JP4486136B2 - ケーソンの接続方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ケーソンの接続方法に係り、特に信頼性の高い止水性および土留め性を持ったケーソン構造物を構築するために好適なケーソンの接続方法に関する。
地下水への影響の少ない地下道路トンネルを構築する場合、ニューマチックケーソン工法により地山を掘削し、ケーソンをトンネルの長手方向に間隙をおいて複数個沈設し、両ケーソンを接続工により接続し、前記間隙をはさんで対向配置されている側壁を撤去してトンネルを貫通させている。
その接続工としては、次の方法が採用されている。
すなわち、従来の接続工では接続すべきケーソンの妻側壁の外側に、シートパイルや柱列壁、連続地中壁、鋼管矢板などを使用して土留め壁を構築する。ついで、接続すべきケーソン間の間隙をはさんで対向配置された側壁と、両側の土留め壁とに囲まれた間隙を掘削する。そして、接続すべきケーソンの構築工事を行い、両ケーソンを接続する。
しかし、この接続工では沈設したケーソンの底部が透水層の中に位置していると、底部から地下水が流入するため、掘削が不能または困難となる。
前述のごときケーソンの底部から地下水が流入する問題に対応する方法として、土留め壁を不透水層まで貫入させるか、または地盤改良によって止水を行うなどの対策が採られている。
しかしながら、土留め壁を不透水層まで貫入させる方法は、透水層が厚い場合に土留め壁が長くなり、コスト高となる。
また、地盤改良を行う方法は土質等の条件に左右され、確実に止水できない場合がある。
これらの問題を解決するため、接続すべき両ケーソンの対向壁の下に地上から薬液注入を行い、または深層混合処理などの方法で地盤改良を行って、遮水壁を作る方法がある。
しかし、両ケーソンの対向壁があるため、自由な作業が拘束され、十分な厚さの遮水壁を構成することが困難である。
ところで、確実に遮水壁を構築する方法として、特開2006−161374号公報に記載の技術がある。
この特開2006−161374号公報に記載の技術では、接続すべき両ケーソンの対向壁の直下、および両ケーソン間の側面に、鉛直方向に向けて地中壁を構築する。そして、両ケーソンの対向壁直下の地中壁は、ケーソンの沈下範囲では改良前の地盤と同程度の強度を維持させる。また、対向壁直下の地中壁におけるケーソンの沈下範囲より下方では、所定の強度を与えることにより遮水壁を構築するようにしている。
しかし、この特開2006−161374号公報に記載の技術では、水平方向に連続する壁体の全てを同じ高さでかつ強度を変えて構築することは非常に困難である。また、透水層が厚ければ遮水壁の長さが長くなり、コスト高となる。
さらに、他の止水方法として、ケーソン間の間隙の底部を地盤改良する方法が考えられる。
しかし、この止水方法では地上よりケーソン間の間隙を通して底部に遮水壁を構築するため、止水性が確実でなく、漏水の恐れがある。
さらに、接続すべき両ケーソンの接続工をより簡易に行う方法として、特許第3898112号公報に記載の方法がある。
この特許第3898112号公報に記載の方法では、地盤改良により側壁部と底版部の地盤改良を行い、これら側壁部地盤改良体と底版部地盤改良体とに囲まれた両ケーソン間の間隙の地山をエアリフトやウォータジェット等により掘削除去し、前記間隙をはさんで対向配置されている側壁を撤去し、底版部間および側壁部間の継手部間隙に間詰めコンクリートを充填し、両ケーソンを接続するようにしている。
また、この特許第3898112号公報に記載の方法では、隣り合う底版部間および側壁部間の継手部間隙のケーソン内部側に止水プレートを設けている。
しかしながら、この特許第3898112号公報に記載の方法では、地盤改良のみで土留めと止水を行うようにしているため、両ケーソン間の間隙が例えば1.5〜3.0mと広い場合や、トンネル部付近のケーソンの深さが深い場合に、土留め性や止水性に問題が生じる。
また、この特許第3898112号公報に記載の方法では、底版部間および側壁部間の継手部間隙のケーソン内部側に止水プレートを設けるようにしているので、ケーソンの底版や側壁に止水プレートを埋めることが困難であり、止水性にも問題がある。
特開2006−161374号公報 特許第3898112号公報
本発明は、上記の事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、互いに所定の間隙をおいて地中に沈設された複数のケーソンを接続するに当たり、接続すべきケーソンを、地盤改良や大掛かりな支保工を必要とせず、高い止水性および土留め性をもって接続でき、しかも安全にかつ確実に、能率良く施工し得るケーソンの接続方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的はより一層確実に施工し得るケーソンの接続方法を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17寄りの部位に、予め継手部19、20