JP4484862B2 - 部材取り外し方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、部材取り外し方法および装置に関する。
例えば、従来の部材取り外し装置は、ねじ構造を有する部材を取り外すための機構および動力源を備え、この動力源の作用により、部材着脱装置の保持部が保持しているねじ構造を有する部材を取り外している。このような技術については、例えば特許文献1に記載されている。
特開2003−94261
しかしながら、このようなねじ取り外し装置では、ねじ構造を有する部材を取り外す機構が動力により動作する機構で構成されているため、装置が大型化し、装置にかかる費用が増大するという問題があった。
この発明は、上述した従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、汎用性が高く、装置を小型化することができ、装置にかかる費用を低減することができる部材取り外し方法および装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、ねじ構造を有する部材を着脱する部材着脱装置からねじ構造を有する部材を取り外す部材取り外し装置であって、開口部を設けたベース部材と、このベース部材に接続され、弾性体を備えた一対の開閉部材とを備え、一対の開閉部材は、開口部を挟んだ位置に配置され、一対の開閉部材の近接側端の間の距離は、ねじ構造を有する部材のねじ構造部分の軸径より短く設定され、ねじ構造を有する部材が一対の開閉部材の間に差し込まれると、一対の開閉部材は開き、ねじ構造を有する部材が差し込まれた状態からねじ構造を有する部材が抜き出されようとすると、一対の開閉部材の近接側端は、弾性体の作用によりねじ構造を有する部材のねじ構造部分を把持することを特徴とする。
ここで、『ねじ構造を有する部材』とは、円柱の側面に螺旋(らせん)状に数本の溝を刻んだ部材をいい、物をしめつけて固定したりするのに使う部材である。ねじ構造を有する部材としては、例えば、ボルト、ビス、タッピングビスなどがある。
また、ここで、『弾性体』とは、弾性をもっている物体をいい、外力で変形した物体が力を取り去ると元に戻ろうとする部材である。弾性体としては、例えば、ばね、ゴムなどがある。
このように構成することで、ねじ構造を有する部材を取り外す機構が動力を必要としない機構であるため簡素な機構で構成でき、軸径が異なるねじ構造を有する部材に対して同一の構成で対応することができる。その結果、汎用性が高く、装置を小型化することができ、装置にかかる費用を低減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、一対の開閉部材の近接側端にそれぞれ切り込み部を設け、この切り込み部がねじ構造を有する部材のねじ構造部分を把持することを特徴とする。
このように構成することで、近接側端に切り込み部がなく近接側端が直線である場合に比べて、近接側端に切り込み部があることにより、ねじ構造を有する部材のねじ構造部分と開閉部材との接する部分が多くなるため、ねじ構造を有する部材を把持しやすくなる。
請求項3に記載の発明は、ねじ構造を有する部材を着脱する部材着脱装置からねじ構造を有する部材を取り外す部材取り外し方法であって、開口部を設けたベース部材と、このベース部材に接続され、弾性体を備えた一対の開閉部材とを備えた部材取り外し装置において、一対の開閉部材は、開口部を挟んだ位置に配置され、一対の開閉部材の近接側端の間の距離は、ねじ構造を有する部材のねじ構造部分の軸径より短く設定され、ねじ構造を有する部材が一対の開閉部材の間に差し込まれると、一対の開閉部材が開くステップと、ねじ構造を有する部材が差し込まれた状態からねじ構造を有する部材が抜き出されようとすると、一対の開閉部材の近接側端が、弾性体の作用によりねじ構造を有する部材のねじ構造部分を把持するステップとを有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ねじ構造を有する部材を取り外す機構が動力を必要としない機構であるため簡素な機構で構成でき、軸径が異なるねじ構造を有する部材に対して同一の構成で対応することができる。その結果、汎用性が高く、装置を小型化することができ、装置にかかる費用を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、近接側端に切り込み部がなく近接側端が直線である場合に比べて、近接側端に切り込み部があることにより、ねじ構造を有する部材のねじ構造部分と開閉部材との接する部分が多くなるため、ねじ構造を有する部材を把持しやすくなる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(ねじ取り外し装置1の構成)
