JP4489130B2 - 撮像装置のあおり補正方法及びあおり補正装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学像を撮像素子に導く撮像レンズと、光学像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子とを備えた撮像装置の、光軸に対する撮像素子の傾きを補正するあおり補正方法及びあおり補正装置に関する。
従来、撮像レンズを介して撮像素子(例えば、CCD:Charge Coupled Devices、CMOS:Complementary Metal Oxide Semiconductor等)に被写体像(所謂、光学像である)を結像して光電変換し、画像信号を生成する撮像装置(例えば、デジタルカメラである)が知られている。
撮像装置では、高解像度化のニーズに伴って、撮像素子の取り付けに高精度化が要求され、光学像を導く結像系の光軸に対する撮像素子の傾きを補正するあおり補正を備えたものがある。つまり、撮像装置では、撮像面中心の焦点が合っていても、その画面周縁近傍の焦点が撮像素子の傾きに依存してずれている虞があるので、撮像装置の製造過程において、このずれを修正するためにあおり補正を行う。
例えば、撮像装置の製造工程において、オペレータが撮影された画像を見ながら合焦度を評価し、手動操作によって撮像素子の傾きを補正する。そして、この際には、一般に、あおり量の定量的な評価ができなくて、補正精度を損なったり、補正時間が必要以上にかかったりするなどの問題がある。
一方、あおり量を検出し、撮像した画像データのあおり補正を自動的に行う技術が知られている。例えば、電子カメラなどの撮像装置において、水平軸に対するカメラの傾斜角を検出する角度センサと、カメラから被写体までの距離(以下、被写体距離という)を検出する測距手段とを備え、検出された傾斜角及び被写体距離に応じ、撮像素子に結像された画像データを補正して、あおり補正を行う技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の例として、撮影エリアを複数の領域に分割し、領域毎のフォーカス情報(所謂、合焦度を表す情報である)から撮像素子の結像面と結像系の光軸とのあおり角を検出し、検出されたあおり角に基づいて撮像素子の傾きを調整して、あおり補正する技術も知られている。
例えば、互いに直交する水平方向及び垂直方向毎のあおり角を検出し、これらのあおり角に対応付けて、水平方向に撮像素子を傾動させて水平方向のあおりを補正する水平あおり補正駆動機構と、垂直方向に撮像素子を傾動させて垂直方向のあおりを補正する垂直あおり補正駆動機構とを備えている。そして、予めEEPROMに格納されたあおり補正の駆動パラメータを用いて、水平あおり補正駆動機構及び垂直あおり補正駆動機構を駆動し、あおり補正する技術が開示されている。
また、この際には、撮像素子が、垂直方向に延出する支軸を介して水平方向に沿って傾動自在に支持され、且つ、水平方向に延出する支軸を介して垂直方向に沿って傾動自在に支持されて、これらの支軸を軸に、傾動するように構成されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−147138号公報 特開平11−242152号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたあおり補正技術は、撮像素子自体の傾きを補正すること無く、撮像素子に結像された画像データを補正して、被写体に対する光軸の傾斜角を打ち消すように画像データを補正する技術であって、結像光学系の光軸に対する撮像素子の傾斜角(あおり角)が存在したままで用いられるので、画像補正の誤差によって画像精度を損なう虞があった。また、特許文献1に記載されたあおり補正技術によれば、撮像素子の高画素化に伴って、画像補正処理における負荷(例えば、演算回路)が増大するという問題もあった。
また、特許文献2に記載されたあおり補正技術は、水平方向及び垂直方向の2軸に依存し、例えば、撮像素子のあおりの傾動中心となる支軸が水平方向又は垂直方向に一致していない場合には、水平方向あおり補正機構及び垂直方向あおり補正機構による補正動作が、あおり方向に対して的確にあおり補正の作用をせずに、補正の精度を損なったり、補正動作の繰り返しが必要になって補正に要する時間が許容範囲を超えてしまったりする虞があった。
また、特許文献2に記載されたあおり補正技術は、あおり補正の精度が、撮像素子の支持機構(互いに直交する水平方向及び垂直方向に撮像素子を支持する精度)やあおり補正駆動機構に依存するので、これらの機構部を精度良く構成するためのコストが増大して、生産性を損なう虞があった。
そこで、本発明は、撮像装置において、あおりを補正する際に、撮像素子に対する水平及び垂直方向の精密な駆動機構を必要とせず、且つ、撮像素子のあおりの傾動中心となる軸方向が水平方向又は垂直方向に一致していないときでも、この傾動中心となる支軸に制約されずに、比較的簡素な構成で高精度を得ることができるあおり補正方法及びあおり補正装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、入射光の光軸方向に沿ってスライド自在に設置されて被写体像を撮像素子に導く撮像レンズと、前記撮像レンズを前記光軸方向に沿ってスライドさせるスライド機構と、前記撮像レンズを介して結像した前記被写体像を光電変換して画像信号を出力する前記撮像素子とを備えた撮像装置において、前記撮像素子には、前記光軸の周囲に離散的に配置された複数のあおり補正素子が接続されて、前記複数のあおり補正素子の駆動によって、前記入射光の光軸に対する前記撮像素子の結像面の傾きを補正するあおり補正方法であって、所定のチャート上に離散して配置された複数の撮像模様を撮像し、前記撮像レンズを前記スライド機構を介して前記光軸方向にスライドさせ、該スライド量に対応付けて、前記撮像素子に結像された前記複数の撮像模様の夫々毎に、前記撮像レンズの光軸方向の合焦位置を検出する合焦位置検出ステップと、前記合焦位置検出ステップで検出された前記複数の撮像模様毎の前記合焦位置のズレ量を検出するズレ量検出ステップと、前記ズレ量検出ステップで検出されたズレ量に基づいて、前記複数の撮像模様における前記合焦位置が一致するように、前記複数のあおり補正素子の駆動量を算出する駆動量算出ステップと、前記駆動量算出ステップで算出された駆動量に基づいて、前記結像面の傾きを補正する傾斜補正ステップと、を備え、前記駆動量算出ステップにおいて、前記複数のあおり補正素子毎の駆動量に対する前記合焦位置の変化量によって構成されるレスポンス行列を生成し、前記レスポンス行列をR、前記駆動量をa、前記変化量をbと表した際に、前記駆動量aがRa=bからなる方程式の解であることを特徴とする。

