JP6418083B2 - 締付機 - Google Patents
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従来の締付機には、特許文献1に示すように、ボルト・ナット等の螺合部材を締め付けるときの反力を測定する力センサを備えているものがある。そして、このような従来の締付機では、力センサで検出した反力に基づいて、ナットランナーのソケットの回転数等を制御して、螺合部材の締め付け状態を調整するように構成される。
図3に示す締付機31は、被螺合部材50に対して、ボルト51を螺合するための装置であり、締付機本体32、支持アーム33、力覚センサ35等を備えている。
締付機31では、支持アーム33の手先部34に力覚センサ35を固定しており、力覚センサ35に対して、接続部材36を介して締付機本体32を固定する構成としている。
図1(a)(b)に示す如く、本発明の第一の実施形態に係る締付機1は、被螺合部材50に対してボルト51を螺合するための装置であり、締付機本体2、支持アーム3、力覚センサ5、持ち手部材6等を備えている。
被螺合部材50は、第一部材50aと第二部材50bからなり、第一部材50aに形成された挿通孔(図示せず)のボルト51を挿通するとともに、ボルト51を第二部材50bに形成されたボルト孔(図示せず)に螺合させることで、ボルト51によって、第二部材50bに対して第一部材50aが締結される。
締付機本体2には、モータ(図示せず)が内蔵されており、締付機本体2から下方に向けてモータ軸(図示せず)突出されている。モータ軸の下端にはドライブ角(図示せず)が備えられており、該ドライブ角に対して、ソケット2aが装着されている。
ソケット2aは、ボルト51の頭部51aに対応した略六角形の凹部(図示せず)が形成されており、該凹部に頭部51aを嵌めこんだ状態で、モータによってソケット2aをモータ軸回りに回転させることで、ボルト51を被螺合部材50に対して螺合することができる。
また、締付機本体2には、締付機本体2を支持アーム3に取り付けるためのフランジ状の部位である鍔部2bを備えている。
支持アーム3としては、多関節型ロボットを採用することができ、作業者が、支持アーム3の手先に付設された締付機本体2を手動操作で移動させるときに、各関節(図示せず)が可動するように構成される。また、支持アーム3において、各関節にはサーボモータ(図示せず)が配置されており、作業者の操作力をサーボモータの駆動力で補助して、作業者の負担を軽減する構成としている。
手先部4には、ボルト8を挿通するための孔である複数(本実施形態では4個)の放射状に配置された挿通孔4a・4a・4a・4aが形成されており、挿通孔4a・4a・4a・4aが配置された部位によって、締付機本体2を固定するためのフランジ状の部位を構成している。
また、手先部4には、ボルト9を挿通するための孔である複数(本実施形態では4個)の放射状に配置された挿通孔4b・4b・4b・4bが形成されており、挿通孔4b・4b・4b・4bが配置された部位によって、力覚センサ5を固定するためのフランジ状の部位を構成している。
また、持ち手部材6は、持ち手部材6を力覚センサ5に固定するためのフランジ状の部位であるフランジ部6bを備えており、フランジ部6bにおいて、ボルト9・9・9・9を挿通するための孔である、複数(本実施形態では4個)の放射状に配置された挿通孔6c・6c・6c・6cが形成されている。
尚、本発明の第一の実施形態に係る締付機1では、持ち手部材6の持ち手部6aの軸心位置は、締付機本体2の軸心位置と一致していない。
即ち、支持アーム3の手先部4と持ち手部材6には、力覚センサ5が介設されており、力覚センサ5によって、手先部4に対する持ち手部材6の相対変位を検出することができるように構成している。
そして、被螺合部材50に対してボルト51を螺合させるときには、作業者は、持ち手部6aから持ち替えて締付機本体2を直接把持する。
このため、締付機1では、締付機本体2に反力が作用しても、手先部4と持ち手部材6の間に相対変位が生じず、力覚センサ5に反力の影響が及ばない。
このような構成により、螺合部材たるボルト51を締め付けるときに生じる反力が力覚センサ5に入力されることを防止できる。これにより、操作力を検出するための力覚センサ5を備えた締付機1において、力覚センサ5を破損等の不具合から保護することができる。
図2(a)(b)に示す如く、本発明の第二の実施形態に係る締付機11は、被螺合部材50に対して、ボルト51を螺合するための装置であり、締付機本体12、支持アーム13、力覚センサ15、持ち手部材16等を備えている。
即ち、本発明の第二の実施形態に係る締付機11は、前述した本発明の第一の実施形態に係る締付機1に対して、持ち手部材16の構成が相違している。
持ち手部16aは、内側に締付機本体12を挿通可能な円筒状の部位である。
また、プレート部16bは、持ち手部材16を力覚センサ15に取付けるとともに、持ち手部16aを所定位置に配置するための平板状の部位であり、締付機本体12を挿通可能な孔部16cが形成されており、孔部16cの円形状における軸心位置を、締付機本体12の軸心位置に一致させている。