図1は、本発明の実施形態に係るねじ取り外し装置1の概要の一例を示す側面図である。図2は、矢印X方向から見たねじ取り外し装置1の概要を示す図である。図3は、矢印X方向から見たねじ取り外し装置1の概要を示す斜視図である。図4は、本発明の実施形態に係るねじ取り外し装置1の概要を示す上面図である。図1には、ねじ取り外し装置(部材取り外し装置)1が示されている。このねじ取り外し装置1は、板状部材(ベース部材)100、蝶番(開閉部材)110、把持部材120を備えている。なお、図2では、板状部材100を省略して図示している。
ここで、図1の符号231は、ねじ(ねじ構造を有する部材)Sを保持するソケットである。このソケット231に保持されたねじSには、ワッシャーWが装着されている。このワッシャーWは、図示省略した略円形の開口部を設けており、この開口部にねじSのねじ構造部分が挿入されて、ねじSに装着している。すなわち、ワッシャーWの開口部がねじSのねじ構造部分の軸径よりも小さく形成されているため、ねじSを保持しているソケット231を下方に向けたとしても、ワッシャーWがねじSから落下することはなく、ワッシャーWがねじSに装着されている。ワッシャーWは、ねじSが所定の位置に締めつけられた後、ねじSが緩むのを防止する。
板状部材100は、図4に示すように、後述するねじ締め付け装置(部材着脱装置)2が備えた複数のソケット231に対応する位置、すなわち板状部材100上において略同一円周上に、複数の開口部101およびねじ供給部102を設けている。そのため、全てのソケット231にねじSを一度に供給することができ、全てのソケット231からねじSを一度に取り外すことができる。
開口部101は、ソケット231の径より大きく略四角形に形成されている。そのため、ソケット231が開口部101に差し込まれ、開口部101から抜き出されても、ソケット231が板状部材100と接触することはない。ねじ供給部102は、ねじ締め付け装置2にねじSを供給する。
一対の蝶番110は、板状部材100の底面で開口部101を挟んで対向する位置にそれぞれ備えられている。蝶番110は、2つの金属板111、112およびばね(弾性体)113を備えた回転軸114を備えている。ここで、ばね113は、図2および図3に示すように、ねじりコイルばねである。蝶番110は、金属板112が板状部材100の底面に設けられており、ねじSが一対の蝶番110の間に差し込まれると、ばね113の作用により金属板111は回転軸114を中心として回動する。
一対の把持部材120は、それぞれ金属板111の上面に設けられており、それぞれの近接側端に略三角形に形成された切り込み部121を設けるとともに、テーパー加工が施されている。一対の把持部材120のそれぞれの近接側端の間の距離は、ねじSのねじ構造部分の軸径よりも短くなるように備えられている。
そのため、ねじSが一対の把持部材120の間に差し込まれると、把持部材120はねじSにより下方に押され、把持部材120を設けている金属板111が回転軸114を中心として回動する。そして、ねじSが一対の把持部材120の間に差し込まれた後抜き出されようとすると、一対の把持部材120の切り込み部121は、ばね113の作用によりねじSのねじ溝に入り込み、ねじSを把持する。このように、切り込み部121はねじSのねじ溝に入り込むが、近接側端にテーパー加工を施すことによって、切り込み部121がねじSのねじ溝に入り易くなり、ねじSを把持し易くなる。
(ねじ締め付け装置2の構成)
図5は、ねじ締め付け装置2の概要の一例を示す図である。図6は、締付ソケット230付近の概要の一例を示す図である。なお、図5および図6では、ワッシャーWを省略して図示している。図5には、ねじ締め付け装置2が示されている。このねじ締め付け装置2は、ロボット201、ソケット切換機構202、フィード機構203および締付ナットランナー204を備えている。
ロボット201は、ロボットアーム部201aおよびロボット取付ブラケット201bを備えている。ロボット201は、図示省略した制御装置および駆動装置の作用によりセンシングユニット240を取り付け位置付近またはソケット231をねじ取り外し装置1付近に移動させる。また、ロボット201は、ソケット231が保持するねじSをねじ取り外し装置1で取り外すとき、図示省略した制御装置および駆動装置の作用によりソケット231を開口部101に差し込み、その差し込んだソケット231を開口部101から抜き出す。
