下に、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。ここで、図1の(A)〜(C)は、本実施形態に係るアクリル系異形断面繊維の断面形状と他の参考となるアクリル系異形断面繊維の断面形状とを模式的に示す繊維断面図である。なお、この図1の(A)〜(C)は、これらのアクリル系異形断面繊維を解り易く説明する為に概略的に示したものである。
先ず、本実施形態のアクリル系異形断面繊維は、アクリロニトリルを50重量%以上含有するアクリル系ポリマーからなるアクリル系繊維である。このようなアクリル系異形断面繊維において、繊維を構成するアクリル系ポリマーは、50重量%以上のアクリロニトリルと、これと共重合可能な不飽和単量体との共重合体である。この繊維を構成するアクリル系ポリマーにおいて、アクリロニトリルの含有量が50重量%未満である場合には、染色鮮明性や発色性などのアクリル系繊維が本来有する特徴を十分に得ることができず、また熱特性をはじめとする他の物性も低下する傾向となる。
この場合、共重合成分として用いる不飽和単量体は特に限定されないが、例えばアクリル酸、メタクリル酸およびこれらの誘導体、酢酸ビニル、アクリルアミド、メタクリルアミド、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどを用いることができる。更に、必要に応じて、アクリル系ポリマーには、ビニルベンゼンスルホン酸ソーダ、メタリルスルホン酸ソーダ、アクリルアミドメチルスルホン酸ソーダなどのイオン性不飽和単量体を共重合成分として用いることができる。
また、上記本実施形態のアクリル系異形断面繊維は、繊維断面における長軸の最大長aと短軸の最大長bとの比で表される断面扁平率(a/b)が、2以上10以下の範囲内、好ましくは2.5以上6以下の範囲内にあるものとする。アクリル系異形断面繊維における断面扁平率(a/b)の値は、主に繊維製品の風合いとコシの強さに影響を与える因子である。この断面扁平率(a/b)の値が2より小さい場合は、繊維製品にソフトな風合いを与えることができない。一方、断面扁平率(a/b)の値が10を越える場合は、繊維の扁平性が高くなるので繊維製品にソフトな風合いを与えられるものの、十分なコシの強さを得ることができない。
なお、本実施形態において、アクリル系異形断面繊維の断面における長軸の最大長aとは、例えば図1の(A)〜(C)に示したように、繊維断面を最小面積となる矩形で取り囲んだ際のその矩形における長辺長さであり、また短軸の最大長bとは、同じく矩形の短辺長さである。
さらに、本実施形態におけるアクリル系異形断面繊維は、繊維断面における外周の少なくとも一部分に鋭角部を有するとともに、外周の少なくとも一部分に曲線部を有することが肝要である。すなわち、本実施形態のアクリル系異形断面繊維は、上記のように断面扁平率(a/b)が2以上10以下の値であり、且つ繊維断面外周に鋭角部と曲線部とを併せ持つことにより、適度な柔軟性とコシの強さとを兼ね備えるとともに、ドレープ性に優れた繊維製品を得ることが可能となる。
なお、このようなアクリル系異形断面繊維の断面形状が、従来の他の断面形状に比べて、繊維製品に柔軟性とコシの強さとを兼ね備え、かつ優れたドレープ性を付与できる理由については現在のところ定かではないが、その理由の一つとしては以下のことが推測される。すなわち、上記アクリル系異形断面繊維は、製品に十分な柔軟性を付与するために断面扁平率が所定の値に設定されると同時に、繊維断面に鋭角部と曲線部とを有するという形状因子から繊維の捩れ剛性率と曲げ剛性率とがある程度高くなると考えられる。このような作用が得られることにより、繊維製品に上記のような優れた特性を付与できると推測される。
また、本実施形態では、アクリル系異形断面繊維が繊維断面外周の少なくとも一部分に鋭角部を有することにより、例えば繊維製品を製造する際に、繊維間の空隙に鋭角部が入り込み、繊維が規則正しく配列されやすくすることができる。その結果、得られた繊維製品は等方性が良く、綺麗な外観と光沢感を具備することができる。さらに、上記のように繊維断面外周に鋭角部を有することにより、例えばアクリル系異形断面繊維から紡績糸を作製した場合に、等方性の良さから毛羽発生が減少し、その結果として、外観品位に非常に優れた織編物を得ることが可能となる。さらにまた、本実施形態のアクリル系異形断面繊維は、繊維断面外周に曲線部を有することにより、繊維製品の風合いに独特のぬめり感を与えることができる。
