JP4486382B2 - 分析装置用付属品、及びそれを用いた分析装置 - Google Patents

分析装置用付属品、及びそれを用いた分析装置 Download PDF

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Description

本発明は、分析装置用付属品及びそれを用いた分析装置、特に付属品のためのガスパージ機構の改良に関する。
従来より、物質の定量分析ないし定性分析を行うため、赤外分光光度計等の分析装置が用いられている。
ところで、赤外領域の分析においては、物質のスペクトル波形に空気中の水蒸気による吸収ピークが重なることが多いので、空気中に存在する水蒸気等は、高精度なデータを取る上で厄介なものである。特に物質の微弱なピークを測定する際、空気中の水蒸気等の影響は、より深刻となる。したがって、赤外領域の分析においては、いかに空気中の水蒸気等の影響を取り除くかが精度の良いデータを取る上で重要である。
このため分析装置の中でも、特に赤外分析を行うものは、水蒸気等を効果的に除去するため、本体内をガスパージするガスパージ機構を持つ(特許文献1等)。従来は、パージ機構を使って、分析装置の本体内の全体をガスパージしながら、赤外領域の分析を行っている。
ところで、分析装置においては、試料形態に応じた種々の測定法を行うため、本体試料室に付属品を着脱自在に設けている。
付属品をガスパージするため、従来は、本体試料室の全体をパージすることにより付属品も間接的にガスパージすることが考えられる。また従来は、本体試料室に付属品をセットした後、本体用のガス管とは別のガス管を付属品に設け、付属品の全体を直接ガスパージすることも考えられる。
特開平10−332574号公報
しかしながら、前記従来方式では、付属品のパージを、簡単に行うこと及び良好に行うことを同時に図ることが困難であった。
すなわち、前記本体試料室の全体をガスパージすることにより付属品も間接的にガスパージするものでは、パージの時間や純度の面で満足のゆくガスパージが行えるものではなかった。
一方、前記付属品の全体を直接ガスパージするものでは、本体試料室の全体をガスパージするものに比較しガスパージが良好に行えるものの、本体試料室に付属品を着脱するたびに、付属品に配管を設ける作業や、これを取り外す作業をしなければならないので、手間がかかり、コストも上がる。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は付属品のガスパージを、簡単に及び良好に行うことのできる分析装置を提供することにある。
前記目的を達成するために本発明にかかる分析装置用付属品は、試料室、この試料室に向けて分析に用いる光を出射する光出射手段、および前記試料室からの光を検出する検出器を有して構成される分析装置の本体における前記試料室対して着脱自在に設けられ、前記本体と共に光学的な分析を行うための光学系構成部材を備えた分析装置用付属品において、付属品ベースを備える。前記分析装置の本体より、前記試料室ベースのパージ用孔及び前記付属品ベースのパージ用孔を通して、前記付属品ベースに設けられた光学系構成部材の周囲がガスパージされることを特徴とする。
ここで、前記付属品ベースは、前記試料室に前記分析装置用付属品をセットした状態では前記試料室の試料室ベースと接触る。前記光学系構成部材は、前記付属品ベースの接触側とは反対側に設けられ、前記光照射手段からの光を試料に入射させる入射光用の光学系構成部材、および前記試料からの光を前記検出器に出射させる出射光用の光学系構成部材を含む。前記付属品ベースは、前記分析装置用付属品の中での光路上の近くに位置するところにパージ用孔が設けられる。前記試料室ベースに前記付属品ベースを接触させて前記試料室に前記分析装置用付属品を置いた状態では、前記光出射手段からの光が前記入射光用の光学系構成部材に入射され、前記出射光用の光学系構成部材からの光が前記検出器に出射され、かつ、試料室ベースに設けられたパージ用孔の位置と前記付属品ベースのパージ用孔の位置が一致する。
なお、前記分析装置用付属品において、パージケースを備える。前記分析装置の本体より、前記付属品ベースのパージ用孔を通して、前記パージケース内の光学系構成部材の周囲がガスパージされることが好適である。