を設けておき、前記ケーソン1、2における妻側壁5、6の外側の接続部17の地山を掘削して縦穴24を形成し、締結部材21、22の一端を前記継手部19、20内に配置し、締結部材21、22の他端を縦穴24に挿入し、前記各縦穴24内に、それぞれ補強部材25を挿入し、前記各縦穴24に水中コンクリートを打設しながら泥水を排出し、前記ケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17を構築し、前記締結部材21、21と補強部材25とコンクリート27との結合を介して、前記妻側壁5、6とコンクリート壁体28とを一体化させ、前記間隙Sをはさんで対向配置された側壁3′、4′と両側のコンクリート壁体28、28とにより囲まれた区域の地山を掘削し、前記掘削された区域にコンクリートを打設し、底詰めコンクリート29を打設し、ついで接続すべきケーソン1、2における間隙Sをはさんで対向配置されている側壁3′、4′を撤去し、前記底詰めコンクリート29の上面に底版コンクリート30を打設し、前記ケーソン1、2における妻側壁5、6間のすき間には間詰めコンクリート32を打設して、両ケーソン1、2を接続するようにしている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のケーソンの接続方法において、前記締結部材として、少なくともフランジとウエブとを有するH型鋼柱、T型鋼柱またはJ型鋼柱を用いるようにしている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のケーソンの接続方法において、前記補強部材として、鉄筋籠、仕切り版、鋼矢板、鉄筋グリッド、ジベル鉄筋、鋼管列を単体または複数組み合わせて用いるようにしている。
請求項4記載の発明は、接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17寄りの部位に、予め仕切り版用の接続具53、54を取り付けておき、前記ケーソン1、2における妻側壁5、6の外側の接続部17の地山を掘削し、縦穴24を形成し、前記縦穴24内に仕切り版56を設置し、この仕切り版56の両側の端部を前記接続具53、54に接合し、各縦穴24内において仕切り版56の外側に配筋し、コンクリートを打設して固化させ、前記ケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17を構築し、接続具53、54と仕切り版56とコンクリート57との結合を介して、前記妻側壁5、6とコンクリート壁体58とを一体化させ、前記間隙Sをはさんで対向配置された側壁3′、4′と両側のコンクリート壁体58、58とにより囲まれた区域の地山を所定の深さまで掘削し、続いて前記掘削した区域にコンクリートを打設し、底詰めコンクリート60を打設し、ついで接続すべきケーソン1、2における間隙Sをはさんで対向配置されている側壁3′、4′を撤去し、前記底詰めコンクリート60の上面に底版コンクリート63を打設し、前記ケーソン1、2における妻側壁5、6間のすき間には間詰めコンクリート64を打設して、両ケーソン1、2を接続するようにしている。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のケーソンの接続方法において、前記底版コンクリート63の内部に止水板65を取り付け、前記間詰めコンクリート64の内部には止水板66を取り付け、同間詰めコンクリート64の外側には防水材67を取り付けるようにしている。
本発明では、接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17に、締結部材21、22と補強部材25とコンクリート27とが結合したコンクリート壁体28を構築するようにしている。そして、このコンクリート壁体28は接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6と一体化されるため、前記妻側壁5、6の接続部17を高い止水性および土留め性をもって保持することができる。したがって、本発明によれば接続すべきケーソン1、2を、地盤改良や大掛かりな支保工を必要とすることなく、高い止水性および土留め性をもって接続し得る効果がある。
また、本発明によれば接続すべきケーソン1、2における側壁3′、4′間の間隙Sを、高い止水性および土留め性を持ったコンクリート壁体28、28と、側壁3′、4′とにより囲むようにしているので、前記間隙S内の地山の掘削、同間隙Sの底部へのコンクリート打設による底詰めコンクリート29の施工、同間隙Sをはさんで対向配置された側壁3′、4′の撤去、底詰めコンクリート29の上面および妻側壁5、6間のすき間への配筋、底詰めコンクリート29の上面への底版コンクリート30の打設から妻側壁5、6間のすき間への間詰めコンクリート32の打設に至る一連の作業を安全にかつ確実に、しかも能率良く行い得る効果がある。
