JP4491707B2 - ペット用遺体収納保存袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遺体を収納して保存するためのペット用収納保存袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
遺体のペット用収納袋として、収納袋のプラスチック材料に防水・防臭・防腐効果を施し、開口部をマジックテープ(登録商標)やファスナー等で開閉可能にした構造のものが実用新案登録第3071935号公報で提案されている。この収納袋の場合、遺体の収納、搬送を容易化することを目的とするため、遺体を死後から焼却や埋葬までの間安置し、比較的長期間に渡って保存できるような密閉構造を有していない。そのため、遺体の保存中、その腐敗による悪臭が収納袋の開口部を通して外部に漏出したり、収納袋の素材を透過するという欠点がある。
【0003】
遺体のペット用保存装置として、遺体を載置するための袋状の吸水シートと、保存剤を収容したスプレー装置とから構成された構造のものが実用新案登録第3046073号公報で提案されている。この保存装置の吸水シートは、シート状の吸水部材の両面に、スプレー装置を用いて保存剤を噴霧した水分透過性樹脂フィルムと、水分非透過性樹脂フィルムとを積層して袋状にした構造のものであるので、密閉構造を有していない。そのため、遺体を安置し比較的長期間に渡って保存したい場合、保存中、遺体の腐敗による悪臭が吸水シートから外部に容易に拡散するという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上述したような従来のペット用収納袋及び保存装置が有する欠点を改良した遺体収納保存袋を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のペット用遺体収納保存袋は、遺体を収納できる幅と長さを有し、周辺の一部に開封可能な開口部を有するプラスチックフィルム製の収納保存袋において、該収納保存袋を抗菌消臭剤及びガス吸着剤を含有させた第1のフィルム層と、該第1のフィルム層の外部表面に積層したガスバリア性の第2のフィルム層とから形成し、前記収納保存袋の内部の少なくとも遺体載置面に抗菌消臭性の吸収シートを固着し、前記収納保存袋の上面側の前記第1及び第2のフィルム層を透明にし、前記開口部を少なくとも二重のチャックで密封するように構成した。
【0006】
収納保存袋は、抗菌消臭剤を含有した第1のフィルム層で形成したので、遺体に付着した細菌の繁殖と、それに伴なう腐敗の進行を抑制する。そのため、遺体の腐敗による悪臭の発生も抑制される。また、第1のフィルム層にガス吸着剤も含有したので、腐敗の進行により発生するガスは、第1のフィルム層に吸着されることにより、収納保存袋の内部から除去される。そのため、後述する密閉された収納保存袋は、膨張が防止される。
【0007】
収納保存袋の内部の少なくとも遺体載置面、即ち、内部下側面に抗菌消臭性の吸水シートを設けたので、遺体から出る排泄物や分泌物などの水分が確実に吸収され、細菌の繁殖と悪臭の発生は抑制され、不快な臭気も消すことができる。
【0008】
また、吸水シートを収納保存袋の内部下側面に固着したので、遺体を開口部を通して収納する際、吸水シートが捲れたり、内部下側面から剥がれたりする恐れがない。そのため、収納保存袋への遺体の収納処理が容易化される。
【0009】
収納保存袋の第1のフィルム層の外部表面にガスバリア性の第2のフィルム層を積層したので、空気等が外部から収納保存袋を透過して内部に侵入する恐れがない。そのため、収納される遺体は、長期間に亘って保存しても、保存袋外部の酸素、水分等との接触による腐敗の進行や悪臭の発生がほぼ完全に抑制される。また、保存袋内部に残留する臭気も収納保存袋を透過して外部に放出する恐れがない。
【0010】
開口部を少なくとも二重のチャックで密封したので、長期間の保存中、万一、一方のチャックが破損しても、他方のチャックにより開口部が密封されるので、収納保存袋は、密封状態を保持している限り、内部に残留する臭気が開口部を通して収納保存袋の外部に漏出する恐れがない。
【0011】
収納保存袋の上面側の第1及び第2のフィルム層を透明にしたので、収納した遺体を安置中に目視できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例について添付した図面に基づき説明する。図1は本発明のペット用遺体収納保存袋の平面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図を示す。
【0013】
図1に示すように、本発明のペット用遺体収納保存袋は、犬、猫等のペットが収納できる幅と長さを有する一対の上部プラスチックフィルム1及び下部プラスチックフィルム2(図2参照)を重ね合わせ、三方シール型自動製造機等を用いて、その左右両側及び下側の三方向をヒートシールしてシール部3を形成し、上側に開口部4を有する収納保存袋5として構成されており、開口部4はチャック6、6により二重に密封可能に形成されている。なお、本発明の収納保存袋は、三方向ヒートシール方法による製袋に限られるものではなく、例えば、上部・下部プラスチックフィルム1,2が一体成形されて製袋しても良く、また、底部を除いて上部・下部プラスチックフィルム1,2が一体成形され、底部がヒートシールされて製袋しても良い。
【0014】
