JP4496153B2 - データ収集システム、分岐装置、データ収集装置、分岐方法、データ収集方法およびプログラム - Google Patents

データ収集システム、分岐装置、データ収集装置、分岐方法、データ収集方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、生産ラインを構成する生産装置などの設備の稼動に関するデータを収集するデータ収集システム等に関するものである。
従来の第一のデータ収集システムは、設備異常に関する最新情報の入手を容易化するシステムである(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の第二のデータ収集システムは、生産設備の稼働状態を示すランプ出力、ブザー出力、またはセンサ出力を少なくとも前記生産設備の着工状態、待機状態、故障状態、または停止状態を表わすON/OFF信号に変換するインターフェイスと、前記インターフェイスに接続されて、前記生産設備の少なくとも着工状態、待機状態、故障状態、停止状態、故障要因または停止要因を表わすデータ、および各状態の開始または終了時刻を記録する設備稼働状態記録装置とを備えたシステムであって、前記設備稼働状態記録装置は、その表示部上に、前記生産設備の故障要因、または停止要因の複数の候補をそれぞれ割り当てた複数の要因入力キーが設置され、前記インターフェイスからの入力信号パターンに従って、前記設備稼働状態記録装置の前記表示部上の前記要因入力キーの中より、該当する候補の要因入力キーが入力可能とされ、作業者による選択的な前記要因入力キーの入力操作によって、前記要因入力キーに割り当てられた要因データが、前記生産設備の故障要因または停止要因を表わすデータとして記録され、また作業者による故障要因または停止要因を終了させる終了キーの入力操作によって、新たな要因入力キーが入力可能とされ、前記終了キーの入力操作の時刻が新たな要因または待機状態の開始として記録されることを特徴とするシステムである(特許文献2参照)。
また、従来の第三のデータ収集システムは、特定領域内のネットワークに接続される複数の装置を管理する生産管理システムであって、前記装置に各々所属する機器の制御器に前記特定領域内のネットワークとは別の独立したネットワークに接続するための通信用ポートを設け、前記制御器では前記機器に関するデータの収集、統計、処理及び保存の少なくとも1つを行い、該制御器から前記独立したネットワークに接続される保守管理用コンピュータに前記データに基づいて得られる各種の情報を転送し、該保守管理用コンピュータでは転送された情報の記録及び表示をすることにより前記機器の統括、監視、管理及び保守のうち少なくとも1つを行うことを特徴とするシステムである(特許文献3参照)。
また、従来の第四のデータ収集システムは、第1のLANと、第2のLANと、前記第1、第2のLANの間に接続された分離手段及び記憶手段とを備え、前記分離手段は前記第1、第2のLANが相互に影響を及ぼさないように分離すると共に、前記第1、第2のLANの双方から前記記憶手段にアクセス可能に制御することを特徴とするネットワークシステムである(例えば、特許文献4参照)。
また、従来の第五のデータ収集システムは、故障停止時間を短縮するための対策を要因に応じて適切に検討することができる生産装置のシステムである(例えば、特許文献5参照)。
また、従来の第六のデータ収集システムは、複数の設備のシーケンサとPCの間にモニタリング専用PLCを設置し、各設備のPLCでは、稼働率算出のための運転状態やサイクルタイム、生産数などの信号と、設備が異常停止した時の要因をコード化し、これをBCD(2進化10進法)信号としてモニタリング専用PLCに出力する。モニタリング専用PLCでは、各設備のPLCを連続して監視し、収集したデータを稼働率等に計算し、そして、停止履歴や要因別・設備別の停止回数に集計すると共に、レジスターにデータを確保すると共にPCに送り、PCではこれらのデータを表計算ソフトに取り込み、設備の稼働状態を常時、モニターすると共に日報・月報の作成やデータ解析を行うシステムである(特許文献6参照)。
特開2002−269664号公報(第1頁、第1図等) 特許第3616200号(第1頁、第1図等) 特開平6−301617(第1頁、第1図等) WO00/28700(第1頁、第1図等) 特開平11−184518(第1頁、第1図等) 特開2003−50624(第1頁、第1図等)
しかしながら、従来の第一から第六のデータ収集システムにおいては、既存の生産装置などの生産設備に、データ収集システムを容易に組み込むことができない、という課題があった。具体的には、従来の第一から第六のデータ収集システムにおいて、既存の生産設備の稼動情報収集を行うためには、生産設備を改造したり、生産設備に装着されているプログラマブルコントローラなどのシーケンスプログラムを大幅に変更したりしなければならなかった。
また、従来の第一から第六のデータ収集システムにおいては、生産装置の多種の状態に関する情報である状態情報を少ないビット数で表現して、送受信することができない、という課題があった。そのため、特に、プラントなど、非常に大量の生産設備を有するシステムにおいて、生産装置の状態情報を収集するために、ネットワークトラフィックを圧迫する、という課題が生じ得た。
本第一の発明のデータ収集システムは、生産装置と当該生産装置の稼動に関する情報である接点情報を出力する出力装置との間に設置される分岐装置と、ネットワーク装置と、データ収集装置とを具備するデータ収集システムであって、前記分岐装置は、前記生産装置から接点情報を取得する接点情報取得部と、前記接点情報取得部が取得した接点情報を前記出力装置に転送し、かつ、前記接点情報に関する情報である接点関連情報を前記ネットワーク装置に送信する出力部を具備し、前記ネットワーク装置は、前記分岐装置から前記接点関連情報を受信する第一接点関連情報受信部と、前記第一接点関連情報受信部が受信した接点関連情報を前記データ収集装置に送信する第一接点関連情報送信部を具備し、前記データ収集装置は、前記接点関連情報が格納され得る稼動情報ログ記憶部と、前記ネットワーク装置から接点関連情報を受信する第二接点関連情報受信部と、前記第二接点関連情報受信部が受信した接点関連情報を前記稼動情報ログ記憶部に蓄積する稼動情報ログ蓄積部を具備するデータ収集システムである。
かかる構成により、設備を改造したり、設備に装着されているプログラマブルコントローラなどのシーケンスプログラムを大幅に変更したりせずに、容易に生産装置の稼動に関する情報を取得できる。
また、本第二の発明のデータ収集システムは、第一の発明に対して、前記データ収集システムは、さらに解析装置を具備し、前記解析装置は、前記稼動情報ログ記憶部から1以上の接点関連情報を取得する接点関連情報取得部と、前記接点関連情報取得部が取得した1以上の接点関連情報を処理し、所定の情報を取得する解析部と、前記解析部が取得した所定の情報を出力する解析結果出力部とを具備するデータ収集システムである。
かかる構成により、さらに、収集した稼動情報ログを分析できる。かかる分析により、例えば、作業員の増員の必要性や、復旧作業の手順化の必要性などの解決策を講じることができる。
また、本第三の発明のデータ収集システムは、第一、第二いずれかの発明に対して、前記分岐装置は、前記接点情報取得部が取得した接点情報から前記生産装置の状態に関する情報である状態情報を取得する状態認識部と、前記状態認識部が取得した状態情報をコードである接点関連情報に変換する状態コード化部をさらに具備し、前記出力部は、前記接点情報取得部が取得した接点情報を前記出力装置に転送し、かつ、前記状態コード化部が変換して得た接点関連情報を前記ネットワーク装置に送信するデータ収集システムである。
かかる構成により、さらに、ネットワークに出力される前にコード化でき、ネットワークトラフィックを少なくすることができる。また、かかるデータ収集システムは、特に、例えば、プラントなどの大規模な生産システムに導入する際に極めて有効である。
また、本第四の発明のデータ収集システムは、第三の発明に対して、前記状態コード化部は、n(nは2以上の整数)の接点の状態のパターンを示す情報である状態情報と、(n−1)bit以下のbitのコードである接点関連情報との対応を示す情報であるコードマップを格納しているコードマップ記憶手段と、前記状態認識部が取得した状態情報に対応する接点関連情報を、前記コードマップから取得する接点関連情報取得手段と、を具備するデータ収集システムである。
かかる構成により、少ないビット数で多種類の状態を扱うことができ、ネットワークトラフィックを少なくできる。また、かかるデータ収集システムは、特に、例えば、プラントなどの大規模な生産システムに導入する際に極めて有効である。
また、本第五の発明のデータ収集システムは、第三の発明に対して、前記状態コード化部は、2以上の状態の組み合わせを示す状態情報に対応する接点関連情報を、当該組み合わされた2以上の状態に対応する各接点関連情報の和とするコードマップを格納しているコードマップ記憶手段と、前記状態認識部が取得した状態情報に対応する接点関連情報を、前記コードマップから取得する接点関連情報取得手段と、を具備する請求項3記載のデータ収集システムである。
かかる構成により、同時に発生する稼動状態を切り分けることができ、その結果、生産管理を行う部門において、より直感的な生産装置の状態把握が可能となる。
また、本第六の発明のデータ収集システムは、第四または第五の発明に対して、前記接点は、オンまたはオフの2つの状態のうちのいずれかを採り得るブザー、および、点灯または点滅または消灯の3つの状態のうちのいずれかを採り得る警告灯の状態を出力し、前記状態情報は、前記ブザーの状態の変化および前記警告灯の状態の変化とは非同期に発生する情報である非同期情報を含み、前記状態コード化部は、前記状態認識部が取得した状態情報が非同期情報を含む場合に、前記状態認識部が取得した非同期情報以外の他の状態情報に関わらず、所定の値のコードである接点関連情報に変換するデータ収集システムである。また、本第七の発明のデータ収集システムは、第六の発明に対して、前記非同期情報は、前記生産装置における生産数に関する情報である生産数情報であるデータ収集システムである。
かかる構成により、さらに、ネットワークトラフィックを少なくできる。