このとき、上記アクリル系異形断面繊維は、鋭角部における内角の角度が10°以上60°以下であり、特に10°以上45°以下であることが好ましい。このように、鋭角部における内角の角度、すなわち鋭角部の頂点において2本の接線がなす角度が10°以上60°以下であることにより、繊維製品を製造した際に繊維配列の等方性を非常に安定して得ることができ、外観品位が非常に優れた繊維製品を容易に得ることが可能となる。一方、鋭角部における内角の角度が10°未満であったり、または60°を超える場合、繊維製品を製造した際に繊維配列の等方性が得られ難く、繊維製品の外観品位が劣るものとなる。
なお、上記のようなアクリル系異形断面繊維の繊維断面形状としては、例えば図1に示すような木の葉型(図1の(A))、笹の葉型(図1の(B))、または扇型(図1の(C))の形状が考え得る。しかして、本実施形態におけるアクリル系異形断面繊維の繊維断面形状は笹の葉型であって、上記断面扁平率(a/b)が2以上10以下の値であり、また繊維断面外周の一部に鋭角部と曲線部とを有し、且つ、鋭角部における内角の角度が10°以上60°以下であることが必要である。ここで、図1(A)および(C)に示すアクリル系異形断面繊維の繊維断面形状が木の葉型および扇型である繊維は、図1(B)に示す笹の葉型の繊維と比較すると、品質面で一長一短があるため、後述するように「参考例1および2」としている。
さらに、上記本実施形態のアクリル系異形断面繊維において、その単繊維繊度は、目的とする製品の風合いや規格に合わせて適宜選択すれば良く、特に限定されないが、例えば繊維の柔軟性、コシの強さのバランスを考慮すると、単繊維繊度は1.5〜12dtexであることが好ましい。
以上のように、本実施形態に係るアクリル系異形断面繊維は、従来の繊維とは異なり、断面扁平率(a/b)が2以上10以下の値であり、また繊維断面外周に鋭角部と曲線部とを有し、且つ、鋭角部における内角の角度が10°以上60°以下であることにより、ソフトでぬめり感のある風合いとコシの強さとを有し、且つ外観品位と光沢に優れた繊維製品を提供し得るアクリル系繊維となる。
なお、上記本実施形態に係るアクリル系異形断面繊維の製造方法については特に限定されないが、例えば以下のような方法を用いることによって安定して製造することができる。具体的に説明すると、先ず、アクリロニトリルを50重量%以上含有するアクリル系ポリマーを溶剤に溶解し紡糸原液を作製する。このときアクリル系ポリマーを溶解する溶剤としては、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの有機溶剤や、硝酸、ロダン塩水溶液などの無機系溶剤を用いることができる。
このとき、紡糸原液中のポリマー濃度(固形分濃度)は、15〜35重量%程度に調整することが好ましく、特に紡糸性や工程安定性を考慮すると20〜30重量%に調整することがより好ましい。
次に、上記のように調整された紡糸原液を、紡糸口金のノズルより溶剤と水とからなる凝固浴中へ吐出して凝固させることにより湿式紡糸を行う。このとき、紡糸口金は、紡糸を行う条件に応じて目的の異形断面繊維を得るために必要なノズル形状を有するものを使用すればよい。例えば、繊維断面形状と略同等のノズル形状を有する紡糸口金を使用することができる。このようなノズル形状の紡糸口金を用い、さらに紡糸凝固条件などを適切に調整して紡糸を行うことにより、上記で説明した笹の葉型の形状を有するアクリル系異形断面繊維を得ることができる。
具体的には、ノズル形状の一部分または複数部分に鋭角部が形成されている紡糸口金を用いて紡糸を行う際に、紡糸原液における固形分濃度、温度、水分率の調整や、凝固浴における溶剤と水の組成比の調整、さらに凝固糸の引取速度Vと紡糸原液吐出速度V´との比(V/V´)の調整を行うことにより、アクリル系繊維の断面形状を上記の所望形状に制御することができる。特に、例えば紡糸原液における固形分濃度、温度、水分率を何れも高くするほど、紡糸を行った際に繊維断面の外周に曲線部が形成され易くなる。さらに、凝固浴における溶剤の組成比が高いほど、また上記V/V´の値が小さいほど、繊維断面の外周に曲線部が形成され易くなる。なお、これらの凝固条件は、例えば使用するポリマーの共重合成分、ノズル形状、繊度などに応じて任意に選択でき、種々の条件を組み合わせることによって調整することができる。
