JP4497466B2 - 硬質窒化炭素膜の作製方法 - Google Patents

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本発明は、耐摩耗性、摺動性、装飾、耐凝着性、離型性などの目的でダイヤモンド状炭素(DLC)膜よりも硬質な窒化炭素膜を作製することが可能な方法に関する。
従来法による硬質窒化炭素膜の作製は、PVD(物理蒸着)法として、反応性DCスパッタリング、反応性RFスパッタリング、レーザーアブレーション、イオン注入、イオンアシストDCスパッタリング、イオンアシストダイナミックミキシング、アークイオンプレーティング、ホローカソード放電(HCD)イオンプレーティグなどが、また、CVD(化学蒸着)法としてRFプラズマCVDなどがある。
これらの手法における原料としては、PVD法では炭素源としては黒鉛が、また、窒素源としては窒素ガスが使用されている。CVD法では炭素源としてはCH4などの炭化水素が、窒素源としては窒素ガスが用いられている。
また、これら原料から窒化炭素膜を形成するのに、前記手法が単一に用いられているのみで、原料の分解と膜形成のための付加的な活性手段は取り入れられていない。
従来法では、窒化炭素膜の構成元素である炭素と窒素の化学的活性度を強くする手段が付加されていないため、窒化炭素膜の硬質膜としての理論的化学量論組成β−C34の組成比N/C=1.33よりかなり小さな値で、ほとんどの場合0.5程度であり、また、大きくても1未満である。また、β−C34についての理論的計算結果(A.Y.Liu and M.L.Cohen,Science,245(l989)841)によれば、この物質はβ−S34と同じ結晶構造を有し、ダイヤモンドを凌ぐ体積弾性率、即ちダイヤモンドに勝る硬さを持つとされているが、その様な特性の超硬質窒化炭素膜は得られていない。
そこで、本発明では、窒化炭素膜の窒素含有量を多くして、且つ窒素と炭素の化学結合が強固で緻密な膜にすることにより、硬さの大きい窒化炭素膜を作製する方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明者は鋭意検討の結果、ホローカソード放電を利用した窒化炭素膜を形成する際に、被処理材の表面近傍にマイクロ波プラズマ放電を誘起することにより、上記課題を解決することを見出した。
一般に、1GHz以上の周波数領域の放電をマイクロ波プラズマ放電というが、最もよく使用されているのは2.45GHzである。マイクロ波は導波管でプラズマ発生部に送られ、電力を局所的に注入できるため、他の放電によって得られるプラズマに比して高密度のプラズマを生成できる。そのため気体分子の励起及びイオン化が促進され、活性種としての多量のラジカルとイオンの発生効率がよいなどの特徴がある。このマイクロ波のエネルギーを被処理材に入射する直前の窒素及び炭素に供給することにより、それらを化学的に活性化し、それによりN/C組成比が高く、且つ緻密な、優れた硬質窒化炭素膜を形成する方法が本発明である。
即ち、本発明の硬質窒化炭素膜の作製方法は、請求項1に記載のとおり、被処理材の表面に硬質窒化炭素膜を形成するための方法であって、処理室内において、窒素ガス又はアンモニアガスを導入しながら、原料炭素をホローカソード放電を利用して加熱、昇華させ、それと同時に被処理材の表面近傍にマイクロ波プラズマ放電を誘起して窒素及び炭素を活性化し、前記被処理材の表面に硬質窒化炭素膜を蒸着形成することを特徴とする。
