JP4496384B2 - 流体機器本体と嵌合部材との連結装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体機器本体(例えば制御弁、マニホールドレギュレータ、アクチュエータ)のポート(接続口)に嵌合された嵌合部材(例えばワンタッチ管継手、ポートプラグ)の抜け出しが防止される流体機器本体と嵌合部材との連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、本発明の流体機器本体と嵌合部材との連結装置の第1従来例を示す。図3(d) に示すように、流体機器本体2の長手方向に段付のポート4が形成され、ポート4には外側から順に大径部4A及び中径部4Bがあり、中径部4Bは小径の流体通路10に接続されている。流体機器本体2にはポート4の中心線に対して垂直な縦長のクリップ挿入溝5が形成され(図3(c) 参照)、クリップ挿入溝5は正面視でコ字状であり、縦長の左溝5A及び右溝5Cは所定の横幅を有し、横長の上溝5Bは所定の縦幅を有している。クリップ挿入溝5の左溝5A及び右溝5Cの先端(図3(d) では下端)は盲穴であり、クリップ挿入溝5の上溝5Bの上端は開口6(図3(a) 参照)となっている。また、図3(a) に示すように、開口6は所定の左右幅及び所定の前後幅を有しており、開口6の前後幅の大きさはクリップ1の直径の約2倍である。なお、クリップ挿入溝5の上溝5B、左溝5A及び右溝5Cの前後幅は開口6の前後幅に等しい。なお、図3には流体機器本体2の一部のみが示されており、実際の流体機器本体の形状は図示のものとは異なっている。
【0003】
図3(d) に示すように、嵌合部材3の外面には大径部3A及び小径部3Bが形成され、嵌合部材3が流体機器本体2のポート4に嵌合されたとき、嵌合部材3の大径部3A及び小径部3Bはポート4の大径部4A及び中径部4Bに接触する。大径部3Aの外周には係合溝7が形成され、係合溝7の深さは、
〔(係合溝7の外径)−(係合溝7の内径)〕/2
であり、クリップ挿入溝5の左溝5A及び右溝5Cの横幅の長さと同一である。また、係合溝7の前後幅の長さはクリップ挿入溝5の各溝5A〜5Cの前後幅の長さと同一である。嵌合部材3の小径部3Bには不図示の環状溝が形成され、この環状溝にはOリング8が装着されており、Oリング8はポート4と嵌合部材3との間をシールする。嵌合部材3がワンタッチ管継手の場合には、ワンタッチ管継手の内部にパイプを装着するための不図示の装着孔及び連通孔が形成され、嵌合部材3がポートプラグの場合にはポートプラグの内部は中実である。
【0004】
図3(e) に示すように、弾性線材製のクリップ1は、正面視で折曲部1A、中央部1B及び折曲部1Cからなる略コ字状であり、折曲部1A,1Cの略中央位置に外側に膨らんだ湾曲部が形成されている。また、図3(f) に示すように、クリップ1 は側面視で数字の1字状である。
【0005】
流体機器本体2に嵌合部材3を連結する場合には、流体機器本体2のポート4に嵌合部材3を嵌合させる。図3(c),(d) に示すように、嵌合した状態では嵌合部材3の係合溝7の左右の部分が流体機器本体2のクリップ挿入溝5の左溝5A・右溝5Bの中央部分と合致(同一空間を共有して)している。従って、クリップ1を流体機器本体2の開口6に挿通しクリップ挿入溝5に挿入すると、クリップ1の折曲部1A・1Cの先端部及び上端部はクリップ挿入溝5の前後壁と係合可能であり、クリップ1の折曲部1A・1Cの湾曲部とその近傍は嵌合部材3の係合溝7の前後壁と係合可能である。嵌合部材3を外側に引っ張ると、クリップ1の折曲部1A・1Cの先端部及び上端部はクリップ挿入溝5の前側壁と係合し、クリップ1の折曲部1A・1Cの湾曲部とその近傍は嵌合部材3の係合溝7の後側壁と係合して、嵌合部材3の抜け出しが防止される。また、クリップ1の2個の折曲部1A,1Cに内側方向の弾発力が発生して、折曲部1A・1Cの湾曲部が嵌合部材3の係合溝7の内径部を挟持し、振動・衝撃によるクリップ1の脱落が防止される。
