JP4486944B2 - 成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法 - Google Patents

成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4486944B2
JP4486944B2 JP2006174764A JP2006174764A JP4486944B2 JP 4486944 B2 JP4486944 B2 JP 4486944B2 JP 2006174764 A JP2006174764 A JP 2006174764A JP 2006174764 A JP2006174764 A JP 2006174764A JP 4486944 B2 JP4486944 B2 JP 4486944B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forming surface
workpiece forming
processing
machining
primary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006174764A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006305725A (ja
Inventor
寿 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Nissin Kogyo Co Ltd
Priority to JP2006174764A priority Critical patent/JP4486944B2/ja
Publication of JP2006305725A publication Critical patent/JP2006305725A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4486944B2 publication Critical patent/JP4486944B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Description

本発明は、鋳造成形やプレス成形等で、金属や非鉄金属,合成樹脂等の材料をワークとして成形する成形型を製作する際に、ワーク形状を形成するための成形型のワーク形成面を仕上げ加工する方法と、この仕上げ加工方法によって仕上げられた加工済みワーク形成面の仕上げ寸法を検査する方法に関する。
金型等の成形型を用いて鋳造成形やプレス成形する場合に、成形型の外周面や内周面が、成形製品であるワークの形状を形成するためのワーク形成面となる。例えば、ワークがバームクーヘンの如きリング体の場合に、ワークの外周面が成形型の内周面によって、同じくワークの内周面が成形型の外周面によってそれぞれ成形される。
更に、成形後のワークに切削や研磨等の後加工をせずに、成形されたワークがそのまま製品形状となる場合には、ワーク形成面である成形型の外周面や内周面を精度よく仕上げしておく必要があり、特に、成形したままのワークが他の部品と嵌め合い関係を持つ場合には、より高い寸法精度が要求される。
また、ワークに補強リブや凹凸部,開口等の形状や肉厚に変化がある場合には、注湯時の溶湯の流速が変化したり、成形後の冷却による収縮率が部位毎に異なるため、このような成形中や成形後の変化を予め見込んでワーク形成面を製作することにより、ワークを設計通りの寸法精度に成形できるようにしている。従って、ワーク形成面が肉眼では殆ど真円に見える場合であっても、実際には部位毎に、1/1000mm単位の微量な形状変化を持つ菊座形や楕円形等の非円形となっていることが多い。
このような成形型の製作は、ワーク形成面の微量な寸法管理がむずかしく、また個数をさほど必要としないために、開発費や製造費用を大量生産の製品に振り分けて製品コストを抑えるという工業生産には向いていない。このため、現在は熟練した職人の手感に頼っているが、成形型1つ当たりの製作費が高く、また製作期間も長くかかっており、ワーク形成面の寸法が微妙で形状が複雑であるほど、一層の製作期間と膨大な費用がかかるものとなっていた。更に、職人の手感によって複数個の成形型を製作した場合に、成形型の個々でワーク形成面の寸法や形状が微妙に異なることがある。
本発明は、このような実情を背景にしてなされたもので、その目的とするところは、成形型に、精度の高いワーク形成面を、熟練した職人の手感に頼ることなく短期間で機械的に製作することのできるようにした成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法を安価に提供することにある。
