JP4487850B2 - 燃料噴射弁取付構造 - Google Patents

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本発明は、燃料噴射弁の取り付け構造に関する。
燃料噴射弁の取り付け構造として、噴孔を有する燃料噴射弁の先端部を、筒内直噴式エンジンであればシリンダヘッド、ポート噴射式エンジンであれば吸気マニホールド(以下、シリンダヘッド等という)に設けた収容孔に挿入し、押さえ部材によって先端方向に向けて押圧し、この押圧部材をボルト等によってシリンダヘッド等に固定する構造が知られている。
特許文献1には、燃料噴射弁と押さえ部材としての燃料供給用配管とをスリーブを介して接続し、燃料噴射弁に設けたフランジと燃料供給用配管に設けた座面の間にバネを介装して、燃料供給用配管をシリンダヘッドに固定することによって押し縮められるバネの反力によって燃料噴射弁をシリンダヘッドに押圧し、これによって荷重方向と燃料噴射弁の軸心方向とのずれを補償する技術が開示されている。
特表2001−511867号公報
ところで、例えば筒内に直接燃料を噴射するいわゆる筒内直接噴射式エンジンであって、点火栓付近の混合気の空燃比をコントロールすることによって燃焼性を高めるエンジンのように、燃料噴射方向や燃料噴霧の形状がエンジンの燃焼性等に大きく影響する場合がある。
上記のようなエンジンに使用する燃料噴射弁のなかには、燃料噴霧の形状や噴射方向が燃料噴射弁の軸心に対して偏っているものがある。このような燃料噴射弁を使用する場合、燃料噴射弁が軸心回り(以下、回転方向という)に回転することによって、意図した方向に燃料を噴射できなくなるとエンジンの燃焼性等が低下してしまう。
しかしながら、特許文献1の方法では燃料噴射弁の回転方向の動きを制限するのは、押さえ部材による押圧力のみである。したがって、シリンダヘッドへ組み付けた後は押さえ部材による押圧力によって回転方向への動きが抑制されるものの、シリンダヘッド等への組み付け工程において燃料噴射弁の回転方向の位置にばらつきが生じる可能性がある。
そこで、本発明では燃料噴射弁の回転方向の動きを制限する構造とし、シリンダヘッド等へ取り付けた状態での回転方向のばらつきを小さくすることを目的とする。
本発明の燃料噴射弁取付構造は、燃料噴射弁の先端側を燃料噴射弁取付位置に設けた収容孔に挿入し、後端側から押さえ部材によって軸方向に押圧する燃料噴射弁取付構造において、周上の一部に切り欠き部、前記燃料噴射弁の軸方向に延び前記収容孔周辺もしくは前記押さえ部材に係合する回転防止用突起部と、少なくともいずれか一方の先端部から前記切り欠き部を狭める方向に延びる係合突起部と、を備える略C型形状の板状部材と、前記燃料噴射弁に設けられ、前記係合突起部と係合する係合受け部を備え前記燃料噴射弁の側面から前記燃料噴射弁の径方向に突出する突起部と、を備え、前記板状部材は前記燃料噴射弁と前記押さえ部材との間に前記燃料噴射弁と同軸状かつ前記係合突起部が前記係合受け部と係合するように介装し、前記係合受け部は前記係合突起部の前記径方向への動きを制限する形状である。
本発明によれば、回転防止用突起部が押さえ部材もしくは収容孔近傍に係合することによって前記燃料噴射弁の回転方向の動きを制限し、さらに係合受け部によって係合突起部の径方向への動きを制限するので、突起部を任意の向きに固定することができ、さらに製造工程上の問題や寸法のバラツキ等により前記板状部材と前記燃料噴射弁との間に隙間が生じていても、この隙間に起因する前記燃料噴射弁の回転方向の動きを制限することができる。すなわち、燃料噴射弁の回転方向のばらつきを小さくすることが可能である。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態の燃料噴射弁取付構造を適用するエンジンの概略図である。なお、後述する突起部24b、支持部25、スナップリング16等は別図を用いて詳細に説明するため図1では省略している。
5はシリンダヘッド、15はシリンダブロックである。
