JP4485883B2 - 換気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、室外の空気を室内へ取入れる主として給気を行う換気装置に関するものである。
室外の空気を室内へ取入れる給気を行う給気換気装置の中には、吸気ファンと循環ファンを単一の電動機で駆動するようにしたものがある。吸気ファンによって外気を給気し、循環ファンによって室内の空気を取込み、外気と室内の空気を混合して室内へ吹出すようにしている。なお、この種の従来技術に関しては、特許文献1に開示されたものが有る。
特開2002−71185号公報
上記この種の従来の給気換気装置においては、吸気ファンによって半径方向に吹出される外気と、循環ファンによって半径方向に吹出される室内の空気は、空気抵抗となる清浄フィルターが送風口に設けられているとはいえ、あまり具合よく混合しないで室内へ吹出される。冬季のような寒冷な外気と温暖な室内の空気は、混ざりにくく、寒冷な外気が室内に吹出され、室内雰囲気を阻害するといった問題点がある。そして、寒冷な外気と温暖な室内の空気の触れ合う部分では結露が生じ、結露水が室内へ滴下する問題もある。また、従来の給気換気装置では、室内へ吹出される気流は、清浄フィルターにより塵埃が除去され浄化されるものの、塵埃以外の汚染物質に対しては無防備であり、高気密住宅では常時換気を行うことになるが、循環ファンを備えたものでも有害ガス等の室内への滞留が問題化している。室内空気の汚染源としては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレン等の有害ガスの他、煙草臭等の臭気ガス、カビや細菌等の空中浮遊微生物が主たるものである。
本発明は、係る従来の問題点を解決するためになされたものであって、その課題とするところは、外気と室内の空気との混合が良好で、ミキシング効果の優れた、空気清浄化機能を備えた換気装置を得ることであり、結露の発生を抑止できる低騒音で省電力な常時換気に好適な換気装置を得ることである。
前記課題を達成するために本発明は、室内吸込口により室内に通じる内気空間部と、室外吸込口によって室外に通じる外気空間部を区画された混合室によって連絡させた本体箱体に給気送風機を組込み、この給気送風機の吸込口を混合室に連絡させ、給気送風機の吐出口を本体箱体に設けた室内に通じる室内吹出口に臨ませて、混合室で混合した内気と外気を給気送風機によって攪拌して室内吹出口から室内へ吹出すように構成するとともに、混合室には、当該混合室を流れる気流から揮発性有機化合物を吸着又は除去するフィルターを、前記本体箱体の前面から抜き差しして交換可能に設ける手段を採用する。
上記手段を採用することにより、給気送風機の運転により、外気が室外吸込口から外気空間部に吸込まれ、室内の空気が室内吸込口から内気空間部に吸込まれる。外気空間部と内気空間部に吸込まれた外気と室内の空気は混合室で混合され、さらに給気送風機に吸込まれて攪拌され、ミキシングされて室内吹出口から吹出される。室内吹出口から吹出される空気は、外気と室内の空気が良くミキシングされた室内の温度に関する状態量に近づけられた状態量の空気であり、室内雰囲気を阻害することが少ない。そして、フィルターを通過し、揮発性有機化合物の除去された清浄な空気が室内へ吹出されることになり、室内に有害ガス等が滞留することを防ぐことができる。
この給気換気装置は、相互に隔壁で左右に仕切られた内気空間部と外気空間部を有する樹脂の一体成形物で作られた本体箱体に機能部品が組込まれて構成されている。本体箱体の前面は開放していて、本体箱体の前面は、内気空間部と外気空間部にそれぞれ個別に連なる背面構造を備えた樹脂製の前面グリルで構成されている。
