JP4498666B2 - 予測装置、予測プログラム、および記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロジスティック曲線モデルを用いて推定するパラメータの推定値に基づいて、注目する現象の中で発生する事象の予測を行う予測方法、予測装置、予測プログラム、および予測プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータウィルスの感染数、ソフトウェアの信頼度、人口や生物個体数の変化、並びに新製品、技術、およびサービスの普及等の現象の予測を行うとき、従来さまざまな手法が用いられている。その中で、ロジスティック曲線等に代表される曲線モデルを用いる統計的手法が知られている。この統計的手法では、曲線モデルのパラメータを推定することにより、注目している現象の中で発生する特定の事象の予測値、発生期間、予測曲線などを得ることができる。
【0003】
図3は、上述した各種現象を記述するモデルとして好適であると考えられているロジスティック曲線モデルを用いたときに、実績データから得られる予測曲線の例を示した説明図である。同図において、予測曲線は初期時点で求められ、この予測曲線に基づいて予測値の飽和値等の推定が行われる。
【0004】
ロジスティック曲線モデルを用いたパラメータ推定方法について、より詳細に説明する。ロジスティック曲線モデルは、次の微分方程式(以後、ロジスティック方程式と呼ぶ)で定義される。
【数1】
Figure 0004498666
【0005】
ロジスティック方程式(1)は、厳密解
【数2】
Figure 0004498666
を有する(ここで、k>0,m>0,α>0)。ここでL(t)は、注目する現象(モデル)で予測対象となる事象が時間(期間)tまでに発生する事象の累積件数(累積事象数)、mおよびαは事象数の実績データからそれぞれ求められるパラメータである。
【0006】
式(1)より
L(t) → k (t→∞) …(3)
となるので、このkが累積事象数の飽和値を意味する。
【0007】
パラメータm、k、αを求めるために、式(1)を次のように書き直す。
【数3】
Figure 0004498666
【0008】
ここで改めて
【数4】
Figure 0004498666
とおくと、式(4)は
Y=A+BX …(5)
と表される。ここで現実には、微分値
【数5】
Figure 0004498666
を求めることはできないので、δをデータ集計期間(事象数を累積して集計する所定の期間)として、
【数6】
Figure 0004498666
とおくことにより、次式(9)に示す回帰式を使用する。
n =A+BLn …(9)
なお、Yn として式(8)の代わりに
【数7】
Figure 0004498666
を利用することもある。
【0009】
【数8】
Figure 0004498666
【0010】
式(9)を回帰式として回帰分析を行うことにより、A,Bの推定値A^,B^を求め、これらの推定値により、パラメータm,k,αの推定値m^,k^,α^が、それぞれ次のように得られる。
【数9】
Figure 0004498666
【0011】
しかしながら、上述した試験工程初期のデータによるパラメータ推定結果は精度が悪いといわれており、少なくとも適用するロジスティック曲線モデルの変曲点を超えた時点のデータでパラメータ推定を行うことが必要である。三觜武著「ソフトウェアの品質評価法」(日科技連、1981)によれば、
【数10】
Figure 0004498666
となれば、その時点までのデータでパラメータ推定を行うとしている。ここで、潜在する事象数の予測値をk^、実績累積事象数をy−としている。このk^は経験的または統計的に予測する。また、wは経験的にw=0.6〜0.8の値をとるものとしている。
【0012】
以上説明したパラメータ推定方法(以後「従来技術1」と呼ぶ)の問題点、すなわち、初期のデータによるパラメータ推定結果の精度が悪い、という問題点を解決するために、ロジスティック方程式(1)を通常とは異なる差分方程式に書き直してパラメータ推定を行う方法も提案されている(詳細については、特開2000−122860公報を参照。以後、この技術を「従来技術2」と呼ぶ)。
【0013】
以下、この従来技術2をロジスティック曲線モデルに適用した場合について説明する。ロジスティック方程式(1)を、δを差分間隔として次式のように差分化する。
【数11】
Figure 0004498666