請求項2に記載の硬質窒化炭素膜の作製方法は、請求項1に記載の硬質窒化炭素膜の作製方法において、前記ホローカソード放電のホローカソード電流を150〜300Aとしたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の硬質窒化炭素膜の作製方法は、請求項1又は2に記載の硬質窒化炭素膜の作製方法において、前記窒素ガスの導入量を50〜500sccmとし、その時の成膜中の圧力を0.04〜0.6Paとしたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の硬質窒化炭素膜の作製方法は、請求項1又は2に記載の硬質窒化炭素膜の作製方法において、前記アンモニアガスの導入量を30〜400sccmとし、その時の成膜中の圧力を0.05〜0.7Paとしたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の硬質窒化炭素膜の作製方法は、請求項3又は4に記載の硬質窒化炭素膜の作製方法において、前記窒素ガス又はアンモニアガスを導入するガス導入ノズルの直流印加電圧を0〜200Vとしたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の硬質窒化炭素膜の作製方法は、請求項1乃至5のいずれかに記載の硬質窒化炭素膜の作製方法において、前記ホローカソード放電時の生成プラズマをコイル磁場で収束することを特徴とする。
また、請求項7に記載の硬質窒化炭素膜の作製方法は、請求項6に記載の硬質窒化炭素膜の作製方法において、前記コイル磁場は、原料炭素を収容するハースの周囲に配置されるコイルによって生成されるものであることを特徴とする。
また、請求項8に記載の硬質窒化炭素膜の作製方法は、請求項6又は7に記載の硬質窒化炭素膜の作製方法において、前記コイルに通電するコイル電流を120〜240Aとしたことを特徴とする。
また、請求項9に記載の硬質窒化炭素膜の作製方法は、請求項1乃至8に記載の硬質窒化炭素膜の作製方法において、前記マイクロ波プラズマ放電の投入電力を300〜3000Wとしたことを特徴とする。
このように、本発明によれば、処理室内において、窒素ガス又はアンモニアガスを導入しながら、原料炭素をホローカソード放電を利用して加熱、昇華させ、同時に前記被処理材の表面近傍にマイクロ波プラズマ放電を発生させながら該被処理材表面に硬質窒化炭素膜を蒸着することにより、マイクロ波プラズマ放電を付加しない場合よりもN/C化学組成比が大きくて緻密な、硬さの大きい膜を得ることができる。
本発明の硬質窒化炭素膜の作製方法は、緻密なダイヤモンド状炭素(DLC)膜より硬い硬質窒化炭素膜の作製に際しそのN/C組成比を高くし、且つ緻密になるようにしたものであり、ガラス、金属、セラミックス、半導体等からなる任意の被処理材の表面に良質な硬質窒化炭素膜を作製できるようにしたものである。
本発明では、成膜速度を上げるため、大電流の電子ビームで原料の固体黒鉛などの炭素を加熱、昇華させ、導入窒素ガス又はアンモニアガスとともに被処理材の表面に蒸着させるために、ホローカソード放電を利用するようにしたものであり、且つ被処理材の表面への入射直前の窒素及び炭素をマイクロ波プラズマ放電により活性化するようにしたものである。
ホローカソード放電では、真空排気系内に窒素ガス又はアンモニアガスを導入しながらホローカソード放電ガンより、銅製水冷ハース内の原料固体黒鉛に対してアルゴンガスを流し込み、このアルゴンガスを前記ホローカソード放電ガンと前記水冷ハース間にかけた直流電圧によりイオン化することで大電流を得、原料固体黒鉛を加熱、昇華させるようにしたものである。このホローカソード放電の大電流により導入窒素ガス又はアンモニアガスや炭素のイオン化が促進され、硬質窒化炭素膜の高い成膜速度が実現できる。
前記ホローカソード放電では、30〜40Vの低電圧で、100〜1000Aの大電流の電子ビームが得られるが、原子のイオン化が最大をとる電離電圧(100V近傍)の電圧に近く、また、大電流であるため、原子と電子の衝突確率が極めて大きく、そのため、蒸発材料のイオン化が極めて大きい。従って、ホローカソード電流が大きいほど、成膜速度は大きくなるが、あまり大きすぎると、得られる硬質窒化炭素膜の表面が粗くなるため、ホローカソード放電を利用した蒸着で硬質窒化炭素膜を成膜するには、ホローカソード電流は150〜300Aが適切である。