請求項1に記載の撮像装置のあおり補正方法によれば、撮像素子には、光軸の周囲に離散的に配置された複数のあおり補正素子が接続されて、複数のあおり補正素子の駆動によって、入射光の光軸に対する前記撮像素子の結像面の傾きを補正するあおり補正方法であって、まず、合焦位置検出ステップにおいて、所定のチャート上に離散して配置された複数の撮像模様を撮像し、撮像レンズを光軸方向にスライドさせ、スライド量に対応付けて、撮像素子に結像された複数の撮像模様の夫々毎に、撮像レンズの光軸方向の合焦位置を検出する。
次いで、ズレ量検出ステップにおいて、合焦位置検出ステップで検出された複数の撮像模様毎の合焦位置のズレ量を検出し、次いで、駆動量算出ステップにおいて、ズレ量検出ステップで検出されたズレ量に基づいて、複数の撮像模様における合焦位置が一致するように、複数のあおり補正素子の駆動量を算出し、次いで、傾斜補正ステップにおいて、駆動量算出ステップで算出された駆動量に基づいて、結像面の傾きを補正する。
これにより、請求項1に記載の撮像装置のあおり補正方法は、あおりを補正する際に、撮像素子に対する水平及び垂直方向の精密な駆動機構を必要とせず、且つ、撮像素子のあおりの傾動中心となる軸方向が水平方向又は垂直方向に一致していないときでも、この傾動中心となる軸方向に制約されず、比較的簡素な構成で高い精度を得ることができる。
また、請求項1に記載の撮像装置のあおり補正方法は、前記合焦位置検出ステップにおいて、前記撮像レンズの光軸方向のスライドに伴う焦点評価値の変化曲線を検出し、該変化曲線における焦点評価値のピーク点を通過するように、前記撮像レンズを光軸方向にスライドさせ、前記ピーク点に対応する撮像レンズの位置を合焦位置として検出することが好ましい。

また、請求項1に撮像装置のあおり補正方法は、前記撮像素子から出力された画像信号に基づいて、前記撮像レンズの合焦位置の基準位置を検出する基準位置検出ステップが備えられ、前記ズレ量検出ステップにおいて、前記基準位置と前記複数の撮像模様毎の前記撮像レンズの合焦位置とのズレ量を検出することが好ましい。

そして、請求項1に記載の撮像装置のあおり補正方法は、駆動量算出ステップにおいて、前記複数のあおり補正素子毎の駆動量に対する前記合焦位置の変化量によって構成されるレスポンス行列を生成し、前記レスポンス行列をR、前記駆動量をa、前記変化量をbと表した際に、前記駆動量aがRa=bからなる方程式の解であることにより、あおり補正素子毎の駆動量を得ることができる。

請求項1に記載の撮像装置のあおり補正方法は、請求項2に記載の発明のように、前記レスポンンス行列Rが、前記複数の撮像模様の数をM、前記複数のあおり補正素子の数をNと表した際に、M行とN列とで構成されて、この行列を構成する成分が、前記変化量であるようにすればよい。

また、請求項1または請求項2に記載の撮像装置のあおり補正方法は、前記光軸方向及び該光軸に直交して互いに直交する2方向から成る3次元座標系を用い、前記3次元座標系において、前記合焦位置検出ステップで検出された前記複数の撮像模様の合焦位置との差分が最も小さくなる平面をあおり合焦面として検出し、次いで、所定の合焦の基準位置において光軸に直交する平面を基準合焦面とした際に、前記基準合焦面に対する前記あおり合焦面の傾きを打ち消すように、前記あおり補正素子の駆動量を生成することが好ましい。

また、請求項1または請求項2に記載の撮像装置のあおり補正方法は、前記駆動量算出ステップで検出された前記複数のあおり補正素子の駆動量をユーザーに提示する提示ステップを備えることにより、ユーザーがあおり補正素子の駆動量を容易に得ることができて利便性を向上できる。

また、請求項1または請求項2に記載の撮像装置のあおり補正方法は、前記駆動量算出ステップにおいて、前記複数のあおり補正素子の内の一つを光軸方向に係止させ、前記一つのあおり補正素子を除く他のあおり補正素子に対するあおり補正の駆動量を算出し、前記傾斜補正ステップにおいて、前記一つのあおり補正素子を除く他のあおり補正素子を駆動させて前記結像面の傾きを補正することが好ましい。これにより、撮像素子が一つのあおり補正素子によって光軸方向に係止され、容易にあおり補正を行うことができる。

また、請求項1または請求項2に記載の撮像装置のあおり補正方法は、前記傾斜補正ステップにおいて、前記複数のあおり補正素子の内の何れかを駆動させた際に、この駆動対象のあおり補正素子に対向する二つのあおり補正素子間を結ぶ直線が回転軸になるように、前記撮像素子を傾動させることにより、撮像素子を傾動可能に支持する回転軸を別途備える必要が無く、生産性を向上できる。

次に、請求項3に記載の発明は、入射光の光軸方向に沿ってスライド自在に設置されて被写体像を撮像素子に導く撮像レンズと、前記撮像レンズを前記光軸方向に沿ってスライドさせるスライド機構と、前記撮像レンズを介して結像した前記被写体像を光電変換して画像信号を出力する前記撮像素子とを備えた撮像装置において、前記撮像素子には、前記光軸の周囲に離散的に配置された複数のあおり補正素子が接続されて、前記複数のあおり補正素子の駆動によって、前記入射光の光軸に対する前記撮像素子の結像面の傾きを補正するあおり補正装置であって、所定のチャート上に離散して配置された複数の撮像模様を撮像し、前記撮像レンズを前記スライド機構を介して前記光軸方向にスライドさせ、該スライド量に対応付けて、前記撮像素子に結像された前記複数の撮像模様の夫々毎に、前記撮像レンズの光軸方向の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、前記合焦位置検出手段で検出された前記複数の撮像模様毎の、前記合焦位置のズレ量を検出するズレ量検出手段と、前記ズレ量検出手段で検出されたズレ量に基づいて、前記複数の撮像模様における前記合焦位置が一致するように、前記複数のあおり補正素子の駆動量を算出する駆動量算出手段と、前記駆動量算出手段で算出された駆動量に基づいて、前記結像面の傾きを補正する傾斜補正手段と、を備え、前記駆動量算出手段が、前記複数のあおり補正素子毎の駆動量に対する前記合焦位置の変化量によって構成されるレスポンス行列を生成し、前記レスポンス行列をR、前記駆動量をa、前記変化量をbと表した際に、前記駆動量aがRa=bからなる方程式の解であるように構成されていることを特徴とする。

これにより、請求項3に記載の撮像装置のあおり補正装置は、請求項1に記載の発明と同様に、あおりを補正する際に、撮像素子に対する水平及び垂直方向の精密な駆動機構を必要とせず、且つ、撮像素子のあおりの傾動中心となる軸方向が水平方向又は垂直方向に一致していないときでも、この傾動中心の軸方向に制約されず、比較的簡素な構成で高い精度を得ることができる。

また、請求項3に記載の撮像装置のあおり補正装置は、前記合焦位置検出手段が、前記撮像レンズの光軸方向のスライドに伴う焦点評価値の変化曲線を検出し、該変化曲線における焦点評価値のピーク点を通過するように、前記撮像レンズを光軸方向にスライドさせ、前記ピーク点に対応する撮像レンズの位置を合焦位置として検出することが好ましい。

また、請求項3に記載の撮像装置のあおり補正装置は、当該あおり補正装置には、前記撮像素子から出力された画像信号に基づいて、前記撮像レンズの合焦位置の基準位置を検出する基準位置検出手段が備えられ、前記ズレ量検出手段が、前記基準位置と前記複数の撮像模様毎の前記撮像レンズの合焦位置とのズレ量を検出するように構成されていることが好ましい。