【0014】
式(16)の厳密解は、差分間隔0の連続極限(δ→0)でロジスティック方程式(1)の厳密解(式(2)参照)に一致する。さらに、
|1−δα|<1
という条件の下で、
n →k (tn → ∞) …(17)
となり、式(1)が有している性質(式(3)参照)を保存していることがわかる。
【0015】
パラメータm,k,αを求めるために、tn =nδ,δ=1とおいて式(15)を次のように書き替える。
n =A+BLn+1 …(18)
ここで、Yn ,A,Bは、それぞれ
【数12】
Figure 0004498666
である。
【0016】
式(18)を回帰式として回帰分析を行うことによって得られるA,Bの推定値をA^,B^とすると、パラメータm,k,αの推定値m^,k^,α^はそれぞれ次のように求められる。
【数13】
Figure 0004498666
【0017】
この従来技術2の方法によれば、従来技術1よりも早期の段階で正確なパラメータ推定が可能となり、試験工程初期のデータを用いて正確な予測を行うことができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術1では、初期でのパラメータ推定精度が低く、ある程度の精度を要求するには、少なくとも適用している曲線モデルの変曲点を超えた時点までのデータが必要となる。どの時点までのデータを利用してパラメータ推定を行うかの判定基準の一つとして式(14)があるが、この式におけるk^は経験に頼って予測せざるを得ないため、k^の精度そのものが低いという問題点があった。
【0019】
また、従来技術1では、実績データと曲線モデルによる分析が一致しなかった場合、その原因が曲線モデルの選択が不適切であることによるものなのか、あるいはパラメータの推定精度の低さによるものなのかがはっきりしないという問題点があった。
【0020】
さらに、従来技術1では、使用している方程式が決定論に従うものであるため、確率論的な議論によって分布等の統計的性質を予測することは不可能であった。すなわち、注目する現象で発生する特定の事象の予測値の分布や、予測値がある値を下回る確率(分布)や上回る確率(補分布)を求めることができなかった。
【0021】
一方、上記従来技術2では、パラメータの推定値は精度よく求められるものの、従来技術1と同様、使用している方程式が決定論に従うものであるため、確率論的な議論によって分布等の統計的性質を予測することは不可能であった。
【0022】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロジスティック曲線モデルを用いて注目する現象を記述するモデルのパラメータを推定するとともに、この推定したパラメータに基づいて、前記現象の中で発生する予測対象事象の推定値およびその推定値の統計的分布の推定を可能にする予測方法、予測装置、予測プログラム、および予測プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明は、従来技術2におけるロジスティック差分方程式が厳密解を有するという性質を保持しながら、パラメータの一つを確率変数として扱うことによって、注目する現象を記述するモデルの中で予測対象となる事象の累積事象数の予測値について、その統計的な分布を推定すること主要な特徴とする。
【0024】
そこで、上記目的を達成するために、本願の装置発明は
ロジスティック曲線モデルを用いて注目する現象を記述するモデルのパラメータを推定し、この推定したパラメータに基づいて前記現象の中で発生する事象の予測を行う予測装置であって、前記現象の所定の期間ごとの発生件数を記憶する事象内容記憶手段と、予測する時点と予測目標値からなる予測条件を記憶する予測条件記憶手段と、を有し、この2つの記憶手段を活用する下記に示す5つの処理手段を有する。
【0025】
1つ目は、前記事象内容記憶手段から前記発生件数を読み出し、注目している事象について所定の時間間隔で累積件数を集計し、実績値を得る累積件数集計手段である。
【0026】
2つ目は、前記ロジスティック曲線を表すロジスティック方程式を時間ステップで差分化したロジスティック差分方程式のうち厳密解を有するロジスティック差分方程式に前記累積件数集計手段で得られた実績値を与え、回帰分析によってロジスティック方程式の厳密解L(t)=k/{1+m*exp(−αt)}のパラメータk、mを求めるパラメータ推定手段である。
【0027】