ロボットアーム部201aは、複数の棒状部材と複数の関節を備えており、ねじSの取り付け位置に障害物を回避しつつ後述するソケット231を誘導する。ロボット取付ブラケット201bは、ロボットアーム部201aの先端部で、ねじ締め付け装置2の前方(図5左方向)から見て締付ナットランナー204の左右に一対設けられており、ソケット切換機構202およびフィード機構203と接続している。
ソケット切換機構202は、ロボット取付ブラケット201bを介してアーム部201aと接続されており、ソケット切換用モータ210、ソケットフォルダ220、締付ソケット230およびセンシングユニット240を備えている。また、ソケット切換機構202は、矢印A方向または矢印B方向に回転することによりセンシングユニット240から締付ソケット230へ切り換える。そして、締付ソケット230に切り換えた後、ソケット切換機構202は、矢印A方向または矢印B方向に回転することにより切り換えられた締付ソケット230からセンシングユニット240へ切り換える。
ソケット切換用モータ210は、図6に示すように、ソケット切換用モータ210の下面が後述するフィードシリンダー203aに固定されている。すなわち、ソケット切換用モータ210は、フィードシリンダー203aを介してロボット取付ブラケット201bに固定されている。ソケット切換用モータ210は、図6に示すように、サーボモータ211および減速機212を備えている。ソケット切換用モータ210は、制御されて駆動することによってソケット切換用モータ210の先端部に接続されているソケットフォルダ220を矢印A方向または矢印B方向に回転させる。
サーボモータ211は、図示省略したサーボ機構の制御信号に従って動力を発生し、制御されて駆動する。サーボモータ211の種類としては、電動機、油圧モータ、気圧モータなどがある。減速機211は、サーボモータ211の回転速度を減速させ、ソケットフォルダ220を回転させるのに適当な速度にする。
ソケットフォルダ220は、ソケット切換用モータ210の先端部に設けられ、略円筒体に成型されており、その円筒体に成型されている部材の周りに6個の締付ソケット230と1個のセンシングユニット240とを設けている。ここで、6個の締付ソケット230とセンシングユニット240は、略同一円周上に配置されている。また、ソケットフォルダ220は、締付ソケット230を着脱自在に設けている。
締付ソケット230は、ソケットフォルダ220に設けられ、図6に示すように、ソケット231、ソケットビット部232、フローティング機構233、ソケットフィード機構234、ソケットリターン機構235、ジョイント部236および回転軸237を備えている。締付ソケット230は、フィード機構203の作用により前進し(図5左方向)、後退する(図5右方向)。
ソケット231は、締付ソケット230の先端部に配置されており、ねじSを保持するとともに、所定の位置にねじSを締め付ける。また、ソケット231は、ねじを保持する部分が磁石で構成されているので、ねじSを保持する際磁力により容易に保持することができるとともに、ねじSを締め付けた後または把持部材120にねじSを把持された後容易に分離することができる。ソケットビット部232は、ソケット231を把持する。ソケットビット部232は、ソケット231を着脱自在に把持しているため、締め付ける部材に合わせてソケット231を交換し適切な部材を締め付けることができる。
フローティング機構233は、図6に示すように、スプリング233aを備えており、ソケット231を前方に押し付けるとともに、フィード機構203に押されることによるねじSへの過負荷を吸収する。ソケットフィード機構234は、図6に示すように、ボールスプライン234aを備えており、回転軸237を直線運動させるとともに回転力を伝達させる。これにより、回転軸237が前後に移動して回転し、回転軸237を介してソケット231を前後に移動させて回転させる。
ソケットリターン機構235は、図6に示すように、スプリング235aを備えており、ねじSを締め付けた後、フィード機構203の作用により締付ナットランナー204が後退(図6右方向)すると、それに伴ってソケット231を後退させる。なお、図5では、スプリング235aを省略して図示している。ジョイント部236は、締付ソケット230の後端部に配置されており、締付ナットランナー204の回転部204aと結合し、回転部204aの回転力を回転軸237に伝達する。