また、請求項3に記載の撮像装置のあおり補正装置は、前記駆動量算出手段が、前記複数のあおり補正素子毎の駆動量に対する前記合焦位置の変化量によって構成されるレスポンス行列を生成し、前記レスポンス行列をR、前記駆動量をa、前記変化量をbと表した際に、前記駆動量aがRa=bからなる方程式の解であるように構成されていることにより、あおり補正素子毎の駆動量を得ることができる。

また、請求項3に記載の撮像装置のあおり補正装置は、請求項4に記載の発明のように、前記レスポンンス行列Rが、前記複数の撮像模様の数をM、前記複数のあおり補正素子の数をNと表した際に、M行とN列とで構成されて、この行列を構成する成分が、前記変化量であるように構成されていると良い。

また、請求項3または請求項4に記載の撮像装置のあおり補正装置は、当該あおり補正装置には、前記光軸方向の座標と該光軸に直交して互いに直交する2方向の座標から成る3次元座標系を構成し、前記3次元座標系において、前記合焦位置検出手段で検出された前記複数の撮像模様の合焦位置との差分が最も小となる平面をあおり合焦面として検出するあおり面検出手段が備えられ、前記撮像模駆動量算出手段が、所定の合焦の基準位置において光軸に直交する平面を基準合焦面とした際に、前記基準合焦面に対する前記あおり合焦面の傾きを打ち消すように、前記あおり補正素子の駆動量を生成することが好ましい。

また、請求項3または請求項4に記載の撮像装置のあおり補正装置は、前記駆動量算出手段で算出された前記複数のあおり補正素子の駆動量をユーザーに提示する提示手段を備えることにより、ユーザーがあおり補正素子の駆動量を容易に得ることができて利便性を向上できる。

また、請求項3または請求項4に記載の撮像装置のあおり補正装置は、前記駆動量算出手段が、前記複数のあおり補正素子の内の一つを光軸方向に係止させ、前記一つのあおり補正素子を除く他のあおり補正素子に対するあおり補正の駆動量を算出するように構成されていることにより、撮像素子が一つのあおり補正素子によって光軸方向に係止され、容易にあおり補正を行うことができる。

また、請求項3または請求項4に記載の撮像装置のあおり補正装置は、前記複数のあおり補正素子の内の何れかを駆動させた際に、この駆動対象のあおり補正素子に対向する二つのあおり補正素子間を結ぶ直線を回転軸として、前記撮像素子を傾動させるように構成されていることにより、撮像素子を傾動可能に支持する回転軸を別途備える必要が無く、生産性を向上できる。

本発明の撮像装置のあおり補正方法及びあおり補正装置は、撮像素子には光軸の周囲に離散的に配置された複数のあおり補正素子が接続され、所定のチャート上に離散して配置された複数の撮像模様を撮像してあおりの補正量を算出し、この補正量に応じて、複数のあおり補正素子を駆動させてあおりを補正することにより、あおり補正に際に、撮像素子に対する水平及び垂直方向の精密な駆動機構を必要とせず、且つ、撮像素子のあおりの傾動中心となる軸方向が水平方向又は垂直方向に一致していないときでも、この傾動中心の軸方向に制約されず、比較的簡素な構成で高い精度を得ることができる。
また、本発明の撮像装置のあおり補正方法及びあおり補正装置は、複数のあおり補正素子毎の駆動量に対する前記合焦位置の変化量によって構成されるレスポンス行列を生成し、レスポンス行列をR、駆動量をa、変化量をbと表した際に、前記駆動量aがRa=bからなる方程式の解であるように算出することにより、あおり補正素子毎の駆動量を精度良く得ることができる。
また、本発明の撮像装置のあおり補正方法及びあおり補正装置は、複数のあおり補正素子の内の何れかを駆動させた際に、この駆動対象のあおり補正素子に対向する二つのあおり補正素子間を結ぶ直線を回転軸として、撮像素子を傾動させるように構成されていることにより、撮像素子を傾動可能に支持する支軸を別途備える必要が無く、生産性を向上できる。
(第1の実施形態)
次に、本発明の撮像装置のあおり補正方法及びあおり補正装置の第1の実施形態を図面にもとづいて説明する。図1が第1の実施形態の撮像装置のあおり補正装置の構成を表したブロック図、図2が同第1の実施形態の撮像装置の構造図、図3が図2中の矢印Zから方向から視た撮像装置の構造図である。
また、図4が、同第1の実施形態の撮像装置のあおり補正方法の手順を表したフローチャート、図5が、図4のフローチャート中のアダプティブ行列の生成手順を表したフローチャート、図6が、同第1の実施形態におけるあおり補正の効果を説明する図であって、図5(a)があおり補正前の焦点評価曲線、(b)があおり補正後の焦点評価曲線である。
図1に表したように、本実施形態の撮像装置のあおり補正装置1は、被写体を撮影して画像信号を出力する撮像装置100における、入射光Pの光軸に対する撮像素子8の結像面の傾きを補正するように構成されている。
撮像装置100は、光軸方向(図1中のZ方向)に沿って、入射光を撮像装置100内に導く前部レンズ2、撮影の際のズーム倍率に応じて光軸方向(図1中のZ方向)にスライドするズームレンズ3、入射光の光量を調整する光量調整ユニット4、被写体像を撮像素子8に導くフォーカスレンズ5、有害な赤外線及び有害な反射光などを除去するフィルタ(赤外線除去フィルタや光学フィルタである)6、結像した光学像を光電変換して画素毎のデジタル画像信号を出力する撮像素子(例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサである)8、等によって構成されている。
また、撮像装置100は、ズームレンズ3を光軸方向に移動させる駆動源としてのズームレンズ駆動部3M、光量調整ユニット4を駆動させる駆動源としての光量調整駆動部4M、フォーカスレンズ5の位置及び移動量を検出する検出部5S、フォーカスレンズ5を光軸方向に移動させる駆動源としてのフォーカスレンズ駆動部5M、等によって構成されている。
また、図2に表したように、撮像装置100は、合成樹脂材で形成されて一体に接合されたケーシング1a、1b、1cの内側に、前部レンズ2、光量調整ユニット4、フィルタ6等が固定され、ズームレンズ3、フォーカスレンズ5が支持部材3a、5aを介して光軸方向にスライド自在に支持されている。
また、フィルタ6は、縁端部がケーシング1cと弾性体から成るフィルタスペーサ7とによって挟着され、ケーシング1cに支持されている。フィルタスペーサ7は、フィルタ6と撮像素子8の縁端部に弾接してフィルタ6をケーシング1cに保持するとともに、入射光の漏洩を防止するように構成されている。
また、フォーカスレンズ5を介して前部レンズ2の反対側に撮像素子8が配置され、撮像素子8が、第一のセンサボード9に固定されていると共に、後述のあおり補正機構を介して、ケーシング1cに傾動自在に支持されている。
また、撮像装置100には、ケーシング1a、1b、1cの外側に、ケーシング1cの光軸方向端面に固定され、撮像素子8及び第一のセンサボード9が挿通する挿通孔が形成された固定部材12、撮像素子8から出力される画像信号を回路基板14に中継する第二のセンサボード11、当該撮像装置100の動作を制御する回路が搭載された回路基板14、等が備えられている。
また、図2に表したように、撮像素子8から出力される画像信号は、第一のセンサボード9に装着されたコネクタ16aと第二のセンサボード11に接続されたコネクタ16bとの接続によって、第二のセンサボード11に導かれている。
また、第二のセンサボード11の一端が回路基板14に接続されて、撮像素子8から出力された画像信号が回路基板14上の回路に接続されている。また、回路基板14には、撮像素子8から出力される画像信号の処理や、ズームレンズ3、光量補正ユニット4、フォーカスレンズ5等の動作制御を行うための回路が構成されている。
次に、撮像装置100には、レンズ群2、3、5を介して入射する入射光の光軸に対して撮像素子8の傾きを補正する前述のあおり補正機構が備えられている。