尚、イオン化されたアルゴンガスを被処理材に印加した電場で加速衝突させることで、被処理材表面のクリーニング効果を高めることができる。
前記窒素ガス又はアルゴンガスはホローカソード放電ガンに併設されたガス導入ノズルから、或いは、前記ホローカソード放電ガンから導入され、ガス導入ノズルから導入する場合は、ガス導入ノズルに直流電位を印加して、窒素ガス又はアンモニアガスのイオン化を促進することが好ましい。この場合、前記アンモニアガスを導入するガス導入ノズルヘの直流印加電圧を0〜200Vとするのが好ましい。
また、良質な膜質とするためには前記窒素ガス使用の場合は、その導入量は50〜500sccm程度、その時の処理室内の圧力は0.04〜0.6Pa程度とすることが好ましい。また、前記アンモニアガス使用の場合は、その導入量は30〜400sccm程度、その時の処理室内の圧力は0.05〜0.7Pa程度とすることが好ましい。
また、ホローカソード放電に際してのコイル磁場の形成により、このコイル磁場によって、生成プラズマが収束され、窒素、炭素、アルゴンのイオン化が促進され、形成された硬質窒化炭素膜は密着性に優れ、硬度も増大することとなり、膜の硬度を向上させた上に、成膜速度を速くすることができる。
前記コイル磁場は、原料炭素を収容するハースの周辺に配置されるコイルによって生成されるようにすることが好ましく、この場合、前記コイルに通電するコイル電流を120〜240Aとすることにより、HV3100〜3600の硬さの膜が形成される。
このコイル電流の増加に略直線的に比例して硬質窒化炭素膜の硬度が増加することになる。
尚、硬質炭素膜の場合と異なり、硬質窒化炭素膜の場合は、被処理物にバイアス電圧をかけなくとも、コイル電流の増加に略直線的に比例して硬質窒化炭素膜の硬度が増加することになる。
尚、被処理物は、浮遊電位、接地電位、或いは、外部からの電位を印加した状態においてもよい。
また、前記外部印加電位は直流、高周波、或いは、低周波の任意の電位を用いることができる。
この場合、直流では、−200V、1〜2A、商用周波数の交流では200V、2〜3A、高周波電位の場合の電力は100〜500Wである。
更に、本発明の特徴とする前記マイクロ波プラズマ放電のためのマイクロ波は、マイクロ波発振器により発振した2.45GHzのマイクロ波を導波管により導き、石英ガラスを通して真空槽内に導入する。
被処理材表面近傍でマイクロ波プラズマ放電が持続し、被処理材表面への入射直前の窒素及び炭素を活性化してその化学結合を強固なものにするためには、前記マイクロ波プラズマ放電の投入電力を300〜3000Wとする。これにより硬質窒化炭素膜のN/C組成比及び緻密さが増加し、マイクロ波を付加しない場合よりも硬度が増加してHV4000以上の膜が作製される。
図1は本発明の硬質窒化炭素膜の作製方法を実施するための装置の一例を示すもので、図中1はステンレス製の処理室を示し、この処理室1は図略の真空排気系に連通され、処理室1内の圧力に調整自在とされている。
処理室1内の底部には、銅製水冷ハース2が設けられ、該ハース2内に原料の固体黒鉛Cなどを収容できるようになっている。
この水冷ハース2の直上にはアルゴン供給管3に連通されるタンタル製のホローカソード放電ガン(以下、「HCDガン」という。)4が配置されている。これら水冷ハース2とHCDガン4とはHCDガン電源5に連通されている。
図中6はガス供給通路7に連通される窒素ガス又はアンモニアガス導入ノズルを示し、前記水冷ハース2の側方に隣接配置され、処理室1内に窒素ガス又はアンモニアガスを導入できるようになっている。このガス導入ノズル6はノズルバイアス電源8に連通され、バイアス電圧を印加できるようになっている。