上述の目的に従って、第1の発明は、成形型の外周面または内周面に真円形のワーク形状を形成するためのワーク形成面を仕上げ加工するに当たり、該ワーク形成面にNC加工機等の加工手段を用いて任意の厚さの削り代を残して一次加工面を加工し、該一次加工面を予め制御手段に設定された所定のワーク形成面に仕上げ加工する成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法であって、前記加工手段に取付けたロータリエンコーダに、中心軸回りに旋回する把持手段を接続し、前記制御手段には、前記中心軸から前記ワーク形成面までの距離を前記中心軸回りに所定角度毎に入力しておき、前記成形型を前記加工手段のテーブル上に固定し、前記把持手段に取り付けた変位センサを前記中心軸回りに旋回させて、該変位センサで前記一次加工面をなぞることにより、該変位センサと前記ロータリエンコーダとで前記一次加工面を前記所定角度毎に測定して、該一次加工面の測定寸法を前記制御手段に出力し、前記テーブルに測定手段を配設し、前記変位センサを前記中心軸回りに、少なくとも前記一次加工面の任意の一点と接する大きさで旋回して、前記変位センサが描く軌跡から基準円を導くデータを前記測定手段で測定し、該データを前記制御手段へ出力して、該制御手段にて、前記データより基準円を導くと共に、該基準円より前記中心軸を中心とする基準円の1/2の基準半径を導き、該基準半径と前記一次加工面の形状寸法との変位量を前記所定角度毎に算出して、該変位量と基準半径との和または差より、前記中心軸から前記一次加工面までの距離を前記所定角度毎に算出し、該一次加工面までの距離と前記ワーク形成面までの距離との所定角度毎の差より、ワーク形成面までの距離が最も長い一次加工面の最遠点を割り出し、前記変位センサを取り外した把持手段に取り付けた加工具を、加工開始点として前記最遠点に位置させ、該最遠点から前記加工具をワーク形成面と相似形に旋回して研削し、該研削後に、前記最遠点に復帰した前記加工具を、該加工具に過負荷を与えない僅かな量だけ半径方向内側または外側へ送って、前記加工具を前記ワーク形成面と相似形に旋回して研削し、この加工具の送りと研削を繰り返して前記一次加工面を前記ワーク形成面に仕上げ加工する成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法である
また、第2の発明は、第1の発明の成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法によって、ワーク形成面を仕上げ加工したのち、前記変位センサを把持手段の中心軸回りに旋回させて、該変位センサでワーク形成面をなぞることにより、ワーク形成面の仕上げ寸法を前記制御手段へ出力して、ワーク形成面の仕上げ加工寸法と設定寸法とを比較し、ワーク形成面の仕上げ寸法が設定寸法の許容範囲内にあれば加工を終了し、また仕上げ寸法が設定寸法の許容範囲にない場合には、前記加工具によってワーク形成面の再加工を行なう。
第1及び第2の発明は、ワーク形成面の仕上げ加工が、成形型を加工手段のテーブルに固定した状態のまま行なわれ、ワーク形成面の仕上げ加工を終了したのちに、成形型がテーブルより取り外される。把持手段の中心軸はワーク形成面内に設定され、該中心軸に基づいて、基準半径や変位量、ワーク形成面や一次加工面の距離、所定角度,一次加工面の最遠点が決定される。
本発明によれば、成形型に複雑な形状や微妙な寸法のワーク形成面を、熟練した職人の手感に頼ることなく、容易に且つ精度よく製作することができ、しかもしかも職人の手作りに較べて大幅なコストダウンを図ることができる。
さらに、短期間での大量生産も可能であり、このような量産の場合に、特にワーク形成面の形状や寸法が微妙に異なるといった従来の不具合を解消することができる。また、一次加工面の最遠点を見つけてこれを加工開始点とし、この最遠点から加工具をワーク形成面と相似形に移動して仕上げ加工を行なうので、加工具に過負荷をかけずに研削作業が行なえるようになり、加工具を折損したり損傷を与えて寿命を早めるといった不具合がなく、またワーク形成面を美麗に仕上げることができる。
しかも、ワーク形成面に仕上げ加工後に、ワーク形成面の仕上げ検査と再加工を行なう請求項2の発明によれば、仕上げ加工に用いた仕上げ加工装置をそのまま用いることができるので、作業性と経済性に優れ、より精度を高めた信頼性のあるワーク形成面を短期間で容易に得ることができる。