3つ目は、前記ロジスティック差分方程式の厳密解のパラメータk、mを前記求められた値とし、前記累積件数集計手段で得られた実績値を適用して、パラメータαが時間ステップに対応した確率変数列Aを求める確率変数列算出手段である。
【0028】
4つ目は、前記確率変数列Aが差分ステップごとに独立であるとともに全ての差分ステップで同一な分布である独立同一分布に従うこととして、前記確率変数列Aに基づいて最尤法を用いることによって前記独立同一分布のパラメータを求める分布係数特定手段である。
【0029】
5つ目は、パラメータ推定手段で求められた前記パラメータk、m、分布係数特定手段で求められた確率変数列Aの独立同一分布パラメータ、およびロジスティック差分方程式の厳密解を用いて、前記予測する時点の予測値Lが前記予測目標値を満たす確率を求める分布推定手段である。
【0030】
本願の他の装置発明は、前記予測目標値が下限の場合、前記分布推定手段は、前記予測値Lが前記下限よりも大きい確率を求める。
【0031】
本願の他の装置発明は、前記予測目標値が上限の場合、前記分布推定手段は、前記予測値Lが前記上限よりも小さい確率を求める。
【0032】
本願の他の装置発明は、前記予測目標値が下限と上限とからなる範囲の場合、前記分布推定手段は、前記予測値Lが下限よりも大きく、かつ、上限よりも小さい確率を求める。
【0033】
なお、本発明の予測装置は、一つのコンピュータによって構築される場合だけでなく、各手段(の有する機能)を適宜分割して二つ以上のコンピュータによって構築される場合も含む。
【0034】
本願の別の他の装置発明では、前記独立同一分布は、確率変数の取り得る範囲が0から1までであることを満たす分布を対象とする。
【0035】
上記予測装置において、前記現象を記述するモデルは、コンピュータウィルスの感染数を予測するコンピュータウィルス感染数予測モデル、ソフトウェアの信頼度を予測するソフトウェア信頼度成長モデル、人口の変化を予測する人口予測モデル、生物個体数の変化を予測する生物個体数予測モデル、並びに新製品、技術、およびサービスの普及を予測する普及予測モデルのうちの少なくともいずれかであることを要旨とする。
【0036】
本発明に係わる予測プログラムは、注目する現象の中で発生する予測対象事象の推定値およびその推定値の統計的分布の推定を可能にする予測プログラムを提供するものである。
【0037】
本発明に係わる予測プログラムは、前記予測目標値が下限の場合、前記予測値Lが前記下限よりも大きい確率を求め、
前記予測目標値が上限の場合、前記予測値Lが前記上限よりも小さい確率を求め、
前記予測目標値が下限と上限とからなる範囲の場合、前記予測値Lが下限よりも大きく、かつ、上限よりも小さい確率を求める。
【0038】
本発明に係わる予測プログラムは、前記独立同一分布は、確率変数の取り得る範囲が0から1までであることを満たす分布を対象とする。
【0039】
上記予測プログラムにおいて、前記現象を記述するモデルは、コンピュータウィルスの感染数を予測するコンピュータウィルス感染数予測モデル、ソフトウェアの信頼度を予測するソフトウェア信頼度成長モデル、人口の変化を予測する人口予測モデル、生物個体数の変化を予測する生物個体数予測モデル、並びに新製品、技術、およびサービスの普及を予測する普及予測モデルのうちの少なくともいずれかであることを要旨とする。
【0040】
本発明に係わる予測プログラムを記録した記録媒体は、上記予測プログラムをそれぞれ記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供するものである。
【0041】
本発明に係わる予測プログラムを記録した記録媒体は、前記予測目標値が下限の場合、、前記予測値Lが前記下限よりも大きい確率を求め、
前記予測目標値が上限の場合、前記予測値Lが前記上限よりも小さい確率を求め、
前記予測目標値が下限と上限とからなる範囲の場合、前記予測値Lが下限よりも大きく、かつ、上限よりも小さい確率を求める。
【0042】
本発明に係わる予測プログラムを記録した記録媒体は、前記独立同一分布は、確率変数の取り得る範囲が0から1までであることを満たす分布を対象とする。
【0043】
上記予測プログラムを記録した記録媒体であって、前記現象を記述するモデルは、コンピュータウィルスの感染数を予測するコンピュータウィルス感染数予測モデル、ソフトウェアの信頼度を予測するソフトウェア信頼度成長モデル、人口の変化を予測する人口予測モデル、生物個体数の変化を予測する生物個体数予測モデル、並びに新製品、技術、およびサービスの普及を予測する普及予測モデルのうちの少なくともいずれかであることを要旨とする。