ここで、前記パージケースは、前記光学系構成部材を密閉し、前記付属品ベースのパージ用孔と連通する。
また前記目的を達成するために本発明にかかる分析装置は、前記分析装置用付属品が着脱自在に設けられ、前記分析装置用付属品と共に光学的な分析を行うための本体を備えた分析装置であって、前記本体は、前記分析装置用付属品が着脱自在に設けられる試料室、この試料室に向けて分析に用いる光を出射する光出射手段、および前記試料室からの光を検出する検出器を有し、前記試料室にパージガスを導入可能に構成される。前記試料室には、前記付属品ベースと接触した状態で前記分析装置用付属品が置かれる試料室ベースが設けられている。前記試料室ベースは、前記分析装置用付属品のパージ用孔の位置に対応する、前記本体の中での光路上の近くに位置するところに、パージ用孔が設けられる。前記試料室ベースに前記付属品ベースを接触させて前記試料室に前記分析装置用付属品を置いた状態では、前記分析装置用付属品の中での光路と前記本体の中での光路とが一致し、かつ、前記試料室ベースのパージ用孔と前記付属品ベースのパージ用孔との位置が一致し、前記本体よりのパージガス、前記試料室ベースのパージ用孔及び前記付属品ベースのパージ用孔を介して、前記付属品ベースに設けられた光学系構成部材の周囲に導入されることを特徴とする。
ここで、前記試料室ベースは、前記付属品ベースと接触した状態で前記分析装置用付属品が置かれる。
また前記付属品用のガス管は、前記分析装置用付属品にパージガスを供給するためのものとする。
なお、前記分析装置において、前記本体に既存のガス本管と、前記ガス本管と前記試料室ベースのパージ用孔とを連通する付属品用ガス管とを備える。前記付属品用ガス管は、前記ガス本管と前記試料室ベースのパージ用孔とを連通する。前記分析装置の本体に前記分析装置用付属品を置くと、前記ガス本管よりのパージガスを、前記付属品用ガス管、前記試料室ベースのパージ用孔、及び前記付属品ベースのパージ用孔を介して、前記付属品ベースに設けられた光学系構成部材の周囲に導入することが好適である。
ここで、前記ガス本管は、前記本体内をガスパージするパージガスを供給するためのものとする。
本発明において付属品(分析装置の本体)の中での光路上の近くに位置するところの意味は、光路を遮る部分をいうものではなく、例えば図面上、付属品(分析装置の本体)を真上から見ると、光路上に孔がほぼ位置するように見えるが、実際には、孔の真上を光路が通っているものをいう。またここにいう光路上に孔がほぼ位置するとは、付属品(分析装置の本体)を真上から見ると、光路上に孔が完全に一致するもの、完全には一致しないが光路の近傍に位置するものを含めていう。
本発明にかかる分析装置用付属品によれば、その光学系構成部材が設けられ、分析装置本体にセットする際に分析装置本体に接触させる付属品ベースを備え、付属品ベースは、付属品の中での光路上の近くに位置するところにパージ用孔が設けられることとしたので、分析装置の本体より、付属品ベースのパージ用孔を通して付属品のガスパージが簡単に及び良好に行われる。
本発明においては、前記分析装置用付属品の光学系構成部材を密閉するパージケースを設けることにより、前記付属品のガスパージが、より良好に行われる。
本発明にかかる分析装置によれば、前記付属品ベースと接触して前記分析装置用付属品が置かれる試料室ベースを備え、試料室ベースは、付属品ベースのパージ用孔の位置に対応する、本体の中での光路上の近くに位置するところにパージ用孔が設けられることとしたので、付属品のガスパージを、簡単に及び良好に行うことができる。
本発明においては、本体に既存のガス本管に付属品用のガス管を連通し、ガス本管からのパージガスを付属品用のガス管を介して試料室ベースのパージ用孔に供給することにより、前記付属品のガスパージを、より簡単に行うことができる。
以下、図面に基づいて本発明の好適な一実施形態について説明する。
図1には本発明の一実施形態にかかる分析装置の概略構成が示されている。なお、同図(A)は付属品、及び本体試料室の主要部を上方より見た図、同図(B)は同図(A)のA−A断面図である。