本体箱体の背面は、背面構造で閉止されている。背面構造の中央には隔壁の右側に外気空間部に通じる室外吸込口が開けられている。前面グリルの前面上部には、隔壁に対して離隔して角形の室内吹出口と、角形の室内吸込口が横並びに設けられている。これにより、気流の向きとともに吸込み気流と吹出し気流間でのショートサーキットが防止される。内気空間部には発泡スチロール製の前面と側面の開放した箱形の風路部材が嵌め装着されている。隔壁の一部は風路部材の側面に通じる開口部が設けられ、隔壁の横に構成された混合室に内気空間部と外気空間部とが通じている。混合室は、組込まれた多翼式の給気送風機の吸込口が臨み、給気送風機の吐出口は、室内吹出口に臨まされている。混合室には前面から抜き差し可能のフィルター枠が装着されている。このフィルター枠には、除塵フィルターを前段に、VOC除去フィルターを後段にそれぞれ風路を横切るように装着されている。
内気空間部と外気空間部とは隔壁で区切られ、風路部材が設けられているので、特別な構造部材を設けることなく気密や断熱を本体箱体の構造自体により確保できる。給気送風機は、中静圧で中風量の消費電力の少ない多翼式の送風機である。給気送風機の運転により、外気が室外吸込口から外気空間部に吸込まれ、室内の空気が室内吸込口から内気空間部に吸込まれる。外気空間部と内気空間部に吸込まれた外気と室内の空気は、塵埃と揮発性有機化合物が除塵フィルターとVOC除去フィルターにより除去されて混合室で混合され、さらに給気送風機に吸込まれて羽根車の回転により十分に攪拌され、ミキシングされて室内吹出口から吹出される。室内吹出口から吹出される空気は、外気と室内の空気が良くミキシングされた室内の温度に関する状態量に近づけられた状態量の空気であり、塵埃やホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物の除去された清浄な空気である。即ち、この給気換気装置の運転により、室内の建材や家具等から発生する揮発性有機化合物は、逐次吸着されていき、室内に滞留することはなくなる。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態の給気換気装置の斜視図、図2は、同じく分解斜視図、図3は、開閉シャッタが全開状態での縦断正面図、図4は、開閉シャッタが半開状態での縦断正面図、図5は、給気換気装置を取付け状態で示した縦断側面図、図6は、フィルター枠部分を単独で示す斜視図である。
この給気換気装置は、相互に隔壁1で左右に仕切られた内気空間部2と外気空間部3を有する樹脂の一体成形物で作られた本体箱体4に機能部品が組込まれて構成されている。本体箱体4の前面は開放していて、本体箱体4の前面は、内気空間部2と外気空間部3にそれぞれ個別に連なる背面構造を備えた樹脂製の着脱可能な前面グリル5で構成されている(図1及び図2参照)。
本体箱体4の背面は、背面構造で閉止されている。背面構造の中央には隔壁1の右側に外気空間部3に通じる室外吸込口6が開けられている。室外吸込口6の下端には、排水構造として樋7又はパイプが外部に下傾して延出されている(図2参照)。前面グリル5の前面上部には、隔壁1に対して離隔して角形の室内吹出口8と、角形の室内吸込口9が横並びに設けられている。これにより、気流の向きとともに吸込み気流と吹出し気流間でのショートサーキットが防止される。室外吸込口6の開口面積は、室内吸込口9の開口面積の二倍程度の大きさに設定されている。
内気空間部2には発泡スチロール製の前面と側面の開放した箱形の風路部材10が嵌め装着されている。隔壁1の一部は風路部材10の側面に通じる開口部が設けられ、隔壁1の横に構成された混合室11に内気空間部2と外気空間部3とが通じている。混合室11には、給気送風機12のファンケーシング13の一側に一体成形により構成された枠要素14と、この枠要素14に結合される枠要素15とからなるホルダ16が嵌め装着されている(図2参照)。ファンケーシング13は、多翼式の羽根車17を内包していて、羽根車17は、駆動モータ18の略水平方向に延出した回転軸19に装着されている。回転軸19を略水平方向にすることにより、風路構造をシンプルで短く構成でき、コストの軽減に寄与できる。