また、本第八の発明のデータ収集システムは、第二の発明に対して、前記解析部は、2以上の接点関連情報に基づいて、作業員の移動時間に関する情報である作業員移動時間情報と、復旧作業時間に関する情報である復旧作業時間情報を取得するデータ収集システムである。また、本第九の発明のデータ収集システムは、第八の発明に対して、前記解析部は、2以上の接点関連情報に基づいて、ブザーがオンになってからオフになるまでの時間に関する情報を取得し、当該時間に関する情報を作業員移動時間情報とする作業員移動時間情報取得手段と、2以上の接点関連情報に基づいて、ブザーがオンからオフになった後、前記生産装置が正常に稼動するまでの時間に関する情報を取得し、当該時間に関する情報を復旧作業時間情報とする復旧作業時間情報取得手段を具備するデータ収集システムである。
かかる構成により、従来の現場作業員の作業手順を変更せずに、容易に生産装置の稼動に関する情報を取得できる。つまり、従来の通常の生産装置において、故障が発生するとブザーで作業員に知らせる。作業員は、ブザー音を聞くと、当該生産装置まで移動し、ブザー音を停止するボタン等を押下するなどして、ブザー音を停止させる。これは、他の作業員に、故障対応の作業員が到着したことを知らせるために、通常、行われている処理である。つまり、ブザー音が鳴ったままであれば、二人以上の作業員が故障対応するために、当該生産装置まで移動する、という非効率な状況となる。本構成により、かかる通常の処理を変更せずに、生産装置の稼動に関する情報を取得できる。
また、本第十の発明のデータ収集システムは、第九の発明に対して、前記解析結果出力部は、前記作業員移動時間情報取得手段が取得した作業員移動時間情報に基づいて、当該作業員移動時間情報が示す作業員の移動時間と、当該移動時間の移動が発生した頻度または/および当該移動時間の1以上の移動の合計時間を2軸とするヒストグラムを構成し、出力する移動時間ヒストグラム出力手段と、前記復旧作業時間情報取得手段が取得した復旧作業時間情報に基づいて、当該復旧作業時間情報が示す復旧時間と、当該復旧時間の復旧が発生した頻度または/および当該復旧時間の1以上の復旧の合計時間を2軸とするヒストグラムを構成し、出力する復旧作業時間ヒストグラム出力手段を具備するデータ収集システムである。
かかる構成により、生産現場での対策が容易になる。つまり、移動時間をヒストグラム表示すると、停止が起こったときに移動時間が長い場合が多いのか短い場合が多いのかを把握でき、長い場合には作業員の配置に問題があることがわかる。また、復旧時間をヒストグラム表示すると、停止が起こったときに復旧時間が長い場合が多いのか短い場合が多いのかを把握できる。復旧時間が長い場合にはドカ停が頻発するということになり、ドカ停対策が必要とわかり、復旧時間が短い場合にはチョコ停が頻発するということになり、チョコ停対策が必要とわかる。このように、ヒストグラム表示を行うことで、設備の対策方法決定支援が可能となる。なお、チョコ停とは、搬送詰まりなどの、比較的簡単な対処により復旧できる停止時間の短い設備停止をいう。また、ドカ停とは、設備故障などが原因で、熟練作業員でなければ対処できない、マニュアルを見直さなければいけないなど明確な対処方法が共有できていない場合などにおこる比較的停止時間の長い設備停止をいう。
また、本第十一の発明のデータ収集システムは、第八から第十いずれかの発明に対して、前記接点関連情報は、時刻に関する情報である時刻情報を有し、前記解析装置は、前記状態認識部が状態情報を取得する時間に基づいて、前記作業員移動時間情報、および前記復旧作業時間情報を修正する補正部をさらに具備するデータ収集システムである。
かかる構成により、生産装置の正確な状態変化(故障発生、復旧等)の時刻を取得でき、その結果、故障発生の原因などの解明が容易になる。
また、本第十二の発明のデータ収集システムは、第二から第十一いずれかの発明に対して、前記データ収集装置は、前記分岐装置と接続されるネットワークインターフェイスと、前記解析装置と接続されるネットワークインターフェイスが異なるデータ収集システムである。
かかる構成により、例えば、事業所に設置されている一般的なネットワークとは独立したデータ収集用のネットワークを構築でき、事業所のネットワークトラフィックを圧迫せずに、稼動に関する情報を収集できる。なお、生産システムにおける生産装置が極めて多いプラントなどにおいて、特に、ネットワークトラフィックを考慮したシステム構成が重要となる。
本発明によるデータ収集システムによれば、例えば、既存生産設備に大きな影響を与えずに、生産設備の稼動情報の収集を行うことができる。
以下、データ収集システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における生産システムの基本構成図である。本生産システムは、1以上の生産装置11、1以上のシーケンサ12、1以上のデータ収集システム13、1以上の出力装置14を具備する。通常、生産装置11、シーケンサ12、出力装置14は、セットになっている。本生産システムにおいて、生産装置11、シーケンサ12、出力装置14の、1以上のセットに対して、一のデータ収集システム13が組み込まれている。また、生産装置11、シーケンサ12、出力装置14の各セットは、例えば、既に稼動している生産設備である。
生産装置11は、電気機器や機械やその他の製品や部品等を生産する装置であり、その生産する物品は問わない。
シーケンサ12は、入力機器の指令信号(例えば、ON/OFF)などに応じて、出力機器をON/OFFすることにより、シーケンス制御を実現する専用コントローラ(計算機)である。ここでは、シーケンサ12は、生産装置11の稼動に関する情報である接点情報を受け付け、出力装置14に渡し、出力装置14を制御する。また、シーケンサ12は、プログラマブルコントローラ(PC)、シーケンスコントローラ、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)など、生産装置11の一連の制御監視を行うすべてのコントローラやコンピュータを含む


データ収集システム13は、生産装置11の稼動に関する情報である接点情報を取得するシステムである。接点情報は、1以上の接点から取得される情報である。接点情報を構成する各接点の情報は、ONまたはOFFのパルスの情報である。データ収集システム13は、生産装置11と当該生産装置11の稼動に関する情報である接点情報を出力する出力装置14との間に設置される。この「間」とは、空間的な間ではなく、データ収集システム13の少なくとも一部の装置(ここでは、後述する分岐装置131)が、生産装置11からの信号を得て、出力装置14に転送する、という意味である。ここでの転送は、得た信号をそのまま渡しても良いし、加工して渡しても良い。また、ここでは、データ収集システム13は、接点情報をシーケンサ12から受け付ける。なお、データ収集システム13は、生産装置11から、直接に接点情報を受け付ける構成でも良い。かかる場合、シーケンサ12は不要である。
出力装置14は、接点情報を出力する。出力装置14は、例えば、接点情報を警告灯(例えば、LEDで実現されている。)に出力したり、ブザー音で出力したりする。その他、出力装置14における接点情報の出力態様は問わない。出力とは、他の装置(例えば、表示手段を有する装置)への送信、記録媒体への蓄積なども含む概念である。
データ収集システム13は、1以上の分岐装置131、1以上のネットワーク装置132、データ収集装置133、解析装置134を具備する。データ収集システム13において、分岐装置131とネットワーク装置132は、通常、1セットになっている。また、データ収集システム13は、通常、2セット以上の分岐装置131およびネットワーク装置132と、一のデータ収集装置133と、一の解析装置134を具備する。
分岐装置131は、生産装置11における稼動に関する情報である接点情報を取得し、当該接点情報を出力装置14に転送するとともに、ネットワーク装置132に送信する。本実施の形態において、分岐装置131は、接点情報から生産装置の状態に関する情報である状態情報を取得し、当該状態情報をコード化し、コード化された情報である接点関連情報をネットワーク装置132に送信する。分岐装置131は、通常、接点情報を何ら加工等せずに、出力装置14に転送するが、接点情報を加工して、データ構造等を変更して、出力装置14に転送しても良い。なお、接点関連情報は、時刻に関する情報である時刻情報を有することは好適である。この時刻情報は、対応する状態情報が示す状態が発生した時刻である。
ネットワーク装置132は、分岐装置131から送信された接点関連情報を受信し、データ収集装置133に送信する。受信した接点関連情報と送信する接点関連情報は、同一のデータ構造でなくても良い。
データ収集装置133は、ネットワーク装置132から送信された接点関連情報を受信し、蓄積する。
解析装置134は、データ収集装置133に格納されている接点関連情報を取得し、解析処理する。
図2は、データ収集システム13を構成する分岐装置131のブロック図である。分岐装置131は、接点情報取得部1311、状態認識部1312、状態コード化部1313、出力部1314、コードマップ設定部1315を具備する。
状態コード化部1313は、コードマップ記憶手段13131、接点関連情報取得手段13132を具備する。
接点情報取得部1311は、生産装置11から、間接的または直接に、接点情報を取得する。ここでは、接点情報取得部1311は、生産装置11の接点情報を、シーケンサ12から取得する。接点情報取得部1311は、シーケンサ12から接点情報を受信しても良いし、シーケンサ11に格納されている接点情報を読み出しても良い。接点情報取得部1311における接点情報の取得方法は問わない。接点情報取得部1311は、シーケンサ12から入力された接点情報を分岐し、一方は出力装置14へ直接出力するために出力部1314に、他方は状態認識するために状態認識部1312へ送信する。接点情報取得部1311は、MPUやメモリ等から実現され得る。また、接点情報取得部1311は、無線または有線の受信手段で実現されても良い。接点情報取得部1311の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