以下、本発明の一形態例を図1乃至図7に基づいて説明する。
図中、図1は一形態例の加工手順を示すフローチャート、図2〜図5は本加工に用いる加工装置の作動説明図、図6は測定手段による測定状態を説明する平面図、図7は加工時の寸法設定を説明する平面図である。
本形態例は、予め設計されたワーク形成面Aのデータを制御手段1に設定しておき、成形型2の外周面に、加工手段3を用いてワーク形成面Aに任意の厚さの削り代Bを残した一次加工面Cを形成したのち、この一次加工面Cを制御手段1に設定されたワーク形成面Aの通りに精度よく仕上げ加工するもので、この仕上げ加工には、CAD・CAM等の制御手段1と、NC加工機やフライス盤等の工作機による加工手段3と、該加工手段3の上部位置にテーブル4と対向して取付けされるロータリエンコーダ5と、該ロータリエンコーダ5に中心軸Oを一致させて垂設されるチャック等の把持手段6と、該把持手段6に把持されるフライス刃等の加工具7及びプローブ等の変位センサ8と、前記テーブル4上に配設される測定手段9とを備えた仕上げ加工装置10が用いられる。
制御手段1には、ロータリエンコーダ5と把持手段6,変位センサ8及び測定手段9が機械的または電気的に接続されていて、制御手段1へ測定データを出力したり制御手段1からの指令を受けて単独に作動するようになっている。また、制御手段1に設定されるワーク形成面Aのデータは、把持手段6の中心軸O回りの全周を、例えば1/1000度程度の細かな所定角度Θ(図示しない)毎に分割し、把持手段6の中心軸Oからワーク形成面Aまでの距離ALを、この所定角度Θ毎に入力したものである。因みに、ワーク形成面Aが真円の場合には、所定角度毎の距離ALが全て同一長となる。
成形型2は、加工手段3のテーブル4に図示しない治具を用いて固定され、この固定状態は、成形型2の外周面にワーク形成面Aを所定形状に仕上げ加工するまで保持される。成形型2の外周面には、ワーク形成面Aを仕上げ加工するに当たって、ワーク形成面Aに任意の厚さの削り代Bを残した上述の一次加工面Cが加工されるが、この一次加工面Cは、テーブル4に固定する前に予め加工してあってもよく、或いは外周面が荒仕上げのままの成形型2をテーブル4に固定したのち、加工具7を用いて加工することができる。尚、各図中の一次加工面Cは、説明の理解を助けるために凹凸形状を誇張して示している。
ロータリエンコーダ5は、把持手段6にアタッチメント11を把持される変位センサ8と組合わせされ、変位センサ8を把持手段6の中心軸O回りに旋回して、ワーク形成面Aや一次加工面Cを変位センサ8でなぞりながら、ワーク形成面Aや一次加工面Cをロータリエンコーダ5で上述の所定角度Θ毎に測定するもので、成形型2の外周面に加工された一次加工面Cの形状寸法は、ロータリエンコーダ5と変位センサ8とで所定角度Θ毎に測定して、前述の制御手段1へ出力する。
把持手段6には、チャックやロータリ式の自動刃具交換装置が用いられ、把持手段6がチャックの場合には、加工具7と変位センサ8のアタッチメント11を把持手段6の中心軸Oに選択的に取付けして、加工具7と変位センサ8のいずれか一方のみを把持手段6の中心軸O回りに旋回させ、また把持手段6がロータリ式の自動刃具交換装置の場合には、加工具7と変位センサ8の双方のアタッチメント11を把持手段6に取付けし、把持手段6を回転することにより、いずれか一方のアタッチメント11を把持手段6の中心軸O上に位置させて、加工具7または変位センサ8を中心軸O回りに旋回させる。
測定手段9には、レーザ光12を発する一対の発光部9A,9Aと、該レーザ光12を受ける一対の受光部9B,9Bとを略四角形に配したレーザ寸法測定器が用いられ、加工手段3のテーブル4に固定された成形型2の外周面に一次加工面Cを加工したのち、レーザ光12を成形型2で妨げることのないよう測定手段9を成形型2よりも上方に配置し、発光部9A,9Aと受光部9B,9Bの中心部を凡そ把持手段6の中心軸Oに合わせながら、適宜な治具を用いてテーブル4に取付けされる。
この測定手段9では、把持手段6に取付けされた変位センサ8を併用して、成形型2の一次加工面Cに近い径の基準円Dを導くためのデータを測定する。基準円Dのデータ測定に当たり、測定手段9の受光部9B,9Bの内端間距離aと、受光部9Bの内端からレーザ光12の内側縁までの距離bとを、予め前述の制御手段1に入力しておく。そして、変位センサ8を一次加工面Cの任意の一点P1に当てたのち、変位センサ8をそのまま上方へ平行移動して、変位センサ8を測定手段9のレーザ光12,12と同一平面上に位置させ、変位センサ8をレーザ光12,12内で把持手段6の中心軸O回りに旋回して、各レーザ光12の内側縁から変位センサ8及びレーザ光12,12とが直交する外接点P2,P3までの距離c,dを測定し、制御手段1へ出力する。
