JP4490138B2 - フィルム止め部材用ジョイント - Google Patents

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Description

本発明は、ビニールハウスなどの温室の外表面をなすフィルムを、ハウス構築材上に定着させる際に用いるフィルム止め部材同士を連結可能なジョイントに関するものである。
従来、ビニールハウスなどの温室において外表面をなしているフィルムは、温室の骨格をなすハウス構築材上にフィルム定着用のフィルム止め部材を取り付けて、同フィルム止め部材を介してハウス構築材上に定着させていた。
このフィルム止め部材は、スチール製の金属板を屈曲させてフィルムの定着部となる定着溝を長手方向に沿って設けた杆状体であり、前記定着溝の内部にフィルムを弛ませて挿入すると共に、同フィルムの上から所定の振り幅で蛇行したフィルム係止用のスプリングを挿入することにより、スプリングと定着溝の側壁部とでフィルムをクランプすることができた。しかも、両側からフィルム止め部材を挿入可能な嵌合溝を備えたジョイントによって適当な数を連結し、各温室に適した長さに調節して使用していた。
そして今日では、定着させたフィルムの内側面に付着する結露水を回収可能な結露水回収溝を設けたフィルム止め部材も提案されている。これは、温室の内外温度差によって発生した結露水がフィルムの内側面に付着し、同内側面に沿って降下すると共に前記フィルム止め部材の部分でせき止められて温室の内部に落下するのを防ぐためのものであり、前記フィルム止め部材の部分でせき止められた結露水を前記結露水回収溝へ流すことによって、温室内部に結露水が落下するのを防止し、落下した結露水を媒介してハウス内の栽培物に病気が発生するのを防止していた。
このような結露水回収溝を設けたフィルム止め部材同士を連結するジョイントには、前述した嵌合溝のみならず、ジョイントによって連結されるフィルム止め部材の結露水回収溝から流出した結露水を受ける結露水受溝と、同結露水受溝に溜まった結露水を外部に排出するための結露水排出口とが設けられており、この結露水排出口に温室の外部へと伸延する排水ホースを連結して、フィルム止め部材の結露水回収溝に回収された結露水を温室の外部へと排水していた。
特に、結露水受溝は、嵌合溝に挿入されたフィルム止め部材の端部下方となる嵌合溝の底壁中央部と、フィルム止め部材の挿入口となる嵌合溝の底壁左右端部との3箇所に設けて、底壁中央部の結露水受溝で大部分の結露水を受けると共に、底壁左右端部の結露水受溝で結露水回収溝の端部からフィルム止め部材の裏側へとフィルム止め部材に沿って入り込んだ結露水を受けて、ジョイントとフィルム止め部材の隙間を通って温室の内部に結露水が落下するのを防止していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−84900号公報
しかし、上記結露水受溝を設けた従来のジョイントは、フィルム止め部材の裏側に入り込んだ結露水を受ける結露水受溝が嵌合溝の底壁両端部に設けられていたため、底壁両端部まで到達しなかった結露水がフィルム止め部材とジョイントとの間に溜まってフィルム止め部材を腐食させる原因となっていた。
そのため、フィルム止め部材の耐久期間が短くなって、温室の維持管理費用が高騰する原因となっていた。
そこで、本発明のフィルム止め部材用ジョイントでは、フィルムを張設して温室などを形成する際に、前記フィルムをハウス構築材上に定着するためのフィルム止め部材同士を連結可能なジョイントにおいて、フィルム止め部材の端部から排出された結露水を受ける第1結露水受溝と、前記第1結露水受溝の両側にそれぞれ前記フィルム止め部材によって上方が覆われるように配設された左右一対の第2結露水受溝と、前記第1結露水受溝と各前記第2結露水受溝との間にそれぞれ、前記フィルム止め部材によって上方が覆われるようにして配設され、前記第1結露水受溝に一端が連通し、前記第2結露受溝に他端が連通した左右一対の第3結露水受溝と、を備え、各前記第3結露水受溝の伸延方向を、受けた結露水が前記第1結露水受溝に排出されるように、前記フィルム止め部材の伸延方向に対して斜めに形成した。
また、本発明のフィルム止め部材用ジョイントは、以下の点にも特徴を有するものである。