そして、上記のように紡糸原液を紡糸口金のノズルより凝固浴中へ吐出した後、得られた凝固糸を例えば2〜6倍に浴中延伸し、脱溶剤、油剤付与、乾燥緻密化等の処理が行われる。その後、乾燥緻密化させたアクリル系繊維は、必要に応じて熱緩和処理が施される。これにより、繊維内に存在するひずみが解消されて、バランスのとれた力学物性を有する上記本実施形態のアクリル系異形断面繊維を得ることができる。
次に、本発明におけるパイル布帛および織編物の好適な実施の形態について詳細に説明する。
本実施形態に係るパイル布帛は、上記本発明のアクリル系異形断面繊維が含有されてなるパイル布帛である。このように本発明のアクリル系異形断面繊維が含有されてなるパイル布帛であれば、ソフトでぬめり感のある風合いとコシの強さとを有し、且つ外観品位と光沢に優れた高品質のパイル布帛となる。
このようなパイル布帛において、パイル布帛に含有させるアクリル系異形断面繊維の含有量は特に限定されるものではないが、本実施形態では、パイル布帛のパイル部にアクリル系異形断面繊維がパイル部全体の30重量%以上、特に50重量%以上含有されてなることが好ましい。このような含有量で上記アクリル系異形断面繊維が含有されていることにより、パイル布帛に、より一層優れた風合いや外観品位を与えることができる。
また一方、本実施形態に係る織編物は、上記本発明のアクリル系異形断面繊維が含有されてなる織編物である。このように本発明のアクリル系異形断面繊維が含有されてなる織編物であれば、上記パイル布帛と同様に、風合い、外観品位、光沢に優れた織編物となる。
このとき、織編物に含有させるアクリル系異形断面繊維の含有量、言い換えると、織編物におけるアクリル系異形断面繊維の混率は特に限定されるものではないが、本実施形態の織編物が呈する外観品位と風合いをより一層優れたものにするためには、アクリル系異形断面繊維の混率は30重量%以上、特に50重量%以上であることが好ましい。また、本発明のアクリル系異形断面繊維と他の繊維とを使用して複合織編物を作製する場合には、より優れた外観特性を得るために紡績糸を作製する段階で混紡が行われることが好ましい。なお、本発明のアクリル系異形断面繊維と混紡させる繊維は特に限定されず、例えば通常のアクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、レーヨン短繊維のような合成繊維や、綿、羊毛などと混紡することができる。
また、本実施形態に係るパイル布帛および織編物において、その製造方法は特に限定されるものではなく、例えばハイパイル、編ボア、織ボア、丸編、経編、横編、織物など通常の加工方法から適宜選択することができる。さらに、本実施形態に係るパイル布帛および織編物は、その組織についても特に限定されない。
以下、本発明に係るアクリル系消臭性繊維、パイル布帛、織物、編物(織ボア生地)のより具体的な実施形態として、実施例を挙げて詳細に説明する。しかしながら、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例において、「断面扁平率(a/b)および鋭角部の内角の角度の測定」、「繊維製品の風合い評価」、「繊維製品の外観評価」については以下の方法にて実施した。
(断面扁平率(a/b)および鋭角部の内角角度の測定法)
得られたアクリル系異形断面繊維(実施例1、参考例1および2、比較例1〜3)の繊維断面を走査型電子顕微鏡にて撮影し、その繊維断面の撮影像から画像解析ソフトで解析することにより断面扁平率(a/b)および鋭角部の内角角度を測定した。なお、以下の表1に示した値は、実施例1、参考例1および2、比較例1〜3のアクリル系異形断面繊維からそれぞれ任意に10本を選択して測定試料とし、それらの測定値から算出した平均値を表している。
(繊維製品の風合い評価)
繊維製品の風合い評価における判定を、ハンドリングにより以下の基準で行った。すなわち、繊維製品のハンドリングにおいて、ソフト性およびコシの強さが十分に感じられるものを「非常に優れる」とし、カサツキ感、固さ、ヘタリの感じられるものを「劣る」として、◎:非常に優れる、○:優れる、△:やや劣る、×:劣るの4段階の基準で風合い評価を行った。