センシングユニット240は、ソケットフォルダ220に設けられ、締付ソケット230と略同一円周上に配置されている。また、センシングユニット240は、CCDカメラを備えており、そのCCDカメラで撮影された画像が図示省略した画像解析装置で解析されることで、ねじSの取り付け位置の検出が行われる。そして、その検出結果に基づいてロボット201の位置が補正される。
この補正動作の一例としては、図示省略した制御装置が、センシングユニット240により検出されたねじSの取り付け位置の位置データとセンシングユニット240の光軸の位置データとを比較し補正値を求め、その補正値に基づきねじSの取り付け位置とセンシングユニット240の光軸とが略一致する位置にロボット201を移動させる例を挙げることができる。
フィード機構203は、ロボット201に接続され固定されており、制御されて駆動することによって、フィード機構203に設けられている締付ナットランナー204を前進させ(図5左方向)、後退させる(図5右方向)。そのため、フィード機構203は、締付ナットランナー204を介してソケット231を前方に押し出し(図5左方向)、後退させる(図5右方向)。
フィード機構203は、図6に示すように、一対のフィードシリンダー203aおよび一対のスライドガイド203cを備えている。一対のフィードシリンダー203aの一方は、フィードシリンダー203aの右側部がねじ締め付け装置2の前方(図5左方向)から見て締付ナットランナー204の右側のロボット取付ブラケット201bの側面に固定されている。また、一対のフィードシリンダー203aの他方は、フィードシリンダー203aの左側部がねじ締め付け装置2の前方(図5左方向)から見て締付ナットランナー204の左側のロボット取付ブラケット201bの側面に固定されている。すなわち、一対のロボット取付ブラケット201bの対向する側面にそれぞれフィードシリンダー203aが固定されている。
一対のフィードシリンダー203aは、図6に示すように、それぞれのフィードシリンダー203aがピストン203bを備えており、ピストン203bを前後に移動させる。ピストン203bが前後に移動することにより、フィード機構203に設けられている締付ナットランナー204が前後に移動する。
一対のスライドガイド203cは、一対のフィードシリンダー203aと同様の位置、すなわち、一対のロボット取付ブラケット201bの対向する側面にそれぞれスライドガイド203cが固定されている。一対のスライドガイド203cは、それぞれのスライドガイド203cがスライド支柱203dを備え、穴部203eを設けている。そして、スライド支柱203dがスライドガイド203cの穴部203eに挿入され前後に摺動することで、フィード機構203に設けられている締付ナットランナー204が前後に移動する動作を補助する。
締付ナットランナー204は、フィード機構203に設けられ、センシングユニット240の後方(図5右方向)に配置されており、回転部204aを備えている。また、締付ナットランナー204は、フィード機構203の作用により前進し(図5左方向)、それにより回転部204aとジョイント部236が結合し、その後回転部204aが回転することでソケット231を回転させねじSを取り付け位置に締め付ける。なお、回転部204aを締め付ける方向とは逆方向に回転させれば、ねじSを取り外すことができる。
締付ナットランナー204がねじSを取り付け位置に締め付けているとき、締付ナットランナー204は、締付トルクが所定の値以上になると回転部204aの回転を止める。一方、締付ナットランナー204がねじSを取り付け位置に締め付けているとき、締付ナットランナー204は、締付トルクが所定の値以上にならず一定の時間が経過すると、ねじSを取り付け位置に締め付けないまま回転部204aの回転を止める。
回転部204aは、図5ではセンシングユニット240の後方(図5右方向)に配置されている。回転部204aの先端は4つに分かれ、その分かれた先端はそれぞれテーパー形状を有した略凸型に成型されている。回転部204aは、フィード機構203の作用により前進し、ジョイント部236と結合し、その後回転部204aが回転することでねじSを取り付け位置に締め付ける。このとき、回転部204aの凹凸がジョイント部236の凹凸と噛み合わさり、回転部204aの回転力をジョイント部236に伝達する。
