JP4481707B2 - 半可塑性体の切断装置 - Google Patents

半可塑性体の切断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4481707B2
JP4481707B2 JP2004108812A JP2004108812A JP4481707B2 JP 4481707 B2 JP4481707 B2 JP 4481707B2 JP 2004108812 A JP2004108812 A JP 2004108812A JP 2004108812 A JP2004108812 A JP 2004108812A JP 4481707 B2 JP4481707 B2 JP 4481707B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
drum
wires
semi
plastic body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004108812A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005288642A (ja
Inventor
真輔 中野
Original Assignee
住友金属鉱山シポレックス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 住友金属鉱山シポレックス株式会社 filed Critical 住友金属鉱山シポレックス株式会社
Priority to JP2004108812A priority Critical patent/JP4481707B2/ja
Publication of JP2005288642A publication Critical patent/JP2005288642A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4481707B2 publication Critical patent/JP4481707B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、例えば軽量気泡コンクリート(以下、ALCという)パネル等を製造する場合などにおいて、未養生のALC等の半可塑性体をパネル状その他所望形状に切断するための切断装置に関するものである。
上記のようなALCパネルを製造する場合には、従来一般に原料スラリーを所定の型枠内に流し込んで所望形状に成形し、その成形体が所定硬さの半可塑状態に固まったところで型枠を外し、その半可塑性体をピアノ線等のワイヤにより所定の寸法に切断した後、オートクレーブ等で蒸気養生して所定の大きさ形状のALCパネルを得る。
この場合、上記のようなワイヤを用いた切断装置としては、一般に緊張状態に固定したワイヤを未養生のALC等の半可塑性体に対して相対移動させることによって切断するワイヤ固定切断方式が多く用いられてきた。しかし、ワイヤを単に半可塑性体に押し当てて相対移動させるだけでは、その切断面がケバ立って平滑に切断できない等の不具合がある。またケバ立ちは外観体裁を損ねるとともに、ALCパネルにあっては施工時にケバ立ちが剥れて周囲を汚す等の問題を発生する原因となっていた。
しかも、切断時のALC等の半可塑性体内部の硬化状態は必ずしも一様ではなく、例えば材料の分布や外気温度等の影響等により、部位毎に硬化の進み方が異なる。そのため、上記従来のように緊張状態に固定したワイヤによる切断方式では、切断中にワイヤに加わる切断抵抗は逐次変化することとなり、緊張装置の緩衝作用が都度作用することで、半可塑性体とワイヤの相対速度も逐次変化する。その結果、切断面に切断時のワイヤと半可塑性体との相対速度変化によってワイヤ跡が生じ、このワイヤ跡は微小な凹凸となり外観体裁を損ねる原因となっていた。
そこで、例えば下記特許文献1,2のように、ワイヤを揺動させたり、往復運動させた状態で切断する方法が提案されている。このような方法によれば、部分的にケバ立ちを抑えつつALC等の半可塑性体を切断することは可能となる。さらに、ワイヤに運動を加えながらの切断方式であるため、ワイヤの運動エネルギーが切断に作用することにより、ワイヤに加わる切断抵抗は減少し、半可塑性体内部の硬化変化による切断抵抗への影響が減少することで、緊張装置の緩衝作用が都度作用する機会も減少する。その結果、切断面に形成されるワイヤ跡も減少する。
