JP4486572B2 - ロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置 - Google Patents

ロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置 Download PDF

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Description

この発明は、ロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置に関し、さらに詳しくは、吸気系に電子制御スロットル装置を備えた車両のロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置に関する。
一般に、ロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置にあっては、アクセル開度、車速が予め設定された設定値になると、トルクコンバータのロックアップクラッチを作動させて、トルクコンバータの入力側と出力側とを機械的に締結するロックアップが行われる。
従来、トルクコンバータがロックアップしている状態で十分な加速度を得たい場合には、ロックアップを解除してトルクコンバータのトルク増幅効果を利用したり、或いは自動変速機をキックダウンさせて加速に必要なタービントルクを増加させていた(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近年では、車両の吸気系に電子制御スロットル装置が採用される傾向にある。電子制御スロットル装置は、機械式スロットル装置とは異なり、ドライバのアクセル操作から独立したスロットル制御が可能とされ、電気的に検出したアクセル開度に対して予め設定されたスロットルバルブ開度となるように駆動用モータを介してスロットルバルブを開閉してエンジンの出力(トルク)を制御する。
従来、このような電子制御スロットル装置にあっては、アクセル開度とスロットル開度との関係が、例えば、アクセル開度50%のときスロットル開度30%、アクセル開度80%のときスロットル開度70%のように、アクセル開度よりも小開度のスロットル開度となるように設定されていた。
そこで、ロックアップクラッチ付自動変速機を備えた車両の吸気系に電子制御スロットル装置を採用した場合には、次のような問題が発生する。
すなわち、電子制御スロットル装置を制御するためのスロットル開度特性は、アクセルを踏み込まなければエンジントルクを発生しない設定になっている。そのため、例えば、図6に示されるように、ロックアップ走行中にアクセルを一旦緩めて減速したのち元の速度に復帰するのに必要なエンジントルクを発生させるには、アクセルを深く踏み込まなければならない。ところが、ロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置にあっては、アクセルが深く踏み込まれると、ロックアップを解除したり、自動変速機をキックダウンさせる設定となっているため、エンジン回転数の大幅な上昇やトルクコンバータの効率が低下して、燃費やドライバビリティが悪化してしまうという問題が発生する。
また、急激なトルク変動によってドライバの意図しない加速度になってしまうという虞もある。さらには、ロックアップクラッチを締結或いは解除させるように予め設定されているアクセル開度付近において微妙なアクセル操作をしようとするとハンチングが発生するという問題もある。
特開平11−325237号公報
そこで、この発明は、上記した従来技術が有している問題点を解決するためになされたものであって、不必要なロックアップクラッチの解除や自動変速機のキックダウンを防止して、ドライバビリティや燃費の向上を図ることが可能なロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明は、アクセル開度に応じてトルクコンバータの入力側と出力側とを締結或いは解除するロックアップクラッチを備えたロックアップクラッチ付自動変速機と、前記アクセル開度に応じたスロットル開度によって開閉するスロットルバルブを備えた電子制御スロットル装置とを協調制御するロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置であって、