次に、このように構成された仕上げ加工装置10を用いて成形型2にワーク形成面Aを仕上げ加工する方法を、図2〜図7を適宜参酌しながら、図1のフロチャートを用いて説明する。尚、本事例では、成形型2の外周面に真円のワーク形成面Aを仕上げ加工するものである。
まず、ステップS1では、制御手段1に、把持手段6の中心軸Oからワーク形成面Aまでの設計上の距離ALを、所定角度Θ毎に予め入力しておく。ステップS2の一次加工面の加工では、成形型2に一次加工面Cを加工する。この加工は、成形型2を加工手段3のテーブル4に固定する前または固定した後のいずれかに行なう。次に、ステップS3の一次加工面の測定に入り、変位センサ8を把持手段6の中心軸O回りに旋回させて、該変位センサ8で一次加工面Cをなぞることにより、変位センサ8とロータリエンコーダ5とで一次加工面Cを所定角度Θ毎に測定して、この測定寸法を制御手段1に出力する(図2)。
ステップS4では、加工手段3のテーブル4に測定手段9を配設し、変位センサ8を一次加工面Cの任意の一点P1に当てたのち、変位センサ8をそのまま上方へ平行移動して、変位センサ8を測定手段9のレーザ光12,12と同一平面上に位置させ、変位センサ8をレーザ光12,12内で把持手段6の中心軸O回りに旋回して、該変位センサ8で一次加工面Cをなぞることにより、変位センサ8とロータリエンコーダ5とで一次加工面Cを所定角度Θ毎に測定して、この測定寸法を制御手段1に出力する(図3,図5)。また、測定手段9の固定データである受光部9B,9Bの内端間距離aと、受光部9Bの内端からレーザ光12の内側縁までの距離bは、測定手段9を加工手段3のテーブル4に設置したのち、別途に制御手段1へ入力しておく。
次に、ステップS5に入り、制御手段1によって、測定手段9から送られた距離c,dと、予め入力されている内端間距離a及び距離bを用いて、a+2b+c+d=から変位センサ8が測定手段9で描いた基準円Dを導き、更に基準円D/2から、把持手段6の中心軸Oを中心とし、且つ一次加工面Cの任意の一点P1を通る基準半径Rを算出する(図7)。
そして、制御手段1が基準半径Rと一次加工面Cの形状寸法との変位量Δを所定角度Θ毎に算出し、変位量Δと基準半径Rとの和または差より、把持手段6の中心軸Oから一次加工面Cまでの距離CLを所定角度Θ毎に算出する。尚、一次加工面Cの任意の一点P1上では、距離CL=基準半径Rとなる(図7)。
次に、一次加工面Cの距離CLとワーク形成面Aの距離ALとの所定角度Θ毎の差より、一次加工面Cからワーク形成面Aまでの削り代Bを所定角度Θ毎に算出し、更に把持手段6の中心軸Oからワーク形成面Aまでの距離が最も長い一次加工面Cの最遠点P4を割り出す。この最遠点P4は、所定角度Θ毎の一次加工面Cの中で、ワーク形成面Aまでの削り代Bが最も大きい箇所であり、この最遠点P4を加工具7が一次加工面Cの加工を開始する際の加工開始点とする(図7)。
ステップS6では、これらの測定または演算データから、一次加工面Cをワーク形成面Aに仕上げ加工するのに好適な加工プログラムが、制御手段1に設定される。この加工プログラムは、最遠点P4や加工具7の送り速さ,半径方向内側への送り量等を含んでいる。
ステップS7では、制御手段1が加工プログラムに基づく指令を加工手段3へ出力し、加工具7を加工開始点である最遠点P4に位置させて、一次加工面Cの加工を開始する。加工具7は、最遠点P4から一次加工面Cの外側をワーク形成面Aと相似形の真円形の軌跡Eを描き、加工具7が最遠点P4を通る最初の1周では、加工具7が一次加工面Cと殆ど接触しないまま最遠点P4に復帰する(図4,図7)。
次に、最遠点P4に復帰した加工具7を、加工プログラムに基づいて、例えば5/1000mmづつといった加工具7に過負荷を与えない僅かな量を半径方向内側へ送り、加工具7を1周目よりも小さな軌跡で一次加工面Cの外側を旋回し、ワーク形成面Aと相似形の旋回と半径方向内側への送りとを繰り返して、一次加工面Cを徐々に内側へ加工して行く(図4,図7)。
この繰り返しにより、加工具7と一次加工面Cとの接触部分が次第に増加して行き、この接触部分を加工具7で順次研削することにより、一次加工面Cがワーク形成面Aに徐々に形作られて行く。そして、制御手段1の加工プログラムの終了によって加工具7が停止する研削終了工程のステップS8では、成形型2の外周面に所定のワーク形成面Aが仕上げ加工される(図4,図7)。