【0044】
請求項10乃至12のいずれかに記載した発明によれば、注目する現象の中で発生する予測対象事象の推定値およびその推定値の統計的分布の推定を可能にする予測プログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD(Digital Versatile Disk)、光磁気ディスク、PCカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して広く流通させることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0046】
図1は、本発明の一実施形態に係る予測装置1の構成を表すブロック図である。同図に示す予測装置1は、注目する現象で予測対象となる事象が発生した期日やその発生件数等の過去の履歴、および前記予測対象となる事象において予測すべき事象の上限や下限等の値の範囲や予測時点等に代表される予測条件(予測を行うときの条件)を入力する入力手段として、キーボードやマウス等からなる入力部11を有する。入力部11で入力される過去の履歴および事象の予測条件は、データベースとしての事象内容記憶部12および予測条件記憶部14にそれぞれ記憶される。これらの事象内容記憶部12および予測条件記憶部14は、それぞれ事象内容記憶手段および予測条件記憶手段の少なくとも一部を構成するものである。
【0047】
ここで、「注目する現象」とは、例えばコンピュータウィルスの感染、ソフトウェアの信頼度、人口や生物個体数の変化、並びに新製品、技術、およびサービスの普及等である。各現象で「予測対象とする事象」を具体的に表す値は、コンピュータウィルスの感染を予測する場合にはコンピュータウィルス感染数、ソフトウェア信頼度を予測する場合には故障や欠陥(バグ)の数、人口や生物個体数を予測する場合には人口や生物個体数、新製品、技術、サービスの普及を予測する場合には普及数のことである。
【0048】
予測装置1には、この他に、事象発生期日や事象発生件数を集計して累積データ(累積事象数)を作成する累積件数集計部13、パラメータの推定を回帰分析によって行うパラメータ推定手段としての回帰分析部15、パラメータの推定値を用いて予測すべき事象の統計的分布等を推定する分布推定手段としての分布推定部16、および推定結果の出力を行うための出力手段としてディスプレイ装置等からなる出力部17を有している。
【0049】
予測装置1は、演算機能および制御機能を備えた中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、プログラムやデータを格納する機能を備えた主記憶装置、およびハードディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、DVDドライブ、光磁気ディスクドライブ、PCカードドライブ等の補助記憶装置を備えたコンピュータによって構成されている。
【0050】
また、本実施形態に係る各種処理を実行するための予測プログラムは前述した主記憶装置またはハードディスクに格納されている。この予測プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD、光磁気ディスク、PCカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して広く流通させることも勿論可能である。
【0051】
以上の構成を有する予測装置1が行う予測方法について説明する。まず、予測を行うためのアルゴリズムを説明する。本実施形態においては、ロジスティック曲線モデルを例として説明するが、本発明の予測方法がこのモデルに限定されるわけでないことは勿論である。
【0052】
ロジスティック曲線を表す微分方程式であるロジスティック方程式
【数14】
Figure 0004498666
を差分化したロジスティック差分方程式のうち、厳密解を有するロジスティック差分方程式としては、例えば以下に示す式(23), (24), および(25)が知られている(広田良吾著「差分方程式講義−連続より離散へ」(SGCライブラリ8,サイエンス社)を参照)。
【数15】
Figure 0004498666
【0053】