(繊維製品の外観評価)
繊維製品の外観評価における判定を、目視検査により布帛表面の外観特性の程度を視覚的観点から以下の4段階の基準で行った。
◎:適度な光沢感を有するとともに繊維の等方性が良く、外観品位が非常に優れる。
○:光沢感および外観品位が優れる。
△:光沢感および外観品位が劣る。
×:光沢感および外観品位が非常に劣る。
実施例1、参考例1および2、比較例1〜3
アクリロニトリル93重量%と、酢酸ビニル7重量%からなるアクリル系ポリマーを、固形分濃度25重量%となるようにジメチルアセトアミド(DMAc)に溶解して紡糸原液を作製した。
この作製した紡糸原液を用い、以下の表1に示すようなノズル形状を有する孔数400の紡糸口金により、凝固浴(DMAc水溶液)濃度を30%とし、またその他種々の凝固条件を適切に調整して湿式紡糸を行った。このとき、例えば参考例1では、ノズル孔形状が図2(B)に示すような、短い対角線が長い対角線の中点からずれた位置で長い対角線と直交している変形した四角形となる紡糸口金を使用した。参考例1では、ノズル孔形状が図2(A)に示すような菱形となる紡糸口金を使用した。また、参考例2および比較例1〜3では、ノズル孔形状がそれぞれ二等辺三角形、扁平型、変形した四角形(参考例1とはノズル孔扁平率が異なるもの)、三角形となる紡糸口金を使用した。
次に、得られた凝固糸に、沸水中での洗浄を行いながら湿熱下で5倍延伸を行った後、油剤を付着させた。次に、150℃の乾熱ローラーで乾燥させた後、機械クリンプ付与の処理を行った。なお、このときの機械クリンプは、ギアクリンプ法やスタッフィングボックス法など公知の方法で得ることができる。
その後、加圧水蒸気下で緩和処理を施して、以下の表1に示すような実施例1、参考例1および2、比較例1〜3のアクリル系異形断面繊維を作製した。これらの実施例1、参考例1および2、比較例1〜3の各アクリル系異形断面繊維に対して、断面扁平率(a/b)および鋭角部の内角角度の測定を上記測定方法により行った。その測定結果も表1に合わせて示す。
Figure 0004498877
上記の表1から明らかであるように、実施例1、参考例1および2のアクリル系異形断面繊維は、何れも断面扁平率(a/b)が2以上10以下の値であり、また繊維断面の外周部に鋭角部を有していた。さらに、これら実施例1、参考例1および2の繊維は、繊維断面の撮影像から曲線部を有することも確認された。一方、比較例1のアクリル系異形断面繊維は、断面扁平率(a/b)が2以上10以下の値であるものの、繊維断面の外周部に鋭角部が存在していなかった。また、比較例2および3のアクリル系異形断面繊維は、繊維断面の外周部に鋭角部を有するものの、断面扁平率(a/b)が本発明の範囲を外れるものであった。
続いて、上記で得られた実施例1、参考例1および2、比較例1〜3の各アクリル系異形断面繊維を38mmにカットし、そのカットした繊維を用いてスライバー編機にてパイル布帛を編成した。その後、このパイル布帛に120℃でプレポリッシング処理とプレシャーリング処理を施してパイル長を揃えた後、パイル裏面にアクリル酸エステル系接着剤でバッキング処理を行った。さらに、このバッキング処理を行ったパイル布帛に、乾熱170〜90℃の雰囲気中でポリッシング処理およびシャーリング処理を施し、最後に立毛表部のクリンプを除去することによって、一定のパイル長を持つハイパイル布帛を作製した。このとき得られたパイル布帛の目付は1000g/m2 であり、またパイル部の平均パイル長さは18mmであった。そして、上記のようにして得られた実施例1、参考例1および2、比較例1〜3の各パイル布帛に対して、その外観と風合いの評価を上記方法により行ってパイル布帛の品質を総合的に評価した。その評価結果を以下の表2に示す。
Figure 0004498877
上記表2に示したように、実施例1、参考例1および2のアクリル系異形断面繊維で作製されたパイル布帛は、パイル部繊維の1本1本が均整に配列しており、綺麗な外観品位と光沢とを有していた。また、これらのパイル布帛は、何れもソフト性とコシの強さが十分に感じられ、風合いも優れたものであった。特に実施例1の布帛は、外観品位、光沢、ソフト性、コシの強さの全てにおいて優れている。一方、比較例1のアクリル系異形断面繊維で作製されたパイル布帛は、外観品位に劣り、またハンドリングによる評価においてソフト性もコシの強さも十分とは言えず、パイル風合いにやや劣るものであった。また、比較例2および3のアクリル系異形断面繊維で作製されたパイル布帛は、カサツキ感や固さが感じられ、明らかに風合いに劣っていた。