)前記第3結露水受溝は、第2結露水受溝の上端部に連通する位置と、第1結露水受溝の下端部に連通する位置との少なくとも2箇所に設けること。
)前記第1結露水受溝の下端部と前記第2結露水受溝の下端部とに連通する第4結露水受溝を設け、同第4結露水受溝の前記第1結露水受溝側の端部に、結露水を外部へ排出するための結露水排出口を設けること。
)前記左右の第2結露水受溝間の距離が、当該フィルム止め部材用ジョイントの左右幅の1/3以下となるように、両第2結露水受溝を前記第1結露水受溝に近接させたこと。
請求項1記載の本発明によれば、フィルムを張設して温室などを形成する際に、前記フィルムをハウス構築材上に定着するためのフィルム止め部材同士を連結可能なジョイントにおいて、フィルム止め部材の端部から排出された結露水を受ける第1結露水受溝と、前記第1結露水受溝の両側にそれぞれ前記フィルム止め部材によって上方が覆われるように配設された左右一対の第2結露水受溝と、前記第1結露水受溝と各前記第2結露水受溝との間にそれぞれ、前記フィルム止め部材によって上方が覆われるようにして配設され、前記第1結露水受溝に一端が連通し、前記第2結露受溝に他端が連通した左右一対の第3結露水受溝と、を備え、各前記第3結露水受溝の伸延方向を、受けた結露水が前記第1結露水受溝に排出されるように、前記フィルム止め部材の伸延方向に対して斜めに形成したので、フィルム止め部材の裏側に入り込んだ結露水の量が少ない場合でも、第3結露水受溝で随時結露水を受けて、結露水がフィルム止め部材の裏側に停滞するのを防止することができる。しかも、第3結露水受溝の一端が第1結露水受溝に連通しているので、第3結露水受溝で受けた結露水を第1結露水受溝へと流して、第3結露水受溝に結露水が溜まらないようにすることができる。従って、フィルム止め部材における錆の発生をより効果的に抑えることができる。また、フィルム止め部材の裏側に入り込んだ結露水であって第3結露水受溝で受けることができない結露水を第2結露水受溝で受けることができ、フィルム止め部材の裏側に結露水が溜まるのを防止して錆の発生を抑えることができる。
請求項記載の本発明によれば、前記第3結露水受溝は、第2結露水受溝の上端部に連通する位置と、第1結露水受溝の下端部に連通する位置との少なくとも2箇所に設けることにしたので、上側の第3結露水受溝で受けきれなかった結露水を下側の第3結露水受溝で受けることができ、フィルム止め部材の裏側に入り込んだ結露水を複数の第3結露水受溝で受けることができる。従って、結露水の回収効率を高めることができ、より確実に錆の発生を防ぐことができる。
請求項記載の本発明によれば、前記第1結露水受溝の下端部と前記第2結露水受溝の下端部とに連通する第4結露水受溝を設け、同第4結露水受溝における前記第1結露水受溝側の端部に、結露水を外部へ排出するための結露水排出口を設けることにしたので、第1〜第3結露水受溝で受けた結露水を全て第4結露水受溝に集めることができ、フィルム止め部材からジョイントに受け渡された結露水を一箇所から排水することができる。そのため、ジョイントの排水構造を単純化して壊れにくくメンテナンスのしやすいジョイントとすることができる。
請求項記載の本発明によれば、前記第2結露水受溝は、前記第1結露水受溝に近接させたので、フィルム止め部材の裏側に入り込んだ結露水がフィルム止め部材やジョイントを伝わってジョイントの両端部に到達する前に、フィルム止め部材の裏側に入り込んだ直後の早い段階で結露水を受けることができ、結露水がジョイント全体に広がって、同ジョイントに対向するフィルム止め部材の広い範囲が結露水にさらされるのを防ぐことができる。従って、より効果的にフィルム止め部材の錆の発生を防ぐことができる。
本発明に係るフィルム止め部材用ジョイント(以下、単にジョイントともいう。)は、フィルムを張設して温室などを形成する際に、前記フィルムをハウス構築材上に定着するためのフィルム止め部材同士を連結可能なジョイントであり、特に、フィルム止め部材の端部から排出された結露水を受ける第1結露水受溝と、同第1結露水受溝の両側に配設してフィルム止め部材によって上方が覆われるようにした左右一対の第2結露水受溝と、同第2結露水受溝に一端が連通し、他端が前記第1結露水受溝に連通した左右一対の第3結露水受溝とを設けている。