ステップS9では、ステップS7〜S8で仕上げ加工したワーク形成面Aの検査が行なわれ、ワーク形成面Aに変位センサ8を当て、該変位センサ8を把持手段6の中心軸O回りに旋回してワーク形成面Aをなぞることにより、ワーク形成面Aの仕上げ寸法を制御手段1へ出力する(図5)。
制御手段1では、仕上げ加工したワーク形成面Aと設定上のワーク形成面Aとを比較し、ワーク形成面Aの仕上げ寸法が設定寸法の許容範囲内にあれば、ステップS10に入って仕上げ加工を終了し、また仕上げ寸法が設定寸法の許容範囲にない場合にはステップS11に入ってステップS7の研削工程へ戻り、ステップS7以降の工程によって、仕上げ寸法が許容範囲になるまでワーク形成面Aの再加工を行なう。
このように、本形態例の仕上げ加工方法によれば、ワーク形成面Aを熟練した職人の手感に頼ることなく、容易に且つ精度よく製作することができ、しかも職人の手作りに較べると大幅なコストダウンを図ることができる。更に、短期間での大量生産も可能であり、このような量産の場合に、特にワーク形成面Aの形状や寸法が微妙に異なるといった従来の不具合を解消することができる。
また、一次加工面Cの最遠点P4を見つけてこれを加工開始点とし、この最遠点P4から加工具7をワーク形成面Aと相似形に移動して研削を行なうので、加工具7に過負荷をかけずに研削作業が行なえるようになり、加工具7を折損したり損傷を与えて寿命を早めるといった不具合がなく、またワーク形成面Aを美麗に仕上げることができる。
さらに、本形態例は、ステップS8での研削終了工程後に、ステップS9以降の検査と再加工とを、ワーク形成面Aの仕上げ加工に用いた仕上げ加工装置10をそのまま用いることができるので、作業性と経済性に優れ、より精度を高めた信頼性のあるワーク形成面Aを短期間で容易に得ることができる。
尚、本発明の方法によるワーク形成面の仕上げ加工は、成形型の外周面または内周面に周状に形成できる形状であればよい。
本発明の一形態例を示す加工手順のフローチャート 本発明の一形態例を示す加工装置の正面図 本発明の一形態例を示す加工装置の正面図 本発明の一形態例を示す加工装置の正面図 本発明の一形態例を示す加工装置の正面図 本発明の一形態例を示す測定手段による測定状態を説明する平面図 本発明の一形態例を示す加工時の寸法設定を説明する平面図
符号の説明
1…CAD・CAM等の制御手段、2…成形型、3…NC加工機やフライス盤等の工作機による加工手段、4…加工手段2のテーブル、5…ロータリエンコーダ、6…チャックやロータリ式自動刃具交換装置等の把持手段、7…フライス刃等の加工具、8…プローブ等の変位センサ、9…測定手段(レーザ寸法測定器)、9A…発光部、9B…受光部、10…仕上げ加工装置、11…アタッチメント、12…レーザ光、A…ワーク形成面、B…削り代、C…ワーク形成面Aと任意の厚さの削り代Bとからなる一次加工面、D…基準円、E…加工具7が描く軌跡、O…ロータリエンコーダ5及び把持手段6の中心軸、AL…把持手段6の中心軸Oからワーク形成面Aまでの距離、CL…把持手段6の中心軸Oから一次加工面Cまでの距離、P1…一次加工面C上の任意の一点、P2,P3…外接点、P4…一次加工面Cの最遠点、R…基準半径、a…測定手段9の受光部9B,9Bの内端間距離、b…受光部9Bの内端からレーザ光12の内側縁までの距離、c,d…レーザ光12の内側縁から変位センサ8及びレーザ光12とが直交、Δ…基準半径Rと一次加工面Cの形状寸法との変位量

Claims (2)

  1. 成形型(2)の外周面または内周面に真円形のワーク形状を形成するためのワーク形成面(A)を仕上げ加工するに当たり、該ワーク形成面(A)にNC加工機等の加工手段(3)を用いて任意の厚さの削り代(B)を残して一次加工面(C)を加工し、該一次加工面(C)を予め制御手段(1)に設定された所定のワーク形成面(A)に仕上げ加工する成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法であって、
    前記加工手段(3)に取付けたロータリエンコーダ(5)に、中心軸(O)回りに旋回する把持手段(6)を接続し、前記制御手段(1)には、前記中心軸(O)から前記ワーク形成面(A)までの距離(AL)を前記中心軸(O)回りに所定角度(Θ)毎に入力しておき、
    前記成形型(2)を前記加工手段(3)のテーブル(4)上に固定し、前記把持手段(6)に取り付けた変位センサ(8)を前記中心軸(O)回りに旋回させて、該変位センサ(8)で前記一次加工面(C)をなぞることにより、該変位センサ(8)と前記ロータリエンコーダ(5)とで前記一次加工面(C)を前記所定角度(Θ)毎に測定して、該一次加工面(C)の測定寸法を前記制御手段(1)に出力し、