前記制御装置は、前記ロックアップクラッチを締結或いは解除させる制御信号、エンジン回転数及び前記トルクコンバータの出力軸回転数に基づいて前記ロックアップクラッチのロックアップ状態、非ロックアップ状態を判断し、前記ロックアップクラッチがロックアップ状態であれば、前記アクセル開度よりも大開度のスロットル開度によって前記スロットルバルブを開閉制御し、前記ロックアップクラッチが非ロックアップ状態であれば、前記アクセル開度よりも小開度のスロットル開度によって前記スロットルバルブを開閉制御する制御手段を備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、ロックアップクラッチのロックアップ状態に応じて、電子制御スロットル装置のスロットルバルブを開閉制御するためのスロットル開度特性が可変設定される。すなわち、ロックアップクラッチが非ロックアップ状態であれば、スロットル開度が開きにくい特性となるのに対し、ロックアップクラッチがロックアップ状態であれば、スロットル開度が開きやすい特性になる。
これにより、ロックアップクラッチがロックアップ状態であれば、アクセルを小開度踏み込んだだけでもエンジントルクは増大し、トルクコンバータのトルク増幅作用がなくても加速に必要なエンジントルクが得られるようになる。したがって、アクセルを深く踏み込む必要はなくなり、エンジンの効率の良い領域を有効に使用することができるようになる。さらに、ロックアップクラッチのロックアップ解除や自動変速機のキックダウンを発生させにくくすることができて、ドライバビリティや燃費の向上を図ることができるようになる。
第2の発明は、第1の発明において、前記制御装置は、前記ロックアップクラッチがロックアップ状態であれば、前記ロックアップクラッチを解除させるためのアクセル開度を中開度以上に設定し、前記ロックアップクラッチが非ロックアップ状態であれば、前記ロックアップクラッチを締結させるためのアクセル開度を小開度以下に設定することを特徴とする。
第2の発明は、ロックアップクラッチがロックアップ状態であれば、アクセルを中開度以上踏み込まなければ、ロックアップクラッチは解除しない。また、ロックアップクラッチが非ロックアップ状態であれば、アクセルをほとんど放さなくてはロックアップクラッチは締結しない。これにより、第1の発明の作用効果に加えて、ロックアップクラッチを締結或いは解除させるためのアクセル開度にヒステリシス(制御幅)を設けたので、ロックアップクラッチがハンチングするのを確実に防止することができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記制御手段は、前記ロックアップクラッチを締結させる制御信号が未出力の場合には、前記アクセル開度よりも小開度のスロットル開度によって前記スロットルバルブを開閉制御することを特徴とする。
第3の発明によれば、制御手段は、例えば、エンジン始動時や低車速時のようにロックアップクラッチを締結させる制御信号を未出力の場合、アクセル開度よりも小開度のスロットル開度によってスロットルバルブの開閉制御を行う。これにより、第1の発明の作用効果に加えて、エンジン始動直後の発進時や低車速時に急激なエンジントルク変動が発生するのを防止して、ドライバの意図しない車両の急加速を防止することができる。
第4の発明は、第1の発明において、前記制御手段は、前記ロックアップクラッチを締結させる制御信号が出力された状態にあっては、前記エンジン回転数と前記トルクコンバータの出力軸回転数との差の絶対値が予め設定された設定値よりも小さいか否かを判断し、前記設定値よりも大の場合には、前記ロックアップクラッチの締結が未完了と判断し、前記アクセル開度よりも小開度のスロットル開度によって前記スロットルバルブを開閉制御することを特徴とする。
第4の発明によれば、制御手段は、ロックアップクラッチの締結が完了していなければ、アクセル開度よりも小開度のスロットル開度によってスロットルバルブを開閉制御して、トルクコンバータの入力側トルクが増大するのを防止する。これにより、第1の発明の作用効果に加えて、トルクコンバータの入力側と出力側とが締結する際に発生する衝撃をより低減化することができる。
第5の発明は、第1の発明において、前記制御手段は、前記ロックアップクラッチを締結させる制御信号が出力された状態にあっては、前記エンジン回転数と前記トルクコンバータの出力軸回転数との差の絶対値が予め設定された設定値よりも小さいか否かを判断し、前記設定値よりも小の場合には、前記ロックアップクラッチの締結が完了と判断し、前記アクセル開度よりも大開度のスロットル開度によって前記スロットルバルブを開閉制御することを特徴とする。