上記ジョイントによって連結するフィルム止め部材は、フィルムをクランプする定着溝が長手方向に沿って設けられた杆状体であり、本ジョイントは、前記定着溝によってクランプしたフィルムの内側面に付着する結露水を回収可能な結露水回収溝を、前記定着溝と平行に設けたフィルム止め部材に対して特に好適に用いることができる。
上記結露水回収溝を設けたフィルム止め部材は、通常、結露水を回収しやすいように前記定着溝や結露水回収溝が水平方向に伸延する向きに横倒しにしてハウス構築材に取り付けられている。このとき、フィルム止め部材は、温室の形状に沿って定着溝の開口部が斜め上方を向くように傾斜した状態で取り付けられているため、かかるフィルム止め部材を連結する本ジョイントもフィルム止め部材の取付角度に応じて前記嵌合溝が斜め上方を向くように傾斜した状態で取り付けられることとなる。
そして、本ジョイントには、前述したように第1結露水受溝と同第1結露水受溝を挟む両側の第2結露水受溝との間に両者と連通した第3結露水受溝を設けているので、第1結露水受溝で結露水回収溝の端部から流出した結露水の大部分を受けることができると共に、同第1結露水受溝に流下することなく結露水回収溝の端部から左右のフィルム止め部材の裏側に伝わっていって、フィルム止め部材とジョイントとの間に入り込んだ結露水を左右の第2、第3結露水受溝でそれぞれ受けることができる。通常、フィルム止め部材は、アルミやスチールなどの金属によって形成されているため、前述したように、フィルム止め部材の結露水回収溝によって回収された結露水を確実にジョイント側に移して、フィルム止め部材側に水分が付着したままとならないようにすることにより、フィルム止め部材における錆の発生を抑えることができる。
特に、本ジョイントでは、第1結露水受溝と第2結露水受溝との間を第3結露水受溝でつないでいるので、フィルム止め部材の裏側に入り込んだ結露水の量が少なく、同結露水が第2結露水受溝にまで到達しない場合でも、前記第3結露水受溝で随時結露水を受けて、第2結露水受溝にまで到達しなかった結露水がフィルム止め部材の裏側に停滞するのを防止することができる。従って、フィルム止め部材における錆の発生をより効果的に抑えることができる。
しかも、受けた結露水が第1結露水受溝に排出されるように前記第3結露水受溝を斜めに形成すれば、第3結露水受溝で受けた結露水を自動的に第1結露水受溝へと流して、第3結露水受溝の内部に結露水がそのまま停滞するのを防止することができ、フィルム止め部材とジョイントとの間に結露水が存在する時間を短くして、フィルム止め部材における錆の発生をより確実に防ぐことができる。
なお、第3結露水受溝は、第1及び第2結露水受溝と直交する仮想線との間に形成される内角が、約30度〜60度、より好ましくは45度となるように傾斜させるのが望ましい。かかる角度となるように第3結露水受溝を傾斜させることにより、第3結露水受溝を流れる結露水の流速を調節して、結露水を円滑に第1結露水受溝側に流すことができる。
さらに、前記第2結露水受溝を前記第1結露水受溝に近接させて、第1結露水受溝と第2結露水受溝との間隔を狭めるようにすれば、フィルム止め部材の裏側に入り込んだ結露水を早い段階で回収することができ、結露水がフィルム止め部材やジョイントを伝わってジョイントの両端部にまで到達し、同ジョイントに対向するフィルム止め部材の広い範囲が結露水にさらされるのを防ぐことができる。従って、より効果的にフィルム止め部材の錆の発生を防ぐことができる。
なお、ジョイント自体は、加工の容易な合成樹脂製とするのが望ましいが、ジョイントも金属によって形成した場合には、前述したように第3結露水受溝に結露水が存在する時間を短くしたり、結露水がジョイント全体に広がらないようにしたりすることにより、ジョイントにおける錆の発生も抑えることができる。
また、前記第3結露水受溝は、第2結露水受溝の上端部に連通する位置と、第1結露水受溝の下端部に連通する位置との少なくとも2箇所に設けるのが望ましく、かかる位置に第3結露水受溝を設けることにより、上側の第3結露水受溝で受けきれなかった結露水を下側の第3結露水受溝で受けて、フィルム止め部材の裏側に入り込んだ結露水の回収効率を高めることができる。従って、より確実に錆の発生を防ぐことができる。