これらのロジスティック差分方程式に対して確率則を導入し、パラメータのうちの一つを確率変数として扱う確率ロジスティック差分方程式について説明する。
【0054】
以下では、差分化した時間ステップ(差分ステップ)ごとに独立であり、かつ全ての時間ステップが同じ分布に従うような独立同一分布の確率変数列を{Aj }(j:正の整数)とする。
【0055】
式(23)に基づいた場合の確率ロジスティック差分方程式は、
【数16】
Figure 0004498666
と表される。この式(26)からも明らかなように、本実施形態においては、ロジスティック差分方程式におけるパラメータαが時間ステップ数(n)に対応した確率変数An+1 として扱われる。この確率ロジスティック差分方程式(26)の厳密解は、
【数17】
Figure 0004498666
である。同様に、式(24)に基づいた確率ロジスティック差分方程式は、
【数18】
Figure 0004498666
と表され、この式の厳密解は、
【数19】
Figure 0004498666
である。また、式(25)に基づく確率ロジスティック差分方程式は
【数20】
Figure 0004498666
と表され、この式の厳密解は、
【数21】
Figure 0004498666
となる。
【0056】
通常用いる差分方程式は、元の微分方程式を差分間隔の何乗のオーダで近似するかに主眼が置かれる。したがって通常の場合には、差分化がなされた時点で、解の形状や、時間無限大の極限における累積事象数の一定値への収束性などの性質は一般に保存されない。
【0057】
これに対して本実施形態においては、元の微分方程式が有する性質を保つ差分方程式を用いるので、通常用いられる手法より精度の高いパラメータ推定が可能となる。
【0058】
確率変数列{Aj }は、予測対象としている事象に応じて、その事象が従う分布を決定する。一例として、式(27)において、
j =1−δAj ・・・(32)
とおき、この独立同一確率変数列{Xj }がべき関数分布に従う場合について説明する。なお、式(29), (31)を用いる場合には、Xj をそれぞれ
【数22】
Figure 0004498666
とおく。以上の式(32), (33), および(34)の定義によれば、確率ロジスティック差分方程式の厳密解(27), (29), および(31)をすべて同一の式
【数23】
Figure 0004498666
で表すことができる。したがって、以下の議論は上述した全ての確率ロジスティック差分方程式(26), (28), および(30)に共通である。
【0059】
注目している事象について、所定の等間隔時間ステップごとに累積件数集計部13で計測(累積事象数の算出)が行われ、現在時間ステップi番目(i:正の整数)までの計測結果(実績値)が得られているものとする。この時点でn(>i)番目の時間ステップの累積事象数として予測される予測値を推定し、その予測値の統計的な分布を求める方法について説明する。
【0060】
今、ある値L
【数24】
Figure 0004498666
とする。このとき、任意の時間ステップ数nにおける予測値Ln の値が、このL よりも大きい確率(補分布)P{Ln >L }を求める。具体的な計算は次のようになる。
【数25】
Figure 0004498666
【0061】
同様に、ある値L
【数26】
Figure 0004498666
とするとき、任意の時間ステップ数nにおける予測値Ln の値がL よりも小さい確率(分布)P{Ln <L }は次のように計算される。
【数27】
Figure 0004498666
【0062】
式(38)および式(41)を導出する計算では、Xj をべき関数分布としているので、−log Xj は指数分布の独立同一確率変数列であり、
【数28】
Figure 0004498666
はアーラン分布に従うことを用いた。
【0063】
なお、以上の計算において、L(L )からx(x )を求めるためにはk、mが必要である。そこで、これらのパラメータの推定値k^、m^を求めるために、前述した従来技術2の手法を用いる。
【0064】
また、P{Ln <L }の計算においては、独立同一確率変数列{Xj }がべき関数分布に従うものとしているので、−log Xj は指数分布の独立同一確率変数列となり、最尤法を用いることによって、べき数γが、
【数29】
Figure 0004498666
と求められる。
【0065】