シリンダブロック15にはシリンダ15aを設け、内部にはピストン12を摺動可能に収める。そしてシリンダヘッド5の下面とピストン12の頂面とシリンダ15a壁面とで燃焼室13を画成する。
シリンダヘッド5には、吸気ポート7と排気ポート8を設け、吸気ポート7はシリンダヘッド5の図示しない一方の側面と燃焼室13とを連通し、排気ポート8は図示しない他方の側面と燃焼室13とを連通するよう設ける。
吸気ポート7と排気ポート8の燃焼室13側の開口部7a、8aには、それぞれ吸気弁9、排気弁10を設ける。吸気弁9、排気弁10は図示しないカムシャフトにより駆動し、ピストン12の上下動に応動して吸気ポート7、排気ポート8を開閉する。
燃焼室13の天井面略中央には、燃焼室13内の混合気に火花点火を行うための点火栓11を設ける。
吸気ポート7の下側には、燃焼室13と連通するように収容孔18を設け、燃料噴射弁1を先端側から挿入する。燃料噴射弁1は先端部に噴射孔1a、後端部に燃料導入孔1bを有するいわゆるトップフィード型であり、噴射孔1aは吸気ポート開口部7aの下側から点火栓11に向けて燃料を噴射する。燃料導入孔1bは、図示しない燃料タンクから燃料ポンプによって吸い上げた燃料を各気筒の燃料噴射弁に分配するための燃料チューブ3に接続する。
燃料を点火栓11付近に向けて噴射するので、少ない燃料噴射量であっても点火栓11周辺の混合気を理論空燃比付近の燃焼に適した空燃比とすることができ、これによりいわゆるリーン燃焼運転を行うことが可能となる。
燃料チューブ3はボルト4によってシリンダヘッド5に締結し、押さえ部材として燃料噴射弁1を後述する筒状部材としてのホルダ6を介してシリンダヘッド5に押圧する。
上記のような構成のエンジンでは、ピストン12下降時に吸気弁9が開いて燃焼室13に吸気を導入し(吸気行程)、吸気弁9が閉じるとともにピストン12が上昇して吸気を圧縮し(圧縮行程)、圧縮中に燃料噴射弁1から燃料を噴射して点火栓11付近に混合気を形成し、この混合気を点火栓11により火花点火することによって燃焼させてピストン12を押し下げ(爆発行程)、再びピストン12が上昇するときに排気弁10が開いて燃焼後の排気ガスを排気ポート8から排出する(排気行程)。
なお、本実施形態では燃料噴射弁1を吸気ポート7の下側に設けているが、吸気ポート7の上側、すなわち燃焼室13の天井面の頂部付近に設けてもよい。
次に、燃料噴射弁1の形状および取り付け構造について、燃料噴射弁1の取付部を表す図2、図3を参照して説明する。図2は燃料噴射弁1の取り付け部を一部断面図として表した図であり、図3は図2のA−A断面図である。
図2に示すように、燃料噴射弁1は噴射孔1aを設けた先端部から所定部位までは徐々に径が大きくなる段付き円柱形状(段付き部22)であり、前記所定部位から後端の燃料導入孔1bまでは段付き部22の径よりも小径の略円柱形状(略円柱部)21となっている。この段付き部22と略円柱部21との段差部が後述するバネ受部20となる。
また、前記略円柱部21の側面には図示しないコントロールユニットと電気的に接続するためのコネクタ2を、径方向に突出するように設ける。なお、コネクタ2はモールド成型等により燃料噴射弁1と一体に成型する。
段付き部22は、収容孔18に挿入する。
収容孔18は燃料噴射弁1の段付き部22に対応する段付き形状となっており、各部の径は対応する段付き部22の径よりもやや広い程度とする。
段付き部22の段差部分と収容孔18の段差部分とが当接するまで燃料噴射弁1を挿入すると、バネ受部20とシリンダヘッド表面5aとがほぼ同一平面となる。なお、このとき噴射孔1aは燃焼室13に突出しないようになっており、燃料噴射弁1の先端付近の側面にはシール材が設けられ、収容孔18の壁面と燃料噴射弁1の側面との隙間をシールしている。
略円柱部21は燃料チューブ3とボス部3aで接続し、略円柱部21の側面に設けたシール材17によってボス部3aの内側壁面と略円柱部21の側面との隙間をシールする。
なお、燃料チューブ3をシリンダヘッド5に締結した状態で、ボス部3aの下面23とバネ受部20の間の距離は後述するホルダ6の自由長よりも短くなる。
ボス部3aの下面23とバネ受部20の間にはバネ特性をもつように蛇腹状に形成したホルダ6を配置する。