    前記テーブル(4)に測定手段(9)を配設し、前記変位センサ(8)を前記中心軸(O)回りに、少なくとも前記一次加工面(C)の任意の一点(P1)と接する大きさで旋回して、前記変位センサ(8)が描く軌跡から基準円(D)を導くデータを前記測定手段(9)で測定し、該データを前記制御手段(1)へ出力して、
    該制御手段(1)にて、前記データより基準円(D)を導くと共に、該基準円(D)より前記中心軸(O)を中心とする基準円(D)の1/2の基準半径(R)を導き、該基準半径(R)と前記一次加工面(C)の形状寸法との変位量(Δ)を前記所定角度(Θ)毎に算出して、該変位量(Δ)と基準半径(R)との和または差より、前記中心軸(O)から前記一次加工面(C)までの距離(CL)を前記所定角度(Θ)毎に算出し、該一次加工面(C)までの距離(CL)と前記ワーク形成面(A)までの距離(AL)との所定角度(Θ)毎の差より、ワーク形成面(A)までの距離が最も長い一次加工面(C)の最遠点(P4)を割り出し、
    前記把持手段(6)に取り付けた加工具(7)を、加工開始点として前記最遠点(P4)に位置させ、該最遠点(P4)から前記加工具(7)をワーク形成面(A)と相似形に旋回して研削し、
    該研削後に、前記最遠点(P4)に復帰した前記加工具(7)を、該加工具(7)に過負荷を与えない僅かな量だけ半径方向内側または外側へ送って、前記加工具(7)を前記ワーク形成面(A)と相似形に旋回して研削し、この加工具(7)の送りと研削を繰り返して前記一次加工面(C)を前記ワーク形成面(A)に仕上げ加工する成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法。
  2. 前記請求項1の成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法によって、ワーク形成面(A)を仕上げ加工したのち、前記変位センサ(8)を把持手段(6)の中心軸(O)回りに旋回させて、該変位センサ(8)でワーク形成面(A)をなぞることにより、ワーク形成面(A)の仕上げ寸法を前記制御手段(1)へ出力して、ワーク形成面(A)の仕上げ加工寸法と設定寸法とを比較し、ワーク形成面(A)の仕上げ寸法が設定寸法の許容範囲内にあれば加工を終了し、また仕上げ寸法が設定寸法の許容範囲にない場合には、前記加工具(7)によってワーク形成面(A)の再加工を行なう成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法。
JP2006174764A 2006-06-26 2006-06-26 成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法 Expired - Fee Related JP4486944B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006174764A JP4486944B2 (ja) 2006-06-26 2006-06-26 成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006174764A JP4486944B2 (ja) 2006-06-26 2006-06-26 成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8698198A Division JPH11277374A (ja) 1998-03-31 1998-03-31 成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006305725A JP2006305725A (ja) 2006-11-09
JP4486944B2 true JP4486944B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=37473198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006174764A Expired - Fee Related JP4486944B2 (ja) 2006-06-26 2006-06-26 成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4486944B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CZ306280B6 (cs) * 2015-09-23 2016-11-09 Západočeská Univerzita V Plzni Zařízení pro kalibraci upnutého obrobku