また、本発明によれば接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17寄りに予め継手部19、20を設けておき、接続すべきケーソン1、2を沈設し、妻側壁5、6の接続部17に縦穴24を形成した後、少なくともフランジとウエブとを有する締結部材21、22の、フランジを当該継手部19、20に配置し、ウエブを当該継手部19、20から縦穴24に向かって突出させて、当該継手部19、20に締結部材21、22を挿入するようにしているので、継手部19、20と締結部材21、22のウエブ間のすき間に余裕があるため、接続すべきケーソン1、2の沈設誤差を吸入し、縦穴24に挿入する補強部材25に締結部材21、22の位置を調整して確実に挿入し得る効果がある。
また、本発明によれば前記締結部材として、H型鋼柱、T型鋼柱またはJ型鋼柱を用いているので、接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17に設けられた継手部19、20に適合させて、容易に挿入し得る効果がある。
また、本発明によれば前記補強部材として、鉄筋籠、仕切り版、鋼矢板、鉄筋グリッド、ジベル鉄筋、鋼管列を単体または複数組み合わせて用いるようにしているので、接続すべきケーソン1、2の沈設する地山の地質に対応して補強部材を選択的に用いることにより、地質に対応する止水性および土留め性をもってコンクリート壁体28を構築し得る効果がある。
さらに、本発明では接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17に、妻側壁5、6に取り付けられた接続具53、54と仕切り版56とコンクリート57とが結合したコンクリート壁体58を構築するようにしている。そして、このコンクリート壁体58は接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6と一体化されるため、前記妻側壁5、6の接続部17を高い止水性および土留め性をもって保持することができる。したがって、この発明によっても接続すべきケーソン1、2を、地盤改良や大掛かりな支保工を行うことなく、高い止水性および土留め性をもって接続し得る効果がある。
また、本発明においても接続すべきケーソン1、2における側壁3′、4′間の間隙Sを、高い止水性および土留め性を持ったコンクリート壁体58、58と、側壁3′、4′
とにより囲むようにしているので、前記間隙S内の地山の掘削、底詰めコンクリート60の打設、間隙Sをはさんで対向配置されている側壁3′、4′の撤去、底詰めコンクリート60の上面および妻側壁5、6間のすき間への配筋、底詰めコンクリート60への底版コンクリート63の打設、妻側壁5、6間のすき間への間詰めコンクリート64の打設等の作業を、安全にかつ確実に、しかも能率良く行い得る効果がある。
さらに、本発明によれば底版コンクリート63の内部に止水板65を取り付け、間詰めコンクリート64の内部には止水板66を取り付け、妻側壁5と間詰めコンクリート64と妻側壁6の外側には防水材67を取り付けるようにしているので、接続された両ケーソン1、2の止水効果をより一層高め得る効果がある。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図8は、本発明の実施例1を示すもので、図1は互いに接続すべき二つのケーソンを所定の間隙をおいて、所定の高さ位置に沈設した状態の斜視図、図2は図1のA−A線縦断面図、図3は接続すべき二つのケーソンにおける妻側壁の接続部寄りに予め設けられた継手部にH型鋼柱を挿入した状態を示す平面図、図4は前工程で形成された縦穴に鉄筋籠を挿入し、水中コンクリートを打設し、接続すべき二つのケーソンにおける妻側壁の接続部にコンクリート壁を構築した状態を示す一部拡大平面図、図5は前記区域に底詰めコンクリートを打設した状態の縦断面図、図6は接続すべき二つのケーソン間の間隙をはさんで対向配置された側壁を撤去した状態を示す平面図、図7は二つのケーソンにおける妻側壁間のすき間に間詰めコンクリートを打設し、接続した状態を示す平面図、図8は図7のC−C線縦断面図である。
これらの図に示す本発明の実施例1において、互いに接続すべき二つのケーソン1、2における一方のケーソン1は、図1および図2に示すように、側壁3、3′と、妻側壁5、5と、刃口7と、作業室9と、作業室スラブ11とを有して構成されている。前記作業室スラブ11には、マテリアルシャフト用の取り付け孔13と、マンシャフト用の取り付け孔14とが設けられている。これらの取り付け孔13、14には、上部にマテリアルロック15aを有するマテリアルシャフト15、上部にマンロック16aを有するマンシャフト16が装着される。また、このケーソン1における各妻側壁5の接続部17寄りの部位には、それぞれC型溝の如き継手部19が設けられている。この継手部19は、図示実施例では各妻側壁5の所定部位に継手部材として継手部がC型溝の場合はC型鋼を埋設して形成されている。この継手部19には、後述の締結部材21を挿入するまではグリース等の詰め物18(図3参照)が詰め込まれていると土砂等が継手部19に入り込まず好適である。土砂等が入り込んだ場合は、ジェット等で継手部19を洗浄してから締結部材21を挿入する。