ホルダ6は図3に示すように、円周の一部に切り欠き部6aを有するいわゆるC型断面を有する。切り欠き部6aの大きさは、燃料噴射弁1の側面に設けた突起状のコネクタ2の周方向の幅と略同等もしくは大きくする。したがって、コネクタ2の背面側からホルダ6を装着したときに、コネクタ2とホルダ6との干渉を防止することができる。
ホルダ6の外径はバネ受部20の外径と略同一またはそれ以下とする。これは、燃料噴射弁1周辺は燃料チューブ3や吸気ポート7等が近接しているため、できるだけコンパクトな構成にするためである。
ホルダ6の自由長は前述した通りボス部3aの下面23とバネ受部20との間の距離よりも長く設定する。これにより、燃料チューブ3をシリンダヘッド5に締結した場合に、ホルダ6は押し縮められた状態となって反力(弾性力)を生じ、この弾性力によって燃料噴射弁1はシリンダヘッド5に押圧される。
仮にホルダ6が弾性部材でない場合には、ボス部3a、ホルダ6、燃料噴射弁1、収容孔18の寸法のばらつきが大きくなると、燃料噴射弁1を軸方向に押圧できず、燃料噴射弁1が収容孔18内で傾き、所望の噴霧形状や噴射量を得られなくなる恐れがある。しかし、ホルダ6を弾性部材とすることによって、寸法のばらつきを補償することができる。
ここで、ホルダ6のバネ特性について図5を参照して説明する。
図5はホルダ6の縮み代と弾性力との関係を表す図である。
ホルダ6を自由長の状態から縮めていくと、これにほぼ比例して弾性力が増大していくが、縮み代がL0程度になると縮み代を大きくしても弾性力は略一定状態となる。
本実施形態では、燃料噴射弁1の段付き部22を収容孔18に挿入し、略円筒部21を燃料チューブ3のボス部3aに挿入し、燃料チューブ3をシリンダヘッド5に締結した状態で、ホルダ6の長さが、弾性力が縮み代の変化に対して略一定となる範囲(図中L1〜L2)になるようにする。
これによって、燃料噴射弁1、燃料チューブ3、ホルダ6等の各寸法にばらつきがあった場合にも、燃料噴射弁1をシリンダヘッド5に押圧する力を略一定に保つことが可能となる。
ホルダ6の下端付近の蛇腹の溝部には、ホルダ6の広がり防止のために拡がり防止部材としてのスナップリング16を係合させる。スナップリング16は、ホルダ6と同様にC型断面を有する部材であり、円周上の切り欠き部16aは、ホルダ6の切り欠き部6aと同等もしくはそれよりも小さい。C型断面のホルダ6は、押し縮められたときに切り欠き部6aが拡がろうとする。切り欠き部6aが拡がると、燃料噴射弁1を押圧する軸方向の荷重が横方向に逃げる、またはホルダ6がバネ受部20から脱落して燃料噴射弁1を押圧することができなくなる、といった問題が生じるが、スナップリング16を装着することによって、拡がりを防止して確実にバネ受部20を押圧し、軸方向の荷重を安定させることができる。なお、スナップリング16を嵌合させる位置はホルダ6の下端付近に限らず、ホルダ6の中央部よりも先端側のいずれかの位置であればよい。
ホルダ6の上部側の蛇腹の溝部には、燃料噴射弁1の回転方向の動きを制限するための位置決め部材24を係合させる。ここで、位置決め部材24について図2のB−B矢視図である図4を参照して説明する。なお、図4では、ホルダ6を省略している。
図4に示すように、位置決め部材24はホルダ6と同様に略C型断面を有する挟み込み部24aと、挟み込み部24aから突出した突起部24bとで構成される。
突起部24bは挟み込み部24aの側面から径方向外側に向って延び、所定量延びた部分で燃料噴射弁1の軸方向上向き(燃料導入孔1b向き)に屈曲している。
この突起部24bは、ボス部3aの外側側面3bに設けた燃料噴射弁1の軸方向に延びるスリット(支持部25)に係合する。なお、スリットの幅は突起部24bの幅と略同等とする。
挟み込み部24aは、その両側先端部付近が略C型断面の切り欠き部分を狭める方向に延びる爪部24cとなっており、また、爪部24cは燃料噴射弁1の軸方向にも延びている。そして、この爪部24cの先端付近はコネクタ2に設けた溝27に係合する。
ここで、溝27について図7(a)、(b)を参照して説明する。図7(a)はコネクタ2近傍の拡大図であり、図7(b)は図7(a)のC−C矢視図である。