状態認識部1312は、接点情報取得部1311が取得した接点情報から生産装置11の状態に関する情報である状態情報を取得する。状態は、例えば、オンまたはオフの2つの状態のうちのいずれかを採り得るブザーの状態、および、点灯または点滅または消灯の3つの状態のうちのいずれかを採り得る3種類の警告灯(例えば、色が赤、黄、緑で識別される)の状態である。状態は、かかる複数種類の媒体(ブザー、警告灯など)の各々の状態の組み合わせである、と考えても良い。全状態の組み合わせである状態パターンは、例えば、10種類である。状態の具体例については、さらに、後述する。また、状態情報は、接点情報取得部1311が取得した接点情報から取得され得る生産装置11の状態に関する情報である。状態情報は、ここでは、ブザーの状態の変化および警告灯の状態の変化とは非同期に発生する情報である非同期情報を含む。非同期情報は、例えば、生産装置11における生産数に関する情報である生産数情報である。非同期情報は、例えば、生産装置11に設置されている金型の切り替えの情報や、生産装置11で使用する樹脂の切り替えの情報、一度不良品となったものを修正して再投入する際の再投入情報、段取り替えを実施した際の段取り替え情報などである。状態認識部1312は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。状態認識部1312の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
状態コード化部1313は、状態認識部1312が取得した状態情報をコードである接点関連情報に変換する。状態認識部1312が取得した状態情報が非同期情報を含む場合に、状態コード化部1313は、状態認識部1312が取得した非同期情報以外の他の状態情報に関わらず、所定の値のコードである接点関連情報に変換する。状態コード化部1313は、非同期情報以外の他の状態情報を欠落させて、非同期情報のみからコードである接点関連情報を構成する。かかる場合、非同期情報以外の他の状態情報は、先の状態と変更がない、として、解析装置134等で取り扱われる。状態コード化部1313が具体的に、状態情報を接点関連情報に変換する方法は、後述する。状態コード化部1313は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。状態コード化部1313の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
コードマップ記憶手段13131は、n(nは2以上の整数)種類の情報のON/OFFの状態の情報である状態情報と、(n−1)bit以下のbit数のコードである接点関連情報との対応を示す情報であるコードマップを格納している。コードマップのデータ構造は問わない。コードマップにおいて、状態情報と接点関連情報との対応付けが可能であれば良い。また、状態情報は、n種類の情報の「ON/OFF」のパターンである。状態情報は、例えば、所定数の物品の生産が完了したことを示す情報、ブザーのON/OFF、赤のLEDのON/OFF、黄のLEDのON/OFF、緑のLEDのON/OFFの5種類の情報のON/OFFパターンである。そして、接点関連情報は、4bitの情報である。コードマップ記憶手段13131は、ハードディスクやROM等の不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAM等の揮発性の記録媒体でも実現可能である。
接点関連情報取得手段13132は、状態認識部1312が取得した1以上の状態情報である状態情報に対応する接点関連情報を、コードマップ記憶手段13131から取得する。なお、接点関連情報取得手段13132は、外部に存在するコードマップを検索し、状態情報をキーに接点関連情報を取得しても良い。かかる場合、分岐装置131は、コードマップ記憶手段13131を有しない。接点関連情報取得手段13132は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。接点関連情報取得手段13132の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部1314は、接点情報取得部1311が取得した接点情報を出力装置14に転送し、かつ、接点情報に関する情報である接点関連情報をネットワーク装置132に送信する。出力部1314は、通常、接点情報取得部1311が取得した接点情報を出力装置14に転送し、かつ、状態コード化部1313が変換して得た接点関連情報をネットワーク装置132に送信する。出力部1314は、無線または有線の通信手段や、放送手段で実現され得る。
コードマップ設定部1315は、コードマップをコードマップ記憶手段13131に蓄積する。コードマップ設定部1315は、例えば、キーボードやマウスなどの入力手段からのコードマップの入力を受け付け、コードマップ記憶手段13131に蓄積する。なお、コードマップ設定部1315は、キーボードやマウスなどの入力手段を含むと考えても良い。
ネットワーク装置132は、第一接点関連情報受信部1321、第一接点関連情報送信部1322を具備する。
第一接点関連情報受信部1321は、分岐装置131から接点関連情報を受信する。第一接点関連情報受信部1321は、無線の通信手段が好適であるが、放送を受信する手段や有線の通信手段でも実現可能である。
第一接点関連情報送信部1322は、接点関連情報受信部1321が受信した接点関連情報をデータ収集装置133に送信する。第一接点関連情報送信部1322は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。なお、第一接点関連情報受信部1321が受信した接点関連情報と、第一接点関連情報送信部1322が送信する接点関連情報は、通常、同一のデータ構造であるが、ネットワーク装置132においてデータ構造の変換等を行っても良い。
図3は、データ収集装置133の構成を示すブロック図である。データ収集装置133は、稼動情報ログ記憶部1331、第二接点関連情報受信部1332、稼動情報ログ蓄積部1333を具備する。
稼動情報ログ記憶部1331は、接点関連情報が格納され得る。稼動情報ログ記憶部1331は、ハードディスク等の不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAM等の揮発性の記録媒体でも実現可能である。
第二接点関連情報受信部1332は、ネットワーク装置132から接点関連情報を受信する。第二接点関連情報受信部1332は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
稼動情報ログ蓄積部1333は、第二接点関連情報受信部1332が受信した接点関連情報を稼動情報ログ記憶部1331に蓄積する。稼動情報ログ蓄積部1333は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。稼動情報ログ蓄積部1333の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
図4は、データ収集システム13を構成する解析装置134のブロック図である。解析装置134は、指示受付部1341、接点関連情報取得部1342、補正部1343、解析部1344、解析結果出力部1345を具備する。
解析部1344は、コードマップ記憶手段13131、状態デコード手段13441、作業員移動時間情報取得手段13442、復旧作業時間情報取得手段13443を具備する。
解析結果出力部1345は、移動時間ヒストグラム出力手段13451、復旧作業時間ヒストグラム出力手段13452を具備する。
指示受付部1341は、解析処理の開始の指示を受け付ける。指示の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。指示受付部1341は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。なお、解析装置134は、指示受付部1341が解析処理の開始の指示を受け付けたことをトリガーとして、解析を開始しても良いし、所定の時刻になった場合等に、自動的に解析を開始しても良い。
接点関連情報取得部1342は、稼動情報ログ記憶部1331から1以上の接点関連情報(以下、適宜、「稼動情報ログ」という。)を取得する。接点関連情報取得部1342が接点関連情報を取得するトリガー、タイミングは問わない。通常、指示受付部1341がユーザの指示を受け付けた場合、接点関連情報取得部1342は、接点関連情報を取得する。接点関連情報取得部1342は、通常、データ収集装置133から、稼動情報ログを通信手段により受信する。接点関連情報取得部1342は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
補正部1343は、状態認識部1312が状態情報を取得する時間に基づいて、接点関連情報が有する時刻情報を補正する。状態認識部1312が状態情報を取得する時間は、通常、予め補正部1343が保持している。ただし、補正部1343は、例えば、分岐装置131から送信され、データ収集装置133に蓄積されている状態情報を取得する時間に基づいて、時刻情報を修正しても良い。補正部1343は、状態認識部1312が状態情報を取得する時間だけずらして、生産装置11の異常が発生した時刻や、作業員がブザー停止のボタンを押下した時刻や、復旧作業が開始された時刻や、復旧作業が終了した時刻などを補正する。かかる補正部1343の補正は、時刻補正であるので、作業員移動時間情報、および復旧作業時間情報が時刻情報を具備する場合に、正確な時刻を取得でき、有効である。補正部1343は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。補正部1343の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。また、補正部1343が行う補正は、状態デコード手段13441が取得した1以上の状態情報に対して行っても良い。
解析部1344は、接点関連情報取得部1342が取得した1以上の接点関連情報を処理し、所定の情報を取得する。解析部1344は、具体的には、例えば、2以上の接点関連情報(稼動情報ログ)に基づいて、作業員の移動時間に関する情報である作業員移動時間情報と、復旧作業時間に関する情報である復旧作業時間情報を取得する。解析部1344の処理手順の具体例は後述する。解析部1344は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。解析部1344の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