あおり補正機構は、図2、図3に表したように、第一のセンサボード9を介して撮像素子8を支持する支持部材10と、光軸の周囲に沿って離散的に配置されて、光軸方向に沿って支持部材10に弾接する3つの付勢部材14a、14b、14cと、付勢部材14a、14b、14cと一対に備えられ、軸部が支持部材10及び付勢部材14a、14b、14cを貫通し、軸部の一端が支持部材10に係合すると共に、軸部の他端がケーシング1cに螺合し、螺合に伴って、光軸方向にスライドして支持部材10を撮像素子8と一体に傾動させるあおり補正素子13a、13b、13cと、によって構成されている。なお、本発明におけるあおり補正素子は、あおり補正素子13a、13b、13cによってその機能が発現される。
詳しくは、板状の固定部材12がケーシング1cに固定されて支持部材10に対向する向きに配設され、光軸方向に沿って、支持部材10が固定部材12を介してレンズ群2、3、5の反対側に配置されると共に、付勢部材14a、14b、14cが固定部材12と支持部材10との間に配置されている。
固定部材12には、あおり補正素子13a、13b、13cの軸部が羅合するねじ部が形成された羅合孔が設けられ、あおり補正素子13a、13b、13cが固定部材12を介してケーシング1cに羅合し、支持部材10があおり補正素子13a、13b、13cによって固定部材12に支持されている。また、固定部材12及び支持部材10は、耐久性の優れた鋼材(例えば、ステンレスなど)を用いて形成されている。
付勢部材14a、14b、14cは、あおり補正素子13a、13b、13cの軸部の周囲に沿って巻き付けられた圧縮コイルばねであって、その一端が支持部材10に当接すると共に他端が固定部材12に当接するように構成されている。また、あおり補正素子13a、13b、13cは、軸部より大きい径を有する頂部と、頂部から延出して螺旋状のネジ部が形成された軸部とからなる小ネジであって、軸部が固定部材12に突き出して形成された座部12aに螺合している。
また、支持部材10には、座部12aに対向し、固定部材12の反対側に凹となる凹部が形成され、この凹部内に付勢部材14a、14b、14c及びあおり補正素子13a、13b、13cが装着されている。
また、図3に表したように、複数の付勢部材14a、14b、14c及びあおり補正素子13a、13b、13cが、三角形の頂点を構成する位置に備えられ、夫々、等間隔で配置されている。つまり、付勢部材14a及びあおり補正素子13aと付勢部材14b及びあおり補正素子13bの距離、付勢部材14b及びあおり補正素子13bと付勢部材14c及びあおり補正素子13cの距離、付勢部材14a及びあおり補正素子13aと付勢部材14c及びあおり補正素子13cの距離等が等しくなるように配置されている。また、この際、あおり補正素子13a、13b、13c及び付勢部材14a、14b、14cが、光軸を中心とする同心円上に配置されていることが好ましい。
また、図3に表したように、ケーシング1cの端面から、光軸方向に2本の位置決めピン18a、18bが突出し、固定部材12、支持部材10等には、この位置決めピンに緩やかに嵌合する貫通孔が形成されている。そして、位置決めピン18a、18bを介して、固定部材12、支持部材10が位置決めされている。
そして、本実施例のあおり補正機構は、あおり補正素子13aを時計周りに回転すると、付勢部材14aの付勢力に抗してあおり補正素子13b、13cを支点に、支持部材10が固定部材12に近づくように傾動し、一方、あおり補正素子13aを反時計周りに回転すると、あおり補正素子13b、13cを支点に、支持部材10が固定部材12から離間するように傾動する。
また、あおり補正素子13bを時計周りに回転すると、あおり補正素子13a、13cを支点に、付勢部材14bの付勢力に抗して支持部材10が固定部材12に近づくように傾動し、一方、あおり補正素子13bを反時計周りに回転すると、あおり補正素子13a、13cを支点に、支持部材10が固定部材12から離間するように傾動する。
また、あおり補正素子13cを時計周りに回転すると、あおり補正素子13a、13bを支点に、付勢部材14cの付勢力に抗して支持部材10が固定部材12に近づくように傾動し、一方、あおり補正素子13cを反時計周りに回転すると、あおり補正素子13a、13bを支点に、支持部材10が固定部材12から離間するように傾動する。
次に、図1に表したように、あおりを補正する際には、チャートCHを撮影し、撮像装置100から出力されたデジタル画像信号に基づいて、あおり補正素子13a、13b、13cの回転量(所謂、本発明の駆動量である)が、あおり補正装置1によって算出される。また、この際、チャートCHには、光学中心に対応する位置に撮像模様TP0が配置されていると共に、その周辺に複数の撮像模様TP1〜TP4が離散して配置されている。
あおり補正装置1は、撮像装置100から出力されたデジタル画像信号を画素のアドレスに対応付けて記憶するフィールドメモリ21、フィールドメモリ21に記憶されたデジタル画像信号に基づいて、撮像模様TP0〜TP4の夫々毎に、フォーカスレンズ5の光軸方向のスライド量に対応付けて合焦度の評価値を検出するフォーカス検出手段22、フォーカス検出手段22の検出結果に基づいて、合焦の基準位置(本実施例では、撮像模様TP0の合焦位置に対応するフオーカスレンズ5の位置を合焦の基準位置とする)に対する撮像模様TP1〜TP4の合焦位置のズレ量を算出するズレ量算出手段25、ズレ量算出手段25の算出結果に基づいてあおり補正の要否を判定するあおり補正要否判定手段26、等を備えている。
また、あおり補正装置1は、あおり補正要否判定手段26のあおり補正必要の判定信号に基づいて、合焦位置のズレ量を補正するあおり補正素子13a、13b、13cの駆動量のパラメータを生成するパラメータ生成手段27、あおり補正素子13a、13b、13cの駆動量を算出する駆動量算出手段30、駆動量算出手段30で算出されたあおり補正素子13a、13b、13cの駆動量を所定の表示器に表示する駆動量提示手段31、当該あおり補正装置1における演算結果を一時的に記憶するバッファ34、CPU32、ROM33、等を備え、CPU32がROM33に格納された制御プログラムに従って、あおり補正装置1及び撮像装置100の各処理を実行する。
フォーカス検出手段22は、図6(a)に表したように、フォーカスレンズ5のスライド(光軸方向の位置)毎に、撮影された撮像模様のMTF(Modulation Transfer Function)を計測して、所定の空間周波数のMTFを焦点評価値として検出する(つまり、フォーカスレンズ5の移動に伴うMTFの変化を計測してコントラストの指標を検出している)。図6(a)において、TP0〜TP4が、フォーカスレンズ(所謂、本発明の撮像レンズである)5の光軸方向のスライドに伴う焦点評価値の変化曲線であって、夫々の記号がチャートCHの撮像模様の記号に対応している
そして、フォーカス検出手段22は、合焦基準位置検出手段23において、撮像模様TP0の画像データに基づいて撮像模様TP0の焦点評価値のピーク点となるフォーカスレンズ5の位置を合焦基準位置(図6(a)中のTP0のフォーカスポジションPである)として検出すると共に、合焦位置検出手段24において、撮像模様TP1〜TP4の画像データに基づいて、撮像模様TP1〜TP4の夫々毎に、焦点評価値のピーク点となるフォーカスレンズ5の位置(所謂、合焦位置である)を検出するように構成されている。
また、この際、変化曲線における焦点評価値のピーク点を通過するように、フォーカスレンズ5を光軸方向にスライドさせ、ピーク点に対応するフォーカスレンズ5の位置を合焦位置として検出する。なお、本発明における合焦位置検出手段の機能がフォーカス検出手段22によって発現される。