溝27はコネクタ2の側面の上端から下端まで設けられており、上端と下端は共に開放端となっている。下端については開放端でなくても構わないが、その場合には、爪部24cの軸方向の長さと、燃料噴射弁1をシリンダヘッド5に組み付ける際にかける押圧力によるホルダ6の蛇腹部分の潰れ代とに基づいて、蛇腹部分が潰れた際にも爪部24cの下方端部24dが溝27の下方端部に底付きしないように溝27の軸方向の長さを設定する必要があり、さらに各部の寸法精のばらつきも考慮しなければならない。この点、本実施形態のように下端も開放端にすることにより上記の底付きについて考慮する必要がなくなる。なお、溝27はコネクタ2を成型した後に切削加工により形成してもよいし、モールド時に同時に形成してもよい。
次に爪部24cと溝27とを係合させることによる効果について図4及び図8(a)、(b)を参照して説明する。図8(a)、(b)はともに溝27を設けずに、爪部24cの先端がコネクタ2の側面と当接することによって燃料噴射弁1の回転方向の動きを制限する場合を表す図であり、図8(a)は燃料噴射弁1が意図した向きで取り付けられた状態、図8(b)は燃料噴射弁1が図8(a)の状態から回転した状態を表している。
図8(a)に示すように、位置決め部材24と燃料噴射弁1との間には隙間がある。これは組み付け工程における作業性の観点から設けられるものである。また、図8(a)には示さないが、位置決め部材24とホルダ6との間にも隙間が設けられる。これは、位置決め部材24及びホルダ6を製造する際の精度の問題から生じるものである。また、爪部24cはコネクタ2の軸心方向、すなわち燃料噴射弁1の径方向(図中矢印Y)への移動が制限されていない。
すなわち、爪部24cとコネクタ2とが当接する部分がコネクタ2の軸方向にずれることによって、位置決め部材24は突起部24bを軸として上記隙間の分だけ回転可能となる。
ところが、本実施形態のように爪部24cを溝27に係合させることにより、爪部24cのコネクタ2の軸方向への動きが制限されるので、位置決め部材24の回転方向の動きを制限することができる。これにより、燃料噴射弁1の回転方向の動きを制限し、燃料噴射弁1の回転方向のばらつきを低減することができる。
なお、図6に示すように、溝27に代えてコネクタ2の側面に爪部24cを挟み込むような突部26を設けても同様の効果を得ることができる。
また、爪部24cとコネクタ2とを係合させるのは、コネクタ2の片側側面のみであってもよい。この場合、係合させるのは図4、図6の図中左側とする。これは、左側の爪部24cの動きを制限した方が、燃料噴射弁1の回転方向の動きを制限する効果が大きいとう実験結果による。
以上により本実施形態では、下記の効果を得ることができる。
燃料噴射弁1の先端側を燃料噴射弁取付位置5に設けた収容孔18に挿入し、後端側から燃料チューブ3によって軸方向に押圧する燃料噴射弁取付構造において、周上の一部に切り欠き部を有し、燃料噴射弁1の軸方向に延びて押さえ部材3の支持部25に係合する突起部24bと、少なくともいずれか一方の先端部から切り欠き部を狭める方向に延びる爪部24cとを備える位置決め部材24と、爪部24cと係合する溝27を備えるコネクタ2とを備え、位置決め部材24は燃料噴射弁1と燃料チューブ3との間に燃料噴射弁1と同軸状かつ爪部24cが溝27と係合するように介装し、溝27は爪部24cの径方向への動きを制限する形状であるので、コネクタ2を任意の向きに固定することができ、さらに製造工程上の問題や寸法のバラツキ等により位置決め部材24とホルダ6との間に隙間が生じていても、この隙間に起因する燃料噴射弁1の回転方向の動きを制限することができる。すなわち、燃料噴射弁1の回転方向のばらつきを小さくすることが可能である。