また、前述した第1〜第3結露水受溝に加えて、第1結露水受溝の下端部と第2結露水受溝の下端部とに連通する第4結露水受溝を設け、同第4結露水受溝における前記第1結露水受溝側の端部に、結露水を外部へ排出するための結露水排出口を設ければ、第1〜第3結露水受溝で受けた結露水を全て第4結露水受溝に流出させて、フィルム止め部材からジョイントに受け渡された結露水を一箇所から排水することができる。そのため、ジョイントの排水構造を単純化して壊れにくくメンテナンスのしやすいジョイントとすることができる。
さらに、上記ジョイントは、連結された複数のフィルム止め部材のうち、最端部に配置されたフィルム止め部材の開放端に取り付けることにより、同開放端から温室内に結露水が流下するのを防止する保護キャップとして利用することができる。このように上記ジョイントを保護キャップとして用いる場合にも、前述した第1〜第3結露水受溝によってフィルム止め部材の開放端から流出する結露水を確実に受けることができるので、ジョイントの左右端がフィルム止め部材を挿入するために開放状態となっていても結露水が漏れ出ることはない。また、本ジョイントは、左右から挿入したフィルム止め部材のそれぞれに設けた結露水回収溝から流出した結露水を受けるべく、第1結露水受溝を中心として、その左右両側に第2結露水受溝と第3結露水受溝とをそれぞれ設けているので、ジョイントを保護キャップとして使用する際に、フィルム止め部材の左端に対しても右端に対しても取り付けることができる。
以下に、本発明に係るフィルム止め部材用ジョイントの具体的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係るフィルム止め部材用ジョイントの一実施形態の使用状態を示す一部分解斜視図、図2は同フィルム止め部材用ジョイントAの正面図、図3は図2のI−I線における断面図、図4は図2のII−II線における断面図である。
図2に示すように、本実施形態のフィルム止め部材用ジョイントA(以下、単にジョイントAと言う。)は、約130mm×70mmの矩形板状に形成した基板部1の上下端縁に、挿入されたフィルム止め部材Bを挟持するための上下挟持壁部2,3をそれぞれ突設すると共に、基板部1の中央部に、挿入されたフィルム止め部材Bと嵌合する左右一対の嵌合壁部4,4を前記上下挟持壁部2,3と平行に突設している。
上記構成によって上挟持壁部2と嵌合壁部4,4との間に形成される凹部は、フィルム止め部材Bの結露水回収溝b1と嵌合する第1嵌合溝5となり、下挟持壁部3と嵌合壁部4,4との間に形成される凹部は、フィルム止め部材Bの定着溝b2と嵌合する第2嵌合溝6となる。
すなわち、本実施形態のジョイントAによって連結するフィルム止め部材Bは、図1に示すように、第1嵌合溝5に挿入される断面視略L字状の結露水回収溝b1と、第2嵌合溝6に挿入される断面視凹状の定着溝b2とを備えており、しかも、嵌合壁部4,4に沿って立ち上がった前記結露水回収溝b1と前記定着溝b2との上端間を連結して、フィルム止め部材BをジョイントAに挿入した時に前記嵌合壁部4,4と嵌合する断面視門状の嵌合凸部b3を形成している。
上記フィルム止め部材Bが挿入される第1及び第2嵌合溝5,6の中途部には、フィルム止め部材Bで回収された結露水wを受け取る第1〜第4結露水受溝7,8,9,10を形成している。
第1結露水受溝7は、前記第1及び第2嵌合溝5,6の左右幅(ここでは130mm)を2分する位置に前記第1及び第2嵌合溝5,6と直交して設けている。この第1結露水受溝7の中途部と、第1結露水受溝7より上側の第1嵌合溝5上には、ジョイントAに挿入されたフィルム止め部材Bを所定位置で止めるためのストッパー11を突設しており、これによって、図1及び図4に示すように、ジョイントAに挿入されたフィルム止め部材Bの挿入端が第1結露水受溝7の上方に配置されるようにしている。
第2結露水受溝8は、上記第1結露水受溝7の左右両側に第1結露水受溝7と平行に設けている。ここでは、第1結露水受溝7から第2結露水受溝8までの間隔を約9mmにして、一方の第2結露水受溝8から他方の第2結露水受溝8までがジョイントAの左右幅(ここでは130mm)の1/3以下である約40mmの幅に納まるようにしている。そして、この第2結露水受溝8からジョイントAの左右端部までの区間に前記嵌合壁部4を設けている。また、図1及び図4に示すように、ジョイントAにフィルム止め部材Bを挿入した場合、第2結露水受溝8の上方はフィルム止め部材Bによって覆われる。