しかし、ワイヤを揺動させたり往復運動させる切断方法によれば、その揺動終点もしくは往復運動の移動方向が切り替わる度毎にワイヤが一時的に停止した状態となり、ワイヤが実質的に固定状態で半可塑性体を切断することとなるため、切断面にケバ立ちが生じたり、ワイヤが停止することにより生ずる凹凸模様により、切断面に周期的なワイヤ跡が生じて外観体裁を損ねる等の不具合があった。
上記の問題を解決するために、例えば下記特許文献3のように前後同一箇所を通る2本のワイヤをその長さ方向に往復動作させて、後続するワイヤが先行するワイヤにより形成された切断面を平滑に整える方法が提案されているが、前記ワイヤが一時的に停止する時に生じるワイヤ跡の発生を完全には防ぐことができていない。
また、下記特許文献4、5のように、ワイヤの両端部をそれぞれ巻取ドラムに巻付け、そのワイヤを一方の巻取ドラムから他方の巻取ドラムに向かって移動させながら切断することで、ワイヤを揺動させたり、往復運動させた状態で切断する場合の不具合を解決する装置も提案されている。この方法によれば、ケバ立ちが抑えられ、ワイヤ跡も少ない切断面を得ることができる。しかし、コテ仕上げがなされたモルタル表面のような真に平滑である切断面を得ることはできない。
さらに下記特許文献6の図2bおよび図2cには、ブロック状の半可塑性体を切断するに際して、その半可塑性体の一側方に、該半可塑性体の長手方法と平行な方向に1本の切断用ワイヤを配置すると共に、そのワイヤの一部を3つの案内プーリを介して上記ブロック状の半可塑性体の厚さ方向に往復するように迂回させ、その往復するワイヤ迂回部分を上記半可塑性体の長手方法と平行な方向に移動させて上記半可塑性体を切断することが開示されている。従って、上記ワイヤは半可塑性体の同一切断面を往復して切断することになり、先行したワイヤ部分により形成された切断面を後続のワイヤ部分が均して整える作用がある。
しかしながら、上記の方法では、上記切断面におけるワイヤの移動速度は、上記迂回部分を半可塑性体の長手方法と平行な方向に移動させる速度と同じに限定されて変更ができない。一般に、半可塑性体が切断される速度と比較して、その切断部をワイヤが移動する速度が速ければ速いほど切断面を平滑にする効果が高いが、上記の方法ではワイヤの移動速度を速めるのが困難で、所定水準以上の平滑面を確保するのは難しい。また半可塑性体を複数本のワイヤで同時に切断するように構成するのが困難で切断効率が悪く、しかも装置が大型化する等の不具合があった。
特開昭60−260304号公報 特開昭64−82905号公報 特公昭40−28107号公報 特開昭49−83087号公報 特開昭56−33295号公報 特開昭57−41200号公報
本発明は上記の問題点に鑑みて提案されたもので、切断面が平滑で、かつ切断効率のよい半可塑生体の切断装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明による半可塑性体の切断装置は、所定の張力が付与され且つ所定間隔をおいて配設された複数本のワイヤの各々を折り返し部で折り返して長手方向の一方向に走行させた状態で、前記複数本のワイヤに向かって半可塑性体を所定の速度で相対移動させ、前記一方向に走行する前記複数本のワイヤの各々において、前記折り返し部の前側の所定角度傾斜した状態であるワイヤ部分で前記半可塑性体を切断し、且つ前記折り返し部の前側のワイヤ部分による切断面に後続する前記折り返し部の後側の所定角度傾斜した状態であるワイヤ部分を通過させると共に、前記複数本のワイヤの走行速度を任意に変更可能に構成したことを特徴とする。また、本発明の半可塑性体の切断装置は、前記複数本のワイヤに共通する1個の巻取ドラムと、前記複数本のワイヤの各々毎に設けられる複数個の巻戻しドラムとに、前記複数本のワイヤの各々の両端部をそれぞれ連結固定して巻回し、前記複数本のワイヤの各々に個別に張力を付与するブレーキ装置を設け、前記巻取ドラムと前記巻戻しドラムとの間に前記複数本のワイヤの各々の進行方向を折り返す前記折り返し部である転向プーリを設け、駆動手段により前記巻取ドラムと前記巻戻しドラムを回転させて前記複数本のワイヤの前記一方向の走行をさせることを特徴とする。また、本発明の半可塑性体の切断装置は、前記複数本のワイヤの各々における前記巻戻しドラムから前記巻取ドラムへの巻き取りと前記巻取ドラムから前記巻戻しドラムへの巻き戻しを前記駆動手段の駆動で可能とし、前記巻き取りの際に前記巻取ドラム上で前記複数本のワイヤの各々が互いに重なり合わないように前記巻取ドラムを軸線方向に移動させる巻取ドラム移動手段を設け、前記巻き戻しの際に前記巻戻しドラム上で前記複数本のワイヤの各々が互いに重なり合わないように前記巻戻しドラムを軸線方向に移動させる巻戻しドラム移動手段を設けることを特徴とする。また、本発明の半可塑性体の切断装置は、前記転向プーリを前記複数のワイヤの各々に対するガイド溝を有する回転自在な円筒体とすることを特徴とする。また、本発明の半可塑性体の切断装置は、前記複数本のワイヤの走行速度を前記半可塑性体の相対移動速度と同等以上4倍以下とすることを特徴とする。