【0006】
図4は、本発明の流体機器本体と嵌合部材との連結装置の第2従来例を示す。第2従来例においては、図4(e) に示すようにクリップ1は、正面視で真直な中央部1Bの両端に真直な折曲部1A、1Cが接続されたコ字状である。また、図4(f) に示すように、クリップ1 は側面視で数字の1字状である。第2従来例の嵌合部材3の構成は第1従来例の嵌合部材3の構成と同一である。第2従来例の流体機器本体2の構成はクリップ挿入溝5の上溝5Bの前側壁に突起9が形成された点を除き、第1従来例の流体機器本体2の構成と同一である。
【0007】
図4(a) に示されているとおり、突起9の高さはクリップ1の直径と略同一長さであり、突起9の先端面とクリップ挿入溝5の上溝5Bの後側壁との間の長さは、クリップ1の直径よりも僅かに長い。従って、クリップ1をクリップ挿入溝5に挿入する場合、挿入動作の最終時にクリップ1の中央部1Bが、突起9の先端面と上溝5Bの後側壁に接触する。挿入後のクリップ1の中央部1Bは突起9の下側(内側)に位置し、クリップ1が突起9の先端面と上溝5Bの後側壁との間を通ることは困難であり、振動・衝撃によるクリップ1の脱落が防止されている。
【0008】
第1従来例は、クリップ1の脱落の可能性は低いが、クリップ1の折曲部1A,1Cに湾曲部を形成するために、湾曲部形成用の金型が必要となり、クリップ1のコストが高くなる。
第2従来例は、クリップ1の脱落防止機能は優れているが、流体機器本体2のクリップ挿入溝5に突起9を形成する必要があり、相当のコスト高となる。
なお、第2従来例のクリップ1と第1従来例の流体機器本体2・嵌合部材3を用いることも考えられるが、この場合にはクリップ1の脱落のおそれがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、流体機器本体、嵌合部材及びクリップからなる連結装置において、形状に工夫をこらしたクリップを使用することにより、流体機器本体のクリップ挿入溝に挿入されたクリップの脱落を防止するためのコストを低減させることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を達成するために、流体機器本体、嵌合部材及び弾性線材製のクリップからなり、流体機器本体にポート及びクリップ挿入溝が形成され、嵌合部材に環状の係合溝が形成され、流体機器本体のポートに嵌合部材が嵌合され、ポートと嵌合部材との間がOリングによってシールされ、流体機器本体のクリップ挿入溝に挿入されたクリップが、嵌合部材の係合溝に係合して嵌合部材の抜け出しが防止される流体機器本体と嵌合部材との連結装置において、クリップは、真直な中央部の両端でその中央部に連なる真直な折曲部が折り曲げられて正面視においてコ字状をなすと共に、側面視において2個の折曲部が中央部に対し角度をなして交差し、かつ2個の折曲部の先端部間が上記クリップ挿入溝及び嵌合部材における係合溝の前後幅よりも大きくなるようにし、クリップ挿入溝に先端部から挿入されたクリップの折曲部に前後方向の弾発力が発生するように構成され、更に、上記クリップは、正面視で2個の真直な折曲部の先端が中央部よりも互いに内側に接近した形状をなし、クリップの中央部の長さが嵌合部材の係合溝の内径よりも大きく、かつクリップの2個の折曲部の先端部間が嵌合部材の係合溝の内径よりも小さくされ、クリップ挿入溝に挿入されたクリップの2個の折曲部に発生する弾発力が係合溝の内径を挟持するように構成され、上記クリップ挿入溝におけるクリップの中央部が嵌入する上溝の全体が、流体機器本体の開口において外部に開かれていることを特徴とするものである。