第5の発明によれば、制御手段は、ロックアップクラッチが完全にロックアップしていなくても、エンジン回転数とトルクコンバータの出力軸回転数との差が設定値よりも小さければロックアップ完了とみなし、アクセル開度よりも大開度のスロットル開度によってスロットルバルブを開閉制御する。これにより、第1の発明の作用効果に加えて、ロックアップ領域を拡大することができて、エンジンの低〜中回転、高負荷領域の燃費効率の良好な領域を使用する頻度を上昇させることができる。その結果、ドライバビリティや燃費をより向上させることができる。
ロックアップクラッチのロックアップ状態、非ロックアップ状態に応じて、スロットル開度が開きやすい特性、開きにくい特性の2つを使い分ける構成とした。これにより、不必要なロックアップクラッチの解除や自動変速機のキックダウンが防止され、ドライバビリティや燃費の向上を図ることができるロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明が適用されたロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置の構成を示したブロック図、図2は、同例における制御手段に記憶格納された第1のマップデータ、図3は、同例における制御手段に記憶格納された第2のマップデータ、図4は、同例における第1或いは第2のマップデータが選択される際に用いられるフローチャート、図5は、同例における制御手段による走行パターン図である。
図1に示されるように、本発明のロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置10は、アクセル開度に応じてトルクコンバータ11の入力側と出力側とを締結或いは解除するロックアップクラッチ12を備えた自動変速機13と、アクセル開度に応じて設定されたスロットル開度によって開閉されるスロットルバルブ14を備えた電子制御スロットル装置としての電子制御スロットルチャンバ(以下、ETCという)15とを協調制御する制御手段16としてのエンジン制御ユニット(以下、ECUという)17及びトランスミッション制御ユニット(以下、TCUという)18を備えている。
さらに、本発明は、アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段としてのアクセルポジションセンサ19、エンジン20の回転数を検出するエンジン回転数センサ21、トルクコンバータ11の出力軸回転数を検出するタービン回転数センサ22、自動変速機13のアウトプット回転数(車速)を検出する車速センサ23を備えている。
ECU17には、アクセルポジションセンサ19が検出した検出値(アクセル開度)が入力されると共に、TCU18には、エンジン回転数センサ21が検出した検出値(エンジン回転数NE)、タービン回転数センサ22が検出した検出値(タービン回転数NT)、車速センサ23が検出した検出値(車速V)、図示しないその他の各種センサの検出値及び各種スイッチの各信号が入力される。これらECU17とTCU18とは通信可能に接続されており、各種検出値及び制御信号の送受信が行われる。
ECU17は、アクセル開度に基づいてスロットル開度を設定すると共に、設定したスロットル開度となるように、駆動用モータ24を介してスロットルバルブ14を開閉してETC15によるエンジン20の出力制御を行う。なお、図中の符号25は、スロットルバルブ開度を検出するスロットルバルブ開度検出手段としてのスロットルポジションセンサを示している。
さらに、このECU17は、アクセル開度及び車速Vに基づいてロックアップクラッチ12を締結或いは解除させるタイミングを決定すると共に、そのタイミングに応じて、TCU18に向かってロックアップクラッチ12を締結或いは解除させる指令信号を出力するように設定されている。
詳述すると、ECU17には、図2、3に示されるように、アクセル開度に基づいてスロットル開度を設定する際に、ロックアップクラッチ12のロックアップ状態、非ロックアップ状態に応じて選択される第1及び第2のマップデータが記憶格納されている。
第1のマップデータ(以下、ETCMAP1という)は、図2に示されるように、非ロックアップ状態(ロックアップ解除状態)におけるETC特性であって、アクセル開度よりも小開度のスロットル開度となるように設定し、且つロックアップクラッチ12をロックアップさせるためのアクセル開度が小開度以下となるように設定されたロックアップ判定ラインが設けられている。