上記のように、本発明による半可塑性体の切断装置は、複数本のワイヤを一方向に折り返し走行させながら半可塑性体を切断する構成であり、その各ワイヤは同一切断面を複数回通過するため、先のワイヤの切断面に生じたケバ立ちを後続のワイヤが均して平滑な切断面が得られる。また半可塑性体とワイヤとの相対移動速度に関係なくワイヤの走行速度を容易かつ任意に変更できるので、例えば半可塑性体とワイヤとの相対移動速度以上となるようにワイヤの走行速度を設定すれば、コテ仕上げのモルタル表面のような平滑な切断面を得ることができる。
以下、本発明による半可塑性体の切断装置を図に示す実施形態に基づいて具体的に説明する。図1は本発明による半可塑性体の切断装置の一実施形態を示す正面図、図2はその平面図、図3(a)はその一部の拡大正面図、同図(b)はその縦断側面図、同図(b)はその一部の背面図、図4は図3(b)の一部の拡大図である。
本実施形態の切断装置は、正面略長方形状の枠体1の背面側の上部に、切断用ワイヤWの巻取ドラム2を設けたもので、その巻取ドラム2は、本実施形態においては丸棒状に形成され、その外周面の軸線方向複数箇所に所定の間隔をおいてワイヤWの一端を連結すると共に、その各ワイヤを上記ドラム2の外周面に同時に巻き取る構成である。上記各ワイヤWは、本実施形態においてはピアノ線等の鋼線を用いたものであるが、高強度繊維等を用いることもできる。
上記巻取ドラム2は、その両端部に設けた軸受部材3に回転自由に支持され、その両軸受部材3および巻取ドラム2は、各軸受部材3に一体的に設けたスライダ(すべり軸受)4を介して、上記枠体1内の上部横桟5aに設けた案内レール6に沿って図2で左右方向に移動可能に保持されている。
また上記巻取ドラム2は、本実施形態においては、前記枠体1の一側部に設けたモータ等の原動機7によりチェーン伝導機構8等を介して所定の速度で正逆回転させる構成であり、その速度は任意に変更できるように構成されている。また、上記チェーン伝導機構8は、本実施形態においては上記原動機7の出力軸上に設けた一対の駆動スプロケット8aと、巻取ドラム2の駆動軸2a上に設けた一対の従動スプロケット8bと、上記両スプロケット8a・8bに懸回したチェーン8cとで構成されている。
上記巻取ドラム2の駆動軸2aと従動スプロケット8bとは、スプライン結合され、その従動スプロケット8bからスプライン軸よりなる上記駆動軸2aを介して巻取ドラム2に動力が伝達される構成である。また上記スプライン結合によって前記両軸受部材3および巻取ドラム2の前記図2で左右方向の移動を許容すると共に、それらの移動に拘わらず上記従動スプロケット8bが常時図の位置に保持されるように位置決め保持部材等が設けられているが図には省略した。なお、上記のようなスプライン結合の代わりにキー結合を用いる等その他適宜である。
上記巻取ドラム2の一端側(図の場合は上記従動スプロケット8b側)の端部には、その巻取ドラム2を前記両軸受部材3とともに図2で左右方向に所定の速度で往復移動させる巻取ドラム移動手段10が設けられ、その巻取ドラム移動手段10は、本実施形態においては、枠体1に取付けたサーボモータ等の原動機11の出力軸上に送りねじ12を一体的に設け、その送りねじ12を前記軸受部材3に設けた不図示の雌ねじ孔もしくは雌ねじ部材に螺合させた構成である。上記原動機11による送りねじ12の正逆回転で、その送りねじ12に螺合する上記雌ねじ孔もしくは雌ねじ部材を介して上記巻取ドラム2が軸受部材3とともに原動機11に向かって図2で右方に前進したり、それと反対方向に後退動する構成である。
また上記巻取ドラム2の図2で左右方向の移動量は、巻取ドラム2へのワイヤの巻回数に対応させるようにしたもので、巻取ドラム2の回転数を図示しない検出器により検知して、その情報を元にサーボモータ等の原動機11の回転数を制御して巻取ドラム2の図2で左右方向の移動量を制御する。具体的には、例えば巻取ドラム2が周方向に1回転する毎に、巻取ドラム2が図2で右または左にワイヤWの太さと同等もしくはそれ以上移動するようにして、上記巻取ドラム2に巻回されるワイヤWが重ならないように構成すればよい。
