JP3083949U - 商品展示棚のスペーサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】商品が展示棚の内奥部に紛れ込むことを防止
し、視認性を向上させることにより、販売促進、並びに
商品管理に役立てる。また、仕切り板を位置決め保持
し、商品が乱雑に展示されることを防止する。 【解決手段】所定間隔おきにスリット状の間隙１ｂが設
けられた合成樹脂板材１Ａを、折り立て、その両端に設
けられた面接合テープ２ａ，２ｂを接合させることによ
り、商品展示棚３の内奥部３ａに配置されて商品がその
奥側に移動することを防止するスペーサ１とした。ま
た、上記間隙１ｂに仕切り板４の垂直部分４ａを挿入す
ることにより、この仕切り板４が倒れたり、移動したり
しないようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、商店やスーパーマーケットなどおいて、棚に並べられた商品を、倒 れないように保持したり、あるいは種類ごとに区分けしたりするために用いられ る仕切り板を、位置決め保持すると共に、展示された商品が棚の奥側に移動する ことを防止するために用いられるスペーサに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に商店やスーパーマーケットでは、商品は、棚に見易いように並べられて 展示されているが、一つの棚に複数の商品を並べるため、従来は、その仕切りと して、図６に示すような断面略Ｌ字形の仕切り板が用いられていた。

【０００３】 また、一般にこのような商品展示棚３では、その奥行き方向は、商品（図示せ ず）をストックしておくために利用されていたが、ストックされた商品が少なか ったり、あるいは商品が小さなものであると、販売すべき商品が棚の内奥部に紛 れ込んでしまい、客の目にとまらなくなるおそれがあった。

【０００４】 そこで、従来は、商品が入れられていた段ボールの箱や、発泡スチロールなど を、商品展示棚３の内奥部に入れ、その前側に商品を並べることにより、商品が 棚の奥側（図６において紙面の右奥側）に移動できないようにしていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の商品の展示では、棚に載せられた商品を区分するために用いら れる仕切り板は、そのＬ字形に屈曲された水平部分に載せられた商品の重量で保 持されるようになっていたので、商品の取り出し等により、移動したり、倒れた りするおそれがあり、仕切り板としての本来の機能が損なわれるという問題点が あった。

【０００６】 また、商品展示棚の内奥部にスペーサとして段ボール箱や発泡スチロールを置 くと、見苦しく、商品の展示効果が著しく損なわれるという問題点があった。さ らに、このような段ボール箱や発泡スチロールは嵩張るため、使用しない際にそ の収納保管にも困るという問題点もあった。

【０００７】 本考案は、これらの問題点を解決し、棚に並べられた商品の展示効果を高め、 かつ、使用しない際には、嵩張らないように容易に折りたたむことのできる商品 展示棚用のスペーサを提供しようとするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、本考案は、仕切り板が設けられた商品展示棚に 設置されるスペーサを、一側を連結部とし、その他方側に多数の細長片が、それ ぞれの間に所定の間隙を有するように設けられ、かつ、前記連結部と細長片の先 端に互いに係合あるいは接合可能な連結手段が設けられた合成樹脂板材を、側面 視、略直角三角形状に折り立て、上記連結手段を連結させることにより、所定間 隔おきにスリット状の隙間が設けられた立体形状に組み立て形成することとした 。そして、商品展示棚の内奥部に設置されることにより、上記隙間で仕切り板を 位置決め保持すると共に、前面で商品の棚の内奥部への紛れ込みを阻止し、かつ 不使用時には、上記連結手段の連結を外すことにより、展開可能なようにしたこ とを特徴とするものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を図示した実施の形態に基づき詳細に説明する。

【００１０】 図１は、本考案に係る商品展示棚のスペーサの実施形態を示した斜視図である 。このスペーサ１は、図２に示すように、所定間隔おきにスリット状の隙間１ｂ が設けられた合成樹脂板材１Ａを、略直角三角形状に折り立てて形成したもので ある。

【００１１】 ここにおいて、上記スリット状の隙間１ｂは、合成樹脂板材１Ａの先端側（図 ２において右端側）から基端側（図２において左端側）に向かって、この基端部 分に狭幅の連結部１ｃを残して設けられている。したがって、この合成樹脂板材 １Ａは、多数の細長片１ａが連結部１ｃを介して所定間隔おきに設けられた形状 になっており、これを二か所で折曲し、両端を連結することにより形成されたス ペーサ１は、一つの隅角部で横方向に連続し、他の個所は、所定間隔おきに間隙 １ｂが設けられた立体形状となる。