同図に示すFTIR(分析装置)10は、付属品(分析装置用付属品)12と、FTIR本体14と、を備える。
付属品12は、FTIR本体14の試料室16(以下、本体試料室16という)に着脱自在に設けられ、FTIR本体14と共に赤外分析(光学的な分析)を行うための光学系構成部材18等を備える。
光学系構成部材18は、例えば楔形偏光子等からなり、サンプルの高感度反射測定を行うためのものとする。
付属品12は、付属品ベース20を備える。
付属品ベース20は、その上面側に光学系構成部材18が設けられる。
FTIR本体14に付属品12をセットする際、付属品ベース20は、その下面が、FTIR本体14に接触される。
付属品ベース20は、付属品12の中での光路22上の近くに位置するところにパージ用孔24が設けられる。本実施形態において、付属品ベース20は、付属品12の中での光路22に対してまっすぐ下方に離隔して位置するところに、パージ用孔24が設けられている。
このために本実施形態においては、さらにパージケース26と、支持部材28と、パージ用パイプ30と、を備える。パージケース26は、支持部材28及びパージ用パイプ30を介して、付属品ベース20に支持されている。
パージケース26は、光学系構成部材18を密閉する。このパージケース26は、パージケース26の内外を連通する孔32が設けられている。
パージ用パイプ30は、パージガスの流路34を持つ中空状のものである。
パージケース26の孔32、付属品ベース20のパージ用孔24とが、パージ用パイプ30の流路34を介して連通している。
そして、FTIR本体14より、付属品ベース20のパージ用孔24、パージ用パイプ30の流路34、パージケース26の孔32を通して、付属品12のパージケース26内の光学系構成部材18の周囲がガスパージされる。
本実施形態において、パージケース26は、実質的に付属品12の中での光路22上のみを密閉しており、付属品12の中での光路22上にFTIR本体14よりのパージガスの流路を重点的に形成している。
FTIR本体14は、試料室ベース(本体ベース)36と、付属品用のガス管38と、を備える。
試料室ベース36は、付属品ベース20と接触した状態で、付属品12が置かれる。
付属品用のガス管38は、付属品12にパージガスを供給するためのものとする。
試料室ベース36は、付属品ベース20のパージ用孔24の位置に対応する、FTIR本体14の中での光路22上の近くに位置するところに、パージ用孔40が設けられている。試料室ベース36は、FTIR本体14の中での光路22に対してまっすぐ下方に離隔して位置するところに、パージ用孔24が設けられている。
なお、本実施形態においては、FTIR本体14に対する付属品12の光学的な位置決めを容易に行うため、試料室ベース36は、FTIR本体14の中での光路22上の近くに位置するところに位置出しピン42が設けられている。付属品ベース20は、試料室ベース36の位置出しピン42の位置に対応する、付属品12の中での光路22上の近くに位置するところに位置出し穴44が設けられている。
また本発明において付属品12(FTIR本体14)の中での光路22上の近くに位置するところの意味は、光路22を遮る部分をいうものではなく、例えば同図(A)中、付属品12(FTIR本体14)を真上から見ると、光路22上にパージ用孔24,40がほぼ位置するように見えるが、実際には、同図(B)に示されるようにパージ用孔24,40の真上を光路22が通っているものをいう。
図2には分析装置10の全体図が示されている。
さらに本実施形態において、同図に示されるようにFTIR本体14は、FTIR本体14に既存のガス本管46を備える。ガス本管46は、例えば干渉計室48、検出器室50をガスパージするパージガスを供給するためのものとする。付属品用のガス管38は、FTIR本体14に既存のガス本管46と試料室ベース36のパージ用孔40とを連通する。
本実施形態にかかる分析装置10は概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。
試料の特性(形状、材質、性質等)により適切な測定法を行うための付属品12を選択し、付属品12の中での光路22とFTIR本体14の中での光路22とを一致させて、FTIR本体14に付属品12をセットする。