上記各ワイヤWは一方向に1回の走行移動で所定長さの半可塑性体が切断できるように所定長さに形成され、その各ワイヤWの上記巻取ドラム2と反対側の端部は、それぞれ前記枠体1内の前記横桟5aよりも下側の横桟5bに回転自由に設けたガイドプーリ14を経て、枠体1の下辺1bに回転自由に設けた転向プーリ15で枠体1の前側に折り返された後、上記横桟5aの前側に回転自由に設けたガイドプーリ16を経て、更にその上方に各ワイヤW毎に設けた巻戻ドラム17の周面に巻き付けると共に連結固定されている。なお上記各ワイヤWの巻取ドラム2および巻戻ドラム17に対する連結固定方法としては、例えばワイヤ端部をかしめ冶具等で処理する方法や、ドラムにスリットを設け、ワイヤ端部を締め込んで固定する方法等その他適宜であり、使用しやすい方法を用いればよい。
上記各巻戻ドラム17は、図3(b)および図4に示すように、軸受部材18等を介して移動フレーム20上に回転自由に設けられ、その移動フレーム20は、その下面側にそれと一体的に設けたスライダ(すべり軸受)21を介して、前記枠体1内にそれと一体的に台座22上の案内レール23に沿って図4で左右方向に移動可能である。また上記各巻戻ドラム17は、それぞれ移動フレーム20に設けたブレーキ付きのモータ等の原動機25により、歯車伝導機構26等を介して回転駆動する構成であり、その各歯車伝導機構26の従動歯車26bと各巻戻ドラム17との間には、それぞれブレーキ装置27が設けられている。
そのブレーキ装置27は、本実施形態においては上記各巻戻ドラム17の軸上に互いに摩擦接触する一対の摩擦板27a,27bを配置した構成であり、上記各巻戻ドラム17にワイヤWを巻き戻す際には、上記各ブレーキ付き原動機25により上記各巻戻ドラム17が巻戻し方向に回転するのを許容し、その各巻戻ドラム17に巻き戻したワイヤWを前記巻取ドラム2上に巻き取る際には、上記ブレーキ付き原動機25の出力軸がその内蔵したブレーキで停止した状態で、上記巻取ドラム2を所定の巻取方向に回動し、各巻戻ドラム17が所定の設定した軸トルクに達すると、上記ブレーキ装置27の巻戻ドラム17側の摩擦板27aが該ドラム17と共に上記巻戻し方向と反対方向に摩擦回動し、その際に上記ブレーキ装置27による摩擦力等でワイヤWに所定の設定した張力が付与される構成である。
なお上記のように各巻戻ドラム17に巻き戻した各ワイヤWを巻取ドラム2に巻き取る際、上記ブレーキ付き原動機25の出力軸は、必ずしもその内蔵したブレーキで停止した状態である必要はなく、上記巻取ドラム2が回動することでワイヤWが走行する速度以下の周速で送り方向に回転される、又は逆回転とする方法でも可能である。また前記ブレーキ装置27は、摩擦板を利用した摩擦式ブレーキ装置の他に、例えば液体の抵抗を利用した抵抗式ブレーキ等、種々のものが使用可能であり、使用する装置の大きさや必要となるブレーキ力等により最適なものを適宜選定すればよい。
また上記ブレーキ装置27によりワイヤWに付与される張力は、使用するワイヤWの材質や直径等により決定される引張り強さを超えることのない設定が必要となる。例えばワイヤWの直径は、同一材料であれば、太ければ引張り強さ、切断抵抗ともに増加し、細ければ引張り強さ、切断抵抗ともに減少するが、上記ブレーキ装置27によりワイヤWに付与される張力は、概ねワイヤWの引張り強さの10%以上、90%以下が望ましい。ワイヤの引張り強さの10%未満であると、ALC等の半可塑性体の硬化状態の影響を受けにくい切断装置である本発明であっても、ワイヤの緊張力がワイヤに加わる切断抵抗を下回る状態が生じてしまい、ワイヤへの十分な緊張保持が出来なくなり、切断面の蛇行等の切断不良を生じる恐れがある。また、引張り強さをあまり大きくすると、ワイヤへ過度の引張り荷重が繰り返し作用することで、ワイヤの強度低下を引き起こし、耐用期間が短くなる恐れがあるため、経済的ではないからである。
前記の台座22上には、前記移動フレーム20とともに全ての巻戻ドラム17を、図4で左右方向に所定の速度で往復移動させる巻戻ドラム移動手段30が設けられ、その巻戻ドラム移動手段30は、本実施形態においては、台座22の一端側に設けたサーボモータ等の原動機31の出力軸上に送りねじ32を設け、その送りねじ32を前記移動フレーム20に設けた不図示の雌ねじ孔もしくは雌ねじ部材に螺合させた構成である。上記原動機31による送りねじ32の正逆回転で、その送りねじ32に螺合する上記雌ねじ孔もしくは雌ねじ部材を介して上記移動フレーム20が図2(b)で左右方向に移動し、それに伴って巻戻ドラム17が同方向に移動する構成である。
また上記巻戻ドラム17の移動量は、巻戻ドラム17へのワイヤの巻戻し回数に対応させるようにしたもので、例えばいずれかの巻戻ドラム17の回転数を図示しない検出器により検知して、その情報を元にサーボモータ等の原動機31の回転数を制御して巻戻ドラム17の図2(b)で左右方向の移動量を制御する。具体的には、例えばいずれかの巻戻ドラム17が巻き戻し方向に1回転する毎に、巻戻ドラム17が図2(b)で右または左にワイヤWの太さと同等もしくはそれ以上移動するようにして、上記巻戻ドラム17に巻き戻されるワイヤWが重ならないように構成すればよい。