他方のケーソン2も、図1および図2に示すように、側壁4、4′と、妻側壁6、6と、刃口8と、作業室10と、作業室スラブ12とを有して構成されている。前記作業室スラブ12にも、マテリアルシャフト用の取り付け孔13と、マンシャフト用の取り付け孔14とが設けられており、これらの取り付け孔13、14にはマテリアルシャフト15、マンシャフト16が装着されている。ケーソン2における各妻側壁6の接続部17寄りの部位には、それぞれC型溝の如き継手部20が設けられている。この継手部20も、各妻側壁6の所定部位にC型鋼を埋設して形成されている。この継手部20にも、締結部材22が挿入されるまではグリース等の詰め物18(図3参照)が詰め込まれていると土砂等が継手部19に入り込まず好適である。土砂等が入り込んだ場合は、ジェット等で継手部19を洗浄してから締結部材21を挿入する。
前記接続すべきケーソン1、2間に間隙Sをおいて対向配置された側壁3′、4′を撤去し、妻側壁5、6を接続して一体構造物を構築するに当たっては、ニューマチックケーソン工法によりケーソン1を地山G中の所定の高さ位置に沈設する。
次に、前記ケーソン1に対してケーソン2を、ケーソン1、2の接続方向に所定の間隙Sをおいて配置する。ついで、ニューマチックケーソン工法によりケーソン2を地山G中に図2に示すごとく、前記ケーソン1と同じ高さ位置に沈設する。
ついで、前記ケーソン1、2における妻側壁5、6の外側の接続部17を、泥水を充満させて掘削し、図3に示すごとく、コンクリート壁体用の縦穴24を施工する。
次に、締結部材21、22として、この実施例1では図3に示すごとく、H型鋼柱23(図4参照)の一方のフランジを当該継手部19、20内に配置し、同H型鋼柱21のウエブと他方のフランジとを当該縦穴24に向かって突出させ、継手部19、20内に詰め込まれている詰め物18を押し出しながら継手部19、20内に締結部材21、22を挿入する。
また、前記各縦穴24内に、図4に示すように補強部材25として、この実施例1では鉄筋籠26を挿入する。
ついで、前記各縦穴24内に水中コンクリートを打設し、固化させる。各縦穴24内に打設された水中コンクリートが固化すると、前記ケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17に、図4に示すごとく、締結部材21、22と補強部材25とコンクリート27との結合を介して、前記妻側壁5、6と一体をなすコンクリート壁体28が構築される。
前述のごとく、接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17にコンクリート壁体28を構築することにより、間隙Sをはさんで対向配置された側壁3′、4′と、前記コンクリート壁体28、28とに囲まれた区域が形成される。
次に、前記側壁3′、4′とコンクリート壁体28、28とに囲まれた区域に泥水を充満させ、同区域の地山をクラムシェル等で水中掘削する。なお、前記掘削した状態を図5に示す。
次に、図4において、側壁3′、4′とコンクリート壁体28、28とに囲まれ、かつ掘削された区域に、水中コンクリートを打設し、図5に示すように、底詰めコンクリート29を施工する。
ついで、前記側壁3′、4′とコンクリート壁体28、28により囲まれた区域の地山の泥水をポンプ等で排出する。そして、掘削時に掘り残した土砂をジェット水等で洗い流し、その洗浄水も排出する。
排水後、さらに、底詰めコンクリート29の上にコンクリートを打設し、底版コンクリート30を施工する。
なお、ケーソン1、2の作業室9、10には中詰めコンクリート31を打設する。
次に、接続すべきケーソン1、2における間隙Sをはさんで対向配置された側壁3′、4′を撤去する。なお、これら側壁を撤去した状態を図6および図7に示す。
そして、側壁部に予め埋め込んでおき、壁面に沿って折り曲げ、固定しておいた止水板を取り出し、取り付ける。
続いて、側壁部の型枠支保工を行い、ついで、前記ケーソン1、2における妻側壁5、6間のすき間に間詰めコンクリート32を打設し、前記ケーソン1、2を接続する。
図7、図8は、二つのケーソンにおける妻側壁間のすき間に間詰めコンクリート32を打設し、接続した状態を示す。
以上説明したこの実施例1によれば、ケーソン1、2の妻側壁5、6における接続部17寄りの部位に予め継手部19、20を設けておき、接続すべきケーソン1、2の妻側壁5、6の外側の接続部17内を掘削してコンクリート壁体用の縦穴24を施工し、ついで各継手部19、20内にフランジを配置し、かつ縦穴24に向かってウエブを突出させて当該継手部19、20に締結部材21、22を挿入する一方、縦穴24内に補強部材25を挿入し、各縦穴24にコンクリートを打設し、前記ケーソン1、2の妻側壁5、6における接続部17に、コンクリート壁体28を構築するとともに、前記締結部材21、22とコンクリート27との結合を介して、前記妻側壁5、6とコンクリート壁体28とを一体化させているので、地盤改良や大掛かりな支保工を行うことなく、接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17に、高い止水性および土留め性を持ったコンクリート壁体28を構築することができる。