ここで、本実施形態において、FTIR本体14側では、試料室ベース36のパージ用孔40から、ガスが噴出できる構造になっている。このために試料室ベース36は、付属品ベース20のパージ用孔24の位置に対応する、FTIR本体14の中での光路22上の近くに位置するところに、パージ用孔40が設けられている。試料室ベース36のパージ用孔40は、付属品用ガス管38を介して、FTIR本体14に既存のガス本管46に連通している。
一方、本実施形態において、付属品12側では、その設置面がFTIR本体14側での噴出位置のガスが流入できるような構造になっている。このために付属品ベース20は、付属品12の中での光路22上の近くに位置するところにパージ用孔24が設けられている。
したがって、本実施形態においては、本体試料室16に付属品12をセットするだけで、FTIR本体14のガス噴出位置となる試料室ベース36のパージ用孔40と付属品ベース20のパージ用孔24との位置が合う。これによりFTIR本体14に既存のガス本管46よりのパージガスは、付属品用ガス管38、試料室ベース36のパージ用孔40及び付属品ベース20のパージ用孔24を通じて、付属品12のパージケース26内に導入される。
ここで、従来においても、本体試料室の全体をガスパージすることにより付属品を間接的にガスパージすることが考えられる。また例えばFTIR本体の検出器室から試料室に流入するパージガスを付属品から試料室の壁部に伸ばしたパイプで付属品側に導き入れることも考えられる。しかしながら、これらの従来方式では、付属品のパージが簡単に行えるものの、パージガス置換時間が長い、パージガス置換率(純度)が低い等の課題があった。
一方、これらの点を改善するため、FTIR本体用とは別に配管を付属品に設け、この配管を付属品の前面パネルに設けられたパージ配管口に接続し、付属品を直接パージすることも考えられる。しかしながら、この従来方式では、本体試料室に付属品を着脱するたびに、配管を付属品に設ける作業や、これを取り外す作業をしなければならないので、手間がかかり、コストも上がる。
このため従来は、付属品のガスパージにおいて、作業の容易性とパージの良好性とを同時に改善することのできる技術が存在しなかった。
これに対し、本実施形態においては、前述のように試料室ベース36と付属品ベース20との適切な位置にそれぞれパージ用孔24,40を設け、FTIR本体14を通じて付属品12のガスパージが行えるようにしている。
したがって、本実施形態においては、本体試料室16に付属品12をセットするだけで、付属品12に新たに配管を設ける作業を行うことなく、FTIR本体14を通じて付属品12のガスパージが、簡単に及び良好に行える。
また本実施形態においては、付属品12のパージ機構として、FTIR本体14に既存の干渉計室48、検出器室50等のためのパージ機能を利用している。このため本実施形態においては、付属品を着脱するたびに配管作業をしなければならないものに比較し、付属品をパージする際の配管の手間が大幅に省ける。また配管自体が必要ないのでコストも下がる。
また本実施形態においては、試料室16の全体や付属品12の全体をパージするのではなく、付属品12の中での光路22上を直接パージしている。このために本実施形態においては、パージケース26により、実質的に付属品12の中での光路22上のみを密閉することにより、付属品12の中での光路22上に、FTIR本体14よりのパージガスの流路を形成し、付属品12の中での光路22上を重点的にガスパージしている。
したがって、本実施形態においては、本体試料室16の全体や付属品12の全体をガスパージするものに比較し、より早く付属品12の中での光路22上をガスパージすることができるので、パージガス置換時間が短くなる。また必要な付属品12の中での光路22上を純度良く置換できるので、パージガス置換率が高い。これにより雰囲気の変化の影響を受けず、安定したスペクトルが得られる。
また本実施形態においては、装置に対する汎用性とパージの確実性との両立も重要であり、このために付属品ベース20のパージ用孔24の位置と試料室ベース36のパージ用孔40の位置との関係が非常に重要である。