なお、上記の巻戻ドラム移動手段30および前記の巻取ドラム移動手段10の原動機31,11としてサーボモータ等を用いると、使用するワイヤWの直径が変更されたときにも、サーボモータの動作制御装置に所望する移動量を入力することで、ワイヤ径に対応した巻戻ドラム17および巻取ドラム2の移動量を簡単に設定可能となる等の利点があるが、必ずしもサーボモータを用いる必要はなく、例えば上記両ドラム2、17の回転運動とリンクさせた送りネジ方式等の機械的リンク機構やその他の連動機構等によっても同様の機能を付与することは可能である。
また上記巻取ドラム2と巻戻ドラム17とに巻回した各ワイヤWは、前記のガイドプーリ14,16と転向プーリ15の各断面略V字状のスリット溝14a〜16aに係合させることによって、所定の位置に位置決め保持される構成である。また上記各プーリ14〜16はワイヤWの走行速度に応じて従動回転しながら、上記スリット溝14a〜16aがワイヤWの位置決めを行うことで、ワイヤWとスリット溝14a〜16aとの間に摩擦やそれによる傷等の発生が防止され、ワイヤWの寿命を著しく延長させる機能を有する。
さらに上記プーリ14〜16および前記巻取ドラム2、巻戻ドラム17の少なくともワイヤ巻回部の外形寸法(プーリ14〜16にあっては前記スリット溝14a〜16aの内径)は、好ましくは直径30mm以上のものを用いるとよい。30mm未満であると、ALC等の半可塑性体の切断中にワイヤWに掛かる荷重を、曲率半径の小さな曲面で受けることとなり、荷重が局部的に集中してワイヤWの破断強度が不足するおそれがあるからである。また上記巻回部の外径寸法を大きくすると、荷重の集中は少なくなるが、あまり大きくすると、装置が大型化するので、100mm以下とするのが望ましい。
また、ワイヤWの本数や長さ及び隣り合うワイヤの間隔等は、巻取ドラム2とガイドプーリ14〜16のスリット溝14a〜16aを予め必要とされる箇所に適宜設定しておき、ブレーキ付き原動機25、巻戻ドラム17、ブレーキ装置27等からなる巻戻し機構をユニット化し、取り外し及び移動可能としておけば、所望するパネルの長さや厚さ等に応じて適宜に位置を設定することが可能であり、又そのユニットの取付位置を交互に前後上下にずらすことによって、巻戻ドラム17の直径以下の間隔であってもワイヤWを設置することが可能となる。
上記の構成において、未養生のALC等の半可塑性体Fを切断するにあたっては、上記各ワイヤWの一端側を巻戻ドラム17に巻き取った状態で、ブレーキ付き原動機25のブレーキを働かせて原動機25の出力軸を固定するとともに、ブレーキ装置27により巻戻ドラム17を制動する。そして、巻取ドラム2を原動機6により回転駆動させ、ワイヤWを巻戻ドラム17から順次引き出しながら巻き取ることで、ブレーキ装置27によって発生する負荷により、ワイヤWには設定した所定の張力を付与しつつ、巻戻ドラム17から巻取ドラム2に順次巻き取っていく。
その状態で、図3(b)の鎖線示のように半可塑性体Fを枠体1内に送り込むか、或いは半可塑性体Fに向かって枠体1を搬送することによって上記半可塑性体Fと枠体1とを相対移動させ、それによって半可塑性体Fをその移動方向全長にわたって前記各ワイヤWで切断するものである。特に本発明においては転向プーリ15で折り返した各ワイヤWの前側(図3(b)においては左側)のワイヤ部分で半可塑性体Fを切断した後、その切断部を後側(図3(b)においては右側)のワイヤ部分が通る構成であり、それによって前側のワイヤ部分で切断された切断面を後側のワイヤ部分が均して平滑に仕上げることができる。
その際、上記各ワイヤWは、それぞれ独立のブレーキ装置27による緊張作用で所定の張力が付与されているため、各ワイヤWの緊張状態に大きな違いが生じることがない。しかも、サーボモータ等の原動機11、送りネジ12等により構成される巻取ドラム移動手段10と、移動フレーム20上のサーボモータ等の原動機31、送りネジ32等により構成される巻戻ドラム移動手段30により、巻取ドラム2と巻戻ドラム17上においては、ワイヤ同士が重なって巻回されることがないため、ワイヤ同士の重なりによってワイヤ表面に部分的な傷となる凹凸を生じさせず、ワイヤWの寿命低下が防止される。