参考例3〜5および比較例4〜6)
上記表1の参考例1、比較例1、または比較例3のアクリル系異形断面繊維(カット長は51mm)と、単繊維繊度1.7dtexの市販のアクリル繊維(三菱レイヨン株式会社製 ボンネルH815)とを以下の表3に示す割合で用いて、通常の2インチ紡により1/64紡績糸を作製した。得られた紡績糸を用いて、20G丸編機により編成して両面編地(スムース)を作製した。そして、得られた両面編地に対して、その外観と風合いの評価を上記方法により行って両面編地の品質を総合的に評価した。その評価結果を以下の表3に示す。
Figure 0004498877
上記の表3から明らかであるように、参考例3〜5の両面編地は、外観品位および風合いともに優れており、非常に高品質の編地であることが確認された。それに対して、比較例4の両面編地は、ソフト性、コシの強さとも十分とは言えず、風合いにやや劣っていた。また、比較例5および6の両面編地は、光沢が強すぎてぎらついた外観を有しており、また風合いも柔軟性に欠けるものであった。
参考例6,7および比較例7,8)
上記表1の参考例1または比較例3のアクリル系異形断面繊維(カット長は51mm)と、単繊維繊度1.7dtexの市販のアクリル繊維(三菱レイヨン株式会社製 ボンネルH815)とを以下の表4に示す割合で用いて、通常の2インチ紡により2/64紡績糸を作製した。
得られた紡績糸を21本/吋の密度でパイル糸とし、経密度42本/吋の経地糸にレーヨンスフ糸(40番単糸)、緯密度53本/吋の緯地糸に綿紡績糸(16番単糸)を用いて、経二重織機にて二重織物を製織し、その中心をセンターカットし織ボア生地を作製した。次に、得られた織ボア生地を、カチオン染料と直接染料を用いて通常の染色方法(1浴2段)で反染した。その後、ブラッシング処理、シャーリング処理、ポリッシング処理を施し、パイル長が7mmで目付が300g/m2のパイル布帛を得た。そして、得られたパイル布帛に対して、その外観と風合いの評価を上記方法により行ってパイル布帛の品質を総合的に評価した。その評価結果を以下の表4に示す。
Figure 0004498877
上記の表4から明らかであるように、参考例6,7のパイル布帛は、外観品位および風合いともに優れており、非常に高品質であることが確認された。それに対して、比較例7,8のパイル布帛は、風合いに劣っており、品質の低いものであった。
本発明のアクリル系異形断面繊維は、衣料製品、玩具製品、インテリア製品などの広範囲の製品にわたり適用でき、新たな商品規格を可能とするものである。
図1の(A)〜(C)は、アクリル系異形断面繊維の断面形状を模式的に示す繊維断面図である。 図2の(A)及び(B)は、紡糸口金のノズル孔形状を模式的に示す図である。

Claims (5)

  1. アクリロニトリルを50重量%以上含有するアクリル系異形断面繊維であって、前記アクリル系異形断面繊維の繊維断面形状が、笹の葉型であって、前記アクリル系異形断面繊維の繊維断面における長軸の最大長aと短軸の最大長bとの比で表される断面扁平率(a/b)が2以上10以下であり、且つ、前記繊維断面における外周の少なくとも一部分に単一の鋭角部を有するとともに、前記鋭角部以外の外周の少なくとも一部分に曲線部を有し、前記鋭角部における内角の角度が10°以上60°以下であることを特徴とするアクリル系異形断面繊維。
  2. 請求項1に記載のアクリル系異形断面繊維が含有されてなるパイル布帛。
  3. 前記パイル布帛のパイル部に、前記アクリル系異形断面繊維がパイル部全体の30重量%以上含有されてなる請求項2に記載のパイル布帛。
  4. 請求項1に記載のアクリル系異形断面繊維が含有されてなる織編物。
  5. 前記織編物に、前記アクリル系異形断面繊維が30重量%以上含有されてなる請求項4に記載の織編物。
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