本実施形態においては、以上説明したように予測値の下限または上限を設定して分布を求める以外にも、予測値の範囲を指定して、その範囲内での分布を求めることも可能である。例えば、任意の時間ステップ数nでの予測値がL よりも大きくL よりも小さい確率P{L<Ln <L }を求めるときには、
【数30】
Figure 0004498666
から求めることができる。
【0066】
図2は、予測装置1が以上説明したアルゴリズムにしたがって予測値の分布の推定を行うときの動作手順を説明するフローチャート図である。同図においては、予測装置1の処理の流れに加えて、事象内容記憶部12ならびに予測条件記憶部14に対するデータの流れを点線で示している。
【0067】
まず、入力部11で対象とする事象の発生期日、発生件数を一定の期間ごとに入力し、事象内容記憶部12に記憶する(ステップS1)。
【0068】
充分な事象数のデータが記憶された後、予測したい時点(予測値の分布が欲しい時点)と予測値の下限(L )、上限(L )、あるいは範囲(L<Ln <L )等の予測条件を入力部11から入力し、予測条件記憶部14に記憶する(ステップS3)。
【0069】
一方、回帰分析部15では事象内容記憶部12で記憶したデータに基づいて累積件数集計部13で累積された事象数を用いることにより、パラメータk、mを回帰分析によって推定し、パラメータ推定値k^、m^の算出を行う(ステップS5)。
【0070】
なお、ステップS3およびS5の処理は独立なので、処理の順序を逆にしてもよいし、同時に行ってもよい。
【0071】
以上の結果に基づいて、分析推定部16が確率変数列{Aj }の平均値、予測対象となる事象の予測値の推定、および上記アルゴリズムにしたがって予測値の統計的分布を推定し(ステップS7)、この推定結果を出力部17で表示する(ステップS9)。
【0072】
以上説明した本発明の一実施形態によれば、ロジスティック方程式を差分化し、さらにその差分方程式のパラメータの一つを独立同一分布に従う確率変数として扱う確率ロジスティック差分方程式を用いることによって、注目する現象を記述するモデルのパラメータの推定に加えて、そのパラメータ推定値に基づいて予測対象となる事象の推定値の統計的分布を推定することが可能になる。
【0073】
本実施形態は、例えばコンピュータウィルスの感染数を予測するコンピュータウィルス感染数予測モデル、ソフトウェアの信頼度を予測するソフトウェア信頼度成長モデル、人口の変化を予測する人口予測モデル、生物個体数の変化を予測する生物個体数予測モデル、並びに新製品、技術、およびサービスの普及を予測する普及予測モデル等に適用することができ、各モデルに対応する予測値として、コンピュータウィルス感染数、故障・欠陥数(バグ数)、人口、生物個体数、並びに普及数をそれぞれ推定する場合に適用することが可能なものである。
【0074】
なお、本発明においては、確率変数列が従う独立同一確率分布として、上述したべき関数分布以外に、例えば範囲(0,1)の一様分布を用いても同様の効果を得ることができる。
【0075】
この場合、式(27)の厳密解において、
δAj =Uj ・・・(45)
とおき、独立同一確率変数列{Uj }が範囲(0,1)の一様分布に従うものとする。式(29)および式(31)の厳密解を用いるときには、それぞれ
【数31】
Figure 0004498666
とおく。
【0076】
予測値Ln が式(36)で定義されるL よりも大きい確率P{Ln >L }は、次のように計算される。
【数32】
Figure 0004498666
ここでx の定義は式(37)と同じである。
【0077】
また、予測値Ln が式(39)で定義されるL よりも小さい確率P{Ln <L }は、
【数33】
Figure 0004498666
と計算される。x の定義は式(40)と同じである。
【0078】
式(48)および式(49)を導出する計算においては、−log(1−Uj )は指数分布の独立同一確率変数列であり、
【数34】
Figure 0004498666
がアーラン分布に従うことを用いた。
【0079】
なお、時間ステップ数nでの予測値がL よりも大きくL よりも小さい確率P{L<Ln <L }についても、式(43)または式(44)を用いて計算することができるのは勿論である。
【0080】
このように、本発明は、上記一実施形態同様の効果を奏するさまざまな実施の形態等を含みうるものであることはいうまでもない。