またワイヤWの重なりが生じないために、ワイヤの張力にバラツキが生じるおそれが解消されると共に、切断動作中にワイヤWの重なり合いのバランスを崩してほどけることがなく、またワイヤの重なりがほどけるときに発生する衝撃で切断面にワイヤ跡を残すことがない。さらに、ワイヤWの位置決めを回転自在のガイドプーリ14,16および転向プーリ15に設けた断面V字形のスリット溝14a〜16aにより行う構成のため、ワイヤWと上記スリット溝14a〜16aとの摩擦接触が発生することがなく、ワイヤWに傷が付かないため、ワイヤWの寿命が低下しない。
そのため、前記従来例のようにドラムに巻回したワイヤ同士の重なりや傷の発生や、固定式ワイヤガイドによる摩擦接触により生じるワイヤへの傷の発生が生じることがなく、一度に複数枚の切断面が平滑かつ良好なALCパネル等を得ることが可能であり、さらにワイヤの寿命を飛躍的に延長させることが可能となる。
なお、上記各ワイヤWの走行速度(移動速度)は、半可塑性体とワイヤWとの相対移動速度とほぼ同等若しくはそれ以上で4倍以下とするのが望ましい。例えば枠体1に対する半可塑性体の進入速度を2m/minとする場合には、ワイヤWの走行速度は2m/min以上、8m/min以下とするのが望ましい。ワイヤWの走行速度が半可塑性体とワイヤWとの相対速度よりも遅いと、切断面を平滑化する効果が少なく、また、ワイヤWの走行速度は速いほど平滑化の効果は大きいが、あまり速くすると、必要とされるワイヤ長が長くなり過ぎ、実用的ではない。
すなわち、本実施形態においては各ワイヤWを巻戻ドラム17から巻取ドラム2に走行移動させるまでに少なくとも1つの半可塑性体の全長を切断する必要があり、走行速度を速くすると、それに応じた長さのワイヤWが必要となり、4倍を超える速さにしても平滑化の効果はさほど向上しない割にワイヤWの重量やコストが増大するからである。
上記のようにしてワイヤWを巻戻ドラム17から巻取ドラム2に走行移動させながら半可塑性体を切断した後は、巻取ドラム2を逆転させ、ブレーキ付き原動機25により巻戻ドラム17を巻取ドラム2よりも若干速い周速で巻取方向に回転させる。前記周速の違いによりワイヤWを介してブレーキ装置27が働き、ワイヤWに適正な緊張を与えつつ巻取ドラム2から巻戻ドラム17に巻戻すことで、巻戻し時のワイヤWのたるみを防止する。
上記巻取ドラム2から巻戻ドラム17にワイヤを巻戻す際には、前記ドラム移動手段10、30により上記巻取ドラム2および巻戻ドラム17を前記の巻取時とは反対方向に前記と同様の要領で移動させて初期の状態に復帰させる。なお上記巻取ドラム2から巻戻ドラム17に巻戻す際にも半可塑性体Fの切断作業を行ってもよい。
また、巻戻ドラム17を取り外し式にしておけば、ワイヤWの交換作業において、予めワイヤWを必要長さだけ巻回した巻戻ドラム17を作成しておけば、ワイヤの準備にかかる時間を短縮できるので、作業効率が向上する。また、使用するワイヤ本数それぞれに対応した張力付与手段を設けているので、部分的なワイヤ破断等のワイヤの不具合が発生して、不具合部分のみを交換する場合においても、ワイヤに対して適正な張力設定が安易に行えるので、作業効率を向上させることができる。
以上のように、本発明による半可塑性体の切断装置は、複数本のワイヤを一方向に折り返し走行させながら半可塑性体を切断する構成であり、その各ワイヤは同一切断面を複数回通過するため、先のワイヤの切断面に生じたケバ立ちを後続のワイヤが均して平滑な切断面が得られる。また半可塑性体とワイヤとの相対移動速度に関係なくワイヤの走行速度を容易かつ任意に変更できるので、例えば半可塑性体とワイヤとの相対移動速度以上となるようにワイヤの走行速度を設定すれば、コテ仕上げのモルタル表面のような平滑な切断面を得ることができる。
また半可塑性体として未養生のブロック状のALCをパネル状に切断してALCパネルを得る場合であって、養生後のパネル表面にタイル等の役物を接着貼等で貼着する場合には、ワイヤの走行速度を適宜調整してALCの切断面に、わざと微少なケバ立ちが生じるようにしてもよく、そのようにすると、ALCパネル表面に上記役物を貼着する際の貼り付け強度を向上させることができる。
さらに、本発明による切断装置によれば、例えばALCパネルを使用する目的に合わせて、種々の性状や意匠性等を有するALCパネルを容易に得ることが可能となる。また本発明による切断装置によって切断したALC等の半可塑性体の表面にはワイヤ跡は生じない。しかも前記実施形態においては、ワイヤの進行方向を折り返すための転向プーリにガイド溝を設けているため、ワイヤの位置決めが確実となり、製品寸法を安定させる。さらに転向プーリが回転自在であるので、ワイヤの走行に追従して回転し、ワイヤに摩擦による損傷等を生じさせないので、ワイヤの寿命を低下させることがない。