かくして、HCDガン4より、水冷ハース2内の原料固体黒鉛Cに対しアルゴンガスを流し込み、ガス導入ノズル6から処理窒1内に窒素ガス又はアンモニアガスを導入しながらHCDガン電源5からの通電により、このアルゴンガスと窒素ガス又はアンモニアガスを、前記HCDガン4と前記水冷ハース2間にかけた直流電圧によりイオン化することで大電流を得、原料固体炭素を加熱、昇華させ、窒化炭素膜を作製させることができるようになっている。
また、前記水冷ハース2の周囲にコイル用電源9に連通されるコイル10が配置され、前記イオン化されたアルゴンガスのプラズマを収束できるようになっている。
また、処理室1内の天井部には被処理材ホルダー11が設けられ、被処理材Aを支持自在とされ、この被処理材ホルダー11の背面に設けられたヒータ12で被処理材Aを所定温度に加熱自在とされている。
前記基板は加熱しても、或いは、加熱せずに室温状態で硬質窒化炭素膜が得られるが、硬質窒化炭素膜と被処理物の密着性を向上させるためには、加熱することが好ましく、この場合、400℃以下に加熱するのが好ましい。
また、被処理材ホルダー11には被処理材バイアス電源13が連通され、必要に応じ、直流、高周波、低周波などの任意のバイアスをかけることができるようになっている。
更に、マイクロ波発振器14によって発振させられた2.45GHzのマイクロ波は導波管15により導かれ、石英ガラス16を通して真空槽1内に入り、被処理材A近傍でマイクロ波プラズマ放電が発生して、被処理材表面への入射直前の窒素及び炭素を活性化してその化学結合が強固なものになるようにし、良質な硬質窒化炭素膜が作製できるようになっている。尚、図中17で示されるものは、プランジャである。
次に本発明硬質窒化炭素膜の作製方法の具体的実施例について説明する。
(実施例1)
被処理材としてSiウエハを設置し、図1の処理室を10-3Pa程度に排気した後、タンタル製HCDガンからアルゴンガスを導入し、20Paの圧力に調整した。
その後、HCDガン−ハース間に50Vの電圧と、それに重畳し、高周波電圧を印加し、アルゴンガスのグロー放電を起こさせた。アルゴンガスのプラズマを収束させるためにコイルに約100Aの電流を流し、ガンとハース間の放電を促進するためにガンに併設した補助電極とガンの間に最大350Vの電圧をかけた。ガン−ハース間のアーク放電が点火した後、アルゴンガスの流量を変えずに、処理室を油拡散で排気し、0.1Pa程度の圧力にした。
第一段階として、被処理材のクリーニングを以下の条件で行った。即ち、HCDガン電流100A、窒素ガス又はアンモニアガス流量0sccm、コイル電流180A、被処理材−設置電圧−800V、クリーニング時間5分間とした。
次に、第二段階で、窒化炭素膜の蒸着を行った。即ち、クリーニングの条件から1分間で以下のように装置の条件を変えていった。
HCDガン電流150A、HCDガンからのアルゴンガス流量10sccm、ガス導入ノズルからの窒素ガス流量200sccm、コイル電流200A、被処理材への電位印加なし、ノズル−接地間電圧50Vとした。
マイクロ波プラズマ放電のための出力電力は500Wにし、60分間で厚さ5.8μmの窒化炭素膜が得られた。この時の成膜中の圧力は0.32Paであった。
成膜速度は97nm/minで、得られた膜の化学組成比N/Cは、EPMA(電子プローブマイクロアナライザー)によれば0.99で、硬さはHV4100であった。
(比較例1)
マイクロ波プラズマ放電のための出力電力を付加せず0Wとした以外は実施例1と同様にして窒化炭素膜を作製した。尚、成膜中の圧力は、0.34Paであった。
成膜速度は100nm/minで、得られた化学組成比N/Cは0.75で、硬さはHV3300であった。
(実施例2)
実施例1と同様に被処理材としてSiウエハを使用し、実施例1と同様の第一段階のクリーニングを行い、第二段階での硬質窒化炭素膜の蒸着を、HCDガン電流150A、HCDガンからのアルゴンガス流量0sccm、HCDガンからのアンモニアガス流量100sccm、ガス導入ノズルからのアンモニアガス流量0sccm、コイル電流200A、被処理材への電位印加なしとした。