燃料噴射弁1と燃料チューブ3との間に、燃料噴射弁1の軸方向に弾性を有し、断面の一部に切り欠き部を有する略C型断面のホルダ6を、燃料噴射弁1と同軸状かつコネクタ2と切り欠き部とが一致するように介装し、ホルダ6が径方向に拡がることを防止するスナップリング16を設けたので、弾性力を利用して燃料噴射弁1をシリンダヘッド5に押圧することになり、燃料噴射弁1、収容孔18、ボス部3aといった各構成部品の寸法にばらつきがある場合であっても、燃料噴射弁1にかかる荷重の偏りを補償し、所望の燃料噴射特性を得ることができる。また、ホルダ6をC型断面とすることでコネクタ2とホルダ6との干渉を防止できるので、燃料チューブ3とシリンダ表面5aとの間には、少なくともコネクタ2を設けるスペースとスナップリング16を装着するスペースがあればよく、省スペース化を図ることができる。
スナップリング16を、ホルダ6の中央部より先端側のいずれかの部位に係合させるので、荷重がかかったときのホルダ6の方向の拡がりを抑制し、ホルダ6が燃料噴射弁1に設けたバネ受部20から脱落することを防止できる。これによって燃料噴射弁1を押圧する軸方向の荷重を安定させることができる。
燃料チューブ3を押圧部材として利用するので、部品点数を少なくすることができる。
なお、本実施形態では筒内直噴式エンジンの場合について説明したが、収容孔18を設ける場所をシリンダヘッド5ではなく吸気マニホールド等の吸気通路にすることで、ポート噴射式エンジンに適用することが可能である。
また、トップフィード型の燃料噴射弁1について説明を行ったが、側面に燃料導入孔1bを有するいわゆるサイドフィード型の燃料噴射弁についても、同様に適用することが可能である。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
本発明は、筒内直接燃料噴射式もしくは吸気ポート噴射式のいずれであっても適用可能である。
燃料噴射弁をシリンダヘッドに組み付けた状態を表す図である。 本実施形態の燃料噴射弁の取付部をを一部断面図として表した図である。 図2のA−A矢視図である。 図2のB−B矢視図である。 ホルダのバネ特性を表す図である。 コネクタに設ける係合受け部の別の例を表す図である。 (a)は爪部と溝の係合部分の拡大図である。(b)は(a)のC−C矢視図である。 (a)、(b)は本実施形態の効果を説明するための図である。
符号の説明
1 燃料噴射弁
2 コネクタ
3 燃料チューブ
4 ボルト
5 シリンダヘッド
6 ホルダ
7 吸気ポート
8 排気ポート
9 吸気弁
10 排気弁
11 点火栓
12 ピストン
13 燃焼室
15 シリンダブロック
16 スナップリング
17 シール材
18 収容孔
19 シール材
20 バネ受部
21 略円筒部
22 段付き部
23 ボス部下面
24 位置決め部材
25 支持部
26 突起
27 溝

Claims (4)

  1. 燃料噴射弁の先端側をシリンダヘッドの燃料噴射弁取付位置に設けた収容孔に挿入し、後端側から押さえ部材によって軸方向に押圧する燃料噴射弁取付構造において、
    周上の一部に切り欠き部、前記燃料噴射弁の軸方向に延び前記収容孔周辺もしくは前記押さえ部材に係合する回転防止用突起部と、少なくともいずれか一方の先端部から前記切り欠き部を狭める方向に延びる係合突起部と、を備える略C型形状の板状部材と、
    前記燃料噴射弁に設けられ、前記係合突起部と係合する係合受け部を備え前記燃料噴射弁の側面から前記燃料噴射弁の径方向に突出する突起部と、を備え、
    前記板状部材は前記燃料噴射弁と前記押さえ部材との間に前記燃料噴射弁と同軸状かつ前記係合突起部が前記係合受け部と係合するように介装し、
    前記係合受け部は前記係合突起部の前記径方向への動きを制限する形状であることを特徴とする燃料噴射弁取付構造。
  2. 前記係合受け部コネクタ部側面に燃料噴射弁軸方向と略平行に設けた溝部である請求項1に記載の燃料噴射弁取付構造。
  3. 前記係合受け部は前記コネクタ部の側面にそれぞれ燃料噴射弁軸方向と略平行にかつ互いに所定の間隔をもって延びる2つの凸部に挟まれる部分である請求項1に記載の燃料噴射弁取付構造。
  4. 前記係合受け部の軸方向上端部及び下端部が開放端となっている請求項2または3に記載の燃料噴射弁取付構造。
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