状態デコード手段13441は、接点関連情報取得部1342が取得した1以上の接点関連情報に対応する1以上の状態情報を、コードマップ記憶手段13131から取得する。状態デコード手段13441は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。状態デコード手段13441の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
作業員移動時間情報取得手段13442は、状態デコード手段13441が取得した1以上の状態情報に基づいて、ブザーがオンになってからオフになるまでの時間に関する情報を取得し、当該時間に関する情報を作業員移動時間情報とする。作業員移動時間情報取得手段13442は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。作業員移動時間情報取得手段13442の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
復旧作業時間情報取得手段13443は、2以上の接点関連情報に基づいて、ブザーがオンからオフになった後、生産装置11が正常に稼動するまでの時間に関する情報を取得し、当該時間に関する情報を復旧作業時間情報とする。ブザーをオンからオフにするのは、通常、復旧作業にあたる作業員である。ブザーをオフにする操作部(例えば、ボタンやスイッチなど)は、通常、生産装置11が有している、または、生産装置11の周辺に設置されている。そして、作業員は、通常、ブザーをオフにする操作部を操作し、ブザーをオフにする。そして、例えば、シーケンサ12が、ブザーをオフにする操作部が操作されたことを検知し、分岐装置131に渡す。復旧作業時間情報取得手段13443は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。復旧作業時間情報取得手段13443の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
解析結果出力部1345は、解析部1344が取得した結果である所定の情報を出力する。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積等を含む概念である。解析結果出力部1345は、具体的には、生産装置の稼動状態をグラフ出力(具体例は後述する)したり、移動時間のヒストグラムや、復旧作業時間のヒストグラムなどを出力(具体例は後述する)したりする。解析結果出力部1345は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。解析結果出力部1345は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
移動時間ヒストグラム出力手段13451は、作業員移動時間情報取得手段13442が取得した作業員移動時間情報に基づいて、当該作業員移動時間情報が示す作業員の移動時間と、当該移動時間の移動が発生した頻度または/および当該移動時間の1以上の移動の合計時間を2軸とするヒストグラムを構成し、出力する。
復旧作業時間ヒストグラム出力手段13452は、復旧作業時間情報取得手段13443が取得した復旧作業時間情報に基づいて、当該復旧作業時間情報が示す復旧時間と、当該復旧時間の復旧が発生した頻度または/および当該復旧時間の1以上の復旧の合計時間を2軸とするヒストグラムを構成し、出力する。
ヒストグラムの出力処理は、公知技術による処理である。ヒストグラムの出力例は、後述する。
次に、データ収集システムの動作について説明する。まず、分岐装置131の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)接点情報取得部1311は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS502)接点情報取得部1311は、i番目の接点が存在するか否かを判断する。なお、接点とは、生産装置11の稼動状況についての信号を出力する媒体である。また、本フローチャートにおいて、接点は、n(nは2以上の整数)種類、存在するとする。
(ステップS503)接点情報取得部1311は、i番目の接点の接点情報を取得したか否かを判断する。i番目の接点の接点情報を取得すればステップS504に行き、i番目の接点の接点情報を取得しなければステップS503に戻る。
(ステップS504)接点情報取得部1311は、ステップS503で取得した接点情報を出力部1314に送付する。
(ステップS505)接点情報取得部1311は、ステップS503で取得した接点情報を状態認識部1312に送付する。
(ステップS506)状態認識部1312は、ステップS505で受け付けた1以上の接点情報に基づいて、状態を認識し、状態情報を取得する。なお、状態認識部1312は、所定時間に取得した1以上の接点情報に基づいて、状態情報を取得する。状態認識部1312の状態認識処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS507)接点関連情報取得手段13132は、ステップS506で状態情報が出力されたか否かを判断する。ステップS506で状態情報が出力されればステップS508に行き、ステップS506で状態情報が出力されなければステップS503に戻る。
(ステップS508)接点関連情報取得手段13132は、カウンタiを1、インクリメントする。
(ステップS509)接点関連情報取得手段13132は、1以上の状態情報をキーとして、コードマップ記憶手段13131を検索し、1以上の状態情報と対になる状態コード(接点関連情報)を取得する。なお、接点関連情報取得手段13132が取得する状態コードは、状態情報が非同期情報を含む場合には、非同期情報以外の他の状態情報が識別できない状態コードとなっている。かかる状態コードの具体例は後述する。
(ステップS510)出力部1314は、ステップS509で取得した状態コードを、ネットワーク装置132に送信する。なお、状態コードは、(n−1)bit以下のデータサイズであることが好適である。
(ステップS511)出力部1314は、接点情報取得部1311が取得したn種類の接点の接点情報を出力装置14に出力する。なお、接点情報を受け付けた出力装置14は、通常、接点情報をそのまま出力(表示など)する。ステップS501に戻る。
なお、図5のフローチャートにおいて、接点情報取得部1311は、n種類の接点の情報を並列処理により取得しても良い。
なお、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、分岐装置131の状態認識処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS601)状態認識部1312は、接点情報が示す状態がONの状態か否かを判断する。ON状態であればステップS602に行き、ON状態でなければステップS606に行く。
(ステップS602)状態認識部1312は、一定時間Tの間以上、ON状態が続いているか否かを判断する。ON状態が続いておればステップS603に行き、ON状態が続いていなければステップS605に行く。
(ステップS603)状態認識部1312は、状態を点灯またはブザーONであると認識し、かかる状態に対応する状態情報を構成する。
(ステップS604)状態認識部1312は、構成した状態情報を出力する。上位関数にリターンする。
(ステップS605)状態認識部1312は、状態を点滅であると認識し、かかる状態に対応する状態情報を構成する。ステップS604に行く。
(ステップS606)状態認識部1312は、一定時間Tの間以上、OFF状態が続いているか否かを判断する。OFF状態が続いておればステップS607に行き、OFF状態が続いていなければステップS608に行く。
(ステップS607)状態認識部1312は、状態を消灯またはブザーOFFであると認識し、かかる状態に対応する状態情報を構成する。ステップS604に行く。
(ステップS608)状態認識部1312は、状態を点滅であると認識し、かかる状態に対応する状態情報を構成する。ステップS604に行く。
次に、ネットワーク装置132の動作について説明する。ネットワーク装置132の第一接点関連情報受信部1321は、分岐装置131から接点関連情報を受信し、第一接点関連情報送信部1322は、当該接点関連情報をデータ収集装置133に送信する。
次に、データ収集装置133の動作について説明する。データ収集装置133の第二接点関連情報受信部1332は、ネットワーク装置132から接点関連情報を受信すれば、稼動情報ログ蓄積部1333が当該接点関連情報を稼動情報ログ記憶部1331に蓄積する。なお、データ収集装置133は、1以上の接点関連情報を有する移動情報ログを、解析装置134からの要求に基づき、解析装置134に送信する。なお、解析装置134は、データ収集装置133から直接的に移動情報ログを取得する必要はない。解析装置134は、移動情報ログが蓄積された記録媒体から移動情報ログを読み出して、解析処理を行っても良い。
次に、解析装置134の動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS701)指示受付部1341は、解析処理の開始の指示を受け付けたか否かを判断する。解析処理の開始の指示を受け付ければステップS702に行き、解析処理の開始の指示を受け付けなければステップS701に戻る。指示は、例えば、解析対象の時間帯の情報(月、日などの情報を有しても良い)を含む。ただし、指示は、単なる指示のみであっても良い。かかる場合、解析装置134は、データ収集装置133のすべての接点関連情報を解析対象とする。
(ステップS702)接点関連情報取得部1342は、ステップS701で指示された対象の稼動情報ログを、データ収集装置133の稼動情報ログ記憶部1331から取得する。
(ステップS703)補正部1343は、予め格納されている状態認識部1312が状態情報を取得する時間(t)を取得する。
(ステップS704)補正部1343は、ステップS702で取得した稼動情報ログが有する全接点関連情報に含まれる時刻情報を、ステップS703で取得したtにより補正する。つまり、補正部1343は、稼動情報ログが有する全接点関連情報に含まれる時刻情報をtだけ前に戻す。例えば、補正部1343は、接点関連情報に含まれる時刻情報がT1である場合、(T1−t)を、正確な時刻情報とする。
(ステップS705)解析部1344は、接点関連情報取得部1342が取得した1以上の接点関連情報を処理し、所定の情報を取得する。なお、かかる接点関連情報は、通常、補正部1343により補正された後の接点関連情報である。解析部1344における解析処理の詳細は、図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS706)移動時間ヒストグラム出力手段13451は、作業員移動時間情報取得手段13442が取得した作業員移動時間情報(ステップS705での解析結果)に基づいて、当該作業員移動時間情報が示す作業員の移動時間と、当該移動時間の移動が発生した頻度または/および当該移動時間の1以上の移動の合計時間を2軸とするヒストグラムを構成する。
(ステップS707)移動時間ヒストグラム出力手段13451は、ステップS706で構成したヒストグラムを出力する。
(ステップS708)復旧作業時間ヒストグラム出力手段13452は、復旧作業時間情報取得手段13443が取得した復旧作業時間情報(ステップS705での解析結果)に基づいて、当該復旧作業時間情報が示す復旧時間と、当該復旧時間の復旧が発生した頻度または/および当該復旧時間の1以上の復旧の合計時間を2軸とするヒストグラムを構成する。
(ステップS709)復旧作業時間ヒストグラム出力手段13452は、ステップS708で構成したヒストグラムを出力する。処理を終了する。
なお、図7のフローチャートにおいて、解析結果出力部1345は、ヒストグラム以外の出力を行っても良い。
次に、ステップS705の解析処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS801)解析部1344は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS802)解析部1344は、接点関連情報取得部1342が取得した接点関連情報の中で、i番目の接点関連情報が存在するか否かを判断する。i番目の接点関連情報が存在すればステップS803に行き、i番目の接点関連情報が存在しなければ上位関数にリターンする。
(ステップS803)状態デコード手段13441は、i番目の接点関連情報に対応する状態情報を、コードマップ記憶手段13131から取得する。
(ステップS804)作業員移動時間情報取得手段13442は、ステップS803で取得した状態情報が、異常警告灯が「ON」かつ、ブザーが「ON」を示す情報であるか否かを判断する。異常警告灯が「ON」かつ、ブザーが「ON」であればステップS805に行き、異常警告灯が「ON」かつ、ブザーが「ON」でなければステップS812に行く。
(ステップS805)作業員移動時間情報取得手段13442は、移動時間を測定するための変数である移動時間変数mに1を代入する。
(ステップS806)作業員移動時間情報取得手段13442は、カウンタjに「i+1」を代入する。
(ステップS807)解析部1344は、j番目の接点関連情報が存在するか否かを判断する。j番目の接点関連情報が存在すればステップS808に行き、j番目の接点関連情報が存在しなければ上位関数にリターンする。
(ステップS808)状態デコード手段13441は、j番目の接点関連情報に対応する状態情報を、コードマップ記憶手段13131から取得する。
(ステップS809)作業員移動時間情報取得手段13442は、ステップS808で取得した状態情報が、異常警告灯が「ON」かつ、ブザーが「ON」を示す情報であるか否かを判断する。異常警告灯が「ON」かつ、ブザーが「ON」であればステップS810に行き、異常警告灯が「ON」かつ、ブザーが「ON」でなければステップS813に行く。
(ステップS810)作業員移動時間情報取得手段13442は、カウンタmを1、インクリメントする。
(ステップS811)作業員移動時間情報取得手段13442は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS807に戻る。
(ステップS812)解析部1344は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS802に戻る。
(ステップS813)作業員移動時間情報取得手段13442は、取得した状態情報が、異常警告灯が「ON」かつ、ブザーが「OFF」を示す情報であるか否かを判断する。異常警告灯が「ON」かつ、ブザーが「OFF」であればステップS814に行き、異常警告灯が「ON」かつ、ブザーが「OFF」でなければステップS816に行く。
(ステップS814)作業員移動時間情報取得手段13442は、移動時間変数mに基づいて移動時間を算出する。mは、作業員が移動している間出力された接点情報の数に比例するので、通常、作業員移動時間情報取得手段13442は、「m×(接点情報を出力する時間間隔)」を移動時間とする。
(ステップS815)復旧作業時間情報取得手段13443は、復旧作業時間を測定するための変数である復旧作業時間変数rに1を代入する。ステップS817に行く。
(ステップS816)解析部1344は、カウンタiを「j+1」とする。ステップS802に戻る。
(ステップS817)復旧作業時間情報取得手段13443は、カウンタjを1、インクリメントする。
(ステップS818)復旧作業時間情報取得手段13443は、j番目の接点関連情報が存在するか否かを判断する。j番目の接点関連情報が存在すればステップS819に行き、j番目の接点関連情報が存在しなければ上位関数にリターンする。
(ステップS819)状態デコード手段13441は、j番目の接点関連情報に対応する状態情報を、コードマップ記憶手段13131から取得する。
(ステップS820)復旧作業時間情報取得手段13443は、取得した状態情報が、異常警告灯が「ON」かつ、ブザーが「OFF」を示す情報であるか否かを判断する。異常警告灯が「ON」かつ、ブザーが「OFF」であればステップS820に行き、異常警告灯が「ON」かつ、ブザーが「OFF」でなければステップS823に行く。
(ステップS821)復旧作業時間情報取得手段13443は、復旧作業時間変数rを1、インクリメントする。
(ステップS822)復旧作業時間情報取得手段13443は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS818に戻る。
(ステップS823)復旧作業時間情報取得手段13443は、取得した状態情報が、異常警告灯が「OFF」を示す情報であるか否かを判断する。異常警告灯が「OFF」であればステップS824に行き、異常警告灯が「OFF」でなければステップS826に行く
(ステップS824)復旧作業時間情報取得手段13443は、復旧作業時間変数rに基づいて復旧作業時間を算出する。rは、作業員が復旧作業をしている間出力された接点情報の数に比例するので、通常、復旧作業時間情報取得手段13443は、「r×(接点情報を出力する時間間隔)」を復旧作業時間とする。
(ステップS825)解析部1344は、解析結果情報を構成する。解析結果情報は、例えば、異常が発生した時刻情報、移動時間、復旧作業時間の各情報を有する。異常が発生した時刻情報は、接点関連情報が保持している。
(ステップS826)解析部1344は、変数m,rに0を代入する。
(ステップS827)解析部1344は、カウンタiに「j+1」を代入する。ステップS802に戻る。
以下、本実施の形態における生産システム、および生産システムを構成するデータ収集システムの具体的な動作について説明する。データ収集システムを含む生産システムの基本構成図は図1である。
ここで、生産装置11に設置されているプログラマブルコンピュータ(シーケンサ12)から、接点のON/OFFによって以下のパターンが出力される、とする。
まず、警告灯は、「赤」「黄」「緑」の3種類、存在する。また、「赤」「黄」「緑」の3種類の警告灯は、それぞれ点灯・点滅・消灯の3つのいずれかの状態を示す。
また、ブザーは、ON/OFFのいずれかの状態を示す。
さらに、シーケンサ12から生産数に関する情報である生産数情報が出力される。具体的には、例えば、ワーク(例えば、製品)が1つ生産ライン(生産装置11)を通過するごとにパルス信号がシーケンサ12に入力される。そして、100個パルスが入るごとに、シーケンサ12は、1回パルスを出力する。かかるパルスが、非同期に発生する情報である非同期情報である。
また、3種類の警告灯、ブザー、および生産数情報の5つの状態についての情報は、各パターンが並立することがある。並立するパターンとは、具体的には、「赤消灯+黄点滅+緑点灯+ブザーON」等である。
本生産システムを構成するデータ収集システム13において、分岐装置131でこれらのパターンをビットコード化してデータ収集装置133に蓄積する。そして、解析装置134が、データ収集装置133に蓄積された状態コードをデコード化し、それぞれのパターンの発生時刻と発生時間が視覚的に把握できるように、例えば、グラフ表示フォーマットに変換する。
図9は、コードマップ記憶手段13131におけるコードマップの例を示す。コードマップは、接点関連情報と状態情報を有する。図9において、状態意味情報を有するが、本状態意味情報は、接点関連情報または/および状態情報が示す意味を示す情報である。なお、状態意味情報は、コードマップにおいて、必須の情報ではない。「状態意味情報」の属性値の「電源断」は、生産装置の電源が落ちている状態であることを示す。また、「状態意味情報」の属性値の「正常稼動」は、生産装置が正常に稼動していることを示す。また、「状態意味情報」の属性値の「正常稼動+前工程ワークなし」は、生産装置が正常に稼動しており、かつ、生産装置における工程が複数ある場合の、前工程のワークがない状態であることを示す。また、「状態意味情報」の属性値の「後工程満杯」は、生産装置における工程が複数ある場合の、後の工程にワーク待ち行列ができている状態を示す。また、「状態意味情報」の属性値の「部品なし(対処中)」は、工程のための部品がなく、対処中であることを示す。また、「状態意味情報」の属性値の「停止」は、生産装置が停止している状態であることを示す。また、「状態意味情報」の属性値の「異常停止(対処中)」は、生産装置が異常停止し、対処中であることを示す。また、「状態意味情報」の属性値の「部品なし(対処前)」は、工程のための部品がなく、対処前の状態であることを示す。また、「状態意味情報」の属性値の「異常停止(対処前)」は、生産装置が異常停止し、かつ対処前の状態であることを示す。さらに、「状態意味情報」の属性値の「ワーク100個通過」は、ワークが100個通過したことを示す。
ここでは、状態情報は、5種類の接点の状態を示す情報である。図9において、状態情報の属性値は、以下の値をとり得る。生産数の「○」は、シーケンサ12から100個のワークが1つ生産ライン(生産装置11)を通過したことを示す情報である。生産数が空欄の場合は、100個のワークが1つ生産ライン(生産装置11)を通過していない、ことを示す。また、ブザーの「○」は、ブザーがONの状態、「×」は、ブザーがOFFの状態を示す。さらに、「赤」「黄」「緑」は、警告灯の色を示し、各警告灯の「○」は点灯、「△」は点滅、「×」は消灯を示す。分岐装置131において、例えば、「○」は「0」、「△」は「1」、「×」は「2」の値に対応させる。図9において、接点関連情報は、4bitのコードである。接点関連情報は、「状態1」「状態2」「状態3」「状態4」の各ビット値(「0」または「1」)からなる。
以下、データ収集システム13の具体的動作について説明する。
まず、データ収集システム13の分岐装置131は、シーケンサ12からの出力信号(接点情報)を分岐し、出力装置14へは出力信号(接点情報)を直接出力し、ネットワーク装置132へは出力信号(接点情報)のパターンを認識し、パターンにマッチする状態コード(接点関連情報)を出力する。かかる処理のうちの接点情報から接点関連情報を構成する処理について、具体的に説明する。
つまり、接点情報取得部1311が取得した接点情報から、状態認識部1312は、状態を認識し、状態情報を取得する。具体的には、状態認識部1312は、警告灯、ブザー、生産数のパターンを認識する。
状態認識部1312は、警告灯のパターン認識を、以下のように行う。例えば、1秒間接点情報がON状態を示す情報であれば点灯、1秒間接点情報がOFF状態を示す情報ならば消灯、1秒間接点情報が点灯パターンでも消灯パターンでもなければ点滅と、状態認識部1312は判断する。
また、状態認識部1312は、ブザーの接点がONすればON状態、OFFすればOFF状態と判断する。
かかる状態認識の具体的なアルゴリズムは、図6を用いて説明した通りである。
さらに、本例において、ワークが1つ生産ラインを通過するごとにパルス信号がシーケンサ12に入力される。そして、カウンタがパルスを100回カウントしたことを、状態認識部1312は認識する。
次に、状態認識部1312が認識し、取得した状態情報に対応する接点関連情報を、接点関連情報取得手段13132は、コードマップ記憶手段13131から取得する。ここで、状態情報が5chの情報である。一方、接点関連情報取得手段13132でコード化することにより、4bitのデータになる。したがって、状態情報のパターン認識を行うことで、状態情報をそのまま分岐して稼動情報ログとして蓄積するよりも、少ない容量で情報を蓄積できる。また、ネットワークトラフィックも少なくて済む。
状態認識部1312は、生産数に関して100回カウントアップしたことを示す信号として1秒間パルス(以下、適宜「カウントアップパルス」という)を出力する。カウントアップパルスは警告灯、ブザーのパターン変化からすると非常にまれに出力されるものであり、また警告灯、ブザーの変化とは非同期に発生する非同期情報である。この性質を考慮して、カウントアップパルスのコードは警告灯、ブザーのコードとは独立したものとする。つまり、カウントアップパルスが発生したときは、このコード(図9の「1111」)を割り込みで稼動情報ログに記述するようにする。図9に示すように、生産数カウントアップパルスには独立したコード(図9の「1111」)を与え、ONしたときはこのコードを上書きして出力する。そして、例えば、解析装置134は、生産数カウントアップパルスを出力している間は前後の状態が持続していたとみなす。つまり、解析装置134は、接点関連情報が「1111」の場合は、その直前または直後の接点関連情報から「赤」「黄」「緑」の3種類の警告灯の状態、ブザーの状態を取得する。かかる処理により、データ収集に必要な接点チャンネル数を削減可能である。また、ネットワークトラフィックを軽減できる。
図10は、カウントアップパルスのコード(接点関連情報)の出力例である。図10において、「日付」「時刻」「接点関連情報」を有するレコードを1以上有する。「接点関連情報」は、「状態1」「状態2」「状態3」「状態4」の4bitの情報からなる。また、図10の各レコードは、属性値「日付」「時刻」が示す時刻に、属性値「接点関連情報」が示す接点関連情報が出力されたことを示す。図10において、「12:52:22」では警告灯、ブザーのパターンは(0,0,0,1)つまり緑点灯である。「12:52:23」に生産数カウンタがカウントアップしたため、カウントアップパルスを1秒間出力している。カウントアップパルス出力の間も後も警告灯、ブザーのパターンは緑点灯から変化なかったため、「12:52:24」には再びコードが(0,0,0,1)つまり緑点灯に戻っている。カウントアップパルスのコード出力時は、警告灯の点灯パターンやブザーの鳴動パターンがわからなくなるが、カウントアップパルスの出力時間は1秒と短いため、図10のコード出力例からもわかるように、前後の状態が緑点灯と同じならば、カウントアップパルス出力中も緑点灯の状態が継続していたと考えても問題はない。
上記の接点関連情報取得手段13132の処理により、接点情報がコード化された。以上の接点情報をビットコード化するメリットは、ビットコード化せずにパターンを認識しようとすると、認識のために接点が(赤・黄・緑・ブザー・生産数)の5ch必要になるが、パターン数が、ここでは、10であるので、4ビット、つまり、4chで全パターンを表現でき、少ないチャンネルでパターンを表現できる。
また、カウントアップパルスのように非同期にごくまれに発生するものに対して、独立したコードを割り当てて、割り込みでログ記述を行うことができるので、無駄にチャンネル数を増大させることがない。
次に、出力部1314は、取得した状態コードを、ネットワーク装置132に送信する。
また、出力部1314は、接点情報取得部1311が取得したn種類の接点の接点情報を、通常、そのまま出力装置14に出力する。出力装置14は、接点情報をそのまま出力する。出力装置14の処理は、公知技術による処理であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
次に、ネットワーク装置132は、分岐装置131からコード化された接点関連情報を受信し、データ収集装置133に送信する。
そして、データ収集装置133は、ネットワーク装置132から接点関連情報を受信し、当該接点関連情報を稼動情報ログ記憶部1331に蓄積する。稼動情報ログ記憶部1331に蓄積されている情報は、1以上の接点関連情報である稼動情報ログである。通常、接点関連情報は、時刻情報(図10の「日付」「時刻」の情報)を有する。
以上の処理により、データ収集装置133には、図10に示すような接点関連情報が、通常、大量に蓄積される。
次に、解析装置134の具体的な動作について説明する。
解析装置134の指示受付部1341は、ユーザから、解析の開始指示を受け付けた、とする。
次に、接点関連情報取得部1342は、図10のデータ構造を有する稼動情報ログを、データ収集装置133の稼動情報ログ記憶部1331から取得する。
次に、補正部1343は、予め格納されている状態認識部1312が状態情報を取得する時間(ここでは「t=1秒」)を取得する。
次に、補正部1343は、取得した稼動情報ログが有する全接点関連情報に含まれる時刻情報を、取得したt(1秒)により補正する。
図11を用いて、補正部1343における時刻補正について説明する。今、接点関連情報が示す状態が、図11のような状況であった、とする。図11は、警告灯の状態を示す。そして、図11によれば、時刻T1の際の警告灯の状態は点滅であるが、補正部1343は、T0(「T1−t」)の際に警告灯の状態が点滅であったとするため、接点関連情報が有する時刻情報をT1からT0に変更する。かかる処理により、解析装置134は、状態認識部1312が状態情報を取得する時間(t)を考慮した、正確な時刻での状態に基づいて解析できる。
具体的には、補正部1343における時刻補正により、例えば、図12に示すように、補正前の接点関連情報(図12(a))が補正後の接点関連情報(図12(b))となる。かかる補正処理により、パターンが変化した時刻を正確に把握することができる。
次に、解析部1344は、以下のように解析処理を行い、1以上の接点関連情報に基づいて、作業員移動時間情報と復旧作業時間情報を取得する。
解析部1344の状態デコード手段13441は、接点関連情報から状態情報にデコードする。そして、解析部1344は、図13に示すタイミングチャートを構成し得る情報を得ることができる。
そして、異常警告灯とブザー(作業員呼出ブザー)のON/OFFの状態に基づいて、移動時間、復旧時間を算出する。作業員移動時間情報取得手段13442、および復旧作業時間情報取得手段13443は、ブザー停止ボタンが押下されたことをトリガーとして、ブザーの状態を利用せずに、移動時間、復旧時間を算出しても良い。
具体的には、稼動情報ログ(1以上の接点関連情報)をデコード化してパターンにすることで、図14の表が得られたとする。図14において、赤点滅、つまり異常警告灯の点灯開始時刻が「12:52:46」で、作業員移動時間情報取得手段13442は、ブザーの停止時刻が「12:53:01」であるので、「移動時間=ブザーの停止時刻−異常警告灯の点灯開始時刻=15(s)」と算出する。なお、ここで、赤点滅は異常停止、緑点灯は正常稼動を意味する(図9の状態意味情報を参照)。
また、復旧作業時間情報取得手段13443は、「復旧時間=再稼働時刻−ブザーの停止時刻=12(m)4(s)」と算出する。なお、図14において、再稼働時刻が「13:05:05」であることを示す。
そして、作業員移動時間情報取得手段13442、復旧作業時間情報取得手段13443が算出した結果を、図15に示すようなデータ構造で、少なくとも一時的に格納する、とする。図15は、解析結果管理表である。解析結果管理表は、異常開始時刻を示す時刻情報、移動時間、復旧時間を有するレコードを1以上有する。
次に、移動時間ヒストグラム出力手段13451は、作業員移動時間情報取得手段13442が取得した作業員移動時間情報(図15の解析結果)に基づいて、当該作業員移動時間情報が示す作業員の移動時間と、当該移動時間の移動が発生した頻度または/および当該移動時間の1以上の移動の合計時間を2軸とするヒストグラムを構成し、出力する。
また、復旧作業時間ヒストグラム出力手段13452は、復旧作業時間情報取得手段13443が取得した復旧作業時間情報(図15の解析結果)に基づいて、当該復旧作業時間情報が示す復旧時間と、当該復旧時間の復旧が発生した頻度または/および当該復旧時間の1以上の復旧の合計時間を2軸とするヒストグラムを構成し、出力する。
具体的な、ヒストグラムの出力例を図16に示す。図16(a)(b)は、移動時間ヒストグラムである。図16(a)において、移動時間の中央値が閾値より小さく、問題がない、と判断できる。図16(b)において、移動時間の中央値が閾値より大きく、問題あり、と判断できる。問題ありの場合、作業員の増員が必要である、と判断され得る。なお、中央値とは、値を昇順または降順にソートした場合の、真中の値である。また、かかる判断は、人が行っても、解析装置134が行っても良い。解析装置134の出力部1314は、移動時間の平均値を算出し、かかる平均値が予め格納されている閾値より大きい場合、警告を示す情報を出力(「作業員の増員が必要である」との表示や、音出力など)する。
また、図16(c)(d)は、復旧作業時間ヒストグラムである。図16(c)において、復旧時間の中央値が閾値より小さいので、チョコ停対策が必要である、と判断できる。「チョコ停」とは、搬送詰まりなどの、比較的簡単な対処により復旧できる停止時間の短い設備停止をいう。また、図16(d)において、復旧時間の中央値が閾値より大きいので、ドカ停対策が必要である、と判断できる。「ドカ停」とは、設備故障などが原因で、熟練作業員でなければ対処できない、マニュアルを見直さなければいけないなど明確な対処方法が共有できていない場合などにおこる比較的停止時間の長い設備停止をいう。なお、ドカ停の対策とは、例えば、復旧作業の手順化である。なお、閾値の情報は、予め解析部1344が保持している、とする。そして、解析部1344が、上記の中央値が閾値より大きいか、小さいか等を判断し、解析結果出力部1345が当該判断結果に応じた出力を行っても良い。
移動時間ヒストグラム出力手段13451、および復旧作業時間ヒストグラム出力手段13452は、具体的に、以下の処理を行って、図16のヒストグラムを出力する。
移動時間ヒストグラム出力手段13451は、移動時間を実績に基づいて、適当な階数に区切って、横軸を構成する。移動時間ヒストグラム出力手段13451は、縦軸には、移動時間の各階数ごとの頻度(度数)、もしくは合計時間を配する。これにより、どのくらいの長さの移動時間が停止時間に影響を与えていたのかを一目で認識することができる。短い移動時間の頻度が高い場合、停止が起こっても作業員がすぐに対処できる環境にあることがわかり、特に問題はない。逆に長い移動時間の頻度が高い場合設備停止が起こったときに、作業員が到着するまでに時間がかかっていることがわかる。これは作業員の配置に問題があると考えられるので、作業員の配置を再検討する必要があることがわかる。
復旧作業時間ヒストグラム出力手段13452は、復旧時間を実績に基づいて、適当な階数に区切って、横軸を構成する。復旧作業時間ヒストグラム出力手段13452は、縦軸には、復旧時間の各階数ごとの頻度(度数)、もしくは合計時間を配する。これにより、どのくらいの長さの復旧時間が停止時間に影響を与えていたのかを一目で認識することができる。短い復旧時間の頻度が高い場合、チョコ停が頻発していることがわかる。よってチョコ停の原因追及と対策が必要とわかる。逆に長い復旧時間の頻度が高い場合ドカ停が頻発していることがわかる。よって、ドカ停の原因追及と対策が必要とわかる。
このように、停止時間を移動時間と復旧時間に分けてヒストグラム表示することで生産装置の稼働率向上のための対策方法を決定する支援を行うことができる。
なお、解析結果出力部1345は、図17に示すような稼動情報をグラフ出力しても良い。かかる場合、図10に示す状態意味情報も、解析装置134が保持している必要がある。そして、状態情報に対応する状態意味情報(例えば「電源断」)の発生を、タイミングチャートで出力する。かかるタイミングチャートの出力処理は、公知技術であるので、詳細な説明を省略する。なお、タイミングチャートは、タイムチャートと同意義である。
以上、本実施の形態によれば、生産装置などの設備を改造したり、設備に装着されているプログラマブルコントローラなどのシーケンスプログラムを大幅に変更したりせずに、容易に生産装置の稼動に関する情報を取得できる。かかるデータ収集システムは、特に、例えば、プラントなどの大規模な生産システムに導入する際に極めて有効である。
また、本実施の形態によれば、解析装置134により、稼動情報ログを解析することにより、作業員の増員の必要性や、復旧作業の手順化の必要性などの解決策を講じることができる。
また、本実施の形態によれば、ネットワーク装置に送信するデータがコード化され、ネットワークトラフィックを少なくすることができる。また、蓄積される稼動情報ログも小さなデータ量で済む。
また、本実施の形態によれば、状態情報が、ブザーの状態の変化および警告灯の状態の変化とは非同期に発生する情報である非同期情報を含む場合、非同期情報以外の他の状態情報に関わらず、所定の値のコードである接点関連情報に変換することにより、さらに、ネットワークトラフィックを少なくできる。
また、本実施の形態によれば、従来の現場作業員の作業手順(例えば、異常が発生すれば、異常を発生させた生産装置の近くまで行き、ブザーを停止するボタンを押下する等の作業)を変更せずに、容易に生産装置の稼動に関する情報(作業員の移動時間、復旧作業時間)を取得できる。したがって、生産現場での対策が容易になる。
また、移動時間をヒストグラム表示することにより、停止が起こったときに移動時間が長い場合が多いのか短い場合が多いのかを把握でき、長い場合には作業員の配置に問題があることがわかる。また、復旧時間をヒストグラム表示することにより、停止が起こったときに復旧時間が長い場合が多いのか短い場合が多いのかを把握できる。復旧時間が長い場合にはドカ停が頻発するということになり、ドカ停対策が必要とわかり、復旧時間が短い場合にはチョコ停が頻発するということになり、チョコ停対策が必要とわかる。このように、ヒストグラム表示を行うことで、設備の対策方法決定支援が可能となる。
解析装置は、時刻を補正する補正部を具備することにより、生産装置の正確な状態変化(故障発生、復旧等)の時刻を取得でき、その結果、故障発生の原因などの解明が容易になる。
また、本実施の形態において、コードマップは、図9のマップに限られず、図19、または図20に示すマップでも良い。図19、図20において、「−」は、「0」でも「1」でも良い「don't care」を示す。
コードマップが図19のコードマップである場合、「前工程ワークなし+後工程満杯」の場合、状態情報は、警告灯「黄」が点灯、警告灯「緑」が点滅を示す情報である(図19の7番目のレコード参照)。また、「後工程満杯」の場合、状態情報は、警告灯「緑」が点滅を示す情報である(図19の3番目のレコード参照)。さらに、「前工程ワークなし」の場合、状態情報は、警告灯「黄」が点灯、警告灯「緑」が点灯を示す情報である(図19の5番目のレコード参照)。図19において、「前工程ワークなし+後工程満杯」という同時に発生する稼動状態を切り分けている。つまり、図19のコードマップにおいて、3種類の状態情報を、2ビットの接点関連情報(図19の「状態2」、「状態3」)で示すことができている。また、図19のコードマップは、2以上の状態(ここでは、「前工程ワークなし」と「後工程満杯」の2つの状態)の組み合わせを示す状態情報に対応する接点関連情報を、当該組み合わされた2以上の状態に対応する各接点関連情報(ここでは、「−100」と「−010」)の和(「−110」)とするコードマップである。ここで、「−100」と「−010」の和を「−110」と考える。つまり、「−」(don't care)については、和演算に影響を及ぼさない、とする。これは、生産現場において、少ない警告灯(ハードウェア)の数で、生産装置の多くの状態を伝える必要がある。一方、生産管理を行う部門では、「前工程ワークなし」、「後工程満杯」、および「前工程ワークなし+後工程満杯」の3つの状態を3つの波形等の出力から判断するのではなく、同時に発生する稼動状態を切り分け、2つの波形等の出力で判断できることが好適である。つまり、図21に示すように、図21(a)に示す最下位の「前工程ワークなし+後工程満杯」の波形を、「前工程ワークなし」、「後工程満杯」に集約している(図21(b))。このことにより、生産管理を行う部門において、より直感的な生産装置の状態把握が可能である。なお、コードマップが異なる場合でも、状態コード化部1313、コードマップ設定部1315、接点関連情報取得手段13132、解析部1344、状態デコード手段13441等の処理は同じである。
なお、本実施の形態における各装置の処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における分岐装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、生産装置から接点情報を取得する接点情報取得ステップと、
前記接点情報取得ステップで取得した接点情報を前記出力装置に転送し、かつ、前記接点情報に関する情報である接点関連情報を前記ネットワーク装置に送信する出力ステップを実行させるためのプログラム、である。
また、上記プログラムは、コンピュータに、前記接点情報取得ステップで取得した接点情報から前記生産装置の状態に関する情報である状態情報を取得する状態認識ステップと、
前記状態認識ステップで取得した状態情報をコードである接点関連情報に変換する状態コード化ステップをさらに実行させ、前記出力ステップにおいて、前記接点情報取得ステップで取得した接点情報を前記出力装置に転送し、かつ、前記状態コード化部が変換して得た接点関連情報を前記ネットワーク装置に送信するプログラムであることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、n(nは2以上の整数)の接点の状態のパターンを示す情報である状態情報と、(n−1)bitのコードである接点関連情報との対応を示す情報であるコードマップを格納しており、前記状態コード化ステップは、前記状態認識ステップで取得した状態情報に対応する接点関連情報を、前記コードマップから取得する接点関連情報取得ステップを具備することは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記接点は、オンまたはオフの2つの状態のうちのいずれかを採り得るブザー、および、点灯または点滅または消灯の3つの状態のうちのいずれかを採り得る警告灯の状態を出力し、前記状態情報は、前記ブザーの状態の変化および前記警告灯の状態の変化とは非同期に発生する情報である非同期情報を含み、前記状態コード化ステップにおいて、前記状態認識ステップで取得した状態情報が非同期情報を含む場合に、前記状態認識ステップで取得した非同期情報以外の他の状態情報に関わらず、所定の値のコードである接点関連情報に変換することは好適である。
また、本実施の形態における解析装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、データ収集装置から1以上の接点関連情報を取得する接点関連情報取得ステップと、前記接点関連情報取得ステップで取得した1以上の接点関連情報を処理し、所定の情報を取得する解析ステップと、前記解析ステップで取得した所定の情報を出力する解析結果出力ステップを実行させるためのプログラム、である。
また、上記プログラムにおいて、前記解析ステップにおいて、2以上の接点関連情報に基づいて、作業員の移動時間に関する情報である作業員移動時間情報と、復旧作業時間に関する情報である復旧作業時間情報を取得するプログラム、でも良い。
また、上記プログラムにおいて、前記解析ステップは、2以上の接点関連情報に基づいて、ブザーがオンになってからオフになるまでの時間に関する情報を取得し、当該時間に関する情報を作業員移動時間情報とする作業員移動時間情報取得ステップと、2以上の接点関連情報に基づいて、ブザーがオンからオフになった後、前記生産装置が正常に稼動するまでの時間に関する情報を取得し、当該時間に関する情報を復旧作業時間情報とする復旧作業時間情報取得ステップを具備することは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記解析結果出力ステップは、前記作業員移動時間情報取得ステップで取得した作業員移動時間情報に基づいて、当該作業員移動時間情報が示す作業員の移動時間と、当該移動時間の移動が発生した頻度または/および当該移動時間の1以上の移動の合計時間を2軸とするヒストグラムを構成し、出力する移動時間ヒストグラム出力ステップと、前記復旧作業時間情報取得ステップで取得した復旧作業時間情報に基づいて、当該復旧作業時間情報が示す復旧時間と、当該復旧時間の復旧が発生した頻度または/および当該復旧時間の1以上の復旧の合計時間を2軸とするヒストグラムを構成し、出力する復旧作業時間ヒストグラム出力ステップを具備することは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記接点関連情報は、時刻に関する情報である時刻情報を有し、上記プログラムは、コンピュータに、前記状態認識部が状態情報を取得する時間に基づいて、前記作業員移動時間情報、および前記復旧作業時間情報を修正する補正ステップをさらに実行させることは好適である。
(実施の形態2)
本実施の形態において、データ収集装置は、2つのネットワークインターフェイスを有し、生産装置の稼動の状況を示す情報を取得するネットワークと、解析装置がデータ収集装置からデータを取得するネットワークを分離し、ネットワークトラフィックを減じ、輻輳を回避し得る態様について説明する。
図18は、本実施の形態における生産システムの基本構成図である。本生産システムは、1以上の生産装置11、1以上のシーケンサ12、1以上のデータ収集システム183、1以上の出力装置14を具備する。
また、データ収集システム183は、1以上の分岐装置131、1以上のネットワーク装置132、データ収集装置1833、解析装置134を具備する。
データ収集装置1833において、分岐装置131と接続されるネットワークインターフェイスと、解析装置134と接続されるネットワークインターフェイスが異なる点が、実施の形態1と異なるのみであり、その他の装置構成、動作は同様である。
データ収集装置1833は、稼動情報ログ記憶部1331、第二接点関連情報受信部1332、稼動情報ログ蓄積部1333、第二接点関連情報送信部18331を具備する。
第二接点関連情報送信部18331は、稼動情報ログ記憶部1331の接点関連情報を、解析装置134に送信する。第二接点関連情報送信部18331は、無線または有線の通信手段等で実現され得る。
また、本生産システムにおいて、ネットワークN1、ネットワークN2の異なる2つのネットワークが存在する。ネットワークN1は、例えば、生産設備間のローカルネットワークである。ネットワークN2は、事業所のネットワークである。
以上、本実施の形態によれば、生産装置の稼動状態を取得することにより、ネットワークの負荷が増大するが、当該負荷の増大が、データ解析の処理を阻害することを防止できる。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかるデータ収集システムは、例えば、既存の生産設備に大きな影響を与えずに、生産設備の稼動情報の収集を行うことができる、という効果を有し、データ収集システム等として有用である。
実施の形態1における生産システムの基本構成図 同分岐装置のブロック図 同データ収集装置のブロック図 同解析装置のブロック図 同分岐装置の動作について説明するフローチャート 同状態認識処理の動作について説明するフローチャート 同解析装置の動作について説明するフローチャート 同解析処理の動作について説明するフローチャート 同コードマップの例を示す図 同接点関連情報の出力例を示す図 同時刻補正について説明するための図 同時刻補正前後の接点関連情報の例を示す図 同移動時間、復旧時間の算出処理を説明する図 同稼動情報ログをデコード化してパターンにした図 同解析結果管理表を示す図 同ヒストグラムの出力例を示す図 同解析結果の出力例を示す図 実施の形態2における生産システムの基本構成図 同コードマップの例を示す図 同コードマップの例を示す図 同コードマップの効果を説明する図
符号の説明
11 生産装置
12 シーケンサ
13、183 データ収集システム
14 出力装置
131 分岐装置
132 ネットワーク装置
133、1833 データ収集装置
134 解析装置
1311 接点情報取得部
1312 状態認識部
1313 状態コード化部
1314 出力部
1315 コードマップ設定部
1321 第一接点関連情報受信部
1321 接点関連情報受信部
1322 第一接点関連情報送信部
1331 稼動情報ログ記憶部
1332 第二接点関連情報受信部
1333 稼動情報ログ蓄積部
1341 指示受付部
1342 接点関連情報取得部
1343 補正部
1344 解析部
1345 解析結果出力部
13131 コードマップ記憶手段
13132 接点関連情報取得手段
13441 状態デコード手段
13442 作業員移動時間情報取得手段
13443 復旧作業時間情報取得手段
13451 移動時間ヒストグラム出力手段
13452 復旧作業時間ヒストグラム出力手段
18331 第二接点関連情報送信部

Claims (2)

  1. 生産装置と当該生産装置の稼動に関する情報である接点情報を出力する出力装置との間に設置される分岐装置と、ネットワーク装置と、データ収集装置とを具備するデータ収集システムであって、
    前記分岐装置は、
    前記生産装置から、複数種類の媒体の接点情報を取得する接点情報取得部と、
    前記複数種類の媒体の接点情報から前記生産装置の状態に関する情報である複数の状態情報を取得する状態認識部と、
    前記状態認識部が取得した複数の状態情報を、コードである一の接点関連情報に変換する状態コード化部と、
    前記接点情報取得部が取得した接点情報を前記出力装置に転送し、かつ、前記状態コード化部が変換して得た接点関連情報を前記ネットワーク装置に送信する出力部を具備し、
    前記ネットワーク装置は、
    前記分岐装置から前記接点関連情報を受信する第一接点関連情報受信部と、
    前記第一接点関連情報受信部が受信した接点関連情報を前記データ収集装置に送信する第一接点関連情報送信部を具備し、
    前記データ収集装置は、
    前記接点関連情報が格納され得る稼動情報ログ記憶部と、
    前記ネットワーク装置から接点関連情報を受信する第二接点関連情報受信部と、
    前記第二接点関連情報受信部が受信した接点関連情報を前記稼動情報ログ記憶部に蓄積する稼動情報ログ蓄積部を具備するデータ収集システムであって、
    前記媒体は、オンまたはオフの2つの状態のうちのいずれかを採り得るブザー、および、点灯または点滅または消灯の3つの状態のうちのいずれかを採り得る警告灯を含み、
    前記状態情報は、
    前記ブザーの状態の変化および前記警告灯の状態の変化とは非同期に発生する情報である非同期情報を含み、
    前記状態コード化部は、
    前記状態認識部が取得した状態情報が非同期情報を含む場合に、前記状態認識部が取得した非同期情報以外の他の状態情報に関わらず、前記状態認識部が取得した複数の状態情報を、所定の値のコードである接点関連情報に変換するデータ収集システム
  2. 前記状態コード化部は、
    前記状態認識部が取得した状態情報が非同期情報を含む場合に、前記状態認識部が取得した非同期情報以外の他の状態情報を欠落させて、前記非同期情報のみからコードである接点関連情報を構成する請求項1記載のデータ収集システム。
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