JP4489877B2 - 組込み陳列台 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、棚やカウンターなどの上に置いて、商品を乗せて陳列する為の厚紙製組込み陳列台に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の厚紙製組込み陳列台は、底板の両側に延設した折立板を折起し、底板の正面縁に延設した前巻部の内面を折立板の上縁に沿わせて床面を形成し、前巻部先端領域に形成した前巻片を折立板の背部領域に上から差し込んで固定する構造の物であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来の物は、折立板の上縁に沿わせて形成する床面が、底板の正面縁に延設した前巻部からだけである事から、折立板の背部領域が食み出して見た目が悪く、床面を前後に傾斜させたならば、塞き止める箇所が無いので、陳列商品が滑り落ちる問題点があった。本発明では、前記従来技術の問題解決をする為、折立板の背部領域が食み出さず、傾斜した床板であっても傾斜方向に塞き止め箇所を形成して滑り落ちないようにする、という課題の解決を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
底板の正面縁に谷折線を介して前巻部を延設し、底板の背縁に谷折線を介して背巻部を延設し、底板の横方向に谷折線を介して延設した折立板を折起こして、折立板の天縁から切り込まれた受切込に前巻部の先縁から切り込まれた前切込と背巻部の先縁から切り込まれた背切込とを差し込んで固定し、前巻部の天縁を一段高くする事で、背巻部の中央に形成された背床板面が前傾していても、陳列商品は零れ落ちない。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明物は腰が強く厚みのある厚紙、或いは段ボール紙を素材に用いて製造し、正面背面(前後)天地左右などの位置関係は組立完了時の正面方向からを基準にして表示し、谷折山折で記述する折曲げ方向は、内側からを基準にして表示する。
【０００６】
組立過程右側面斜視図の図１に於いて、前後長矩形の底板１の両側に谷折線を介して延設した折立板２を垂直に折起す事が望ましく、折立板２の延設は底板１の片側或いは中央部から折起しても良く、折立板２の形状は前後長矩形であっても良いが、正面縁は斜め後ろに傾斜し、天縁からは幅の中央付近まで切り込まれた受切込３を入れ、受切込３は折立板２に一箇所であっても複数箇所であっても良く、二箇所設ける事を例に取って説明するならば、前の受切込３正面領域を三角形状に隆起させて隆起縁１０を形成し、前の受切込３より後部領域の天縁を床縁１１とし、後ろの受切込３は前記床縁１１の中央部から切り込み、底板１の正面縁に谷折線を介して前巻部４を延設し、前巻部４は底板１の正面縁に谷折線を介して延設した横長矩形の前板１２の正面縁に横長矩形の前巻片５を延設し、前巻片５の先縁から前切込６を切り込み、前切込６の位置は折立板２の折起された箇所と重なり合える箇所にし、隆起縁１０に前巻部４の内面(裏面)を沿わせて前巻部４を巻き込んで、前の受切込３に前切込６を差し込んで固定し、底板１の背面縁に谷折線を介して延設した横長矩形の背板１３の先縁に谷折線を介して背床板１４を延設し、背床板１４の先縁に谷折線を介して延設した背巻片８の先縁から背切込９を切り込み、背切込９の位置は前切込６同様に折立板２の折起された箇所と重なり合う箇所にし、背板１３・背床板１４・背巻片８の前記三区分面をまとめて背巻部７とし、背巻部７の内面を折立板２の背縁と床縁１１の後半部に沿わせて巻き込んだ後、後ろの受切込３に背切込９を差し込んで固定し、受切込３を前後に分離して設けた場合、前後の受切込３の間を中台部１５で埋め、中台部１５を真横から見ると開口部を下にしたコの字形状を成し、中央の前床板１８の前後に垂らされた垂片１６の先縁から切り込まれた垂切込１６の各々を受切込３に差し込んで固定し、床縁１１は同一線状でなだらかに前傾している事が望ましいのであるが、床縁１１を水平にし、受切込３の箇所で区切って段差を付けて多段形状(雛壇形状)にしても良い。
【０００７】
中台部分離右側面斜視図の図２に於いて、折起された折立板２の背縁に背板１３が沿い、床縁１１の後半部に背床板１４が沿って後ろの受切込３に背切込９が差し込まれて背巻部７は固定し、床板１の正面から巻き込まれた前巻片５の前切込６は前の受切込３に差し込まれて固定し、前後に分離された受切込３の間を中台部１５が橋渡しをして埋め、前板１２は斜め上を向いているので、陳列商品の説明及び演出をする為のＰＲ面として活用できる。
【０００８】
組立完了背面斜視図の図３に於いて、前巻片５の上端部は前床板１８より一段高くなって食み出しているので、前記食み出し領域が陳列商品の正面を塞き止め、床板が前傾していても滑り落ちず、折立板２の背縁には背板１３が沿っているので、折立板２の背部領域は背部に突出していないので、見栄えを良くしている。
【０００９】
組立完了底面斜視図の図４に於いて、底板１の正面縁から巻き込んで先縁を折立板２に差し込んで固定した前巻部４は陳列商品の塞き止めの働きとＰＲ面の働きを果たし、底板１の背縁から巻き込んで先縁を折立板２に差し込んで固定した背巻部７は床板の働きと折立板２の背縁を覆い隠す働きを果たしている。
【００１０】
【発明の効果】
底板の正面縁に延設して巻き込み固定した前巻部はＰＲの役割と滑り落ち防止の塞き止め枠の役割を果たし、底板の背縁に延設して巻き込み固定した背巻部７は折立板の背部を覆っているので、折立板２の背部の食み出しを無くす役割と、商品を乗せる床板の役割を果たしている。
【図面の簡単な説明】
【図１】組立過程右側面斜視図
【図２】中台部分離右側面斜視図
【図３】組立完了背面斜視図
【図４】組立完了底面斜視図
【符号の説明】
１ 底板
２ 折立板
３ 受切込
４ 前巻部
５ 前巻片
６ 前切込
７ 背巻部
８ 背巻片
９ 背切込

Claims (2)

1. 底板(１)の横方向から折起した折立板(２)の天縁(１１)の前及び後に受切込(３)を入れ、底板(１)の正面縁に前巻部(４)を延設し、前巻部(４)の先端領域に形成した前巻片(５)に前切込(６)を入れ、底板(１)の背縁に背巻部(７)を延設し、背巻部(７)の先端領域に形成した背巻片(８)に背切込(９)を入れ、前切込(６)を前の受切込(３)に差し込み、背切込(９)を後の受切込(３)に差し込み、さらに前後の受切込(３)の間を中台部(１５)で埋めて組み立てられる事を特徴とした組込み陳列台。
2. 前記折立板(２)の前の受切込(３)よりも後部領域の天縁(１１)を水平にし、該前の受切込(３)の箇所で区切って段差を付けて多段形状にした事を特徴とする請求項１に記載の組込み陳列台。

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