このETCMAP1によると、アクセル開度とスロットル開度との関係は、例えば、アクセル開度50%のときスロットル開度30%、アクセル開度80%のときスロットル開度70%のように設定されている。このETCMAP1の特性と、アクセル開度とスロットル開度との比率が1対1の機械式スロットルチャンバ用のスロットル特性(図3中、一点鎖線で示す)とを比較すると、同一アクセル開度であってもETCMAP1の特性の方が、より小さなスロットル開度となるように設定されている。つまり、ETCMAP1の特性は、機械式スロットルチャンバ用のスロットル特性と同一のエンジントルクを得るには、アクセルをより踏み込まなければならないように設定されている。
さらに、ロックアップ判定ラインは、図2中の太線で示されるように、アクセル開度が小開度(例えば、アクセル開度25%、スロットル開度15%)以下になるとロックアップ領域(L/U領域)と判定する。そして、ロックアップ領域と判定し、且つ車速Vが予め設定された所定の車速(ロックアップ車速)よりも高ければ、ロックアップクラッチ12を締結させる指令信号をTCU18に出力するように設定されている。
第2のマップデータ(以下、ETCMAP2という)は、図3に示されるように、アクセル開度よりも大開度のスロットル開度となるように設定し、且つロックアップクラッチ12を解除させるためのアクセル開度が中開度以上となるように設定されたロックアップ判定ラインが設けられている。
このETCMAP2は、アクセル開度とスロットル開度との関係が、例えば、アクスル開度0〜15%程度までの間は、スロットル開度はアクセル開度よりも小開度となるように設定されているものの、アクセル開度15%から全開に至る実用アクセル領域にあっては、アクセル開度30%のときスロットル開度45%、アクセル開度40%のときスロットル開度60%、アクセル開度60%のときスロットル開度85%、アクセル開度80%のときスロットル開度100%のように設定されている。
このETCMAP2の特性と、アクセル開度とスロットル開度との比率が1対1の機械式スロットルチャンバ用のスロットル特性(図3中、一点鎖線で示す)とを比較すると、同一アクセル開度であってもETCMAP2の特性の方が、より大きなスロットル開度が得られるように設定されている。ETCMAP2の特性は、アクセルの踏み込みが小さくてもスロットル開度の増大、つまりエンジン20の吸入空気量を増加させてエンジントルクの増大が図られるようになっている。
ロックアップ判定ラインは、図3中の太線で示されるように、アクセル開度が中開度(例えば、アクセル開度60%、スロットル開度85%)を超えると、非ロックアップ領域(OPEN領域)と判定する。そして、非ロックアップ領域と判定し、且つ車速Vが所定車速よりも低ければ、ロックアップクラッチ12を解除させる指令信号をTCU18に出力するように設定されている。つまり、所定車速以上(ロックアップ状態)で走行中にロックアップクラッチ12を非ロックアップ状態にするには、アクセルをほぼ全開にしなければならず、そのため、通常のアクセル操作ではロックアップクラッチ12を解除させる指令信号がTCU18に向かって出力され難くなっている。
TCU18は、ECU17からロックアップクラッチ12を締結或いは解除させる指令信号が出力されると、ロックアップクラッチ12を締結或いは解除させる駆動制御信号をロックアップクラッチ12に出力するように設定されている。また、TCU18は、ロックアップクラッチ12が完全に締結してロックアップが完了すると、TCU18はECU17にロックアップ信号を出力するように設定されている。
ここで、ロックアップクラッチ12について説明する。
ロックアップクラッチ12は油圧単板式とされ、エンジン20と自動変速機13との間に配置されたトルクコンバータ11のタービン(出力側)26に取り付けられている。このロックアップクラッチ12は、TCU18からロックアップクラッチ12を締結或いは解除させる駆動制御信号が出力されると、その駆動制御信号に従ってロックアップクラッチ12を締結或いは解除動作させる油圧式のロックアップクラッチアクチュエータ27を備えている。
ロックアップクラッチアクチュエータ27は、図示しないロックアップデューティソレノイドバルブ、ロックアップレギュレーターバルブ、ロックアップコントロールバルブを備えている。