次に、ズレ量算出手段25は、(式1)に表したように、合焦基準位置Pに対する撮像模様TP1〜TP4の合焦位置のズレ量を算出する。以下、合焦基準位置Pに対する撮像模様P1の合焦位置のズレ量をb、合焦基準位置Pに対する撮像模様Pの合焦位置のズレ量をb、合焦基準位置Pに対する撮像模様TP3の合焦位置のズレ量をb、合焦基準位置Pに対する撮像模様TP4の合焦位置のズレ量をbとして表す。(式1)において、Pが撮像模様TP0の合焦位置、Pが撮像模様TP1の合焦位置、Pが撮像模様TP2の合焦位置、Pが撮像模様TP3の合焦位置、Pが撮像模様TP4の合焦位置を表している。なお、本発明におけるズレ量検出手段の機能は、ズレ量算出手段25によって発現される。
次に、補正要否判定手段26は、ズレ量b〜bの夫々を、所定の閾値に対して比較し、閾値の範囲以内である場合には、撮像素子8のあおり量が許容範囲であるとみなしてあおり補正不要と判定し、一方、閾値を超えている場合には、撮像素子8のあおり補正必要と判定する。そして、補正要否判定手段26は、あおり補正不要の場合には、その判定結果を表す信号を駆動量提示手段31に送信し、あおり補正必要の場合には、その判定結果を表す信号を駆動量算出手段30に送信する。
次に、パラメータ生成手段27は、あおり補正素子13a〜13c毎の駆動量に対する合焦位置の変化量を生成するレスポンス行列生成手段28と、レスポンス行列生成手段28で生成されたレスポンス行列の逆行列を生成するアダプティブ行列生成手段29とによって構成されている。
詳しくは、(式2)に表したように、撮像模様TP1〜TP4に対応するフォーカスレンズ5の合焦位置の変化量を行列要素のi、あおり補正素子13a、13b、13cに対応を行列要素のjと表す。そして、撮像模様に対応付けた測定箇所の総数をM、あおり補正素子の数をNとして表した際に、M×Nの行列要素に、あおり補正素子13a、13b、13cの所定の回転駆動量(例えば、1回転=360degreeである)に対応つけた各撮像模様毎の合焦位置の変化量rijを配置し、レスポンス行列Rを生成する。
(式2)において、あおり補正素子13aを所定量駆動させた際に、撮像模様TP1の合焦位置の変化量をr11に代入し、撮像模様TP2の合焦位置の変化量をr21に代入し、撮像模様TP3の合焦位置の変化量をr31に代入し、撮像模様TP4の合焦位置の変化量をr41に代入する。また、あおり補正素子13bを駆動させた際に、撮像模様TP1の合焦位置の変化量をr12に代入し、撮像模様TP2の合焦位置の変化量をr22に代入し、撮像模様TP3の合焦位置の変化量をr32に代入し、撮像模様TP4の合焦位置の変化量をr42に代入する。また、あおり補正素子13cを駆動させた際に、撮像模様TP1の合焦位置の変化量をr13に代入し、撮像模様TP2の合焦位置の変化量をr23に代入し、撮像模様TP3の合焦位置の変化量をr33に代入し、撮像模様TP4の合焦位置の変化量をr43に代入する。
次に、アダプティブ行列生成手段29は、(式3)に表したように、レスポンス行列生成手段28で生成されたレスポンス行列の逆行列(A=R−1であって、以下、アダプテフィブ行列ともいう)を生成する。
次に、駆動量算出手段30は、アダプティブ行列生成手段29で生成されたレスポンス行列の逆行列(A=R−1)とズレ量算出手段で算出された合焦点位置のズレ量b、b、b、bを用いて、あおり補正の駆動量を算出する。この際、あおり補正素子13aの駆動量をa、あおり補正素子13bの駆動量をa、あおり補正素子13cの駆動量をaと表すと、(式4)に基づいて、あおり補正素子13a、13b、13c毎の駆動量を算出する。なお、本発明における駆動量算出手段の機能は、駆動量算出手段30によって発現される。
次に、CPU32は、駆動量算出手段30の算出結果を駆動量提示手段31に送信する。また、CPU32は、ユーザーからの指令信号に応じて、図示されない駆動源を介して、あおり補正素子13a〜13cに所定量の回転を与え、撮像素子8のあおりを補正する。なお、本発明における傾斜補正手段の機能がCPU32によって発現される。

次に、図4、図5を用いて、本実施形態におけるあおり補正方法の手順を説明する。この、この手順は、CPU32がROM33に格納されたプログラムにもとづいて、各機能部に指令信号を与えて実行する。また、図4、図5におけるSはステップを表している。
まず、この手順は、ユーザーによってあおり補正装置1に起動信号が入力された際にスタートし、バッファ34に記憶されている以前の演算結果を消去して初期化すると共に、その後、S100に移る。
次いで、S100において、合焦基準位置検出手段23を用いて、フォーカスレンズ5を光軸方向にスライドさせながら撮像模様TP0に対応する合焦評価値(MTF)を測定し、合焦評価値がピークとなるフォーカスレンズ5の位置(P)を合焦基準位置として検出し、その後、S200に移る。