また、本発明は、流体機器本体、嵌合部材及び弾性線材製のクリップからなり、流体機器本体にポート及びクリップ挿入溝が形成され、嵌合部材に環状の係合溝が形成され、流体機器本体のポートに嵌合部材が嵌合され、ポートと嵌合部材との間がOリングによってシールされ、流体機器本体のクリップ挿入溝に挿入されたクリップが、嵌合部材の係合溝に係合して嵌合部材の抜け出しが防止される流体機器本体と嵌合部材との連結装置において、クリップは、真直な中央部の両端でその中央部に連なる真直な折曲部を折り曲げられて正面視においてコ字状をなすと共に、側面視において2個の折曲部が中央部に対し角度をなして交差し、かつ2個の折曲部の先端部間が上記クリップ挿入溝及び嵌合部材における係合溝の前後幅よりも大きくなるようにし、クリップ挿入溝に先端部から挿入されたクリップの折曲部に前後方向の弾発力が発生するように構成され、更に、上記クリップは、正面視で2個の真直な折曲部の先端が中央部よりも互いに外側に離反した形状をなし、クリップの中央部の長さが嵌合部材の係合溝の内径よりも小さく、かつクリップの2個の折曲部の先端部間が嵌合部材の係合溝の内径よりも大きくされ、クリップ挿入溝に挿入されたクリップの2個の折曲部に発生する弾発力が係合溝の内径を挟持するように構成され、上記クリップ挿入溝におけるクリップの中央部が嵌入する上溝の全体が、流体機器本体の開口において外部に開かれていることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の流体機器本体と嵌合部材との連結装置の実施の形態第1を示す。実施の形態第1は、クリップ1の形状に特徴があり、流体機器本体2及び嵌合部材3の構成は第1従来例(図3)の流体機器本体2及び嵌合部材3の構成と同一である。従って、図1の流体機器本体2及び嵌合部材3には、図3の流体機器本体2及び嵌合部材3に付した符号と同一の符号を付し、共通部分の説明は原則として省略又は簡略にする。なお、本発明において、前後、左右という方向を示す用語は、流体機器本体、嵌合部材及びクリップの正面視を基準として用いることとする。
【0012】
図1(f) に示すとおり、クリップ1は、側面視で2個の折曲部が所定の角度をなしている。また、図1(e) に示すとおり、クリップ1は、正面視で真直な中央部1Bの両端に真直な折曲部1A,1Cが接続され、中央部1Bに対して2個の折曲部1A,1Cの先端が所定長さだけ互いに内側に接近した略コ字状をなしている。このように、クリップ1の折曲部1A,1Cが前後方向に折り曲げられており、かつ左右方向にも折り曲げられている。従って、後述のとおり、実施の形態第1では、クリップ1の折曲部1A,1Cはクリップ挿入溝5の前後壁に弾発力を作用させ、かつ嵌合部材3の係合溝7の内径部にも弾発力を作用させる。1つのクリップ1の折曲部1A,1Cが、前後方向及び左右方向に弾発力を作用させるのである。なお、後述の実施の形態第2においても、実施の形態第1と同様に1つのクリップ1が折曲部1A,1Cが、前後方向及び左右方向に弾発力を作用させる。
【0013】
図1(c),(d) に示すとおり、流体機器本体2に嵌合部材3を連結する場合には、流体機器本体2のポート4に嵌合部材3を挿入し嵌合させる。嵌合した状態において、嵌合部材3の係合溝7の左右の部分が流体機器本体2のクリップ挿入溝5の左溝5A・右溝5Cの中央部分と合致している。次に、図1(g),(c) に示すとおり、クリップ1を折曲部1A,1Cから流体機器本体2の開口6に挿通し、クリップ1をクリップ挿入溝5に挿入する。
【0014】
クリップ1は、側面視における2個の折曲部1A,1Cの先端間の長さが流体機器本体2のクリップ挿入溝5の前後幅の長さよりも大きくされている。従って、クリップ1をクリップ挿入溝5に挿入するときには、クリップ1に外力を加えて、クリップ1の2個の折曲部1A,1Cの先端間の長さを、流体機器本体2のクリップ挿入溝5の前後幅の長さより小さくする。そして、クリップ1をクリップ挿入溝5に挿入するとき、折曲部1A,1Cの先端部に前後方向の弾発力が発生し、折曲部1A,1Cの先端がクリップ挿入溝5の前後壁を押圧しており、こうして発生する摩擦力に抗して挿入される。そして、クリップ挿入溝5に挿入されたクリップ1の折曲部1A,1Cに前後方向の弾発力が発生し、振動・衝撃によるクリップの脱落の防止に寄与している。