このロックアップクラッチアクチュエータ27は、TCU18からロックアップクラッチ12を締結させる駆動制御信号が出力されると、ロックアップデューティ圧を下げるようにロックアップデューティソレノイドバルブを作動させる。すると、ロックアップコントロールバルブは、ロックアップデューティ圧の低下によりパイロット圧の作用で押し下げられて、トルクコンバータ11のリリース回路(油路のこと、以下同様)をドレン回路に繋げる。また、ロックアップレギュレータバルブからの油圧がトルクコンバータ11のアプライ回路に導かれるため、アプライ圧とリリース圧との間に圧力差が生じる。この圧力差によりロックアップピストン(図示せず)をインペラカバー(ドライブプレート)28に圧着させるようになっている。これにより、トルクコンバータ12のインペラ29とタービン26とが機械的に締結される。なお、作動油圧は、インペラカバー28にポンプドライブ軸30を介して連結された油圧ポンプ31から供給される。
また、このロックアップクラッチアクチュエータ27は、TCU18からロックアップクラッチ12を解除させる駆動制御信号が出力されると、ロックアップデューティ圧を上げるようにロックアップデューティソレノイドバルブを作動させる。すると、ロックアップデューティソレノイドバルブは、ロックアップデューティ圧の上昇により押し上げられて、解除回路側に作動圧を作用させる。また、連結回路側はオイルクーラ回路に繋げられるため、ロックアップ解除圧とロックアップ締結圧との間に圧力差が生じる。この圧力差によりロックアップピストンをインペラカバー28から離脱させるようになっている。これにより、トルクコンバータ11のインペラ29とタービン26との締結が解除される。
以上、ロックアップクラッチ12について説明した。
さらに、ECU17は、図4に示されるように、ロックアップクラッチ12を締結或いは解除させる制御信号としての指令信号、エンジン回転数(NE)及びトルクコンバータの出力軸回転数(NT)に基づいてロックアップクラッチ12のロックアップ状態を判断し、そのロックアップ状態に応じて第1或いは第2のマップデータのうち何れか1つを選択するように設定されている。
なお、以下では、ロックアップクラッチ12を締結或いは解除させる制御信号として、ECU17からTCU18に出力されるロックアップクラッチ12を締結或いは解除させる指令信号を用いたが、この構成に代えて、TCU18からロックアップクラッチアクチュエータ27に出力されるロックアップクラッチ12を締結或いは解除させる駆動制御信号を用いることが可能である。
ECU17は、通電されると、まず、アクセル開度よりも小開度のスロットル開度によってECU17のスロットルバルブの開閉制御、つまりエンジン20の吸入空気量の調整制御を行うように設定されている(ステップ10)。
次に、ECU17は、ロックアップクラッチ12を締結させる指令信号がTCU18に出力されたか否かを判断する(ステップ11)。
ロックアップクラッチ12を締結或いは解除させる指令信号が未出力、或いは、ロックアップクラッチ12を解除させる指令信号が出力されると、ステップ10にリターンして、そのままETCMAP1を用いてスロットル開度を設定する。
これに対し、ロックアップクラッチ12を締結させる指令信号がTCU18に出力されると、エンジン回転数(NE)とトルクコンバータ11の出力軸回転数(NT)との差の絶対値が、予め設定された設定値Xよりも小さいか否かを判断する(ステップ12)。
設定値よりも大の場合には、ロックアップクラッチ12の締結が未完了と判断して、ステップ10にリターンして、ETCMAP1を用いて設定されたスロットル開度によってスロットルバルブ14を開閉制御するように設定されている。
これは、ECU17からTCU18に向かってロックアップクラッチ12を締結させる指令信号が出力され、その指令信号が入力されたTCU18からロックアップクラッチアクチュエータ27に向かってロックアップクラッチ12を締結させるための駆動制御信号が出力される。すなわち、非ロックアップ状態にあるロックアップクラッチ12がロックアップするにあたっては、インペラ29とタービン26とが機械的に締結する際の衝撃を軽減するためにロックアップ動作は徐々に行われる。このため、ECU17がロックアップクラッチ12を締結させる指令信号を出力してから、ロックアップクラッチ12が実際にロックアップ(締結)するまでにディレイ(遅延)が生じる。このため、エンジン回転数(NE)とタービン回転数(NT)との差を算出し、その算出値の絶対値が予め設定された設定値Xよりも大きければ非ロックアップ状態であると判断するように設定されている。
これに対し、設定値Xよりも小の場合には、ロックアップクラッチ12が完全にロックアップしていなくてもロックアップ完了とみなして、ETCMAP2を用いて設定されたスロットル開度によってETC15を制御するように設定されている(ステップ13)。