また前記実施形態の切断装置は、従来の技術と比較して装置が小型であり、設置が容易である。しかも所望するパネル枚数に対応したワイヤを一度に設置できるので、一度の切断作業において複数箇所の切断が可能となり、従来の技術と比較すると生産性が高い。またワイヤの交換が巻取ドラムごとの交換で済むため、ワイヤを設置する時間が短縮され、作業性と生産性に優れた切断装置を提供することができる。
上記のように、本発明による半可塑性体の切断装置によれば、折り返し走行するワイヤが同一切断面を複数回通過して先のワイヤ切断面に生じたケバ立ちを後続のワイヤが均して平滑な切断面が得られると共に、ワイヤの走行速度を半可塑性体とワイヤとの相対移動速度以上となるようにすれば、コテ仕上げのモルタル表面のような平滑な切断面が得られるもので、例えばALCの切断に適用すれば、切断面が平滑で高品位のALCパネルが得られる。このようにして得られた切断面が平滑なALCパネルは、その表面に生じるケバ立ちや細かい凹凸の剥れによる粉の発生が無く、高品位感が得られ、且つ施工現場への搬入時などに辺りを汚すことがない。また表面が平滑で且つワイヤ跡も無いので、パネル表面を塗装仕上する際の塗料も少なくて済み経済的であり、またALCに限らず、その他各種半可塑性体の切断装置として有効に適用することができるものである。
本発明による半可塑性体の切断装置の一実施形態を示す正面図。 上記切断装置の背面図。 (a)は上記切断装置の一部の拡大正面図、(b)はその縦断側面図、(c)は一部の拡大背面図。 図3(b)における一部の拡大図。
符号の説明
1 枠体
2 巻取ドラム
3 軸受部材
4 スライダ
5a、5b 横桟
6 案内レール
7 原動機
8 チェーン伝導機構
10 巻取ドラム移動手段
11 原動機
12 送りねじ
14、16 ガイドプーリ
15 転向プーリ
17 巻戻ドラム
18 軸受部材
20 移動フレーム
21 スライダ
22 台座
23 案内レール
25 原動機
26 歯車伝導機構
27 ブレーキ装置
30 巻戻ドラム移動手段
31 原動機
32 送りねじ
F 半可塑性体
W ワイヤ

Claims (5)

  1. 所定の張力が付与され且つ所定間隔をおいて配設された複数本のワイヤの各々を折り返し部で折り返して長手方向の一方向に走行させた状態で、前記複数本のワイヤに向かって半可塑性体を所定の速度で相対移動させ、
    前記一方向に走行する前記複数本のワイヤの各々において、前記折り返し部の前側の所定角度傾斜した状態であるワイヤ部分で前記半可塑性体を切断し、且つ前記折り返し部の前側のワイヤ部分による切断面に後続する前記折り返し部の後側の所定角度傾斜した状態であるワイヤ部分を通過させると共に、
    前記複数本のワイヤの走行速度を任意に変更可能に構成したことを特徴とする半可塑性体の切断装置。
  2. 前記複数本のワイヤに共通する1個の巻取ドラムと、前記複数本のワイヤの各々毎に設けられる複数個の巻戻しドラムとに、前記複数本のワイヤの各々の両端部をそれぞれ連結固定して巻回し、
    前記複数本のワイヤの各々に個別に張力を付与するブレーキ装置を設け、
    前記巻取ドラムと前記巻戻しドラムとの間に前記複数本のワイヤの各々の進行方向を折り返す前記折り返し部である転向プーリを設け、
    駆動手段により前記巻取ドラムと前記巻戻しドラムを回転させて前記複数本のワイヤの前記一方向の走行をさせることを特徴とする請求項1記載の半可塑性体の切断装置。
  3. 前記複数本のワイヤの各々における前記巻戻しドラムから前記巻取ドラムへの巻き取りと前記巻取ドラムから前記巻戻しドラムへの巻き戻しを前記駆動手段の駆動で可能とし、
    前記巻き取りの際に前記巻取ドラム上で前記複数本のワイヤの各々が互いに重なり合わないように前記巻取ドラムを軸線方向に移動させる巻取ドラム移動手段を設け、
    前記巻き戻しの際に前記巻戻しドラム上で前記複数本のワイヤの各々が互いに重なり合わないように前記巻戻しドラムを軸線方向に移動させる巻戻しドラム移動手段を設けることを特徴とする請求項2記載の半可塑性体の切断装置。
  4. 前記転向プーリを前記複数のワイヤの各々に対するガイド溝を有する回転自在な円筒体とすることを特徴とする請求項2又は3記載の半可塑性体の切断装置。
  5. 前記複数本のワイヤの走行速度を前記半可塑性体の相対移動速度と同等以上4倍以下とすることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の半可塑性体の切断装置。