給気送風機12の駆動モータ18は、本体箱体4に一体成形により設けられたモータ固定板20の背面側に配置され、モータ固定部材21を介してモータ固定板20にネジ締めすることにより取付けられている。給気送風機12はノッチ切換えにより強弱運転が可能であり、電源スイッチ22に並んで設けられた切換スイッチ23のスイッチ操作によりその強/弱切換えが可能である。給気送風機12のファンケーシング13の最下端面は本体箱体4の背面に設けられた室外吸込口6の下端面とほぼ同位置になっている。
ホルダ16には除塵フィルター24と揮発性有機化合物を吸着又は除去するVOC除去フィルター25を重ねて装着したフィルター枠26が前面の抜差口からの差込みにより装着されている(図1,6参照)。フィルター枠26は、セルフヒンジにより開閉できる枠をもち、この枠により除塵フィルター24を上流側にしてVOC除去フィルター25が風路を横切る状態に重ねられ挟み込まれている。VOC除去フィルター25は、セルロースに活性炭を混抄した混抄紙に人工酵素を添着した濾材を、圧損の少ない230メッシュ/平方インチ程のコルゲートハニカム構造に成形したもので、幅91mm、高さ91mm、厚さ15mm程度にカットしたものが用いられている。このVOC除去フィルター25は、使い捨てであり除塵フィルター24とともにフィルター枠26ごとカセット式に交換することが可能である。
この他にもVOC除去フィルター25としては、吸湿機能を持つ吸湿性材料に常温活性触媒を複合化した基材をハニカム状や、コルゲート状に成形したものでもよい。吸湿性材料としては、シリカゲル又はゼオライトをベースとした吸湿性セラミックスが用いられる。吸湿性材料に複合化する常温活性触媒としては、貴金属と金属酸化物を複合した触媒が用いられる。貴金属としては、金、白金、イリジウム、ロジウムまたはルテニウムが、金属酸化物としては、酸化錫、酸化マンガン、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化セリウム等がそれぞれ用いられる。吸湿性セラミックスは、常温活性触媒との複合化が容易であり、長寿命化を図ることができ、枠に組込むことで補強することができる。前者は、使い捨てであるが、このVOC除去フィルター25は、吸湿性材料が室温程度の温度下でも空気中の水蒸気を表面に吸着・凝縮し、水膜を形成し、この水膜に空気中の水溶性の臭気ガス等の有害ガスを溶解することで臭気除去機能を果たす。吸湿性材料の水膜に溶解され保持された有害ガスは、常温活性触媒により徐々に酸化分解され、VOC除去フィルターは自己再生する。つまり、メンテナンスフリーで永年使用することができる。
ホルダ16のフィルター枠26が収められる幅方向の寸法に対して、それを収納する本体箱体4側の抜差口27の幅寸法は大きくしてあり、その隙間部分はフィルター枠26に設けられたフランジ部によって塞がれる構成となっている。このような構成により、除塵フィルター24に付着した虫や埃がホルダ16内に入り込んだ場合においても抜差口27の幅寸法は大きいため、清掃性は良好である。
ホルダ16の最下端面は室外吸込口6の下端面とほぼ同位置になっていて、ファンケーシング13の吸込口面の部分にホルダ16に通じるドレン孔が設けられている。ホルダ16の二つの枠要素14,15については、内気空間部2側の枠要素14の最下端面は吸込口側の枠要素15の最下端面より高くなっていて、内気空間部2側への水の侵入が防止されている。ホルダ16に納められたフィルター枠26は、前面グリル5の前面に設けられた開閉蓋28を開閉することにより前面グリル5を装着したまま保守や交換が可能である。そして、開閉蓋28によりホルダ16との嵌合部分の空気漏れは、フィルター枠26のフランジ部と、フランジ部に設けられたパッキン材とともに二重の構造で防止されている。除塵フィルター24については、例えば花粉などを除去する目的であれば高性能な素材を用い、虫などの侵入を防止するのであれば、不織布やサランネットなどの比較的圧損が少なく、目詰まりしにくいものを用いる。また、モータ固定板20のファンケーシング13内部側又は、その反対側には断熱材が貼付けられ、発泡スチロールで一体成形されたファンケーシング13及びホルダ16と結合した形態でほぼ完全な断熱構造となっている。