ここで、回転部204aが前進しジョイント部236と結合するとき、回転部204aの凸部とジョイント部236の凸部が接触しても、回転部204aの凸部およびジョイント部236の凸部はテーパー形状を有しているため、回転部204aがさらに前進することによって、ジョイント部236が回転し、回転部204aの凹凸はジョイント部236の凹凸と噛み合うことができる。
(ねじSがソケット231に残る場合の動作例)
ねじ締め付け装置2がねじSを所定の取り付け位置に締め付けられず、ねじSがソケット231に残る場合について主に図5を参照して説明する。まず、図示省略した制御装置に制御されたロボット201が障害物を避けて、ねじSの取り付け位置付近まで移動する。取り付け位置付近まで移動したら、図5の状態でセンシングユニット240は、取り付け位置を光学的に検出する。
そして、センシングユニット240の検出結果に基づいて、図示省略した制御装置はロボット201の位置を補正する。その位置を補正している間に、ソケット切換用モータ240は、ソケットフォルダ220を矢印A方向に回転させ、矢印A方向に回転したときの最初の締付ソケット230に切り換える。締付ソケット230に切り換えた後、フィード機構203の作用により締付ナットランナー204の回転部204aが、締付ソケット230のジョイント部236と結合しソケット231とともにねじSを取り付け位置まで押し出す。
そして、締付ナットランナー204の回転部204aが回転して、取り付け位置にねじSを締め付ける。ねじSを締め付けているとき、締付トルクが所定の値以上になると、回転部204aの回転が止まり、ねじSの締め付け動作が終了する。ねじSを取り付け位置に締め付けた後、フィード機構203の作用により締付ナットランナー204が後退するとともに、ソケット231もそれに伴って後退する。以上のような動作がねじ締め付け装置2のねじSの締め付け動作である。
しかし、締付ナットランナー204がねじSを取り付け位置に締め付けているとき、締付トルクが所定の値以上にならず一定の時間が経過すると、ねじSを取り付け位置に締め付けないまま回転部204aの回転が止まり、ねじSの締め付け動作が終了する。ねじSの締め付け動作が終了した後、フィード機構203の作用により締付ナットランナー204が後退するとともに、ねじSを保持したままソケット231もそれに伴って後退する。この場合、ねじSが取り付け位置に締め付けられずソケット231に残る。
その後、その他のねじSに対して上記のような締め付け動作を複数回繰り返し、その他のねじSを所定の取り付け位置に締め付け、ねじSの一連の締め付け動作が終了する。このとき、取り付け位置に締め付けられなかったねじSが複数個残る場合もある。ここで、締め付けトルクが所定の値以上にならないのは、雄ねじと雌ねじが噛み合わない場合や雄ねじまたは雌ねじが破損している場合、あるいは、雄ねじと雌ねじのねじ径が合わない場合などがある。
(ねじ取り外し装置1の動作例)
次に、ねじ取り外し装置1が、ソケット231に保持されたねじSをソケット231から取り外す動作の一例について図を参照して説明する。図7は、ねじSを一対の把持部材120の間に差し込んだ図である。図8は、開口部101に差し込んだソケット231を抜き出した図である。図9は、把持されたねじSを他のねじSが押し出す図である。
まず、図7に示すように、ソケット231に保持されたねじSが一対の把持部材120の間に差し込まれると(矢印C方向)、ねじSが把持部材120を下方に押し、把持部材120を設けている金属板111が回転軸114を中心として回動する。そして、ソケット231に保持されたねじSが一対の把持部材120の間に差し込まれた後、ソケット231を抜き出そうとすると、ばね113の作用により把持部材120の切り込み部121がねじSのねじ溝に入り込む。
さらに、図8に示すように、ソケット231を抜き出す方向に移動させると(矢印D方向)、把持部材120の切り込み部121がねじSを把持し、ねじSをソケット231から取り外す。そして、把持部材120はねじSを把持し続ける。その後、図9に示すように、次のねじSを取り外すとき、次のねじSが一対の把持部材120の間に差し込まれると、把持部材120が把持し続けていたねじSを排出する。そして、次のねじSを取り外す動作が行われる。
このように、次のねじSを取り外すとき、次のねじSが把持し続けていたねじSを排出する構成とすることにより、ねじSを排出するための排出機構および排出するための動力を必要としないため、ねじ取り外し装置1を簡素な機構で構成することができる。その結果、装置を小型化することができ、装置にかかる費用を低減することができる。