また、この実施例1によれば接続すべきケーソン1、2における側壁3′、4′間の間隙Sを、高い止水性および土留め性を持ったコンクリート壁体28、28と、側壁3′、4′とにより囲むようにしているので、前記間隙S内の地山の掘削、底版コンクリート30の打設、同間隙Sの底部への底詰めコンクリート29の施工、同間隙S内の水または泥水の排出、同間隙Sをはさんで対向配置された側壁3′、4′の撤去から妻側壁5、6のすき間への間詰めコンクリート32の打設に至る一連の作業を安全かつ確実に、しかも能率良く行うことができる。
さらに、この実施例1によれば接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17寄りにC型鋼を埋設して継手部19、20を形成し、締結部材21、22にH型鋼柱23を用い、補強部材25として鉄筋籠26を用いているので、より一層高い止水性および土留め性を持ったコンクリート壁体28を確実に構築することができる。
さらにまた、この実施例1によれば接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17寄りに継手部19、20を形成し、当該継手部19、20に締結部材21、22としてのH型鋼柱23の一方のフランジを挿入し、ウエブと他方のフランジとを縦穴24に向かって突出させるようにしているので、継手部19、20とH型鋼柱23のウエブ間のすき間に余裕があるため、両ケーソン1、2の沈設誤差を吸収し、縦穴24に挿入する補強部材に対してH型鋼柱23の位置を調整して挿入することができる。
図9は、本発明の実施例2を示すもので、接続すべき二つのケーソンにおける妻側壁の外側の接続部にコンクリート壁体を構築した状態の一部横断平面図である。
この図9に示す実施例2では、締結部材21、22として、フランジと細長いウエブとを有するT型鋼柱33を用いている。
また、補強部材25として、仕切り版34と鉄筋グリッド38とを用いている。前記仕切り版34は、ジベル鉄筋37を有する複数の鋼矢板35を鋼矢板継手部36により連結して構成されている。前記鉄筋グリッド38は、縦鉄筋39と横鉄筋40とを編成して構成されている。
そして、この実施例2では接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の外側の接続部17の地山Gを掘削し、縦穴24を形成した後、継手部19、20内に締結部材21、22としてのT型鋼柱33のフランジを配置し、ウエブを縦穴24に向かって突出させて挿入する。
また、縦穴24内には補強部材25の一つである仕切り版34を挿入し、その両端部とT型鋼柱33の先端部に結合する。さらに、縦穴24内において、前記T型鋼柱33、33と仕切り版34とに囲まれた区域には、補強部材25の他の一つである鉄筋グリッド38を挿入する。
ついで、前記縦穴24内に水中コンクリートを打設し、固化させ、コンクリート壁体42を構築する。
前記縦穴24内に打設されたコンクリートが固化すると、接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6と、締結部材21、22としてのT型鋼柱33と、補強部材25としての仕切り版34および鉄筋グリッド38と、コンクリート41とが強力に一体化される。
したがって、この実施例2によれば接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17に、より一層強力な止水性および土留め性を持ったコンクリート壁体28を構築することができる。
なお、この実施例2における他の工程および作用等は、前記実施例1と同様である。
図10は、本発明の実施例3を示すもので、接続すべき二つのケーソンにおける妻側壁の外側の接続部にコンクリート壁体を構築した状態の一部横断平面図である。
この図10に示す実施例3では、締結部材21、22にT型鋼柱43を用いている。
また、補強部材25として鋼管列46を用いている。この鋼管列46は、鋼管44を直径方向に複数本並べ、鋼管継手部45により連結して構成されている。
この実施例3では接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の外側の接続部17の地山Gを掘削し、縦穴24を形成した後、継手部19、20内に締結部材21、22としてのT型鋼柱43のフランジを配置し、ウエブを縦穴24に向かって突出させて挿入する。
また、縦穴24内には補強部材25として鋼管列46を挿入し、この鋼管列46の両端部を、結合部47、47を介してT型鋼柱43、43のウエブの先端部に結合する。
ついで、前記縦穴24内に水中コンクリートを打設して固化させ、コンクリート壁体49を構築する。