次いで、S200において、合焦位置検出手段24を用いて、フォーカスレンズ5を光軸方向にスライドさせながら、撮像模様TP1〜TP4の夫々毎に、フォーカスレンズ5のスライド量に対応する合焦評価値を測定して(所謂、合焦評価値曲線を測定する)、これを記録すると共に、合焦評価値のピークになるフォーカスレンズ5の位置(P〜P)を合焦位置として検出する。なお、本発明における合焦位置検出ステップは、S100及びS200に相当する。
次いで、S300において、ズレ量算出手段25を用いて、合焦基準位置(P)に対する撮像模様TP1〜TP4が合焦するフォーカスレンズ5の位置(P〜P)とのズレ量(b〜b)を算出し、その後、S400に移る。なお、本発明におけるズレ量検出ステップは、S300に相当する。
次いで、S400において、補正要否判定手段26を用いて、ズレ量(b〜b)を所定の閾値と比較してあおり補正の要否を判定し、ズレ量が閾値以下である場合には補正不要としS700に移り、S700において、駆動量提示手段31を用いて補正終了の指示信号を提示し、あおり補正処理の手順を終了する。一方、S400において、ズレ量が閾値より大きい場合にはあおり補正必要としS500に移る。
次いで、S500において、駆動量算出手段30を用いて、あおり補正素子13a、13b、13cのあおり補正の駆動量a、a、aを算出し、その後、ユーザーからの指令信号に応じて、S600又はS700に移る。S700では、S500で算出され駆動量a、a、aを、駆動量提示手段31を用いてユーザーに提示する。なお、本発明の駆動量算出ステップがS500に相当する。