図2に示すように、収納保存袋5の上部・下部プラスチックフィルム1、2は、抗菌消臭剤とガス吸着剤を含有する第1のフィルム層を形成する。ガスバリア性、即ち、ガス不透過性の第2のフィルム層は、上部・下部プラスチックフィルム1、2の各外部表面に積層され、ガスバリアフィルム層7,8を形成している。このような第1及び第2のフィルム層の2層構造により、収納保存袋5に収納する遺体の腐敗と悪臭の発生が抑制され、腐敗の進行により発生するガスが吸着、除去されて収納保存袋5の膨張が防止されると共に、収納保存袋5の内部に残留する臭気や外部の空気など、内外の気体及び液体が収納保存袋5を透過することが阻止される。
【0015】
チャック6は、上部・下部一対のプラスチックフィルム1、2の、開口部4近辺の内部表面にヒートシールされた凹凸嵌合式の一対のプラスチック製チャックシートから構成されている。これにより、収納保存袋5は、開口部4が開封自在な密封袋を形成し、内外の気体及び液体が開口部4を介して漏出したり侵入するのを阻止する。なお、チャックは凹凸嵌合式構造に限られるものではなく、他の構造にしても良く、また、粘着方式等の他の密封手段を組合せても良い。
【0016】
図2に示すように、収納保存袋5の下部プラスチックフィルム2の内部表面に、遺体載置面を形成する吸水シート9が取付けられている。吸水シート9は、遺体から生じる排泄物等の水分を吸収し、細菌の繁殖を抑制し、臭気を消す役割を有する。
【0017】
吸水シート9は、抗菌・消臭・除湿用の吸着剤を含浸させた紙質材、不織布材などから成るシートから形成されている。その際、2枚の該シート間に保水性の優れた高吸水性樹脂等の高分子吸収体を挟着担持させるように形成すると、吸水シート9は体液吸収体として好適である。また、長期間の保存中、遺体の腐敗の進行により発生するガスが充満して収納保存袋5が膨張するのを防止するために、吸水シート9にもガス吸着剤を含浸させると好適である。
【0018】
遺体の収納保存袋5内への収納と吸水シート9上への載置とを容易化するため、吸水シート9は、下部プラスチックフィルム2の内部表面に、吸水シートの材質に応じた固着手段により、例えば、接着剤、縫合、又はヒートシール等により固着されている。なお、固着手段はこれに限られるものではなく、マジックテープ(登録商標)、両面接着テープ等を用いて吸水シート9を固着することもできる。また、吸水シート9は、全面が下部プラスチックフィルム2の内部表面に固着されている必要はなく、開口部4に接する一辺が固着されていれば足りる。
【0019】
図1に示すように、収納保存袋5の上面側の上部プラスチックフィルム1と、その外部表面に積層したガスバリアフィルム層7とを透明フィルムで形成したので、遺体を吸水シート9の遺体載置面の適切な箇所に容易に載置できると共に、保存中、外部から容易に目視できる。
【0020】
従来のペット用遺体収納袋及び保存装置を用いて長期間安置するには、クーラを備えた棺桶に収容するか、棺桶の中にドライアイス等の冷却剤を入れて冷却することが必要である。そして、棺桶自体は火葬せずリサイクル可能な構造になっている。これに対し、本発明のペット用遺体収納保存袋は、常温でも長期間遺体を保存できるので、金襴などの遺体覆いで包むことだけで室内で長期間安置することができる。また、クーラ無しの安価な棺桶、例えば、段ボール製棺桶にドライアイス無しに収容して安置することもできる。従って、本発明のペット用遺体収納保存袋は、棺桶と一緒に火葬に付すことが可能である。また、収納保存袋を生分解性プラスチックから形成すれば、棺桶と一緒に土葬することも可能である。その場合、吸水シート9の高分子吸収体として、高吸収性で生分解性の新素材を利用すると良い。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明のペット用遺体収納保存袋は、遺体の長期間に渡る保存中、密封袋を形成し、腐敗の進行と悪臭の発生を抑制し、残留する臭気を消去し、発生するガスを除去すると共に、外部への漏出を阻止する効果を有する。従って、本発明のペット用遺体収納保存袋は、ドライアイス等で冷却せずに長期間常温の室内で安置することができる。特に、SARS(重症急性呼吸器症候群)ウィルスなど、動物体内で増殖して人へ感染させるおそれある病原体は、本発明の密封袋内で死滅し、或は当該密封袋の外部に伝播するおそれがない。
さらに、本発明のペット用遺体収納保存袋は、遺体の収納処理を容易化し、保存中も、遺体を目視できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の平面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…上部プラスチックフィルム、2…下部プラスチックフィルム、3…シール部、4…開口部、5…収納保存袋、6…チャック、7、8…ガスバリアフィルム層、9…吸水シート。

Claims (1)

  1. 遺体を収納できる幅と長さを有し、周辺の一部に開封可能な開口部を有するプラスチックフィルム製の収納保存袋において、該収納保存袋を抗菌消臭剤及びガス吸着剤を含有させた第1のフィルム層と、該第1のフィルム層の外部表面に積層したガスバリア性の第2のフィルム層とから形成し、前記収納保存袋の内部の少なくとも遺体載置面に抗菌消臭性の吸収シートを固着し、前記収納保存袋の上面側の前記第1及び第2のフィルム層を透明にし、前記開口部を少なくとも二重のチャックで密封するように構成したことを特徴とするペット用遺体収納保存袋。
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