すなわち、付属品12は、試料室ベース36上に置けるものであれば、どのような形のものでもよいが、FTIR本体14の光路22上には、付属品12を必ず位置決めしなければならない。一方、どのような形の付属品12でも、FTIR本体14の光路22上の近くには自身のいずれかが必ず存在するはずである。
このため、本実施形態において、FTIR本体14の試料室ベース36は、FTIR本体14の中での光路22上の近くに位置するところにパージ用孔40を設けている。かつ付属品12の付属品ベース20は、試料室ベース36のパージ用孔40の位置に対応する、付属品12の中での光路22上の近くに位置するところにパージ用孔24を設けている。
この結果、本実施形態においては、付属品12をFTIR本体14にセットした時は、どのような形の付属品12でも必ず付属品ベース20のパージ用孔24が試料室ベース36のパージ用孔40上に位置するので、これらのパージ用孔24,40の位置の工夫がなされていないものに比較し、パージがより確実に行える。
したがって、本実施形態においては、これらのパージ用孔24,40の位置関係の工夫がなされていないものに比較し、装置に対する汎用性が確実に得られる。しかも、FTIR本体14に対する付属品12の光学的な位置決めも確実に行える。
なお、本実施形態においては、FTIR本体14に対する付属品12の確実な位置決めを容易に行うため、試料室ベース36は、FTIR本体14の中での光路22上の近くに位置するところに位置出しピン44が設けられている。付属品ベース20は、位置出しピン44の位置に対応する、付属品12の中での光路22上の近くに位置するところに位置出し穴46が設けられている。
これにより、本体試料室16に付属品12をセットする際は、試料室ベース36の位置出しピン42と付属品ベース20の位置出し穴44とを一致させるだけで、付属品12の中での光路22とFTIR本体14の中での光路22とを、容易に及び確実に一致させることができる。また付属品ベース20のパージ用孔24と試料室ベース36のパージ用孔40との位置が確実に一致するので、より容易に及び確実にパージも行える。
本発明は、前記構成に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内であれば、種々の変形が可能である。
FTIR本体
本実施形態において、FTIR本体14の干渉計室48、検出器室50は、それぞれパージケース等の密閉構造とすることが好ましい。
干渉計室48は、赤外領域の干渉光を出射する干渉計等よりなる光出射手段52を密閉する。
検出器室50は、試料室16よりの光信号を電気信号に変える検出器54を密閉する。
このように光出射手段52、検出器54をそれぞれ密閉構造とし、ガス本管46よりのパージガスを導入することにより、密閉構造としないものに比較し、より早く、純度よく光出射手段52、検出器54の周囲をガスパージすることができる。
また本実施形態においては、FTIR本体14が、検出器54よりの信号のサンプリングを行い、アナログ信号をデジタル信号に変換する電気系回路56を備える。
さらに本実施形態においては、FTIR10が、コンピュータ58と、パージ装置本体60と、を備える。
コンピュータ58は、コンピュータ本体62と、ディスプレイ64と、入力デバイス66と、を備える。コンピュータ本体62は、電気系回路56よりの信号をフーリエ変換し、赤外スペクトルを得る。コンピュータ本体62は、これをディスプレイ64に表示する。
パージ装置本体60は、ガス供給手段68と、メインバルブ70と、バルブ駆動回路72と、を備える。
ガス供給手段68は、メインバルブ70を介して、FTIR本体14のガス本管46に接続しており、窒素ガス等のパージガスを供給する。
また本実施形態において、ガス本管46は、検出器用のバルブ74を介して検出器室50に接続し、また干渉計用のバルブ76を介して干渉計室48に接続している。
また本実施形態において、付属品用ガス管38は、ガス本管46と試料室ベース36の孔40とを連通し、付属品用のガス管38の途中に付属品用のバルブ78を備えることも好ましい。
また各バルブ74,76,78は、バルブ駆動回路72、及びコンピュータ本体62により、開閉や流量等の制御が行われている。