あおり補正の駆動量a、a、aは、図5のS510〜S560の手順で生成されるアダプティブ行列Aを用いて算出される。
まず、図5のS510において、S100と同じように合焦基準位置Pを検出し、次いで、S520において、S200と同じように撮像模様TP1〜TP4が合焦するフォーカスレンズ5の位置(合焦位置P1〜P4)を検出し、その後、S530に移る。
次いで、S530において、あおり補正素子13a、13b、13cの夫々に所定の駆動量(例えば、1回転)を加え、撮像模様TP1〜TP4毎に合焦位置の変化量(b)を検出し、その後、S550に移る。
次いで、S550において、レスポンス行列生成手段28を用いて、あおり補正素子13a、13b、13c毎の駆動量に対する合焦位置の変化量を構成要素とするレスポンス行列Rを生成し、その後、S560に移る。
次いで、S560において、アダプティブ行列生成手段28を用いて、レスポンス行列の逆行列(A=R−1)を生成する。
次いで、S600において、S500で算出されたあおり補正の駆動量a、a、aに基づいて、あおり補正素子13aを駆動量aだけ駆動させ、あおり補正素子13bを駆動量aだけ駆動させ、あおり補正素子13cを駆動量aだけ駆動させ、その後、S200に移り、S400でズレ量bが敷値より小さくなって補正不要(No)と判定されるまで、S200〜S600を繰り返し、S400で補正不要(No)と判定された場合にS700に移って、S700において、あおり補正終了の信号を提示し、その後、本あおり補正の手順を終了する。なお、本発明における傾斜補正ステップは、S600に相当する。
なお、S200〜S600を繰り返す場合には、必ずしもS510〜S560を繰り返す必要はなく、1回目の処理手順で生成されたアダプティブ行列を繰り返して用いてもよい。また、S200〜S600の前にS510〜S560を実施し、予めアダプティブ行列を備えてもよい。
次に、第1の実施形態のあおり補正方法及びあおり補正装置1は、図6に表したように、当該発明の発明者によって、あおり補正の効果が検証されている。図6において、(a)があおり補正の前に得られた合焦評価曲線であって、(b)があおり補正後に得られた合焦評価曲線である。あおり補正前には、図6(a)に表したように、各撮像模様の合焦位置(P〜P)にズレが発生し、あおり補正後には、図6(b)に表したように、ズレが補正されていることが判る。そして、これにより、撮像素子8の光軸に対するあおりが補正されていることが判る。
以上のように、第1の実施形態のあおり補正方法及びあおり補正装置1は、複数の撮像模様TP0〜TP4におけるフォーカスレンズ5の合焦位置(P〜P)が一致するように、あおり補正素子13a、13b、13cの駆動量を算出することにより、あおり補正の際に、撮像素子8に対する水平及び垂直方向の精密な駆動機構を必要とせず、且つ、撮像素子のあおりの回動中心が水平方向又は垂直方向に一致していないときでも、この傾動中心に制約されず、比較的簡素な構成で高い精度を得ることができる。
また、第1の実施形態のあおり補正方法及びあおり補正装置1は、複数のあおり補正素子13a、13b、13c毎の駆動量に対する合焦位置の変化量によって構成されるレスポンス行列Rを生成し、レスポンス行列をR、駆動量をa、変化量をbと表した際に、駆動量aがRa=bからなる方程式の解であるように算出することにより、あおり補正の駆動量を精度良く得ることができる。
また、第1の実施形態のあおり補正方法及びあおり補正装置1は、複数のあおり補正素子の内の何れか(例えば、あおり補正素子13a)を駆動させた際に、この駆動対象のあおり補正素子(13a)に対向する二つのあおり補正素子(あおり補正素子13bと13c)間を結ぶ直線を回転軸として、撮像素子8を傾動させてあおり補正ができるので、撮像素子8を傾動可能に支持する回転軸を別途備える必要が無く、生産性を向上できる。
(第2の実施形態)
次に、図7〜図9を用いて、本発明の第2の実施形態を説明する。図7が第2の実施形態の撮像装置のあおり補正装置の構成を表したブロック、図8(a)が、同第2の実施形態におけるあおり素子の配置図、図8(b)が同実施形態におけるテストチャートCHの合焦評価の位置を表す図である。また、図9は、同第2の実施形態の撮像装置のあおり補正方法の手順を表したフローチャートである。
なお、第2の実施形態における撮像装置のあおり補正方法及びあおり補正装置は、基本的に第1の実施形態と同じ構成なので、第1の実施形態と共通する構成要素には同一の記号を付与して詳細な説明を省き、特徴となる点を以下に説明する。
図7に表したように、第2の実施形態のあおり補正装置1Aは、第1の実施形態のパラメータ生成手段27に代えて、フォーカス検出手段22で算出された複数の撮像模様TP0〜TP4の合焦位置との差分が最も小さくなる平面をあおり合焦面として算出するあおり面算出手段35を備えている。また、第2の実施形態のあおり補正装置1Aは、第1の実施形態の駆動量算出手段30に代えて、あおり面算出手段35で算出結果に基づいてあおり合焦面の傾きを打ち消すように、あおり補正素子(図7(a)中の符号13d、13e、13fである)の駆動量を生成する駆動量算出手段30Aを備えている。
また、図8に表したように、第2の実施形態では、光学中心に配置されたあおり補正素子13dと、あおり補正素子13dを基点として互いに直交するx軸及びy軸上に配置されたあおり補正素子13e、13f等が撮像素子8に接続されている。この際、x軸及びy軸は光軸方向Zに直交している。
また、本第2の実施形態では、あおり補正素子13dが、合焦基準位置検出手段23で検出された合焦基準位置において光軸方向に係止され、あおり補正素子13dを支点としてあおり補正素子13e、13fを駆動し、あおり補正を行うものとする。
あおり面算出手段35は、図8(b)に表したように、xy座標系に撮像模様TP0〜TP4に対応付けた添え字iを付与してチャートCHにおける合焦評価の測定箇所を表して、フォーカス検出手段22で検出された撮像模様TP1〜TP4の合焦基準位置(本実施例では、TP0の合焦位置とする)に対する光軸方向のズレ量bを用い、xy座標と光軸方向のズレ量bとからなる(x,y,b)の3次元座標を生成する。
そして、あおり面算出手段35は、b=μx+μy+μとして、(式5)で表したように、撮像模様TP0〜TP4に対応するすべての測定ポイントの(x,y,b)座標に対して、誤差χが細小となる面をあおり合焦面Zとして算出する
また、前述のμ、μ、μは、(式6)を用いて算出する。
また、(式6)中の行列Xは、X=(XX)−1で定義される、行列Xの一般化逆行列であって、(式7)に表した行列Xから生成する。また、ここでXは行列Xの行と列を置き換えた転置行列である。また、(式7)中において、x 〜x 、y 〜y 、撮像模様TP1〜TP4に対応する合焦評価の測定点の座標に対応する。
一方、(式6)に表したベクターvは、(式8)に表したように、生成する。
(式8)において、γは、撮像素子を光軸方向に沿って所定量αだけ移動させる際にあのあおり補正素子の駆動量Βに基づいて、γ=α/Βの演算式で算出する。また、(式8)において、b〜bは、フォーカスレンズ5の合焦基準位置Pに対する撮像模様TP1〜TP4に対応するフォーカスレンズ5の合焦位置P〜Pのズレ量である。
次に、駆動量算出手段30Aは、次式を用い、合焦基準位置Pにおいて光軸に直交する平面を理想の合焦平面Zと表した際に、μ、μ、μで定めた合焦平面Zと理想の合焦平面Zとの差分(Z−Z)を、あおり補正素子13e、13fの駆動量aとして算出する。この際、x´及びy´はあおり補正素子13e、13f毎の座標であって、予め確認されている。そして、あおり素子13e、13fの夫々毎に、それらの座標に対応付けて駆動量a を算出する。
=μx´
つぎに、図9を用いて、第2の実施形態におけるあおり補正方法の手順を説明する。この、この手順は、CPU32がROM33に格納されたプログラムにもとづいて、各機能部に指令信号を与えて実行する。また、図9におけるSはステップを表している。
まず、この手順は、ユーザーによってあおり補正装置1Aに起動信号が入力された際にスタートし、バッファに34に記憶されている以前の演算結果を消去して初期化すると共に、その後、S100に移る。
次いで、S100において、合焦基準位置検出手段23を用いて、フォーカスレンズ5を光軸方向にスライドさせながら撮像模様TP0の合焦評価値(MTF)を測定し、合焦評価値のピークとなるフォーカスレンズ5の位置(P)を基準位置として検出し、その後、S200に移る。
次いで、S200において、合焦位置検出手段24を用いて、フォーカスレンズ5を光軸方向にスライドさせながら、撮像模様TP1〜TP4の夫々毎に、フォーカスレンズ5のスライド量に対応する合焦評価値を測定して(所謂、合焦評価値曲線を測定する)、これを記録すると共に、合焦評価値のピークになるフォーカスレンズ5の位置(P〜P)を合焦位置として検出する。
次いで、S300において、ズレ量算出手段25を用いて、合焦基準位置(P)に対する撮像模様TP1〜TP4が合焦するフォーカスレンズ5の位置(P〜P)とのズレ量(b〜b)を算出し、その後、S400に移る。
次いで、S400において、補正要否判定手段26を用いて、ズレ量(b〜b)を所定の閾値と比較してあおり補正の要否を判定し、ズレ量が閾値以下である場合には補正不要としS700に移り、S700において、駆動量提示手段31を用いて補正終了の指示信号を提示し、あおり補正処理の手順を終了する。一方、S400において、ズレ量が閾値より大きい場合にはあおり補正必要としS410に移る。
次いで、S410において、あおり面算出手段35を用いて、(式6)〜(式8)によりあおり合焦面Zを算出し、その後、S420に移る。
次いで、S420において、あおり補正素子の座標と、あおり補正素子の駆動量に応じた撮像素子8の光軸方向への移動量γとを取得し、その後、S501に移る。
次いで、S501において、駆動量算出手段30Aを用いて、各あおり補正素子13e、13fの駆動量(a=μx´)を算出し、その後、S601に移る。
次いで、S601において、CPU32が、図示しない駆動源を用いて、駆動量算出手段30Aで算出された駆動量の分だけあおり補正素子13e、13fを回転駆動させ、撮像素子8を傾動させ、その後、S602に移る。この際、撮像素子8があおり補正素子13dによって光軸方向の係止されており、あおり補正素子13eを回転駆動する際には、撮像素子8があおり補正素子13dとあおり補正素子13fを結ぶ直線を軸に傾動し、あおり補正素子13fを回転駆動する際には、撮像素子8があおり補正素子13dとあおり補正素子13eを結ぶ直線を軸に傾動する。
次いで、S602において、合焦位置検出手段24を用いて、フォーカスレンズ5を光軸方向にスライドさせながら、チャートCHの撮像模様TP0〜TP4に対応つけられた測定点の夫々毎に、フォーカスレンズ5のスライド量に対応する合焦評価値を測定して(所謂、合焦評価値曲線を測定する)、これを記録すると共に、合焦評価値のピークになるフォーカスレンズ5の位置(P〜P)を合焦位置として検出し、その後、S603に移る。
次いで、S603において、S602に検出された各合焦位置(P〜P)の夫々のズレ量(差分)を所定の閾値と比較し、ズレ量が閾値以下である場合には補正不要としS700に移り、S700において、駆動量提示手段31を用いて補正終了の指示信号を提示し、あおり補正処理の手順を終了する。一方、S603において、ズレ量が閾値より大きい場合にはあおり補正必要としS410に移り、S410からS603を繰り返す
以上のように、第2の実施形態のあおり補正方法及びあおり補正装置1Aは、光軸方向の座標と光軸に直交して互いに直交する2方向の座標から成る3次元座標系を構成し、3次元座標系において、あおり面検出手段を用いて、合焦位置検出手段24で検出された複数の撮像模様の合焦位置との差分が最も小となる平面をあおり合焦面として検出し、駆動量算出手段を用いて、光軸に直交する基準合焦面Zに対するあおり合焦面Zの傾きを打ち消すように、あおり補正素子13e、13fの駆動量を生成することにより、あおりを補正する際に、撮像素子8に対する水平及び垂直方向の精密な駆動機構を必要とせず、且つ、撮像素子8のあおりの回動中心となる軸方向が水平方向又は垂直方向に一致していないときでも、この傾動中心となる軸方向に制約されず、比較的簡素な構成で高い精度を得ることができる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものでなく、種各の態様を取ることができる。
例えば、第1、第2の実施形態において、合焦基準位置を撮像模様TP0の測定点が合焦するフォーカスレンズ5の位置(P)としたが、これに代えて、合焦基準位置を撮像模様(TP0〜TP0)が合焦するフォーカスレンズ5の位置(P〜P)の平均位置としてもよい。
また、第1、第2の実施形態において、チャートCHにおける合焦点評価位置(撮像模様TP0〜TP4に対応付けた測定箇所)は、5箇所に限定されるものでなく、さらに増やすことによってあおり補正の精度を向上できる。
また、第2の実施形態において、あおり補正素子(13d〜13f)の配置は、3箇所に限定されるものでなく、必要に応じて、xy軸上に追加してもよい。
本発明の第1の実施形態の撮像装置のあおり補正装置の構成を表したブロック図である。 同第1の実施形態の撮像装置の構造図である。 図2中の矢印Zから方向から視た撮像装置の構造図である。 同第1の実施形態の撮像装置のあおり補正方法の手順を表したフローチャートである。 図4のフローチャート中のアダプティブ行列の生成手順を表したフローチャートである。 同第1の実施形態におけるあおり補正の効果を説明する図であって、図6(a)があおり補正前の焦点評価曲線、図6(b)があおり補正後の焦点評価曲線である。 本発明の第2の実施形態の撮像装置のあおり補正装置の構成を表したブロックである。 同第2の実施形態におけるあおり補正素子及びテストチャートの説明図であって、図8(a)があおり補正素子の配置図、図8(b)がテストチャートCHの合焦評価の位置を表す図である。 同第2の実施形態の撮像装置のあおり補正方法の手順を表したフローチャートである。
符号の説明
1,1A…あおり補正装置、1a,1b,1c…ケーシング、2…前部レンズ、3…ズームレンズ、3a…支持部材、3M…ズームレンズ駆動部、4…光量調節ユニット、4M…光量調整駆動部、5…フォーカスレンズ、5a…支持部材、5M…フォーカスレンズ駆動部、5S…検出部、6…フィルタ、7…フィルタスペーサ、8…撮像素子、9…第一のセンサボード、10…支持部材、11…第二のセンサボード、12…固定部材、12a…座部、13a〜13f…あおり補正素子(小ねじ)、14…回路基板、14a,14b,14c…付勢部材(圧縮コイルばね)、16a,16b…コネクタ、18a,18b…位置決めピン、21…フィールドメモリ、22…フォーカス検出手段、23…合焦基準位置検出手段、24…合焦位置検出手段、25…ズレ量算出手段、26…補正要否判定手段、27…パラメータ生成手段、28…レスポンス行列生成手段、29…アダプティブ行列生成手段、30,30A…駆動量算出手段、31…駆動量提示手段、32…CPU、33…ROM、34…バッファ、35…あおり面算出手段、100…撮像装置。