持ち手部16aは、持ち手部16aの円筒形状における軸心位置を、孔部16cの円形状における軸心位置に一致させた状態で、孔部16cを取り囲むようにしてプレート部16bに突設されている。
このような構成により、締付機11では、持ち手部16aの軸心を、締付機本体12の軸心に一致させている。
そして、持ち手部材16は、挿通孔16d・16d・16d・16dに挿通したボルト19・19・19・19を、力覚センサ15に形成されたボルト孔(図示せず)に螺合させることによって、力覚センサ15に対して固定される。
また、本発明の第二の実施形態に係る締付機11では、持ち手部材16の持ち手部16aの軸心位置が、締付機本体12の軸心位置と一致している。
このため、締付機11では、締付機本体12に反力が作用しても、手先部14と持ち手部材16の間には相対変位が生じず、力覚センサ15に反力の影響が及ばない。
このような構成により、螺合部材たるボルト51を締め付けるときに生じる反力が力覚センサ15に入力されることを防止できる。これにより、操作力を検出するための力覚センサ15を備えた締付機11において、力覚センサ15を破損等の不具合から保護することができる。
また、締付機11では、作業者が、持ち手部16aから若干上に手を滑らせるだけで、容易に締付機本体12に持ち替えることができるため、締付機1を使用する場合に比して、腕を動かす距離が少なくて済み、ボルト51の締付作業の効率がよりよくなっている。
一方、本発明の第二の実施形態に係る締付機11では、持ち手部16aの軸心と締付機本体12の軸心を同軸上に配置することによって、締付機本体12を直接把持して操作する場合と操作感覚をほぼ同様に維持しながら、力覚センサ15に反力が伝達されるのを防止することができる。
2 締付機本体
3 支持アーム
4 手先部
5 力覚センサ
6 持ち手部材
6a 持ち手部
11 締付機(第二の実施形態)
12 締付機本体
13 支持アーム
14 手先部
15 力覚センサ
16 持ち手部材
16a 持ち手部
Claims (1)
- 締付機本体と、
前記締付機本体を変位可能に支持するとともに、前記締付機本体を位置決めされた位置で停止させる支持アームと、
作業者が前記締付機本体を変位させるときの操作力を検出する力覚センサと、
前記作業者が前記締付機本体を変位させるときの、前記作業者が把持するための部位である持ち手部を構成する持ち手部材と、
を備え、
前記力覚センサは、前記支持アームに固定され、
前記持ち手部材は、前記締付機本体および前記支持アームから離間した状態で前記力覚センサに固定され、
前記持ち手部の内側には、前記締付機本体が挿通している、
ことを特徴とする締付機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015131306A JP6418083B2 (ja) | 2015-06-30 | 2015-06-30 | 締付機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015131306A JP6418083B2 (ja) | 2015-06-30 | 2015-06-30 | 締付機 |
Publications (2)
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JP2017015505A JP2017015505A (ja) | 2017-01-19 |
JP6418083B2 true JP6418083B2 (ja) | 2018-11-07 |
Family
ID=57830238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015131306A Active JP6418083B2 (ja) | 2015-06-30 | 2015-06-30 | 締付機 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP6418083B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7322541B2 (ja) | 2019-06-21 | 2023-08-08 | 株式会社アイシン | 物体検出装置 |
Family Cites Families (4)
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-
2015
- 2015-06-30 JP JP2015131306A patent/JP6418083B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7322541B2 (ja) | 2019-06-21 | 2023-08-08 | 株式会社アイシン | 物体検出装置 |
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JP2017015505A (ja) | 2017-01-19 |
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