ETCMAP2は、アクセルが中開度以下であってもスロットル開度が開きやすい特性のため、アクセルを小開度から中開度に向けて少し踏み込んだだけでエンジントルクが増大し、トルクコンバータ11のトルク増幅作用がなくても加速に必要なエンジントルクが得られるようになる。しかも、ロックアップ判定ラインは、アクセル開度が中開度を超えなければ、ロックアップクラッチ12を解除させる指令信号がTCU18に出力されないようになっている。
したがって、図6に示されるように、ロックアップ走行中、アクセルを一旦緩めて減速したのち短時間で元の速度に復帰するような走行パターンにあっては、アクセルを中開度以上に踏み込む必要はなくなり、そのため、ロックアップクラッチ12が不必要に解除されることはない。これらの結果、エンジン20の効率の良い領域を有効に使用することができるうえに、ロックアップクラッチ12のロックアップ解除や自動変速機13のキックダウンが発生しにくくなり、ドライバビリティや燃費の向上が図られる。
なお、ECU17において、エンジン回転数(NE)とトルクコンバータの出力軸回転数(NT)との差の絶対値が予め設定された設定値Xよりも小さいか否かを判断するように構成したが、これに限らず、TCU18において、エンジン回転数(NE)とトルクコンバータの出力軸回転数(NT)との差の絶対値が予め設定された設定値Xよりも小さいか否かを判断するように構成することができる。そして、この場合、エンジン回転数(NE)とトルクコンバータの出力軸回転数(NT)との差の絶対値が設定値Xよりも小さい場合にロックアップ完了とみなしてロックアップ信号を出力するように設定し、このロックアップ信号が入力されると、ECU17は、ETCMAP2を用いて設定されたスロットル開度によってETC15を制御するように構成することが可能である。
次に、ECU17は、ETCMAP2を採用したら、ステップ11〜13を繰り返すようにステップ11にリターンする。
なお、ECU17によるこの制御フローは、ECU17への通電が切断されるまで継続される。
以上説明したように本発明のロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置10によれば、ロックアップクラッチ12のロックアップ状態に応じて、ETC15のスロットルバルブ14を開閉制御するためのスロットル開度特性が可変設定される。すなわち、ロックアップクラッチ12が非ロックアップ状態であれば、スロットル開度は開きにくい特性となるのに対し、ロックアップクラッチ12がロックアップ状態であれば、スロットル開度は開きやすい特性になる。これにより、ロックアップクラッチ12がロックアップ状態であれば、アクセルを小開度踏み込んだだけでもエンジントルクは増大し、トルクコンバータ11のトルク増幅作用がなくても加速に必要なエンジントルクが得られるようになる。したがって、アクセルを深く踏み込む必要はなくなり、エンジン20の効率の良い領域を有効に使用することができるようになるので、ロックアップクラッチ12のロックアップ解除や自動変速機のキックダウンを発生させにくくすることができて、ドライバビリティや燃費の向上を図ることができるようになる。
また、本発明によれば、ロックアップクラッチ12がロックアップ状態であれば、アクセルを中開度以上踏み込まなければ、ロックアップクラッチ12は解除しない。また、ロックアップクラッチ12が非ロックアップ状態であれば、アクセルをほとんど放さなくてはロックアップクラッチ12は締結しない。これにより、ロックアップクラッチ12を締結或いは解除させるためのアクセル開度にヒステリシス(制御幅)を設けたので、ロックアップクラッチ12によるハンチングを確実に防止することができる。
さらに、本発明によれば、ECU17は、例えば、エンジン始動時や低車速時のようにロックアップクラッチ12を締結させる制御信号が未出力の場合、アクセル開度よりも小開度のスロットル開度によってスロットルバルブ14の開閉制御が行われる。これにより、エンジン始動直後の発進時や低車速時に急激なエンジントルク変動が発生するのを防止して、ドライバの意図しない車両の急加速を防止することができる。
さらにまた、本発明によれば、ECU17は、ロックアップクラッチ12の締結が完了していなければ、アクセル開度よりも小開度のスロットル開度によってスロットルバルブ14を開閉制御するので、トルクコンバータ11の入力側トルクが増大するのが防止される。これにより、トルクコンバータ11のインペラ29とタービン26とを締結する際に発生する衝撃をより低減化することができる。