【0081】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、ロジスティック曲線モデルを用いて注目する現象を記述するモデルのパラメータを推定するとともに、この推定したパラメータに基づいて、前記現象の中で発生する予測対象事象の推定値およびその推定値の統計的分布の推定を可能にする予測方法、予測装置、予測プログラム、および予測プログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る予測装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る予測方法の動作手順を示すフローチャート図である。
【図3】従来法における予測曲線および実績累積件数を表す説明図である。
【符号の説明】
1 予測装置
11 入力部
12 事象内容記憶部
13 累積件数集計部
14 予測条件記憶部
15 回帰分析部
16 分布推定部
17 出力部

Claims (6)

  1. ロジスティック曲線モデルを用いて注目する現象を記述するモデルのパラメータを推定し、この推定したパラメータに基づいて前記現象の中で発生する事象の予測を行う予測装置であって、
    前記現象の所定の期間ごとの発生件数を記憶する事象内容記憶手段と、
    予測する時点と予測目標値からなる予測条件を記憶する予測条件記憶手段と、
    前記事象内容記憶手段から前記発生件数を読み出し、注目している事象について所定の時間間隔で累積件数を集計し、実績値を得る累積件数集計手段と、
    前記ロジスティック曲線を表すロジスティック方程式を時間ステップで差分化したロジスティック差分方程式のうち厳密解を有するロジスティック差分方程式に前記累積件数集計手段で得られた実績値を与え、回帰分析によってロジスティック方程式の厳密解L(t)=k/{1+m*exp(−αt)}のパラメータk、mを求めるパラメータ推定手段と、
    前記ロジスティック差分方程式の厳密解のパラメータk、mを前記求められた値とし、前記累積件数集計手段で得られた実績値を適用して、パラメータαが時間ステップに対応した確率変数列Aを求める確率変数列算出手段と、
    前記確率変数列Aが差分ステップごとに独立であるとともに全ての差分ステップで同一な分布である独立同一分布に従うこととして、前記確率変数列Aに基づいて最尤法を用いることによって前記独立同一分布のパラメータを求める分布係数特定手段と、
    パラメータ推定手段で求められた前記パラメータk、m、分布係数特定手段で求められた確率変数列Aの独立同一分布パラメータ、およびロジスティック差分方程式の厳密解を用いて、前記予測する時点の予測値Lが前記予測目標値を満たす確率を求める分布推定手段と
    を有することを特徴とする予測装置。
  2. 前記予測目標値が下限の場合、前記分布推定手段は、前記予測値Lが前記下限よりも大きい確率を求め、
    前記予測目標値が上限の場合、前記分布推定手段は、前記予測値Lが前記上限よりも小さい確率を求め、
    前記予測目標値が下限と上限とからなる範囲の場合、前記分布推定手段は、前記予測値Lが下限よりも大きく、かつ、上限よりも小さい確率を求める、
    ことを特徴とする請求項1記載の予測装置。
  3. 前記独立同一分布は、確率変数の取り得る範囲が0から1までであることを満たす分布である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2の予測装置。
  4. 前記現象を記述するモデルは、コンピュータウィルスの感染数を予測するコンピュータウィルス感染数予測モデル、ソフトウェアの信頼度を予測するソフトウェア信頼度成長モデル、人口の変化を予測する人口予測モデル、生物個体数の変化を予測する生物個体数予測モデル、並びに新製品、技術、およびサービスの普及を予測する普及予測モデルのうちの少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の予測装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の予測装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させる予測プログラム
  6. 請求項5に記載した予測プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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