特に本体試料室16に付属品12を置いた後、コンピュータ本体62は、バルブ駆動回路72を介して、付属品用のバルブ78の開閉と流量の制御を行う。付属品用のバルブ78が開の状態でパージガスの導入を行い、開き量の調節でパージガスの流量を制御する。
すなわち、FTIR本体に既存のガス本管46よりのパージガスが、試料室ベース36のパージ用孔40、及び付属品ベース20のパージ用孔24を介して、付属品12のパージケース26内に適切な流量で導入される。一方、コンピュータ本体62は、測定終了後は、各バルブ74,76,78を閉の状態とし、パージガスの導入を停止する。
付属品認識機構
本実施形態においては、付属品の種類を認識するための付属品認識機構を設けることも好ましい。例えば付属品ベースは、付属品の中での光路上の近くに位置するところに、該付属品に最適なガスパージの設定に関する情報を記憶している付属品認識タグが設けられる。かつ試料室ベースは本体の中での光路上の近くに位置するところに、付属品認識タグの情報を読み取るための読取器を設けることが好ましい。これにより付属品認識タグ、読取器を別の位置に設けたものに比較し、付属品の種類をより確実に認識することができるので、より付属品に対する汎用性が向上される。
また付属品を本体試料室にセットするだけで、その付属品に最適なガスパージに関する設定情報(バルブの開閉制御や流量制御等)が、読取器を介してコンピュータ本体に送られる。コンピュータ本体62は、その読み取り情報に基づいて、付属品用バルブ78の開閉制御や流量制御を行い、付属品の種類(試料形態や測定法等)に最適なガスパージを自動に行うこともできる。
真空
前記構成では、前記パージ用孔24,40を介して付属品12をガスパージした例について説明したが、真空ポンプを使って前記パージ用孔24,40を介して付属品12のパージケース内を真空にすることもできる。また新たに真空用の孔を設けることで、真空用の孔を介して付属品内を真空に引きながら、前記パージ用孔を介してガスパージすることもできる。その際も、付属品ベースは、付属品の中での光路上の近くに位置するところに、真空用の孔が設けられることが特に好ましい。試料室ベースは、付属品ベースに設けられた真空用の孔の位置に対応する、本体の中での光路上の近くに位置するところに、真空用の孔が設けられることが、特に好ましい。
付属品
前記構成では、高感度反射測定法を行うため楔形偏光子等を用いた例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば測定法としては、高感度反射測定法以外に、ATR法、透過法、KBr法、拡散反射法、偏光反射法、正反射法、顕微・透過法、顕微・反射法等の種々のものに対応するものである。また構成部材としては、楔形偏光子以外に、各測定法を行うのに必要なものに対応するものである。
本発明は、例えば図3に示されるような付属品に適用することもできる。同図(A)は付属品を上方より見た図、同図(B)は同図(A)のA−A断面図である。前記図1と対応する部分には符号100を加えて示し説明を省略する。
同図に示す付属品112は、前記図1に示した光学系構成部材とは異なる光学系構成部材118であるが、前記構成と同様、付属品ベース120を備える。この付属品ベース120は、付属品112の中での光路122上の近くに位置するところにパージ用孔124が設けられている。
またこの付属品112は、前記構成と同様、光学系構成部材118を密閉するパージケース126を備える。
したがって、光学系構成部材118が設けられた付属品112においても、前記構成と同様、本体試料室に置くだけで、FTIR本体より、付属品ベース120のパージ用孔124を通して、パージケース126内がガスパージないし真空されるので、付属品112の光学系構成部材118の周囲のガス置換が、簡単に及び良好に行える。
その他
さらに前記構成では、付属品として、本体試料室に着脱自在なものを用いた例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、光出射手段を付属品として本体干渉計室に着脱自在に設けたもの、検出器を付属品として本体検出器室に着脱自在に設けたものに適用することもできる。