さらにまた、本発明によれば、ECU17は、ロックアップクラッチ12が完全にロックアップしていなくても、エンジン回転数(NE)とタービン軸回転数(NT)との差の絶対値が設定値Xよりも小さければロックアップ完了とみなし、アクセル開度よりも大開度のスロットル開度によってスロットルバルブ14を開閉制御する。これにより、ロックアップ領域を拡大することができて、エンジン20の低〜中回転、高負荷領域の燃費効率の良好な領域を使用する頻度を上昇させることができる。その結果、ドライバビリティや燃費をより向上させることができる。
本発明が適用されたロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置の構成を示すブロック図である。 同例における制御手段に記憶格納された第1のマップデータである。 同例における制御手段に記憶格納された第2のマップデータである。 同例における第1或いは第2のマップデータが選択される際に用いられるフローチャートである。 同例における制御手段による走行パターン図である。 従来の走行パターン図である。
符号の説明
10 ロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置
11 トルクコンバータ
12 ロックアップクラッチ
13 ロックアップクラッチ付自動変速機
15 電子制御スロットルチャンバ(電子制御スロットル装置)(ETC)
16 制御手段
17 エンジン制御ユニット(ECU)
18 トランスミッション制御ユニット(TCU)
21 エンジン回転数センサ
22 タービン回転数センサ
V 車速
NE エンジン回転数
NT トルクコンバータの出力軸回転数
ETCMAP1 第1のマップデータ
ETCMAP2 第2のマップデータ

Claims (4)

  1. アクセル開度に応じてトルクコンバータの入力側と出力側とを締結或いは解除するロックアップクラッチを備えたロックアップクラッチ付自動変速機と、前記アクセル開度に応じたスロットル開度によって開閉するスロットルバルブを備えた電子制御スロットル装置とを協調制御するロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置であって、
    前記制御装置は、前記ロックアップクラッチを締結或いは解除させる制御信号、エンジン回転数及び前記トルクコンバータの出力軸回転数に基づいて前記ロックアップクラッチのロックアップ状態、非ロックアップ状態を判断し、
    前記ロックアップクラッチがロックアップ状態には前記ロックアップクラッチを解除させるためのアクセル開度が中開度以上に設定されるとともに、前記アクセル開度よりも大開度のスロットル開度によって前記スロットルバルブ開閉制御され
    前記ロックアップクラッチが非ロックアップ状態には前記ロックアップクラッチを締結させるためのアクセル開度が小開度以下に設定されるとともに、前記アクセル開度よりも小開度のスロットル開度によって前記スロットルバルブ開閉制御され、
    前記ロックアップ状態と前記非ロックアップ状態とを前記アクセル開度により切り換え可能に制御する制御手段を備えることを特徴とするロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記ロックアップクラッチを締結させる制御信号が未出力の場合には、前記アクセル開度よりも小開度のスロットル開度によって前記スロットルバルブを開閉制御することを特徴とする請求項1に記載のロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記ロックアップクラッチを締結させる制御信号が出力された状態にあっては、前記エンジン回転数と前記トルクコンバータの出力軸回転数との差の絶対値が予め設定された設定値よりも小さいか否かを判断し、前記設定値よりも大の場合には、前記ロックアップクラッチの締結が未完了と判断し、前記アクセル開度よりも小開度のスロットル開度によって前記スロットルバルブを開閉制御することを特徴とする請求項1に記載のロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記ロックアップクラッチを締結させる制御信号が出力された状態にあっては、前記エンジン回転数と前記トルクコンバータの出力軸回転数との差の絶対値が予め設定された設定値よりも小さいか否かを判断し、前記設定値よりも小の場合には、前記ロックアップクラッチの締結が完了と判断し、前記アクセル開度よりも大開度のスロットル開度によって前記スロットルバルブを開閉制御することを特徴とする請求項1に記載のロックアップクラッチ付自動変速機の制御装置。
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