なお、本実施形態では、上記第1及び第2結露水受溝7,8を嵌合壁部4,4よりも上側となる第1嵌合溝5の上下幅の略中間部から第2嵌合溝6の下端部にかけて設けており、第1及び第2嵌合溝5,6の上下幅全体にわたっては設けていない。しかし、本実施形態のジョイントAは、図1に示すように、使用時には温室の形状に沿って斜めに傾斜しているので、フィルム止め部材Bの結露水回収溝b1からジョイントA側に流下した結露水wが、流下地点よりも上側に移動することはない。従って、第1及び第2結露水受溝7,8を第1及び第2嵌合溝5,6の上下幅全体にわたって設けなくとも結露水wを確実に受けることができる。
第3結露水受溝9は、前記第1結露水受溝7と左右の第2結露水受溝8,8との間にそれぞれ設けており、第2結露水受溝8に連通した上端部から第1結露水受溝7に連通した下端部へと傾斜している。ここでは、この傾斜角度θ(第1及び第2結露水受溝7,8と直交する仮想線と第3結露水受溝9との間に形成される内角)を約45度としている。このように、第3結露水受溝9は、第2結露水受溝8側の端部から第1結露水受溝7側の端部へと下方に傾斜しているので、第3結露水受溝9で受けた結露水wは、自動的に第1結露水受溝7側へと流下することになり、第3結露水受溝9内に結露水wが停滞することがない。
また、本実施形態では、この左右一対の第3結露水受溝9,9を、第2結露水受溝8の上端部に連通する位置と、第1結露水受溝7の下端部に連通する位置と、その中間との3箇所に設けると共に、各第3結露水受溝9の幅及び深さをそれぞれ約2〜3mmに形成している。
第4結露水受溝10は、前記第1結露水受溝7の下端部と、前記左右一対の第2結露水受溝8,8の下端部とに連通しており、しかも、その中途部には、前記第1及び第2結露水受溝7,8から供給された結露水wをジョイントAの外部へと排出するための結露水排出口12を設けている。
特に、本実施形態では、図4に示すように、第1結露水受溝7、第2結露水受溝8、第3結露水受溝9の順で受溝を深く形成しており、第4結露水受溝10においても、第1結露水受溝7と連通する部分が最も深く形成されている。従って、前記結露水排出口12も、この最も深く形成される第1結露水受溝7との連通部分と対向する位置に設けて、第4結露水受溝10に供給された結露水wが溝内に残留することなく全て結露水排出口12からジョイントAの外部へと排出されるようにしている。図中、12aは結露水排出口12に連通したホース取付部、13はフィルム止め部材BをジョイントAに固定するボルト、14は同ボルトの取付孔である。
本実施形態のジョイントAは上記構成からなり、図1に示すように、連結しているフィルム止め部材Bに定着されたフィルムfの内側面に結露水wが付着すると、同結露水wはフィルムに沿って次第に流下し、フィルム止め部材Bに到達したところで前記結露水回収溝b1に回収される。
結露水回収溝b1内の結露水wは、その大部分が結露水回収溝b1の端部から流出して下方の第1結露水受溝7に流入する。その一方で、第1結露水受溝7に流入することなく結露水回収溝b1の端部からフィルム止め部材Bの裏側に伝わっていく結露水wもある。それらの結露水wは、フィルム止め部材BとジョイントAとの隙間を通過しながら次第にジョイントA側へと流下し、その流下地点が第3結露水受溝9の場合には、そのまま第3結露水受溝9を通って第1結露水受溝7へと流下する。また、流下地点が嵌合溝5,6上である場合にも、同嵌合溝5,6上を伝わりながら最終的に第3結露水受溝9へと流下し、同第3結露水受溝9を通って第1結露水受溝7へと流下する。
さらに、第3結露水受溝9に流下することなく嵌合溝5,6上を結露水wが伝わっていった場合にも、第2結露水受溝8に到達した段階で同第2結露水受溝8に流下し、フィルム止め部材BからジョイントA側へと排出された結露水wは、全て第1及び第2結露水受溝7,8に回収される。
上記第1及び第2結露水受溝7,8に回収された結露水wは、各受溝7,8の下端部側へと流下して第4結露水受溝10で合流し、同第4結露水受溝10に設けられた結露水排出口12から一括して温室の外部へと排出される。ここでは、前記結露水排出口12と連通したホース取付部12aに排水ホース15を連通連結し、同排水ホース15を介して結露水wを温室の外部へと排出している。図中、16はフィルム止め部材Bを取り付けたハウス構築材、sは定着溝b2に挿入されてフィルムfを押圧するスプリングである。