本発明の一実施形態にかかる分析装置の付属品、及び本体の主要部分の説明図である。 本実施形態にかかる分析装置の全体の説明図である。 本実施形態にかかる付属品の変形例である。
符号の説明
10 FTIR(分析装置)
12,112 付属品(分析装置用付属品)
14 FTIR本体(分析装置の本体)
20,120 付属品ベース
24,124 付属品ベースのパージ用孔
26,126 パージケース
36 試料室ベース(本体ベース)
40 本体ベースのパージ用孔

Claims (4)

  1. 試料室、この試料室に向けて分析に用いる光を出射する光出射手段、および前記試料室からの光を検出する検出器を有して構成される分析装置の本体における前記試料室対して着脱自在に設けられ、前記本体と共に光学的な分析を行うための光学系構成部材を備えた分析装置用付属品において、
    前記試料室に前記分析装置用付属品をセットした状態では前記試料室の試料室ベースと接触る付属品ベースを備え、
    前記光学系構成部材は、前記付属品ベースの接触側とは反対側に設けられ、前記光照射手段からの光を試料に入射させる入射光用の光学系構成部材、および前記試料からの光を前記検出器に出射させる出射光用の光学系構成部材を含み、
    前記付属品ベースは、前記分析装置用付属品の中での光路上の近くに位置するところにパージ用孔が設けられ、
    前記試料室ベースに前記付属品ベースを接触させて前記試料室に前記分析装置用付属品を置いた状態では、前記光出射手段からの光が前記入射光用の光学系構成部材に入射され、前記出射光用の光学系構成部材からの光が前記検出器に出射され、かつ、前記試料室ベースに設けられたパージ用孔の位置と前記付属品ベースのパージ用孔の位置が一致し、前記分析装置の本体より、前記試料室ベースのパージ用孔及び前記付属品ベースのパージ用孔を通して、前記付属品ベースに設けられた光学系構成部材の周囲がガスパージされることを特徴とする分析装置用付属品。
  2. 請求項1記載の分析装置用付属品において、
    前記光学系構成部材を密閉し、前記付属品ベースのパージ用孔と連通するパージケースを備え、
    前記分析装置の本体より、前記付属品ベースのパージ用孔を通して、前記パージケース内の光学系構成部材の周囲がガスパージされることを特徴とする分析装置用付属品。
  3. 請求項1又は2記載の分析装置用付属品が着脱自在に設けられ、前記分析装置用付属品と共に光学的な分析を行うための本体を備えた分析装置であって、
    前記本体は、前記分析装置用付属品が着脱自在に設けられる試料室、この試料室に向けて分析に用いる光を出射する光出射手段、および前記試料室からの光を検出する検出器を有し、前記試料室にパージガスを導入可能に構成され、
    前記試料室には、前記付属品ベースと接触した状態で前記分析装置用付属品が置かれる試料室ベースが設けられ
    前記試料室ベースは、前記付属品ベースのパージ用孔の位置に対応する、前記本体の中での光路上の近くに位置するところに、パージ用孔が設けられ、
    前記試料室ベースに前記付属品ベースを接触させて前記試料室に前記分析装置用付属品を置いた状態では、前記分析装置用付属品の中での光路と前記本体の中での光路とが一致し、かつ、前記試料室ベースのパージ用孔と前記付属品ベースのパージ用孔との位置が一致し、前記本体よりのパージガス、前記試料室ベースのパージ用孔及び前記付属品ベースのパージ用孔を介して、前記付属品ベースに設けられた光学系構成部材の周囲に導入されることを特徴とする分析装置。
  4. 請求項3記載の分析装置において、
    前記本体内をガスパージするパージガスを供給するための、前記本体に既存のガス本管
    前記ガス本管と前記試料室ベースのパージ用孔とを連通する付属品用ガス管とを備え
    前記分析装置の本体に前記分析装置用付属品を置くと、前記ガス本管よりのパージガスを、前記付属品用ガス管、前記試料室ベースのパージ用孔、及び前記付属品ベースのパージ用孔を介して、前記付属品ベースに設けられた光学系構成部材の周囲に導入することを特徴とする分析装置。
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