Claims (4)

  1. 入射光の光軸方向に沿ってスライド自在に設置されて被写体像を撮像素子に導く撮像レンズと、前記撮像レンズを前記光軸方向に沿ってスライドさせるスライド機構と、前記撮像レンズを介して結像した前記被写体像を光電変換して画像信号を出力する前記撮像素子とを備えた撮像装置において、
    前記撮像素子には、前記光軸の周囲に離散的に配置された複数のあおり補正素子が接続されて、前記複数のあおり補正素子の駆動によって、前記入射光の光軸に対する前記撮像素子の結像面の傾きを補正するあおり補正方法であって、
    所定のチャート上に離散して配置された複数の撮像模様を撮像し、
    前記撮像レンズを前記スライド機構を介して前記光軸方向にスライドさせ、該スライド量に対応付けて、前記撮像素子に結像された前記複数の撮像模様の夫々毎に、前記撮像レンズの光軸方向の合焦位置を検出する合焦位置検出ステップと、
    前記合焦位置検出ステップで検出された前記複数の撮像模様毎の前記合焦位置のズレ量を検出するズレ量検出ステップと、
    前記ズレ量検出ステップで検出されたズレ量に基づいて、前記複数の撮像模様における前記合焦位置が一致するように、前記複数のあおり補正素子の駆動量を算出する駆動量算出ステップと、
    前記駆動量算出ステップで算出された駆動量に基づいて、前記結像面の傾きを補正する傾斜補正ステップと、
    を備え、
    前記駆動量算出ステップにおいて、
    前記複数のあおり補正素子毎の駆動量に対する前記合焦位置の変化量によって構成されるレスポンス行列を生成し、
    前記レスポンス行列をR、前記駆動量をa、前記変化量をbと表した際に、前記駆動量aがRa=bからなる方程式の解である、
    ことを特徴とする撮像装置のあおり補正方法。
  2. 前記レスポンンス行列Rが、前記複数の撮像模様の数をM、前記複数のあおり補正素子の数をNと表した際に、M行とN列とで構成されて、この行列を構成する成分が、前記変化量である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置のあおり補正方法。
  3. 入射光の光軸方向に沿ってスライド自在に設置されて被写体像を撮像素子に導く撮像レンズと、前記撮像レンズを前記光軸方向に沿ってスライドさせるスライド機構と、前記撮像レンズを介して結像した前記被写体像を光電変換して画像信号を出力する前記撮像素子とを備えた撮像装置において、
    前記撮像素子には、前記光軸の周囲に離散的に配置された複数のあおり補正素子が接続されて、前記複数のあおり補正素子の駆動によって、前記入射光の光軸に対する前記撮像素子の結像面の傾きを補正するあおり補正装置であって、
    所定のチャート上に離散して配置された複数の撮像模様を撮像し、
    前記撮像レンズを前記スライド機構を介して前記光軸方向にスライドさせ、該スライド量に対応付けて、前記撮像素子に結像された前記複数の撮像模様の夫々毎に、前記撮像レンズの光軸方向の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、
    前記合焦位置検出手段で検出された前記複数の撮像模様毎の前記合焦位置のズレ量を検出するズレ量検出手段と、
    前記ズレ量検出手段で検出されたズレ量に基づいて、前記複数の撮像模様における前記合焦位置が一致するように、前記複数のあおり補正素子の駆動量を算出する駆動量算出手段と、
    前記駆動量算出手段で算出された駆動量に基づいて、前記結像面の傾きを補正する傾斜補正手段と、
    を備え、
    前記駆動量算出手段が、
    前記複数のあおり補正素子毎の駆動量に対する前記合焦位置の変化量によって構成されるレスポンス行列を生成し、
    前記レスポンス行列をR、前記駆動量をa、前記変化量をbと表した際に、前記駆動量aがRa=bからなる方程式の解であるように構成されている、
    ことを特徴とする撮像装置のあおり補正装置。
  4. 前記レスポンンス行列Rが、前記複数の撮像模様の数をM、前記複数のあおり補正素子の数をNと表した際に、M行とN列とで構成されて、この行列を構成する成分が、前記変化量であるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置のあおり補正装置。

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