【0015】
図1(c) に示すとおり、正面視でクリップ1の中央部1Bの長さが嵌合部材3の係合溝7の内径の長さよりも大きく、かつクリップ1の2個の折曲部1A,1Cの先端間の長さが嵌合部材3の係合溝7の内径の長さよりも小さくされている。従って、クリップ1をクリップ挿入溝5に挿入するときは、クリップ1の2個の折曲部1A,1Cに内側方向の弾発力が発生して、嵌合部材2の係合溝7の内径部が押圧され、こうして発生する摩擦力に抗して挿入される。このとき、2個の折曲部1A,1Cに発生する内側方向の弾発力は、挿入の進行に従って減少する。そして、クリップ挿入溝5に挿入されたクリップ1の2個の折曲部1A,1Cに内側方向の弾発力が発生して、クリップ1の折曲部1A,1Cは係合溝7の内径部を挟持し、振動・衝撃によるクリップの脱落の防止に寄与している。
【0016】
図2は、本発明の流体機器本体と嵌合部材との連結装置の実施の形態第2を示す。実施の形態第2も、クリップ1の形状に特徴があり、流体機器本体2及び嵌合部材3の構成は実施の形態第1(図1)と同一であり、クリップ1の側面視の構成及びその構成により奏する機能も実施の形態第1(図1)と同一である。従って、図2には図1と同一の符号を付し、実施の形態第2の流体機器本体2及び嵌合部材3の構成の説明、並びにクリップ1の側面視の構成及び機能の説明は原則として省略又は簡略にする。
【0017】
図2(e) に示すとおり、クリップ1は、正面視で真直な中央部1Bの両端に真直な折曲部1A,1Cが接続され、2個の折曲部1A,1Cの先端が所定長さだけ互いに外側に離反した略コ字状をなしている。クリップ1の中央部1Bの長さが嵌合部材3の係合溝7の内径の長さよりも小さく、かつクリップの2個の折曲部1A,1Cの先端間の長さが嵌合部材3の係合溝7の内径の長さよりも大きくされている。従って、クリップ1をクリップ挿入溝5に挿入するときには、クリップ1の2個の折曲部1A,1Cに内側方向の弾発力が発生して、嵌合部材2の係合溝7の内径部が押圧され、こうして発生する摩擦力に抗して挿入される。このとき、2個の折曲部1A,1Cに発生する内側方向の弾発力は、挿入の進行に従って増大する。そして、クリップ挿入溝5に挿入されたクリップ1の2個の折曲部1A,1Cに内側方向の弾発力が発生し、クリップ1の折曲部1A,1Cは係合溝7の内径部を挟持し、振動・衝撃によるクリップの脱落の防止に寄与している。
【0018】
【発明の効果】
本発明では、クリップ挿入溝に挿入されたクリップの折曲部に前後方向及び内側方向の弾発力が発生し、振動・衝撃によるクリップの脱落が防止される。そして、弾性線材を本発明の形状に加工するには、真直な弾性線材を1回折り曲げるだけでよく、折曲加工に要するコストは低い。しかも、折曲角度を変更することにより、クリップの挿入時にクリップの折曲部に発生する弾発力を簡単に調節し、クリップが挿入し易く脱落し難い最適な弾発力を得ることができる。そして、本発明に用いる流体機器本体及び嵌合部材の構成は第1従来例と同一の単純な構成のものである。このように、本発明は、形状に工夫をこらしたクリップを使用することにより、流体機器本体のクリップ挿入溝に挿入されたクリップの脱落を防止する連結装置のコストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) は本発明の実施の形態第1の上面図であり、図1(b) は正面図であり、図1(c) は図1(a) のA−A線断面図であり、図1(d) は図1(b) のB−B線断面図であり、図1(e) はクリップの正面図であり、図1(f) はクリップの側面1であり、図1(g) はクリップ挿入直前の状態を示す斜視図である。