JP2004108812A 2004-04-01 2004-04-01 半可塑性体の切断装置 Expired - Lifetime JP4481707B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004108812A JP4481707B2 (ja) 2004-04-01 2004-04-01 半可塑性体の切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004108812A JP4481707B2 (ja) 2004-04-01 2004-04-01 半可塑性体の切断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005288642A JP2005288642A (ja) 2005-10-20
JP4481707B2 true JP4481707B2 (ja) 2010-06-16

Family

ID=35322168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004108812A Expired - Lifetime JP4481707B2 (ja) 2004-04-01 2004-04-01 半可塑性体の切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4481707B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6498512B2 (ja) * 2015-04-28 2019-04-10 住友金属鉱山シポレックス株式会社 Alc半硬化体切断用のワイヤー搬送機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005288642A (ja) 2005-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5514296B2 (ja) ウインチ及びこれを含む自律移動装置
TWI682820B (zh) 線鋸及切割方法
JP5100727B2 (ja) トラバース装置
US20100300422A1 (en) Device for the support, drive and/or transmission of motion to a diamond wire on machines for cutting stones
CN104084866A (zh) 一种砂带研磨抛光装置
JP2013058751A (ja) 加工物から1つ以上のウェハをスライスするためのマルチプルワイヤソーのためのワイヤスプール
JP2015155119A (ja) ワイヤソー及び切断加工方法
CN107225483A (zh) 一种板材双面同步抛光装置
JP4755356B2 (ja) タイヤ補強材の高速切断装置
JP4481707B2 (ja) 半可塑性体の切断装置
JP6430178B2 (ja) ワイヤソー装置
KR101213317B1 (ko) 고속용 회전축과 저속용 회전축을 겸비한 현수교 케이블 가설용 드라이빙 윈치장치
JP2007152707A (ja) 半可塑性体の切断装置
JP2009255465A (ja) 半可塑性体の切断装置
JP2005254538A (ja) 半可塑性体の切断装置
MX2010011039A (es) Metodo y aparato para producir neumaticos verdes.
JP5047835B2 (ja) ワイヤソーのガイドローラ及びガイドローラの製造方法
JPH04183571A (ja) ダイヤモンドワイヤーソーとその使用方法
JP2009255428A (ja) 紙管製造装置
US1017207A (en) Stone-sawing machine.
JP2005289639A (ja) スイングアーム式ドラムワインダー
JP2001270004A (ja) 繊維強化樹脂管の製造方法並びに製造装置
JP4344171B2 (ja) Alc切断装置
JP5535058B2 (ja) 半可塑性体の切断装置
JP2007111823A (ja) ワイヤ式切断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090826

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100303

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100318

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4481707

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 3