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61149810A (ja) * 1984-12-24 1986-07-08 Nippon Steel Corp 外径計測装置
JPS61219812A (ja) * 1985-03-27 1986-09-30 Agency Of Ind Science & Technol 真円度計測プロ−ブを有する計測装置
JPH068105A (ja) * 1992-06-29 1994-01-18 Komatsu Ltd 円筒形状加工装置
JPH0780753A (ja) * 1993-09-14 1995-03-28 Nikon Corp 数値制御方法および数値制御システム
JPH08272418A (ja) * 1995-01-31 1996-10-18 Nippei Toyama Corp 非真円体の研削装置及び研削方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61149810A (ja) * 1984-12-24 1986-07-08 Nippon Steel Corp 外径計測装置
JPS61219812A (ja) * 1985-03-27 1986-09-30 Agency Of Ind Science & Technol 真円度計測プロ−ブを有する計測装置
JPH068105A (ja) * 1992-06-29 1994-01-18 Komatsu Ltd 円筒形状加工装置
JPH0780753A (ja) * 1993-09-14 1995-03-28 Nikon Corp 数値制御方法および数値制御システム
JPH08272418A (ja) * 1995-01-31 1996-10-18 Nippei Toyama Corp 非真円体の研削装置及び研削方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006305725A (ja) 2006-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5838018B2 (ja) 工作機械の方法
CN109551450B (zh) 一种复杂结构精铸件划线检查装置及方法
JP2017019042A (ja) 機械加工装置及び機械加工方法
JP5037118B2 (ja) 常用ブレードを製造する方法と装置
KR101413053B1 (ko) 축 소재의 센터홀 가공 방법 및 센터홀 가공 장치
CN113894785B (zh) 水轮机叶片在位测量与加工的控制方法、装置及系统
CN104985332A (zh) 激光切割机及其封闭检测方法
JP7446055B2 (ja) 切削工具を製造するための方法及び機械設備
CN111299975B (zh) 一种应用机器人提高复杂铸件加工效率的方法
CN102869477A (zh) 自动校准
KR101043437B1 (ko) 구면성형용 코어 가공방법
JP2011206862A (ja) 多軸加工機における回転工具の位置合わせ方法
JP4486944B2 (ja) 成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法
CN112045443A (zh) 一种四轴机床偏心装夹工件加工方法
JP6533071B2 (ja) 非円形孔の加工方法、非円形孔の加工装置およびレンズ
JPH11277374A (ja) 成形型のワーク形成面の仕上げ加工方法
CN102357822B (zh) 汽车空调模具环切刀的加工治具
JP2007090489A (ja) 金型の切削加工方法及び装置
CN103949712A (zh) 孔内键槽插削过程中保证形位公差的加工方法
KR20120057534A (ko) 기계 커터의 시험 방법
JP3171509B2 (ja) ロボットへの教示方法
CN109079550B (zh) 一种设定夹具快速设定零位的方法
KR20200041529A (ko) 금형 원재료의 가공방법
JP2009285783A (ja) Nc工作機械の孔加工方法
CN111578872A (zh) 一种模具的型面返修方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees