JP4494823B2 - 清浄化具 - Google Patents

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Description

本発明は、コンベアの搬送面を清浄化するための清浄化具に関する。
ビール及び発泡酒等の酒類飲料、炭酸飲料等の清涼飲料など、各種の液体製品のパッケージング工程において、トップチェーン（例えば、テーブルトップチェーン）方式のコンベアが使用されている。一般的には、トップチェーンと液体製品用の容器底部との潤滑性を高めるために、トップチェーンの表面に潤滑剤が塗布される。コンベアを長時間にわたって運転すると、この潤滑剤や、トップチェーンと容器底部との摩擦によってトップチェーンの表面が汚れる。このような汚れは、容器の底部等に付着しうる。
従来は、トップチェーンの表面は、人手によって清浄化されていた。しかしながら、例えば、ビール製品や清涼飲料製品のパッケージング工場においては、コンベアの総長は、長い場合には数百メートルにも及びうるため、これを全て人手によって清浄化するためには多大な労力と時間を要する。
また、コンベアは、液体製品の製造或いはパッケージ工程のみならず、電気製品、機械製品、電気機械製品、化学製品など、種々の製品の製造工場において広く使われており、種々の原因により汚れうる。
本発明は、コンベアの搬送面の清浄化を容易に行うための清浄化具を提供することを目的とする。望ましくは、清浄化具は、簡単な構成を有し、及び／又は、安価に製造することができ、及び／又は、様々な場所において使用できるように可搬型で清浄化対象への設置及び取り外しが容易であるべきである。
本発明の清浄化具は、コンベアの搬送面を清浄化するための清浄化具として構成され、清浄化パッドを介して前記搬送面上に載置されて前記清浄化パッドを前記搬送面に押しつける押圧部材と、前記コンベアの稼働時に前記清浄化パッドによって前記搬送面が擦られるように前記清浄化パッドを固定する固定部とを備え、前記固定部は、前記押圧部材から突出したＵ字形状のピンを有し、前記ピンは、静止物に引っ掛けられることによって前記コンベアの稼働時に前記押圧部材が移動することを防止し、また、前記ピンは、前記清浄化パッドを前記押圧部材に固定することができるように一端が前記押圧部材に固定され、他端が前記清浄化パッドに突き刺すことができるように構成されている。
本発明の清浄化具によれば、コンベアの搬送面の清浄化を容易に行うことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
図１は、本発明の好適な実施形態の清浄化具の構成を示す斜視図である。図２は、図１に示す清浄化具に清浄化パッドを取り付けた状態を示す斜視図である。図３は、図２に示す清浄化具をコンベアの搬送面上に設置した状態を示す側面図である。
本発明の好適な実施形態の清浄化具１００は、コンベアの搬送面を清浄化する道具として構成されている。清浄化具１００は、例えば、トップチェーン型のコンベアの清浄化に好適であるが、搬送面を有するあらゆるコンベアの清浄化において使用されうる。
清浄化具１００は、清浄化パッド５０を介してコンベア１１０の搬送面上に載置されて清浄化パッド５０を該搬送面に押しつける押圧部材１０を有する。押圧部材１０は、好ましくは、その自重により清浄化パッド５０をコンベア１１０の搬送面に押しつける。このような構成によれば、清浄化具１００の構成が単純になる他、その設置作業が容易になる。押圧部材１０は、例えば、重量を３ｋｇ、水平方向寸法を１２５ｃｍ×１５０ｃｍとして構成されうるが、重量や寸法は、清浄化対象のコンベアの寸法や、除去すべき汚れの特性等に応じて適宜変更されうる。
洗浄化パッド５０は、典型的には、コンベア１１０の表面を摩擦により研磨するように構成されうる。清浄化パッド５０としては、例えば、住友スリーエム株式会社から提供されているスコッチブライト（商品名）を使用することができるが、清浄化対象物に応じて種々の他の清浄化パッドを使用しうる。
清浄化具１００は、コンベア１１０の稼働時、すなわち搬送面の移動時に、該搬送面が清浄化パッド５０によって擦られるように清浄化パッド５０を固定する固定部２０を有する。固定部２０は、例えば、清浄化パッド５０を押圧部材１０に固定するためのパッド固定部と、コンベア１１０の稼働時に押圧部材１０が移動することを防止して清浄化パッド５０とコンベア１１０の搬送面との間に適正な摩擦力が作用することを可能にするために、押圧部材１０を静止物（例えば、コンベア１１０の支持部材（例えば、ガイド部材））に係合させる係合部とを有しうる。
図１〜図３に示す実施形態では、固定部２０は、２本のＵ字型のピンを有し、これらのＵ字型のピンは、前記パッド固定部及び前記係合部を兼ねている。なお、ピンの形状は、Ｕ字型に限定されず、例えば、Ｌ字型、直線型など、種々の形状を採用しうる。また、ピンの本数は、２本に限定されず、１本、又は３本以上でもよい。ただし、使用時（コンベアの清浄化時）にコンベア１１０の搬送面と清浄化パッド５０との摩擦力により清浄化パッド５０が回転することを防止するためには、ピンは、コンベア１１０の搬送面の移動方向、例えばトップチェーンの移動方向に直交する線上に２本以上設けられることが好ましい。
図１〜図３に示す実施形態では、Ｕ字型のピンは、押圧部材１０の側面から突出するように押圧部材１０に固定されていて、清浄化パッド５０は、Ｕ字型のピンの先端を清浄化パッド５０に突き刺すようにして固定される。清浄化パッド５０は、Ｕ字型のピンの根元部分で支持されうる。すなわち、Ｕ字型のピンの根元部分が前記パッド固定部として機能しうる。また、Ｕ字型のピンは、例えば、静止物（例えば、コンベア１１０の支持部材（例えば、ガイド部材））に掛け渡されうる棒部材１２０に引っ掛けられうる。すなわち、棒部材１２０に引っ掛けられる部分は、前記係合部として機能する。
ここで、パッド固定部と係合部は、上記のように一体化された構造であることが構造の単純化の観点で好ましいが、これらを別体として構成してもよい。
清浄化具１００は、更に、把手３０を有し、作業者は、把手３０を握って清浄化具１００を取り扱うことができる。
清浄化具１１０は、典型的には、図３に例示的に示すように、コンベア１１０の搬送面の移動方向、例えばトップチェーンの移動方向の上流方向に固定部２０を向けてコンベア１１０の搬送面上に設置されうる。清浄化部材１１０をこのような方向に設置することにより、コンベア１１０の稼働時には、清浄化パッド５０が固定部２０を構成しているＵ字型ピンの根元側に引っ張られるので、清浄化パッド５０が押圧部材１０から外れることはない。
清浄化具１００は、棒部材１２０によって静止状態に維持されるため、コンベア１１０の搬送面の移動に伴って搬送面が清浄化パッド５０によって擦られうる。清浄化パッド５０が研磨機能を有する場合、或いは、清浄化パッド５０に研磨材を塗布した場合は、これによって搬送面が研磨され汚れが除去されうる。なお、清浄化パッド５０を洗浄パッドとして構成するとともに洗浄剤を使用することによりコンベア１１０の搬送面を洗浄してもよい。
このような清浄化具１００によれば、これをコンベア１１０の搬送面上に設置した後は、無人で搬送面を清浄化することができ、清浄化のための労力及び時間を大幅に節減することができる。また、清浄化具１００は、構造が極めて単純であるために安価に製造することができる。また、清浄化具１００は、簡単に持ち運びができる可搬型であって、コンベア１１０への設置及び取り外しが容易であるので、様々な場所に持ち運んで使用することができる。
本発明の好適な実施形態の清浄化具の構成を示す斜視図である。 図１に示す清浄化具に清浄化パッドを取り付けた状態を示す斜視図である。 図２に示す清浄化具をコンベアの搬送面上に設置した状態を示す側面図である。
符号の説明
１０ 押圧部材
２０ 固定部
３０ 把手
５０ 清浄化パッド
１００ 清浄化具
１１０ コンベア
１２０ 棒部材（静止物）

Claims (2)

  1. コンベアの搬送面を清浄化するための清浄化具であって、
    清浄化パッドを介して前記搬送面上に載置されて前記清浄化パッドを前記搬送面に押しつける押圧部材と、
    前記コンベアの稼働時に前記清浄化パッドによって前記搬送面が擦られるように前記清浄化パッドを固定する固定部とを備え、
    前記固定部は、前記押圧部材から突出したＵ字形状のピンを有し、
    前記ピンは、静止物に引っ掛けられることによって前記コンベアの稼働時に前記押圧部材が移動することを防止し、また、前記ピンは、前記清浄化パッドを前記押圧部材に固定することができるように一端が前記押圧部材に固定され、他端が前記清浄化パッドに突き刺すことができるように構成されている、
    ことを特徴とする清浄化具。
  2. 前記押圧部材は、自重により前記清浄化パッドを前記搬送面に押しつけることを特徴とする請求項１に記載の清浄化具。
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