モータ固定板20のファンケーシング13内面に面する部分の断熱は、前述したように断熱材を貼付けても良いが、作業性を改善するために、例えば厚みが10mm程度の発泡スチロール製の断熱部材をモータ固定板20の駆動モータ18が位置する側から嵌め込んだ後に、駆動モータ18をモータ固定板20に固定するようにすれば良い。
二つの枠要素14,15の結合体として構成されたホルダ16の結合形態は、凹凸による嵌合い結合か印籠結合など、結合部で結露水が漏れない形態を採ることにより、作業性と品質の向上を図ることができる。また、抜差口27のホルダ16の下面が当る位置に突起による空間を設けることにより、例えば、霧発生時の運転において除塵フィルター24に付着した結露水がホルダ16の結合部から染み出す現象を軽減できる。
本体箱体4の背面にある室外吸込口6には、これを開閉する引き戸式の開閉シャッタ29が設けられている。開閉シャッタ29は、本体箱体4の背面と、背面の外側に取付けられた樹脂製の背面板30に挟まれ、横方向にスライドできる。背面板30には筒状のダクト接続口31が図5に示すように一体に設けられ、このダクト接続口31が本体箱体4の室外吸込口6に連絡する構造である。この構造により、開閉シャッタ29の組付け及び背面構造が簡素化する。開閉シャッタ29には、全閉状態でも室外吸込口6の樋7の外部への連絡を保持する切欠き32が設けられ、開閉シャッタ29の開閉に拘らず、外気空間部3側に生じる水を排水することができる。開閉シャッタ29の下端には操作摘み33が設けられ、本体箱体4の下面に形成されたスリットから外部に引出されている。
図1や図2に示すように、開閉シャッタ29の操作摘み33は、本体箱体4の中央下部に配置してあるため、下から見ると、開閉シャッタ29がどの状態にあるのか目視できる。例えば、台風などで一時的に開閉シャッタ29を閉じても、そのままその状態になっていることに気付かずにいるようなことを回避できる。開閉シャッタ29の操作摘み33の本体箱体4のスリットから引出されるアーム部のスリットとの隙間は、本体箱体4側または背面板30側に貼付けられたパッキン材によって塞がれている。このパッキン材の機能により、冬季においてこの隙間部分から室内側の暖かい空気と冷たい外気が混ざって、この部分から結露水が室内側に滴下するようなことを防ぐことができる。
本体箱体4は、図5に示すように部屋の壁面Wにネジ付けされる鋼板製の取付金具34によって取付けられる。取付金具34は中央に丸孔を有し、上部に本体箱体4の背面側上部の係止孔に掛止めうるフックを備えている。そして、下部には本体箱体4の背面下部に嵌まり込む突出部が設けられ、係止孔にフックを掛け、この突出部のネジ孔に本体箱体4の下面からネジを締め付けることにより、本体箱体4が部屋の壁面Wに取付けられる。取付金具34にはその丸孔に、背面板30のダクト接続口31が挿通され、ダクト接続口31にパッキン材が巻かれて、壁を貫通して設けた丸形換気孔に下り勾配を付けて埋込まれた円筒形のダクト35が接続される。
給気送風機12は、多翼式で吹出し風速が速いため、室内吹出口8から吹出されるミキシングされた空気と、室内吸込口9から吸込まれる室内の空気とでのショートサーキットは起き難い。具体的には室内吹出口8と室内吸込口9との間隔が60mm以上あればショートサーキットは1パーセント以下で無視することができる。