マイクロ波プラズマ放電のための出力電力は500Wにし、100分間で厚さ6.5μmの窒化炭素膜が得られた。この時の成膜中の圧力は0.20Paであった。
成膜速度は65nm/minで、得られた膜の化学組成比N/Cは1.30で、硬さはHV4400であった。
(比較例2)
マイクロ波プラズマ放電のための出力電力を付加せず0Wとした以外は実施例2と同様にして窒化炭素膜を作製した。尚、成膜中の圧力は、0.19Paであった。
成膜速度は66nm/minで、得られた化学組成比N/Cは1.07で、硬さはHV3600であった。
以上の結果を表1にまとめた。
Figure 0004497466
上記表1から、実施例1及び2では、比較例1及び2に比べて、N/C組成比の高い、硬さの大きい硬質窒化炭素膜が得られることが判った。
また、実施例1の窒素ガスより反応性の高いアンモニアガスを使用した実施例2の方が、実施例1に比べて、よりN/C組成比が高く、硬さの大きい硬質窒化炭素膜が得られることが判った。
本発明硬質窒化炭素膜の作製装置の一実施の形態の説明図
符号の説明
1 処理室
2 銅製水冷ハ−ス
3 アルゴン(窒素又はアンモニア)供給管
4 ホローカソード放電ガン
5 HCDガン電源
6 窒素ガス又はアンモニアガス導入ノズル
7 ガス供給経路
8 ノズルバイアス電源
9 コイル用電源
10 コイル
11 被処理材ホルダー
12 ヒータ
13 被処理材バイアス電源
14 マイクロ波発振器
15 導波管
16 石英ガラス
17 プランジャ
A 被処理材
C 黒鉛

Claims (9)

  1. 被処理材の表面に硬質窒化炭素膜を形成するための方法であって、処理室内において、窒素ガス又はアンモニアガスを導入しながら、原料炭素をホローカソード放電を利用して過熱、昇華させ、それと同時に被処理材の表面近傍にマイクロ波プラズマ放電を誘起して窒素及び炭素を活性化し、前記被処理材の表面に硬質窒化炭素膜を蒸着形成することを特徴とする硬質窒化炭素膜の作製方法。
  2. 前記ホローカソード放電のホローカソード電流を150〜300Aとしたことを特徴とする請求項1記載の硬質窒化炭素膜の作製方法。
  3. 前記窒素ガスの導入量を50〜500sccmとし、その時の圧力を0.04〜0.6Paとしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の硬質窒化炭素膜の作製方法。
  4. 前記アンモニアガスの導入量を30〜400sccmとし、その時の圧力を0.05〜0.7Paとしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の硬質窒化炭素膜の作製方法。
  5. 前記窒素ガス又はアンモニアガスを導入するガス導入ノズルの直流印加電圧を0〜200Vとしたことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の硬質窒化炭素膜の作製方法。
  6. 前記ホローカソード放電時の生成プラズマをコイル磁場で収束することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の硬質窒化炭素膜の作製方法。
  7. 前記コイル磁場は、原料炭素を収容するハースの周囲に配置されるコイルによって生成されるものであることを特徴とする請求項6に記載の硬質窒化炭素膜の作製方法。
  8. 前記コイルに通電するコイル電流を120〜240Aとしたことを特徴とする請求項6又は7記載の硬質窒化炭素膜の作製方法。
  9. 前記マイクロ波プラズマ放電の投入電力を300〜3000Wとしたことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の硬質窒化炭素膜の作製方法。
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