この実施形態では、一対の蝶番110は、開口部101を挟んだ位置に配置され、一対蝶番110に設けられた把持部材120の間の距離は、ねじSの軸径より短く設定され、ねじSが一対の把持部材120の間に差し込まれると、一対の把持部材120の近接側端は、ばね113を中心として回動し、ねじSが差し込まれた状態からねじSが抜き出されようとすると、把持部材120の切り込み部121は、ばね113の作用によりねじSを把持する。
この実施形態によれば、簡素な機構で構成され、軸径が異なるねじに対して同一の構成で対応することができる。その結果、汎用性が高く、ねじ取り外し装置を小型化することができ、ねじ取り外し装置にかかる費用を低減することができる。
(その他の実施形態)
なお、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、外部の駆動装置によりねじ取り外し装置1を駆動させて把持部材120を開閉自在とし、把持部材120がねじSを把持した後、外部の駆動装置を駆動することにより把持部材120を開き、把持したねじSを排出する構成としてもよい。
また、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、ばね113の弾性力を上記実施形態よりも弱くしておき、把持部材120がねじSを把持した後、把持したねじSの自重によりねじSを排出する構成としてもよい。
さらに、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、切り込み部121の形状を略半円形、略弓形または略四角形とする構成としてもよい。
本発明は、例えば、所定の位置にねじ構造を有する部材を取り付ける部材取り付け装置から部材を取り外す部材取り外し装置の改良技術として利用することができる。
ねじ取り外し装置の概要の一例を示す側面図である。 矢印X方向から見たねじ取り外し装置の概要を示す図である。 矢印X方向から見たねじ取り外し装置の概要を示す斜視図である。 ねじ取り外し装置の概要を示す上面図である。 ねじ取り付け装置の概要の一例を示す図である。 締付ソケット付近の概要の一例を示す図である。 ねじを一対の把持部材の間に差し込んだ図である。 開口部に差し込んだソケットを抜き出した図である。 把持されたねじを他のねじが押し出す図である。
符号の説明
1…ねじ取り外し装置、2…ねじ締め付け装置、100…板状部材、101…開口部、110…蝶番、113…ばね、121…切込み部、S…ねじ。

Claims (3)

  1. ねじ構造を有する部材を着脱する部材着脱装置から前記ねじ構造を有する部材を取り外す部材取り外し装置であって、
    開口部を設けたベース部材と、
    前記ベース部材に接続され、弾性体を備えた一対の開閉部材とを備え、
    前記一対の開閉部材は、前記開口部を挟んだ位置に配置され、
    前記一対の開閉部材の近接側端の間の距離は、前記ねじ構造を有する部材のねじ構造部分の軸径より短く設定され、
    前記ねじ構造を有する部材が前記一対の開閉部材の間に差し込まれると、前記一対の開閉部材は開き、
    前記ねじ構造を有する部材が差し込まれた状態から前記ねじ構造を有する部材が抜き出されようとすると、前記一対の開閉部材の近接側端は、前記弾性体の作用により前記ねじ構造を有する部材のねじ構造部分を把持することを特徴とする部材取り外し装置。
  2. 前記一対の開閉部材の近接側端にそれぞれ切り込み部を設け、
    前記切り込み部が前記ねじ構造を有する部材のねじ構造部分を把持することを特徴とする請求項1に記載の部材取り外し装置。
  3. ねじ構造を有する部材を着脱する部材着脱装置から前記ねじ構造を有する部材を取り外す部材取り外し方法であって、
    開口部を設けたベース部材と、
    前記ベース部材に接続され、弾性体を備えた一対の開閉部材とを備えた部材取り外し装置において、
    前記一対の開閉部材は、前記開口部を挟んだ位置に配置され、
    前記一対の開閉部材の近接側端の間の距離は、前記ねじ構造を有する部材のねじ構造部分の軸径より短く設定され、
    前記ねじ構造を有する部材が前記一対の開閉部材の間に差し込まれると、前記一対の開閉部材が開くステップと、
    前記ねじ構造を有する部材が差し込まれた状態から前記ねじ構造を有する部材が抜き出されようとすると、前記一対の開閉部材の近接側端が、前記弾性体の作用により前記ねじ構造を有する部材のねじ構造部分を把持するステップとを有することを特徴とする部材取り外し方法。




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