この給気換気装置は、通常にあっては図3のように開閉シャッタ29が全開状態で運転される。室外吸込口6の開口面積は、室内吸込口9の開口面積の二倍程度広く、室外吸込口6から70%、室内吸込口9から30%の空気を吸込み、混合室11で混合し、給気送風機12で確り攪拌して室内吹出口8から室内へミキシング空気として供給される。また、冬季においては、開閉シャッタ29の操作摘み33を操作して図4の半開状態の位置まで移動させ、室外吸込口6の開口面積と室内吸込口9の開口面積を略同等にして使用する。この状態では例えば、室外吸込口6から50%、室内吸込口9から50%程度の空気を吸込んで、この空気を混合し、攪拌して室内吹出口8から室内へ吹出すことになる。例えば、外気温度が−5℃、室内の空気の温度が20℃の場合、室内吹出口8から室内へ吹出されるミキシング空気の温度は、その中間的な温度である7.5℃となり、冷風感が軽減される。ただし、給気送風機12は外気のみを給気する送風機に比べ二倍の風量を処理できる能力が必要となる。ただ、必要給気風量が低下すればこの限りではない。
開閉シャッタ29が全開状態で、室内吸込口9を塞げば室外吸込口6から100%の外気を吸込み、室内吹出口8から室内へ供給することができるが、このようにすると室内吸込口9を開閉するダンパ装置が必要となり、製造コストが高騰し得策ではない。
冬季において開閉シャッタ29が半開状態では、給気送風機12の吸込口の面積、即ち室外吸込口6と室内吸込口9の合計開口面積は、開閉シャッタ29が全開のときの2/3になり、室内吹出口8から室内に供給される給気風量は低下するが、それにつれ騒音は上昇する。この騒音の上昇の度合いは1dB程度であり、さほど問題になるレベルではない。常時換気を目的としてこの給気換気装置を使用する場合には開閉シャッタ29を全閉にすることはないが、開閉シャッタ29を全閉にすれば、室内の空気を循環させるサーキュレータとして機能させることもできる。
このようにこの給気換気装置は、利用者の必要に応じ、あるいは室外の状況に応じ開閉シャッタ29の開閉度合いを調整することにより、給気風量の調整が可能である。また、切換スイッチ23の操作により建材等の種類や季節に応じて0.5回換気と0.7回換気の切替えが可能である。しかも、室外からの給気風量を低減させても室内の空気と混合させ、室内吹出口8から室内に供給されるミキシングされた空気はそれ程低下しないため、室内の空気の循環、即ち換気効率はあまり低下しない。
給気換気運転において例えば、外気温度が−5℃、室内の空気の温度が20℃である場合、室内の空気と外気との境界部で結露が発生し易く、風路の境界部で室内の空気と外気が混合し易い。しかしながら、この給気換気装置では、これらの混合は全て混合室11において行われ、さらに羽根車17によって攪拌されて室内に供給されるので、室内の空気と外気との境界部がなく結露の発生は事実上ない。
開閉シャッタ29が全開状態で、例えば室外吸込口6から70%、室内吸込口9から30%程度の空気を吸込み、これを混合室11で混合し、給気送風機12で攪拌して室内吹出口8から室内へ吹出す場合、6畳用で換気回数0.5回の場合の必要風量は、14m/hである。余裕を持って室外吸込口6からの給気風量を16m/hとすると、室内吸込口9からの風量は8m/hで、室内吹出口8から室内へ供給される風量は、合計で24m/hとなる。冬季においては室内外の温度差が発生するため自然換気量が増え、そのぶん給気風量を低減できる。そこで冬季においては、開閉シャッタ29を半開状態の位置まで移動させていくと、室外吸込口6の開口面積と室内吸込口9の開口面積は略同等になる。この状態では例えば、室外吸込口6から50%、室内吸込口9から50%程度の空気を吸込んで、この空気を混合し、攪拌して室内吹出口8から室内へ吹出すことになる。室外吸込口6と室内吸込口9の合計開口面積は、開閉シャッタ29が全開の場合の2/3になるため、室内吹出口8から室内へ供給される風量は、多翼式の給気送風機12のためさ程低下せず、最大でも約20%程度の低下で済み、約20m/hとなる。即ち、室外吸込口6から吸込まれる給気風量は10m/hとなり、換気回数は0.36回となる。このように、開閉シャッタ29の開閉の度合いを変更するだけで冬季における給気風量が調整でき、また合計風量も低減できる。6畳用で換気回数0.5回の場合の必要風量は、14m/hのため、室内の空気と外気の割合を1対1にするには、合計風量は28m/h必要であるが、本実施の形態では24m/hで済むため、騒音で4dB消費電力で37%低減できる。