以上説明した実施例3によれば、接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17に、より一層高い止水性および土留め性を有するコンクリート壁体49を構築することができる。
なお、この実施例3における他の工程および作用等は、前記実施例1と同様である。
図11〜図19は、本発明の実施例4を示すもので、図11は接続すべき二つのケーソンを沈設した状態の平面図、図12は図11のC部分の拡大図、図13は二つのケーソンにおける妻側壁の外側の接続部にコンクリート壁体を構築した状態の平面図、図14は図13のD−D線縦断面図、図15は図13のE−E線縦断側面図、図16は二つのケーソンにおける妻側壁間のすき間および底詰めコンクリート上に配筋した状態を示す平面図、図17は二つのケーソンにおける妻側壁間のすき間および底詰めコンクリート上にコンクリートを打設し、二つのケーソンを接続した後、止水板を取り付けた状態を示す平面図、図18は接続工が完了した状態におけるケーソン構造体の平面図、図19は図18のF−F線縦断側面図である。
これら図11〜図19に示す実施例4では、図11に示すように、接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17寄りの部位に、予め凹溝51、52が形成されている。また、前記凹溝51、52の位置に仕切り版用の接続具53、54が取り付けられている。各接続具53、54は、脚部を当該妻側壁5、6のコンクリートに埋め込んで固定し、弯曲された頭部を当該凹溝51、52に臨ませて取り付けられている。
前述のごとく、妻側壁5、6の接続部17寄りの部位に、予め凹溝51、52を設け、かつ接続具53、54を取り付けておいたケーソン1、2のうちの、ケーソン1を地中の所定の深さ位置に沈設し、続いてケーソン2を前記ケーソン1との間に間隙Sをおいて同じ深さ位置に並べて沈設する。
接続すべきケーソン1、2を沈設した後、ケーソン1、2における妻側壁5、6の外側の接続部17に泥水を満たしながら地山Gを掘削し、図11に示すように、縦穴24を形成する。
ついで、前記縦穴24内に同図11に示すごとく、仕切り版56を設置する。この仕切り版56は、図示実施例では鋼矢板55を複数枚連結して構成している。そして、前記仕切り版56の両側の端部を、接続具53、54に接合する。
次に、各縦穴24内において、仕切り版56の外側に配筋し、水中コンクリートを打設し、固化させる。各縦穴24内に打設された水中コンクリートが固化すると、前記ケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17に、図13および図14から分かるように、接続具53、54と仕切り版56とコンクリート57との結合を介して、前記妻側壁5、6と一体をなすコンクリート壁体58が構築される。
前述のごとく、接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の接続部17にコンクリート壁体58を構築することにより、間隙Sをはさんで対向配置された側壁3′、4′と、前記コンクリート壁体58、58とに囲まれた区域が形成される。
次に、前記側壁3′、4′と、コンクリート壁体58、58とにより囲まれた区域の地山を、泥水を満たしながら所定の深さまで掘削する。
ついで、前記区域に水中コンクリートを打設し、図15に示すごとく、この区域の底部を底詰めコンクリート60で固める。
なお、各ケーソン1、2の作業室9、10には適宜に中詰めコンクリート59が打設されている。
次に、接続すべきケーソン1、2における間隙Sをはさんで対向配置されている側壁3′、4′を撤去する。かかる側壁3′、4′を撤去した状態を図16に示す。
また、底詰めコンクリート60の表面の不良部分を撤去し、底面11以下の高さで平坦にする。
さらに、図16および図17から分かるように、前記底詰めコンクリート60上には、鉄筋61を組んでコンクリートを打設し、底版コンクリート63を施工する。
続いて、同図16および図17から分かるように、接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6間のすき間には、鉄筋62を組み、コンクリートを打設し、間詰めコンクリート64を施工し、両ケーソン1、2を接続する。
前記間詰めコンクリート64により両ケーソン1、2を接続した後、詳しくは図19に示すように、底版コンクリート63中に止水板65を取り付け、間詰めコンクリート64、64の内部には止水板66を取り付けて止水する。これら止水板65、66には、コンクリートの伸縮を吸収し得る板材が用いられ、この止水板65を設ける位置は底板コンクリート上でも良いが、コンクリート上ではあまり意味がないので、好ましくはコンクリートの中に配設される。
また、間詰めコンクリート64、64の外側には防水材67を取り付け、防水工を行う。この防水材67には、セメント系防水材や、ゴム、樹脂系、アスファルト等を用いる。