【００１２】 なお、図１において符号１ｃは、連結部１ｄの先端に屈曲可能に設けられた接 合部、１ｅは、合成樹脂板材１Ａの所定位置に設けられた折曲部を示す。また、 図３において符号２ａ，２ｂは、細長片１ａの先端と、連結部１ｃに互いに接合 可能に設けられた連結手段となる面接合テープを示す。

【００１３】 上記構成を有する本考案のスペーサ１は、図４並びに図５に示すように商品展 示棚３の内奥部３ａに配置され、この棚３の前半部分（図４において左側）を商 品展示部とするための嵩上げ部材として用いられるものである。

【００１４】 また、このスペーサ１は、所定間隔おきにスリット状の間隙１ｂが設けられて いるので、任意の位置の間隙１ｂに仕切り板４の垂直部分４ａを差し込むことが でき、このようにして仕切り板４の垂直部分４ａを間隙１ｂに差し込み、水平部 分４ｂをスペーサ１の下側に押し込めば、この仕切り板４は、スペーサ１で横方 向に移動不可、かつ転倒不可に保持されることとなる。よって、仕切り板４は、 所定の位置に倒れることなく、保持され、この仕切り板１で区分けされた商品（ 図示せず）が、混ざり合ったり、立てかけられた商品が倒れ、乱雑に展示される おそれがない。

【００１５】 なお、図示した実施の形態では、三角形の長辺１Ｌ側の面が前面（図４におい て左面）になるように、スペーサ１を設置した例を示したが、このスペーサ１は 、短辺１Ｓ側の面、あるいは斜辺１Ｈ側の面が前面になるように設置しても良く 、棚３の前半部分に確保しようとする商品展示部分の大きさや、上下の棚３，３ の間隔などに応じて、適宜、最適な状態で設置すれば良い。また、その横方向に も、棚３の幅などに応じて、複数並べて設置することとしても良い。

【００１６】 なお、上記の実施の形態では、折り立てられた合成樹脂板材１Ａの両端を連結 するために、連結手段として細長片１ａの先端と、連結部１ｃに面接合テープ２ ａ，２ｂを設けた例を示したが、この連結手段は、合成樹脂板材１Ａの両端を接 離可能に連結できれば良く、例えば、凹凸嵌合などにより、連結されるようにな っていても良い。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の商品展示棚のスペーサは、商品展示棚の内奥部 に設置され、商品が棚の奥に移動することを阻止するので、棚にストックされた 商品が少なくなっても、買物客が容易に必要とする商品を見つけだすことができ る。また、商品の数が容易に認識できるので、店側にとっても商品管理が行い易 くなるという効果がある。また、商品を区分する仕切り板を、移動したり、転倒 したりしないように保持できるので、商品を常に整然と展示することができる。

【００１８】 さらにこのスペーサは、展開可能なので、使用しない時には、嵩低くして収納 することができ、保管場所もとらない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る商品展示棚のスペーサの実施形態
を示した斜視図である。

【図２】スペーサとなる合成樹脂板材の平面図である。

【図３】スペーサの展開図である。

【図４】スペーサを設置した商品展示棚の断面図であ
る。

【図５】スペーサの設置例を示す商品展示棚の斜視図で
ある。

【図６】商品展示棚の従来例を示した斜視図である。

【符号の説明】

１ スペーサ １Ａ 合成樹脂板材 １Ｌ 長辺 １Ｓ 短辺 １Ｈ 斜辺 １ａ 細長片 １ｂ 間隙 １ｃ 連結部 １ｄ 接合部 １ｅ 折曲部 ２ａ，２ｂ 面接合テープ ３ 展示棚 ３ａ 展示棚の内奥部 ４ 仕切り板 ４ａ 垂直部 ４ｂ 水平部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 仕切り板が設けられた商品展示棚に設置
   されるスペーサであって、 このスペーサは、一側を連結部とし、その他方側に多数
   の細長片が、それぞれの間に所定の間隙を有するように
   設けられ、かつ、前記連結部と細長片の先端に互いに係
   合あるいは接合可能な連結手段が設けられた合成樹脂板
   材からなり、この合成樹脂板材を、側面視、略直角三角
   形状に折り立て、上記連結手段を連結させることによ
   り、所定間隔おきにスリット状の隙間が設けられた立体
   形状に組み立てられ、商品展示棚の内奥部に設置される
   ことにより、上記隙間で仕切り板を位置決め保持すると
   共に、前面で商品の棚の内奥部への紛れ込みを阻止し、
   かつ不使用時には、上記連結手段の連結を外すことによ
   り、展開可能となされたことを特徴とする商品展示棚の
   スペーサ。