このように、本実施形態のジョイントAは、結露水回収溝b1の端部からフィルム止め部材Bの裏側に入り込む結露水wを、入り込んですぐの早い段階で回収可能な第3結露水受溝9を設けているので、結露水wがフィルム止め部材BとジョイントAとの間に存在する時間を短くすることができ、フィルム止め部材Bが錆びるのを防止することができる。
しかも、万が一、第3結露水受溝9で完全にフィルム止め部材Bの裏側に入り込んだ結露水wを回収できなかったとしても、第2結露水受溝8で最終的に結露水wを回収できるので、フィルム止め部材Bにおける錆の発生をより確実に防止することができる。
特に、第2結露水受溝8は、一方の第2結露水受溝8から他方の第2結露水受溝8までがフィルム止め部材Bの全長の1/3以下に納まるような第1結露水受溝7と近接した位置に設けているので、フィルム止め部材Bの裏側に入り込んだ結露水wをジョイントAの左右端部に到達する前に回収することができ、結露水wがジョイントA全体に広がって、同ジョイントAに対向するフィルム止め部材Bの広い範囲が結露水wにさらされるのを防ぐことができる。従って、より効果的にフィルム止め部材Bにおける錆の発生を防ぐことができる。
また、ジョイントAに一本しかフィルム止め部材Bを挿入せずに、ジョイントAを保護キャップとして使用する場合にも、前述した第1〜第4結露水受溝7,8,9,10によってフィルム止め部材Bの挿入端(開放端)から流出した結露水wを確実に受けることができるので、フィルム止め部材Bを挿入するために開放状態となっているジョイントAの左右端部から結露水wが漏れ出ることはなく、保護キャップとして良好に使用することができる。
本発明に係るフィルム止め部材用ジョイントの一実施形態の使用状態を示す一部分解斜視図である。 同フィルム止め部材用ジョイントの正面図である。 図2のI−I線における断面図である。 図2のII−II線における断面図である。
符号の説明
A フィルム止め部材用ジョイント
B フィルム止め部材
b1 結露水回収溝
b2 定着溝
b3 嵌合凸部
f フィルム
s スプリング
w 結露水
1 基板部
2 上挟持壁部
3 下挟持壁部
4 嵌合壁部
5 第1嵌合溝
6 第2嵌合溝
7 第1結露水受溝
8 第2結露水受溝
9 第3結露水受溝
10 第4結露水受溝
11 ストッパー
12 結露水排出口
13 ボルト
14 取付孔
15 排水ホース
16 ハウス構築材

Claims (4)

  1. フィルムを張設して温室などを形成する際に、前記フィルムをハウス構築材上に定着するためのフィルム止め部材同士を連結可能なジョイントにおいて、
    フィルム止め部材の端部から排出された結露水を受ける第1結露水受溝と
    前記第1結露水受溝の両側にそれぞれ前記フィルム止め部材によって上方が覆われるように配設された左右一対の第2結露水受溝と、
    前記第1結露水受溝と各前記第2結露水受溝との間にそれぞれ、前記フィルム止め部材によって上方が覆われるようにして配設され、前記第1結露水受溝に一端が連通し、前記第2結露受溝に他端が連通した左右一対の第3結露水受溝と、を備え、
    各前記第3結露水受溝の伸延方向を、受けた結露水が前記第1結露水受溝に排出されるように、前記フィルム止め部材の伸延方向に対して斜めに形成したことを特徴とするフィルム止め部材用ジョイント。
  2. 前記第3結露水受溝は、前記第2結露水受溝の上端部に連通する位置と、前記第1結露水受溝の下端部に連通する位置との少なくとも2箇所に設けることを特徴とする請求項記載のフィルム止め部材用ジョイント。
  3. 前記第1結露水受溝の下端部と前記第2結露水受溝の下端部とに連通する第4結露水受溝を設け、同第4結露水受溝の前記第1結露水受溝の端部に、結露水を外部へ排出するための結露水排出口を設けることを特徴とする請求項又はに記載のフィルム止め部材用ジョイント。
  4. 前記左右の第2結露水受溝間の距離が、当該フィルム止め部材用ジョイントの左右幅の1/3以下となるように、両第2結露水受溝を前記第1結露水受溝に近接させたことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載のフィルム止め部材用ジョイント。
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