駆動モータ18の起動用コンデンサは、モータ内に内蔵され、モータパワーを変更する手段である補コイル巻線を有していないため、リード線は二線となっている。このため、パワーを下げる弱ノッチ(0.5回換気)では、駆動モータ18に直列に分圧用のコンデンサを接続し、切換スイッチ23によって切換えることによって行われる。
居室で使用される給気換気装置にあっては、室内へ取入れる外気及び室内循環空気を清浄にする機能は重要である。除塵フィルター24は、給気送風機12の前段において塵埃を除去し、羽根車17への埃の付着と室内へ吹出す空気の清浄化を図っている。そして、霧発生時や霧雨時などでは、外気の吸込みとともにミスト状の水滴が吸込まれるが、除塵フィルター24で捕捉される。捕捉された水滴は、結露水となって除塵フィルター24からホルダ16に流下し、樋7を通じてダクト接続口31からダクト35に排水される。VOC除去フィルター25は、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレン等の有害ガスの他、煙草臭等の臭気ガス、カビや細菌等の空中浮遊微生物も吸着し、空気清浄化機能を果たす。また、換気だけよりも早期に有害ガス等を軽減できる。除塵フィルター24が前段にあるためVOC除去フィルター25の目詰まりは少なく、長寿命になる。そして、本体箱体4の前面上部左右に室内吸込口9と室内吹出口8を配置したため、室内の空気の吸込みに伴う壁面Wの汚れや、カーテン等で室内吹出口8が塞がれるため設置できないといった不具合も解消できる。
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレン等の有害ガスは、室内において発生することが多く、外気に含まれることは少ないことから、VOC除去フィルター25については、室内吸込口9の近傍の風路に設けてもよい。この構成を採用することにより、除塵フィルター24のメンテナンスとは切離してVOC除去フィルター25のメンテナンスを行うことができる。
給気換気装置の斜視図である。(実施の形態1) 給気換気装置の分解斜視図である。(実施の形態1) 開閉シャッタが全開状態での給気換気装置の縦断正面図である。(実施の形態1) 同じく開閉シャッタが半開状態での縦断正面図である。(実施の形態1) 給気換気装置を取付け状態で示した縦断側面図である。(実施の形態1) フィルター枠部分を単独で示す斜視図である。(実施の形態1)
符号の説明
2 内気空間部、 3 外気空間部、 4 本体箱体、 6 室外吸込口、 8 室内吹出口、 9 室内吸込口、 11 混合室、 12 給気送風機、 24 除塵フィルター、 25 VOC除去フィルター、 26 フィルター枠。

Claims (2)

  1. 室内吸込口により室内に通じる内気空間部と、室外吸込口によって室外に通じる外気空間部を区画された混合室によって連絡させた本体箱体に給気送風機を組込み、この給気送風機の吸込口を前記混合室に連絡させ、前記給気送風機の吐出口を前記本体箱体に設けた室内に通じる室内吹出口に臨ませて、前記混合室で混合した室内の空気と外気を前記給気送風機によって攪拌して前記室内吹出口から室内へ吹出すように構成するとともに、前記混合室には、当該混合室を流れる気流から揮発性有機化合物を吸着又は除去するフィルターを、前記本体箱体の前面から抜き差しして交換可能に設けた換気装置。
  2. 請求項1に記載の換気装置であって、上記フィルターの上流側に除塵フィルターを設けた換気装置。
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