【図2】図2(a) は本発明の実施の形態第2の上面図であり、図2(b) は正面図であり、図2(c) は図2(a) のA−A線断面図であり、図2(d) は図2(b) のB−B線断面図であり、図2(e) はクリップの正面図であり、図2(f) はクリップの側面図である。
【図3】図3(a) は第1従来例の上面図であり、図3(b) は正面図であり、図3(c) は図3(a) のA−A線断面図であり、図3(d) は図3(b) のB−B線断面図であり、図3(e) はクリップの正面図であり、図3(f) はクリップの側面図である。
【図4】図4(a) は第2従来例の上面図であり、図4(b) は正面図であり、図4(c) は図4(a) のA−A線断面図であり、図4(d) は図4(b) のB−B線断面図であり、図4(e) はクリップの正面図であり、図4(f) はクリップの側面図である。
【符号の説明】
1 クリップ
2 流体機器本体
3 嵌合部材
4 ポート
5 クリップ挿入溝
7 係合溝
Claims (2)
- 流体機器本体、嵌合部材及び弾性線材製のクリップからなり、流体機器本体にポート及びクリップ挿入溝が形成され、嵌合部材に環状の係合溝が形成され、流体機器本体のポートに嵌合部材が嵌合され、ポートと嵌合部材との間がOリングによってシールされ、流体機器本体のクリップ挿入溝に挿入されたクリップが、嵌合部材の係合溝に係合して嵌合部材の抜け出しが防止される流体機器本体と嵌合部材との連結装置において、
クリップは、真直な中央部の両端でその中央部に連なる真直な折曲部が折り曲げられて正面視においてコ字状をなすと共に、側面視において2個の折曲部が中央部に対し角度をなして交差し、かつ2個の折曲部の先端部間が上記クリップ挿入溝及び嵌合部材における係合溝の前後幅よりも大きくなるようにし、クリップ挿入溝に先端部から挿入されたクリップの折曲部に前後方向の弾発力が発生するように構成され、
更に、上記クリップは、正面視で2個の真直な折曲部の先端が中央部よりも互いに内側に接近した形状をなし、クリップの中央部の長さが嵌合部材の係合溝の内径よりも大きく、かつクリップの2個の折曲部の先端部間が嵌合部材の係合溝の内径よりも小さくされ、クリップ挿入溝に挿入されたクリップの2個の折曲部に発生する弾発力が係合溝の内径を挟持するように構成され、
上記クリップ挿入溝におけるクリップの中央部が嵌入する上溝の全体が、流体機器本体の開口において外部に開かれている、
ことを特徴とする流体機器本体と嵌合部材との連結装置。 - 流体機器本体、嵌合部材及び弾性線材製のクリップからなり、流体機器本体にポート及びクリップ挿入溝が形成され、嵌合部材に環状の係合溝が形成され、流体機器本体のポートに嵌合部材が嵌合され、ポートと嵌合部材との間がOリングによってシールされ、流体機器本体のクリップ挿入溝に挿入されたクリップが、嵌合部材の係合溝に係合して嵌合部材の抜け出しが防止される流体機器本体と嵌合部材との連結装置において、
クリップは、真直な中央部の両端でその中央部に連なる真直な折曲部を折り曲げられて正面視においてコ字状をなすと共に、側面視において2個の折曲部が中央部に対し角度をなして交差し、かつ2個の折曲部の先端部間が上記クリップ挿入溝及び嵌合部材における係合溝の前後幅よりも大きくなるようにし、クリップ挿入溝に先端部から挿入されたクリップの折曲部に前後方向の弾発力が発生するように構成され、
更に、上記クリップは、正面視で2個の真直な折曲部の先端が中央部よりも互いに外側に離反した形状をなし、クリップの中央部の長さが嵌合部材の係合溝の内径よりも小さく、かつクリップの2個の折曲部の先端部間が嵌合部材の係合溝の内径よりも大きくされ、クリップ挿入溝に挿入されたクリップの2個の折曲部に発生する弾発力が係合溝の内径を挟持するように構成され、
上記クリップ挿入溝におけるクリップの中央部が嵌入する上溝の全体が、流体機器本体の開口において外部に開かれている、
ことを特徴とする流体機器本体と嵌合部材との連結装置。
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