接続されたケーソン1の妻側壁5と間詰めコンクリート64とケーソン2の妻側壁6の外面と、構築されたコンクリート壁体58の仕切り版56とに囲まれた区域には、図19に示すように、充填材68を充填する。この充填材68には、土、コンクリートまたはCB等を用いる。
以上により両ケーソン1、2の接続が完了する。
以上説明した実施例4によれば、接続すべきケーソン1、2における妻側壁5、6の外側の接続部17に縦穴24を形成し、この縦穴24に仕切り版56を設置し、この仕切り版56の両側の端部を、予め妻側壁5、6の接続部17寄りに固定された接続具53、54に接続し、縦穴24と仕切り版56との間にコンクリートを打設し、前記接続具53、54と仕切り版56とコンクリート57とを介して、前記妻側壁5、6と一体化されるため、前記妻側壁5、6の接続部17を高い止水性および土留め性をもって保持することができる。したがって、この実施例4によっても、接続すべきケーソン1、2を、地盤改良や大掛かりな支保工を要することなく、高い止水性および土留め性をもって接続することができる。
また、この実施例4によれば接続すべきケーソン1、2における側壁3′、4′間の間隙Sを、高い止水性および土留め性を持ったコンクリート壁体58、58と、間隙Sをはさんで対向配置された側壁3′、4′とにより囲むようにしているので、前記コンクリート壁体58、58と側壁3′、4′とに囲まれた区域の地山の掘削、底詰めコンクリート60の打設、側壁3′、4′の撤去、底詰めコンクリート60上および妻側壁5、6間のすき間への配筋やコンクリート打設等の作業を安全にかつ確実に、しかも能率良く行うことができる。
さらに、この実施例4によれば底版コンクリート63の内部に止水板65を取り付け、間詰めコンクリート64の内部には止水板66を取り付け、妻側壁5と間詰めコンクリート64と妻側壁6の外側には防水材67を取り付けるようにしているので、両ケーソン1、2を接続してなるケーソン構造物の止水効果をより一層高めることができる。
なお、この実施例4において、仕切り版56は鋼矢板55を連結して構成するものに限らず、鋼管を並べて構成しても良く、鋼板を加工して構成しても良い。
図20は、本発明の実施例5を示す横断平面図である。
この図20に示す実施例5では、仕切り版56の内側に支保材69を設置し、固定している。この支保材69としては、H型鋼や溝型鋼等の鋼材が好適である。
この実施例5では、仕切り版56の内側に支保材69を固定することにより、コンクリート打設時における仕切り版56の変形を抑えることができる。
本発明において各実施例共、接続すべきケーソンは図示のU型のものに限らず、作業室スラブの上方に上部スラブや梁等を有するものでも良い。
また、接続すべきケーソンの個数も、図示の2組に限らず、3個以上接続する場合にも適用できること勿論である。
本発明の実施例1を示すもので、互いに接続すべき二つのケーソンを所定の間隙をおいて、所定の高さ位置に沈設した状態の斜視図である。 図1のA−A線縦断側面図である。 接続すべき二つのケーソンにおける妻側壁の接続部寄りに予め設けられたC型溝のような継手部にH型鋼柱を挿入した状態を示す平面図である。 前工程で形成された縦穴に鉄筋籠を挿入し、水中コンクリートを打設し、接続すべき二つのケーソンにおける妻側壁の接続部にコンクリート壁を構築した状態を示す一部拡大平面図である。 前記区域に底詰めコンクリートを打設した状態の縦断面図である。 接続すべき二つのケーソン間の間隙をはさんで対向配置された側壁を撤去した状態を示す平面図である。 二つのケーソンにおける妻側壁間のすき間に間詰めコンクリートを打設し接続した状態を示す平面図である。 図7のC−C線縦断面図である。 本発明の実施例2を示すもので、接続すべき二つのケーソンにおける妻側壁の外側の接続部にコンクリート壁体を構築した状態の一部横断平面図である。 本発明の実施例3を示すもので、接続すべき二つのケーソンにおける妻側壁の外側の接続部にコンクリート壁体を構築した状態の一部横断平面図である。 本発明の実施例4を示すもので、二つのケーソンにおける妻側壁の外側の接続部に縦穴を形成し、縦穴内に仕切り版を設置した状態を示す平面図である。 図11のC部分の拡大図である。 二つのケーソンにおける妻側壁の外側の接続部にコンクリート壁体を構築した状態の平面図である。 図13のD−D線縦断面図である。 図13のE−E線縦断側面図である。 二つのケーソンにおける妻側壁間のすき間および底詰めコンクリート上に配筋した状態を示す平面図である。 二つのケーソンにおける妻側壁間のすき間および底詰めコンクリート上にコンクリートを打設し、二つのケーソンを接続した後、止水板を取り付けた状態を示す平面図である。 接続工が完了した状態におけるケーソン構造体の平面図である。 図18のF−F線縦断側面図である。 本発明の実施例5を示す横断平面図である。
符号の説明
1、2 接続すべきケーソン
3、3′ ケーソン1の側壁
4、4′ ケーソン2の側壁
5 ケーソン1の妻側壁
6 ケーソン2の妻側壁
17 両ケーソンの妻側壁の接続部
19、20 継手部
21、22 締結部材
23 H型鋼柱
24 縦穴
25 補強部材
26 鉄筋籠
27 コンクリート
28 コンクリート壁体
29 底詰めコンクリート
30 底版コンクリート
32 間詰めコンクリート
33 締結部材としてのT型鋼柱
34 仕切り版
38 鉄筋グリッド
41 コンクリート
42 コンクリート壁体
43 T型鋼柱
46 鋼管列
48 コンクリート
49 コンクリート壁体
53、54 仕切り版用の接続具
56 仕切り版
57 コンクリート
58 コンクリート壁体
60 底詰めコンクリート
61 底詰めコンクリート上の鉄筋
62 妻側壁5、6間の鉄筋
63 底版コンクリート
64 間詰めコンクリート
65、66 止水板
67 防水材
69 支保材

Claims (5)

  1. 地中に、互いに所定の間隙(S)をおいて沈設された複数個のケーソンを接続する接続方法において、
    接続すべきケーソン(1)、(2)における妻側壁(5)、(6)の接続部(17)寄りの部位に、予め継手部(19)、(20)を設けておき、
    前記ケーソン(1)、(2)における妻側壁(5)、(6)の外側の接続部(17)の地山を掘削して縦穴(24)を形成し、
    締結部材(21)、(22)の一端を前記継手部(19)、(20)内に配置し、締結部材(21)(22)の他端を縦穴(24)に挿入し、
    前記各縦穴(24)内に、それぞれ補強部材(25)を挿入し、
    前記各縦穴(24)に水中コンクリートを打設しながら泥水を排出し、前記ケーソン(1)、(2)における妻側壁(5)、(6)の接続部(17)を構築し、前記締結部材(21)、(21)と補強部材(25)とコンクリート(27)との結合を介して、前記妻側壁(5)、(6)とコンクリート壁体(28)とを一体化させ、
    前記間隙(S)をはさんで対向配置された側壁(3′)、(4′)と両側のコンクリート壁体(28)、(28)とにより囲まれた区域の地山を掘削し、
    前記掘削された区域にコンクリートを打設し、底詰めコンクリート(29)を打設し、
    ついで接続すべきケーソン(1)、(2)における間隙(S)をはさんで対向配置されている側壁(3′)、(4′)を撤去し、
    前記底詰めコンクリート(29)の上面に底版コンクリート(30)を打設し、前記ケーソン(1)、(2)における妻側壁(5)、(6)間のすき間には間詰めコンクリート(32)を打設して、両ケーソン(1)、(2)を接続する、
    ことを特徴とするケーソンの接続方法。
  2. 前記締結部材として、少なくともフランジとウエブとを有するH型鋼柱、T型鋼柱またはJ型鋼柱を用いることを特徴とする請求項1記載のケーソンの接続方法。
  3. 前記補強部材として、鉄筋籠、仕切り版、鋼矢板、鉄筋グリッド、ジベル鉄筋、鋼管列を単体または複数組み合わせて用いることを特徴とする請求項1記載のケーソンの接続方法。
  4. 地中に、互いに所定の間隙(S)をおいて沈設された複数個のケーソンを接続する接続方法において、
    接続すべきケーソン(1)、(2)における妻側壁(5)、(6)の接続部(17)寄りの部位に、予め仕切り版用の接続具(53)、(54)を取り付けておき、
    前記ケーソン(1)、(2)における妻側壁(5)、(6)の外側の接続部(17)の地山を掘削し、縦穴(24)を形成し、
    前記縦穴(24)内に仕切り版(56)を設置し、この仕切り版(56)の両側の端部を前記接続具(53)、(54)に接合し、
    各縦穴(24)内において仕切り版(56)の外側に配筋し、コンクリートを打設して固化させ、前記ケーソン(1)、(2)における妻側壁(5)、(6)の接続部(17)を構築し、接続具(53)、(54)と仕切り版(56)とコンクリート(57)との結合を介して、前記妻側壁(5)、(6)とコンクリート壁体(58)とを一体化させ、
    前記間隙(S)をはさんで対向配置された側壁(3′)、(4′)と両側のコンクリート壁体(58)、(58)とにより囲まれた区域の地山を所定の深さまで掘削し、
    続いて前記掘削した区域にコンクリートを打設し、底詰めコンクリート(60)を打設し、
    ついで接続すべきケーソン(1)、(2)における間隙(S)をはさんで対向配置されている側壁(3′)、(4′)を撤去し、
    前記底詰めコンクリート(60)の上面に底版コンクリート(63)を打設し、前記ケーソン(1)、(2)における妻側壁(5)、(6)間のすき間に間詰めコンクリート(64)を打設して、両ケーソン(1)、(2)を接続する、
    ことを特徴とするケーソンの接続方法。
  5. 前記底版コンクリート(63)の内部に止水板(65)を取り付け、前記間詰めコンクリート(64)の内部には止水板(66)を取り付け、同間詰めコンクリート(64)の外側には防水材(67)を取り付けることを特徴とする請求項4記載のケーソンの接続方法。
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